JP2002010678A - ディスク装置およびセンサレススピンドルモータ駆動方法 - Google Patents

ディスク装置およびセンサレススピンドルモータ駆動方法

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JP2002010678A
JP2002010678A JP2000190029A JP2000190029A JP2002010678A JP 2002010678 A JP2002010678 A JP 2002010678A JP 2000190029 A JP2000190029 A JP 2000190029A JP 2000190029 A JP2000190029 A JP 2000190029A JP 2002010678 A JP2002010678 A JP 2002010678A
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sensorless spindle
sensorless
rotation speed
switching
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JP2000190029A
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Masato Kawamura
昌人 河村
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサレススピンドルモータを低回転から高
回転まで安定に動作させることが可能なディスク装置お
よびセンサレススピンドルモータ駆動方法を提供するこ
と。 【解決手段】 モータコイルの相切り換え時に発生する
スイッチングノイズのマスク信号のパルス幅を、マスク
信号生成回路5に外付けされたコンデンサC1、C2のコ
ンデンサ容量を、コントローラ9からの制御信号Sswに
よりスイッチSW1をON/OFFして切り換えること
で、低回転・高回転それぞれに適したコンデンサ容量に
設定する。こうして前記コンデンサ容量を切り換えるこ
とにより、センサレススピンドルモータ2を安定に駆動
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、センサレススピン
ドルモータを用いたディスク装置およびセンサレススピ
ンドルモータ駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク装置のスピンドルモータにはD
Cブラシレスモータが用いられることが多いが、ロータ
位置検出用のホールセンサを必要とすることから、「信
号線の数が多い」、「小型化に不利」、「コストが高
い」などの問題があり、最近ではこのホールセンサを無
くしたセンサレスモータが注目されている。センサレス
モータは、一般的にモータコイルの絶縁相に発生する逆
起電圧と基準電圧の交点からロータの位置を検出し、そ
こから約30度の遅延を持たせてモータコイルの励磁相
を切り換えるという方法で駆動される。前記センサレス
モータの回転周波数の帯域を落とすことなく、確実にノ
イズをマスクして回転特性を安定化するための提案もな
されている(特開平11−299283号公報)。
【0003】この種のセンサレスモータをスピンドルモ
ータとして具備したディスク装置は、図18に示すよう
に、情報を記録・再生するディスク1と、3相のコイル
を有するセンサレスモータ(センサレススピンドルモー
タ)2と、このセンサレススピンドルモータ2を駆動す
るモータドライバ3と、モータコイルの端子電圧と3相
コイルの中間電位を比較するためのコンパレータ回路4
と、モータコイルの励磁相を切り換える時に発生するス
イッチングノイズをマスクするためのマスク信号生成回
路5と、このマスク信号生成回路5で生成されたマスク
信号Smskによって、コンパレータ回路4の出力をマス
クするマスクゲート回路6a〜6cと、このマスクゲー
ト回路6a〜6cの出力を用いてモータコイルの励磁相
を切り換えるタイミングを生成するタイミング生成回路
7と、マスクゲート回路6a〜6cの出力から速度信号
としてのFG信号を生成するFG信号生成回路8と、ス
ピンドルモータ2に与える電圧指令値を出力したり、F
G信号生成回路8から出力されるFG信号からモータの
回転速度を検出するコントローラ9と、このコントロー
ラ9の電圧指令値を増幅してモータの印加電圧を生成す
る印加電圧生成回路10と、タイミング生成回路7から
出力されるタイミング信号と印加電圧生成回路10から
出力される印加電圧とを用いて励磁相のコイルに電流を
出力する出力トランジスタ回路11とを備える。
【0004】このような構成において、センサレススピ
ンドルモータ2の制御は以下のように行われる。図19
は、センサレススピンドルモータ2の駆動制御動作を示
すタイミングチャートであり、ここで、Vu、Vv、Vw
はモータコイルの端子電圧、Vcは3相コイルの中点電
位、SuはVuとVcをコンパレータ回路4で比較した結
果、Su'はSuをSmskでマスクした結果を示している。
図19(a)はモータコイル各相の切り換えタイミング
とその他の信号の出力タイミングを示すものであり、モ
ータコイルの絶縁相に現れる逆起電圧とVcの交点にお
いて、FG信号の極性が反転すること、及びマスク信号
Smskがハイになることが示されている。この交点がモ
ータコイルの励磁相切り換えタイミングを生成する上で
の基準点となり、ロータ位置を検出したということと等
価となる。実際の励磁相切り換えは、この交点から約30
度遅延したタイミングで行われ、ロータを回転させる駆
動力を発生する。この時、絶縁相に切り替わったコイル
の端子電圧に図19に示すようなスイッチングノイズが
発生し、ロータ位置を誤検出させるため、マスク信号S
mskでこのスイッチングノイズをマスクする。詳細は図
19(b)に表されるように、モータコイルの端子電圧
Vuと中間電位Vcの比較結果Suに存在するスイッチン
グノイズの影響を、マスク信号Smskにより除去してS
u'のような信号に変換するという処理を行う。
【0005】なお、マスク信号Smskのパルス幅は、マ
スク信号生成回路5の方式によってさまざまであるが、
常に固定幅にしたり、回転速度に連動して自動的に短く
なるようにすることができる。
【0006】ここで、励磁相切り換え時のスイッチング
ノイズの幅は、モータコイルが励磁状態から絶縁状態に
切り替わる前に流れていた電流量が大きいほど大きくな
るため、センサレスモータへの印加電圧を一定にしてい
る場合には回転速度が小さいほど、スイッチングノイズ
の幅が大きくなる。反対に回転速度が大きい場合には、
マスク信号のパルス幅を大きくしすぎると、モータコイ
ル端子電圧Vu〜Vwと中間電位Vcの交点検出ができな
くなってしまう。よって、マスク信号のパルス幅は、セ
ンサスモータの回転速度が大きくなるに従い、小さくな
るようにする必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のディスク装置では、前記スイッチングノイズの大き
さは、モータの特性や回路のパターンなど様々な要因に
よって影響され、また回転速度による変化も線形な変化
とはならないため、十分にスイッチングノイズがマスク
できない場合があるという問題があった。
【0008】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、センサレススピンドルモータを低回転
から高回転まで安定に動作させることが可能なディスク
装置およびセンサレススピンドルモータ駆動方法を提供
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のディスク装置
は、ディスクを回転するセンサレススピンドルモータ
と、このセンサレススピンドルモータを駆動するモータ
ドライバとを備えたディスク装置であって、前記センサ
