JP2002008300A - 光ディスク記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 径方向に信号記録領域が分割されているディ
スクを使用する光ディスク記録再生装置のサーチ動作を
速やかに行うことが出来る装置を提供する。 【解決手段】 ディスク１に記録されている信号の再生
動作及び信号の記録動作を行うピックアップと、該ピッ
クアップをディスク１の径方向へ移動させるピックアッ
プ送り用モーター７と、ディスク１を回転駆動するスピ
ンドルモーター３と、該スピンドルモーター３の回転動
作を制御するスピンドルモーター駆動制御回路１１とよ
り構成し、サーチ動作時ピックアップ送り用モーター７
より得られる回転数に基づいて目標位置までの移動量を
決定するとともにその移動量から目標位置が属する信号
領域を認識するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、径方向に記録領域
が複数に分割されているとともに各信号領域毎に異なる
回転速度による記録再生動作が行われるディスクを使用
する光ディスク記録再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】レーザービーム等の放射エネルギーを光
磁気ディスクに照射することにより局部的に温度を上昇
させると磁気の保持力が減少し、この領域に作用する磁
界の方向に対応して磁区が配列することを利用して信号
の記録再生動作を行うように構成された光磁気ディスク
記録再生装置が製品化されている。

【０００３】斯かる光磁気ディスク記録再生装置の中に
は、ディスクに設けられている信号記録領域を径方向に
複数の領域に分割し、各領域毎にディスクの回転速度を
変更するように構成されたものがある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】光磁気ディスク記録再
生装置は、ディスクより得られる位置情報データに基づ
いて必要なデータが記録されている位置へピックアップ
を移動させる動作、即ちサーチと呼ばれる動作を行うこ
とが出来るように構成されている。斯かるサーチ動作を
行う場合に目標とする位置が現在ピックアップが位置し
ている領域と異なる領域の場合には、ディスクの回転速
度を変更する必要があり、目標位置まで移動した後に回
転速度を調整するとサーチ速度が遅くなるという問題が
ある。

【０００５】本発明は、斯かる問題を解決した光ディス
ク記録再生装置を提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、ディスクに記
録されている信号の再生動作及び信号の記録動作を行う
ピックアップと、該ピックアップをディスクの径方向へ
移動させるピックアップ送り用モーターと、ディスクを
回転駆動するスピンドルモーターと、該スピンドルモー
ターの回転動作を制御するスピンドルモーター駆動制御
回路とより成り、サーチ動作時ピックアップ送り用モー
ターより得られる回転数に基づいて目標位置までの移動
量を決定するとともにその移動量から目標位置が属する
信号領域を認識するようにしたものである。

【０００７】

【実施例】図１は本発明の光ディスク記録再生装置の一
実施例を示す図面である。図において、１は光磁気ディ
スクであり、径方向に複数に分割されている信号領域が
設けられているとともに光磁気ディスク記録再生装置に
設けられている収納部に装着されるとターンテーブル２
上に載置され、該ターンテーブル２によって回転駆動さ
れるように構成されている。

【０００８】３は前記ターンテーブル２を回転駆動する
スピンドルモーターであり、光磁気ディスク１に設けら
れている信号領域毎に設定されている回転速度にて回転
駆動されるように構成されている。４は前記光磁気ディ
スク１の下方に配置されているとともにピックアップを
構成する光ヘッドであり、レーザー素子（図示せず）よ
り照射されるレーザービームを前記光磁気ディスク１に
設けられている信号記録面に合焦させて信号の記録動作
及び再生動作を行う作用を有するものである。５は前記
光ヘッド４を光磁気ディスク１の径方向に移動させるべ
く支持するピックアップ支持部材、６は前記ピックアッ
プ支持部材５上に搭載されている磁気ヘッドであり、前
記光磁気ディスク１の上方の前記光ヘッド４と対向する
位置に配置されているとともに信号の記録動作時作用す
るように構成されている。

【０００９】７は前記ピックアップ支持部材５を光磁気
ディスク１の径方向へ移動させるピックアップ送り用モ
ーターであり、回転数に対応した信号を出力するホール
素子が組み込まれている。８は前記ピックアップ送り用
モーター７を回転駆動するとともにその速度を制御する
ピックアップ用モーター駆動制御回路であり、制御回路
９より出力される信号に基づいて回転制御動作を行うよ
うに構成されている。

