JP2002013563A - 乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装置およびその組立方法 - Google Patents

乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装置およびその組立方法

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JP2002013563A
JP2002013563A JP2000196009A JP2000196009A JP2002013563A JP 2002013563 A JP2002013563 A JP 2002013563A JP 2000196009 A JP2000196009 A JP 2000196009A JP 2000196009 A JP2000196009 A JP 2000196009A JP 2002013563 A JP2002013563 A JP 2002013563A
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Masanori Nakada
正徳 仲田
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KYOWA SEIKO KK
Kyowa Seiko Co Ltd
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KYOWA SEIKO KK
Kyowa Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顧客の側において、ヨークの受け面とアーマ
チュアとの隙間寸法の調整を行なう必要のない乾式単板
型無励磁気作動ブレーキ装置、およびその組立方法を提
供すること。 【解決手段】 乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装置1
を組み立てるにあたって、ヨーク6とアーマチュア4と
の間にスペーサ9を配置した後、アーマチュア4をヨー
ク6に向けて吸引した状態で、仮止めねじ88によって
アーマチュア4とヨーク6とを仮止めする。そして、ハ
ブ3をアーマチュア4に重ね、かつ、ハブ3を回転軸2
に連結した後、仮止めねじ88を外し、しかる後にスペ
ーサ9を抜き取る。その結果、ヨーク6とアーマチュア
4との間には、スペーサ9の厚さに相当する所定寸法の
隙間を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ回転軸等の
回転軸に取り付けて使用される乾式単板型無励磁気作動
ブレーキ装置、およびその組立方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】モータ回転軸等の回転軸にブレーキ力を
付与する装置としては、ばね力によってブレーキ力を付
与するスプリングクローズブレーキ装置があり、この形
式のスプリングクローズブレーキ装置には、ブレーキ力
の付与に寄与する摩擦面が1面である乾式単板型無励磁
気作動ブレーキ装置が知られている。この乾式単板型無
励磁気作動ブレーキ装置は、低コストで製造できるとと
もに、トルクが安定しているという利点がある。また、
乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装置は、小型・薄型化
しやすく、かつ、バックラッシがないため、モータの回
転時に異音が発生しない。さらに、簡単な設計変更によ
って各種のタイプのものを提供できるという利点があ
る。
【0003】ここで、乾式単板型無励磁気作動ブレーキ
装置においては、コイルに通電すると、アーマチュアに
対してはばね部材のばね力よりも大きな磁気吸引力がヨ
ークの側から作用するので、アーマチュアがハブから離
れる。従って、ハブは、モータ回転軸と一体となって回
転可能な状態となる。これに対して、コイルへの通電を
停止すると、アーマチュアに磁気吸引力が作用しなくな
るので、アーマチュアは、ばね部材によってハブに押し
付けられる。それ故、ハブが固定されているモータ回転
軸には、ばね部材のばね力によって発生したブレーキ力
が作用するので、モータ回転軸に対する制動、保持が行
われる。
【0004】このため、乾式単板型無励磁気作動ブレー
キ装置の応答性等は、アーマチュアがヨークに吸着され
ている状態からハブに押し付けられた状態に切り換わる
タイミングによって左右されるため、アーマチュアの可
動距離には高い精度が要求される。従って、乾式単板型
