JP2002011453A - 廃棄物の分離回収方法及び装置 - Google Patents
廃棄物の分離回収方法及び装置Info
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Abstract
分離して回収する。特に比抵抗値が低い材質である石膏
等を主成分とする基材にアスベストを配合した廃ボード
等の廃棄物を、基材とアスベストに分離した状態で効率
良く回収する。、 【解決手段】 比抵抗値の低い材質である石膏等を主成
分とした基材にアスベスト配合して固化した廃ボード等
の廃棄物を原料とし、1次粉砕工程として破砕機50で
粗粉砕した後、竪型粉砕機1にてさらに粉砕して廃棄物
の粉末とし、該粉末を電気集塵機EPに投入し、該電気
集塵機EPで捕集可能な比抵抗値を有した基材成分のみ
を該電気集塵機EPで捕集し、電気集塵機EPの後流側
に配したバグフィルタ46でその他の成分を捕集するよ
うにして廃棄物を分離回収することにより、基材とアス
ベストを分離した状態で効率良く回収する。
Description
分でなる廃棄物の粉末を分離して回収する方法と装置に
係わり、比抵抗値の低い材質を主成分とする基材中に比
抵抗値の高い材質が混在する廃棄物の粉末(原料と称す
ることもある)の中から、比抵抗値の低い材質と比抵抗
値の高い成材質とを分離して回収する方法と装置に係わ
る。
の中には様々な成分が混在するものが多く、環境に対す
る配慮からこれらのような廃棄物を安全に処分する方法
が求められてきているが、特に有害物質を含む廃棄物は
その処分方法に問題が多く、処分方法に問題のある廃棄
物の代表的なものとして、建材ボード又はスレート等の
廃棄物があげられる。
膏等を主成分とする基材中に、アスベストを配合して製
造した物が多い。近年においてはアスベストが有害物質
であることからアスベストそのものは徐々に使用されな
くなってきているが、過去において建築材料の外壁や内
壁として使用された建材ボード等は、その内部に断熱補
強材としてのアスベストを大量に配合して製造した。該
アスベストは建材ボード等の断熱補強材として用いるに
優れた材料であり、特に有害物質としてアスベストの使
用を制限する前の建材ボード等は、その内部に断熱補強
材としてのアスベストを数十パーセント配合したものも
多くある。
屋等の建築物を取り壊す、あるいはリフォームする際に
おいて発生する廃棄物の中には、アスベストを含有した
建材ボード等が多数含まれている。
いては、アスベストを含有した建材ボード等の廃棄物を
大量に処理しなければならないが、アスベストは毒性を
有した材料でもあるため、不要になった建材ボード(廃
ボードと称することもある)等を処理する際において
は、廃ボード等に含まれるアスベストを安全な状態にし
て処理する必要が生まれている。
は、廃ボード等をそのまま埋め立てる、あるいは廃ボー
ド等をハンマークラッシャやハンマーシュレッダ等の粉
砕機により一定粒度(例えば、100mm以下)にまで
破砕して粉砕し、該粉砕品をそのまま埋め立てるといっ
た方法が用いられていたが、無害化していないアスベス
トをそのまま埋め立てに使えば、環境に悪影響を与える
といったことから、アスベストを無害化処理した後、廃
棄すると言った方法が試みられてくるようになった。
アスベストとを分離しないままでは、アスベストに対し
ての無害化処理を行いにくく、また、無害化しても廃棄
物の分量が多くなるのでいずれ埋め立て場所の不足を招
くといった問題を有する。
し、基材とアスベストを分離した後、分離したアスベス
トのみを無害化処理して廃棄するといった方法であれば
アスベストに対して無害化処理を施しやすく効率的であ
るが、基材とアスベストは比重的に近いことから、重力
分級型、慣性分級型、また遠心分級型等の分級装置を用
いても、効率良く基材とアスベストを分離することがで
きなかった。そのため、粉末の中に含まれるアスベスト
を無害化処理した後、廃棄すると言った方法は、まだ一
般的な方法とはなっていない。
のであり、廃棄物の粉末を分離して回収する方法とその
装置に係わり、廃棄物を構成する各成分の比抵抗値の違
いに着目し、例えばセメント、石膏等の比抵抗値の低い
材質を主成分とする基材中に、アスベスト等の比抵抗値
