JP2002008307A - フレーム番号検出装置 - Google Patents

フレーム番号検出装置

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JP2002008307A
JP2002008307A JP2000187455A JP2000187455A JP2002008307A JP 2002008307 A JP2002008307 A JP 2002008307A JP 2000187455 A JP2000187455 A JP 2000187455A JP 2000187455 A JP2000187455 A JP 2000187455A JP 2002008307 A JP2002008307 A JP 2002008307A
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/76Television signal recording
    • H04N5/91Television signal processing therefor
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04N5/76Television signal recording
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DVD等から同期信号タイプを誤って検出
し、その同期信号タイプの変化の組合せに対応するフレ
ーム番号が存在する場合であっても、フレームカウンタ
が誤ったフレーム番号を出力する可能性の少ないフレー
ム番号検出装置を提供する。 【解決手段】 読み取ったフレーム番号を同期ナンバー
符号化部6で特定して出力する。第1及び第2のフレー
ムカウンタ7,13ではカウント数を自走させて出力す
る。状態検出カウンタ9では、信号S5と信号S7とが
一致するかに応じて状態変数をアップダウンさせる。状
態変数が最低であって、同期ナンバー符号化部6におい
てフレーム番号を特定できなかった場合は信号S7に信
号S5を反映させる。状態変数が最高となった場合は信
号S13に信号S7を反映させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタルデータ
再生装置、特に、光ディスク再生装置などに用いられ
る、再生データ中のフレーム番号を検出するフレーム番
号検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク再生装置などのデジタルデー
タ再生装置でのデータの再生を行うに際しては、まず光
ディスク等の記録媒体から光ピックアップ等の検出部を
用いて再生信号が読み取られる。そして、読み取られた
再生信号は増幅器で増幅され、波形等価器で信号の波形
修正が行われてデジタル信号に変換される。そして、再
生信号中に含まれるフレーム同期信号が同期検出回路に
より検出され再生データとの同期がとられる。
【0003】さて、新たな情報メディアとして注目され
ているDVD(Digital VersatileDisc)では、図11
に示すように、画像等のデータがフレーム単位で記録さ
れ、複数のフレームがセクタ単位で一塊をなしている。
なお、1セクタは26フレームからなる。そして、各フ
レームは32ビットのフレーム同期信号(SY0〜SY
7の8種類)と1456ビットのデータとからなる。
【0004】各フレーム同期信号SY0〜SY7は、8
種類のそれぞれごとに特有の13ビットのビットパター
ンと、14T4Tと称される、SY0〜SY7に共通の
19ビットのビットパターンとが連結された信号であ
る。なお、実際にはSY0〜SY7の各フレーム同期信
号につき4種類の変形があるので、計32種類のビット
パターンとなる。
【0005】そして、各フレーム同期信号SY0〜SY
7は、図11に示すような、ある決まった配列に従って
1セクタ中の26フレームのそれぞれに配置される。な
お、セクタ先頭に配置されるフレーム同期信号を、特に
セクタ同期信号という。また以下では、フレーム同期信
号SY0〜SY7のビットパターンタイプを同期信号タ
イプと呼び、セクタ内でフレーム同期信号がセクタ先頭
から何番目にあるかを示す番号を同期ナンバーと呼ぶ。
【0006】この同期信号タイプの変化を観察すること
で同期ナンバーが特定できる(例えば同期信号タイプが
SY0からSY5へと変化した場合、第0フレームのS
Y0から第1フレームのSY5に変化したと特定でき
る)。そのため、フレーム同期信号SY0〜SY7は、
セクタ内でのフレームの番号を特定するためのフレーム
番号情報として機能する。
【0007】DVDではフレーム同期信号の検出、及
び、セクタ同期信号の検出と保護が必要であり、特に、
セクタ同期信号の検出と保護のためには、再生するフレ
ームがセクタ内で何番目であるのか、を正確に検出し出
力することが非常に重要となる。しかし、実際には、デ
ィスク上の欠陥(汚れ、傷、指紋など)や、それに伴う
データのビットスリップ(ディスク上のゴミや傷などの
欠陥などによって再生信号の検出が正しく出来なくな
り、クロックとデータとの同期がとれなくなること)等
が生じるため、正確なフレーム番号を検出することは困
難である。例えば、実際にDVDなどの光ディスクを再
生すると、ディスクを覆う透明樹脂パッケージの塗りム
ラやその表面についた指紋などによって、光ピックアッ
プに入力される光量が変化するため、アナログ信号処理
部でデジタル化する際に、3Tパターン(1、0、0と
並ぶデータ列のこと)が2Tパターン(1、0と並ぶデ
ータ列のこと)として検出されることがある。このよう
な誤検出は、同期信号タイプの読み取りにおいても当然
発生する。そこで、正確なフレーム番号を検出するフレ
ーム番号検出装置が種々考案されている。
【0008】図12は、そのようなフレーム番号検出装
置の一例として、特開平10−55627号公報の図7
に示された装置の一部を示すブロック図である。図にお
いて、1はシリアルデータをパラレルデータに変換する
S/P(シリアル→パラレル)変換部、4はパラレルデ
ータ中のフレーム同期信号の同期信号タイプを検出し、
同期信号タイプを符号化する同期信号タイプ検出/符号
化部、5aは検出、符号化された同期信号タイプをラッ
チするラッチ回路、6は連続する同期信号タイプの変化
から同期ナンバー(すなわちフレーム番号)を符号化す
る同期ナンバー符号化部、7は同期信号の入力に対応し
てカウント数を繰り上げ、予想されるフレーム番号とし
てそのカウント数を出力し、所定の条件下でカウント数
を同期ナンバー符号化部6からの出力値に変更するフレ
