JP2002005552A - 寒冷発生装置およびこの寒冷発生装置を利用して冷却する超電導応用機器 - Google Patents

寒冷発生装置およびこの寒冷発生装置を利用して冷却する超電導応用機器

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JP2002005552A
JP2002005552A JP2000186147A JP2000186147A JP2002005552A JP 2002005552 A JP2002005552 A JP 2002005552A JP 2000186147 A JP2000186147 A JP 2000186147A JP 2000186147 A JP2000186147 A JP 2000186147A JP 2002005552 A JP2002005552 A JP 2002005552A
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gas
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tank
cold
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JP2000186147A
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Takashi Yazawa
孝 矢澤
Masahiko Takahashi
政彦 高橋
Yasumi Otani
安見 大谷
Toru Kuriyama
透 栗山
Takeshi Okuma
武 大熊
Ayafumi Sato
礼文 佐藤
Yoshihisa Takahashi
芳久 高橋
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Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冷媒の圧力を減圧させないで冷媒の温度を極低
温化させる寒冷発生装置およびこの寒冷発生装置を利用
して冷却する超電導応用機器を提供する。 【解決手段】本発明に係る寒冷発生装置は、容器1を、
外槽2と内槽3とで構成し、外槽2と内槽3との間の空
間4を真空にするとともに、内槽4に冷媒注入部8、圧
力調整部9、ガス排出部10、冷凍装置11および断熱
部7を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒の圧力を予め
定められた圧力に維持させつつ冷媒温度を極低温化させ
る寒冷発生装置およびこの寒冷発生装置を利用して冷却
する超電導応用機器に関する。
【0002】
【従来の技術】超電導線材を用いた最近の超電導応用機
器は、高磁場、低損失のものを、比較的コンパクトなサ
イズにして製作できるので、各種のセンサー、磁気共鳴
診断装置、単結晶引上げ装置等に用いられる超電導磁
石、電力送電用の超電導ケーブルなどに応用されてい
る。
【0003】また、最近になって従来よりも超電導転移
温度の高い酸化物超電導線材が発見されている。この高
温超電導線材を用いた超電導磁石は、従来よりも冷却能
力の低い寒冷装置を組み込むことができるので、より幅
広い産業分野への適用が注目されている。もっとも、高
温超電導線材を用いた超電導磁石は、実用機として製作
され、既に運転を開始した例も報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超電導応用
機器を冷却させる場合、使用する冷媒は、液体を用いて
被冷却物を浸漬することが絶縁性を向上させる点で好ま
しい。この場合、冷媒として用いる液体は、大気圧での
沸騰温度の状態で用いるのが一般的である。
【0005】もっとも、この温度よりも低い状態でも液
体として、例えば液体窒素がある。この液体窒素は、図
9に示すように、大気圧の沸騰温度Tが例えば77.
