JP2002010655A - 圧電素子を充電するための装置および圧電素子を充電する方法 - Google Patents
圧電素子を充電するための装置および圧電素子を充電する方法Info
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Abstract
を補償し、これによって圧電素子を含むインジェクタま
たはポンプエレメントの正しい動作を保証することであ
る。 【解決手段】 圧電素子(10,20,30,40,5
0または60)を充電するための装置において、前記圧
電素子(10,20,30,40,50または60)を
駆動するための活動化電圧および活動化電荷値がオンラ
インで制御ユニット(D)により制御され、該制御ユニ
ット(D)によって、活動化電圧(U)と活動化電荷値
とが調整され、これにより、圧電素子(10,20,3
0,40,50または60)の層厚または層の数の変化
によって発生した偏差が補償される。
Description
装置と、請求項8の上位概念に記載された方法、すなわ
ち圧電素子を充電すると同時に圧電素子における製造の
偏差を補償する装置と方法に関する。
それ専用ではないが殊にアクチュエータとして使用され
る圧電素子である。圧電素子がこのような目的に使用で
きるのは、圧電素子が、これに加えられるまたはこれに
発生する電圧の関数として収縮または伸張するという特
性を有するからである。
ステムは、第1次近似において圧電アクチュエータが、
加えられる電圧と線形な伸張との間で比例関係を有する
という事実によって特徴付けられる。
的な実現が有利であることが判明したのは、殊にこのア
クチュエータが、高速および/または頻繁な運動、例え
ば内燃機関用の燃料噴射ノズルに使用される運動を行わ
なければならない場合である。燃料噴射ノズルにおける
圧電素子の利便性については例えばEP0371469
B1およびEP0379182B1を参照されたい。
および収縮は弁を制御するために使用され、ここでこの
弁は噴射ニードルの線形のストロークを操作する。ドイ
ツ特許明細書DE19742073A1およびDE19
729844A1には、燃料噴射システムにおける噴射
ニードルを制御する、複動式両座弁を有する圧電素子が
開示されている。これらの明細書全文をここに文献とし
て援用する。
両座弁として実現され、これによりて内燃機関のシリン
ダへの燃料噴射に対してニードルの線形なストロークが
制御されると、相応するシリンダに噴射される燃料の量
は、弁が開いている時間の関数であり、また圧電素子を
使用する場合は、この圧電素子に供給される活動化電圧
の関数である。
タとして使用する燃料噴射システムを概略的に示す図で
ある。図1を参照すると、圧電素子2010は電気的に
エネルギー供給されて伸張し、供給される活動化電圧に
応じて収縮する。圧電素子2010はピストン2015
に結合されている。伸張した状態では圧電素子2010
によって、ピストン2015は油圧アダプタ2020に
突き出る。この油圧アダプタは油圧媒体、例えば燃料を
含んでいる。圧電素子が伸張する結果、複動式制御弁2
025は油圧によって、ハイドリックアダプタ2020
から押し出され、弁体2035が、第1の閉位置204
0を離れる。複動式制御弁2025と中空孔部2050
との組み合わせは、しばしば複動式両座弁と称される。
それは圧電素子2010が励振されていない状態では、
この複動式制御弁2025がその第1閉位置2040に
静止するからである。その一方、圧電素子2010が完
全に伸張していると、複動式両座弁はその第2閉位置2
030に静止する。弁体2035の後者の位置が概略的
に図1において一点鎖線で示されている。
70を含んでおり、この噴射ニードルによって、加圧さ
れた燃料供給線路2060からの燃料を(図示しない)
シリンダに噴射することができる。圧電素子2010が
励振されていないかまたは完全に伸張しているかによっ
て、複動式制御弁2025はそれぞれ第1閉位置204
0または第2閉位置2030に停止する。どちらの場合
にも、ハイドロリックレールの圧力によって噴射ニード
ル2070は閉位置に維持される。したがって燃料混合
気は(図示しない)シリンダに進入しない。逆に圧電素
子2010が励振されて、複動式制御弁2025が、中
空孔部2050に対していわゆる中央位置にあるように
される場合、加圧された供給線路2060において圧力
が降下する。この圧力降下の結果、圧力差が、加圧され
た燃料供給線路2060において噴射ニードル2070
の先端部と底部との間に生じ、これによって噴射ニード
ル2070が持ち上げられ、(図示しない)シリンダに
燃料を噴射することができる。
的であるのは、所望の燃料噴射体積を高い精度で達成す
ること、殊に小さな噴射体積において、例えばパイロッ
ト噴射中に達成することである。複動式制御弁の例にお
いて困難であることが判明したのは、すべての噴射エレ
メントおよび噴射システムの全寿命期間に対して、十分
な精度で活動化電圧を決定しかつこれを供給して、例え
ば相応する弁体が最大燃料流に対して正確に位置決めさ
れるようにすることである。
量とその電圧との間の関係は、同じ構造的な設計のすべ
てのアクチュエータに対して決定された特性曲線によ
り、良好な精度と再現性で得られるということである。
しかしながら、圧電素子を繰り返して使用することによ
って老朽化の徴候が示されることが判明した。この徴候
は、圧電素子の最大移動量の変化とその容量とに現れ
る。状況によっては、この老朽化の徴候は、インジェク
タ全体またはポンプエレメントの動作に極めて破壊的な
影響を及ぼすことがある。
制御または充電制御に対する最大の圧電的な移動量に影
響する。ドイツ特許明細書DE19733560では、
圧電容量の変化を充電または放電時間について、指定し
た電流曲線で測定し、これによってアクチュエータの老
朽化を導出することが提案されている。しかしながらは
じめから存在する製造の公差を、このようにして取り除
くことはできない。
位概念に記載された装置と、請求項8の上位概念に記載
された方法を改善して、近似に基づき、圧電素子におけ
る製造の偏差を補償し、これによって圧電素子を含むイ
ンジェクタまたはポンプエレメントの正しい動作を保証
することである。