ームカウンタ、8は同期ナンバー符号化部6から出力さ
れる同期ナンバーとフレームカウンタ7におけるカウン
ト数とを比較する比較部、9はフレーム番号検出の精度
の指標となる状態変数を比較部8の結果に応じてアップ
ダウンさせる状態検出カウンタ、10aは状態検出カウ
ンタ9での状態変数の値が最低となるときを検出する、
ANDゲートやORゲート等を組み合わせたゲート回
路、11はフレームカウンタ7がカウント数を同期ナン
バー符号化部6からの出力値に変更する条件を設定する
ゲート回路を示している。
【0009】次に、このフレーム番号検出装置の動作に
ついて説明する。まず、S/P変換部1は、シリアルデ
ータであるデジタル入力信号S0を複数の同一内容のパ
ラレルデータS1に変換する。
【0010】同期信号タイプ検出/符号化部4は、同期
信号タイプ検出部4aおよび同期信号タイプ符号化部4
bを備え、同期信号タイプ検出部4aにおいてパラレル
データS1のそれぞれをSY0〜SY7を検出する検出
器に入力してSY0〜SY7のいずれの同期信号タイプ
であるかを特定する。そして、検出された同期信号タイ
プを同期信号タイプ符号化部4bにおいて符号化する。
符号化された同期信号タイプの情報は信号S2として出
力され、ラッチ回路5aで1フレーム期間、保持され
る。
【0011】同期ナンバー符号化部6では、同期信号タ
イプの情報の信号S2と、ラッチ回路5aから出力され
る信号S3との組み合わせから、現在のフレーム番号を
符号化して信号S5として出力する。例えば、SY3→
SY7の変化となった場合(ラッチ回路5aから出力さ
れる信号S3がSY3、同期信号タイプの情報の信号S
2がSY7である場合)、現在のフレーム番号は、図1
1より第23フレームであると判断でき、このフレーム
番号を表すよう符号化して信号S5として出力する。
【0012】なお、同期信号タイプ検出/符号化部4で
正確なフレーム番号の検出が行えず、符号化された同期
信号タイプの情報の信号S2とラッチ回路5aから出力
される信号S3との組み合わせが存在しない場合(例え
ばSY4→SY3の変化となった場合、すなわち、ラッ
チ回路5aの出力信号S3がSY4、同期信号タイプの
信号S2がSY3となった場合)には、同期ナンバー符
号化部6では、フレーム番号の特定が行えなかったとし
て信号S4の出力をLowにする。
【0013】一方、フレームカウンタ7では、同期信号
の入力に対応したイネーブル信号(端子Eに入力され
る)によってカウント数を繰り上げ、その値を端子Qか
ら信号S7として出力する(なお、カウント数は25に
達すると0に戻る)。ただし、所定の条件が成就して端
子Lに入力される信号S6がHighとなったときに
は、端子INから信号S5をロードしてカウント数の値
を同期ナンバー符号化部6からの出力値に変更する。
【0014】同期ナンバー符号化部6から出力される信
号S5およびフレームカウンタ7から出力される信号S
7は、比較部8において一致するかどうか判断される。
そして、その判断結果は、例えば2ビット(採り得る状
態の値が0、1、2、3のいずれか、なお本願では、こ
の採り得る状態の値のことを状態変数と称する)のアッ
プダウンカウンタである状態検出カウンタ9に信号S8
として出力される。両者が一致している場合、信号S8
は、状態検出カウンタ9の信号S9として出力される状
態変数の値を例えばアップさせる。逆に不一致の場合に
は状態検出カウンタ9の状態変数の値を例えばダウンさ
せる。
【0015】そして、ゲート回路10aは、状態検出カ
ウンタ9から出力される信号S9の値が最低レベル(信
号S5と信号S7との間のズレが続いている状態で、例
えば状態変数の値が0)である場合に信号S10をHi
ghにする。この信号S10は信号S4とともにAND
ゲートであるゲート回路11に入力され、信号S10と
信号S4とがともにHighである場合にゲート回路1
1からの出力である信号S6がHighとなる。これ
が、フレームカウンタ7が同期ナンバー符号化部6から
の出力である信号S5をロードする条件である。
【0016】このようにすれば、フレームカウンタ7の
カウント数が、同期ナンバー符号化部6から出力される
信号S5とずれたまま自走を続けるのを防ぐことができ
る。すなわち、比較部8では、同期ナンバー符号化部6
から出力される信号S5とフレームカウンタ7からの予
想フレーム番号である信号S7とを比較することで、両
者にズレが生じていないかどうかをチェックする。そし
て、状態検出カウンタ9が、比較部8の出力に基づいて
フレームカウンタ7のカウント数が同期ナンバー符号化
部6から出力される信号S5とずれたまま自走を続けて
いることを検出し、ゲート回路10a,11を介してフ
レームカウンタ7に同期ナンバー符号化部6から出力さ
れる信号S5の内容を反映させるので、補正が行える。
【0017】また、フレームカウンタ7を用いること
で、ディスク上の欠陥(汚れ、傷、指紋など)等で同期
信号タイプが正しく検出できなかった場合であっても、
フレームカウンタ7から信号S7として正しいフレーム
番号を出力することができる。
【0018】図13は、図12に示したフレーム番号検
出装置の動作のタイミングチャートを示すものである。
このタイミングチャートではまず、同期信号タイプがS
Y7と検出されるべきフレームS3iにおいてSY4と
誤検出し、その次のフレームでは、同期信号タイプSY
3を正しく検出できた場合を示している。このようにS
Y4→SY3となる場合(信号S3がSY4、信号S2
がSY3である場合)、同期ナンバー符号化部6はこの
変化に対応するフレーム番号が存在しないことから、フ
レーム番号の特定が行えずフレームS5oに示すように
信号S5を出力することができない。また、信号S4の
出力をHighからLowに変化させる。
【0019】このとき、端子Lに入力される信号S6が
Highとなっていないので、フレームカウンタ7で
は、同期信号の入力に対応したイネーブル信号によって
カウント数を21から22に繰り上げ、その値を信号S
7として出力する(1つ前のフレームの時点でカウント
数が21であったとする)。また、信号S5と信号S7
とが不一致であることから、比較部8は信号S8により
状態検出カウンタ9の状態変数を1から0にダウンさせ
る(1つ前のフレームの時点で状態変数の値が1であっ
たとする)。図13においては、フレームS9iに状態
変数である信号S9の値が示されている。
【0020】さて、次のフレームのデータが入力され、
その同期信号タイプがSY7と正しく検出された場合
(信号S3がSY3、信号S2がSY7となる場合)、
