JP2002010201A - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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JP2002010201A
JP2002010201A JP2000188909A JP2000188909A JP2002010201A JP 2002010201 A JP2002010201 A JP 2002010201A JP 2000188909 A JP2000188909 A JP 2000188909A JP 2000188909 A JP2000188909 A JP 2000188909A JP 2002010201 A JP2002010201 A JP 2002010201A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレーム周波数24Hzの順次走査信号を飛
び越し走査信号に変換して記録再生するVTRにおい
て、スロー再生時にテレシネ変換後の画像信号の動きが
不自然となる。 【解決手段】 選択手段1はATヘッドからどのフィー
ルドを再生したかという情報より、再生された飛び越し
走査信号に重複しているものがある場合、圧縮復号化手
段1005または遅延手段2より出力される重複した飛
び越し走査信号を選択しないことにより削除、または、
遅延手段2によりフィールド単位で遅延された同一時刻
のフレームを構成する2フィールドのフィールド画像で
重複した飛び越し走査信号を代替する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号や音声信
号等のデータを記録または再生する装置、例えばディジ
タルVTR等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、新しい放送方式として、HDTV
(高精細TV)方式が開発されており、米国においては
既にDTV放送として放送が開始されている。DTV放
送は、映像信号をISO/IEC 13818規格とし
て開示されているMPEG2方式で符号化して、例えば
Dolby Digital方式等の多チャンネルの音声信号ととも
にディジタル放送として放送するものである。ディジタ
ル放送では、映像信号を圧縮符号化しており、少ない周
波数帯域で多くのチャンネルを伝送することができ、高
画質化や多チャンネル化が可能となった。しかしなが
ら、米国のDTV放送においては、走査線数やフレーム
周波数の異なる18方式のフォーマットが規定されてお
り、放送業者毎に自由に選択して放送することが可能で
あり、これらの多数の放送フォーマットに対応したマル
チフォーマット対応型のVTRの開発が求められてい
る。
【0003】特に、HDTV方式に対応した取材用機器
やスタジオ用機器等は高価であるため、新たにHDTV
放送用素材を一から作り直すことは、コストや時間の面
からも極めて困難である。そこで、映画のフィルムをT
V用に変換して放送用素材が作られている。素材に映画
のフィルムを用いた場合、映画フィルムは、1秒間のコ
マ数が24枚、すなわちフレーム周波数が24Hzの順
次走査信号(以下、24p信号と称する)であるので、
従来のフィールド周波数60HzのTV信号を記録再生
するVTRに記録するためにはフレーム周波数の変換が
必要となる。映画をTV信号に変換することは、一般的
にはテレシネ変換と呼ばれている。テレシネ変換は、映
画フィルムの1コマから、時系列の順に2フールド、3
フィールド、2フィールド、3フィールドのフィールド
画像を作成することを繰り返すことにより、フレーム周
波数を変換する。しかしながら、テレシネ変換された信
号を従来のVTRで記録した場合、編集点を元のフィル
ムのコマの切れ目と一致させる必要があり、編集に制限
があるため、映画素材をそのまま、すなわちフレーム周
波数24HzでVTRに記録することが望まれていた。
【0004】以上説明した24p信号を記録するVTR
の一例として、HDTV信号を圧縮符号化し、SMPT
E279M規格で開示されているD5 VTRに記録再
生する、いわゆるHD−D5 VTRを用いて24p信
号を記録する方法について説明する。
【0005】図6は、走査線数1125本、有効走査線
数1080本、フレーム周波数が24Hzの映像信号
(以下1080/24p信号と称する)を記録可能なH
D−D5 VTRの映像信号処理部の構成を示したブロ
ック図である。
【0006】以下、有効走査線数1080本、フレーム
周波数が24Hzの順次走査方式映像信号を記録再生す
る方法について説明する。
【0007】入力端子1010には、1080/24p
信号が入力される。入力処理手段1000において入力
信号から同期信号を分離し、同期確立が行われる。次
に、変換手段1001において、順次走査信号から飛び
越し走査信号に変換し、擬似的なフィールド周波数48
Hzの飛び越し走査信号(1080/48i信号)に変
換する。変換手段1001における変換方法を図7に示
す。図7に示すように、1080/24p信号1フレー
ム分の画像信号のうち、奇数ラインのデータを1080
/48i信号の第一フィールドに、偶数ラインのデータ
を1080/48i信号の第二フィールドに割り当て、
擬似的な飛び越し走査信号に変換する。
【0008】次に、圧縮符号化手段1002において、
フィールド単位でDCT(DiscreteCosine Transform)
を用いた圧縮符号化が行われて、データ量が約1/4に
圧縮された圧縮符号化データ1011を得る。圧縮符号
化データ1011は、記録処理手段1003において、
誤り訂正符号の付加、同期信号の付加、テープに記録す
るための変調等の記録処理が行われて記録信号1012
がテープ1016上に記録される。
【0009】次に、再生処理手段1004において、テ
ープ1016から再生された再生データ1013を復調
し、同期信号の検出、誤り訂正等の再生処理が行われ
て、圧縮符号化データ1014が復元される。そして、
圧縮復号化手段1005において圧縮符号化手段100
2と逆の処理が行われ、フィールド周波数48Hzの飛
び越し走査信号が復元される。逆変換手段1006にお
いては、フィールド周波数48Hzの疑似飛び越し走査
信号2フィールド分を合成して1フレームの画像信号と
することで、フレーム周波数24Hzの順次走査信号
(1080/24p信号)が復元される。そして、出力
処理手段1007において同期信号の付加等が行われて
出力端子1015から出力される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成において、+1倍速以上の可変速再生を行った場合
