JP4287558B2 - 動画像復号化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル蓄積メディア、または放送、及び通信のために予測符号化方式を用いて符号化された画像データを復号するディジタル動画像復号化装置および方法に関し、特に、順方向通常再生から逆方向再生への再生モード切り替えによる、再生モード切り替え時間の高速化、及び等倍速逆方向再生制御のための動画像復号化装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル蓄積メディア、または放送、及び通信を含むさまざまな応用のための動画像、及び付随音声の汎用符号化方法に対する需要が増大し、国際標準化機構(ISO)の国際電気標準会議(IEC)のMoving Picture Experts Grope(以下MPEGとする)において、動画像符号化方式の国際標準化が推進され、ISO/IEC13818−2(MPEG2ビデオ)などが標準化されている。
【0003】
以下、従来の技術の例として、MPEG符号化方式で符号化されたデータを復号する動画像復号化装置について説明する。
【0004】
MPEGによる符号化方式では、1フレームの画像にはIピクチャ(フレーム内予測符号化画像:Intra-coded picture)、Pピクチャ(前方向予測符号化画像:Predictive-coded picture)、又はBピクチャ(双方向予測符号化画像:Bidirectionally-coded picture)の3種類のピクチャタイプがあり、それらを組み合わして符号化を行うことで、高効率の画像データ圧縮を実現している。
【0005】
また、MPEG方式の符号化データは図9に示すような構成をとり、ピクチャグループGOP(Group of picture)は、1枚以上のIピクチャと、0枚以上のPピクチャと、0枚以上のBピクチャから構成されている。
【0006】
図9には、Iピクチャ1枚(I2E)、Pピクチャ4枚(P5E、P8E、P11E、P14E)、及びBピクチャ10枚(B0E、B1E、B3E、B4E、B6E、B7E、B9E、B10E、B12E、B13E)で1GOPを構成した例をあげている。
【0007】
MPEG方式などの双方向予測符号化を用いた符号化方式で符号化された符号化データの構成は、符号化データ中の画像データ配置順序と画像を再生するときの表示順序とは異なる順序であり、双方向予測符号化されたBピクチャの復号化処理時には、表示時間的に前に位置するPピクチャ(もしくはフレーム内予測符号化されたIピクチャ)だけでなく、表示時間的に後に位置するPピクチャ(もしくはIピクチャ)までもが、既に復号化された復号化画像データとして再生画像メモリ中に蓄積されている。
【0008】
次に、図10及び図11を参照しながら、従来構成による通常再生時の動作について説明する。図10は、従来構成による動画像復号化装置のブロック図である。図11は、従来構成における通常再生時の再生画像メモリ中の第1、第2及び第3画像メモリ領域に格納されるピクチャタイプと、表示出力されるピクチャタイプの遷移状態を表している。図11中のI、P、Bはピクチャタイプを示し、添え字の数字はその画像が含まれるGOP中での表示順序を示す。また、添え字[’]と[’’]は違うGOPであることを示し、添え字[E]と[D]はそれぞれ符号化データと復号化画像データを示している。
【0009】
(1)先ず、ストリーム入力手段1001からバッファメモリ1002へ符号化データが入力される。復号化手段1003は、バッファメモリ1002から入力されたGOP先頭の符号化データI2E(図9)の復号処理を行う。Iピクチャはフレーム内予測符号化されたデータなので当該符号化データI2Eのみで復号化処理が行われ、復号化画像データI2Dが第1画像メモリ領域1008に蓄積される。
【0010】
(2)次に、上記のように復号化された復号化画像データI2Dと次に入力される符号化データB0E(図9)とから復号化処理を行い、復号化画像データB0Dが第3画像メモリ領域1010に蓄積される。なお、復号化処理を行っている現GOPの1つ前のGOPを利用して符号化データB0Eの復号を行う場合には、1つ前のGOP中の最後のI又はPピクチャの復号化画像データと、現GOP中の上記復号化画像データI2Dと、符号化データB0Eとから復号化処理を行う。
【0011】
復号化画像データB0Dは、次の表示タイミングで表示領域切替手段905により表示出力される。
【0012】
(3)次の符号化データB1Eの復号化は、上記(2)の符号化データB0Eの復号化と同様な概念で、復号化画像データI2Dを用いて処理され、復号化画像データB1Dが第3画像メモリ領域1010に蓄積され、表示出力される。
【0013】
(4)次に、上記(1)で復号化された復号化画像データI2Dと次に入力される符号化データP5E(図9)とから復号化処理を行い、復号化画像データP5Dが第2画像メモリ領域1009に蓄積される。復号化画像データP5Dはすぐには表示出力されず、復号化画像データB1Dを表示した後の次の表示タイミングでは復号化画像データI2Dの表示出力が行われる。
【0014】
(5)以降、同様な概念で処理され、その結果図11に示すように、符号化データの復号順序はI2D→B0D→B1D→P5D→B3D→B4D→P8D→B6D→B7D→P11D→B9D→B10D→P14D→B12D→B13D→'I2D→'B0D→…のようになり、表示順序はB0D→B1D→I2D→B3D→B4D→P5D→B6D→B7D→P8D→B9D→B10D→P11D→B12D→B13D→P14D→'B0D→'B1D→…のようになる。