4Kであり、3重点の温度Tが例えば63.5Kまで
液体の状態に維持されている。冷媒としての液体を、極
力低い温度に維持させることが超電導応用機器の臨界電
流密度を向上させることができる点で効果的である。
【0006】この場合、冷媒としての液体を大気圧の沸
騰温度よりも低い温度に維持させるには、その液体を減
圧することが考えられる。例えば、液体窒素の場合、冷
媒容器の器内を真空ポンプで0.1気圧程度まで減圧
し、3重点の位置の温度T、例えば63.5Kまでに
することができる。液体を温度T、例えば63.5K
までに低下させるには、必然的にその圧力も低下させな
ければならない。
【0007】しかし、圧力を低下させると、その液体の
持つ絶縁特性が損われ、超電導応用機器の臨界電流密度
を向上させることができないことが問題になっていた。
特に、高電力を扱う超電導応用機器にとっては、この傾
向は著しい。
【0008】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたもので、冷媒の圧力を減圧させないで冷媒の温度を
極低温化させる寒冷発生装置およびこの寒冷発生装置を
利用して冷却する超電導応用機器を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る寒冷発生装
置は、上述の目的を達成するために、請求項1に記載し
たように、外槽と内槽との間の空間を真空にして2重槽
を形成する容器と、この容器に設けられ、冷媒を供給す
る冷媒注入部と、冷媒注入の際、発生するガスを器外に
排出させるガス排出部と、上記冷媒を極低温に維持させ
る冷凍装置と、上記冷媒を極低温に維持させる際、外部
から上記冷媒よりも沸点の低いガスを供給して上記冷媒
を予め定められた圧力に維持させる圧力調整部と、上記
容器の頂部側に収容させた断熱部とを備えたものであ
る。
【0010】本発明に係る寒冷発生装置は、上述の目的
を達成するために、請求項2に記載したように、外槽と
内槽との間の空間を真空にして2重槽を形成する容器
と、この容器に設けられ、冷媒を供給する冷媒注入部
と、冷媒注入の際、発生するガスを器外に排出させるガ
ス排出部と、上記容器内を仕切りにより区画した真空の
空間に収容させ、上記冷媒を極低温に維持させる冷凍装
置である冷凍機および冷却ステージと、上記冷媒を極低
温に維持させる際、外部から上記冷媒よりも沸点の低い
ガスを供給して上記冷媒を予め定められた圧力に維持さ
せる圧力調整部と、上記容器の頂部側に収容させた断熱
部とを備えたものである。
【0011】本発明に係る寒冷発生装置は、上述の目的
を達成するために、請求項3に記載したように、外槽と
内槽との間の空間を真空にして2重槽を形成する容器
と、この容器に設けられ、冷媒を供給する冷媒注入部
と、冷媒注入の際、発生するガスを器外に排出させるガ
ス排出部と、上記冷媒を極低温に維持させる冷凍装置
と、上記冷媒を極低温に維持させる際、外部から上記冷
媒よりも沸点の低いガスを供給して上記冷媒を予め定め
られた圧力に維持させる圧力調整部と、上記容器の頂部
側に収容させた断熱部と、上記冷媒を撹拌させる撹拌部
とを備えたものである。
【0012】本発明に係る寒冷発生装置は、上述の目的
を達成するために、請求項4に記載したように、槽内に
充填する冷媒は、その気液界面の位置を断熱部の底部側
に設定したものである。
【0013】本発明に係る寒冷発生装置は、上述の目的
を達成するために、請求項5に記載したように、外槽に
収容する内槽に設けられ、冷媒を供給する冷媒注入部
と、冷媒注入の際、発生するガスを器外に排出させるガ
ス排出部と、上記冷媒を極低温に維持させる冷凍装置
と、上記冷媒を極低温に維持させる際、外部から上記冷
媒よりも沸点の低いガスを供給して上記冷媒を予め定め
られた圧力に維持させる圧力調整部とを備えたものであ
る。
【0014】本発明に係る寒冷発生装置は、上述の目的
を達成するために、請求項6に記載したように、冷媒注
入部から内槽に供給する冷媒は、その気液界面の位置を
上記内槽の高さを超えて上記冷媒注入部、圧力調整部お
