JP2002004270A - ソイルセメント連続壁工法 - Google Patents

ソイルセメント連続壁工法

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JP2002004270A
JP2002004270A JP2000189243A JP2000189243A JP2002004270A JP 2002004270 A JP2002004270 A JP 2002004270A JP 2000189243 A JP2000189243 A JP 2000189243A JP 2000189243 A JP2000189243 A JP 2000189243A JP 2002004270 A JP2002004270 A JP 2002004270A
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JP
Japan
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cement
soil cement
soil
continuous wall
hydroxyethyl cellulose
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JP2000189243A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Sakane
義久 坂根
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、施工場所を掘削し、得られる掘削
土砂と、セメントミルクとを混合したソイルセメントを
掘削位置に充填するソイルセメント連続壁工法を提供す
る。 【解決手段】 ソイルセメント連続壁形成位置を掘削
し、得られる掘削土砂と、少なくとも水硬性粉体、水か
らなるセメントミルクとを混合したソイルセメントを硬
化前に掘削位置に充填した後、硬化させるソイルセメン
ト連続壁工法であって、前記ソイルセメントにヒドロキ
シエチルセルロースを配合することを特徴とするソイル
セメント連続壁工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、施工場所を掘削
し、得られる掘削土砂と、セメントミルクとを混合した
ソイルセメントを掘削位置に充填するソイルセメント連
続壁工法に関する。
【0002】
【従来の技術】ソイルセメント壁体は、土止め壁、地盤
改良等に使用されており、そのソイルセメント壁体形成
方法の一つとして、施工位置の土砂を掘削し、得られた
掘削土砂と、セメントミルクとを混合してソイルセメン
トとし、掘削位置に再度充填して硬化させる方法が近年
使用されてきている。ソイルセメント壁体は通常、H鋼
などの芯材を、ソイルセメントの硬化前に挿入して壁体
に強度を付与するが、特に掘削深度が深い場合などは、
ソイルセメントの充填に時間がかかり、先に注入された
ソイルセメントの硬化が始まって芯材の挿入が困難にな
ることがある。この問題の解決のため、ソイルセメント
に使用する水硬性粉体として遅硬性セメントを使用した
り、硬化遅延剤を配合するなどしてソイルセメントの硬
化を遅らせる方法があるが、掘削土砂が砂・礫などを粒
径が大きいものを多く含有する場合、ソイルセメントの
硬化を遅らせることにより土砂のブリージングが発生
し、表面に水が浮き出るなど品質の低下が起こってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ソイルセメ
ントの硬化を遅らせながら、土砂のブリージングを防止
し、高品質なソイルセメント連続壁を形成できるソイル
セメント連続壁工法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ソイルセメン
ト連続壁形成位置を掘削し、得られる掘削土砂と、少な
くとも水硬性粉体、水からなるセメントミルクとを混合
したソイルセメントを硬化前に掘削位置に充填した後、
硬化させるソイルセメント連続壁工法であって、前記ソ
イルセメントにヒドロキシエチルセルロースを配合する
ことを特徴とするソイルセメント連続壁工法を提供す
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明においては、まず、ソイル
セメント連続壁形成位置を掘削し、孔を形成する。得ら
れる掘削土砂は、上記孔の外で、少なくとも水硬性粉
体、水からなるセメントミルクと混合され、ソイルセメ
ントを形成する。さらに、該ソイルセメントには、ヒド