徴部分に記載された構成(装置)によって、または請求
項8の特徴部分に記載された構成(方法)によって解決
される。
活動化電圧値をオンラインで補償ユニットにより制御
し、ここでこの補償ユニットは活動化電圧と活動化電荷
とを調整して、圧電素子の層厚または層の数における変
化によって生じた偏差を補償するようにし(請求項1の
特徴部分)、− 圧電素子の活動化電圧と活動化電荷と
に対する値について充電の前に決定を行い、ここでこの
決定は、圧電素子の移動量におけるバッチ変動の関数と
して行われる(請求項8の特徴部分)。
イヤ圧電素子の場合)層厚または層の数に起因する、圧
電素子の移動量におけるバッチ変動が補償され、高い精
度を圧電素子の移動量において達成する手段が提供され
る。
アクチュエータの作製において回避することのできない
製造の偏差を補償することができ、より正確なアクチュ
エータの動作が保証されることである。本発明の別の利
点は、全体の長さのような2次的な条件が不要なことで
ある。本発明のさらに別の利点は、これが、コンポーネ
ントのキャパシタンスを測定しなくても圧電的な移動量
を補償する択一的な手段を提供することである。
明、および図面に記載されている。
づきさらに詳しく説明する。図面において:図2は、あ
らかじめ選択した固定の時間期間中の活動化電圧Uと、
噴射される燃料体積meとの関係を表す線図を示してい
る。これは複動式制御弁に基づいて動作する、圧電素子
を使用した例示的な燃料噴射システムに対するものであ
る。y軸は、あらかじめ選択した固定の時間期間中にシ
リンダ室に噴射される体積を表す。x軸は、相応する圧
電素子に加えられる、または蓄積されている活動化電圧
を表しており、これは複動式制御弁の弁体を変位させる
ために使用される。
り、あらかじめ選択された固定の期間中の燃料の流れを
防ぐために弁体は第1の閉位置に着座している。ゼロよ
りも大きい活動化電圧Uの値に対しては、Uoptで示
したx軸の点に達するまで、示した活動化電圧Uの値に
より、第1の閉位置を離れて第2の閉位置へ向かう弁体
の変位が発生する。これは結果的にこの固定の期間に活
動化電圧Uoptに接近するのに連れて、より大きな体
積の燃料がy軸にme,maxで示された体積の値まで
噴射されるように行われる。この固定の期間に噴射され
る燃料に対する最大体積に相応する点me,maxは、
圧電素子に加えられる、または圧電素子を充電するため
の活動化電圧の値を表しており、この値によって弁体の
最適な変位が、第1および第2閉位置(図1にそれぞれ
2040,2030として示されている)の間で得られ
る。
大きな活動化電圧の値に対して、この固定の期間に噴射
される燃料の体積は0に達するまで減少する。このこと
は弁体が最適点から複動式制御弁の第2閉位置に向かっ
て変位し、かつ弁体が第2の弁閉位置に着座するまでこ
の変位が行われることを表している。したがって図2の
線図が示しているのは、活動化電圧によって圧電素子が
弁体を最適の点に変位させる場合に、最大体積の燃料噴
射が行われることである。
の時点における、所定の圧電素子に対するUoptの値
は、この圧電素子の製造時点の製造特性と、個々の圧電
素子に作用する老朽化の徴候とによって影響されること
である。つまりこの圧電素子によって発生した、所定の
活動化電圧に対する変位量は、この圧電素子の動作特性
(製造特性および老朽化の影響)の関数として変化する
のである。したがって所定の固定の期間中に燃料の最大
体積me,maxを達成するためには、圧電素子に加え
られる、または圧電素子において発生する活動化電圧
を、この圧電素子の現在の動作特性に関係する値に設定
してUoptを達成すべきである。
プロフィールを表す2つの線図を示しており、これによ
って上記の複動式制御弁の動作を説明する。図3の上側
の線図では、x軸は時間を表しており、y軸は弁体の変
位(バルブリフト)を表している。図3の下側の線図で
はx軸は同様に時間を表しており、これに対してy軸
は、燃料の流れを供給する噴射ノズルニードルのリフト
を表しており、これは上側の線図のバルブリフトから得
られるものである。上側および下側の線図は相互に揃え
られており、これによってそれぞれのx軸で表される時
間が一致する。
細に説明するようにこれによってこの圧電素子は伸張
し、かつ相応する弁体が、図3の上側の線図に示したよ
うに第1閉位置から第2閉位置に予備噴射ストロークの
ために移動する。図3の下側の線図には、弁体がこの複
動式制御弁の2つの座の間で移動するのに伴って発生す
る少量の燃料噴射と、この弁体がこれらの座の間で移動
するのに伴う弁の開閉とが示されている。一般的にはこ
の圧電素子の充電は、つぎの2つのステップで行うこと
ができる:第1のステップではこの圧電素子を所定の電
圧まで充電して弁を開き、第2のステップではこの圧電
素子をさらに充電してこの弁を第2の座で再度閉じる。
これらのステップ間では一般的に所定の時間遅延が発生
することがある。
に説明する放電動作がつぎに実行される。この放電動作
によってこの圧電素子内の電荷は減少し、同様に詳細に
説明するようにこの圧電素子は収縮し、これによって弁
体は第2の座から離れ、2つの座の間の中間点で停止す
る。図2に示したように圧電素子内の活動化電圧はU
optに等しい値に達するべきであり、これによってこ
の活動化電圧がバルブリフトの最適点に相応し、したが
って主噴射に割り当てられた期間中に最大の燃料の流れ
me,maxが得られるようにする。図3の上側および
下側の線図には、バルブリフトを中間点に保持すること
が示されており、この結果、主噴射が行われる。
子は活動化電圧0まで放電され、この結果、圧電素子は
さらに収縮し、これによって弁体は最適位置から離れ、
図3の上側および下側の線図に示したように第1の座に
向かって移動し、弁は閉じ、燃料の流れは停止する。こ
の時点で弁体は再度、例えば上に説明したように別の予
備噴射と主噴射のサイクルを繰り返す位置にある。当然
のことながら図3の線図は本発明の1実施形態を表して
いるだけであり、別の任意の噴射サイクルを実行できる
ことは通常の知識を有する当業者には明らかであろう。
置の例示的な実施例のブロック回路図を示している。
していない領域Bとがあり、それらの区別は破線cによ