【0015】
上述したように、MPEG方式の符号化では、フレーム間相関を利用して符号化を行っており、復号の際には表示順で前後に位置する画像データを先に復号しておき、その復号化画像データを用いて新しい画像を復号化している。
【0016】
次に、図10と図12を参照しながら、上述したMPEG方式の符号化データを逆方向再生する場合の動作について説明する。
【0017】
図12は、従来構成の動画像復号化装置で逆方向再生を行う場合の、再生画像メモリ1004中の第1画像メモリ領域1008、第2画像メモリ領域1009、及び第3画像メモリ領域1010に蓄積されている復号化画像データのピクチャタイプと、表示出力のピクチャタイプの遷移状態を表している。
【0018】
ここで、復号化手段1003による各画像の復号化処理時間は、テレビモニタなどに1画面表示する時間の約半分の時間に設定してある。すなわち、1フィールドの表示時間中に1フレーム分の復号化処理が行われるので、表示領域切替手段1005により1画面(1フレーム)表示している間に、復号化手段1003は2画面分の符号化データを復号化処理することができる。
【0019】
図12中のI、P、Bはピクチャタイプを示し、添え字の数字はその画像が含まれるGOP中での表示順序を示す。また、添え字[’]と[’’]は違うGOPであることを示している。さらに、添え字「T」は、その画像の第1フィールド画像表示中を示し、添え字「B」は第2フィールド画像を表示中であることを示す。
【0020】
図12に示すように、順方向再生状態で復号化画像データ''B3Dを表示画像データとして表示中に、再生モードが逆方向再生に切り替った場合、次に表示すべき画像、すなわち復号化画像データ''B3Dの1つ前に表示した復号化画像データ''I2Dは、第1画像メモリ領域1008中に蓄積されているので、表示領域切替手段1005により次の表示タイミングに復号化画像データ''I2Dの表示出力が行われる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の技術では、逆方向再生順で復号化画像データ''I2Dの表示の次に表示すべき復号化画像データ''B1Dは、図12に示すように、再生画像メモリ1004中のどの画像メモリ領域にも蓄積されていない。
【0022】
そのため、新たに符号化データ''B1Eを復号しなければならないが、符号化データ''B1Eの復号には、図11に示すように、参照画像の1つとして一つ前のGOP中の最後のPピクチャである復号化画像データ'P14Dが必要となる。その復号化画像データ'P14Dを得るためには、一つ前のGOP中の、最初のIピクチャから符号化データを復号化手段1003に転送して、符号化データ'P14Eまでの復号化、つまり'I2E→'P5E→'P8E→'P11E→'P14Eの5枚の画像を復号化処理しなければならない。
【0023】
さらにその後、符号化データ''B1Eを復号化手段1003に転送して、第1画像メモリ領域1008から転送される復号化画像データ''I2Dと第2画像メモリ領域1009から転送される復号化画像データ'P14Dを参照画像として、符号化データ''B1Eの復号化処理を行なわなければならない。
【0024】
この結果、復号化画像データ''I2Dから''B1Dに表示が遷移できるまでには、図12に示すように最低2フレームのブランク期間が発生してしまい、従来の動画像復号化装置では、順方向再生から逆方向再生に表示遷移するのに長い時間がかかるという問題があった。
【0025】
また、復号化画像データ''B1Dを表示した後、符号化データ''B0Eを復号化手段1003に転送して、第1画像メモリ領域1008から転送される''I2Dと第2画像メモリ領域1009から転送される復号化画像データ'P14Dを参照画像として復号化処理を行って、復号化画像データ''B0Dを表示した後、第2画像メモリ領域1009には復号化画像データ'P14Dが蓄積されているので、復号化画像データ'P14Dを直接表示し、次に復号化画像データ'B13Dを表示することになる。
【0026】
しかしながら、符号化データ'B13Eから復号化画像データ'B13Dを復号するには、参照画像として、復号化画像データ'P14D以外に復号化画像データ'P11Dが必要になる。その復号化画像データ'P11Dを得るためには、そのGOP中の、最初のIピクチャから符号化データを復号化手段1003に転送して、符号化データ'P11Eまでの復号化、つまり'I2E→'P5E→'P8E→'P11Eの4枚の画像を復号化処理しなければならない。
【0027】
さらにその後、符号化データ''B13Eを復号化手段1003に転送して、第2画像メモリ領域1009から転送される復号化画像データ'P14Dと第3画像メモリ領域1010から転送される'P11Dを参照画像として、符号化データ''B1Eの復号化処理を行なわなければならない。
【0028】
この結果、復号化画像データ'P14Dから'B13Dに表示が遷移するまでに、図12に示すように、最低1フレームのブランク期間が発生してしまい、逆方向再生中に表示ブランク期間が発生し、等倍速の逆方向再生ができず、画面を見ている者に違和感を与えるという問題があった。
【0029】