の高い材質が混在する廃棄物の粉末の中から、比抵抗値
の低い材質とアスベスト等の比抵抗値の高い材質とを分
離して回収するに適した廃棄物の分離回収方法とその装
置に係わる。
め、本発明による廃棄物の分離回収方法は、 (1) 比抵抗値が異なる成分でなる廃棄物の粉末を電
気集塵機に投入し、該電気集塵機で捕集可能な比抵抗値
を有した成分のみを該電気集塵機で捕集し、電気集塵機
の後流側に配したバグフィルタでその他の成分を捕集す
るようにして廃棄物を分離回収するようにしたことを特
徴とした。
方法において、比抵抗値の低い材質を主成分とする基材
中にアスベストが混在する廃棄物の粉末からアスベスト
を回収する廃棄物の分離回収方法であり、該廃棄物の粉
末中に含まれるアスベストを該基材を電気集塵機で捕集
することにより基材と分離し、該基材と分離したアスベ
ストをバグフィルタにより捕集して回収することを特徴
とした。
の分離回収方法において、前記廃棄物の基材がセメン
ト、石膏、珪石、パルプ材、及びフライアッシュの少な
くとも1種からなり、該基材にアスベストが混在されて
なる廃ボード又はスレート等の廃棄物であることを特徴
とした。
載の廃棄物の分離回収方法において、前記廃棄物の粉末
は、竪型粉砕機、シュレッダ又はクラッシャ等の粉砕機
により粉砕した廃棄物の粉砕品、粉砕の過程で発生する
廃棄物の粉塵、及び建築物を取り壊す際に発生する廃棄
物の粉塵の少なくとも1つであることを特徴とした。
は、 (5) 電気集塵機と、その後流側に配列されたバグフ
ィルタと、を備えた廃棄物の分離回収装置であって、該
電気集塵機で集塵できない成分をガスと共に排出する電
気集塵機の排出口とバグフィルタの取入口とを接続し、
前記電気集塵機で集塵できない成分をバグフィルタによ
り捕集するように構成したこと。
る廃棄物の分離回収方法及び装置の詳細について説明す
る。図1から図3は本発明による実施形態を示し、図1
は本実施形態に用いた粉砕回収装置のフローシートであ
り、図2は本実施形態に用いる電気集塵機の構造を説明
する要部断面図である。図3は本実施形態に用いる竪型
粉砕機の構造を説明する要部断面図である。
砕回収装置の構成について、以下に説明する。本発明の
実施形態に用いる粉砕回収装置のフローシートを図1に
示す。図1に示した粉砕回収装置は、廃棄物(本実施形
態においては廃ボード)を大まかに破砕して粗粉砕する
破砕装置50と、破砕装置50にて粗粉砕した廃ボード
の破砕品を一旦貯留する原料ホッパ42と、該原料ホッ
パ42に貯留した該破砕品をさらに2次粉砕し、粉末で
ある粉砕品としてその上部より取り出す竪型粉砕機1
と、を備えている。
に、竪型粉砕機1より取り出した粉末である粉砕品を基
材とアスベストに分離し、アスベスト以外の部分を取出
口E5から取り出す電気集塵機EPと、電気集塵機EP
で集塵しない粉末を捕集するバグフィルタ46と、バグ
フィルタを介して電気集塵機EP内のガス(本実施形態
においては空気)吸引するエキゾーストファン45と、
を備えた廃棄物の分離回収装置100を有する。
その導入口E1と竪型粉砕機1の上部取出口39とを配
管で接続しており、またその排出口E3とバグフィルタ
46との取入口46Aとを配管で接続している。また、
該バグフィルタ46の吸引口45Bとエキゾーストファ
ン45とは配管にて接続しており、電気集塵機EPの内
部と竪型粉砕機1の内部とをエキゾーストファン45に
よって吸引することにより、竪型粉砕機1の上部取出口
39よりガスとともに粉末となった粉砕品を取り出し、
該取り出した粉末を導入口E1より電気集塵機EPの中
に導入し、また電気集塵機EPで集塵不可能な成分の粉
末をバグフィルタ46で捕集することができるよう構成
されている。なお、本実施形態における分離回収装置1
00は上記のようにエキゾーストファン45を接続して
構成したがこれに限るものではなく、例えば、複数台の
エキゾーストファンを用いる方法等、竪型粉砕機1の上
部取出口39よりガスとともに粉末となった粉砕品を取
り出して該取り出した粉末を導入口E1より電気集塵機
EPの中に導入する方法は様々である。
極Eを図2に示すように電気集塵機EP内の上方部に複
数本配し、また集電極EUを放電極Eの下部に配したも