って示されている。詳細な領域Aは、圧電素子10,2
0,30,40,50および60を充電および放電する
回路を含んでいる。考察しているこの実施例ではこれら
の圧電素子10,20,30,40,50および60
は、内燃機関の燃料噴射ノズル(殊にいわゆるコモンレ
ールインジェクタ)におけるアクチュエータである。圧
電素子がこのような目的に使用できるのは、公知のよう
に、また上記のようにこれらの圧電素子が、これらに加
えられる電圧またはこれらにおいて発生する電圧の関数
として収縮または伸張する特性を有するからである。6
つの圧電素子10,20,30,40,50および60
を、ここで説明する実施例において使用する理由は、燃
焼機関内の6つのシリンダを独立して制御するためであ
る。したがって任意の別の目的には別の任意の数の圧電
素子が適合し得る。
トDと、活動化集積回路Eとを含んでおり、この2つに
よって詳細領域A内の素子も、システム特性を測定する
測定装置Fも共に制御される。ここでシステム特性とは
例えば、燃料圧力および内燃機関の回転速度(rpm)
であり、これらは制御ユニットDに入力され、以下詳細
に説明するように本発明にしたがってこの制御ユニット
Dによって使用される。本発明では制御ユニットDおよ
び活動化集積回路Eは、圧電素子に対する活動化電圧を
各圧電素子の動作特性の関数として制御するようにプロ
グラムされている。
し、つぎに圧電素子10,20,30,40,50およ
び60の充電および放電のプロシージャを一般的に説明
する。最後にこれら2つのプロシージャが、制御ユニッ
トDおよび活動化集積回路Eによって本発明にしたがっ
てどのように制御されるかを詳しく説明する。
0,20,30,40,50および60を含んでいる。
よび60は、第1グループG1と第2グループG2とに
分類され、各々は3つの圧電素子を含む(すなわち圧電
素子10,20および30は第1グループG1に、圧電
素子40,50および60は第2グループG2にそれぞ
れ所属する)。グループG1およびG2は、相互に並列
接続された回路部分の構成要素である。グループ選択ス
イッチ310,320を使用して、圧電素子10,20
および30ないしは40,50および60からなるいず
れのグループG1,G2が、共通の充電および放電装置
によってそれぞれ放電されるのかを決定することができ
る(しかしながらこのグループ選択スイッチ310,3
20は、以下に詳しく説明するように充電のプロシージ
ャには意味がない)。
コイル240と、それぞれのグループG1およびG2
(それらのコイル側の端子)との間に配置されており、
かつトランジスタとして実現されている。ここでは側方
の駆動器311,321が実装されており、これらは活
動化集積回路Eから受け取った制御信号を、必要に応じ
てスイッチを開閉するのに有利な電圧に変換する。
選択ダイオードと称する)は、それぞれ、グループ選択
スイッチ310,320に並列に設けられている。グル
ープ選択スイッチ310,320がMOSFETまたは
IGBTとして実現されている場合、これらのグループ
選択ダイオード315および325を寄生ダイオードに
よってそれ自体で構成することが可能である。ダイオー
ド315,325は充電プロシージャ中、グループ選択
スイッチ310,320をバイパスする。したがってグ
ループ選択スイッチ310,320の機能は、圧電素子
10,20および30ないしは40,50および60か
らなるグループG1,G2をそれぞれ、放電プロシージ
ャに対してだけ選択するのに限定される。
10,20および30、ないしは40,50および60
はそれぞれ、圧電分岐路110,120および130
(グループG1)ならびに圧電分岐路140,150お
よび160(グループG2)の構成要素として配置され
ており、ここでこれらの圧電分岐路は並列接続されてい
る。各圧電分岐路は、第1並列回路と第2並列回路とか
らなる直列回路を含んでおり、ここで第1並列回路は、
圧電素子10,20,30,40,50ないしは60
と、抵抗13,23,33,43,53ないしは63
(分岐路抵抗と称する)とを含み、第2並列回路は、ト
ランジスタ11,21,31,41,51ないしは61
として実現された選択スイッチ(分岐路選択スイッチと
称する)と、ダイオード12,22,32,42,52
ないしは62(分岐路ダイオードと称する)とからな
る。
ないしは63はそれぞれ、対応する各圧電素子10,2
0,30,40,50ないしは60を、充電プロシージ
ャの間および充電プロシージャの後、連続的にそれ自体
で放電させる。それはこれらの抵抗は、容量性の各圧電
素子10,20,30,40,50ないしは60の両方
の端子を相互に接続するからである。しかしながら分岐
路抵抗13,23,33,43,53ないしは63はそ
れぞれ十分に大きく、このプロシージャは、以下に説明
する制御された充電および放電に比して緩慢になる。し
たがって任意の圧電素子10,20,30,40,50
または60の電荷が、充電プロシージャ後の関連する時
間内で変化していないと考えることは引き続き理にかな
った仮定である(それにもかかわらず分岐路抵抗13,
23,33,43,53および63を設けるのは、この
システムの故障または別の例外的な状況の場合に圧電素
子10,20,30,40,50および60に残余する
電荷を回避するためである)。したがって分岐路抵抗1
3,23,33,43,53および63を以下の説明で
は無視することができる。
0,140,150ないしは160のそれぞれの分岐路
選択スイッチ/分岐路ダイオード対、すなわち圧電分岐
路110の選択スイッチ11およびダイオード12、圧
電分岐路120の選択スイッチ21およびダイオード2
2などは、寄生ダイオードを有する電子スイッチ(すな
わちトランジスタ)、例えば(上記のようにグループ選
択スイッチ/ダイオード対310および315、ないし
は320および325に対して)MOSFETまたはI
GBTを使用して実現可能である。
1,51ないしは61は、圧電素子10,20,30,
40,50または60のうちのいずれがそれぞれ、共通
の充電および放電装置によって充電されるかを決定する
ために使用することができる。すなわちいずれの場合に
おいても充電される圧電素子10,20,30,40,
50または60はすべて、その分岐路選択スイッチ1