に問題点が発生する。従来の記録再生装置において、ド
ラム上にAT(オートトラッキング)ヘッドを搭載して
いれば、+1倍速以上の可変速再生時にもATヘッドが
記録トラック上をトレースするため、ノイズの無い再生
が行える。しかしながら、+1倍速以上の可変速再生時
にはヘッドがトレースするトラックは不連続になるた
め、必ず再生信号データのフィールドが不連続となる。
【0011】例えば、ATヘッドがフィールド単位で記
録トラックをトレースする場合、図8に示すように、再
生信号フィールドに不連続点が発生する。図8はテープ
の再生速度を+1倍速より若干早くして再生した場合の
再生データのフィールド情報を示している。図8におい
て、再生信号フィールドのf1は第一フィールド、f2
は第二フィールドの信号が再生されたことを表してい
る。通常は第一フィールド、第二フィールドの順に再生
されるが、図8の矢印で示される不連続点においては、
第一フィールド、または、第二フィールドが連続して再
生される。上記再生信号フィールドに不連続点が発生し
た場合、逆変換手段1006においてフィールド信号か
らフレーム信号に変換し、24p信号として出力した場
合、24p信号の1フレーム分の画像信号が、記録フレ
ームの異なるフレームの画像信号から構成されてしまう
ことになる。この場合、テレシネ変換して60Hzに変
換して出力した場合、出力画像の時間軸が逆転すること
があるため、画像の動きがおかしくなってしまうという
問題点があった。
【0012】以下、図9で詳しく説明する。図9におい
て、例えば、f1(2)と表記した()の中の数字は各
再生データの元々の記録フレーム番号を表し、f1
(2)は記録フレーム番号2の第一フレームを表してい
る。例えば、図9において、24Hz出力フレーム番号
が3の再生信号は、記録フレーム番号3のフレームの第
二フィールドf2(3)と、記録フレーム番号4の第一
フィールドf1(4)によって構成されている。この場
合に、テレシネ変換を行うと、図9において、60i出
力フレーム番号3のフレームと60i出力フレーム番号
4のフレームの境界部においては、記録フレーム番号4
の第一フィールドの画像信号と記録フレーム番号3の第
二フィールドの画像信号の順に表示される。従ってTV
モニター上では、フレーム番号4、フレーム番号3の順
で表示されるので、時間軸上で画像の表示順が逆転する
ため、動きの大きい画像では、動きが不自然になってし
まうという問題点があった。24p信号をそのまま表示
できるTVモニターは一般的ではないので、通常は、2
4p信号をテレシネ変換して60i信号としてTVモニ
ターに表示することが一般的であるが、この場合、画像
の動きが不自然となり大きな問題点となっていた。
【0013】また、テープの再生速度を変化させるとと
もに、ヘッドを搭載したドラムの回転数をテープの再生
速度に応じて変化させて再生を行う(一般的にはプログ
ラム再生と呼ばれている)場合、ヘッドとテープ間の相
対速度は変化しないため、ヘッドが記録トラック上をト
レースするが、この場合においても出力信号の1フレー
ムが別の記録フレームの画像信号から構成されることが
あるため、テレシネ変換して60i信号とした場合に、
可変速再生時と同様に画像の動きが不自然となるという
問題点があった。
【0014】本発明は上記問題点を解決するもので、可
変速再生時あるいはプログラム再生時の出力画像の時間
軸が逆転することを防止し、動きの不自然さを解消する
ことが可能なVTRを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の記録再生装置は、+1倍速以外で再生した
場合に、欠落している分割画像の削除、または、同一時
刻のフレーム画像を構成する分割画像で欠落している分
割画像の代替を行い、重複している分割画像がある場
合、重複している分割画像を削除、または、同一時刻の
フレーム画像を構成する分割画像で重複している分割画
像の代替を行う。
【0016】この構成によって、本発明の記録再生装置
は、記録媒体の再生速度が+1倍速以外の場合において
も、出力順次走査信号の各フレーム画像を必ず同一時刻
のフィールド画像で構成させることができるので、可変
速再生時あるいはプログラム再生時の出力画像の時間軸
が逆転することを防止し、動きの不自然さを解消するこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の第1の発明は、順次走査
信号の各フレーム画像を所定の分割画像に分割して記録
再生し、再生した前記分割画像より前記フレーム画像を
再構成して順次走査信号として出力する記録再生装置で
あって、再生した前記分割画像において、欠落している
分割画像がある場合、前記欠落している分割画像の削
除、または、同一時刻の前記フレーム画像を構成する前
記分割画像で前記欠落している分割画像を代替し、再生
した前記分割画像において、重複している分割画像があ
る場合、前記重複している分割画像を削除、または、同
一時刻の前記フレーム画像を構成する前記分割画像で前
記重複している分割画像を代替することを特徴とする記
録再生装置であり、出力順次走査信号より欠落または重
複している分割画像をなくすことにより、出力順次走査
信号の各フレーム画像を必ず同一時刻のフィールド画像
で構成させることができる。
【0018】また、本発明の第二の発明は、フレーム周
波数が24Hzの順次走査信号をフィールド周波数48
Hzの飛び越し走査信号に変換して、フィールド単位で
記録再生を行い、再生した2フィールドの前記飛び越し
走査信号を合成して1フレームの順次走査信号として出
力する記録再生装置であって、記憶媒体の再生速度が1
倍速以上である場合、欠落している飛び越し走査信号の
削除、または、同一フレームを構成する前記飛び越し走
査信号で前記欠落している飛び越し走査信号を代替する
ことを特徴とする記録再生装置であり、出力順次走査信
号より欠落した飛び越し走査信号をなくすことにより、
1倍速以上の可変速再生時に、出力順次走査信号の各フ
レーム画像を必ず同一時刻のフィールド画像で構成させ
ることができる。
【0019】本発明の第3の発明は、フレーム周波数が
24Hzの順次走査信号をフィールド周波数48Hzの
飛び越し走査信号に変換して、フィールド単位で記録再
生を行い、再生した2フィールドの飛び越し走査信号を
合成して1フレームの順次走査信号として出力する記録
再生装置であって、記録媒体の再生速度が−1倍速から
+1倍速の間の場合、重複して再生された前記順次走査
信号を削除、または、同一時刻のフレームの前記順次走
査信号を構成する2フィールドの前記飛び越し走査信号
