JP2002011872A - 液体噴射装置、画像記録装置、及び液体噴射装置の駆動方法、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

液体噴射装置、画像記録装置、及び液体噴射装置の駆動方法、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2002011872A
JP2002011872A JP2000129206A JP2000129206A JP2002011872A JP 2002011872 A JP2002011872 A JP 2002011872A JP 2000129206 A JP2000129206 A JP 2000129206A JP 2000129206 A JP2000129206 A JP 2000129206A JP 2002011872 A JP2002011872 A JP 2002011872A
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JP
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nozzle
ink
liquid
ejected
nozzle group
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JP2000129206A
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English (en)
Inventor
Takahiro Katakura
孝浩 片倉
Yuichi Nakamura
雄一 中村
Teruhito Kojima
輝人 小嶋
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク物性が異なる複数種類のインクを吐出
できるコンパクトな記録ヘッドを提供する。 【解決手段】 緩浸透インクのブラックインクを吐出可
能な第1ノズル群(大インク滴用のブラックノズル列N
k1,Nk2)及び第2ノズル群(小インク滴用のブラ
ックノズル列Nk3)と、高浸透インクのカラーインク
を吐出可能な第3ノズル群(イエローノズル列Ny,マ
ゼンタノズル列Nm,シアンノズル列Ncy)とを備え
る。カラー記録を行う時は、ブラックノズル列Nk3、
イエローノズル列Ny、マゼンタノズル列Nm、シアン
ノズル列Ncyを使用し、モノクロ記録を行う時は、ブ
ラックノズル列Nk1〜Nk3を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク、グルー、
或いはマニキュア等の液体を噴射する液体噴射装置、及
びこの液体噴射装置を備えた画像記録装置、並びに液体
噴射装置の駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を、液体噴射装置の一形態で
あるインクジェット式記録ヘッド、及びこの記録ヘッド
を備えたインクジェット式記録装置により説明する。
【0003】カラーの記録とモノクロの記録とが行える
ように、ブラックインク、シアンインク、マゼンタイン
ク、イエローインク等の異なる色のインクを吐出可能に
構成したインクジェット式記録ヘッド、及び、この記録
ヘッドを搭載したインクジェット式記録装置が提案され
ている。この記録装置には、インクの混色を防止してカ
ラー画像の画質向上を図るため、染料系インクのように
記録紙への浸透性が良好な高浸透インクを用いたものが
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成では、カラー画像の画質向上は図れるが、文書等の
モノクロ画像の画質が低下してしまうという問題があっ
た。即ち、上記の高浸透インクは、素早く記録紙に浸透
するので混色が生じ難いという長所を有しているが、ド
ットの半径方向に広がり易いという短所もある。このた
め、記録ドットのエッジ部分の色が外側に向けて次第に
薄くなってしまい、文字等を記録した場合には境界部分
がぼんやりしてしまう。
【0005】エッジが鮮明なドットを記録するために
は、顔料系のインクのように、記録紙への浸透性が高浸
透性インクよりも緩やかな緩浸透インクを用いることが
好ましい。しかし、インクの種類に対応させて複数の記
録ヘッドを搭載した場合には、装置が複雑化すると共に
大型化してしまう。また、各記録ヘッド同士の特性も揃
える必要があるので、その調整作業が複雑になってしま
う。このため、浸透性等のインク物性が異なる複数種類
のインクを吐出可能な小型の記録ヘッドの開発が強く望
まれていた。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、物性が異なる複数種類の液
体を吐出可能であり、且つ、小型化が図れる液体噴射装
置、この液体噴射装置を用いた画像記録装置、及びこの
液体噴射装置の駆動方法、並びにコンピュータ読み取り
可能な記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであり、請求項1に記載の
発明は、物性が異なる複数種類の液体を液滴として噴射
可能なノズル群を複数備えた液体噴射装置であって、前
記ノズル群は、第1の液体を噴射する第1ノズル群およ
び第2ノズル群と、前記第1の液体とは異なる種類の液
体を噴射する第3ノズル群とを備え、前記第1ノズル群
から噴射される液滴の量と第2ノズル群から噴射される
液滴の量とを異ならせたことを特徴とする液体噴射装置
である。
【0008】ここで、液体について「物性」とは、浸透
性、粘度、密度、表面張力などの性質を意味する。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記第2ノズル
群から噴射される液滴の量と第3ノズル群から噴射され
る液滴の量を揃えたことを特徴とする請求項1に記載の
液体噴射装置である。
【0010】請求項3に記載の発明は、前記第1ノズル
群は、複数のノズル開口を列状に並べて構成したノズル
列を複数列備えていることを特徴とする請求項1又は請
求項2に記載の液体噴射装置である。
【0011】請求項4に記載の発明は、前記第2ノズル
群及び第3ノズル群は、複数のノズル開口を列状に並べ
て構成したノズル列を少なくとも1列含み、第2ノズル
群に含まれるノズル列と第3ノズル群に含まれるノズル
列とを隣接させて配置したことを特徴とする請求項1か
ら請求項3の何れかに記載の液体噴射装置である。
【0012】請求項5に記載の発明は、物性が異なる複
数種類の液体を液滴として噴射可能に構成した液体噴射
装置であって、複数のノズル開口を列状に並べて構成し
たノズル列を複数列備え、これらのノズル列の少なくと
も一列を、複数のノズルブロックに分割された分割ノズ
ル列とし、ノズルブロック毎に液体の種類を設定して噴
射させるように構成したことを特徴とする液体噴射装置
である。
【0013】請求項6に記載の発明は、前記分割ノズル
列を複数列備えたことを特徴とする請求項5に記載の液
体噴射装置である。
【0014】請求項7に記載の発明は、分割ノズル列同
士の間で前記ノズル開口が千鳥配列を呈するように配置
されていることを特徴とする請求項6に記載の液体噴射
装置である。
【0015】請求項8に記載の発明は、前記分割ノズル
列は、液滴の吐出に関与しないダミーのノズル開口を列
の両端に備えていることを特徴とする請求項5から請求
項7の何れかに記載の液体噴射装置である。
【0016】請求項9に記載の発明は、前記分割ノズル
列を構成するノズルブロック同士の間に、インク滴の吐
出に関与しないダミーの圧力室を設けたことを特徴とす
る請求項5から請求項8の何れかに記載の液体噴射装置
である。
【0017】請求項10に記載の発明は、前記ノズル列
の少なくとも1列を単一のノズルブロックからなる単一
ノズル列としたことを特徴とする請求項5から請求項9
の何れかに記載の液体噴射装置である。
【0018】請求項11に記載の発明は、前記単一ノズ
ル列を複数備え、単一ノズル列同士の間で前記ノズル開
口が千鳥配列を呈するように配置されていることを特徴
とする請求項10に記載の液体噴射装置である。
【0019】請求項12に記載の発明は、請求項1から
請求項4の何れかに記載の液体噴射装置を備え、第1ノ
ズル群および第2ノズル群から第1のインクを噴射させ
ると共に、第3ノズル群から第1のインクとは異なる種
類のインクを噴射させて記録媒体上に画像を記録するこ
とを特徴とする画像記録装置である。
【0020】請求項13に記載の発明は、前記第1のイ
ンクを記録媒体への浸透性が緩やかな緩浸透インクと
し、第1のインクとは異なる種類のインクを、緩浸透イ
ンクよりも記録媒体への浸透性が高い高浸透インクとし
たことを特徴とする請求項12に記載の画像記録装置で
ある。
【0021】請求項14に記載の発明は、請求項5から
請求項11の何れかに記載の液体噴射装置を備え、該液
体噴射装置からインクを噴射させることで記録媒体上に
画像を記録する画像記録装置であって、分割ノズル列を
3つ以上のノズルブロックに分割して、1つのノズルブ
ロックをイエローインクを吐出させるイエローブロック
とし、他の1つのノズルブロックをマゼンタインクを吐
出させるマゼンタブロックとし、さらに他の1つのノズ
ルブロックをシアンインクを吐出させるシアンブロック
としたことを特徴とする画像記録装置である。
【0022】請求項15に記載の発明は、前記イエロー
ブロックとシアンブロックとの間に、マゼンタブロック
を配置したことを特徴とする請求項14に記載の画像記
録装置である。
【0023】請求項16に記載の発明は、請求項6から
請求項11の何れかに記載の液体噴射装置を備え、該液
体噴射装置からインクを噴射させることで記録媒体上に
画像を記録する画像記録装置であって、分割ノズル列同
士の間で隣り合う一方のノズルブロックからは濃色イン
クを吐出させ、他方のノズルブロックからは前記濃色イ
ンクと同色系の淡色インクを吐出させるように構成した
ことを特徴とする画像記録装置である。
【0024】請求項17に記載の発明は、請求項5から
請求項9の何れかに記載の液体噴射装置を備え、該液体
噴射装置からインクを噴射させることで記録媒体上に画
像を記録する画像記録装置であって、記録媒体への浸透
性が緩やかな緩浸透インクとこの緩浸透インクよりも記
録媒体への浸透性が高い高浸透インクとを、ノズルブロ
ック毎に設定して噴射させるように構成したことを特徴
とする画像記録装置である。
【0025】請求項18に記載の発明は、請求項10又
は請求項11に記載の液体噴射装置を備え、該液体噴射
装置からインクを噴射させることで記録媒体上に画像を
記録する画像記録装置であって、分割ノズル列からは、
記録媒体への浸透性が緩やかな緩浸透インク、或いは、
この緩浸透インクよりも記録媒体への浸透性が高い高浸
透インクの一方を噴射させ、単一ノズル列からは、緩浸
透インクと高浸透インクの他方を噴射させるように構成
したことを特徴とする画像記録装置である。
【0026】請求項19に記載の発明は、単一ノズル列
の少なくとも一列を、ブラックインクを吐出させるブラ
ックノズル列としたことを特徴とする請求項18に記載
の画像記録装置である。
【0027】請求項20に記載の発明は、イエローイン
クを吐出させるイエローブロックを少なくとも含むノズ
ル列と前記ブラックノズル列との間に、他のノズル列を
配置したことを特徴とする請求項19に記載の画像記録
装置である。
【0028】請求項21に記載の発明は、前記緩浸透イ
ンクが顔料系インクであり、高浸透インクが染料系イン
クであることを特徴とする請求項13、請求項17また
は請求項18に記載の画像記録装置である。
【0029】請求項22に記載の発明は、前記顔料系イ
ンクがブラックインクであり、染料系インクがカラーイ
ンクであることを特徴とする請求項21に記載の画像記
録装置である。
【0030】請求項23に記載の発明は、液体噴射装置
のノズル面を覆うキャッピング部を備えたキャッピング
機構を設け、キャッピング部をインクの種類に対応させ
て分割形成したことを特徴とする請求項12から請求項
22の何れかに記載の画像記録装置である。
【0031】請求項24に記載の発明は、物性が異なる
2種以上の液体を液滴として噴射可能であり、第1の液
体を噴射する第1ノズル群および第2ノズル群と、前記
第1の液体とは異なる種類の液体を噴射する第3ノズル
群とを備えた液体噴射装置の駆動方法であって、前記第
1ノズル群と第2ノズル群との間で量を異ならせて液体
を噴射させることを特徴とする液体噴射装置の駆動方法
である。
【0032】請求項25に記載の発明は、前記第1の液
体の被噴射物に対する浸透性と、第1の液体と異なる種