1,21,31,41,51または61が、以下に説明
する充電プロシージャ中に閉じられている圧電素子であ
る。ふつう任意の時間において分岐路選択スイッチのう
ちの1つだけが閉じられる。
2,52および62は、分岐路選択スイッチ11,2
1,31,41,51ないしは61を放電プロシージャ
中にバイパスするために使用される。したがって考察し
ている充電プロシージャに対する例では任意の圧電素子
を個別に選択することができ、これに対して放電プロシ
ージャに対しては圧電素子10,20および30ないし
は40,50および60からなる第1グループG1また
は第2グループG2のいずれか、または両方を選択しな
ければならない。
よび60それ自体に戻ると、分岐路選択圧電端子15,
25,35,45,55ないしは65は、分岐路選択ス
イッチ11,21,31,41,51ないしは61を介
して、または対応するダイオード12,22,32,4
2,52ないしは62を介して、またどちらの場合も付
加的に抵抗300を介して接地される。
0,30,40,50および60を充電および放電中
に、分岐路選択圧電端子15,25,35,45,55
ないしは65とグランドとの間をそれぞれ流れる電流を
測定することである。これらの電流が分かれば、圧電素
子10,20,30,40,50および60の制御され
た充電および放電が可能である。殊に充電スイッチ22
0および放電スイッチ230を、これらの電流の大きさ
に依存して開閉することによって、以下に詳しく説明す
るように、充電電流および放電電流を所定の平均値に設
定し、および/または所定の最大値および/または最小
値を上回らないかまたは下回らないように維持すること
ができる。
にもさらに、例えば5Vの直流を供給する電圧源621
と、2つの抵抗622および623として実現される分
圧器とが必要である。これは活動化集積回路E(これに
よって測定が実行される)を負の電圧から防ぐためであ
る。ここでこの負の電圧は、上記の電圧源と分圧器がな
ければ測定点620に発生しかつ活動化集積回路Eでは
処理することができない。すなわちこのような負の電圧
は、電圧源621と分圧器622および623とによっ
て供給される正の電圧設定を付加することによって正の
電圧に変更されるのである。
および60の他方の端子、すなわちグループ選択圧電端
子14,24,34,44,54ないしは64は電圧源
の正の極に接続することができ、また択一的または付加
的にグランドに接続することができる。ここでこの電圧
源の正の極との接続は、グループ選択スイッチ310な
いしは320を介して、またはグループ選択ダイオード
315ないしは315を介して、ならびにコイル24
0、および充電スイッチ220と充電ダイオード221
とからなる並列回路を介して行われ、またグランドとの
接続は、グループ選択スイッチ310ないしは320を
介して、またはダイオード315ないしは325を介し
て、ならびコイル240、および放電スイッチ230ま
たは放電ダイオード231からなる並列回路を介して行
われる。充電スイッチ220および放電スイッチ230
は、例えば側方の駆動器222ないしは232を介して
制御されるトランジスタとして実現される。
でおり、この素子は、考察している実施例では(バッフ
ァ)キャパシタ210である。キャパシタ210は、バ
ッテリ200(例えば自動車バッテリ)およびその下流
の直流電圧コンバータ201によって充電される。直流
電圧コンバータ201はバッテリ電圧(例えば12V)
を実質的に任意の別の直流電圧(例えば250V)に変
換し、キャパシタ210をその電圧に充電する。直流電
圧コンバータ201は、トランジスタスイッチ202と
抵抗203とによって制御され、ここでこの抵抗203
は、測定点630から取り出される電流の測定に使用さ
れる。
測定点650において、活動化集積回路Eと、抵抗65
1,652および653と、例えば5V直流電圧源65
4とによって行うことができる。さらに測定点640に
おける電圧測定を、活動化集積回路Eと、分圧抵抗64
1および642とによって行うことができる。
と、トランジスタ331として実現されたストップスイ
ッチ(ストップスイッチと称する)と、ダイオード33
2(全放電ダイオードと称する)とが、圧電素子10,
20,30,40,50および60を放電するために使
用される(万一これらが以下に説明する「通常の」放電
動作によって放電されない場合)。ストップスイッチ3
31は有利には「通常の」放電プロシージャ(放電スイ
ッチ230を介してサイクリックに放電される)の後、
閉じられる。ここでこのスイッチは圧電素子10,2
0,30,40,50および60を、抵抗330と30
0とを介して接地し、これによって圧電素子10,2
0,30,40,50および60に残っているかもしれ
ないすべての残余電荷が除去される。全放電ダイオード
332は、負の電圧が圧電素子10,20,30,4
0,50および60で発生することを防ぐ。これらの圧
電素子は状況によってはこの負の電圧によって破損され
てしまうおそれがある。
0,50および60またはこれらのうちに任意の1つの
圧電素子の充電および放電は、単一の充放電装置(全グ
ループとその圧電素子に共通である)によって行われ
る。考察している実施例ではこの共通の充放電装置は、
バッテリ200と、直流電圧コンバータ201と、キャ
パシタ210と、充電スイッチ220と、放電スイッチ
230と、充電ダイオード221と、放電ダイオード2
31と、コイル240とを含んでいる。
る。これを以下に説明するが第1圧電素子10だけにつ
いて述べる。
る状態を、図5A〜図5Dを参照して説明する。このう
ち図5Aおよび図5Bは圧電素子10の充電を、または
図5Cおよび図5Dは圧電素子10の放電を示してい
る。
電素子10,20,30,40,50または60の選択
と、以下に説明する充電プロシージャと、放電プロシー
ジャとは、活動化集積回路Eおよび制御ユニットDによ
って駆動される。ここでこれは上記の1つまたは複数の
スイッチ11,21,31,41,51,61;31
0,320;220,230および331を開閉するこ
とにより行われる。詳細領域A内の素子と、活動化集積
回路Eおよび制御ユニットDとの間の相互作用を以下に