よびガス排出部のそれぞれの中間位置に設定したもので
ある。
【0015】本発明に係る寒冷発生装置は、上述の目的
を達成するために、請求項7に記載したように、断熱部
は、発泡ポリウレタン、発泡ガラス、発泡フェノール、
発泡ポリスチレン、ファイバーグラスのうち、いずれか
1種を選択して作製したものである。
【0016】本発明に係る寒冷発生装置は、上述の目的
を達成するために、請求項8に記載したように、冷媒
は、メタン、酸素、アルゴン、窒素、ネオン、水素、ヘ
リウムのうち、少なくとも1種以上を選択したものであ
る。
【0017】本発明に係る寒冷発生装置は、上述の目的
を達成するために、請求項9に記載したように、圧力調
整部から槽内の冷媒に供給するガスは、メタン、酸素、
アルゴン、窒素、ネオン、水素、ヘリウムのうち、少な
くとも1種以上を選択したものである。
【0018】本発明に係る寒冷発生装置を利用して冷却
する超電導応用機器は、上述の目的を達成するために、
請求項10に記載したように、外槽と内槽との間の空間
を真空にして2重槽を形成する容器と、この容器に設け
られ、冷媒を供給する冷媒注入部と、冷媒注入の際、発
生するガスを器外に排出させるガス排出部と、上記冷媒
を極低温に維持させる冷凍装置と、上記冷媒を極低温に
維持させる際、外部から上記冷媒よりも沸点の低いガス
を供給して上記冷媒を予め定められた圧力に維持させる
圧力調整部と、上記容器の頂部側に収容させた断熱部と
を備えた寒冷発生部の上記内槽に、超電導コイルを収容
させたものである。
【0019】また、本発明に係る寒冷発生装置を利用し
て冷却する超電導応用機器は、上述の目的を達成するた
めに、請求項11に記載したように、外槽と内槽との間
の空間を真空にして2重槽を形成する容器と、この容器
に設けられ、冷媒を供給する冷媒注入部と、冷媒注入の
際、発生するガスを器外に排出させるガス排出部と、上
記冷媒を極低温に維持させる冷凍装置と、上記冷媒を極
低温に維持させる際、外部から上記冷媒よりも沸点の低
いガスを供給して上記冷媒を予め定められた圧力に維持
させる圧力調整部と、上記容器の頂部側に収容させた断
熱部とを備えた寒冷発生部の上記内槽に連通する管路
に、被冷却物を挿通させたものである。
【0020】本発明に係る寒冷発生装置を利用して冷却
する超電導応用機器は、上述の目的を達成するために、
請求項12に記載したように、管路には、少なくとも一
つ以上の寒冷発生部を備えたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る寒冷発生装置
およびこの寒冷発生装置を利用して冷却する超電導応用
機器の実施形態および図面および図面に付した符号を引
用して説明する。
【0022】図1は、本発明に係る寒冷発生装置の第1
実施形態を示す概略図である。
【0023】本実施形態に係る寒冷発生装置は、容器1
を外槽2と内槽3との2重槽で形成するとともに、外槽
2と内槽3との間を空間4にし、この空間4を例えば真
空ポンプで真空にする真空断熱空間として形成してい
る。
【0024】また、寒冷発生装置は、内槽3の頂部側
に、例えば発泡ポリウレタン、発泡ガラス、発泡フェノ
ール、発泡ポリスチレン、ファイバーグラス、パーライ
ト等の多孔質の固体断熱材で作製した断熱部7を収容
し、例えばメタン、酸素、アルゴン、窒素、ネオン、水
素、ヘリウムのうち、少なくとも1種以上を組み合せた
冷媒の気液界面(自由表面)5を引き下げ、熱侵入の防
止を図っている。
【0025】また、寒冷発生装置は、内槽3に、蓋体
6、断熱部7を介して冷媒まで延びる冷媒注入部8、圧
力調整部9、ガス排出部10、冷凍装置11を収容して
いる。
【0026】冷媒注入部8は、冷媒を注入する際、冷媒
の流量を調整する注入弁12を備えている。
【0027】また、圧力調整部9は、圧力調整弁13を
備え、例えば外部のボンベから冷媒の沸点よりも低い、
メタン、酸素、アルゴン、窒素、ネオン、水素、ヘリウ
ム等のガスを槽内に供給する際、圧力調整弁13を開閉
制御させ、槽内を予め定めた圧力、例えば飽和圧力以上
に維持させ、常に槽内の圧力低下を防止させている。