類の液体の被噴射物に対する浸透性とを異ならせたこと
を特徴とする請求項24に記載の液体噴射装置の駆動方
法である。
【0033】請求項26に記載の発明は、前記第1ノズ
ル群から噴射する液滴の量を、第2ノズル群から噴射す
る液滴の量よりも多くしたことを特徴とする請求項25
に記載の液体噴射装置の駆動方法である。
【0034】請求項27に記載の発明は、前記第1の液
体のみを噴射する場合は、第1ノズル群および第2ノズ
ル群から液滴を噴射させ、前記第1の液体および第1の
液体とは異なる種類の液体を噴射する場合は、前記第2
ノズル群および第3ノズル群から液滴を噴射させること
を特徴とする請求項24から請求項26の何れかに記載
の液体噴射装置の駆動方法である。
【0035】請求項28に記載の発明は、前記第3ノズ
ル群は複数のノズル列を含んで構成され、この第3ノズ
ル群を構成する各ノズル列毎に異なる種類の液体を吐出
させることを特徴とする請求項24から請求項27の何
れかに記載の液体噴射装置の駆動方法である。
【0036】請求項29に記載の発明は、物性が異なる
2種以上の液体を液滴として噴射可能であり、第1の液
体を噴射する第1ノズル群および第2ノズル群と、前記
第1の液体とは異なる種類の液体を噴射する第3ノズル
群とを備えた液体噴射装置による液滴の噴射を、コンピ
ュータによって制御させるためのプログラムを記録した
記録媒体であって、前記コンピュータを、第1ノズル群
と第2ノズル群とで液滴の量を異ならせて液体を噴射さ
せる第1噴射制御手段として機能させるプログラムを記
録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記
録媒体である。
【0037】請求項30に記載の発明は、前記プログラ
ムは、第1噴射制御手段に対し、第1ノズル群から噴射
させる液滴の量を第2ノズル群から噴射させる液滴の量
よりも多くなるように噴射量を設定させるものであるこ
とを特徴とする請求項29に記載のコンピュータ読み取
り可能な記録媒体である。
【0038】請求項31に記載の発明は、前記コンピュ
ータを、第1の液体のみを噴射する場合は、第1ノズル
群および第2ノズル群から液滴を噴射させ、前記第1の
液体および第1の液体とは異なる種類の液体を噴射する
場合は、前記第2ノズル群および第3ノズル群から液滴
を噴射させる第2噴射制御手段としても機能させるプロ
グラムを記録したことを特徴とする請求項29又は請求
項30に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体で
ある。
【0039】請求項32に記載の発明は、請求項1から
請求項4の何れかに記載の液体噴射装置を、コンピュー
タによって制御させるためのプログラムを記録した記録
媒体であって、前記コンピュータを、第1ノズル群およ
び第2ノズル群から噴射する液体の種類と第3ノズル群
から噴射する液体の種類とをそれぞれ認識する液体種別
認識手段、噴射する液体種別毎に最適な駆動波形を選択
する駆動波形選択手段、及び、駆動波形選択手段が選択
した駆動波形で液滴を噴射させる第3噴射制御手段とし
て機能させるプログラムを記録したことを特徴とするコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0040】請求項33に記載の発明は、請求項5から
請求項11の何れかに記載の液体噴射装置を、コンピュ
ータによって制御させるためのプログラムを記録した記
録媒体であって、前記コンピュータを、噴射する液体の
種類をノズルブロック毎に認識する液体種別認識手段、
噴射する液体種別毎に最適な駆動波形を選択する駆動波
形選択手段、及び、駆動波形選択手段が選択した駆動波
形で液滴を噴射させる第3噴射制御手段として機能させ
るプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ
読み取り可能な記録媒体である。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態では、液体噴射
装置としてインクジェット式記録ヘッドを例に挙げて説
明し、画像記録装置としてインクジェット式記録装置を
例に挙げて説明する。
【0042】図1は、代表的なインクジェット式記録装
置であるインクジェットプリンタ1(以下、プリンタ1
という)の全体構成を説明する図である。このプリンタ
1は、記録ヘッド4が取り付けられたキャリッジ5を備
えている。また、このキャリッジ5には、複数のインク
カートリッジ2(2a,2b)を保持するカートリッジ
ホルダ部3が形成されている。そして、キャリッジ5
は、ハウジング6に架設したガイド部材7に対して移動
可能に取り付けられており、ヘッド走査機構によりこの
ガイド部材7に沿って往復移動される。
【0043】本実施形態におけるインクカートリッジ2
は、ブラックインクを貯留したブラックカートリッジ2
aとカラーインク(有彩色インク)を貯留したカラーカ
ートリッジ2bの2種類である。このカラーカートリッ
ジ2bは、内部が3つのインク室に区画されており、各
インク室には、シアンインク、マゼンタインク、及び、
イエローインクが個別に貯留されている。なお、このイ
ンクは、本発明における液体の一種である。
【0044】上記のヘッド走査機構は、ハウジング6の
左右一端部に設けたステッピングモータ8と、このステ
ッピングモータ8の回転軸に接続した駆動プーリー9
と、ハウジング6の左右他端部に設けた遊転プーリー1
0と、駆動プーリー9と遊転プーリー10との間に架け
渡されると共にキャリッジ5に接続されたタイミングベ
ルト11と、ステッピングモータ8の回転を制御する制
御部12(図5参照)等から構成されている。そして、
このヘッド走査機構は、ステッピングモータ8を動作さ
せることにより、キャリッジ5、つまり記録ヘッド4
を、記録紙13の幅方向(つまり、主走査方向)に往復
移動させる。また、プリンタ1は、記録紙13を主走査
方向とは直交する副走査方向に送り出す紙送り機構を備
えている。この紙送り機構は、紙送りモータ14と、こ
の紙送りモータ14によって回転する紙送りローラ15
と、紙送りモータ14の回転を制御する制御部12等か
ら構成されており、記録ヘッド4の主走査に連動させて
記録紙13(記録媒体の一種であり、被噴射物の一種)
を順次送り出す。
【0045】キャリッジ5(記録ヘッド4)の移動範囲
内であって記録領域よりも外側の端部領域には、待機ポ
ジションとホームポジションとを設定してある。この位
置には、記録ヘッド4のノズルプレート16(図2参
照)を下側から封じるキャッピング機構17を設ける。
このキャッピング機構17は、ゴム等の弾性部材によっ
て形成されたトレー形状のキャッピング部18と、この
キャッピング部18を上下方向に移動させる上下駆動部
(図示せず)とを備えている。キャッピング部18の上
面には窪みを形成してあり、この窪部にはフェルト等の
保湿材を取り付ける。従って、キャッピング部18によ
りノズルプレート16を封止すると、保湿材によりキャ
ップ内部が高い湿度に保たれるので、ノズル開口19
(図2参照)からのインク溶媒の蒸発を防止できる。
【0046】次に、上記の記録ヘッド4について説明す
る。図2及び図3に例示した記録ヘッド4は、たわみ振
動モードの圧電振動子21を取り付けた記録ヘッド4で
ある。この記録ヘッド4は、複数の圧力室22を形成し
たアクチュエータユニット23と、ノズル開口19及び
共通インク室24を形成した流路ユニット25と、圧電
振動子21と備えている。そして、記録紙13側となる
アクチュエータユニット23の前面側には、流路ユニッ
ト25を接合している。また、アクチュエータユニット
23の背面側には、圧電振動子21を取り付けている。
【0047】アクチュエータユニット23は、圧力室2
2となる空部が形成された圧力室形成基板26と、この
圧力室形成基板26の背面に接合されて圧力室22とな
る空部の背面側の開口を塞ぐ振動板27と、圧力室形成
基板26の前面に接合される蓋部材28とから構成され
ている。この蓋部材28には、共通インク室24と圧力
室22を連通させる第1インク流路29と、圧力室22
とノズル開口19を連通させる第2インク流路30とが
形成されている。
【0048】流路ユニット25は、共通インク室24と
なる空部が形成されたインク室形成基板32と、複数の
ノズル開口19が穿設され、インク室形成基板32の前
面に接合されるノズルプレート16と、インク室形成基
板32の背面に接合される供給口形成板33とから構成
されている。インク室形成基板32には、ノズル開口1
9に連通するノズル連通口34も形成してある。また、
供給口形成板33には、共通インク室24と第1インク
流路29とを連通するインク供給口35と、ノズル連通
口34と第2インク流路30とを連通する連通口36と
を穿設する。
【0049】従って、この記録ヘッド4には、共通イン
ク室24から圧力室22を通ってノズル開口19に至る
一連のインク流路がノズル開口19毎に形成されてい
る。
【0050】圧電振動子21は、振動板27の背面に取
り付けられている。この圧電振動子21は、平板状の圧
電体37と、この圧電体37の前面に形成された下部電
極38(なお、図2には下部電極38は示していない)
と、圧電体37の背面に形成された上部電極39とから
構成されている。そして、この圧電振動子21は、上部
電極39と下部電極38の間の電位差に応じて変形す
る。また、アクチュエータユニット23の背面部には、
各圧電振動子21の上部電極39に導通する端子40が
形成されている。この端子40には、フィルム状のフレ
キシブル回路板41(テープキャリアパッケージ)が張
設されており、これらのフレキシブル回路板41および
端子40を通じて、圧電振動子21の上部電極39に対
し、駆動信号発生回路42(図5参照)が発生した駆動
信号が供給される。上部電極39は各圧力室22に1対
1に対応させて設けた個別電極として構成されている。
また、下部電極38は共通電位(例えば接地電位)に調
整された共通電極として構成されている。従って、上部
電極39に駆動信号が供給されると、上部電極39と下
部電極38との間には電位差が付与され、圧電振動子2
1は変形する。
【0051】例示した記録ヘッド4では、アクチュエー
タユニット23が3組搭載されている。そして、各アク
チュエータユニット23には圧力室22の列が2つずつ
設けられているので、この記録ヘッド4には、合計6列
の圧力室22が設けられている。そして、圧力室22の
各列に対応してノズル開口19の列が設けられており、
合計6列のノズル列からインクを吐出する(つまり、液
滴を噴射する)。
【0052】一方、上記各圧力室22に供給するための
インクが貯留される共通インク室24は、上記圧力室2
2の列に対応して長穴状に形成されている。そして、こ
の例では、図2の左側に位置する3列の共通インク室2
4が長手方向の端部で連通しており、これらの共通イン
ク室24…がブラックインク用の共通インク室24bk
となる。また、これらの共通インク室24bk…以外の
3つの共通インク室24…は、それぞれイエローインク
の共通インク室24y、マゼンタインクの共通インク室
24m、シアンインク用の共通インク室24cyとな
る。
【0053】したがって、6列のノズル列のうち、一端
側から3列がブラックインクが吐出されるブラックノズ
ル列であり、以降順に、イエローインクが吐出されるイ
エローノズル列、マゼンタインクが吐出されるマゼンタ
インク列、シアンインクが吐出されるシアンノズル列に
なっている。なお、図2において、符号43は、インク
カートリッジ2からのインクを各共通インク室24に補
給するためのインク補給口である。
【0054】上記構成の記録ヘッド4において、圧電振
動子21に駆動信号が印加されると、図4に示すよう
に、圧電振動子21が横方向に収縮する。このとき、圧
電振動子21の振動板27側の部分よりも上部電極39
側の部分の方が大きく収縮するため、圧電振動子21お
よび振動板27が圧力室22側に撓んで圧力室22を収
縮させる。そして、圧力室22が収縮すると、圧力室2
2内におけるインク圧力が上昇する。このインク圧力の
上昇によって、圧力室22内のインクがノズル開口19
からインク滴44として吐出される。吐出されたインク
滴44が記録紙13に着弾することで、記録紙13には
ドットが形成される。その後、圧電振動子21が放電さ
れて元の状態に戻ると、圧力室22内が膨張して減圧さ
れ、各共通インク室24からインク供給口35を通して
圧力室22にインクが供給される。なお、この記録ヘッ
ド4については、後で詳しく説明する。
【0055】次に、プリンタ1の電気的構成について説
明する。図5に示すように、このプリンタ1は、プリン
タコントローラ51と、プリントエンジン52とを備え
ている。
