JP2002003520A - 塩化マグネシウム−アルコール担体、及びそれから作られたオレフィン重合成分 - Google Patents

塩化マグネシウム−アルコール担体、及びそれから作られたオレフィン重合成分

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JP2002003520A JP2001151216A JP2001151216A JP2002003520A JP 2002003520 A JP2002003520 A JP 2002003520A JP 2001151216 A JP2001151216 A JP 2001151216A JP 2001151216 A JP2001151216 A JP 2001151216A JP 2002003520 A JP2002003520 A JP 2002003520A
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ツェンファ・ジン
Junfeng Rong
ジュンフェン・ロン
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ウェイ・ツァン
Xiaoyu Hong
シャオユ・ホン
Xuhua Zhou
スファ・ツォウ
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    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルコールを含み、特別なX線粉末回折スペ
クトルを有する新規の塩化マグネシウムをベースとする
担体を提供すること。 【解決手段】 RがC〜Cアルキル基である、式T
i(OR)で表されるチタンアルコキシド化合物と、
式ROHで表されるアルコールを含む、塩化マグネシウ
ムをベースとする担体。この担体のX線粉末回折スペク
トルには、1つあるいは2つの主要な回折ラインが2〜
14°の2θ、及び14〜50の2θの範囲に現れ、無
水α−MgClの特徴的な回折ラインが存在すること
を特徴とする担体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルコールを含
む、活性塩化マグネシウムをベースにした担体、及びそ
れから作られたオレフィン重合触媒成分、及び特にオレ
フィン重合に使用される、活性塩化マグネシウムベース
にした担体、及びそれから作られた、オレフィン重合の
ための固体触媒成分に関する。
【0002】
【従来の技術】活性無水塩化マグネシウムに対しハロゲ
ン化チタン化合物を担持することで製造されたオレフィ
ン重合触媒は、多くの特許文献に記載されている。例え
ば、米国特許第4,298,718号及び第4,49
5,338号は、X線粉末回折スペクトルにおいて、不
活性無水α−MgClの特徴的な回折ライン全てが拡
散ハローになり、無水α−MgClの粉末回折スペク
トルに存在する最も高い強度の回折ラインが現れず、そ
の代わりに最も高い強度のハロゲンのハローが現れ、か
つそのような最も高い強度のハロゲンのハローが不活性
ハロゲン化物の最も高い強度の回折ラインよりも小さな
角度へ移動することに特徴づけられる活性塩化マグネシ
ウムを開示している。
【0003】活性MgClは、無水α−MgCl
アルコールと反応させ、アダクトを形成することにより
製造され、そして次にそのようなアダクトに対しハロゲ
ン化チタン化合物が保持され、オレフィン重合のための
固体触媒成分を形成することがよく知られている。例え
ば、中国特許出願公開CN1047302Aは、a)ハ
ローが35°及び14.95°(MgClの特徴的な
回折ラインである)の2θに現れ、あるいはb)35°
の2θのハローが33.5°と35°の間に最大強度を
持つハローにより置き換えられ、及び14.95°の2
θの回折ラインが現れないようなX線粉末回折スペクト
ルを有する活性ハロゲン化マグネシウムをベースにした
固体触媒成分を開示している。前記触媒成分は、担体を
形成するためにMgCl・アルコールアダクトを部分
的に脱アルコールし、アルコール含有量を2モル以下に
し、次にハロゲン化チタン化合物とそのような担体とを
反応させることにより得られる。
【0004】米国特許第4,421,674号は、アル
コール中に溶解された無水MgCl からなる溶液を提
供する工程と、部分的に脱アルコールして、アルコール
を1.5−20重量%含み、最も高い強度の回折ライン
が8.15°の2θに現れ、特徴的な回折ラインが9.
