JP2002011619A - ワイヤカット放電加工機及び同加工機を利用したダイ加工方法 - Google Patents

ワイヤカット放電加工機及び同加工機を利用したダイ加工方法

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JP2002011619A JP2000194736A JP2000194736A JP2002011619A JP 2002011619 A JP2002011619 A JP 2002011619A JP 2000194736 A JP2000194736 A JP 2000194736A JP 2000194736 A JP2000194736 A JP 2000194736A JP 2002011619 A JP2002011619 A JP 2002011619A
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electric discharge
die
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wire electrode
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Kazuo Imamura
和男 今村
Shiro Inai
士郎 井内
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APUROTEKKU KK
Amada Co Ltd
Aprotec Co Ltd
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APUROTEKKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種のワイヤ電極を備えたワイヤカット放
電加工機及び同加工機を利用したダイ加工方法を提供す
る。 【解決手段】 自動結線機能を備えたワイヤカット放電
加工機1において、異なるワイヤ電極17A,17B,
17Cを巻回した複数の供給リール39A,39B,3
9Cを備えると共に、上記各供給リール39A,39
B,39Cから送給されるワイヤ電極17A,17B,
17Cを案内するための複数対の電極ガイド29A,
B,Cを隣接して備えた構成であり、ワーククランプ9
にダイ母材63を固定し、大径のワイヤ電極を使用して
上記ダイ母材63のダイ孔65にテーパ加工を行った
後、上記ワイヤ電極を切断し、その後に小径のワイヤ電
極の自動結線を行い、この小径のワイヤ電極によってダ
イ母材65に形成したダイ孔65のストレート孔部分6
5Sの仕上加工を行う一連の加工を1台のワイヤカット
放電加工機1によって行うダイ加工方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワイヤカット放電加
工機及び同加工機を利用したダイ加工方法に係り、さら
に詳細には、加工条件に対応してワイヤ電極を容易に交
換することができ、ワイヤカット放電加工を能率良く行
うことのできるワイヤカット放電加工機及びその加工機
を利用したダイ加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パンチプレスに使用されるダイ
は、予め標準形状に形成されたダイ母材に対して切削加
工や放電加工を行うことによって所望形状のダイ孔の加
工が行われている。ダイ母材に対して放電加工を行う場
合、形彫放電加工とワイヤカット放電加工とがあるが、
一般的にはワイヤカット放電加工によって所望形状のダ
イ孔の加工が行われている。
【0003】ダイ母材にダイ孔の加工を行う場合、対応
するパンチとのクリアランスが所定のクリアランスとな
るように、高精度に加工を行うストレート孔部分と、パ
ンチング加工によって生じたスクラップ又はブランクの
排出が容易に行われ得るようにテーパ加工されるテーパ
孔部分との加工が必要である。ワイヤカット放電加工機
によってダイ母材にダイ孔の放電加工を行う場合、自動
結線機能を備えたワイヤカット放電加工機を用いて、ダ
イ母材に予め加工されたスタート孔にワイヤ電極を挿通
し、このワイヤ電極によってダイ孔のストレート孔部分
及びテーパ孔部分の放電加工を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとく、ワイヤ
カット放電加工機を利用してダイ母材にダイ孔を加工す
る場合、ワイヤ電極の交換が極めて難しいので、ダイ孔
におけるストレート孔部分の仕上加工を行うに適した小
