JP2002010214A - 圧縮動画像送出装置及び圧縮動画像送出方法 - Google Patents

圧縮動画像送出装置及び圧縮動画像送出方法

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JP2002010214A
JP2002010214A JP2000192250A JP2000192250A JP2002010214A JP 2002010214 A JP2002010214 A JP 2002010214A JP 2000192250 A JP2000192250 A JP 2000192250A JP 2000192250 A JP2000192250 A JP 2000192250A JP 2002010214 A JP2002010214 A JP 2002010214A
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JP2000192250A
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Tetsuminoru Kuno
哲稔 久野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮動画像ストリームを再符号化処理するこ
となく送出し、それを受信した再生装置においてトリッ
クプレーモードを実装していなくても圧縮動画像を特殊
再生することを可能とする圧縮動画像送出装置及びその
方法を提供する。 【解決手段】 ストリーム操作制御器102は、もとの
圧縮動画像ストリームを記録したストリーム蓄積メディ
ア107と、ストリーム蓄積メディア107から出力さ
れる動画像ストリームのうちのBピクチャのみを選択的
に記録した1フレーム前Bピクチャメモリ109と、全
てのマクロブロックがスキップドマクロブロックとなっ
ているオールスキップBピクチャを記録したオールスキ
ップBピクチャROM111を制御して、特殊再生に応
じたピクチャを出力させる。ストリーム操作多重化処理
器113は、前記出力された順番で構成した新たなMP
EG方式の圧縮動画像ストリームをTS多重化して送出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレーム内符号化
とフレーム間予測符号化を使用して圧縮され、蓄積媒体
に記録されたMPEG方式の圧縮動画像のストリームを
読み出して送出する圧縮動画像送出装置に関し、特に再
生装置において早送り再生や早送り逆再生等の特殊再生
を可能とする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、動画像ストリームをMPEG
(Motion Picture Expert Gr
oup)方式により圧縮して生成された圧縮動画像スト
リームを記憶しておき、当該圧縮動画像ストリームを再
生装置に送出するシステムが実用化されている。例え
ば、デジタル放送システムにおいては、番組用の映像デ
ータを圧縮して圧縮動画像ストリームとして記憶してお
き、当該ストリームと音声データストリームやその他の
データストリームとを多重化してトランスポートストリ
ームとして送出している。このようなシステムにおい
て、動画像データがどのようにして圧縮符号化され、圧
縮符号化して生成された動画像ストリームがどのように
して再生装置において復号化されて再生されるかについ
て説明する。
【0003】図12(a)は、圧縮符号化前の動画像ス
トリームを示す。動画像ストリームは、第0フレームか
らNフレーム(N>38)までの画像で構成されてい
る。図中の番号は、フレーム番号を示し、I、P、Bと
は、それぞれそのフレームがIピクチャ、Pピクチャ、
Bピクチャに符号化されることを示している。同図にお
いて、例えば、第0フレームの画像はB0ピクチャに符
号化され、第1フレームの画像はB1ピクチャに符号化
され、第2フレームの画像はI2ピクチャに符号化され
ることを表わしている。
【0004】ここで、Iピクチャ(Intra符号化画
像)とは、フレーム内符号化のみを使用して圧縮符号化
された画像データのことをいう。例えば、I2ピクチャ
は、第2フレームの画像のみをDCT(Discret
e Cosine Transform)符号化して得
られる。Pピクチャ(Predictive符号化画
像)とは、マクロブロック単位で、フレーム内符号化又
は順方向フレーム間予測符号化を使用して圧縮符号化さ
れた画像データのことをいう。順方向フレーム間予測符
号化では、当該フレームの画像データと、直前のP又は
Iピクチャに符号化されるフレームの画像データとを用
いて予測が行われる。例えば、P5ピクチャは、マクロ
ブロック単位で、第5フレームをDCT符号化するか
(フレーム内符号化)、又は第2フレーム(I2に符号
化される)と第5フレームとの差分をDCT符号化して
得られる(順方向フレーム間予測符号化)。
【0005】Bピクチャ(Bidirectional
ly Predictive符号化画像)とは、マクロ
ブロック単位で、フレーム内符号化又は双方向フレーム
間予測符号化を使用して圧縮符号化された画像データの
ことをいう。双方向フレーム間予測符号化では、当該フ
レームの画像データと、直前のP又はIピクチャに符号
化されるフレームの画像データと、直後のP又はIピク
チャに符号化されるフレームの画像データとを用いて予
測が行われる。例えば、B3ピクチャは、マクロブロッ
ク単位で、第3フレームをDCT符号化、又は第3フレ
ームと第2フレーム(I2ピクチャに符号化される)と
の差分と第3フレームと第5フレーム(P5ピクチャに
符号化される)との差分との平均値をDCT符号化して
得られる。
【0006】図中のGOP(Group of Pic
tures)とは、1個のIピクチャを含む連続した数
フレーム分のピクチャ群である。GOPの最初のピクチ
ャは、独立して符号化されるIピクチャである。B又は
Pピクチャについては、時間的に前後するフレームの画
像を用いて符号化するために、ピクチャタイプ(I、
B、Pピクチャ)に合わせてフレームの並び替えが必要
となる。図12(b)は、符号化のために並び替えられ
た動画像ストリームのピクチャの順序を示す。圧縮動画
像送出装置は、上記のようにして符号化された順序で動
画像ストリームを記憶しており、この順序で送出する。
【0007】次に、上記のようにして送出された圧縮動
画像ストリームを受信した再生装置における再生手順に
ついて説明する。圧縮動画像再生装置は、第1メモリと
第2メモリとを有する。再生装置では、Bピクチャにつ
いては復号後直ちに表示するが、IピクチャとPピクチ
ャについては復号後メモリに格納され、次のI又はピク
チャとの間にあるBピクチャの再生に用いられるととも
に、当該Bピクチャが再生された後で表示される。
【0008】次に、具体的な再生手順について説明す
る。図13は、図12(b)の動画像ストリームを再生
する手順を示す。まず、再生装置では、受信したI2を
逆DCTして第2フレームを復元し、当該フレームを表
示することなく第1メモリに格納する(図13(a)に
示す。) 次に、再生装置は、受信したB0を逆DCTする。逆D
CTによりフレーム内符号化を行ったマクロブロックに
ついては直接第0フレームの部分画像データが得られ
る。また、逆DCTによりフレーム間符号化を行ったマ
クロブロックについてはフレーム間差分量が得られるの
で、当該差分量と第1メモリ内の第2フレームの同一位
置のブロックとを加算して第0フレームの部分画像デー
タを復元する。再生装置では、このようにして得られた
第0フレームの画像を表示する(図13(b)に示
す。) 次に、再生装置は、B1についてもB0と同様の処理を
行うことによって、第1フレームの画像を表示する(図
13(c)に示す)。
【0009】次に、再生装置は、受信したP5を逆DC
Tする、逆DCTによりフレーム内符号化を行ったマク
ロブロックについては直接第5フレームの部分画像デー
タが得られる。また、逆DCTによりフレーム間符号化
を行ったマクロブロックについてはフレーム間差分量が
得られるので、当該差分量と第1メモリ内の第2フレー
ムの同一位置のブロックとを加算して第5フレームの部
分画像データを復元する。再生装置は、このようにして
得られた第5フレームの画像を表示することなく第2メ
モリに格納する。その後、再生装置は、第1メモリ内の
第2フレームを表示する(図13(d)に示す。)。
【0010】再生装置は、受信したB3を逆DCTす
る。逆DCTによりフレーム内符号化を行ったマクロブ
ロックについては直接第3フレームの部分画像データが
得られる。また、逆DCTによりフレーム間符号化を行
ったマクロブロックについてはフレーム間差分量が得ら
れるので、当該差分量と第1メモリ内の第2フレームの
同一位置のブロックとを加算したものと、当該差分量と
第2メモリ内の第5フレームの同一位置のブロックとを
加算したものとの平均値より第3フレームの部分画像デ
ータを復元する。再生装置では、このようにして得られ
た第3フレームの画像を表示する(図13(e)に示
す。)。
【0011】次に、再生装置は、B4についてもB3と
同様の処理を行うことによって、第4フレームの画像を
表示する(図13(f)に示す。)。次に、再生装置
は、受信したP8を逆DCTする。逆DCTによりフレ
ーム内符号化されているマクロブロックについては直接
第8フレームの部分画像データが得られる。また、逆D
CTによりフレーム間符号化されているマクロブロック
についてはフレーム間差分量が得られるので、当該差分
量と第2メモリ内の第5フレームの同一位置のブロック
とを加算して第8フレームの部分画像データを復元す
る。再生装置は、このようにして得られた第8フレーム
の画像を表示することなく第1メモリに上書き書込みす
る。その後、再生装置は、第2メモリ内の第5フレーム
を表示する(図13(g)に示す。)。
【0012】以上のようにして、圧縮動画像装置では、
圧縮符号化された動画像ストリームを送出し、当該圧縮
動画像ストリームを受信した再生装置では、もとの動画
像ストリームに復号して再生することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、再生装置に
おいて、圧縮符号化された動画像ストリームのピクチャ
を1ピクチャずつ順番に復号化して順次表示するような
通常再生だけでなく、スロー再生や早送り逆再生等の特
殊再生ができることが望ましい。例えば、野球中継を行
う放送システムでは、撮影した動画像ストリームを圧縮
符号化して送信するとともに、当該圧縮符号化された動
画像ストリームを記録しておき、その後必要なときに、
記録してある圧縮動画像ストリームを用いて特定のシー
ンをスロー再生や早送り再生して送信したい場合があ
る。
【0014】しかしながら、圧縮動画像ストリームの特
殊再生は容易ではない。すなわち、早送り再生するため
には、圧縮動画像ストリームの特定のピクチャのみを任
意に取り出して送出すればよさそうではあるが、圧縮符
号化されたストリームの各ピクチャはその前後のピクチ
ャと関連して符号化されているものであり、前後のフレ
ームが併せて送出されていないと復号化できない場合が