したがって、本発明は、上述したような課題点を解決するためになされたもので、MPEG方式のようなフレーム間相関を利用した動画像符号化データの復号技術において、順方向通常再生から逆方向再生への再生モード変更とそれに伴う出力画像遷移時間を短縮すると共に、等倍速の逆方向再生を容易かつ必要最小限の構成で実現する動画像復号化装置および方法を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明の動画像復号化装置は、所定単位のシーケンスに従った符号化データを蓄積するバッファメモリと、該バッファメモリからの符号化データを復号化処理する復号化手段と、該復号化手段による復号化画像データを画像メモリ領域毎に複数画面分蓄積する再生画像メモリと、前記再生画像メモリ中に蓄積された復号化画像データのうち再生画像データとして表示出力すべき復号化画像データを選択し、再生画像データの出力切り替えを制御する表示領域切替手段とを備えた動画像復号化装置において、前記符号化データから、前記所定単位毎の画像についての符号化タイプ情報と表示順序情報を含む特定コードパターンを検出しコード検出信号として出力するスタートコード検出手段と、前記スタートコード検出手段からのコード検出信号と前記バッファメモリからの格納アドレス信号を受け、前記符号化データを前記バッファメモリに蓄積する場所を管理するための管理情報を得て、該管理情報に従って前記バッファメモリを制御して、前記符号化データを前記所定単位で前記復号化手段へと転送させ、また前記バッファメモリ内の前記符号化データを削除させるバッファメモリ管理手段と、順方向通常再生時には、前記所定単位のシーケンスで連続している符号化データのうちフレーム内予測符号化画像データと前方向予測符号化画像データの復号化画像データを、復号化順で常に、前記画像メモリ領域のうちの3つ以上に蓄積するように、また逆方向再生時には、前記フレーム内予測符号化画像データと前記前方向予測符号化画像データの復号化画像データが蓄積されている前記画像メモリ領域のうちのいずれかに、表示順序に応じて、双方向予測符号化画像データの復号化画像データを蓄積するように、前記各画像メモリ領域でのデータ蓄積内容を制御する画像メモリ領域管理手段を具備したことを特徴とする。
【0035】
前記本発明の動画像復号化装置によれば、バッファメモリ管理手段により、バッファメモリから復号化手段への符号化データの転送効率を上げ、画像メモリ管理手段により、表示順序に従って、最適な画像メモリ領域に復号化画像データを格納することができる。
【0036】
前記本発明の動画像復号化装置はさらに、前記バッファメモリ中に蓄積されている符号化データのうち符号化画像グループ毎の先頭データが蓄積されているアドレスを管理するデータ先頭管理手段と、前記画像メモリ領域管理手段からの先頭データ転送要求信号により、前記復号化手段に対して、前記符号化画像グループの前記先頭データから符号化データの転送を行うデータ先頭転送手段を備えることが好ましい。
【0037】
この構成によれば、復号化に必要な符号化データがバッファメモリにない場合でも、次に表示すべきBピクチャの復号化に必要なI、Pピクチャを含む符号化画像グループをバッファメモリを介して復号化手段に対して即座に転送することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下で、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0045】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による動画像復号化装置のブロック図を示す。図1において、101は、所定単位毎のシーケンスに従った符号化データを後述するスタートコード検出手段111を介して後述するバッファメモリ102に転送するストリーム入力手段(データ先頭転送手段)である。
【0046】
スタートコード検出手段111は、そこを通過する符号化データ中から特定のコードパターン、例えばGOPH(Grope of Picture Header)やPH(Picture Header)などのヘッダー情報を検出し、そのヘッダー情報を解析して、各符号化画像データがI、P、Bのいずれのピクチャであるかというピクチャタイプ情報(符号化タイプ情報)とGOP中での各ピクチャの表示順序情報とを含む特定コードパターンをコード検出信号として、後述するバッファメモリ管理手段112に通知する。
【0047】
バッファメモリ102は、入力された復号前の所定単位毎のシーケンスに従った符号化データを蓄積するバッファメモリであり、例えば400Kb程度の比較的大きな容量を有しており、後述するバッファメモリ管理手段112からのデータ転送要求信号に従って、蓄積している符号化データを出力する。また、バッファメモリ102は、スタートコード検出手段111から入力される符号化データを蓄積するアドレス情報を格納アドレス信号として後述するバッファメモリ管理手段112に通知する。さらに、バッファメモリ102は、後述するバッファメモリ管理手段112からの不要データ削除信号に従って、指定された内部領域のデータを削除する。
【0048】
バッファメモリ管理手段112(データ先頭管理手段)は、スタートコード検出手段111からのコード検出信号とバッファメモリ102からの格納アドレス信号を受け、バッファメモリ102内のどの領域に各GOPの先頭データが蓄積されているのかという格納アドレス情報と、バッファメモリ102内に蓄積されている各符号化画像データがI、P、Bのいずれのピクチャであるかというピクチャタイプ情報と、GOP中での各ピクチャの表示順序情報を管理している。また、バッファメモリ管理手段112は、その管理情報に基づいて、不要と判断したデータの削除指示をデータ削除要求信号としてバッファメモリ102に出力する。さらに、バッファメモリ管理手段112は、後述する画像メモリ領域管理手段106からの画像データ要求信号に従って、バッファメモリ102にデータ転送要求信号を出力し、後述する復号化手段103で復号に必要な符号化データを復号化手段103に転送させる。
