JP2002011129A

JP2002011129A - 乗用ゴルフカート

Info

Publication number: JP2002011129A
Application number: JP2000195553A
Authority: JP
Inventors: Yoshio Koshida; 佳男越田; Koji Nishino; 耕司西野; Junichi Kitaguchi; 淳一北口
Original assignee: Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
Current assignee: Resonac Corp
Priority date: 2000-06-29
Filing date: 2000-06-29
Publication date: 2002-01-15

Abstract

(57)【要約】【課題】運送時や収納時において、折りたたみが可能な
荷台9とステップ13を設けるとともに、使用中は前記ス
テップ13と前記荷台9とが固定される構造を提供する。【解決手段】車体後部のリアフレーム2に、ゴルフバッ
グ19を積載する荷台9と乗員が立った状態で乗ることが
できるステップ13とを備え、前記荷台9と前記ステップ1
3とは、互いに連動して上方向に折りたたむ構造にす
る。そして使用中は、前記ステップ13は前記リアフレー
ム2に鈎部42を用いてロックされるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、乗用ゴルフカート
の後部に取り付けられている折りたたみ式ステップに関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】国内のゴルフ場では、１パーティは最大
の人数でもゴルファー４人とキャディ１人の計５人とな
る場合がほとんどである。そこで、図４に示されるよう
な５人乗りの乗用ゴルフカートが提供され、前座席シー
ト6に２名、後座席シート7に３名が乗車する構造となっ
ている。なお、５人のパーティではゴルフプレー中にお
いて、２人掛けの前座席シート6のうち運転席にはキャ
ディが、他の席にはゴルファー１人が乗車し、３人掛け
の後座席シート7には３人のゴルファーが乗車して、ゴ
ルフプレー中に移動するのが一般的である。

【０００３】図４に示すゴルフカートは、メインフレー
ム1とリアフレーム２とを車体の基本構造とし、それに
各種の部品が装着されたものである。手動運転時にはハ
ンドル3により、自動運転時には電磁誘導方式や無線方
式などを用いて前輪4を操舵する。一方、リヤフレーム2
は後輪5に懸架され、駆動モータ（図なし）により後輪5
を回転させて乗用ゴルフカートを走行させる。ゴルフバ
ッグ19は、荷台9に載せて運搬される。

【０００４】上記した５人乗り乗用ゴルフカートの全長
は、一般的には3.5〜4mである。なお、ゴルフ場のカー
ト庫のスペースは限られているため、前記カート庫にで
きるだけ多数の乗用ゴルフカートを収納するには、その
全長を短くすることが重要となっている。また、乗用ゴ
ルフカートの運送時においても、全長を短くすることは
輸送効率の点からも望ましい。そこで、図３に示される
ような、荷台9を上方向に折りたたむ機構が提案されて
いる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】一方、キャディはプレ
ヤよりも先に下車する必要がある場合や、動いている乗
用ゴルフカートから飛び降りたり、それに飛び乗ったり
したい場合もある。また、キャディは、乗用ゴルフカー
トの走行中にも車体後部の荷台9のそばでクラブの整理
をしたいと考える場合もある。さらに、移動距離が短い
場合には、運転台にわざわざ座るのも煩わしいと考える
場合もある。

【０００６】そこで、図１に示すように車体の後部に立
ち乗り用のステップ13を設けて、この位置からリモコン
・スイッチ等により乗用ゴルフカートを操作したいとい
う要求があった。なお、使用中に車体の振動などによっ
て、荷台9やステップ13が大きく動くことは、キャディ
にとってきわめて危険である。

【０００７】本発明の目的は、車体後部の荷台9の近く
に立ち乗り用のステップ13を設け、且つ、安全のために
使用中は荷台9やステップ13が動かないように固定で
き、且つ、車体をカート庫などに収納する場合には荷台
9とステップ13とを互いに連動して、上方向に容易に折
りたたむことができる機構を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は乗用ゴルフカートの後部に荷台及び立
ち乗り用のステップを設けるとともに、使用中は荷台及
びステップを動かないようにロックするようにした。

【０００９】すなわち、第一の発明では、車体後部のリ
アフレームに、ゴルフバッグを積載する荷台と乗員が立
った状態で乗ることができるステップとを備えており、
前記荷台と前記ステップとは、互いに連動して上方向に
折りたたむ機構を有することを特徴としている。

【００１０】第二の発明では、前記ステップは、使用中
はロックされていることを特徴とし、第三の発明では、
前記ステップは、使用中は前記リアフレームに鈎部を用
いてロックされていることを特徴としている。。

【００１１】第四の発明では、前記荷台及び前記ステッ
プは、ロッドを用いたリンク機構によって接続され、折
りたたむ際の前記ステップの回転角度が前記荷台のそれ
よりも大きくしたものであることを特徴としている。

【００１２】

【実施例】本発明を適用した一実施例を図１、２を用い
て示す。

【００１３】図１に示すように、リアフレーム2にはス
テップ支点軸受け11と荷台支点軸受14とが設けられてい
る。図２に示すように、ステップ支点軸受け11にはステ
ップ13が取り付けられ、荷台支点軸受14には荷台9がそ
れぞれ取り付けられる。

【００１４】なお、ステップ支点軸受け11と荷台支点軸
受14の部分は回転自在なヒンジ構造であり、ステップ13
はステップ支点軸受け11を支点として、荷台9は荷台支
点軸受14を支点として、上方向にそれぞれ折れ曲がる構
造となっている。

