JP2002011390A - 容器内液体吐出用ポンプ - Google Patents

容器内液体吐出用ポンプ

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JP2002011390A
JP2002011390A JP2001121882A JP2001121882A JP2002011390A JP 2002011390 A JP2002011390 A JP 2002011390A JP 2001121882 A JP2001121882 A JP 2001121882A JP 2001121882 A JP2001121882 A JP 2001121882A JP 2002011390 A JP2002011390 A JP 2002011390A
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suction valve
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Tadayoshi Seya
忠義 瀬谷
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Sanyo Harutsu KK
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Sanyo Harutsu KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】吸込弁及び吐出弁を、従来の金属製の球に代え
てゴム又は合成樹脂製半球形状物として、ポンプとして
の機能を低下させることなく、リサイクルを容易にした
容器内液体吐出用ポンプを提供する。 【解決手段】内部に液体を貯留するポンプ室3を備えた
ポンプ本体2と、該ポンプ本体に往復動自在に連設され
たポンプ室の容積を拡張・収縮させるための中空のピス
トン4と、該中空のピストン4に連通する吐出ノズル部
5と、ポンプ本体に設けられた吸込弁6と、ポンプ本体
と吐出ノズル部とを連通する通路途中に設けられた吐出
弁7とを備えた容器1内の液体を吐出するポンプであっ
て、上記の吸入弁6及び吐出弁7はゴム又は合成樹脂製
半球形であり、支持部14,16と浮止めリブ部13,
15の間で上下動可能で且つ半球円周方向以外には回転
不可能に配置されている容器内液体吐出用ポンプであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャンプー、ボデ
ィーソープ、化粧液等の液体を収納した容器から、収納
した液体を吐出させるためのポンプ、すなわち容器内液
体吐出用ポンプに関する。
【0002】
【従来技術】シャンプー、ボディーソープ、化粧液、洗
剤等の液体を収納した容器に、液体吐出用ポンプを備え
ることは従来より行われている。図12は従来の容器内
液体吐出用ポンプを備えた容器の一例を示したものであ
る。図12において、1は容器、2はポンプ本体、3は
ポンプ室(蛇腹管)、4は中空のピストン、5は吐出ノ
ズル部、6は吸込弁、7は吐出弁、8はディスペンサー
ヘッド、9はポンプ本体に接続する吸引チューブであ
る。
【0003】図12の容器内液体吐出用ポンプについ
て、手でディスペンサーヘッド8を押し下げるとピス
トン4がポンプ室(蛇腹管)3を圧縮し、ポンプ室3は
圧縮状態になる。手を離すと、ポンプ室3が圧縮状態
から開放され、容器内の液体がチューブ9を通って、吸
込弁6を押し上げてポンプ室3内に吸い上げられる。
再び、手でディスペンサーヘッド8を押し下げるとピス
トン4がポンプ室3を圧縮し、ポンプ室3は圧縮状態に
なり、ポンプ室3内の液体は、ピストン4内を通り、吐
出弁7を押し上げて、吐出ノズル部5に達し、容器外に
吐出する。この操作を繰り返すことによって、容器内の
液体を吐出させることができる。この例は、ポンプ室が