同期ナンバー符号化部6はこの変化に対応するフレーム
番号23を信号S5として出力する。また、フレーム番
号の特定が行えたので信号S4の出力をLowからHi
ghに変化させる。
【0021】前のフレームにおける状態検出カウンタ9
の状態変数の値が0であり、かつ、同期ナンバー符号化
部6においてフレーム番号の特定が行えたので、ゲート
回路11から出力される信号S6はHighとなる。よ
って、フレームカウンタ7では、端子INから信号S5
をロードしてカウント数の値を同期ナンバー符号化部6
からの出力値に変更する。すなわち、図13においてフ
レームS7jに示すようにフレームカウンタ7でのカウ
ント数の値は23となる。
【0022】またこのとき、信号S5と信号S7とが一
致していることから、比較部8は信号S8により状態検
出カウンタ9の状態変数を0から1にアップさせる。
【0023】このように、従来のフレーム番号検出装置
では、イネーブル信号を受けて自走するフレームカウン
タ7を用いてフレーム番号の読み取りを行うので、ディ
スク上の欠陥(汚れ、傷、指紋など)等で図13中のフ
レームS3iに示すように同期信号タイプが正しく検出
できなかった場合であっても、フレームカウンタ7の出
力する信号S7によって正しいフレーム番号を出力し、
同期信号タイプ検出/符号化部4で検出された同期信号
タイプをそのまま用いてフレーム番号を特定する場合に
比べ、フレーム番号をより正確に出力することができ
る。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】図13中の信号S2に
おいて、SY7が検出されたフレームの次のフレームS
2aでは、フレーム番号が24となるためSY4が検出
されるべきであるが、誤検出によりSY2が検出されて
いる。その結果、本来、第24フレーム目であるのにも
かかわらず、SY7→SY2(信号S3がSY7、信号
S2がSY2)という組合せに従って、同期ナンバー符
号化部6はフレームS5mに示すようにフレーム番号を
20と出力してしまう。またこのとき、フレーム番号の
特定が行えたので信号S4の出力をHighに保つ。
【0025】そして、前のフレームにおける状態検出カ
ウンタ9の状態変数の値が1であったので、ゲート回路
11から出力される信号S6はLowとなり、フレーム
カウンタ7では、信号S5をロードすることなくカウン
ト数の繰り上げを行う。すなわち、フレームカウンタ7
でのカウント数の値は24となる。
【0026】このとき、信号S5と信号S7とが不一致
であることから、比較部8は信号S8により状態検出カ
ウンタ9の状態変数を、フレームS9hに示すように1
から0にダウンさせる。
【0027】さて、次のフレームのデータが入力され、
その同期信号タイプがSY7と正しく検出された場合
(信号S3がSY2、信号S2がSY7となる場合)、
本来フレーム番号25を出力すべきところを、フレーム
S3hの誤検出したSY2に基づいてフレーム番号は検
出されるので、同期ナンバー符号化部6はフレームS5
nに示すように、この変化に対応するフレーム番号21
を信号S5として出力する。また、フレーム番号の特定
が行えたので信号S4の出力をHighに保つ。
【0028】このとき、前のフレームにおける状態検出
カウンタ9の状態変数の値が0であり、かつ、同期ナン
バー符号化部6においてフレーム番号の特定が行えたの
で、ゲート回路11から出力される信号S6はHigh
となる。よって、フレームカウンタ7では、端子INか
ら信号S5をロードしてカウント数の値を同期ナンバー
符号化部6からの出力値に変更する。すなわち、図13
においてフレームS7gに示すようにフレームカウンタ
7でのカウント数の値は21となる。もちろん、この値
は誤りであり、本来ならば25と出力されるべきであ
る。
【0029】またこのとき、信号S5と信号S7とが一
致していることから、比較部8は信号S8により状態検
出カウンタ9の状態変数を0から1にアップさせる。
【0030】その後、次のフレームのデータが入力さ
れ、その同期信号タイプがSY0と正しく検出された場
合(信号S3がSY7、信号S2がSY0となる場
合)、以上と同様の動作が行われ、フレームカウンタ7
では、フレームS7hに示すようにカウント数の値を2
1から22に繰り上げて信号S7として出力する。もち
ろん、この値は誤りであり、本来ならば0と出力される
べきである。
【0031】そして、次のフレームのデータが入力さ
れ、その同期信号タイプがSY5と正しく検出された場
合(信号S3がSY0、信号S2がSY5となる場合)
も、以上と同様の動作が行われ、フレームカウンタ7で
は、フレームS7iに示すように信号S5をロードして
カウント数の値を同期ナンバー符号化部6からの出力値
1に変更する。
【0032】このように、従来のフレーム番号検出装置
では、ディスク上の欠陥(汚れ、傷、指紋など)やそれ
に伴うビットスリップなどによって同期信号タイプ検出
/符号化部4において同期信号タイプを誤って検出した
時に、その同期信号タイプの変化の組合せが存在する場
合には、フレームカウンタ7が誤った出力をすることに
なる。
【0033】そこで、この発明の課題は、DVD等から
同期信号タイプを誤って検出し、その同期信号タイプの
変化の組合せに対応するフレーム番号が存在する場合で
あっても、フレームカウンタが誤ったフレーム番号を出
力する可能性の少ないフレーム番号検出装置を提供する
ことにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数のフレームのデータを有するセクタを含み、前
記セクタ内での前記フレームの番号を特定するためのフ
レーム番号情報が同期信号として前記フレームごとに記
録された入力信号が入力され、前記入力信号の前記同期
信号を用いて前記フレームの前記番号を検出するフレー
ム番号検出手段と、前記同期信号の入力に対応してカウ
ント数を繰り上げ、所定の値に達すると0に戻して再び
前記同期信号の入力に対応して前記カウント数を繰り上
げる第1および第2カウンタと、前記フレーム番号検出
手段の読み取った前記フレームの前記番号の値と前記第
1カウンタの前記カウント数の値とを比較して一致する
かどうかを判断する比較手段と、前記比較手段における
比較結果に基づき状態変数の値を遷移させ、前記状態変
数が所定の条件を満たすときには前記第1カウンタの前
記カウント数を繰り上げずに前記カウント数の値を前記
フレーム番号検出手段の読み取った前記フレームの前記
番号の値に変更し、前記状態変数が他の所定の条件を満
たすときには前記第2カウンタの前記カウント数を繰り
上げずに前記カウント数の値を前記第1カウンタの前記
