JP2002004011A - ガスタービンの排気ガス経路部材用フェライト系ステンレス鋼 - Google Patents
ガスタービンの排気ガス経路部材用フェライト系ステンレス鋼Info
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Abstract
れた後でも高温強度の低下がなく、加工性及び長時間時
効後の低温靭性に優れた排ガス経路部材用フェライト系
ステンレス鋼を提供する。 【構成】 このフェライト系ステンレス鋼は、C:0.
03%以下,Si:1.0%以下,Mn:1.5%以
下,Ni:0.6%以下,Cr:11〜19%,Nb:
0.6%以下,Cu:1.0〜3.0%,N:0.03
%以下を含んでいる。必要に応じ、Mo:1.0%以
下,Ti:1.0%以下,V:1.0%以下,W:3.
0%以下,Zr:3.0%以下の1種又は2種以上を添
加することもできる。
Description
ガスタービンや産業用小型ガスタービンの出側以降に配
置される排気ディフーザ,排気ダクト,サイレンサ,脱
硝装置等の高温雰囲気に曝される排ガス経路部材に適し
たフェライト系ステンレス鋼に関する。
特性及びプラント運用特性が要求されており、これらの
要求を満足するシステムとしてLNGコンバインドサイ
クル発電プラントの建設が各国で進められている。最近
では、プラントの発電効率を更に向上させるため、ガス
タービンの燃焼排ガス温度を従来の1300℃級から1
400〜1500℃級まで上昇させる計画が開始されて
いる。従来の1300℃級プラントでは、ガスタービン
の出側以降に配置される排気ガスダクト部,廃棄サイレ
ンサ等の排ガス経路部材は、最高でも600〜700℃
のガスに曝されるに留まっていた。そのため、排ガス経
路部材のうち、600℃以下の比較的低い温度雰囲気に
曝される部材にはSUH409鋼を使用し、高温雰囲気
に曝される部材には14Cr−Si−Nbを基本とする
フェライト系ステンレス鋼(特開平6−228715号
公報,特開平6−323108号公報)が使用されてき
た。
00℃まで上昇すると、排ガス経路部材が曝される雰囲
気温度が650〜800℃程度まで上昇することが予想
される。そのため、従来の材料及び構造のままでは、高
い排ガス温度で長時間使用したとき熱疲労破壊,高温高
サイクル疲労破壊,クリープ破壊等、種々の破壊が生じ
やすくなる。また、長時間加熱による大きな組織変化、
たとえば脆い析出物の生成などによって、使用後の低温
靭性が低下し、稼動時に脆性破壊を起こしやすくなる虞
もある。
で誘発される各種破壊を防止するためには、排ガス経路
部材の設計変更や耐熱性及び組織安定性が一層優れた材
料が必要になる。設計変更による破壊防止策では、基本
的に板厚を厚くし、更に応力集中部に補強材を使用す
る。しかし、材料総重量の増加が避けられず、コスト増
やダクト部の組立て時における溶接施工の負担が大きく
なる。しかも、使用材料の厚肉化に起因してダクト部の
熱損失が大きくなるため、発電プラントの最も重要な特
性である高効率発電に支障をきたしやすい。
して、従来の低Crフェライト系ステンレス鋼に代えマ
ルテンサイト系又はオーステナイト系ステンレス鋼の使
用が考えられる。しかし、マルテンサイト系ステンレス
鋼は、強度が高いものの加工性に劣ることが欠点であ
る。加工性を確保するために焼戻しを施しても、650
〜800℃の高温雰囲気に曝されるとオーステナイト相
が生成する場合がある。その結果、相変態に起因する膨
張・収縮が熱膨張・収縮と相俟って、部材が局部的に大
きく変形する虞がある。この点は、従来から高温高強度
フェライト系耐熱鋼として知られている2.25Cr系
鋼,9Cr系鋼,12Cr系鋼でも同様である。オース
テナイト系ステンレス鋼は、フェライト系ステンレス鋼
に比較して熱膨張係数が大きく、稼動と停止を毎日繰り
返す発電プラントでは応力集中しやすい溶接部等の熱疲
労破壊が懸念され、結果として排ガス経路部材の設計変
更も必要になる。しかも、オーステナイト系ステンレス
鋼は、フェライト系ステンレス鋼に比較して高価な材料
であることから、建設コストを上昇させる原因となる。
題を解消すべく案出されたものであり、Nb系金属間化
合物の析出に由来する析出強化が長時間時効後に消失す
ることを所定量のCu添加で防止することにより、燃焼
排ガス温度が1400〜1500℃級の発電プラントや
産業用小型ガスタービンの出側以降に配置される排ガス