ある。また、スロー再生するためには、ピクチャの送出
間隔を長くすればよさそうではあるが、圧縮動画像スト
リームは、最終的にパケット化されて送出されるもので
あり、ピクチャ単位で個別に送出タイミングを調整する
ことができないという問題がある。
【0015】圧縮動画像ストリームを特殊再生するため
に、従来から再生装置でいわゆるトリックプレーモード
を実装するものがある。トリックプレーモードを実装し
た再生装置では、例えば、圧縮動画像ストリーム内のI
ピクチャはそのフレームのみで独立して復号化できると
いう性質を利用して、受信した圧縮動画像ストリームか
らIピクチャのみを選択して復号化して表示することに
よって、早送り再生を行うことができるようにしてい
る。しかし、この方法では、再生装置にトリックプレー
モードの機能を実装しなければならずその分だけ回路が
増えコストアップするとともに、MPEGの規格では再
生装置にトリックプレーモードの実装が義務づけておら
ず、このモードを実装していない再生装置がすでに多数
供給されており、このような装置では特殊再生が全く不
可能となる。
【0016】一方、圧縮動画像送出装置の方で、圧縮符
号化された動画像ストリームを再度、圧縮符号化して送
出して特殊再生を実現する方法も考えられる。すなわ
ち、圧縮符号化された動画像ストリームを一旦復号化し
てもとの動画像ストリームに戻した後、当該動画像スト
リームを特殊再生に応じた動画像ストリームに再編集
し、当該動画像ストリームを再度、圧縮符号化して送出
する方法も考えられる。例えば、10倍速の早送り再生
なら、復号化したストリームから10フレームごとの画
像を抽出して、新たな動画像ストリームを形成して、当
該動画像ストリームに対して圧縮符号化を施して送出す
る方法が考えられる。これによって、再生装置では、早
送り再生画像用のストリームが取得できるので、トリッ
クプレーモードを実装していなくても、早送り再生の画
像が表示できる。しかし、この方法では、圧縮動画像送
出装置に、符号化と復号化を行う機能を実装する必要が
あるとともに、再符号化により量子化ノイズが重畳され
るため画質の劣化を招くことになる。
【0017】そこで、本発明は、圧縮動画像ストリーム
を再符号化処理することなく送出し、それを受信した再
生装置においてトリックプレーモードを実装していなく
ても圧縮動画像を特殊再生することを可能とする圧縮動
画像送出装置及びその方法を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、蓄積されている圧縮動画像ストリームを
再生装置に送出する圧縮動画像送出装置において、フレ
ーム内でのみ符号化されたIピクチャと、順方向予測符
号化に基いて符号化されたPピクチャと、双方向予測符
号化に基いて符号化されたBピクチャとを含む圧縮動画
像ストリームを予め記憶している第1記憶手段と、動画
像ストリームを特殊再生させる指示を受付ける入力手段
と、前記特殊再生させる指示がないときには、前記第1
記憶手段内の前記圧縮動画像ストリームをそのまま取り
出して送出し、前記特殊再生させる指示を受付けたとき
には、前記第1記憶手段内の圧縮動画像ストリームに対
して特定のピクチャの削除、特定のピクチャの挿入及び
ピクチャの並び変えの少なくとも1つを行って再構成し
た新たな圧縮動画像ストリームを送出する送出手段とを
備える。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。本実施の形態に係る圧縮動画
像送出装置は、再生装置におけるMPEG方式の圧縮動
画像ストリームを再生する処理手順の特徴を巧みに利用
して、再生装置に特殊再生させるためにの特殊再生用の
圧縮動画像ストリームを生成して送出するものである。 <構成>図1は、本実施の形態に係る圧縮動画像送出装
置の構成を示すブロック図である。圧縮動画像送出装置
100は、蓄積している圧縮動画像ストリームをそのま
ま送信する代わりに、特殊再生用の圧縮動画像ストリー
ムを送信することで再生装置で特殊再生を可能する装置
であり、入力部115と、ストリーム蓄積メディア10
7と、ストリーム操作制御器102と、1フレーム前B
ピクチャメモリ109と、オールスキップBピクチャR
OM111と、ストリーム多重化処理器113とから構
成される。
【0020】ストリーム蓄積メディア107は、フレー
ム内符号化とフレーム間予測符号化を使用して圧縮符号
化されたMPEG方式の動画像ストリーム(ビデオスト
リーム)が記録されており、ストリーム操作制御器10
2からの指示に従って、動画像ストリームを出力する。
図2(a)は、ストリーム蓄積メディア107に記録さ
れている動画像ストリームの構造の一例を示したもので
ある。
【0021】入力部115は、ユーザ(又はオペレー
タ)から、通常再生指示、一時停止指示、スロー再生指
示、早送り再生指示又は早送り逆再生指示とを受付け
て、ストリーム操作制御器102に送る。1フレーム前
Bピクチャメモリ109は、ストリーム蓄積メディア1
07から出力される動画像ストリームの中からBピクチ
ャのストリームのみを選択的に記録する。1フレーム前
Bピクチャメモリ109に記録されるBピクチャのスト
リームは1フレーム分のみであり、新たなBピクチャの
ストリームが入力されるたびに更新される。また、1フ
レーム前Bピクチャメモリ109は、ストリーム操作制
御器102からの指示に従って、1フレーム前Bピクチ
ャを出力する。
【0022】オールスキップBピクチャROM111
は、全てのマクロブロックがスキップドマクロブロック
となっているオールスキップBピクチャが記録されてお
り、ストリーム操作制御器102からの指示に従って当
該オールスキップBピクチャを出力する。ここで、スキ
ップドマクロブロックとは、当該マクロブロックの原部
分画像データが直前のIピクチャ又はPピクチャの原部
分画像データとの変化のないことを表わしているマクロ
ブロックである。従って、すべてのマクロブロックがス
キップドマクロブロックであるオールスキップBピクチ
ャを受信した再生装置では、当該ピクチャから直前のI
ピクチャ又はPピクチャから復号化される画像データと
同一の画像データを復元する。
【0023】ストリーム操作制御器102は、本実施の
形態の最も重要な要素であり、入力部115を通じて送
られる指示に従って、ストリーム蓄積メディア107
と、1フレーム前Bピクチャメモリ109と、オールス
キップBピクチャROM111とを制御する。より具体
的には、特殊再生の種別に応じて以下のような制御を行
う。 (通常再生)通常再生を行うときには、ストリーム操作
制御器102は以下の制御を行う。 [1]ストリーム蓄積メディア107から動画像ストリ
ームのピクチャを順次出力するように指示する。図2
(a)に格納されている順序で、ピクチャが出力され
る。図2(b)は、再生装置において、通常再生時に表
示されるピクチャの順序を示す。通常再生時のピクチャ
の出力及び表示の制御は従来例で説明したものと同一な
ので、ここでは、説明は省略する。 (一時停止)一時停止を行うときには、一時停止指示を
受け付けた直前に送出したピクチャの画像を表示するこ
ととするが、そのピクチャがBピクチャであるか、或い
はIピクチャ又はPピクチャであるかにより処理が異な
る。 [Bピクチャで一時停止]まず、Bピクチャ送出後に一
時停止要求があったときの、ストリーム操作制御器10
2の制御について説明する。図3(a)は、Bピクチャ
送出後に一時停止要求があった場合の動画像ストリーム
のピクチャの送出順序の例を示す。 [1]一時停止要求のあった時点で、ストリーム蓄積メ
ディア107から最後に出力されたピクチャがBピクチ
ャのときには、当該Bピクチャで停止するものとし、ス
トリーム蓄積メディア107に対して動画像ストリーム
の出力を停止するように指示する。
【0024】図3(a)に示す例では、ストリーム蓄積
メディア107からB12が出力された(図3(a)の
に示す。)後に一時停止の要求があり、ストリーム蓄
積メディア107からの出力が停止される。 [2]次に、1フレーム前Bピクチャメモリ109に対
して1フレーム前Bピクチャを繰返し出力するように指
示する。
【0025】図3(a)に示す例では、B12を出力し
た後では、1フレーム前Bピクチャメモリ109にはB
12が蓄積されるので、1フレーム前Bピクチャメモリ
109からは、B12が繰返し出力されることになる
(図3(a)のに示す)。また、一時停止を解除する
ときには、以下のような処理を行う。 [3]1フレーム前Bピクチャメモリ109に対して1
フレーム前Bピクチャの出力を停止するように指示す
る。 [4]次いで、ストリーム蓄積メディア107に対して
動画像ストリームの出力を再開するように指示する。
【0026】図3(a)に示す例では、ストリーム蓄積
メディア内の動画像ストリームにおけるB12の次のピ
クチャであるB13が出力される(図3のに示
す。)。図3(b)は、図3(a)の送出順序で送出さ
れた圧縮動画像ストリームを受信した再生装置により当
該圧縮動画像ストリームが復号化されてピクチャが表示
される順序を示す。
【0027】再生装置では、B12を受信し、B12か
ら復元した第12フレームの画像を表示する(図3
(b)のに示す。)。次に、再生装置では、B12を
繰返し受信して、第12フレームの画像の表示を繰返す
(図3(b)のに示す。)。再生装置では、B13を
受信し、B13から復元した第13フレームの画像を表
示する(図3(b)のに示す。)。
【0028】このように、Bピクチャの画像で一時停止
するときには、そのBピクチャを繰返し送出し、再生装
置では、繰返し受信した同一のBピクチャから復元した
同一の画像を繰返し表示することにより、画像表示が変
化しない一時停止した状態にすることができる。 [Iピクチャで一時停止]次に、Iピクチャ送出後に一
時停止要求があったときの、ストリーム操作制御器10
2の制御について説明する。図4(a)は、Iピクチャ
送出後に一時停止要求があった場合の圧縮動画像ストリ
ームのピクチャの送出順序の例を示す。 [1]一時停止要求のあった時点で、ストリーム蓄積メ
ディア107から最後に出力されたピクチャがIピクチ
ャのときには、ストリーム蓄積メディア107に対して
当該Iピクチャと次のPピクチャとの間のBピクチャを
出力するように指示する。
【0029】これは、Iピクチャは、表示される順序が
早いBピクチャよりも先行して送出するものであるが、
その表示はこれらのBピクチャの表示後であるため、一
時停止中にIピクチャの画像を表示するためは、これら
のBピクチャの送出が必要なことを考慮したものであ
る。図4(a)に示す例では、ストリーム蓄積メディア
107からI17が出力された(図4(a)のに示
す。)後に一時停止要求があり、ストリーム蓄積メディ
ア107からI17とP20との間にあるB15とB1
6が出力される(図4(a)のに示す。) [2]次いで、ストリーム蓄積メディア107に対して
動画像ストリームの出力を一旦停止するように指示す
る。
【0030】図4(a)に示す例では、ストリーム蓄積
メディア107からB16が出力された時点で、ストリ
ーム蓄積メディア107からの出力が停止される。