65°及び13.15°にも存在し、無水結晶質α−M
gClの特徴的な回折ラインが存在しない、X線粉末
回折スペクトルを有する担体を形成するために、窒素流
中に溶液をスプレーすることにより前記溶液をスプレー
乾燥する工程を含む、オレフィン重合のための担持され
た触媒を製造するプロセスを開示している。そのような
担体により作られた触媒の粉末解説スペクトルにおい
て、8.15°の2θにのみ最も高い強度の回折ライン
が存在し、他の回折ラインが1つも現れない。
【0005】EP700936号は、オレフィン重合の
ための固体触媒成分を製造するプロセスを開示してい
る。それは、(A)RがC〜C10のアルキル基であ
り、mが3.0〜6.0であるMgCl・mROH混
合物を製造する工程;(B)前記化合物と同様の組成を
有する固体のアダクトを得るために前記混合物をスプレ
ー冷却する工程;(C)アダクト中のアルコール/Mg
Clのモル比を0.4〜2.8:1にする前記アダク
トの部分的に脱アルコールする工程から成るMgCl
・EtOHアダクトの製造を含む。この文献に従って製
造されたアダクト(C)は、固体成分(B)のX線粉末
回折スペクトルと比較して新規のピークが回折角度2θ
=7〜8°に現れないX線粉末回折スペクトルを有する。
あるいはたとえそれが現れても新規のピークの強度は、
固体成分(C)のX線粉末回折スペクトルの回折角度2
θ=8.5〜9°に現れる最も高いピークの2.0倍かそれ
以下である。この文献の図2は、工程(B)で製造され
る典型的なX線粉末回折スペクトルを示す。そこには最
も高い強度の回折ラインが8.8°の2θに、かつ2つ
の強度の高くない回折ラインが9.5〜10°及び13
°の2θにそれぞれ現れる。図3は、工程(C)で製造
されたアダクトの典型的なX線粉末回折スペクトルを示
す。そこには7〜88°の2θの回折スペクトルが現れ
ず、最も高い強度の回折ラインが8.8°の2θに、及
び2つの強度の高くない回折ラインが9.5°〜10°
及び11〜11.5°の2θにそれぞれある程度広がっ
たラインで現れる。加えて、特願平8−20607号
は、上述の通り、同様に活性塩化マグネシウム担体の製
造プロセスを開示している。
【0006】WO98/44009は、立体規則性ポリ
オレフィンの合成のための触媒の製造に適した塩化マグ
ネシウム・アルコールアダクトを開示している。前記ア
ダクトは、RがC〜C10のアルキル基、2<m<
4.2、0<n<0.7である、MgCl・mROH
・nHOの式を有する。アダクトのX線回折スペクト
ルに於いて、3つの回折ラインが8.8±0.2°、
9.4±0.2°、及び9.8±0.2°というように
5°から15°の間の2θの範囲でそれぞれ現れる。最
も高い強度の回折ラインは2θ=8.8±0.2°に1
つ現れ、他の2つの回折ラインの強度は、最も高い強度
の回折ラインの強度の少なくとも0.2倍である。前記
アダクトは不活性の液体中に塩化マグネシウムを分散さ
せ、このように得られたアダクトを完全に溶融させるた
めにアルコールを高温で気相に加え、不活性の液体媒体
内で溶融したアダクトを乳化し、最後にエマルジョンを
急冷することにより製造される。このようにして得られ
る固体アダクトは、上述の通り特別なX線粉末回折スペ
クトルを有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アル
コールを含み、特定のX線粉末回折スペクトルを有する
新規の塩化マグネシウムをベースとする担体を提供する
ことにある。それは、アルコールを塩化マグネシウムと
反応させることにより、得ることが出来る。
【0008】本発明の他の目的は、上述の担体から作ら
れた固体触媒成分を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、今や塩化
マグネシウム、チタンアルコキシド化合物、及びアルコ
ールを含む、触媒として活性な、アルコール含有量が非
常に少量である担体を見出した。本発明による担体は、
X線粉末回折スペクトルにおいて、1つあるいは2つの
主要な回折ラインが2〜14°の2θに現れ、14〜5
0の2θの範囲には、無水α−MgClの特徴的な回
折ラインが存在するという特徴を有する。本発明者は、
驚くべきことに、本発明による担体から作られた固体触
媒成分が高い重合活性を有することを見出した。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で用いられ得るチタンアル
コキシド化合物は、式Ti(OR)で表され、本発明
で用られ得るアルコールは、RがC〜Cアルキル
基、好ましくはC〜Cアルキルである、式ROHで
表される。本発明による担体中のTi(OR)とMg
Clのモル比は、0.01〜0.1、好ましくは0.