径のワイヤ電極を用いてテーパ孔部分の放電加工をも行
っているものである。すなわち、従来は、高精度の放電
加工を行うストレート孔部分と粗加工で良いテーパ孔部
分の放電加工を、ストレート孔部分の仕上加工に適した
小径のワイヤ電極を用いて行っているものであるから、
ストレート孔部分の仕上加工は良好に行われ得るもの
の、テーパ孔部分の放電加工を行う場合、加工エネルギ
ー供給量を増加するように加工条件を変更して放電加工
を行うのであるが、上記加工条件を大きく変更すること
ができず、テーパ孔部分の放電加工の加工速度を望むほ
ど大きくすることができず能率が悪く、生産性向上にお
いて問題がある。
【0005】前記テーパ孔部分の加工能率を向上すべく
放電加工の加工条件を大きく変更すると断線の発生が多
くなり、自動結線作業回数が多くなって、加工能率向上
を図るのが難しいという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前述のごとき従
来の問題に鑑みてなされたもので、請求項1に係る発明
は、自動結線機能を備えたワイヤカット放電加工機にお
いて、径又は材質の異なるワイヤ電極を巻回した複数の
供給リールを備えると共に、上記各供給リールから送給
されるワイヤ電極を案内するための複数対の電極ガイド
を隣接して備えた構成である。
【0007】請求項2に係る発明は、ワイヤカット放電
加工機におけるワーククランプにダイ母材を固定し、大
径のワイヤ電極を使用して上記ダイ母材のダイ孔にテー
パ加工を行った後、上記ワイヤ電極を切断し、その後に
小径のワイヤ電極の自動結線を行い、この小径のワイヤ
電極によってダイ母材に形成したダイ孔のストレート孔
部分の仕上加工を行う一連の加工を1台のワイヤカット
放電加工機によって行うダイ加工方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】図1,図2を参照するに、図1,
図2には本発明の実施の形態に係るワイヤカット放電加
工機1の概念的構成が示されている。ワイヤカット放電
加工機1における架台3上にはXYテーブル5がX軸,
Y軸方向(前後左右方向)へ移動自在に装着してあり、
このXYテーブル5上には加工槽7が設けられていると
共に放電加工すべきワークWを把持固定自在のワークク
ランプ9が設けられている。上記XYテーブル5のX
軸,Y軸方向への移動制御は、一般的なワイヤカット放
電加工機と同様に、NC装置(図示省略)によって行わ
れるものである。
【0009】前記架台3上には上部架台11が一体的に
取付けてあり、この上部架台11には、前記加工槽7の
後壁に形成した貫通孔7Hを、シール機構(図示省略)
を介して前後左右方向へ相対的に移動自在に貫通した下
部アーム13が水平に設けてある。この下部アーム13
の先端部には、左右方向(図1においては紙面に垂直な
方向)に隣接して複数の下部ワイヤガイド15A,15
B,15Cが設けてある。上記下部ワイヤガイド15
A,15B,15Cは径又は材質の異なるワイヤ電極1
7A,17B,17Cをガイドするもので、そのガイド
孔は各ワイヤ電極17A,17B,17Cの径に対応し
て形成してある。
【0010】前記下部アーム13内には、前記下部ワイ
ヤガイド15A,15B,15cを通過したワイヤ電極
17A,17B,17Cを後方向へ搬送排出する搬送ベ
ルトが設けられている。すなわち、前記下部アーム17
の先端付近で前記下部ワイヤガイド15A,15B,1
5Cの下側には一対のローラ19A,19Bが前後方向
(図1において左右方向)に位置をずらして配置してあ
り、上部側ローラ19Aと下部アーム13の後端部に設
けた上部ローラ21Aには上部ベルト23Aが掛回して
ある。そして、下部側ローラ19Bと対応して下部アー
ム13の後端部に設けた下部ローラ21Bと前記下部側
ローラ19Bには下部ベルト23Bが掛回してある。
【0011】上記上下のベルト23A,23Bは、前記
下部ワイヤガイド15A,15B,15Cを通過したワ
イヤ電極17A,17B,17Cを挟み込んで後方向へ
搬出する作用をなすもので、左右方向の幅は、図2に示
すように、前記下部ワイヤガイド15A,15B,15
Cの配置間隔より広く設けてある。なお、上下のベルト
23A,23Bは、使用後のワイヤ電極を後方向へ搬出
する機能を有すれば良いものであり、各下部ワイヤガイ
ド15A,15B,15Cに対応してそれぞれ並列に設
けても良いものである。
【0012】前記上部架台11の後側で前記下部アーム
13の後端部に対応した位置には、上下のベルト13
A,13Bによって搬出されたワイヤ電極を引張るピン
