JP2002009089A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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Abstract
であるシリコン上と比べ、形成される酸化膜の厚さが厚
くなるため、ウエット処理などにより酸化膜を同時にか
つ完全に除去するのが困難であった。 【解決手段】 素子分離領域及び少なくとも素子分離領
域に隣接した素子領域をレジスト層で覆う工程と、ソー
ス、ドレイン領域及びゲート電極上の前記酸化膜を酸処
理及び異方性エッチングにより完全に除去する工程を有
する。
Description
法に係わり、特にシリサイド層を含むトランジスタの構
造及び製造方法に関する。
達成されてきたが、スケーリングされないパラメーター
の存在により、これまでの高速化が難しくなってきてい
る。微細化に伴う、拡散層のシート抵抗、コンタクト抵
抗、ゲート電極の抵抗の増大が問題となってきており、
これを解決する手段として、自己整合的にシリサイド層
をソース、ドレイン及びゲート電極に張り付けるという
サリサイド構造が提案されている。従来のサリサイド構
造の製造方法を以下に説明する。素子分離領域の形成さ
れた半導体基板上にポリシリコンからなるゲート電極を
形成する。次に、素子領域上に第1の酸化膜を形成した
後、リンをイオン注入する。
CF4 、N2 、H2 混合ガスあるいはCHF3 、COの
混合ガスを用い、エッチバックすることにより、ゲート
電極の側部にゲート側壁を形成する。次に、素子領域上
に第2の酸化膜を形成し、ゲート電極及びゲート側壁さ
らに素子分離領域をマスクにヒ素をイオン注入する。続
いて、不純物の活性化の熱処理を行い、LDD型のソー
ス、ドレインを形成する。次にサリサイドの工程に入
る。
膜を希HF液を用い、除去した後で、Tiを堆積し、熱
処理を施すことにより、シリコンとTiの接触する部分
をシリサイド化させる。次に、側壁上及び素子分離領域
上の未反応のTiを硫酸と過酸化水素水の混合液によ
り、選択的にエッチング除去する。その後、層間絶縁膜
の堆積、コンタクト開口、配線形成など通常の工程を経
て、自己整合型シリサイド層を有するNMOSトランジ
スタは完成する。
ドの形成方法では、TiSi2 の主な拡散種がSiであ
るため、シリサイド形成時にSiの移動に伴う膜の這い
上がりが発生しやすく、導通してしまい、歩留まりが低
下するといった問題があった。さらに、側壁形成の際
に、デポ膜が付着し、これがTiと反応してシリサイド
膜の選択形成が崩れるといった問題があった。
後に、ゲート電極及びソース、ドレイン領域上に形成さ
れた酸化膜を除去するが、この酸化膜の除去が完全でな
いとTiSi2 膜の形成の選択性が十分にとれない。し
かし、ゲート電極材料のポリシリコン上では拡散層であ
るシリコン上と比べ、形成される酸化膜の厚さが厚くな
るため、ウエット処理などにより酸化膜を同時にかつ完
全に除去するのが困難であった。これは、処理時間を長
くして、ポリシリコン上の酸化膜を完全に除去しようと
すると、フィールドエッジ部の後退が生じてしまい、接
合リークの原因となるからである。
た微細な素子間配線を通常の配線技術を用いて行おうと
すると、配線用の物質をあらためて形成し、これを加工
することが必要となり、工程が複雑になるという問題が
生じていた。
ャネル効果を抑制するために基板濃度が増大するが、そ
のためにソース、ドレインとなる高濃度の拡散層と基板
との接合容量が増加し、デバイスの高速化にとって大き
な障害となっていた。
に素子分離領域を形成する工程と、この半導体基板上に
ゲート絶縁膜を形成する工程と、このゲート絶縁膜上に
ゲート電極材を堆積させる工程と、前記ゲート絶縁膜及
びゲート電極材をパターニングしてゲート電極を形成す
る工程と、前記半導体基板全面に酸化膜を形成する工程
と、この酸化膜上からイオン注入を行い、ソース、ドレ
インを形成する工程と、前記素子分離領域及び少なくと
も素子分離領域に隣接した素子領域をレジスト層で覆う
工程と、ソース、ドレイン領域及びゲート電極上の前記
酸化膜を酸処理及び異方性エッチングにより完全に除去
する工程と、このソース、ドレイン領域及びゲート電極
上に自己整合で選択的にシリサイド層を形成する工程と