詳しく説明する。
べき任意の圧電素子10,20,30,40,50また
は60を選択しなければならない。第1圧電素子10を
排他的に充電するためには第1分岐110の分岐選択ス
イッチ11が閉じられ、これに対して別の分岐選択スイ
ッチ21,31,41,51および61は開いたままで
ある。任意の別の圧電素子20,30,40,50,6
0を排他的に充電するため、またはこれらのうちのいく
つかを同時に充電するためには、相応する分岐選択スイ
ッチ21,31,41,51および/または61を閉じ
ることによってこれらの圧電素子を選択する。
う。
ロシージャには正の電位差が、キャパシタ210と、第
1圧電素子10のグループ選択圧電端子14との間に必
要である。しかしながら充電スイッチ220および放電
スイッチ230が開いているかぎり、圧電素子10の充
電も放電も発生しない。この状態では図4に示した回路
は定常状態にあり、すなわち圧電素子10はその荷電状
態を実質的に変化がないように維持し、電流は流れな
い。
スイッチ220が閉じられる。理論的には第1圧電素子
10をこれだけで充電することができる。しかしながら
これによって大電流が発生してしまい、この大電流によ
って関連する素子が破壊されてしまうおそれがある。こ
のため、発生する電流は測定点620において測定さ
れ、検出した電流が所定の限界を上回ると直ちにスイッ
チ220が再度開かれる。これにより任意の所望の電荷
を第1圧電素子10に得るために、充電スイッチ220
は繰り返して開閉される。これに対して放電スイッチ2
30は開いたままである。
が閉じられている場合、図5Aに示した状態が発生す
る。すなわち圧電素子10、キャパシタ210およびコ
イル240からなる直列回路を含む閉回路が形成され、
この閉回路に電流iLE(t)が、図5Aで矢印によって
示したように流れる。このように電流が流れる結果とし
て両方の正の電荷が、第1圧電素子10のグループ選択
圧電端子14に供給され、エネルギーがコイル240に
蓄積される。
が短時間(例えば数μs)、開かれる場合、図5Bに示
した状態が発生する。すなわち圧電素子10と、充電ダ
イオード221と、コイル240とからなる直列回路を
含む閉回路が形成され、この閉回路に電流iLA(t)が
図5Bで矢印によって示したように流れる。このように
電流が流れる結果として、コイル240に蓄積されたエ
ネルギーが圧電素子10に流れ込む。圧電素子10に供
給されるエネルギーに応じて、電圧が後者において発生
し、その外形寸法が増大する。エネルギーの伝送がコイ
ル240から圧電素子10に行われると、図4に示しか
つすでに述べたように回路の定常状態が再び得られる。
より遅い時点(充電動作の所望の時間プロフィールに依
存する)に、充電スイッチ220が再度閉じられ、再度
開かれて上記のプロセスが繰り返される。充電スイッチ
220を再閉成および再開成する結果、圧電素子10に
蓄積されるエネルギーが増大し(圧電素子10にすでに
蓄積されているエネルギーと、新たに供給されるエネル
ギーとが互いに加算される)、圧電素子10に発生する
電圧と、その外形寸法がこれに応じて増大する。
繰り返されると、圧電素子10に発生する電圧が段階的
に増大し、圧電素子10の段階的に伸張する。
されると、および/または圧電素子10が所望の充電状
態に達すると、圧電素子の充電は、充電スイッチ220
を開いたままにすることによって終了される。
る例において圧電素子10,20,30,40,50ま
たは60をグループ(G1および/またはG2)単位で
以下のように放電する:まず放電すべき圧電素子の所属
する1つまたは複数のグループG1および/またはG2
のグループ選択スイッチ310および/または320が
閉じられる(分岐選択スイッチ11,21,31,4
1,51,61は、放電プロシージャに対して圧電素子
10,20,30,40,50,60の選択に影響しな
い。それはこの場合に分岐選択スイッチは分岐ダイオー
ド12,22,32,42,52および62によってバ
イパスされるからである)。したがって圧電素子10を
第グループG1の一部として放電するために第1グルー
プ選択スイッチ310が閉じられる。
Cに示した状態が発生する。すなわち圧電素子10およ
びコイル240からなる直列回路を含む閉回路が形成さ
れ、この閉回路に電流iEE(t)が、図5cで矢印によ
り示したように流れる。このように電流が流れる結果、
圧電素子に蓄積されたエネルギー(その一部)がコイル
240に伝送される。圧電素子10からコイル240へ
のエネルギー伝送に応じて、圧電素子10に発生する電
圧と、その外形寸法とが減少する。
が短時間(例えば数μs)開かれると、図5dに示した
状態が発生する。すなわち圧電素子10、キャパシタ2
10、放電ダイオード231およびコイル240からな
る直列回路を含む閉回路が形成され、この閉回路に電流
iEA(t)が図5dで矢印によって示したように流れ
る。このように電流が流れる結果、コイル240に蓄積
されたエネルギーはキャパシタ210に再度供給され
る。エネルギーの伝送がコイル240からキャパシタ2
10に行われると、図4に示しかつすでに説明したよう
にこの回路の定常状態が再び得られる。
より遅い時点(充電動作の所望の時間プロフィールに依
存する)に放電スイッチ230が再度閉じられ、再度開
かれて上記のプロセスが繰り返される。放電スイッチ2
30を再閉成および再開成する結果、圧電素子10に蓄
積されるエネルギーがさらに減少し、同様に圧電素子1
0に発生する電圧と、その外形寸法とがこれに応じて減
少する。
繰り返されると、圧電素子10に発生する電圧が段階的
に減少し、圧電素子10が段階的に収縮する。
されると、および/またはこの圧電素子が所望の放電状
態に達すると、圧電素子の放電は、放電スイッチ230
を開いたままにすることによって終了される。
と、活動化集積回路Eと詳細領域A内の素子との間の相
互作用は、活動化集積回路Eから詳細領域A内の素子へ
送信される制御信号によって実行され、これは分岐選択
制御線路410,420,430,440,450,4
60,グループ選択制御線路510,520,ストップ
スイッチ制御線路530、充電スイッチ制御線路54
0,放電スイッチ制御線路550,および制御線路56