無励磁気作動ブレーキ装置を組み立てる際には、アーマ
チュアがハブに押し付けられた状態におけるヨークとア
ーマチュアとの隙間の寸法を隙間ゲージ等を用いて調整
している。
【0005】なお、乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装
置は、通常、ヨーク、アーマチュア、ばね部材、ハブな
どがそれぞれ別々の部品として顧客に納入され、顧客に
おいて、これらの部品をモータ装置などに組み付けてい
く。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の乾式単
板型無励磁気作動ブレーキ装置では、ヨークとアーマチ
ュアとの隙間の寸法を調整するという重要、かつ、手間
のかかる作業を顧客の側でしなければならないという問
題点がある。
【0007】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
顧客の側において、ヨークの受け面とアーマチュアとの
隙間寸法の調整を行なう必要のない乾式単板型無励磁気
作動ブレーキ装置、およびその組立方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、回転軸が嵌められる筒状突起を備え
るハブと、該ハブの環状摩擦面に対して接触した位置お
よび当該ハブから離れた位置に移動可能な環状のアーマ
チュアと、前記アーマチュアを前記ハブに対して押し付
けるばね部材と、前記ばね部材のばね力に抗して前記ア
ーマチュアを磁気的に吸引して前記ハブから引き離すヨ
ークとを有し、該ヨークには、前記アーマチュアを吸引
したときに受け止める受け面と、前記回転軸が差し込ま
れる貫通孔とが形成されている乾式単板型無励磁気作動
ブレーキ装置において、前記ヨークと前記アーマチュア
とは、前記受け面と前記アーマチュアとの間に所定寸法
の隙間が確保された状態で前記ハブから露出可能な位置
で前記アーマチュアの側から前記ヨークに対して止めら
れた仮止めねじによって仮止めされていることを特徴と
する。
【0009】本発明において、前記アーマチュアと前記
受け面との隙間は、前記アーマチュアと前記受け面との
間に挟まれたスペーサによって確保されたものである
が、このスペーサは、実際のモータ装置等に乾式単板型
無励磁気作動ブレーキ装置が組み込まれた状態で外され
る。従って、乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装置とし
て顧客に納入等を行なう時点では、前記アーマチュアと
前記受け面と間にスペーサが挟まれた状態、あるいは、
前記アーマチュアと前記受け面と間からスペーサが抜き
取られた状態のいずれの状態であってもよい。
【0010】本発明では、前記仮止めねじを外すのは、
アーマチュアにハブを対向配置した以降であるため、前
記ハブには、前記仮止めねじの螺着位置を露出させる切
欠きが形成されていることが好ましい。
【0011】このような乾式単板型無励磁気作動ブレー
キ装置は、製造者側の組立工程において、前記受け面と
前記アーマチュアとの間にスペーサを配置した後、前記
アーマチュアを前記ヨークに向けて吸引した状態で前記
ハブから露出可能な位置で仮止めねじを前記アーマチュ
アの側から前記ヨークに対して止めることによって前記
アーマチュアと前記ヨークとを仮止めした以降、前記ヨ
ークの前記アーマチュアに対する吸引を停止し、しかる
後に、前記受け面と前記アーマチュアとの間から前記ス
ペーサを抜き取ることにより前記受け面と前記アーマチ
ュアとの間に所定寸法の隙間を確保することによって製
造できる。
【0012】従って、前記ヨークの前記アーマチュアに
対する吸引を停止した以降、顧客側において、前記スペ
ーサを抜き取る前に前記ヨークの前記貫通孔に前記回転
軸を差し込むとともに、当該回転軸と前記ハブとを連結
し、しかる後に、前記仮止めねじを外し、前記スペーサ
を抜けば、ヨークの受け面とアーマチュアとの隙間寸法
が製造者側での組立工程においてスペーサによって確保
された隙間のままで、乾式単板型無励磁気作動ブレーキ
装置を組み立てることができる。それ故、顧客の側にお
いては、ヨークの受け面とアーマチュアとの隙間寸法の
調整を行なう必要がない。よって、乾式単板型無励磁気
作動ブレーキ装置の組立コストを低減できる。
【0013】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明を適用し
た乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装置の一例を説明す