【0049】
復号化手段103は、前記バッファメモリ102からの符号化データの復号化処理を行い、復号化画像データを後述する画像メモリ領域管理手段106からの画像メモリ領域信号により決定された後述する再生画像メモリ104中の第1画像メモリ領域108、第2画像メモリ領域109、又は第3画像メモリ領域110に転送する。ここで、復号化手段103で復号化されたデータは、1表示画像単位で、再生画像メモリ104中の第1画像メモリ領域108から第3画像メモリ領域110のうちの1つに蓄積されることになる。また、Pピクチャ、またはBピクチャの復号化処理に際しては、必要であれば再生画像メモリ104中のIピクチャ、またはPピクチャの復号化画像データを参照画像データとして復号化処理を行う。
【0050】
表示領域切替手段105は、後述する画像メモリ領域管理手段106から次に表示すべき各画像メモリ領域の情報を表示データ領域信号として受けとり、表示データ領域信号に基づいて、第1画像メモリ領域108、第2画像メモリ領域109、及び第3画像メモリ領域110からのそれぞれの再生画像データを切り替え、表示機器(例えば、テレビモニタ)の同期信号に合わせて表示画像データとして出力する。
【0051】
画像メモリ領域管理手段106は、第1画像メモリ領域108、第2画像メモリ領域109、及び第3画像メモリ領域110のうちいずれの画像メモリ領域に、Iピクチャ、Pピクチャ、及びBピクチャのうちいずれのタイプの画像データが蓄積されているか、また、GOP中のどの順序で表示すべき画像か、また、現在表示中の領域は何処かを管理しており、前記復号化手段103による復号化画像データをどの領域に格納するか、さらには、次に表示可能な画像メモリ領域はどれであるのかを判断している。
【0052】
順方向通常再生時は、以上に述べた構成により動画像の再生を行っている。
【0053】
次に、逆方向再生動作について、図1、図4、及び図5を参照しながら説明する。
【0054】
図4は、本発明の第1の実施形態による動画像復号化装置で逆方向再生を行う場合の、再生画像メモリ104中の第1画像メモリ領域108、第2画像メモリ領域109、及び第3画像メモリ領域110に蓄積されている復号化画像データのピクチャタイプと、表示出力のピクチャタイプの遷移状態を表している。
【0055】
図5は、本発明の第1の実施形態による動画像復号化装置で逆方向再生を行う再生モード切替制御を示すフローチャートである。
【0056】
まず、再生モード切替手段107に、例えばリモコンなどから順方向通常再生から逆方向再生への再生モード切替が入力されると、再生モード切替手段107は、前記復号化手段103と前記画像メモリ領域管理手段106に再生モード切替信号を出力する(S501)。
【0057】
次に、復号化手段103は、再生モード切替信号の入力により直ちに現在行っている復号化処理を停止し、逆方向再生のために符号化データ入力待ちの状態になる(S502)。
【0058】
画像メモリ領域管理手段106は、再生モード切替信号の入力により直ちに現在表示中の画像情報から逆方向再生順で次に表示すべき画像を判断する(S503)。次に表示すべき画像データが再生画像メモリ104中にあれば(Yes)、次の表示タイミングで表示データ領域信号を表示領域管理手段105に出力してその画像を表示出力する(S510)。
【0059】
S503において判断した結果、次に表示すべき画像データが再生画像メモリ104中にない場合、画像メモリ領域管理手段106は、次に表示すべき画像がBピクチャであるか否か判断する(S504)。
【0060】
ここで、例として、復号化画像データ'B13Dを表示画像データとして表示中に、逆方向再生モードへの切り替えが発生した場合の逆方向再生動作について説明する。
【0061】
(1)復号化画像データ'B13Dの1つ前に表示した復号化画像データは'B12Dであるので、S504においてBピクチャであると判断し(Yes)、次いで再生画像メモリ104中に復号化画像データ'B12Dを復号処理するのに必要な参照画像、すなわち復号化画像データ'P11Dと復号化画像データ'P14Dが有るか否かを判断する(S505)。
【0062】
図4に示すように、復号化画像データ'P11Dは第1画像メモリ領域108に、また復号化画像データ'P14Dは第2画像メモリ領域109に蓄積されているので(Yes)、バッファメモリ管理手段112は、画像メモリ領域管理手段106から受け取った画像データ要求信号と自身で管理しているバッファメモリ102の格納アドレス情報に基づいて、バッファメモリ102にデータ転送要求信号を出力し、バッファメモリ102を制御して、直ちに符号化データ'B12Eを復号化手段103に対して出力させ、復号化手段103は、第1画像メモリ領域108から転送される復号化画像データ'P11Dと第2画像メモリ領域109から転送される復号化画像データ'P14Dを参照画像として、符号化データ'B12Eの復号化処理を行なう(S508)。
【0063】
復号化された復号化画像データ'B12Dは、再生画像メモリ104の第3画像メモリ領域110に格納され(S509)、次の表示タイミングで第3画像メモリ領域110から表示領域切替手段105を介して表示画像データとして出力される(S510)。
【0064】
次に、再生モード切替手段107は、逆方向再生モードが継続されているか判断する(S511)。その判断の結果継続の場合(Yes)、S503に戻り、次に表示すべき復号化画像データが再生画像メモリ104中に有るか否かを判断する。