01〜0.05、およびROHとMgClのモル比は
0.1〜1.0好ましくは0.2〜0.6であり得る。
【0011】本発明による担体に用いられたチタンアル
コキシド化合物は、チタンエトキシド、チタンプロポキ
シド、及びチタンブトキシド、及びその混合物からなる
群から選択され得る。なお、チタンブトキシドが最も好
ましい。本発明による担体に用いられたアルコールは、
エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノー
ル、その異性体、及びその混合物から成る群から選択さ
れ得る。なお、n−ブタノール、イソブタノール、及び
プロパノールが好ましい。
【0012】本発明による担体は、非常に少量のアルコ
ールを含み、脱アルコール無しに得られる。本発明によ
る担体は、X線回折スペクトルにおいて、14〜50°
の2θの範囲で、無水α−MgClの特徴的な回折ラ
インが存在し、2〜14°の2θに1つ或いは2つの新
規の回折ラインが現れ、しかしながら、2θの回折角度
及び新規の回折ラインの数は、具体的に用いられたアル
コールに依存して変化するという特徴を有する。新規の
回折ラインの強度、あるいは新規の回折ラインのより高
い強度のものの強度は、14.9±0.4°の2θの回
折ラインのそれの0.2〜1.5倍である。回折ライン
は、担体中のアルコールの炭素数が増加するにつれて、
より小さい2θ角へ移動する。そして、もし2〜14°
の2θ角に2つの回折ラインが存在したら、より高い強
度の主要な回折ラインはより小さい2θ角へ移動する。
本発明の例として、担体に用いられたアルコールがエタ
ノールの場合、7.4±0.4°の2θに1つの回折ラ
インが現れ、担体に用いられたアルコールがプロパノー
ルの場合、5.9±0.4°の2θに、より高い強度の
回折ラインが1つ、10.9±0.4°の2θに、高く
ない強度の1つの回折ラインが現れ、担体に用いられた
アルコールがブタノールの場合、5.4±0.4°の2
θに高い強度の1つの回折ラインが現れ、担体に用いら
れたアルコールがヘキサノールの場合、4.2±0.4
°の2θに1つの回折ラインが現れる。ここで言及され
た高くない強度の回折ラインは、より高い強度の回折ラ
インの0.05〜0.5倍の強度を有する。担体に用い
られたアルコールが、例えばオクタノールのように大き
い炭素数を有する場合、2〜14°の2θに回折ライン
が現れず、そのような担体から作られた触媒成分は非常
に活性度が低い。
【0013】本発明による担体は、遷移金属と反応させ
ることにより、オレフィン重合のための固体触媒成分を
製造するのに適している。このように得られた成分は、
2〜14°の2θにおいて1つあるいは2つの回折ライ
ン、あるいはハローが現れ、14〜50°の2θの範囲
では、無水α-MgClの特徴的な回折ラインが存在
する、という特徴を有する。
【0014】本発明に従って提供された固体触媒成分
は、本発明による担体のX線回折スペクトルと類似した
X線回折スペクトルを有する。即ち、2〜14°の2θ
の回折ラインの位置が担体の場合と同一であり、主要な
回折ラインは広いものであり、その強度は担体のそれと
比較して減少する傾向にある。そのような角度に現れ
る、主要な回折ラインの強度あるいは主要な回折ライン
のより高い強度のものの強度は、14.9±0.4°の
2θの回折ラインのそれの0.1〜1.5倍である。担
体に用いられるアルコールがエタノールの場合、触媒の
X線粉末回折スペクトルにおいて、ハローが5〜7°の
2θに現れ、担体に用いられるアルコールがプロパノー
ルの場合、触媒のX線粉末回折スペクトルにおいて、よ
り高い強度の1つの回折ラインが5.9±0.4°の2
θに現れ、高くない強度の1つの回折ラインが12.5
±0.4°の2θに現れ、担体に用いられるアルコール
がブタノールの場合、触媒のX線粉末回折スペクトルに
おいて、高い強度の1つの回折ラインが5.5±0.4
°の2θに現れ、高くない強度の1つの回折ラインが1
2.5±0.4°の2θに現れ、担体に用いられるアル
コールがヘキサノールの場合、触媒のX線粉末回折スペ
クトルにおいて、高い強度の1つの回折ラインが4.8
±0.4°の2θに現れる。ここで言及された高くない
強度の回折ラインは、高い強度の回折ラインの0.10
〜0.8倍の強度を有する。
【0015】本発明に係る担体は、不活性炭化水素溶媒
中でα−MgClをアルコールと接触させることによ
り、特に、(1)不活性炭化水素溶媒中にα−MgCl
を懸濁し、次いで、30−200℃の温度で10〜2
00分、式Ti(OR)で表されるチタンアルコキシ
ド化合物と充分に接触させる工程、(2)式ROHで表
されるアルコールに、工程(1)からの生成物を30−
200℃で攪拌しつつ加え、それらを10〜200分反
応させる工程−ROHとMgClのモル比は0.1〜
1.0であるを備えるプロセスにより製造することが出
来る。
【0016】上述の製造プロセスでは、式Ti(OR)
のRは、C〜Cアルキル基、好ましくはC〜C
アルキル基である。式Ti(OR)で表されるチタ
ンアルコキシド化合物は、チタンエトキシド、チタンプ
ロポキシド、チタンブトキシド、およびその混合物から
なる群から選ばれ、チタンブトキシドが最も好ましい。
【0017】上述の製造プロセスでは、式ROHで表さ
れるアルコールは、C〜C脂肪族アルコール、好ま
しくは、エタノール、プロパノールまたはイソプロパノ