レススピンドルモータの回転速度を検出する速度検出手
段と、前記センサレススピンドルモータのコイルの励磁
相切り換え時、このコイルの端子電圧に発生するスイッ
チングノイズをマスクするためにマスク信号を生成する
マスク信号生成手段と、前記マスク信号のパルス幅を決
定する回路定数を、前記センサレススピンドルモータの
回転速度に応じて切り換えるパルス幅切換手段とを備え
た構成を有している。この構成により、マスク信号のパ
ルス幅を決定する回路定数をセンサレススピンドルモー
タの回転速度(回転数)に従って切り換え、低回転から
高回転までセンサレススピンドルモータを安定に動作さ
せることとなる。
【0010】本発明のディスク装置は、前記センサレス
スピンドルモータへの印加電圧が一定で回転速度が予め
設定した回転速度未満である場合の前記マスク信号のパ
ルス幅が、前記センサレススピンドルモータへの印加電
圧が一定で回転速度が予め設定した回転速度以上である
場合の前記マスク信号のパルス幅よりも広くなるよう
に、前記パルス幅切換手段を制御する制御手段を備えた
構成を有している。この構成により、マスク信号のパル
ス幅を、センサレススピンドルモータの回転速度(回転
数)が予め設定した回転速度未満であるか否かに従って
拡縮するように切り換え、低回転から高回転までセンサ
レススピンドルモータを安定に動作させることとなる。
【0011】本発明のディスク装置は、ディスクを回転
するセンサレススピンドルモータと、このセンサレスス
ピンドルモータを駆動するモータドライバとを備えたデ
ィスク装置であって、前記センサレススピンドルモータ
の回転速度を検出する速度検出手段と、前記センサレス
スピンドルモータのコイルの励磁相切り換え時、このコ
イルの端子電圧に発生するスイッチングノイズをマスク
するためにマスク信号を生成するマスク信号生成手段
と、前記マスク信号のパルス幅を決定する回路定数を、
前記センサレススピンドルモータの回転速度に応じて切
り換えるパルス幅切換手段とを備えた構成を有してい
る。この構成により、マスク信号のパルス幅を決定する
回路定数をセンサレススピンドルモータの回転速度(回
転数)に従って切り換え、低回転から高回転までセンサ
レススピンドルモータを安定に動作させることとなる。
ここで、前記パルス幅切換手段は、好ましくは前記モー
タドライバに接続された複数のコンデンサと、この複数
のコンデンサの接続を多段階に切り換える接続切換手段
とからなる。
【0012】本発明のディスク装置は、ディスクを回転
するセンサレススピンドルモータと、このセンサレスス
ピンドルモータを駆動するモータドライバとを備えたデ
ィスク装置であって、前記センサレススピンドルモータ
の回転速度を検出する速度検出手段と、前記センサレス
スピンドルモータのコイルの端子電圧のノイズ成分を除
去するフィルタ回路と、このフィルタ回路のカットオフ
周波数を前記センサレススピンドルモータの回転速度に
応じて切り換える周波数切換手段とを備えた構成を有し
ている。この構成により、センサレススピンドルモータ
の回転速度(回転数)に適したフィルタのカットオフ周
波数を選択して、安定にセンサレススピンドルモータを
回転することとなる。
【0013】本発明のディスク装置は、前記センサレス
スピンドルモータへの印加電圧が一定で回転速度が予め
設定した回転速度未満である場合の前記フィルタ回路の
カットオフ周波数が、前記センサレススピンドルモータ
への印加電圧が一定で回転速度が予め設定した回転速度
以上である場合の前記フィルタ回路のカットオフ周波数
よりも低くなるように、前記周波数切換手段を制御する
制御手段を備えた構成を有している。この構成により、
フィルタ回路のカットオフ周波数を、センサレススピン
ドルモータの回転速度が予め設定した回転速度未満であ
るか否かに従って増減し、低回転から高回転までセンサ
レススピンドルモータを安定に動作させることとなる。
【0014】本発明のセンサレススピンドルモータ駆動
方法は、ディスクを回転するセンサレススピンドルモー
タと、このセンサレススピンドルモータを駆動するモー
タドライバとを備えたディスク装置のセンサレススピン
ドルモータ駆動方法であって、前記センサレススピンド
ルモータの回転速度を検出する速度検出工程と、前記セ
ンサレススピンドルモータのコイルの励磁相切り換え
時、このコイルの端子電圧に発生するスイッチングノイ
ズをマスクする、マスク信号のパルス幅を決定する回路
定数を、前記センサレススピンドルモータの回転速度に
応じて切り換えるパルス幅切換工程とを備えている。こ
の方法により、マスク信号のパルス幅を決定する回路定
数をセンサレススピンドルモータの回転速度(回転数)
に従って切り換え、低回転から高回転までセンサレスス
ピンドルモータを安定に動作させることとなる。
【0015】本発明のセンサレススピンドルモータ駆動
方法は、ディスクを回転するセンサレススピンドルモー
タと、このセンサレススピンドルモータを駆動するモー
タドライバとを備えたディスク装置のセンサレススピン
ドルモータ駆動方法であって、前記センサレススピンド
ルモータの回転速度を検出する速度検出工程と、前記セ
ンサレススピンドルモータのコイルの励磁相切り換え
時、このコイルの端子電圧に発生するスイッチングノイ
ズをマスクする、マスク信号のパルス幅を決定する回路
定数を、前記センサレススピンドルモータの回転速度に
応じて切り換えるパルス幅切換工程とを備えている。こ
の方法により、マスク信号のパルス幅を決定する回路定
数をセンサレススピンドルモータの回転速度(回転数)
に従って切り換え、低回転から高回転までセンサレスス
ピンドルモータを安定に動作させることとなる。ここ
で、前記パルス幅切換工程では、好ましくは前記センサ
レススピンドルモータの回転速度と予め設定した回転速
度とを比較し、予め設定した回転速度に達していない場
合は前記マスク信号のパルス幅が広がり、予め設定した
回転速度に達している場合には前記マスク信号のパルス
幅が狭まるように、前記回路定数を切り換える。
【0016】本発明のセンサレススピンドルモータ駆動
方法は、前記回路定数を前記センサレススピンドルモー
タの回転速度に応じて切り換える直前に、前記センサレ
ススピンドルモータの印加電圧を一旦ゼロに設定するも
のである。この方法により、マスク信号のパルス幅を決
定する回路定数を切り換える時にスイッチングノイズが
発生しないので、前記回路定数切換時にロータ位置を誤
検出し、センサレススピンドルモータの励磁相切り換え
が異常状態になることを防止することとなる。
【0017】本発明のセンサレススピンドルモータ駆動
方法は、ディスクを回転するセンサレススピンドルモー
タと、このセンサレススピンドルモータを駆動するモー
タドライバとを備えたディスク装置のセンサレススピン
ドルモータ駆動方法であって、前記センサレススピンド
ルモータの回転速度を検出する速度検出工程と、前記セ
ンサレススピンドルモータのコイルの端子電圧のノイズ
成分を除去する、フィルタのカットオフ周波数を前記セ
ンサレススピンドルモータの回転速度に応じて切り換え
る周波数切換工程とを備えている。この方法により、セ
ンサレススピンドルモータの回転速度(回転数)に適し
たフィルタのカットオフ周波数を選択して、安定にセン
サレススピンドルモータを回転することとなる。
【0018】本発明のセンサレススピンドルモータ駆動
方法は、ディスクを回転するセンサレススピンドルモー
タと、このセンサレススピンドルモータを駆動するモー
タドライバとを備えたディスク装置のセンサレススピン
ドルモータ駆動方法であって、前記センサレススピンド
ルモータの回転速度を検出する速度検出工程と、前記セ
ンサレススピンドルモータのコイルの端子電圧のノイズ
成分を除去する、フィルタのカットオフ周波数を前記セ
ンサレススピンドルモータの回転速度に応じて切り換え
る周波数切換工程とを備えている。この方法により、セ
ンサレススピンドルモータの回転速度(回転数)に適し
たフィルタのカットオフ周波数を選択して、安定にセン
サレススピンドルモータを回転することとなる。ここ
