JP2005253194A - 固定子、可動テーブル、およびこれらを有するムービングマグネット型リニアモータ - Google Patents

固定子、可動テーブル、およびこれらを有するムービングマグネット型リニアモータ Download PDF

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龍彦 木場
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Abstract

【課題】 ストローク延長がテーブル形状の変更によって実現でき、リニアモータの持っている有効な最大ストロークまで適用できるムービングマグネット型リニアモータを提供する。
【解決手段】 交互に極性が異なるように複数個の永久磁石6を隣り合わせに並べて配置し、かつ端部にリニアスケール6を設けた可動テーブル7と、永久磁石6に磁気的空隙を介して対向される電機子部1と、電機子部1を固定しているベース2と、電機子部1を挟むようにベース2上に互いに平行配置された可動子を案内支持するためのリニアガイドレール3と、リニアガイドレール3に平行にベース2に固定されたリニアスケールセンサ4と、を備えたムービングマグネット型リニアモータにおいて、リニアスケールの取付け部10aの長さを可動テーブル7の長さよりも長くした。
【選択図】 図6

Description

本発明は、固定子側に電機子部を有し、移動子側に永久磁石を有するムービングマグネット型リニアモータ、およびその固定子と可動テーブルに関する。
従来のムービングマグネット型リニアモータは、固定側ベースに配置されている電機子部を挟むようにリニアガイドレールが平行配置され、さらにリニアスケールセンサも電機子部近傍に固定されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−352744号公報(第9頁、図3)
図8は特許文献1記載のムービングマグネット型リニアモータの断面図である。
これはスライダのベッドに対する高速作動性、応答性を向上させて、可動テーブルのベースに対する位置決めを高精度化することが可能ならしめるための発明である。図8において、電機子部1はベース2に固定され、その両側にリニアガイドレール3が配置されている。また、電機子近傍にリニアスケールセンサ4が固定されている。電機子部1に磁気的空間を介して対向して界磁永久磁石6を可動テーブル7に設けている。そして、電機子1への通電を3相通電方式とすることで駆動回路をスライド装置の内部から外部のドライバ側に移設し、ベース2の構造を簡単化し、高さを低くできるようにしている。また、可動テーブル3の位置を検出するエンコーダを光学式リニアスケールを有する光学式エンコーダとすることで、検出精度を向上している。さらに、検出用ケーブルが固定側であるので、低発塵でありクリーンな環境に適するというものである。
ところが、このような従来のムービングマグネット型リニアモータは、発熱体である電機子部近傍にリニアガイドレールやリニアスケールセンサが配置されているので、リニアモータ動作時に電機子部が発熱すると、リニアガイドレールやリニアスケールセンサに熱が伝導し、その寿命や特性に影響を与えるという問題提起を見いだした。また、このようなリニアスケールセンサは使用温度範囲が限定されるため、熱源である電機子部の発熱量を抑える必要があり、リニアモータの特性を十分に発揮できなくなるというような問題も見い出した。
そこで、本発明の第1の実施形態はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、リニアモータ動作時に電機子部が発熱しても、リニアガイドレールやリニアスケールセンサに熱が伝導しないようにしてその寿命や特性に影響を与えないようにしたムービングマグネット型リニアモータを提供することを目的とする。
図9は、特許文献1記載のムービングマグネット型リニアモータを説明する図で、(a)はその平面図、(b)は側面図(図8と同じである)であり、また、(a)の下図に示す符号4,5a〜5c部分はスケール部分の正面図である。
図8と同じ符号は同じ部品を指すので、重複説明は省略する。なお、9はリニアガイドレール3の両端部に設けられたストッパで、リニアガイドレール3に沿って移動する可動テーブル7の運動はここで阻止される。ムービングマグネット型リニアモータのストロークStはここで終了する。
図に示すように、このような従来のムービングマグネット型リニアモータは、ストロークStがテーブル7の端部が電機子コイルのスライド方向の両端から外れることがない範囲で設定されており、テーブルの形状が"四角形"で構成されている(すなわち、四角形以外の形状を考える理由づけが何ら存在しなかった。)ため、リニアスケールの長さLscaleは、常にテーブル長さLtと同じかそれ以下の寸法であった。
