JP2002012050A - 歩行型作業車の前後進切換機構 - Google Patents

歩行型作業車の前後進切換機構

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JP2002012050A
JP2002012050A JP2000196041A JP2000196041A JP2002012050A JP 2002012050 A JP2002012050 A JP 2002012050A JP 2000196041 A JP2000196041 A JP 2000196041A JP 2000196041 A JP2000196041 A JP 2000196041A JP 2002012050 A JP2002012050 A JP 2002012050A
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reverse
gear
shaft
switching operation
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JP2000196041A
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English (en)
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Yohei Kanao
洋平 金尾
Tomoyuki Kuroda
智之 黒田
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Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンドルを前方に振り替えた時のみ前後進切
換を可能として、作業効率を上げられるようにする。 【解決手段】 ハンドル22を前後振り替え可能に構成
し、該ハンドルに前後進切換操作具65を設けた歩行型
作業車において、ハンドル22を前方へ振り替えた時の
み、前後進切換操作具65による切換操作を可能とし、
前記ハンドルを前方へ振り替えたときに、ハンドルを左
右中心から左右設定角度内で前後進切換操作具による切
換操作を可能とし、前後進切換操作具の操作ガイド66
に、前進位置と中立位置と後進位置を設け、前記前後進
切換操作具の切換操作の規制部材をハンドル取付基部2
2bに設け、該規制部材をハンドル台に配置した孔21
aと、ハンドル基部に配置して、前後進切換操作具に連
結されるピン75にて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩行型作業車、特
に、管理機のハンドルに前後進切換操作具を設けて、作
業能率を向上する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、歩行型作業車の本機より後方
にハンドルを突出し、該ハンドルのグリップ近傍に前後
進切換用の操作レバーを設け、主クラッチの操作なし
で、前後進切換レバーを操作するだけで、前後進を切り
換えられるようにした技術は公知となっている。
【0003】例えば、実登2543125号の技術は、
歩行型作業車としてバインダーのハンドルの後部に配置
した握り部近傍に、前進位置と後進位置に切換操作可能
な操作レバーを配置し、該操作レバーを下降操作した位
置でロック可能に構成し、該ロックを解除する親指操作
手段を設けていた。
【0004】また、実開平6−42369号の技術は、
歩行型作業車として管理機のハンドルの後部の握り部に
前後進切換レバーを設け、該前後進切換レバーはミッシ
ョンケースに設けたシフターとワイヤー等を介して連結
し、該シフターと前進用ギヤとの間にドッグクラッチを
設け、シフターと後進用ギヤとの間にテーパー付爪クラ
ッチを配置して、機体後進時に所定以上の負荷が発生し
たときには、後進用ギヤとテーパー付爪クラッチの間で
空回りして、後進走行を自動的に中断させるようにして
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記技術の技術では、
ハンドルは後方へ突出された位置で、オペレーターは前
進して作業するようにしており、圃場端に至ると前進走
行作業から後進に切換操作する。しかし、管理機におけ
る前進作業では、比較的高速、例えば副変速が低速で主
変速が三速の作業も可能であり、この走行変速状態で後
進に切り換えると、急に後進走行となるために、オペレ
ーターは転倒するおそれがある。これに対して、ハンド
ルを前方に振り替えた状態で作業を行なう場合には、オ
