JP2001162840A - 液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射装置

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JP2001162840A
JP2001162840A JP2000296783A JP2000296783A JP2001162840A JP 2001162840 A JP2001162840 A JP 2001162840A JP 2000296783 A JP2000296783 A JP 2000296783A JP 2000296783 A JP2000296783 A JP 2000296783A JP 2001162840 A JP2001162840 A JP 2001162840A
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的少ない設定数の階調情報を有効に使用
して、ユーザーの多様な要求に応えることができるイン
クジェット式記録装置、広くは液体噴射装置を提供する
こと。 【解決手段】 本発明の液体噴射装置は、ノズル開口1
3を有するヘッド部材10と、ノズル開口部分の液体の
圧力を変動させる圧力変動手段15と、複数の吐出モー
ドから一の選択吐出モードを設定する吐出モード設定手
段とを備える。階調データ設定手段が、吐出データに基
づいて、複数の階調データから一の選択階調データを設
定する。駆動信号発生手段が、選択吐出モードに基づい
て吐出駆動信号を生成し、選択階調データと前記吐出駆
動信号とに基づいて、駆動パルス生成手段が駆動パルス
を生成する。制御本体部が、前記駆動パルスに基づいて
圧力変動手段15を駆動させる。吐出モード毎に、同一
の階調データに基づいて生成される駆動パルスが異なっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズル開口から液
体滴を吐出させる液体噴射装置に係り、とりわけ、液体
量が異なる複数種類の液体滴を同一のノズル開口から吐
出可能な液体噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式プリンタやインクジェ
ット式プロッタ等のインクジェット式記録装置(液体噴
射装置の一種)は、記録ヘッド(ヘッド部材)を主走査
方向に沿って移動させると共に記録紙(印刷記録用媒体
の一種)を副走査方向に沿って移動させ、この移動に連
動して記録ヘッドのノズル開口からインク滴を吐出させ
ることにより、記録紙上に画像(文字)を記録する。こ
のインク滴の吐出は、例えば、ノズル開口に連通した圧
力発生室を膨張・収縮させることで行われる。
【0003】圧力発生室の膨張・収縮は、例えば、圧電
振動子の変形を利用して行われる。このような記録ヘッ
ドでは、供給される駆動パルスに応じて圧電振動子が変
形し、これにより圧力室の容積が変化し、この容積変化
によって圧力室内のインクに圧力変動が生じて、ノズル
開口からインク滴が吐出する。
【0004】このような記録装置では、複数の駆動パル
スを一連に接続してなる駆動信号が生成される。一方、
階調情報を含む印字データが記録ヘッドに送信される。
そして、当該送信された印字データに基づいて、必要な
駆動パルスのみが前記駆動信号から選択されて圧電振動
子に供給される。これにより、ノズル開口から吐出させ
るインク滴の量を、階調情報に応じて変化させている。
【0005】より具体的には、例えば、非記録の印字デ
ータ(階調情報00)、小ドットの印字データ(階調情
報01)、中ドットの印字データ(階調情報10)、及
び、大ドットの印字データ(階調情報11)からなる4
階調を設定したプリンタにおいては、それぞれの階調に
応じて、インク量の異なるインク滴が吐出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近におい
ては、1台のインクジェット式記録装置でユーザーの多
様な要求に応えることが求められている。例えば、より
高画質の記録を行わせたり、ある程度の画質を維持しつ
つより高速に記録を行わせること等の複数の細かな要求
を、1台のインクジェット式記録装置で実施できること
が求められている。
【0007】従来のインクジェット式記録装置において
も、吐出されるインク量を階調情報に応じて変化させ
て、画質の向上等の要求に応えている。しかしながら、
従来のインクジェット式記録装置における階調設定数は
少なく、多様な要求を満足させるには十分でない。
【0008】インク量をきめ細かく設定すべく、一律に
階調情報のビット数を増やすと、記録ヘッドへの印字デ
ータの送信時間が長くなってしまって、記録速度が低下
するという問題が生じる。
【0009】また、印字データの転送クロックを高速に
して、データ転送時間の短縮化を図る場合、高周波駆動
が可能な素子を使用する必要があるため、消費電力の増
加やコストアップ等の新たな問題が生じる。
【0010】本発明は、このような点を考慮してなされ
たものであり、比較的少ない設定数の階調情報を有効に
使用して、ユーザーの多様な要求に応えることができる
インクジェット式記録装置、広くは液体噴射装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ノズル開口を
有するヘッド部材と、ノズル開口部分のインクの圧力を
変動させる圧力変動手段と、複数の吐出モードから一の
選択吐出モードを設定する吐出モード設定手段と、記録
データに基づいて、複数の階調データから一の選択階調
データを設定する階調データ設定手段と、選択吐出モー
ドに基づいて吐出駆動信号を生成する駆動信号発生手段
と、選択階調データと前記吐出駆動信号とに基づいて、
駆動パルスを生成する駆動パルス生成手段と、前記駆動
パルスに基づいて圧力変動手段を駆動させる制御本体部
と、を備え、吐出モード毎に、同一の階調データに基づ
いて生成される駆動パルスが異なっていることを特徴と
する液体噴射装置である。
【0012】本発明によれば、吐出駆動信号が選択吐出
モードに基づいて生成され、さらに当該吐出駆動信号と
吐出データに基づく選択階調データとに基づいて駆動パ
ルスが生成されるため、駆動パルスによる液体吐出の態
様制御が、吐出モードと階調データとの2因子によって
行われ、結果的にユーザーの多様な要求に応えることが
可能となる。
【0013】好ましくは、各駆動パルスに基づいてノズ
ル開口から吐出される液体の量は、同一の選択階調デー
タについて吐出モード毎に異なっていると共に、同一の
選択吐出モードについて階調データ毎に異なっている。
【0014】このように、吐出される液体の量を変化さ
せることは、吐出速度及び吐出画質を制御する上で、極
めて効果的である。
【0015】より詳細には、例えば、各吐出駆動信号
は、複数のパルス波形を有する周期信号であり、駆動パ
ルス生成手段は、各階調データから吐出駆動信号の一周
期に対応する矩形パルス列を生成し、当該矩形パルス列
と吐出駆動信号とのANDによって駆動パルスを生成す
るようになっている。この場合、迅速な信号処理が実現
され得る。
【0016】また、好ましくは、複数の吐出モードは、
第1モードを含んでおり、複数の階調データは、小ドッ
ト用データと、中ドット用データと、大ドット用データ
と、を有しており、第1モードに基づいて生成される吐
出駆動信号は、一周期中において、少なくとも3以上の
n個の分離した、ノズル開口から小液体滴を吐出させる
小滴用パルス波形を有する周期信号であり、駆動パルス
生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、選択階調デ
ータが小ドット用データである時、1以上のp個の小滴
用パルス波形のみを駆動パルスとし、選択階調データが
中ドット用データである時、pより大のq個の小滴用パ
ルス波形を駆動パルスとし、選択階調データが大ドット
用データである時、qより大かつn以下のr個の小滴用
パルス波形を駆動パルスとするようになっている。
【0017】特に好ましくは、複数の吐出モードは、第
1モードを含んでおり、複数の階調データは、小ドット
用データと、中ドット用データと、大ドット用データ
と、を有しており、第1モードに基づいて生成される吐
出駆動信号は、一周期中において、3つの分離した、ノ
ズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス波
形を有する周期信号であり、駆動パルス生成手段は、前
記吐出駆動信号に基づいて、選択階調データが小ドット
用データである時、1つの小ドット用パルス波形のみを
駆動パルスとし、選択階調データが中ドット用データで
ある時、2つの小ドット用パルス波形を駆動パルスと
し、選択階調データが大ドット用データである時、3つ
の小ドット用パルス波形の全てを駆動パルスとするよう
になっている。
【0018】このような第1モードは、高速の吐出に好
適である。
【0019】また、好ましくは、複数の吐出モードは、
第2モードを含んでおり、複数の階調データは、小ドッ
ト用データと、中ドット用データと、大ドット用データ
と、を有しており、第2モードに基づいて生成される吐
出駆動信号は、一周期中において、ノズル開口から小液
体滴を吐出させる小ドット用パルス波形と、ノズル開口
から中液体滴を吐出させる中ドット用パルス波形と、ノ
ズル開口から2滴以上の液体滴を吐出させる大ドット用
パルス波形と、を有する周期信号であり、駆動パルス生
成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、選択階調デー
タが小ドット用データである時、小ドット用パルス波形
を駆動パルスとし、選択階調データが中ドット用データ
である時、中ドット用パルス波形を駆動パルスとし、選
択階調データが大ドット用データである時、大ドット用
パルス波形を駆動パルスとするようになっている。
【0020】特に好ましくは、複数の吐出モードは、第
2モードを含んでおり、複数の階調データは、小ドット
用データと、中ドット用データと、大ドット用データ
と、を有しており、第2モードに基づいて生成される吐
出駆動信号は、一周期中において、ノズル開口から小液
体滴を吐出させる小ドット用パルス波形と、小ドット用
パルス波形と分離しており、ノズル開口から中液体滴を
吐出させる中ドット用パルス波形と、を有する周期信号
であり、駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基
づいて、選択階調データが小ドット用データである時、
小ドット用パルス波形のみを駆動パルスとし、選択階調
データが中ドット用データである時、中ドット用パルス
波形のみを駆動パルスとし、選択階調データが大ドット
用データである時、小ドット用パルス波形と中ドット用
パルス波形の両方を駆動パルスとするようになってい
る。
【0021】あるいは、複数の吐出モードは、第2モー
ドを含んでおり、複数の階調データは、小ドット用デー
タと、中ドット用データと、大ドット用データと、を有
しており、第2モードに基づいて生成される吐出駆動信
号は、一周期中において、ノズル開口から小液体滴を吐
出させる小ドット用パルス波形と、小ドット用パルス波
形と分離しており、ノズル開口から中液体滴を吐出させ
る中ドット用パルス波形と、前記中ドット用パルス波形
により吐出される液体滴と共に大液体滴を形成する第2
液体滴を吐出させる大ドット用追加パルス波形と、を有
する周期信号であり、駆動パルス生成手段は、前記吐出
駆動信号に基づいて、選択階調データが小ドット用デー
タである時、小ドット用パルス波形のみを駆動パルスと
し、選択階調データが中ドット用データである時、中ド
ット用パルス波形のみを駆動パルスとし、選択階調デー
タが大ドット用データである時、中ドット用パルス波形
と大ドット用追加パルス波形の両方を駆動パルスとする
ようになっている。
【0022】このような第2モードは、中速、かつ、高
精度の吐出に好適である。
【0023】あるいは、複数の吐出モードは、第3モー
ドを含んでおり、複数の階調データは、小ドット用デー
タと、中ドット用データと、大ドット用データと、を有
しており、第3モードに基づいて生成される吐出駆動信
号は、一周期中において、ノズル開口から小液体滴を吐
出させる小ドット用パルス波形と、ノズル開口から中液
体滴を吐出させる中ドット用パルス波形と、ノズル開口
から大液体滴を吐出させる大ドット用パルス波形と、を
有する周期信号であり、駆動パルス生成手段は、前記吐
出駆動信号に基づいて、選択階調データが小ドット用デ
ータである時、小ドット用パルス波形を駆動パルスと
し、選択階調データが中ドット用データである時、中ド
ット用パルス波形を駆動パルスとし、選択階調データが
大ドット用データである時、大ドット用パルス波形を駆
動パルスとするようになっている。
【0024】このような第3モードは、超高精度の吐出
に好適である。
【0025】その他、圧力変動手段は、圧電振動子を有
していることが好ましい。
【0026】また、液体はインクであり得る。この場
合、インクは、着色剤及び有機溶剤を含有し得る。この
場合、着色剤のインク中における濃度は、0.1〜10
重量%であることが好ましい。さらに、着色剤は、顔料
もしくは染料のいずれか一方を含んでいることが好まし
い。あるいは、着色剤は、粒径が20〜250nmの顔
料であることが好ましい。また、インクの粘度は、1〜
10cpsであることが好ましく、インクの表面張力
は、25〜60mN/mであることが好ましく、インク
は、水を含有していることが好ましい。
【0027】また、本発明は、ノズル開口を有するヘッ
ド部材と、ノズル開口部分のインクの圧力を変動させる
圧力変動手段と、を備えた液体噴射装置を制御する制御
装置であって、複数の吐出モードから一の選択吐出モー
ドを設定する吐出モード設定手段と、記録データに基づ
いて、複数の階調データから一の選択階調データを設定
する階調データ設定手段と、選択吐出モードに基づいて
吐出駆動信号を生成する駆動信号発生手段と、選択階調
データと前記吐出駆動信号とに基づいて、駆動パルスを
生成する駆動パルス生成手段と、前記駆動パルスに基づ
いて圧力変動手段を駆動させる制御本体部と、を備え、
吐出モード毎に、同一の階調データに基づいて生成され
る駆動パルスが異なっていることを特徴とする制御装置
である。
【0028】前記の制御装置あるいは制御装置の各要素
手段は、コンピュータシステムによって実現され得る。
【0029】また、コンピュータシステムに各装置また
は各手段を実現させるためのプログラム及び当該プログ
ラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も、
本件の保護対象である。
【0030】ここで、記録媒体とは、フロッピー(登録
商標)ディスク等の単体として認識できるものの他、各
種信号を伝搬させるネットワークをも含む。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。