ール、ブタノールまたはイソブタノール、ペンタノー
ル、およびその混合物のようなC〜Cアルコールと
することが出来る。
【0018】上述の製造プロセスでは、不活性炭化水素
溶媒は、C〜C15アルカンまたはC〜C芳香族
炭化水素、好ましくはC〜C12アルカン、より好ま
しくはヘキサン、デカン、ヘプタン、またはオクタンで
ある。不活性炭化水素溶媒と無水塩化マグネシウムの重
量比は、5〜100、好ましくは5〜20である。
【0019】固体触媒成分は、本発明の担体が不活性炭
化水素溶媒に懸濁され、この懸濁液に式Ti((O
)nCl4−n(式中、nは0〜4、RはC
12アルキル、好ましくはC〜Cアルキル)を、
マグネシウム/チタンのモル比が2:1〜30となるよ
うに加え、次いで、得られた混合物を30〜200℃、
好ましくは60〜150℃の温度で、0.5〜5.0時
間反応させる、通常のチタン保持方法により製造するこ
とが出来る。反応が終了すると、得られた固体は不活性
炭化水素で洗浄されて、遊離のチタン化合物を除去し、
それによって1〜100ミクロンの粒子サイズの固体触
媒成分を与える。使用される、式Ti((OR)nC
4−nにより表される化合物は、好ましくはTiCl
のようなハロゲン化チタンとすることが出来、得られ
た固体触媒成分は、0.2〜20.0重量%、好ましく
は0.5〜10重量%のチタン含量を有する。
【0020】本発明による固体触媒成分は、エチレンを
重合するための、およびエチレンをα−オレフィンと共
重合するための主要な触媒として用いることが出来る。
(共)重合のために用いるとき、共触媒として、アルキ
ルアルミニウム化合物、好ましくはトリイソブチルアル
ミニウム、トリエチルアルミニウム、またはトリ−n−
ブチルアルミニウムを添加する必要がある。Al/Ti
比は、モルで、適切には20〜800、好ましくは20
〜300である。
【0021】本発明による固体触媒成分は、式CH
CHR(式中、Rは水素、C〜Cアルキル基、
またはC〜Cアリール基)により表されるオレフィ
ンの単独重合または共重合に適切である。本発明による
重合条件は、30〜120℃の温度、および0.1〜
1.0MPaの圧力を含む。重合は、ガス塊状重合プロ
セス、スラリー重合プロセスのような溶媒重合プロセ
ス、により実施することが出来る。この場合、重合溶媒
は、ヘキサン、ヘプタン、または他の脂肪族炭化水素か
ら選択される。
【0022】本発明による担体は、脱アルコールなし
に、遷移金属化合物と直接反応し、固体触媒成分を得る
ことが出来、触媒の製造中は、従来技術と比較して極く
少量の遷移金属化合物と他の化学試薬が必要であり、触
媒の製造中の後処理は非常に簡単であり、それは環境保
護に有利である。本発明により得られた触媒成分は、高
度に規則性の結晶形であり、そのX線粉末回折スペクト
ルは、無水塩化マグネシウムが多くの強度ピークにおい
てハローを示す従来技術とは異なり、不活性無水MgC
の特徴的な鋭いピークがあることにより特徴づけら
れ、かつ本発明により提供された触媒は、高度の重合活
性を有している。
【0023】
【実施例】以下の実施例は、本発明をより詳細に説明す
るものであるが、本発明は、それに限定されない。
【0024】実施例におけるパラメーターは、以下のよ
うに測定される。
【0025】嵩密度:GB1636−79 MIFフローインデックス:ASTM−1238 X線粉末回折スペクトル:日本の理学社から市販されて
いるDMAX/IIIAX線回折計、測定条件:CuKα
(λ=1.5418)、管電圧35kV、管電流25m
A、収容スリット0.3mm、走査スピード4°/分、
2°から50°まで走査。窒素の保護の下で、分析され
るべきサンプルは粉砕され、タブレット状にプレスさ
れ、50ミクロンの厚さのポリエステル膜からなるドラ
イポリエステルベースのプラスチックバッグ内に置かれ
る。
【0026】固体触媒およびポリマーの粒子サイズ:英
国のMALVERN社から市販されているMASTER
SIZE/E型レーザ粒子サイズ分析計。
【0027】実施例1 窒素置換された3つ口フラスコに、40mリットルのド
ライヘキサンが収容される。次いで、攪拌しながら、フ
ラスコに、0.30mリットル(8.8×10 −4
ル)のチタンnーブトキシド〔Ti(n−CO)
〕(中国、北京の北京化学ファクトリー製)を加え、
次いで2.0g(2.1×10−2モル)の無水塩化マ
グネシウムを加える。内容物を還流下で69℃の温度に
加熱し、その温度で30分間攪拌する。次いで、0.6
mリットル(6.5×10−3モル)のn−ブタノール
を攪拌しつつ30分間滴下する。上澄みを除去した後、
残さを30〜60℃で0.5〜2.0時間乾燥し、優れ
た流動性を有する白色粉末担体Aを得る。担体Aは、1
6.7ミクロンの平均粒子サイズを有し、2〜14°の
2θの範囲では5.5°(81.2%)の2θで1つの
特徴的回折ラインがあり、14〜50°の2θの範囲で
は14.7°(100%)、29.7°(40.9
%)、34.5°(76.1%)、45.8°(4.8
%)、および49.2°(36.8%)の2θで無水α
−MgClの特徴的回折ラインがある、X線粉末回折
スペクトルを有する。なお、かっこ内の値は、回折ライ
ンの相対強度を示す(以下、同様である。)。
【0028】実施例2 チタンnーブトキシドを0.15mリットル(4.4×
10−4モル)の量で加えることを除いて、実施例1の
手順に従って、担体Bが製造される。担体Bは、15.