【００１０】１０は前記ピックアップ送り用モーター７
に組み込まれているホール素子より出力される信号に基
づいてパルス信号を生成するパルス信号生成回路であ
り、その出力信号は前記制御回路９に印加されるように
構成されている。１１は前記制御回路９より出力される
制御信号に基づいて前記スピンドルモーター３を回転駆
動制御するスピンドルモーター駆動制御回路である。

【００１１】斯かる構成において、ピックアップ送り用
モーター７の回転数とピックアップを支持するピックア
ップ支持部材５の移動距離とは比例の関係にあるため、
パルス信号生成回路１０より出力されるパルス信号の数
をカウントすることによってピックアップ支持部材５の
移動距離、即ちピックアップの移動距離を設計値として
計算することが出来る。従って、サーチ動作を行う場合
には、現在位置と目標位置との間の移動距離を求め、そ
の移動距離だけピックアップを移動させるために必要な
回転数だけピックアップ送り用モーター７を回転駆動す
る動作が行われるように構成されている。

【００１２】以上に説明したように本発明に係る光磁気
ディスク記録再生装置は構成されているが、次に動作に
ついて説明する。

【００１３】光磁気ディスク記録再生装置に設けられて
いる収納部に光磁気ディスク１を挿入すると該光磁気デ
ィスク１はターンテーブル２上に載置される。斯かる装
置において、信号の再生動作は、光ヘッド４より照射さ
れるレーザービームによって行われるが、斯かる動作
は、光ヘッド４のフォーカスサーボ動作及びトラッキン
グサーボ動作による制御動作によって行われる。そし
て、前記光ヘッド４の光磁気ディスク１の径方向への変
位動作は、ピックアップ送り用モーター７による回転駆
動動作によって行われる。光磁気ディスク１に記録され
ている信号の再生動作は、光ヘッド４によって行われる
が、該光磁気ディスク１への信号の記録動作は、光ヘッ
ド４と磁気ヘッド６との組み合わせによって行われる。

【００１４】前記光磁気ディスク１に記録されている信
号の再生動作は、光ヘッド４によって行われ、前記光磁
気ディスク１への信号の記録動作は光ヘッド４と磁気ヘ
ッド６との共同によって行われるが、各信号領域におけ
るスピンドルモーター３の回転制御動作は、スピンドル
モーター駆動制御回路１１によって行われる。そして、
各信号領域では、その信号領域における再生動作及び記
録動作を行っている間スピンドルモーター３の回転速度
が一定になるように、即ち角速度が一定になるように回
転制御されるように構成されている。

【００１５】以上に説明したように本実施例における再
生動作及び記録動作は行われるが、次にサーチ動作につ
いて説明する。斯かるサーチ動作は、ピックアップが位
置している現在位置の位置情報と目標とする位置の位置
情報とからピックアップの移動距離を求め、該ピックア
ップを求められた移動距離だけ移動させるために必要な
ピックアップ送り用モーター７の回転数を求める。

【００１６】このようにして、ピックアップ送り用モー
ター７の回転数の値が設定されると、システム制御回路
９よりピックアップ用モーター駆動制御回路８に対して
駆動制御動作を行うための制御信号が出力される。斯か
る制御信号がピックアップ用モーター駆動制御回路８に
印加される結果、該ピックアップ用モーター駆動制御回
路８よりピックアップ送り用モーター７に対して駆動信
号が出力される。斯かる駆動信号がピックアップ送り用
モーター７に印加されると、該ピックアップ送り用モー
ター７が回転し、ピックアップ支持部材５を目標位置方
向へ移動させるが、このとき前記ピックアップ送り用モ
ーター７に組み込まれているホール素子より得られる信
号がパルス信号生成回路１０に入力される。

【００１７】前記パルス信号生成回路１０にホール素子
より得られる信号が入力されると、該パルス信号生成回
路１０よりピックアップ送り用モーター７の回転数に対
応した数のパルス信号が出力されて制御回路９に入力さ
れる。斯かるパルス信号が制御回路９に入力されると、
そのパルス信号の数をカウントするカウント動作が行わ
れ、そのカウント数が設定された値になると、即ちピッ
クアップを目標位置まで移動させるために設定された値
になると、制御回路９よりピックアップ用モーター駆動
制御回路８に対してピックアップ送り用モーター７の回
転を停止させるための信号が出力される。斯かる動作が
行われる結果、ピックアップは目標位置まで移動されて
停止されることになる。