で前記重複して再生された前記順次走査信号を代替する
ことを特徴とする記録再生装置であり、出力順次走査信
号より重複する飛び越し走査信号をなくすことにより、
−1倍速から1倍速の可変速再生時に、出力順次走査信
号の各フレーム画像を必ず同一時刻のフィールド画像で
構成させることができる。
【0020】本発明の第4の発明は、フレーム周波数2
4Hzの入力順次走査信号をフィールド周波数48Hz
の飛び越し走査信号に変換し、フィールド単位で記録再
生を行い、再生した2フィールド分の飛び越し走査信号
を合成して1フレーム分の順次走査信号として出力する
記録再生装置であって、記憶媒体の再生速度を+1倍速
以上とし、さらに磁気ヘッドを搭載したドラムの回転数
を記録媒体の再生速度と同一割合で増加させて再生した
場合、欠落している飛び越し走査信号の削除、または、
同一時刻のフレームを構成する前記飛び越し走査信号で
前記欠落している飛び越し走査信号を代替することを特
徴とする記録再生装置であり、出力順次走査信号より欠
落した飛び越し走査信号をなくすことにより、+1倍速
以上のプログラム再生時に、出力順次走査信号の各フレ
ーム画像を必ず同一時刻のフィールド画像で構成させる
ことができる。
【0021】本発明の第5の発明は、フレーム周波数2
4Hzの順次走査信号をフィールド周波数48Hzの飛
び越し走査信号に変換し、フィールド単位で記録再生を
行い、再生した2フィールドの飛び越し走査信号を合成
して1フレーム分の順次走査信号として出力する記録再
生装置であって、記録媒体の再生速度を+1倍速以下と
し、さらに磁気ヘッドを搭載したドラムの回転数を記録
媒体の再生速度と同一割合で減少させて再生した場合、
重複して再生された前記飛び越し走査信号を削除、また
は、同一時刻のフレームの前記順次走査信号を構成する
2フィールドの前記飛び越し走査信号で前記重複して再
生された前記飛び越し走査信号を代替することを特徴と
する記録再生装置であり、出力順次走査信号より、重複
する飛び越し走査信号をなくすことにより、+1倍速以
下のプログラム再生時に出力順次走査信号の各フレーム
画像を必ず同一時刻のフィールド画像で構成させること
ができる。
【0022】(実施の形態1)本実施の形態では、特殊
再生時で再生速度が+1倍速以上の再生速度でテープを
再生する場合について説明する。
【0023】図1は、本発明の記録再生装置の構成を示
すブロック図である。
【0024】図1において、1は映像データ17と遅延
映像データ18のいずれかを選択して映像データ19と
して出力する選択手段、2は映像データ17をフィール
ド単位で遅延させる遅延手段、1000は入力端子10
より入力された映像信号をシリアルパラレル変換、同期
信号の分離などを行い、映像データ11を出力する入力
手段、1001は順次走査信号の映像データ11を飛び
越し走査信号の映像データ12へ変換する変換手段、1
002は映像データ12にフィールド単位でDCTを用
いた圧縮符号化を行い圧縮符号化データ13を出力する
圧縮符号化手段、1003は圧縮符号化データ13に誤
り訂正符号、同期信号の付加、テープに記録するための
変調などの記録処理を行い、記録データ14をテープ1
016に記録する記録手段、1004はテープ1016
より再生した再生データ15を復調し、再生処理して復
調再生データ16を出力する再生処理手段、1005は
復調再生データ16に圧縮符号化手段1002と逆の処
理を行い、映像データ17を出力する圧縮復号化手段、
1006は飛び越し走査信号の映像データ19を順次走
査信号の映像データ20に変換する逆変換手段、100
7は映像データ20に同期信号の付加、パラレルシリア
ル変換を行った映像信号を出力端子22に出力する出力
手段である。
【0025】本実施の形態では、走査線数1125本、
有効走査線数1080本、フレーム周波数24Hzの映
像信号(1080/24p信号)を記録可能なディジタ
ルVTRを例にとって説明する。
【0026】以下、図1を用いて本発明の記録再生装置
を詳細に説明する。
【0027】入力端子10に、SMPTE(Society of
Motion Picture and Television Engineers)274M
規格等で開示されている周波数約1.5GHzのシリア
ルディジタル信号として1080/24p信号が入力さ
れ、入力手段1000において、シリアルパラレル変換
および同期信号の分離等の入力処理が行われる。入力手
段1000から出力される映像データ11は、変換手段
1001において、従来の技術で説明した方法と同一の
方法を用いて、順次走査信号から飛び越し走査信号へ変
換される。すなわち、奇数ラインのデータを第一フィー
ルドに、偶数ラインのデータを第二フィールドに割り当
て、フレーム周波数24Hzの順次走査信号からフィー
ルド周波数48Hzの飛び越し走査信号に変換する。飛
び越し走査信号に変換された映像データ12は、圧縮符
号化手段1002においてフィールド周波数48Hzの
フィールド単位でDCTを用いた圧縮符号化が行われ
て、データ量が約1/4に圧縮された圧縮符号化データ
13を得る。圧縮符号化データ13は、記録処理手段1
003において、誤り訂正符号の付加、同期信号の付
加、テープに記録するための変調等の記録処理が行われ
て記録データ14がテープ1016上に記録される。
【0028】次に、再生処理手段1004において、テ
ープ1016から再生された再生データ15を復調し、
再生処理が行われて、復調再生データ16が復元され
る。そして、圧縮復号化手段1005において圧縮符号
化手段1002と逆の処理が行われ映像データ17が復
元される。遅延手段2は、圧縮復号化手段1005の出
力する映像データ17をフィールド(48Hz)単位で
1フィールドまたは複数フィールド遅延する。ここで、
ドラム上にATヘッドを搭載するとすると、選択手段1
は、ATヘッドがトレースする記録トラックのフィール
ド番号の情報から、圧縮復号化手段1005の出力する
映像データ17と、遅延手段2においてフィールド単位
で遅延された遅延映像データ18のうち一方を選択して
出力する。
【0029】以下、選択手段1の動作について詳細に説
明する。
【0030】まず、通常再生時、すなわち、不連続点が
ない場合。選択手段1は圧縮復号化手段1005の出力
する映像データ17を選択して出力する。
【0031】次に、特殊再生時で再生速度が正方向に1
倍速以上、すなわち+1倍速以上でテープを再生した場
合について説明する。再生速度が+1倍速以上の場合で
もATヘッドを搭載すれば、例えば+2倍速まで記録ト
ラック上をトレースすることができ、ノイズの無い再生
が可能であるが、+1倍速以上で再生するため、ヘッド