[3]次いで、オールスキップBピクチャROM111
に対してオールスキップBピクチャを繰返し出力するよ
うに指示する。図4(a)に示す例では、オールスキッ
プBピクチャROM111からオールBスキップBピク
チャ(BA)が繰返し送出される(図4(a)のに示
す。)。
【0031】これは、送出された再生装置のメモリに蓄
えられているIピクチャの画像を連続表示させるため、
そのIピクチャの画像と変化のない画像を復元するオー
ルスキップBピクチャを連続して送ることとしたもので
ある。また、Iピクチャを連続して送ることでも、再生
装置では、Iピクチャの画像を連続表示することができ
るが、以下の問題があることから適切ではない。第1
に、Iピクチャを連続して受信すると受信バッファのオ
ーバーフローが起こり易いという問題がある。第2に、
Iピクチャの画像は復号化されると、2つのメモリのい
ずれかに交互に蓄えられので、Iピクチャを連続して受
信すると一時停止前に格納してあったPピクチャの画像
が消失し、一時停止を解除して通常再生にもどったとき
には、そのPピクチャと関連して符号化されているP又
はBピクチャの画像が復元できなくなるという問題があ
る。これらの問題を解消するために、本実施の形態で
は、Iピクチャを送出する代わりに、BAを送出するこ
ととした。
【0032】また、一時停止を解除する場合には、以下
のように処理を行う。 [4]オールスキップBピクチャROM111に対して
オールスキップBピクチャの出力を停止するように指示
する。 [5]次いで、ストリーム蓄積メディア107に対して
動画像ストリームの出力を再開するように指示する。
【0033】図4(a)に示す例では、ストリーム蓄積
メディア内の動画像ストリームにおけるB16の次のピ
クチャであるP20が出力される(図4(a)のに示
す。)。図4(b)は、図4(a)の送出順序で送出さ
れた圧縮動画像ストリームを受信した再生装置により当
該圧縮動画像ストリームが復号化されてピクチャが表示
される順序を示す。
【0034】再生装置では、I17を受信すると、第1
7フレームを復元し第1メモリに格納する。そして、他
方の第2メモリからP14を復元して格納してあった第
14フレームの画像が表示される(図4(b)のに示
す。)。次に、再生装置では、B16、B17を受信す
ると、それぞれ第16フレームと第17フレームを復元
して表示する(図4(b)のに示す。)。
【0035】次に、再生装置では、BAを受信すると、
第1メモリに格納されている第17フレームの画像を表
示する(図4(b)のに示す。)。次に、再生装置で
は、P20を受信すると、第20フレームを復元して、
第2メモリに格納する。そして、第1メモリに格納され
ている第17フレームの画像が出力されて表示される
(図4(b)のに示す。)。
【0036】このように、Iピクチャの画像で一時停止
するときには、オールスキップBピクチャを繰返し送出
することで、再生装置ではオールスキップBピクチャを
受信すると、受信してすでに復元されているIピクチャ
の画像を繰返し表示するので、一時停止用の画像表示が
可能となる。このように、Iピクチャの画像で一時停止
するときには、オールスキップBピクチャ(BA)を繰
返し送出し、再生装置では、繰返し受信した同一のBA
から復元した同一のIピクチャの画像を繰返し表示する
ことにより、画像表示が変化しない一時停止した状態に
することができる。 [Pピクチャで一時停止]また、Pピクチャ送出後に一
時停止要求があったときの、ストリーム操作制御器10
2の制御について説明する。図5(a)は、Pピクチャ
送出後に一時停止要求があった場合の圧縮動画像ストリ
ームのピクチャの送出順序の例を示す。 [1]一時停止要求のあった時点で、ストリーム蓄積メ
ディア107から最後に出力されたピクチャがPピクチ
ャのときには、ストリーム蓄積メディア107に対して
当該Pピクチャと次のPピクチャ又はIピクチャとの間
にあるBピクチャを出力するように指示する。
【0037】これは、上述のIピクチャで一時停止する
場合と同様である。図5(a)に示す例では、ストリー
ム蓄積メディア107からP14が出力された(図5
(a)のに示す。)後に一時停止要求があり、ストリ
ーム蓄積メディア107からP14とI17との間にあ
るB12とB13が出力される(図5(a)のに示
す。) [2]次いで、ストリーム蓄積メディア107に対して
動画像ストリームの出力を一旦停止するように指示す
る。
【0038】図5(a)に示す例では、ストリーム蓄積
メディア107からB13が出力された時点で、ストリ
ーム蓄積メディア107からの出力が停止される。 [3]次いで、オールスキップBピクチャROM111
に対してオールスキップBピクチャを繰返し出力するよ
うに指示する。これは、上述のIピクチャで一時停止す
る場合と同様である。
【0039】図5(a)に示す例では、オールスキップ
BピクチャROM111からオールBスキップBピクチ
ャ(BA)が繰返し送出される(図5(a)のに示
す。)。また、一時停止を解除する場合には、以下のよ
うに処理を行う。 [4]オールスキップBピクチャROM111に対して
オールスキップBピクチャの出力を停止するように指示
する。 [5]次いで、ストリーム蓄積メディア107に対して
動画像ストリームの出力を再開するように指示する。
【0040】図5(a)に示す例では、ストリーム蓄積
メディア内の動画像ストリームにおけるB13の次のピ
クチャであるI17が出力される(図5(a)のに示
す。)。図5(b)は、図5(a)の送出順序で送出さ
れた圧縮動画像ストリームを受信した再生装置により当
該圧縮動画像ストリームが復号化されてピクチャが表示
される順序を示す。
【0041】まず、再生装置では、P14を受信する
と、第14フレームを復元して第1メモリに格納する。
そして、他方の第2メモリからP11を復元して格納し
てあった第11フレームの画像が出力されて表示される
(図5(b)のに示す。)。次に、再生装置では、B
12、B13を受信すると、それぞれ第12フレームと
第13フレームを復元して表示する(図5(b)のに
示す。)。
【0042】次に、再生装置では、BAを受信すると、
第1メモリに格納されている第14フレームの画像を表
示する(図5(b)のに示す。)。次に、再生装置で
は、I17を受信すると、第17フレームを復元して、
第2メモリに格納する。そして、第1メモリに格納され
ている第14フレームの画像が出力されて表示される
(図5(b)のに示す。)。
【0043】このように、Pピクチャの画像で一時停止
するときには、オールスキップBピクチャを繰返し送出
することで、再生装置ではオールスキップBピクチャを
受信すると、受信してすでに復元されているPピクチャ
の画像を繰返し表示するので、一時停止用の画像表示が
可能となる。このように、Pピクチャの画像で一時停止
するときには、オールスキップBピクチャ(BA)を繰
返し送出し、再生装置では、繰返し受信した同一のBA
から復元した同一のPピクチャの画像を繰返し表示する
ことにより、画像表示が変化しない一時停止した状態に
することができる。 (スロー再生)スロー再生を行うときの、ストリーム操
作制御器102の制御について説明する。図6(a)
は、スロー再生を行う場合の圧縮動画像ストリームのピ
クチャの送出順序の例を示す。 [1]ストリーム蓄積メディア107から出力される次
のピクチャがBピクチャのときには、ストリーム蓄積メ
ディア107から当該Bピクチャを出力するように指示
する。
【0044】図6(a)に示す例では、次のピクチャが
B6のときには、ストリーム蓄積メディア107からB
6が出力される(図6(a)のに示す。)。 [2]次いで、Bピクチャの送出後に、ストリーム蓄積
メディア107に対して動画像ストリームの出力を一旦
停止するように指示する。 [3]次いで、1フレーム前Bピクチャメモリ109に
対して1フレーム前Bピクチャをj回出力するように指
示する。
【0045】図6(a)に示す例では、1フレーム前B
ピクチャメモリ109には、B6が蓄積されているの
で、B6が2回(j=2とする。)が送出される(図6
(a)のに示す。)。 [4]Bピクチャの送出後に、1フレーム前Bピクチャ
メモリ109に対して1フレーム前Bピクチャの出力を
停止するように指示する。 [5]ストリーム蓄積メディア107から出力される次
のピクチャがIピクチャ又はPピクチャのときには、オ
ールスキップBピクチャROM109からオールスキッ
プBピクチャ(BA)をj回出力するように指示する。
【0046】これは、Iピクチャ又はPピクチャを送出
したときに、再生装置では、そのピクチャを復号化して
メモリに記録するとともに、他方のメモリにすでに復号
化されて蓄えられている直前のI又はPピクチャの画像
を表示するので、直前のI又はPピクチャの画像を繰返
し表示させるために、BAを先行して繰返し送出する必
要があることとを考慮したものである。これと異なり、
仮にIピクチャ又はPピクチャを送出した後でBAを送
出したとしたら、再生装置では直前のI又はピクチャの
画像が1回表示された後、送出したI又はPピクチャの
画像が繰返し表示されることになるが、これは本来先に
表示すべきBピクチャ(後で送られくる。)よりも先に
そのI又はPピクチャの画像を表示したことになり、動
画像ストリームの時間順序が乱れてしまうという問題が
ある。このような問題が起こらないようにするために、
I又はPピクチャを送出するときには、その前にBAを
送出することとしたのである。
【0047】図6(a)に示す例では、次のピクチャが
P11のときには、オールスキップBピクチャROM1
09からオールスキップBピクチャ(BA)が2回(j
=2とする。)送出される(図6(a)のに示
す。)。 [6]BAの送出後、オールスキップBピクチャROM
109に対してオールスキップBピクチャの出力を停止
するように指示する。 [7]次いで、ストリーム蓄積メディア107に対して
次のIピクチャ又はPピクチャを1回出力するように指
示する。
【0048】図6(a)に示す例では、次のピクチャで
あるP11が1回送出される(図6(a)のに示
す。)。 [8][1]〜[4]の処理又は[5]〜[7]の処理
を繰返す。図6(b)は、図6(a)の送出順序で送出
された圧縮動画像ストリームを受信した再生装置により
当該圧縮動画像ストリームが復号化されて表示されるピ
クチャの順序を示す。
【0049】再生装置では、ストリーム蓄積メディア1
07から出力されるB6を受信すると、第6フレームを
復元して表示する(図6(b)のに示す。)。再生装
置では、1フレーム前Bピクチャメモリ109からB6
を受信すると、第6フレームの画像を復元して表示する
(図6(b)のに示す。)。また、再生装置では、B
Aを受信すると、第1メモリからP8を復元して格納し
てあった第8フレームの画像を出力して表示する(図6
(b)のに示す。)。
【0050】再生装置では、P11を受信すると、第1
1フレームを復元して第2メモリに格納する。そして、
他方の第1メモリから第8フレームが出力されて表示さ
れる(図6(b)のに示す。)。このように、ストリ
ーム蓄積メディア内のピクチャを順次送出する合間に、
1フレーム前BピクチャとオールスキップBピクチャと
