JP2002010619A - リニアモータ - Google Patents

リニアモータ

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JP2002010619A
JP2002010619A JP2000182892A JP2000182892A JP2002010619A JP 2002010619 A JP2002010619 A JP 2002010619A JP 2000182892 A JP2000182892 A JP 2000182892A JP 2000182892 A JP2000182892 A JP 2000182892A JP 2002010619 A JP2002010619 A JP 2002010619A
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JP
Japan
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air
air passage
gap
linear motor
mover
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Application number
JP2000182892A
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English (en)
Inventor
Akihiko Nakamura
明彦 中村
Ichiro Okamoto
一郎 岡本
Hiroshi Anzai
洋 安西
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定子と可動子との間の空隙部が十分に空冷
されるリニアモータを提供する。 【解決手段】 可動子16が第1の開口部18A側に進
行すると、衝突風がこの第1の開口部から第1の空孔路
20を通って空隙部14に流入して、該空隙部14内を
空冷し、第2の空孔路22を通って第2の開口部18B
から放出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は機械の駆動源等とし
て使用されるリニアモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リニアモータは一般に棒状の固定
子と、この固定子との間に微小、且つ適宜な空隙部を有
して配置され、固定子に沿って駆動される可動子と、を
有している。
【0003】可動子は複数のコイルを有し、これらコイ
ルに順次通電して進行方向に磁界を変化させるとマグネ
ットを有する固定子に対して駆動力が発生すると共にコ
イルは発熱する。可動子にマグネットを設け、固定子に
コイルを設けた場合も同様である。
【0004】可動子の発熱はリニアモータの効率を低下
させると共に可動子及び周辺装置を熱膨張により変形さ
せて搬送精度の低下等の問題を生じさせることがあるの
で、可動子は十分に冷却される必要がある。
【0005】可動子は駆動され、空気に対して相対移動
することにより、ある程度空冷される。この空冷の効果
を高めるために、可動子に冷却フィンを設けて放熱面積
を増加させるリニアモータが知られている。
【0006】しかし、可動子は固定子との間に上記のよ
うに微小な空隙部を有し、この空隙部に対する空冷の効
果は極めて小さく、定格上限近くで駆動された場合、空
隙部が十分に冷却されないために、可動子全体が過熱状
態となるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これに対して可動子が
固定子から十分に離間されて配置されることにより空隙
部に対する空冷の効果は高められるが、可動子の駆動力
が低下して、リニアモータの効率が低下するという性能
上根本的な問題を生じさせることとなる。
【0008】又、可動子が定格上限に対して余裕のある
状態で駆動されると、空隙部は十分に冷却され得るが、
必要な駆動力を得るためにリニアモータが大型化すると
いう新たな問題を生じさせることとなる。
【0009】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、固定子と可動子との間の微小な空隙部
が十分に空冷されて、効率が良く搬送精度の高いコンパ
クトなリニアモータを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1のよ
うに、固定子と、この固定子との間に微小、且つ適宜な