0を介して行われる。その一方、詳細領域Aの測定点6
00,610,620,630,640,650で得た
センサ信号があり、これらは活動化集積回路Eにセンサ
線路700,710,720,730,740,750
を介して伝送される。
スに電圧を加えるためないしは加えないために使用さ
れ、これによって圧電素子10,20,30,40,5
0または60が選択されて、単一またはいくつかの圧電
素子10,20,30,40,50,60の充電または
放電プロシージャが実行される。ここでこれは相応する
スイッチを上記のように開閉することによって行われ
る。これらのセンサ信号は殊に、圧電素子10,20お
よび30、ないしは40,50および60の結果的に得
られる電圧を測定点600ないしは610からそれぞれ
決定するため、ならびに充電および放電電流を測定点6
20から決定するために使用される。制御ユニットDお
よび活動化集積回路Eは、これらの2つの種類の信号を
結合するために使用され、これにより、以下で図4およ
び6を参照して詳しく説明するように両者の相互作用が
行われる。
動化集積回路Eとはパラレルバス840により、また付
加的にシリアルバス850により相互に接続されてい
る。パラレルバス840は殊に制御信号を制御ユニット
Dから活動化集積回路Eに高速に伝送するために使用さ
れ、これに対してシリアルバス850は比較的遅いデー
タ伝送に使用される。
れており、これらは活動化集積回路Eを構成している。
これらは論理回路800,RAMメモリ810,デジタ
ルアナログ変換器システム820、および比較器システ
ム830である。さらに示されているのは、高速のパラ
レルバス840(制御信号のために使用される)が活動
化集積回路Eの論理回路800に接続されており、これ
に対して比較的遅いシリアルバス850がRAMメモリ
810に接続されていることである。論理回路800
は、RAMメモリ810と、比較器システム830と、
信号線路410,420,430,440,450およ
び460;510および520;530;540,55
0および560とに接続されている。RAMメモリ81
0は、論理回路800にも、デジタルアナログ変換器シ
ステム820にも接続されている。デジタルアナログ変
換器システム820はさらに比較器システム830に接
続されている。比較器システム830は、さらにセンサ
線路700および710;720;730,740およ
び750に、また(すでに述べたように)論理回路80
0に接続されている。
ジャにおいて例えば以下のように使用することができ
る:制御ユニットDによって圧電素子10,20,3
0,40,50または60が決定され、これが所定の目
標電圧にまで充電される。このためにまず目標電圧の値
が(デジタルの数によって表される)がRAMメモリ8
10に比較的遅いシリアルバス850を介して伝送され
る。この目標電圧は、図2に関連して上で示した例えば
主噴射に使用されるUoptに対する値とすることがで
きる。この後または同時に、選択すべき圧電素子10,
20,30,40,50または60に相応する符号と、
RAMメモリ810内の所望電圧のアドレスとが、論理
回路800にパラレルバス840を介して伝送される。
この後、ストローブ信号が論理回路800にパラレルバ
ス840を介して送信され、これによって充電プロシー
ジャに対するスタート信号が得られる。
00は、目標電圧のデジタル値をRAMメモリ810か
ら取り出し、それをデジタルアナログ変換器システム8
20に供給する。ここで変換器820の1アナログ出力
側に所望の電圧が発生する。さらに(図示しない)この
アナログ出力側は比較器システム830に接続されてい
る。これに加えて論理回路800は、(第1グループG
1の圧電素子10,20または30のうちの任意の圧電
素子に対する)測定点600か、または(第2グループ
G2の圧電素子40,50または60のうちの任意の圧
電素子に対する)測定点610のいずれか一方を比較器
システム830に対して選択する。この結果、選択した
圧電素子10,20,30,40,50または60にお
ける目標電圧と、目下の電圧とが比較しシステム830
によって比較される。この比較の結果、すなわち目標電
圧と目下の電圧との差分は、論理回路800に伝送され
る。ここで目標電圧と目下の電圧とが相互に等しくなる
と、直ちに論理回路800によってこのプロシージャを
停止することができる。
択される任意の圧電素子10,20,30,40,50
または60に対応する分岐選択スイッチ11,21,3
1,41,51または61に供給する。これによってこ
のスイッチが閉じる(ここで説明する実施例では、すべ
ての分岐選択スイッチ11,21,31,41,51お
よび61は、充電プロシージャがオンにセットされる
前、開いている状態にあるとする)。つぎに論理回路8
00は制御信号を充電スイッチ220に供給し、これに
よってこのスイッチが閉じる。さらに論理回路800は
測定点620に発生する任意の電流の測定を開始(また
は継続)する。ここでこの測定電流と、所定の任意の最
大値とが比較器システム830によって比較される。検
出した電流が所定の最大値に達すると直ちに論理回路8
00は充電スイッチ220を再度開く。
て所定の任意の最小値と比較される。この所定の最小値
に達すると直ちに、論理回路800は充電スイッチ22
0を再度閉じ、プロシージャが再スタートされる。
0または610で検出される電圧が目標電圧を下回って
いる限り繰り返される。この目標電圧に達すると直ちに
論理回路はこのプロシージャの継続を停止する。
わち圧電素子10,20,30,40,50または60
の選択が、グループ選択スイッチ310ないしは320
によって行われ、放電スイッチ230が充電スイッチ2
20に代わって開閉され、所定の最小目標電圧が達成さ
れる。
電素子10,20,30,40,50または60におけ
る電圧レベルのホールド、例えば主噴射の時間は、例え
ば図3に示したように弁のストロークに従わせることが
できる。
についての上の説明は、単なる例であると理解された
い。したがって上記の回路または別の回路を利用する別
の任意のプロシージャが所望の任意の目的に適合するこ
とができ、相応する任意のプロシージャを上に説明した
例の代わりに使用することができる。