る。
【0014】図1(A)、(B)、(C)はそれぞれ、
本形態の乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装置をモータ
回転軸に組み付けた様子を示す平面図、A−A′断面
図、およびB−B′断面図である。図2(A)、
(B)、(C)はそれぞれ、本形態の乾式単板型無励磁
気作動ブレーキ装置が顧客に納入されたが、モータ回転
軸に未だ組み付けられていない様子を示す平面図、A−
A′断面図、およびB−B′断面図であり、それぞれの
図面は図1の各図面に対応する。図3は、本形態の乾式
単板型無励磁気作動ブレーキ装置の組立工程のうち、図
2に示す状態にまで製造者側の組立工程で行われる組立
手順を示す工程断面図である。図4(A)、(B)はい
ずれも、本形態の乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装置
が図2に示す状態で製造者から出荷、納入された以降、
顧客側において乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装置を
モータ回転軸に対して組み付けていく手順を示す工程断
面図である。
【0015】図1(A)、(B)、(C)に示すよう
に、乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装置1は、モータ
回転軸2が嵌められる筒状突起31を備える円盤状のハ
ブ3と、このハブ3の環状摩擦面32に対して接触した
位置、およびこのハブ3から離れた位置に移動可能な磁
性素材からなる環状ディスクからなるアーマチュア4
と、このアーマチュア4をハブ3に対して押し付けるコ
イルスプリング等からなるばね部材5と、このばね部材
5のばね力に抗してアーマチュア4を吸引してハブ3か
ら引き離すヨーク6とを有している。ヨーク6として
は、磁性材料から形成された一体品、あるいは複数枚の
ヨーク板を積層したものが用いられる。
【0016】本形態において、ヨーク6は、このヨーク
6を軸線Lの方向(乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装
置1の軸線Lの方向/モータ回転軸2の軸線Lの方向)
に貫通するねじ取付け孔66を通して固定ねじ69がモ
ータ本体21に止められることによってモータ本体21
に連結された状態にある。また、アーマチュア4は、矢
印A、Bで示すように、乾式単板型無励磁気作動ブレー
キ装置1の軸線Lの方向(モータ回転軸2の軸線Lの方
向)に移動可能であるが、このような移動は、アーマチ
ュア4の側からヨーク6の方に突き出たガイド軸49と
ヨーク6の側に形成されたガイド孔67との間での摺動
を利用して行われる。
【0017】これらのガイド軸49およびガイド孔67
は、軸線Lの周りにおいて等角度間隔に3箇所、形成さ
れている。また、ばね部材5は、軸線Lの周りにおいて
等角度間隔に4箇所、配置されている。さらに、ねじ取
付け孔66および固定ねじ69は、軸線Lの周りにおい
て等角度間隔に3箇所、配置されている。
【0018】さらにまた、本形態では、アーマチュア4
には、後述する仮止めねじを通すねじ挿通孔48が形成
されているとともに、ヨーク6の端面外周側には、ねじ
挿通孔48と重なる位置にねじ孔64が形成されてい
る。これらのねじ挿通孔48およびねじ孔64は、軸線
Lの周りにおいて等角度間隔に3箇所、形成されてい
る。これに対して、ハブ3では、ねじ挿通孔48および
ねじ孔64が形成されている位置と重なる外周部分に切
欠き39が形成されている。これらの切欠き39も軸線
Lの周りにおいて等角度間隔に3箇所、形成されている
乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装置1において、ヨー
ク6には、アーマチュア4を吸引したときに受け止める
受け面60と、モータ回転軸2が差し込まれる貫通孔6
1とが形成されている。また、ヨーク6の環状凹部62
の内部には、外部から給電が行われるコイル7が配置さ
れており、コイル7が給電されたとき、ヨーク6の受け
面60は、アーマチュア4を磁気的に吸引してハブ3か
ら引き離すアーマチュア吸着面として作用する。なお、
コイル7からは外部給電用のリード線71が引き出され
ている。
【0019】このような乾式単板型無励磁気作動ブレー
キ装置1において、コイル7に通電すると、アーマチュ
ア4に対してはばね部材5のばね力よりも大きな磁気吸
引力がヨーク6の側から作用するので、アーマチュア4