ダクト,排気サイレンサ等の排ガス経路部材として使用
されるフェライト系ステンレス鋼を提供することを目的
とする。
の目的を達成するため、C:0.03質量%以下,S
i:1.0質量%以下,Mn:1.5質量%以下,N
i:0.6質量%以下,Cr:11〜19質量%,N
b:0.6質量%以下,Cu:1.0〜3.0質量%,
N:0.03質量%以下を含み、残部が実質的にFeの
組成をもつことを特徴とする。このフェライト系ステン
レス鋼は、更にMo:1.0質量%以下,Ti:1.0
質量%以下,V:1.0質量%以下,W:3.0質量%
以下,Zr:3.0質量%以下の1種又は2種以上を含
むことができる。
プラントの排気ガスダクト材に適した材料とされている
14Cr−Si−Nb鋼を用いて、600〜800℃の
短時間時効から長時間時効後の析出形態を詳細に調査し
た。その結果、時効前にはNbが固溶状態にあり、固溶
強化によって高温強度が改善されること、時効初期には
一部のNbが金属間化合物として析出し、析出強化によ
って高温強度が保たれること、しかし長時間時効後には
析出強化による影響が消失し、高温強度が低下すること
を解明した。
間時効した後の高温強度に及ぼす種々の合金成分の影響
を調査・研究した。その結果、長時間時効後に析出強化
による影響が消失することは、時効によってFe及びN
bを主体とする析出物が凝集・粗大化し,析出強化に有
効な析出間距離を保てなくなることが原因であると考え
られる。この点、所定量のCuを添加すると、Fe及び
Nbを主体とする析出物の凝集・粗大化が遅延し、Cu
自体が時効と共にε−Cuとして微細に析出し、しかも
その析出速度がFe−Nb系よりも非常に遅いため、析
出強化の消失に起因した高温強度の低下が少なく、長時
間時効後においても優れた高温特性が維持されることを
見出した。高温強度の低下抑制に及ぼすCuの作用は、
マトリックスへのNb析出に遅れてCuの析出が開始さ
れるため、高温雰囲気に長時間曝されても析出効果が持
続するものと推察される。
ェライト系ステンレス鋼は、高温強度,耐高温酸化性等
の耐熱性に加えて加工性,靭性,溶接性にも優れている
ことから、1400〜1500℃級の発電プラント用排
ガス経路部材として使用可能であると考えられる。
含まれる合金成分及び含有量を説明する。C:0.03質量%以下,N:0.03質量%以下 C及びNは、一般的にはクリープ強度等の高温強度に対
して有効な合金成分として扱われているが、含有量が多
くなると酸化特性,加工性及び靭性が低下する。また、
本発明フェライト系ステンレス鋼では、NbでC及びN
を炭窒化物として固定しているが、C及びNの増加に伴
ってC及びNの固定に多量のNbを必要とし、鋼材コス
トを上昇させることになる。したがって、C及びNは少
ないほど好ましく、C及びN含有量の上限を共に0.0
3質量%(好ましくは0.020質量%)に設定した。Si:1.0質量%以下 高温酸化特性の改善に有効な合金成分であるが,過剰量
のSiが含まれると材質が硬質化し、加工性及び靭性が
低下する。そこで、Si含有量の上限を1.0質量%
(好ましくは0.8質量%)に設定した。
ル剥離性を改善する合金成分であるが、過剰量のMnが
含まれると加工性及び溶接性が低下する。オーステナイ
ト相安定化元素であるため、Mnの過剰添加はマルテン
サイト相を生成させ、加工性を劣化させる原因になる。
このようなことから、Mn含有量の上限を1.5質量%
(好ましくは1.0質量%)に設定した。Ni:0.6質量%以下 オーステナイト相安定化元素であるため、フェライト系
ステンレス鋼に過剰添加するとMnと同様にマルテンサ
イト相を生成し、加工性が低下する。また、原料価格も
高いことから、Niの過剰添加を避けるべきである。そ
こで、Ni含有量の上限を0.6質量(好ましくは0.
5質量%)に設定した。
れる耐酸化性の改善に不可欠な合金成分である。Cr含
有量が多いほど耐酸化性は向上するが、過剰量のCr添
加は材質の脆化を招き、硬さも上昇し、加工性を劣化さ
せる。したがって、Cr含有量を11〜19質量%(好
ましくは16〜19質量%)の範囲に定めた。Nb:0.6質量%以下 加工性や靭性に悪影響を及ぼすC及びNを炭窒化物とし
て固定すると共に、固溶強化及び析出強化によって高温
強度を改善する合金成分である。しかし、過剰量のNb
添加は、溶接高温割れ感受性を高くする。そこで、溶接
高温割れ感受性に大きな影響を及ぼすことがないよう
に、Nb含有量の上限を0.6質量%(好ましくは0.
