JP2002007071A - ボード面上の座標値を入力する方法、および同装置 - Google Patents

ボード面上の座標値を入力する方法、および同装置

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JP2002007071A
JP2002007071A JP2000224585A JP2000224585A JP2002007071A JP 2002007071 A JP2002007071 A JP 2002007071A JP 2000224585 A JP2000224585 A JP 2000224585A JP 2000224585 A JP2000224585 A JP 2000224585A JP 2002007071 A JP2002007071 A JP 2002007071A
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Yoko Kobayashi
葉子 小林
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Kobayashi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボード面上の座標値を自動的に入力するため
に用いられる、信号光源16および信号音源17を備え
た発信ペンを改良して、上記信号光源および信号音源を
作動させる電気回路の電源スイッチの入れ忘れ、切り忘
れを防止する。 【解決手段】 マーカー12の穂先12aを突出させて
その他の部分をケース13内に収納するとともに、該穂
先12aを覆う着脱可能なキャップ14を設ける。上記
ケース13に電源スイッチ15が設置されていて、前記
キャップ14を装着すると、該電源スイッチが押動され
て閉となり、該キャップ14を取り外すと上記押動が解
消されて該電源スイッチが開となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マーカーによって
ボード上に文字,図形等を筆記する際、該マーカーから
発信される光信号および音響信号を2箇所で受信して、
マーカーの座標値を算出し、これを他の電気回路(例え
ばパソコン)に入力せしめる方法、および上記の発明方
法を実施するに好適なように改良した座標値入力装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、ボード面に筆記する器具である
マーカーから発信される光信号および音響信号を、2箇
所の受信機A,Bで受信し、該マーカーのボード面上座
標値を算出して、演算回路の1例としてのパソコンに入
力する公知例を説明するための模式図である。この公知
例において符号1を付して示したのは、ごく一般的なホ
ワイトボードであって、ボード本体1aが1対の支柱1
bによって支持されていて、該支柱1bは脚1cによっ
て床面上に支持されている。1dは粉受,1eは横棧で
ある。このボード1に、1対の受信機(A)2と受信機
(B)3とを取り付け、発信ペン(仮称)4を用いる
と、該発信ペンの位置(すなわちボード面上の座標値)
が算出されてパソコン10に入力されるようになる。
【0003】前記発信ペン4にはマーカーが収納され
て、その穂先を突出させている。このマーカーによって
ボード面上に文字,図形,符号などを書くとき、該マー
カーの位置を継続的に検知することによって、誤文字,
図形,記号の画像情報が検知される。この画像情報がパ
ソコンに入力されれば、公知技術を適用して通信した
り、現像したり、解析したりすることができる。前記の
発信ペン4は、電気回路と、電源と、音響信号5,7を
発信する信号音源と、光信号6,8を発信する信号光源
(いずれも図示省略)を備えていて、次に述べるように
して発信ペン4の位置(座標値)が検知される。
【0004】受信機(A)2の位置をaとし、受信機
(B)3の位置をbとし、距離a−bが既知であるとす
る。発信ペン4の位置をcとする。発信ペン4の穂先が
ボード面にタッチするとその圧力を感知して光信号6,
8および音響信号5,7が発せられる。光信号6が点c
から発信されて点aに到達するまでの間の所要時間は、
実用上ゼロと見做すことができ、音響信号が点cから発
信されてから点aに到達するまでの時間を計測すると、
点cと点aとの間の距離が判明する。これは、電光を見
てから雷鳴を聞くまでの時間間隔によって雷の遠近を判
断するのと同様の原理によるものである。同様にして、
点cと点bとの間の距離を算出することもできる。三角
形abcについて、辺の長さabは既知であり、辺の長
さacと同bcとが判明すれば、定点a,bを基準とし
て点cの位置を特定することができる。上記の点cの位
置決定は、該点cから辺abに下した垂線の足をdとし
て、ピタゴラスの定理を用いて求めることもでき、ま
た、点aを中心とする円弧efと、点bを中心とする円
弧ghとの交点として解析幾何学的に求めることもでき
る。こうした技術としては米国特許や第5,866,8
56号が公知である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前掲の図5に例示した
公知の座標値入力装置は、既製の通常のボードに発信機
を取り付け、発信ペンを用いて筆記することによって、
該ボードに描かれた文字,図形などの画像情報を自動的
に、パソコン等の演算回路に入力することができるの
で、このように“通常のボードを利用できる”という長
所を有している。このボードは、プロジェクタのスクリ
ーンであっても良く、適用範囲が広い。しかし、この公
知例の座標入力装置を用いる場合、使用者が注意しなけ
ればならない幾つかの事項が有る。
【0006】例えば、使用前にマーカーの穂先を覆って
いるキャップを外し、使用後には再び該キャップを取り
付けておかねばならない。この注意事項は従来一般のホ
ワイトボードにおけると同様であり、キャップを外さな
ければ描けないので、キャップの外し忘れは発生しな
い。しかし、使用後にキャップの装着を失念すると、チ
ョークに比して格段に高価なマーカーの溶剤が蒸発して
使用不能になるというトラブルは、現に存在している。
発信ペンの場合、従来一般に、マーカーの穂先がボード
面に接触したことを感圧スイッチで検出して電源をオン
させていたが、このような構成では、穂先がボード面に
触れるまでは電源が入らない。従って電気回路が作動し
ない。従って、発信ペンの穂先の位置を表示手段(例え
ばボードの傍らに置かれたCRT)に表示しようとして
も、穂先がボードに触れないうちは表示できない。
【0007】こうした事情に鑑みて、発信ペンがボード
面に接近したとき表示手段に表示させようとすると、前
記の感圧スイッチ以外に電源スイッチを設けなければな
らない。このような電源スイッチを設けた場合、使用者
は、マーカーのキャップ着脱だけでなく、使用前に電源
スイッチを入れ、使用終了時にスイッチを切るという操
作を行なわなければないない。前記電源スイッチの必要
性は、ペンタッチ前に座標を検出して発信ペンの位置を
表示手段(例えばボード近傍に置かれたCRT)に表示
することによって非常に使い易くなるからである。電源
スイッチを切り忘れた侭で放置すると、電源バッテリが
放電してしまって、発信ペンがその機能を果たせなくな
る。次回の使用に際して電源バッテリの放電に気付けば
まだしもであるが、気付かなければボード面に描いた画
像情報が入力されない。後日、入力されていないことに
気付いた時は、もう取り返しがつかない。
【0008】本発明は上述の事情に鑑みて為されたもの
であって、座標入力装置を備えたマーカーやイレーザを
使用する際、使用者に格別の知識や熟練を要せず、か
つ、別段の注意集中を要せず、自動的ないし半自動的に
電源スイッチが開閉される、ボード面の座標値入力方
法、および同装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに創作した本発明の基本的原理について、その1実施
形態に対応する図1を参照して略述すると次のとおりで
ある。すなわち、ボード面上の座標値を自動的に入力す
るために用いられる、信号光源16および信号音源17
を備えた発信ペンを改良して、上記信号光源および信号
音源を作動させる電気回路の電源スイッチの入れ忘れ、
切り忘れを防止するため、マーカー12の穂先12aを
突出させてその他の部分をケース13内に収納するとと
もに、該穂先12aを覆う着脱可能なキャップ14を設
ける。上記ケース13に電源スイッチ15が設置されて
いて、前記キャップ14を装着すると、該電源スイッチ
が押動されて閉となり、該キャップ14を取り外すと上
記押動が解消されて該電源スイッチが開となる。
【0010】以上に説明した原理に基づいて請求項1に
係る発明方法の構成は、ボード面に筆記する器具である