を送出することによって、同一の画像を所定回数連続し
て表示した後、次の画像に進むことができ、スロー再生
時の画像表示が可能となる。
【0051】また、上述のように、1フレーム前Bピク
チャ及びオールスキップBピクチャの繰返し送出回数を
jとすると、j+1回だけ同一のフレームが表示される
ので、1/j+1倍速のスロー再生が行えることにな
る。従って、逆に1/n倍速のスロー再生の指示を受付
けることができるものとし、これを実行するために、1
フレーム前Bピクチャ及びオールスキップBピクチャの
繰返し送出回数jをn−1回とすることとしてもよい。 (早送り再生)早送り再生を行うときの、ストリーム操
作制御器102の制御について説明する。図7(a)
は、早送り再生を行うときの圧縮動画像ストリームのピ
クチャの送出順序の例を示す。 [1]ストリーム蓄積メディア107に対して、次のI
ピクチャを出力するように指示する。
【0052】図7(a)の例では、B6ピクチャ送出後
に早送り再生の指示があると、B6ピクチャの直後のI
ピクチャであるI17が出力される(図7(a)のに
示す。)。 [2]次いで、オールスキップBピクチャROM111
に対して、オールスキップBピクチャをi回繰り返し出
力するように制御する。
【0053】図7(a)の例では、オールスキップBピ
クチャ(B1)が2回(i=2とする。)送出される
(図7(a)のに示す。)。 [3]次いで、ストリーム蓄積メディア107に対し
て、j回後のIピクチャを出力するように制御する。図
7(a)の例では、I32とI47を飛ばして、3回後
(j=3とする。)のIピクチャであるI62が送出さ
れる(図7(a)のに示す。)。 [4][2]と[3]の制御を繰返し、Iピクチャと、
オールスキップBピクチャとを順次送出する。
【0054】図7(b)は、図7(a)の送出順序で送
出された圧縮動画像ストリームを受信した再生装置によ
り当該圧縮動画像ストリームが復号化されてピクチャが
表示される順序を示す。再生装置では、I17を受信す
ると第17フレームを復元して第1メモリに格納する。
そして、他方の第2メモリからP8を復元して格納して
あった第8フレームを出力されて表示される(図7
(b)のに示す。)。
【0055】次に、再生装置では、BAを受信すると、
第1メモリに格納している第17フレームを表示する
(図7(b)のに示す。)。次に、再生装置では、I
62を受信すると第62フレームを復元して第2メモリ
に格納する。そして、他方の第1メモリから第17フレ
ームが出力されて表示される(図7(b)のに示
す。)。
【0056】このように、ストリーム蓄積メディアから
Iピクチャのみを順方向に選択して送出することで数フ
レーム分ジャンプさせることができ、Iピクチャの送出
後にBAを繰返し送出することによって一時的に停止さ
せることができるので、順方向のジャンプと停止とを繰
返すことで適当な速さで早送り再生時の画像を表示する
ことができる。また、この方法では、データ量の大きな
Iピクチャのみが送出されるのでなく、データ量の少な
いBAも混在して送出されるので、再生装置においてI
ピクチャばかり連続して受信することにより受信バッフ
ァにオーバーフローが起こるのを防止することができ
る。
【0057】また、上述のように、Iピクチャの周期
(GOPのピクチャ数)をNとし、Iピクチャをj回お
きに送出し(j−1個のIピクチャを飛ばして)、オー
ルスキップBピクチャの繰返し送出回数をiとすると、
i+1回のピクチャの送出でj×Nのフレーム数が進む
ので、j×N/(i+1)倍速の早送り再生が行えるこ
とになる。従って、逆にn倍速の早送り再生の指示を受
付けることができるものとし、これを実行するために、
Iピクチャをkフレームごとに取り出し、オールスキッ
プBピクチャの繰返し送出回数iをk/n−1回とする
こととしてもよい。ここで、k/nを整数になるように
するためには、kをnとNの公倍数とするればよい。 (早送り逆再生)早送り逆再生を行うときの、ストリー
ム操作制御器102の制御について説明する。図8
(a)は、早送り逆再生を行うときの圧縮動画像ストリ
ームのピクチャの送出順序の例を示す。 [1]ストリーム蓄積メディア107に対して、直前の
Iピクチャを出力するように指示する。
【0058】図8(a)の例では、B216ピクチャ送
出後に早送り逆再生の指示があると、B216ピクチャ
の直前のIピクチャであるI197が出力される(図8
(a)のに示す。)。 [2]オールスキップBピクチャROM111に対し
て、オールスキップBピクチャをi回繰り返し出力する
ように制御する。
【0059】図8(a)の例では、オールスキップBピ
クチャ(BA)が2回(i=2)送出される(図8
(a)のに示す。)。 [3]ストリーム蓄積メディア107に対して、j回前
のIピクチャを出力するように制御する。図8(a)の
例では、I182とI167を飛ばして、3回前(j=
3)のIピクチャであるI152が送出される(図8
(a)のに示す。)。 [4][2]と[3]の処理を繰返し、Iピクチャとオ
ールスキップBピクチャとを順次送出する。
【0060】図8(b)は、図8(a)の送出順序で送
出された圧縮動画像ストリームを受信した再生装置によ
り当該圧縮動画像ストリームが復号化されてピクチャが
表示される順序を示す。再生装置では、I197を受信
すると第197フレームを復元して第1メモリに格納す
る。そして、他方の第2メモリからP218を復元して
格納してあった第218フレームが出力されて表示され
る(図8(b)のに示す。)。
【0061】次に、再生装置では、BAを受信すると、
第1メモリに格納している第197フレームを表示する
(図8(b)のに示す。)。次に、再生装置では、I
152を受信すると第152フレームを復元して第2メ
モリに格納する。そして、他方の第1メモリから第19
7フレームが出力されて表示される(図8(b)のに
示す。)。
【0062】このように、ストリーム蓄積メディアから
Iピクチャのみを逆向きに選択して送出することで数フ
レーム分前にジャンプさせることができ、Iピクチャの
送出後にBAを繰返し送出することによって一時的に停
止させることができるので、逆向きのジャンプと停止と
を繰返すことで早送り逆再生時の画像を表示することが
できる。また、この方法では、データ量の大きなIピク
チャのみが送出されるのでなく、データ量の少ないBA
も混在して送出されるので、再生装置においてIピクチ
ャばかり連続して受信することにより受信バッファにオ
ーバーフローが起こるのを防止することができる。
【0063】また、上述のように、Iピクチャの周期
(GOPのピクチャ数)をNとし、Iピクチャをj回溯
るごとに送出し(j−1個のIピクチャを飛ばして)、
オールスキップBピクチャの繰返し送出回数をiとする
と、i+1回のピクチャの送出でj×Nのフレーム数が
逆行するので、j×N/(i+1)倍速の早送り逆再生
が行えることになる。従って、逆にn倍速の早送り逆再
生の指示を受付けることができるものとし、これを実行
するために、Iピクチャをkフレームごとに取り出し、
オールスキップBピクチャの繰返し送出回数iをk/n
−1回とすることとしてもよい。ここで、k/nを整数
になるようにするためには、kをnとNの公倍数とする
ればよい。
【0064】ストリーム多重化処理器113は、ストリ
ーム蓄積メディア107から出力されるピクチャと、1
フレーム前Bピクチャメモリ109から出力されるBピ
クチャと、オールスキップBピクチャROM111から
出力されるオールスキップBピクチャとを受取り、受取
った順番で構成したMPEG方式の圧縮動画像ストリー
ムを生成する。そして、ストリーム多重化処理器113
は、当該圧縮動画像ストリームと他の音声ストリームや
データストリームと多重化してトランスポートストリー
ムを生成して送出する。 <動作>次に、本実施の形態に係る圧縮動画像送出装置
の動作について説明する。図9は、本実施の形態に係る
圧縮動画像送出装置におけるピクチャの出力手順を示す
フロチャートである。 (通常再生)まず、入力部115を通じて通常再生の指
示を受けると、ストリーム操作制御器102は、一旦、
ストリーム蓄積メディア107、1フレーム前Bピクチ
ャメモリ109、オールスキップBピクチャROM11
1からのピクチャの出力を中止させる。
【0065】ストリーム操作制御器102は、ストリー
ム蓄積メディア107に対して動画像ストリームを出力
するように指示する。ストリーム蓄積メディアは、指示
に従って、最後に出力したピクチャの次のピクチャから
格納順(時系列順)に順次ピクチャを出力する。ストリ
ーム多重処理器113は、出力されたピクチャを受取
り、ピクチャを受取った順番で構成したMPEG方式の
圧縮動画像ストリームを生成し、他のストリームとを多
重化してトランスポートストリームとして出力する(ス
テップS01、S02、S03)。
【0066】1フレーム前Bピクチャメモリ109は、
受信したピクチャがBピクチャであるときのみ、そのB
ピクチャを記憶する(ステップS04、S05)。 (早送り再生)入力部115を通じて、早送り再生の指
示を受けると、ストリーム操作制御器102は、ストリ
ーム蓄積メディア107に対して直後のIピクチャを出
力するように指示する。ストリーム蓄積メディア107
は、指示に従って、最後に出力したピクチャの直後のI
ピクチャを出力した後、ピクチャの出力を止める(ステ
ップS06、S07)。
【0067】次に、ストリーム操作制御器102は、オ
ールスキップBピクチャROM111に対してオールス
キップBピクチャ(BA)をi回繰り返し出力するよう
に指示する。オールスキップBピクチャROM111
は、指示に従って、オールスキップBピクチャ(BA)
をi回出力する(ステップS08)。次に、ストリーム
操作制御器102は、ストリーム蓄積メディア107に
対してj回後のIピクチャを出力するように指示する。
ストリーム蓄積メディア107は、指示に従って、最後
に出力したピクチャからj回後のIピクチャを出力した
後、ピクチャの出力を止める(ステップS09)。
【0068】上述のステップS08とステップS09を
繰返し実行する。 (早送り逆再生)入力部115を通じて、早送り逆再生
の指示を受けると、ストリーム操作制御器102は、ス
トリーム蓄積メディア107に対して直前のIピクチャ
を出力するように指示する。ストリーム蓄積メディア1
07は、指示に従って、最後に出力したピクチャの直前
のIピクチャを出力した後、ピクチャの出力を止める
(ステップS10、S11)。
【0069】次に、ストリーム操作制御器102は、オ
ールスキップBピクチャROM111に対してオールス
キップBピクチャ(BA)をi回繰り返し出力するよう
に指示する。オールスキップBピクチャROM111
は、指示に従って、オールスキップBピクチャBAをi
回出力する(ステップS12)。次に、ストリーム操作
制御器102は、ストリーム蓄積メディア107に対し
てj回前のIピクチャを出力するように指示する。スト
リーム蓄積メディア107は、指示に従って、最後に出
力したピクチャからj回前のIピクチャを出力した後、
ピクチャの出力を止める(ステップS13)。
【0070】上述のステップS12とステップS13を