【0056】プリンタコントローラ51は、ホストコン
ピュータ(図示せず)等からの印刷データ等を受信する
インターフェース53と、各種データの記憶等を行うR
AM54と、各種データ処理のための制御ルーチン等を
記憶したROM55と、CPU等からなる制御部12
と、発振回路56と、記録ヘッド4へ供給する駆動信号
を発生する駆動信号発生回路42と、ドットパターンデ
ータ(ビットマップデータ)に展開された印字データや
駆動信号等をプリントエンジン52に送信するためのイ
ンターフェース57とを備えている。
【0057】この他に、プリンタコントローラ51は、
メモリカード66を着脱可能に保持し、記録媒体保持部
として機能するカードスロット67と、メモリカード6
6に記録された情報を制御部12に送信するカードイン
ターフェース68とを備えている。上記のメモリカード
66は、本願発明における記録媒体の一種であり、プロ
グラム等の情報を記憶可能なカード状の記録媒体であ
る。そして、このメモリカード66には、記録ヘッド4
におけるインク滴の噴射を制御するプログラムが記録さ
れている。なお、記録媒体としては、このメモリカード
66に限定されるものではなく、記録媒体保持部に対し
て着脱可能なものであれば種々のものが使用可能であ
る。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハード
ディスク、光磁気ディスクなども使用することができ
る。
【0058】そして、上記した構成の中で制御部12
は、本願発明におけるコンピュータの一種であり、メモ
リカード66に記録されたプログラムやROM55に記
憶された制御ルーチン等を参照してインク滴の吐出制御
を行う。勿論、様々な制御を行うコンピュータは、制御
部12に限らない。例えば、従来のように単体で直接的
にプリンタ1に接続されたホストコンピュータであって
もよい。また、ネットワークを介して接続された多数の
コンピュータのうちの1つのコンピュータであってもよ
い。
【0059】インターフェース53は、例えばキャラク
タコード、グラフィック関数、イメージデータのいずれ
か1つのデータまたは複数のデータからなる印刷データ
をホストコンピュータから受信する。また、インターフ
ェース53は、ホストコンピュータに対してビジー(B
USY)信号やアクノレッジ(ACK)信号等を出力す
ることができる。
【0060】RAM54は、受信バッファ、中間バッフ
ァ、出力バッファおよびワークメモリ(図示せず)等と
して利用されるものである。受信バッファにはホストコ
ンピュータからの印刷データが一時的に記憶され、中間
バッファには中間コードデータが記憶され、出力バッフ
ァにはドットパターンデータが展開される。
【0061】ROM55は、制御部12によって実行さ
れる各種制御ルーチン、フォントデータ、及び、グラフ
ィック関数等を記憶している。なお、このROM55に
は、変更されずに継続的に使用される制御ルーチン(制
御プログラム)が記憶されている。そして、インク滴の
噴射を制御するプログラム等、バージョンアップや変更
が予定されるプログラムは、上記のメモリカード66に
記録される。
【0062】制御部12は、印刷制御手段58(図7参
照)として機能して、ビットマップデータを作成する。
即ち、制御部12は、受信バッファ内の印刷データを読
み出して中間コードデータに変換する。次に、制御部1
2は、変換した中間コードデータを中間バッファに記憶
する。さらに、制御部12は、中間バッファから読み出
した中間コードデータを、ROM55内のフォントデー
タおよびグラフィック関数等を参照してドットパターン
データからなる印字データに展開する。この展開された
印字データは、必要な装飾処理が行われた後、出力バッ
ファに記憶される。また、この制御部12は、キャリッ
ジ制御手段59(図7参照)としても機能し、ステッピ
ングモータ8を制御する。
【0063】さらに、制御部12は、ヘッド駆動手段6
0(図7参照)としても機能し、記録ヘッド4の各ノズ
ル列Nk1〜Ncyからインク滴44を吐出させる。即
ち、記録ヘッド4の1行分に相当する印字データが得ら
れると、制御部12は、この1行分の印字データをイン
ターフェース57を介して記録ヘッド4にシリアル伝送
する。また、制御部12は、記録ヘッド4へラッチ信号
を出力する。これにより、記録ヘッド4は、伝送された
印字データをラッチ信号のタイミングでラッチし、イン
ク滴44を吐出する(後述する)。また、出力バッファ
から1行分の印字データが出力されると中間バッファの
内容が消去され、制御部12は、次の中間コードデータ
に対する変換を行う。
【0064】プリントエンジン52は、ステッピングモ
ータ8と、紙送りモータ14と、記録ヘッド4の電気駆
動系61とから構成されている。記録ヘッド4の電気駆
動系61は、シフトレジスタ62、ラッチ回路63、レ
ベルシフタ64、スイッチ65、及び圧電振動子21等
を備えている。そして、図6に示すように、これらのシ
フトレジスタ62、ラッチ回路63、レベルシフタ6
4、スイッチ65、及び圧電振動子21は、それぞれ、
各ノズル開口19毎に対応して、シフトレジスタ素子6
2A〜62N、ラッチ素子63A〜63N、レベルシフ
タ素子64A〜64N、スイッチ素子65A〜65N、
圧電振動子21A〜21Nから構成される。
【0065】上記の印字データ(SI)は、発振回路5
6からのクロック信号(CK)に同期して、インターフ
ェース57を通じてシフトレジスタ62にシリアル伝送
される。このシリアル転送された印字データは、ラッチ
信号(LAT)のタイミングでラッチ回路63にラッチ
される。ラッチされた印字データは、電圧増幅器である
レベルシフタ64によって、スイッチ65を駆動可能な
電圧まで昇圧される。昇圧された印字データは、スイッ
チ65に供給される。このスイッチ65の入力側には、
駆動信号発生回路42からの駆動信号(COM)が入力
されており、スイッチ65の出力側には、圧電振動子2
1が接続されている。
【0066】この印字データは、スイッチ65の作動を
制御する。例えば、スイッチ65に加わる印字データが
「1」である期間中はスイッチ65が接続状態になる。
これにより、駆動信号発生回路42が発生した駆動信号
が圧電振動子21に供給され、この駆動信号に応じて圧
電振動子21が変形する。一方、スイッチ65に加わる
印字データが「0」の期間中はスイッチ65が非接続状
態になる。これにより、圧電振動子21への駆動信号の
供給が遮断される。そして、上述したように、圧電振動
子21の変形によってノズル開口19からはインク滴4
4が吐出する。
【0067】次に、記録ヘッド4について詳細に説明す
る。ここで、図7は、記録ヘッド4をより詳しく説明す
るための図である。記録ヘッド4は、上述したように、
3組のアクチュエータユニット23…を備えており、各
アクチュエータユニット23には2列づつ、合計6列の
ノズル列が形成されている。これらのノズル列は、図7
の左端から順に、ブラックインクが吐出される第1ブラ
ックノズル列Nk1、第2ブラックノズル列Nk2、第
3ブラックノズル列Nk3、イエローインクが吐出され
るイエローノズル列Ny、マゼンタインクが吐出される
マゼンタノズル列Nm、シアンインクが吐出されるシア
ンノズル列Ncyである。
【0068】そして、第1ブラックノズル列Nk1と第
2ブラックノズル列Nk2が第1ノズル群を構成し、第
3ブラックノズル列Nk3が第2ノズル群を構成する。
また、イエローノズル列Ny、マゼンタノズル列Nm、
及びシアンノズル列Ncyの3つのノズル列が第3ノズ
ル群を構成する。これらの第1ノズル群、第2ノズル
群、及び第3ノズル群は、ノズル群毎に吐出させるイン
クの種類が設定される。本実施形態では、第1ノズル群
と第2ノズル群が何れもブラックインク(第1のインク
に相当)を吐出し、第3ノズル群がカラーインク(第1
のインクとは異なる種類のインクに相当)を吐出する。
また、本実施形態では、第2ノズル群を構成する第3ブ
ラックノズル列Nk3と、第3ノズル群に含まれるイエ
ローノズル列Nyとを主走査方向に隣接させて隣り合わ
せに配置している。
【0069】ここで、記録ヘッド4に用いられるインク
について説明する。本実施形態では、記録紙13への浸
透性が異なる2種類のインクが用いられる。すなわち、
ブラックインクは、記録紙13への浸透性が比較的緩や
かで、乾燥しながら記録紙13に定着する緩浸透インク
(低浸透インク)が用いられる。この緩浸透インクは、
エッジがシャープに記録されるので、文字等の記録に適
する。一方、イエローインク、マゼンタインク、及びシ
アンインクのカラーインクには、記録紙13への浸透性
が高い高浸透インク(つまり、緩浸透インクよりも記録
媒体への浸透性が高いインク)が用いられる。この高浸
透インクは、記録紙13内に速やかに浸透するという特
性を有するので、他の色のインクと混色し難く、写真や
画像の記録に適する。このように、カラーインクに高浸
透インクを用い、ブラックインクに緩浸透インクを用い
ることで、画像や文書の画質を高めることができる。
【0070】次に、インクの組成について説明する。こ
のインクは、水系又は有機系であることができ、水系で
あることが好ましい。また、このインクの粘度は、1〜
10cpsである。このインクでは着色剤として、任意
の着色剤が使用できる。すなわち、染料としては、例え
ば、直接染料、酸性染料、食用染料、塩基性染料、若し
くは反応性染料等を用いることができる。また、顔料と
しては、例えば、無機顔料及び/又は有機顔料を用いる
ことができる。
【0071】上記の染料としては、ブラック染料、イエ
ロー染料、マゼンタ染料、シアン染料が用いられる。
【0072】ブラック染料としては、例えば、C.I.
Direct Black 17、C.I.Direc
t Black 19、C.I.Direct Bla
ck62、C.I.Direct Black 15
4、C.I.Food Black 2、C.I.Re
active Black 5、C.I.AcidBl
ack 52、C.I.Projet Fast Bl
ack 2等を挙げることができる。
【0073】イエロー染料としては、例えば、C.I.
Direct Yellow 11、C.I.Dire
ct Yellow 44、C.I.Direct Y
ellow 86、C.I.Direct Yello
w 142、C.I.Direct Yellow 3
30、C.I.Acid Yellow 3、C.I.
Acid Yellow 38、C.I.Basic
Yellow 11、C.I.Basic Yello
w 51、C.I.Disperse Yellow
3、C.I.Disperse Yellow 5、
C.I.Reactive Yellow 2等を挙げ
ることができる。
【0074】マゼンタ染料としては、例えば、C.I.
Direct Red 227、C.I.Direct
Red 23、C.I.Acid Red 18、
C.I.Acid Red 52、C.I.Basic
Red 14、C.I.Basic Red 39、
C.I.Disperse Red 60等を挙げるこ
とができる。
【0075】シアン染料としては、例えば、C.I.D
irect Blue 15、C.I.Direct
Blue 199、C.I.Direct Blue
168、C.I.Acid Blue 9、C.I.A
cid Blue 40、C.I.Basic Blu
e 41、C.I.Acid Blue 74、C.
I.Reactive Blue 15等を挙げること
ができる。
【0076】無機顔料としては、酸化チタン及び酸化鉄
に加え、コンタクト法、ファーネスト法、又はサーマル
法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラッ
クを利用することができる。また、有機顔料としては、
アゾ顔料(アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔
料、又はキレートアゾ顔料などを含む)、多環式顔料
(例えば、フタロシアニン顔料、ベリレン顔料、ベリノ
ン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオ
キサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔
料、又はキノフタロン顔料など)、染料キレート(例え
ば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートな
ど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックな
どを利用することができる。
【0077】具体例として、イエロー顔料として、C.