で、前記周波数切換工程では、好ましくは前記センサレ
ススピンドルモータの回転速度と予め設定した回転速度
とを比較し、予め設定した回転速度に達していない場合
は前記フィルタのカットオフ周波数が増加し、予め設定
した回転速度に達している場合には前記フィルタのカッ
トオフ周波数が減少するように、前記フィルタのカット
オフ周波数を切り換える。
【0019】本発明のセンサレススピンドルモータ駆動
方法は、前記フィルタのカットオフ周波数を前記センサ
レススピンドルモータの回転速度に応じて切り換える直
前に、前記センサレススピンドルモータの印加電圧を一
旦ゼロに設定する。この方法により、前記フィルタのカ
ットオフ周波数を切り換える時にスイッチングノイズが
発生しないので、前記カットオフ周波数切換時にロータ
位置を誤検出し、センサレススピンドルモータの励磁相
切り換えが異常状態になることを防止することとなる。
【0020】本発明のセンサレススピンドルモータ駆動
方法は、ディスクを回転するセンサレススピンドルモー
タと、このセンサレススピンドルモータを駆動するモー
タドライバとを備えたディスク装置のセンサレススピン
ドルモータ駆動方法であって、前記センサレススピンド
ルモータの回転速度を検出する速度検出工程と、前記セ
ンサレススピンドルモータのコイルの端子電圧に発生す
る逆起電圧を用いてロータの位置を検出するロータ位置
検出工程と、前記センサレススピンドルモータの回転速
度の絶対値と予め設定した値との比較結果から、前記ロ
ータ位置検出工程でロータ位置が誤検出されたか否かを
判断する誤検出判断工程とを備えている。この方法によ
り、特別な回路を必要とせずに、ロータ位置の誤検出に
伴う回路の発振などの異常状態を検出できることとな
る。
【0021】本発明のセンサレススピンドルモータ駆動
方法は、ディスクを回転するセンサレススピンドルモー
タと、このセンサレススピンドルモータを駆動するモー
タドライバとを備えたディスク装置のセンサレススピン
ドルモータ駆動方法であって、前記センサレススピンド
ルモータの回転速度を検出する速度検出工程と、前記セ
ンサレススピンドルモータのコイルの端子電圧に発生す
る逆起電圧を用いてロータの位置を検出するロータ位置
検出工程と、前記センサレススピンドルモータの回転速
度の変化量と予め設定した値との比較結果から、前記ロ
ータ位置検出工程でロータ位置が誤検出されたか否かを
判断する誤検出判断工程とを備えている。この方法によ
り、特別な回路を必要とせずに、ロータ位置の誤検出に
伴う励磁相切り換えタイミングの異常を検出できること
となる。
【0022】本発明のセンサレススピンドルモータ駆動
方法は、ディスクを回転するセンサレススピンドルモー
タと、このセンサレススピンドルモータを駆動するモー
タドライバとを備えたディスク装置のセンサレススピン
ドルモータ駆動方法であって、前記センサレススピンド
ルモータの回転速度を検出する速度検出工程と、前記セ
ンサレススピンドルモータのコイルの端子電圧に発生す
る逆起電圧を用いてロータの位置を検出するロータ位置
検出工程と、前記センサレススピンドルモータの回転速
度の一定期間における最大値と最小値の差と、予め設定
した値との比較結果から、前記ロータ位置検出工程でロ
ータ位置が誤検出されたか否かを判断する誤検出判断工
程とを備えている。この方法により、特別な回路を必要
とせずに、ロータ位置誤検出に伴う励磁相切り換えタイ
ミングの異常を検出できることとなる。
【0023】本発明のセンサレススピンドルモータ駆動
方法は、前記誤検出判断工程で、ロータ位置が誤検出さ
れたと判断した場合、前記センサレススピンドルモータ
の印加電圧を一旦ゼロにした後、再び前記印加電圧を印
加する。この方法により、回路の発振のような偶発的な
異常による動作不良の確率を低くできることとなる。
【0024】本発明のセンサレススピンドルモータ駆動
方法は、前記誤検出判断工程で、ロータ位置が誤検出さ
れたと判断した場合、前記センサレススピンドルモータ
の印加電圧を制限する。この方法により、固体ばらつき
・環境変化などによる特性の違いから発生する動作不良
の確率を低くできることとなる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0026】[第1の実施の形態]図1に示すように、
本発明の第1の実施の形態のディスク装置は、情報を記
録・再生するディスク1と、このディスク1を回転する
センサレススピンドルモータ2と、このセンサレススピ
ンドルモータ2を駆動するモータドライバ3と、このモ
ータドライバ3を制御するコントローラ9と、このコン
トローラ9の電圧指令値を増幅してモータ2の印加電圧
を生成する印加電圧生成回路10とを備え、前記モータ
ドライバ3には、モータコイルの励磁相を切換る時に発
生するスイッチングノイズをマスクするためのマスク信
号を生成し、コントローラ9によってモータドライバ外
部に接続されたコンデンサの容量でマスク信号のパルス
幅を変化させるマスク信号生成回路5と、このマスク信
号生成回路5で生成されたマスク信号Smskによって、
コンパレータ回路4の出力をマスクするマスクゲート回
路6a〜6cと、このマスクゲート回路6a〜6cの出
力を用いてモータコイルの励磁相を切り換えるタイミン
グを生成するタイミング生成回路7と、このタイミング
生成回路7から出力されるタイミング信号と印加電圧生
成回路10から出力される印加電圧を用いて励磁相のコ
イルに電流を出力する出力トランジスタ回路11と、マ
スクゲート回路6a〜6cの出力から速度信号としての
FG信号を生成するFG信号生成回路8と、モータコイ
ルの端子電圧と3相コイルの中間電位を比較するための
コンパレータ回路4とを備え、さらにモータドライバ3
に外付けで接続されるコンデンサC1、C2と、このコン
デンサC1、C2の容量を変化させるためのスイッチSW
1とを設けたものである。
【0027】ここで、マスク信号のパルス幅を変化させ
るコンデンサC1、C2は、並列に接続され、コンデンサ
2はスイッチSW1を介して接地されている。前記スイ
ッチSW1は、コントローラ9からの制御信号Sswによ
り任意のタイミングでON/OFFされ、このスイッチ
SW1を切り換えることで、コンデンサC1、C2を選択
・接続し、コンデンサ容量Cを変化させるように構成さ
れている。
【0028】また、コントローラ9は、図示しないCP
Uやメモリ(RAM/ROM)などから構成され、FG
信号生成回路8から出力されるFG信号に基づいてセン
サレススピンドルモータ2の回転速度(回転数)を検出
して、この回転速度に従い、マスク信号のパルス幅を決
定する回路定数を切り換えるものである。なお、前述の
ようにモータコイルの絶縁相に現れる逆起電圧と3相コ
イルの中点電位Vcとの交点が、モータコイルの励磁相
切り換えタイミングを生成する上での基準点となり、こ
の交点を検出したこととロータ位置を検出したことが等
価となる。
【0029】また、コントローラ9には、図示しない操
作パネルが設けられており、この操作パネルにはテンキ
ー、スタート/ストップキーなどのキー群と、LCDな
どの表示器が設けられている。前記操作パネルのキー操
作などによって、スイッチSW1を切り換える際の閾値
となるセンサレススピンドルモータ2の回転速度V1
予め設定され、前記メモリに更新可能に記憶されてい
る。なお、本実施形態に拘わらず、前記CPUを機器組
み込み型とし、前記閾値などを予め前記ROMに格納す
るか、前記CPUによって算出した値を前記RAMに格
納して用いるように構成してもよい。
【0030】次に、本実施形態のディスク装置のセンサ
レススピンドルモータの駆動方法について説明する。
【0031】図2は、本発明の第1の実施の形態のセン
サレススピンドルモータの駆動方法を示す。これは、図
18、図19に示した従来の技術とは、前記マスク信号
のパルス幅を決定する回路定数を、センサレススピンド
ルモータ2の回転速度に応じて切り換える点が相違して
いる。なお、ディスク装置の基本的な動作は、前記従来
