JP2002011528A - 金属ベローズの製造装置 - Google Patents

金属ベローズの製造装置

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JP2002011528A
JP2002011528A JP2000192802A JP2000192802A JP2002011528A JP 2002011528 A JP2002011528 A JP 2002011528A JP 2000192802 A JP2000192802 A JP 2000192802A JP 2000192802 A JP2000192802 A JP 2000192802A JP 2002011528 A JP2002011528 A JP 2002011528A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 S形断面のベローズを傷付けることなく精度
良く成形できるベローズ製造装置を提供する。 【解決手段】 ベローズ製造装置は、素管11の軸線方
向に配置される金型13,14と、素管11に挿入され
るマンドレル18を備えている。金型13,14は素管
11の径方向に分割可能である。マンドレル18は素管
11の内面側に液圧室47を形成するためのシール部材
45,46を備えている。加圧された液を液圧室47の
内部に供給することによって素管11の一部を外側に膨
らませるとともに、第2の金型14を第1の金型13に
近付けることによって、金型13,14の成形面36,
37に応じたS形断面のひだ壁を形成する。ひだ壁を形
成したのち第2の金型14を径方向にひらく前に、金型
14を成形後のひだ壁から離す方向に少し後退させる。
そののち型開閉機構によって金型14をひらく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アキュムレータあ
るいは真空バルブ、ポンプなどに内蔵される金属ベロー
ズの製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属ベローズにはその軸線方向に山部と
谷部が交互に形成されている。これら山部と谷部の断面
形状(ひだ壁の断面形状)として、U形以外に、V形、
Ω形、あるいはS形など様々な形態が知られている。例
えば図17に示すベローズ1はその軸線X方向に交互に
形成された複数の山部2と谷部3とを有している。これ
ら山部2と谷部3を構成するひだ壁4,5はそれぞれS
形断面をなしている。
【0003】このようなS形断面のベローズ1は、U形
断面のひだ壁を有する通常のベローズと比較して、軸線
方向に圧縮したときの密着長が十分短いため、自由長か
らの伸縮ストロークを長くとれるといった長所がある。
なお、この明細書で言うS形断面とは、ベローズ1の径
方向に滑らかに連続する凹凸(湾曲面)が、波のように
交互に形成されている形状を言い、厳密な意味でのS字
形を意味するわけではない。
【0004】S形断面の金属ベローズ1を製造する方法
として、例えば、プレスによって成形されたS形断面の
複数枚の円板状ベローズ要素を溶接によって順次つなぎ
合わせる方法が知られている。あるいは、ベローズの材
料である金属素管からバルジ加工によって山部と谷部を
一体に成形する方法も知られている。前者はいわゆる溶
接ベローズであり、後者は一体成形ベローズと称されて
いる。一体成形ベローズは溶接ベローズと比較して、加
工工数が少なく、材料の歩留まりが高く、品質も安定し
ているなどの長所がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記S形断面のベロー
ズを一体成形するために、バルジ加工の一例として液圧
成形が適用されることがある。液圧成形を行うベローズ
製造装置は、ベローズの材料である素管の外周側に設け
る第1の金型および第2の金型を有している。そして素
管の内側から液圧を作用させることにより、第1の金型
と第2の金型との間で素管の一部を膨らませつつ、これ
らの金型を互いに近付ける方向に移動させて、金型間に
素管の一部を挟み込むことによってひだ壁を成形する。
【0006】このようなベローズ製造装置において、図
11に示すように金型13,14の成形面36,37の
テーパ角α1,α2が小さい場合、ひだ壁を成形したの
ち金型13,14を素管の径方向にひらく際に、成形直
後のひだ壁に成形面36,37の一部が強く当たること
により、ベローズに傷が付くという問題が生じた。ベロ
ーズに傷が付くことを回避するには、図12に示す金型
13′,14′のように、成形面36′,37′のテー
パ角β1,β2を大きくすればよい。しかしテーパ角β
1,β2が大きい金型13′,14′は、ひだ壁を成形