【0028】また、ガス排出部10は、冷媒注入部8か
ら槽内に冷媒を注入する際、発生するガスを排出弁14
を介して外部に排出させている。
【0029】また、冷凍装置11は、冷凍機15および
熱交換器17と例えば銅製の伝導板16とを備え、冷凍
機15および熱交換器17からの冷熱を伝導板16を介
して冷媒に与え、冷媒の温度を極低温、例えば63.5
Kに維持させている。
【0030】このように、本実施形態は、容器1を外槽
2と内槽3との2重槽で形成し、外槽2と内槽3との間
を真空の空間4にして熱の侵入を防止するとともに、冷
凍装置11で冷媒を極低温に維持させる際、槽内圧力が
予め定められた圧力、例えば大気圧に維持できるように
圧力調整部9の圧力調整弁13を開閉制御してガスを給
排させるので、予め定められた圧力を維持させたまま冷
媒の温度を極低温に維持させることができ、圧力一定、
極低温状態の下、冷媒内に収容される被冷却物、例えば
高電圧機器の絶縁性を高めて耐電圧を増加させることが
できる。
【0031】図2は、本発明に係る寒冷発生装置の第2
実施形態を示す概略図である。なお、第1実施形態の構
成部分または対応する部分と同一部分には同一符号を付
す。
【0032】本実施形態に係る寒冷発生装置は、冷凍機
15および冷却ステージ18を仕切り19で区画した空
間室20に収容するとともに、この空間室20を真空ポ
ンプ(図示せず)等で真空にしたものである。なお、他
の構成は、第1実施形態と同一なので、その重複説明を
省略する。
【0033】このように、本実施形態は、冷凍機15お
よび冷却ステージ18を真空状態に維持させた空間室2
0に収容し、運転中に生成され、冷凍機15等から冷却
ステージ18に与えられる熱を空間室20で遮熱させた
ので、圧力一定、極低温状態の下、冷媒内に置かれた被
冷却物の絶縁性を高めて耐電圧を増加させることができ
る。
【0034】図3は、本発明に係る寒冷発生装置の第3
実施形態を示す概略図である。なお、第1実施形態の構
成部分または対応する部分と同一部分には同一符号を付
す。
【0035】本実施形態に係る寒冷発生装置は、容器1
の内槽2に、例えばモータ等の駆動部21で駆動する撹
拌部22を設け、撹拌部22を回転駆動させることによ
り冷媒の槽内上部とその下部との温度の均一化を図った
ものである。
【0036】このように、本実施形態は、内槽2に駆動
部21で回転駆動する撹拌部22を設け、冷凍装置11
から冷媒に与えられる冷熱を撹拌部22で撹拌させ、冷
媒を対流伝熱させたので、槽内の冷媒温度を均一に維持
することができ、圧力一定、極低温状態の下、冷媒内に
置かれた被冷却物の絶縁性を高めて耐電圧を増加させる
ことができる。
【0037】図4は、本発明に係る寒冷発生装置の第4
実施形態を示す概略図である。なお、第1実施形態およ
び第2実施形態の構成部分または対応する部分と同一部
分には同一符号を付す。
【0038】本実施形態に係る寒冷発生装置は、冷媒の
気液界面5の位置を断熱部7の底部側に設定したもので
ある。
【0039】従来、冷媒が飽和状態の場合、冷媒は、気
液界面5から槽底部に向って温度勾配を生じさせてい
る。つまり、槽底部は冷媒を飽和温度よりも低い温度に
させる。そして、温度勾配がバリアになって槽底部の低
い温度になっている冷媒には熱侵入が防止される。
【0040】本実施形態は、このような点に着目したも
ので、冷凍機15および冷却ステージ18を真空状態に
維持させた空間室20に収容して冷凍機15等から生成
される熱を冷媒との間で遮熱させることと相俟って、気
液界面5の位置を断熱部7の底部側に設定し、熱の槽内
底部側への侵入を防止させたものである。
【0041】したがって、本実施形態によれば、圧力を
一定状態のまま冷媒の温度を確実に極低温化させること
ができ、圧力一定、極低温状態の下、冷媒内に置かれた
被冷却物の絶縁性を高めて耐電圧を増加させることがで
きる。
【0042】図5は、本発明に係る寒冷発生装置の第5
実施形態を示す概略図である。なお、第1実施形態の構
成部分または対応する部分と同一部分には同一符号を付
す。