の技術で説明したように励磁相の切り換えをもって行う
ものである。また、図3は、図19に示したスイッチン
グノイズの付近を拡大したものである。
【0032】図2に示すように、コントローラ9は、モ
ータ起動後にFG信号を入力してセンサレススピンドル
モータ2の回転速度Vを検出し(S101)、この回転
速度Vが予め設定した回転速度V1よりも低速か否かを
比較判断する(S102)。その結果、V<V1の場合
には、コントローラ9は、制御信号Sswによりスイッチ
SW1をONすることによってマスク信号のパルス幅を
広げる(S104)。
【0033】例えば、モータ起動時のようにセンサレス
スピンドルモータ2の回転速度Vが予め設定した回転速
度V1よりも小さく、かつ電流が大きい場合には、スイ
ッチSW1をONにし、モータドライバ3に接続される
コンデンサの容量CをコンデンサC1とコンデンサC2
容量の和とすることによって、図3(b)に示すように
マスク信号Smskのパルス幅を、スイッチングノイズが
マスクできる範囲まで広げる。このようにマスク信号S
mskのパルス幅を広げることにより、スイッチングノイ
ズが完全にマスクされ、モータドライバ3においては、
センサレススピンドルモータ2のコイルの端子電圧V
u、Vv、Vwに発生する逆起電圧を用いてロータ位置を
正しく検出することができる。
【0034】なお、図3(a)は、モータ起動時ように
センサレススピンドルモータ2の回転速度が小さく、か
つ電流が大きいにも拘わらず、本実施形態の駆動制御を
行わなかった場合を示す。ここで、スイッチSW1がO
FFでコンデンサ容量CがコンデンサC1の容量のみに
なっていると、マスク信号Smskのパルス幅がスイッチ
ングノイズをマスクするには不十分であるため、スイッ
チングノイズをマスクしきれず、T1の時点でコンパレ
ータ出力Suに現れているスイッチングノイズの影響が
マスクゲート回路6aの出力Su'にも現れる。その結
果、T1の時点でコイル端子電圧Vuと中間電位Vcの交
点が検出されることになり、モータコイルの励磁相切り
換えが実際よりも早いタイミングで行われてしまう。
【0035】一方、V<V1でない場合(S102のN
O)には、コントローラ9は、さらにスイッチSW1
ONか否かを判断する(S103)。その結果、スイッ
チSW1がONであれば、スイッチSW1をOFFし、図
3(d)に示すように、スイッチングノイズがマスクで
きる範囲で、マスク信号Smskのパルス幅がより狭くな
るようにコンデンサ容量CをコンデンサC1の容量のみ
とする(S105)。
【0036】このように、センサレススピンドルモータ
2が高速で回転している場合、マスク信号Smskのパル
ス幅を適宜狭く設定するのは、マスク信号のパルス幅が
広すぎると、コイル端子電圧Vuと中間電位Vcの交点を
検出する区間がほとんどなくなり、これ以上回転速度を
上げることが困難となるためである。
【0037】なお、図3(c)は、前述のようにマスク
信号のパルス幅が広すぎる場合を示す。この場合、セン
サレススピンドルモータ2が高速で回転しており、かつ
スイッチSW1をONとしているので、マスク信号Smsk
のパルス幅がスイッチングノイズをマスクするのに十分
広く設定されている。しかし、マスク信号のパルス幅が
広すぎるために、コイル端子電圧Vuと中間電位Vcの交
点を検出する区間がほとんどなくなっており、これ以上
回転速度が上がらない。
【0038】このように、コントローラ9で、FG信号
に基づいて検出される回転速度Vに応じ、スイッチSW
1のON/OFFを切り換えることによって、センサレ
ススピンドルモータ2への印加電圧が一定で回転速度が
小さい場合には、コンデンサ容量Cを「コンデンサC1
の容量+コンデンサC2の容量」としてマスク信号のパ
ルス幅を広く設定し、反対に回転速度が大きい場合に
は、コンデンサ容量CをコンデンサC1のみの容量とし
てマスク信号のパルス幅を狭く設定するため、常にスイ
ッチングノイズが確実にマスクされ、安定した回転を行
うことができる。
【0039】以上のように、本発明の第1の実施の形態
のディスク装置は、モータドライバ3のマスク信号生成
回路5に接続されたコンデンサC1、C2と、このコンデ
ンサC1、C2の容量を切り換えるためのスイッチSW1
とを設け、モータドライバ3を制御するコントローラ9
で、センサレススピンドルモータ2の回転速度に応じ、
スイッチSW1をON/OFFしてコンデンサ容量Cを
切り換えることにより、マスク信号のパルス幅を決定す
る回路定数を設定しているので、低回転から高回転まで
安定にセンサレススピンドルモータ2を駆動することが
できる。
【0040】なお、本実施の形態では、コンデンサの切
り換えを2段階とした場合を説明したが、切換段階をさ
らに増やし、センサレススピンドルモータ2の回転速度
に細かに対応したマスク信号のパルス幅を作成してもよ
い。
【0041】また、本実施の形態では、コンデンサ
1、C2およびスイッチSW1をモータドライバ3に外
付けする場合を説明したが、本発明は、この他にコンデ
ンサC1、C2およびスイッチSW1をモータドライバ3
と一体的に構成しても同様の効果が得られるものであ
る。
【0042】[第2の実施の形態]図4は、本発明の第
2の実施の形態のディスク装置を示す。これは、上記第
1の実施の形態とは、さらにローパスフィルタ12a〜
12cを設け、このローパスフィルタ12a〜12cを介
して出力トランジスタ回路11とコンパレータ回路4と
を接続し、モータコイルの端子電圧Vu〜Vwが、コンパ
レータ回路4に入力する前にローパスフィルタ12a〜
12cを通過するようにした点が相違している。また、
上記第1の実施の形態とは、さらにコントローラ9から
の制御信号Slpfによってローパスフィルタ12a〜12
cのカットオフ周波数を任意に切り換えるようにした点
が相違している。この構成によれば、ローパスフィルタ
12a〜12cのカットオフ周波数をセンサレススピンド
ルモータ2の回転速度に応じて任意に設定し、センサレ
ススピンドルモータ2のコイルの端子電圧のノイズ成分
を除去することで、センサレススピンドルモータ2を安
定駆動するという効果も得られる。
【0043】次に、本実施形態のディスク装置のセンサ
レススピンドルモータの駆動方法について説明する。
【0044】図5は、本発明の第2の実施の形態のセン
サレススピンドルモータの駆動方法を示す。これは、本
発明の第1の実施の形態とは、モータコイルの端子電圧
Vu〜Vwがコンパレータ回路4に入力する前に、その端
子電圧Vu〜Vwのノイズ成分をローパスフィルタ12a
〜12cによって除去し、このローパスフィルタ12a〜
12cのカットオフ周波数をセンサレススピンドルモー
タ2の回転速度に応じて適宜切り換える点が相違してい
る。この方法によれば、前記マスク信号Smskによって
信号Suからスイッチングノイズによる影響を除去する
前の段階で、信号Suに対するスイッチングノイズの影
響を軽減しておき、センサレススピンドルモータを安定
に駆動することができるという効果も得られる。なお、
図6はローパスフィルタ12a〜12cのカットオフ周波
数の違いにおける波形の変化を示す。
【0045】図5に示すように、コントローラ9は、ロ
ーパスフィルタ12a〜12cのカットオフ周波数を予め
設定した値H0としてモータ起動後、FG信号を入力し
てセンサレススピンドルモータ2の回転速度Vを検出し
(S201)、この回転速度Vが予め設定した回転速度
1よりも低速か否かを比較判断する(S202)。そ
の結果、V<V1の場合には、コントローラ9は、制御
信号Slpfによりローパスフィルタ12a〜12cのカッ
トオフ周波数を予め設定した値H1(H1<H2)に切り
換えることによって、前記モータコイルの端子電圧Vu
からスイッチングノイズの成分を除去する(S20
4)。
【0046】例えば、モータ起動時のように回転速度が
小さく、かつ電流が大きい場合、スイッチングノイズに
対して12a〜12cのカットオフ周波数が低くなるよう