を含む半導体装置の製造方法を提供することを特徴とす
る。
ストパターンに覆われており、酸系の処理を用いてもフ
ィールドの後退は起こらない。
MOSを例にとり図1を用いて説明する。
板101上に20nmの厚さの熱酸化膜を形成し、しき
い値制御用およびパンテスルーストッパ用のボロンのイ
オン注入を行う。
ート酸化膜103を形成した後、350nmの厚さのポ
リシリコンを堆積し、POCl3 中850℃で30分の
熱処理を施し前記ポリシリコンをN+ 化させる。次に、
N+ 化されたポリシリコンをパターニングし、ゲート電
極104を形成する。
yO2 雰囲気で行ない、ゲート電極104表面および素
子領域(ソース/ドレイン形成予定域)上に酸化膜10
5を形成する。次に、基板表面にリンを40keV、7
E13cm-2の条件でイオン注入し、N- 層を形成す
る。次に、LPCVD法で窒化膜を15nmの厚さに堆
積する。
チングにより、ゲート電極側部に側壁106を形成す
る。次いで、850℃、DryO2 雰囲気で熱酸化し、
素子領域上に酸化膜107を15nm程度形成する。
-2の条件でイオン注入し、1000℃で20秒間N2 中
で活性化し、ソース/ドレイン領域108を形成する
(図1(a) )。これから、サリサイドの工程に入る。
およびゲート電極上の熱酸化膜105を除去した後、T
iおよびTiN膜を連続で、それぞれ20nm、50n
mスパッタ法により堆積し、続いて、750℃、N2 中
で30秒間熱処理を施し、ソース/ドレインおよびゲー
トポリシリコン電極上のTiをシリサイド化し、TiS
i2 層109を形成する。このあと、側壁および素子分
離領域上の未反応のTiを硫酸および過酸化水素水の混
合液で完全にエッチング除去する(図1(b) )。
種はSiであり、シリサイドの這い上がりが考えられる
が、N2 中でアニールすることにより、Ti表面からは
窒化が、Si界面ではシリサイド化が進行するため、這
い上がりは抑えられる。また、キャップとして用いたT
iNは、膜ストレスと考えられる作用により、SiのT
i中の拡散を抑えることができ、これによっても図2
(a),(b) に示したような這い上がりを抑えることがで
きる。
壁形成条件によっては、ゲートおよびソース/ドレイン
の導通が生じるという新しい不良モードがあることが判
明した。
ガス系により、対Siの選択比を上げた場合に生じやす
い現象で、側壁上にデポされるフロロカーボン膜とスパ
ッタしたTiが反応することにより導電膜が形成され導
通がゲートとソース/ドレイン間で起きる(図3 (a),
(b) )。
果、CHF3 のみでエッチングした場合が最も、前述の
ブリッジング(シリサイドの這い上がりによる導通では
ない)が生じにくいことが明らかとなった。これはTi
などのシリサイドをソース/ドレインやゲートに貼りつ
けることによって初めて問題となってくる現象で、シリ
サイド膜を貼りつけないトランジスタでは全く問題とは
ならない。Tiなどの金属と、上述のデポ膜がシリサイ
デーションのアニールにより反応することがこの導通の
本質的な問題である。図4,図5にゲートとドレインの
導通を調べた実験結果(1ウエハ−,37チップ)を示
す。測定パターンは図6に示すもので、側壁の周辺長は
25mm,n+ polyゲートとn+ 拡散層とのリーク
を調べている。図4(a) は本発明のリーク電流とゲート
電圧の関係を示す結果、図5(a)は従来例(CHF3 /
CO)のリーク電流とゲート電圧の関係を示す結果であ
る。図4(b) ,図5(b) はリーク電流が10-9Aとなる
に必要なゲート電圧の分布である。本発明(図4 (a),
(b) )では、ゲート酸化膜のトンネル電流が流れはじめ
るVG =7Vまでリーク電流は抑えられているが、従来
例図5 (a),(b) では、いくつかのチップでブリッジン
グが生じていることが明らかである。以上のブリッジン
グ(不良)をμ−AESで分析してみるとCとTiが検
出され、側壁上にデポされるフロロカーボン膜とTiと
の反応で、導電膜が形成されやすいことが判明した。な
お、選択エッチング終了後は、通常の層間膜形成,コン
タクト開孔,配線工程などを経て、LDD型−サリサイ
ドNMOSFETは完成する。本発明の実施例ではNM
OSを取りあげ説明したが、PMOSであってもCMO
Sであってもかまわない。また、LDD構造であって