がトレースするトラックは不連続となり、再生信号のフ
ィールドが不連続となる。図2は再生速度が+1倍速よ
り若干早い場合の選択手段1および遅延手段2の動作を
説明するタイミングチャートを示す。
【0032】図2において、再生信号フィールドのf1
は第一フィールド、f2は第二フィールドの信号が再生
されたことを表している。また、図2において、例え
ば、f1(2)と表記した()中の数字は各再生信号の
元々の記録フレーム番号を表している。例えば、f1
(2)は記録フレーム番号2の第一フィールドを示す。
図2に示すように、再生信号フィールドは、通常再生時
はf1、f2の繰り返しとなるが、再生速度が+1倍速
以上の場合、f1、f1またはf2、f2と同じフィー
ルドが連続する場合が発生する。
【0033】まず、選択手段1は24Hz出力フレーム
番号1のフレームにおいて、ATヘッドより、記録フレ
ーム番号1の第一フィールドf1(1)を読み出し、続
いて第二フィールドf1(2)を読み出す情報を得、2
4Hz出力フレーム番号1において、第一フィールド
側、第二フィールド側共に、圧縮復号化手段1005の
出力する映像データ17を選択する。同様に、24Hz
出力フレーム番号2のフレームにおいて、第一フィール
ド側、第二フィールド側共に、圧縮復号化手段1005
の出力する映像データ17、すなわち記録フレーム番号
2の第一フィールドf1(2)、第二フィールドf2
(2)を選択する。
【0034】次に、選択手段1はATヘッドから、24
Hz出力フレーム番号3のフレームにおいて、記録フレ
ーム番号3の第二フィールドf2(3)の後、記録フレ
ーム番号4のフレームの第一フィールドを読み出す情報
を受ける。選択手段1は記録フレーム番号3の第一フィ
ールドf1(3)が欠落していることから、第二フィー
ルドf2(3)の映像データを、第一フィールドf1
(3)の映像データで代替する。すなわち、選択手段1
は図2の選択手段出力フィールドに示すように、記録フ
レーム番号3の第二フィールドの映像データf2(3)
を連続して出力する。この場合、選択手段1は、24H
z出力フレーム番号3のフレームにおいて、第一フィー
ルド側は圧縮復号化手段1005の出力する映像データ
17を選択し、第二フィールド側は、遅延手段2で1フ
ィールド分遅延された記録フレーム番号3の第二フィー
ルドの映像データを選択する。
【0035】また、選択手段1はATヘッドからの情報
より、24Hz出力番号フレーム番号8のフレームにお
いて、記録フレーム番号9の第二フィールドf2(9)
が欠落していることから、第一フィールドf1(9)の
映像データを第二フィールドf2(9)の映像データで
代替する。すなわち、選択手段1は同図の選択手段出力
フィールドに示すように、f1(9)で示す記録フレー
ム番号9の第一フィールドの映像データを連続して出力
するよう動作する。この場合、選択手段1は、24Hz
出力フレーム番号9のフレームにおいて、第一フィール
ド側は圧縮復号化手段1005の出力する映像データ1
7を選択し、第二フィールド側は、遅延手段2で1フィ
ールド分遅延された記録フレーム番号9の第一フィール
ドの映像データを選択する。
【0036】図2に示すように、選択手段1より出力さ
れる映像データ19の1フレーム画像を構成する2フィ
ールド分の画像信号は必ず同一記録フレームの画像信号
の組み合わせで構成されている。同一記録フレームの画
像信号の組み合わせには、記録フレーム番号で示すフレ
ームを構成している、(第一フィールド、第二フィール
ド)、(第一フィールド、第一フィールド)、(第二フ
ィールド、第二フィールド)の組み合わせが考えられ、
片方のフィールドが欠落している場合には、存在する方
のフィールドを連続して出力する。
【0037】また、24Hz出力フレーム番号6のフレ
ームにおいて、記録フレーム番号6の第一フィールドf
1(6)は第二フィールドが欠落しているが、図2の選
択手段出力フィールドにおいて、+1倍速以上の再生映
像のフレーム数として矛盾が生じないよう削除される。
すなわち、記録フレーム番号2において、第一フィール
ドの画像データを追加した分、記録フレーム6の第二フ
ィールドの画像データを削除する。この場合は、3フレ
ーム毎に欠落していないフィールドによる代替、削除の
動作を交互に行って、全体のフレーム数を調整する。
【0038】選択手段1の出力する映像データ19は、
逆変換手段1006において、図2の60i出力信号に
示すように、フィールド周波数48Hzの飛び越し走査
信号からフレーム周波数24Hzの順次走査信号に変換
される。次に、出力手段1007において同期信号の付
加およびパラレルシリアル変換が行われて、周波数約
1.5GHzのシリアルディジタル信号として出力端子
22から出力される。
【0039】以上示したように、再生速度が+1倍速以
上の場合において、出力する順次走査信号の各フレーム
画像は、必ず記録フレーム番号が同一記録フレームの第
一および/または第二フィールドの画像データの組み合
わせで構成されており、図2に示すようにテレシネ変換
して60i信号に変換した場合においても、記録フレー
ム番号の時間軸が入れ替わることが無いため、従来のよ
うに画像の時間軸が逆転して画像の動きが不自然になる
ことが防止され、TVモニター上で画像の動きが不自然
になるという問題点が発生しない。
【0040】なお、本実施の形態では、選択手段1は3
フレーム毎に、代替、削除の動作を交互に行ったが、こ
れに限定するものではなく、再生速度に応じて、代替、
削除のタイミングは調整される。
【0041】(実施の形態2)本実施の形態では、特殊
再生時で再生速度が負方向の1倍速(−1倍速)から、
正方向の1倍速(+1倍速)までの再生速度でテープを
再生した場合について説明する。本実施の形態における
記録再生装置の構成は実施の形態1と同等であり、選択
手段1と遅延手段2の動作が異なるのみであるため、以
下選択手段1と遅延手段2の動作についてのみ説明す
る。
【0042】再生速度が−1倍速から+1倍速の間の場
合、ATヘッドがトレースする記録トラックのフィール
ド番号は必ず連続あるいは同一フィールドの繰り返しと
なるため、再生信号のフィールド番号も連続あるいは同
一フィールドの繰り返しととなる。図3は再生速度が−
1倍速から+1倍速の間におけるタイムチャートであ
り、再生速度が約0・8倍速の場合を説明する図であ
る。図3において、再生信号フィールドのf1は第一フ
ィールド、f2は第二フィールドの信号が再生されたこ
とを表している。また、図3において、例えば、f1
(2)と表記した()の数字は各再生信号の元々の記録
フレーム番号を表している。
【0043】図3に示すように、再生速度が−1倍速か