【0043】本実施形態に係る寒冷発生装置は、容器1
のうち、真空に維持させた外槽2に内槽3を収容すると
ともに、蓋体6から内槽3に向って延びる冷媒注入部
8、圧力調整部9およびガス排出部10のそれぞれの気
液界面5を、内槽3の高さを超えてその中間位置まで高
く設定したものである。
【0044】冷媒注入部8、圧力調整部9およびガス排
出部10内の気液界面5を内槽3を超えて高く設定する
には、当初、冷媒注入部8から内槽3の容量を超えて注
入するとともに、圧力調整部9の圧力調整弁13を開閉
制御して槽内に供給する冷媒と同種または沸点の低い異
種のガス等を供給して調整する。
【0045】このように、本実施形態は、冷凍機15お
よび冷却ステージ18を真空状態に維持させた外槽2に
収容して冷凍機15等から生成される熱を冷媒との間で
遮熱させることと相俟って、冷媒注入部8、圧力調整部
9およびガス排出部10のそれぞれの気液界面5を内槽
3を超えてその中間位置まで高く設定したので、槽内底
部側との温度勾配により熱の侵入を防止することがで
き、圧力を一定状態のまま冷媒の温度を確実に極低温化
させ、この圧力一定、極低温化に基づいて被冷却物の絶
縁性を高め耐電圧を増加させることができる。
【0046】図6は、本発明に係る寒冷発生装置を利用
して冷却する超電導応用機器の第1実施形態を示す概略
図である。なお、第1実施形態および第2実施形態の構
成部分または対応する部分と同一部分には同一符号を付
す。
【0047】本実施形態に係る寒冷発生装置を利用して
冷却する超電導応用機器は、予め定められた圧力のま
ま、極低温に維持させた冷媒を充填する寒冷発生部25
内に超電導コイル23を置くとともに、超電導コイル2
3に電流リード24を介して電源(図示せず)に接続さ
せたものである。なお、寒冷発生部25は、上述第1実
施形態および第2実施形態の構成のうち、いずれか一方
のものと同一なのでその説明を省略する。
【0048】このように、本実施形態は、予め定められ
た圧力のまま、極低温に維持させた冷媒内に超電導コイ
ル23を置いたので、超電導コイル23の絶縁性を高め
て耐電圧を増加させることができる。
【0049】図7は、本発明に係る寒冷発生装置を利用
して冷却する超電導応用機器の第1実施形態を示す概略
図である。なお、第1実施形態の構成部分または対応す
る部分と同一部分には同一符号を付す。
【0050】本実施形態に係る寒冷発生装置を利用して
冷却する超電導応用機器は、予め定められた圧力のま
ま、極低温に維持させた冷媒を充填した寒冷発生部25
に、ポンプ26を介して例えば絶縁材で被覆したケーブ
ル等の被冷却物27を挿通させた管路28を接続させた
ものである。なお、寒冷発生部25は、上述第1実施形
態および第2実施形態の構成のうち、いずれか一方のも
のと同一なので、その説明を省略する。
【0051】なお、本実施形態では、被冷却物27を挿
通する一つの管路28を一つの寒冷発生部25に接続さ
せたが、この例に限らず、例えば管路28の全長が長く
熱負荷が大きい場合、図8に示すように、管路28の長
さを細かく区分けし、区分けした管路28毎に寒冷発生
部25を設けることが好ましい。
【0052】このように、本実施形態は、予め定められ
た圧力のまま、極低温に維持させた冷媒を充填した寒冷
発生部25の少なくとも一つ以上に、被冷却物17を挿
通させ管路28を接続させたので、ケーブル等の被冷却
物27の絶縁性を高めて耐電圧を増加させることができ
る。
【0053】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明に係る寒冷
発生装置およびこの寒冷発生装置を利用して冷却する超
電導応用機器は、予め定められた圧力のまま、冷媒を極
低温に維持させる手段を中間部分を真空に維持させた2
重槽の容器に設けるとともに、圧力一定のまま、極低温
に維持させた冷媒を用いて被冷却物を冷却させる手段を
備えたので、被冷却物の絶縁性を高めて耐電圧を増加さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る寒冷発生装置の第1実施形態を示