ペレーターは始めから後ろ向きで前進走行作業をするた
めに走行速度は低速に落としており、圃場端に至ると、
後進に切り換えて回行することとなるので、切換時は本
機はオペレーターから離れる方向に移動するので、オペ
レーターが転倒したり挟まれるようなことはない。そこ
で、本発明はハンドルを前方へ振り替えた時のみ前後進
切換をレバー操作できるようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。即ち、ハンドルを前後振り替え可
能に構成し、該ハンドルに前後進切換操作具を設けた歩
行型作業車において、ハンドルを前方へ振り替えた時の
み、前後進切換操作具による切換操作を可能とした。
【0007】また、前記ハンドルを前方へ振り替えたと
きに、ハンドルを左右中心から左右設定角度内で前後進
切換操作具による切換操作を可能とした。
【0008】また、前記前後進切換操作具の操作ガイド
に、前進位置と中立位置と後進位置を設けた。
【0009】また、前記前後進切換操作具の切換操作の
規制部材をハンドル取付基部に設けた。
【0010】また、前記規制部材をハンドル台に配置し
た孔と、ハンドル基部に配置して、前後進切換操作具に
連結されるピンにて構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を歩行
型作業車として管理機を実施例とした場合について説明
する。図1は本発明の前後進切換機構を装備した管理機
の側面図、図2はミッションケースの上部後面断面図、
図3はミッションケースの下部後面断面図、図4はハン
ドルの操作部の平面図、図5はハンドル取付基部の断面
図、図6はハンドル台の側面図一部断面図、図7は同じ
く平面図、図8は同じく正面図、図9は揺動アームの平
面図、図10は同じく側面図、図11はハンドルの回動
範囲を示す平面図である。
【0012】図1より管理機1の全体構成から説明する
と、管理機1は前部にエンジン2、後部に作業機として
ロータリ耕耘装置4、中央部にミッションケース3が配
置され、前記エンジン2はエンジン台5上に載置固定さ
れ、該エンジン台5の後部はミッションケース3に固設
されている。該エンジン2の出力軸6、及び、前記ミッ
ションケース3の入力軸7にはそれぞれプーリーが固設
されて、ベルトを介して動力が伝達されるようにしてあ
る。該出力軸6と入力軸7の間にはベルトテンション式
の主クラッチ10が配置され、ハンドル22に設けたメ
インクラッチレバー25にて操作できるようにしてい
る。該テンションクラッチやベルト、プーリー等は伝動
ケース9によって覆われている。
【0013】前記ミッションケース3下部に車軸11を
軸支して、該車軸11に車輪12を固設して走行駆動で
きるようにしている。また、前記ミッションケース3の
後部にヒッチ13を設け、該ヒッチ13にロータリ耕耘
装置4の前部を装着している。該ロータリ耕耘装置4は
左右中央にチェーンケース14を配置し、該チェーンケ
ース14の上端にPTO入力軸を横架して後述するPT
O軸15より動力を伝達して駆動できるようにし、該チ
ェーンケース14下部に耕耘爪軸16を軸支し、該耕耘
爪軸16の軸上に複数本の耕耘爪17・17・・・が植
設されている。該耕耘爪17・17・・・の先端の回動
軌跡上方及び側方は耕耘カバー18により覆われてい
る。
【0014】前記ミッションケース3の上部にはハンド
ル台21が設けられ、該ハンドル台21上にハンドル2
2が水平方向で前後回動して、前後振り替え可能に配置
している。該ハンドル22には後述するメインクラッチ
レバー25やサイドクラッチレバー26・26やアクセ
ルレバー27等が配置され、ハンドル22の前後中途部
にサイドクラッチ左右切替機構が配置されている。ま
た、前記ハンドル台21の左側後部には主変速レバー3
1が前後振り替え可能に突出されている。
【0015】次に、図2、図3よりミッションケース3
内の構成を説明する。ミッションケース3には入力軸
7、PTO軸15、主変速軸33、副変速軸34、減速
軸35、車軸11L・11R、フォーク軸36・37が
平行に左右水平方向に横架されている。該入力軸7と主
変速軸33と副変速軸34の軸心は側面視において三角
形状に配置されている。前記入力軸7の一端はミッショ
ンケース3より左外側方に突出されて、ミッションケー
ス3外で入力プーリー40を固設している。該入力軸7
の他端にはボス部7aを形成してベアリングを介してP
TO軸15の一端を回転自在に同一軸心上に嵌合されて
いる。該入力軸7の他端とPTO軸15の一端の間には
前後進切換機構41が配置されている。言い換えれば、