【0065】
(2)復号化画像データ'B12Dの一つ前に表示した復号化画像データは'P11Dであり、第1画像メモリ領域108に蓄積されているので(Yes)、S510に進んで、次の表示タイミングで第1画像メモリ領域108から表示領域切替手段105を介して表示画像データとして出力される。
【0066】
次に、再生モード切替手段107は、逆方向再生モードが継続されているか判断する(S511)。その判断の結果継続の場合(Yes)、S503に戻り、次に表示すべき復号化画像データが再生画像メモリ104中に有るか否かを判断する。
【0067】
(3)復号化画像データ'P11Dの一つ前に表示した復号化画像データは'B10Dであり、再生画像メモリ104中に蓄積されていないので(No)、画像メモリ領域管理手段106は、次に表示すべき画像がBピクチャであるか否か判断する(S504)。次に表示すべき復号化画像データは'B10Dであるので、S504においてBピクチャであると判断し(Yes)、次いで再生画像メモリ104中に復号化画像データ'B10Dを復号処理するのに必要な参照画像、すなわち復号化画像データ'P11Dと復号化画像データ'P8Dが有るか否かを判断する(S505)。
【0068】
図4に示すように、復号化画像データ'P11Dは第1画像メモリ領域108に蓄積されているが、復号化画像データ'P8Dは再生画像メモリ104に蓄積されていないので(No)、バッファメモリ管理手段112は、自身で管理しているバッファメモリ102の格納アドレス情報に基づいて、バッファメモリ102に、符号化データ'P8Eまでの復号化に必要な符号化データ'I2E、'P5E、'P8Eのデータ転送要求信号を連続して出力し(S506)、バッファメモリ102を制御して、復号化手段103に対して出力させる。
【0069】
復号化手段103は、まず、バッファメモリ102から受け取った符号化データ'I2Eを復号して復号化画像データ'I2Dとして第2画像メモリ領域109に格納する。次に、第2画像メモリ領域109から転送される復号化画像データ'I2Dを用いて、バッファメモリ102から受け取った符号化データ'P5Eを復号して復号化画像データ'P5Dとして第3画像メモリ領域110に格納する。最後に、第3画像メモリ領域110から転送される復号化画像データ'P5Dを用いて、バッファメモリ102から受け取った符号化データ'P8Eを復号して復号化画像データ'P8Dとして第2画像メモリ領域109に格納する(S507)。
【0070】
次に、バッファメモリ管理手段112は、画像メモリ領域管理手段106から受け取った画像データ要求信号と自身で管理しているバッファメモリ102の格納アドレス情報に基づいて、バッファメモリ102にデータ転送要求信号を出力し、バッファメモリ102を制御して、直ちに符号化データ'B10Eを復号化手段103に対して出力させ、復号化手段103は、第1画像メモリ領域108から転送される復号化画像データ'P11Dと第2画像メモリ領域109から転送される復号化画像データ'P8Dを参照画像として、符号化データ'B10Eの復号化処理を行なう(S508)。
【0071】
復号化された復号化画像データ'B10Dは、再生画像メモリ104の第3画像メモリ領域110に格納され(S509)、次の表示タイミングで第3画像メモリ領域110から表示領域切替手段105を介して表示画像データとして出力される(S510)。
【0072】
このようにして、上記S503〜S511を繰り返して逆方向再生が行われる。しかし、S511における判断の結果継続でない場合、逆方向再生モードが終了する。
【0073】
なお、本実施形態による動画像復号化装置での処理によれば、従来ではGOP先頭の符号化データ'I2Eから'B12Eまで、すなわち'I2E→'B0E→'B1E→'P5E→'B3E→'B4E→'P8E→'B6E→'B7E→'P11E→'B9E→'B10E→'P14E→'B12Eまでの14画像分の符号化データを復号化手段103に転送していたところを、バッファメモリ102から唯一1画像分の符号化データ'B12Eを転送することで対応できることになる。
【0074】
上記復号化処理において、画像メモリ領域管理手段106から画像データ要求信号により要求された符号化データが、バッファメモリ102中に無い場合、バッファメモリ管理手段112は、画像メモリ領域管理手段106に要求データが無いことを通知する。この場合、画像メモリ領域管理手段106から必要なGOPデータの要求をGOPデータ要求信号としてストリーム入力手段101に出力し、GOP単位のストリーム入力がなされる。
【0075】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態による動画像復号化装置およびその方法について図2及び図8を参照しながら説明する。
【0076】
図2は、本発明の第2の実施形態による動画像復号化装置のブロック図を示す。
【0077】
図6は、本発明の第2の実施形態による通常再生時の再生画像メモリ中の第1、第2、第3画像メモリ領域、及び第4画像メモリ領域に格納されるピクチャタイプと、表示出力されるピクチャタイプの遷移状態を表している。
【0078】
図2において、201は、所定単位毎のシーケンスに従った符号化データをバッファメモリ202に転送するストリーム入力手段である。
【0079】
バッファメモリ202は、入力された復号前の所定単位毎のシーケンスに従った符号化データを蓄積するために、例えば400Kb程度の比較的大きな容量を有しており、後述する復号化手段203からのデータ転送要求に従って、蓄積している符号化データを出力する。