す概略図。
【図2】本発明に係る寒冷発生装置の第2実施形態を示
す概略図。
【図3】本発明に係る寒冷発生装置の第3実施形態を示
す概略図。
【図4】本発明に係る寒冷発生装置の第4実施形態を示
す概略図。
【図5】本発明に係る寒冷発生装置の第5実施形態を示
す概略図。
【図6】本発明に係る寒冷発生装置を利用して冷却する
超電導応用機器の第1実施形態を示す概略図。
【図7】本発明に係る寒冷発生装置を利用して冷却する
超電導応用機器の第2実施形態を示す概略図。
【図8】本発明に係る寒冷発生装置を利用して冷却する
超電導応用機器の第2実施形態の変形例を示す概略図。
【図9】冷媒の気体領域、液体領域、固体領域を示す状
態線図。
【符号の説明】
1 容器 2 外槽 3 内槽 4 空間 5 気液界面 6 蓋体 7 断熱部 8 冷媒注入部 9 圧力調整部 10 ガス排出部 11 冷凍装置 12 注入弁 13 圧力調整弁 14 排出弁 15 冷凍機 16 伝導板 17 熱交換器 18 冷却ステージ 19 仕切り 20 空間室 21 駆動部 22 撹拌部 23 超電導コイル 24 電流リード 25 寒冷発生部 26 ポンプ 27 被冷却物 28 管路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 政彦 神奈川県横浜市鶴見区末広町二丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 大谷 安見 神奈川県横浜市鶴見区末広町二丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 栗山 透 神奈川県横浜市鶴見区末広町二丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 大熊 武 神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町4番1号 東京電力株式会社電力技術研究所内 (72)発明者 佐藤 礼文 神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町4番1号 東京電力株式会社電力技術研究所内 (72)発明者 高橋 芳久 神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町4番1号 東京電力株式会社電力技術研究所内 Fターム(参考) 3L044 BA07 CA16 DB03 FA01 HA01 JA03 KA04 4M114 AA02 AA07 AA10 CC03 CC13 DA02 DA07 DA18 DA32 DA35 DA51 DA56

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外槽と内槽との間の空間を真空にして2
    重槽を形成する容器と、この容器に設けられ、冷媒を供
    給する冷媒注入部と、冷媒注入の際、発生するガスを器
    外に排出させるガス排出部と、上記冷媒を極低温に維持
    させる冷凍装置と、上記冷媒を極低温に維持させる際、
    外部から上記冷媒よりも沸点の低いガスを供給して上記
    冷媒を予め定められた圧力に維持させる圧力調整部と、
    上記容器の頂部側に収容させた断熱部とを備えたことを
    特徴とする寒冷発生装置。
  2. 【請求項2】 外槽と内槽との間の空間を真空にして2
    重槽を形成する容器と、この容器に設けられ、冷媒を供
    給する冷媒注入部と、冷媒注入の際、発生するガスを器
    外に排出させるガス排出部と、上記容器内を仕切りによ
    り区画した真空の空間に収容させ、上記冷媒を極低温に
    維持させる冷凍装置の冷凍機および冷却ステージと、上
    記冷媒を極低温に維持させる際、外部から上記冷媒より
    も沸点の低いガスを供給して上記冷媒を予め定められた
    圧力に維持させる圧力調整部と、上記容器の頂部側に収
    容させた断熱部とを備えたことを特徴とする寒冷発生装
    置。