【0032】図1は、本実施の形態の液体噴射装置であ
るインクジェットプリンタ1の概略斜視図である。イン
クジェットプリンタ1において、キャリッジ2が、ガイ
ド部材3に移動可能に取り付けられている。このキャリ
ッジ2は、駆動プーリ4と遊転プーリ5との間に掛け渡
されたタイミングベルト6に接続されている。駆動プー
リ4は、パルスモータ7の回転軸に接合されている。以
上のような構成により、キャリッジ2は、パルスモータ
7の駆動によって、記録紙8の幅方向に移動(主走査)
されるようになっている。
【0033】キャリッジ2における記録紙8との対向面
(下面)には、記録ヘッド10(ヘッド部材)が取り付
けられている。
【0034】記録ヘッド10は、図2に示すように、イ
ンクカートリッジ11(図1参照)からのインクが供給
されるインク室12と、複数(例えば64個)のノズル
開口13が副走査方向に列設されたノズルプレート14
と、ノズル開口13のそれぞれに対応して複数設けられ
た圧力室16と、を主に備える。圧力室16は、圧電振
動子15の変形によって膨張・収縮するようになってい
る。
【0035】インク室12と圧力室16とは、インク供
給口17及び供給側連通孔18を介して連通されてい
る。また、圧力室16とノズル開口13とは、第1ノズ
ル連通孔19及び第2ノズル連通孔20を介して連通さ
れている。即ち、インク室12から圧力室16を通って
ノズル開口13に至る一連のインク流路が、ノズル開口
13毎に形成されている。
【0036】上記のノズルプレート14は、従来公知の
ノズルプレート基板と同様の材料から形成することがで
きる。例えば、金属、セラミックス、シリコン、ガラ
ス、又はプラスチック等で形成される。好ましくはチタ
ン、クロム、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ス
ズ、金等の単一金属、あるいは、ニッケル−リン合金、
スズ−銅−リン合金(リン青銅)、銅−亜鉛合金、ステ
ンレス鋼等の合金や、ポリカーボネート、ポリサルフォ
ン、ABS樹脂(アクリルニトリル・ブタジエン・スチ
レン共重合体)、ポリエチレンテレフタレート、ポリア
セタール、又は各種の感光性樹脂から形成され得る。
【0037】本実施の形態におけるノズルプレート14
は、撥インク処理ノズルプレート14として構成してあ
る。この撥インク処理ノズルプレート14は、均一に形
成された撥インク性皮膜をノズルプレート基板の表面上
に担持させたものである。撥インク処理ノズルプレート
14は、貫通孔として設けられた複数個のノズル開口1
3を含む。
【0038】ノズル開口13は、記録紙8と対向するノ
ズルプレート14の外側の表面に、比較的小さい口径で
開口している一方、第2ノズル連通孔20側であるノズ
ルプレートの裏側に、比較的大きい口径で開口してい
る。このため、ノズル開口13の内側壁面は、漏斗状、
あるいは、コーン状となる。なお、前記の撥インク性皮
膜は、ノズルプレート14の少なくとも外側表面に形成
される。
【0039】上記の圧電振動子15は、所謂たわみ振動
モードの圧電振動子15である。たわみ振動モードの圧
電振動子15を用いると、充電により圧電振動子15が
電界と直交する方向に縮んで圧力室16が収縮し、充電
された圧電振動子15を放電することにより、圧電振動
子15が電界と直交する方向に伸長して圧力室16が膨
張する。
【0040】すなわち、記録ヘッド10では、圧電振動
子15に対する充放電に伴って、対応する圧力室16の
容量が変化する。このような圧力室16の圧力変動を利
用して、ノズル開口13からインク滴を吐出させること
ができる。
【0041】なお、上記のたわみ振動モードの圧電振動
子15に代えて、いわゆる縦振動モードの圧電振動子を
用いることも可能である。縦振動モードの圧電振動子
は、充電による変形で圧力室を膨張させ、放電による変
形で圧力室を収縮させる圧電振動子である。
【0042】なお、上記のインクカートリッジ11に貯
留されたインクは、前記撥インク処理ノズルプレート1
4に対する専用のインクである。
【0043】ここで、インクについて詳細に説明する。
このインクは、水系又は有機系であり得るが、水系であ
ることが好ましい。また、このインクの粘度は、1〜1
0cps程度がよく、さらに好ましくは、2.5〜6c
ps程度がよい。
【0044】このインクは、着色剤として、任意の着色
剤、すなわち、染料として、例えば、直接染料、酸性染
料、食用染料、塩基性染料、若しくは反応性染料等を用
いることができる。あるいは、顔料として、例えば、無
機顔料及び/又は有機顔料を用いることができる。
【0045】上記の染料としては、ブラック染料、イエ
ロー染料、マゼンタ染料、シアン染料が用いられる。
【0046】ブラック染料としては、例えば、C.I.
Direct B1ack 17、C.I.Direc
t B1ack 19、C.I.Direct Bla
ck62、C.I.Direct Brack 15
4、C.I.Food B1ack 2、C.I.Re
active B1ack 5、C.I AcidB1
ack 52、C.I.Projet Fast Bl
ack 2等を挙げることができる。
【0047】イエロー染料としては、例えば、C.I.
Direct Yellow 11、C.I.Dire
ct Yellow 44、C.I.Direct Y
ellow 86、C.I.Direct Yello
w 142、C.I.Direct Yellow 3
30、C.I.Acid Yellow 3,C.I.
Acid Yellow 38、C.I.Basic
Yellow 11、C.I.Basic Yello
w 51、C.I.Disperse Yellow
3、C.I.Disperse Yellow 5、
C.I.Reactive Yellow 2等を挙げ
ることができる。
【0048】マゼンタ染料としては、例えば、C.I.
Direct Red 227、C.I.Direct
Red 23、C.I.Acid Red 18、
C.I.Acid Red 52、C.I.Basic
Red 14、C.I.Basic Red 39、
C.I.Disperse Red 60等を挙げるこ
とができる。
【0049】シアン染料としては、例えば、C.I.D
irect B1ue 15、C.I.Direct
B1ue 199、C.I.Direct B1ue
168、C.I.Acid Blue 9、C.I.A
cid Blue 40、C.I.Basic Blu
e 41、C.I.Acid Blue 74、C.
I.Reactive Blue 15等を挙げること
ができる。
【0050】無機顔料としては、酸化チタン及び酸化鉄
に加え、コンタクト法、ファーネスト法、又はサーマル
法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラッ
クを利用することができる。
【0051】また、有機顔料としては、アゾ顔料(アゾ
レーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、又はキレート
アゾ顔料などを含む)、多環式顔料(例えば、フタロシ
アニン顔料、ベリレン顔料、ベリノン顔料、アントラキ
ノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオ
インジゴ顔料、イソインドリノン顔料、又はキノフタロ
ン顔料など)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キ
レート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニト
ロソ顔料、アニリンブラックなどを利用することができ
る。
【0052】具体例として、イエロー顔料として、C.
I.ピグメントイエロー74、109、110、13
8、マゼンタ顔料として、C.I.ピグメントレッド1
22、202、209、シアン顔料として、C.L.ピ
グメントブルー15:3、60、ブラック顔料として、
C.I.ピグメントブラック7、オレンジ顔料として、
C.I.ピグメントオレンジ36、43、グリーン顔料
としてC.I.ピグメントグリーン7、36等を用いる
ことができる。
【0053】上記した着色剤に関し、この着色剤のイン
ク中における濃度としては、0.1〜10重量%が好ま
しい。
【0054】また、顔料の粒径は、累積平均径が好まし
くは20nm〜250nmであり、より好ましくは50
nm〜200nmである。
【0055】以下、顔料インクに関して説明するが、以
下の記載において特に断らない限り、それらの説明は染
料インクにも当てはまる。
【0056】好ましい分散剤としては、従来公知の顔料
分散液を調整するのに用いられている公知の分散剤、例
えば高分子分散剤、又は界面活性剤を利用することがで
きる。
【0057】高分子分散剤の例としては、天然高分子化
合物、例えば、にかわ、ゼラチン、ガゼイン、アルブミ
ンなどのタンパク質類;アラビアゴム、トラガントゴム
などの天然ゴム類;サボニンなどのグルコシド類;アル
ギン酸及びアルギン酸プロビレングリコールエステル、
アルギン酸トリエタノールアミン、アルギン酸アンモニ
ウムなどのアルギン酸誘導体;メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、エチルヒドロキシエチルセルロースなどのセルロ一
ス誘導体などを挙げることができる。
【0058】更に、高分子分散剤として、合成高分子化
合物を用いることもできる。合成高分子化合物として
は、例えば、ポリビニルアルコール類;ポリビニルピロ
リドン類;ポリアクリル酸、アクリル酸−アクリロニト
リル共重合体、アクリル酸カリウム−アクリロニトリル
共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、
アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体など
のアクリル系樹脂;スチレン−アクリル酸共重合体、ス
チレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル
酸アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−α
−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α
−メチルスチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエ
ステル共重合体などのスチレン−アクリル酸樹脂;スチ
レン−マレイン酸;スチレン−無水マレイン酸;ビニル
ナフタレン−アクリル酸共重合体;ビニルナフタレン−
マレイン酸共重合体;酢酸ビニル−エチレン共重合体、
酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニ
ルマレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニルクロトン酸
共重合体、酢酸ビニルアクリル酸共重合体などの酢酸ビ
ニル系共重合体及びこれらの塩を挙げることができる。
【0059】これらの中で特に疎水性基を持つモノマー
と親水性基を持つモノマーとの共重合体、及び、疎水性
基と親水性基とを併せもつモノマーからなる重合体が好
ましい。
【0060】上記の塩としては、ジエチルアミン、アン
モニア、エチルアミン、トリエチルアミン、プロピルア
ミン、イソプロピルアミン、ジプロピルアミン、ブチル
アミン、イソブチルアミン、トリエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、アミノメチルプロパノール、モルホ
リンなどとの塩を挙げることができる。これらの共重合
体の重量平均分子量は、好ましくは3,000〜30,
000、より好ましくは5,000〜15,000であ
る。
【0061】また、分散剤として好ましい界面活性剤の
例としては、脂肪酸塩類、高級アルキルジカルボン酸
塩、高級アルコール硫酸エステル塩類、高級アルキルス
ルホン酸塩、高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物、スルホ琥
珀酸エステル塩、ナフテン酸塩、液体脂肪油硫酸エステ
ル塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類などの陰イオン
界面活性剤;脂肪酸アミン塩、第四アンモニウム塩、ス
ルホニウム塩、ホスホニウムなどのカチオン界面活性
剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキ
シエチレンアルキルエステル類、ソルビタンアルキルエ
ステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエス
テル類などのノニオン性界面活性剤などを挙げることが
できる。インクの表面張力としては、25〜60mN/
mが好ましく、より好ましくは28〜40mN/mであ
る。
【0062】これらの分散剤の添加量は、顔料1に対し
て、好ましくは0.06〜3重量%の範囲、より好まし
くは0.125〜3重量%の範囲である。
【0063】また、このインクは、更に湿潤剤を含んで
なるのが好ましい。湿潤剤の好ましい例としては、ジエ
チレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、エチレングリコール、プロピレング
リコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,2,6−ヘキサントリオール、チオグリコー
ル、ヘキシレングリコール、グリセリン、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパン、尿素、2−ピロリ
ドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリジノンなどが挙げられ、特にエチレン
オキサイド基を有するものが好ましく、ジエチレングリ
コールが最も好ましい。更に、これらの湿潤剤に加え
て、低沸点有機溶剤を更に添加するのが好ましい。
【0064】低沸点有機溶剤の好ましい例としては、メ
タノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プ
ロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、t
ert−ブタノール、iso−ブタノール、n−ペンタ
ノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエ
チルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエー
テル、トリエチレングリコールモイエチルエーテルなど
が挙げられる。特に一価アルコールが好ましい。
【0065】これらの湿潤剤の添加量は、インクの0.