も、GDD構造であっても、シングルドレイン構造であ
ってもよい。
が単層でリン拡散polyシリコンを用いたが、イオン
注入で形成しても、ゲートパターニング前に絶縁膜を堆
積し、ポリサイド構造をつくった上で、ゲート電極をパ
ターニングしてもよい。また、シリサイドはソース/ド
レイン上にのみ選択的に形成してよい。
LPCVD法などによる酸化膜を用いても、また酸化膜
と窒化膜の複合膜を用いてもCHF3 ガスを用いて形成
するかぎりかまわない。
い場合でも、ブリッジングが生じるモードがあることに
ついて述べたが、拡散種が金属である場合、例えばNi
Siなどのシリサイドの選択形成にも本発明を適用でき
る。さらに、選択CVD(TiCl4 ガス)などにより
サリサイド構造を実現してもよい。その他、本発明の主
旨を逸脱しない範囲で種々変形して利用できる。
13を参照しながら説明する。本実施例では、まず、P
型基板201上にpウエル領域(図示せず)を形成す
る。
膜202を500オングストロームの厚さに形成し、次
いでLPCVD法を用いて、窒化膜203および酸化膜
204をそれぞれ2000オングストローム,2500
オングストロームの厚さに堆積する(図7(a) )。
成し、これをマスクにRIE法により、酸化膜204,
窒化膜203をエッチングし、開口部205を形成す
る。さらにレジストを除去する(図7(b) )。次に、例
えば160℃の熱リン酸溶液に浸し開口部205内の露
出した窒化膜203を選択的にサイドエッチングする。
スクに前記開口部内に例えばθ=45°の大斜角の回転
イオン注入で、リンを1×1014cm2 のドーズ量注入
し、不純物層206を形成する(図8(a) )。
トエッチングもしくはRIEで除去した後、酸化膜20
4をマスクにシリコン基板201を例えば8000オン
グストロームの深さエッチングし、トレンチを形成す
る。次いで、このトレンチ内にP型の不純物、例えばB
F2 を50keVで2×1013cm-2注入する。このイ
オン注入はθ=0°もしくは7°の角度で行ない、トレ
ンチの下部にのみ選択的にP型層207を形成する(図
8(b) )。尚、この際BF2 イオン注入に先だち、トレ
ンチのコーナー部をまるめるためのCDE処理、熱処理
工程を加えてもよい。
をエッチング除去し、さらに900℃で熱酸化を行い、
トレンチ内に500オングスロトームの熱酸化膜を形成
する(図9(a) )。次にLPCVD法で全面に酸化膜2
08を8000オングトロームの厚さに堆積する(図9
(b) )。
記酸化膜208を削る。この際、窒化膜203は良好な
ストッパとなり、基板表面は完全に平坦化された形状と
なる(図10(a) )。次に、残存する窒化膜203を熱
リン酸で選択的に除去する(図10(b) )。ここで、素
子分離形成が終了する。
20オングストロームの厚さに形成し、Bを65ke
V、5E12cm-2の条件で注入する。この熱酸化膜を
NH4F液で除去した後、800℃の酸化によりゲート
酸化膜209を70オングストロームの厚さに形成す
る。
VD法で3500オングストロームの厚さに堆積し、8
50℃、60分のリン拡散工程の後フォトリソグラフィ
ー工程、RIE工程を経て、前記ポリシリコン210を
パターニングしゲート電極210を形成する。その後、
900℃、10分の酸化によりポリシリコン210の上
部および側部に後酸化膜211を形成する。続いて、リ
ンを40keV,6×1012cm-2の条件で注入し、N
- イオン注入層212を形成する。次にLPCVD法で
SiNを1000オングストロームの厚さに堆積させ、
RIE法でエッチバックし、側壁213を形成する。続
いて、850℃で10nmの厚さの酸化膜を形成し、A
sを5×1015cm-2、50keVで注入し、N+ イオ
ン注入層214を形成する。次に1000℃、20秒の
RTAを行ない、不純物を活性化する。次に、この基板
を希HF溶液(100:2)に4分浸し、ゲート電極2
10、高濃度ソース/ドレイン領域214上の酸化膜を
除去する。
ロームの厚さに堆積し、N2 中で700℃、30秒間ア
ニールし、ゲート電極210上、およびソース/ドレイ
ン214上にTiSi2 215を形成する。
択的に除去した後、900℃で20秒間アニールし、T
iSi2 を低抵抗層であるC54構造に変える(図1