の構成を示している。この構成には、基本電圧計算ユニ
ット2500が含まれており、これは図7の詳細領域A
に含まれる回路の圧電素子10,20,30,40,5
0および60に加えられる基本電圧を計算する。この詳
細領域Aは図4にも示されている。基本電圧計算ユニッ
ト2500は、基本電圧を燃料噴射システムの加圧され
た燃料供給線路における圧力prailに依存して計算
する。有利な実施形態ではこの基本電圧は、第1補正ブ
ロック2501を介し、温度補正値KTを使用して補正
される。第1補正ブロック2501からの出力は補正さ
れた基本電圧である。この補正された基本電圧は、有利
には第2ないしは後続の補正ブロック2502によっ
て、老朽化補正値KAを使用して補正される。第1およ
び第2補正ブロック2501および2502は有利には
乗算器であり、すなわち基本値は温度補正値KTによっ
て乗算され、その出力が第2ないしは後続の補正ブロッ
ク2502に入力され、老朽化補正値KAによって乗算
される。第2ないしは後続の補正ブロック2502の出
力は有利にはさらに第3ないしは後続の補正ブロック2
503を介し、オンライン補正値KOを使用して補正さ
れる。第3ないしは後続の補正ブロック2503は有利
には加算器として実現され、すなわちオンライン補正値
KOは有利には第2ないしは後続の補正ブロック250
2の出力に加算される。第3ないしは後続の補正ブロッ
ク2503の出力は有利には電圧および電圧勾配制御器
2504を介して供給される。
ロック2501,2052および2503と、電圧およ
び電圧勾配制御器2504とは、図4のDにユニットと
して実現されたソフトウェアモジュールである。
は、活動化集積回路Eにシリアルバス850を介して接
続されている。この活動化集積回路Eおよび詳細領域A
は、センサ線路700,710,720,730,74
0,750と、信号線路410,420,430,44
0,450,460および510,520,530,5
40,550,560とによって相互に接続されてい
る。燃焼機関2505への燃料噴射は、図4に示した詳
細領域Aの回路内の圧電素子10,20,30,40,
50および60を介して制御される。燃焼機関2505
の回転速度は、測定されて燃料補正ユニット2506に
供給される。燃料補正ユニット2506は、回転速度の
周波数を評価する周波数アナライザを含む。燃料補正ユ
ニット2506は、燃料補正値ΔmEをこの周波数アナ
ライズに基づき、この燃焼機関2505の個別のシリン
ダに対して計算する。
mEを計算する燃料体積計算ユニット2507を含んで
いる。この所望の燃料体積と、燃料体積補正値ΔmEと
は加算器2508を介して加算される。所望の燃料体積
mEと燃料体積補正値ΔmEとの和は、燃料計量ユニッ
ト2509に供給される。この燃料計量ユニットは、圧
電素子10,20,30,40,50および60に電圧
を供給する時間と、燃料を燃焼機関2505に噴射する
時間(長さおよび時点)とを計算する。燃料補正ユニッ
ト2506,加算器2508,燃料体積計算ユニット2
507および燃料計量ユニットは、制御ユニットDに実
現されている。いつ電圧を圧電素子10,20,30,
40,50および60に供給し、これによって燃料を燃
焼機関2505に噴射すべきかをシグナリングする時間
信号は、活動化集積回路Eにパラレルバス840を介し
て伝送される。
化ユニット2510によって計算される。オンライン最
適化ユニット2510は、オンライン補正値KOを、燃
料補正ユニット2506によって計算された燃料補正値
ΔmEに基づいて個別のシリンダに対して計算する。
電圧は固定の時間における最大体積流に相応するものと
して示されている。換言すると、弁が正確に2つの座の
中間位置(すなわち図1の第1閉位置2040と第2閉
位置2030の間)に位置付けられている場合、噴射エ
レメント全体の挙動が最適化されている。実際、圧電素
子の性能が、例えば老朽化または製造び偏差のような要
因に起因して変化する場合、上記の電圧を使用してこの
弁を最適位置に位置付けることはできない。したがって
アクチュエータの挙動における変化、殊にその寿命に対
処するためにこの電圧を調整しなければならない。
素子においては層厚または層の数の変化(バッチ変動 b
atch variation)に起因して変化することがある。バッ
チ変化の不利な影響は殊に予備噴射段階のような少量の
噴射において顕著である。したがって本発明の1実施形
態では、補償ユニット(例えば図7の2502)を設け
ることができ、これによって圧電素子の移動量における
バッチ変動が補償され、燃料/空気混合気が正確に調量
されるようにする。本発明の別の実施形態では、制御ユ
ニットはこの機能を前提にすることができる。
つぎの数式(1)のようになる: hactual=nactual・d33・Unorm (1) 数式(1)において、nactualは、マルチレイヤ
圧電素子の層の数であり、d33は圧電係数であり、U
normは任意の補正を行う前に加えられる電圧であ
り、hactualは、圧電素子が移動したリフト距離
であり、かつ圧電素子を製造プロセスの一部として製造
した後、直接測定することができる。リフト(h
actual)に対して全範囲のデータを電圧の関数と
して得ることもできるが、不要となる得る測定値を繰り
返してとらなばならないことになる。したがってこの測
定に対して最大電圧Umaxに対するリフトだけを測定
することができる。すなわちこの測定に対してだけU
normがUmaxに等しくなる。別のすべての応用に
対してUnormは、補正値をなんら考慮しない所定の
リフトに対する目標電圧として、理想的な圧電素子に加
えられる電圧と考えられる。
ファクタKがつぎのように得られる: K=hnorm/hactual (2) 数式(2)ではhnormは、圧電素子の所定の電圧に
おける標準的な移動量を表す。この値は所定の電圧にお
ける圧電素子の予想される移動量を表す。
ち、これは層の数の変動または圧電係数d33における
差分を補正する: U=f1(K)・Unorm ( 3) 同様に、層厚の変動に対する補償において、補正された
電荷値(Q)がつぎのように決定される: hactual=dactual・(1/A)・(d33/ε33・ε0)・Q norm (4) 数式(4)は、測定される移動量のスタート値に対して