I.ピグメントイエロー74、109、110、13
8、マゼンタ顔料として、C.I.ピグメントレッド1
22、202、209、シアン顔料として、C.I.ピ
グメントブルー15:3、60、ブラック顔料として、
C.I.ピグメントブラック7、オレンジ顔料として、
C.I.ピグメントオレンジ36、43、グリーン顔料
として、C.I.ピグメントグリーン7、36等を用い
ることができる。なお、この他にホワイト顔料(つま
り、白インク)も使用可能である。
【0078】上記した着色剤に関し、この着色剤のイン
ク中における濃度としては、0.1〜10重量%が好ま
しい。また、顔料の粒径は、累積平均径が好ましくは2
0nm〜250nmであり、より好ましくは50nm〜
200nmである。
【0079】以下、顔料インクに関して説明するが、以
下の記載において分散剤の例を除き、特に断らない限り
それらの説明は染料インクにも当てはまる。
【0080】好ましい分散剤としては、従来公知の顔料
分散液を調製するのに用いられている公知の分散剤、例
えば高分子分散剤、又は界面活性剤を利用することがで
きる。高分子分散剤の例としては、天然高分子化合物、
例えば、にかわ、ゼラチン、ガゼイン、アルブミンなど
のタンパク質類;アラビアゴム、トラガントゴムなどの
天然ゴム類;サボニンなどのグルコシド類;アルギン酸
及びアルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギ
ン酸トリエタノールアミン、アルギン酸アンモニウムな
どのアルギン酸誘導体;メチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチ
ルヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体
などを挙げることができる。
【0081】更に、高分子分散剤として、合成高分子化
合物を用いることもできる。合成高分子化合物として
は、例えば、ポリビニルアルコール類;ポリビニルピロ
リドン類;ポリアクリル酸、アクリル酸−アクリロニト
リル共重合体、アクリル酸カリウム−アクリロニトリル
共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、
アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体など
のアクリル系樹脂;スチレン−アクリル酸共重合体、ス
チレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル
酸アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−α
−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α
−メチルスチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエ
ステル共重合体などのスチレン−アクリル酸樹脂;スチ
レン−マレイン酸;スチレン−無水マレイン酸;ビニル
ナフタレン−アクリル酸共重合体;ビニルナフタレン−
マレイン酸共重合体;酢酸ビニル−エチレン共重合体、
酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニ
ルマレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニルクロトン酸
共重合体、酢酸ビニルアクリル酸共重合体などの酢酸ビ
ニル系共重合体及びこれらの塩を挙げることができる。
これらの中で、特に疎水性基を持つモノマーと親水性基
を持つモノマーとの共重合体、及び、疎水性基と親水性
基とを併せもつモノマーからなる重合体が好ましい。
【0082】上記の塩としては、ジエチルアミン、アン
モニア、エチルアミン、トリエチルアミン、プロピルア
ミン、イソプロピルアミン、ジプロピルアミン、ブチル
アミン、イソブチルアミン、トリエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、アミノメチルプロパノール、モルホ
リンなどとの塩を挙げることができる。これらの共重合
体の重量平均分子量は、好ましくは3,000〜30,
000、より好ましくは5,000〜15,000であ
る。
【0083】また、分散剤として好ましい界面活性剤の
例としては、脂肪酸塩類、高級アルキルジカルボン酸
塩、高級アルコール硫酸エステル塩類、高級アルキルス
ルホン酸塩、高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物、スルホ琥
珀酸エステル塩、ナフテン酸塩、液体脂肪油硫酸エステ
ル塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類などの陰イオン
界面活性剤;脂肪酸アミン塩、第四アンモニウム塩、ス
ルホニウム塩、ホスホニウムなどのカチオン界面活性
剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキ
シエチレンアルキルエステル類、ソルビタンアルキルエ
ステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエス
テル類などのノニオン性界面活性剤などを挙げることが
できる。これらの分散剤の添加量は、顔料1重量%に対
して、好ましくは0.06〜3重量%の範囲、より好ま
しくは0.125〜3重量%の範囲である。
【0084】浸透性の指標であるインクの表面張力とし
ては、10〜80mN/mが好ましく、より好ましくは
28〜50mN/mである。そして、本実施形態のブラ
ックインクは、使用する記録紙13の種類等によっても
異なるが、表面張力が大略50〜80mN/m程度のも
のが用いられる。また、上記イエロー,マゼンタ,シア
ンインクは、使用する記録紙13の種類等によっても異
なるが、表面張力が大略10〜30mN/m程度のもの
が用いられる。
【0085】また、このインクは、更に湿潤剤を含んで
なるのが好ましい。湿潤剤の好ましい例としては、ジエ
チレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、エチレングリコール、プロピレング
リコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,2,6−ヘキサントリオール、チオグリコー
ル、ヘキシレングリコール、グリセリン、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパン、尿素、2−ピロリ
ドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリジノンなどが挙げられ、特にエチレン
オキサイド基を有するものが好ましく、ジエチレングリ
コールが最も好ましい。更に、これらの湿潤剤に加え
て、低沸点有機溶剤を更に添加するのが好ましい。
【0086】低沸点有機溶剤の好ましい例としては、メ
タノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プ
ロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、t
ert−ブタノール、iso−ブタノール、n−ペンタ
ノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエ
チルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエー
テル、トリエチレングリコールモノエチルエーテルなど
が挙げられる。特に一価アルコールが好ましい。これら
の湿潤剤の添加量はインクの0.5〜40重量%、好ま
しくは2〜20重量%の範囲が適当である。また、低沸
点有機溶剤の添加量はインクの0.5〜10重量%、好
ましくは1.5〜6重量%の範囲が適当である。
【0087】このインクは、界面活性剤を含むことがで
きる。好ましい界面活性剤の例としては、アニオン性界
面活性剤(例えばドデシルベンゼルスルホン酸ナトリウ
ム、ラウリル酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルサルフェートのアンモニウム塩など)、ノニ
オン性界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ドなど)を挙げることができ、これらを単独又は二種以
上を混合して用いることができる。また、アセチレング
リコール〔オレフィンY、並びにサーフィノール82、
104、440、465、485、及びTG(いずれも
Air Products and Chemical
s Inc.製)〕系界面活性剤を用いることも可能で
ある。
【0088】また、その他に、必要に応じて、pH調整
剤、防腐剤、及び/又は防かび剤等をインクに含ませて
もよい。
【0089】このインクは、前記成分を適当な方法で分
散、混合することによって製造することができる。特に
顔料インクの場合、好ましくは、有機溶剤及び揮発性成
分を除いた混合物を、適当な分散機(例えば、ボールミ
ル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテー
ターミル、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波
ホモジナイザー、ジェットミル、オングミルなど)で混
合して均質な組成物としてから、有機溶剤及び揮発性成
分を添加するのが好ましい。その後、目詰まりの原因と
なる粗大粒子及び異物を除去するためにろ過(好ましく
は金属フィルター、メンブランフィルターなどを用いた
減圧又は加圧ろ過)又は遠心分離に付すのが好ましい。
【0090】そして、緩浸透性のブラックインクと高浸
透性のカラーインクとでは、適切なインク滴44の量が
異なる。すなわち、緩浸透性のブラックインクによりモ
ノクロの記録をする場合には、記録速度を落とさずにベ
タを隙間なく埋めるため、比較的多量のインク滴44を
吐出させる必要がある。一方、高浸透性のカラーインク
では、記録紙13への浸透性が高いこと、及び、カラー
記録に適したドットの大きさがモノクロ記録に適するド
ットの大きさに比べて十分に小さいことから、極く少量
のインク滴44でもカラーの記録に適した大きさのドッ
トを形成させることができる。
【0091】ところで、カラーの記録時にブラックイン
クを使用することが考えられるが、このカラー記録時に
おけるブラックドットの大きさをモノクロの記録時と同
じ大きさにしてしまうと、ブラックドットだけが他のカ
ラードットよりも大きくなってしまい、画質が低下する
おそれがある。このため、カラーの記録時には、ブラッ
クドットの大きさを、カラードットの大きさに揃える必
要がある。
【0092】そこで、上記の記録ヘッド4では、ブラッ
クインク(第1のインク)を吐出させる3列のノズル列
Nk1〜Nk3を、吐出するインク滴44の量が異なる
2種類のノズル列によって構成している。すなわち、第
1ノズル群を構成する第1ブラックノズル列Nk1およ
び第2ブラックノズル列Nk2を、比較的量の多い大イ
ンク滴44を吐出させる大ドット用のノズル列とし、第
2ノズル群を構成する第3ブラックノズル列Nk3を比
較的量の少ない小インク滴44を吐出させる小ドット用
のノズル列として構成している。また、カラーインクを
吐出するイエローノズル列Ny、マゼンタノズル列N
m、及びシアンノズル列Ncy、つまり第3ノズル群
は、第3ブラックノズル列Nk3と略同じ量の小インク
滴44を吐出させる小ドット用のノズル列とした。即
ち、第2ノズル群から吐出されるインク滴44の量と第
3ノズル群から吐出されるインク滴44の量とを揃えて
いる。
【0093】そして、ブラックインクだけを使用するモ
ノクロの記録時には、図8に示すように、第1ブラック
ノズル列Nk1、及び第2ブラックノズル列Nk2から
大ドットを形成し得る量の大インク滴44aを吐出さ
せ、第3ブラックノズル列Nk3から小ドットを形成し
得る量の小インク滴44bを吐出させる。また、ブラッ
クインクとカラーインクとを使用するカラーの記録時に
は、図9に示すように、第3ブラックノズル列Nk3か
ら小インク滴44bを吐出させ、イエローノズル列N
y、マゼンタノズル列Nm、及びシアンノズル列Ncy
からは小インク滴44bを吐出させる。
【0094】ここで、上記の大インク滴44aは、使用
するインクの浸透性や記録紙13の種類あるいは記録モ
ード等によっても異なるが、インク体積で大略60〜1
00ピコリットル程度に設定される。一方、小インク滴
44bは、使用するインクの浸透性や記録紙13の種類
あるいは記録モード等によっても異なるが、インク体積
で大略3〜20ピコリットル程度に設定される。
【0095】また、異なる量のインク滴44をノズル列
毎に吐出させる手法としては、例えば、圧力室22の開
口面積をノズル列毎に異ならせることで実現することが
できる。しかし、これに限定されるものではなく、ノズ
ル開口19の直径をノズル列毎に異ならせる等、各種の
手法を用いることができる。
【0096】次に、上記記録ヘッド4の駆動について説
明する。この記録ヘッド4は、例えば、つぎのように駆
動されて記録が行われる。すなわち、まず、記録紙13
への浸透性が異なる緩浸透性のブラックインクと高浸透
性のカラーインク(つまり、イエローインク、マゼンタ
インク、及びシアンインク)とが収容されたインクカー
トリッジ2a,2bをキャリッジ5のカートリッジホル
ダ部3に装着する。そして、文字等をモノクロで記録す
る場合には、第1ブラックノズル列Nk1と第2ブラッ
クノズル列Nk2とから大インク滴44aを吐出させ、
あわせて第3ブラックノズル列Nk3からも小インク滴
44bを吐出させる。また、写真や画像等をカラーで記
録する場合には、第3ブラックノズル列Nk3からはブ
