JP2002002430A - ヘッドレストステーのノッチ成形装置およびノッチ成形方法 - Google Patents

ヘッドレストステーのノッチ成形装置およびノッチ成形方法

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JP2002002430A
JP2002002430A JP2000193428A JP2000193428A JP2002002430A JP 2002002430 A JP2002002430 A JP 2002002430A JP 2000193428 A JP2000193428 A JP 2000193428A JP 2000193428 A JP2000193428 A JP 2000193428A JP 2002002430 A JP2002002430 A JP 2002002430A
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Hiyoshi Ishikawa
日吉 石川
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Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステー脚部の先端開口部を介して挿脱可能な
棒状のサポート部材を利用することで、ノッチの加工精
度向上および製造コスト低減等を図る。 【解決手段】 ステー脚部14に挿脱可能であって、ノ
ッチ15の成形により形成されるステー内壁突部14b
を支持し得る支持面41と、この支持面41に対し周方
向に隣接して位置してステー内壁突部14bと干渉しな
い切欠面42とを設けた棒状のサポート部材40を使用
することを前提とする。ノッチ15の成形に先立ち、ス
テー脚部14へ挿入したサポート部材40を、支持面4
1を押圧突片32の側へ指向させた第1位置に姿勢保持
する。ノッチ15の成形完了後に、サポート部材40
を、切欠面42をステー内壁突部14bの側に臨ませた
第2位置に変位させ、このもとでステー脚部14から引
抜く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パイプ材を屈曲
成形したヘッドレストステーのステー脚部に、シートバ
ックとの高さ位置を段階的に調整するためのノッチを、
押圧突片の強制押付けにより成形するようにしたヘッド
レストステーのノッチ成形装置と、このノッチ成形装置
を使用して実施されるノッチ成形方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、乗用車等の乗員室内には、乗員
用のシートが設置されている。このシートにおけるシー
トバックの上部には、当該シートに着座した乗員の頭部
を保護するためのヘッドレストが装着されている。この
ヘッドレストは、図12に示す如く、ウレタンフォーム
材等から成形されて表皮材を被着した本体部11と、金
属製のパイプ材を略U字形に屈曲変形したヘッドレスト
ステー12から構成され、このヘッドレストステー12
は、両側のステー脚部13,14を本体部11から突出
させた状態で該本体部11に固定されている。そして前
記ヘッドレスト10は、前記シートバック20に設けた
支持孔21,21に、前記ヘッドレストステー12の各
ステー脚部13,14を挿入することで、該シートバッ
ク20に装着されるようになっている。
【0003】また前記ヘッドレスト10は、乗員の体格
(座高)に合わせてシートバック20に対する高さ位置を
段階的に調整可能となっており、当該乗員に最適な位置
に合わせ得るようになっている。すなわち図12に示す
如く、前記ヘッドレストステー12における一方のステ
ー脚部14には、複数のノッチ15が適宜間隔毎に凹設
されていると共に、シートバック20の支持孔21の入
口部には、前記夫々のノッチ15に係脱可能なスライド
レバー22が設けられており、このスライドレバー22
と夫々のノッチ15とが係合することでヘッドレスト1
0の高さ位置が調整される。
【0004】そして前記ヘッドレストステー12は、中
実棒状材を屈曲成形したものが主流とされていたが、近
年に至っては、中空棒状材(金属製のパイプ材)を屈曲成
形したものに移行しつつある。これは、同一外径の中実
棒状材とパイプ材とを比較した場合、パイプ材の方が軽
量化および材料費低減等に有利なためである。このよう
なパイプ材を屈曲成形してなるヘッドレストステー12
では、フライスカッターによるフライス加工やブローチ
によるブローチ加工等の切削加工技術を利用し、前記ス
テー脚部14の外面を削ることで前記ノッチ15の成形
が行なわれていた。しかしながら、ヘッドレストステー
12を削ってノッチ15を成形する場合では、夫々の
ノッチ15を個別に加工せざるを得ないので、複数個の
