JP2002006638A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002006638A
JP2002006638A JP2000184613A JP2000184613A JP2002006638A JP 2002006638 A JP2002006638 A JP 2002006638A JP 2000184613 A JP2000184613 A JP 2000184613A JP 2000184613 A JP2000184613 A JP 2000184613A JP 2002006638 A JP2002006638 A JP 2002006638A
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Masahiro Ito
政宏 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤像をシートに転写する前の露光量(ポ
スト露光量)を適正に維持して像担持体とシートとの分
離を良好に行い、シートのジャムが低減してダウンタイ
ムが減少した画像形成装置を提供する。 【解決手段】 露光後電位変化の傾きβ及びポスト露光
後電位変化の傾きγの変化率がほぼ一定であることよ
り、PPn+1=PPn+(LPn+1−LPn)…
(3)式によってPPn+1を予測できる。したがっ
て、上記(3)式の演算によって、電位制御のたびに得
られるレーザ発光量LPn,LPn+1をCPU16に
格納し、演算処理を行って目標ポスト露光後電位Vpt
が得られるポスト露光量PPn+1を算出し、電位制御
のたびにポスト露光量を変更制御し、画像形成時にその
決定結果を出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真方
式を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】最近の電子写真方式を用いた複写機、プ
リンタ等の画像形成装置においては、ネットワーク環境
に接続され、コンピュータからのドキュメントの出力装
置としてのみならず、複写機のリーダーから画像を読み
取ってコンピュータに入力する等、様々な用途に展開さ
れている。
【0003】このようなネットワーク環境下で使われる
画線形成装置の特徴としては多機能、高画質、高速、高
耐久、高信頼性が上げられるが、特に信頼性においては
装置の使用ができなくなる時間(ダウンタイム)をでき
るだけなくすことが重要である。
【0004】このような要望を満たす画像形成装置の一
例として、以下に示すようなものがある。
【0005】図8は、感光体ドラム101として、有機
光半導体層を有するOPCドラムや無機光半導体層を有
するアモルファスシリコンドラム等を有する高速ディジ
タル画像形成装置の画像形成を行う主要部を示す構成ブ
ロック図である。
【0006】すなわち、LEDアレーで構成される前露
光装置102と、グリッドを有する一次帯電器103
と、レーザを発光素子とする画像露光装置104と、感
光体ドラム101表面電位を検知するための表面電位計
105と、正極に帯電したトナーを感光体ドラム101
の電位の低下した潜像部に付着させる現像装置106
と、感光体ドラム101上に形成されたトナー像に電荷
を付与してトナーの転写材への転写性を補助するポスト
帯電器107と、感光体ドラム101の電位を下げて転
写材の感光体ドラム101からの分離を補助するポスト
露光装置108と、転写帯電器109と、分離帯電器1
10と、クリーニング装置111と、で構成される。
【0007】画像形成動作については周知のごとくであ
り、まず、感光体ドラム101を前露光装置102で露
光して余計な残留電荷を除去し、一次帯電器103で所
定の一定電位に帯電させる。
【0008】次に、画像露光装置104で露光を行い、
感光体ドラム101に静電潜像を形成する。なお、本装
置では正極に帯電したトナーを用いるのでトナーによっ
て着色される潜像部は画像露光装置104で露光された
領域である。
【0009】そして、現像装置106で潜像部にトナー
を付与し、トナー像を感光体ドラム101に形成する。