繰返し実行する。 (一時停止)入力部115を通じて、一時停止の指示を
受けると、ストリーム操作制御器102は、最後に出力
したピクチャがBピクチャであるか、P又はIピクチャ
であるかを調べる(S14、S15、S18)。
【0071】ストリーム操作制御器102は、最後に出
力したピクチャがBピクチャであった場合には、ストリ
ーム蓄積メディア107に対してピクチャの出力を中止
するように指示する。ストリーム蓄積メディア107
は、指示に従って、ピクチャの出力を止める(ステップ
S15、S16)。そして、ストリーム操作制御器10
2は。1フレーム前Bピクチャメモリ109に対して、
1フレーム前Bピクチャを出力するように指示する。1
フレーム前Bピクチャメモリ109は、指示に従って、
1フレーム前Bピクチャの出力を繰返す(ステップS1
7)。
【0072】ストリーム操作制御器102は、最後に出
力したピクチャがIピクチャ又はPピクチャであった場
合には、ストリーム蓄積メディア107に対して次のI
又はPピクチャまでのBピクチャを出力するように指示
する。ストリーム蓄積メディア107は、指示に従っ
て、最後に出力したピクチャから次のI又はPピクチャ
までのすべてのBピクチャを出力した後、ピクチャの出
力を止める(ステップS18、S19)。
【0073】そして、ストリーム操作制御器102は、
オールスキップBピクチャROM111に対して、オー
ルスキップBピクチャを出力するように指示する。オー
ルスキップBピクチャROM109は、指示に従って、
オールスキップBピクチャ(BA)の出力を繰返す(ス
テップS20)。 (スロー再生)入力部115を通じて、スロー再生の指
示を受けると、ストリーム操作制御器102は、ストリ
ーム蓄積メディア107内の最後に出力したピクチャの
次のピクチャがBピクチャであるか、或いはI又はPピ
クチャであるかを調べる(ステップS21、22、2
5)。
【0074】ストリーム操作制御器102は、次に出力
するピクチャがBピクチャのときには、ストリーム蓄積
メディア107に対して、そのBピクチャを出力するよ
うに指示する。ストリーム蓄積メディア107は、指示
に従って、Bピクチャを出力した後、ピクチャの出力を
止める(ステップS22、S23)。次に、ストリーム
操作制御器102は、1フレーム前Bピクチャメモリ1
09対して1フレーム前Bピクチャをi回繰り返し出力
するように指示する。1フレーム前Bピクチャメモリ1
09は、指示に従って、1フレーム前Bピクチャi回を
出力する(ステップS24)。
【0075】ストリーム操作制御器102は、次に出力
するピクチャがIピクチャ又はPピクチャのときには、
オールスキップBピクチャROM111に対して、オー
ルキップBピクチャ(BA)をi回出力するように指示
する。オールスキップBピクチャROM111は、指示
に従って、オールスキップBピクチャ(BA)をi回出
力する(ステップS25、S26)。
【0076】次に、ストリーム操作制御器102は、ス
トリーム蓄積メディア107に対して次のI又はPピク
チャを出力するように指示する。ストリーム蓄積メディ
ア107は、指示に従って、次のI又はPピクチャを出
力する(ステップS27)。また、上述のようにして順
次出力されるピクチャは、ストリーム多重化処理器11
3に受取られ、受取った順番で構成したMPEG方式の
圧縮動画像ストリームが生成される。そして、ストリー
ム多重化処理器113は、当該圧縮動画像ストリームと
他の音声ストリームやデータストリームと多重化してト
ランスポートストリームを生成して送出する。 <まとめ>以上のように、本実施の形態に係る圧縮動画
像送出装置では、特殊再生の種別に応じて、ストリーム
蓄積メディア107に格納されている原圧縮動画像スト
リームに対してピクチャの挿入、削除又は並びを変更し
ただけの特殊再生用の圧縮動画像ストリームを送出する
ので、圧縮動画像送出装置では、圧縮動画像ストリーム
を再符号化処理することなく送出するとともに、それを
受信した再生装置においてもトリックプレーモードを実
装していなくても圧縮動画像を特殊再生することができ
る。 <変形例>なお、本発明は、以上の実施形態に限定され
ることはなく、以下の変形例も当然に想定するところで
ある。 (1)その他の早送り再生方法 本実施の形態で説明した方法以外でも早送り再生が可能
である。ストリーム操作制御器102の制御について説
明する。図10(a)は、早送り再生を行うときの圧縮
動画像ストリームのピクチャの送出順序の例を示す。 [1]ストリーム蓄積メディア107に対して、次のI
ピクチャを出力するように制御する。
【0077】図10(a)の例では、B6ピクチャ送出
後に早送り再生の指示があると、B6ピクチャの直後の
IピクチャであるI17が出力される(図10(a)の
に示す。)。 [2]ストリーム蓄積メディア107に対して、j回後
のIピクチャを出力するように制御する。
【0078】図10(a)の例では、1回後(j=1と
する。)のIピクチャであるI32が送出される(図1
0(a)のに示す。)。 [3][2]を繰返す。図10(b)は、図10(a)
の送出順序で送出された圧縮動画像ストリームを受信し
た再生装置により当該圧縮動画像ストリームが復号化さ
れてピクチャが表示される順序を示す。
【0079】再生装置では、I17を受信すると第17
フレームを復元して第1メモリに格納する。そして、他
方の第2メモリからP8を復元して格納してあった第8
フレームが出力されて表示される(図10(b)のに
示す。)。次に、再生装置では、I32を受信すると第
32フレームを復元して第2メモリに格納する。そし
て、第1メモリから第17フレームが出力されて表示さ
れる(図10(b)のに示す。)。
【0080】このように、蓄積メディアからIピクチャ
のみを順方向に選択して送出することで数フレーム分ジ
ャンプさせることができるので、順方向のジャンプを繰
返すことで早送り再生時の画像を表示することができ
る。また、この方法では、実施の形態で説明した方法と
異なり、再生装置において容量の大きな受信バッファを
備えていることが必要となるが、1ピクチャごとにジャ
ンプするフレーム数が一定なので、動画像ストリームの
全体にわたり再生速度を一定に保つことができるという
利点がある。
【0081】また、上述のように、Iピクチャの周期
(GOPのピクチャ数)をNとし、Iピクチャのスキッ
プ間隔をjとすると、1回のピクチャの送出でj×Nの
フレーム数が進むので、j×N倍速の早送り再生が行え
ることになる。従って、逆にn倍速の早送り再生の指示
を受付けることができるものとし、これを実行するため
に、Iピクチャのスキップ間隔をjをn/N回とするこ
ととしてもよい。 (2)その他の早送り逆再生 早送り逆再生を行うときの、ストリーム操作制御器10
2の制御について説明する。図11(a)は、早送り逆
再生を行うときの圧縮動画像ストリームのピクチャの送
出順序の例を示す。 [1]ストリーム蓄積メディア107に対して、直前の
Iピクチャを出力するように制御する。
【0082】図11(a)の例では、B216ピクチャ
送出後に早送り逆再生の指示があると、B216ピクチ
ャの直前のIピクチャであるI197が出力される(図
11(a)のに示す。)。 [2]ストリーム蓄積メディア107に対して、j回後
のIピクチャを出力するように制御する。
【0083】図11(a)の例では、j=1として、1
回前のIピクチャであるI182が送出される(図11
(a)のに示す。)。 [3][2]を繰返す。図11(b)は、図11(a)
の送出順序で送出された圧縮動画像ストリームを受信し
た再生装置により当該圧縮動画像ストリームが復号化さ
れてピクチャが表示される順序を示す。
【0084】再生装置では、I197を受信すると第1
97フレームを復元して第1メモリに格納する。そし
て、他方の第2メモリからP218を復元して格納して
あった第218フレームが出力されて表示される(図1
1(b)のに示す。)。次に、再生装置では、I18
2を受信すると第182フレームを復元して第2メモリ
に格納する。そして、第1メモリから第197フレーム
が出力されて表示される(図11(b)のに示
す。)。
【0085】このように、蓄積メディアからIピクチャ
のみを逆方向に選択して送出することで数フレーム分逆
方向にジャンプさせることができるので、逆方向のジャ
ンプを繰返すことで早送り逆再生時の画像を表示するこ
とができる。また、この方法では、実施の形態で説明し
た方法と異なり、再生装置において容量の大きな受信バ
ッファを備えていることが必要となるが、1ピクチャご
とにジャンプするフレーム数が一定なので動画像ストリ
ームの全体にわたり再生速度を一定に保つことができる
という利点がある。
【0086】また、上述のように、Iピクチャの周期
(GOPのピクチャ数)をNとし、Iピクチャのスキッ
プ間隔をjとすると、1回のピクチャの送出でj×Nの
フレーム数が逆行するので、j×N倍速の早送り逆再生
が行えることになる。従って、逆にn倍速の早送り逆再
生の指示を受付けることができるものとし、これを実行
するために、Iピクチャのスキップ間隔をjをn/N回
とすることとしてもよい。 (3)その他の用途 本実施の形態に係る圧縮動画像送出装置は、放送用のシ
ステムに用いられるだけでなく、家庭用のシステムにも
用いることができる。すなわち、本実施の形態の圧縮動
画像送出装置の構成を含むDVDプレイヤーと、トラン
スポートストリーム(TS)デコーダを備えたデジタル
テレビからなるシステム用途が考えられる。つまり、D
VDプレイヤーがDVDに格納されている圧縮符号化さ
れた動画像ストリームから特殊再生用の圧縮動画像スト
リームを生成してTS多重化して送出し、デジタルテレ
ビが受信したTSを復号化して特殊再生用の動画像スト
リームを再生するようなシステムを構成することもでき
る。 (4)コンピュータ読取り可能な記録媒体 本発明は、専用の装置で構成されるのみではなく、圧縮
動画像ストリームの送出制御を行うコンピュータプログ
ラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納し、
汎用のコンピュータがこのコンピュータプログラムを読
込んで実行するものとしてもよい。 (5)1フレーム前Bピクチャについて 本実施の形態では、ストリーム蓄積メディア107から
出力されたBピクチャは1フレーム前Bピクチャメモリ
109に記録するものとし、記録したBピクチャと同一
のBピクチャを送出するときには、1フレーム前Bピク
チャメモリ109からそのBピクチャを出力するように
構成したが、もとのストリーム蓄積メディア107から
直接そのBピクチャを出力するように構成してもよい。
【0087】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、蓄積されている圧縮動画像ストリームを再生装置に
送出する圧縮動画像送出装置において、フレーム内での
み符号化されたIピクチャと、順方向予測符号化に基い
て符号化されたPピクチャと、双方向予測符号化に基い
て符号化されたBピクチャとを含む圧縮動画像ストリー
ムを予め記憶している第1記憶手段と、動画像ストリー