5〜40重量%、好ましくは2〜20重量%の範囲が適
当である。また、低沸点有機溶剤の添加量は、インクの
0.5〜10重量%好ましくは1.5〜6重量%の範囲
が適当である。
【0066】さらに、このインクは、界面活性剤を含む
ことができる。好ましい界面活性剤の例としては、アニ
オン性界面活性剤(例えばドデシルベンゼルスルホン酸
ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルサルフェートのアンモニウム塩な
ど)、ノニオン性界面活性剤(例えば、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエ
ステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン
アルキルアミドなど)を挙げることができ、これらを単
独又は二種以上混合して用いることができる。また、ア
セチレングリコール〔オレフィンY、並びにサーフィノ
ール82、104、440、465、485、及びTG
(いずれもAir Productsand Chem
icals Inc.製)〕系界面活性剤を用いること
も可能である。
【0067】その他、必要に応じて、pH調整剤、防腐
剤、及び/又は、防かび剤等をインクに含ませてもよ
い。
【0068】なお、このインクは、前記成分を適当な方
法で分散、混合することによって製造することができ
る。
【0069】好ましくは、有機溶剤及び揮発性成分を除
いた混合物を、適当な分散機(例えば、ボールミル、サ
ンドミル、アトライター、ロールミル、アジテーターミ
ル、ヘンシェルミキー、コロイトドミル、超音波ホモジ
ナイザー、ジェットミル、オングミルなど)で混合して
均質な組成物としてから、有機溶剤及び揮発性成分を添
加する。その後、目詰まりの原因となる粗大粒子及び異
物を除去するために、ろ過(好ましくは金属フィルタ
ー、メンブランフィルターなどを用いた減圧又は加圧ろ
過)又は遠心分離を行う。
【0070】さて、以上のように構成されたプリンタ1
は、記録動作時においてキャリッジ2の主走査に同期さ
せて、記録ヘッド10から上記のようなインクをインク
滴として吐出させる。一方、キャリッジ2の往復移動に
連動させてプラテンを回転し、記録紙8を紙送り方向に
移動(即ち副走査)させる。この結果、記録紙8には、
記録データに基づく画像や文字等が記録される。
【0071】次に、インクジェット式プリンタの電気的
構成について説明する。図3に示すように、本プリンタ
1は、プリンタコントローラ23とプリントエンジン2
4とを備えている。
【0072】プリンタコントローラ23は、外部インタ
ーフェース(外部I/F)25と、各種データを一時的
に記憶するRAM26と、制御プログラム等を記憶した
ROM27と、CPU等を含んで構成された制御部28
と、クロック信号(CK)を発生する発振回路29と、
記録ヘッド10へ供給するための駆動信号(COM)を
発生する駆動信号生成回路30と、駆動信号や、印刷デ
ータ(記録データ)に基づいて展開されたドットパター
ンデータ(ビットマップデータ)等をプリントエンジン
24に送信する内部インターフェース(内部I/F)3
1と、を備えている。
【0073】外部I/F25は、例えば、キャラクタコ
ード、グラフィック関数、イメージデータ等によって構
成される印刷データを、図示しないホストコンピュータ
等から受信する。また、ビシー信号(BUSY)やアク
ノレッジ信号(ACK)が、外部I/F25を通じて、
ホストコンピュータ等に対して出力される。
【0074】さらに、本実施の形態の外部I/F25
は、本実施の形態による記録紙8(記録用媒体)への記
録精度に関する画質モード(吐出モード)を設定する画
質モード設定手段として機能する、キーボード等のイン
タフェース機器100に接続されている。
【0075】RAM26は、受信バッファ、中間バッフ
ァ、出力バッファ及びワークメモリ(図示せず)を有し
ている。そして、受信バッファは、外部I/F25を介
して受信された印刷データを一時的に記憶し、中間バッ
ファは、制御部28により変換された中間コードデータ
を記憶し、出力バッファは、ドットパターンデータを記
憶する。ここで、ドットパターンデータとは、中間コー
ドデータ(例えば、階調データ)をデコード(翻訳)す
ることにより得られる印字データである。
【0076】ROM27には、各種データ処理を行わせ
るための制御プログラム(制御ルーチン)の他に、フォ
ントデータ、グラフィック関数等が記憶されている。
【0077】制御部28は、ROM27に記憶された制
御プログラムに従って各種の制御を行う。例えば、受信
バッファ内の印刷データを読み出すと共にこの印刷デー
タを変換して中間コードデータとし、当該中間コードデ
ータを中間バッファに記憶させる。また、制御部28
は、中間バッファから読み出した中間コードデータを解
析し、ROM27に記憶されているフォントデータ及び
グラフィック関数等を参照して、ドットパターンデータ
に展開(デコード)する。そして、制御部28は、必要
な装飾処理を施した後に、このドットパターンデータを
出力バッファに記憶させる。各ドットパターンデータ
は、階調情報として、この場合2ビットのデータからな
る。すなわち、制御部28は、階調データ設定手段とし
て機能する。
【0078】記録ヘッド10の1回の主走査により記録
可能な1行分のドットパターンデータが得られたなら
ば、当該1行分のドットパターンデータが、出力バッフ
ァから内部I/F31を通じて順次記録ヘッド10に出
力される。出力バッファから1行分のドットパターンデ
ータが出力されると、展開済みの中間コードデータが中
間バッファから消去され、次の中間コードデータについ
ての展開処理が行われる。
【0079】さらに、制御部28は、タイミング信号発
生手段の一部を構成し、内部I/F31を通じて記録ヘ
ッド10にラッチ信号(LAT)やチャンネル信号(C
H)を供給する。これらのラッチ信号やチャンネル信号
は、駆動信号(COM)を構成するパルス信号の供給開
始タイミングを規定する。
【0080】一方、プリントエンジン24は、紙送り機
構としての紙送りモータ35と、キャリッジ送り機構と
してのパルスモータ7と、記録ヘッド10の電気駆動系
33と、を含んで構成してある。紙送りモータ35は、
プラテン34(図1参照)を回転させて記録紙8を移動
させ、パルスモータ7は、タイミングベルト6を介して
キャリッジ2を走行させる。
【0081】記録ヘッド10の電気駆動系33は、図3
に示すように、第1シフトレジスタ36及び第2シフト
レジスタ37からなるシフトレジスタ回路と、第1ラッ
チ回路39及び第2ラッチ回路40からなるラッチ回路
と、デコーダ42と、制御ロジック43と、レベルシフ
タ44と、スイッチ回路45と、圧電振動子15とを備
えている。
【0082】これらの各シフトレジスタ、各ラッチ回
路、デコーダ、スイッチ回路及び圧電振動子は、それぞ
れ、図4に示すように、記録ヘッド10の各ノズル開口
13毎に設けた第1シフトレジスタ36A〜36N、第
2シフトレジスタ37A〜37N、第1ラッチ回路39
A〜39N、第2ラッチ回路40A〜40N、テコーダ
42A〜42N、スイッチ回路45A〜45N及び圧電
振動子15A〜15Nから構成されている。
【0083】このような電気駆動系33によって、記録
ヘッド10は、プリンタコントローラ23からの印字デ
ータ(階調情報)に基づいてインク滴を吐出する。プリ
ントコントローラ23からの印字データ(SI)は、発
振回路29からのクロック信号(CK)に同期して、内
部I/F31から第1シフトレジスタ36及び第2シフ
トレジスタ37にシリアル伝送される。
【0084】プリンタコントローラ23からの印字デー
タは、上記したように2ビットのデータである。具体的
には、非記録、小ドット、中ドット、大ドットからなる
4階調について、非記録が(00)であり、小ドットが
(01)であり、中ドットが(10)であり、大ドット
が(11)で表されている。
【0085】このような印字データは、各ドット毎、即
ち、各ノズル開口13毎に設定される。そして、全ての
ノズル開口13に関して下位ビットのデータが第1シフ
トレジスタ36(36A〜36N)に入力され、全ての
ノズル開口13に関して上位ビットのデータが第2シフ
トレジスタ37(37A〜37N)に入力される。
【0086】図3に示すように、第1シフトレジスタ3
6には、第1ラッチ回路39が電気的に接続されてい
る。同様に、第2シフトレジスタ37には、第2ラッチ
回路40が電気的に接続されている。そして、プリント
コントローラ23からのラッチ信号(LAT)が各ラッ
チ回路39,40に入力されると、第1ラッチ回路39
は印字データの下位ビットのデータをラッチし、第2ラ
ッチ回路40は印字データの上位ビットをラッチする。
【0087】このように、第1シフトレジスタ36及び
第1ラッチ回路39からなる回路ユニットと、第2シフ
トレジスタ37及び第2ラッチ回路40からなる回路ユ
ニットは、それぞれが記憶回路として機能する。すなわ
ち、これらの回路ユニットは、デコーダ42に入力され
る前の印字データ(階調情報)を一時的に記憶する。
【0088】各ラッチ回路39、40でラッチされた印
字データは、デコーダ42A〜42Nに入力される。デ
コーダ42は、2ビットの印字データ(階調データ)を
翻訳してパルス選択データ(パルス選択情報)を生成す
る。パルス選択データは、階調データに等しいかそれよ
りも多い複数ビットで構成され、各ビットは駆動信号
(COM)を構成する各パルス波形に対応している。そ
して、各ビットの内容(例えば、(0),(1))に応
じて、圧電振動子15に対する駆動パルス波形の供給/
非供給が選択されるようになっている。なお、駆動信号
(COM)及び駆動パルス波形の供給についての詳細
は、後述される。
【0089】一方、デコーダ42には、制御ロジック4
3からのタイミング信号も入力される。制御ロジック4
3は、制御部28と共にタイミング信号発生手段として
機能し、ラッチ信号(LAT)やチャンネル信号(C
H)に基づいてタイミング信号を発生する。
【0090】デコーダ42によって翻訳されたパルス選
択データは、上位ビット側から順に、タイミング信号に
よって規定されるタイミングが到来する毎にレベルシフ
タ44に入力される。例えば、記録周期における最初の
タイミングではパルス選択データの最上位ビットのデー
タがレベルシフタ44に入力され、2番目のタイミング
ではパルス選択データにおける2番目のビットのデータ
がレベルシフタ44に入力される。
【0091】レベルシフタ44は、電圧増幅器として機
能し、パルス選択データが「1」の場合には、スイッチ
回路45を駆動できる電圧、例えば数十ボルト程度の電
圧に昇圧された電気信号を出力する。
【0092】レベルシフタ44で昇圧された「1」のパ
ルス選択データは、駆動パルス生成手段及び制御本体部
として機能するスイッチ回路45に供給される。このス
イッチ回路45は、印字データの翻訳により生成された
パルス選択データに基づき、駆動信号(COM)に含ま
れる駆動パルスを選択して駆動パルスを生成すると共
に、当該駆動パルスを圧電振動子15に供給するもので
ある。従って、スイッチ回路45の入力側には、駆動信
号生成回路30からの駆動信号(COM)が供給される
ようになっており、その出力側には圧電振動子15が接
続されている。
【0093】パルス選択データは、スイッチ回路45の
作動を制御する。例えば、スイッチ回路45に加わるパ
ルス選択データが「1」である期間中は、スイッチ回路
45が接続状態になり、駆動信号の駆動パルスが圧電振
動子15に供給される。この結果、圧電振動子15の電
位レベルが変化する。
【0094】一方、スイッチ回路45に加わるパルス選
択データが「0」の期間中は、レベルシフタ44からス
イッチ回路45を作動させる電気信号が出力されない。
このため、スイッチ回路45が切断状態になり、駆動信
号の駆動パルスが圧電振動子15に供給されない。パル
ス選択データが「0」の期間においては、圧電振動子1
5は、パルス選択データが「0」に切り換わる直前の電
位レベルを維持する。
【0095】次に、駆動信号生成回路30が生成する駆
動信号(COM)と、この駆動信号によるインク滴の吐
出制御について詳細に説明する。駆動信号生成回路30
は、設定された画質モード(第1モード〜第3モード)
に応じて、同じ印字データ(階調情報)であっても吐出
するインク量が相違するような複数種類の駆動信号を生
成するようになっている。
【0096】各画質モードについて相対的に説明すれ
ば、第1モードは、高速低画質記録モードであり、第2
モードは、中速中画質モードであり、第3モードは、低
速高画質モードである。
【0097】図5は、第1モードの駆動信号を示す図、
図6は第1モードの駆動信号における駆動パルスを説明
する図、図7は第2モードの駆動信号を示す図、図8は
第2モードの駆動信号における駆動パルスを説明する
図、図9は第3モードの駆動信号を示す図、図10は第
3モードの駆動信号における駆動パルスを説明する図で
ある。
【0098】まず、第1モードで規定される駆動信号A
を、図5に示す。図5に示すように、駆動信号Aは、期
間T1に配置された第1パルス信号PS21と、期間T
2に配置された第2パルス信号PS22と、期間T3に
配置された第3パルス信号PS23とを一連に接続して
あり、記録周期TCで繰り返し発生するパルス列波形信
号である。この場合、記録周期TCの周波数は、8.5
7×3kHzである。駆動信号Aにおいて、第1パルス
信号PS21は第1の駆動パルスDP6であり、第2パ
ルス信号PS22は第2の駆動パルスDP7であり、第
3パルス信号PS23は第3の駆動パルスDP8であ
る。
【0099】これらの第1の駆動パルスDP6、第2の
駆動パルスDP7及び第3の駆動パルスDP8は、何れ
も同じ波形形状であり、それぞれ単独でインク滴を吐出
可能な信号である。
【0100】すなわち、各駆動パルスDP6,DP7,
DP8は、中間電位VMから勾配θ31に沿って最低電
位VLまで電位を下降する第1放電要素P51と、この
最低電位VLを短い時間維持する第1ホールド要素P5
2と、最低電位VLから急勾配θ32に沿って最高電位
VHまで極く短時間で電位を上昇させる第1充電要素P
53と、最高電位を維持する第2ホールド要素P54
と、最高電位VHから勾配θ33に沿って中間電位VM
まで電位を下降させる第2放電要素P55とから構成さ
れる。
【0101】これらの各駆動パルスが圧電振動子15に
供給されると、小ドットを形成し得る量のインク滴がノ
ズル開口13から吐出される。
【0102】より具体的には、第1放電要素P51が供
給されて圧電振動子15が中間電位VMから放電される
ことにより、圧力発生室16の容積は、基準容積から最
大容積まで膨張する。そして、第1充電要素P53によ
り、圧力発生室16は最小容積まで急激に収縮する。こ
の圧力発生室16の収縮状態は第2ホールド要素P54
が供給されている期間に亘って維持される。この圧力発
生室16の急激な収縮及び収縮状態の保持により、圧力
発生室16内のインク圧力が急速に高まりノズル開口1
3からはインク滴が吐出する。このとき吐出されるイン
ク滴の量は、例えば13pL程度となっている。そし
て、第2放電要素P55により、メニスカスの振動を短
時間で収束させるべく圧力発生室16を膨張復帰させ
る。
【0103】この第1モードでは、図6に示すように、
圧電振動子15に供給する駆動パルスの数を増減するこ
とによって、階調制御を行うことができる。例えば、駆
動パルスを1つ供給することで小ドットの記録を行い、
駆動パルスを2つ供給することで中ドットの記録を行
い、駆動パルスを3つ供給することで大ドットの記録を
行うことができる。
【0104】次に、第2モードで規定される駆動信号B
を、図7に示す。図7に示すように、駆動信号Bは、期
間T1に配置された第1パルス信号PS1と、期間T1
の後の期間T2に配置された第2パルス信号PS2とを
一連に接続してあり、印刷周期TAで繰り返し発生する
パルス列波形信号である。駆動信号Bにおいて、第1パ
ルス信号PS1はノズル開口13から小インク滴を吐出
させる小ドット駆動パルスDP1(第1の小ドット駆動
パルス)であり、第2パルス信号PS2はノズル開口1
3から中インク滴を吐出させる中ドット駆動パルスDP
2(第1の中ドット駆動パルス)である。
【0105】第1パルス信号PS1(小ドット駆動パル
スDP1)は、中間電位VMから比較的緩やかに設定さ
れた電位勾配θ1に沿って電位を上昇させる第1充電要
素P1と、最高電位VHを所定時間維持する第1ホール
ド要素P2と、最高電位VHから所定の電位勾配θ2で
最低電位VLまで電位を下降させる第1放電要素P3
と、最低電位VLを短時間維持する第2ホールド要素P
4と、急勾配に設定した電位勾配θ3に沿って最低電位
VLから最高電位VHまで極く短時間で電位を上昇させ
る第2充電要素P5と、最高電位VHを極く短時間維持
する第3ホールド要素P6と、中間電位VMと最低電位
VLとの間に設定した第2中間電位VM2まで最高電位
から勾配θ4に沿って極く短時間で電位を下降させる第
2放電要素P7と、第2中間電位VM2を所定時間維持
する第4ホールド要素P8と、電位勾配θ5に沿って電
位を上昇させて中間電位VMに復帰させる第3充電要素
P9とから構成される。
【0106】なお、この第1パルス信号PS1におい
て、電位勾配θ1、θ2、及び、θ5は、インク滴が吐
出しない程度の勾配に設定されている。