【0010】トナー像が形成された感光体ドラム101
には、ポスト帯電器107でトナー像に電荷を付与し、
また、ポスト露光装置108で感光体ドラム101の電
位を下げる処理がなされ、その後、転写帯電器109で
搬送されてくる転写材に感光体ドラム101のトナー像
が転写され、分離帯電器110で転写材が感光体ドラム
101から分離される。
【0011】トナー像が転写された転写材は下流に設け
られた定着装置で加熱・加圧され、トナーが転写材に溶
融定着して画像形成工程が終了し、転写材は装置外へ排
出される。
【0012】一方、トナー像が転写された後の感光体ド
ラム101は、クリーニング装置111で残留トナー等
の汚れが取り除かれ、次の画像形成工程に用いられる。
【0013】このような画像形成装置において、従来、
各モジュールの寿命は決められた出力枚数、動作時間で
サービスマンが部品を交換する、あるいは定期点検時に
サービスマンが出力画像をチェックし、交換すべき部品
がどこであるかを判断し必要ならば交換していた。ま
た、出力画像が異常であったり、ジャム等が発生する
と、必要に応じてサービスマンが出動して、余計な人件
費が発生していた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ネット
ワーク環境下においては、ダウンタイムはできる限り少
なくしなければならなく、部品の寿命の判断を早期に予
測し、故障、性能低下が起きる前に交換、もしくは修正
する必要が生じてきている。特に、転写材のジャムが多
発することは、生産性を極端に落とし、このような状況
になる前に、ジャムが生じる原因を予測し、早期に対処
しなければならない。
【0015】転写材として用いられるのは、メーカー指
定の推奨紙ばかりではなく再生紙や特殊紙など様々なも
のがあり、またそれらの転写材に対して両面や多重等様
々な画像形成モードにより画像形成が行われている。
【0016】このため、感光体ドラムからの転写材への
安定した転写分離が次第に困難な技術となりつつあり、
そのような多様な転写材や画像形成モードにおいても、
安定的に分離させる技術として、転写前に感光体ドラム
の電位を低下させて転写材と感光体ドラムの静電吸着力
を低減させるための転写前でのポスト露光装置によるポ
スト露光が有効な手段であることが知られている。
【0017】このポスト露光は暗部電位である背景(白
地)部の電位を多少低下させる程度の光量を用いるた
め、前露光等よりも遥かに小さい光量を使用する必要が
ある。
【0018】しかし、適正電位になる光量よりも小さい
露光量では、本来の感光体ドラムからの転写材分離補助
の効果が薄れ、十分な分離能力か確保できずに、感光体
ドラムからの転写材分離不良ジャムになってしまうこと
がある。
【0019】また、逆に露光量が大きすぎると明部電位
である潜像部の電位を打ち消してしまい、感光体ドラム
上のトナー像を飛び散らせてしまう画像トビチリが発生
してしまったり、露光量が強過ぎてトナー付着部と非付
着部での感光体ドラムへの到達光量の差が大きくなり過
ぎて感光体ドラムにメモリが形成されて、次の画像形成
時にメモリが前露光で十分に消されず前回のメモリが出
てしまうメモリゴーストが発生してしまう。
【0020】このように、従来のポスト露光装置ではポ
スト露光後の適正電位を維持することが困難であった。
【0021】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、現像
剤像をシートに転写する前の露光量(ポスト露光量)を
適正に維持して像担持体とシートとの分離を良好に行
い、シートのジャムが低減してダウンタイムが減少した
画像形成装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、像担持体表面を一次帯電した暗部
電位と、一次帯電後に前記暗部電位を露光する一次帯電
後露光手段で露光した明部電位と、をそれぞれ一定電位
に維持する電位制御を行うと共に、前記暗部電位及び前
記明部電位により形成された静電潜像を顕像化した現像
剤像をシートに転写する前に、前記像担持体表面を露光
して前記暗部電位を所定電位に低減する転写前露光手段
を備えた画像形成装置において、前記電位制御で前記明