する際に金型13′,14′の先端部C,C間の距離が
大きいため、ひだ壁を十分な波形に成形できないという
問題がある。
【0007】従って本発明の目的は、S形断面のベロー
ズも傷付けることなくしかも正確な形状にひだ壁を成形
できるベローズ製造装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明のベローズ製造装置は、素管の外周に設ける固
定金型と、前記固定金型に対し前記素管の軸線方向に離
間して配置されかつ前記素管の径方向に分割可能な移動
金型と、前記素管の内面において前記固定金型と対応す
る位置に設けられた第1のシール手段と、前記素管の内
面において前記移動金型と対応する位置に設けられかつ
前記第1のシール手段との間に液圧室を形成する第2の
シール手段と、前記液圧室に加圧された液を供給するこ
とによって前記液圧室に位置する前記素管の一部を外側
に膨張させる液圧供給手段と、前記移動金型を前記固定
金型に近付ける方向に移動させることにより前記素管の
前記膨張した部位を前記固定金型と移動金型との間で塑
性変形させてひだ壁を成形する型駆動機構と、前記ひだ
壁が成形されたのち前記移動金型を素管の径方向にひら
く前に該移動金型を前記ひだ壁から離す方向に僅かに後
退させる微量後退手段と、前記移動金型が前記微量後退
手段によって後退させられたのち該移動金型を径方向に
ひらく型開閉機構と、前記移動金型が径方向にひらいた
後に前記素管を該移動金型および前記固定金型に対して
素管の軸線方向に所定量相対移動させる素管送り機構と
を具備している。
【0009】本発明のベローズ製造装置は、第1のシー
ル手段と第2のシール手段との間の液圧室に加圧された
液を供給し、素管の一部を外側に膨張させるとともに、
移動金型を固定金型に近付ける方向に移動させる。こう
することにより、素管の一部が固定金型と移動金型との
間に挟まれて塑性変形し、ひだ壁が成形される。ひだ壁
が成形されたのち、微量後退手段によって移動金型をひ
だ壁から離す方向に少し後退させる。そののち移動金型
が径方向にひらく。移動金型が径方向にひらいたのち、
素管送り機構によって素管が移動金型および固定金型に
対して軸線方向に所定量移動する。
【0010】この発明において、前記固定金型と移動金
型は、互いの対向面に、例えば断面S形のひだ壁を成形
するための成形面を備えている。この場合、各成形面
は、それぞれ、前記素管の軸線と直角な線分とのなすテ
ーパ角を10度以下の狭角にするとよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第1の実施形態に
ついて図1から図11を参照して説明する。図2に概略
を示すベローズ製造装置10は、金属ベローズの材料で
ある直管状の薄肉金属素管11を、液圧によりバルジ加
工するものである。この製造装置10は、ベースフレー
ム12と、固定側の第1の金型13および移動側の第2
の金型14を含む金型セット15と、第2の金型14を
素管11の軸線方向に移動させる型駆動機構16と、素
管11を保持するチャック17と、素管11の内部に挿
入されるマンドレル18と、マンドレル18を素管11
の軸線方向に移動させるマンドレル駆動機構19と、素
管11を保持するチャック17を素管11の軸線方向に
移動させる素管送り機構20などを備えている。
【0012】図1に示すように、第1の金型13は第1
の型ホルダ30に保持されている。第2の金型14は第
2の型ホルダ31に保持されている。第2の金型14と
型ホルダ31は、第1の金型13と型ホルダ30に対し
て、素管11の軸線方向に相対的に往復移動可能であ
る。この実施形態の場合、サーボモータ等のアクチュエ
ータを用いた型駆動機構16(図2に示す)により、第
2の型ホルダ31が第2の金型14と一体に素管11の
軸線方向に移動させられるようになっている。
【0013】型駆動機構16は、例えばサーボモータ1
6aと、サーボモータ16aによって回転駆動されるボ
ールねじ16bなどからなり、サーボモータ16aに入
力するパルスに応じてサーボモータ16aが回転するこ
とにより、第2の金型14が素管11の軸線方向に移動
するようになっている。型駆動機構16は、この発明で
言う微量後退手段としても機能する。
【0014】金型13,14と型ホルダ30,31は、
図3にその一部を示すように、分割面38を境に型開閉
機構39によって径方向(図3に矢印Wで示す方向)に
二分割できるようになっている。この実施形態の場合に
は、第1の金型13がこの発明で言う固定金型に相当
し、第2の金型14が移動金型に相当する。ただしこれ
とは逆に、第2の金型14と型ホルダ31を固定し、第
1の金型13と型ホルダ30を素管11の軸線方向に移
動させるように構成してもよい。