チローラ装置25が設けてあり、このピンチローラ装置
25と上下のベルト23A,23Bは、例えばギア列等
の動力伝達機構を介して適宜に連動連結してある。
【0013】したがって、ピンチローラ駆動モータ(図
示省略)を駆動するピンチローラ装置25が駆動される
と共に連動して上下のベルト23A,23Bが駆動さ
れ、下部ワイヤガイド15A,15B,15Cを通過し
たワイヤ電極17A,17B,17Cを後方向へ移送し
搬出することができるものである。
【0014】前記上部架台11には前記下部アーム13
と対向した上部アーム27が前方向へ突出して設けてあ
り、この上部アーム27の先端部には、前記下部ワイヤ
ガイド15A,15B,15Cと対向して対をなす上部
のワイヤガイド29A,29B,29Cを備えた加工ヘ
ッド31が上下動自在に装着してある。上記上部ワイヤ
ガイド29A,29B,29Cには、自動結線時にワイ
ヤ電極17A,17B,17Cを垂直に案内するために
水を垂直に噴出してジェット水流を形成するノズル(図
示省略)が備えられており、この各ノズルに接続した各
配管33A,33B,33C(図2参照)と水圧源35
との間には切換弁37が介設してある。この切換弁37
は、上記水圧源35と各上部ワイヤガイド29A,29
B,29Cとの接続遮断を行うものであり、個別の電磁
弁であっても良いものである。
【0015】前記各上部ワイヤガイド29A,29B,
29Cに対して径又は材質の異なる前記ワイヤ電極17
A,17B,17Cを供給するために、前記上部架台1
1にはワイヤ電極17A,17B,17Cを巻回した複
数の供給リール39A,39B,39Cが回転自在かつ
着脱可能に装着してある。そして、前記上部ワイヤガイ
ド29A,29B,29Cの上方位置に回転自在に設け
た各ガイドローラ41A,41B,41Cと前記各供給
リール39A,39B,39Cとの間には、適数のガイ
ドローラ43が設けてあると共に、各ワイヤ電極17
A,17B,17Cに張力を付与するためのテンション
ローラ45A,45B,45Cが設けられている。
【0016】上記テンションローラ45A,45B,4
5Cは、前記ベルト23A,23B及びピンチローラ装
置25によって引かれるワイヤ電極17A,17B,1
7Cにブレーキをかけることによって張力を付与するも
ので、各テンションローラ45A,45B,45Cは、
それぞれクラッチ機構47A,47B,47Cを介して
電磁ブレーキを備えた適宜の制御モータ49と連動連結
してある。
【0017】したがって、例えば上下の対をなすワイヤ
ガイド29A,15Aによってワイヤ電極17Aを案内
し、このワイヤ電極17AによってワークWの放電加工
を行うとき、クラッチ機構47Aを接続し、前記制御モ
ータ49を適宜に制御してワイヤ電極の送り出しを行う
ことや、電磁ブレーキを作用してテンションローラ45
Aに適宜にブレーキ作用を付与することにより、ワイヤ
電極17Aに適宜の張力を付与することでができるもの
である。同様にして、ワイヤ電極17B,17Cによる
放電加工時にも個別に張力を付与することができるもの
である。すなわち、各ワイヤ電極17A,17B,17
Cのワイヤ径に対応して適正の張力を付与することがで
きるものである。
【0018】前記加工ヘッド31を上下動するために、
適宜の昇降作動装置51が設けられている。すなわち本
例においては、上部アーム27に取付けたブラケット5
2には上下用モータ53が装着してあり、この上下用モ
ータ53によって正逆回転される螺子体55には、加工
ヘッド31に取付けたナット部材57が螺合してある。
したがって、上下用モータ53を適宜に回転制御するこ
とにより、加工ヘッド31が上下動されることになる。
【0019】また、前記ワイヤ電極17A,17B,1
7Cの切断を行うためにワイヤ切断装置59が設けられ
ている。ワイヤ切断装置59としては、ワイヤ電極を機
械的に切断する構成、ワイヤ電極に電流を通電して焼き
切る構成、ワイヤ電極に張力を付与しつつ通電し、ワイ
ヤ電極の1部を細径に形成して当該細径部を通電加熱に
より溶断するなど種々の構成を採用することができる。
すなわち、ワイヤ切断装置59は公知の種々の構成であ
って良いものであるから、上記ワイヤ切断装置59の詳
細についての説明は省略する。
【0020】以上のごとき構成において、図3に示すご
ときダイ61を放電加工する場合について説明する。
【0021】ダイ61は、テーパ面63T及び大径穴6
3Hを予め加工することによって標準形状に形成したダ
イ母材63に、テーパ孔部分65T及びストレート孔部
分65Sを所望の形状に放電加工することによって所望