蛇腹管で構成されている場合であるが、ポンプ室が圧縮
コイルバネ部材を備えた空間からなる場合も同様な動作
が行われ、容器内の液体が吐出される。
【0004】上記の図12の例において、従来の吸込弁
6及び吐出弁7は鋼球等の金属製の球で作られている。
また圧縮コイルバネ部材も金属製の場合が多い。ところ
が、近年、合成樹脂製容器について、産業廃棄の観点か
らリサイクルが容易な容器が要求されている。したがっ
て、図12の如き容器においても、全てが合成樹脂類製
であることが要求されている。上記図12の例の場合、
ポンプ室の金属製圧縮コイルバネ部材については、合成
樹脂製圧縮コイルバネ部材に代えたり、蛇腹方式に代え
ることによって合成樹脂化できるが、吸込弁6及び吐出
弁7については、その金属製の球を、単に合成樹脂製球
に変更したのでは、ポンプの機能を充分に発揮させるこ
とができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、容器内液体
吐出用ポンプについて、ポンプ本体に設けられる吸込
弁、及びポンプ本体又はポンプ本体と吐出ノズル部を連
通する通路途中に設けられる吐出弁を、従来の金属製の
球に代えてゴム又は合成樹脂製半球形状物とし、これに
よってポンプとしての機能を低下させることなく、リサ
イクルを容易にした容器内液体吐出用ポンプを提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、容器内液体
吐出用ポンプについて、全ての部品を合成樹脂製にすべ
く種々検討したが、吸込弁、吐出弁については、従来の
金属製の球に代えて単に合成樹脂製の球を用いたので
は、その機能を充分発揮できないことを知った。すなわ
ち、吸込弁は、ポンプ室に液体を吸引する時には所定の
位置より浮上して液体の通過を容易にし、吸引終了後は
急速に元の所定の位置に戻って、ポンプ室に吸引された
液体がポンプ室から流れ出ないよう作用することが要求
される。合成樹脂製の球は比重が小さいため、吸引終了
後に急速に元の所定の位置に戻らなく、かなりの所要時
間を必要とする。また、合成樹脂製の球は射出成形等で
成形されるが、吸込弁や吐出弁に使用できるようにする
には、成形した球を研磨仕上げして射出成形時に生じた
ゲート跡を除く必要があり、それにはかなりのコストが
かかる。そこで、本発明者は、吸込弁や吐出弁を半球形
にすることを思い付き、この半球形にすることによっ
て、上記の問題点が解消できることを知り、本発明を完
成した。
【0007】すなわち、本発明は、内部に液体を貯留す
るポンプ室を備えたポンプ本体と、該ポンプ本体に往復
動自在に連設されたポンプ室の容積を拡張・収縮させる
ための中空のピストンと、該中空のピストンに連通した
吐出ノズルと、ポンプ本体に連通した吸引チューブとを
備え、且つポンプ本体又はポンプ本体と吸引チューブと
の間に設置した吸込弁と、ポンプ本体又はポンプ本体と
吐出ノズルとの間に設置した吐出弁とを備えた容器内液
体吐出用ポンプであって、上記の吸入弁及び吐出弁はゴ
ム又は合成樹脂製半球形であり、上下動可能で且つ半球
円周方向以外には回転不可能な状態で設置されているこ
とを特徴とする容器内液体吐出用ポンプである。
【0008】上記のゴム又は合成樹脂製半球形の吸入弁
及び吐出弁は、支持部と浮止めリブ部の間に浮揚可能且
つ半球円周方向以外には回転不可能に配置させることが
できる。また、ゴム又は合成樹脂製半球形の吸入弁及び
/又は吐出弁は椀状であることが好ましい。更に、ゴム
又は合成樹脂製半球形の吸入弁及び吐出弁は、その底面
中央部に倒れ防止用部材を備えていてもよい。また、ゴ
ム又は合成樹脂製半球形の吸入弁及び吐出弁は、その上
側中央部に組立用部材を備えていてもよい。また、吸入
弁及び吸入弁の設置部の内径L1、浮止めリブ部の内径
2、各弁の最大外径L3、浮止めリブ部の先端と支持部
との距離L4、支持部の内径L5とが、L1>L3>L2