ムを特殊再生させる指示を受付ける入力手段と、前記特
殊再生させる指示がないときには、前記第1記憶手段内
の前記圧縮動画像ストリームをそのまま取り出して送出
し、前記特殊再生させる指示を受付けたときには、前記
第1記憶手段内の圧縮動画像ストリームに対して特定の
ピクチャの削除、特定のピクチャの挿入及びピクチャの
並び変えの少なくとも1つを行って再構成した新たな圧
縮動画像ストリームを送出する送出手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0088】これにより、圧縮動画像送出装置は、特殊
再生の指示により、蓄積されている圧縮動画像ストリー
ムに対してピクチャの挿入、削除又は並びを変更した新
たな特殊再生用の圧縮動画像ストリームを送出する。従
って、圧縮動画像送出装置では、圧縮動画像ストリーム
を再符号化処理することなく送出し、それを受信した再
生装置においてトリックプレーモードを実装していなく
ても動画像ストリームを特殊再生することができる。
【0089】ここで、前記圧縮画像送出装置は、さら
に、再生装置において最新に受信したIピクチャ又はP
ピクチャで復号化される画像と同一の画像へ復号化され
るBピクチャであって、すべてのマクロブロックがスキ
ップドマクロブロックで構成されるオールスキップBピ
クチャを記憶する第3記憶手段を備え、前記入力手段
は、特殊再生させる指示として動画像ストリームを早送
り再生させる指示を受付け、前記送出手段は、前記指示
を受付けたときに前記第1記憶手段から圧縮動画像スト
リームの時系列の順序と同順にIピクチャを順次出力す
る第1出力手段と、前記Iピクチャの出力の合間に前記
第3記憶手段からオールスキップBピクチャを所定回数
出力する第2出力手段と、前記第1出力手段及び第2出
力手段から出力されたピクチャを受取り、当該ピクチャ
を受取った順序で再構成した圧縮動画像ストリームを送
出する手段とを含むことを特徴とする。
【0090】これにより、早送り再生する指示があった
ときには、もとの圧縮画像ストリームに代えてIピクチ
ャと所定のBピクチャとで構成されIピクチャの順序を
もとのまま保った早送り再生用の圧縮画像ストリームを
送出する。従って、このストリームを受信した再生装置
では、通常のストリームと同様の処理を行えば、Iピク
チャへ符号化されていたもとのフレームの画像のみが順
次表示され、動画像ストリームを早送り再生させること
ができる。また、Iピクチャの間にデータ量の少ないB
ピクチャとを混ぜたストリームを送出することで、再生
装置において受信バッファのオーバーフローが起こりに
くくすることができる。
【0091】ここで、前記圧縮画像送出装置は、さら
に、再生装置において最新に受信したIピクチャ又はP
ピクチャで復号化される画像と同一の画像へ復号化され
るBピクチャであって、すべてのマクロブロックがスキ
ップドマクロブロックで構成されるオールスキップBピ
クチャを記憶する第3記憶手段を備え、前記入力手段
は、特殊再生させる指示として動画像ストリームを早送
り逆再生させる指示を受付け、前記送出手段は、前記指
示を受付けたときに前記第1記憶手段から圧縮動画像ス
トリームの時系列の順序と逆順にIピクチャを順次出力
する第1出力手段と、前記Iピクチャの出力の合間に前
記第3記憶手段からオールスキップBピクチャを所定回
数出力する第2出力手段と、前記第1出力手段及び第2
出力手段から出力されたピクチャを受取り、当該ピクチ
ャを受取った順序で再構成した圧縮動画像ストリームを
送出する手段とを含むことを特徴とする。
【0092】これにより、早送り逆再生する指示があっ
たときには、もとの圧縮画像ストリームに代えてIピク
チャとオールスキップBピクチャとで構成されIピクチ
ャの順序を逆向きにした早送り逆再生用の圧縮画像スト
リームを送出する。従って、このストリームを受信した
再生装置では、通常のストリームと同様の処理を行え
ば、Iピクチャへ符号化されていたもとのフレームの画
像のみが順次表示され、動画像ストリームを早送り逆再
生させることができる。また、Iピクチャの間にデータ
量の少ないBピクチャとを混ぜたストリームを送出する
ことで、再生装置において受信バッファのオーバーフロ
ーが起こりにくくすることができる。
【0093】ここで、前記第1記憶手段は、Nフレーム
ごとにIピクチャが配置されている圧縮動画像ストリー
ムを記憶し、前記入力手段は、特殊再生させる指示とし
てm倍速の早送り再生又は早送り逆再生の指示の入力を
受付け、前記第1出力手段は、mとNの公倍数であるk
フレームごとのIピクチャを出力し、前記第2出力手段
は、前記第1出力手段が1つのIピクチャを出力するご
とに、k/m−1回だけオールスキップBピクチャを出
力することを特徴とする。
【0094】これにより、早送り再生又は早送り逆再生
の速度に応じて、Iピクチャを取り出すフレーム間隔と
オールスキップBピクチャの出力回数とが調整された早
送り再生又は早送り逆再生用の圧縮動画像のストリーム
が送出されるので、再生装置において指定された速度で
動画像ストリームを早送り再生又は早送り逆再生させる
ことができる。
【0095】ここで、前記入力手段は、特殊再生させる
指示として動画像ストリームを早送り再生させる指示を
受付け、前記送出手段は、前記指示を受付けたときに前
記第1記憶手段の圧縮動画像ストリームのうちのIピク
チャのみを、当該ストリームの時系列の順序と同順に出
力する手段と、前記出力されたピクチャを受取り、当該
ピクチャを受取った順序で再構成した圧縮動画像ストリ
ームを送出する手段とを含むことを特徴とする。
【0096】これにより、早送り再生する指示があった
ときには、もとの圧縮画像ストリームに代えてIピクチ
ャのみで構成されIピクチャの順序をもとのまま保った
早送り再生用の圧縮画像ストリームを送出する。従っ
て、このストリームを受信した再生装置では、通常のス
トリームと同様の処理を行えば、Iピクチャに符号化さ
れていたもとのフレームの画像のみが順次表示されるの
で、動画像ストリームを早送り再生させることができ
る。
【0097】ここで、前記入力手段は、動画像ストリー
ムを早送り逆再生させる指示を受付け、前記送出手段
は、前記指示を受付けたときに前記第1記憶手段から圧
縮動画像ストリームのIピクチャのみを、当該ストリー
ムの時系列の順序と逆順に出力する出力手段と、前記出
力されたピクチャを受取り、当該ピクチャを受取った順
序で再構成した圧縮動画像ストリームを送出する手段と
を含むことを特徴とする。
【0098】これにより、早送り再生する指示があった
ときには、もとの圧縮画像ストリームに代えてIピクチ
ャのみで構成されIピクチャの順序をもとのまま保った
早送り再生用の圧縮画像ストリームを送出する。従っ
て、このストリームを受信した再生装置では、通常のス
トリームと同様の処理を行えば、Iピクチャに符号化さ
れていたもとのフレームの画像のみが順次表示されるの
で、動画像ストリームを早送り逆再生することができ
る。
【0099】ここで、前記第1記憶手段は、Nフレーム
ごとにIピクチャが配置されている圧縮動画像ストリー
ムを記憶し、前記入力手段は、a×N倍速の早送り再生
又は早送り逆再生の指示の入力を受付け、前記出力手段
は、a×NフレームごとのIピクチャを出力することを
特徴とする。これにより、早送り再生又は早送り逆再生
の速度に応じて、Iピクチャを取り出すフレーム間隔が
調整された早送り再生又は早送り逆再生用の圧縮動画像
のストリームが送出されるので、再生装置において指定
された速度で動画像ストリームを早送り再生又は早送り
逆再生させることができる。
【0100】ここで、前記圧縮動画像送出装置は、さら
に、1フレーム分のBピクチャを記憶する第2記憶手段
と、前記送出手段により前記第1記憶手段からBピクチ
ャが出力されたときには、当該Bピクチャを第2記憶手
段に更新書込みする手段とを備え、前記入力手段は、特
殊再生させる指示として動画像ストリームを一時停止さ
せる指示を受付け、前記送出手段は、前記指示を受付け
た直前に前記第1記憶手段から出力されたピクチャがB
ピクチャの場合、前記第2記憶手段からBピクチャを繰
返し出力する手段と、前記出力されたピクチャを受取
り、当該ピクチャを受取った順序で再構成した圧縮動画
像ストリームを送出する手段とを含むことを特徴とす
る。
【0101】これにより、Bピクチャで一時停止すると
きには、同一のBピクチャが連続するように構成した一
時停止用の圧縮画像ストリームを送出する。従って、こ
のストリームを受信した再生装置では、通常のストリー
ムと同様の処理を行えば、一時停止させたいBピクチャ
のフレームの画像が連続して表示されるので、動画像ス
トリームを一時停止させることができる。
【0102】ここで、前記圧縮画像送出装置は、さら
に、再生装置において最新に受信したIピクチャ又はP
ピクチャで復号化される画像と同一の画像へ復号化され
るBピクチャであって、すべてのマクロブロックがスキ
ップドマクロブロックで構成されるオールスキップBピ
クチャを記憶する第3記憶手段を備え、前記入力手段
は、特殊再生させる指示として動画像ストリームの再生
を一時停止させる指示を受付け、前記送出手段は、前記
指示を受付けた直前に前記第1記憶手段から出力された
ピクチャがIピクチャ又はPピクチャの場合には、当該
ピクチャに後続し次のIピクチャ又はPピクチャとの間
にあるすべてのBピクチャを第1記憶手段から出力する
第1出力手段と、前記すべてのBピクチャの出力後に前
記第3記憶手段からオールスキップBピクチャを繰返し
出力する第2出力手段と、前記第1出力手段及び第2出
力手段により出力されたピクチャを受取り、当該ピクチ
ャを受取った順序で再構成した圧縮動画像ストリームを
送出する手段とを含むことを特徴とする。
【0103】これにより、I又はPピクチャで一時停止
するときには、当該ピクチャよりもフレームの順序の早
いBピクチャを出力した後、オールスキップBピクチャ
が連続するように構成した一時停止用の圧縮画像ストリ
ームを送出する。従って、このストリームを受信した再
生装置では、通常のストリームと同様の処理を行えば、
オールスキップBピクチャに基いて復号化される一時停
止させたいI又はPピクチャのフレームの画像が連続し
て表示されるので、動画像ストリームを一時停止させる
ことができる。
【0104】ここで、前記入力手段は、さらに動画像ス
トリームの再生が一時停止されている状態を解除させる
指示を受付け、前記送出手段は、前記指示を受付けた直
前に前記第1記憶手段から取り出したピクチャに後続す
るピクチャを前記第1記憶手段から順次出力する出力手
段と、前記出力手段により出力されたピクチャを受取
り、当該ピクチャを受取った順序で再構成した圧縮動画
像ストリームを送出する手段とを含むことを特徴とす
る。
【0105】これにより、一時停止の解除の指示で、一
時停止直前に出力された圧縮動画像のストリームのピク
チャの後続のピクチャから順次送出されるので、再生装
置において、一時停止状態から通常再生状態に復帰する
ことができる。ここで、前記圧縮画像送出装置は、さら
に、1フレーム分のBピクチャを記憶する第2記憶手段
と、前記送出手段により前記第1記憶手段からBピクチ
ャが出力されたときには、当該Bピクチャを第2記憶手