マーカーから発信される光線および音響を、上記ボード
近傍の複数箇所で受信して該マーカーの座標値を算出し
て演算回路に入力する方法において、前記マーカーの穂
先以外の部分をケース内に収納するとともに、上記穂先
を覆う着脱可能なキャップを設け、上記のキャップが穂
先を覆う位置に装着されたとき、該キャップで直接的に
押動され、もしくは伝動部材を介して押動されて作動す
る電源スイッチを、前記のケースに設置することによ
り、キャップを取り外したとき、前記の光線および音響
を発信する電気回路の電源を自動的にオンせしめ、か
つ、キャップを取り付けたとき前記の電源を自動的にオ
フせしめることを特徴とする。
【0011】以上に説明した請求項1の発明方法による
と、通常のボード面上に通常のマーカーで文字,図形等
を筆記する場合と同等の注意を払うだけて、発光ペンの
電源を半自動的に開閉することができる。すなわち、筆
記する際にキャップを取り外し、筆記後にキャップを嵌
めておくだけで、電源スイッチの開閉が自動的に行なわ
れる。本請求項に係るキャップは、マーカーの穂先を覆
って取り付けられるようになっているから、このキャッ
プを取り外さないでボード上に文字,図形等を筆記する
ことは有り得ない(キャップを外さねば筆記出来ないこ
とは通常ボードにおける通常マーカーと同様であ
る。)。キャップを取り外せば、該キャップによる電源
スイッチの押動が解除され、該電源スイッチが常閉状態
になるので、電源スイッチの入れ忘れに因るトラブルは
完全に防止される。
【0012】筆記を終了したとき、キャップを被せなけ
ればならないことは、通常ボードにおける通常マーカー
の場合と同様である。この操作を失念すればマーカーが
使えなくなってしまうので、通常のボードや通常のマー
カーを多少とも使い慣れていれば、キャップの被せ忘れ
という失敗を生じる頻度は非常に少ない。そして、通常
マーカーの取扱いと同様にキャップを被せれば、電源ス
イッチが押動されて開かれるので、電源スイッチの切り
忘れに因るトラブルの発生は、実際問題としてほぼ完全
に防止される。本請求項に係る発明を実施しない場合で
あっても、公知例の座標入力用の発信ペンにおいて、マ
ーカー穂先を覆うキャップと電源スイッチとは欠くこと
のできない構成部品であるから、本請求項の発明を適用
することによって生じるコスト増加は、実用上無視でき
る程度に微小である。
【0013】請求項2に係る発明方法の構成は、ボード
面を払拭する器具であるイレーザから発信される光線お
よび音響を、上記ボード近傍の複数箇所で受信して該マ
ーカーの座標値を算出して演算回路に入力する方法にお
いて、前記のイレーザのハンドル部分に、該ハンドルを
手で持ったとき、その圧力に感応して作動するスイッ
チ、もしくはスイッチとして機能する電気回路を設ける
ことにより、上記ハンドルを手で持ったとき、前記の光
線および音響を発信する電気回路の電源を自動的にオン
せしめ、かつ、該ハンドルを手から放したとき前記の電
源を自動的にオフせしめることを特徴とする。
【0014】以上に説明した請求項2の発明方法による
と、イレーザを使用すべくハンドルを持ったとき、自動
的に電源がオンするので、別段のスイッチ操作をしなく
ても電気回路が作動状態となり、例えばボードの近傍に
設けたCRTやプロジェクタなどの表示装置に、イレー
ザの位置を表示したりすることができる。また、イレー
ザの使用を終えて手放すと、自動的に電源がオフされる
ので、スイッチ切り忘れといったトラブルを生じる虞れ
が無い。
【0015】請求項3に係る発明方法の構成は、前記請
求項1の発明の構成要件に加えて、前記のキャップと別
体の、ポインターキャップを構成し、このポインターキ
ャップは、予め、マーカーの穂先を覆うが、前記の電源
スイッチや前記のロッドに当接して押動することの無い
形状とし、かつ、前記の光線や音響を遮らない形状に構
成しておき、上記ポインターキャップを装着してマーカ
ーの穂先を覆った状態で、該ポインターキャップの先端
により、ボード上の文字,図形などを指し示し、このマ
ーカーによってボード面に痕跡を残すことなく移動させ
つつ、光線と音響との送受信により前記ポインターキャ
ップの座標値を算出し、該ポインターキャップの軌跡を
表す電気信号を演算回路に入力することを特徴とする。
【0016】以上に説明した請求項3の発明方法による
と、ボード上にマーカーの線描を残すことなく、ポイン
ターの軌跡を座標値として自動的に演算回路に入力する
ことができる。このような機能は、ボード上に既に描か
れている機械図面の要部を指し示しつつ構造機能を説明
したり、ボード上に既に描かれている地図の要部を指し
示しつつ物産,流通を説明したりする場合、上記機械図
面や地図を汚損することなく、指示の軌跡を座標値とし
て演算回路へ入力することができるので便利かつ有用で
ある。また、例えばオーバーヘッドプロジェクタによっ
てスクリーン上に映し出されている機械図面または地図
などをポインターで指し示したり、演算回路(パソコ
ン)側ソフトで描画して説明する場合、スクリーン上に
マーカーの痕跡を残すことなく指示の記録を座標値の形
で演算回路に入力することができるので、議事録の作成
や出版原稿作成の参考として有効に利用することができ
る。このような効果を奏し得るのは、ポインターキャッ
プがマーカー穂先を覆い、かつ、信号光源や信号音源を
遮らないような形状にしたからである。同様の原理によ
り描画機能を有しないダミーマーカーを用いても同様の
効果が得られる。
【0017】請求項4に係る発明方法の構成は、ボード
面に筆記する器具であるマーカーから発信される光線お
よび音響を、上記ボード近傍の複数箇所で受信して該マ
ーカーの座標値を算出して演算回路に入力する方法にお
いて、前記マーカーの穂先以外の部分をケース内に収納
するとともに、上記穂先を覆う着脱可能なキャップを設
け、上記ケースの外周部に、このケースを手で持ったと
きの圧力に感応して閉じる電源スイッチを設けるととも
に、前記のキャップを装着したとき該キャップで覆われ
る位置に、前記の光線を発信する光源を設けることによ
り、前記のケースを手で持つと、前記の光線および音響
を発信する電気回路の電源を自動的にオンせしめ、手を
放すと上記電源を自動的にオフせしめ、かつ、キャップ
を装着した状態でケースを手で持っても、発信された光
線がキャップに遮られて受信機まで到達しないようにす
ることを特徴とする。
【0018】以上に説明した請求項4の発明方法による
と、発信ペンに設けられているマーカーによってボード
面上に文字,図形等を筆記したとき、何ら格別の操作を
したり注意を払ったりする必要なく、自動的に電源のオ
ンオフが行なわれ、発信ペンの電源スイッチの入れ忘れ
に因るトラブルも、電源スイッチの切り忘れに因るトラ
ブルも、生じる虞れが無い。すなわち、マーカーは、そ
の穂先を突出せしめてケース内に収納されているので、
該マーカーでボード面上に文字,図形を筆記しようとす
れば該ケースを手で持って書くことになる。そして、上
記のケースを手で握れば、その圧力によって自動的に電
源スイッチが閉じられるので、信号光線や信号音響が発
信される。このため、例えば「ボード面上に発信ペンで
文字,図形を筆記したのに、該発信ペンの電源スイッチ
を入れ忘れていたため、図形情報の座標値が演算回路に
入力されていなかった」といったトラブルは、未然に防
止される。
【0019】また、筆記を終了して発信ペンをボードの
粉受の上に置くと、ケースの外周部に設けられている圧
力感応スイッチに与えられていた握力が消失するので、
電源スイッチは自動的に開かれる。このため、使用後の
電源切り忘れによって電源バッテリを無益に放電させる
といった不具合が防止される。さらに、筆記している場
合以外に感圧スイッチに外力が作用して、感圧形の電源
スイッチが閉じられたために信号光線や信号音響が発信
されることが無いとは言えない。しかし、本請求項4に
係るキャップが装着されていると、上記信号光線が該キ
ャップによって覆われているので、無用の信号光線が受
信機に到達することが無い。
【0020】請求項5に係る発明方法の構成は、ボード
面に筆記する器具であるマーカーから発信される光線お
よび音響を、上記ボード近傍の複数箇所で受信して該マ
ーカーの座標値を算出して演算回路に入力する方法にお
いて、前記マーカーの穂先以外の部分をケース内に収納
するとともに、上記穂先を覆う着脱可能なキャップを設
け、かつ、該ケースの後端にキャップを嵌着し得る突起
を設け、前記キャップの先端側にイレーザを装着し、上
記イレーザ付キャップを前記の突起に嵌着したとき、該
キャップに押動されて閉じられる常開形の電源スイッチ
を設けるとともに、上記イレーザ付キャップでマーカー
の穂先を覆う位置に取り付けたとき、該キャップに押動
されて描画モードを消去モードに切り換えるモード切換
スイッチ、もしくはモード切換兼電源スイッチを設けて
おくことにより、前記イレーザ付キャップをケース後端