図10は、(a)のリニアスケール5の長さがテーブル長さと同じ場合と、(b)のリニアスケール5の長さがテーブル長さより短い寸法の場合のそれぞれの可動テーブルの平面図を示している。
図において、(a)はリニアスケール5の長さにテーブル71の進行方向幅を合わせて四角形を維持しており、(b)は四角形テーブル72の中にリニアスケール5を設けている。
このように、いずれの場合においても、可動テーブルは四角形に維持されていた。
さらに、リニアセンサとリニアスケールの関係は、例外的に、上記(a)の場合(すなわち、リニアスケール5の長さLscaleがテーブル長さLtと同じ場合)であって、かつストロークとテーブル長さが同じ場合に限って、スケールの無駄は生じないが、通常、リニアスケール5の長さLscaleがテーブル長さLtと同じであってかつストロークとテーブル長さが同じ場合というのは稀である。
図において、5aは可動テーブル7が全ストロークStの中央に位置するときのリニアスケール5の位置を示し、5bは可動テーブル7がストロークStの図で最左に位置するときのリニアスケール5の位置を示し、5cは可動テーブル7がストロークStの図で最右に位置するときのリニアスケール5の位置をそれぞれ示している。そうして、リニアスケールセンサ4がその発光かつ受光位置4aでリニアスケール5の目盛りを読みとっている。
そうすると、図からわかるように、可動テーブル7がストロークStの図で最左に位置する5bにおいて、リニアスケールセンサ4の発光かつ受光位置4aから右に位置するリニアスケール5の目盛り分(La/2)は全く読み取りに寄与していないことが判る。同様に、可動テーブル7がストロークStの図で最右に位置する5cにおいて、リニアスケールセンサ4の発光かつ受光位置4aから左に位置するリニアスケール5の目盛り分(La/2)も全く読み取りに寄与していないことが判る。このように、リニアセンサ4とリニアスケール5の関係は、その特性上、全体でLaの寸法だけスケールの読取り可能寸法が犠牲となっている。このため、リニアモータの有効ストロークは、St=(Lscale−La)の数式で決定される。
このため、リニアモータ部の推力保証ストロークが、(Lscale−La)よりも長い場合については、ストロークがリニアスケールに依存するためストロークが犠牲となっていた。
また、上記とは反対に、ストロークがテーブル長さよりも極端に短い場合は、テーブル形状が四角形の場合、テーブルに余肉があり、可動子の質量が重くなるという問題があった。
本発明の第2の実施形態はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、ストローク長さを延長することを可能にすることができるムービングマグネット型リニアモータを提供することを目的とする。
以上、本発明によれば、ムービングマグネット型リニアモータにおける電機子部で発生する熱がリニアガイドやリニアスケールへの影響を軽減し、かつ可動子のストロークの延長を可能とし、軽量化と特性向上を図ることを目的としている。
上記問題を解決するため、請求項1記載のムービングマグネット型リニアモータの固定子の発明は、電機子コイルを有する電機子部と、該電機子部を固定しているベースと、前記電機子部を挟むように前記ベース上に互いに平行配置された可動子を案内支持するためのリニアガイドレールと、を備えて成るムービングマグネット型リニアモータの固定子において、前記ベースに強制空冷用の冷却穴を設け、かつ該冷却穴の出口を前記電機子部又は前記リニアガイドレールの近傍に前記リニアガイドレールの長さ方向に沿って複数個設けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のムービングマグネット型リニアモータの固定子において、前記ベースに設けた前記冷却穴が前記ベース内を周回していることを特徴とする。
請求項3記載のムービングマグネット型リニアモータの固定子の発明は、電機子コイルを有する電機子部と、該電機子部を固定しているベースと、前記電機子部を挟むように前記ベース上に互いに平行配置された可動子を案内支持するためのリニアガイドレールと、を備えて成るムービングマグネット型リニアモータの固定子において、前記強制液冷用の冷却穴が前記電機子部又は前記リニアガイドレールの近傍を通るように前記ベース内を周回していることを特徴とする。