ノッチ15を成形する場合には切削作業に時間が掛か
る、ノッチ15を成形した部分が薄肉となるので剛性
が低下して変形が起こり易い、切削加工時に形成され
た「バリ」を除去する後作業を要する、等の諸種の課題
を内在していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、前記切削加工
に代わり、押圧突片の強制的な押付けによるプレス加工
技術を利用して、前記ステー脚部14を凹状に塑性変形
したり部分切断(裂断)することにより前記ノッチ15を
形成する方法も提案されている。しかしながら、前記押
圧突片の強制的な押付けによりノッチ15を成形する場
合は、前記ヘッドレストステー12が中空のパイプ材で
あるため、前記押圧突片の押圧力によりステー脚部14
が全体的に変形してしまい、適切な形状のノッチ15が
形成され得ないばかりか、前記パイプ材の肉厚や材質等
によっても加工精度にばらつきが生ずる等の問題を内在
していた。また、押圧突片により部分切断する場合も、
ステー脚部14が全体的に変形してしまうと共に、切断
した部分の切断面が非常に粗雑でバリ等があるため後加
工が必要となる等の問題を内在していた。
【0006】そこで、ノッチ成形予定部に対応する前記
ステー脚部14の内側に別途成形したサポート材等を予
め挿入しておき、このもとで前記押圧突片を強制的に押
付けるようにすることで、前記サポート材によりステー
脚部14の全体的な変形を防止するようにした提案もな
されている。しかしながら、このような成形方法では、
ステー脚部14の変形は防止し得るとしても、ノッチ1
5の成形により内側へ変形して突出するステー内壁突部
と前記サポート材とが干渉して該サポート材を取出すこ
とが不可能になり、各ヘッドレストステー12毎に前記
サポート材を準備することになるから、該ヘッドレスト
ステー12の製造コストが嵩んでしまう欠点を内在して
いた。また、前記ステー脚部14に対するサポート材の
正確な位置決めが難しいうえに、正確に位置決めされて
いない状態で前記押圧突片を強制的に押付けた際には、
ノッチ15自体が適切に成形されなくなる問題もある。
更には、前記サポート材の重量分だけヘッドレストステ
ーの重量増加を招く弊害も指摘し得る。
【0007】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたもので、ヘッドレストステーにおける
ステー脚部の先端開口部を介して挿脱可能な棒状のサポ
ート部材を利用することで、ノッチの加工精度向上およ
び製造コスト低減等を図り得るヘッドレストステーのノ
ッチ成形装置およびノッチ成形方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決して、所
期の目的を達成するため、本発明に係るヘッドレストス
テーのノッチ成形装置は、パイプ材を屈曲成形したヘッ
ドレストステーのステー脚部に、シートバックとの高さ
位置を段階的に調整するためのノッチを、押圧突片の強
制押付けにより成形するようにしたヘッドレストステー
のノッチ成形装置において、前記ステー脚部と同一軸線
上でスライドおよび回動可能であって、脚部先端の開口
部を介して該ステー脚部へ挿脱可能な棒状のサポート部
材と、前記サポート部材の外面に形成され、前記ステー
脚部へのノッチの成形により内側へ変形して突出するス
テー内壁突部を内側から支持する凹状の支持面と、前記
サポート部材の外面に形成されて前記支持面に対し周方
向に隣接して位置し、前記ステー内壁突部の側へ指向さ
せても該ステー内壁突部と干渉することのない切欠面と
からなり、前記サポート部材は、前記支持面を前記押圧
突片の側へ指向させた第1位置と、この第1位置から所
要角度だけ回動して、前記切欠面を前記ステー内壁突部
に臨ませる第2位置との間を変位可能であって、この第
2位置において前記ステー脚部から引抜きし得るよう構
成したことを特徴とする。
【0009】同じく前記課題を解決して、所期の目的を
達成するため、別の発明に係るヘッドレストステーのノ
ッチ成形方法は、パイプ材を屈曲成形したヘッドレスト
ステーのステー脚部に、シートバックとの高さ位置を段
階的に調整するためのノッチを、押圧突片の強制押付け
により成形するようにしたヘッドレストステーのノッチ
成形方法において、前記ステー脚部と同一軸線上でスラ
イドおよび回動しかつ該ステー脚部に挿脱可能であっ
て、その外面に、前記ステー脚部へのノッチの成形によ
り内側へ変形して突出するステー内壁突部を支持し得る
支持面と、この支持面に対し周方向に隣接して位置し、
前記ステー内壁突部の側へ指向させても該ステー内壁突
部との干渉が回避される切欠面とを設けた棒状のサポー
ト部材を使用することを前提とし、前記押圧突片による
前記ノッチの成形に先立ち、前記サポート部材を、前記