びL5<L3<L4の関係にあることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の容器内液体吐出
用ポンプの一例で、容器に取り付けた状態を示す断面図
である。図1において、1は容器である。2はポンプ本
体、3はポンプ室であり、この例においてはポンプ室3
は蛇腹管で構成されている。4は中空のピストン、5は
吐出ノズル部、6はポンプ本体2の下端部に設置された
半球形の吸込弁、7は中空のピストン4内に配置された
半球形の吐出弁、8はディスペンサーヘッド、9はポン
プ本体に接続する吸引チューブである。10はポンプ本
体を支える筒状体で、ストッパー11及び容器蓋12に
よって容器1に固定されている。これらの部材は、全
て、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂で作
られている。半球形の吸込弁6及び半球形の吐出弁7
は、下面が半球形をなしていれば、上面はどのような形
状でもよいが、図1のごとく中がくり抜かれた椀状のも
のが好ましい。また、完全な半球形でなくても、例えば
縦断面がU字形であってもよいし、皿状であってもよ
い。また、この例では、吐出弁7はポンプ本体と吐出ノ
ズル部とを連通する中空のピストン内に配置されている
が、そのほか、例えばポンプ本体の上端部に配置しても
よいし、吐出ノズルの下端部に配置してもよい。
【0010】図2の(イ)図は、横断面円形の中空のピ
ストン4内に半球形の吐出弁7を配置した部分を示す縦
断面図である。13は浮止めリブ部で、吐出弁7の上方
への移動を防止する。また、14は支持部であり、吐出
弁7の下方への移動を防止する。図2の(ロ)図は、浮
止めリブ部13を設けた個所の横断面図である。浮止め
リブ部13が中空のピストン4の内壁から2個所で突出
している。この突出させる個所の数は任意である。ま
た、支持部14も中空のピストン4の内壁を内側に突出
させて設けるが、この支持部14の場合は、内壁の円周
方向に、全周にわたって突出させるのが好ましい。半球
形の吐出弁7は、浮止めリブ部13側から、球面部が下
になるようにして押し込むことによって、浮止めリブ部
13と支持部14とで構成する空間に配置する。
【0011】また、図3の(イ)図は、ポンプ本体の下
端に半球形の吸込弁6を配置した部分を示す拡大縦断面
図である。15は浮止めリブ部であり、吸込弁6の上方
への移動を防止する。この例ではポンプ本体の下端部の
壁を内側に凸状に曲げて突出させることによって設けて
ある。図3の(ロ)図は、浮止めリブ部15を設けた個
所の横断面図である。浮止めリブ部13が中空のピスト
ン4の内壁から2個所で突出している。この突出させる
個所の数は任意である。16は支持部であり、吸込弁6
の下方への移動を防止する。この例ではポンプ本体の下
端部の管の内径を小さくすることによって設けてある。
この支持部の下方先端は容器内の液体を吸引する吸引チ
ューブ9に繋がっている。そして、半球形の吸込弁6
は、浮止めリブ部15側から、球面部が下になるように
して押し込むことによって、浮止めリブ部15と支持部
16とで構成する空間に配置する。
【0012】図2では吐出弁7の設置部の構造及び設置
状態を示し、また図3では吸込弁6の設置部の構造及び
設置状態を示すが、この設置部の構造は特に限定される
ものでなく、吐出弁7の設置部の構造と吸込弁6の設置
部の構造とが同じであってもよいし、それぞれ異なって
いてもよい。図2の(イ)図及び図3の(イ)図は、吐
出弁7及び吸込弁6が作動していない状態すなわち通常
の状態を示す。これらの図は、また、吐出弁7及び吸込
弁6が液体の上方から下方への流出を防いでいるときの
状態を示す。図5及び図6は、吐出弁7及び吸込弁6が
作動しているときの状態の一例を示す。作動時には吐出
弁7及び吸込弁6が支持部14,16と浮止めリブ部1
3,15の空間で浮揚し、このとき液体が下方から上方
に流出入する。浮き止めリブ部13と支持部14で構成