請求項4記載のムービングマグネット型リニアモータの固定子の発明は、電機子コイルを有する電機子部と、該電機子部を固定しているベースと、前記電機子部を挟むように前記ベース上に互いに平行配置された可動子を案内支持するためのリニアガイドレールと、を備えて成るムービングマグネット型リニアモータの固定子において、前記ベースの下部に冷却用フィンが設けられていることを特徴とする。
請求項5記載のムービングマグネット型リニアモータの発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載の固定子と、前記リニアガイドレールに平行に前記ベースに固定されたリニアスケールセンサと、前記電機子部と磁気的空隙をあけて対向するように、交互に極性が異なるように複数個の永久磁石を隣り合わせに並べて配置した界磁を支持しかつ前記リニアガイドレール上を移動可能な可動テーブルと、前記リニアスケールセンサと対向するように前記可動テーブルの端部に設けられたリニアスケールと、から成ることを特徴とする。
請求項6記載のムービングマグネット型リニアモータの可動テーブルの発明は、交互に極性が異なるように複数個の永久磁石を隣り合わせに並べて配置した界磁と、端部に設けた位置検出用のリニアスケールとを備えた可動テーブルにおいて、前記リニアスケールの取付け部の長さのみを可動テーブルの長さより長くしたことを特徴とする。
請求項7記載のムービングマグネット型リニアモータの可動テーブルの発明は、交互に極性が異なるように複数個の永久磁石を隣り合わせに並べて配置した界磁と、端部に設けた位置検出用のリニアスケールとを備えた可動テーブルにおいて、前記リニアスケールの取付け部の長さのみを可動テーブルの長さより短くしたことを特徴とする。
請求項8記載のムービングマグネット型リニアモータの発明は、電機子コイルを有する電機子部と、該電機子部を固定しているベースと、前記電機子部を挟むように前記ベース上に互いに平行配置された可動子を案内支持するためのリニアガイドレールと、該リニアガイドレールに平行に前記ベースに固定されたリニアスケールセンサと、前記電機子部と磁気的空隙をあけて対向するように、交互に極性が異なるように複数個の永久磁石を隣り合わせに並べて配置しかつ前記リニアガイドレール上を移動可能な請求項6又は7記載の可動テーブルと、から成ることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によると、電機子部が固定されているベースに強制冷却用の冷却穴が埋設され、冷却穴の出口が電機子部やリニアガイドレールの近傍にリニアガイドレールの長さ方向に沿って多数設置されることによって、リニアモータ動作時に電機子部に発生する熱を効果的に放出することができ、高周波数で往復運動するような高定格の用途にも十分適用できる固定子が得られる。
また、請求項2に記載の発明によると、冷却空気が冷却穴内を周回することによって、電機子部からベースに伝わった熱を有効に放出することができ、高周波数で往復運動するような高定格の用途にも十分適用できる固定子が得られる。
また、請求項3に記載の発明によると、冷却用の液体がベース内を周回することによって、電機子部からベースに伝わった熱を一層有効に放出することができ、高周波数で往復運動するような高定格の用途にも十分適用できる固定子が得られる。
また、請求項4に記載の発明によると、ベース下部のフィンを通して電機子部からベースに伝わった熱を放出することができ、高周波数で往復運動するような高定格の用途にも十分適用できる固定子が得られる。
また、請求項5に記載の発明によると、以上のようなヒートシンクのある固定子を用い、さらに移動子を加えることにより、高周波数で往復運動するような高定格の用途にも十分適用できるムービングマグネット型リニアモータが得られる。
また、請求項6に記載の発明によると、このような可動テーブルによりリニアモータのストローク延長がテーブル形状の変更によって実現できるため、リニアモータの持っている有効な最大ストロークまで適用できるようになる。
また、請求項7に記載の発明によると、このような可動テーブルにより軽量化を実現でき、リニアモータの性能を向上させることが可能となる。
また、請求項8に記載の発明によると、以上のような可動テーブルを用い、さらに固定子を加えることにより、リニアモータの持っている有効な最大ストロークまで適用できるようになる、又は軽量化を実現でき、リニアモータの性能を向上させることが可能となる。
以下、本発明の各実施の形態について図を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るムービングマグネット型リニアモータの断面図である。