シャフトを左右に分割し、その分割部分に前後進切換機
構41を配置している。
【0016】該前後進切換機構41は入力軸7上に固設
した後進歯車42と、PTO軸15上に固設した前進爪
体44と、後進歯車42と前進爪体44の間の前記ボス
部7a上に摺動可能に配置したスライダ43からなり、
スライダ43の両側に設けた爪体を後進歯車42の爪部
または前進爪体44の爪部と咬合させることにより後進
または前進方向に動力伝達可能としている。このスライ
ダ43の切換は後述するリバーサレバー65の操作によ
って行なわれ、その機構も後述する。但し、前後進切換
機構41は多板式のクラッチや歯車噛合式等で構成する
ことも可能である。こうして同一軸心上に入力軸7とP
TO軸15を配置することによって、軸の数を減少でき
てミッションケースのコンパクト化を図ることができ
る。
【0017】そして、前記主変速軸33上には摺動ギヤ
51が軸心方向に摺動可能に外嵌され、更に二連の歯部
を有するカウンターギヤ52が回転自在に遊嵌され、端
部に伝動ギヤ59が固設されている。また、前記PTO
軸15上にはスライダ53が相対回転不能に摺動可能に
外嵌され、伝動ギヤ54がベアリングを介して回転自在
に遊嵌されている。該伝動ギヤ54は一つの内歯54a
と二つの外歯54b・54cからなり、内歯54aは前
記スライダ53と噛合可能に配置され、外歯54bは前
記摺動ギヤ51と噛合可能に配置され、外歯54cは後
述する副変速軸34上に固設したギヤ56と常時噛合し
ている。そして更に、PTO軸15上には一体的にギヤ
55が設けられ、該ギヤ55は主変速軸33上に固設し
た伝動ギヤ59と常時噛合させている。
【0018】また、副変速軸34上にはギヤ56とギヤ
57固設され、該ギヤ56は前記伝動ギヤ54の外歯5
4cと常時噛合し、ギヤ57は前記カウンターギヤ52
の他方と常時噛合している。更に、前記ギヤ56とギヤ
57の間の副変速軸34上には減速小径ギヤ60・61
が回転自在に遊嵌され、該減速小径ギヤ60・61の間
にボールクラッチ62が配置され、該ボールクラッチ6
2はスライダ63の摺動によって高低変速ができ、該ス
ライダ63はシフター等を介して副変速レバーと連結さ
れて副変速操作できるようにしている。
【0019】このような構成において、前進1段から前
進6段の場合、スライダ43は前進爪体44と咬合され
て、前進1段及び前進2段の場合、主変速装置の摺動ギ
ヤ51が伝動ギヤ54の外歯54bと噛合される。そし
て、前進1段の場合、副変速装置のスライダ63は左方
へ摺動されて低速ギヤ60と副変速軸34が一体的に回
転するようにする。こうして、入力軸7→スライダ43
→前進爪体44→PTO軸15→ギヤ55→ギヤ59→
摺動ギヤ51→伝動ギヤ54→ギヤ56→副変速軸34
→ボールクラッチ62→低速ギヤ60→低速従動ギヤ8
1→減速軸35に動力を伝える。前進2段の場合、副変
速装置のスライダ63は右方へ摺動されて高速ギヤ61
と副変速軸34が一体的に回転するようにする。こうし
て前記同様に、ギヤ56→副変速軸34→ボールクラッ
チ62→高速ギヤ61→高速従動ギヤ82→減速軸35
に動力を伝える。
【0020】前進3段及び前進4段の場合、スライダ4
3は前進爪体44と咬合されて、主変速装置の摺動ギヤ
51の内歯がカウンターギヤ52と噛合される。そし
て、前進3段の場合、副変速装置のスライダ63は左方
へ摺動されて低速ギヤ60と副変速軸34が一体的に回
転するようにする。こうして、入力軸7→スライダ43
→前進爪体44→PTO軸15→ギヤ55→ギヤ59→
摺動ギヤ51→カウンターギヤ52→ギヤ57→副変速
軸34→ボールクラッチ62→低速ギヤ60→低速従動
ギヤ81→減速軸35に動力を伝える。前進4段の場
合、副変速装置のスライダ63は右方へ摺動されて高速
ギヤ61と副変速軸34が一体的に回転するようにす
る。こうして前記同様に、ギヤ57→副変速軸34→ボ
ールクラッチ62→高速ギヤ61→高速従動ギヤ82→
減速軸35に動力を伝える。
【0021】前進5段及び前進6段の場合、スライダ4
3は前進爪体44と咬合されて、主変速装置のスライダ
53が伝動ギヤ54の内歯54aと噛合する。そして、
前進5段の場合、副変速装置のスライダ63は左方へ摺
動されて低速ギヤ60と副変速軸34が一体的に回転す
るようにする。こうして、入力軸7→スライダ43→前
進爪体44→PTO軸15→スライダ53→伝動ギヤ5
4→ギヤ56→副変速軸34→ボールクラッチ62→低
速ギヤ60→低速従動ギヤ81→減速軸35に動力を伝
える。前進6段の場合、副変速装置のスライダ63は右
方へ摺動されて高速ギヤ61と副変速軸34が一体的に