される空間、及び浮き止めリブ部15と支持部16で構
成される空間は、吐出弁7及び吸込弁6が浮揚可能に調
整する。このように、吐出弁7及び吸込弁6は、支持部
14,16と浮止めリブ部13,15とが形成する空間
を上下運動して弁の作用をなす。
【0013】本発明の容器内液体吐出用ポンプにおいて
は、吸込弁6及び吐出弁7は一連の挙動によって弁の作
用をなす。吸込弁6は、ポンプ室(蛇腹管)3に液体を
吸引するときには、所定の位置より浮上し、或は弁の側
壁が内側に凹むことにより液体の通過を容易にすること
ができ、そして吸引終了後には急速に元の位置に戻り、
また弁の側壁も本来の形状に戻ることにより、ポンプ室
3に吸引された液体がポンプ室3から流れ出るのを防ぐ
作用をすることが要求される。また吐出弁7は、ポンプ
室3に蓄えられた液体を吐出するときには所定の位置よ
り浮上し、或は弁の側壁が内側に凹むことにより液体の
通過を容易にすることができ、吐出終了後には急速に元
の所定の位置に戻り、また弁の側壁も本来の形状に戻る
ことにより、ポンプ室3に液体が吸引されるように、弁
の閉じる作用が要求される。
【0014】例えば、吸込弁6が椀状の場合、吸込弁6
の側壁はポンプ室の内壁と接しており、液体を下方から
ポンプ室内に吸い上げる際には、ポンプ室内壁より離
れ、液体が通過し易いように内側に変形し、またポンプ
室内に蓄えられた液体を吐出する際には、その側壁はポ
ンプ室内壁に強く密着し、ポンプ室内部に蓄えられた液
体が下方に流失するのを防ぐことが要求される。この要
求は、吸込弁6の素材の硬さと、椀状部の肉厚とを調整
することによって満たすことができる。すなわち、硬い
素材を用いたときは肉厚を薄くし、逆に柔らかい素材を
用いたときは肉厚を厚くし、椀状部の撓み性を調整す
る。本発明において、例えば、硬さ40〜95(JIS
K 7215に規定するタイプAデュロメータを用いて
測定したときの値)の素材を用い、肉厚を0.2〜0.
7mmにする。このことは吐出弁7においても同じであ
る。
【0015】更に、中空成形により作製されるポンプ室
などの部品は寸法精度が必ずしも良くないが、吸入弁や
吐出弁は、作動時には、これらの部品内壁と隙間が生じ
ること無く、部品内壁に密着することが要求される。こ
の要求も上記した吸込弁6及び吐出弁7の素材の硬さと
椀状部の肉厚とを調整することによって満たすことがで
きる。吸込弁6及び吐出弁7の素材は、ゴムとしては天
然ゴム、クロロプレンゴム、ブタジエンゴムなどの加硫
化物、合成樹脂としては低密度ポリエチレン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、軟質ポリ塩化ビニル、ポリウレ
タン、ウレタンエラストマー、水添SBSブロックコポ
リマーなどが挙げられる。
【0016】本発明においては、吸込弁6及び吐出弁7
が作動時に逆転し球面が上方になるのを防ぐようにす
る。すなわち、吸込弁6及び吐出弁7は半球円周方向
(横方向)には回転可能であっても、縦方向の回転は不
可能な状態に配置する。図4は、その実施例を示す吸込
弁6の設置の一例である。図4において、L1は吸入弁
及び吸入弁の設置部の内径、L2は浮止めリブ部の内
径、L3は吸込弁6の最大外径、L4は浮止めリブ部の先
端と支持部との距離、L5は支持部の内径である。これ
らを、L1>L3>L2及びL5<L3<L4の関係にするこ
とによって、吸込弁6の作動時の逆転を防ぎ、弁として
の機能を発揮させることができる。吐出弁7についても
同様である。
【0017】また、本発明における吸込弁6及び吐出弁
7はゴム又は合成樹脂製の半球状形物であるが、これら
は射出成形等で成形される。射出成形物には、成形時に
金型に合成樹脂を流し込むときに生じるいわゆるゲート
跡と称される突起物が付随的に生じる。図4における符
号17はそのゲート跡である。吸込弁6及び吐出弁7に
従来の金属製の球の代わりにゴム又は合成樹脂製の球を