の突起に嵌着して前記のボード面上にマーカーで描いた
文字,図形の座標値を演算回路に入力し、上記イレーザ
付キャップでマーカーの穂先を覆う位置に取り付けた状
態でボード面上に描かれている文字,図形を払拭したと
き、演算回路に記憶されている文字,図形のうちで払拭
された部分に相当する記録信号を消去することを特徴と
する。
【0021】以上に説明した請求項5の発明方法による
と、発信ペンに設けられたマーカーを用いてボード面上
に文字,図形などを筆記したとき、その画像情報が座標
値として自動的に演算回路へ入力される上に、上記文
字,図形の1部をイレーザで払拭すると、上記演算回路
に入力されて記録されている画像情報のうち、払拭され
た部分に相当する画像情報が自動的に消去される。すな
わち、イレーザ付きキャップを取り外して、取り外され
たイレーザ付キャップを紛失しないようにケースの後端
に嵌着するとマーカーの穂先が露出するとともに、発信
用の電気回路の電源スイッチが閉じられるので、該マー
カーでボード面上に文字,図形を筆記すると、電源スイ
ッチ入れ忘れの虞れ無く光線と音響とによって送受信が
行なわれ、筆記された文字,図形の画像情報は座標値と
して演算回路に入力される。
【0022】そして、文字,図形を書き誤って払拭消去
するとき、および/または、説明の都合上、既に書かれ
ている文字,図形の一部を払拭消去するときは、ケース
の後端に嵌着していたイレーザ付キャップを、マーカー
の穂先を覆う位置に嵌め換えることにより、発信用電気
回路が消去モードに切り換えられ、しかも、該イレーザ
付キャップによって信号光源や信号音源が覆われないの
で、イレーザの動きを追跡しつつ、該イレーザの軌跡を
重なった既入力画像情報が消去される。このように、イ
レーザ付キャップを嵌め換えるという簡単で当然な操作
によって、既に入力されている座標値(画像情報)の消
去が自動的に行なわれ、記入・消去モード切換え忘れに
因るトラブルを発生する虞れが無い。
【0023】請求項6に係る発明装置の構成は、ボード
面に筆記する器具であるマーカーから発信される光線お
よび音響を、上記ボード近傍の複数箇所で受信して該マ
ーカーの座標値を算出して演算回路に入力する装置にお
いて、前記マーカーの穂先を突出せしめ、その他の部分
を収納するケースと、上記ケースに設けられた、光信号
を発信する信号光源および音響信号を発信する信号音源
と、上記信号光源および信号音源を作動せしめる電気回
路を形成された基板と、上記電気回路用の電源バッテリ
と、前記ケースから突出しているマーカー穂先を覆う、
着脱可能なキャップと、を有しており、かつ、前記のキ
ャップがマーカー穂先を覆う位置に装着されたとき、該
キャップにより押動されて閉じられる、常開形の電源ス
イッチを具備していて、前記のマーカーを収納したケー
スからキャップを取り外すと自動的に電源回路が閉じら
れ、該キャップを装着すると自動的に電源回路が開かれ
るようになっていることを特徴とする。
【0024】以上に説明した請求項6の発明装置による
と、使用者が通常のマーカーで通常のボード面に文字,
図形を筆記するときとほぼ同様の意識で、発信ペンによ
ってボード上に文字,図形を筆記すると、自動的に発信
ペンの電気回路の電源スイッチが閉じられて、電源スイ
ッチの入れ忘れといった操作ミスによるトラブルを発生
することなく、筆記された文字,図形の画像情報が座標
値として算出され、演算回路に入力される。また、使用
者が、通常のマーカーによって通常のボード上に文字,
図形を筆記し終えたときとほぼ同様の意識で、発信ペン
のマーカー穂先にキャップを取り付けると、電気回路の
電源スイッチが自動的に開かれるので、電源スイッチの
切り忘れといった操作ミスによって電源バッテリが無益
に消耗するといったトラブルを生じる虞れが無い。
【0025】請求項7に係る発明装置の構成は、ボード
面に筆記する器具であるマーカーから発信される光線お
よび音響を、上記ボード近傍の複数箇所で受信して該マ
ーカーの座標値を算出して演算回路に入力する装置にお
いて、前記マーカーの穂先を突出せしめ、その他の部分
を収納するケースと、上記ケースに設けられた、光信号
を発信する信号光源および音響信号を発信する信号音源
と、上記信号光源および信号音源を作動せしめる電気回
路を形成された基板と、上記電気回路用の電源バッテリ
と、前記ケースから突出しているマーカー穂先を覆う、
着脱可能なキャップと、を有しており、かつ、前記のキ
ャップがマーカー穂先を覆う位置に装着されたとき、該
キャップによって押動されるロッド、もしくはロッドと
等価に機能する伝動部材、および、前記ケースの後端付
近に設けられて前記ロッドにより作動せしめられる電源
スイッチを具備していて、前記のマーカーを収納したケ
ースからキャップを取り外すと自動的に電源回路が閉じ
られ、該キャップを装着すると自動的に電源回路が開か
れるようになっていることを特徴とする。
【0026】以上に説明した請求項7の発明装置による
と、使用者が通常のマーカーで通常のボード面に文字,
図形を筆記するときとほぼ同様の意識で、発信ペンによ
ってボード上に文字,図形を筆記すると、自動的に発信
ペンの電気回路の電源スイッチが閉じられて、電源スイ
ッチの入れ忘れといった操作ミスによるトラブルを発生
することなく、筆記された文字,図形の画像情報が座標
値として算出され、演算回路に入力される。また、使用
者が、通常のマーカーによって通常のボード上に文字,
図形を筆記し終えたときとほぼ同様の意識で、発信ペン
のマーカー穂先にキャップを取り付けると、電気回路の
電源スイッチが自動的に開かれるので、電源スイッチの
切り忘れといった操作ミスによって電源バッテリが無益
に消耗するといったトラブルを生じる虞れが無い。
【0027】請求項8に係る発明装置の構成は、前記請
求項6もしくは請求項7の発明装置の構成要件に加え
て、前記のキャップと別体のポインターキャップが準備
されていて、キャップから突出しているマーカー穂先を
覆って着脱交換可能であり、かつ、前記ポインターキャ
ップを装着したとき、該ポインターキャップは、前記信
号光源や信号音源を覆うことがなく、かつ、前記電源ス
イッチもしくはロッドに当接することがなく、このポイ
ンターキャップが装着された状態で光線および音響によ
る受発信、および座標値の算出が行なわれるようになっ
ていることを特徴とする。
【0028】以上に説明した請求項8の発明装置による
と、ボード上にマーカーの線描を残すことなく、ポイン
ターの軌跡を座標値として自動的に演算回路に入力する
ことができる。このような機能は、ボード上に既に描か
れている機械図面の要部を指し示しつつ構造機能を説明
したり、ボード上に既に描かれている地図の要部を指し
示しつつ物産,流通を説明したりする場合、上記機械図
面や地図を汚損することなく、指示の軌跡を座標値とし
て演算回路へ入力することができるので便利かつ有用で
ある。また、例えばオーバーヘッドプロジェクタによっ
てスクリーン上に映し出されている機械図面または地図
などをポインターで指し示して説明する場合、スクリー
ン上にマーカーの痕跡を残すことなく指示の記録を座標
値の形で演算回路に入力することができるので、議事録
の作成や出版原稿作成の参考として有効に利用すること
ができる。このような効果を奏し得るのは、ポインター
キャップがマーカー穂先を覆い、かつ、信号光源や信号
音源を遮らないような形状にしたからである。
【0029】請求項9に係る発明装置の構成は、ボード
面に筆記する器具であるマーカーから発信される光線お
よび音響を、上記ボード近傍の複数箇所で受信して該マ
ーカーの座標値を算出して演算回路に入力する装置にお
いて、前記マーカーの穂先を突出せしめ、その他の部分
を収納するケースと、上記ケースに設けられた、光信号
を発信する信号光源および音響信号を発信する信号音源
と、上記信号光源および信号音源を作動せしめる電気回
路を形成された基板と、上記電気回路用の電源バッテリ
と、前記ケースから突出しているマーカー穂先を覆う、
着脱可能なキャップと、を有しており、かつ、前記のキ
ャップがマーカー穂先を覆う位置に装着されたとき、該
キャップが前記信号光源および前記信号音源の少なくと
も何れか片方を覆って送受信を阻止するようになってお
り、さらに、前記ケースの外周部に開口が設けられると
ともに、この開口が柔軟なゴム状弾性と導電性とを有す
るシート部材で覆われていて、もしくは、導電性部材を
取り付けられた柔軟なゴム状弾性を有するシート部材で
覆われていて、上記シート部材の内側に対向,離間して
電源スイッチの固定電極として機能する、少なくとも1
対の電極部材が設けられており、前記のケースを手で握
ると、シート部材が圧力で撓まされて前記少なくとも1
対の電極が短絡されて電源回路が閉じられ、該ケースか
ら手を放すと、シート部材が弾性復元力によって前記の
電極から離れ、電源回路が開かれるようになっているこ