回転するようにする。こうして前記同様に、ギヤ56→
副変速軸34→ボールクラッチ62→高速ギヤ61→高
速従動ギヤ82→減速軸35に動力を伝える。
【0022】後進1段及び後進2段の場合、スライダ4
3は後進歯車42と咬合されて、主変速装置の摺動ギヤ
51及びスライダ53は噛合することなく中立に位置さ
せ、そして、後進1段の場合、副変速装置のスライダ6
3は左方へ摺動されて低速ギヤ60と副変速軸34が一
体的に回転するようにする。こうして、入力軸7→スラ
イダ43→後進歯車42→ギヤ52→ギヤ57→副変速
軸34→ボールクラッチ62→低速ギヤ60→低速従動
ギヤ81→減速軸35に動力を伝える。後進2段の場
合、副変速装置のスライダ63は右方へ摺動されて高速
ギヤ61と副変速軸34が一体的に回転するようにす
る。こうして前記同様に、ギヤ57→副変速軸34→ボ
ールクラッチ62→高速ギヤ61→高速従動ギヤ82→
減速軸35に動力を伝える。
【0023】このように減速軸35に伝えられた動力は
更に、図3に示すように、減速軸35の左右中途部上に
固設したスプロケット83から、チェーン85を介して
車軸11L・11Rのサイドクラッチ上に配置したスプ
ロケット84に動力を伝えて、車軸11を駆動可能とし
ている。なお、前記副変速軸34の一端にはブレーキ装
置28が配設されている。
【0024】また、前記ミッションケース3より外側へ
突出したPTO軸15はカバー29によって覆われてい
るが、作業時にはPTO軸15上にスプロケットを固設
してロータリ耕耘装置4のチェーンケース14上部に配
置した入力軸上のスプロケットとの間にチェーンを巻回
して、ロータリ耕耘装置4に動力を伝えて耕耘爪軸16
を駆動可能としている。
【0025】次に、本発明の前後進切換機構41の操作
系について説明する。前後進切換機構41はミッション
ケース3内に収納され、ハンドル22後端のグリップ2
2a近傍に配置した前後進切換操作具としてのリバーサ
レバー65を操作することによって前進・中立・後進の
切換が可能であり、図4に示すように、該リバーサレバ
ー65の操作ガイドとなるレバーガイド66はクランク
状に構成して、前端に前進位置、中央に中立位置、後端
に後進位置を設けている。こうして、前進から後進、ま
たは後進から前進に切り換えたときには必ず中立位置の
レバーガイド66に当たり、一旦左右に振ってから更に
回動することによって、前後進を切り換えることができ
るのである。よって、一気に前進から後進、または後進
から前進に切り換わることがなく、切換タイミングにワ
ンクッションがあるため、急に反対方向に走行すること
がないようにしている。
【0026】なお、図4に示すように、左側(進行方向
Fに対して)のハンドル22のグリップ22a近傍には
アクセルレバー27、右側のグリップ22a近傍には主
クラッチレバー25と指クラッチレバー67が配置さ
れ、左右のグリップ22a・22a間にはセーフティワ
イヤー70が張設されて、所定幅以上引っ張るとまたは
押すと主クラッチが切れるようにしている。また、ハン
ドル22の前後中途部上には、ハンドル22の上下調節
レバー68、PTOクラッチレバー24、副変速レバー
69が配置されている。
【0027】そして、前記前後進切換機構41は後述す
るようにハンドル22を前側に振り替えたときのみ後進
側へ切換可能としている。つまり、前記リバーサレバー
65に連結されたワイヤー71の他端は図5に示すよう
にハンドル取付基部側へ延設され、ベルクランクアーム
72の一端に連結される。該ベルクランクアーム72の
中央部はハンドル22の基部22bより下方へ突出した
ステー73に設けたピン73aに枢支され、バネ74に
より前進方向に付勢されている。該ベルクランクアーム
72の他端には摺動ピン75が係止ピン75aによって
係止され、該摺動ピン75はハンドル基部22bに固設
したボス76に鉛直方向に上下摺動自在に挿入されてい
る。
【0028】そして、前記摺動ピン75の下方にはハン
ドル台21の上面に開口した挿入孔21aを貫通して、
ハンドル台21に枢支した揺動アーム77の先端を下方
へ押すようにしている。即ち、前記ハンドル台21は図
6、図7、図8に示すように、正面視略逆U字状に構成
され、上面中央に円筒状の回転支持部21bを設け、該
回転支持部21bの上面は菊座状に構成してハンドル基
部20b底部を任意の角度で止められるようにしてい
る。そして、ハンドル台21の上面の前部に円弧状の挿
入孔21aが開口され、前記摺動ピン75を挿入可能と
している。即ち、摺動ピン75を挿入できる角度は左右
中心より設定角度円弧状の幅で挿入孔21aを形成して