ラックの小インク滴44bを吐出させ、イエローノズル
列Ny、マゼンタノズル列Nm、及びシアンノズル列N
cyからはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアンの小
インク滴44bを吐出させる。
【0097】この動作で、制御部12は、メモリカード
66に記憶された制御プログラムに基づき、第1ブラッ
クノズル列Nk1及び第2ブラックノズル列Nk2(第
1ノズル群)と、第3ブラックノズル列Nk3(第2ノ
ズル群)とで液滴の量を異ならせて液体を噴射させる第
1噴射制御手段として機能する。そして、この第1噴射
制御手段は、第1ブラックノズル列Nk1や第2ブラッ
クノズル列Nk2から噴射させる液滴の量を、第3ブラ
ックノズル列Nk3から噴射させる液滴の量よりも多く
なるように噴射量を設定している。なお、メモリカード
66に記憶された制御プログラムに基づいてプリンタ1
(制御部12)以外のものを動作させるように構成して
もよい。つまり、第1噴射制御手段を制御部12以外の
ものによって構成してもよい。例えば、単体で直接的に
プリンタ1に接続されたホストコンピュータの動作を、
メモリカード66の制御プログラムによって制御しても
よい。また、ネットワークを介して接続された多数のコ
ンピュータのうちの1つのコンピュータの動作を、メモ
リカード66の制御プログラムによって制御してもよ
い。
【0098】このように、上記記録ヘッド4およびその
駆動方法によれば、単一の記録ヘッド4で、記録紙13
への浸透性が異なる複数種類のインクを用いて記録を行
うことができる。
【0099】そして、ブラックインクだけでモノクロの
記録を行うときは、第1ブラックノズル列Nk1および
第2ブラックノズル列Nk2から大インク滴44aを吐
出させ、第3ブラックノズル列Nk3から小インク滴4
4bを出させているので、記録速度や解像度を低下させ
ることなく記録が行える。また、緩浸透性のブラックイ
ンクと高浸透性のカラーインクとを用いてカラーの記録
を行うときは、第3ブラックノズル列Nk3からはブラ
ックインクの小インク滴44bを吐出させ、イエローノ
ズル列Nyからはイエローインクの小インク滴44bを
吐出させ、マゼンタノズル列Nmからはマゼンタインク
の小インク滴44bを吐出させ、シアンノズル列Ncy
からはシアンインクの小インク滴44bを吐出させてい
るので、解像度の高い記録を行うことができる。
【0100】この動作で、制御部12は、メモリカード
66に記憶された制御プログラムに基づき、ブラックイ
ンク(第1の液体)のみを噴射させてモノクロの記録を
行うときは、第1ブラックノズル列Nk1および第2ブ
ラックノズル列Nk2と、第3ブラックノズル列Nk3
とからインク滴を吐出させ、ブラックインクとカラーイ
ンク(第1の液体とは異なる種類の液体)とを噴射する
場合は、第3ブラックノズル列Nk3と、カラーノズル
列Ny,Nm,Ncy(第3ノズル群)とから液滴を噴
射させる第2噴射制御手段として機能する。なお、この
第2噴射制御手段も、第1噴射制御手段と同様に制御部
12以外のものによって構成してもよい。例えば、単体
で直接的にプリンタ1に接続されたホストコンピュー
タ、或いは、ネットワークを介して接続された多数のコ
ンピュータのうちの1つのコンピュータの動作を、メモ
リカード66の制御プログラムによって制御してもよ
い。
【0101】その結果、記録ヘッド4やプリンタ1の大
型化や複雑化を避けることができ、製造の容易化や部品
点数の削減が図れ、記録ヘッド4やプリンタ1を低コス
トで提供することができる。
【0102】なお、カラー画像の記録時において、カラ
ーインクとブラックインクとでインク滴44の量を揃え
ると、記録紙13上に形成されたドットの大きさに多少
の差が生じてしまう。即ち、ブラックドットの大きさが
カラードットの大きさよりも小さくなってしまう。これ
は、カラーインクは高浸透インクであり、ブラックイン
クは緩浸透インクであるためである。この場合、ブラッ
クドットによる記録を、カラードットよりも高い解像度
で行うとドットの大きさの差を解消することができる。
例えば、カラードットが1ドットで記録可能な面積を、
ブラックドットでは2ドットで埋めるようにする。この
ように構成することにより、画質の一層の向上が図れ
る。
【0103】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。図10に示すように、この第2実施形態では、記
録ヘッド4には、ブラックインクを吐出するブラックノ
ズル列が2列設けられており、第1ブラックノズル列N
k1が第1ノズル群を構成し、第2ブラックノズル列N
k2が第2ノズル群を構成している。そして、第1ブラ
ックノズル列Nk1は大インク滴44を吐出し、第2ブ
ラックノズル列Nk2は小インク滴44を吐出する。そ
れ以外は、第1の実施の形態と同様であり、同様の部分
には同じ符号を付している。
【0104】この記録ヘッド4では、文字等をモノクロ
で記録する場合には、図11に示すように、第1ブラッ
クノズル列Nk1からは大インク滴44aを吐出させ、
第2ブラックノズル列Nk2からは小インク滴44bを
吐出させる。また、写真や画像などのカラーの記録を行
う場合には、図12に示すように、第2ブラックノズル
列Nk2からはブラックインクの小インク滴44bを吐
出させ、イエローノズル列Nyからはイエローインクの
小インク滴44bを吐出させ、マゼンタノズル列Nmか
らはマゼンタインクの小インク滴44bを吐出させ、シ
アンノズル列Ncyからはシアンインクの小インク滴4
4bを吐出させる。そして、この記録ヘッド4でも、第
1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0105】ところで、上記の各実施形態は、ノズル群
毎にインクの種類を設定して吐出させる構成であった
が、本発明はこの構成に限定されるものではない。例え
ば、ノズル列を複数のノズルブロックに分割し、ノズル
ブロック毎にインクの種類を設定して吐出させるように
構成してもよい。以下、このように構成した他の実施形
態について説明する。
【0106】ここで、図13は、第3実施形態の記録ヘ
ッド4をノズルプレート16側から見た図である。図1
3(a)に示した記録ヘッド4は、複数のノズル開口1
9を副走査方向に沿って列状に並べて構成したノズル列
を、主走査方向に並列に3列配設したものである。これ
らのノズル列の内の中央と一側の2列は、副走査方向に
3つのノズルブロックに等分された分割ノズル列Nd
(第1分割ノズル列Nd1、第2分割ノズル列Nd2)
として構成されており、残りの1列のノズル列は分割さ
れていない単色ノズル列Nsとして構成されている。そ
して、上記の分割ノズル列Ndからは異なる色のインク
を吐出させている。
【0107】即ち、第1分割ノズル列Nd1は、紙送り
方向の最も上流側に位置するの第1ノズルブロックNB
1と、この第1ノズルブロックNB1の下流側に隣接す
る第2ノズルブロックNB2と、最も下流側に位置する
第3ノズルブロックNB3とに等分割され、同様に、第
2分割ノズル列Nd2は、紙送り方向の最も上流側に位
置するの第4ノズルブロックNB4と、この第4ノズル
ブロックNB4の下流側に隣接する第5ノズルブロック
NB5と、最も下流側に位置する第6ノズルブロックN
B6とに等分割されている。
【0108】これらの分割ノズル列Nd1,Nd2に関
し、ノズル列方向に隣り合うノズルブロック同士の間
に、例えば、第1ノズルブロックNB1と第2ノズルブ
ロックNB2との間や、第5ノズルブロックNB5と第
6ノズルブロックNB6との間には、ダミーの圧力室2
2Xを設けている。このダミーの圧力室22Xは、イン
ク滴の吐出に関与しない圧力室である。そして、隣り合
うノズルブロック同士の間にダミーの圧力室22Xを設
けることにより、ノズル列方向に隣接する他のノズルブ
ロックからの隣接クロストーク(他のノズルブロックか
らの圧力波による影響)を防止することができる。な
お、このダミーの圧力室22Xは、必要に応じて設けら
れる。
【0109】そして、第1分割ノズル列Nd1の第1ノ
ズルブロックNB1をイエローインクを吐出させるイエ
ローブロックとして使用し、第2ノズルブロックNB2
をマゼンタインクを吐出させるマゼンタブロックとして
使用し、第3ノズルブロックNB3をシアンインクを吐
出させるシアンブロックとして使用する。同様に、第2
分割ノズル列Nd2の第4ノズルブロックNB4をイエ
ローインクを吐出させるイエローブロックとして使用
し、第5ノズルブロックNB5をマゼンタインクを吐出
させるマゼンタブロックとして使用し、第6ノズルブロ
ックNB6をシアンインクを吐出させるシアンブロック
として使用する。このように、各分割ノズル列Nd1,
Nd2は、イエローインクとマゼンタインクとシアンイ
ンクの3色のインクを吐出する。
【0110】これに伴い、分割ノズル列Ndに対応する
共通インク室24は各ノズルブロック(NB1〜NB
6)毎に設けられ、各々の共通インク室24には対応す
るカラーインクが供給される。即ち、第1ノズルブロッ
クNB1に対応する第1共通インク室24aにはカラー
カートリッジ2bに貯留されたイエローインクが供給さ
れ、同様に、第2ノズルブロックNB2に対応する第2
共通インク室24bにはマゼンタインクが供給され、第
3ノズルブロックNB3に対応する第3共通インク室2
4cにはシアンインクが供給される。また、第4ノズル
ブロックNB4に対応する第4共通インク室24dには
イエローインクが供給され、同様に、第5ノズルブロッ
クNB5に対応する第5共通インク室24eにはマゼン
タインクが供給され、第6ノズルブロックNB6に対応
する第6共通インク室24fにはシアンインクが供給さ
れる。
【0111】また、上記の第1分割ノズル列Nd1と第
2分割ノズル列Nd2とに関し、これらの分割ノズル列
Nd同士の間では、図13(b)に示すように、ノズル
開口19が千鳥配列を呈するように配置されている。即
ち、第1分割ノズル列Nd1のノズル開口19及び第2
分割ノズル列Nd2のノズル開口19は共に副走査方向
に沿って同じピッチで開設されているが、第1分割ノズ
ル列Nd1を構成するノズル開口19が第2分割ノズル
列Nd2を構成するノズル開口19同士の間に位置する
ように副走査方向に位置をずらして開設してある。そし
て、分割ノズル列Nd同士の間で主走査方向に隣り合う
一方のノズルブロック同士は同じ色のインクを吐出す
る。即ち、第1ノズルブロックNB1と第4ノズルブロ
ックNB4はイエローインクを吐出し、第2ノズルブロ
ックNB2と第5ノズルブロックNB5はマゼンタイン
クを吐出し、第3ノズルブロックNB3と第6ノズルブ
ロックNB6はシアンインクを吐出する。これにより、
各色における副走査方向の解像度を実質的に2倍にする
ことができ、一層高品位の画像を記録することが可能に
なる。
【0112】なお、第1ノズルブロックNB1〜第6ノ
ズルブロックNB6から供給されるインクの色は、上記
の組み合わせに限定されるものではなく、適宜設定する
ことができる。例えば、第1ノズルブロックNB1及び
第4ノズルブロックNB4からシアンインクを吐出さ
せ、第2ノズルブロックNB2及び第5ノズルブロック
NB5からイエローインクを吐出させ、第3ノズルブロ
ックNB3及び第6ノズルブロックNB6からマゼンタ
インクを吐出させるように構成してもよい。
【0113】そして、ノズルブロックから吐出させるイ
ンク色の組み合わせを最適化することにより、カラー画
像を記録する際にインク同士の色の干渉が生じ難くな
り、高品位の画像を記録することができる。
【0114】一例を挙げると、図13のように、マゼン
タブロック(第2ノズルブロックNB2、第5ノズルブ
ロックNB5)を間に挟んでイエローブロック(第1ノ
ズルブロックNB1、第4ノズルブロックNB4)とシ
アンブロック(第3ノズルブロックNB3、第6ノズル
ブロックNB6)とを配置することで、異なる色同士の
干渉を生じ難くすることができる。即ち、イエローイン
クが記録紙13に浸透する前にシアンインクが混ざって
しまうと、混ざったシアンインクが極く僅かであっても
イエローの色調が損なわれてしまうが、この記録ヘッド
4のように、イエローブロックとシアンブロックとの間
にマゼンタブロックを配置することで、イエローブロッ
クによる記録が行われた記録領域には、続いてマゼンタ
ブロックによる記録が行われ、その後にシアンブロック
による記録が行われる。その結果、イエローインクが記
録紙13内に十分浸透してからシアンインクによる記録
がなされ、イエローインクとシアンインクの混色に起因
する画質の劣化を確実に防止することができる。
【0115】また、図13の例では、イエローブロック
が紙送り方向の上流側に位置し、シアンブロックが紙送
り方向の下流側に位置しているが、この順を逆にして、
紙送り方向の上流側から、シアンブロック、マゼンタブ
ロック、イエローブロックの順で配置してもよい。この
場合、シアンブロックによる記録が最も早くに行われ、
次にマゼンタブロックによる記録が行われ、最後にイエ
ローブロックによる記録が行われる。つまり、インクの
明度が低い順に記録が行われる。このようにすると、混
色による画質の低下を一層確実に防止することができ
る。
【0116】上記の単色ノズル列Nsは、単一のノズル
ブロック(第7ノズルブロックNB7)からなり、ブラ
ックインクを吐出させるブラックノズル列として構成さ
れている。このように、単色ノズル列Nsをブラックノ
ズル列として構成することにより、文書データの記録時
等において記録時間の短縮化が図れる。このように、文
書データについては記録時間の短縮化が図れ、カラー画
像のデータについては画質の向上が図れるので、ユーザ
ーの要求を高いレベルで満たすことができる。
【0117】次に、ノズル列とインクとの関係について
説明する。本実施形態では、分割ノズル列Ndからは染