【0107】第2パルス信号PS2(中ドット駆動パル
スDP2)は、中間電位VMから最低電位VLまでイン
ク滴を吐出させない程度の一定勾配θ6で電位を降下さ
せる第3放電要素P11と、最低電位VLを所定時間保
持する第5ホールド要素P12と、最低電位VLから最
高電位VHまで急勾配θ7で電位を上昇させる第4充電
要素P13と、最高電位VHを所定時間保持する第6ホ
ールド要素P14と、最高電位VHから中間電位VMま
で電位を下降させる第4放電要素P15とから構成され
る。
【0108】なお、本実施の形態の駆動信号Bでは採用
していないが、第1パルス信号PS1と第2パルス信号
PS2との間には、印字内微振動用の微振パルスが形成
され得る。
【0109】以上のような吐出駆動信号Bのうち、第1
パルス信号PS1部分が圧電振動子15に供給される
と、小ドットを形成し得る小インク滴がノズル開口13
から吐出される。
【0110】より具体的には、第1充電要素P1が供給
されて圧電振動子15が中間電位VMから充電されるこ
とにより、圧力発生室16の容積は、基準容積(中間電
位VMに対応する容積)から徐々に減少する。そして、
第1ホールド要素P2により、圧力発生室16は最高電
位VHに対応する最小容積を所定時間維持する。その
後、第1放電要素P3により、圧力発生室16は、最低
電位VLに対応する最大容積まで膨張する。
【0111】続いて、圧力発生室16は、第2充電要素
P5により、最大容積から最小容積まで急激に収縮す
る。この収縮によって圧力発生室16内のインク圧力が
高まり、ノズル開口13からインク滴が吐出する。この
第2充電要素P5の供給時間は極く短時間に設定してあ
るので、第2放電要素P7によって圧力発生室16はす
ぐに膨張する。これによりノズル開口13から吐出され
るインク滴の量は、例えば、3〜9pLと少ない量に制
限される。
【0112】そして、第4ホールド要素P8によって第
2中間電位VM2に対応する圧力発生室16の容積が所
定時間維持され、第3充電要素P9によりメニスカスの
振動を短時間で収束させるべく圧力発生室16を収縮さ
せる。
【0113】一方、第2パルス信号PS2部分が圧電振
動子15に供給されると、中ドットに対応する中インク
滴がノズル開口13から吐出される。
【0114】より具体的には、第3放電要素P11が供
給されて圧電振動子15が中間電位VMから放電される
ことにより、圧力発生室16の容積が基準容積から徐々
に膨張する。そして、第5ホールド要素P12により、
圧力発生室16は最低電位VLに対応する最大容積を短
い時間維持する。その後、第4充電要素P13により、
圧力発生室16は最高電位VHに対応する最小容積まで
急激に収縮する。この収縮によって圧力発生室16内の
インク圧力が高まり、ノズル開口13からインク滴が吐
出する。ここで、第6ホールド要素P14によって最小
容積の状態が所定時間に亘って維持される。これにより
ノズル開口13から吐出されるインク滴の量は、例えば
9〜15pLとなる。続いて、第4放電要素P15によ
り、メニスカスの振動を短時間で収束させるべく圧力発
生室16を基準容積まで膨張復帰させる。
【0115】この記録モードでは、図8を用いて後述す
るように、第1パルス信号PS1と第2パルス信号PS
2とを組み合わせて供給することにより、大ドットの記
録を行うことができる。
【0116】以上のような駆動信号Bは、駆動信号を構
成するパルス信号が第1パルス信号PS1(小ドット駆
動パルスDP1)と第2パルス信号PS2(中ドット駆
動パルスDP2)の2種類しかないので、印刷周期TA
を比較的短く設定することができる。これにより、1つ
のドットを記録するために必要な時間を短縮することが
でき、高画質を維持しつつも速い記録を行わせることが
できる。
【0117】次に、第3モードで規定される駆動信号C
を、図9に示す。図9に示すように、駆動信号Cは、期
間T1に配置された第1パルス信号PS11と、期間T
2に配置された第2パルス信号PS12と、期間TS1
に配置された第1接続要素CP1と、期間T3に配置さ
れた第3パルス信号PS13と、期間T4に配置された
第4パルス信号PS14と、期間T5に配置された第5
パルス信号PS15と、期間TS2に配置された第2接
続要素CP2と、期間T6に配置された第6パルス信号
PS16と、期間TS3に配置された第3接続要素CP
3と、期間T7に配置された第7パルス信号PS17
と、を一連に接続してあり、印刷周期TBで繰り返し発
生するパルス列波形信号である。なお、接続要素CP
1,CP2,CP3は、両側に位置するパルス信号同士
の異なる電位レベルを接続する波形要素であり、圧電振
動子15には供給されない。
【0118】図9に示すように、駆動信号Cにおいて、
第1パルス信号PS11は、印字内微振動を行わせるた
めの微振動パルスである。第2パルス信号PS12は、
ノズル開口13から小インク滴を吐出させる小ドット駆
動パルスDP3の一部を構成する信号である。第3パル
ス信号PS13はノズル開口13から中インク滴を吐出
させる中ドット駆動パルスDP4である。第4パルス信
号PS14はノズル開口13から大インク滴を吐出させ
る大トット駆動パルスDP5の一部を構成したり、微振
動パルスの一部を構成する信号である。第5パルス信号
PS15は第4パルス信号PS14と対になって微振動
パルスを構成する信号である。第6パルス信号PS16
は第2パルス信号PS12と対になって小ドット駆動パ
ルスDP3を構成する信号である。第7パルス信号PS
17は第4パルス信号PS14と対になって大ドット駆
動パルスDP5を構成する信号である。
【0119】すなわち、図10に示すように、第2パル
ス信号PS12と第6パルス信号PS16とを駆動信号
Cから抽出することにより、小ドット駆動パルスDP3
(第2の小ドット駆動パルス)が生成される。同様に、
第3パルス信号PS13を駆動信号Cから抽出すること
により、中ドット駆動パルスDP4(第2の中ドット駆
動パルス)が生成され、第4パルス信号PS14と第7
パルス信号PS17とを駆動信号Cから抽出することに
より、大ドット駆動パルスDP5が生成される。
【0120】なお、図示は省略したが、印字内微振動パ
ルスは、第1パルス信号PS11及び/または第4パル
ス信号PS14及び第5パルス信号PS15を駆動信号
Cから抽出することで生成される。
【0121】図9および図10に示すように、小ドット
駆動パルスDP3は、中間電位VMから比較的緩やかに
設定された勾配θ11に沿って電位を上昇させる第1充
電要素P21と、最高電位VHを比較的長時間に亘って
維持する第1ホールド要素P22と、最高電位VHから
最低電位VLまで急勾配のθ12に沿って電位を下降さ
せる第1放電要素P23と、最低電位VLを短い時間維
持する第2ホールド要素P24と、中間電位VMと最高
電位VHとの間に設定した第2最高電位VH2まで急勾
配のθ13に沿って最低電位VLから電位を上昇させる
第2充電要素P25と、第2最高電位VH2を極く短時
間維持する第3ホールド要素P26と、第2最高電位V
H2から第2中間電位VM2まで急勾配のθ14に沿っ
て電位を下降させる第2放電要素P27と、第2中間電
位VM2を極く短時間維持する第4ホールド要素P28
と、第2最高電位VH2よりも僅かに低い第3最高電位
VH3まで急勾配のθ15に沿って第2中間電位VM2
から電位を上昇させる第3充電要素P29と、第3最高
電位VH3を短い時間維持する第5ホールド要素P30
と、第3最高電位VH3から中間電位まで勾配θ16に
沿って電位を下降させる第3放電要素P31とから構成
される。
【0122】この小ドット駆動パルスDP3が圧電振動
子15に供給されると、小インク滴がノズル開口13か
ら吐出される。
【0123】より具体的には、第1充電要素P21が供
給されて圧電振動子15が中間電位VMから充電される
ことにより、圧力発生室16は、基準容積から徐々に収
縮して最小容積となる。続いて、第1ホールド要素P2
2により、圧力発生室16は最小容積を維持する。その
後、圧力発生室16は、第1放電要素P23によって急
速に膨張し、第2充電要素P25によって再度収縮し、
第2放電要素P27によって再度膨張する。この一連の
膨張・収縮に伴って圧力発生室16内のインク圧力が変
化し、ノズル開口13からはインク量が0.5〜4pL
程度のインク滴が吐出される。続いて、第3充電要素P
29、第5ホールド要素P30、第3放電要素P31が
順に供給される。これにより、インク吐出に伴うメニス
カスの振動を短時間で収束させるべく、圧力発生室16
は収縮し、膨張復帰する。
【0124】中ドット駆動パルスDP4は、中間電位V
Mから勾配θ17に沿って最低電位VLまで電位を下降
させる第4放電要素P32と、最低電位VLを維持する
第6ホールド要素P33と、最低電位VLから第2最高
電位VH2まで急勾配のθ18に沿って電位を上昇させ
る第4充電要素P34と、第2最高電位VH2を極く短
時間維持する第7ホールド要素P35と、第2最高電位
VH2から第2中間電位VM2まで急勾配のθ19に沿
って電位を下降させる第5放電要素P36と、第2中間
電位VM2を極く短時間維持する第8ホールド要素P3
7と、第2中間電位VM2から第3最高電位VH3まで
急勾配のθ20に沿って電位を上昇させる第5充電要素
P38と、第3最高電位VH3を短い時間維持する第9
ホールド要素P39と、第3最高電位VH3から中間電
位まで勾配θ21に沿って電位を下降させる第6放電要
素P40とから構成される。
【0125】この中ドット駆動パルスDP4が圧電振動
子15に供給されると、中インク滴がノズル開口13か
ら吐出される。
【0126】より具体的には、第4放電要素P32が供
給されることにより、圧力発生室16は、基準容積から
膨張して最大容積となる。その後、圧力発生室16は、
第4充電要素P34によって収縮し、第5放電要素P3
6によって再度膨張する。この一連の膨張・収縮に伴っ
て圧力発生室16内のインク圧力が変化し、ノズル開口
13からはインク量が5〜10pL程度の中インク滴が
吐出される。続いて、第5充電要素P38、第9ホール
ド要素P39、第6放電要素P40が順に供給される。
これにより、インク吐出に伴うメニスカスの振動を短時
間で収束させるべく、圧力発生室16は収縮し、膨張復
帰する。
【0127】大ドット駆動パルスDP5は、中間電位V
Mと第2中間電位の間に設定された第3中間電位VM3
まで勾配θ22に沿って中間電位から電位を下降させる
第7放電要素P41と、この第3中間電位VM3を比較
的長時間に亘って維持する第10ホールド要素P42
と、第3中間電位VM3から最低電位まで勾配θ23に
沿って電位を下降させる第8放電要素P43と、最低電
位VLを所定時間維持する第11ホールド要素P44
と、最低電位VLから第2最高電位VH2まで急勾配θ
24に沿って電位を上昇させる第6充電要素P45と、
第2最高電位VH2を所定時間維持する第12ホールド
要素P46と、第2最高電位VH2から中間電位VMま
で勾配θ25で電位を下降させる第9放電要素P47と
から構成される。
【0128】この大ドット駆動パルスDP5が圧電振動
子15に供給されると、大インク滴がノズル開口13か
ら吐出される。
【0129】より具体的には、第7放電要素P41が供
給されることにより、圧力発生室16は基準容積より少
し膨張した状態になる。この少し膨張した状態は、第1
0ホールド要素P42の供給によって維持される。その
後、圧力発生室16は、第8放電要素P43によって最
大容積まで膨張し、第11ホールド要素P44によって
最大容積の状態を少しの間維持する。そして、第6充電
要素P45によって圧力発生室16は急速に収縮し、第
12ホールド要素P46によってこの収縮状態が少しの
間維持される。これらの第6充電要素P45双び第12
ホールド要素P46の供給によって圧力発生室16内の
インク圧力が急激に高まり、さらに、圧力発生室16の
収縮状態が所定時間に亘って維持される。これにより、
ノズル開口13からはインク量が10〜20pL程度の
大インク滴が吐出される。その後、第9放電要素P47
が供給され、インク吐出に伴うメニスカスの振動を短時
間で収束させるべく、圧力発生室16は膨張復帰する。
【0130】このように、駆動信号Cには、小ドット駆
動パルスDP3と中ドット駆動パルスDP4と大ドット
駆動パルスDP5とを含ませてある。そして、この駆動
信号Cでは、駆動パルスを構成する波形要素の電位勾配
や供給時間等を各要素毎に設定できるので、駆動パルス
の波形形状を比較的自由に構成できる。このため、各駆
動パルス毎にインク量を変更することが容易である。こ
れにより、各種類のドットの大きさをきめ細かに制御す
ることができ、より高い画質の記録を行わせることがで
きる。
【0131】ここで、本実施の形態において、小ドット
のドットパターンデータ(階調情報01)、中ドットの
ドットパターンデータ(階調情報10)及び大ドットの
ドットパターンデータ(階調情報11)に応じて生成さ
れるパルス選択データについて、具体的に説明する。
【0132】図5及び図6に示す駆動信号Aが用いられ
る場合(第1モード)には、圧電振動子15に供給する
駆動パルスの数を増減することによって、階調制御を行
う。例えば、駆動パルスを1つ供給することで小ドット
の記録を行い、駆動パルスを2つ供給することで中ドッ
トの記録を行い、駆動パルスを3つ供給することで大ド
ットの記録を行う。
【0133】デコーダ42は、この場合、小ドットのド
ットパターンデータ(階調情報01)、中ドットのドッ
トパターンデータ(階調情報10)及び大ドットのドッ
トパターンデータ(階調情報11)に応じて、3ビット
のパルス選択データを生成dする。
【0134】この3ビットのパルス選択データの各ビッ
トが、各パルス信号に対応している。すなわち、パルス
選択データの最上位ビットが第1パルス信号PS21
(第1の駆動パルスDP6)に対応し、2番目のビット
が第2パルス信号PS22(第2の駆動パルスDP7)
に対応し、最下位のビットが第3パルス信号PS23
(第3の駆動パルスDP8)に対応している。
【0135】この場合、小ドットのドットパターンデー
タ(階調情報01)からパルス選択データ(010)が
生成される。同様に、中ドットのドットパターンデータ
(階調情報10)からパルス選択データ(101)が生
成され、大ドットのドットパターンデータ(階調情報1
1)からパルス選択データ(111)が生成される。
【0136】そして、パルス選択データの最上位ビット
が「1」の場合には期間T1の始端で発生する最初のタ
イミング信号(ラッチ信号)から期間T2の始端で発生
する2番目のタイミング信号(CH信号)までの間スイ
ッチ回路45(駆動パルス供給手段)が接続状態にな
る。また、2番目のビットが「1」の場合には、2番目
のタイミング信号から期間T3の始端で発生する3番目
のタイミング信号(CH信号)までの間スイッチ回路4
5が接続状態になる。同様に最下位のビットが「1」の
場合には、3番目のタイミング信号から次の印刷周期T
Cにおける期間T1の始端で発生するタイミング信号
(ラッチ信号)までの間スイッチ回路45が接続状態に
なる。
【0137】これにより、小ドットのドットパターンデ
ータに基づき、対応する圧電振動子15には、第2の駆
動パルスDP7だけが供給される。同様に、中ドットの
ドットパターンデータに基づいて第1の駆動パルスDP
6と第3の駆動パルスDP8とが供給され、大ドットの
ドットパターンデータに基づいて第1の駆動パルスDP
6、第2の駆動パルスDP7、及び、第3の駆動パルス
DP8が続けて供給される。
【0138】その結果、小ドットのドットパターンデー
タに対応して、ノズル開口13からは13pLのインク
滴が1回吐出し、記録紙8上に小ドットが形成される。
また、中ドットのドットパターンデータに対応して、ノ
ズル開口13からは13pLのインク滴が2回続けて吐
出し、記録紙8上に合計26pLのインク滴による中ド
ットが形成される。同様に、大ドットのドットパターン
データに対応して、ノズル開口13からは13pLのイ
ンク滴が3回連続して吐出し、記録紙8上に合計39p
Lのインク滴による大ドットが形成される。
【0139】このように、第1モードにおいては、パル
ス選択データが3ビットであり、駆動パルスの生成が比
較的高速に実施され得るため、記録速度の高速化が可能
である。特に、大ドットのインク滴として1パスで39
pLを吐出できるため、結果的に記録速度を極めて高速
にすることができる。しかしながら、中ドットや大ドッ
トが、独立に吐出される小インク滴の和によって形成さ
れるため、第2モード及び第3モードと比較して、画質
は劣る。
【0140】次に、図7及び図8に示すような形態の駆
動信号Bが用いられる場合(第2モード)について説明
する。
【0141】デコーダ42は、この場合、小ドットのド
ットパターンデータ(階調情報01)、中ドットのドッ
トパターンデータ(階調情報10)及び大ドットのドッ
トパターンデータ(階調情報11)に応じて、2ビット
のパルス選択データを生成する。
【0142】この2ビットのパルス選択データの各ビッ
トが、各パルス信号に対応している。すなわち、パルス
選択データの上位ビットが第1パルス信号PS1(小ド
ット駆動パルスDP1)に対応し、下位ビットが第2パ
ルス信号PS2(中ドット駆動パルスDP2)に対応し
ている。
【0143】この場合、小ドットのドットパターンデー
タ(階調情報01)からパルス選択データ(10)が生
成される。同様に、中ドットのドットパターンデータ
(階調情報10)からパルス選択データ(01)が生成