55質量%)に設定した。
uは、時効前の段階ではマトリックスに全量固溶してお
り、時効初期から長時間時効になるに応じてNbよりも
遅い速度で析出する。Cuの遅い析出は、Nb単独を添
加したフェライト系ステンレス鋼に比較して長時間加熱
された後でも優れた高温強度が維持される原因である。
長時間にわたって優れた高温強度を維持する上では1.
0質量%以上のCu含有量が必要であるが、加工性及び
靭性の低下を防止するためにCu含有量の上限を3.0
質量%に設定した。好ましいCu含有量の範囲は、1.
0〜2.0質量%である。
量%以下,V:1.0質量%以下 W:3.0質量%以下,Zr:3.0質量%以下 必要に応じて添加される合金成分であり、高温強度の改
善に寄与する。Mo,Ti,V,W及びZrは、単独で
も或いは2種以上を複合して添加してもよい。しかし、
Mo,Ti,V,W,Zrの過剰添加は、原料コストを
上昇させるばかりか、フェライト系ステンレス鋼を硬質
化する。そこで、Mo,Ti,V,W,Zrを添加する
場合、単独ではそれぞれMo:1.0質量%以下(好ま
しくは0.1〜0.8質量%),Ti:1.0質量%以
下(0.1〜0.5質量%),V:1.0質量%以下
(0.1〜0.5質量%),W:3.0質量%以下(好
ましくは0.1〜2.0質量%)の範囲で、合計量とし
ては0.1〜2.0質量%の範囲で添加する。
P,S,O等は、P:0.04質量%以下,S:0.0
3質量%以下,O:0.02質量%以下で可能な限り低
減することが好ましい。P,S,O等の不純物含有量を
更に厳しく規制すると、より高いレベルで加工性や靭性
が確保される。また、耐熱性改善に有効なAl,Y,R
EM(希土類元素)や、熱間加工性及び靭性の改善に有
効なCa,Mg,B,Co等も必要に応じて適宜添加で
きる。
は、製造方法に特段の制約が加わるものではないが、熱
延焼鈍板のままで優れた耐熱性を発現するようにCuを
予め固溶させておく製造方法が好ましい。熱延のみで所
定板厚の鋼板を製造できない場合、冷延及び焼鈍を1回
又は複数回繰り返すことにより、熱延焼鈍板と同等の耐
熱性を呈する鋼板が得られる。優れた高温強度及び耐熱
性は、鋼板を所定形状に加工し溶接した後でも維持され
る。
Cu含有量を種々変更したフェライト系ステンレス鋼の
高温強度及び靭性を調査し、高温強度特性及び靭性に及
ぼすCu含有量の影響を調査した。高温強度特性は70
0℃のクリープ試験、靭性は700℃時効材のシャルピ
ー衝撃試験で評価した。700℃クリープ試験では、7
00℃で種々の応力を加えるクリープ破断試験を行い、
1000時間の破断強さを求めた。シャルピー衝撃試験
では、板厚2.0mmの冷延焼鈍板を700℃で100
0時間時効した後、0℃でシャルピー衝撃値を求めた。
℃でのクリープ破断強度は、Cu含有量の増加に伴って
急激に上昇し、1.0質量%以上のCu添加で約36N
/mm2になっていた。この値は、1300℃級発電プ
ラントの高温部で使用されている14Cr−Si−Nb
鋼の約2倍,低温部で使用されているSUH409鋼の
4倍以上の破断強度に相当する。700℃でのクリープ
破断強度は,時間経過によって異なるものの、1000
時間の破断強度でみると1.0質量%以上のCu添加に
よって14Cr−Si−Nb鋼の1.5倍以上を満足し
ている。
は、Cu含有量の増加に応じて低下し、Cu含有量が
3.0質量%を超えると低下傾向が大きくなっていた。
本発明者等は、14Cr−Si−Nb鋼を600〜90
0℃で時効した後のシャルピー衝撃値を詳細に別途検討
しており,板厚2.0mmの場合には当該温度域で長時
間時効しても40J/cm2以上のシャルピー衝撃値が
維持されることを確認している。この点、Cu含有量を
3.0質量%以下に規制したフェライト系ステンレス鋼
では、14Cr−Si−Nb鋼と比較して、より優れた
靭性が得られている。
で、各プロットに付した数値:%)をみると、Cu含有
量の増加に伴って室温での伸びが低下している。排ガス
経路部材用に使用されるフェライト系ステンレス鋼とし
て十分な加工性を得るために少なくとも30%以上の伸
びが必要であるが、Cu含有量を3.0質量%以下に規
制することにより30%以上の伸びが得られている。以
上の結果から、1.0〜3.0質量%の範囲でCuをN
b添加フェライト系ステンレス鋼に含有させることによ
り、700℃でのクリープ破断強度が大幅に改善され、
しかも良好な靭性及び加工性が確保されることが確認さ
れた。
空溶解炉で溶製し、30kgのインゴットに鋳造した。