とを特徴とする。
【0030】以上に説明した請求項9の発明装置による
と、発信ペンに設けられているマーカーによってボード
面上に文字,図形等を筆記したとき、何ら格別の操作を
したり注意を払ったりする必要なく、自動的に電源のオ
ンオフが行なわれ、発信ペンの電源スイッチの入れ忘れ
に因るトラブルも、電源スイッチの切り忘れに因るトラ
ブルも、生じる虞れが無い。すなわち、マーカーは、そ
の穂先を突出せしめてケース内に収納されているので、
該マーカーでボード面上に文字,図形を筆記しようとす
れば該ケースを手で持って書くことになる。そして、上
記のケースを手で握れば、その圧力によって自動的に電
源スイッチが閉じられるので、信号光線や信号音響が発
信される。このため、例えば「ボード面上に発信ペンで
文字,図形を筆記したのに、該発信ペンの電源スイッチ
を入れ忘れていたため、図形情報の座標値が演算回路に
入力されていなかった」といったトラブルは、未然に防
止される。
【0031】また、筆記を終了して発信ペンをボードの
粉受の上に置くと、ケースの外周部に設けられている圧
力感応スイッチに与えられていた握力が消失するので、
電源スイッチは自動的に開かれる。このため、使用後の
電源切り忘れによって電源バッテリを無益に放電させる
といった不具合が防止される。さらに、筆記している場
合以外に感圧スイッチに外力が作用して、感圧形の電源
スイッチが閉じられたために信号光線や信号音響が発信
されることが無いとは言えない。しかし、本請求項9に
係るキャップが装着されていると、上記信号光線が該キ
ャップによって覆われているので、無用の信号光線が受
信機に到達することが無い。
【0032】請求項10に係る発明装置の構成は、ボー
ド面に筆記する器具であるマーカーから発信される光線
および音響を、上記ボード近傍の複数箇所で受信して該
マーカーの座標値を算出して演算回路に入力する装置に
おいて、前記マーカーの穂先を突出せしめ、その他の部
分を収納するケースと、上記ケースに設けられた、光信
号を発信する信号光源および音響信号を発信する信号音
源と、上記信号光源および信号音源を作動せしめる電気
回路を形成された基板と、上記電気回路用の電源バッテ
リと、前記ケースから突出しているマーカー穂先を覆
う、着脱可能なキャップと、を有しており、上記キャッ
プの先端側にイレーザが取り付けられているとともに、
前記ケースの後端部に、該キャップを嵌着して保持し得
る突起が設けられていて、上記のイレーザ付きキャップ
をケース後端の突起に嵌め付けたとき、該イレーザ付き
キャップに押動されて閉となる常開形の電源スイッチが
設けられるとともに、前記イレーザ付きキャップでマー
カー穂先を覆う位置に嵌め付けたとき、該イレーザ付き
キャップに押動されて、前記電気回路を消去モードに切
り換えるモード切換スイッチが設けられており、かつ、
上記のイレーザ付きキャップがマーカー穂先を覆う位置
に嵌め付けられた状態において、該イレーザ付きキャッ
プが前記の信号光源および信号音源を覆わないような構
造になっていることを特徴とする。
【0033】以上に説明した請求項10の発明装置によ
ると、イレーザ付きキャップをケース後端部の突起に嵌
着すると、発信ペンのマーカーによってボード面に筆記
された文字,図形の画像情報が座標値として演算回路に
入力され、かつ、該イレーザ付きキャップでマーカー穂
先を覆う位置に嵌め換えて、該イレーザ付きキャップの
イレーザでボード面上の文字,図形の1部を払拭する
と、演算回路に入力されて記憶されている画像情報のう
ち、払拭された部分に相当する画像情報が自動的に消去
される。
【0034】請求項11に係る発明装置の構成は、前記
請求項10の発明装置の構成要件に加えて、前記ケース
の後端部に、前記のキャップを嵌め付けて保持する突起
が設けられているとともに、上記キャップ嵌着用突起の
表面に、少なくとも1対の固定電極が設けられており、
一方、前記のキャップが上記の突起と嵌合する内周面
に、可動電極として機能する導電性の部材、望ましくは
リーフスプリング状電極が取り付けられていて、上記固
定電極と可動電極によって電源スイッチが構成されてい
て、前記のキャップをマーカー穂先から取り外してケー
ス後端の突起に嵌め付けると、1対の固定電極相互が可
動電極によって導通せしめられて、前記の電気回路に対
して電源バッテリが接続導通され、該キャップをケース
後端の突起から取り外すと、電源バッテリが電気回路と
の接続導通を遮断されるようになっていることを特徴と
する。
【0035】以上に説明した請求項11の発明装置によ
ると、ケース後端部に設けられる電源スイッチの構成が
簡単で構成部品が少なくて製造コストが低廉である上
に、その開閉作動が確実である。
【0036】請求項12に係る発明装置の構成は、ボー
ド面に筆記する器具であるマーカーから発信される光線
および音響を、上記ボード近傍の複数箇所で受信して該
マーカーの座標値を算出して演算回路に入力する装置に
おいて、前記マーカーの穂先を突出せしめ、その他の部
分を収納するケースと、上記ケースに設けられた、光信
号を発信する信号光源および音響信号を発信する信号音
源と、上記信号光源および信号音源を作動せしめる電気
回路を形成された基板と、上記電気回路用の電源バッテ
リと、前記ケースから突出しているマーカー穂先を覆
う、着脱可能なキャップと、を有しており、かつ、前記
のキャップがマーカー穂先を覆う位置に装着されたと
き、該キャップが前記信号光源および信号音源を覆って
いる被り深さ寸法Lが、マーカーの穂先を覆っている
被り深さ寸法Lよりも大きいことを特徴とする。
【0037】以上に説明した請求項12の発明装置によ
ると、発光ペンのマーカー穂先にキャップを被せる際、
該キャップがマーカー穂先に触れてこれを押圧したため
電気回路の電源がオンされても、その時、既にキャップ
が信号光源や信号音源がキャップで覆われているので、
不測の信号光線および/または信号音響が発せられて
も、受信機に到達しない。もし不測の信号光線および/
または信号音響が受信機に到達すると、正常でない信号
を受信して誤作動する虞れが有る。しかし、本請求項1
2の適用によってこのような誤作動を生じる虞れが無く
なる。
【0038】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の1実施例におけ
る発信ペンを示し、部分的に破断して描いた模式図であ
る。符号12を付して示したのはマーカーであって、1
2aはその穂先である。上記のマーカー12は、その穂
先12aを露出させてケース13内に収納されており、
突出した穂先部分を覆うキャップ14が設けられてい
る。本図1は、上記のキャップ14がマーカーの穂先1
2aを覆う位置に装着された状態を描いてあるが、この
キャップ14は着脱自在に構成されている。符号15を
付して示した電源スイッチは、押動されて開となり、押
動されないときに閉となる構造の常閉形マイクロスイッ
チである。
【0039】前記のキャップ14を装着すると、該キャ
ップ14が前記マイクロスイッチ(電源スイッチ)15
に当接し、これを押動してスイッチ開の状態になる。前
記のマーカー12で、ボードに文字図形を描こうとする
と、キャップ14を外さざるを得ないので、キャップを
外し忘れて筆記することは、通常の使用条件においては
有り得ない。このキャップ14を取り外すと、電源スイ
ッチ15の押動が解消されてキャップ閉の状態になる。
本例の発信ペン4は、ケース13の中に回路基板19が
設けられ、電子部品30a,同20b,同20c…が実
装されている。この回路基板19は、前記の電源スイッ
チ15を直列に介して電源バッテリ22が接続されてい
て、マーカー穂先12aがボード(図示せず)に接触し
たとき感圧スイッチ18が閉じられる。
【0040】感圧スイッチ18が閉じられている間、回
路基板19に形成されている電気回路が作動して、信号
光源16から特定波形のパルス状赤外線が発信されると
ともに、信号音源17から特定波形のパルス状超音波が
発信される。(図5参照)上記信号光線(赤外線)と信
号音響(超音波)とを受信機A,Bで受信することによ
って、マーカー12の穂先がボード面にタッチしたこと
を感知し、かつ、該マーカーの位置が標定され、座標入
力装置としての機能が果たされる。マーカーによる筆記
を終了して、キャップ14をマーカー穂先12aに被せ
ると、該キャップ14が電源スイッチ15に当接し、こ
れを押動して開かせる。このため、電源スイッチの切り
忘れに因る電源バッテリの無益な放電が自動的に防止さ
れる。
【0041】図2は、前記と異なる実施形態を説明する
ために示したもので、(A)は前掲の図1と異なる実施
形態の1部を破断して描いた模式図、(B)は上記とさ
らに異なる実施形態の1部を破断して描いた模式図であ
る。(図2(A)参照)前掲の図1の実施形態に比して