のである。また、導入口E1より導入して電機集塵機E
P内にガスとともに供給した粉末は、放電極Eと集塵極
EUの間をすり抜けるようにして排出口E3に向かうよ
う構成している。そして、導入口E1より電気集塵機E
P内に入った粉末の中で比抵抗値が低く帯電しやすい成
分のものは、電気集塵機EP内の放電極Eと集塵極EU
の間で帯電して集塵極側に移動して集塵極EUに付着す
る。
にて定期的に衝撃を与えるよう構成しており、集塵極E
Uに付着した粉末は図示しないハンマーの衝撃によって
集塵極EUから剥落して、電気集塵機EP内の下方に配
した取出口E5から電気集塵機EPの外部へ落ちていく
構造となっている。
値が高く帯電しない成分の粉末は集塵極側に移動しない
ため、排出口E3よりガスとともに取り出しバグフィル
タ46で捕集して、バグフィルタ46の取出口46Cよ
り取り出すことができるように構成している。なお、本
実施形態においては、比抵抗値が1×105から5×1
010Ω・cm(オーム・センチメートル)までの範囲に
ある成分の粉末を電気集塵機EPで捕集できる。
にその断面図を示すように、粉砕機の下部に設置された
減速機2Bを介して電動機により駆動されて回転する回
転テーブル2と、回転テーブルの上面である回転テーブ
ル上面2Aの外周部を円周方向に等分する位置に配設さ
れた複数個の粉砕ローラ3とを備えた粉砕装置である。
前記ケーシングの回転テーブル上面2Aの中央上部に
は、回転テーブル上面2Aに原料を投入する原料投入口
35と原料投入シュート13が設けられており、原料投
入口35から原料投入シュート13を介して回転テーブ
ル上面2Aに原料を投入する(供給と称することもあ
る)ことができるよう構成し、該投入した原料は、回転
テーブル上面2Aで回転することにより、回転テーブル
上面2Aを渦巻き状の軌跡を描きながら回転テーブル上
面2Aの外周部に移動して、回転テーブル上面2Aと粉
砕ローラ3に噛み込まれ粉砕される。
ラ3に噛み込まれて粉砕された原料(粉砕品と称するこ
ともある)は、その大部分が該回転テーブル上面2Aの
外縁部に周設されたダムリング15を乗り越え、回転テ
ーブル上面2Aの外周部と下部ケーシング1Aとの隙間
である環状空間部30(環状通路30と称することもあ
る)へと向かう構造となっている。
1は、その上方に有する上部取出口39から電気集塵機
EPまで配管によって接続しており、また電気集塵機E
P、及びバグフィルタ46を介してエキゾーストファン
45が配管によって接続している。従って、本実施の形
態における竪型粉砕機1は、エキゾーストファン45作
動して排風することによって竪型粉砕機1内のガスであ
る空気を上部取出口39より吸引することにより、竪型
粉砕機1内部が負圧となって環状空間部30よりガスで
ある空気が供給される構造となっている。
転テーブル上面2Aの外周部と下部ケーシング1Aとの
隙間である環状空間部30へと向かった粉砕品は、環状
空間部30より供給された空気により吹き上げられて上
部ケーシング1B内を上昇でする構造となっている。
ブル2の上方に上部ケーシング1Bに回転自在に取付け
られて、図示されない駆動源により回転する回転式分級
機であるセパレータ14を配している。該セパレータ1
4は上方に向かって拡径し略円錐状に配された複数枚の
羽根14A等によって形成されており、上部ケーシング
1B内を上昇した原料を回転するセパレータ14の羽根
14Aによって分級して所定粒度の原料のみを微粉材と
してガスとともに上部取出口39より取出す構造となっ
ている。なお、セパレータ14を通過できなかった粉砕
品は回転テーブル上面2Aに落下し、再度、粉砕され
る。
方に配したセパレータ14(分級機と称することもあ
る)により分級され、セパレータ14を通過しなかった
径の大きな粉砕品は回転テーブル2上に落下させて再度
粉砕し、セパレータ14を通過した径の小さな粉砕品は
上部取出口39より取出すことができる構造となってい
る。
転方法を以下に説明する。本実施形態においては、石膏
を主成分とする基材にアスベストを配合して固化した廃
棄物の建材ボードを原料として用い、まず最初に一次粉
砕工程として、原料である廃ボードを破砕機50に投入
して、概ね20mm以下のサイズまで破砕して粗粉砕す