図において、電機子コイル(不図示)を有する電機子部1がベース2に固定され、この電機子部1を挟むようにリニアガイドレール3がベース2上に互いに平行に配置されている。また、位置検出のために、リニアスケールセンサ4がベース2の傍らに固定されている。以上で、固定側を形成している。
一方、可動側は、可動テーブル7がリニアガイドレール3に沿って移動できるように配置されている。この可動テーブル7に、複数個の界磁永久磁石6を交互に極性が異なるように隣り合わせに並べかつこれらの界磁永久磁石6をベース2と対向するように磁気的空隙を介して配置している。また、リニアスケールセンサ4と対向する可動テーブル7側の位置にリニアスケール5が固定されている。
そして、ベース2には、本発明により、強制空冷用の冷却穴81が長さ方向(図1で垂直方向)に設けられており、この冷却穴81から可動子側の出口へ通じる出口穴82が電機子部1およびリニアガイドレール3の近傍を通るようにあけられている。かかる出口穴82はリニアガイドレール3の長さ方向に沿って多数あけられており、冷却穴81から出口穴82へ冷却空気を送り、ここから冷却空気を吹き出させることにより、ベース2の全体を冷却するようになっている。
図2は上記説明の冷却穴81と出口穴82が設けられたベース2の1例を示す平面図である。図において、四角形をしたベース2内に、その1側面2aから冷却穴81が形成され、その冷却穴81は当該側面2aに沿って該側面2aを挟む両側面2b、2c方向に延び、側面2b、2cに到達して開口する手前でそこから90度水平方向内側に曲折した後、両側面2b、2cに沿って反対側側面2d方向に互いに平行に延び、到達した先端では反対側面2dを開口せずに袋小路状態で終わっている。
なお、このようなレイアウトの冷却穴81をベース2に製造するにあたっては、上下2枚の金属部材にそれぞれこのようなレイアウト構成の冷却穴の半面を形成し、これら2つの金属部材同士を張り合わせることで、このような構造のベース2を簡単に製造することができる。
さらに、冷却穴81から可動子側の出口へ通じる出口穴82が多数個あけられている。図では、4列(82a〜82d列)縦隊で描かれており、82a列と82b列の間、および82c列と82d列の間に、リニアガイドレール3が位置し、82b列と82c列の間に電機子部1が位置するようになっている。
したがって、冷却穴81から出口穴82へ送り込まれた冷却空気は、ここから冷却空気を吹き出すことにより、近傍の電機子部1とリニアガイドレール3が冷却され、最終的にベース2全体が冷却されるようになる。
このようにベース内に冷却穴とベース全体を空冷する穴を多数備えたことにより、特許文献1記載のムービングマグネット型リニアモータが得られなかった冷却能力を発揮し、同じ大きさながらパワーアップを計ることが可能となった。
<第2の実施形態>
図3は第2の実施形態に係るムービングマグネット型リニアモータの構成を示す断面図である。
図において、図1と同じ符号は同じ部品を指すので、重複説明は省略する。
ここでは、ベース2に、本発明により、冷却穴83が長さ方向(図3で垂直方向)に多数本設けられている点が特徴である。これらの冷却穴83は電機子部1およびリニアガイドレール3の近傍を通るようにあけられている。
図4は上記説明の冷却穴83が設けられたベース2の1例を示す平面図である。図において、四角形をしたベース2内に、その1側面2aの側方21から冷却穴83が形成され、その穴83は側面2bに沿って2d方向に延びて往路83aをなし、側面2d近傍の内部でUターンして復路83bをなし、同じくこれを繰り返して、往路83cをなし、Uターンして復路83dを側面2aに開口させる。そして復路83bと往路83cを接続することで、1本の蛇行管路ができあがる。
したがって、冷却穴83からベース2の内部へ送り込まれた冷却媒体(気体、液体)は蛇行管路内を蛇行して復路83dから戻ることで、電機子部1とリニアガイドレール3が冷却され、最終的にベース2全体が冷却されるようになる。このようにベース内に冷却穴を備えたことにより、特許文献1記載のムービングマグネット型リニアモータが得られなかった冷却能力を発揮し、同じ大きさながらパワーアップを計ることが可能となった。
このような冷却穴83に第1の実施形態を組み合わせて、出口から冷却空気を吐出させれば、ベース2全体がから冷却空気が吐出するようになるので、全体が効率よく冷却されるようになる。
また、出口を設けなければ冷却穴83に液冷用の冷媒を通すことができ、強力な冷却が可能となる。
<第3の実施形態>
図5は第3の実施形態に係るムービングマグネット型リニアモータの構成を示す断面図である。
図において、図1と同じ符号は同じ部品を指すので、重複説明は省略する。