異なる点を抽出して次に述べると、本例の電源スイッチ
15はケース13の後端側(マーカー穂先12aの突出
側の反対側)に設けられている。そして、キャップ14
が「マーカー穂先を覆う位置」に装着されたとき、該キ
ャップ14によって押動されるロッド21が設けられて
いる。本図2(A)に示したように、キャップ14を装
着するとロッド21は長手方向に図の下方へ押動され、
電源スイッチ15を開いて電源バッテリ22の無益な放
電が防止される。そして、前記のキャップ14を取り外
すと、ロッド21の押動が解除されて電源スイッチ15
が閉じられる。
【0042】図2(B)の実施形態においては、前記の
キャップ14と別体に、ポインターキャップ31が設け
られている。このポインターキャップ31は、マーカー
の穂先12aを覆うように、かつ、信号光源16や信号
音源17を覆わないように、その形状,寸法を設定され
ている。このポインターキャップを被せた状態で、ボー
ド面に描かれた文字,図面を指し示すと、ポインターキ
ャップ31で覆われたマーカー穂先12aがボード面に
触れないので該ボード面にマーカー描画の痕跡を残すこ
とがなく、しかも、電源スイッチが常閉状態になり、か
つ信号光源16や信号音源17が露出しているので、ポ
インターキャップ31が指し示した軌跡は座標値として
自動的に入力される。
【0043】この図2(B)においては、ケース13を
握ったとき自動的に電源が入るようにグリップスイッチ
Gが設けられている。このグリップスイッチGについて
は、図3を参照して後に詳しく説明する。また、上記グ
リップスイッチに代えて、手動式の電源スイッチ(図示
省略)を設けてもよい。
【0044】図3は、前掲の図1,図2と更に異なる実
施形態を示し、発信ペンの1部を破断して描いた模式図
である。次に、前掲の図1,図2に比して異なる点を抽
出して述べると、本例(図3)のキャップ14′は、装
着されたとき信号光源16および信号音源17を覆うよ
うな形状,寸法に構成されていて、このキャップ14′
によって押動される電源スイッチ(15)やロッド(2
1)は設けられていない。本例(図3)のケース13′
は、その外周部に開口13aが設けられている。本実施
形態を実施する場合、上記の開口13aは必ずしも外見
的に「開口」と認識されることを要せず、「凹み」もし
くは「小径部」であっても良い。
【0045】上記開口13aを覆って、導電性を有する
ゴム筒23が取り付けられている。本例においては導電
ゴム製のゴム筒を用いたが、電気絶縁性のゴム筒の内周
面に導電性の部材(図示せず)を取り付けても良い。上
記導電ゴム筒23の内側に、これと対向離間せしめて、
少なくとも1対の固定電極24a,24bが設けられて
いる。本図には3対の固定電極が現れているが、これら
の固定電極の対は、ケース13′の外周方向に列設され
ているので、その総数は数十対である。図示を省略する
が前記固定電極24a,同24bに代えて、押しボタン
型の電源スイッチを並べても良い。この場合は、導電ゴ
ム筒23の代りに通常のゴム筒を設ければ足りる。この
実施形態(図3)のケース13′を手で持つと、導電ゴ
ム筒23が握力によって内側に撓まされ、1対の固定電
極24a,24bを導通させ、回路基板19′の電源回
路をオンさせる。
【0046】本図3の実施形態において、キャップ1
4′が信号光源16および信号音源17を覆っている被
り寸法Lは、該キャップ14′がマーカー12の穂先
の根本部12bを覆っている被り寸法Lよりも大きく
設定される。その理由は次のとおりである。キャップ1
4′をマーカー12の先端に被せる場合、該キャップ1
4′がマーカー穂先の根本部12bに触れた時、感圧ス
イッチ18が作動して、信号光源16から信号光線が発
信されるとともに、信号音源17から信号音響が発信さ
れる。このため、上記発信の時点において、信号光源1
6および信号音源17が既にキャップ14′で覆われる
ようになっている。なお、本図3の実施形態におけるマ
ーカー12を、描画機能を有しないダミーペン(図示せ
ず)と入れ替えると、前掲の図2(B)に示したポイン
ターと同様にして使用することもできる。
【0047】筆記を終えてケース13′から手を放す
と、導電ゴム筒23が弾性力で復元して固定電極24
a,24bから離れ、回路基板19′の電源回路を自動
的にオフさせ、電源バッテリ22の無益な放電が防止さ
れる。本例のケース13′を手から放して粉受の上にお
いてあるとき、外力によって導電ゴム筒23が撓まさ
れ、電源バッテリ22を電気回路に導通させるような不
測の事態を招く虞れが無いとは言えないが、信号光源1
6および信号音源17がキャップ14で覆われているの
で、信号光線や信号音響が受信機(図外)に到達せず、
受信機が誤作動しない。
【0048】図4は、前記と更に異なる実施形態を示
し、(A)は一部を破断して描いた模式図、(B)は要
部を抽出して描いた模式図である。(図4(A)参照)
本実施形態のキャップ26は、マーカー12の穂先12
aを覆うように、信号光源16と信号音源17とを覆わ
ないように構成されていて、その先端側にイレーザ25
を取り付けられている。上記のイレーザ付キャップを取
り外して、仮想線で描いたキャップ26′のように、ケ
ース13の後端に形成された円柱状突起27に嵌着する
と、該ケース13の後端に設置された常開形の電源スイ
ッチ15が押動されて、筆記可能な状態となる。この状
態ではイレーザを使用しないので、仮想線で示した2
5′に位置して保持されており、邪魔にならず、かつ、
紛失する心配が無い。
【0049】前記のイレーザ付キャップ26を、実線で
示したようにマーカー穂先12aを覆う位置に冠着する
と、モード切換スイッチ26が押動されて、電気回路が
消去モードに切り換えられる。このため、イレーザ25
によってボード面上に描かれた文字,図形の1部を払拭
すると、既に入力されている画像情報(座標値)のう
ち、払拭された部分に相当する画像情報が消去される。
【0050】本図4(B)に示したのは、本図(A)に
示された電源スイッチ15を改良した実施形態である。
イレーザ25″付きのキャップ26″を嵌着するための
円柱状突起27に、電源スイッチの固定電極28a,同
28bが設置されており、これに対応してキャップ2
6″の内周面に可動電極として機能するリーフスプリン
グ状の導電部材29が取り付けられている。このように
構成すると、電源スイッチの構成部品点数が少なくて済
み、かつ、開閉作用が確実である。
【0051】図5は、本発明に係るイレーザの1実施形
態を示し、(A)は外観斜視図、(B)は上記実施形態
におけるイレーザのハンドル部分を、イレーザ本体の表
面に平行な面で切断して描いた断面図である。従来例の
イレーザは、(イ)イレーザ本体32aの表面がボード
面に触れたときの圧力に感応して閉じる電源スイッチが
設けられ、または(ロ)手動で開閉する電源スイッチが
設けられていた。これに比して本例(図5)のイレーザ
32は、ハンドル33を手で握ると、スイッチプレート
34を介して電源スイッチ15が押動されてオンされ
る。手を放すと上記電源スイッチがオフする。このた
め、スイッチの入れ忘れ,切り忘れといった操作ミスを
生じる虞れが無く、かつ、手で持ち上げた時にスイッチ
が入るので、その位置(座標値)を標定することがで
き、ボード面に近づけたとき、ボード面にタッチしなく
ても、その位置を表示装置(例えばボードの近傍に置か
れたCRT)に表示することができ、非常に使い易い。
【0052】
【発明の効果】以上に本発明の実施形態を挙げてその構
成・機能を明らかならしめたように、請求項1の発明方
法によると、通常のボード面上に通常のマーカーで文
字,図形等を筆記する場合と同等の注意を払うだけて、
発光ペンの電源を半自動的に開閉することができる。す
なわち、筆記する際にキャップを取り外し、筆記後にキ
ャップを嵌めておくだけで、電源スイッチの開閉が自動
的に行なわれる。本請求項に係るキャップは、マーカー
の穂先を覆って取り付けられるようになっているから、
このキャップを取り外さないでボード上に文字,図形等
を筆記することは有り得ない(キャップを外さねば筆記
できないことは通常ボードにおける通常マーカーと同様
である。)。キャップを取り外せば、該キャップによる
電源スイッチの押動が解除され、該電源スイッチが常閉
状態になるので、電源スイッチの入れ忘れに因るトラブ
ルは完全に防止される。
【0053】筆記を終了したとき、キャップを被せなけ
ればならないことは、通常ボードにおける通常マーカー
の場合と同様である。この操作を失念すればマーカーが
使えなくなってしまうので、通常のボードや通常のマー
カーを多少とも使い慣れていれば、キャップの被せ忘れ
という失敗を生じる頻度は非常に少ない。そして、通常
マーカーの取扱いと同様にキャップを被せれば、電源ス
イッチが押動されて開かれるので、電源スイッチの切り
忘れに因るトラブルの発生は、実際問題としてほぼ完全