【0080】
復号化手段203は、前記バッファメモリ202からの符号化データの復号化処理を行い、復号化した復号化画像データを後述する画像メモリ領域管理手段206からの画像メモリ領域信号により決定された再生画像メモリ204中の第1画像メモリ領域208、第2画像メモリ領域209、第3画像メモリ領域210、又は第4画像メモリ領域211に転送する。
【0081】
再生画像メモリ204は、例えば2Mb(500Kb×4)程度の容量を有しており、4フレーム分の復号化画像データを再生画像データとして蓄積可能である。前記復号化手段203で復号化された復号化画像データは、1表示画像単位で、再生画像メモリ204中の第1画像メモリ領域208から第4画像メモリ領域211のうちの1つに蓄積されることになる。
【0082】
表示領域切替手段205は、後述する画像メモリ領域管理手段206から次に表示すべき各画像メモリ領域の情報を表示データ領域信号として受けとり、表示データ領域信号に基づいて、第1画像メモリ領域208、第2画像メモリ領域209、第3画像メモリ領域210、及び第4画像メモリ領域211からのそれぞれの再生画像データを切り替え、表示機器(例えば、テレビモニタ)の同期信号に合わせて表示画像データとして出力する。
【0083】
画像メモリ領域管理手段206は、第1画像メモリ領域208、第2画像メモリ領域209、第3画像メモリ領域210、及び第4画像メモリ領域211のうちいずれの画像メモリ領域に、Iピクチャ、Pピクチャ、及びBピクチャのうちいずれのタイプの画像データが蓄積されているか、また、GOP中のどの順序で表示すべき画像か、また、現在表示中の領域は何処かを管理しており、前記復号化手段203による復号化画像データをどの領域に格納するか、さらには、次に表示可能な画像メモリ領域はどれであるのかを判断している。
【0084】
順方向通常再生時は、以上に述べた構成により動画像の再生を行い、図6に示すように、Bピクチャを復号するのに参照画像データとして必要なIピクチャとPピクチャが、第1、第2、及び第3画像メモリ領域に格納され、Bピクチャは第4画像メモリ領域に格納されることになる。
【0085】
次に、逆方向再生動作について、図2、図7、及び図8を参照しながら説明する。
【0086】
図7は、本発明の第2の実施形態による動画像復号化装置で逆方向再生を行う場合の、再生画像メモリ204中の第1画像メモリ領域208、第2画像メモリ領域209、第3画像メモリ領域210、及び第4画像メモリ領域211に蓄積されている復号化画像データのピクチャタイプと、表示出力のピクチャタイプの遷移状態を表している。
【0087】
図8は、本発明の第2の実施形態による動画像復号化装置で逆方向再生を行う再生モード切替制御を示すフローチャートである。
まず、再生モード切替手段207に、例えばリモコンなどから順方向通常再生から逆方向再生への再生モード切替が入力されると、再生モード切替手段207は、前記復号化手段203と前記画像メモリ領域管理手段206に再生モード切替信号を出力する(S801)。
【0088】
ここで、画像メモリ領域管理手段206は、図6に示すように、順方向再生時には常に、3画面分のIピクチャ、もしくはPピクチャの復号化画像データが再生画像メモリ204内に蓄積されるように制御している。
【0089】
次に、復号化手段203は、再生モード切替信号の入力により直ちに現在行っている復号化処理を停止し、逆方向再生のために符号化データ入力待ちの状態になる(S802)。
【0090】
画像メモリ領域管理手段206は、再生モード切替信号の入力により直ちに、現在表示中の画像情報から逆方向再生順で次に表示すべき画像が再生画像メモリ204中に有るか否か判断する(S803)。次に表示すべき画像データが再生画像メモリ204中にあれば(Yes)、次の表示タイミングで表示データ領域信号を表示領域管理手段205に出力してその画像を表示出力する(S806)。
【0091】
S803において判断した結果、次に表示すべき画像データが再生画像メモリ204中にない場合、画像メモリ領域管理手段206は、次に表示すべき画像の復号化処理のために必要な符号化データ要求をGOPデータ要求信号としてストリーム入力手段201に出力する。例えば、図4の第1の実施形態で説明したように、復号化画像データ'B13Dを表示中に逆方向再生モードへの切り替えが発生した場合、次に表示すべき復号化画像データ'B12Dは再生画像メモリ204中にないので、ストリーム入力手段201対して符号化データ'B12Eを含むGOPのデータを転送するようにGOPデータ要求信号を出力する。
【0092】
また、次に表示すべき画像データが再生画像メモリ204中にない場合、画像メモリ領域管理手段206は、表示すべき画像がBピクチャであるか否か判断する(S809)。
【0093】
ここで、復号化画像データ'B13Dを表示中に逆方向再生モードへの切り替えが発生した場合については、第1の実施形態において説明したので、別の例として図7に示すように、順方向再生モードにおいて復号化画像データ''B3Dを表示中に逆方向再生モードへの切り替えが発生した場合の逆方向再生動作について説明する。
【0094】
(1)逆方向再生に切り替った時、次に表示すべき画像、すなわち復号化画像データ''B3Dの1つ前に表示した復号化画像データ''I2Dは第2画像メモリ領域209中に蓄積されているので(S803で判断「Yes」)、次の表示タイミングに表示画像データとして表示出力するように、画像メモリ領域管理手段206が表示データ領域信号を表示領域切替手段205に出力する(S804)。