部電位を一定電位に維持するように変更した前記一次帯
電後露光手段の露光量の変化に基づいて前記転写前露光
手段の露光量を変更制御することを特徴とする。
【0023】したがって、電位制御のたびに転写前露光
手段の露光量が変更されて適正に維持されるので、転写
前に暗部電位を所定電位に低減して像担持体とシートと
の分離が良好に行える。このため、多様なシートや画像
形成モードにおいても像担持体からのシートの分離が安
定して行うことができ、シートのジャムが低減してダウ
ンタイムを減少し、ネットワーク環境下に最適な画像形
成装置を提供することができる。
【0024】前記転写前露光手段の露光量の変更制御
は、前記電位制御において変更された前記一次帯電後露
光手段の今回の露光量から前回の露光量を差し引いた差
を算出し、その差に前記転写前露光手段の発光波長に応
じた前記像担持体の分光感度を前記一次帯電後露光手段
の発光波長に応じた前記像担持体の分光感度で割った比
を積算した値と、前記転写前露光手段の前回の露光量
と、の和を算出した値を前記転写前露光手段の今回の露
光量とすることが好ましい。
【0025】これにより、電位制御で適正となる転写前
露光手段の露光量を容易に設定することができる。
【0026】前記転写前露光手段の露光量の変更制御
は、前記一次帯電後露光手段と前記転写前露光手段が同
じ発光波長を有する場合には、前記電位制御において変
更された前記一次帯電後露光手段の今回の露光量から前
回の露光量を差し引いた差を算出し、その差と前記転写
前露光手段の前回の露光量との和を算出した値を前記転
写前露光手段の今回の露光量とすることが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0028】(第1の実施の形態)図1〜図5を参照し
て、第1の実施の形態について説明する。まず、図1を
用いて画像形成を行う主要部について説明する。図1は
第1の実施の形態に係るレーザのON/OFFにより2
値画像を形成する複写機能及びプリンタの機能を有する
画像形成装置の画像形成を行う主要部の構成ブロック図
である。
【0029】1は感光層にa−Siを用いた直径108
mmの像担持体としての感光体ドラムであり、不図示の
ドラムモータにより回転駆動され、300mm/sec
〜600mm/secの周速で回転可能である。
【0030】2は残留電荷を除去するための波長略67
5nmのLED発光素子が64個一列に配置された前露
光装置である。
【0031】3は3aの直径略60μmの表面が酸化処
理されたタングステンワイヤを放電電極とし、金属シー
ルドと、それと電気的に結合されている金属ワイヤグリ
ッド3b、とで構成される一次帯電装置である。4は放
電電極3aに正極の直流高圧電圧を印加するための放電
電極用高圧電源であり、5は金属ワイヤグリッド3b及
び金属シールドに高圧電圧を供給するためのグリッド用
高圧電源である。
【0032】6は感光体ドラム1の表面電位を測定する
ための表面電位計であり、7は表面電位計6からの出力
信号をディジタル信号に変換し、その信号をCPU16
に出力するドラム表面電位測定回路である。
【0033】8は内部に6極のマグネットローラが配さ
れ、表面が金属メッキ加工された直径略32mmの現像
スリーブに、現像剤として平均粒径6.5μm〜10μ
mの一成分磁性ポジトナーを担持させ、感光体ドラム1
の一次帯電後露光手段としての画像露光装置15で露光
された画像露光部分にトナーを飛着させる現像装置であ
る。
【0034】9は感光体ドラム1上のトナーに正電荷を
付加してトナーを転写材に引き付けられ易くし、転写材
にトナーを付着し易くするためのポスト帯電器で、周波
数500〜3000Hzで、振幅略7〜10kVの高圧
電源で駆動される。
【0035】10は前露光装置2と同じ発光波長(67
5nm)のLEDを有する転写前露光手段としてのポス
ト露光装置であり、11はポスト露光駆動電源である。
ここで、ポスト露光駆動電源11は、図2に示すように
転写帯電器12の位置で感光体ドラム1の一次帯電装置
3の帯電による暗部電位(Vdp)が略300V以下、
同位置で暗部電位Vdpとトナー層電位(Vt)との差
電位(ΔV)が略80〜160Vになる露光量でポスト