に防止される。本請求項に係る発明を実施しない場合で
あっても、公知例の座標入力用の発信ペンにおいて、マ
ーカー穂先を覆うキャップと電源スイッチとは欠くこと
のできない構成部品であるから、本請求項の発明を適用
することによって生じるコスト増加は、実用上無視でき
る程度に微小である。
【0054】請求項2の発明方法によると、イレーザを
使用すべくハンドルを持ったとき、自動的に電源がオン
するので、別段のスイッチ操作をしなくても電気回路が
作動状態となり、例えばボードの近傍に設けたCRTや
プロジェクタなどの表示装置に、イレーザの位置を表示
したりすることができる。また、イレーザの使用を終え
て手放すと、自動的に電源がオフされるので、スイッチ
切り忘れといったトラブルを生じる虞れが無い。
【0055】請求項3の発明方法によると、ボード上に
マーカーの線描を残すことなく、ポインターの軌跡を座
標値として自動的に演算回路に入力することができる。
このような機能は、ボード上に既に描かれている機械図
面の要部を指し示しつつ構造機能を説明したり、ボード
上に既に描かれている地図の要部を指し示しつつ物産,
流通を説明したりする場合、上記機械図面や地図を汚損
することなく、指示の軌跡を座標値として演算回路へ入
力することができるので便利かつ有用である。また、例
えばオーバーヘッドプロジェクタによってスクリーン上
に映し出されている機械図面または地図などをポインタ
ーで指し示したり、演算回路(パソコン)側ソフトで描
画して説明する場合、スクリーン上にマーカーの痕跡を
残すことなく指示の記録を座標値の形で演算回路に入力
することができるので、議事録の作成や出版原稿作成の
参考として有効に利用することができる。このような効
果を奏し得るのは、ポインターキャップがマーカー穂先
を覆い、かつ、信号光源や信号音源を遮らないような形
状にしたからである。同様の原理により描画機能を有し
ないダミーマーカーを用いても同様の効果が得られる。
【0056】請求項4の発明方法によると、発信ペンに
設けられているマーカーによってボード面上に文字,図
形等を筆記したとき、何ら格別の操作をしたり注意を払
ったりする必要なく、自動的に電源のオンオフが行なわ
れ、発信ペンの電源スイッチの入れ忘れに因るトラブル
も、電源スイッチの切り忘れに因るトラブルも、生じる
虞れが無い。すなわち、マーカーは、その穂先を突出せ
しめてケース内に収納されているので、該マーカーでボ
ード面上に文字,図形を筆記しようとすれば該ケースを
手で持って書くことになる。そして、上記のケースを手
で握れば、その圧力によって自動的に電源スイッチが閉
じられるので、信号光線や信号音響が発信される。この
ため、例えば「ボード面上に発信ペンで文字,図形を筆
記したのに、該発信ペンの電源スイッチを入れ忘れてい
たため、図形情報の座標値が演算回路に入力されていな
かった」といったトラブルは、未然に防止される。
【0057】また、筆記を終了して発信ペンをボードの
粉受の上に置くと、ケースの外周部に設けられている圧
力感応スイッチに与えられていた握力が消失するので、
電源スイッチは自動的に開かれる。このため、使用後の
電源切り忘れによって電源バッテリを無益に放電させる
といった不具合が防止される。さらに、筆記している場
合以外に感圧スイッチに外力が作用して、感圧形の電源
スイッチが閉じられたために信号光線や信号音響が発信
されることが無いとは言えない。しかし、本請求項4に
係るキャップが装着されていると、上記信号光線が該キ
ャップによって覆われているので、無用の信号光線が受
信機に到達することが無い。
【0058】請求項5の発明方法によると、発信ペンに
設けられたマーカーを用いてボード面上に文字,図形な
どを筆記したとき、その画像情報が座標値として自動的
に演算回路へ入力される上に、上記文字,図形の1部を
イレーザで払拭すると、上記演算回路に入力されて記録
されている画像情報のうち、払拭された部分に相当する
画像情報が自動的に消去される。すなわち、イレーザ付
きキャップを取り外して、取り外されたイレーザ付キャ
ップを紛失しないようにケースの後端に嵌着するとマー
カーの穂先が露出するとともに、発信用の電気回路の電
源スイッチが閉じられるので、該マーカーでボード面上
に文字,図形を筆記すると、電源スイッチ入れ忘れの虞
れ無く光線と音響とによって送受信が行なわれ、筆記さ
れた文字,図形の画像情報は座標値として演算回路に入
力される。
【0059】そして、文字,図形を書き誤って払拭消去
するとき、および/または、説明の都合上、既に書かれ
ている文字,図形の一部を払拭消去するときは、ケース
の後端に嵌着していたイレーザ付キャップを、マーカー
の穂先を覆う位置に嵌め換えることにより、発信用電気
回路が消去モードに切り換えられ、しかも、該イレーザ
付キャップによって信号光源や信号音源が覆われないの
で、イレーザの動きを追跡しつつ、該イレーザの軌跡を
重なった既入力画像情報が消去される。このように、イ
レーザ付キャップを嵌め換えるという簡単で当然な操作
によって、既に入力されている座標値(画像情報)の消
去が自動的に行なわれ、記入・消去モード切換え忘れに
因るトラブルを発生する虞れが無い。
【0060】請求項6の発明装置によると、使用者が通
常のマーカーで通常のボード面に文字,図形を筆記する
ときとほぼ同様の意識で、発信ペンによってボード上に
文字,図形を筆記すると、自動的に発信ペンの電気回路
の電源スイッチが閉じられて、電源スイッチの入れ忘れ
といった操作ミスによるトラブルを発生することなく、
筆記された文字,図形の画像情報が座標値として算出さ
れ、演算回路に入力される。また、使用者が、通常のマ
ーカーによって通常のボード上に文字,図形を筆記し終
えたときとほぼ同様の意識で、発信ペンのマーカー穂先
にキャップを取り付けると、電気回路の電源スイッチが
自動的に開かれるので、電源スイッチの切り忘れといっ
た操作ミスによって電源バッテリが無益に消耗するとい
ったトラブルを生じる虞れが無い。
【0061】請求項7の発明装置によると、使用者が通
常のマーカーで通常のボード面に文字,図形を筆記する
ときとほぼ同様の意識で、発信ペンによってボード上に
文字,図形を筆記すると、自動的に発信ペンの電気回路
の電源スイッチが閉じられて、電源スイッチの入れ忘れ
といった操作ミスによるトラブルを発生することなく、
筆記された文字,図形の画像情報が座標値として算出さ
れ、演算回路に入力される。また、使用者が、通常のマ
ーカーによって通常のボード上に文字,図形を筆記し終
えたときとほぼ同様の意識で、発信ペンのマーカー穂先
にキャップを取り付けると、電気回路の電源スイッチが
自動的に開かれるので、電源スイッチの切り忘れといっ
た操作ミスによって電源バッテリが無益に消耗するとい
ったトラブルを生じる虞れが無い。
【0062】請求項8の発明装置によると、ボード上に
マーカーの線描を残すことなく、ポインターの軌跡を座
標値として自動的に演算回路に入力することができる。
このような機能は、ボード上に既に描かれている機械図
面の要部を指し示しつつ構造機能を説明したり、ボード
上に既に描かれている地図の要部を指し示しつつ物産,
流通を説明したりする場合、上記機械図面や地図を汚損
することなく、指示の軌跡を座標値として演算回路へ入
力することができるので便利かつ有用である。また、例
えばオーバーヘッドプロジェクタによってスクリーン上
に映し出されている機械図面または地図などをポインタ
ーで指し示して説明する場合、スクリーン上にマーカー
の痕跡を残すことなく指示の記録を座標値の形で演算回
路に入力することができるので、議事録の作成や出版原
稿作成の参考として有効に利用することができる。この
ような効果を奏し得るのは、ポインターキャップがマー
カー穂先を覆い、かつ、信号光源や信号音源を遮らない
ような形状にしたからである。
【0063】請求項9の発明装置によると、発信ペンに
設けられているマーカーによってボード面上に文字,図
形等を筆記したとき、何ら格別の操作をしたり注意を払
ったりする必要なく、自動的に電源のオンオフが行なわ
れ、発信ペンの電源スイッチの入れ忘れに因るトラブル
も、電源スイッチの切り忘れに因るトラブルも、生じる
虞れが無い。すなわち、マーカーは、その穂先を突出せ
しめてケース内に収納されているので、該マーカーでボ
ード面上に文字,図形を筆記しようとすれば該ケースを
手で持って書くことになる。そして、上記のケースを手
で握れば、その圧力によって自動的に電源スイッチが閉
じられるので、信号光線や信号音響が発信される。この
ため、例えば「ボード面上に発信ペンで文字,図形を筆
記したのに、該発信ペンの電源スイッチを入れ忘れてい
たため、図形情報の座標値が演算回路に入力されていな
かった」といったトラブルは、未然に防止される。
【0064】また、筆記を終了して発信ペンをボードの