段に更新書込みする手段と、再生装置において最新に受
信したIピクチャ又はPピクチャで復号化される画像と
同一の画像へ復号化されるBピクチャであって、すべて
のマクロブロックがスキップドマクロブロックで構成さ
れるオールスキップBピクチャを記憶する第3記憶手段
とを備え、前記入力手段は、特殊再生させる指示として
動画像ストリームをスロー再生させる指示を受付け、前
記送出手段は、前記指示を受付けたときに前記第1記憶
手段の圧縮動画像ストリームのピクチャを、当該ストリ
ームの時系列の順序と同順に出力する第1出力手段と、
前記第1出力手段によるBピクチャの出力後に前記第2
記憶手段からBピクチャを所定回数出力する第2出力手
段と、前記第1出力手段によるIピクチャ又はPピクチ
ャの出力前に前記第3記憶手段からオールスキップBピ
クチャを所定回数出力する第3出力手段と、前記第1出
力手段、第2出力手段及び第3出力手段により出力され
たピクチャを受取り、当該ピクチャを受取った順序で再
構成した圧縮動画像ストリームを送出する手段とを含む
ことを特徴とする。
【0106】これにより、圧縮動画像ストリームのBピ
クチャの後に同一のBピクチャが所定回数並び、I又は
Pピクチャの前にオールスキップBピクチャが所定回数
並んだスロー再生用の圧縮動画像ストリームを送出す
る。従って、このストリームを受信した再生装置では、
通常のストリームと同様の処理を行えば、動画像ストリ
ームのピクチャの画像が順次所定回数連続して表示され
るので、動画像ストリームをスロー再生させることがで
きる。
【0107】ここで、前記入力手段は、1/n倍速のス
ロー再生指示の入力を受付け、前記第2出力手段は、前
記第1出力手段によるBピクチャの出力後に前記Bピク
チャをn−1回出力し、前記第3出力手段は、前記第1
出力手段によるIピクチャ又はPピクチャの出力前にオ
ールスキップBピクチャをn−1回出力することを特徴
とする。
【0108】これにより、動画像ストリームを1/n倍
速で再生させる指定を受けて、Bピクチャの後に同一の
Bピクチャがn−1個並び、I又はPピクチャの前にオ
ールスキップBピクチャがn−1個並んだスロー再生用
の圧縮動画像ストリームを送出する。従って、再生装置
において同一の画像がn回連続して表示されることによ
り、動画像ストリームを1/n倍速で再生させることが
できる。
【0109】また、本発明は、予め蓄積されている圧縮
動画像ストリームを再生装置に送出する圧縮動画像送出
方法において、動画像ストリームを特殊再生させる指示
を受付けるステップと、前記特殊再生させる指示がない
ときには、フレーム内でのみ符号化されたIピクチャ
と、順方向予測符号化に基いて符号化されたPピクチャ
と、双方向予測符号化に基いて符号化されたBピクチャ
とを含む圧縮動画像ストリームを記憶する第1記憶手段
内の圧縮動画像ストリームをそのまま取り出して送出す
るステップと、前記特殊再生させる指示を受付けたとき
には、前記第1記憶手段内の圧縮動画像ストリームに対
して特定のピクチャの削除、特定のピクチャの挿入及び
ピクチャの並び変えの少なくとも1つを行って再構成し
た新たな圧縮動画像ストリームを送出するステップとを
含むことを特徴とする。
【0110】これにより、特殊再生の指示により、蓄積
されている圧縮動画像ストリームに対してピクチャの挿
入、削除又は並びを変更した新たな特殊再生用の圧縮動
画像ストリームを送出する。従って、圧縮動画像を送出
する側の装置では、圧縮動画像ストリームを再符号化処
理することなく送出し、それを受信した再生する側の装
置においてトリックプレーモードを実装していなくても
動画像ストリームを特殊再生することができる。
【0111】また、本発明は、コンピュータによって、
予め蓄積されている圧縮動画像ストリームを再生装置に
送出する圧縮動画像送出プログラムを実行させるコンピ
ュータ読取り可能な記録媒体において、前記プログラム
は、動画像ストリームを特殊再生させる指示を受付ける
ステップと、前記特殊再生させる指示がないときには、
フレーム内でのみ符号化されたIピクチャと、順方向予
測符号化に基いて符号化されたPピクチャと、双方向予
測符号化に基いて符号化されたBピクチャとを含む圧縮
動画像ストリームを記憶する第1記憶手段内の前記圧縮
動画像ストリームをそのまま取り出して送出するステッ
プと、前記特殊再生させる指示を受付けたときには、前
記第1記憶手段内の圧縮動画像ストリームに対して特定
のピクチャの削除、特定のピクチャの挿入及びピクチャ
の並び変えの少なくとも1つを行って再構成した新たな
圧縮動画像ストリームを送出するステップとを含むこと
を特徴とする。
【0112】これにより、特殊再生の指示により、蓄積
されている圧縮動画像ストリームに対してピクチャの挿
入、削除又は並びを変更した新たな特殊再生用の圧縮動
画像ストリームを送出する。従って、圧縮動画像を送出
する側の装置では、圧縮動画像ストリームを再符号化処
理することなく送出し、それを受信した再生する側の装
置においてトリックプレーモードを実装していなくても
動画像ストリームを特殊再生することができる。
【0113】以上のように、本発明によれば、MPEG
方式の圧縮動画像ストリームをデコードする機能を備え
た再生装置において、特殊な機能を追加することなく、
かつ通常再生時の画質を維持しつつ特殊再生を可能とし
たことにより、当該再生装置のより広範な普及が促進さ
れ、その実用的効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る圧縮動画像送出装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】図2(a)は、ストリーム蓄積メディア107
に記録されている動画像ストリームの構造の一例を示
す。図2(b)は、再生装置において通常再生時にピク
チャが表示される順序を示す。
【図3】図3(a)は、Bピクチャ送出後に一時停止要
求があった場合の圧縮動画像ストリームのピクチャの送
出順序の例を示す。図3(b)は、図3(a)の送出順
序で送出された圧縮動画像ストリームを受信した再生装
置により当該圧縮動画像ストリームが復号化されてピク
チャが表示される順序を示す。
【図4】図4(a)は、Iピクチャ送出後に一時停止要
求があった場合の圧縮動画像ストリームのピクチャの送
出順序の例を示す。図4(b)は、図4(a)の送出順
序で送出された圧縮動画像ストリームを受信した再生装
置により当該圧縮動画像ストリームが復号化されてピク
チャが表示される順序を示す。
【図5】図5(a)は、Pピクチャ送出後に一時停止要
求があった場合の圧縮動画像ストリームのピクチャの送
出順序の例を示す。図5(b)は、図5(a)の送出順
序で送出された圧縮動画像ストリームを受信した再生装
置により当該圧縮動画像ストリームが復号化されてピク
チャが表示される順序を示す。
【図6】図6(a)は、スロー再生を行う場合の圧縮動
画像ストリームのピクチャの送出順序の例を示す。図6
(b)は、図6(a)の送出順序で送出された圧縮動画
像ストリームを受信した再生装置により当該圧縮動画像
ストリームが復号化されてピクチャが表示される順序を
示す。
【図7】図7(a)は、早送り再生を行うときの圧縮動
画像ストリームのピクチャの送出順序の例を示す。図7
(b)は、図7(a)の送出順序で送出された圧縮動画
像ストリームを受信した再生装置により当該圧縮動画像
ストリームが復号化されてピクチャが表示される順序を
示す。
【図8】図8(a)は、早送り逆再生を行うときの圧縮
動画像ストリームのピクチャの送出順序の例を示す。図
8(b)は、図8(a)の送出順序で送出された圧縮動
画像ストリームを受信した再生装置により当該圧縮動画
像ストリームが復号化されてピクチャが表示される順序
を示す。
【図9】本発明の実施の形態に係る圧縮動画像送出装置
の動作手順を示すフロチャートである。
【図10】図10(a)は、早送り再生を行うときの圧
縮動画像ストリームのピクチャの送出順序の例を示す。
図10(b)は、図10(a)の送出順序で送出された
圧縮動画像ストリームを受信した再生装置により当該圧
縮動画像ストリームが復号化されてピクチャが表示され
る順序を示す。
【図11】図11(a)は、早送り逆再生を行うときの
圧縮動画像ストリームのピクチャの送出順序の例を示
す。図11(b)は、図11(a)の送出順序で送出さ
れた圧縮動画像ストリームを受信した再生装置により当
該圧縮動画像ストリームが復号化されてピクチャが表示
される順序を示す。
【図12】図12(a)は、圧縮符号化前の動画像スト
リームを示す。図12(b)は、符号化のために並び替
えられた動画像ストリームの順序を示す。
【図13】図12(b)の動画像ストリームを再生する
手順を示す。
【符号の説明】
100 圧縮動画像送出装置 102 ストリーム操作制御器 107 ストリーム蓄積メディア 109 1フレーム前Bピクチャメモリ 111 オールスキップBピクチャROM 113 ストリーム多重化処理器 115 入力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C053 FA21 GB04 GB37 GB38 HA21 HA23 HA24 KA03 KA08 KA24 LA06 5C059 KK36 KK39 MA00 MA04 MA05 MA23 PP04 SS11 SS16 SS17 SS18 UA02 UA05 UA32 UA36 5K028 EE03 KK01 SS05

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄積されている圧縮動画像ストリームを
    再生装置に送出する圧縮動画像送出装置において、 フレーム内でのみ符号化されたIピクチャと、順方向予
    測符号化に基いて符号化されたPピクチャと、双方向予
    測符号化に基いて符号化されたBピクチャとを含む圧縮
    動画像ストリームを予め記憶している第1記憶手段と、 動画像ストリームを特殊再生させる指示を受付ける入力
    手段と、 前記特殊再生させる指示がないときには、前記第1記憶
    手段内の前記圧縮動画像ストリームをそのまま取り出し
    て送出し、前記特殊再生させる指示を受付けたときに
    は、前記第1記憶手段内の圧縮動画像ストリームに対し
    て特定のピクチャの削除、特定のピクチャの挿入及びピ
    クチャの並び変えの少なくとも1つを行って再構成した
    新たな圧縮動画像ストリームを送出する送出手段とを備
    えたことを特徴とする圧縮動画像送出装置。
  2. 【請求項2】 前記圧縮画像送出装置は、さらに、 再生装置において最新に受信したIピクチャ又はPピク
    チャで復号化される画像と同一の画像へ復号化されるB
    ピクチャであって、すべてのマクロブロックがスキップ
    ドマクロブロックで構成されるオールスキップBピクチ
    ャを記憶する第3記憶手段を備え、 前記入力手段は、特殊再生させる指示として動画像スト
    リームを早送り再生させる指示を受付け、 前記送出手段は、前記指示を受付けたときに前記第1記
    憶手段から圧縮動画像ストリームの時系列の順序と同順