形状のダイ孔65を形成するものである。
【0022】ワイヤカット放電加工機1を用いてダイ母
材63にダイ孔65を加工するには、先ずダイ母材63
をワーククランプ9によって把持固定する。その後、大
径のワイヤ電極17Aを使用すべく、ダイ母材63のダ
イ孔65の範囲内に予め加工してあるスタート孔を上下
のワイヤガイド29A,15Aの間に位置決めし、制御
モータ49を制御回転して供給リール39Aに巻回され
ているワイヤ電極17Aを上部ワイヤガイド29Aから
下方向へ送り出すと共に切換弁47を切換えて水圧源3
5と配管33Aとを接続し、上部ワイヤガイド29A部
分に備えたノズルから垂直下方向へ水を噴出してジェッ
ト水流を形成する。そして、ワイヤ電極17Aが垂直下
方向に指向され、ワイヤ電極17Aの先端部が前記スタ
ート孔を通過して下部ワイヤガイド15Aを貫通する
と、上下のベルト23A,23Bに挟持されて後方向へ
移送され、ピンチローラ装置25のピンチローラにワイ
ヤ電極17Aの先端部が挟み込まれることにより自動結
線が行われる。
【0023】上述のごとく、ダイ母材63に形成したス
タート孔に大径のワイヤ電極17Aを挿通して自動結線
を行った後、テーパ孔部分65Tの放電加工を行う。こ
の場合、テーパ孔部分65Tの加工精度は粗くて良く、
またワイヤ電極17Aは大径であるから、放電エネルギ
ーが大きく、かつ放電繰り返し数を増す加工条件でもっ
て放電加工を行うことができ、加工速度を大きくしての
放電加工が可能である。したがって、テーパ孔部分65
Tの放電加工を能率良く行うことができるものである。
【0024】上述のごとくテーパ孔部分65Tの放電加
工終了後、加工ヘッド31を上昇せしめると共にワイヤ
切断装置59によってワイヤ電極17Aを切断する。そ
の後、適正小径のワイヤ電極17B又は17Cを使用す
べくXYテーブル5の移動位置決めを行って、ダイ母材
63を上下の対のガイド部材29B,15B又は29
C,15Cの間に位置決めし、前述に準じてワイヤ電極
15B又は15Cの自動結線を行う。
【0025】その後、荒加工、仕上加工、超仕上加工な
どの適宜の加工条件でもってストレート孔部分65Sの
放電加工を行うものである。この場合、最初から仕上加
工又は超仕上加工の加工条件でもって放電加工を行うこ
とも可能であるが、荒加工を行った後に仕上加工又は超
仕上加工を行うことが望ましいものである。
【0026】なお、前記テーパ孔部分65Tの放電加工
を行った後に、同一のワイヤ電極17Aを用いてストレ
ート孔部分65Sを同一加工条件でもって荒加工を行
い、その後にワイヤ電極17Aの切断を行っても良いも
のである。この場合、小径のワイヤ電極17B,17C
でもって最初から仕上加工又は超仕上加工の加工条件で
もって放電加工を行うことができるものである。
【0027】すなわち、荒加工の場合には大径のワイヤ
電極を用いて能率の良い放電加工を行い、仕上加工や超
仕上加工を行う場合にはより小径のワイヤ電極に交換し
て放電加工を行うものである。この場合、前記ストレー
ト孔部分65Sの長さ(板厚)に対応して適切なワイヤ
電極の材質、径が選択され使用され、適正の加工条件の
下で放電加工が行われるものである。
【0028】ところで、前述のごとくダイ母材63のテ
ーパ孔部分65T、ストレート孔部分65Sをワイヤ電
極によって放電加工を行うと、ダイ孔65の形状と同形
状のコア(中子)が生じるのが一般的であり、このコア
を除去するときにワイヤ電極の切断を生じ易いものであ
る。
【0029】そこで、上記コアを生じないように、ワイ
ヤ電極の相対的な移動軌跡を次第に拡大して、コアとな
る部分を中心部から全て放電加工によって除去する放電
加工方法(コアレス加工方法)がある。しかし、従来
は、小径のワイヤ電極により低い加工条件(加工エネル
ギーが小さく加工速度の小さい加工条件)でもってテー
パ孔部分65Tの加工を行い、次に同一電極によってス
トレート孔部分65Sの仕上加工又は超仕上加工を行う
ものであるから、テーパ孔部分65Tの放電加工時の加
工条件を上げようとすると断線を生じ易くなるものであ
り、能率向上を図るにも問題がある。ましてコアレス加
工方法を適用することは、放電加工に多くの時間を要す
るものであり、現実的には不可能である。
【0030】ところが、本例においては、太いワイヤ電
極を用いて高い加工条件(加工エネルギーが大きく加工
速度の大きい加工条件)でもって能率良い放電加工が可
能であり、テーパ孔部分65T、ストレート孔部分65
Sの荒加工を行い得るものであるから、テーパ孔部分6
5T、ストレート孔部分65Sのコアレス加工方法が可
