JP2002008551A - マグネトロン装置 - Google Patents
マグネトロン装置Info
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Abstract
もに、放熱板の上下方向における強度を増すことのでき
る放熱板を備えたマグネトロン装置を提供する。 【解決手段】 本発明によるマグネトロン装置の放熱板
14は、舌状の第2側縁部16b、17bおよび第3側
縁部16c、17cに、カラー付き円形孔15の高さと
同一高さの突出部16d、16e、17d、17eが設
けられている。この突出部16d、16e、17d、1
7eの平面部16h、16i、17h、17iは積み重
ねられ隣接する上部の放熱板14と面接触するととも
に、この突出部の平面部16h、16i、17h、17
iの先端が、上方に積み重ねられた放熱板14の舌状の
第2側縁部16b、17bおよび第3側縁部16c、1
7cの平面部とU字状部との間の下方への折り曲げ部に
当接する。
Description
イクロ波加熱に用いられる強制空冷型のマグネトロン装
置に関するものである。
ネトロン装置は、一例として図5の側面図に示すよう
に、筒状陽極体1の外周に多段に取り付けられて空冷気
流にさらされる複数の矩形状をした放熱板2と、磁気回
路構成用の枠状継鉄3、4と、筒状陽極体1の上下に設
けられた永久磁石5、6と、駆動用電源の入力部7、発
振するマイクロ波を放出するアンテナ部8を有してい
る。
板2の構造および組立方法について説明する。
極体1を圧入するためのカラー付きの円形孔9がある。
また、放熱板2の互いに向かい合う1組の辺10a、1
0bは折り曲げられて面状に形成された側縁部11、1
2を有し、この側縁部11、12が枠状継鉄3の側壁に
圧接されている。側縁部11、12はそれぞれ3つの舌
状に分割されていて、円形孔9の中心に最も近接した位
置にある舌状の第1側縁部11a、12aは筒状陽極体
1の軸芯に沿って上方(Z+方向)へ曲げられ、かつ第
1側縁部11a、12aを挟む舌状の第2側縁部11
b、12bおよび第3側縁部11c、12cは軸芯に沿
って下方(Z−方向)に張り出したU字状部11d、1
2dを有している。
製造においては、放熱板2の組立工程において、圧入機
が貯蔵塔に積み重ねてある放熱板を自動で取り出し、そ
れを円筒状陽極体へ圧入する。この放熱板2は円筒状陽
極体1へ圧入される前に貯蔵塔に積み重ねてあり、通
常、複数枚の放熱板2を重ねて一度に貯蔵塔に投入する
という作業を行なっている。
の放熱板2を重ねて取り扱うと、図7の略側面図に示す
ように全体が蛇行する現象が生じる。重ねられている放
熱板2の蛇行の程度が大きくなると崩れて床に落ち、放
熱板2が変形するという問題があった。
放熱板2のX軸方向の相対向する1組の辺10a、10
bが有する側縁部11、12は舌状に3分割され、第1
側縁部11a、12aは第2側縁部11b、12bおよ
び第3側縁部11c、12cとカラー付き円形孔9の存
在する面13に対してZ軸方向でそれぞれ反対方向に折
り曲げられている。このため、Z軸方向に積み重ねた放
熱板2は、Y軸方向には第1側縁部11a、12aと第
2側縁部11b、12bまたは第3側縁部11c、12
cの各側縁部どうしが当接して動きを規制し合い僅かに
しか動かない。しかしながら、X軸方向には相重なり合
う放熱板2の第2側縁部11b、12bおよび第3側縁
部11c、12cが接触する状態(図7に示すAまたは
Bの状態)まで移動できる構造となっているため、数十
個の放熱板2を積み重ねた状態で持ち上げると、放熱板
2の全体が蛇行した形となりやすく、不安定となって崩
れ落ちるという問題があった。
を円筒状陽極体1へ圧入する際、積み重ねられた放熱板
2の上下方向における強度が弱いため、各放熱板2の周
辺部における放熱板2どうしの間隔が不均一になりやす
く、空冷気流の円筒状陽極体1側へ流入する量が減るよ
うな場合には、冷却効果が低下するという問題があっ
た。
る時に放熱板2を安定して積み重ねることができ崩れて
変形することを防止できるとともに、積み重ねられた放
熱板2の上下方向における強度を増すことができる放熱
板2を備えたマグネトロンを提供することを目的とす
る。
ン装置は、マグネトロンの筒状陽極体に多段に取り付け
られて空冷気流にさらされる放熱板のそれぞれが、複数
枚積み重ねられた際に蛇行しないように位置を規制する
ための突出部を有している。
重ねた状態で一度に貯蔵塔に投入する作業において、積
み重ねられた放熱板どうしが突出部により位置規制され
る。
隣接する他の放熱板との間隔を規定するための垂直部