成り立ち、ここでda ctualは既存の平均層厚であ
り、Qnormは、製造に起因する障害または別の任意
の異常のない理想的な圧電素子に所定の動作に対して発
生する電荷であり、Aはマルチレイヤアクチュエータの
有効領域であり、ε33は誘電係数である。ε0は理想
的な圧電素子の誘電係数である。
関数でもある。
=Kが数式(2)と同様に得られる: K=hnorm/hactual (5) 最後につぎの式が層厚における変動を補償する電荷Qに
対して成り立つ: Q=f2(K)・Qnorm ( 6) したがって本発明の1実施形態において、アクチュエー
タが所定の電圧で充電されるか、または所定の電荷で充
電されるかに関わらず同じ補正ファクタを使用すること
ができる。
のアクチュエータに対して測定されて制御ユニットに記
憶される。例えばこれは制御ユニットのEEPROM内
で実現可能である。ここで実施したように、対応する補
正ファクタをテストのためにEEPROMから読み出す
ことも可能である。
噴射システムの概略図である。
を固定の期間において複動式制御弁の例に対して示す線
図である。
と、相応するノズルニードルリフトとを複動式制御弁の
例に対して示す図である。
実施形態のブロック回路図である。
スイッチ220は閉じられている)中に発生する状況を
説明する図である。
スイッチ220は再度開かれている)中に発生する状況
を説明する図である。
スイッチ230は閉じられている)中に発生する状況を
説明する図である。
スイッチ230は再度開かれている)中に発生する状況
を説明する図である。
コンポーネントを示す図である。
す図である。
Claims (17)
- 【請求項1】 圧電素子(10,20,30,40,5
0または60)を充電するための装置において、 前記圧電素子(10,20,30,40,50または6
0)を駆動するための活動化電圧および活動化電荷値が
オンラインで制御ユニット(D)により制御され、 該制御ユニット(D)によって、活動化電圧(U)と活
動化電荷値とが調整され、これにより、圧電素子(1
0,20,30,40,50または60)の層厚または
層の数の変化によって発生した偏差が補償されることを
特徴とする圧電素子(10,20,30,40,50ま
たは60)を充電するための装置。 - 【請求項2】 前記圧電素子(10,20,30,4
0,50または60)は燃料噴射システムにおけるアク
チュエータである請求項1に記載の装置。 - 【請求項3】 前記制御ユニットによって、前記の活動
化電圧値と活動化電荷値とがそれぞれ、圧電素子(1
0,20,30,40,50または60)の通常電圧、
通常電荷および補正ファクタの関数として決定される請
求項1または2に記載の装置。 - 【請求項4】 前記補正ファクタは、圧電素子(10,
20,30,40,50または60)の通常移動距離
と、圧電素子(10,20,30,40,50または6
0)のそれぞれの実際移動距離との関数である請求項3
に記載の装置。 - 【請求項5】 前記制御ユニットにより補正ファクタが
決定され、 該補正ファクタは、圧電素子(10,20,30,4
0,50または60)の通常移動距離が、圧電素子(1
0,20,30,40,50または60)のそれぞれの
実際移動距離で除算されることによって得られる請求項
4に記載の装置。 - 【請求項6】 前記制御ユニット(D)によって補正フ
ァクタが温度の関数として決定される請求項3から5ま
でのいずれか1項に記載の装置。 - 【請求項7】 前記の通常移動距離およびそれぞれの実
際移動距離は、実質的に同じ温度で測定される請求項5
に記載の装置。 - 【請求項8】 圧電素子(10,20,30,40,5
0または60)を充電する方法において、 圧電素子(10,20,30,40,50または60)
の活動化電圧(U)に対する値と、活動化電荷に対する
値とについて充電の前に決定を行い、ここで当該決定
は、圧電素子(10,20,30,40,50または6
0)の移動量におけるバッチ変動の関数として行われる
こと特徴とする圧電素子(10,20,30,40,5
0または60)を充電する方法。 - 【請求項9】 前記圧電素子(10,20,30,4
0,50または60)は燃料噴射システムにおけるアク
チュエータである請求項8の記載の方法。 - 【請求項10】 前記の活動化電圧および活動化電荷値
はそれぞれ、圧電素子(10,20,30,40,50
または60)の通常電圧、圧電素子(10,20,3
0,40,50または60)の通常電荷および補正ファ
クタの関数である請求項8または9に記載の方法。 - 【請求項11】 前記補正ファクタは、圧電素子(1
0,20,30,40,50または60)の通常移動距
離および圧電素子(10,20,30,40,50また
は60)のそれぞれの実際移動距離の関数である請求項
10に記載の方法。 - 【請求項12】 前記制御ユニット(D)によって補正
ファクタを決定し、該補正ファクタは、圧電素子(1
0,20,30,40,50または60)の通常移動距
離を、圧電素子(10,20,30,40,50または
60)のそれぞれの実際移動距離によって除算すること
によって得られる請求項11に記載の方法。 - 【請求項13】 前記制御ユニットは、前記補正ファク
タを温度の関数として決定する請求項10から12まで
のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項14】 前記の通常移動距離およびそれぞれの
実際移動距離を実質的に同じ温度で測定する請求項13
に記載の方法。 - 【請求項15】 前記補正ファクタを製造プロセスの一
部として測定する請求項3から14までのいずれか1項
に記載の方法。 - 【請求項16】 前記補正ファクタを各シリンダに対し
て前記制御ユニット(D)のEEPROM内に記憶する
請求項3から15までのいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項17】 前記補正ファクタをテストのために前
記EEPROMから読み出す請求項16に記載の方法。
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