に設定すると、図6(b)に示すように、モータコイル
の端子電圧Vuがローパスフィルタ12a〜12cを通過
した後の信号Vu'では、前記端子電圧Vuからスイッチ
ングノイズの成分が完全に除去されているので、コンパ
レータ回路4の出力Suにスイッチングノイズの影響が
残らない。
【0047】これに対し、モータ起動時のように回転速
度が小さく、かつ電流が大きい場合、スイッチングノイ
ズに対して12a〜12cのカットオフ周波数が高くなる
ように設定すると、図6(a)に示すように、モータコ
イルの端子電圧Vuがローパスフィルタ12a〜12cを
通過した後の信号Vu'では、前記端子電圧Vuからスイ
ッチングノイズの成分が完全に除去されておらず、コン
パレータ回路4の出力Suにスイッチングノイズの影響
が残っている。その後のマスク処理で、マスク信号Sms
kによってSuからスイッチングノイズの影響を除去する
ことになるが、その前の段階でスイッチングノイズの影
響を除去しておくことが望ましい。
【0048】一方、V<V1でない場合(S202のN
O)には、コントローラ9は、さらにローパスフィルタ
12a〜12cのカットオフ周波数がH1に設定されてい
るか否かを判断する(S203)。その結果、ローパス
フィルタ12a〜12cのカットオフ周波数がH1に設定
されていれば、制御信号Slpfによりローパスフィルタ
12a〜12cのカットオフ周波数を予め設定した値H2
(H1<H2)に切り換えることによって、前記モータコ
イルの端子電圧Vuからスイッチングノイズの成分を完
全に除去する(S205)。なお、前記H1、H2は、前
記操作部のキー操作などで予め入力し、コントローラ9
のメモリに更新可能に記憶しておくものとする。
【0049】このように、センサレススピンドルモータ
2が高速で回転している場合、スイッチングノイズに対
してローパスフィルタ12a〜12cのカットオフ周波数
が高くなるように設定すると、図6(d)に示すよう
に、モータコイルの端子電圧Vuがローパスフィルタ1
2a〜12cを通過した後の信号Vu'では、前記端子電圧
Vuからスイッチングノイズの成分が完全に除去される
ので、コンパレータ回路4の出力Suにスイッチングノ
イズの影響が残らない。また、モータコイルの端子電圧
Vuとローパスフィルタ通過後の信号Vu'の間に、大き
な位相の遅れは発生せず、ロータ位置の検出が実際の位
置よりも遅れることもないので、トルクをロータに効率
的に伝達できる。
【0050】これに対し、センサレススピンドルモータ
2の回転速度が大きい場合、スイッチングノイズに対し
てローパスフィルタ12a〜12cのカットオフ周波数が
低くなるように設定すると、図6(c)に示すように、
モータコイルの端子電圧Vuがローパスフィルタ12a〜
12cを通過した後の信号Vu'では、前記端子電圧Vuか
らスイッチングノイズの成分が完全に除去されている。
しかし、図6(c)においては、ローパスフィルタ12
a〜12cのカットオフ周波数が低すぎるために、モータ
コイルの端子電圧Vu と信号Vu'の間に大きな位相の遅
れが発生し、ロータ位置の検出が実際の位置より遅れる
という問題が発生する。その結果、トルクをロータに効
率的に伝達できなくなるために、センサレススピンドル
モータ2の回転速度の上限が図6(d)の場合よりも低
くなる。
【0051】このように、FG信号に基づいて検出され
るセンサレススピンドルモータ2の回転速度に従い、印
加電圧が一定で前記回転速度が小さい場合には、ローパ
スフィルタ12a〜12cのカットオフ周波数を低くし
(周波数H1)、反対に前記回転速度が大きい場合に
は、ローパスフィルタ12a〜12cのカットオフ周波数
を高くするように(周波数H2)、コントローラ9から
ローパスフィルタ12a〜12cに対して制御信号Slpf
を送出することによって、ローパスフィルタ12a〜1
2c通過後の信号Vu'〜Vw'に含まれるスイッチングノ
イズの影響及び位相遅れを適正な量にすることができ、
安定した回転を行うことができる。
【0052】なお、ローパスフィルタ12a〜12cの切
り換え段階は2段階に限定されるものではなく、可能な
限り段階を増やして、各回転速度に最適なカットオフ周
波数を選択してもよい。ローパスフィルタ12a〜12c
の切り換え段階を3段階以上の多段階とすることで、よ
り安定した回転をすることができる。
【0053】[第3の実施の形態]図7は、本発明の第
3の実施の形態のセンサレススピンドルモータの駆動方
法を示す。これは上記第1の実施の形態とは、コントロ
ーラ9で、スイッチSW1のON/OFFによりマスク
信号のパルス幅を決定するコンデンサの容量Cを切り換
える際、センサレススピンドルモータ2の印加電圧Vm
を一旦ゼロにするという点が相違している。この方法に
よれば、スイッチSW1のON/OFFによってマスク
信号生成回路5が誤動作しても、スイッチングノイズが
発生せず、ロータ位置を誤検出することがないという効
果も得られる。なお、全体構成は第1の実施の形態と概
ね同様であるため、図1を用いると共に同一構成には同
一符号を付与して説明を省略する。また、図8はセンサ
レススピンドルモータの回転速度が徐々に大きくなり、
コンデンサ容量を切り換えるための制御信号SswをLO
Wにして、マスク信号のパルス幅を切り換える時の波形
を示す。
【0054】図7に示すように、コントローラ9は、セ
ンサレススピンドルモータ2の起動後、その回転速度が
徐々に大きくなるに従い、FG信号を入力してセンサレ
ススピンドルモータ2の回転速度Vを検出し(S30
1)、この回転速度Vが予め設定した回転速度V2より
も高速か否かを比較判断する(S302)。その結果、
V>V2の場合には、コントローラ9は、センサレスス
ピンドルモータ2の印加電圧(印加電圧生成回路10の
出力)Vmをゼロにする処理を行い(S303)、この
後、制御信号SswをLOWに設定し、スイッチSW1
OFFすることによって、コンデンサ容量Cを「コンデ
ンサC1の容量」に切り換えてマスク信号のパルス幅を
狭める(S304)。
【0055】ここで、図8(b)に示すように、制御信
号Ssw=LOW、スイッチSW1をOFFとしてマスク
信号のパルス幅を縮小する直前に、印加電圧Vmをゼロ
にすることによって、マスク信号生成回路5が誤動作し
ても、センサレススピンドルモータ2に電圧が印加され
ていないため、スイッチングノイズが発生せず、ロータ
位置を誤検出することがない。
【0056】これに対し、図8(a)は、前述の印加電
圧(印加電圧生成回路10の出力)Vmをゼロにする処
理を行わず、センサレススピンドルモータ2の回転速度
が徐々に大きくなるに従い、コントローラ9で制御信号
SswをLOWに設定し、スイッチSW1をOFFして、
コンデンサ容量Cを「コンデンサC1の容量」に切り換
えてマスク信号のパルス幅を縮小した場合を示す。この
場合、コンデンサ容量Cを切り換えた瞬間にマスク信号
生成回路5が一瞬誤動作するため、スイッチングノイズ
のマスクに失敗し、ロータ位置を誤検出することによ
り、発振を起こしてしまう。
【0057】このように、制御信号Sswによるスイッチ
SW1のON/OFFで、マスク信号のパルス幅を決定
するコンデンサ容量Cを切り換える時に、センサレスス
ピンドルモータ2の印加電圧Vmを一旦ゼロにしてから
切り換えることにより、切り換え時にマスク信号生成回
路5の誤作動でロータ位置を誤検出し、センサレススピ
ンドルモータ2の励磁相切り換えが異常状態になること
を防止できる。
【0058】なお、上記実施の形態では、前記印加電圧
Vmを一旦ゼロにする処理を第1の実施の形態に適用し
た場合について説明したが、本発明はこの他に、前記印
加電圧Vmを一旦ゼロにする処理を第2の実施の形態に
適用しても同様の効果が得られるものである。
【0059】[第4の実施の形態]図9は、本発明の第
4の実施の形態のセンサレススピンドルモータの駆動方
法を示す。これは上記第1の実施の形態とは、コントロ
ーラ9で、FG信号のパルス幅Pfg(センサレススピン