【0095】
ここで、第1画像メモリ領域208から第4画像メモリ領域211の中に、現在表示中の復号化画像データ''B3Dよりも順方向の表示順で後に表示すべき復号化画像データ''P5Dが蓄積されているが、このデータは表示の必要がなくなったので、画像メモリ領域管理手段206は、符号化画像データ''P5Dを蓄積している第3画像メモリ領域210のデータを無効化する。
【0096】
(2)次に、復号化画像データ''I2Dの表示の次に表示すべき、すなわち復号化画像データ''B3Dの2つ前に表示した復号化画像データ''B1Dは、再生画像メモリ204中のどの領域にも蓄積されていないので(S805で判断「No」)、新たに符号化データ''B1Eを復号しなければならない(S809で判断「Yes」)。符号化データ''B1Eの復号に必要な参照画像データ''I2Dと'P14Dはそれぞれ、第2画像メモリ領域209と第1画像メモリ領域208に蓄積されているので(S810で判断「Yes」)、画像メモリ領域管理手段206から符号化データ''B1Eを含むGOPデータの転送要求をGOPデータ要求信号としてストリーム入力手段201に出力する。
【0097】
復号化手段203は、符号化データ''B1Eが入力されるまでデータを読み飛ばし、再生画像メモリ204から転送される参照画像データ''I2Dと'P14Dを用いて符号化データ''B1Eのみの復号化を行い(S813)、画像メモリ領域管理手段206によってデータ無効化した第3画像メモリ領域210に復号化画像データ''B1Dを格納し(S816)、次の表示タイミングに表示画像データとして表示出力するように、画像メモリ領域管理手段206が表示データ領域信号を表示領域切替手段205に出力する(S817)。
【0098】
(3)復号化画像データ''B1Dの次に表示すべき、すなわち復号化画像データ''B3Dの3つ前に表示した復号化画像データ復号化画像データ''B0Dも、再生画像メモリ204中のどの領域にも蓄積されていない(S803で判断「No」、S809で判断「No」)。また、符号化データ''B0Dの復号に必要な参照画像データ''I2Dと'P14Dはそれぞれ、第2画像メモリ領域209と第1画像メモリ領域208に蓄積されているので(S810で判断「Yes」)、画像メモリ領域管理手段206から符号化データ''B0Eを含むGOPデータの転送要求をGGOPデータ要求信号としてストリーム入力手段201に出力する。
【0099】
ここで、画像メモリ領域管理手段206は、表示出力が復号化画像データ''I2Dに遷移すると、第4画像メモリ領域211に蓄積されている復号化画像データ''B3Dが不要になったと判断し、復号化手段203に対して、画像メモリ領域信号を出力することによって第4画像データ領域211への復号化画像データの蓄積を許可する。
【0100】
復号化手段203は、符号化データ''B1Eの復号化処理の後、符号化データ''B0Eが入力されるまでデータを読み飛ばし、再生画像メモリ204から転送される参照画像データ''I2Dと'P14Dを用いて符号化データ''B0Eのみの復号化を行い(S813)、画像メモリ領域管理手段206によって指示された第4画像メモリ領域211に復号化画像データ''B0Dを格納し(S816)、次の表示タイミングに表示画像データとして表示出力するように、画像メモリ領域管理手段206が表示データ領域信号を表示領域切替手段205に出力する(S817)。
【0101】
(4)復号化画像データ''B0Dの次に表示すべき復号化画像データ'P14Dは、第1画像メモリ領域208に現在蓄積されているので(S803で判断「Yes」)、復号化画像データ'P14Dを表示するまで第1画像メモリ領域208のデータを保持するように画像メモリ領域管理手段206によって管理する。
【0102】
(5)復号化画像データ'P14Dの次に表示すべき復号化画像データ'B13Dは、再生画像メモリ204中になく(S803で判断「No」、S809で判断「Yes」)、また、参照画像として必要な復号化画像データ'P11Dも再生画像メモリ204中にないため(S810で判断「No」)、画像メモリ領域管理手段206は、符号化データ'P11Eと'B13Eを含むGOPデータの転送要求をGOPデータ要求信号としてストリーム入力手段201に出力する(S811)。
【0103】
また、画像メモリ領域管理手段206は、表示出力が遷移するごとに再生画像メモリ204中の各画像メモリ領域の内容を確認し、不要になった領域を復号化手段203に対して通知していく。
【0104】
(6)復号化手段203は、符号化データ''B0Eの復号化処理の後、符号化データ'B13Eを復号化するために必要な参照画像として復号化画像データ'P11Dを準備するために、画像メモリ領域管理手段206から通知される使用可能な画像メモリ領域を用いて、符号化データ'I2E→'P5E→'P8E→'P11Dの順にIピクチャとPピクチャのみの復号化処理を行う(S812)。その後、再生画像メモリ204から転送される復号化画像データ'P11Dと'P14Dを参照画像として符号化データ'B13Eの復号化処理を行う(S813)。
【0105】
これ以降も同様にして、図8の再生モード切替制御を示すフローチャートに従って処理を行うと、図7に示すような等倍速の逆方向再生が実現できる。
【0106】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態による動画像再生装置およびその方法について図3を参照して説明する。