空隙部を有して配置され、該固定子に沿って駆動される
可動子と、を有してなるリニアモータにおいて、前記可
動子は進行方向一方の端面に設けられた第1の開口部か
ら前記空隙部まで通じる第1の空孔路と、進行方向他方
の端面に設けられた第2の開口部から前記空隙部まで通
じる第2の空孔路と、を有することを特徴とするリニア
モータにより、上記目的を達成するものである。
【0011】又、前記第1の空孔路及び第2の空孔路は
各々前記開口部から可動子進行方向に設けられた主空孔
路と、この主空孔路から前記空隙部まで貫通し、進行方
向適宜な間隔で設けられた複数の副空孔路とからなるよ
うにしてもよい。
【0012】更に、前記第1の空孔路の前記副空孔路
は、その空隙部側の端部を前記第2の空孔路側に向けて
傾斜し、前記第2の空孔路の前記副空孔路は、その空隙
部側の端部を前記第1の空孔路側に向けて傾斜している
ようにしてもよい。
【0013】更に又、前記可動子は前記固定子を幅方向
両側から適宜な隙間を有して挟み込んで配置された左右
一対の側壁を有し、この側壁の可動子進行方向一方及び
他方の端面に前記第1の開口部と前記第2の開口部とが
設けられるようにしてもよい。
【0014】又、前記可動子の前記空隙部に臨む被駆動
面に、前記左右の側壁における各々の前記第1の空孔路
と前記第2の空孔路とを接続し、中間部において幅方向
中央側へ突出して湾曲する左側通気溝及び右側通気溝を
設けるようにしてもよい。
【0015】更に、前記第1の空孔路及び第2の空孔路
には各々空気流の方向に対応して開閉する逆流防止弁が
設けられ、これら逆流防止弁は前記第1の空孔路の左右
一方と、前記第2の空孔路の左右他方とを同期して開閉
させ、且つ、これと逆位相で前記第1の空孔路の左右他
方と、前記第2の空孔路の左右一方とを同期して開閉さ
せるようにしてもよい。
【0016】更に又、前記可動子は前記空隙部から該空
隙部と反対側の背面まで通じる第3の空孔路を有し、こ
の第3の空孔路内の空気を吸引排出可能であるファンが
前記背面に設けられていてもよい。
【0017】又、前記第1の空孔路の主空孔路と前記第
2の空孔路の主空孔路とを隔てる可動隔壁が設けられ、
この可動隔壁は進行方向の設置位置を調節自在とされて
いてもよい。
【0018】本発明によれば、固定子と可動子との間の
空隙部に外気を送り込むことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例を
図面を参照して詳細に説明する。
【0020】図1に示されるように、本実施の形態の例
に係るリニアモータ10は、複数の板状のマグネットを
並べて構成される長方形板状体の固定子12と、この固
定子12との間に微小、且つ、適宜な空隙部14を有し
て配置される可動子16と、を有している。
【0021】この可動子16は、図2に示されるよう
に、進行方向一方の端面に設けられた第1の開口部18
Aから前記空隙部14まで通じる左右一対の第1の空孔
路20と、進行方向他方の端面に設けられた第2の開口
部18Bから前記空隙部14まで通じる左右一対の第2
の空孔路22と、を有し、これら第1の空孔路20と第
2の空孔路22とは進行方向対称に形成されている。
【0022】又、前記リニアモータ10は、前記固定子
12の幅方向両側に平行に配置された一対の棒状体で前
記可動子16の幅方向両側を支持して進行方向に案内す
るリニアガイド24と、これらリニアガイド24及び前
記固定子12を下方から支持するベース部材26とを有
している。
【0023】前記可動子16は、略長方形板状体のコイ
ル支持部材16Aと、このコイル支持部材16Aの下面
に支持されるコイル16Bと、このコイル16B及び前
記固定子12を挟み込んで配置された非磁性体材料から
なる左右一対の側壁28と、前記リニアガイド24と摺
動自在に係合して、前記コイル支持部材16Aの下面角
部を支持する4つのガイド部材16Cとから構成されて
いる。
【0024】前記第1の空孔路20と第2の空孔路22
とは前記側壁28に設けられ、これら側壁28の幅方向
の側面には図3に示されるように略長方形板状体の複数
の冷却フィン30が上下方向適宜な間隔で形成されてい
る。
【0025】前記第1の空孔路20は前記第1の開口部
18Aから進行方向に設けられた主空孔路20Aと、こ
の主空孔路20Aから前記空隙部14まで貫通し、進行
方向適宜な間隔で設けられた複数の副空孔路20Bとか
ら構成されている。
【0026】これら副空孔路20Bは、前記空隙部14
側の端部を前記第2の空孔路22側に向けて傾斜してい
る。
【0027】前記第2の空孔路22は、前記第1の空孔