ドルモータの回転速度の絶対値)に基づいてロータ位置
の誤検出を判別する機能を有する点が相違している。こ
の方法によれば、特別な回路を必要とせずにロータ位置
の誤検出に伴う、発振等の異常状態を検出するという効
果も得られる。なお、全体構成は第1の実施の形態と概
ね同様であるため、図1を用いると共に同一構成には同
一符号を付与して説明を省略する。また、図10は本発
明の第4の実施の形態のディスク装置で、センサレスス
ピンドルモータが回転している時のFG信号の波形を示
す。
【0060】図9に示すように、コントローラ9は、セ
ンサレススピンドルモータ2の起動後、FG信号生成回
路8から入力されるFG信号を常に監視し(S40
1)、このFG信号のパルス幅Pfgが予め設定した閾値
Pfg0よりも小さいか否かを判断する(S402)。そ
の結果、パルス幅Pfgが予め設定した閾値Pfg0よりも
小さい場合は、ロータが誤検出されたと判断し、復帰処
理を行う(S403)。なお、閾値Pfg0は、前記操作
部のキー操作で予め入力・設定し、コントローラ9のメ
モリに更新可能に記憶しておくものとする。
【0061】ここで、図10に示すように、センサレス
スピンドルモータ2が回転している時のFG信号のパル
ス幅Pfgは、ロータ位置を誤検出して発振した場合に極
めて小さくなるので、このパルス幅Pfgと閾値Pfg0
比較した結果から発振を検出し、ロータが誤検出された
か否かを容易に判断することが可能である。
【0062】[第5の実施の形態]図11は、本発明の
第5の実施の形態のセンサレススピンドルモータの駆動
方法を示す。これは上記第1の実施の形態とは、コント
ローラ9で、FG信号のパルス幅Pfgの連続する変化量
に基づいてロータ位置の誤検出を判別する機能を有する
点が相違している。この方法によれば、特別な回路を必
要とせずにロータ位置の誤検出に伴う、発振等の異常状
態を検出するという効果も得られる。なお、全体構成は
第1の実施の形態と概ね同様であるため、図1を用いる
と共に同一構成には同一符号を付与して説明を省略す
る。また、図12は本発明の第5、第6の実施の形態の
ディスク装置で、センサレススピンドルモータが回転し
ている時のFG信号の波形を示す。
【0063】図11に示すように、コントローラ9は、
センサレススピンドルモータ2の起動後、FG信号生成
回路8から入力されるFG信号を常に監視すると共に
(S501)、連続して入力されるFG信号のパルス幅
Pfg1、Pfg2の変化量(Pfg1−Pfg2)を算出し、この
変化量が予め設定した閾値Pfg0よりも小さいか否かを
判断する(S502)。その結果、パルス幅Pfgの変化
量が予め設定した閾値Pfg0よりも大きい場合は、ロー
タが誤検出されたと判断し、復帰処理を行う(S50
3)。なお、閾値Pfg0は、前記操作部のキー操作で予
め入力・設定し、コントローラ9のメモリに更新可能に
記憶しておくものとする。
【0064】ここで、図12に示すように、センサレス
スピンドルモータ2が回転している時のFG信号のパル
ス幅Pfgは、ロータ位置を誤検出して励磁相の切り換え
タイミングに異常が発生した場合に極めて小さくなり、
ばらついて連続性が失われるので、連続する前記パルス
幅Pfgの変化量と予め設定した閾値Pfg0との比較結果
から発振を検出し、ロータが誤検出されたか否かを容易
に判断することが可能である。
【0065】[第6の実施の形態]図13は、本発明の
第6の実施の形態のセンサレススピンドルモータの駆動
方法を示す。これは上記第1の実施の形態とは、コント
ローラ9で、FG信号のパルス幅Pfgの一定期間におけ
る最大値と最小値の差に基づいてロータ位置の誤検出を
判別する機能を有する点が相違している。この方法によ
れば、特別な回路を必要とせずにロータ位置の誤検出に
伴う、発振等の異常状態を検出するという効果も得られ
る。なお、全体構成は第1の実施の形態と概ね同様であ
るため、図1を用いると共に同一構成には同一符号を付
与して説明を省略する。
【0066】図13に示すように、コントローラ9は、
センサレススピンドルモータ2の起動後、FG信号生成
回路8から入力されるFG信号を常に監視すると共に
(S601)、連続して入力されるFG信号のパルス幅
Pfgを一定期間バッファし、この期間のパルス幅Pfgの
最大値Pfg(max)と最小値Pfg(min)の差を算出し
て、この差が予め設定した閾値Pfg0よりも小さいか否
かを判断する(S602〜S604)。その結果、一定
期間におけるFG信号のパルス幅Pfgの最大値と最小値
の差が、予め設定した閾値Pfg0よりも大きい場合は、
ロータ位置が誤検出されたと判断し、復帰処理を行う
(S605)。なお、閾値Pfg0は、前記操作部のキー
操作で予め入力・設定し、コントローラ9のメモリに更
新可能に記憶しておくものとする。
【0067】ここで、図12に示すように、センサレス
スピンドルモータ2が回転している時のFG信号のパル
ス幅Pfgは、ロータ位置を誤検出して励磁相の切り換え
タイミングに異常が発生した場合に極めて小さくなり、
ばらついて連続性が失われるので、コントローラ9で一
定期間に入力されるFG信号のパルス幅Pfgの最大値と
最小値を保存し、この最大値と最小値の差と予め設定し
た閾値との比較結果から発振を検出し、ロータ位置が誤
検出されたか否かを容易に判断することが可能である。
【0068】[第7の実施の形態]図14は、本発明の
第7の実施の形態のセンサレススピンドルモータの駆動
方法を示す。これは上記第1の実施の形態とは、コント
ローラ9で、ロータ位置の誤検出を判別し(第4〜第7
の実施の形態)、ロータ位置の誤検出がある場合は、印
加電圧Vmを一旦ゼロにして再試行する機能を有する点
が相違している。この方法によれば、特別な回路を必要
とせずにロータ位置の誤検出に伴う、発振などの偶発的
な異常によって起こる起動の失敗の確率が低下するとい
う効果も得られる。なお、全体構成は第1の実施の形態
と概ね同様であるため、図1を用いると共に同一構成に
は同一符号を付与して説明を省略する。また、図15は
本発明の第8の実施の形態のディスク装置で、センサレ
ススピンドルモータを起動する時の印加電圧VmとFG
信号の波形を示す。
【0069】本実施の形態では、第4〜第7の実施の形
態に準じ、コントローラ9は、FG信号生成回路8から
入力されるFG信号を常に監視し、ロータ位置の誤検出
であると判断すると、図14に示す復帰処理を行う。こ
の復帰処理は、図9のS403、図11のS503、図
13のS605に相当する。
【0070】図14に示すように、コントローラ9で
は、センサレススピンドルモータ2に対する印加電圧V
mを一旦ゼロにし(S701)、一定期間経過した後
(S701のYES)、再び前記印加電圧Vmを印加す
る(S703)。ここで、発振などの異常が検出されな
い場合(S704のNO)は、復帰処理を終了してその
ままセンサレススピンドルモータ2を起動する。また、
再び前記印加電圧Vmを印加して発振などの異常が検出
された場合(S704のYES)には、同じ処理を繰り
返す。
【0071】ここで、図15に示すように、励磁相の切
り換えタイミングの異常で発振が発生した場合、センサ
レススピンドルモータ2に対する印加電圧Vmを一旦ゼ
ロにすると、モータコイルの端子電圧Vuもゼロになる
ため、励磁相の切り換えが行われず、発振は停止する。
その後、再び印加電圧Vmを印加することより、発振な
どの偶発的な異常によって起こる起動の失敗に柔軟に対
応し、装置の信頼性を向上させることができる。
【0072】[第8の実施の形態]図16は、本発明の
第8の実施の形態のセンサレススピンドルモータの駆動
方法を示す。これは上記第1の実施の形態とは、コント
ローラ9で、ロータ位置の誤検出の有無を判断し(第4
〜第7の実施の形態)、ロータ位置の誤検出があると判
断した場合は、印加電圧Vmをより低く制限する点が相
違している。この方法によれば、特別な回路を必要とせ
ずに、固体ばらつき・環境変化などによる特性の違いか