【0107】
図3は、本発明の第3の実施形態による動画像再生装置のブロック図であり、その構成は、第1の実施形態の場合と同様のスタートコード検出手段312とバッファメモリ管理手段313を含むとともに、第2の実施形態の場合と同様の第1画像メモリ領域308、第2画像メモリ領域309、第3画像メモリ領域310、及び第4画像メモリ領域311を有する再生画像メモリ304と、画像メモリ領域管理手段306を含んでいる。
【0108】
これによって、第1及び第2の実施形態で述べたそれぞれの効果を同時に実現することができる。
【0109】
【発明の効果】
以上のように、本発明にかかる動画像復号化装置および方法によれば、順方向通常再生から逆方向再生に再生モードを切り替えた場合、従来の動画像復号化装置で課題であったように、逆方向再生の表示画面が遷移している間に、最低2フレームのブランク期間が発生したり、順方向再生から逆方向再生に表示が遷移するのに長い時間がかかるということはなく、すぐに逆方向再生表示に切り替わるという効果がある。
【0110】
また、逆方向再生中に画像が途切れたり、それを回避するのに同一画像を繰り返し表示することなく、表示画面を見ている者に違和感を与えるという従来の問題点を解決し、高品質で滑らかな等倍速の逆方向再生を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態による動画像復号化装置のブロック図
【図2】 本発明の第2の実施形態による動画像復号化装置のブロック図
【図3】 本発明の第3の実施形態による動画像復号化装置のブロック図
【図4】 本発明の第1の実施形態での再生画像メモリ内容及び表示出力を示す逆方向再生遷移図
【図5】 本発明の第1の実施形態による逆方向再生動作を示す再生モード切替制御のフローチャート
【図6】 本発明の第2の実施形態での再生画像メモリ内容及び表示出力を示す順方向再生遷移図
【図7】 本発明の第2の実施形態での再生画像メモリ内容及び表示出力を示す逆方向再生遷移図
【図8】 本発明の第2の実施形態による逆方向再生動作を示す再生モード切替制御のフローチャート
【図9】 MPEG方式の符号化データ構成図
【図10】 従来の動画像復号化装置のブロック図
【図11】 従来構成での再生画像メモリ内容及び表示出力を示す順方向再生遷移図
【図12】 従来構成での再生画像メモリ内容及び表示出力を示す逆方向再生遷移図
【符号の説明】
101、201、301 ストリーム入力手段(データ先頭転送手段)
102、202、302 バッファメモリ
103、203、303 復号化手段
104、204、304 再生画像メモリ
105、205、305 表示領域切替手段
106、206、306 画像メモリ領域管理手段
107、207、307 再生モード切替手段
108、208、308 第1画像メモリ領域
109、209、309 第2画像メモリ領域
110、210、310 第3画像メモリ領域
111、312 スタートコード検出手段
112、313 バッファメモリ管理手段(データ先頭管理手段)
211、311 第4画像メモリ領域

Claims (2)

  1. 所定単位のシーケンスに従った符号化データを蓄積するバッファメモリと、該バッファメモリからの符号化データを復号化処理する復号化手段と、該復号化手段による復号化画像データを画像メモリ領域毎に複数画面分蓄積する再生画像メモリと、前記再生画像メモリ中に蓄積された復号化画像データのうち再生画像データとして表示出力すべき復号化画像データを選択し、再生画像データの出力切り替えを制御する表示領域切替手段とを備えた動画像復号化装置において、
    前記符号化データから、前記所定単位毎の画像についての符号化タイプ情報と表示順序情報を含む特定コードパターンを検出しコード検出信号として出力するスタートコード検出手段と、
    前記スタートコード検出手段からのコード検出信号と前記バッファメモリからの格納アドレス信号を受け、前記符号化データを前記バッファメモリに蓄積する場所を管理するための管理情報を得て、該管理情報に従って前記バッファメモリを制御して、前記符号化データを前記所定単位で前記復号化手段へと転送させ、また前記バッファメモリ内の前記符号化データを削除させるバッファメモリ管理手段と、
    順方向通常再生時には、前記所定単位のシーケンスで連続している符号化データのうちフレーム内予測符号化画像データと前方向予測符号化画像データの復号化画像データを、復号化順で常に、前記画像メモリ領域のうちの3つ以上に蓄積するように、また逆方向再生時には、前記フレーム内予測符号化画像データと前記前方向予測符号化画像データの復号化画像データが蓄積されている前記画像メモリ領域のうちのいずれかに、表示順序に応じて、双方向予測符号化画像データの復号化画像データを蓄積するように、前記各画像メモリ領域でのデータ蓄積内容を制御する画像メモリ領域管理手段を備えたことを特徴とする動画像復号化装置。
  2. 前記動画像復号化装置はさらに、前記バッファメモリ中に蓄積されている符号化データのうち符号化画像グループ毎の先頭データが蓄積されているアドレスを管理するデータ先頭管理手段と、前記画像メモリ領域管理手段からの先頭データ転送要求信号により、前記復号化手段に対して、前記符号化画像グループの前記先頭データから符号化データの転送を行うデータ先頭転送手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の動画像復号化装置。
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