露光装置10が露光する電力に設定される。
【0036】12はシートとしての転写材にトナーを転
写するための転写帯電器であり、不図示の電源から負極
電圧が印加される。13は感光体ドラム1から転写材を
分離するための分離帯電器であり、周波数500〜30
00Hzの矩形波形で、振幅9〜12kVppの電圧が
帯電線に印加される。
【0037】14は転写後の感光体ドラム1に残留した
トナーを除去するためのクリーニング装置、15はレー
ザを発光素子(波長675nm)でポスト露光装置10
のLEDと等しい波長とし、一次帯電装置3で帯電後の
感光体ドラム1表面を露光して明部電位を形成する画像
露光装置であり、16は装置全体を制御し、また後述す
る電位制御やポスト露光制御を演算処理し、処理結果を
記憶、出力するCPUである。
【0038】以下、本実施の形態における主たる動作に
ついて説明する。まず、電位制御シーケンス(電位制
御)について説明する。
【0039】電位制御シーケンスは、潜像形成のために
現像位置での一次帯電装置3による所望暗部電位(V
D)、画像露光装置15での所望レーザ露光後の明部電
位(VL)を設定するシーケンスである。
【0040】電位制御シーケンスは、本体の電源ON直
後、一定枚数の画像形成終了後の最初のプリント動作開
始時、プリント後一定時間経過後等の少なくともいずれ
かのタイミングに行われ、現像位置での感光体ドラム1
表面暗部電位(VD)、現像位置での感光体ドラム1表
面明部電位(VL)を各々目標値、例えば暗部電位(V
D)を400V±10Vに、明部電位(VL)を50±
10Vに各々収束させる様に制御する。
【0041】感光体ドラム1を回転駆動させながら前露
光装置2により感光体ドラム1に所定の光量でLEDか
らの光を照射し、一次帯電装置3の放電電極3aに供給
する総電流Ip(例えば1000μA)を一定とし、金
属ワイヤグリッド3bに供給する電圧をVg1=500
V、Vg2=600V、Vg3=700Vの3点振り、
それぞれによる帯電後における感光体ドラム1の帯電電
位Vd1、Vd2、Vd3(表面電位計6の測定値)を
求め、それらの点から図3に示すようにVg−Vd直線
(直線と近似)を推定する。
【0042】そして、得られたVg−Vd直線から、ま
ず暗部電位(VD)に対応する表面電位計位置での目標
帯電電位Vdtを得る金属ワイヤグリッド3bに供給す
る電圧Vg0を決定する。
【0043】ここで、目標帯電電位Vdtは現像位置で
暗部電位(VD)となるように感光体ドラム1の暗減衰
を考慮して決定する。
【0044】更にVg−Vd直線の傾き係数αを求め
る。ここであらためて電圧Vg0での感光体ドラム1を
帯電した帯電電位を測定し、その帯電電位値が目標帯電
電位Vdt±10V以内ならば制御を終了する。
【0045】しかし、帯電電位値が目標帯電電位Vdt
±10V以内でなければ、 Vg0(i)=Vg0(i−1)+α(Vdt−Vdt(i−1))…(1) i=1,2,3,… Vdt:暗部電位目標値 Vg0(i):i回補正後の金属ワイヤグリッド3bに
供給する電圧、 Vdt(i):i回補正後の表面電位計位置での帯電電
位、 Vg0(0):最初の電圧Vg0 上記(1)式に示す補正式に則り、帯電電位値が目標帯
電電位Vdt±10Vに収束するまで補正制御動作を繰
り返す。
【0046】データのサンプリングは感光体ドラム1の
1回転につき1つのVg設定で、例えば一周6ポイント
測定し、その平均を求めるようにする。
【0047】また、同様に現像位置での感光体ドラム1
表面明部電位(VL)は、以下のように求められる。
【0048】感光体ドラム1を回転駆動させながら前露
光装置2により感光体ドラムに所定の光量でLEDから
の光を照射し、一次帯電装置3の放電電極3aに総電流
Ip(例えば1000μA)を供給し、上記で求めたV
g0を金属ワイヤグリッド3bに印加して感光体ドラム
1を目標帯電電位Vdtに収束させる。
【0049】引き続き画像露光装置15でのレーザ発光
量LPをLP1、LP2、LP3の3点振り、それぞれ
による露光後における感光体ドラム1の露光後電位Vl
1、Vl2、Vl3(表面電位計6の測定値)を求め、
それらの点から図4に示すようにLP−Vl直線(直線