され、大ドットのドットパターンデータ(階調情報1
1)からパルス選択データ(11)が生成される。
【0144】そして、パルス選択データの上位ビットが
「1」の場合には、期間T1の始端で発生する最初のタ
イミング信号(ラッチ信号)から期間T2の始端で発生
する2番目のタイミング信号(CH信号)までスイッチ
回路45(駆動パルス供給手段)が接続状態になる。一
方、下位ビットが「1」の場合には、2番目のタイミン
グ信号から次の印刷周期における期間T1の始端で発生
するタイミング信号(ラッチ信号)までスイッチ回路4
5が接続状態になる。
【0145】これにより、小ドットのドットパターンデ
ータに基づき、対応する圧電振動子15には、第1パル
ス信号PS1だけが供給される。同様に、中ドットのド
ットパターンデータに基づいて第2パルス信号PS2だ
けが供給され、大ドットのドットパターンデータに基づ
いて第1パルス信号PS1及び第2パルス信号PS2が
続けて供給される。
【0146】その結果、小ドットのドットパターンデー
タに対応して、ノズル開口13からは3〜9pLの小イ
ンク滴が吐出され、記録紙8上に小ドットが形成され
る。また、中ドットのドットパターンデータに対応し
て、ノズル開口13からは9〜15pLの中インク滴が
吐出され、記録紙8上に中ドットが形成される。さら
に、大ドットのドットパターンデータに対応して、ノズ
ル開口13からは17〜30pLのインク滴が吐出さ
れ、記録紙8上に大ドットが形成される。
【0147】このように、第2モードにおいては、パル
ス選択データが2ビットであり、駆動パルスの生成が極
めて高速に実施され得るため、記録速度の高速化が可能
である。また、中ドットは1インク滴によって形成さ
れ、大ドットも2インク滴で形成されるため、第1モー
ドによる記録と比較して画質が良い。しかしながら、大
ドットのインク滴として1パスで30pLしか吐出でき
ないため、記録速度は第1モードと比較して劣る。ま
た、大ドットが2インク滴で形成されるため、記録画質
は第3モードと比較して劣る。
【0148】次に、図9及び図10に示すような形態の
駆動信号Cが用いられる場合(第3モード)について説
明する。
【0149】デコーダ42は、この場合、小ドットのド
ットパターンデータ(階調情報01)、中ドットのドッ
トパターンデータ(階調情報10)及び大ドットのドッ
トパターンデータ(階調情報11)に応じて、10ビッ
トのパルス選択データを生成する。
【0150】この10ビットのパルス選択データの各ビ
ットが、各パルス信号及び接続要素に対応している。す
なわち、パルス選択データの最上位ビットが期間T1の
第1パルス信号PS11に対応し、2番目のビットが期
間T2の第2パルス信号PS12に対応し、3番目のビ
ットが期間TS1の第1接続要素CP1に対応し、4番
目のビットが期間T3に配置された第3パルス信号PS
13に対応し、5番目のビットが期間T4に配置された
第4パルス信号PS14に対応し、6番目のビットが期
間T5に配置された第5パルス信号PS15に対応し、
7番目のビットが期間TS2に配置された第2接続要素
CP2に対応し、8番目のビットが期間T6に配置され
た第6パルス信号PS16に対応し、9番目のビットが
期間TS3に配置された第3接続要素CP3に対応し、
10番目のビットが期間T7に配置された第7パルス信
号PS17に対応している。
【0151】各接続要素に対応するビットには、常にデ
ータ「0」が設定される。
【0152】この場合、小ドットのドットパターンデー
タ(階調情報01)からパルス選択データ(01000
00100)が生成される。同様に、中ドットのドット
パターンデータ(階調情報10)からパルス選択データ
(0001000000)が生成され、大ドットのドッ
トパターンデータ(階調情報11)からパルス選択デー
タ(0000100001)が生成される。
【0153】そして、パルス選択データの最上位ビット
が「1」の場合には、期間T1の始端で発生する最初の
タイミング信号(ラッチ信号)から期間T2の始端で発
生する2番目のタイミング信号(CH信号)までスイッ
チ回路45(駆動パルス供給手段)が接続状態になる。
これにより、駆動信号Cから第1パルス信号PS11が
抽出されて圧電振動子15に供給される。同様に、2番
目のビットが「1」の場合には、2番目のタイミング信
号から期間TS1の始端で発生する3番目のタイミング
信号(CH信号)までスイッチ回路45(駆動パルス供
給手段)が接続状態になる。これにより、駆動信号Cか
ら第2パルス信号PS12が抽出されて圧電振動子15
に供給される。また、3番目以降のビットについても同
様に、当該ビットデータが「1」であった場合に、対応
するパルス信号が供給される。
【0154】これにより、小ドットのドットパターンデ
ータに基づき、対応する圧電振動子15には第2パルス
信号PS12と第6パルス信号PS16とが供給され
る。また、中ドットのドットパターンデータに基づき、
対応する圧電振動子15には、第3パルス信号PS13
だけが供給される。同様に、大ドットのドットパターン
データに基づき、対応する圧電振動子15には、第4パ
ルス信号PS14と第7パルス信号PS17とが供給さ
れる。
【0155】その結果、小ドットのドットパターンデー
タに対応して、圧電振動子15に小ドット駆動パルスD
P3が供給され、0.5〜4pLの小インク滴が吐出さ
れて、記録紙8上に小ドットが形成される。また、中ド
ットのドットパターンデータに対応して、圧電振動子1
5には中ドット駆動パルスDP4が供給され、5〜10
pLの中インク滴が吐出されて、記録紙8上に中ドット
が形成される。また、大ドットのドットパターンデータ
に対応して、圧電振動子15には大ドット駆動パルスD
P5が供給され、10〜20pLの大インク滴が吐出さ
れて、記録紙8上に大ドットが形成される。
【0156】このように、第3モードにおいては、中ド
ット及び大ドットをそれぞれ1インク滴で形成するた
め、超高画質の記録が可能である。しかしながら、パル
ス選択データが10ビットであり、駆動パルスの生成に
比較的時間を要する他、大ドットのインク滴として1パ
スで20pLしか吐出できないため、記録速度は第1モ
ード及び第2モードと比較して劣る。
【0157】次に、プリンタ1の動作について説明す
る。
【0158】記録動作に先だって、インタフェース機器
100を介して、複数の画質モード(第1モード〜第3
モード)から一の選択画質モードが設定される。この画
質モードの設定は、インタフェース機器100によら
ず、ホストコンピュータ等から送信される制御コマンド
によって、制御部28において自動的になされてもよ
い。
【0159】画質モードが設定されたならぱ、制御部2
8は、駆動信号生成回路30やデコーダ42に制御情報
(画質モード情報)を出力する。
【0160】この制御情報に基づき、駆動信号生成回路
30は、画質モードに応じた駆動信号が生成可能な状態
を設定する。例えば、第1モードが設定された旨の制御
情報を受信したならば駆動信号A(図5)が生成可能な
状態を設定し、第2モードが設定された旨の制御情報を
受信したならば駆動信号B(図7)を生成可能な状態を
設定し、第3モードが設定された旨の制御情報を受信し
たならば駆動信号C(図9)を生成可能な状態を設定す
る。
【0161】また、デコーダ42は、印字データ(階調
情報)とパルス選択データの組み合わせを設定する。例
えば、デコーダ42は、画質モード毎に印字データとパ
ルス選択データとの組み合わせを定めたテーブル情報及
び制御部28からの制御情報に基づいて、設定された画
質モードに対応するテーブル情報を選択する。
【0162】続いて、プリンタ1は、設定された画質モ
ードに基づく記録動作を行う。
【0163】すなわち、第1モードにおいて、駆動信号
生成回路30(駆動信号生成手段)は、波形形状が同じ
第1の駆動パルスDP6、第2の駆動パルスDP7、及
び、第3の駆動パルスDP8を一連に接続した駆動信号
Aを生成する。また、デコーダ42は、小ドットの印字
データ(階調情報01)の翻訳によってパルス選択デー
タ(010)を生成し、中ドットの印字データ(階調情
報10)の翻訳によってパルス選択データ(101)を
生成し、大ドットの印字データ(階調情報11)の翻訳
によってパルス選択データ(111)を生成する。
【0164】そして、スイッチ回路45(駆動パルス供
給手段)は、制御ロジック43から出力されるタイミン
グ信号が入力される毎に、すなわち、ラッチ信号(LA
T)やチャンネル信号(CH)で規定されるタイミング
毎に、パルス選択データの内容を参照し、パルス選択デ
ータが(1)の場合に、対応する期間に亘って駆動パル
スを圧電振動子15に供給する。
【0165】その結果、小ドットの印字データに基づ
き、第2の駆動パルスDP7だけが圧電振動子15に供
給されてインク量が13pLの小インク滴がノズル開口
13から吐出される。また、中ドットの印字データに基
づき、第1の駆動パルスDP6と第3の駆動パルスDP
8とが連続的に圧電振動子15に供給されてインク量が
13pLの小インク滴が2滴ノズル開口13から吐出さ
れる。同様に、大ドットの印字データに基づき、第1の
駆動パルスDP6と第2の駆動パルスDP7と第3の駆
動パルスDP8とが連続的に圧電振動子15に供給され
てインク量が13pLの小インク滴が3滴ノズル開口1
3から吐出される。
【0166】あるいは、第2モードにおいて、駆動信号
生成回路30(駆動信号生成手段)は、小インク滴を吐
出させる小ドット駆動パルスDP1と中インク滴を吐出
させる中ドット駆動パルスDP2とを一連に接続した駆
動信号Bを生成する。また、デコーダ42は、小ドット
の印字データ(階調情報01)の翻訳によってパルス選
択データ(10)を生成し、中ドットの印字データ(階
調情報10)の翻訳によってパルス選択データ(01)
を生成し、大ドットの印字データ(階調情報11)の翻
訳によってパルス選択データ(11)を生成する。
【0167】そして、スイッチ回路45(駆動パルス供
給手段)は、制御ロジック43から出力されるタイミン
グ信号が入力される毎にパルス選択データの内容を参照
し、パルス選択データが(1)の場合に、対応する期間
に亘って駆動パルスを圧電振動子15に供給する。
【0168】その結果、小ドットの印字データに基づ
き、小ドット駆動パルスDP1が圧電振動子15に供給
されてインク量が3〜9pLの小インク滴がノズル開口
13から吐出される。また、中ドットの印字データに基
づき、中ドット駆動パルスDP2が圧電振動子15に供
給されてインク量が9〜15pLの中インク滴がノズル
開口13から吐出される。同様に、大ドットの印字デー
タに基づき、小ドット駆動パルスDP1と中ドット駆動
パルスDP2とが圧電振動子15に連続的に供給されて
合計で17〜30pLとなる小インク滴及び中インク滴
がノズル開口13から吐出される。
【0169】あるいは、第3モードにおいて、駆動信号
生成回路30(駆動信号生成手段)は、小インク滴を吐
出させる小ドット駆動パルスDP3と中インク滴を吐出
させる中ドット駆動パルスDP4と大インク滴を吐出さ
せる大ドット駆動パルスDP5とを含ませた駆動信号C
を生成する。また、デコーダ42は、小ドットの印字デ
ータ(階調情報01)の翻訳によってパルス選択データ
(0100000100)を生成し、中ドットの印字デ
ータ(階調情報10)の翻訳によってパルス選択データ
(0001000000)を生成し、大ドットの印字デ
ータ(階調情報11)の翻訳によってパルス選択データ
(0000100001)を生成する。
【0170】そして、スイッチ回路45(駆動パルス供
給手段)は、制御ロジック43から出力されるタイミン
グ信号が入力される毎にパルス選択データの内容を参照
し、パルス選択データが(1)の場合に、対応する期間
に亘ってパルス信号を圧電振動子15に供給する。
【0171】その結果、小ドットの印字データに基づ
き、小ドット駆動パルスDP3が圧電振動子15に供給
されてインク量が0.5〜4pLの小インク滴がノズル
開口13から吐出される。また、中ドットの印字データ
に基づき、中ドット駆動パルスDP4が圧電振動子15
に供給されてインク量が5〜10pLの中インク滴がノ
ズル開口13から吐出される。同様に、大ドットの印字
データに基づき、大ドット駆動パルスDP5が圧電振動
子15に供給されてインク量が10〜20pLの大イン
ク滴がノズル開口13から吐出される。
【0172】このように、本実施の形態では、印字デー
タ(階調情報)とインク量との組み合わせを画質モード
毎に変更している。
【0173】従って、同じ階調情報の印字データであっ
ても、設定された画質モードに応じて、異なる量のイン
ク滴による記録が行われる。例えば、小ドットの印字デ
ータ(階調情報01)において、第1モードでのインク
量は13pLであり、第2モードでのインク量は3〜9
pLであり、第3モードでのインク量は0.5〜4pL
である。また、中ドットの印字データ(階調情報10)
において、第1モードでのインク量は13×2=26p
Lであり、第2モードでのインク量は9〜15pLであ
り、第3モードでのインク量は5〜10pLである。さ
らに、大ドットの印字データ(階調情報11)におい
て、第1モードでのインク量は13×3=39pLであ
り、第2モードでのインク量は17〜30pLであり、
第3モードでのインク量は10〜20pLである。
【0174】その結果、印字データの階調情報に対応す
るインク量の設定の自由度が増大し、ユーザーの多様な
要求に応えることが可能となる。例えば、第1モードの
ように文字等の文書を高速で記録させたり、第2モード
のように記録速度を維持しつつ高画質の記録を行わせた
り、第3モードのように一層の高画質を追求した記録を
行わせたり、することができる。本実施の形態につい
て、階調毎に吐出されるインク量と記録画質との関係
を、図11に示す。
【0175】なお、各モードで規定される駆動信号は、
上記の実施の形態に限られない。一変形例として、第2
モードで規定され得る駆動信号Dを、図12及び図13
に示す。
【0176】図12に示すように、駆動信号Dは、期間
T1に配置された第1パルス信号PS31と、期間TS
1に配置された第1接続要素CP31と、期間T2に配
置された第2パルス信号PS32と、期間TS2に配置
された第2接続要素CP32と、期間T3に配置された
第3パルス信号PS33と、期間T4に配置された第4
パルス信号PS34と、を一連に接続してあり、印刷周
期TDで繰り返し発生するパルス列波形信号である。な
お、接続要素CP31,CP32は、両側に位置するパ
ルス信号同士の異なる電位レベルを接続する波形要素で
あり、圧電振動子15には供給されない。
【0177】この場合、期間T1と期間TS1との和
は、期間TS2と期間T3との和に等しくなっている。
【0178】図13に示すように、駆動信号Dにおい
て、第1パルス信号PS31は、ノズル開口13から小
インク滴を吐出させる小ドット駆動パルスDP11の一
部を構成する信号である。第2パルス信号PS32はノ
ズル開口13から大ドット用追加インク滴(第2液体
滴)を吐出させる大ドット用追加パルスDP12であ
る。ここで、大ドット用追加インク滴とは、後述する中
ドット駆動パルスDP13により吐出されるインク滴と
組合されて大インク滴を形成するインク滴である。第3
パルス信号PS33は第1パルス信号PS31と対にな
って小ドット駆動パルスDP11を構成する信号であ
る。第4パルス信号PS34はノズル開口13から中イ
ンク滴を吐出させる中ドット駆動パルスDP13であ
る。
【0179】すなわち、図13に示すように、第1パル
ス信号PS31と第3パルス信号PS33とを駆動信号
Dから抽出することにより、小ドット駆動パルスDP1
1(第3の小ドット駆動パルス)が生成される。同様
に、第4パルス信号PS34を駆動信号Dから抽出する
ことにより、中ドット駆動パルスDP13(第3の中ド
ット駆動パルス)が生成され、第2パルス信号PS32
と第4パルス信号PS34とを駆動信号Dから抽出する
ことにより、大ドット駆動パルスとしての大ドット用追
加パルスDP12及び中ドット駆動パルスDP13の組
合せが生成される。
【0180】図12及び図13に示すように、小ドット
駆動パルスDP11は、中間電位VMから比較的緩やか
に設定された勾配θ51に沿って電位を上昇させる第1
充電要素P71と、第3最高電位VH3を比較的長時間
に亘って維持する第1ホールド要素P72と、第3最高
電位VH3から最低電位VLまで急勾配のθ52に沿っ
て電位を下降させる第1放電要素P73と、最低電位V
Lを所定の時間維持する第2ホールド要素P74と、最
高電位VHまで急勾配のθ53に沿って最低電位VLか
ら電位を上昇させる第2充電要素P75と、最高電位V
Hを極く短時間維持する第3ホールド要素P76と、最
高電位VHから第2中間電位VM2まで急勾配のθ54
に沿って電位を下降させる第2放電要素P77と、第2
中間電位VM2を極く短時間維持する第4ホールド要素
P78と、最高電位VHよりも僅かに低い第2最高電位
VH2まで急勾配のθ55に沿って第2中間電位VM2
から電位を上昇させる第3充電要素P79と、第2最高
電位VH2を短い時間維持する第5ホールド要素P80
と、第2最高電位VH2から中間電位まで勾配θ56に
沿って電位を下降させる第3放電要素P81とから構成
される。
【0181】この小ドット駆動パルスDP11が圧電振
動子15に供給されると、小インク滴がノズル開口13
から吐出される。
【0182】より具体的には、第1充電要素P71が供