1)。尚、トレンチ内に埋め込まれた酸化膜208の形
状は、T字形状であり、上部が基板表面より高くなって
いる(図10(b) )。これは、素子分離領域形成後のエ
ッチング工程により、中央部がけずられ、最終的な素子
分離領域のトレンチ形状は図11に示すように上部が基
板表面とほぼ等しい高さとなるためである。その後は従
来技術と同様、絶縁膜の堆積、コンタクトホールの開
口、配線を施し表面をパッシベートすることでnMOS
FETは完成する。
を垂直にエッチングしているが、20°程度の逆テーパ
状にも加工することができる。この場合、素子分離領域
の仕上り形状は図12のようになる。また、図9(a) に
示す工程の後、窒化膜203を熱リン酸で選択的に除去
してもよい(図13(a) )。
厚さの窒化膜を堆積させた後、酸化膜208を堆積さ
せ、CMP法で表面を研磨し、酸化膜208をトレンチ
内部にうめ込む。次いでストッパに用いた窒化膜を熱リ
ン酸で除去する(図13(b) )。その後は、上記工程と
同様にしてMOSFETは完成する。上記実施例ではn
MOSの場合について説明したが、レジストのパターニ
ング工程を追加することでCMOSにも適用できる。ま
た、空洞形成後のイオン注入は前記実施例では一回行な
っていたが、2つの角度に分けて行なってもさしつかえ
ない。さらにトランジスタのソース/ドレイン構造は、
LDDである必要はなく、シングルドレインであっても
かまわない。その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で
種々変形してこれを用いることができる。
図、図14乃至図15を用いて説明する。P型基板30
1上に素子分離領域302を形成した後、しきい値制御
用のチャネルイオン注入(P型)を行なう。次にゲート
酸化膜303を7nmの厚さに形成し、ポリシリコン3
04をLPCVD法により3000オングストロームの
厚さに堆積する。続いて、POCl3 中で850℃、6
0分の熱処理を施すことにより、ポリシリコン304に
リンをドープさせる。次に、フォトリソグラフィ−工程
を通じ、ポリシリコンのパターニングをRIE法で行な
い、ゲート電極304を形成する。
ンのコーナをまるめるための、後酸化を900℃、10
分、Dry雰囲気中で行なう。この時、ソース/ドレイ
ン形成予定域上では約150オングストローム、ゲート
電極304上では約600オングストロームの熱酸化膜
305が形成される(図14(a) )。
化膜302をマスクに基板上にリンを7E13cm-2、
50keVでイオン注入し、N- イオン注入層307を
形成する。
nm堆積し、エッチバックすることにより、ゲート電極
304の側部にゲート側壁306を形成する(図14
(b) )。さらにDryO2 中で900℃、10分の熱酸
化を行い、第2の後酸化膜308を形成した後、ゲート
電極304およびゲート側壁306およびフィールド酸
化膜302をマスクにヒ素を50keV、3E15cm
-2の条件でイオン注入し、N+ イオン注入層309を形
成する。続いて、1000℃、20秒のRTA(Rapid
Thermal Anneal)により不純物の活性化を行なう。以上
のようにして、LDD型のソース/ドレイン307,3
09が形成される(図15(a) )。次に、サリサイド形
成工程を行う。
ン310を形成した後、希HF(100:2)液により
ソース/ドレイン309上の酸化膜308を除去し、シ
リコン基板を露出させる。このとき、フィールドエッヂ
部では、先に形成した、酸化膜308が残置し、オーバ
ーハング部311が形成される。このとき、ゲート電極
304上には、ソース/ドレイン上と多量のリンを含ん
だポリシリコンとの酸化レートの差により、酸化膜30
8が残置している。
り、上述の酸化膜308を完全に除去する。このとき、
RIEにより、C,F,Oなどがゲート電極304中に
打ち込まれるが、このRIEによりゲートポリシリコン
膜の膜質を改変させ、シリサイド形成核を多量に発生さ
せる。次に、レジストパターン310を除去し、高融点
金属、例えばTi薄膜312をスパッタ法により20n
mの厚さに堆積させる(図16(a) )。続いて、Arあ
るいはN2 雰囲気で750℃、30秒のRTAを行な
い、Siと接したTiを反応させ、シリサイド層313
を形成する。
により、未反応のTiを選択的に除去する。このとき、