用いる場合は、ゲート跡の突起があると、それが支障に
なり液漏れ現象を生じるなどして弁の機能が低下するた
め、このゲート跡を完全に除くべく研磨する必要があ
り、それにはコストがかかった。本発明の場合は、ゲー
ト跡17があっても、この部分が支持部など周囲の内壁
に接することがなく支障を起こすことがないので、研磨
する必要がない利点がある。また、本発明における吸込
弁6及び吐出弁7は、半球状形物であるため、球形状の
ものに比し、液体の流動圧力をより強く受けるので弁の
所定位置への戻りも早く、また浮揚も早く、弁としての
機能が優れている。
【0018】吸込弁6及び吐出弁7は、作動時におい
て、半球円周方向(横方向)には回転可能であっても、
縦方向の回転は不可能な状態にする必要がある。これに
は、上記した如く弁の設置部の形状、構造を工夫しても
よいが、吸込弁6及び吐出弁7そのものの形状を工夫し
てもよい。図7は、この工夫をした吸入弁の一例の縦断
面図で、60は吸入弁である。61は吸入弁60の弁作
用をする椀状部である。62は吸入弁60の椀状部61
の底面中央部に設けた倒れ防止用部材である。63は吸
入弁60の椀状部61の底部中央部に設けた組立用部材
である。吐出弁についても、図7の吸入弁60と同じよ
うに倒れ防止用部材及び/又は組立用部材を設け、同様
の形状にしてもよい。図8は、吸入弁60をポンプ室の
下部に設けた設置部に設置した状態を示す断面図であ
る。15は浮止めリブ部、16は支持部、9は吸引チュ
ーブである。図9は、図7の形状の吸入弁60と吐出弁
70とを取り付けた容器内液体吐出用ポンプの断面図で
ある。この例においては、吸入弁60と吐出弁70とを
それぞれポンプ室(蛇腹管)3の下端部と上端部に設置
してある。
【0019】倒れ防止用部材62は棒状でも筒状でもよ
いが、後述する理由で筒状が好ましい。半球形や椀状の
吸入弁を用いた場合には、作動時、すなわち液を吸い上
げたり吐出したりするとき、弁の底面中心部が横方向に
変動し、弁が設置部内で傾いたり、半回転して弁の機能
を低下させることがある。この倒れ防止用部材62を設
けることによって、弁の底面中心部の横方向への変動が
制限され、主として上下方向に変動するので、弁が傾い
たり半回転するのを防ぐことができ、そのため、上記の
現象に起因する弁機能低下を防ぐことができる。この倒
れ防止用部材62は、ポンプ室の管の内壁に沿って伸び
ている。この倒れ防止用部材62の外径は、これを挿入
する管の内径に近い寸法にするのは好ましい。また、長
さは3〜20mmが好ましい。倒れ防止用部材62は、
椀状部と同じ材質でもよいし、異なった材質でもよい。
倒れ防止用部材62は椀状部と一体に成形するのが好ま
しい。
【0020】組立用部材63は棒状でも筒状でもよい
が、後述する理由で棒状が好ましい。吸入弁60を図8
に示すようにポンプ室の設置位置にセットするには、吸
入弁60を上から押し込んで浮き止めリブ部15などを
通り抜けさせる必要がある。このとき、吸入弁60の組
立用部材63を、棒状の差し込み用治具の先端に喰え込
ませて押し込む。このように組立用部材63を備えさせ
ておくと便利である。また、リサイクルに当って、容器
内液体吐出用ポンプをユニット又は部品に分解する際に
は、吸入弁60の倒れ防止用部材62を下部から棒や筒
で突き上げて外すことができ、更に図9に示すようにそ
の上部に吐出弁70があるときは、吸入弁60の組立用
部材63が、吐出弁70の倒れ防止用部材72を突き上
げこれに嵌合し、吸入弁60と吐出弁70とを連なりに
して外部に取り出すことができ便利である。そのために
は、吸入弁60の組立用部材63と吐出弁70の倒れ防
止用部材72とが嵌合し易いように、前者を棒状に、後
者を筒状にしておくのが好ましい。
【0021】図10は、更に他の吸入弁の例とその設置
の例を示す断面図である。80は吸入弁である。この吸
入弁80は、椀状部81、その底面に連なる筒状の倒れ