【0015】図1等に示すように、金型13,14に素
管11を挿入する孔34,35が形成されている。第1
の金型13と第2の金型14の相互対向面には、成形す
べきベローズ1(図17に示す)のひだ壁4,5に応じ
て、それぞれS形断面の成形面36,37が形成されて
いる。
【0016】図11に示すように金型13,14の成形
面36,37のテーパ角α1,α2は10度以下の狭角
である。例えばα1は6.5度であり、α2は8.9度
である。図12は成形面36′,37′のテーパ角β
1,β2が20度を越える金型13′,14′(比較
例)を示している。例えばβ1は20.6度であり、β
2は20.4度である。ここで言うテーパ角α1,α
2,β1,β2とは、各々の金型の軸線(素管11の軸
線X)と直角な方向の線分Aに対し、各成形面の基部B
と先端部Cとを結ぶ線分Dがなす角度である。
【0017】マンドレル18は、素管11に挿入される
円筒状のボディ40と、ボディ40の内部を相通しかつ
ボディ40に対して軸線方向に移動可能なセンターロッ
ド41と、センターロッド41の先端部に設けられたピ
ストン状のシールヘッド42などを備えている。シール
ヘッド42の外周部には、第1の金型13の内周側に位
置する第1のシール部材45が設けられている。
【0018】ボディ40の外周部に、第2の金型14の
内周側に位置する第2のシール部材46が設けられてい
る。これらシール部材45,46間において、素管11
の内面側に液圧室47が形成される。第1のシール部材
45は、この発明で言う第1のシール手段として機能す
る。第2のシール部材46は、この発明で言う第2のシ
ール手段として機能する。
【0019】センターロッド41には、液圧室47に開
口する液圧導入口48と、この液圧導入口48に連通す
る液流通部49が形成されている。液流通部49には、
加圧された流体(例えば水)を液圧室47に供給するた
めの液圧供給装置50(図2に示す)が接続されてい
る。
【0020】以下に、上記製造装置10を用いて行われ
るベローズ製造工程について説明する。図1に示すよう
に、第1の金型13と第2の金型14を互いに離間さ
せ、かつこれらの金型13,14を二分割した状態(径
方向にひらいた状態)で、金型13,14に素管11を
セットするとともに、素管11の開口端から素管11の
内部にマンドレル18を挿入する。
【0021】その後、図4に示すように金型13,14
を径方向に閉じる。図4中の矢印M1は金型13,14
が閉じる方向を示している。このとき第1のシール部材
45は第1の金型13の内周側に位置し、第2のシール
部材46は第2の金型14の内周側に位置することにな
る。
【0022】そののち、図5に示すように、液圧供給装
置50によって加圧された流体(例えば水)が、液流通
部49と液圧導入口48を経て液圧室47に供給され
る。液圧室47に供給された液体の圧力により、シール
部材45,46間において素管11の一部11aが外径
方向に少し膨らむ。
【0023】図6に示すように、液圧室47内の液圧を
維持した状態で、第2の金型14と第2の型ホルダ31
およびボディ40とシール部材46が、互いに同期して
第1の金型13に向かって矢印F1方向に移動させられ
る。こうすることによって、金型13,14の成形面3
6,37に素管11の一部11aが挟まれて塑性変形
し、成形面36,37に応じたS形断面のひだ壁4,5
が成形される。
【0024】こうして一山分のひだ壁4,5が成形され
たのち、図7に示す微量後退工程において、第2の金型
14が型駆動機構16(図2に示す)によって、僅かな
距離Δdだけ戻される。すなわち、第2の金型14が第
1の金型13から離れる方向(矢印Rで示す方向)に僅
かな距離Δdだけ後退する。この距離Δdは、ひだ壁
4,5のピッチP(図16に示す)に応じて設定され、
例えばピッチPが4.4mmの場合にΔdは約2mm、
ピッチPが2.8mmの場合にΔdは約1mmである。
後退する距離Δdが大きくなり過ぎると、第2の金型1
4が一つ前に成形されたひだ壁4を傷付けてしまうおそ
れがある。このため、後退させる距離ΔdはピッチPの
半分以下の小さな量とするとよい。
【0025】この微量後退工程を経て第2の金型14が
少し後退したのち、図8に示すように第1の金型13と
第2の金型14が径方向(矢印M2で示す方向)にひら
く。こうして金型13,14がひらく前に、予め前記微
量後退工程によって、第2の金型14が少し後退してい
るため、金型13,14の成形面36,37が成形後の
ひだ壁4,5を強く押してしまうことが回避され、ひだ
壁4,5が傷付くことを防止できる。
【0026】金型13,14が径方向にひらいたのち、
素管送り機構20によって素管11が金型13,14に
対して図9に矢印F2で示す方向(管軸方向)に所定量