6ミクロンの平均粒子サイズを有し、4〜14°の2θ
の範囲では5.4°(44.4%)で1つの特徴的回折
ラインがあり、14〜50°の2θの範囲では14.7
°(100%)、29.7°(38.4%)、34.5
°(63.0%)、44.4°(7.1%)、および4
9.2°(35.6%)の2θで無水α−MgCl
特徴的回折ラインがある、X線粉末回折スペクトルを有
する。
【0029】実施例3 チタンnーブトキシドを0.3mリットル(8.8×1
−4モル)の量で加え、n−ブタノールを0.8mリ
ットル(87.5×10−4モル)の量で加えることを
除いて、実施例1の手順に従って、担体Cが製造され
る。担体Cは、14.8ミクロンの平均粒子サイズを有
し、図1に示すX線粉末回折スペクトルを有する。図1
に示すように、4〜14°の2θの範囲では5.5°
(85.6%)で1つの特徴的回折ラインがあり、14
〜50°の2θの範囲では14.8°(100%)、2
9.9°(47.9%)、34.8°(80.5%)、
45.8°(5.9%)、および49.9°(40.5
%)の2θで無水α−MgCl の特徴的回折ラインが
ある。
【0030】実施例4 窒素置換された3つ口フラスコに、60mリットルのド
ライヘキサンが収容される。次いで、攪拌しながら、フ
ラスコに、0.60mリットル(17.6×10−4
ル)のチタンnーブトキシドを加え、次いで4.0g
(4.2×10 モル)の無水塩化マグネシウムを加
える。内容物を還流下で加熱し、その温度で30分間攪
拌する。次いで、2mリットル(1.6×10−2
ル)のn−ヘキサノールを攪拌しつつ30分間滴下す
る。反応の終了後、上澄みを除去し、残さを30〜60
℃で0.5〜2.0時間乾燥し、優れた流動性を有する
白色粉末担体Dを得る。担体Dは、15.7ミクロンの
平均粒子サイズを有し、2〜14°の2θの範囲では
4.2°(103%)の2θで1つの特徴的回折ライン
があり、14〜50°の2θの範囲では14.9°(1
00%)、30.1°(56.2%)、34.8°(7
7.1%)、45.8°(4.2%)、および49.9
°(51.5%)の2θで無水α−MgClの特徴的
回折ラインがある、X線粉末回折スペクトルを有する。
【0031】実施例5 窒素置換された3つ口フラスコに、60mリットルのド
ライヘキサンが収容される。次いで、攪拌しながら、フ
ラスコに、0.60mリットル(17.6×10−4
ル)のチタンnーブトキシドを加え、次いで4.0g
(4.2×10 モル)の無水塩化マグネシウムを加
える。内容物を還流下で加熱し、その温度で30分間攪
拌する。次いで、1.26mリットル(1.7×10
−2モル)のn−プロパノールを攪拌しつつ30分間滴
下する。上澄みを除去した後、残さを30〜60℃で
0.5〜2.0時間乾燥し、優れた流動性を有する白色
粉末担体Eを得る。担体Eは、16.9ミクロンの平均
粒子サイズを有し、2〜14°の2θの範囲では5.9
°(89.4%)および10.9°(12.7%)の2
θで2つの特徴的回折ラインがあり、14〜50°の2
θの範囲では14.9°(100%)、30.0°(5
2.3%)、34.6°(79.5%)、45.8°
(9.5%)、および49.8°(56.6%)の2θ
で無水α−MgClの特徴的回折ラインがある、X線
粉末回折スペクトルを有する。
【0032】実施例6 窒素置換された3つ口フラスコに、60mリットルのド
ライヘキサンが収容される。次いで、攪拌しながら、フ
ラスコに、0.60mリットル(17.6×10−4
ル)のチタンnーブトキシドを加え、次いで4.0g
(4.2×10 モル)の無水塩化マグネシウムを加
える。内容物を還流下で加熱し、その温度で30分間攪
拌する。次いで、1.6mリットル(1.7×10−2
モル)のイソブタノールを攪拌しつつ30分間滴下す
る。上澄みを除去した後、残さを30〜60℃で0.5
〜2.0時間乾燥し、優れた流動性を有する白色粉末担
体Fを得る。担体Fは、14.9ミクロンの平均粒子サ
イズを有し、2〜14°の2θの範囲では5.4°(8
2.3%)の2θで1つの特徴的回折ラインがあり、1
4〜50°の2θの範囲では14.9°(100%)、
30.0°(78.6%)、35.1°(75.9
%)、46.2°(6.1%)、および50.1°(3
8.2%)の2θで無水α−MgClの特徴的回折ラ