路20と同様に主空孔路22Aと副空孔路22Bとから
構成され、前記第1の空孔路20と進行方向対称形状で
あるので説明は省略する。
【0028】次に、前記リニアモータ10の空冷作用に
ついて説明する。
【0029】前記可動子16の前記コイル16Bに通電
して磁界を発生させ、この磁界の発生する部位を進行方
向に順次変化させると前記固定子12に対して駆動力が
発生し、該可動子16は進行方向に駆動されると共に、
前記コイル16Bは発熱し、この熱は前記可動子16全
体に伝播する。
【0030】前記側壁28は非磁性体材料で形成されて
いるので、前記固定子12と前記コイル16Bとの間の
磁界の大きさ、方向を変化させることがない。
【0031】前記可動子16は、駆動されることにより
その周囲の空気が相対的に流動して空冷され、上面、進
行方向側面、及び幅方向側面から放熱し、特に幅方向側
面において放熱面積の大きな前記冷却フィン30により
効率良く放熱される。
【0032】又、可動子16の前面は空気に衝突するの
で、前記第1の開口部18A側に進行する場合、該第1
の開口部18Aから前記第1の空孔路20に衝突風が導
入され、前記主空孔路20A、前記副空孔路20Bを通
って前記空隙部14へ流入する。
【0033】前記副空孔路20Bは、前記空隙部14側
の端部を前記第2の空孔路22側に向けて傾斜している
ので、前記主空孔路20Aから前記副空孔路20Bへの
通気の際の圧力損失が小さく、外気は前記空隙部14へ
スムーズに流入する。
【0034】又、前記副空孔路20Bは進行方向適宜な
間隔で設けられているので、外気は前記空隙部14内へ
平均して流入する。
【0035】前記空隙部14へ外気が流入することによ
り、該空隙部14内の圧力が高まる。又、前記第2の開
口部18Bは進行方向に対して略垂直な端面に設けら
れ、周囲の空気が回り込み難いため、該第2の開口部1
8B近傍にはここから空気が入り込むような正圧が発生
するようなことはない。
【0036】これにより、前記空隙部14内の空気は前
記第2の空孔路22に導入され、前記副空孔路22B、
前記主空孔路22Aを通って前記第2の開口部18Bか
ら外部へ放出される。
【0037】前記副空孔路22Bは、前記空隙部14側
の端部を前記第1の空孔路20側に向けて傾斜している
ので、該副空孔路22Bから前記主空孔路22Aへの通
気の際の圧力損失が小さく、前記空隙部14内の空気は
前記第2の開口部18Bからスムーズに流出する。
【0038】又、前記副空孔路22Bは進行方向適宜な
間隔で設けられているので、前記空隙部14内の空気は
平均して流出する。
【0039】このように外気が前記空隙部14内全体を
平均して通過することにより、該空隙部14は十分に空
冷されるので、前記コイル16Bを過熱させて駆動効率
を低下させたり、前記可動子16及び他の周辺装置を熱
膨張により変形させて搬送精度を低下させることがな
い。
【0040】次に、本発明の実施の形態の第2例につい
て説明する。
【0041】本実施の形態の第2例は、図4に示される
ように、可動子40に左側通気溝42A及び右側通気溝
42Bが設けられたことを特徴としている。
【0042】他の構成については、実施の形態の第1例
と同じであるので図1、2又は3と同一符号を付するこ
とにより説明を省略する。
【0043】前記左側通気溝42Aと前記右側通気溝4
2Bとは、前記可動子40の前記空隙部14に臨む被駆
動面40Aに幅方向左右対称に形成されている。
【0044】前記左側通気溝42Aは、同心的に設けら
れた複数の略円弧形状の溝からなり、中間において幅方
向中央側へ突出して湾曲し、左側の前記側壁28におけ
る前記第1の空孔路の前記副空孔路20Bと前記第2の
空孔路の前記副空孔路22Bとを接続している。
【0045】前記右側通気溝42Bは、前記左側通気溝
42Aと左右対称形状であるので説明を省略する。
【0046】次に、本実施の形態の第2例において設け
られている前記左側通気溝42A及び前記右側通気溝4
2Bの作用について説明する。
【0047】前記左側通気溝42A及び前記右側通気溝
42Bは、前記第1の空孔路20の前記副空孔路20B
から前記空隙部14に導入される外気を幅方向中央側へ
案内して、前記第2の空孔路22の前記副空孔路22B
から放出させる。
【0048】これにより、前記空隙部14の中央部近傍
が確実に空冷されると共に、前記空隙部14の隙間が狭
い場合であっても、空冷のための十分な通気量が確保さ
れる。
【0049】次に、本発明の実施の形態の第3例につい
て説明する。
【0050】本実施の形態の第3例に係る可動子50