給されて圧電振動子15が中間電位VMから充電される
ことにより、圧力発生室16は、基準容積から徐々に収
縮して小容積となる。続いて、第1ホールド要素P72
により、圧力発生室16は小容積を維持する。その後、
圧力発生室16は、第1放電要素P73によって急速に
膨張し、第2充電要素P75によって再度収縮し、第2
放電要素P77によって再度膨張する。この一連の膨張
・収縮に伴って圧力発生室16内のインク圧力が変化
し、ノズル開口13からはインク量が0.5〜4pL程
度のインク滴が吐出される。続いて、第3充電要素P7
9、第5ホールド要素P80、第3放電要素P81が順
に供給される。これにより、インク吐出に伴うメニスカ
スの振動を短時間で収束させるべく、圧力発生室16は
収縮し、膨張復帰する。
【0183】中ドット駆動パルスDP13は、中間電位
VMから勾配θ57に沿って第2最低電位VL2まで電
位を下降させる第4放電要素P82と、第2最低電位V
L2を維持する第6ホールド要素P83と、第2最低電
位VL2から最高電位VHまで急勾配のθ58に沿って
電位を上昇させる第4充電要素P84と、最高電位VH
を所定時間維持する第7ホールド要素P85と、最高電
位VHから中間電位VMまで急勾配のθ59に沿って電
位を下降させる第5放電要素P86とから構成される。
【0184】この中ドット駆動パルスDP13が圧電振
動子15に供給されると、中インク滴がノズル開口13
から吐出される。
【0185】より具体的には、第4放電要素P82が供
給されて圧電振動子15が中間電位VMから放電される
ことにより、圧力発生室16の容積が基準容積から徐々
に膨張する。そして、第6ホールド要素P83により、
圧力発生室16は第2最低電位VL2に対応する大容積
を所定時間維持する。その後、第4充電要素P84によ
り、圧力発生室16は最高電位VHに対応する最小容積
まで急激に収縮する。この収縮によって圧力発生室16
内のインク圧力が高まり、ノズル開口13からインク滴
が吐出する。ここで、第7ホールド要素P85によって
最小容積の状態が所定時間に亘って維持される。これに
よりノズル開口13から吐出されるインク滴の量は、例
えば9〜15pLとなる。続いて、第5放電要素P86
により、メニスカスの振動を短時間で収束させるべく圧
力発生室16を基準容積まで膨張復帰させる。
【0186】一方、大ドット用追加パルスDP12は、
この場合、中ドット駆動パルスDP13と同一波形とな
っており、中間電位VMから勾配θ57に沿って第2最
低電位VL2まで電位を下降させる第6放電要素P87
と、第2最低電位VL2を維持する第8ホールド要素P
88と、第2最低電位VL2から最高電位VHまで急勾
配のθ58に沿って電位を上昇させる第5充電要素P8
9と、最高電位VHを所定時間維持する第9ホールド要
素P90と、最高電位VHから中間電位VMまで急勾配
のθ59に沿って電位を下降させる第7放電要素P91
とから構成される。
【0187】この大ドット用追加パルスDP12と前述
の中ドット駆動パルスDP13とが組合されて圧電振動
子15に供給されると、2インク滴からなる大インク滴
がノズル開口13から吐出される。
【0188】この場合において、小ドットのドットパタ
ーンデータ(階調情報01)、中ドットのドットパター
ンデータ(階調情報10)及び大ドットのドットパター
ンデータ(階調情報11)に応じて生成されるパルス選
択データについて、具体的に説明する。
【0189】デコーダ42は、この場合、小ドットのド
ットパターンデータ(階調情報01)、中ドットのドッ
トパターンデータ(階調情報10)及び大ドットのドッ
トパターンデータ(階調情報11)に応じて、6ビット
のパルス選択データを生成する。
【0190】この6ビットのパルス選択データの各ビッ
トが、各パルス信号及び接続要素に対応している。すな
わち、パルス選択データの最上位ビットが期間T1の第
1パルス信号PS31に対応し、2番目のビットが期間
TS1の第1接続要素CP31に対応し、3番目のビッ
トが期間T2の第2パルス信号PS32に対応し、4番
目のビットが期間TS2の第2接続要素CP32に対応
し、5番目のビットが期間T3に配置された第3パルス
信号PS33に対応し、6番目のビットが期間T4に配
置された第4パルス信号PS34に対応している。
【0191】各接続要素に対応するビットには、常にデ
ータ「0」が設定される。
【0192】この場合、小ドットのドットパターンデー
タ(階調情報01)からパルス選択データ(10001
0)が生成される。同様に、中ドットのドットパターン
データ(階調情報10)からパルス選択データ(000
001)が生成され、大ドットのドットパターンデータ
(階調情報11)からパルス選択データ(00100
1)が生成される。
【0193】そして、パルス選択データの最上位ビット
が「1」の場合には、期間T1の始端で発生する最初の
タイミング信号(ラッチ信号)から期間TS1の始端で
発生する2番目のタイミング信号(CH信号)までスイ
ッチ回路45(駆動パルス供給手段)が接続状態にな
る。これにより、駆動信号Dから第1パルス信号PS3
1が抽出されて圧電振動子15に供給される。同様に、
3番目のビットが「1」の場合には、期間T2の始端で
発生する3番目のタイミング信号(CH信号)から期間
TS2の始端で発生する4番目のタイミング信号(CH
信号)までスイッチ回路45(駆動パルス供給手段)が
接続状態になる。これにより、駆動信号Dから第2パル
ス信号PS32が抽出されて圧電振動子15に供給され
る。また、5番目及び6番目のビットについても同様
に、当該ビットデータが「1」であった場合に、対応す
るパルス信号が供給される。
【0194】これにより、小ドットのドットパターンデ
ータに基づき、対応する圧電振動子15には第1パルス
信号PS31と第3パルス信号PS33とが供給され
る。また、中ドットのドットパターンデータに基づき、
対応する圧電振動子15には、第4パルス信号PS34
だけが供給される。同様に、大ドットのドットパターン
データに基づき、対応する圧電振動子15には、第2パ
ルス信号PS32と第4パルス信号PS34とが供給さ
れる。
【0195】その結果、小ドットのドットパターンデー
タに対応して、圧電振動子15に小ドット駆動パルスD
P11が供給され、3〜9pLの小インク滴が吐出され
て、記録紙8上に小ドットが形成される。また、中ドッ
トのドットパターンデータに対応して、圧電振動子15
には中ドット駆動パルスDP13が供給され、9〜15
pLの中インク滴が吐出されて、記録紙8上に中ドット
が形成される。また、大ドットのドットパターンデータ
に対応して、圧電振動子15には大ドット用追加駆動パ
ルスDP12及び中ドット駆動パルスDP13が供給さ
れ、合計で17〜30pLのインク滴が吐出されて、記
録紙8上に大ドットが形成される。
【0196】このように、駆動信号Dを用いる第2モー
ドにおいては、パルス選択データが6ビットであるた
め、第3モードと比較すれば駆動パルスの生成が高速に
実施され得る。また、中ドットは1インク滴によって形
成され、大ドットも2インク滴で形成されるため、第1
モードによる記録と比較して画質が良い。もっとも、大
ドットのインク滴として1パスで30pLしか吐出でき
ないため、記録速度は第1モードと比較して劣るし、大
ドットが2インク滴で形成されるため、記録画質は第3
モードと比較して劣る。
【0197】なお、駆動信号Dを用いる場合の他の利点
について説明する。この場合、期間T1と期間TS1と
の和が、期間TS2と期間T3との和に等しくなってい
ると共に、大ドット用追加駆動パルスDP12と中ドッ
ト駆動パルスDP13とが同一の波形であるため、大ド
ットを形成する2インク滴が、同一周期で、同一量ずつ
吐出される。このことは、特に、双方向印字の場合にお
いて、往動時と復動時とで同じ記録状態を実現できるた
めに、好ましい。
【0198】また、小ドット駆動パルスDP11の要部
が、大ドット用追加駆動パルスDP12と中ドット駆動
パルスDP13との間に挟まれているため、小インク滴
の着弾位置と大インク滴との着弾位置とを揃えることが
でき、画質の向上が図れる。
【0199】なお、圧力室16の容積を変化させる圧力
発生素子は、圧電振動子15に限定されるものではな
い。例えば、磁歪素子を圧力発生素子として用い、この
磁歪素子によって圧力室16を膨張・収縮させて圧力変
動を生じさせるようにしてもよいし、発熱素子を圧力発
生素子として用い、この発熱素子からの熱で膨張・収縮
する気泡によって圧力室16に圧力変動を生じさせるよ
うに構成してもよい。
【0200】なお、前述のように、プリンタコントロー
ラ1はコンピュータシステムによって構成されている
が、コンピュータシステムに前記各要素を実現させるた
めのプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュ
ータ読取り可能な記録媒体201も、本件の保護対象で
ある。
【0201】さらに、前記の各要素が、コンピュータシ
ステム上で動作するOS等のプログラムによって実現さ
れる場合、当該OS等のプログラムを制御する各種命令
を含むプログラム及び当該プログラムを記録した記録媒
体202も、本件の保護対象である。
【0202】ここで、記録媒体201、202とは、フ
ロッピーディスク等の単体として認識できるものの他、
各種信号を伝搬させるネットワークをも含む。
【0203】なお、以上の説明はインクジェット式記録
装置についてなされているが、本発明は、広く液体噴射
装置全般を対象としたものである。液体の例としては、
インクの他に、グルー、マニキュア等が用いられ得る。
【0204】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
吐出駆動信号が選択画質モードに基づいて生成され、さ
らに当該吐出駆動信号と吐出データに基づく選択階調デ
ータとに基づいて駆動パルスが生成されるため、駆動パ
ルスによるインク吐出の態様制御が、吐出モードと階調
データとの2因子によって行われ、結果的にユーザーの
多様な要求に応えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるインクジェット式
プリンタの概略斜視図である。
【図2】記録ヘッドの内部構造を説明する断面図であ
る。
【図3】プリンタの電気的構成を説明するブロック図で
ある。
【図4】記録ヘッドの電気駆動系を説明するブロック図
である。
【図5】駆動信号の一例を示す図である。
【図6】図5の駆動信号に基づいて生成される駆動パル
スを説明する図である。
【図7】駆動信号の一例を示す図である。
【図8】図7の吐出駆動信号に基づいて生成される駆動
パルスを説明する図である。
【図9】駆動信号の一例を示す図である。
【図10】図9の吐出駆動信号に基づいて生成される駆
動パルスを説明する図である。
【図11】吐出されるインク量と画質との関係について
説明する図である。
【図12】駆動信号の一例を示す図である。
【図13】図12の吐出駆動信号に基づいて生成される
駆動パルスを説明する図である。
【符号の説明】
1 インクジェット式プリンタ 2 キャリッジ 3 ガイド部材 4 駆動プーリ 5 遊転プーリ 6 タイミングベルト 7 パルスモータ 8 記録紙 10 記録ヘッド 11 インクカートリッジ 12 インク室 13 ノズル開口 14 ノズルプレート 15 圧電振動子 16 圧力室 17 インク供給口 18 供給側連通孔 19 第1ノズル連通孔 20 第2ノズル連通孔 23 プリンタコントローラ 24 プリントエンジン 25 外部インターフェース 26 RAM 27 ROM 28 制御部 29 発振回路 30 駆動信号生成回路 31 内部インターフェース 33 記録ヘッドの電気駆動系 34 プラテン 35 紙送りモータ 36 第1シフトレジスタ 37 第2シフトレジスタ 39 第1ラッチ回路 40 第2ラッチ回路 42 デコーダ 43 制御ロジック 44 レベルシフタ 45 スイッチ回路

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズル開口を有するヘッド部材と、 ノズル開口部分の液体の圧力を変動させる圧力変動手段
    と、 複数の吐出モードから一の選択吐出モードを設定する吐
    出モード設定手段と、 吐出データに基づいて、複数の階調データから一の選択
    階調データを設定する階調データ設定手段と、 選択吐出モードに基づいて吐出駆動信号を生成する駆動
    信号発生手段と、 選択階調データと前記吐出駆動信号とに基づいて、駆動
    パルスを生成する駆動パルス生成手段と、 前記駆動パルスに基づいて圧力変動手段を駆動させる制
    御本体部と、を備え、 吐出モード毎に、同一の階調データに基づいて生成され
    る駆動パルスが異なっていることを特徴とする液体噴射
    装置。
  2. 【請求項2】各駆動パルスに基づいてノズル開口から吐
    出される液体の量は、 同一の選択階調データについて吐出モード毎に異なって
    いると共に、 同一の選択吐出モードについて階調データ毎に異なって
    いることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 【請求項3】各吐出駆動信号は、複数のパルス波形を有
    する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、各階調データから吐出駆動信号
    の一周期に対応する矩形パルス列を生成し、当該矩形パ
    ルス列と吐出駆動信号とのANDによって駆動パルスを
    生成するようになっていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の液体噴射装置。
  4. 【請求項4】複数の吐出モードは、第1モードを含んで
    おり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第1モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、少なくとも3以上のn個の分離した、ノ
    ズル開口から小液体滴を吐出させる小滴用パルス波形を
    有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、
    選択階調データが小ドット用データである時、1以上の
    p個の小滴用パルス波 形のみを駆動パルスとし、選択階調データが中ドット用
    データである時、pより大のq個の小滴用パルス波形を
    駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、qより大
    かつn以下のr個の小滴用パルス波形を駆動パルスとす
    るようになっていることを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれかに記載の液体噴射装置。
  5. 【請求項5】複数の吐出モードは、第1モードを含んで
    おり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第1モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、3つの分離した、ノズル開口から小液体
    滴を吐出させる小ドット用パルス波形を有する周期信号
    であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、1つの小
    ドット用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、2つの小
    ドット用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、3つの小
    ドット用パルス波形の全てを駆動パルスとするようにな
    っていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載の液体噴射装置。
  6. 【請求項6】複数の吐出モードは、第2モードを含んで
    おり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第2モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から中液体滴を吐出させる中ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から2滴以上の液体滴を吐出させる大ドット
    用パルス波形と、を有する周期信号であり、駆動パルス
    生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、大ドット
    用パルス波形を駆動パルスとするようになっていること
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の液体噴
    射装置。
  7. 【請求項7】複数の吐出モードは、第2モードを含んで
    おり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第2モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、小ドット用パルス波形と分離しており、ノズル
    開口から中液体滴を吐出させる中ドット用パルス波形