相対的に送られる。また、第2の金型14と型ホルダ3
1が矢印F3で示す方向に後退して成形前の位置に戻る
とともに、これと同期してボディ40とシール部材46
も後退する。
【0027】ひだ壁4の前側に第2の金型14の成形面
37が位置した時点で、図10に示すように第1の金型
13と型ホルダ30および第2の金型14と型ホルダ3
1が矢印M1方向に閉じる。そして前述の図5から図1
0に示す一連の工程が再び繰返されることによって、次
の一山分のひだ壁4,5が成形される。こうして一山ず
つひだ壁4,5を順次形成することによって、図16に
示す一次成形ベローズ1′が製造される。
【0028】この実施形態の金型13,14は、図11
に示すように成形面36,37のテーパ角α1,α2を
それぞれ10度以下の狭角としているため、ひだ壁4,
5を成形する際に、素管11に対する金型13,14の
先端部C,C間の距離Lが小さくなる。このため素管1
1の型なじみが良くなり、ひだ壁4,5の波形を十分に
成形でき、図17に示す最終製品のベローズ1に近い形
状の一次成形ベローズ1′を製造することができる。
【0029】なお、一次成形ベローズ1′を軸線方向に
圧縮し、各ひだ壁4,5を互いに密着させることによ
り、図17に示すように山部2の先端2aと谷部3の先
端3aの曲率半径をさらに小さくすることができる。
【0030】前記実施形態の金型13,14の成形面3
6,37は、テーパ角α1,α2をそれぞれ10度以下
の狭角としている。これに対し、図12は成形面3
6′,37′のテーパ角β1,β2が20度を越える金
型13′,14′を示している。この金型13′,1
4′を用いて成形されたS形断面のベローズ(比較例)
と、図11に示す金型13,14を用いて成形されたS
形断面のベローズ(実施例)の耐久試験結果を図13に
示した。
【0031】図13から判るように、図11に示された
テーパ角α1,α2が小さい成形面36,37によって
成形されたベローズは、図12に示す大きなテーパ角β
1,β2の成形面36′,37′によって成形されたベ
ローズと比較して、耐久性が大幅に向上している。その
理由は、テーパ角α1,α2の小さい成形面36,37
を用いてひだ壁4,5を成形した場合には、テーパ角β
1,β2が大きい成形面36′,37′を用いる場合と
比較して、素管11に対する金型13,14の先端部
C,C間の距離Lを小さくすることができることによ
り、ひだ壁4,5のS形状が安定するためと考えられ
る。
【0032】図11に示したようにテーパ角α1,α2
が小さい成形面36,37によってひだ壁4,5を成形
する場合、ひだ壁4,5を成形したのちそのまま金型1
3,14を径方向にひらいてしまうと、成形直後のひだ
壁4,5に成形面36,37の一部が強く当たってしま
い、ひだ壁4,5が傷付いてしまう。
【0033】そこでこの実施形態のベローズ製造装置1
0は、ひだ壁4,5が成形されたのち金型13,14が
径方向にひらく直前に、前述の微量後退工程において、
型駆動機構16によって第2の金型14を少し後退させ
ている(図7参照)。このため、金型13,14が径方
向にひらく際に、成形面36,37の一部が成形直後の
ひだ壁4,5を強く押してしまうことを回避でき、ひだ
壁4,5に傷がつくことを防止できた。
【0034】なお、図14と図15は本発明の第2の実
施形態のベローズ製造装置10′を示している。このベ
ローズ製造装置10′は、シールヘッド42′を一体に
有する部材とボディ40′のみによってマンドレル1
8′を構成することにより、マンドレル18′の構造を
簡単にしている。それ以外の構成と作用は第1の実施形
態と同様である。この第2の実施形態のベローズ製造装
置10′の場合、第2の金型14を第1の金型13に向
かって移動させる際に、シールヘッド42′とシール部
材45が第2の金型14と同期して移動し、その移動の
際にシール部材45が素管11の内面を滑りながら軸線
方向に移動する。このような構成によればマンドレル1
8′の構成が簡単となる。
【0035】前記実施形態では、型駆動機構16そのも
のが微量後退手段としての機能を兼ね備えている。ただ
しこの発明を実施するに当たって、微量後退手段は、型
駆動機構16とは別に設けた油圧式あるいは機械式の駆
動機構によって、移動金型を僅かに後退させてもよい。
【0036】またこの発明は、S形断面のベローズを製
造するのに適しているが、場合によってはV形断面やU
形断面など、金型の成形面の形状に応じて、S形以外の
断面形状のひだ壁を有するベローズの製造にも用いるこ
とができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、金型
の成形面の形状に応じてS形断面やV形断面、Ω形、U
形断面等の所望のひだ壁を有するベローズを製造するこ