ロキシエチルセルロースが配合されている。該ソイルセ
メントは硬化前の流動性を有する状態で、上記孔に充填
された後硬化し、壁体を形成する。上記ソイルセメント
の完全な硬化前に上記工程を繰り返すことにより、ソイ
ルセメント連続壁を形成する。
【0006】本発明に使用するヒドロキシエチルセルロ
ースの構成は特に限定されないが、好ましくは、1wt
%水溶液としたときの粘度(B型粘度計により、25
℃、30rpmで測定した値)が300〜10000m
Pa・sであるヒドロキシエチルセルロースであるのが
好ましい。上記粘度が300mPa・s未満であるとヒ
ドロキシエチルセルロースの配合効果が低く、1000
0mPa・sを超えるとコストが増大して実用上問題と
なりやすい。
【0007】本発明に使用するヒドロキシエチルセルロ
ースの配合量は、特に限定されず、本発明のソイルセメ
ント連続壁工法により形成するソイルセメント連続壁の
所望の物性やソイルセメント連続壁の設置場所(特に掘
削土砂の状態)等に応じて適宜選択できるが、ヒドロキ
シエチルセルロースの配合割合が、ソイルセメント1m
3に対し,0.05〜2.0wt%となるような配合割
合であるのが好ましい。ソイルセメント1m3に対し,
0.05wt%未満となるような配合割合であるとヒド
ロキシエチルセルロースの配合効果が低く、2.0wt
%を超えるような配合割合であるとコストが増大して実
用上問題となりやすい。
【0008】本発明のソイルセメント連続壁工法は、ヒ
ドロキシエチルセルロースにより土砂のブリージングを
防止できるため、掘削深度が深く、充填に時間がかかる
場合でも、先に充填した部分の硬化が開始することがな
い。従って、硬化までの時間を延ばすために、水硬性粉
体として遅硬性セメントを使用する場合、あるいはソイ
ルセメントに硬化遅延剤を配合する場合に好適である。
なお、遅硬性セメントとは後述のような各種の水硬性粉
体を主成分とし、ソイルセメントとした場合の硬化速度
が遅くなるよう調整されたものである。さらに、ソイル
セメントの充填後、芯材をソイルセメント中に挿入する
場合は、芯材の挿入前に充填後のソイルセメントの硬化
が始まることがなく、芯材等のソイルセメント中への挿
入が容易になって、特に好適である。
【0009】本発明において、セメントミルクに使用す
る水硬性粉体としては特に限定されず、通常一般に使用
されるポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメ
ント、白色ポルトランドセメント、高炉セメント、シリ
カセメント、フライアッシュセメント、膨張セメント等
を使用でき、これらは単独であっても2種以上を混合し
たものであっても良い。
【0010】本発明において、セメントミルクを構成す
る水硬性粉体、水の配合割合は、特に限定されず、通常
一般のソイルセメントを作成する場合のセメントミルク
と同様の割合とすることができる。例えば、ソイルセメ
ント調整時に、自然含水状態の掘削土砂を20〜70v
ol%含有するようにしたソイルセメント1m3当り、
水硬性粉体が50kg以上となり、最終的に水を添加し
て1m3となるようにする配合割合が挙げられる。
【0011】本発明において、掘削土砂とセメントミル
クとヒドロキシエチルセルロースの混合方法は特に限定
されず、通常一般に使用される混合機等を用いて混合す
ることができる。
【0012】本発明において、ヒドロキシエチルセルロ
ースのソイルセメント中への配合方法は特に限定され
ず、セメントミルクへ予め配合し混合しても良いし、掘
削土砂とセメントミルクを混合する際に、同時あるいは
順次配合してもよい。
【0013】また、本発明において、ソイルセメントに
は、ヒドロキシエチルセルロースの他、必要に応じて本
発明の作用を阻害しない範囲で、粘土鉱物(ベントナイ
ト、粘性土など)、消泡剤等の他の添加剤を配合しても
良い。これら他の添加剤の配合方法および配合時期は特
に限定されない。
【0014】本発明のソイルセメント連続壁工法は、ソ
イルセメント連続壁形成位置を掘削し、得られる掘削土
砂と、少なくとも水硬性粉体、水からなるセメントミル
クとを混合し、ヒドロキシエチルセルロースを配合した
ソイルセメントを硬化前に掘削位置に充填した後、硬化
させるのであれば、他の工程については特に限定され
ず、通常一般のソイルセメント連続壁工法と同様に行う
ことができる。また、本発明のソイルセメント連続壁工
法は、ソイルセメント連続壁形成時に強度増大を目的と
してH形鋼などの芯材を立て込む場合に特に好適であ
る。
【0015】以下に、試験例および実施例を用いて本発
明の効果をさらに詳細に説明するが本発明はこれらに限