  3. 【請求項3】 外槽と内槽との間の空間を真空にして2
    重槽を形成する容器と、この容器に設けられ、冷媒を供
    給する冷媒注入部と、冷媒注入の際、発生するガスを器
    外に排出させるガス排出部と、上記冷媒を極低温に維持
    させる冷凍装置と、上記冷媒を極低温に維持させる際、
    外部から上記冷媒よりも沸点の低いガスを供給して上記
    冷媒を予め定められた圧力に維持させる圧力調整部と、
    上記容器の頂部側に収容させた断熱部と、上記冷媒を撹
    拌させる撹拌部とを備えたことを特徴とする寒冷発生装
    置。
  4. 【請求項4】 槽内に充填する冷媒は、その気液界面の
    位置を断熱部の底部側に設定したことを特徴とする請求
    項1,2または3記載の寒冷発生装置。
  5. 【請求項5】 外槽に収容する内槽に設けられ、冷媒を
    供給する冷媒注入部と、冷媒注入の際、発生するガスを
    器外に排出させるガス排出部と、上記冷媒を極低温に維
    持させる冷凍装置と、上記冷媒を極低温に維持させる
    際、外部から上記冷媒よりも沸点の低いガスを供給して
    上記冷媒を予め定められた圧力に維持させる圧力調整部
    とを備えたことを特徴とする寒冷発生装置。
  6. 【請求項6】 冷媒注入部から内槽に供給する冷媒は、
    その気液界面の位置を上記内槽の高さを超えて上記冷媒
    注入部、圧力調整部およびガス排出部のそれぞれの中間
    位置に設定したことを特徴とする請求項5記載の寒冷発
    生装置。
  7. 【請求項7】 断熱部は、発泡ポリウレタン、発泡ガラ
    ス、発泡フェノール、発泡ポリスチレン、ファイバーグ
    ラスのうち、いずれか1種を選択して作製したことを特
    徴とする請求項1,2または3記載の寒冷発生装置。
  8. 【請求項8】 冷媒は、メタン、酸素、アルゴン、窒
    素、ネオン、水素、ヘリウムのうち、少なくとも1種以
    上を選択したことを特徴とする請求項1,2,3または
    5記載の寒冷発生装置。
  9. 【請求項9】 圧力調整部から槽内の冷媒に供給するガ
    スは、メタン、酸素、アルゴン、窒素、ネオン、水素、
    ヘリウムのうち、少なくとも1種以上を選択したことを
    特徴とする請求項1,2,3または5記載の寒冷発生装
    置。
  10. 【請求項10】 外槽と内槽との間の空間を真空にして
    2重槽を形成する容器と、この容器に設けられ、冷媒を
    供給する冷媒注入部と、冷媒注入の際、発生するガスを
    器外に排出させるガス排出部と、上記冷媒を極低温に維
    持させる冷凍装置と、上記冷媒を極低温に維持させる
    際、外部から上記冷媒よりも沸点の低いガスを供給して
    上記冷媒を予め定められた圧力に維持させる圧力調整部
    と、上記容器の頂部側に収容させた断熱部とを備えた寒
    冷発生部の上記内槽に、超電導コイルを収容させたこと
    を特徴とする寒冷発生装置を利用して冷却する超電導応
    用機器。
  11. 【請求項11】 外槽と内槽との間の空間を真空にして
    2重槽を形成する容器と、この容器に設けられ、冷媒を
    供給する冷媒注入部と、冷媒注入の際、発生するガスを
    器外に排出させるガス排出部と、上記冷媒を極低温に維
    持させる冷凍装置と、上記冷媒を極低温に維持させる
    際、外部から上記冷媒よりも沸点の低いガスを供給して
    上記冷媒を予め定められた圧力に維持させる圧力調整部
    と、上記容器の頂部側に収容させた断熱部とを備えた寒
    冷発生部の上記内槽に連通する管路に、被冷却物を挿通
    させたことを特徴とする寒冷発生装置を利用して冷却す
    る超電導応用機器。
  12. 【請求項12】 管路には、少なくとも一つ以上の寒冷
    発生部を備えたことを特徴とする請求項11記載の寒冷
    発生装置を利用して冷却する超電導応用機器。
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