ら発生する、ロータ位置の誤検出に伴う発振などの動作
不良の確率が低下するという効果も得られる。なお、全
体構成は第1の実施の形態と概ね同様であるため、図1
を用いると共に同一構成には同一符号を付与して説明を
省略する。また、図17は本発明の第8の実施の形態の
ディスク装置で、センサレススピンドルモータが回転し
ている時の印加電圧VmおよびFG信号の波形を示す。
【0073】本実施の形態では、第4〜第7の実施の形
態に準じ、コントローラ9は、FG信号生成回路8から
入力されるFG信号を常に監視し、ロータ位置の誤検出
であると判断すると、図16に示す復帰処理を行う。こ
の復帰処理は、図9のS403、図11のS503、図
13のS605に相当する。
【0074】図16に示すように、コントローラ9で
は、センサレススピンドルモータ2に対する印加電圧V
mを予め設定した電圧Vm1に変更・印加する(S80
1)。ここで、発振などの異常が検出されない場合(S
802のNO)は、復帰処理を終了してそのままセンサ
レススピンドルモータ2を起動する。また、前記印加電
圧Vm1を印加して発振などの異常が検出された場合(S
802のYES)には、センサレススピンドルモータ2
に対する印加電圧Vmを予め設定した電圧Vm2に変更・
印加する(S803)。ここで、発振などの異常が検出
されない場合(S804のNO)は、復帰処理を終了し
てそのままセンサレススピンドルモータ2を起動し、発
振などの異常が検出された場合(S804のYES)
は、さらに印加電圧Vmを予め設定した電圧に変更して
前述の処理を繰り返す。なお、前記印加電圧Vm1、Vm2
などの値は、前記操作部のキー操作で予め入力・設定
し、コントローラ9のメモリに更新可能に記憶しておく
ものとする。
【0075】ここで、図17に示すように、センサレス
スピンドルモータ2のロータ位置を誤検出した場合は、
励磁相の切り換えタイミングの異常でFG信号のパルス
幅がばらついて連続性が失われるので、センサレススピ
ンドルモータ2の印加電圧Vmを制限し、この印加電圧
Vmを段階的に降下させて設定すると、前記印加電圧Vm
の制限に伴い、励磁相切り換え時に発生するスイッチン
グノイズが小さくなる。その後、前記印加電圧Vmを制
限したにも拘わらず、ロータ位置の誤検出が発生する場
合には、さらに印加電圧Vmを低く制限する処理を繰り
返すことによって、固体ばらつき・環境変化などによる
特性の違いから偶発的に発生する動作不良発振などに柔
軟に対応し、装置の信頼性を向上させることができる。
【0076】上記各実施の形態では、FG信号生成回路
8、コントローラ9などが速度検出手段を構成し、マス
ク信号生成回路5、コントローラ9などがマスク信号生
成手段を構成し、コンデンサC1、C2、スイッチS
1、コントローラ9などがパルス幅切換手段を構成
し、コントローラ9などが制御手段を構成し、コンデン
サC 1、C2が複数のコンデンサを構成し、スイッチSW
1、コントローラ9などが接続切換手段を構成し、ロー
パスフィルタ12a〜12cがフィルタ回路を構成し、
コントローラ9などが周波数切換手段を構成する。ま
た、ステップS101、S201、S301などが速度
検出工程に含まれ、ステップS102〜S105、S3
02〜S307などがパルス幅切換工程に含まれ、ステ
ップS202〜S205などが周波数切換工程に含ま
れ、ステップS401、S501、S601などがロー
タ位置検出工程に含まれ、ステップS402、S50
2、S602〜S604などが誤検出判断工程に含まれ
る。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、モータ
コイルの励磁相を切り換えた時に発生するスイッチング
ノイズをマスク信号でマスクし、このマスク信号のパル
ス幅を決定する回路定数を、回転速度に応じて適宜切り
換えることにより、低回転から高回転まで前記スイッチ
ングノイズを完全にマスクでき、センサレススピンドル
モータが安定した回転を行うというすぐれた効果を有す
るディスク装置およびセンサレススピンドルモータ駆動
方法を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のセンサレススピン
ドルモータを用いたディスク装置を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態のスピンドルモータ
駆動方法を示す概略フローチャート
【図3】本発明の第1の実施の形態のセンサレススピン
ドルモータ駆動時の信号波形を示すタイミングチャート
【図4】本発明の第2の実施の形態のセンサレススピン
ドルモータを用いたディスク装置を示すブロック図
【図5】本発明の第2の実施の形態のスピンドルモータ
駆動方法を示す概略フローチャート
【図6】本発明の第2の実施の形態のセンサレススピン
ドルモータ駆動時の信号波形を示すタイミングチャート
【図7】本発明の第3の実施の形態のスピンドルモータ
駆動方法を示す概略フローチャート
【図8】本発明の第3の実施の形態のセンサレススピン
ドルモータ駆動時の信号波形を示すタイミングチャート
【図9】本発明の第4の実施の形態のスピンドルモータ
駆動方法を示す概略フローチャート
【図10】本発明の第4の実施の形態のセンサレススピ
ンドルモータ駆動時のFG信号の信号波形を示すタイミ
ングチャート
【図11】本発明の第5の実施の形態のスピンドルモー
タ駆動方法を示す概略フローチャート
【図12】本発明の第5、第6の実施の形態のセンサレ
ススピンドルモータ駆動時のFG信号の信号波形を示す
タイミングチャート
【図13】本発明の第6の実施の形態のスピンドルモー
タ駆動方法を示す概略フローチャート
【図14】本発明の第7の実施の形態のスピンドルモー
タ駆動方法を示す概略フローチャート
【図15】本発明の第7の実施の形態のセンサレススピ
ンドルモータ駆動時の信号波形を示すタイミングチャー
【図16】本発明の第8の実施の形態のスピンドルモー
タ駆動方法(復帰処理)を示す概略フローチャート
【図17】本発明の第8の実施の形態のセンサレススピ
ンドルモータ駆動時の信号波形を示すタイミングチャー
【図18】従来のセンサレススピンドルモータを用いた
ディスク装置を示すブロック図
【図19】従来のディスク装置における信号波形を示す
タイミングチャート
【符号の説明】
1 ディスク 2 センサレススピンドルモータ 3 モータドライバ 4 コンパレータ回路 5 マスク信号生成回路 6a〜6c マスクゲート回路 7 タイミング生成回路 8 FG信号生成回路 9 コントローラ 10 印加電圧生成回路 11 出力トランジスタ回路 12a〜12c ローパスフィルタ(LPF)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを回転するセンサレススピンド
    ルモータと、このセンサレススピンドルモータを駆動す
    るモータドライバとを備えたディスク装置であって、 前記センサレススピンドルモータの回転速度を検出する
    速度検出手段と、前記センサレススピンドルモータのコ
    イルの励磁相切り換え時、このコイルの端子電圧に発生
    するスイッチングノイズをマスクするためにマスク信号
    を生成するマスク信号生成手段と、前記マスク信号のパ
    ルス幅を決定する回路定数を、前記センサレススピンド
    ルモータの回転速度に応じて切り換えるパルス幅切換手
    段とを備えたことを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記センサレススピンドルモータへの印
    加電圧が一定で回転速度が予め設定した回転速度未満で
    ある場合の前記マスク信号のパルス幅が、前記センサレ
    ススピンドルモータへの印加電圧が一定で回転速度が予
    め設定した回転速度以上である場合の前記マスク信号の
    パルス幅よりも広くなるように、前記パルス幅切換手段