ら+1倍速の間の場合、再生信号フィールドのf1から
f2への変化、または、f2からf1への変化のとき、
変化の前後のフィールド番号は必ず連続となる。また
0.8倍速の場合、5フィールドに1回、同一フィール
ドのデータを連続して再生する。ここで、ドラム上にA
Tヘッドを搭載するとすると、選択手段1は、ATヘッ
ドがトレースする記録トラックのフィールド番号の情報
から、圧縮復号化手段1005の出力する映像データ1
7と、遅延手段2においてフィールド単位で遅延された
遅延映像データ18のうち一方を選択して出力する。
【0044】以下、図3を用いて選択手段1の動作につ
いて説明する。
【0045】まず、選択手段1は24Hz出力フレーム
番号1のフレームにおいて、ATヘッドより、記録フレ
ーム番号1の第一フィールドf1(1)を読み出し、続
いて第二フィールドf1(2)を読み出す情報を得る。
この時点で、選択手段1は次に読み出されるフレームが
同一フィールドの繰り返しであるかどうか分からないの
で、何も動作しない。次に、選択手段1はATヘッドよ
り、24Hz出力フレーム番号2のフレームにおいて、
記録フレーム番号2のフレームの第一フィールドf1
(2)を読み出し、続いて第二フィールドf2(2)を
読み出す情報を得る。この時点で、選択手段1は次のフ
レームを構成する映像データが揃っているので、第一フ
ィールド側出力には記録フレーム番号1の第一フィール
ドの映像データf1(1)を、第二フィールド側出力に
は記録フレーム番号1の第二フィールドの映像データf
2(1)を出力する。この場合、選択手段1は、遅延手
段2で2フィールド分遅延された記録フレーム番号1の
第一フィールドf1(1)および第二フィールドの映像
データf2(1)を選択して出力する。
【0046】次に、選択手段1はATヘッドより、24
Hz出力フレーム番号3のフレームにおいて、記録フレ
ーム番号2の第二フィールドf2(2)を読み出し、続
いて記録フレーム番号3の第一フィールドf1(3)を
読み出す情報を得る。この時点で、選択手段1は、次の
記録フレーム番号2のフレームを構成する映像データが
揃っているので、第一フィールド側出力には記録フレー
ム番号2の第一フィールドの映像データf1(2)を、
第二フィールド側出力には記録フレーム番号2の第二フ
ィールドの映像データf2(2)を出力する。この場
合、選択手段1は、遅延手段2で2フィールド分遅延さ
れた記録フレーム番号2の第一フィールドf1(2)お
よび第二フィールドの映像データf2(2)を選択して
出力する。
【0047】さらに、選択手段1はATヘッドより、2
4Hz出力フレーム番号4のフレームにおいて、記録フ
レーム番号3の第二フィールドf2(3)を読み出し、
続いて記録フレーム番号4の第一フィールドf1(4)
を読み出す情報を得る。この時点で、選択手段1は、記
録フレーム番号2の第二フィールドf2(2)が重複し
て存在し、記録フレーム番号3のフレームを構成する映
像データが揃っているので、第一フィールド側出力には
記録フレーム番号3の第一フィールドの映像データf1
(3)を、第二フィールド側出力には記録フレーム番号
3の第二フィールドの映像データf2(3)を出力し、
重複して読み出された記録フレーム番号2の第二フィー
ルドf2(2)を削除する。この場合、選択手段1は、
遅延手段2で1フィールド分遅延された記録フレーム番
号2の第一フィールドf1(3)および第二フィールド
の映像データf2(3)を選択して出力する。
【0048】また、24Hz出力フレーム番号5,6の
フレームにおいて、記録フレーム番号4のフレームが連
続して出力されているが、これは重複して読み出された
記録フレーム番号4の第二フィールドf2(4)を削除
し、−1倍速から1倍速の再生映像のフレーム数として
矛盾が生じないように記録フレーム番号4のフレームを
連続して出力する。この場合、24Hz出力フレーム番
号5,6のフレームにおいて、選択手段1は、遅延手段
2でそれぞれ、2フィールド分、4フィールド分遅延さ
れた記録フレーム番号4の第一フィールドf1(4)お
よび第二フィールドの映像データf2(4)を選択して
出力する。すなわち、重複して読み出された記録フレー
ム番号2の第二フィールドf2(2)、記録フレーム番
号4の第二フィールドf2(4)の2フィールド(=1
フレーム)を記録フレーム4の1フレーム分で代替して
いる。この場合、4フレーム毎に、重複している2フィ
ールドを同一フレームを構成する2フィールドで代替
し、全体のフレーム数を調整する。
【0049】このように、0.8倍速の場合、5フィー
ルドに1回、同一フィールドのデータを連続して再生す
ることから、5フィールドに1回の同一フィールドのデ
ータを出力しないよう遅延手段2による遅延量を可変に
している。
【0050】以上示したように遅延手段2における遅延
量は可変であり、1フィールド遅延から複数フィールド
遅延までの遅延が可能である。選択手段1の出力する映
像データ19は、逆変換手段1006において順次走査
信号に変換され出力手段1007で出力処理を行った
後、出力端子22から出力される。このとき、出力する
順次走査信号の各フレーム画像は必ず同一記録フレーム
番号の第一フィールドおよび第二フィールドの画像デー
タで構成されるため、図3に示したように、テレシネ変
換を行って60i信号に変換した場合でも、画像の時間
軸が入れ替わることが無いため、TVモニター上で画像
の動きが不自然になるという問題点が発生しない。
【0051】なお、本実施の形態では0.8倍速の場合
について説明したが、これに限定するものではなく、
0.8倍速以外の速度で再生する場合にも、遅延量を可
変することにより、選択手段1から出力される順次走査
信号の各フレーム画像は必ず同一記録フレーム番号の第
一フィールドおよび第二フィールドの画像データで構成
することができる。
【0052】また、本実施の形態では、重複したフィー
ルドを削除した分、全体のフレーム数の調整するために
同一フレームを構成する2フィールドで代替するタイミ
ングを4フレーム毎としたが、これに限定するものでは
なく、代替するタイミングは再生速度に応じて調整す
る。
【0053】(実施の形態3)本実施の形態では、+1
倍速以上でプログラム再生した場合の処理について説明
する。本実施の形態における記録再生装置の構成は実施
の形態1と同等であり、選択手段1と遅延手段2の動作
が異なるのみであるため、選択手段1と遅延手段2の動
作についてのみ説明する。
【0054】プログラム再生とは、テープの再生速度を
変化させるとともに、ヘッドを搭載したドラムの回転数
をテープの再生速度に応じて変化させて再生を行うもの
で、ヘッドとテープ間の相対速度が変化しないため、ヘ