定されるものではない。 試験例 1.試験方法 (1)ソイルセメントの流動性測定 実施例1〜10、比較例1のソイルセメントについて、
日本道路公団規格 JHS A313−1992に準拠
して、1分後のフロー値を測定し、流動性とした。
【0016】(2)ソイルセメントのブリージング率測
定 実施例1〜10、比較例1のソイルセメントについて、
プレパックドコンクリートの注入モルタルのブリージン
グ率試験方法(土木学会)に準じて、24時間静置後の
ブリージング率を測定した。
【0017】2.試験結果 上記試験(1)、(2)の結果を表2、表3に示す。表
2、表3より、ヒドロキシエチルセルロースの配合によ
っても流動性に大きな変化はなく、実用上問題ない上、
ブリージング率が改善されることがわかる。
【0018】
【実施例】実施例1〜10 下記の材料を使用し、表2、表3に示す配合割合で、ま
ず、水硬性粉体と水、ヒドロキシエチルセルロースを混
合してセメントミルクを作成し、さらにモデル土を配合
してモルタルミキサーにより5分間混練りしてソイルセ
メントを調製した。 ・ヒドロキシエチルセルロース(HEC) [ダイセル化学工業(株)製:HECダイセル、SP2
00、SP400、SP600、SP900] ・水硬性粉体:高炉セメントB種[(株)トクヤマ製] ・モデル土(砂[珪砂3号、珪砂5号、珪砂7号
((株)熊本珪砂鉱業製)の混合物]と粘土[稲垣鉱業
(株)製、SCP−A]とを重量比90/10(砂/粘
土)で混合したもの。含水比15.3重量%。表1に粒
土分布を示す)
【0019】比較例1 ヒドロキシエチルセルロースを配合しない他は実施例1
と同様にしてソイルセメントを調製した。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】
【発明の効果】本発明のソイルセメント連続壁工法を使
用することにより、ソイルセメントの硬化を遅らせなが
ら、土砂のブリージングを防止し、高品質なソイルセメ
ント連続壁を形成できる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソイルセメント連続壁形成位置を掘削
    し、得られる掘削土砂と、少なくとも水硬性粉体、水か
    らなるセメントミルクとを混合したソイルセメントを硬
    化前に掘削位置に充填した後、硬化させるソイルセメン
    ト連続壁工法であって、前記ソイルセメントにヒドロキ
    シエチルセルロースを配合することを特徴とするソイル
    セメント連続壁工法。
  2. 【請求項2】 前記ヒドロキシエチルセルロースが、1
    wt%水溶液としたときの粘度(B型粘度計により、2
    5℃、30rpmで測定した値)が300〜10000
    mPa・sであるヒドロキシエチルセルロースであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のソイルセメント連続壁工
    法。
  3. 【請求項3】 ヒドロキシエチルセルロースの配合割合
    が、ソイルセメント1m3に対し,0.05〜2.0w
    t%となるような配合割合であることを特徴とする請求
    項1または2記載のソイルセメント連続壁工法。
  4. 【請求項4】 前記水硬性粉体が遅硬性セメントである
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載
    のソイルセメント連続壁工法。
  5. 【請求項5】 前記ソイルセメントに硬化遅延剤を配合
    することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に
    記載のソイルセメント連続壁工法。
  6. 【請求項6】 前記ソイルセメントの充填後、芯材をソ
    イルセメント中に挿入することを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれか一項に記載のソイルセメント連続壁工
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009235673A (ja) * 2008-03-25 2009-10-15 Nippon Steel Corp 地中壁及びその造成方法
KR101470263B1 (ko) * 2010-09-29 2014-12-05 아사히 가세이 케미칼즈 가부시키가이샤 중공사막 모듈과, 이것을 이용한 여과 방법 및 초순수 제조 시스템

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