と近似)を推定する。
【0050】そして、得られたLP−Vl直線から、ま
ず明部電位(VL)に対応する表面電位計位置での目標
露光後電位Vltを得る画像露光装置15でのレーザ発
光量LP0を決定する。
【0051】ここで、目標露光後電位Vltは現像位置
で明部電位(VL)となるように感光体ドラム1の暗減
衰を考慮して決定する。
【0052】更にLP−Vl直線の傾き係数βを求め
る。ここであらためて露光量LP0での感光体ドラム1
を露光した露光後電位を判定し、その露光後電位値が目
標露光後電位Vlt±10V以内ならば制御を終了す
る。
【0053】しかし、露光後電位値が目標露光後電位V
lt±10V以内でなければ、 LP0(i)=LP0(i−1)+β(Vlt−Vlt(i−1))…(2) i=1、2、3、… Vlt:明部電位目標値 LP0(i):i回補正後の画像露光装置15でのレー
ザ発光量 Vlt(i):i回補正後の表面電位計位置での露光後
電位 β:レーザ露光制御係数 LP0(0):最初のレーザ発光量LP0 上記(2)式に示す補正式に則り、露光後電位値が目標
露光後電位Vlt±10Vに収束するまで補正制御動作
を繰り返す。
【0054】このように制御することで、画線形成のた
めの電位は一定に保たれる。
【0055】次に、ポスト露光の制御について説明す
る。
【0056】ポスト露光の制御では、上記の電位制御に
おいてレーザ発光量に対する電位低下の傾き、つまりレ
ーザ露光制御係数βが求められたが、このβとポスト露
光量には非常に強い相関があることを利用する。
【0057】図5は、レーザ発光量に対する表面電位計
位置の露光後電位変化の傾きβと、同様にポスト露光量
と転写位置のポスト露光装置10によるポスト露光後電
位変化の傾き(ポスト露光制御係数)γを実験的に求め
たグラフである。βn及びγnは初期的に求めた傾きで
あり、βn+1及びγn+1は本装置を長期稼動した後
に測定したものである。
【0058】即ち、初期に電位制御終了後で目標露光後
電位Vltを得るには、レーザ露光量がLPnであり、
その場合の転写位置でのポスト露光装置10で露光後に
感光体ドラム1の目標ポスト露光後電位Vpt(300
V)を得るポスト露光量がPPnとなっているが、長期
稼動後に同様に目標露光後電位Vlt及び目標ポスト露
光後電位Vptとなる各々のレーザ露光量及びポスト露
光量を求めると、各々LPn+1、PPn+1へと変化
してしまっている。
【0059】しかしながら、レーザ露光とポスト露光の
波長が同一であるため、図5に示すようにβ及びγの変
化度合いがほぼ同等であることがわかる。
【0060】また、上記の適正露光量の変動は本体の長
期稼動による経時変化だけでなく、ポスト露光素子であ
るLEDや感光体ドラム1の個体差や各々の取り付け位
置精度などにより変化するが、露光後電位Vltを得る
レーザ発光量LPと目標ポスト露光後電位Vptを得る
ポスト露光量PPの変化度合いは殆ど同一であった。
【0061】この結果より、適切な画像形成をするため
の電位を得る画像露光量やポスト露光量は変動しても、
一方のβの変化を抑えておけばγの変化予測でき、した
がって目標ポスト露光後電位Vptを得るポスト露光量
がPPnからPPn+1へと変化しても上記の電位制御
値によってLPn、LPn+1が求まれば、以下に示す
ような方法を用いて必要となるポスト露光量が予測可能
である。ここで、LPn及びLPn+1は毎回の電位制
御値を使用すればよい。
【0062】図5でのβ及びγの変化率がほぼ一定であ
ることより、 PPn+1=PPn+(LPn+1−LPn)…(3) 上記(3)式によってPPn+1を予測できる。
【0063】したがって、上記(3)式の演算によっ
て、電位制御のたびに得られるレーザ発光量LPn,L
Pn+1をCPU16に格納し、演算処理を行って目標
ポスト露光後電位Vptが得られるポスト露光量PPn
+1を算出し、電位制御のたびにポスト露光量を変更制
御し、画像形成時にその決定結果を出力させる。
【0064】次に、画像形成装置の動作について説明す
る。まず、スタートボタンが押されると、感光体ドラム
1は不図示のモータにより図1に示す矢印Rの方向に回