ここでは、本発明により冷却フィン9がベース2に設けられている点が特徴である。特に、ベース2は電機子部1のある中央部を他の両端部と比べて薄肉とし、この部分に冷却フィン9を配設することで、電機子部1による発熱を有効に吸収できるようにすると共に、冷却フィン9を設けたことによる嵩張りがないように工夫している。したがって、電機子部1とリニアガイドレール3による発熱は冷却フィン9によって吸収され、最終的にベース2全体が冷却されるようになる。
このようにベース下部に冷却フィン9を備えたことにより、特許文献1記載のムービングマグネット型リニアモータが得られなかった冷却能力を発揮し、同じ大きさながらパワーアップを計ることが可能となった。
以上のように、第1〜第3の実施の形態によれば、発熱体である電機子部が配置されたベースを積極的に冷却する構造となっているので、電機子部やリニアガイドレール、リニアスケールセンサの温度上昇を抑えることができ、特許文献1記載のムービングマグネット型リニアモータと同じ大きさながらパワーアップを計ることが可能となった。
<第4の実施形態>
図6は、本発明の第4の実施形態に係るムービングマグネット型リニアモータの断面図である。
図において、図1と同じ符号は同じ部品を指すので、重複説明は省略する。
ここでは、可動テーブルを兼ねた可動子7のストロークStを図9のそれと比べて延長するために、四角形を止めて、リニアスケール5のテープ取付け部の長さを界磁部である可動テーブル7の移動方向長さLtより長くした(平面図で見てT字型にした)のが特徴である。
このようにすることにより、同じ長さのベース2であっても、可動テーブル7のストロークを延長することが可能となり、特性向上を図ることができる。
<第5の実施形態>
図7は、本発明の第5の実施形態に係るムービングマグネット型リニアモータの断面図である。
図において、図1と同じ符号は同じ部品を指すので、重複説明は省略する。
ここでは、リニアモータのストロークStが可動テーブル7の長さLtよりも短い場合、リニアスケール5のテープ取付け部の長さを可動テーブル7の長さLtより短くしたことが特徴である。
このようにすることにより、可動テーブル7の軽量化をすることが可能となり、特性向上を図ることができる。
以上のように、請求項1に記載の発明によると、電機子部が固定されているベースに冷却穴が埋設され、冷却穴の出口が電機子部やリニアガイドレールの近傍にリニアガイドレールの長さ方向に沿って多数設置されることによって、リニアモータ動作時に電機子部に発生する熱を効果的に放出することができ、高周波数で往復運動するような高定格の用途にも十分適用できる固定子が得られる。
また、請求項2に記載の発明によると、冷却空気が冷却穴内を周回することによって、電機子部からベースに伝わった熱を有効に放出することができ、高周波数で往復運動するような高定格の用途にも十分適用できる固定子が得られる。
また、請求項3に記載の発明によると、冷却用の液体がベース内を周回することによって、電機子部からベースに伝わった熱を一層有効に放出することができ、高周波数で往復運動するような高定格の用途にも十分適用できる固定子が得られる。
また、請求項4に記載の発明によると、ベース下部のフィンを通して電機子部からベースに伝わった熱を放出することができ、高周波数で往復運動するような高定格の用途にも十分適用できる固定子が得られる。
また、請求項5に記載の発明によると、以上のような熱シンクのある固定子を用い、さらに移動子を加えることにより、高周波数で往復運動するような高定格の用途にも十分適用できるムービングマグネット型リニアモータが得られる。
また、請求項6に記載の発明によると、このような可動テーブルによりリニアモータのストローク延長がテーブル形状の変更によって実現できるため、リニアモータの持っている有効な最大ストロークまで適用できるようになる。
また、請求項7に記載の発明によると、このような可動テーブルにより軽量化を実現でき、リニアモータの性能を向上させることが可能となる。
また、請求項8に記載の発明によると、以上のような可動テーブルを用い、さらに固定子を加えることにより、リニアモータの持っている有効な最大ストロークまで適用できるようになる、又は軽量化を実現でき、リニアモータの性能を向上させることが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るムービングマグネット型リニアモータの断面図である。 図1の強制空冷用の冷却穴1と出口穴が設けられたベースの1例を示す平面図である。 第2の実施形態に係るムービングマグネット型リニアモータの構成を示す断面図である。 図3の強制冷却用の冷却穴が設けられたベースの1例を示す平面図である。 