は、図5に示されるように、前記第1の空孔路20及び
第2の空孔路22に各々空気流の方向に対応して開閉す
る複数の逆流防止弁52を有することを特徴としてい
る。
【0051】他の構成については、実施の形態の第1例
と同じであるので図1、2又は3と同一符号を付するこ
とにより説明を省略する。
【0052】前記逆流防止弁52は、取付位置と開閉の
方向との組合せが異なる4組の逆流防止弁52A、52
B、52C及び52Dから構成されている。
【0053】前記逆流防止弁52Aは、幅方向一方側
(図中上側)の前記第1の空孔路20の前記副空孔路2
0B各々に一つずつ設けられ、前記空隙部14から前記
主空孔路20Aへの方向の空気流により開き、逆方向の
空気流により閉じるようにされている。
【0054】前記逆流防止弁52Bは、幅方向他方側
(図中下側)の前記第1の空孔路20の前記副空孔路2
0B各々に一つずつ設けられ、前記逆流防止弁52Aと
逆位相で開閉するようにされ、前記空隙部14から前記
主空孔路20Aへの方向の空気流により閉じ、逆方向の
空気流により開くようにされている。
【0055】前記逆流防止弁52Cは、前記逆流防止弁
52Aと同じ幅方向一方側(図中上側)の前記第2の空
孔路22の前記副空孔路22B各々に一つずつ設けら
れ、前記空隙部14から前記主空孔路22Aへの方向の
空気流により開き、逆方向の空気流により閉じるように
されている。
【0056】前記逆流防止弁52Dは、幅方向他方側
(図中下側)の前記第2の空孔路22の前記副空孔路2
2B各々に一つずつ設けられ、前記逆流防止弁52Cと
逆位相で開閉するようにされ、前記空隙部14から前記
主空孔路22Aへの方向の空気流により閉じ、逆方向の
空気流により開くようにされている。
【0057】次に、本実施の形態の第3例において設け
られている前記逆流防止弁52の作用について説明す
る。
【0058】図5に示されるように、前記可動子50が
前記第1の開口部18A側(図中左側)へ進行するとき
は、該第1の開口部18Aから前記第1の空孔路20へ
流入する空気流により前記逆流防止弁52Aは閉じら
れ、逆に前記逆流防止弁52Bは開かれ、この逆流防止
弁52Bを通過した外気は前記空隙部14に流入する。
【0059】この空隙部14に送り込まれた外気は前記
第2の空孔路22に流入し、この空気流により前記逆流
防止弁52Dは閉じられ、逆に逆流防止弁52Cは開か
れ、この逆流防止弁52Cを通過した外気は前記第2の
開口部18Bから外部へ放出される。
【0060】即ち、前記空隙部14に送り込まれる外気
は該空隙部14を幅方向の一方側から他方側へ斜めに横
断する。
【0061】図6に示されるように、前記可動子50が
前記第2の開口部18B側(図中右側)へ進行するとき
は、前記逆流防止弁52D及び52Aが開かれ、逆に前
記逆流防止弁52C及び52Bは閉じられ、前記空隙部
14に流入する外気は、図5の空気流とクロスする方向
で該空隙部14を幅方向の一方側から他方側へ斜めに横
断する。
【0062】このように前記可動子50が進行方向に往
復運動することにより、前記空隙部14全体が確実に空
冷される。
【0063】なお、本実施の形態の第3例においては、
前記逆流防止弁52は前記副空孔路20B及び22B各
々に一つずつ設けられているが、本発明はこれに限定さ
れるものでなく、前記逆流防止弁52は、前記主空孔路
20Aの前記第1の開口部18A近傍及び前記主空孔路
22Aの前記第2の開口部18B近傍に設けられるよう
にしてもよい。
【0064】この場合、前記逆流防止弁52の設置数が
低減され、低コストである。
【0065】次に、本発明の実施の形態の第4例につい
て説明する。
【0066】本実施の形態の第4例に係る可動子60
は、図7に示されるように、前記コイル16Bを支持す
るコイル支持部材60Aを貫通する第3の空孔路62
と、ファン64とが設けられたことを特徴としている。
【0067】他の構成については、実施の形態の第1例
と同じであるので図1、2又は3と同一符号を付するこ
とにより説明を省略する。
【0068】前記第3の空孔路62は、前記コイル支持
部材60Aに複数設けられ、前記空隙部14側(図中下
面側)から反対側の背面まで貫通している。
【0069】前記ファン64は、前記コイル支持部材6
0Aの前記背面に取付けられ、前記第3の空孔路62内
の空気を吸引排出可能とされている。
【0070】次に、本実施の形態の第4例に係る可動子
60の作用について説明する。
【0071】前記ファン64を駆動すると、前記第3の
空孔路62内の空気が吸引排出されて前記空隙部14内