おり、本実施例では該挿入孔21aの幅は進行方向を向
く左右の中心線O1に対して、左右に略30度程度とな
るように開口して、ハンドル22が左右略30度回動し
た位置でも前後進切換可能とし、それ以外の位置では摺
動ピン75がハンドル台21の上面に当接して切換がで
きないようにしている。つまり、挿入孔21aと摺動ピ
ン75で前後進切換の規制部材としている。
【0029】この前後進切換ができる左右の設定角度α
は、図11に示すように、ハンドル22を左右最大限回
動した位置でオペレーターがハンドル22を握り、管理
機よって成形した畝を踏まないで歩いて作業できる位置
としている。言い換えれば、前後進切換ができるハンド
ル22の左右最大回動位置は、機体中心側のハンドル2
2の先端(回動した状態で内側に位置するハンドルの先
端)と、回動した側の機体の側面の延長線が略一致する
位置として、ハンドル22を握って作業するときに、機
体が歩行の邪魔とならない位置としている。または、ハ
ンドル22を握って畝と畝の間を歩行できる位置として
いる。
【0030】そして、前記ハンドル台21の後部に枢支
孔21cが開口され、揺動アーム77の後部をピンにて
枢支している。該揺動アーム77は図9、図10に示す
ように、左右二枚のプレート77a・77aの後部がハ
ンドル台21にピンにて枢支され、前部が連結プレート
77bによって連結されて、ちょうどハンドル台21の
内側に嵌まるように構成されている。そして、ハンドル
台21の前部には後述するピン79aを挿入する長孔2
1dが開口され、この長孔21dの位置に合わせて前記
揺動アーム77の前部にもピン挿入孔77cが開口され
ている。
【0031】そして、ハンドル台22の前部より側方に
枢支ピン22eが突設され、図5に示すように、該枢支
ピン22eにカムアーム79の中央部が枢支され、該カ
ムアーム79の一端に突設したピン79aが前記長孔2
1dとピン挿入孔77cに挿入され、該カムアーム79
の回動は長孔21dによって規制されている。該カムア
ーム79の他端にもピン79bが突設され、該ピン79
bが連結レバー78のピン孔に挿入され、該連結レバー
78の他端がシフトフォーク80に固定されている。該
シフトフォーク80の先端が前記スライダ43に嵌合さ
れているのである。
【0032】以上のように構成することによって、ハン
ドル22を後側に振り替えた通常の前進作業状態では、
前進走行でも、後進走行でも、リバーサレバー65を回
動しても、摺動ピン75先端がハンドル台21の上面に
当たり、前後走行方向を変更することはできない。そし
て、ハンドル22を前方に振り替えた状態では、オペレ
ーターは後向きで歩行して管理機1は前進(F方向)し
ながら作業を行なう。このハンドル22の位置では摺動
ピン75は挿入孔21aの上方に位置している。この状
態でリバーサレバー65を前進から後進方向に回動する
と、ワイヤー71を介してベルクランクアーム72を回
動して摺動ピン75を下方へ摺動させて、挿入孔21a
を貫通して、揺動アーム77の連結プレート77bの上
面を下方に押し、ピン79aを介してカムアーム79を
回動し、ピン79b、連結レバー78を介してシフトフ
ォーク80を回動して、スライダ43を摺動させて、中
立または後進に変速できるのである。また、同様に逆の
操作もできるのである。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、以下
の効果を奏するものである。即ち、請求項1の如く、ハ
ンドルを前後振り替え可能に構成し、該ハンドルに前後
進切換操作具を設けた歩行型作業車において、ハンドル
を前方へ振り替えた時のみ、前後進切換操作具による切
換操作を可能としたので、ハンドルを前方に振り替えた
状態で作業を行なう場合には、オペレーターは始めから
後ろ向きで前進走行作業をするために走行速度は低速に
落としており、圃場端に至ると前後進切換操作具を操作
するだけで、管理機を後進させて回行することが可能と
なり、メインクラッチの操作も必要なく、迅速に回行が
できて作業効率を向上できる。また、ハンドルを後方へ
切り換えたときに、後進作業を行なうことはなく、ま
た、誤って前後進切換操作具を操作しても後進位置に切
り換えることができず、高速で前進していても高速の後
進に切換操作ができず、安全性を向上できる。
【0034】また、請求項2の如く、前記ハンドルを前
方へ振り替えたときに、ハンドルを左右中心から左右設
定角度内で前後進切換操作具による切換操作を可能とし
たので、左右設定角度外では前後進切換操作ができず、
誤って操作して意図せぬ速度で逆方向へ走行することを
防止でき、左右設定角度を作業者が後ろ向きで作業でき