粉受の上に置くと、ケースの外周部に設けられている圧
力感応スイッチに与えられていた握力が消失するので、
電源スイッチは自動的に開かれる。このため、使用後の
電源切り忘れによって電源バッテリを無益に放電させる
といった不具合が防止される。さらに、筆記している場
合以外に感圧スイッチに外力が作用して、感圧形の電源
スイッチが閉じられたために信号光線や信号音響が発信
されることが無いとは言えない。しかし、本請求項9に
係るキャップが装着されていると、上記信号光線が該キ
ャップによって覆われているので、無用の信号光線が受
信機に到達することが無い。
【0065】請求項10の発明装置によると、イレーザ
付きキャップをケース後端部の突起に嵌着すると、発信
ペンのマーカーによってボード面に筆記された文字,図
形の画像情報が座標値として演算回路に入力され、か
つ、該イレーザ付きキャップでマーカー穂先を覆う位置
に嵌め換えて、該イレーザ付きキャップのイレーザでボ
ード面上の文字,図形の1部を払拭すると、演算回路に
入力されて記憶されている画像情報のうち、払拭された
部分に相当する画像情報が自動的に消去される。
【0066】請求項11の発明装置によると、ケース後
端部に設けられる電源スイッチの構成が簡単で構成部品
が少なくて製造コストが低廉である上に、その開閉作動
が確実である。
【0067】請求項12の発明装置によると、発光ペン
のマーカー穂先にキャップを被せる際、該キャップがマ
ーカー穂先に触れてこれを押圧したため電気回路の電源
がオンされても、その時、既にキャップが信号光源や信
号音源がキャップで覆われているので、不測の信号光線
および/または信号音響が発せられても、受信機に到達
しない。もし不測の信号光線および/または信号音響が
受信機に到達すると、正常でない信号を受信して誤作動
する虞れが有る。しかし、本請求項12の適用によって
このような誤作動を生じる虞れが無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例における発信ペンを示し、部
分的に破断して描いた模式図である。
【図2】前記と異なる実施形態を説明するために示した
もので、(A)は前掲の図1と異なる実施形態の1部を
破断して描いた模式図、(B)は上記とさらに異なる実
施形態の1部を破断して描いた模式図である。
【図3】前掲の図1,図2と更に異なる実施形態を示
し、発信ペンの1部を破断して描いた模式図である。
【図4】前記と更に異なる実施形態を示し、(A)は一
部を破断して描いた模式図、(B)は要部を抽出して描
いた模式図である。
【図5】本発明に係るイレーザの1実施形態を示し、
(A)は外観斜視図、(B)は上記実施形態におけるイ
レーザのハンドル部分を、イレーザ本体の表面に平行な
面で切断して描いた断面図である。
【図6】ボード面に筆記する器具であるマーカーから発
信される光信号および音響信号を、2箇所の受信機A,
Bで受信し、該マーカーのボード面上座標値を算出し
て、演算回路の1例としてのパソコンに入力する公知例
を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1…ボード 1a…ボード本体 1b…支柱 1c…脚 1d…粉受 1e…横棧 2…受信機A 3…受信機B 4…発信ペン 5,5′…音響信号 6,6′…光信号 7,7′…音響信号 8,8′…光信号 9…座標算出回路 10…演算回路の1例としてのパソコン 12…マーカー 12a…穂先 13,13′…ケース 14,14′…キャップ 15…電源スイッチ 16…信号光源 17…信号音源 18…感圧スイッチ 19,19′…回路基板 20a,20b,20c…実装部品 21…ロッド 22…電源バッテリ 23…導電ゴム筒 24,24a,24b…電源スイッチ 25…イレーザ 26…モード切換スイッチ 27…円柱状突起 28a,28b…電源スイッチ固定電極 29…電源スイッチ可動電極 31…ポインターキャップ 32…イレーザ 32a…イレーザ本体 32b…イレーザホルダ 33…ハンドル 34…スイッチプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 1/26 B43K 29/00 Z 3/03 310 G06F 1/00 331C

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボード面に筆記する器具であるマーカー
    から発信される光線および音響を、上記ボード近傍の複
    数箇所で受信して該マーカーの座標値を算出して演算回
    路に入力する方法において、 前記マーカーの穂先以外の部分をケース内に収納すると
    ともに、上記穂先を覆う着脱可能なキャップを設け、 上記のキャップが穂先を覆う位置に装着されたとき、該
    キャップで直接的に押動され、もしくは伝動部材を介し
    て押動されて作動する電源スイッチを、前記のケースに
    設置することにより、 キャップを取り外したとき、前記の光線および音響を発
    信する電気回路の電源を自動的にオンせしめ、 かつ、キャップを取り付けたとき前記の電源を自動的に
    オフせしめることを特徴とする、ボード面上の座標値を
    入力する方法。
  2. 【請求項2】 ボード面を払拭する器具であるイレーザ
    から発信される光線および音響を、上記ボード近傍の複
    数箇所で受信して該マーカーの座標値を算出して演算回
    路に入力する方法において、 前記イレーザのハンドル部分に、該ハンドルを手で持っ
    たとき、その圧力に感応して作動するスイッチ、もしく
    はスイッチとして機能する電気回路を設けることによ
    り、 上記ハンドルを手で持ったとき、前記の光線および音響
    を発信する電気回路の電源を自動的にオンせしめ、 かつ、該ハンドルを手から放したとき前記の電源を自動
    的にオフせしめることを特徴とする、ボード面上の座標
    値を入力する方法。
  3. 【請求項3】 前記のキャップと別体の、ポインターキ
    ャップを構成し、 このポインターキャップは、予め、マーカーの穂先を覆
    うが、前記の電源スイッチや前記のロッドに当接して押
    動することの無い形状とし、かつ、前記の光線や音響を
    遮らない形状に構成しておき、 上記ポインターキャップを装着してマーカーの穂先を覆
    った状態で、該ポインターキャップの先端により、ボー
    ド上の文字,図形などを指し示し、 このマーカーによってボード面に痕跡を残すことなく移
    動させつつ、光線と音響との送受信により前記ポインタ
    ーキャップの座標値を算出し、 該ポインターキャップの軌跡を表す電気信号を演算回路
    に入力することを特徴とする、請求項1に記載したボー
    ド面上の座標値を入力する方法。
  4. 【請求項4】 ボード面に筆記する器具であるマーカー
    から発信される光線および音響を、上記ボード近傍の複
    数箇所で受信して該マーカーの座標値を算出して演算回
    路に入力する方法において、 前記マーカーの穂先以外の部分をケース内に収納すると
    ともに、上記穂先を覆う着脱可能なキャップを設け、 上記ケースの外周部に、このケースを手で持ったときの
    圧力に感応して閉じる電源スイッチを設けるとともに、 前記のキャップを装着したとき該キャップで覆われる位
    置に、前記の光線を発信する光源を設けることにより、 前記のケースを手で持つと、前記の光線および音響を発
    信する電気回路の電源を自動的にオンせしめ、手を放す
    と上記電源を自動的にオフせしめ、 かつ、キャップを装着した状態でケースを手で持って
    も、発信された光線がキャップに遮られて受信機まで到
    達しないようにすることを特徴とする、ボード面上の座
    標値を入力する方法。
  5. 【請求項5】 ボード面に筆記する器具であるマーカー
    から発信される光線および音響を、上記ボード近傍の複
    数箇所で受信して該マーカーの座標値を算出して演算回
    路に入力する方法において、 前記マーカーの穂先以外の部分をケース内に収納すると
    ともに、上記穂先を覆う着脱可能なキャップを設け、か
    つ、該ケースの後端にキャップを嵌着し得る突起を設
    け、 前記キャップの先端側にイレーザを装着し、 上記イレーザ付キャップを前記の突起に嵌着したとき、
    該キャップに押動されて閉じられる常開形の電源スイッ
    チを設けるとともに、 上記イレーザ付キャップでマーカーの穂先を覆う位置に
    取り付けたとき、該キャップに押動されて描画モードを
    消去モードに切り換えるモード切換スイッチ、もしくは
    モード切換兼電源スイッチを設けておくことにより、 前記イレーザ付キャップをケース後端の突起に嵌着して