カウント数の値に変更する状態検出手段とを備え、前記
第2カウンタのカウント数の値を前記フレームの前記番
号として出力するフレーム番号検出装置である。
【0035】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のフレーム番号検出装置であって、前記状態変数の採り
得る値は少なくとも3つ存在し、前記状態検出手段は、
前記比較手段における前記比較結果が不一致の場合には
前記状態変数の値を加えるまたは減じる方向に遷移さ
せ、前記比較手段における前記比較結果が一致の場合に
は前記状態変数の値を前記不一致の場合とは逆の方向に
遷移させ、前記所定の条件とは、前記フレーム番号検出
手段が前記フレームの前記番号を検出することができ、
かつ、前記状態変数が所定の値に達することであり、前
記他の所定の条件とは、前記状態変数が他の所定の値に
達することであるフレーム番号検出装置である。
【0036】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のフレーム番号検出装置であって、前記同期信号を用い
て、前記フレーム番号検出手段、前記第1および第2カ
ウンタ、および前記状態検出手段の各動作のタイミング
の調整を行うタイミング調整手段をさらに備えるフレー
ム番号検出装置である。
【0037】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のフレーム番号検出装置であって、前記同期信号を検出
して前記同期信号に対応するパルスを出力し、前記同期
信号に欠落がある場合には補間同期信号のパルスを内挿
する同期信号検出/保護手段と、前記同期信号検出/保
護手段から出力された前記パルスのうち、1つのパルス
の出力後、所定の期間は前記パルスの出力を阻止するマ
スク処理手段とをさらに備えるフレーム番号検出装置で
ある。
【0038】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4のいずれかに記載のフレーム番号検出装置であっ
て、前記同期信号は複数のタイプを有し、前記フレーム
番号検出手段は、連続する2つ以上の前記フレームの前
記同期信号の前記タイプの組み合わせの一部を用いて前
記フレームの前記番号を検出するフレーム番号検出装置
である。
【0039】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1はこの発明
の実施の形態1に係るフレーム番号検出装置を示す図で
ある。図1においては、図12に示した従来のフレーム
番号検出装置と同様の機能を有する要素については同一
符号を付している。すなわち、本実施の形態に係るフレ
ーム番号検出装置は、図12に示した従来のフレーム番
号検出装置と同様、シリアルデータをパラレルデータに
変換するS/P(シリアル→パラレル)変換部1、パラ
レルデータ中のフレーム同期信号の同期信号タイプを検
出し、同期信号タイプを符号化する同期信号タイプ検出
/符号化部4、検出、符号化された同期信号タイプをラ
ッチするラッチ回路5a、連続する同期信号タイプの変
化から同期ナンバー(すなわちフレーム番号)を符号化
する同期ナンバー符号化部6、同期信号の入力に対応し
てカウント数を繰り上げ、予想されるフレーム番号とし
てそのカウント数を出力し、所定の条件下でカウント数
を同期ナンバー符号化部6からの出力値に変更する第1
のフレームカウンタ7、同期ナンバー符号化部6から出
力される同期ナンバーと第1のフレームカウンタ7にお
けるカウント数とを比較する比較部8、フレーム番号検
出の精度の指標となる状態変数を比較部8の結果に応じ
てアップダウンさせる状態検出カウンタ9、状態検出カ
ウンタ9での状態変数の値が最低となるときを検出す
る、ANDゲートやORゲート等を組み合わせたゲート
回路10a、第1のフレームカウンタ7がカウント数を
同期ナンバー符号化部6からの出力値に変更する条件を
設定するゲート回路11を備えている。ただし、フレー
ムカウンタ7については、後述の第2のフレームカウン
タと区別するために、その名称を第1のフレームカウン
タとした。なお、上記各部の信号の入出力については、
信号S2が同期ナンバー符号化部6に入力されていない
ことを除けば、図12に示した従来のフレーム番号検出
装置と同様である。
【0040】そしてさらに、本実施の形態に係るフレー
ム番号検出装置は、同期信号を検出し、欠落等により検
出されないときには補間同期信号のパルスを内挿する同
期信号検出/保護部2、タイミングを調整しつつ各部に
イネーブル信号を与えるタイミング調整部3、ラッチ回
路5aにおいてラッチされた同期信号タイプをさらにラ
ッチするラッチ回路5b、状態検出カウンタ9での状態
変数の値が所定の値以上となるときを検出する、AND
ゲートやORゲート等を組み合わせたゲート回路10
b、同期信号の入力に対応してカウント数を繰り上げ、
予想されるフレーム番号としてそのカウント数を出力
し、所定の条件下でカウント数を第1のフレームカウン
タ7からの出力値に変更する第2のフレームカウンタ1
3を備えている。
【0041】次に動作について説明する。まず、シリア
ルデータとして入力されるデジタル入力信号S0を受け
て、S/P変換部1はこれをパラレルデータの信号S1
に変換する。
【0042】そして、同期信号検出/保護部2は、S/
P変換部1から出力される信号S1を受けて同期信号が
一定周期で入力されるかどうかを予測ウィンドウを用い
て検出する。DVDでは、同期信号のうち14T4Tパ
ターンがデータ部分との区別が容易な特徴的部分である
ため、これを同期信号検出/保護部2で検出する。そし
て、同期信号が検出されないときには補間同期信号を内
挿しつつ信号S14として出力する。なお、同期信号検
出/保護部2には、例えば特開平10−55627号公
報における実施の形態1に示された技術等を用いればよ
い。
【0043】タイミング調整部3は同期信号検出/保護
部2から出力される信号S14を受けて、ラッチ回路5
a,5b、第1のフレームカウンタ7、状態検出カウン
タ9、第2のフレームカウンタ13に、それぞれイネー
ブル信号S15,S16,S17,S18を出力する。
各イネーブル信号は、S15,S16,S17,S18
の順に出力され、フレーム期間内において適切な順序で
各部が動作するようにタイミング調整される(例えば各
信号間で1ビット期間以上遅延させるなどして、ラッチ
回路5a,5b、第1のフレームカウンタ7、状態検出
カウンタ9、第2のフレームカウンタ13の各部の動作
の先後が逆転しないようにする)。
【0044】同期信号の検出に並行して、同期信号タイ