前記混合液はフィールド酸化膜302およびシリサイド
膜313には何ら影響をおよぼさない(図16(b) )。
以上のようにして、ゲートおよびソース/ドレイン上に
は、シリサイド層が自己整合的に形成される。この後
は、層間絶縁膜の堆積工程,リフロー工程,コンタクト
開孔工程,配線工程など通常の工程を経てMOSFET
は完成する。上述の実施例ではNMOSのLDD型構造
を例にとり説明したが、もちろんCMOS工程であって
もかまわない。また、ゲート電極がnMOSにはn+ p
oly,pMOSにはp+ polyを用いるdual−
gate型の構造であってもよい。
リコンを用いたが、Wsixなどのポリサイド構造を用
いてもよい。また、ポリシリコン堆積、不純物導入に続
き、SiO2 膜を堆積した後にゲート電極のパターニン
グを行なうこともできる。この時には、前記SiO2 膜
と、先に形成されている熱酸化膜をCHF3 /CO系の
RIEにより除去することが可能である。さらに、本実
施例ではゲート側壁306の形成後に第2の後酸化を行
なっているが、この工程は省略してもさしつかえない。
を追加してもよい。また、スパッタの前処理に逆スパッ
タを用いてもよい。さらに、本実施例では高融点金属と
して、Tiをとりあげたが、Co,Niなどの金属であ
ってもさしつかえない。
)、第2のRTA、例えば900℃、20分間を行な
い、シリサイド層をより安定化(C54構造)すること
もできる。フィールドエッヂカバーのマスク形成には、
例えば素子領域規定用マスクの反転マスク開口部を1μ
m程度以内でせまくしたものと、ゲート電極形成用マス
クを0.3μm程度太くしたものの論理和を用いること
ができる。その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、
種々変形して、これを利用できる。
の酸化膜の除去が完全なものとなり、且つ、フィールド
の後退が迎えられるため、従来問題となっていたフィー
ルドエッヂ寄因の接合リークの増大を防ぐことができる
(図17)。また、HF時間の延長によるリークレベル
の増大(図18)も、防ぐことができる。
増大させることができ、ゲート電極上のシリサイド膜が
安定になるため、細線の場合でも従来問題となっていた
シート抵抗の上昇を迎えることができる(図19)。よ
って、リフロー熱工程でおこるシリサイドのアグロメレ
ーションによるシート抵抗の増大をも防ぐ効果がある。
以上のように、本発明では、ゲートポリシリコン上での
安定した成膜(低いシート抵抗)と接合リーク抑制を同
時に実現することが可能となる。
乃至図25を参照しつつ説明する。
域402,p−well領域403を形成した後、通常
の素子分離工程を経て、素子分離酸化膜404を形成す
る。さらにp−MOSFETを形成すべきn−well
領域402、及びn−MOSFETを形成すべきp−w
ell領域403に、それぞれ、目途とすべきしきい値
電圧を得るに必要なイオン注入を行い不純物濃度を調整
する。
た後、ゲート電極を構成するポリシリコンを堆積しこれ
をRIEすることでゲート電極405,406を形成す
る。さらにLDD領域407,408をイオン注入によ
り形成した後、側壁材としてスパッタ法により炭素40
9を1000オングストロームの厚さに堆積する(図2
0 (a),(b) )。
9を残したい部分と、配線を形成したい領域のレジスト
をリソグラフィー法により選択的に除去する。続いて、
フッ素を含む酸素プラズマを例えば酸素流量:100s
ccm、RF・power:300W,圧力:40mT
orrの条件で発生させ、炭素膜409をRIEすると
同時にオーバーエッチングをかけることで配線を形成し
たい領域の素子分離酸化膜404を若干エッチングする
(図21 (a),(b) )。その後、残存するレジスト41
2を硫酸と過酸化水素水の混合液で処理し剥離する。
層410,411を形成するため、リソグラフィー法を
用いて、選択的に適宜の核種をイオン注入し、これを例
えば窒素中1000℃−20秒の急速加熱処理RTAで
活性化する。この過程で、ゲート電極を構成するポリシ
リコン405,406もそれぞれの導電型に活性化さ
れ、cual−gate−LDD−CMOS構造が達成
される(図22)。
たい素子分離用酸化膜の表面を希フッ酸を含むエッチン