能なものであり、コアを除去する作業が不要となり、荒
加工後にはワイヤ電極を交換し自動結線を行うことによ
り、全自動でもってテーパ孔部分65Tの放電加工から
ストレート孔部分65Sの仕上加工、超仕上加工の一連
の放電加工を行い得るものである。
【0031】以上のごとき説明より理解されるように、
本例によれば、ワイヤカット放電加工機1におけるワー
ククランプ9にワークWを固定した状態において径又は
材質の異なるワイヤ電極17A,17B,17Cを選択
に使用して、かつ各ワイヤ電極17A,17B,17C
に対応した各種の加工条件でもって放電加工を行うこと
ができるものである。
【0032】したがって、例えば大径のワイヤ電極を用
い、かつ高い加工条件(加工速度の大きい加工条件)で
もって荒加工やコアレス加工を行った後、小径のワイヤ
電極に変換して仕上加工、超仕上加工を行うことがで
き、一連の放電加工を全自動的に能率良く行い得るもの
である。
【0033】なお、本発明は前述の実施の形態のみに限
定されるものではなく、種々の変形を行うことによりそ
の他の形態でも実施可能である。すなわち、前記説明に
おいては、上下対のワイヤガイドの複数を左右方向に隣
接して配置した構成の場合について説明したが、上下対
のワイヤガイドは前後方向に隣接して配置する構成とす
ることも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上のごとき説明より理解されるよう
に、本発明に係るワイヤカット放電加工機は異なるワイ
ヤ電極を巻回した複数の供給リールを備えると共に各ワ
イヤ電極を案内するための複数対の電極ガイドを隣接し
て備えた構成であるから、径の異なるワイヤ電極に対応
した適正の加工条件でもって放電加工を行うことがで
き、コアレス加工や荒加工から仕上加工、超仕上加工の
一連の加工を能率良く行い得るものである。
【0035】ダイの加工方法は、ダイ孔のテーパ孔部分
の放電加工を大径のワイヤ電極を用い高い加工条件で行
った後、次に小径のワイヤ電極に変換してストレート孔
部分の仕上加工を行う一連の加工を1台のワイヤカット
放電加工機によって行うものであるから、ダイのテーパ
加工、荒加工から仕上加工までを能率良く行い得るもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るワイヤカット放電機
を概念的に図示した説明図である。
【図2】上下のワイヤガイドの配置関係や各種の機能を
説明するための作用説明図である。
【図3】ダイの構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ワイヤカット放電加工機 5 XYテーブル 7 加工槽 9 ワーククランプ 13 下部アーム 15A,B,C 下部ワイヤガイド 17A,B,C ワイヤ電極 23A,B ベルト 27 上部アーム 29A,B,C 上部ワイヤガイド 31 加工ヘッド 35 水圧源 39A,B,C 供給リール 45A,B,C ピンチローラ 47A,B,C クラッチ機構 49 制御モータ 59 切断装置 61 ダイ 63 ダイ母材 65 ダイ孔 65S ストレート孔部分 65T テーパ孔部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C059 AA01 AB05 AB10 DA06 FA00 FB02 FD00 HA09 4E050 JA01 JB06 JD03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動結線機能を備えたワイヤカット放電
    加工機において、径又は材質の異なるワイヤ電極を巻回
    した複数の供給リールを備えると共に、上記各供給リー
    ルから送給されるワイヤ電極を案内するための複数対の
    電極ガイドを隣接して備えたことを特徴とするワイヤカ
    ット放電加工機。
  2. 【請求項2】 ワイヤカット放電加工機におけるワーク
    クランプにダイ母材を固定し、大径のワイヤ電極を使用
    して上記ダイ母材のダイ孔にテーパ加工を行った後、上
    記ワイヤ電極を切断し、その後に小径のワイヤ電極の自
    動結線を行い、この小径のワイヤ電極によってダイ母材
    に形成したダイ孔のストレート孔部分の仕上加工を行う
    一連の加工を1台のワイヤカット放電加工機によって行
    うことを特徴とするワイヤカット放電加工機によるダイ
    加工方法。
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