プ検出/符号化部4は、信号S1から同期信号タイプを
検出し、SY0からSY7のうちどのタイプであるかを
判断して符号化する。符号化された同期信号タイプは信
号S2として出力され、ラッチ回路5aで1フレーム期
間、保持される。また、ラッチ回路5aの出力する信号
S3は、ラッチ回路5bで1フレーム期間、保持され
る。その際のラッチタイミングは、タイミング調整部3
で同期信号検出/保護部2から出力される信号S14を
例えば1ビット期間以上遅延して生成され、同期信号タ
イプ検出/符号化部4における検出/符号化動作に先ん
じないよう調整される。
【0045】同期ナンバー符号化部6では、ラッチ回路
5aから出力される信号S3と、ラッチ回路5bから出
力される信号S11との組み合わせから、1つ前のフレ
ームのフレーム番号を符号化して信号S5として出力す
る。また、同期信号タイプ検出/符号化部4で正確なフ
レーム番号の検出が行えず、信号S3と信号S11との
組み合わせが存在しない場合には、同期ナンバー符号化
部6では、フレーム番号の特定が行えなかったとして信
号S4の出力をLowにする。
【0046】なおここでは、図12に示した従来のフレ
ーム番号検出装置と異なり、ラッチ回路を5a,5bと
2つ用い、信号S2ではなく両者の出力信号S3,S1
1を同期ナンバー符号化部6に入力している。この差異
は、同期ナンバー符号化部6で、現在のフレームの番号
が特定されるか、1つ前のフレームの番号が特定される
かという違いに現れるが、フレーム番号の特定という点
については、本実施の形態にかかるフレーム番号検出装
置と図12に示した従来のフレーム番号検出装置との間
で、動作が格別異なるわけではない。
【0047】ただし、本実施の形態のようにラッチ回路
を5a,5bと2つ用いておれば、同期ナンバー符号化
部6に信号S3,S11に加えてさらに信号S2をも入
力し、連続する3フレームの同期信号タイプを用いて同
期ナンバーの符号化を行うこともできる。このように、
同期ナンバー符号化部6に入力される信号の数が多くな
るにつれて、正確なフレーム番号の検出ができるように
なる。しかし、その反面、ジャンプ動作やトラック滑り
などによって、フレーム番号の連続性が壊れたときに
は、正しくフレーム番号を検出できるまで時間がかかっ
てしまう。よって、このメリット・デメリットのトレー
ドオフを勘案しながら、ラッチ回路の数と同期ナンバー
符号化部6への信号の入力数とを設計すればよい。
【0048】なお、図2〜図4に、同期ナンバー符号化
部6が正しく同期ナンバーの符号化を行うことができな
い場合の例をあらためて示しておく。図2では、同期信
号に欠落LKが生じたことにより、フレームS3aに示
すように同期信号タイプ検出/符号化部4で同期信号タ
イプSY4が検出することができず、フレームS5a,
S5bに示すように同期ナンバー符号化部6でフレーム
番号が特定できない場合を示している。また、図3で
は、フレームS3bに示すように同期信号タイプ検出/
符号化部4でSY4ではなくSY5を誤検出し、フレー
ムS5c,S5dに示すように同期ナンバー符号化部6
でフレーム番号が特定できない場合を示している。ま
た、図4では、フレームS3cに示すように同期信号タ
イプ検出/符号化部4でSY4ではなくSY2を誤検出
し、フレームS5e,S5fに示すように同期ナンバー
符号化部6で、フレーム番号を誤って20,21と出力
している場合を示している。
【0049】図2および図3のような場合は、図12に
示した従来のフレーム番号検出装置と同様に、第1のフ
レームカウンタ7、比較部8、状態検出カウンタ9およ
びゲート回路10a,11を設けることで正確なフレー
ム番号を出力することができる。
【0050】すなわち、第1のフレームカウンタ7で
は、イネーブル信号S16によってカウント数を繰り上
げ、その値を信号S7として出力する(なお、カウント
数は25に達すると0に戻る)。ただし、所定の条件が
成就して端子Lに入力される信号S6がHighとなっ
たときには、端子INから信号S5をロードしてカウン
ト数の値を同期ナンバー符号化部6からの出力値に変更
する。
【0051】同期ナンバー符号化部6から出力される信
号S5およびフレームカウンタ7から出力される信号S
7は、比較部8において一致するかどうか判断される。
そして、その判断結果は、例えば2ビット(採り得る状
態変数の値が0、1、2、3のいずれか)のアップダウ
ンカウンタである状態検出カウンタ9に信号S8として
出力される。両者が一致している場合、信号S8は、状
態検出カウンタ9の信号S9として出力される状態変数
の値をアップさせる。逆に不一致の場合には状態検出カ
ウンタ9の状態変数の値をダウンさせる。なお、図5は
2ビットの場合の状態変数の状態遷移図を示したもので
ある。
【0052】そして、ゲート回路10aは、状態検出カ
ウンタ9から出力される信号S9の値が最低レベル(信
号S5と信号S7との間のズレが続いている状態で、図
5では「状態0」)である場合に信号S10をHigh
にする。この信号S10は信号S4とともにANDゲー
トであるゲート回路11に入力され、信号S10と信号
S4とがともにHighである場合にゲート回路11か
らの出力である信号S6がHighとなる。これが、第
1のフレームカウンタ7が同期ナンバー符号化部6から
の出力である信号S5をロードする条件である。
【0053】なお、図11に示したDVDの信号記録フ
ォーマットにおいては、SY5→SY1の変化の組み合
わせが1セクタ中に2組(第1→第2フレーム、及び、
第9→第10フレーム)存在する。この場合、いずれの
組であるのかが区別できないため、同期ナンバー符号化
部6については出力信号S4をLowにし、状態検出カ
ウンタ9については状態変数の値を保持するようにして
も良い。
【0054】また、第1のフレームカウンタ7における
カウント数の繰り上げのイネーブルのタイミングおよび
信号S5のロードのイネーブルのタイミングは、タイミ
ング調整部3で信号S15を例えば1ビット期間以上遅
延して生成され、同期ナンバー符号化部6における符号
化動作および信号S4の出力動作に先んじないよう調整
される。また、状態検出カウンタ9における状態変数の
アップダウンのイネーブルのタイミングは、タイミング
調整部3で信号S16を例えば1ビット期間以上遅延し
て生成され、第1のフレームカウンタ7におけるカウン
ト数の繰り上げ動作および信号S5のロード動作に先ん
じないよう調整される。
【0055】しかし、図4のように同期信号タイプを誤
って検出した時に、その同期信号タイプの変化の組合せ
が存在する場合には、第1のフレームカウンタ7が誤っ