インがある、X線粉末回折スペクトルを有する。
【0033】実施例7(比較例) 窒素置換された3つ口フラスコに、60mリットルのド
ライヘキサンが収容される。次いで、攪拌しながら、フ
ラスコに、0.60mリットル(17.6×10−4
ル)のチタンnーブトキシドを加え、次いで4.0g
(4.2×10 モル)の無水塩化マグネシウムを加
える。内容物を還流下で加熱し、その温度で30分間攪
拌する。次いで、2.6mリットル(1.6×10−2
モル)の2−エチル−ヘキサノールを攪拌しつつ30分
間滴下する。上澄みを除去した後、残さを30〜60℃
で0.5〜2.0時間乾燥し、優れた流動性を有する白
色粉末担体Gを得る。担体Gは、13.4ミクロンの平
均粒子サイズを有し、2〜14°の2θの範囲では特徴
的回折ラインがなく、14〜50°の2θの範囲では1
4.9°(100%)、30.0°(37.6%)、3
5.1°(36.2%)、46.2°(4.8%)、お
よび50.1°(21.8%)の2θで無水α−MgC
の特徴的回折ラインがある、X線粉末回折スペクト
ルを有する。
【0034】実施例8 窒素置換された3つ口フラスコに、60mリットルのド
ライヘキサンが収容される。次いで、攪拌しながら、フ
ラスコに、0.75mリットル(2.2×10 −3
ル)のチタンnーブトキシドを加え、次いで5.0g
(5.3×10−2モル)の無水塩化マグネシウムを加
える。内容物を還流下で加熱し、その温度で30分間攪
拌する。次いで、1.2mリットル(2.1×10−2
モル)のエタノールを攪拌しつつ30分間滴下する。上
澄みを除去した後、残さを30〜60℃で0.5〜2.
0時間乾燥し、優れた流動性を有する白色粉末担体Hを
得る。担体Hは、16.4ミクロンの平均粒子サイズを
有し、2〜14°の2θの範囲では7.4°(24.4
%)の2θで1つの特徴的回折ラインがあり、14〜5
0°の2θの範囲では15.3°(69.4%)、3
0.0°(68.5%)、35.1°(100%)、4
2.2°(12.1%)、および50.1°(54.7
%)の2θで無水α−MgClの特徴的回折ラインが
ある、X線粉末回折スペクトルを有する。
【0035】実施例9 窒素置換された3つ口フラスコに、60mリットルのド
ライヘキサンが収容される。次いで、攪拌しながら、フ
ラスコに、0.48mリットル(2.1×10 −3
ル)のチタンテトラエトキシド〔Ti(C
O)〕(北京有機化学ファクトリーNo.5760
1により製造)を加え、次いで5.0g(5.3×10
−2モル)の無水塩化マグネシウムを加える。内容物を
還流下で加熱し、その温度で30分間攪拌する。次い
で、2.0mリットル(2.2×10−2モル)のn−
ブタノールを攪拌しつつ30分間滴下する。上澄みを除
去した後、残さを30〜60℃で0.5〜2.0時間乾
燥し、優れた流動性を有する白色粉末担体Kを得る。担
体Kは、15.5ミクロンの平均粒子サイズを有し、2
〜14°の2θの範囲では5.4°(76.5%)の2
θで1つの特徴的回折ラインがあり、14〜50°の2
θの範囲では14.9°(100%)、30.0°(4
7.9%)、35.1°(81.3%)、46.2°
(7.4%)、および50.1°(38.6%)の2θ
で無水α−MgClの特徴的回折ラインがある、X線
粉末回折スペクトルを有する。
【0036】実施例10〜18 これらの実施例は、本発明に係る担体から作られた固体
触媒成分を例示する。
【0037】上述の実施例で製造された2.0gの担体
を40mリットルのドライヘキサン内に収容し、得られ
た混合物に3mリットルのTiClを加える。得られ
た混合物を還流下で加熱し、その温度で1時間攪拌す
る。反応が終了すると、得られた混合物を静置し、次い
で上澄みを除去する。残さをヘキサン(4×40mリッ
トル)で洗浄し、次いで30〜60℃で0.5〜2.0
時間乾燥し、固体触媒成分を得る。この固体触媒成分が
作られる担体、触媒成分の平均粒子サイズ、およびX線
粉末回折スペクトルを下記表1に示す。担体Aから作ら
れた触媒のX線粉末回折スペクトルを図2に示す。
【0038】
【表1】 実施例19〜27 これらの実施例では、固体触媒成分の反応活性を研究す
るために、常圧下でエチレンが重合される。
【0039】攪拌器およびサーモスタットシステムを備
えた500mリットルの3つ口フラスコを、窒素で3