    を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1
    記載のディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記パルス幅切換手段が、前記モータド
    ライバに接続された複数のコンデンサと、この複数のコ
    ンデンサの接続を多段階に切り換える接続切換手段とか
    らなることを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
  4. 【請求項4】 ディスクを回転するセンサレススピンド
    ルモータと、このセンサレススピンドルモータを駆動す
    るモータドライバとを備えたディスク装置であって、 前記センサレススピンドルモータの回転速度を検出する
    速度検出手段と、前記センサレススピンドルモータのコ
    イルの端子電圧のノイズ成分を除去するフィルタ回路
    と、このフィルタ回路のカットオフ周波数を前記センサ
    レススピンドルモータの回転速度に応じて切り換える周
    波数切換手段とを備えたことを特徴とするディスク装
    置。
  5. 【請求項5】 前記センサレススピンドルモータへの印
    加電圧が一定で回転速度が予め設定した回転速度未満で
    ある場合の前記フィルタ回路のカットオフ周波数が、前
    記センサレススピンドルモータへの印加電圧が一定で回
    転速度が予め設定した回転速度以上である場合の前記フ
    ィルタ回路のカットオフ周波数よりも低くなるように、
    前記周波数切換手段を制御する制御手段を備えたことを
    特徴とする請求項4記載のディスク装置。
  6. 【請求項6】 ディスクを回転するセンサレススピンド
    ルモータと、このセンサレススピンドルモータを駆動す
    るモータドライバとを備えたディスク装置のセンサレス
    スピンドルモータ駆動方法であって、 前記センサレススピンドルモータの回転速度を検出する
    速度検出工程と、前記センサレススピンドルモータのコ
    イルの励磁相切り換え時、このコイルの端子電圧に発生
    するスイッチングノイズをマスクする、マスク信号のパ
    ルス幅を決定する回路定数を、前記センサレススピンド
    ルモータの回転速度に応じて切り換えるパルス幅切換工
    程とを備えたことを特徴とするセンサレススピンドルモ
    ータ駆動方法。
  7. 【請求項7】 前記パルス幅切換工程では、前記センサ
    レススピンドルモータの回転速度と予め設定した回転速
    度とを比較し、予め設定した回転速度に達していない場
    合は前記マスク信号のパルス幅が広がり、予め設定した
    回転速度に達している場合には前記マスク信号のパルス
    幅が狭まるように、前記回路定数を切り換えることを特
    徴とする請求項6記載のセンサレススピンドルモータ駆
    動方法。
  8. 【請求項8】 前記回路定数を前記センサレススピンド
    ルモータの回転速度に応じて切り換える直前に、前記セ
    ンサレススピンドルモータの印加電圧を一旦ゼロに設定
    することを特徴とする請求項6記載のセンサレススピン
    ドルモータ駆動方法。
  9. 【請求項9】 ディスクを回転するセンサレススピンド
    ルモータと、このセンサレススピンドルモータを駆動す
    るモータドライバとを備えたディスク装置のセンサレス
    スピンドルモータ駆動方法であって、 前記センサレススピンドルモータの回転速度を検出する
    速度検出工程と、前記センサレススピンドルモータのコ
    イルの端子電圧のノイズ成分を除去する、フィルタのカ
    ットオフ周波数を前記センサレススピンドルモータの回
    転速度に応じて切り換える周波数切換工程とを備えたこ
    とを特徴とするセンサレススピンドルモータ駆動方法。
  10. 【請求項10】 前記周波数切換工程では、前記センサ
    レススピンドルモータの回転速度と予め設定した回転速
    度とを比較し、予め設定した回転速度に達していない場
    合は前記フィルタのカットオフ周波数が増加し、予め設
    定した回転速度に達している場合には前記フィルタのカ
    ットオフ周波数が減少するように、前記フィルタのカッ
    トオフ周波数を切り換えることを特徴とする請求項9記
    載のセンサレススピンドルモータ駆動方法。
  11. 【請求項11】 前記フィルタのカットオフ周波数を前
    記センサレススピンドルモータの回転速度に応じて切り
    換える直前に、前記センサレススピンドルモータの印加
    電圧を一旦ゼロに設定することを特徴とする請求項9記
    載のセンサレススピンドルモータ駆動方法。
  12. 【請求項12】 ディスクを回転するセンサレススピン
    ドルモータと、このセンサレススピンドルモータを駆動
    するモータドライバとを備えたディスク装置のセンサレ
    ススピンドルモータ駆動方法であって、 前記センサレススピンドルモータの回転速度を検出する
    速度検出工程と、前記センサレススピンドルモータのコ
    イルの端子電圧に発生する逆起電圧を用いてロータの位
    置を検出するロータ位置検出工程と、前記センサレスス
    ピンドルモータの回転速度の絶対値と予め設定した値と
    の比較結果から、前記ロータ位置検出工程でロータ位置
    が誤検出されたか否かを判断する誤検出判断工程とを備
    えたことを特徴とするセンサレススピンドルモータの駆
    動方法。
  13. 【請求項13】 ディスクを回転するセンサレススピン
    ドルモータと、このセンサレススピンドルモータを駆動
    するモータドライバとを備えたディスク装置のセンサレ
    ススピンドルモータ駆動方法であって、 前記センサレススピンドルモータの回転速度を検出する
    速度検出工程と、前記センサレススピンドルモータのコ
    イルの端子電圧に発生する逆起電圧を用いてロータの位
    置を検出するロータ位置検出工程と、前記センサレスス
    ピンドルモータの回転速度の変化量と予め設定した値と
    の比較結果から、前記ロータ位置検出工程でロータ位置
    が誤検出されたか否かを判断する誤検出判断工程とを備
    えたことを特徴とするセンサレススピンドルモータの駆
    動方法。
  14. 【請求項14】 ディスクを回転するセンサレススピン
    ドルモータと、このセンサレススピンドルモータを駆動
    するモータドライバとを備えたディスク装置のセンサレ
    ススピンドルモータ駆動方法であって、 前記センサレススピンドルモータの回転速度を検出する
    速度検出工程と、前記センサレススピンドルモータのコ
    イルの端子電圧に発生する逆起電圧を用いてロータの位
    置を検出するロータ位置検出工程と、前記センサレスス
    ピンドルモータの回転速度の一定期間における最大値と
    最小値の差と、予め設定した値との比較結果から、前記
    ロータ位置検出工程でロータ位置が誤検出されたか否か
    を判断する誤検出判断工程とを備えたことを特徴とする
    センサレススピンドルモータの駆動方法。
  15. 【請求項15】 前記誤検出判断工程で、ロータ位置が
    誤検出されたと判断した場合、前記センサレススピンド
    ルモータの印加電圧を一旦ゼロにした後、再び前記印加
    電圧を印加することを特徴とする請求項12〜14記載
    のセンサレススピンドルモータの駆動方法。
  16. 【請求項16】 前記誤検出判断工程で、ロータ位置が
    誤検出されたと判断した場合、前記センサレススピンド
    ルモータの印加電圧を制限することを特徴とする請求項
    12〜14記載のセンサレススピンドルモータの駆動方
    法。
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