た出力をする。このような場合は、第1のフレームカウ
ンタ7、比較部8、状態検出カウンタ9およびゲート回
路10a,11を設けるだけでは解決できない。
【0056】そこで、ゲート回路10bおよび第2のフ
レームカウンタ13をさらに設けて以下のような動作を
行わせるのである。
【0057】まず、ゲート回路10bは、状態変数の値
を示す信号S9が良好なレベルであることを検出して信
号S12をHighにするゲート回路である。ここでい
う良好なレベルとは、信号S5と信号S7とが少なくと
も2回以上一致した状態のことを指し、例えば図5では
「状態2」または「状態3」に相当する。ただし、「状
態2」の場合、直前のフレームで不一致となって「状態
3」から「状態2」に遷移したとも考えられるので、
「状態3」を良好なレベルとすることが望ましい。
【0058】なお、図5では「状態0」〜「状態3」の
4通りの状態変数を設定した場合を例示しているが、信
号S5と信号S7とが少なくとも2回以上一致した状態
を良好なレベルとして検出するためには、状態変数の採
り得る値は少なくとも3つ存在すればよい。
【0059】そして、第2のフレームカウンタ13で
は、同期信号の入力に対応したイネーブル信号S18に
よってカウント数を繰り上げ、その値を信号S13とし
て出力し、これをフレーム番号とする(なお、カウント
数は25に達すると0に戻る)。ただし、信号S9が良
好なレベルとなり信号S12がHighとなったときに
は、端子INから信号S7をロードしてカウント数の値
を第1のフレームカウンタ7からの出力値に変更する。
【0060】なお、第2のフレームカウンタ13におけ
るカウント数の繰り上げのタイミングおよび信号S7の
ロードのイネーブル信号S18のタイミングは、タイミ
ング調整部3で信号S17を例えば1ビット期間以上遅
延して生成され、状態検出カウンタ9における状態変数
のアップダウン動作に先んじないよう調整される。
【0061】このように、ゲート回路10bおよび第2
のフレームカウンタ13を設けることで、同期信号タイ
プを誤って検出したときに、その同期信号タイプの変化
の組合せに対応するフレーム番号が存在する場合であっ
ても、誤ったフレーム番号を出力する可能性の低いフレ
ーム番号検出装置を実現することができる。このことを
図6を用いて説明する。
【0062】図6は、本実施の形態に係るフレーム番号
検出装置のタイミングチャートを示すものである。
【0063】本実施の形態に係るフレーム番号検出装置
は、図12に示した従来のフレーム番号検出装置にゲー
ト回路10bおよび第2のフレームカウンタ13を追加
した構成であると考えられるため、図6中の信号S3,
S11,S5,S7,S9は、それぞれ図13中の信号
S2,S3,S5,S7,S9と同様の信号となる。す
なわち、信号S3において、フレームS3dに示すよう
に本来SY4を検出すべきところをSY2と検出してし
まった場合、信号S7において、フレームS7a,S7
bに示すように本来ならば25,0と出力されるべきフ
レーム番号が21,22と出力される。
【0064】しかし、本実施の形態においては、状態検
出カウンタ9における状態変数の値が良好なレベルとな
るまではゲート回路10bの出力信号S12がアクティ
ブとならないため、第2のフレームカウンタ13はカウ
ント数の値を変更することなくその自走を続ける。よっ
て、フレームS13a,S13bに示すように、フレー
ム番号を25,0と正しく出力することができる。
【0065】また、信号S5と信号S7との一致が続
き、信号S9の状態変数の値がフレームS9dに示すよ
うに状態3となった場合には、第2のフレームカウンタ
13は、端子INから信号S7をロードしてフレームS
13cに示すようにカウント数の値を第1のフレームカ
ウンタからの出力値に変更する。
【0066】なお、タイミング調整部3により信号S9
の変化は第2のフレームカウンタ13の動作よりも先ん
じているため、第2のフレームカウンタ13におけるカ
ウント数の値の変更は、第1のフレームカウンタ7にお
けるカウント数の値の変更の場合と異なり、信号S9の
状態変数の値が状態3となったフレーム内で即時に行わ
れる。よって、第2のフレームカウンタ13におけるカ
ウント数の値が真のフレーム番号の値からずれていたと
しても、即座に補正することができる。
【0067】本実施の形態にかかるフレーム番号検出装
置を用いれば、第2のフレームカウンタ13のカウント
数の値をフレームの番号として出力するので、第1のフ
レームカウンタ7のカウント数の値をフレームの番号と
して出力する場合に比べ、同期信号タイプ検出/符号化
部4の読み取った同期信号タイプに誤りがある場合やフ
レーム番号の特定ができない場合であっても、誤ったフ
レーム番号を出力する可能性が少ない。
【0068】また、状態変数が良好なレベルに達したと
きに第2のフレームカウンタ13のカウント数の値を第
1のフレームカウンタ7のカウント数の値に変更するの
で、同期ナンバー符号化部6の出力するフレーム番号の
値と第1のフレームカウンタ7のカウント数の値とが複
数回連続して一致となる場合を、第2のフレームカウン
タ13のカウント数の値を変更する条件とすることがで
きる。よって、第2のカウンタが誤ったフレーム番号を
出力する可能性が少ない。
【0069】<実施の形態2>本実施の形態は、実施の
形態1に係るフレーム番号検出装置の変形例である。
【0070】図7は、実施の形態1に係るフレーム番号
検出装置であってもフレーム番号を正しく検出できない
可能性の一例を示すタイミングチャートである。図7で
は、デジタル入力信号にビットスリップが生じ、その結
果、同期信号検出/保護部2において同期信号を保護す
る目的で内挿同期信号ISが生成され、内挿同期信号I
Sと実際に検出された同期信号とがともに出力された場
合を示している。
【0071】このとき、通常の同期信号の周期に対して
信号S14は高周波になってしまい、見かけ上、データ
の数が多くなっている。そのため、図7に示すように、
内挿同期信号ISが内挿された1フレームの期間内に2
回、信号S14を出力することになる。タイミング調整
部3から生成される各タイミング信号S15〜S18も
1フレーム期間内に2回出力されるため、第1のフレー
ムカウンタ7及び第2のフレームカウンタ13は、カウ
ント数を繰り上げる際に誤出力する可能性がある。
【0072】すなわち、図7に示すように、デジタル入
力信号にビットスリップが生じると、フレームS3e,
S3f,S11e,S11fが1フレーム中に混在して
しまい、同期ナンバー符号化部6において、フレームS
5i,S5jに示すようにフレーム番号を特定できない