る。該破砕した破砕品は、原料ホッパ42に貯留した
後、原料投入口35から原料投入シュート13を介して
回転テーブル上面2Aに投入する。
で回転することにより、回転テーブル上面2Aを渦巻き
状の軌跡を描きながら回転テーブル上面2Aの外周部に
移動して、回転テーブル上面2Aと粉砕ローラ3に噛み
込まれ粉砕される。そして、回転テーブル上面2Aと粉
砕ローラ3に噛み込まれて粉砕された原料は、その大部
分が該回転テーブル上面2Aの外縁部に周設されたダム
リング15を乗り越え、回転テーブル上面2Aの外周部
と下部ケーシング1Aとの隙間である環状空間部30へ
と向かい、環状空間部30から吹き上げられるガスによ
って竪型粉砕機1の上部へと吹き上げられる。
方に配したセパレータ14により分級され、セパレータ
14を通過した径の小さな粉砕品は粉末として上部取出
口39より取出す。なお、セパレータ14を通過しなか
った径の大きな粉砕品は回転テーブル2上に落下させて
再度粉砕する。
詳細な定義を後述するが、粉砕ローラ3を回転テーブル
2に押し付ける際の圧力であり、本発明において、ロー
ラ圧下力F1は、2〜15kgf/cm2での範囲とす
ることが好ましく、この範囲で廃ボードを粉砕する。
れた範囲として竪型粉砕機1を運転し、アスベストを分
離回収することも可能であるが、ローラ圧下力F1を上
記範囲より小さくした場合は原料であるボードの粉砕効
率が悪くなり、また、ローラ圧下力F1を上記範囲より
大きくした場合は、粉砕品が粉砕されすぎることによ
り、サイズの小さな粉末である微粉の生成割合が高くな
りすぎるという問題点を有してくるので、あまり好まし
くない。
た建材ボードは、一般的にそのサイズが大きく、そのま
まの大きさでは竪型粉砕機1にて効率良く粉砕できない
ため、1次粉砕工程とし、予め破砕機50で廃棄物であ
る廃ボードを粗粉砕し、所定の大きさにした後、竪型粉
砕機1にてさらに粉砕することによって、効率良く廃棄
物の粉砕品である粉末を製造する。また、竪型粉砕機1
によって磨砕することにより、基材に付着しているアス
ベストが剥離し、後の工程で分離しやすくなるといった
効果を有する。
エキゾーストファン45を作動して吸引し、竪型粉砕機
1の上部取出口39よりガスとともに粉砕品である粉末
を取り出すと同時に、該取り出した粉末を図2に示した
導入口E1から電気集塵機EPの中に供給する。
気集塵機EPの上部に複数本配し、また集電極EUを電
気集塵機EPの下部に配している。そして、放電極Eと
集塵極EUの間に印加電圧をかけて放電極Eから集塵極
EUに向けてコロナ放電させることによって、ガスとと
もに流れている粉末の中で比抵抗値が低い成分のものを
帯電させ集塵極側に移動させることにより、取出口E5
から電気集塵機EPの外部へ取り出す。また、比抵抗値
が高いため帯電せず集塵極側に移動しなかったその他の
成分の粉末は、排出口E3よりガスとともに取り出して
バグフィルタ46の取入口46Aに送給することにより
バグフィルタ46で捕集する。
(オーム・センチメートル)未満のの範囲にある成分の
粉末であれば帯電しやすく、5×1010Ω・cm以上に
比抵抗値が高い成分の粉末であれば帯電しにくいといっ
た性質を有する。また、比抵抗値が1×105Ω・cm
未満のものは、あまりに荷電しやすく帯電しやすいた
め、集塵極EUに付着後すぐに電気的に飽和して集塵極
EUより再飛散するので電気集塵機EPで集塵できない
という性質を有する。
できるものを比抵抗値が低い材質の成分と定義し、一般
的な電気集塵機EPで集塵できる材質の比抵抗値は、前
述したような理由から概ね1×105Ω・cmから5×
1010Ω・cmまでの範囲にある。
フライアッシュは、その有する比抵抗値は1010Ω・c
m未満であり十分に帯電する。それに比較して、アスベ
ストの比抵抗値は2×1015Ω・cm程度でありほとん
ど帯電しない。
と、比抵抗値が高い材質であるアスベストとが混在する
粉末を電気集塵機EPに供給した本実施の形態のような
場合、その抵抗値の違いにより電気集塵機EP内で石膏
とアスベストが分離し、石膏が集塵されて取出口E5よ
り取り出され、またアスベストが排出口E3から取り出
される。
ベストは、ガスと共にバグフィルタ46の取入口46A