    前記のボード面上にマーカーで描いた文字,図形の座標
    値を演算回路に入力し、 上記イレーザ付キャップでマーカーの穂先を覆う位置に
    取り付けた状態でボード面上に描かれている文字,図形
    を払拭したとき、演算回路に記憶されている文字,図形
    のうちで払拭された部分に相当する記録信号を消去する
    ことを特徴とする、ボード面上の座標を入力する方法。
  6. 【請求項6】 ボード面に筆記する器具であるマーカー
    から発信される光線および音響を、上記ボード近傍の複
    数箇所で受信して該マーカーの座標値を算出して演算回
    路に入力する装置において、 前記マーカーの穂先を突出せしめ、その他の部分を収納
    するケースと、 上記ケースに設けられた、光信号を発信する信号光源お
    よび音響信号を発信する信号音源と、 上記信号光源および信号音源を作動せしめる電気回路を
    形成された基板と、上記電気回路用の電源バッテリと、 前記ケースから突出しているマーカー穂先を覆う、着脱
    可能なキャップと、を有しており、 かつ、前記のキャップがマーカー穂先を覆う位置に装着
    されたとき、該キャップにより押動されて閉じられる、
    常開形の電源スイッチを具備していて、 前記のマーカーを収納したケースからキャップを取り外
    すと自動的に電源回路が閉じられ、該キャップを装着す
    ると自動的に電源回路が開かれるようになっていること
    を特徴とする、ボード面上の座標値を入力する装置。
  7. 【請求項7】 ボード面に筆記する器具であるマーカー
    から発信される光線および音響を、上記ボード近傍の複
    数箇所で受信して該マーカーの座標値を算出して演算回
    路に入力する装置において、 前記マーカーの穂先を突出せしめ、その他の部分を収納
    するケースと、 上記ケースに設けられた、光信号を発信する信号光源お
    よび音響信号を発信する信号音源と、 上記信号光源および信号音源を作動せしめる電気回路を
    形成された基板と、上記電気回路用の電源バッテリと、 前記ケースから突出しているマーカー穂先を覆う、着脱
    可能なキャップと、を有しており、 かつ、前記のキャップがマーカー穂先を覆う位置に装着
    されたとき、該キャップによって押動されるロッド、も
    しくはロッドと等価に機能する伝動部材、および、前記
    ケースの後端付近に設けられて前記ロッドにより作動せ
    しめられる電源スイッチを具備していて、 前記のマーカーを収納したケースからキャップを取り外
    すと自動的に電源回路が閉じられ、該キャップを装着す
    ると自動的に電源回路が開かれるようになっていること
    を特徴とする、ボード面上の座標値を入力する装置。
  8. 【請求項8】 前記のキャップと別体のポインターキャ
    ップが準備されていて、キャップから突出しているマー
    カー穂先を覆って着脱交換可能であり、 かつ、前記ポインターキャップを装着したとき、該ポイ
    ンターキャップは、前記信号光源や信号音源を覆うこと
    がなく、 かつ、前記電源スイッチもしくはロッドに当接すること
    がなく、このポインターキャップが装着された状態で光
    線および音響による受発信、および座標値の算出が行な
    われるようになっていることを特徴とする、請求項6も
    しくは請求項7に記載したボード面上の座標値を入力す
    る装置。
  9. 【請求項9】 ボード面に筆記する器具であるマーカー
    から発信される光線および音響を、上記ボード近傍の複
    数箇所で受信して該マーカーの座標値を算出して演算回
    路に入力する装置において、 前記マーカーの穂先を突出せしめ、その他の部分を収納
    するケースと、 上記ケースに設けられた、光信号を発信する信号光源お
    よび音響信号を発信する信号音源と、 上記信号光源および信号音源を作動せしめる電気回路を
    形成された基板と、 上記電気回路用の電源バッテリと、 前記ケースから突出しているマーカー穂先を覆う、着脱
    可能なキャップと、を有しており、 かつ、前記のキャップがマーカー穂先を覆う位置に装着
    されたとき、該キャップが前記信号光源および前記信号
    音源の少なくとも何れか片方を覆って送受信を阻止する
    ようになっており、 さらに、前記ケースの外周部に開口が設けられるととも
    に、この開口が柔軟なゴム状弾性と導電性とを有するシ
    ート部材で覆われていて、 もしくは、導電性部材を取り付けられた柔軟なゴム状弾
    性を有するシート部材で覆われていて、 上記シート部材の内側に対向,離間して電源スイッチの
    固定電極として機能する、少なくとも1対の電極部材が
    設けられており、 前記のケースを手で握ると、シート部材が圧力で撓まさ
    れて前記少なくとも1対の電極が短絡されて電源回路が
    閉じられ、 該ケースから手を放すと、シート部材が弾性復元力によ
    って前記の電極から離れ、電源回路が開かれるようにな
    っていることを特徴とする、ボード面上の座標値を入力
    する装置。
  10. 【請求項10】 ボード面に筆記する器具であるマーカ
    ーから発信される光線および音響を、上記ボード近傍の
    複数箇所で受信して該マーカーの座標値を算出して演算
    回路に入力する装置において、 前記マーカーの穂先を突出せしめ、その他の部分を収納
    するケースと、 上記ケースに設けられた、光信号を発信する信号光源お
    よび音響信号を発信する信号音源と、 上記信号光源および信号音源を作動せしめる電気回路を
    形成された基板と、 上記電気回路用の電源バッテリと、 前記ケースから突出しているマーカー穂先を覆う、着脱
    可能なキャップと、を有しており、 上記キャップの先端側にイレーザが取り付けられている
    とともに、前記ケースの後端部に、該キャップを嵌着し
    て保持し得る突起が設けられていて、 上記のイレーザ付きキャップをケース後端の突起に嵌め
    付けたとき、該イレーザ付きキャップに押動されて閉と
    なる常開形の電源スイッチが設けられるとともに、 前記イレーザ付きキャップでマーカー穂先を覆う位置に
    嵌め付けたとき、該イレーザ付きキャップに押動され
    て、前記電気回路を消去モードに切り換えるモード切換
    スイッチが設けられており、 かつ、上記のイレーザ付きキャップがマーカー穂先を覆
    う位置に嵌め付けられた状態において、該イレーザ付き
    キャップが前記の信号光源および信号音源を覆わないよ
    うな構造になっていることを特徴とする、ボード面の座
    標値を入力する装置。
  11. 【請求項11】 前記ケースの後端部に、前記のキャッ
    プを嵌め付けて保持する突起が設けられるとともに、 上記キャップ嵌着用突起の表面に、少なくとも1対の固
    定電極が設けられており、 一方、前記のキャップが上記の突起と嵌合する内周面
    に、可動電極として機能する導電性の部材、望ましくは
    リーフスプリング状電極が取り付けられていて、 上記固定電極と可動電極によって電源スイッチが構成さ
    れていて、前記のキャップをマーカー穂先から取り外し
    てケース後端の突起に嵌め付けると、1対の固定電極相
    互が可動電極によって導通せしめられて、前記の電気回
    路に対して電源バッテリが接続導通され、 該キャップをケース後端の突起から取り外すと、電源バ
    ッテリが電気回路との接続導通を遮断されるようになっ
    ていることを特徴とする、請求項10に記載したボード
    面の座標値を入力する装置。
  12. 【請求項12】 ボード面に筆記する器具であるマーカ
    ーから発信される光線および音響を、上記ボード近傍の
    複数箇所で受信して該マーカーの座標値を算出して演算
    回路に入力する装置において、 前記マーカーの穂先を突出せしめ、その他の部分を収納
    するケースと、 上記ケースに設けられた、光信号を発信する信号光源お
    よび音響信号を発信する信号音源と、 上記信号光源および信号音源を作動せしめる電気回路を
    形成された基板と、 上記電気回路用の電源バッテリと、 前記ケースから突出しているマーカー穂先を覆う、着脱
    可能なキャップと、を有しており、 かつ、前記のキャップがマーカー穂先を覆う位置に装着
    されたとき、該キャップが前記信号光源および信号音源
    を覆っている被り深さ寸法Lが、マーカーの穂先を覆
    っている被り深さ寸法Lよりも大きいことを特徴とす
    る、ボード面上の座標値を入力する装置。
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