料系インクを吐出させ、単色ノズル列Nsからは顔料系
インクを吐出させている。つまり、イエローインク、マ
ゼンタインク、及び、シアンインク等のカラーインクに
は染料系インクを用い、ブラックインクには顔料系イン
クを用いている。これは、前述したように、染料系イン
クは、一般に、記録紙13への浸透性が良好な高浸透イ
ンクであるので、インク滴44が記録紙13上に着弾す
ると、このインク滴44は素早く記録紙13の内部に浸
透する。そのため、異なる色のインクを重ね打ちしても
インク同士の混色が生じ難くカラーの記録に適してい
る。一方、顔料系インクは、一般に、記録紙13への浸
透性が染料系インクよりも緩やかな緩浸透インクではあ
るものの、記録されたドットのエッジが鮮明であるとい
う特徴があるので文書の記録に適している。従って、カ
ラーインクに高浸透インクの一種である染料系インクを
用い、ブラックインクに緩浸透インクの一種である顔料
系インクを用いることで、画像や文書の画質を高めるこ
とができる。
【0118】なお、インクの組み合わせは上記に限定さ
れるものではなく、記録の目的に応じて適宜に選択され
る。例えば、単色ノズル列Nsから染料系のブラックイ
ンクを吐出させ、分割ノズル列Ndから顔料系のカラー
インクを吐出させるように構成してもよい。
【0119】そして、本実施形態では、単一の記録ヘッ
ド4から浸透性が異なる複数種類のインクを吐出させる
ため、キャッピング部18の窪部は、インクの種類、例
えば、染料系インクと顔料系インクに対応させて分割形
成している。上記の記録ヘッド4は、1列のノズル列
(Nd1,Nd2,Ns1)に1つの窪部が対応するよ
うに3列の窪部を主走査方向に並べて形成してある。こ
のように構成すると、キャッピング機構17を作動させ
て記録ヘッド4からインクを強制的に吸引する場合等に
インクの飛散範囲が制限されるので、顔料系インクと染
料系インクが混ざり合ってしまう不具合の防止に寄与す
る。なお、キャッピング部18の窪部の構成はこれに限
定されるものではない。例えば、ノズルブロック(第1
ノズルブロックNB1〜第7ノズルブロックNB7)毎
に窪部を設けてもよい。
【0120】次に、この記録ヘッド4を駆動する制御に
ついて説明する。まず、駆動信号発生回路42が発生す
る駆動信号について説明する。図14に示すように、こ
の駆動信号では、印字内微振動パルスを構成する波形要
素が3つに分割されて、期間T1(P1〜P5)、期間
T4(P20〜P23)、及び、期間T5(P23〜P
26)に配置されている。また、小ドット駆動パルスを
構成する波形要素は2つに分割されて、期間T2(P5
〜P8)、及び、期間T6(P27〜P38)に配置さ
れている。また、中ドット駆動パルスを構成する波形要
素は、分割されずに期間T3(P9〜P20)に配置さ
れている。さらに、大ドット駆動パルスを構成する波形
要素は、2つに分割されて、期間T4(P20〜P2
3)、及び、期間T7(P39〜P246)に配置され
ている。なお、期間T4の波形要素は、大ドット駆動パ
ルスと、印字内微振動パルスとに共通に使用されてい
る。また、期間T2と期間T3の間の期間TS1には、
第1接続要素(P8〜P9)が配置されている。同様
に、期間T5と期間T6の間の期間TS2には、第2接
続要素(P26〜P27)が配置され、期間T3と期間
T4の間の期間TS3には、第3接続要素(P38〜P
39)が配置されている。
【0121】これに伴い制御部12は、印刷データを1
0ビットの印字データに展開する。詳しくは、最上位ビ
ットが期間T1に対応し、2番目のビットが期間T2に
対応し、3番目のビットが期間TS1に対応し、以下同
様に最下位ビットが期間T7に対応した印字データに展
開する。従って、図15に示すように、制御部12は、
大インク滴44を吐出させるノズル開口19に対応して
印字データ(0000100001)を生成し、中イン
ク滴44を吐出させるノズル開口19に対応して印字デ
ータ(0001000000)を生成し、小インク滴4
4を吐出させるノズル開口19に対応して印字データ
(0100000100)を生成し、インク滴44を吐
出させないノズル開口19に対応して印字データ(10
00110000)を生成する。
【0122】そして、駆動パルス生成手段(シフトレジ
スタ62、ラッチ回路63、レベルシフタ64、及び、
スイッチ65)は、大ドットの印字データ(00001
00001)に基づいて期間T4の第4波形要素、及
び、期間T7の第7波形要素を駆動信号から選択して、
大ドット駆動パルスを生成する。また、駆動パルス生成
手段は、中ドットの印字データ(000100000
0)に基づいて期間T3の第3波形要素を駆動信号から
選択して、中ドット駆動パルスを生成する。また、駆動
パルス生成手段は、小ドットの印字データ(01000
00100)に基づいて期間T2の第2波形要素、及
び、期間T6の第6波形要素を駆動信号から選択して、
小ドット駆動パルスを生成する。また、駆動パルス生成
手段は、非印字の印字データ(1000110000)
に基づいて期間T1の第1波形要素、期間T4の第4波
形要素、及び、期間T5の第5波形要素を駆動信号から
選択して、印字内微振動パルスを生成する。
【0123】図15に示すように、大ドット駆動パルス
は、基準容積の圧力室22を少し膨張させて圧力室22
内にある程度インクを充填させて所定時間保持する膨張
波形要素(P21〜P40)と、この膨張波形要素によ
って膨張された圧力室22をさらにもう少し膨張させて
インクを充填させる充填波形要素(P40〜P42)
と、最大電位VHよりも少し低い電圧レベルに設定され
た第2最大電圧VH´まで最低電圧VLから急激に電圧を
上昇させてノズル開口19からインク滴44を吐出させ
る吐出波形要素(P42〜P44)と、吐出直後におけ
るメニスカスの波打ちを制止させる制振波形要素(P4
4〜P45)とから構成されている。
【0124】また、中ドット駆動パルスは、最低電位V
Lよりも僅かに高い電圧レベルに設定された第2最低電
圧VL´まで中間電圧VMから一定勾配で電圧を下降させ
ることで圧力室22を膨張させ、この膨張状態を保持さ
せる充填波形要素(P10〜P12)と、膨張した圧力
室22を収縮させる吐出波形要素(P12〜P14)
と、吐出波形要素の供給によりインク滴44となる部分
がメニスカスから分離する直前で圧力室22を急激に膨
張させてメニスカスを圧力室22側に引き込む引込波形
要素(P14〜P16)と、吐出直後におけるメニスカ
スの波打ちを制止させる制振波形要素(P16〜P1
9)とから構成される。
【0125】また、小ドット駆動パルスは、中間電圧V
Mから最大電圧VHまで電圧を上昇させることで圧力室2
2を少し収縮させ、この収縮状態を保持する収縮波形要
素(P6〜P28)と、この収縮波形要素によって収縮
状態が保持された圧力室22を膨張させてインクを充填
させる充填波形要素(P28〜P30)と、膨張した圧
力室22を収縮させる吐出波形要素(P30〜P32)
と、吐出波形要素の供給によりインク滴44となる部分
がメニスカスから分離する直前で圧力室22を急激に膨
張させてメニスカスを圧力室22側に引き込む引込波形
要素(P32〜P34)と、吐出直後におけるメニスカ
スの波打ちを制止させる制振波形要素(P34〜P3
7)とから構成される。
【0126】さらに、印字内微振動パルスは、第1微振
動波形要素(P1〜P4)と、第2微振動波形要素(P
21〜P25)とから構成される。
【0127】上記の大ドット駆動パルスを圧電振動子2
1に供給することにより大インク滴44を吐出させるこ
とができ、中ドット駆動パルスを圧電振動子21に供給
することにより中インク滴44を吐出させることがで
き、小ドット駆動パルスを圧電振動子21に供給するこ
とにより小インク滴44を吐出させることができる。ま
た、微振動パルスを圧電振動子21に供給した場合に
は、ノズル開口19の近傍のインクが攪拌される。
【0128】そして、本実施形態では、染料系のカラー
インクによるカラー画像の記録時には小インク滴44、
中インク滴44、及び、大インク滴44を用い、顔料系
のブラックインクによる文書等の記録時には主に大イン
ク滴44を用いる。即ち、染料系インクと顔料系インク
とで異なる駆動パルスを使い分けている。これは、カラ
ー画像は複数サイズのドットを使い分けることにより、
一層階調豊かな高精細の記録が可能であり、文書は大き
いドットによる記録が有効であるためである。これによ
り、目的に応じた最適な量のインク滴44で記録を行う
ことができ、画質の一層の向上及び記録スピードの向上
を図ることができる。
【0129】なお、本実施形態では、単色ノズル列Ns
と分割ノズル列Ndとに同じ駆動信号を供給するように
構成したが、単色ノズル列Nsと分割ノズル列Ndのそ
れぞれに専用の駆動信号を供給するように構成してもよ
い。
【0130】ところで、上記の第3実施形態では、2つ
の分割ノズル列Ndと1つの単色ノズル列Nsを有する
記録ヘッド4を備え、分割ノズル列Ndからは染料系の
カラーインクを吐出させ、単色ノズル列Nsからは顔料
系のブラックインクを吐出させるようにしたプリンタ1
を例示したが、本発明は、この構成に限定されるもので
はない。例えば、分割ノズル列Ndと単色ノズル列Ns
の組を複数設けた記録ヘッド4を備え、各組毎に染料系
インクと顔料系インクを選択的に吐出させるように構成
してもよい。
【0131】図16は、このように構成した第4実施形
態を説明する図であり、記録ヘッド4をノズルプレート
16側から見た図である。
【0132】この記録ヘッド4は、複数のノズル開口1
9を副走査方向に沿って列状に並べて構成したノズル列
を、主走査方向に4列平行に配設したものである。これ
らのノズル列は、図中左側から第1単色ノズル列Ns
1、第1分割ノズル列Nd1、第2分割ノズル列Nd
2、第2単色ノズル列Ns2として構成されている。そ
して、分割ノズル列Ndからは異なる色のカラーインク
を吐出させ、単色ノズル列Nsからはブラックインクを
吐出させる。
【0133】即ち、単一のノズルブロック(第1ノズル
ブロックNB1)から構成される第1単色ノズル列Ns
1からは染料系のブラックインクを吐出させる。第1分
割ノズル列Nd1は、紙送り方向の最も上流側に位置す
るの第2ノズルブロックNB2と、この第2ノズルブロ
ックNB2の下流側に隣接する第3ノズルブロックNB
3と、最も下流側に位置する第4ノズルブロックNB4
の3つのノズルブロックとに等分割され、第2ノズルブ
ロックNB2からは染料系のイエローインクを吐出さ
せ、第3ノズルブロックNB3からは染料系のマゼンタ
インクを吐出させ、第4ノズルブロックNB4からは染
料系のシアンインクを吐出させる。
【0134】第2分割ノズル列Nd2もまた、紙送り方
向の最も上流側に位置するの第5ノズルブロックNB5
と、この第5ノズルブロックNB5の下流側に隣接する
第6ノズルブロックNB6と、最も下流側に位置する第
7ノズルブロックNB7とに3等分され、第5ノズルブ
ロックNB5からは顔料系のイエローインクを吐出さ
せ、第6ノズルブロックNB6からは顔料系のマゼンタ
インクを吐出させ、第7ノズルブロックNB7からは顔
料系のシアンインクを吐出させる。また、単一のノズル
ブロック(第8ノズルブロック)から構成される第2単
色ノズル列Ns2からは顔料系のブラックインクを吐出
させる。
【0135】そして、この構成では、染料系インクを吐
出させるノズル列(第1単色ノズル列Ns1及び第1分
割ノズル列Nd1)と、顔料系インクを吐出させるノズ
ル列(第2単色ノズル列Ns2及び第2分割ノズル列N
d2)とを備えているので、記録する画像に適したイン
クを選択的に使用することができる。これにより、様々
な画像を高品位の画質で記録することができる。
【0136】また、図17に示すように、複数のノズル
列を全部分割ノズル列によって構成してもよい。図17
に示した記録ヘッド4は、分割ノズル列を主走査方向に
3列配設したものである。これらのノズル列は、図中左
側から第1分割ノズル列Nd1、第2分割ノズル列Nd
2、第3分割ノズル列Nd3として構成されている。
【0137】第1分割ノズル列Nd1は、紙送り方向に
3つのノズルブロックに等分割されている。即ち、紙送
り方向の最も上流側に位置するの第1ノズルブロックN
B1と、この第1ノズルブロックNB1の下流側に隣接
する第2ノズルブロックNB2と、最も下流側に位置す
る第3ノズルブロックNB3の3つのノズルブロックと
に分割されている。そして、第1ノズルブロックNB1
からは染料系のイエローインクを吐出させ、第2ノズル
ブロックNB2からは染料系のマゼンタインクを吐出さ
せ、第3ノズルブロックNB3からは染料系のシアンイ
ンクを吐出させる。
【0138】第2分割ノズル列Nd2もまた、紙送り方
向の最も上流側に位置するの第4ノズルブロックNB4
と、この第4ノズルブロックNB4の下流側に隣接する
第5ノズルブロックNB5と、最も下流側に位置する第
6ノズルブロックNB6とに3等分され、第4ノズルブ
ロックNB4からは染料系のイエローインクを吐出さ
せ、第5ノズルブロックNB5からは染料系のライトマ
ゼンタインクを吐出させ、第6ノズルブロックNB6か
らは染料系のライトシアンインクを吐出させる。
【0139】第3分割ノズル列Nd3は、紙送り方向の
上流側に位置する第7ノズルブロックNB7と、下流側
に位置する第8ノズルブロックNB8とに2分割されて
いる。この第3分割ノズル列Nd3において、第7ノズ
ルブロックNB7は、ノズル列の約1/3程度の長さに
設けられており、染料系のイエローインクを吐出させ
る。また、第8ノズルブロックNB8は、ノズル列の約
2/3程度の長さに設けられており、顔料系のブラック
インクを吐出させる。
【0140】そして、この構成では、分割ノズル列Nd
1,Nd2同士の間で、主走査方向に隣り合う一方のノ
ズルブロックからは濃色インクを吐出させ、他方のノズ