第3の実施形態に係るムービングマグネット型リニアモータの構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るムービングマグネット型リニアモータの断面図である。 本発明の第5の実施形態に係るムービングマグネット型リニアモータの断面図である。 特許文献1記載のムービングマグネット型リニアモータの断面図である。 特許文献1記載のムービングマグネット型リニアモータを説明する図で、(a)はその平面図、(b)は側面図(図8)であり、また、(a)の下図に示す符号4,5a〜5c部分はスケール部分の正面図である。 従来の可動テーブルの平面図で、(a)はリニアスケールの長さがテーブル長さと同じ場合、(b)はリニアスケールの長さがテーブル長さより短い場合をそれぞれ示している。
符号の説明
1 電機子部
2 ベース
3 リニアガイドレール
4 リニアスケールセンサ
5 リニアスケール
6 界磁永久磁石
7 テーブル
81,82,83 冷却穴
9 フィン
10 スケール取り付け部

Claims (8)

  1. 電機子コイルを有する電機子部と、該電機子部を固定しているベースと、前記電機子部を挟むように前記ベース上に互いに平行配置された可動子を案内支持するためのリニアガイドレールと、を備えて成るムービングマグネット型リニアモータの固定子において、前記ベースに強制空冷用の冷却穴を設け、かつ該冷却穴の出口を前記電機子部又は前記リニアガイドレールの近傍に前記リニアガイドレールの長さ方向に沿って複数個設けたことを特徴とするムービングマグネット型リニアモータの固定子。
  2. 前記ベースに設けた前記冷却穴が前記ベース内を周回していることを特徴とする請求項1記載のムービングマグネット型リニアモータの固定子。
  3. 電機子コイルを有する電機子部と、該電機子部を固定しているベースと、前記電機子部を挟むように前記ベース上に互いに平行配置された可動子を案内支持するためのリニアガイドレールと、を備えて成るムービングマグネット型リニアモータの固定子において、前記強制液冷用の冷却穴が前記電機子部又は前記リニアガイドレールの近傍を通るように前記ベース内を周回していることを特徴とするムービングマグネット型リニアモータの固定子。
  4. 電機子コイルを有する電機子部と、該電機子部を固定しているベースと、前記電機子部を挟むように前記ベース上に互いに平行配置された可動子を案内支持するためのリニアガイドレールと、を備えて成るムービングマグネット型リニアモータの固定子において、前記ベースの下部に冷却用フィンが設けられていることを特徴とするムービングマグネット型リニアモータの固定子。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の固定子と、前記リニアガイドレールに平行に前記ベースに固定されたリニアスケールセンサと、前記電機子部と磁気的空隙をあけて対向するように、交互に極性が異なるように複数個の永久磁石を隣り合わせに並べて配置した界磁を支持しかつ前記リニアガイドレール上を移動可能な可動テーブルと、前記リニアスケールセンサと対向するように前記可動テーブルの端部に設けられたリニアスケールと、から成ることを特徴とするムービングマグネット型リニアモータ。
  6. 交互に極性が異なるように複数個の永久磁石を隣り合わせに並べて配置した界磁と、端部に設けた位置検出用のリニアスケールとを備えた可動テーブルにおいて、
    前記リニアスケールの取付け部の長さのみを可動テーブルの長さより長くしたことを特徴とするムービングマグネット型リニアモータの可動テーブル。
  7. 交互に極性が異なるように複数個の永久磁石を隣り合わせに並べて配置した界磁と、端部に設けた位置検出用のリニアスケールとを備えた可動テーブルにおいて、
    前記リニアスケールの取付け部の長さのみを可動テーブルの長さより短くしたことを特徴とするムービングマグネット型リニアモータの可動テーブル。
  8. 電機子コイルを有する電機子部と、該電機子部を固定しているベースと、前記電機子部を挟むように前記ベース上に互いに平行配置された可動子を案内支持するためのリニアガイドレールと、該リニアガイドレールに平行に前記ベースに固定されたリニアスケールセンサと、前記電機子部と磁気的空隙をあけて対向するように、交互に極性が異なるように複数個の永久磁石を隣り合わせに並べて配置しかつ前記リニアガイドレール上を移動可能な請求項6又は7記載の可動テーブルと、から成ることを特徴とするムービングマグネット型リニアモータ。
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