【００１５】ステップ13にはステップ・ロッド接続軸受
15が設けられ、荷台9には荷台・ロッド接続軸受け16が
それぞれ設けられている。ロッド17は、ステップ・ロッ
ド接続軸受15を介してステップ13と、荷台・ロッド接続
軸受け16を介して荷台9とそれぞれ接続される。なお、
ステップ・ロッド接続軸受15と荷台・ロッド接続軸受け
16の接続部分は、回転自在なヒンジ構造である。

【００１６】図２（ａ）に示されるように、ゴルフプレ
ー中はステップ13を略水平位置にした状態で使用する。
また、荷台9とリアカウル22とは、荷台9部分の補強を目
的とするワイヤ18を用いて結ばれている。したがって、
荷台9はワイヤ18の長さを調節することによって、ゴル
フクラブの出し入れが容易な角度にして使用する。ま
た、本発明を用いると、キャディはステップに立ちのり
した状態でリモコンなどによってゴルフカートの操作が
できる。

【００１７】なお、乗用ゴルフカートの運送時やカート
庫への収納時においては、図２（ｂ）に示されるよう
に、ステップ13を手で上方向に回転させ、略垂直方向ま
で跳ね上げる。すなわち、ステップ13は荷台9よりも回
転角度が大きくなるようなロッド17を用いたリンク機構
によって、リアフレーム2に接続されたものである。

【００１８】なお、荷台9にゴルフバッグ19を載せた状
態で凹凸のあるゴルフコースを走行すると、荷台9が荷
台支点軸受け14を支点として、回動するという問題点が
認められた。そこで、図２（ａ）に示すように荷台9と
して使用中は、鈎部42を用いて、リアフレーム2とステ
ップ13とを固定することにより、荷台9が荷台支点軸受
け14を支点として、回動するのを防止するようにした。

【００１９】すなわち、リアフレーム2には回転自在な
ヒンジ構造を有する鈎部支点44を有する鈎部42を設け、
該鈎部42をステップ13のロック治具41に噛ませる構造に
した（図２（ａ））。したがって、この状態ではリアフ
レーム2とステップ13とが固定されるため、凹凸のある
ゴルフコースを走行しても、荷台9やステップ13が回動
することはない。

【００２０】一方、鈎部駆動ワイア43に接続したレバー
（図なし）を引くことにより、前記鈎部42に接続された
鈎部42は、ステップ13のロック治具41から外れるように
した。この状態で、ステップ13を上方向に回転させ、略
垂直方向まで跳ね上げることにより、この部分を折りた
たむことができるようにした（図２（ｂ））。なお、鈎
部42は、レバー（図なし）を放せば鈎部戻しバネ45によ
って、もとの状態に戻るようにした。

【００２１】

【発明の効果】上述したように、本発明を用いると、キ
ャディーはステップに立ちのりした状態でゴルフカート
の操作ができる。また、ステップ及び荷台はリアフレー
ムに固定されているためゴルフバッグを載せた状態で凹
凸にあるゴルフコースを走行しても、ステップや荷台が
回動することもない。さらに、カート庫への収納時に
は、ステップや荷台を折りたたむことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】折りたたみ式構造をした荷台及びステップの概
略図である。

【図２】本発明を用いたステップのロック機構の要部で
ある。ａ）ステップ及び荷台使用時の状態ｂ）ステップ及び荷台収納時の状態

【図３】折りたたみ式構造をしたステップ及び荷台の概
略図である。ａ）ステップ及び荷台使用時の状態ｂ）ステップ及び荷台収納時の状態

【図４】乗用ゴルフカートの概観図である。

【符号の説明】

1：メインフレーム、 2：リヤフレーム、 3：ハンド
ル、 4：前輪、 5：後輪、6：前座席シート、 7：後座
席シート、 8：手すり、 9：荷台、 10：背もたれ、1
1：ステップ支点軸受け、 13:ステップ、 14:荷台支点
軸受け、15: ステップ・ロッド接続軸受け、 16：荷台
・ロッド接続軸受け、17:ロッド、 18:ワイヤ、 19:ゴ
ルフバック、 20:フロントカウル、22:リヤカウル、 3
1:ブレーキペダル、 40:接続治具、 41:ロック治具、4
2:鈎部、 43:鈎部駆動ワイア、 44: 鈎部支点、 45: 鈎
部戻しバネ、70：ルーフ、 71：前部ルーフ支柱、 72:
後部ルーフ支柱、73:中央部ルーフ支柱

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】車体後部のリアフレームに、ゴルフバッグ
を積載する荷台と乗員が立った状態で乗ることができる
ステップとを備えており、前記荷台と前記ステップと
は、互いに連動して上方向に折りたたむ機構を有するこ
とを特徴とする乗用ゴルフカート。
【請求項２】前記ステップは、使用中はロックされてい
ることを特徴とする請求項１記載の乗用ゴルフカート。
【請求項３】前記ステップは、使用中は前記リアフレー
ムに鈎部を用いてロックされていることを特徴とする請
求項２記載の乗用ゴルフカート。
【請求項４】前記荷台及び前記ステップは、ロッドを用
いたリンク機構によって接続され、折りたたむ際の前記
ステップの回転角度が前記荷台のそれよりも大きくした
ものであることを特徴とする請求項１、２又は３記載の
乗用ゴルフカート。