    にIピクチャを順次出力する第1出力手段と、前記Iピ
    クチャの出力の合間に前記第3記憶手段からオールスキ
    ップBピクチャを所定回数出力する第2出力手段と、前
    記第1出力手段及び第2出力手段から出力されたピクチ
    ャを受取り、当該ピクチャを受取った順序で再構成した
    圧縮動画像ストリームを送出する手段とを含むことを特
    徴とする請求項1記載の圧縮動画像送出装置。
  3. 【請求項3】 前記圧縮画像送出装置は、さらに、 再生装置において最新に受信したIピクチャ又はPピク
    チャで復号化される画像と同一の画像へ復号化されるB
    ピクチャであって、すべてのマクロブロックがスキップ
    ドマクロブロックで構成されるオールスキップBピクチ
    ャを記憶する第3記憶手段を備え、 前記入力手段は、特殊再生させる指示として動画像スト
    リームを早送り逆再生させる指示を受付け、 前記送出手段は、前記指示を受付けたときに前記第1記
    憶手段から圧縮動画像ストリームの時系列の順序と逆順
    にIピクチャを順次出力する第1出力手段と、前記Iピ
    クチャの出力の合間に前記第3記憶手段からオールスキ
    ップBピクチャを所定回数出力する第2出力手段と、前
    記第1出力手段及び第2出力手段から出力されたピクチ
    ャを受取り、当該ピクチャを受取った順序で再構成した
    圧縮動画像ストリームを送出する手段とを含むことを特
    徴とする請求項1記載の圧縮動画像送出装置。
  4. 【請求項4】 前記第1記憶手段は、Nフレームごとに
    Iピクチャが配置されている圧縮動画像ストリームを記
    憶し、 前記入力手段は、特殊再生させる指示としてm倍速の早
    送り再生又は早送り逆再生の指示の入力を受付け、 前記第1出力手段は、mとNの公倍数であるkフレーム
    ごとのIピクチャを出力し、 前記第2出力手段は、前記第1出力手段が1つのIピク
    チャを出力するごとに、k/m−1回だけオールスキッ
    プBピクチャを出力することを特徴とする請求項2又は
    3記載の圧縮動画像送出装置。
  5. 【請求項5】 前記入力手段は、特殊再生させる指示と
    して動画像ストリームを早送り再生させる指示を受付
    け、 前記送出手段は、前記指示を受付けたときに前記第1記
    憶手段の圧縮動画像ストリームのうちのIピクチャのみ
    を、当該ストリームの時系列の順序と同順に出力する手
    段と、前記出力されたピクチャを受取り、当該ピクチャ
    を受取った順序で再構成した圧縮動画像ストリームを送
    出する手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の圧
    縮動画像送出装置。
  6. 【請求項6】 前記入力手段は、動画像ストリームを早
    送り逆再生させる指示を受付け、 前記送出手段は、前記指示を受付けたときに前記第1記
    憶手段から圧縮動画像ストリームのIピクチャのみを、
    当該ストリームの時系列の順序と逆順に出力する出力手
    段と、前記出力されたピクチャを受取り、当該ピクチャ
    を受取った順序で再構成した圧縮動画像ストリームを送
    出する手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の圧
    縮動画像送出装置。
  7. 【請求項7】 前記第1記憶手段は、Nフレームごとに
    Iピクチャが配置されている圧縮動画像ストリームを記
    憶し、 前記入力手段は、a×N倍速の早送り再生又は早送り逆
    再生の指示の入力を受付け、 前記出力手段は、a×NフレームごとのIピクチャを出
    力することを特徴とする請求項5又は6記載の圧縮動画
    像送出装置。
  8. 【請求項8】 前記圧縮動画像送出装置は、さらに、 1フレーム分のBピクチャを記憶する第2記憶手段と、 前記送出手段により前記第1記憶手段からBピクチャが
    出力されたときには、当該Bピクチャを第2記憶手段に
    更新書込みする手段とを備え、 前記入力手段は、特殊再生させる指示として動画像スト
    リームを一時停止させる指示を受付け、 前記送出手段は、前記指示を受付けた直前に前記第1記
    憶手段から出力されたピクチャがBピクチャの場合、前
    記第2記憶手段からBピクチャを繰返し出力する手段
    と、前記出力されたピクチャを受取り、当該ピクチャを
    受取った順序で再構成した圧縮動画像ストリームを送出
    する手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の圧縮
    動画像送出装置。
  9. 【請求項9】 前記圧縮画像送出装置は、さらに、 再生装置において最新に受信したIピクチャ又はPピク
    チャで復号化される画像と同一の画像へ復号化されるB
    ピクチャであって、すべてのマクロブロックがスキップ
    ドマクロブロックで構成されるオールスキップBピクチ
    ャを記憶する第3記憶手段を備え、 前記入力手段は、特殊再生させる指示として動画像スト
    リームの再生を一時停止させる指示を受付け、 前記送出手段は、前記指示を受付けた直前に前記第1記
    憶手段から出力されたピクチャがIピクチャ又はPピク
    チャの場合には、当該ピクチャに後続し次のIピクチャ
    又はPピクチャとの間にあるすべてのBピクチャを第1
    記憶手段から出力する第1出力手段と、前記すべてのB
    ピクチャの出力後に前記第3記憶手段からオールスキッ
    プBピクチャを繰返し出力する第2出力手段と、前記第
    1出力手段及び第2出力手段により出力されたピクチャ
    を受取り、当該ピクチャを受取った順序で再構成した圧
    縮動画像ストリームを送出する手段とを含むことを特徴
    とする請求項1記載の圧縮動画像送出装置。
  10. 【請求項10】 前記入力手段は、さらに動画像ストリ
    ームの再生が一時停止されている状態を解除させる指示
    を受付け、 前記送出手段は、前記指示を受付けた直前に前記第1記
    憶手段から取り出したピクチャに後続するピクチャを前
    記第1記憶手段から順次出力する出力手段と、前記出力
    手段により出力されたピクチャを受取り、当該ピクチャ
    を受取った順序で再構成した圧縮動画像ストリームを送
    出する手段とを含むことを特徴とする請求項8又は9記
    載の圧縮動画像送出装置。
  11. 【請求項11】 前記圧縮画像送出装置は、さらに、 1フレーム分のBピクチャを記憶する第2記憶手段と、 前記送出手段により前記第1記憶手段からBピクチャが
    出力されたときには、当該Bピクチャを第2記憶手段に
    更新書込みする手段と、 再生装置において最新に受信したIピクチャ又はPピク
    チャで復号化される画像と同一の画像へ復号化されるB
    ピクチャであって、すべてのマクロブロックがスキップ
    ドマクロブロックで構成されるオールスキップBピクチ
    ャを記憶する第3記憶手段とを備え、 前記入力手段は、特殊再生させる指示として動画像スト
    リームをスロー再生させる指示を受付け、 前記送出手段は、前記指示を受付けたときに前記第1記
    憶手段の圧縮動画像ストリームのピクチャを、当該スト
    リームの時系列の順序と同順に出力する第1出力手段
    と、前記第1出力手段によるBピクチャの出力後に前記
    第2記憶手段からBピクチャを所定回数出力する第2出
    力手段と、前記第1出力手段によるIピクチャ又はPピ
    クチャの出力前に前記第3記憶手段からオールスキップ
    Bピクチャを所定回数出力する第3出力手段と、前記第
    1出力手段、第2出力手段及び第3出力手段により出力
    されたピクチャを受取り、当該ピクチャを受取った順序
    で再構成した圧縮動画像ストリームを送出する手段とを
    含むことを特徴とする請求項1記載の圧縮動画像送出装
    置。
  12. 【請求項12】 前記入力手段は、1/n倍速のスロー
    再生指示の入力を受付け、 前記第2出力手段は、前記第1出力手段によるBピクチ
    ャの出力後に前記Bピクチャをn−1回出力し、 前記第3出力手段は、前記第1出力手段によるIピクチ
    ャ又はPピクチャの出力前にオールスキップBピクチャ
    をn−1回出力することを特徴とする請求項11記載の
    圧縮動画像送出装置。
  13. 【請求項13】 予め蓄積されている圧縮動画像ストリ
    ームを再生装置に送出する圧縮動画像送出方法におい
    て、 動画像ストリームを特殊再生させる指示を受付けるステ
    ップと、 前記特殊再生させる指示がないときには、フレーム内で
    のみ符号化されたIピクチャと、順方向予測符号化に基
    いて符号化されたPピクチャと、双方向予測符号化に基
    いて符号化されたBピクチャとを含む圧縮動画像ストリ
    ームを記憶する第1記憶手段内の圧縮動画像ストリーム
    をそのまま取り出して送出するステップと、 前記特殊再生させる指示を受付けたときには、前記第1
    記憶手段内の圧縮動画像ストリームに対して特定のピク
    チャの削除、特定のピクチャの挿入及びピクチャの並び
    変えの少なくとも1つを行って再構成した新たな圧縮動
    画像ストリームを送出するステップとを含むことを特徴
    とする圧縮動画像送出方法。
  14. 【請求項14】 コンピュータによって、予め蓄積され
    ている圧縮動画像ストリームを再生装置に送出する圧縮
    動画像送出プログラムを実行させるコンピュータ読取り
    可能な記録媒体において、前記プログラムは、 動画像ストリームを特殊再生させる指示を受付けるステ
    ップと、 前記特殊再生させる指示がないときには、フレーム内で
    のみ符号化されたIピクチャと、順方向予測符号化に基
    いて符号化されたPピクチャと、双方向予測符号化に基
    いて符号化されたBピクチャとを含む圧縮動画像ストリ
    ームを記憶する第1記憶手段内の前記圧縮動画像ストリ
    ームをそのまま取り出して送出するステップと、 前記特殊再生させる指示を受付けたときには、前記第1
    記憶手段内の圧縮動画像ストリームに対して特定のピク
    チャの削除、特定のピクチャの挿入及びピクチャの並び
    変えの少なくとも1つを行って再構成した新たな圧縮動
    画像ストリームを送出するステップとを含むことを特徴
    とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8144791B2 (en) 2004-07-22 2012-03-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus, method, and medium for video synchronization

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