防止用部材82、組立用部材83を備えている。84は
倒れ防止用部材82の下端部に設けた鍔部である。この
鍔部84には、液が通過するための孔85が適宜の数あ
けられている。2はポンプ本体であり、このポンプ本体
2の下部に内側に凹む凹部17が形成されている。15
は凹部17の下端部であって、吸入弁80の一定以上の
浮揚を制限するための浮止めリム部である。16は凹部
17の上端部であって、吸入弁80を支持するための支
持部である。鍔部84の外径は凹部17の内径よりも大
きい。9は吸引チューブである。図10は、吸入弁80
の椀部81の下面が支持部16で支えられた状態にあ
り、吸入弁80がポンプ室の下端口を塞いでポンプ室の
液体が下方に流れるのを防いでいるときの状態を示す。
図11は、吸入弁80が浮揚し、その椀部81の下面が
支持部16から離れた状態にあり、容器内の液体が吸引
チューブ9を通って上方のポンプ室に吸引されるときの
状態を示す。吸引チューブから吸引された液体は、鍔部
84に穿たれた孔を通過し、倒れ防止用部材82と凹部
17との間隙を通過し、浮揚した椀部の下面に沿って上
方のポンプ室に吸引される。ここでは、吸入弁について
述べたが、吐出弁についても同じ構造及び同じ設置にす
ることができる。
【0022】次に、本発明の容器内液体吐出用ポンプの
使用方法及び吸込弁6及び吐出弁7の作用について図1
を用いて説明する。まず、手でディスペンサーヘッド8
を押し下げると中空のピストン4がポンプ本体2を押
し、ポンプ室(蛇腹管)3が圧縮される。このとき、ポ
ンプ室3内の空気は吸込弁6で遮られて容器内には入ら
ず、吐出弁7を図5に示すごとく押し上げ吐出ノズル5
から排出され、ポンプ室3は圧縮状態になる。次いで、
手を離すと、ポンプ室3が圧縮状態から開放されるが、
このとき吐出弁7が図2の(イ)の状態になり吐出ノズ
ル5からポンプ室3内に空気が吸入されず、ポンプ室3
の拡張に伴い容器内の液体が吸引チューブ9から吸込弁
6を通ってポンプ室3内に吸い上げられる。このとき、
吸込弁6は、図6に示すごとく、浮止めリブ部15と支
持部16とで構成する空間の中で浮遊し、容器内の液体
はこの空間を通ってポンプ室3内に吸い上げられる。
【0023】ポンプ室(蛇腹管)3内への吸入作用が終
了すると、吸込弁6は直ちに、図3の(イ)の状態に戻
り、ポンプ室3内に入った液体が下方に流出するのを防
ぐ。再び、手でディスペンサーヘッド8を押し下げると
中空のピストン4がポンプ本体2を押し、ポンプ室3が
圧縮される。このとき、吸込弁6は図3の(イ)の状態
にあり、したがってポンプ室3内の液体は吸込弁6で遮
られて容器内には戻らず、吐出弁7を押し上げ吐出ノズ
ル5から吐出される。かくして、容器内の液体を外に吐
出させることができる。この操作を繰り返すことによっ
て、容器内の液体の任意の量を吐出させることができ
る。この例は、ポンプ室が蛇腹管の場合であるが、ポン
プ室が圧縮コイルバネ部材を備えた空間からなる場合も
同様な動作が行われ、容器内の液体が吐出される。
【0024】
【発明の効果】吸込弁及び吐出弁を、従来の金属製の球
に代えてゴム又は合成樹脂製半球形状物としたので、容
器内液体吐出用ポンプ全体を合成樹脂類で構成させるこ
とができ、リサイクルが容易である。また、従来の金属
製の球に代えて単にゴム又は合成樹脂製の球を吸込弁及
び吐出弁に用いたのでは、ゴムや合成樹脂の比重が小さ
いため、作動後の吸込弁及び吐出弁の所定の位置への戻
りが遅く弁としての機能が十分でない問題点があるが、
半球状としたため液体の流動圧力をより強く受けるので
この問題点が解消した。また、ゴムや合成樹脂製の球に
比し浮揚が早い点でも弁としての機能が優れている。
【0025】更に、ゴムや合成樹脂製の球を弁として用
いる場合は、成形時に生じるゲート跡を完全に除かない
と弁としての機能が低下するので、研磨する必要があ
り、コストがかかるが、本発明のゴム又は合成樹脂製半
球状物を弁として用いる場合は、半球状物の頂部にゲー