の気圧が低下し、前記第1の空孔路20及び前記第2の
空孔路22から前記空隙部14へ外気が流入する。
【0072】前記第1の空孔路20及び前記第2の空孔
路22は前記可動子60の進行方向に拘らず、常に前記
空隙部14への吸気孔とされている。
【0073】この流入した外気は、前記コイル16Bの
隙間及び前記第3の空孔路62を通って前記ファン64
から排出され、これにより発熱源である前記コイル16
Bが空冷される。
【0074】前記可動子60は、停止時及び進行時のい
ずれの場合においても、前記ファン64により空冷さ
れ、常時一定温度以下に保たれる。
【0075】なお、本実施の形態の第4例においては、
前記ファン64は前記可動子60の停止時及び進行時の
いずれの場合においても常時駆動されているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、前記ファン64は前
記可動子60の停止時又は進行時のいずれか一方の場合
にのみ駆動されるようにしてもよい。
【0076】次に、本発明の実施の形態の第5例につい
て説明する。
【0077】本実施の形態の第5例に係る可動子70
は、図8に示されるように、前記第1の空孔路20の主
空孔路20Aと前記第2の空孔路22の主空孔路22A
とが進行方向の設置位置調節自在の可動隔壁72で隔て
られていることを特徴としている。
【0078】他の構成については、実施の形態の第1例
と同じであるので図1、2又は3と同一符号を付するこ
とにより説明を省略する。
【0079】前記主空孔路20Aと22Aとは同一の雌
ねじ孔に形成され、いもねじ状の前記可動隔壁72によ
り隔てられている。
【0080】この可動隔壁72の進行方向の設置位置を
調節することにより、前記主空孔路20Aと22Aとの
比率及びこれら主空孔路20A、22Aに貫通する前記
副空孔路20Bと22Bとの比率を調節可能とされてい
る。
【0081】これにより、例えば前記可動子70が前記
第2の開口部18B側(図中右側)へ進行するときの負
荷が逆方向へ進行するときの負荷よりも大きい場合、若
しくは前記可動子70が前記第2の開口部18B側へ進
行するときの速度が逆方向へ進行するときの速度よりも
遅い場合、前記可動隔壁72を進行方向中央よりも前記
第2の開口部18Bから離間させ、前記第2の空孔路2
2の比率を高めて、該第2の空孔路22から前記空隙部
14への吸気効率を高めることができる。
【0082】なお、前記実施の形態の第1例乃至第5例
において、前記第1の空孔路20及び第2の空孔路22
は前記側壁28に設けられているが、本発明はこれに限
定されるものではなく、図9に示される実施の形態の第
6例のように、前記第1の空孔路20及び第2の空孔路
22は前記コイル支持部材16Aに設けられるようにし
てもよい。
【0083】この場合、前記副空孔路20B及び22B
を前記コイル16Bの隙間に一致させて設置してもよ
い。
【0084】又、前記実施の形態の第1例乃至第5例に
おいて、前記固定子12はマグネットを有し、前記可動
子16、40、50、60及び70は前記コイル16B
を有しているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、前記固定子12はコイルを有し、前記可動子16、
40、50、60及び70はマグネットを有していても
よい。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、固定子と可動子との間
の空隙部が十分に空冷されるコンパクトなリニアモータ
により、効率良く精度が高い搬送が実現されるという優
れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例に係るリニアモー
タの概要を示す斜視図
【図2】同リニアモータの可動子の構造を示す斜視図
【図3】同リニアモータの要部を示す斜視図
【図4】本発明の実施の形態の第2例に係るリニアモー
タの可動子に設けられた通気溝を示す斜視図
【図5】本発明の実施の形態の第3例に係るリニアモー
タの可動子に設けられた逆流防止弁を示す平断面図
【図6】同逆流防止弁の図5と逆位相の作用を示す平断
面図
【図7】本発明の実施の形態の第4例に係るリニアモー
タの可動子の構造を示す分解斜視図
【図8】本発明の実施の形態の第5例に係るリニアモー
タの可動子の可動隔壁を示す平断面図
【図9】本発明の他の実施の形態の第6例に係るリニア
モータの可動子の第1の空孔路及び第2の空孔路を示す
斜視図
【符号の説明】