る範囲とすることで、後ろ向き作業中での前後進切換が
簡単にできて作業効率を向上することができる。
【0035】また、請求項3の如く、前記前後進切換操
作具の操作ガイドに、前進位置と中立位置と後進位置を
設けたので、前進から後進または後進から前進に切り換
えるときに、中立を経て変えることになり、急に逆方向
に進行することがなく、また、一端走行が停止するの
で、作業の切換のタイミングが図り易くなる。
【0036】また、請求項4の如く、前記前後進切換操
作具の切換操作の規制部材をハンドル取付基部に設けた
ので、規制部材をハンドル取り付け基部内に収納して配
置することができ、塵埃等から保護でき、また、ハンド
ル基部内の空間を利用してコンパクトに配置することが
できる。
【0037】また、請求項5の如く、前記規制部材をハ
ンドル台に配置した孔と、ハンドル基部に配置して、前
後進切換操作具に連結されるピンにて構成したので、規
制部材の構成を簡単にすることができ、安価に構成する
ことができ、ピンの操作も簡単に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前後進切換機構を装備した管理機の側
面図である。
【図2】ミッションケースの上部後面断面図である。
【図3】ミッションケースの下部後面断面図である。
【図4】ハンドルの操作部の平面図である。
【図5】ハンドル取付基部の断面図である。
【図6】ハンドル台の側面図一部断面図である。
【図7】同じく平面図である。
【図8】同じく正面図である。
【図9】揺動アームの平面図である。
【図10】同じく側面図である。
【図11】ハンドルの回動範囲を示す平面図である。
【符号の説明】
1 管理機 21 ハンドル台 21a 挿入孔 22 ハンドル 22b ハンドル取付基部 65 リバーサレバー 66 レバーガイド 75 摺動ピン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60K 23/00 B60K 23/00 F H B62D 51/06 B62D 51/06 F Fターム(参考) 2B033 AA07 AB01 AB11 AB18 CA02 ED04 2B043 AA03 AB11 AB19 BA01 BB03 DA05 3D036 AA04 BA03 BA06 CA09 CA13 EC13 EC18 GJ15 3D040 AA01 AA14 AA22 AB05 AC29 AC30 AC43 AC44 AC56 AC65 AD16 AD17 AE11 AE19 AF07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルを前後振り替え可能に構成し、
    該ハンドルに前後進切換操作具を設けた歩行型作業車に
    おいて、ハンドルを前方へ振り替えた時のみ、前後進切
    換操作具による切換操作を可能としたことを特徴とする
    歩行型作業車の前後進切換機構。
  2. 【請求項2】 前記ハンドルを前方へ振り替えたとき
    に、ハンドルを左右中心から左右設定角度内で前後進切
    換操作具による切換操作を可能としたことを特徴とする
    請求項1記載の歩行型作業車の前後進切換機構。
  3. 【請求項3】 前記前後進切換操作具の操作ガイドに、
    前進位置と中立位置と後進位置を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の歩行型作業車の前後進切換機構。
  4. 【請求項4】 前記前後進切換操作具の切換操作の規制
    部材をハンドル取付基部に設けたことを特徴とする請求
    項1記載の歩行型作業車の前後進切換機構。
  5. 【請求項5】 前記規制部材をハンドル台に配置した孔
    と、ハンドル基部に配置して、前後進切換操作具に連結
    されるピンにて構成したことを特徴とする請求項4記載
    の歩行型作業車の前後進切換機構。
JP2000196041A 2000-06-29 2000-06-29 歩行型作業車の前後進切換機構 Withdrawn JP2002012050A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011036208A (ja) * 2009-08-17 2011-02-24 Yanmar Co Ltd 歩行型管理機
JP2016013063A (ja) * 2014-06-30 2016-01-28 株式会社クボタ 歩行型作業機

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