と、前記他の放熱板と面接触するための平面部とを有し
ている。
極体へ圧入する際に、積み重ねられた放熱板どうしが、
突出部の垂直部により支えられることとなる。さらに、
突出部と上方に隣接する放熱板とは面接触することとな
り、外力が局部に集中しなくなる。
入するためのカラー付き円形孔をその中央部に、枠状継
鉄の側壁に圧接するための側縁部を相対向する1組の辺
に備え、前記側縁部は、前記円形孔の中心に最も近接し
た位置にある第1側縁部と、これを挟む第2側縁部およ
び第3側縁部とを有しており、前記突出部は、前記円形
孔のカラーの高さと同一の高さを有し、かつ、積み重ね
られた際に上方に隣接する他の放熱板の前記第2側縁部
および前記第3側縁部の下方への折り曲げ部と当接する
ように形成されている。
規制できるとともに、積み重ねられた放熱板どうしの中
央部をカラー付き円形孔で支持し、周辺部を突出部で支
持することにより放熱板どうしの間隔を確実に均一化で
きる。
よび前記第3側縁部の一部を切り起こして設けられたも
のであることが好ましい。
ストで形成することができる。
て、図面を用いて説明する。
よるマグネトロン装置の側面図であり、図2は本発明の
マグネトロン装置に用いる放熱板14の斜視図である。
ニウム合金からなる薄板を例えばプレス成形により矩形
状に形成されている。そして放熱板14には、中央部に
筒状陽極体1を圧入するためのカラー付き円形孔15
と、放熱板14の相対向する1組の辺が枠状継鉄3の側
壁に圧接するための側縁部16、17が設けられてい
る。
に分割されていて、円形孔15の中心から最も近い位置
にある舌状の第1側縁部16a、17aが上方(図2に
おけるZ+方向)に折り曲げられ、また、第1側縁部1
6a、17aを挟む舌状の第2側縁部16b、17bお
よび第3側縁部16c、17cは、第1側縁部16a、
17aの折り曲げられた方向と反対方向(Z−方向)に
張り出したU字状部の先端に平面部分を有している。そ
して、舌状の第2側縁部16b、17bおよび第3側縁
部16c、17cの先端の平面部分のそれぞれ中央部に
は、カラー付き円形孔15の高さと同一高さの突出部1
6d、16e、17d、17eが切り起こされて設けら
れている。
eは、複数枚積み重ねられた際に上部に隣接する同一形
状の放熱板との間隔を規定するための垂直部16f、1
6g、17f、17gと、上部に隣接する放熱板と面接
触する平面部16h、16i、17h、17iとで形成
されている。さらに、図3に示すように突出部16d、
16e、17d、17eの平面部16h、16i、17
h、17iの先端が、上方に積み重ねられた放熱板14
の舌状の第2側縁部16b、17bおよび第3側縁部1
6c、17cの平面部とU字状部との間の下方への折り
曲げ部に当接する構成を有している。
蔵塔に投入する作業において、重ねられている多くの放
熱板14を一度に取り扱っても、それぞれの放熱板は第
1側縁部、第2側縁部、第3側縁部、および突出部によ
り位置が規制され、X軸方向、Y軸方向とも僅かしか動
ける範囲がないため、積み重ねた放熱板14の全体が蛇
行することはなく、積み重ねが崩れて床に落ちることが
なくなり、その結果放熱板14が変形することがなくな
る。
は、積み重ねられた各放熱板14の中央部付近が円形孔
のカラーにより、周辺部が第2側縁部16b、17bお
よび第3側縁部16c、17cの平面部分と突出部16
d、16e、17d、17eとによりそれぞれ支持され
て、積み重ねられた放熱板の上下方向における強度を増
すことができるとともに各放熱板の間隔が均一になり、
間隔の不均一によって生じる筒状陽極体の冷却効果低下
を防止できる。
突出部16d、16e、17d、17eを第2側縁部1
6b、17bおよび第3側縁部16c、17cの先端の
中央部に配設したが、図4に示すように突出部16j、
16k、17j、17kは、第2側縁部16b、17b
および第3側縁部16c、17cの外側或いは内側等の
端部にあってもよい。
部と平面部とからなるもので構成し、平面部の先端が上
方に積み重ねられた放熱板の舌状の第2側縁部および第
3側縁部の折り曲げ部に当接する構成としたが、突出部
の形状、上方に積み重ねられた放熱板との当接の構成は
これに限らず、四角錐状の突起が放熱板に設けられた受
け孔に嵌合する形状等、複数枚積み重ねられた放熱板ど
うしの相互位置および間隔を規制できるものであれば、
本発明の効果を奏することは言うまでもない。
起こしにて形成したが、これに限らず、放熱板を成形す
る際に同時にプレス成形等で形成しても良く、また、放
熱板成形後に溶接等によって突出部を付加するようにし
ても良い。