表中、試験番号1〜14は本発明鋼,試験番号15〜1
8は比較鋼である。比較鋼のうち、試験番号19はSU
H409に相当し,試験番号20は1100〜1300
℃級のLNGコンバインドサイクル発電プラントの排ガ
スダクト部材に使用されている14Cr−Si−Nb鋼
である。
でクリープ破断試験に供した。一部のインゴットについ
ては、板に鍛造し、熱間圧延,焼鈍,冷間圧延を経て仕
上げ焼鈍を施し,板厚2.0mmの冷延焼鈍板を製造し
た。得られた冷延焼鈍板から試験片を切り出し、酸化試
験及び室温引張試験に供した。更に、冷延焼鈍板を70
0℃に1000時間加熱した後、シャルピー衝撃試験で
靭性を調査した。クリープ破断試験は、JIS Z22
72に準拠し、700℃の高温雰囲気に試験片を置き、
試験中に付与する応力を試験ごとに変化させ、最長破断
時間が1万時間程度となるようにクリープ破断曲線を作
成し、1000時間の破断強度、すなわちクリープ破断
曲線で破断時間が1000時間となるときの負荷応力を
求めた。
拠し、700℃で1000時間連続加熱した。試験後に
試験片表面を観察した。シャルピー衝撃試験は、JIS
Z2242に準拠し、700℃で1000時間時効し
た冷延焼鈍板を板厚2.0mmのサブサイズ試験片に加
工し、0℃におけるシャルピー衝撃値を求めた。室温引
張試験は、JIS Z2241に準拠し、板厚2.0m
mの冷延焼鈍板から切り出した13B号試験片を用いて
引張試験後の破断伸びを測定した。調査結果を表2に示
す。なお、何れの試験片でも、700℃×1000時間
加熱後に異常酸化(板厚方向に貫通するこぶ状の厚い酸
化物の発生)は検出されなかった。
(本発明例)のフェライト系ステンレス鋼は、何れも7
00℃×1000時間のクリープ破断強度が試験番号1
9,20(従来鋼)よりも優れていた。700℃×10
00時間連続酸化した後の外観,700℃×1000時
間時効後のシャルピー衝撃値(0℃)及び室温引張試験
による破断伸びは,従来鋼と同程度の値を示している。
このことから、本発明に従ったフェライト系ステンレス
鋼は、加工性及び長時間加熱後の低温靭性を確保しつ
つ、優れた耐熱性及び高温強度を示すことが判る。した
がって、耐熱性,加工性及び長時間加熱後の組織安定性
(低温靭性)等、ガスタービンの排ガス経路部材に要求
される特性を高レベルで満足する材料として使用され
る。
19,20(比較例)は、加工性及び長時間加熱後の靭
性が十分なレベルにあるものの、700℃でのクリープ
破断強度に劣っている。過剰のCuを含む試験番号16
(比較例)は、700℃でのクリープ破断強度が良好で
あるものの、加工性及び長時間加熱後の低温靭性が従来
鋼に比較して大幅に劣っている。そのため、製品加工が
十分にできず、靭性不足に起因した不具合が使用中に発
生する虞がある鋼種といえる。また、Cu含有量が本発
明で規定した範囲にあっても、本発明で規定した範囲を
Si含有量が外れる試験番号17(比較例)やNb含有
量が外れる試験番号18(比較例)では、700℃での
クリープ破断強度が良好であるものの、加工性及び長時
間加熱後の低温靭性が劣っている。
イト系ステンレス鋼は、Nb添加鋼に所定量のCuを添
加することにより、長時間加熱された後でも析出強化に
よる高い高温強度を持続させ、しかも良好な加工性を確
保すると共に長時間加熱後の靭性低下を抑制している。
そのため、優れた耐熱性,加工性及び低温靭性を活用
し、燃焼排ガス温度の上昇が進められている発電用プラ
ントのガスタービンや産業用小型ガスタービン等の出側
以降に配置される排気ディフューザ,排気ダクト,排気
サイレンサ,脱硝装置等の排ガス経路部材に好適な材料
として使用可能と考えられる。
ぼすCu含有量の影響を表したグラフ
Claims (2)
- 【請求項1】 C:0.03質量%以下,Si:1.0
質量%以下,Mn:1.5質量%以下,Ni:0.6質
量%以下,Cr:11〜19質量%,Nb:0.6質量
%以下,Cu:1.0〜3.0質量%,N:0.03質
量%以下を含み、残部が実質的にFeの組成をもつガス
タービンの排気ガス経路部材用フェライト系ステンレス
鋼。 - 【請求項2】 更にMo:1.0質量%以下,Ti:
1.0質量%以下,V:1.0質量%以下,W:3.0
質量%以下,Zr:3.0質量%以下の1種又は2種以
上を含む請求項1記載のガスタービンの排気ガス経路部
材用フェライト系ステンレス鋼。
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