【００１８】以上に説明したようにピックアップ送り用
モーター７によるピックアップの移動動作は行われる
が、次にスピンドルモーター３の制御動作について説明
する。前記スピンドルモーター３によるターンテーブル
２の回転駆動動作は、前述したように分割されている信
号記録領域毎に角速度が一定になるように行われ、各信
号領域毎に設定されている回転数にて信号の記録再生動
作が行われる。このように通常の記録再生動作時におけ
る回転制御動作は行われるが、次にサーチ動作時におけ
る制御動作について説明する。

【００１９】サーチ動作を行う場合のピックアップの移
動動作は前述したように行われるが、スピンドルモータ
ーの回転制御動作は、目標位置における再生動作を行う
ための回転速度になるように制御する必要がある。ピッ
クアップの移動距離は、前述したように現在位置と目標
位置との間の位置情報より求められるが、この移動距離
より目標位置が属する信号領域を求めることが出来る。
即ち、光磁気ディスク１に設けられている各信号記録領
域は、物理フォーマットによって規定されているため、
現在位置から目標位置までの移動距離より目標位置が属
する信号領域を求めることが出来る。

【００２０】このようにして目標位置が属する信号記録
領域が決定されると、その信号記録領域における回転速
度にてスピンドルモーター３を回転駆動させるための制
御信号が制御回路９よりスピンドルモーター駆動制御回
路１１に対して出力される。斯かる制御信号がスピンド
ルモーター駆動制御回路１１に印加されると、該スピン
ドルモーター駆動制御回路１１によるスピンドルモータ
ー３の回転駆動制御動作が行われるので、ターンテーブ
ル２に載置されている光磁気ディスク１は目標位置が属
する信号記録領域における回転速度にて回転駆動される
ことになる。斯かるスピンドルモーター３の回転駆動動
作は、サーチ動作によりピックアップが目標位置に移動
している間に行われるため、ピックアップが目標位置に
到達すると直ちに目標位置に記録されている信号の再生
動作を開始させることが出来る。

【００２１】尚、本実施例では、磁気力を利用して記録
動作を行う光磁気ディスク記録再生装置について説明し
たが、磁気力を使用しないで記録動作を行うことが出来
る光ディスク記録再生装置に実施することも出来る。

【００２２】

【発明の効果】本発明は、径方向に記録領域が複数に分
割されているとともに各信号領域毎に異なる回転速度に
よる記録再生動作が行われるディスクを使用する光ディ
スク記録再生装置において、サーチ動作時ピックアップ
送り用モーターより得られる回転数に基づいて目標位置
までの移動量を決定するとともにその移動量から目標位
置が属する信号領域を認識するようにしたので、目標位
置が属する信号記録領域を簡単に求めることが出来る。

【００２３】また、本発明は、認識された信号領域に設
定されている回転速度になるようにスピンドルモーター
の回転制御動作を行うようにしたので、サーチ動作を速
やかに行うことが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の光ディスク記録再生装置の一実施例を
示す図面である。

【符号の説明】

１ 光磁気ディスク ２ ターンテーブル ３ スピンドルモーター ４ 光ヘッド ６ 磁気ヘッド ７ ピックアップ送り用モーター ８ ピックアップ用モーター駆動制御回路 ９ 制御回路 １０ パルス信号生成回路 １１ スピンドルモーター駆動制御回路

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 径方向に記録領域が複数に分割されてい
   るとともに各信号領域毎に異なる回転速度による記録再
   生動作が行われるディスクを使用する光ディスク記録再
   生装置において、前記ディスクに記録されている信号の
   再生動作及び信号の記録動作を行うピックアップと、該
   ピックアップをディスクの径方向へ移動させるピックア
   ップ送り用モーターと、ディスクを回転駆動するスピン
   ドルモーターと、該スピンドルモーターの回転動作を制
   御するスピンドルモーター駆動制御回路とより成り、サ
   ーチ動作時ピックアップ送り用モーターより得られる回
   転数に基づいて目標位置までの移動量を決定するととも
   にその移動量から目標位置が属する信号領域を認識する
   ようにしたことを特徴とする光ディスク記録再生装置。
2. 【請求項２】 認識された信号領域に設定されている回
   転速度になるようにスピンドルモーターの回転制御動作
   を行うようにしたことを特徴とする請求項１に記載の光
   ディスク記録再生装置。
3. 【請求項３】 ピックアップ送り用モーターに組み込ま
   れているホール素子より得られる信号により回転数を検
   出するようにしたことを特徴とする請求項１に記載の光
   ディスク記録再生装置。