ことがある。この場合、第1のフレームカウンタ7及び
第2のフレームカウンタ13は、フレームS7d〜S7
f,S13d〜S13hに示すように自走誤りを一定期
間持続することになる。
【0073】同期信号検出/保護部2では、通常、検出
された同期信号に対して、誤検出を回避できるようにウ
ィンドウ処理が施され、数バイトレベルのビットスリッ
プへの対策も施される。そのため、本発明の実施の形態
1によるフレーム番号検出装置も、ビットスリップが小
さい場合には問題なく動作する。
【0074】しかし、ビットスリップの大きさは、ディ
スク上の欠陥の大きさ、ディスクの動きを制御するサー
ボの性能、クロックとデータの同期をとるPLL(Phas
e Locked Loop)回路の性能、ディスクの回転速度など
によって異なり、ビットスリップが大きいと、同期信号
検出/保護部2は、上記のように内挿同期信号ISを不
要な位置に内挿してしまうことがある。そのため、この
ような不要な内挿同期信号ISを除去する必要がある。
【0075】そこで、本実施の形態においては、同期信
号検出/保護部2の出力する信号S14に対して、一つ
のパルスの検出後、所定の期間はパルスの出力を阻止す
るマスク処理を施すことで、不要な内挿同期信号ISを
除去する。
【0076】図8はこの発明の実施の形態2に係るフレ
ーム番号検出装置を示す図である。なお、図8では実施
の形態1に係るフレーム番号検出装置と同様の機能を有
する要素については同一符号を付している。よって、図
中、符号1〜11、13は実施の形態1と同様であるの
でその説明を省略する。
【0077】そして、符号12が、同期信号検出/保護
部2の出力である信号S14にマスク処理を施すマスク
処理部である。マスク処理部12は、信号S14にマス
ク処理を施して信号S19を生成した後、タイミング制
御部3へと信号S19を出力する。
【0078】なお、マスク処理部12の構成を示すのが
図9である。図9に示すように、マスク処理部12は、
エッジ検出部12a、カウンタ12bおよびANDゲー
ト12cを備えている。
【0079】入力された信号S14は、まずエッジ検出
部12aに入力される。エッジ検出部12aでは、信号
S14中のパルスの例えば立ち上がりエッジが検出さ
れ、検出にともなってパルス状の信号S14aを出力す
る。信号S14aはカウンタ12bへと入力され、カウ
ンタ12bは信号S14aの入力後、信号S14のパル
ス幅よりも大きなパルス幅を有するパルス状の信号S1
4bを出力し、その後は一定周期分のクロックclkが
入力されるまでの期間、信号S14aが入力されても、
信号S14bを出力しない。
【0080】そして、信号S14と信号S14bとがA
NDゲート12cに入力され、両者の論理和が演算され
てパルス状の信号S19が出力される。これによりマス
ク処理が施される。
【0081】図10は、本実施の形態に係るフレーム番
号検出装置のタイミングチャートを示すものである。図
10を見れば分かるように、マスク処理部12から出力
された信号19では不要な内挿同期信号ISが除去され
ているので、フレームS3gやS5kに多数のフレーム
が混在してしまうことがない。よって、第1のフレーム
カウンタ7及び第2のフレームカウンタ13において、
カウント数を繰り上げる際の誤出力を回避することがで
きる。
【0082】本実施の形態に係るフレーム番号検出装置
を用いれば、マスク処理部12が、同期信号検出/保護
部2から出力された信号S14のうち、1つのパルスの
出力後、所定の期間はパルスの出力を阻止するので、同
期信号にビットスリップ等が生じた場合であっても、1
フレームのデータの読み出し期間内に、ラッチ回路5
a,5b、同期ナンバー符号化部6、第1および第2の
フレームカウンタ7,13、および状態検出カウンタ9
の各動作が複数回行われることはない。よって、第2の
フレームカウンタ13が誤ったフレーム番号を出力する
可能性が少ない。
【0083】<その他>上述の実施の形態1及び2に係
るフレーム番号検出装置では、同期信号タイプ検出/符
号化部4において、SY0〜SY7までの全ての同期信
号タイプを検出するようにしていたが、例えばSY0〜
SY4とSY7のみを検出するように限定して、第19
フレームから第0フレームのみを検出するようにしても
よい。つまり、同期信号タイプ検出/符号化部4におい
て検出される同期信号タイプを、セクタ内の所定の位置
で検出される同期信号タイプのみに限定し、同期信号タ
イプの組み合わせの一部を用いてフレーム番号を検出す
るようにしてもよい。これにより、同期信号タイプ検出
/符号化部4における回路規模の減少が行え、その結
果、動作速度の向上にも繋がる。
【0084】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、第2カ
ウンタのカウント数の値をフレームの番号として出力す
るので、第1カウンタのカウント数の値をフレームの番
号として出力する場合に比べ、フレーム番号検出手段の
読み取ったフレームの番号に誤りがある場合やフレーム
番号の特定ができない場合であっても、誤ったフレーム
番号を出力する可能性が少ない。
【0085】請求項2に記載の発明によれば、状態変数
が他の所定の値に達したときに第2カウンタのカウント
数の値を第1カウンタのカウント数の値に変更するの
で、フレーム番号検出手段の読み取ったフレームの番号
の値と第1カウンタのカウント数の値とが複数回連続し
て一致となる場合を、第2カウンタのカウント数の値を
変更する条件とすることができる。よって、第2のカウ
ンタが誤ったフレーム番号を出力する可能性が少ない。
【0086】請求項3に記載の発明によれば、タイミン
グ調整手段が同期信号を用いて、フレーム番号検出手
段、第1および第2カウンタ、および状態検出手段の各
動作のタイミングの調整を行うので、第1カウンタにお
けるカウント数の繰り上げまたは変更をフレーム番号検
出手段におけるフレーム番号の検出よりも遅くすること
ができる。また、状態検出手段における動作が第2カウ
ンタにおける動作よりも先んじるようタイミングの調整
を行うことができる。よって、第2カウンタにおけるカ
ウント数の値の変更は、状態変数が他の所定の条件を満
たすこととなったフレーム内で即時に行われ、第2カウ
ンタにおけるカウント数の値が真のフレーム番号の値か
らずれていたとしても、即座に補正することができる。
【0087】請求項4に記載の発明によれば、マスク処
理手段が、同期信号検出手段から出力されたパルスのう
ち、1つのパルスの出力後、所定の期間はパルスの出力
を阻止するので、同期信号にビットスリップ等が生じた