回、エチレンで1回、置換を行い、このフラスコに、ト
リエチルアルミニウムの1.5モル/リットルのヘキサ
ン溶液2mリットル、および固体触媒成分30mgを添
加する。攪拌器を作動し、次いでエチレンガスを供給す
る。40℃の温度、0.1MPaの圧力で2時間、重合
を行い、次いで、2mリットルのエタノールで冷却し、
容易に流動し得るポリエチレン粒子を得る。触媒成分の
活性を下記表2に示す。
【0040】
【表2】 実施例28〜30 これらの実施例では、触媒成分の反応活性を研究するた
めに、高圧の下でエチレンを重合する。
【0041】2リットルのオートクレーブに、窒素雰囲
気の下、1リットルのヘキサンを加え、次いで、0.0
1mモルのTiと、トリエチルアルミニウムの1.0モ
ル/リットルのヘキサン溶液1.0mリットルを含む触
媒スラリーを加える。反応混合物を80℃に加熱し、更
に、このオートクレーブに、水素およびエチレンを、水
素とエチレンの分圧比が0.28:0.45となるよう
に供給する。次いで、このオートクレーブに、オートク
レーブ内の全圧が0.7MPaに維持されるように、エ
チレンを連続して供給する。重合の終点において、ヘキ
サンからポリマーを分離し、乾燥して、容易に流動し得
るポリエチレン粒子を得る。触媒成分の活性およびポリ
マーの特性を下記表3に示す。
【0042】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例3で得られた担体CのX線粉末回折スペ
クトル。
【図2】担体Aから作られた触媒成分のX線粉末回折ス
ペクトルである。
フロントページの続き (71)出願人 501201786 リサーチ・インスティテュート・オブ・ペ トロウリアム・プロセッシング・シノペッ ク Research Institute of Petroleum Proces sing SINOPEC 中華人民共和国、ベイジン 10083、ハイ ディアン・ディストリクト、セヤン・ロー ド 18 (72)発明者 ツェンファ・ジン 中華人民共和国、ベイジン 100083、ハイ ディアン・ディストリクト、セヤン・ロー ド 18 (72)発明者 ジュンフェン・ロン 中華人民共和国、ベイジン 100083、ハイ ディアン・ディストリクト、セヤン・ロー ド 18 (72)発明者 ウェイ・ツァン 中華人民共和国、ベイジン 100083、ハイ ディアン・ディストリクト、セヤン・ロー ド 18 (72)発明者 シャオユ・ホン 中華人民共和国、ベイジン 100083、ハイ ディアン・ディストリクト、セヤン・ロー ド 18 (72)発明者 スファ・ツォウ 中華人民共和国、ベイジン 100083、ハイ ディアン・ディストリクト、セヤン・ロー ド 18 Fターム(参考) 4G069 AA01 BA21A BA21B BB08A BB08B BC10A BC10B BC50A BC50B BD12A BD12B BE06A BE06B DA05 EA01Y EC25 4J028 AA02 AB02 AC05 AC06 AC07 BA00A BA01B BB00A BB01B BC00A BC15B CA16A CB23A EA01 EB01 EB02 EC01 FA02 GB02 4J100 AA00Q AA02P CA01 CA03 FA09

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】RがC〜Cアルキル基である、式Ti
    (OR)で表されるチタンアルコキシド化合物と、式
    ROHで表されるアルコールを含む、塩化マグネシウム
    をベースとする担体において、担体のX線粉末回折スペ
    クトルには、1つあるいは2つの主要な回折ラインが2
    〜14°の2θ、及び14〜50の2θの範囲に現れ、
    無水α−MgClの特徴的な回折ラインが存在するこ
    とを特徴とする担体。
  2. 【請求項2】前記担体では、RがC〜Cアルキル基
    である場合、Ti(OR)とMgClのモル比は、
    0.01〜0.1であり、式ROHにより表されるRO
    HとMgClのモル比は0.1〜1.0であることを
    特徴とする請求項1に記載の担体。
  3. 【請求項3】式式Ti(OR)で表されるチタンアル
    コキシド化合物は、チタンブトキシドまたはチタンエト