    と、を有する周期信号であり、駆動パルス生成手段は、
    前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形と中ドット用パルス波形の両方を駆動パル
    スとするようになっていることを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれかに記載の液体噴射装置。
  8. 【請求項8】複数の吐出モードは、第2モードを含んで
    おり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第2モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 小ドット用パルス波形と分離しており、ノズル開口から
    中液体滴を吐出させる中ドット用パルス波形と、 前記中ドット用パルス波形により吐出される液体滴と共
    に大液体滴を形成する第2液体滴を吐出させる大ドット
    用追加パルス波形と、を有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形と大ドット用追加パルス波形の両方を駆動
    パルスとするようになっていることを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれかに記載の液体噴射装置。
  9. 【請求項9】複数の吐出モードは、第1モードと第2モ
    ードとを含んでおり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第1モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、少なくとも3以上のn個の分離した、ノ
    ズル開口から小液体滴を吐出させる小滴用パルス波形を
    有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、1以上の
    p個の小滴用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、pより大
    のq個の小滴用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、qより大
    かつn以下のr個の小滴用パルス波形を駆動パルスとす
    るようになっており、 第2モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から中液体滴を吐出させる中ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から2滴以上の液体滴を吐出させる大ドット
    用パルス波形と、を有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、大ドット
    用パルス波形を駆動パルスとするようになっており、 第2モードによる吐出は、第1モードによる吐出より
    も、高質であることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の液体噴射装置。
  10. 【請求項10】複数の吐出モードは、第1モードと第2
    モードとを含んでおり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第1モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、ノズル開口から小液体滴を吐出させる小
    ドット用パルス波形を3波形有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、1つの小
    ドット用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、2つの小
    ドット用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、3つの小
    ドット用パルス波形の全てを駆動パルスとするようにな
    っており、 第2モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から中液体滴を吐出させる中ドット用パルス
    波形と、 を有する周期信号であり、駆動パルス生成手段は、前記
    吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形と中ドット用パルス波形の両方を駆動パル
    スとするようになっており、 第2モードによる吐出は、第1モードによる吐出より
    も、高質であることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の液体噴射装置。
  11. 【請求項11】複数の吐出モードは、第1モードと第2
    モードとを含んでおり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第1モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、ノズル開口から小液体滴を吐出させる小
    ドット用パルス波形を3波形有する周期信号であり、駆
    動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、選
    択階調データが小ドット用データである時、1つの小ド
    ット用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、2つの小
    ドット用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、3つの小
    ドット用パルス波形の全てを駆動パルスとするようにな
    っており、 第2モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 小ドット用パルス波形と分離しており、ノズル開口から
    中液体滴を吐出させる中ドット用パルス波形と、 前記中ドット用パルス波形により吐出される液体滴と共
    に大液体滴を形成する第2液体滴を吐出させる大ドット
    用追加パルス波形と、を有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形と大ドット用追加パルス波形の両方を駆動
    パルスとするようになっており、 第2モードによる吐出は、第1モードによる吐出より
    も、高質であることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の液体噴射装置。
  12. 【請求項12】複数の吐出モードは、第3モードを含ん
    でおり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第3モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から中液体滴を吐出させる中ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から大液体滴を吐出させる大ドット用パルス
    波形と、 を有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形を駆動パ ルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、大ドット
    用パルス波形を駆動パルスとするようになっている ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の
    液体噴射装置。
  13. 【請求項13】複数の吐出モードは、第2モードと第3
    モードとを含んでおり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第2モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から中液体滴を吐出させる中ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から2滴以上の液体滴を吐出させる大ドット
    用パルス波形と、 を有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、大ドット
    用パルス波形を駆動パルスとするようになっており、 第3モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から中液体滴を吐出させる中ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から大液体滴を吐出させる大ドット用パルス
    波形と、 を有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、大ドット
    用パルス波形を駆動パルスとするようになっており、 第3モードによる吐出は、第2モードによる吐出より
    も、高質であることを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れかに記載の液体噴射装置。
  14. 【請求項14】複数の吐出モードは、第2モードと第3
    モードとを含んでおり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第2モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から中液体滴を吐出させる中ドット用パルス
    波形と、 を有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形と中ドット用パルス波形の両方を駆動パル
    スとするようになっており、 第3モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から中液体滴を吐出させる中ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から大液体滴を吐出させる大ドット用パルス
    波形と、 を有する周期信号であり、駆動パルス生成手段は、前記
    吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、選択階調データが大ド
    ット用データである時、大ドット用パルス波形を駆動パ
    ルスとするようになっており、 第3モードによる吐出は、第2モードによる吐出より
    も、高質であることを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れかに記載の液体噴射装置。
  15. 【請求項15】第2モードにおいて、 小ドット用パルス波形によって吐出される液体量は、3
    〜9pLであり、 中ドット用パルス波形によって吐出される液体量は、9
    〜15pLであり、 小ドット用パルス波形及び中ドット用パルス波形によっ
    て吐出される液体量は、17〜30pLであり、 第3モードにおいて、 小ドット用パルス波形によって吐出される液体量は、
    0.5〜4pLであり、 中ドット用パルス波形によって吐出される液体量は、5
    〜10pLであり、 大ドット用パルス波形によって吐出される液体量は、1
    0〜20pLであることを特徴とする請求項14に記載
    の液体噴射装置。
  16. 【請求項16】複数の吐出モードは、第2モードと第3
    モードとを含んでおり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第2モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 小ドット用パルス波形と分離しており、ノズル開口から
    中液体滴を吐出させる中ドット用パルス波形と、 前記中ドット用パルス波形により吐出される液体滴と共
    に大液体滴を形成する第2液体滴を吐出させる大ドット
    用追加パルス波形と、を有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形と大ドット用追加パルス波形の両方を駆動
    パルスとするようになっており、 第3モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から中液体滴を吐出させる中ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から大液体滴を吐出させる大ドット用パルス
    波形と、を有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、大ドット
    用パルス波形を駆動パルスとするようになっており、 第3モードによる吐出は、第2モードによる吐出より
    も、高質であることを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れかに記載の液体噴射装置。
  17. 【請求項17】第2モードにおいて、 小ドット用パルス波形によって吐出される液体量は、3
    〜9pLであり、 中ドット用パルス波形によって吐出される液体量は、9
    〜15pLであり、 中ドット用パルス波形及び大ドット用追加パルス波形に
    よって吐出される液体量は、17〜30pLであり、 第3モードにおいて、 小ドット用パルス波形によって吐出される液体量は、
    0.5〜4pLであり、 中ドット用パルス波形によって吐出される液体量は、5
    〜10pLであり、 大ドット用パルス波形によって吐出される液体量は、1
    0〜20pLであることを特徴とする請求項16に記載
    の液体噴射装置。
  18. 【請求項18】圧力変動手段は、圧電振動子を有してい
    ることを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載
    の液体噴射装置。
  19. 【請求項19】液体は、インクであることを特徴とする
    請求項1乃至18のいずれかに記載の液体噴射装置。
  20. 【請求項20】インクは、着色剤及び有機溶剤を含有し
    ていることを特徴とする請求項19に記載の液体噴射装
    置。
  21. 【請求項21】前記着色剤の液体中における濃度は、
    0.1〜10重量%であることを特徴とする請求項20
    に記載の液体噴射装置。
  22. 【請求項22】前記着色剤は、顔料もしくは染料のいず
    れか一方を含んでいることを特徴とする請求項20また
    は21に記載の液体噴射装置。
  23. 【請求項23】前記着色剤は、粒径が20〜250nm
    の顔料であることを特徴とする請求項20または21に
    記載の液体噴射装置。
  24. 【請求項24】インクの粘度は、1〜10cpsである
    ことを特徴とする請求項19乃至23のいずれかに記載
    の液体噴射装置。
  25. 【請求項25】インクの表面張力は、25〜60mN/
    mであることを特徴とする請求項19乃至24のいずれ
    かに記載の液体噴射装置。
  26. 【請求項26】インクは、水を含有していることを特徴
    とする請求項19乃至25のいずれかに記載の液体噴射
    装置。
  27. 【請求項27】ノズル開口を有するヘッド部材と、 ノズル開口部分の液体の圧力を変動させる圧力変動手段
    と、 を備えた液体噴射装置を制御する制御装置であって、 複数の吐出モードから一の選択吐出モードを設定する吐
    出モード設定手段と、記録データに基づいて、複数の階
    調データから一の選択階調データを設定する階調データ
    設定手段と、 選択吐出モードに基づいて吐出駆動信号を生成する駆動
    信号発生手段と、選択階調データと前記吐出駆動信号と
    に基づいて、駆動パルスを生成する駆動パルス生成手段
    と、 前記駆動パルスに基づいて圧力変動手段を駆動させる制
    御本体部と、を備え、 吐出モード毎に、同一の階調データに基づいて生成され
    る駆動パルスが異なっていることを特徴とする制御装
    置。
  28. 【請求項28】各駆動パルスに基づいてノズル開口から
    吐出される液体の量は、 同一の選択階調データについて吐出モード毎に異なって
    いると共に、 同一の選択吐出モードについて階調データ毎に異なって
    いることを特徴とする請求項27に記載の制御装置。
  29. 【請求項29】各吐出駆動信号は、複数のパルス波形を
    有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、各階調データから吐出駆動信号
    の一周期に対応する矩形パルス列を生成し、当該矩形パ
    ルス列と吐出駆動信号とのANDによって駆動パルスを
    生成するようになっていることを特徴とする請求項27
    または28に記載の制御装置。
  30. 【請求項30】複数の吐出モードは、第1モードを含ん
    でおり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第1モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、少なくとも3以上のn個の分離した、ノ