転を開始し、同時に前露光装置2が設定された光量にな
るように駆動され、感光体ドラム1上を照射し前露光を
行う。
【0065】1次帯電装置3はスタートと同時、もしく
は一定時間後に動作を開始する。すなわち、設定された
グリッド電圧がグリッド用高圧電源5により金属ワイヤ
グリッド3bに供給され、また放電電極3aに電流Ip
が流れるように放電電極用高圧電源4が駆動される。
【0066】不図示の画像入力装置は画像情報を取り込
み、画像露光装置15により画線データがない部分が発
光OFF、画像データ部分がONになるようにレーザ光
のON/OFFして感光体ドラム1上に静電潜像を形成
する。
【0067】感光体ドラム1上に形成された静電潜像
は、現像装置8によりトナーで現像され、トナー像とし
て顕像化される。
【0068】トナー像はポスト帯電器9によって電荷が
付与され、その後ポスト露光装置10によって白地部電
位が低減される。
【0069】一方、不図示の給紙カセットから転写材が
給送され、顕像化されたトナー像が転写帯電器12によ
り転写材に転写される。転写後、転写材は分離帯電器1
3により感光体ドラム1から分離され、不図示の定着装
置に送られ加熱・加圧によりトナー像が転写材に定着さ
れ、本体の外に排出される。
【0070】その間感光体ドラム1は、クリーニング装
置14により残留トナーが清掃され、前露光装置2によ
り残留電荷が消去される。
【0071】以上のような構成、動作の本実施の形態の
画像形成装置においては、電位制御時の電位係数の変
化、すなわち画像露光装置15のレーザ発光量を利用し
て、ポスト露光量を制御することにより、最適なポスト
露光量が得られて分離不良ジャム等の発生を抑えられ、
ダウンタイムを減少し、ネットワーク環境下に最適な画
像形成装置を提供することができた。
【0072】(第2の実施の形態)図6,図7には、第
2の実施の形態が示されている。本実施の形態は、第1
の実施の形態とほぼ同等の画像形成装置において適応で
きるため、本体構成や動作等、第1の実施の形態と同等
の部分についての説明は割愛し、異なる部分について説
明する。
【0073】本実施の形態と第1の実施の形態の違い
は、画像露光用のレーザ波長とポスト露光用のLEDの
波長が異なることであり、本実施の形態の画像露光用レ
ーザ波長は650nmであるのに対して、ポスト露光量
のLED波長が700nmを用いたことにある。
【0074】図6に示すように、感光体ドラム1の感度
は波長依存性を有しているため、画像露光レーザとポス
ト露光LEDの波長が異なると光量変動による感光体ド
ラム1の電位変化、即ち、レーザ露光制御係数βとポス
ト露光制御係数γの変化量が異なることが予想される。
【0075】そこで、第1の実施の形態と同様に、初期
のβ及びγと、長期稼動後の経時変化や、様々な要因で
変動した場合のβとγを測定した結果が図7である。
【0076】この結果より、第1の実施の形態(つま
り、画像露光のレーザとポスト露光のLEDの波長が同
じ場合)とは異なって、本実施の形態では画像露光係数
βの変化よりも、ポスト露光制御係数γの変化のほうが
小さい。
【0077】これは、図6にあるように感光体ドラム1
のレーザ波長に対する感度がポスト露光装置10のLE
D波長に対する感度より高いためと考えられる。
【0078】このような場合は、第1の実施の形態の様
に単純にβによるレーザ発光量の変化量分を前回のポス
ト露光量に加算してしまうと、実際のγの変化からずれ
てしまうので、図6にある感光体ドラム1のレーザ波長
による分光感度ηlaserとLED波長による分光感
度ηLEDからポスト露光量を導く分光感度の比ηLE
D/ηlaserを予め求めておき、CPU16に格納
し、毎回の電位制御によって得られるLPn及びLPn
+1及び分光感度の比ηLED/ηlaserを用いて
CPU16内にて、 PPn+1=PPn+(LPn+1−LPn)×(ηLED/ηlaser) …(4) 上記(4)式によって演算し、ポスト露光量PPn+1
を算出し、電位制御のたびにポスト露光量を変更制御
し、画像形成時にその決定結果を出力させる。
【0079】以上のように制御させた画像形成装置を用
いて画像形成を行うと、最適なポスト露光量が得られて