ト跡があっても弁としての機能が低下することがないの
で研磨する必要がなく、したがってコストがかからない
利点がある。更に、弁の底面中央部に倒れ防止用部材を
設けることによって、弁の横方向への変動に起因する弁
の機能低下を防ぐことができる。また、弁の上側中央部
に組立用部材を設けることによってリサイクル操作を円
滑に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器内液体吐出用ポンプの断面図
【図2】本発明の吐出弁の配置状態を示す断面図
【図3】本発明の吸込弁の配置状態を示す断面図
【図4】本発明の吸込弁の配置状態を説明する断面図
【図5】本発明の吐出弁の作動時の状態の一例を示す断
面図
【図6】本発明の吸込弁の作動時の状態の一例を示す断
面図
【図7】本発明の他の例の吸込弁の断面図
【図8】本発明の他の例の吸込弁の配置状態を示す断面
【図9】本発明の他の例の容器内液体吐出用ポンプの断
面図
【図10】本発明の他の例の吸込弁の作動状態を示す断
面図
【図11】本発明の他の例の吸込弁の作動状態を示す断
面図
【図12】従来の容器内液体吐出用ポンプの断面図
【符号の説明】
1 容器、2 ポンプ本体、3 ポンプ室、4 中空ピ
ストン、5 吐出ノズル、6,60,80 吸込弁、
7,70 吐出弁、8 ディスペンダーヘッド、9 吸
引チューブ、10 ポンプ本体を支える筒状体、12
容器の蓋、13,15 浮止めリブ部、14,16 支
持部、61,71,81 椀状部、62,72,82
倒れ防止用部材、63,73,83 組立用部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に液体を貯留するポンプ室を備えたポ
    ンプ本体と、該ポンプ本体に往復動自在に連設されたポ
    ンプ室の容積を拡張・収縮させるための中空のピストン
    と、該中空のピストンに連通した吐出ノズルと、ポンプ
    本体に連通した吸引チューブとを備え、且つポンプ本体
    又はポンプ本体と吸引チューブとの間に設置した吸込弁
    と、ポンプ本体又はポンプ本体と吐出ノズルとの間に設
    置した吐出弁とを備えた容器内液体吐出用ポンプであっ
    て、上記の吸入弁及び吐出弁はゴム又は合成樹脂製半球
    形であり、上下動可能で且つ半球円周方向以外には回転
    不可能な状態で設置されていることを特徴とする容器内
    液体吐出用ポンプ。
  2. 【請求項2】ゴム又は合成樹脂製半球形の吸入弁及び吐
    出弁が、支持部と浮止めリブ部の間に浮揚可能且つ半球
    円周方向以外には回転不可能に設置されていることを特
    徴とする請求項1記載の容器内液体吐出用ポンプ。
  3. 【請求項3】ゴム又は合成樹脂製半球形の吸入弁及び/
    又は吐出弁が、椀状である請求項1又は2に記載の容器
    内液体吐出用ポンプ。
  4. 【請求項4】ゴム又は合成樹脂製半球形の吸入弁及び/
    又は吐出弁が、その底面中央部に倒れ防止用部材を備え
    たものである請求項1〜3のいずれかに記載の容器内液
    体吐出用ポンプ。
  5. 【請求項5】ゴム又は合成樹脂製半球形の吸入弁及び/
    又は吐出弁が、その上側中央部に組立用部材を備えたも
    のである請求項1〜4のいずれかに記載の容器内液体吐
    出用ポンプ。
  6. 【請求項6】吸入弁及び吸入弁の設置部の内径L1、浮
    止めリブ部の内径L2、各弁の最大外径L3、浮止めリブ
    部の先端と支持部との距離L4、支持部の内径L 5とが、
    1>L3>L2及びL5<L3<L4の関係にあることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の容器内液体吐
    出用ポンプ。
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