グ液で剥離し、この後、全面に例えばTi及びTiNを
200オングストローム、700オングストロームの厚
さにスパッタ法にて堆積し、例えば750℃−30秒の
RTAを窒素雰囲気中で施す。
リシリコンゲート405,406上、及び、配線を形成
すべく選択的にプラズマ処理された素子分離酸化膜40
4の当該部分の表面下、100〜300オングストロー
ム程度の深さで選択的に化学反応し、導電性の高い物質
404´を形成する。
素子分離用の酸化膜下に形成されたTiを含む導電性の
層を、AES分析法により、酸化膜表面から深さ方向に
調べた化学組成の分布を示す。この図より、酸化膜の表
面より100〜150オングストロームの深さにTiを
含む導電性の領域が形成されていることが明らかであ
る。
TiNを、例えば硫酸と過酸化水素水の混合液で選択的
に剥離する。最後に、残存している炭素膜と炭素側壁を
酸素アッシャーにて剥離し、ローカルインターコネクシ
ョンを具備したC−MOS−LDD−サリサイド素子が
達成される(図23 (a),(b) )。
ンターコネクション等形成し、従来の手法に基づいて、
層間膜413、配線用金属414等を形成し必要な配線
を完成させ、半導体装置を完成させる。この際、結線を
形成しなくとも、ソース、ドレイン等の電極を実質的に
素子分離酸化膜上にまでひきだし、この電極とのコンタ
クトを素子分離酸化膜上でおこなうことにより、ソー
ス、ドレイン領域を縮小しつつ安定したコンタクトを形
成することもできる(図25)。
サイドプロセスに対して本発明の手法を適用した場合を
示したが、その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種
々変形してこれを適用できる。
リサイド工程に於けるソース、ドレイン拡散層、並びに
ゲートポリシリコン上のシリサイド化と兼用することが
できるため、配線工程をきわめて簡略化できる。
全面コンタクトが自己整合的に形成できる。その上、こ
のコンタクトはもともと同じ材質でできているためコン
タクト不良が生じない。
フィを用いて自由に形成でき抵抗等を削減できる。さら
に、結線に利用しなくても実質的にソース、ドレイン拡
散層を素子分離酸化膜上に拡張することができるため、
ソース、ドレイン拡散層の横幅を短縮し、基板との容量
を低減しつつ、この電極へのコンタクト余裕を確保でき
る。
用することで、酸素プラズマ処理と炭素側壁のRIEを
兼用することができ、工程を短縮できる。炭素膜は、周
辺素子分離酸化膜上に残存しており、この部分でのTi
との反応を完全にブロックする。その上、この炭素膜は
酸化膜のTiスパッタ前処理として希HF酸処理へのバ
リアとしても働き、この部分の酸化膜の後退を防ぐ。
酸素アッシャーにより容易に除去可能であり、側壁部を
除去することによりサリサイド工程に於けるブリッジン
グを完全に抑制できる。この際、導電性物質は酸化膜表
面にではなく、ある深さ以降に存在しているので、この
アッシャー処理で影響されることはない。又、配線にと
もない、新たな構成物を必要とせず、段差も生じない。
その他の絶縁膜(例えば層間絶縁膜)に適応することも
できるし、その他様々な素子間の結線、電極引き出し、
埋めこみ電極の形成等を含めきわめて広範な適応範囲を
もつ。
参照しながら説明する。まず、半導体基板501上に素
子分離領域502を形成し、全面に絶縁膜503を60
オングストロームの厚さに堆積する。次に、ゲート電極
材、例えばポリシリコン膜を2000オングストローム
の厚さに堆積させ、リソグラフィー工程により、ゲート
電極504を形成する。次に、基板表面に、例えばAs
を40keV、7.0E13/cm2 の条件でイオン注
入し、第1の低濃度拡散層505を形成する(図26
(a) )。
1000オングストロームの厚さに堆積させ、RIE法
によりゲート側壁506を形成する。ここで、より深い
拡散層か必要であれば、Asを50keV、7.0E1
3/cm2 の条件でイオン注入し、第2の低濃度拡散層
507を形成する(図26(b) )。
リソグラフィー工程によりパターニングする。このレジ
ストパターン510をマスクに、Asを50keV、
5.0E15/cm2 の条件でイオン注入し、ゲート側
壁より外側でかつゲート側壁に隣接する0.5μm程の
領域に高濃度拡散層508を形成する(図27(a) )。