ッドが記録トラック上を自動的にトレースするものであ
って、記録時間に対して再生時間を若干変化させること
ができる。例えば、60分間記録されたテープを59分
間で再生するといった再生時間の調整が可能となる再生
方式である。
【0055】以下、プログラム再生で、再生速度を+1
倍速以上とした場合について図4を用いて説明する。
【0056】プログラム再生で、+1倍速以上で再生し
た場合、ヘッドは記録トラック上を全てトレースする
が、再生処理手段1004において、再生フィールドの
一部をスキップする。例えば、プログラム再生時に、テ
ープから1秒間に62フィールドのデータが再生された
場合、再生処理手段1004において2フィールド分の
データをスキップして、再生処理手段1004からは1
秒間に60フィールドのデータを出力する。よって、再
生フィールドに不連続点が生じる。
【0057】図4はプログラム再生において、再生速度
を+1倍速より若干早く再生した場合のタイムチャート
である。図4において、再生信号フィールドのf1は第
一フィールド、f2は第二フィールドの信号が再生され
たことを表している。また、図4において、例えば、f
1(2)と表記した()中の数字は各再生信号の元々の
記録フレーム番号を表している。
【0058】図4に示すように再生信号フィールドは、
通常再生時はf1、f2の繰り返しとなるが、再生速度
が+1倍速以上の場合、再生信号フィールドが不連続と
なりf1、f1またはf2、f2が発生する。遅延手段
2は、圧縮復号化手段1005の出力する映像データ1
7をフィールド(48Hz)単位で1フィールドまたは
複数フィールド遅延する。選択手段1は、圧縮復号化手
段1005の出力する映像データ17と、遅延手段2に
おいてフィールド単位で遅延された遅延映像データ18
のうち一方を選択して出力する。
【0059】図4を用いて選択手段1の動作について説
明する。
【0060】まず、選択手段1は24Hz出力フレーム
番号1のフレームにおいて、ATヘッドより、24Hz
出力フレーム番号1のフレームにおいて、記録フレーム
番号1の第一フィールドf1(1)を読み出し、続いて
第二フィールドf1(2)を読み出す情報を得、第一フ
ィールド側、第二フィールド側共に、圧縮復号化手段1
005の出力する映像データ17を選択する。同様に、
24Hz出力フレーム番号2のフレームにおいて、第一
フィールド側、第二フィールド側共に、圧縮復号化手段
1005の出力する映像データ17、すなわち記録フレ
ーム番号2の第一フィールドf1(2)、第二フィール
ドf2(2)を選択する。
【0061】次に、選択手段1はATヘッドからの情報
により、24Hz出力フレーム番号3のフレームにおい
て、記録フレーム番号3の第二フィールドの映像データ
f2(3)が欠落していることより、第一フィールドの
映像データf1(3)で代替して映像データf2(3)
として出力する。この場合、選択手段1は、24Hz出
力フレーム番号3のフレームにおいて、第一フィールド
側は圧縮復号化手段1005の出力する映像データ17
を選択し、第二フィールド側は、遅延手段2で1フィー
ルド分遅延された記録フレーム番号3の第一フィールド
の映像データを選択する。
【0062】また、24Hz出力フレーム番7、8のフ
レームにおいて、記録フレーム番号8の第一フィールド
f1(8)が欠落しているが、選択手段1は+1倍速以
上の再生映像のフレーム数として矛盾が生じないよう削
除される。すなわち、24Hz出力フレーム番号3のフ
レームにおいて、記録フレーム番号3の第二フィールド
の画像データを追加した分、記録フレーム番号8の第二
フィールドの画像データを削除する。この場合、8フレ
ーム毎に削除、8フレームにおける3フレーム目で代替
の動作が行われて、全体のフレーム数を調整している。
【0063】選択手段1の出力する映像データ19は、
逆変換手段1006において、フィールド周波数48H
zの飛び越し走査信号からフレーム周波数24Hzの順
次走査信号に変換され、出力手段1007において同期
信号の付加およびパラレルシリアル変換が行われて、周
波数約1.5GHzのシリアルディジタル信号として出
力端子22から出力される。
【0064】なお、本実施の形態では、第一フィールド
の映像データのみが読み出された場合について説明した
が、第二フィールドの映像データのみが読み出された場
合には、第二フィールドの映像データを連続して出力す
ることで、必ず同一記録フレームの飛び越し走査信号の
組み合わせで、1フレームの順次走査信号が構成するこ
とができる。
【0065】以上のように、プログラム再生時に再生速
度を+1倍速以上とした場合においても、出力する順次
走査信号の各フレーム画像は、必ず記録フレーム番号が
同一時刻の第一および/または第二フィールドの画像デ
ータの組み合わせで構成されており、図4に示すように
テレシネ変換して60i信号に変換した場合において
も、画像の時間軸が入れ替わることが無いため、TVモ
ニター上で画像の動きが不自然になるという問題点が発
生しない。
【0066】なお、本実施の形態では、選択手段1は8
フレーム毎に削除、8フレームにおける3フレーム目で
代替の動作を行ったが、これに限定するものではなく、
再生速度に応じて、代替、削除のタイミングは調整され
る。
【0067】(実施の形態4)本実施の形態では、+1
倍速以下でプログラム再生した場合の処理について説明
する。本実施の形態における記録再生装置の構成は実施
の形態1と同等であり、選択手段1と遅延手段2の動作
が異なるのみであるため、以下選択手段1と遅延手段2
の動作についてのみ説明する。
【0068】プログラム再生で、+1倍速以下で再生し
た場合、ヘッドは記録トラック上を全てトレースする
が、再生処理手段1004において、再生フィールドの
一部を重複して出力する。例えば、プログラム再生時
に、テープから1秒間に58フィールドのデータが再生
された場合、再生処理手段1004において2フィール
ド分のデータを重複して出力し、再生処理手段1004
からは1秒間に60フィールドのデータを出力する。よ
って、再生信号フィールドが同一フィールドの繰り返し
となる場合が発生する。
【0069】図5はプログラム再生において、再生速度
が+1倍速より若干遅い場合のタイミングチャートであ
る。図5において、再生信号フィールドのf1は第一フ
ィールド、f2は第二フィールドの信号が再生されたこ
とを表している。また、図5において、例えば、f1
(2)と表記した()中の数字は各再生信号の元々の記
録フレーム番号を表している。図5に示すように、再生
信号フィールドは通常再生時はf1、f2の繰り返しと
なるが、再生速度が+1倍速以下の場合、再生信号フィ