ルブロックからは上記濃色インクと同色系の淡色インク
を吐出させるように構成している。即ち、第2ノズルブ
ロックNB2からは濃色インクの一種であるマゼンタイ
ンクを吐出させ、この第2ノズルブロックNB2に隣り
合う第5ノズルブロックNB5からは淡色インクの一種
であるライトマゼンタインクを吐出させている。同様
に、第3ノズルブロックNB3からは濃色インクの一種
であるシアンインクを吐出させ、この第3ノズルブロッ
クNB3に隣り合う第6ノズルブロックNB6からは淡
色インクの一種であるライトシアンインクを吐出させて
いる。
【0141】このように構成すると、1回の主走査にお
いて、濃色インク(或いは淡色インク)が記録された領
域には、続いて同色系の淡色インク(或いは濃色イン
ク)が重ねて記録される。つまり、同色系のインクによ
る重ね打ちがなされる。このため、インク同士が万一混
色してしまったとしても、画質への影響が極めて少な
い。従って、高品位のカラー画像を記録することができ
る。
【0142】また、図18に示すように、ブラックノズ
ル列を複数列備え、これらのブラックノズル列を隣り合
わせに配置するようにし、さらに、分割ノズル列を構成
する少なくとも1つのノズルブロックを、ダーク系のカ
ラーインク用のノズルブロックとしてもよい。
【0143】図18に示した記録ヘッド4は、4列のノ
ズル列を主走査方向に配設したものである。これらのノ
ズル列は、図18の左側から第1単色ノズル列Ns1、
第2単色ノズル列Ns2、第1分割ノズル列Nd1、第
2分割ノズル列Nd2として構成されている。そして、
分割ノズル列Nd1及びNd2からは異なる色のカラー
インクを吐出させ、単色ノズル列Ns1及びNs2から
はブラックインクを吐出させる。
【0144】即ち、単一のノズルブロック(第1ノズル
ブロックNB1)から構成される第1単色ノズル列Ns
1からは顔料系のブラックインクを吐出させ、同様に第
2ノズルブロックNB2から構成される第2単色ノズル
列Ns2からは染料系のブラックインクを吐出させる。
第1分割ノズル列Nd1は、紙送り方向の最も上流側に
位置するの第3ノズルブロックNB3と、この第3ノズ
ルブロックNB3の下流側に隣接する第4ノズルブロッ
クNB4と、最も下流側に位置する第5ノズルブロック
NB5の3つのノズルブロックとに等分割され、第3ノ
ズルブロックNB3からは染料系のイエローインクを吐
出させ、第4ノズルブロックNB4からは染料系のマゼ
ンタインクを吐出させ、第5ノズルブロックNB5から
は染料系のシアンインクを吐出させる。
【0145】第2分割ノズル列Nd2もまた、紙送り方
向の最も上流側に位置するの第6ノズルブロックNB6
と、この第6ノズルブロックNB6の下流側に隣接する
第7ノズルブロックNB7と、最も下流側に位置する第
8ノズルブロックNB8とに3等分され、第6ノズルブ
ロックNB6からは染料系のダークイエローインクを吐
出させ、第7ノズルブロックNB7からは染料系のライ
トマゼンタインクを吐出させ、第8ノズルブロックNB
8からは染料系のライトシアンインクを吐出させる。
【0146】ここで、ダークイエローインクは、イエロ
ーインクよりも暗い色のイエローインクであり、ダーク
マゼンタインクやダークシアンインクと同様に、ダーク
系のカラーインクの一種である。ダークイエロー等のダ
ーク系カラーインクは、カラー画像の記録時に使用され
る所謂コンポジットブラック(イエローインク、シアン
インク、マゼンタインクを混色させたブラック)に階調
を付与する際に好適に使用される。そして、このダーク
系のカラーインクを用いると一層自然な色調の画像を形
成することができる。
【0147】そして、この構成の記録ヘッド4では、染
料系のブラックインクを吐出する染料系ブラックノズル
列Ns1と、顔料系のブラックインクを吐出する顔料系
ブラックノズル列Ns2とを隣り合わせに配置している
ので、ブラックインクとカラーインクとの混色防止に有
効である。さらに、染料系ブラックノズル列Ns2をカ
ラーインク側(第1分割ノズル列Nd1側)に配置して
いるのでこの点でもブラックインクとカラーインクとの
混色防止をより確実なものにできる。
【0148】また、図19に示すように、1列のブラッ
クノズル列と1列のカラーノズル列とを備えた記録ヘッ
ド4にも本発明を適用することができる。この記録ヘッ
ド4は、2列のノズル列を主走査方向に配設したもので
あり、図19における左側のノズル列が分割ノズル列N
d、右側のノズル列が単色ノズル列Nsである。そし
て、分割ノズル列Nsはノズル列方向に3つのノズルブ
ロックに分割されている。そして、この記録ヘッド4で
は、各ノズルブロック毎にインクの種類が設定される。
例えば、単一のノズルブロックを備えた単色ノズル列N
sからは顔料系のブラックインクが吐出され、分割ノズ
ル列Ndを構成する各ノズルブロックからは染料系のカ
ラーインクであるイエローインク、マゼンタインク、及
びシアンインクが吐出される。即ち、分割ノズル列Nd
がカラーノズル列として機能し、単色ノズル列Nsがブ
ラックノズル列として機能する。
【0149】そして、この記録ヘッド4では、記録ヘッ
ド4の底面(ノズルプレート16の表面)における主走
査方向の中心線CLに対する単色ノズル列Nsの位置と
分割ノズル列Ndの位置とが非対称である。具体的に
は、分割ノズル列Ndの方が単色ノズル列Nsよりも中
心線CLに近い位置に形成されている。これは、分割ノ
ズル列Ndに供給する各インク用の流路を確保し易くす
るためである。即ち、分割ノズル列Ndを中心線CLに
近付けて設けることにより、分割ノズル列Ndにおける
中心線CLとは反対側の領域を広く確保することができ
る。
【0150】なお、本発明は、上記した構成に限定され
るものではなく、さらなる変形が可能である。例えば、
上記の各実施形態では、異なる種類のインクとして、記
録紙13への浸透性が異なるインクを使用する記録ヘッ
ド4を例示したが、これに限定されるものではなく、粘
度や密度など物性が異なる2種以上の異なるインクであ
れば各種のインクを適用することができる。
【0151】また、上記した分割ノズル列Ndの両端部
やノズルブロックNBの両端部に、インク滴44の吐出
に関与しないダミーのノズル開口19を設けてもよい。
このように構成すると、インク滴44の吐出が不安定に
なりがちな列の両端のノズル開口19を使用しないの
で、一層の画質向上が図れる。また、副走査方向に隣接
する他のノズルブロックからの隣接クロストークも防止
できる。
【0152】また、ノズル列を3列以上設け、イエロー
インクを吐出させるイエローブロックを少なくとも含む
分割ノズル列Ndとブラックインクを吐出する単色ノズ
ル列Ns(ブラックノズル列)との間に、他のノズル列
を配置してもよい。例えば、第1分割ノズル列Nd1を
イエローインク、ライトマゼンタインク、及び、ライト
シアンインクからなる淡色ノズル列とするとともに、単
色ノズル列Nsをブラックノズル列とし、これらの淡色
ノズル列とブラックノズル列との間に配置される第2分
割ノズル列Nd2をマゼンタインクとシアンインクとか
らなる濃色ノズル列とする。このように構成すると、イ
エローインクが記録紙13に浸透するまでの時間を確保
し易く、イエローインクとブラックインクとが混色する
のを防止できるので、画質の向上を図ることができる。
【0153】また、単色ノズル列Nsを複数設け、単色
ノズル列Ns間でノズル開口19が千鳥配列を呈するよ
うに配置し、単色ノズル列Nsから同じ色のインクを吐
出させてもよい。このように構成すると、単色ノズル列
Nsから吐出されるインクの副走査方向の解像度を実質
的に高めることができ、画質の一層の向上を図ることが
できる。
【0154】また、分割ノズル列を構成するノズルブロ
ックの数に関し、4以上のノズルブロックで1列のノズ
ル列を構成しても同様の効果を得ることができる。
【0155】また、インク滴の噴射を制御する制御プロ
グラムに加えて、駆動信号の波形を定めるための波形デ
ータ、及び、この波形データに対応するインク種類を示
すインク種類情報をメモリカード66に記録して、波形
データに基づいて駆動信号発生回路42から波形が異な
る複数種類の駆動信号を発生させるようにすると共に、
制御プログラムに基づいて制御部12を、ノズル列Nk
1,Nk2(第1ノズル群)及びノズル列Nk3(第2
ノズル群)から噴射する液体の種類とノズル列Ny,N
m,Ncy(第3ノズル群)から噴射するインクの種類
とをそれぞれ認識する液体種別認識手段、噴射するイン
クの種類毎に最適な駆動波形を選択する駆動波形選択手
段、及び、駆動波形選択手段が選択した駆動波形で対応
するノズル列からインク滴を噴射させる第3噴射制御手
段として機能させるようにしてもよい。
【0156】同様に、複数のノズルブロック(例えば、
NB1〜NB8)を備えた記録ヘッド4を有するプリン
タ1においても、波形データに基づいて駆動信号発生回
路42から波形が異なる複数種類の駆動信号を発生させ
るようにすると共に、制御プログラムに基づいて制御部
12を、噴射するインクの種類をノズルブロック毎に認
識する液体種別認識手段、噴射するインク種別毎に最適
な駆動波形を選択する駆動波形選択手段、及び、駆動波
形選択手段が選択した駆動波形で液滴を噴射させる第3
噴射制御手段として機能させるようにしてもよい。
【0157】これらの構成では、異なる波形データやイ
ンク種類情報等が記録されたメモリカード66に適宜差
し替えることで、様々なインク種の組み合わせに対応す
ることができる。
【0158】また、以上の説明は、液体噴射装置として
インクジェット式の記録ヘッド4を例に挙げたが、これ
に限定されるものではない。工業用の液体噴射装置や商
業用の液体噴射装置にも本発明を適用することができ
る。例えば、インクよりも高い粘度を有するグルーやマ
ニキュア等を噴射するための噴射装置にも本発明を適用
することができる。
【0159】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下の効果を発揮する。即ち、ノズル群を、第1の液体を
吐出する第1ノズル群および第2ノズル群と、第1の液
体とは異なる種類の液体を吐出する第3ノズル群とを備
えて構成し、第1ノズル群から噴射される液滴の量と第
2ノズル群から吐出される噴射される液滴の量とを異な
らせた場合には、第1の液体の量を使用の目的に応じて
選択することができる。これにより、単一の液体噴射装
置であっても、幅広い用途に適合させることができる。
その結果、使用目的毎に液体噴射装置を設ける必要がな
くなり、構成を簡素にすることができ、小型化に寄与す
る。
【0160】また、複数のノズル開口を列状に並べて構
成したノズル列を複数列配設し、このノズル列の少なく
とも一つを複数のノズルブロックに分割された分割ノズ
ル列とし、ノズルブロック毎に液体の種類を設定して噴
射させるように構成した場合には、物性が異なる複数種
類の液体を各ノズルブロック毎に吐出させることができ
る。さらに、ノズル列を複数のノズルブロックに分割し
ているので、1つのノズル列から複数種類の液体を吐出
させることが可能となる。これにより、単一の液体噴射
装置であっても、幅広い用途に適合させることができ
る。その結果、使用目的毎に液体噴射装置を設ける必要
がなくなり、構成を簡素にすることができ、小型化に寄
与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタの構成を説明する斜視図である。
【図2】記録ヘッドの分解斜視図である。
【図3】記録ヘッドの断面図である。
【図4】圧電振動子が撓んだ状態での記録ヘッドの断面
図である。
【図5】プリンタの電気的構成を説明するブロック図で
ある。
【図6】記録ヘッドの電気駆動系を説明するブロック図
である。
【図7】記録ヘッドの詳細を説明する構成図である。
【図8】記録ヘッドの作用を示す説明図である。
【図9】記録ヘッドの作用を示す説明図である。
【図10】第2実施形態の記録ヘッドの詳細を説明する
構成図である。
【図11】記録ヘッドの作用を示す説明図である。
【図12】記録ヘッドの作用を示す説明図である。
【図13】第3実施形態の記録ヘッドを説明する図であ
り、(a)はノズル列の構成を説明する図、(b)はノ
ズル列間のノズル開口の位置関係を示す図である。
【図14】駆動信号の一例を示した図である。
【図15】図14の駆動信号から生成される駆動パルス
を示した図である。
【図16】第4実施形態の記録ヘッドを説明する図であ
り、ノズル列の構成を説明する図である。
【図17】ノズル列の他の構成を説明する図である。
【図18】ノズル列の他の構成を説明する図である。
【図19】ノズル列の他の構成を説明する図である。
【符号の説明】