に送給されて、バグフィルタ46でろ過されて、ガスの
中のアスベストのみが捕集されて取出口46Cより取り
出される。また、バグフィルタ46中でろ過されて、ア
スベストを取り除かれたガスは吸引口46Bよりエキゾ
ーストファン45に吸引されて吸い出される。
する様様な材質の抵抗値の違いに着目し、電気集塵機の
集塵機能を混在する材質の分離に用い、廃棄物の粉末の
中から、比抵抗値の低いものと、比抵抗値の高いものと
を別々に分離して回収することを特徴としている。
よれば、比抵抗値の低い材質である石膏を主成分とする
基材にアスベストが混在する廃棄物を、竪型粉砕機1に
て粉砕し、竪型粉砕機1で粉砕して粉末となった原料を
電気集塵機EPでその比抵抗値の違いにより分離するこ
とによって、廃棄物の粉末の中からアスベストを効率良
く回収することができる。
スベストを廃棄物の中から分離回収する方法として、ア
スベストの比抵抗値が他の一般物質より高いことに着目
し、電気集塵機EPの集塵機能をアスベストの分離に用
いて、その比抵抗値の違いにより廃棄物の粉末の中から
アスベストを分離させて捕集することによりアスベスト
を回収することを特徴としている。
みを分離して回収するので、有害物質であるアスベスト
を取り除いた粉末はリサイクルするなどして再利用で
き、アスベストのみを無害化して廃棄すればよく、その
結果、廃棄物も大幅に減容できる。
その比抵抗値が下がるという性質を有するため、アスベ
ストを含む粉末は、少なくとも電気集塵機EP内で集塵
されることがない程度に比抵抗値が高くなっている必要
があり、好ましくはできるだけ乾燥し比抵抗値の高い方
が良く、特に好ましくは絶乾状態が良い。従って、竪型
粉砕機1に導入するガスとして熱ガスを用い、該熱ガス
によって乾燥しながら粉砕を行うことが好ましい。
粉砕機と分離回収装置100を組み合わせて、竪型粉砕
機によって粉砕して粉末となった廃棄物の粉砕品を、電
気集塵機EPを用いることによってその比抵抗値の違い
により基材と分離し、該基材と分離したアスベストをバ
グフィルタにより捕集して効率よく回収したが、これに
限るものではなく、分離回収する廃棄物の粉末は、粉砕
の過程、また建築物を取り壊す際に発生する粉塵であっ
ても良く、比抵抗値の低い材質と比抵抗値の高い材質と
を分離してアスベスト等の有害物質を効率よく分離回収
することが可能である。
を分離して回収する場合においては、前記したような電
気集塵機EPとバグフィルタ46とエキゾーストファン
46とを備えた分離回収装置100を現場に配置し、バ
グフィルタ46と電気集塵機EPとを介したエキゾース
トファン45によって現場の粉塵を吸引することによ
り、その比抵抗値の違いにより比抵抗値の低いものと比
抵抗値の高いものを分離して回収することができる。
100は、アスベストをバグフィルタ46により捕集し
て効率よく回収したが、本発明における基本考え方は、
比抵抗値の低い成分と比抵抗値の高い成分とを電気集塵
機によって分離し、分離された比抵抗値の高い成分をバ
グフィルタで効率よく回収することである。従って、分
離回収装置100にて分離回収できる廃棄物の成分は、
電気集塵機で集塵できるか否か、言いかえると、その成
分の比抵抗値が問題となる。そのため、本発明による分
離回収装置に適応できる廃棄物は、発明実施の形態に記
載された廃ボード等に限定されるものではなく、比抵抗
値が異なる成分でなる粉末であれば、車の解体時に発生
する廃棄物や粉塵、あるいは他のどのような廃棄物や粉
塵であっても良く、比抵抗値の低い材質と比抵抗値の高
い材質とを電気集塵機によって分離し、分離された比抵
抗値の高い材質をバグフィルタで効率よく回収すること
できる。
ついて説明する。図5に示すように粉砕ローラの鉛直方
向からの傾きを角度をθ1とし、コニカル型の粉砕ロー
ラ3を使用した場合におけるローラ圧下力をF1と定義
した。ローラ圧下力F1は粉砕ローラ3を粉砕ローラ3
の回転軸に対して垂直方向下方に押付ける力(本実施形
態においては油圧シリンダの作動によりアームを介して
回転テーブル上面に粉砕ローラ3を押圧する力)を押付
力Fとした場合、F1=F/(W×D)と定義した。こ
こで、押付力Fの単位はkgfであり、粉砕ローラ3の