ールドが同一フィールドが連続する場合があり、f1、
f1またはf2、f2の場合が発生する。遅延手段2
は、圧縮復号化手段1005の出力する映像データ17
をフィールド(48Hz)単位で1フィールドまたは複
数フィールド遅延する。選択手段1は、圧縮復号化手段
1005の出力する映像データ17と、遅延手段2にお
いてフィールド単位で遅延された遅延映像データ18の
うち一方を選択して出力する。
【0070】図5を用いて選択手段1の選択方法につい
て説明する。
【0071】まず、選択手段1は24Hz出力フレーム
番号1のフレームにおいて、ATヘッドより、記録フレ
ーム番号1の第一フィールドf1(1)を読み出し、続
いて第二フィールドf1(2)を読み出す情報を得る。
この時点で、選択手段1は次に読み出されるフレームが
同一フィールドの繰り返しであるかどうか分からないの
で、何も動作しない。次に、選択手段1はATヘッドよ
り、24Hz出力フレーム番号2のフレームにおいて、
記録フレーム番号2のフレームの第一フィールドf1
(2)を読み出し、続いて第二フィールドf2(2)を
読み出す情報を得る。この時点で、選択手段1は次のフ
レームを構成する映像データが揃っているので、第一フ
ィールド側出力には記録フレーム番号1の第一フィール
ドの映像データf1(1)を、第二フィールド側出力に
は記録フレーム番号1の第二フィールドの映像データf
2(1)を出力する。この場合、選択手段1は、遅延手
段2で2フィールド分遅延された記録フレーム番号1の
第一フィールドf1(1)および第二フィールドの映像
データf2(1)を選択して出力する。
【0072】次に、選択手段1は、ATヘッドより、2
4Hz出力フレーム番号3のフレームにおいて、記録フ
レーム番号1の第一フィールドf1(3)を連続して読
み出した情報を得る。この時点で、選択手段1は、次の
記録フレーム番号2のフレームを構成する映像データが
揃っているので、第一フィールド側出力には記録フレー
ム番号2の第一フィールドの映像データf1(2)を、
第二フィールド側出力には記録フレーム番号2の第二フ
ィールドの映像データf2(2)を出力する。この場
合、選択手段1は、遅延手段2で2フィールド分遅延さ
れた記録フレーム番号1の第一フィールドf1(2)お
よび第二フィールドの映像データf2(2)を選択して
出力する。
【0073】さらに、選択手段1はATヘッドより、2
4Hz出力フレーム番号4のフレームにおいて、記録フ
レーム番号3の第二フィールドf2(3)を読み出し、
続いて記録フレーム番号4の第一フィールドf1(4)
を読み出す情報を得る。この時点で、選択手段1は、記
録フレーム番号3の第一フィールドf1(3)が重複し
て存在することから、再生映像のフレーム数に矛盾が生
じないよう、重複して読み出された第一フィールドf1
(3)を削除し、再度、記録フレーム番号2のフレーム
を出力する。この場合、選択手段1は、遅延手段2で4
フィールド分遅延された記録フレーム番号2の第一フィ
ールドf1(2)および第二フィールドの映像データf
2(2)を選択して出力する。
【0074】このように、+1倍速以下の場合、同一フ
ィールドの映像データを連続して再生することから、再
生映像のフレーム数に矛盾が生じないよう、遅延手段2
の遅延量を可変にし、重複したフィールドの映像データ
を削除し、重複する映像データを2フィールドの削除に
対して同一フレームを構成する2フィールドで代替す
る。
【0075】選択手段1の出力する映像データ19は、
逆変換手段1006において、フィールド周波数48H
zの飛び越し走査信号からフレーム周波数24Hzの順
次走査信号に変換され、出力手段1007において同期
信号の付加およびパラレルシリアル変換が行われて、周
波数約1.5GHzのシリアルディジタル信号として出
力端子22から出力される。遅延手段2における遅延量
は可変であり、1フィールド遅延から複数フィールド遅
延までの遅延が可能である。
【0076】以上のようにプログラム再生時に、再生速
度を+1倍速以下とした場合において、出力する順次走
査信号の各フレーム画像は必ず同一記録フレーム番号の
第一フィールドおよび第二フィールドの画像データで構
成されるため、図5に示したように、テレシネ変換を行
って60i信号に変換した場合でも、画像の時間軸が入
れ替わることが無いため、TVモニター上で画像の動き
が不自然になるという問題点が発生しない。
【0077】なお、重複したフィールドの画像データを
削除した分、いずれかのフレームで代替する調整は本実
施の形態で説明したタイミングに限定するものではな
く、再生速度に応じて、タイミングの調整を図る。
【0078】なお、本発明で説明したテレシネ変換は本
発明における記録再生装置内部で行ってもよく、このと
きは、逆変換手段1006の後段にテレシネ変換手段を
追加すればよい。また、テレシネ変換手段を内部に持
ち、出力端子を2系統持つことで、1080/24p信
号と、1080/60i信号を同時に出力することも可
能である。また、テレシネ変換手段を外部に持った場合
においても、本発明により、テレシネ変換後の映像の動
きがおかしくなることがないという効果が発揮される。
【0079】また、本発明において同一フィールド画像
を連続して出力する場合には、画面上のフリッカを防止
するため、画面の垂直方向にフィルター処理を行っても
良いことはいうまでもない。
【0080】また、本発明では、1080/24p信号
を記録再生するとしたが、これに限らず、走査線数75
0本、有効走査線数720本、フレーム周波数24Hz
の順次走査信号(720/24p信号)においても同様
に適応されることはいうまでもない。
【0081】また、本発明においてフィールド周波数6
0Hzと表記したものは、フィールド周波数59.94
Hzであってもよく、またフレーム周波数24Hzと表
記したものは、フレーム周波数23.976Hzであっ
てもよいことはいうまでもない。
【0082】また、本発明において、入出力はシリアル
ディジタルインターフェイス信号であるとしたがシリア
ルインターフェイスに限らずパラレルインターフェイス
であってもよいことは明らかである。
【0083】また、本発明では、ディジタルVTRにお
ける一例を示したが、本発明はディジタルVTRに限定
せず、例えば光ディスクやハードデスク等にも適応され
ることはいうまでもない。
【0084】また、本発明の記録再生装置の構成は実施
の形態に示した構成に限定するものではなく、可変速再
生時やプログラム再生時に、欠落、または重複したフィ
ールド画像に対して、削除または代替処理を行い、出力
映像信号の1フレーム画像を構成する2フィールド分の
画像信号を、必ず同一記録フレームの画像信号の組み合