1 インクジェット式プリンタ 2 インクカートリッジ 3 カートリッジホルダ部 4 インクジェット式記録ヘッド 5 キャリッジ 6 ハウジング 7 ガイド部材 8 ステッピングモータ 9 駆動プーリー 10 遊転プーリー 11 タイミングベルト 12 制御部 13 記録紙 14 紙送りモータ 15 紙送りローラ 16 ノズルプレート 17 キャッピング機構 18 キャッピング部 19 ノズル開口 21 圧電振動子 22 圧力室 23 アクチュエータユニット 24 共通インク室 25 流路ユニット 26 圧力室形成基板 27 振動板 28 蓋部材 29 第1インク流路 30 第2インク流路 32 インク室形成基板 33 供給口形成基板 34 ノズル連通口 35 インク供給口 36 連通口 37 圧電体 38 下部電極 39 上部電極 40 端子 41 フレキシブル基板 42 駆動信号発生回路 43 インク補給口 44 インク滴 51 プリンタコントローラ 52 プリントエンジン 53 インターフェース 54 RAM 55 ROM 56 発振回路 57 インターフェース 58 印刷制御手段 59 キャリッジ制御手段 60 ヘッド駆動手段 61 記録ヘッドの電気駆動系 62 シフトレジスタ 63 ラッチ回路 64 レベルシフタ 65 スイッチ 66 メモリカード 67 カードスロット 68 カードインターフェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41J 2/165 B41J 3/04 101Y 2/135 102N 2/205 103N B41M 5/00 103X (31)優先権主張番号 特願2000−126770(P2000−126770) (32)優先日 平成12年4月27日(2000.4.27) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 小嶋 輝人 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA11 EA14 EA23 EC07 EC37 EC38 EC42 EC65 EC72 ED01 ED02 ED07 EE10 EE14 EE18 FA04 FA10 FC02 HA05 HA22 JA02 JA20 JC20 2C057 AF39 AF40 AF74 AF91 AG14 AG15 AG33 AH13 AM03 AM15 AM21 AM22 AN01 AR04 AR08 BA03 BA14 CA01 CA02 CA07 2H086 BA02 BA51 4F033 AA01 BA03 DA05 GA01 PA11 QC02

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物性が異なる複数種類の液体を液滴とし
    て噴射可能なノズル群を複数備えた液体噴射装置であっ
    て、 前記ノズル群は、第1の液体を噴射する第1ノズル群お
    よび第2ノズル群と、前記第1の液体とは異なる種類の
    液体を噴射する第3ノズル群とを備え、 前記第1ノズル群から噴射される液滴の量と第2ノズル
    群から噴射される液滴の量とを異ならせたことを特徴と
    する液体噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記第2ノズル群から噴射される液滴の
    量と第3ノズル群から噴射される液滴の量を揃えたこと
    を特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記第1ノズル群は、複数のノズル開口
    を列状に並べて構成したノズル列を複数列備えているこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体噴射
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第2ノズル群及び第3ノズル群は、
    複数のノズル開口を列状に並べて構成したノズル列を少
    なくとも1列含み、 第2ノズル群に含まれるノズル列と第3ノズル群に含ま
    れるノズル列とを隣接させて配置したことを特徴とする
    請求項1から請求項3の何れかに記載の液体噴射装置。
  5. 【請求項5】 物性が異なる複数種類の液体を液滴とし
    て噴射可能に構成した液体噴射装置であって、 複数のノズル開口を列状に並べて構成したノズル列を複
    数列備え、これらのノズル列の少なくとも一列を、複数
    のノズルブロックに分割された分割ノズル列とし、ノズ
    ルブロック毎に液体の種類を設定して噴射させるように
    構成したことを特徴とする液体噴射装置。
  6. 【請求項6】 前記分割ノズル列を複数列備えたことを
    特徴とする請求項5に記載の液体噴射装置。
  7. 【請求項7】 分割ノズル列同士の間で前記ノズル開口
    が千鳥配列を呈するように配置されていることを特徴と
    する請求項6に記載の液体噴射装置。
  8. 【請求項8】 前記分割ノズル列は、液滴の吐出に関与
    しないダミーのノズル開口を列の両端に備えていること
    を特徴とする請求項5から請求項7の何れかに記載の液
    体噴射装置。
  9. 【請求項9】 前記分割ノズル列を構成するノズルブロ
    ック同士の間に、インク滴の吐出に関与しないダミーの
    圧力室を設けたことを特徴とする請求項5から請求項8
    の何れかに記載の液体噴射装置。
  10. 【請求項10】 前記ノズル列の少なくとも1列を単一
    のノズルブロックからなる単一ノズル列としたことを特
    徴とする請求項5から請求項9の何れかに記載の液体噴
    射装置。
  11. 【請求項11】 前記単一ノズル列を複数備え、単一ノ
    ズル列同士の間で前記ノズル開口が千鳥配列を呈するよ
    うに配置されていることを特徴とする請求項10に記載
    の液体噴射装置。
  12. 【請求項12】 請求項1から請求項4の何れかに記載
    の液体噴射装置を備え、第1ノズル群および第2ノズル
    群から第1のインクを噴射させると共に、第3ノズル群
    から第1のインクとは異なる種類のインクを噴射させて
    記録媒体上に画像を記録することを特徴とする画像記録
    装置。
  13. 【請求項13】 前記第1のインクを記録媒体への浸透
    性が緩やかな緩浸透インクとし、第1のインクとは異な
    る種類のインクを、緩浸透インクよりも記録媒体への浸
    透性が高い高浸透インクとしたことを特徴とする請求項
    12に記載の画像記録装置。
  14. 【請求項14】 請求項5から請求項11の何れかに記
    載の液体噴射装置を備え、該液体噴射装置からインクを
    噴射させることで記録媒体上に画像を記録する画像記録
    装置であって、 分割ノズル列を3つ以上のノズルブロックに分割して、
    1つのノズルブロックをイエローインクを吐出させるイ
    エローブロックとし、他の1つのノズルブロックをマゼ
    ンタインクを吐出させるマゼンタブロックとし、さらに
    他の1つのノズルブロックをシアンインクを吐出させる
    シアンブロックとしたことを特徴とする画像記録装置。
  15. 【請求項15】 前記イエローブロックとシアンブロッ
    クとの間に、マゼンタブロックを配置したことを特徴と
    する請求項14に記載の画像記録装置。
  16. 【請求項16】 請求項6から請求項11の何れかに記
    載の液体噴射装置を備え、該液体噴射装置からインクを
    噴射させることで記録媒体上に画像を記録する画像記録
    装置であって、 分割ノズル列同士の間で隣り合う一方のノズルブロック
    からは濃色インクを吐出させ、他方のノズルブロックか
    らは前記濃色インクと同色系の淡色インクを吐出させる
    ように構成したことを特徴とする画像記録装置。
  17. 【請求項17】 請求項5から請求項9の何れかに記載
    の液体噴射装置を備え、該液体噴射装置からインクを噴
    射させることで記録媒体上に画像を記録する画像記録装
    置であって、 記録媒体への浸透性が緩やかな緩浸透インクとこの緩浸
    透インクよりも記録媒体への浸透性が高い高浸透インク
    とを、ノズルブロック毎に設定して噴射させるように構
    成したことを特徴とする画像記録装置。
  18. 【請求項18】 請求項10又は請求項11に記載の液
    体噴射装置を備え、該液体噴射装置からインクを噴射さ
    せることで記録媒体上に画像を記録する画像記録装置で
    あって、 分割ノズル列からは、記録媒体への浸透性が緩やかな緩
    浸透インク、或いは、この緩浸透インクよりも記録媒体
    への浸透性が高い高浸透インクの一方を噴射させ、 単一ノズル列からは、緩浸透インクと高浸透インクの他
    方を噴射させるように構成したことを特徴とする画像記
    録装置。
  19. 【請求項19】 単一ノズル列の少なくとも一列を、ブ
    ラックインクを吐出させるブラックノズル列としたこと
    を特徴とする請求項18に記載の画像記録装置。
  20. 【請求項20】 イエローインクを吐出させるイエロー
    ブロックを少なくとも含むノズル列と前記ブラックノズ
    ル列との間に、他のノズル列を配置したことを特徴とす
    る請求項19に記載の画像記録装置。
  21. 【請求項21】 前記緩浸透インクが顔料系インクであ
    り、高浸透インクが染料系インクであることを特徴とす
    る請求項13、請求項17または請求項18に記載の画
    像記録装置。
  22. 【請求項22】 前記顔料系インクがブラックインクで
    あり、染料系インクがカラーインクであることを特徴と
    する請求項21に記載の画像記録装置。
  23. 【請求項23】 液体噴射装置のノズル面を覆うキャッ
    ピング部を備えたキャッピング機構を設け、キャッピン
    グ部をインクの種類に対応させて分割形成したことを特
    徴とする請求項12から請求項22の何れかに記載の画
    像記録装置。
  24. 【請求項24】 物性が異なる2種以上の液体を液滴と
    して噴射可能であり、第1の液体を噴射する第1ノズル
    群および第2ノズル群と、前記第1の液体とは異なる種
    類の液体を噴射する第3ノズル群とを備えた液体噴射装
    置の駆動方法であって、 前記第1ノズル群と第2ノズル群との間で量を異ならせ
    て液体を噴射させることを特徴とする液体噴射装置の駆
    動方法。
  25. 【請求項25】 前記第1の液体の被噴射物に対する浸
    透性と、第1の液体と異なる種類の液体の被噴射物に対
    する浸透性とを異ならせたことを特徴とする請求項24
    に記載の液体噴射装置の駆動方法。
  26. 【請求項26】 前記第1ノズル群から噴射する液滴の
    量を、第2ノズル群から噴射する液滴の量よりも多くし
    たことを特徴とする請求項25に記載の液体噴射装置の
    駆動方法。
  27. 【請求項27】 前記第1の液体のみを噴射する場合
    は、第1ノズル群および第2ノズル群から液滴を噴射さ
    せ、前記第1の液体および第1の液体とは異なる種類の
    液体を噴射する場合は、前記第2ノズル群および第3ノ
    ズル群から液滴を噴射させることを特徴とする請求項2
    4から請求項26の何れかに記載の液体噴射装置の駆動
    方法。
  28. 【請求項28】 前記第3ノズル群は複数のノズル列を
    含んで構成され、 この第3ノズル群を構成する各ノズル列毎に異なる種類
    の液体を吐出させることを特徴とする請求項24から請
    求項27の何れかに記載の液体噴射装置の駆動方法。
  29. 【請求項29】 物性が異なる2種以上の液体を液滴と
    して噴射可能であり、第1の液体を噴射する第1ノズル
    群および第2ノズル群と、前記第1の液体とは異なる種
    類の液体を噴射する第3ノズル群とを備えた液体噴射装
    置による液滴の噴射を、コンピュータによって制御させ
    るためのプログラムを記録した記録媒体であって、 前記コンピュータを、第1ノズル群と第2ノズル群とで
    液滴の量を異ならせて液体を噴射させる第1噴射制御手
    段として機能させるプログラムを記録したことを特徴と
    するコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  30. 【請求項30】 前記プログラムは、第1噴射制御手段
    に対し、第1ノズル群から噴射させる液滴の量を第2ノ
    ズル群から噴射させる液滴の量よりも多くなるように噴
    射量を設定させるものであることを特徴とする請求項2
    9に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  31. 【請求項31】 前記コンピュータを、第1の液体のみ
    を噴射する場合は、第1ノズル群および第2ノズル群か
    ら液滴を噴射させ、前記第1の液体および第1の液体と
    は異なる種類の液体を噴射する場合は、前記第2ノズル
    群および第3ノズル群から液滴を噴射させる第2噴射制
    御手段としても機能させるプログラムを記録したことを
    特徴とする請求項29又は請求項30に記載のコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  32. 【請求項32】 請求項1から請求項4の何れかに記載
    の液体噴射装置を、コンピュータによって制御させるた
    めのプログラムを記録した記録媒体であって、 前記コンピュータを、第1ノズル群および第2ノズル群
    から噴射する液体の種類と第3ノズル群から噴射する液
    体の種類とをそれぞれ認識する液体種別認識手段、噴射
    する液体種別毎に最適な駆動波形を選択する駆動波形選
    択手段、及び、駆動波形選択手段が選択した駆動波形で
    液滴を噴射させる第3噴射制御手段として機能させるプ
    ログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体。
  33. 【請求項33】 請求項5から請求項11の何れかに記
    載の液体噴射装置を、コンピュータによって制御させる
    ためのプログラムを記録した記録媒体であって、 前記コンピュータを、噴射する液体の種類をノズルブロ
    ック毎に認識する液体種別認識手段、噴射する液体種別
    毎に最適な駆動波形を選択する駆動波形選択手段、及
    び、駆動波形選択手段が選択した駆動波形で液滴を噴射
    させる第3噴射制御手段として機能させるプログラムを
    記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
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