が、矢印Bで示す方向に移動して、ヨーク6に吸着さ
れ、ハブ3から離れる。従って、ハブ3は、モータ回転
軸2と一体となって回転可能な状態となる。
【0020】これに対して、コイル7への通電を停止す
ると、アーマチュア4に磁気吸引力が作用しなくなるの
で、アーマチュア4は、矢印Aで示すように、ばね部材
5によってハブ3に向けて押し付けられる。従って、ハ
ブ3が固定されているモータ回転軸2には、ばね部材5
のばね力によって発生したブレーキ力が作用するので、
モータ回転軸2に対する制動が行われる。
【0021】このように構成した乾式単板型無励磁気作
動ブレーキ装置1の応答性等は、アーマチュア4がヨー
ク6に吸着されている状態と、ハブ3に押し付けられた
状態と間でアーマチュア4の位置が切り換わるタイミン
グによって左右される。このため、アーマチュア4の可
動距離には高い精度が要求される。そこで、本形態で
は、以下に説明するように、乾式単板型無励磁気作動ブ
レーキ装置1を、まず、図2に示す状態まで製造者側の
組立工程で組み立てるまでにアーマチュア4の可動距離
を高い精度で出しておき、この状態で顧客に出荷、納入
する。
【0022】図2(A)、(B)、(C)に示す状態の
乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装置1において、アー
マチュア4とヨーク6とは、受け面60とアーマチュア
4との間に挟まれた隙間調整用シムやシックネスゲージ
などのスペーサ9によって所定寸法の隙間が確保された
状態で、アーマチュア4の側からねじ挿通孔48を通っ
てねじ孔64に止められた3本の仮止めねじ88によっ
て仮固定されている。この状態において、ハブ3は、ア
ーマチュア4やヨーク6とは別体であるが、図1に示す
ようにハブ3を配置したときでも、ハブ3には切欠き3
9が形成されているので、仮止めねじ88を外すことが
可能である。
【0023】なお、スペーサ9は、あくまで受け面60
とアーマチュア4との間に所定寸法の隙間を確保するた
めのものであり、図1に示すようにモータ回転軸2に対
して乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装置1を組み付け
た状態でスペーサ9は不要となる。従って、図2には、
スペーサ9が受け面60とアーマチュア4との間に挟ま
れた状態を示してあるが、顧客に納入する時点でスペー
サ9については、受け面60とアーマチュア4との間か
ら抜いておいてもよい。
【0024】図2に示す乾式単板型無励磁気作動ブレー
キ装置1は、製造者側において組立されるものであり、
図3を参照しながら、製造者側での組立工程を説明す
る。
【0025】まず、図3に示すように、ヨーク6の環状
凹部62内にコイル7を配置した後、ヨーク6のばね収
納孔65内にコイルスプリングからなるばね部材5を配
置する。次に、ヨーク6にアーマチュア4を対向配置す
るとともに、ヨーク6の受け面60とアーマチュア4と
の間に隙間調整のシムやシックネスゲージ等の薄いスペ
ーサ9を配置する。このとき、アーマチュア4のねじ挿
通孔48とヨーク6のねじ孔64とが重なるように位置
を合わせる。次に、コイル7に通電し、アーマチュア4
をヨーク6に向けて磁気的に吸引する。この状態でスペ
ーサ9は、ヨーク6の受け面60とアーマチュア4との
間に挟まれ、そこに所定寸法の隙間を確保する。
【0026】次に、アーマチュア4の側からねじ挿通孔
48を通してねじ孔64に対して仮止めねじ88を止め
る。これによって、ヨーク6とアーマチュア4とは、ス
ペーサ9を挟んだ状態に仮止めされる。
【0027】次に、コイル7への通電を停止し、ヨーク
6のアーマチュア4に対する吸引を停止する。その結
果、アーマチュア4は、ばね部材5によってヨーク4か
ら離れるように押されるが、アーマチュア4は仮止めね
じ88のねじ頭によって固定されているので、ヨーク4
から離れることはない。
【0028】このように構成した乾式単板型無励磁気作
動ブレーキ装置1は、ハブ3と一緒に顧客納入される。
【0029】図4(A)、(B)を参照しながら、顧客
の側で乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装置1をモータ
回転軸2に組み付けるまでの工程を説明する。
【0030】まず、顧客の側では、図4(A)に示すよ
うに、ヨーク6の裏側から貫通孔61にモータ回転軸2
を差し込んだ後、ヨーク6からねじ取付け孔66に通し
た固定用ねじ69によって、ヨーク6をモータ本体21
に固定する。
【0031】次に、図4(B)に示すように、モータ回