10…リニアモータ 12…固定子 14…空隙部 16、40、50、60、70…可動子 16A、60A…コイル支持部材 16B…コイル 18A…第1の開口部 18B…第2の開口部 20…第1の空孔路 20A、22A…主空孔路 20B、22B…副空孔路 22…第2の空孔路 24…リニアガイド 26…ベース部材 28…側壁 30…冷却フィン 40A…被駆動面 42A…左側通気溝 42B…右側通気溝 52…逆流防止弁 62…第3の空孔路 64…ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安西 洋 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジ ューキ株式会社内 Fターム(参考) 5H609 BB08 BB18 PP07 PP09 QQ02 QQ11 QQ14 QQ16 QQ18 QQ23 RR12 RR20 RR35 RR36 RR37 RR41 RR63 5H641 BB06 BB18 GG03 HH02 HH05 JA02 JA09 JB03 JB04 JB09 JB10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定子と、この固定子との間に微小、且つ
    適宜な空隙部を有して配置され、該固定子に沿って駆動
    される可動子と、を有してなるリニアモータにおいて、
    前記可動子は進行方向一方の端面に設けられた第1の開
    口部から前記空隙部まで通じる第1の空孔路と、進行方
    向他方の端面に設けられた第2の開口部から前記空隙部
    まで通じる第2の空孔路と、を有することを特徴とする
    リニアモータ。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記第1の空孔路及び
    第2の空孔路は各々前記開口部から可動子進行方向に設
    けられた主空孔路と、この主空孔路から前記空隙部まで
    貫通し、進行方向適宜な間隔で設けられた複数の副空孔
    路とからなることを特徴とするリニアモータ。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記第1の空孔路の前
    記副空孔路は、その空隙部側の端部を前記第2の空孔路
    側に向けて傾斜し、前記第2の空孔路の前記副空孔路
    は、その空隙部側の端部を前記第1の空孔路側に向けて
    傾斜することを特徴とするリニアモータ。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3において、前記可動子
    は前記固定子を幅方向両側から適宜な隙間を有して挟み
    込んで配置された左右一対の側壁を有し、この側壁の可
    動子進行方向一方及び他方の端面に前記第1の開口部と
    前記第2の開口部とが設けられたことを特徴とするリニ
    アモータ。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記可動子の前記空隙
    部に臨む被駆動面に、前記左右の側壁における各々の前
    記第1の空孔路と前記第2の空孔路とを接続し、中間部
    において幅方向中央側へ突出して湾曲する左側通気溝及
    び右側通気溝を設けたことを特徴とするリニアモータ。
  6. 【請求項6】請求項4において、前記第1の空孔路及び
    第2の空孔路には各々空気流の方向に対応して開閉する
    逆流防止弁が設けられ、これら逆流防止弁は前記第1の
    空孔路の左右一方と、前記第2の空孔路の左右他方とを
    同期して開閉させ、且つ、これと逆位相で前記第1の空
    孔路の左右他方と、前記第2の空孔路の左右一方とを同
    期して開閉させることを特徴とするリニアモータ。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれかにおいて、前記
    可動子は前記空隙部から該空隙部と反対側の背面まで通
    じる第3の空孔路を有し、この第3の空孔路内の空気を
    吸引排出可能であるファンが前記背面に設けられたこと
    を特徴とするリニアモータ。
  8. 【請求項8】請求項2乃至7のいずれかにおいて、前記
    第1の空孔路の主空孔路と前記第2の空孔路の主空孔路
    とを隔てる可動隔壁が設けられ、この可動隔壁は進行方
    向の設置位置を調節自在とされたことを特徴とするリニ
    アモータ。
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