幅Wの単位はcmであり粉砕ローラ3の直径Dの単位は
cmである。なお、本実施形態においては、コニカル型
の粉砕ローラ3を使用した場合において説明したが、ス
フェリカル型の粉砕ローラを使用した場合においても略
同一の作用効果を有し、前記ローラ圧下力F1の範囲を
適用できる。
は粉砕ローラ3の個数が3個であって、テーブル回転数
は80RPMであり、粉砕ローラ中心直径Dは1.32
mであり、テーブル直径Tは3.6mであり、ダムリン
グ15の高さはテーブル上面2Aより約20mmであ
る。なお、本実施形態においてはローラ圧下力F1は5
kgf/cm2を使用した。
中に混在する様様な材質の抵抗値の違いに着目し、電気
集塵機の集塵機能を混在する材質の分離機能として用
い、廃棄物の粉末の中から、比抵抗値の低いものと、比
抵抗値の高いものとを別々に分離して効率よく回収する
ことができる。
である石膏等を主成分とする基材にアスベストが混在し
た廃ボード又はスレート等の廃棄物の粉末の中から、ア
スベストを効率良く回収しすることに対して効果が大き
い。
ーシートである。
説明する概念図である。
説明する要部断面図である。
圧下力の定義を説明するための概念図である。
Claims (5)
- 【請求項1】比抵抗値が異なる成分でなる廃棄物の粉末
を電気集塵機に投入し、該電気集塵機で捕集可能な比抵
抗値を有した成分のみを該電気集塵機で捕集し、電気集
塵機の後流側に配したバグフィルタでその他の成分を捕
集するようにして廃棄物を分離回収するようにしたこと
を特徴とする廃棄物の分離回収方法。 - 【請求項2】比抵抗値の低い材質を主成分とする基材中
にアスベストが混在する廃棄物の粉末からアスベストを
回収する廃棄物の分離回収方法であり、該廃棄物の粉末
中に含まれるアスベストを該基材を電気集塵機で捕集す
ることにより基材と分離し、該基材と分離したアスベス
トをバグフィルタにより捕集して回収することを特徴と
する請求項1に記載の廃棄物の分離回収方法。 - 【請求項3】前記廃棄物の基材がセメント、石膏、珪
石、パルプ材、及びフライアッシュの少なくとも1種か
らなり、該基材にアスベストが混在されてなる廃ボード
又はスレート等の廃棄物であることを特徴とする請求項
1又は請求項2に記載の廃棄物の分離回収方法。 - 【請求項4】前記廃棄物の粉末は、竪型粉砕機、シュレ
ッダ又はクラッシャ等の粉砕機により粉砕した廃棄物の
粉砕品、粉砕の過程で発生する廃棄物の粉塵、及び建築
物を取り壊す際に発生する廃棄物の粉塵の少なくとも1
つであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
に記載の廃棄物の分離回収方法。 - 【請求項5】電気集塵機と、その後流側に配列されたバ
グフィルタと、を備えた廃棄物の分離回収装置であっ
て、該電気集塵機で集塵できない成分をガスと共に排出
する電気集塵機の排出口とバグフィルタの取入口とを接
続し、前記電気集塵機で集塵できない成分をバグフィル
タにより捕集するように構成したことを特徴とする廃棄
物の分離回収装置。
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005125234A (ja) * | 2003-10-23 | 2005-05-19 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | セメント製造設備の集塵装置及び集塵方法 |
JP2012096155A (ja) * | 2010-11-01 | 2012-05-24 | Chutoku Kenki Kk | アスベスト含有浮遊物燃焼溶融処理装置及びアスベスト含有浮遊物燃焼溶融処理方法 |
JP2020089849A (ja) * | 2018-12-06 | 2020-06-11 | 三菱重工業株式会社 | 粉塵回収装置および粉塵回収方法 |
-
2000
- 2000-06-29 JP JP2000196929A patent/JP3729034B2/ja not_active Expired - Fee Related
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