転軸2の先端側をハブ3に通すようにして、アーマチュ
ア4に対してハブ3を密着した状態に重ねる。このと
き、ハブ3に形成されている切欠き39を仮止めねじ8
8と重なるようにして、仮止めねじ88が露出している
状態を維持する。
【0032】次に、ハブ3の筒状突起31に形成されて
いる孔89からモータ回転軸2に対して固定用ねじ85
を2方向から止めてハブ3とモータ回転軸2とを連結す
る。
【0033】次に、ハブ3の切欠き39に相当する位置
で、アーマチュア4とヨーク6とを仮止めしていた仮止
めねじ88を外し、しかる後にスペーサ9を抜き取る。
その結果、モータ回転軸2に対する乾式単板型無励磁気
作動ブレーキ装置1の組み付け工程が完了する。また、
ヨーク6とアーマチュア4との間には、スペーサ9の厚
さに相当する所定寸法の隙間を精度よく、自動的に確保
できる。
【0034】このように、本形態では、顧客側でモータ
回転軸2に対して、図2に示す乾式単板型無励磁気作動
ブレーキ装置1を組み付けるだけで、ヨーク6の受け面
60とアーマチュア4との隙間の寸法については、製造
者側での組立工程においてスペーサ9によって設定した
高精度な寸法を維持することができる。それ故、アーマ
チュア4がハブ3に押し付けられた状態でヨーク6の受
け面60とアーマチュア4との隙間の寸法を調整すると
いう重要、かつ、手間のかかる作業を顧客の側で行なう
必要がない。よって、本形態の乾式単板型無励磁気作動
ブレーキ装置1は、顧客によって使い勝手のよいものと
なる。
【0035】また、本形態では、ヨーク6の裏面をモー
タ本体21に当接させるので、これらの部材を連結する
ためのカラーなどが不要である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の無励磁作
動ブレーキ装置およびその組立方法においては、製造者
側の組立工程において、ヨークの受け面とアーマチュア
との間にスペーサを利用して所定寸法の隙間を精度よく
形成した状態でこれらの部材を仮止めしておく。従っ
て、顧客は、受け面とアーマチュアとの間に精度よく形
成されている隙間をそのまま利用できるので、顧客の側
でこのような隙間寸法の調整が不要である。それ故、顧
客によって使い勝手のよい乾式単板型無励磁気作動ブレ
ーキ装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)、(C)はそれぞれ、本形態の
乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装置をモータ回転軸に
組み付けた様子を示す平面図、A−A′断面図、および
B−B′断面図である。
【図2】(A)、(B)、(C)はそれぞれ、本形態の
乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装置が顧客に納入され
たが、モータ回転軸に未だ組み付けられていない様子を
示す平面図、A−A′断面図、およびB−B′断面図で
ある。
【図3】図1に示す乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装
置の組立工程のうち、図2に示す状態にまで製造者側の
組立工程で行われる組立手順を示す工程断面図である。
【図4】(A)、(B)はいずれも、本形態の乾式単板
型無励磁気作動ブレーキ装置が図2に示す状態で製造者
から出荷、納入された以降、顧客側において乾式単板型
無励磁気作動ブレーキ装置をモータ回転軸に対して組み
付けていく手順を示す工程断面図である。
【符号の説明】
1 乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装置 2 モータ回転軸 3 ハブ 4 アーマチュア 5 ばね部材 6 ヨーク 7 コイル 9 スペーサ 21 モータ本体 31 筒状突起 32 環状摩擦面 39 切欠き 48 ねじ挿通孔 49 ガイド軸 60 受け面 61 ヨークの貫通孔 62 ヨークの環状凹部 64 ねじ孔 65 ばね収納孔 66 ねじ取付け孔 67 ガイド孔 69 固定ねじ 88 仮止めねじ L モータ回転軸の軸線方向
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月14日(2000.7.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【図1】
【図2】
【図4】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸が嵌められる筒状突起を備えるハ