    キシドであることを特徴とする請求項1または2に記載
    の担体。
  4. 【請求項4】前記担体の、2〜14°の2θの範囲に現
    れる主要な回折ラインの強度、または主要な回折ライン
    のより高い強度のものの強度は、14.9±0.4°の
    2θの回折ラインの0.2〜1.5倍であることを特徴
    とする請求項1または2に記載の担体。
  5. 【請求項5】担体に用いられたアルコールがエタノール
    の場合、7.4±0.4°の2θの範囲に1つの主要な
    回折ラインが現れることを特徴とする請求項1に記載の
    担体。
  6. 【請求項6】担体に用いられたアルコールがプロパノー
    ルの場合、5.9±0.4°の2θに、より高い強度の
    1つの回折ラインが現れ、10.9±0.4°の2θ
    に、高くない強度の1つの回折ラインが現れ、14〜5
    0°の2θの範囲には、無水α-MgClの特徴的な
    回折ラインが存在することを特徴とする請求項1に記載
    の担体。
  7. 【請求項7】担体に用いられたアルコールがブタノール
    の場合、5.4±0.4°の2θに1つの回折ラインが
    現れ、14〜50°の2θの範囲には、無水α-MgC
    の特徴的な回折ラインが存在することを特徴とする
    請求項1に記載の担体。
  8. 【請求項8】担体に用いられたアルコールがヘキサノー
    ルの場合、4.2±0.4°の2θに1つの回折ライン
    が現れ、14〜50°の2θの範囲には、無水α-Mg
    Cl の特徴的な回折ラインが存在することを特徴とす
    る請求項1に記載の担体。
  9. 【請求項9】不活性炭化水素溶媒中で請求項1に記載の
    担体を遷移金属化合物と反応させることにより製造され
    た、オレフィン重合のための固体触媒成分であって、触
    媒成分のX線粉末回折スペクトルでは、2〜14°の2
    θの範囲には1つまたは2つの主要な回折ラインまたは
    ハロが現れ、14〜50°の2θの範囲には、無水α-
    MgClの特徴的な回折ラインが存在することを特徴
    とするオレフィン重合のための固体触媒成分。
  10. 【請求項10】前記遷移金属化合物は、式Ti((OR
    )nCl4−n(式中、nは0〜4、RはC〜C
    12アルキル)により表され、固体触媒成分中のチタン
    含量は、0.5〜10重量%であることを特徴とする請
    求項9に記載の固体触媒成分。
  11. 【請求項11】2〜14°の2θの範囲に現れる前記触
    媒成分の主要な回折ラインの強度、あるいは主要な回折
    ラインのより高い強度の1つの強度は、14.9±0.
    4°の2θの回折ラインのそれの0.1〜1.5倍であ
    ることを特徴とする請求項9に記載の固体触媒成分。
  12. 【請求項12】担体に用いられるアルコールがブタノー
    ルの場合、触媒のX線粉末回折スペクトルにおいて、よ
    り高い強度の1つの回折ラインが5.5±0.4°の2
    θに現れ、高くない強度の1つの回折ラインが12.5
    ±0.4°の2θに現れることを特徴とする請求項9に
    記載の固体触媒成分。
  13. 【請求項13】担体に用いられるアルコールがプロパノ
    ールの場合、触媒のX線粉末回折スペクトルにおいて、
    より高い強度の1つの回折ラインが5.9±0.4°の
    2θに現れ、高くない強度の1つの回折ラインが12.
    5±0.4°の2θに現れることを特徴とする請求項9
    に記載の固体触媒成分。
  14. 【請求項14】担体に用いられるアルコールがヘキサノ
    ールの場合、触媒のX線粉末回折スペクトルにおいて、
    高い強度の1つの回折ラインが4.8±0.4°の2θ
    に現れることを特徴とする請求項9に記載の固体触媒成
    分。
  15. 【請求項15】担体に用いられるアルコールがエタノー
    ルの場合、触媒のX線粉末回折スペクトルにおいて、ハ
    ロが5〜7°の2θに現れることを特徴とする請求項9
    に記載の固体触媒成分。
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