とができる。特にS形断面のように凹凸のある成形面に
よってひだ壁を成形する場合、成形面のテーパ角が小さ
くても、金型が径方向にひらく際にベローズのひだ壁が
成形面によって傷付くことを防止できる。
【0038】請求項2に記載した発明によれば、S形断
面のひだ壁を有するベローズを傷付けることなく製造で
きる。請求項3に記載した発明によれば、テーパ角の小
さい成形面を有する金型によってS形断面のひだ壁を成
形することにより、成形時の固定金型と移動金型の先端
部間の距離を小さくとることができ、ひだ壁の形状が安
定することにより、耐久性の高い金属ベローズを製造で
き、しかも金型がひらく際にベローズのひだ壁が成形面
によって傷付くことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すベローズ製造装
置の一部の断面図。
【図2】図1に示されたベローズ製造装置の全体を概略
的に示す側面図。
【図3】図1に示されたベローズ製造装置の型開閉機構
の一部を示す正面図。
【図4】図1に示されたベローズ製造装置において金型
に素管をセットした状態の断面図。
【図5】図1に示されたベローズ製造装置において素管
に液圧を作用させた状態の断面図。
【図6】図1に示されたベローズ製造装置においてひだ
壁が成形された状態を示す断面図。
【図7】図1に示されたベローズ製造装置において金型
を少し後退させた状態を示す断面図。
【図8】図1に示されたベローズ製造装置において金型
をひらいた状態の断面図。
【図9】図1に示されたベローズ製造装置において一方
の金型を軸線方向に移動させた状態の断面図。
【図10】図1に示されたベローズ製造装置において金
型を閉じた状態の断面図。
【図11】図1に示されたベローズ製造装置の金型の一
部を拡大して示す断面図。
【図12】テーパ角が大きい比較例の金型の一部を拡大
して示す断面図。
【図13】互いにテーパ角が異なる2種類の金型を用い
て製造されたベローズの耐久試験結果を示す図。
【図14】本発明の第2の実施形態を示すベローズ製造
装置の一部の断面図。
【図15】図14に示されたベローズ製造装置において
ひだ壁が成形された状態を示す断面図。
【図16】一次成形されたベローズの一部の断面図。
【図17】完成したベローズの一部の断面図。
【符号の説明】
1…ベローズ 4,5…ひだ壁 10…ベローズ製造装置 11…素管 13…第1の金型(固定金型) 14…第2の金型(移動金型) 16…型駆動機構(微量後退手段) 20…素管送り機構 36,37…成形面 39…型開閉機構 45…第1のシール部材 46…第2のシール部材 47…液圧室 50…液圧供給装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベローズの材料としての金属素管の外周に
    設ける固定金型と、 前記固定金型に対し前記素管の軸線方向に離間して配置
    されかつ前記素管の径方向に分割可能な移動金型と、 前記素管の内面において前記固定金型と対応する位置に
    設けられた第1のシール手段と、 前記素管の内面において前記移動金型と対応する位置に
    設けられかつ前記第1のシール手段との間に液圧室を形
    成する第2のシール手段と、 前記液圧室に加圧された液を供給することによって前記
    液圧室に位置する前記素管の一部を外側に膨張させる液
    圧供給手段と、 前記移動金型を前記固定金型に近付ける方向に移動させ
    ることにより前記素管の前記膨張した部位を前記固定金
    型と移動金型との間で塑性変形させてひだ壁を成形する
    型駆動機構と、 前記ひだ壁が成形されたのち前記移動金型を素管の径方
    向にひらく前に該移動金型を前記ひだ壁から離す方向に
    僅かに後退させる微量後退手段と、 前記移動金型が前記微量後退手段によって後退させられ
    たのち該移動金型を径方向にひらく型開閉機構と、 前記移動金型が径方向にひらいた後に前記素管を該移動
    金型および前記固定金型に対して素管の軸線方向に所定
    量相対移動させる素管送り機構と、 を具備したことを特徴とする金属ベローズの製造装置。
  2. 【請求項2】前記固定金型と移動金型の相互対向面に、
    それぞれ断面S形のひだ壁を成形するための成形面を備
    えていることを特徴とする請求項1記載の金属ベローズ
    の製造装置。
  3. 【請求項3】前記固定金型と移動金型の各成形面は、そ
    れぞれ、前記素管の軸線と直角な線分とのなすテーパ角
    を10度以下の狭角としたことを特徴とする請求項2記
    載の金属ベローズの製造装置。
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