    ブと、該ハブの環状摩擦面に対して接触した位置および
    当該ハブから離れた位置に移動可能な環状のアーマチュ
    アと、前記アーマチュアを前記ハブに対して押し付ける
    ばね部材と、前記ばね部材のばね力に抗して前記アーマ
    チュアを磁気的に吸引して前記ハブから引き離すヨーク
    とを有し、該ヨークには、前記アーマチュアを吸引した
    ときに受け止める受け面と、前記回転軸が差し込まれる
    貫通孔とが形成されている乾式単板型無励磁気作動ブレ
    ーキ装置において、 前記ヨークと前記アーマチュアとは、前記受け面と前記
    アーマチュアとの間に所定寸法の隙間が確保された状態
    で前記ハブから露出可能な位置で前記アーマチュアの側
    から前記ヨークに対して止められた仮止めねじによって
    仮止めされていることを特徴とする乾式単板型無励磁気
    作動ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記アーマチュアと
    前記受け面との間にはスペーサが挟まれ、該スペーサに
    よって、前記受け面と前記アーマチュアとの間に所定寸
    法の隙間が確保されていることを特徴とする乾式単板型
    無励磁気作動ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記ハブに
    は、前記仮止めねじを露出させる切欠きが形成されてい
    ることを特徴とする乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装
    置。
  4. 【請求項4】 回転軸が嵌められる筒状突起を備えるハ
    ブと、該ハブの環状摩擦面に対して接触した位置および
    当該ハブから離れた位置に移動可能な環状のアーマチュ
    アと、前記アーマチュアを前記ハブに対して押し付ける
    ばね部材と、前記ばね部材のばね力に抗して前記アーマ
    チュアを磁気的に吸引して前記ハブから引き離すヨーク
    とを有し、該ヨークには、前記アーマチュアを吸引した
    ときに受け止める受け面と、前記回転軸が差し込まれる
    貫通孔とが形成されている乾式単板型無励磁気作動ブレ
    ーキ装置の組立方法において、 前記受け面と前記アーマチュアとの間にスペーサを配置
    した後、前記アーマチュアを前記ヨークに向けて吸引し
    た状態で前記ハブから露出可能な位置で仮止めねじを前
    記アーマチュアの側から前記ヨークに対して止めること
    によって前記アーマチュアと前記ヨークとを仮止めした
    以降、 前記ヨークの前記アーマチュアに対する吸引を停止し、
    しかる後に、前記受け面と前記アーマチュアとの間から
    前記スペーサを抜き取ることにより前記受け面と前記ア
    ーマチュアとの間に所定寸法の隙間を確保することを特
    徴とする乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装置の組立方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項3において、前記ヨークの前記ア
    ーマチュアに対する吸引を停止した以降、前記スペーサ
    を抜き取る前、前記ヨークの前記貫通孔に前記回転軸を
    差し込むとともに、当該回転軸と前記ハブとを連結し、
    次に、前記仮止めねじを外し、しかる後に前記スペーサ
    を抜き取ることを特徴とする乾式単板型無励磁気作動ブ
    レーキ装置の組立方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5において、前記ハブに
    は、前記仮止めねじの螺着位置を露出させる切欠きが形
    成されていることを特徴とする乾式単板型無励磁気作動
    ブレーキ装置の組立方法。
JP2000196009A 2000-06-29 2000-06-29 乾式単板型無励磁気作動ブレーキ装置およびその組立方法 Withdrawn JP2002013563A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012237433A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Yaskawa Electric Corp モータ及びモータ用ブレーキ

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