分離不良ジャム等の発生を抑えられ、ダウンタイムを減
少し、ネットワーク環境下に最適な画像形成装置を提供
することができた。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、像担持
体からのシートの分離が良好に行え、シートのジャムが
減少し、ジャムによるダウンタイムを低減でき、高信頼
性の画線形成装置を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る画像形成装置の主要部
を示す構成ブロック図である。
【図2】ポスト露光による感光体ドラムの表面電位変化
を示す図である。
【図3】暗部電位の電位制御シーケンスを説明するグラ
フである。
【図4】明部電位の電位制御シーケンスを説明するグラ
フである。
【図5】第1の実施の形態に係るレーザ発光量とポスト
露光量の相関を示すグラフである。
【図6】第2の実施の形態に係る感光体ドラムの分光感
度特性を示す図である。
【図7】第2の実施の形態に係るレーザ発光量とポスト
露光量の相関を示すグラフである。
【図8】従来の画像形成装置の主要部を示す構成ブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 前露光装置 3 一次帯電装置 3a 放電電極 3b 金属ワイヤグリッド 4 放電電極用高圧電源 5 グリッド用高圧電源 6 表面電位計 8 現像装置 9 ポスト帯電器 10 ポスト露光装置 11 ポスト露光駆動電源 12 転写帯電器 13 分離帯電器 14 クリーニング装置 15 画像露光装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体表面を一次帯電した暗部電位と、
    一次帯電後に前記暗部電位を露光する一次帯電後露光手
    段で露光した明部電位と、をそれぞれ一定電位に維持す
    る電位制御を行うと共に、 前記暗部電位及び前記明部電位により形成された静電潜
    像を顕像化した現像剤像をシートに転写する前に、前記
    像担持体表面を露光して前記暗部電位を所定電位に低減
    する転写前露光手段を備えた画像形成装置において、 前記電位制御で前記明部電位を一定電位に維持するよう
    に変更した前記一次帯電後露光手段の露光量の変化に基
    づいて前記転写前露光手段の露光量を変更制御すること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記転写前露光手段の露光量の変更制御
    は、 前記電位制御において変更された前記一次帯電後露光手
    段の今回の露光量から前回の露光量を差し引いた差を算
    出し、 その差に前記転写前露光手段の発光波長に応じた前記像
    担持体の分光感度を前記一次帯電後露光手段の発光波長
    に応じた前記像担持体の分光感度で割った比を積算した
    値と、前記転写前露光手段の前回の露光量と、の和を算
    出した値を前記転写前露光手段の今回の露光量とするこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記転写前露光手段の露光量の変更制御
    は、 前記一次帯電後露光手段と前記転写前露光手段が同じ発
    光波長を有する場合には、 前記電位制御において変更された前記一次帯電後露光手
    段の今回の露光量から前回の露光量を差し引いた差を算
    出し、 その差と前記転写前露光手段の前回の露光量との和を算
    出した値を前記転写前露光手段の今回の露光量とするこ
    とを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007024978A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Sharp Corp 画像形成装置
JP2010039468A (ja) * 2008-07-09 2010-02-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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