場合であっても、1フレームのデータの読み出し期間内
に、フレーム番号検出手段、第1および第2カウンタ、
および状態検出手段の各動作が複数回行われることはな
い。よって、第2のカウンタが誤ったフレーム番号を出
力する可能性が少ない。
【0088】請求項5に記載の発明によれば、フレーム
番号検出手段は、連続する2つ以上のフレームの同期信
号のタイプの組み合わせの一部を用いてフレームの番号
を検出するので、フレーム番号検出手段における回路規
模の減少が行え、その結果、動作速度の向上にも繋が
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係るフレーム番号検出装置を
示すブロック図である。
【図2】 フレーム番号を正しく出力できない可能性の
一例を示す図である。
【図3】 フレーム番号を正しく出力できない可能性の
一例を示す図である。
【図4】 フレーム番号を正しく出力できない可能性の
一例を示す図である。
【図5】 実施の形態1に係るフレーム番号検出装置の
状態検出カウンタ9の状態遷移の様子を示す図である。
【図6】 実施の形態1に係るフレーム番号検出装置の
動作を示すタイミングチャートである。
【図7】 実施の形態1に係るフレーム番号検出装置が
フレーム番号を正しく出力できない可能性の一例を示す
図である。
【図8】 実施の形態2に係るフレーム番号検出装置を
示す図である。
【図9】 実施の形態2に係るフレーム番号検出装置の
マスク処理部12の構成を示す図である。
【図10】 実施の形態2に係るフレーム番号検出装置
の動作を示すタイミングチャートである。
【図11】 フレーム番号検出装置に入力される入力信
号のフォーマットを示す図である。
【図12】 従来のフレーム番号検出装置を示すブロッ
ク図である。
【図13】 従来のフレーム番号検出装置の動作を示す
タイミングチャートである。
【符号の説明】
1 S/P(シリアル→パラレル)変換部、2 同期信
号検出/保護部、3タイミング調整部、4 同期信号タ
イプ検出/符号化部、5a,5b ラッチ回路、6 同
期ナンバー符号化部、7 第1のフレームカウンタ、8
比較部、9状態検出カウンタ、10a,10b,11
ゲート回路、12 マスク処理部、13 第2のフレ
ームカウンタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/18 572 G11B 20/18 572F 574 574B H04N 5/85 H04N 5/85 B 5/92 5/92 H 5/93 5/93 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のフレームのデータを有するセクタ
    を含み、前記セクタ内での前記フレームの番号を特定す
    るためのフレーム番号情報が同期信号として前記フレー
    ムごとに記録された入力信号が入力され、前記入力信号
    の前記同期信号を用いて前記フレームの前記番号を検出
    するフレーム番号検出手段と、 前記同期信号の入力に対応してカウント数を繰り上げ、
    所定の値に達すると0に戻して再び前記同期信号の入力
    に対応して前記カウント数を繰り上げる第1および第2
    カウンタと、 前記フレーム番号検出手段の読み取った前記フレームの
    前記番号の値と前記第1カウンタの前記カウント数の値
    とを比較して一致するかどうかを判断する比較手段と、 前記比較手段における比較結果に基づき状態変数の値を
    遷移させ、前記状態変数が所定の条件を満たすときには
    前記第1カウンタの前記カウント数を繰り上げずに前記
    カウント数の値を前記フレーム番号検出手段の読み取っ
    た前記フレームの前記番号の値に変更し、前記状態変数
    が他の所定の条件を満たすときには前記第2カウンタの
    前記カウント数を繰り上げずに前記カウント数の値を前
    記第1カウンタの前記カウント数の値に変更する状態検
    出手段とを備え、 前記第2カウンタのカウント数の値を前記フレームの前
    記番号として出力するフレーム番号検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフレーム番号検出装置
    であって、 前記状態変数の採り得る値は少なくとも3つ存在し、 前記状態検出手段は、前記比較手段における前記比較結
    果が不一致の場合には前記状態変数の値を加えるまたは
    減じる方向に遷移させ、前記比較手段における前記比較
    結果が一致の場合には前記状態変数の値を前記不一致の
    場合とは逆の方向に遷移させ、 前記所定の条件とは、前記フレーム番号検出手段が前記
    フレームの前記番号を検出することができ、かつ、前記
    状態変数が所定の値に達することであり、 前記他の所定の条件とは、前記状態変数が他の所定の値
    に達することであるフレーム番号検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のフレーム番号検出装置
    であって、 前記同期信号を用いて、前記フレーム番号検出手段、前
    記第1および第2カウンタ、および前記状態検出手段の
    各動作のタイミングの調整を行うタイミング調整手段を
    さらに備えるフレーム番号検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のフレーム番号検出装置
    であって、 前記同期信号を検出して前記同期信号に対応するパルス
    を出力し、前記同期信号に欠落がある場合には補間同期
    信号のパルスを内挿する同期信号検出/保護手段と、 前記同期信号検出/保護手段から出力された前記パルス
    のうち、1つのパルスの出力後、所定の期間は前記パル
    スの出力を阻止するマスク処理手段とをさらに備えるフ
    レーム番号検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    のフレーム番号検出装置であって、 前記同期信号は複数のタイプを有し、 前記フレーム番号検出手段は、連続する2つ以上の前記
    フレームの前記同期信号の前記タイプの組み合わせの一
    部を用いて前記フレームの前記番号を検出するフレーム
    番号検出装置。
JP2000187455A 2000-06-22 2000-06-22 フレーム番号検出装置 Expired - Lifetime JP3931021B2 (ja)

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