    ズル開口から小液体滴を吐出させる小滴用パルス波形を
    有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、1以上の
    p個の小滴用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、pより大
    のq個の小滴用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、qより大
    かつn以下のr個の小滴用パルス波形を駆動パルスとす
    るようになっていることを特徴とする請求項27乃至2
    9のいずれかに記載の制御装置。
  31. 【請求項31】複数の吐出モードは、第1モードを含ん
    でおり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第1モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、3つの分離した、ノズル開口から小液体
    滴を吐出させる小ドット用パルス波形を有する周期信号
    であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、1つの小
    ドット用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、2つの小
    ドット用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、3つの小
    ドット用パルス波形の全てを駆動パルスとするようにな
    っていることを特徴とする請求項27乃至29のいずれ
    かに記載の制御装置。
  32. 【請求項32】複数の吐出モードは、第2モードを含ん
    でおり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第2モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から中液体滴を吐出させる中ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から2滴以上の液体滴を吐出させる大ドット
    用パルス波形と、を有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、大ドット
    用パルス波形を駆動パルスとするようになっていること
    を特徴とする請求項27乃至31のいずれかに記載の制
    御装置。
  33. 【請求項33】複数の吐出モードは、第2モードを含ん
    でおり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第2モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 小ドット用パルス波形と分離しており、ノズル開口から
    中液体滴を吐出させる中ドット用パルス波形と、を有す
    る周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形と中ドット用パルス波形の両方を駆動パル
    スとするようになっていることを特徴とする請求項27
    乃至31のいずれかに記載の制御装置。
  34. 【請求項34】複数の吐出モードは、第2モードを含ん
    でおり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第2モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 小ドット用パルス波形と分離しており、ノズル開口から
    中液体滴を吐出させる中ドット用パルス波形と、 前記中ドット用パルス波形により吐出される液体滴と共
    に大液体滴を形成する第2液体滴を吐出させる大ドット
    用追加パルス波形と、を有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形と大ドット用追加パルス波形の両方を駆動
    パルスとするようになっていることを特徴とする請求項
    27乃至31のいずれかに記載の制御装置。
  35. 【請求項35】複数の吐出モードは、第1モードと第2
    モードとを含んでおり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第1モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、少なくとも3以上のn個の分離した、ノ
    ズル開口から小液体滴を吐出させる小滴用パルス波形を
    有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、1以上の
    p個の小滴用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、pより大
    のq個の小滴用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、qより大
    かつn以下のr個の小滴用パルス波形を駆動パルスとす
    るようになっており、 第2モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から中液体滴を吐出させる中ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から2滴以上の液体滴を吐出させる大ドット
    用パルス波形と、を有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、大ドット
    用パルス波形を駆動パルスとするようになっており、 第2モードによる吐出は、第1モードによる吐出より
    も、高質であることを特徴とする請求項27乃至29の
    いずれかに記載の制御装置。
  36. 【請求項36】複数の吐出モードは、第1モードと第2
    モードとを含んでおり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第1モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、ノズル開口から小液体滴を吐出させる小
    ドット用パルス波形を3波形有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、1つの小
    ドット用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、2つの小
    ドット用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、3つの小
    ドット用パルス波形の全てを駆動パルスとするようにな
    っており、 第2モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から中液体滴を吐出させる中ドット用パルス
    波形と、を有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形と中ドット用パルス波形の両方を駆動パル
    スとするようになっており、 第2モードによる吐出は、第1モードによる吐出より
    も、高質であることを特徴とする請求項27乃至29の
    いずれかに記載の制御装置。
  37. 【請求項37】複数の吐出モードは、第1モードと第2
    モードとを含んでおり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第1モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、ノズル開口から小液体滴を吐出させる小
    ドット用パルス波形を3波形有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、1つの小
    ドット用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、2つの小
    ドット用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、3つの小
    ドット用パルス波形の全てを駆動パルスとするようにな
    っており、 第2モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 小ドット用パルス波形と分離しており、ノズル開口から
    中液体滴を吐出させる中ドット用パルス波形と、 前記中ドット用パルス波形により吐出される液体滴と共
    に大液体滴を形成する第2液体滴を吐出させる大ドット
    用追加パルス波形と、を有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形と大ドット用追加パルス波形の両方を駆動
    パルスとするようになっており、 第2モードによる吐出は、第1モードによる吐出より
    も、高質であることを特徴とする請求項27乃至29の
    いずれかに記載の制御装置。
  38. 【請求項38】複数の吐出モードは、第3モードを含ん
    でおり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第3モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から中液体滴を吐出させる中ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から大液体滴を吐出させる大ドット用パルス
    波形と、を有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、大ドット
    用パルス波形を駆動パルスとするようになっていること
    を特徴とする請求項27乃至37のいずれかに記載の制
    御装置。
  39. 【請求項39】複数の吐出モードは、第2モードと第3
    モードとを含んでおり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第2モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から中液体滴を吐出させる中ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から2滴以上の液体滴を吐出させる大ドット
    用パルス波形と、を有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、大ドット
    用パルス波形を駆動パルスとするようになっており、 第3モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から中液体滴を吐出させる中ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から大液体滴を吐出させる大ドット用パルス
    波形と、 を有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、大ドット
    用パルス波形を駆動パルスとするようになっており、 第3モードによる吐出は、第2モードによる吐出より
    も、高質であることを特徴とする請求項27乃至31の
    いずれかに記載の制御装置。
  40. 【請求項40】複数の吐出モードは、第2モードと第3
    モードとを含んでおり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第2モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から中液体滴を吐出させる中ドット用パルス
    波形と、 を有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形と中ドット用パルス波形の両方を駆動パル
    スとするようになっており、 第3モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から中液体滴を吐出させる中ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から大液体滴を吐出させる大ドット用パルス
    波形と、 を有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、大ドット
    用パルス波形を駆動パルスとするようになっており、 第3モードによる吐出は、第2モードによる吐出より
    も、高質であることを特徴とする請求項27乃至31の
    いずれかに記載の制御装置。
  41. 【請求項41】第2モードにおいて、 小ドット用パルス波形によって吐出される液体量は、3
    〜9pLであり、 中ドット用パルス波形によって吐出される液体量は、9
    〜15pLであり、 小ドット用パルス波形及び中ドット用パルス波形によっ
    て吐出される液体量は、17〜30pLであり、 第3モードにおいて、 小ドット用パルス波形によって吐出される液体量は、
    0.5〜4pLであり、 中ドット用パルス波形によって吐出される液体量は、5
    〜10pLであり、 大ドット用パルス波形によって吐出される液体量は、1
    0〜20pLであることを特徴とする請求項40に記載
    の制御装置。
  42. 【請求項42】複数の吐出モードは、第2モードと第3
    モードとを含んでおり、 複数の階調データは、小ドット用データと、中ドット用
    データと、大ドット用データと、を有しており、 第2モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 小ドット用パルス波形と分離しており、ノズル開口から
    中液体滴を吐出させる中ドット用パルス波形と、 前記中ドット用パルス波形により吐出される液体滴と共
    に大液体滴を形成する第2液体滴を吐出させる大ドット
    用追加パルス波形と、 を有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形のみを駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形と大ドット用追加パルス波形の両方を駆動
    パルスとするようになっており、 第3モードに基づいて生成される吐出駆動信号は、一周
    期中において、 ノズル開口から小液体滴を吐出させる小ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から中液体滴を吐出させる中ドット用パルス
    波形と、 ノズル開口から大液体滴を吐出させる大ドット用パルス
    波形と、を有する周期信号であり、 駆動パルス生成手段は、前記吐出駆動信号に基づいて、 選択階調データが小ドット用データである時、小ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが中ドット用データである時、中ドット
    用パルス波形を駆動パルスとし、 選択階調データが大ドット用データである時、大ドット
    用パルス波形を駆動パルスとするようになっており、 第3モードによる吐出は、第2モードによる吐出より
    も、高質であることを特徴とする請求項27乃至31の
    いずれかに記載の制御装置。
  43. 【請求項43】第2モードにおいて、 小ドット用パルス波形によって吐出される液体量は、3
    〜9pLであり、 中ドット用パルス波形によって吐出される液体量は、9
    〜15pLであり、 中ドット用パルス波形及び大ドット用追加パルス波形に
    よって吐出される液体量は、17〜30pLであり、 第3モードにおいて、 小ドット用パルス波形によって吐出される液体量は、
    0.5〜4pLであり、 中ドット用パルス波形によって吐出される液体量は、5
    〜10pLであり、 大ドット用パルス波形によって吐出される液体量は、1
    0〜20pLであることを特徴とする請求項42に記載
    の制御装置。
  44. 【請求項44】少なくとも1台のコンピュータを含むコ
    ンピュータシステムによって実行されて、前記コンピュ
    ータシステムに請求項27乃至43のいずれかに記載の
    制御装置を実現させるプログラムを記録したコンピュー
    タ読取り可能な記録媒体。
  45. 【請求項45】少なくとも1台のコンピュータを含むコ
    ンピュータシステム上で動作する第2のプログラムを制
    御する命令が含まれており、 前記コンピュータシステムによって実行されて、前記第
    2のプログラムを制御して、前記コンピュータシステム
    に請求項27乃至43のいずれかに記載の制御装置を実
    現させるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能
    な記録媒体。
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