この高濃度拡散層508の不純物濃度は1×1020〜1
×1021/cm2 程である。次に、レジストパターン5
10を除去し、全面に例えばTiを堆積させ、750℃
のアニールにより、ゲート電極504及び低濃度拡散層
505,507及び高濃度拡散層508上をシリサイド
化し、TiSi2 層509を形成する。
り、未反応のTiを選択的に除去し、ソース、ドレイ
ン、ゲート上に低抵抗のシリサイド層を備えたMOS型
トランジスタを得る(図27(b) )。
レインとなる拡散層の領域は一部高濃度であるが、大部
分が低濃度であるため、ショートチャネル効果を抑制す
るために基板濃度が増加しても接合容量の増大を防ぐこ
とができる。また、低濃度領域では拡散層抵抗は増大す
るが、シミュレーションによるとキャリアは高濃度の拡
散層からソース・ドレイン上に存在する低抵抗のシリサ
イド層に流れ込むといった結果が得られており、低濃度
領域の存在による駆動力の低下はないと考えられる。図
28はウェハー上でのキャリアの流れを示す図であり、
矢印がキャリアの流れのベクトルを示しており、殆どシ
リサイド層に流れている。これらのことから、駆動力の
低下をひき起こさずに接合容量を十分に減少することが
できるので、デバイスの高速化を実現できる。
シート抵抗をもった安定なシリサイド膜を形成でき、か
つフィールド後退による接合リークを防ぐことができ
る。
断面図。
明する図。
ジングを説明する図。
ン間のリーク電流特性及び耐圧ヒストグラムを示す図。
及び耐圧ヒストグラムを示す図。
方法を示す図。
断面図。
断面図。
断面図。
子断面図。
子断面図。
子断面図。
子断面図。
子断面図。
子断面図。
子断面図。
ーク特性を示す概念図。
ルの関係を示す図。
抵抗と線幅との関係を示す図。
子断面図。
子断面図。
子断面図。
子断面図。
ーのAES分析結果を示す図。
図。
子断面図。
子断面図。
ーのキャリアの流れを説明する図。
08 酸化膜 106,213,306,409,506 ゲート側壁 108 ソース、ドレイン領域 109,215,313,509 TiSi2 層 203 窒化膜 205 開口部 206 不純物層 207 P型層 212,307 N- イオン注入層 214,309 N+ イオン注入層 310,412,510 レジストパターン 312 Ti薄膜 402 n−well領域 403 p−well領域 409 炭素膜 413 層間膜 414 配線用金属 503 絶縁膜 505 第1の低濃度拡散層 507 第2の低濃度拡散層 508 高濃度拡散層
Claims (1)
- 【請求項1】 半導体基板上に素子分離領域を形成する
工程と、この半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工
程と、このゲート絶縁膜上にゲート電極材を堆積させる
工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極材をパターニ
ングしてゲート電極を形成する工程と、前記半導体基板
全面に酸化膜を形成する工程と、この酸化膜上からイオ
ン注入を行い、ソース、ドレインを形成する工程と、前
記素子分離領域及び少なくとも素子分離領域に隣接した
素子領域をレジスト層で覆う工程と、ソース、ドレイン
領域及びゲート電極上の前記酸化膜を酸処理及び異方性
エッチングにより完全に除去する工程と、このソース、
ドレイン領域及びゲート電極上に自己整合で選択的にシ
リサイド層を形成する工程とを含むことを特徴とする半
導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP3657532B2 JP3657532B2 (ja) | 2005-06-08 |
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Family Applications (1)
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2001
- 2001-05-21 JP JP2001150536A patent/JP3657532B2/ja not_active Expired - Fee Related
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