ネトロン装置は、放熱板のそれぞれが、複数枚積み重ね
られた際に蛇行しないように位置を規制するための突出
部を有するという構造を有している。したがって、放熱
板を貯蔵塔に投入する作業において、重ねられている多
くの放熱板を一度に取り扱っても、積み重ねた放熱板の
全体が蛇行することはなく、積み重ねが崩れて床に落ち
ることがなくなり、その結果放熱板が変形することがな
くなるものである。
は、突出部により支持されて、積み重ねられた放熱板の
上下方向における強度を増すことができるとともに、各
放熱板の間隔が均一になり、放熱効果の低下を防ぐこと
ができる。
置の側面図
置に用いる放熱板の斜視図
置に用いる放熱板二枚を積み重ねる時の側面から見た模
式図
の実施形態を示す斜視図
板の斜視図
板を積み重ねたときのX軸方向の蛇行を示す略側面図
Claims (4)
- 【請求項1】 マグネトロンの筒状陽極体に多段に取り
付けられて空冷気流にさらされる放熱板のそれぞれが、
複数枚積み重ねられた際に蛇行しないように位置を規制
するための突出部を有することを特徴とするマグネトロ
ン装置。 - 【請求項2】 前記突出部は、積み重ねられ上方に隣接
する他の放熱板との間隔を規定するための垂直部と、前
記他の放熱板と面接触するための平面部とを有すること
を特徴とする請求項1記載のマグネトロン装置。 - 【請求項3】 前記放熱板は、前記筒状陽極体を圧入す
るためのカラー付き円形孔をその中央部に、枠状継鉄の
側壁に圧接するための側縁部を相対向する1組の辺に備
え、前記側縁部は、前記円形孔の中心に最も近接した位
置にある第1側縁部と、これを挟む第2側縁部および第
3側縁部とを有しており、前記突出部は、前記円形孔の
カラーの高さと同一の高さを有し、かつ、積み重ねられ
た際に上方に隣接する他の放熱板の前記第2側縁部およ
び前記第3側縁部の下方への折り曲げ部と当接するよう
に形成されたことを特徴とする請求項2記載のマグネト
ロン装置。 - 【請求項4】 前記突出部が、前記第2側縁部および前
記第3側縁部の一部を切り起こして設けられたものであ
ることを特徴とする請求項3記載のマグネトロン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000192277A JP4238462B2 (ja) | 2000-06-27 | 2000-06-27 | マグネトロン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000192277A JP4238462B2 (ja) | 2000-06-27 | 2000-06-27 | マグネトロン装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002008551A true JP2002008551A (ja) | 2002-01-11 |
JP4238462B2 JP4238462B2 (ja) | 2009-03-18 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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JP (1) | JP4238462B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009289725A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Taida Electronic Ind Co Ltd | 照明装置及びその放熱機構 |
-
2000
- 2000-06-27 JP JP2000192277A patent/JP4238462B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009289725A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Taida Electronic Ind Co Ltd | 照明装置及びその放熱機構 |
JP4677016B2 (ja) * | 2008-05-28 | 2011-04-27 | 台達電子工業股▲ふん▼有限公司 | 照明装置及びその放熱機構 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP4238462B2 (ja) | 2009-03-18 |
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