わせにするこができる構成であればよい。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、記録媒体の再生速度が
+1倍速以外の場合においても、出力順次走査信号の各
フレーム画像を必ず同一時刻のフィールド画像で構成さ
せることができるので、可変速再生時あるいはプログラ
ム再生時にテレシネ変換後の出力画像の時間軸が逆転す
ることを防止し、動きの不自然さを解消することが可能
となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録再生装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における出力信号のタイ
ミングチャート
【図3】本発明の実施の形態2における出力信号のタイ
ミングチャート
【図4】本発明の実施の形態3における出力信号のタイ
ミングチャート
【図5】本発明の実施の形態4における出力信号のタイ
ミングチャート
【図6】従来の記録再生装置の構成を示すブロック図
【図7】変換手段における順次走査信号から飛び越し走
査信号への変換方法を示す図
【図8】従来の記録再生装置における再生信号フィール
ドを説明する図
【図9】従来の記録再生装置における出力信号のタイミ
ングチャート
【符号の説明】
1 選択手段 2 遅延手段 1000 入力手段 1001 変換手段 1002 圧縮符号化手段 1003 記録処理手段 1004 再生処理手段 1005 圧縮復号化手段 1006 逆変換手段 1007 出力手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順次走査信号の各フレーム画像を所定の
    分割画像に分割して記録再生し、再生した前記分割画像
    より前記フレーム画像を再構成して順次走査信号として
    出力する記録再生装置であって、 再生した前記分割画像において、欠落している分割画像
    がある場合、前記欠落している分割画像の削除、また
    は、同一時刻の前記フレーム画像を構成する前記分割画
    像で前記欠落している分割画像を代替し、 再生した前記分割画像において、重複している分割画像
    がある場合、前記重複している分割画像を削除、また
    は、同一時刻の前記フレーム画像を構成する前記分割画
    像で前記重複している分割画像を代替することを特徴と
    する記録再生装置。
  2. 【請求項2】 フレーム周波数が24Hzの順次走査信
    号をフィールド周波数48Hzの飛び越し走査信号に変
    換して、フィールド単位で記録再生を行い、再生した2
    フィールドの前記飛び越し走査信号を合成して1フレー
    ムの順次走査信号として出力する記録再生装置であっ
    て、 記憶媒体の再生速度が1倍速以上である場合、欠落して
    いる飛び越し走査信号の削除、または、同一時刻のフレ
    ームを構成する前記飛び越し走査信号で前記欠落してい
    る飛び越し走査信号を代替することを特徴とする記録再
    生装置。
  3. 【請求項3】 フレーム周波数が24Hzの順次走査信
    号をフィールド周波数48Hzの飛び越し走査信号に変
    換して、フィールド単位で記録再生を行い、再生した2
    フィールドの飛び越し走査信号を合成して1フレームの
    順次走査信号として出力する記録再生装置であって、 記録媒体の再生速度が−1倍速から+1倍速の間の場
    合、重複して再生された前記順次走査信号を削除、また
    は、同一時刻のフレームの前記順次走査信号を構成する
    2フィールドの前記飛び越し走査信号で前記重複して再
    生された前記順次走査信号を代替することを特徴とする
    記録再生装置。
  4. 【請求項4】 フレーム周波数24Hzの入力順次走査
    信号をフィールド周波数48Hzの飛び越し走査信号に
    変換し、フィールド単位で記録再生を行い、再生した2
    フィールド分の飛び越し走査信号を合成して1フレーム
    分の順次走査信号として出力する記録再生装置であっ
    て、 記憶媒体の再生速度を+1倍速以上とし、さらに磁気ヘ
    ッドを搭載したドラムの回転数を記録媒体の再生速度と
    同一割合で増加させて再生した場合、欠落している飛び
    越し走査信号の削除、または、同一時刻のフレームを構
    成する前記飛び越し走査信号で前記欠落している飛び越
    し走査信号を代替することを特徴とする記録再生装置。
  5. 【請求項5】 フレーム周波数24Hzの順次走査信号
    をフィールド周波数48Hzの飛び越し走査信号に変換
    し、フィールド単位で記録再生を行い、再生した2フィ
    ールドの飛び越し走査信号を合成して1フレーム分の順
    次走査信号として出力する記録再生装置であって、 記録媒体の再生速度を+1倍速以下とし、さらに磁気ヘ
    ッドを搭載したドラムの回転数を記録媒体の再生速度と
    同一割合で減少させて再生した場合、重複して再生され
    た前記飛び越し走査信号を削除、または、同一時刻のフ
    レームの前記順次走査信号を構成する2フィールドの前
    記飛び越し走査信号で前記重複して再生された前記飛び
    越し走査信号を代替することを特徴とする記録再生装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003079684A1 (fr) * 2002-03-20 2003-09-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif d'imagerie video, dispositif de conversion video, et dispositif d'edition video
KR100813436B1 (ko) 2006-12-21 2008-03-13 주식회사 휴맥스 영상 재생 장치 및 영상 재생 방법

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WO2003079684A1 (fr) * 2002-03-20 2003-09-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif d'imagerie video, dispositif de conversion video, et dispositif d'edition video
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