ステー脚部へ挿入すると共に前記支持面を前記押圧突片
の側へ指向させた第1位置に姿勢保持し、次いで前記ス
テー脚部へ前記押圧突片を強制的に押付け、該押圧突片
の先端部と前記サポート部材の支持面とにより前記ノッ
チを成形し、前記ノッチの成形完了後に、前記サポート
部材を、前記切欠面を前記ステー内壁突部の側に臨ませ
た第2位置に変位させ、このもとで前記ステー脚部から
引抜くようにしたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るヘッドレスト
ステーのノッチ成形装置およびノッチ成形方法につき、
好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説
明する。
【0011】そこで先ず、本実施例のノッチ成形装置に
ついて概略的に説明する。図3および図4は、実施例の
ノッチ成形方法を好適に実施するための使用されるノッ
チ成形装置の要部平面図および要部側面図である。この
ノッチ成形装置25は、テーブル26の上面に設けた各
治具27により、パイプ材を予め略U字形に屈曲成形し
たヘッドレストステー12を、略水平に位置決めしてセ
ット保持し得るようになっている。そして、ヘッドレス
トステー12における夫々のステー脚部13,14にお
いて、ノッチ15が成形されるステー脚部14(図3に
おける下側)が位置する近接部位には、該ステー脚部1
4に前記ノッチ15を成形するノッチ成形部28と、該
ステー脚部14を内側から支持するサポート部29が設
けられている。
【0012】前記ノッチ成形部28は、図1および図2
に示す如く、前記ステー脚部14の外周面の略半周分を
支持する第1支持体30と、該ステー脚部14の外周面
の残り半周分を支持する第2支持体31と、この第2支
持体31にスライド可能に支持された複数個(実施例で
は4個)の押圧突片32と、前記第2支持体31および
前記押圧突片32を前記ステー脚部14側へ付勢移動す
るための付勢部材33から構成されている。前記夫々の
押圧突片32は、ステー脚部14に対して4個のノッチ
15を同時に成形するためのもので、前記第2支持体3
1に形成された夫々の支持孔34に対してスライド移動
自在に内嵌され、スプリング36を外嵌したスライドピ
ン35,35で前記第2支持体31に連結された基材3
7に端部支持されている。またこの基材37の後部に
は、前記付勢部材33に形成された第1傾斜面33aが
当接する第2傾斜面37aが形成されている。
【0013】このように構成されたノッチ成形部28で
は、ヘッドレストステー12の前記ステー脚部14を前
記第1支持体30で支持したもとで、図示しない付勢手
段により前記付勢部材33を下方へ付勢移動させると、
この付勢部材33の前記第1傾斜面33aが基材37の
前記第2傾斜面37aに当接するようになる。そして、
前記付勢部材33の更なる下降移動により、第1傾斜面
33aおよび第2傾斜面37aとのくさび作用に基づ
き、前記基材37および第2支持体31がステー脚部1
4側へ付勢移動する。これによりステー脚部14は、先
ず、前記第1支持体30および前記第2支持体31によ
り外周面が支持され、次いで前記スプリング36の弾力
に抗して前記基材37が更に移動することで、夫々の押
圧突片32が外ステー脚部14へ強制的に押付けられて
各ノッチ15を同時に成形するようになる。
【0014】一方前記サポート部29は、前記テーブル
26の上面に設けた油圧または空圧を作動源とするホル
ダ38に支持され、ヘッドレストステー12の前記ステ
ー脚部14と同一軸線上に設置されたサポート部材40
を主体としている。このサポート部材40は、図5に示
す如く、前記ステー脚部14における脚部先端の開口部
(先端開口部)14aを介して該ステー部14内へ挿脱可
能な細長棒状に形成され、図6(a)に示す如く、全体が
ステー脚部14の内径より若干小径の丸棒状を呈してい
る。そしてサポート部材40は、前記ホルダ38の作動
下に、前記ステー脚部14の長手軸線方向へスライド移
動すると共に該軸線を中心として回動し得るようになっ
ており、前記先端開口部14aを介して前記ステー脚部
14に対する挿入・引抜きと、該ステー脚部14内へ挿
入された状態での回動とが可能となっている。
【0015】また、前記サポート部材40の外面には、
図5に示す如く、前記ノッチ成形部28の各押圧突片3
2により前記ステー脚部14に前記各ノッチ15を成形
する際に、該ノッチ15の成形により内側へ変形して突
出するステー内壁突部14bを内側から支持する4個の
支持面41が、所要間隔毎に凹設されている。これら凹
状の支持面41は、夫々のノッチ15に対応した位置に
形成されており、対応するノッチ15の形状およびステ
ー脚部14の肉厚を考慮した形状に凹設されている。な
お、前記ホルダ38の作動により、各支持面41を対応
の押圧突片32(ステー内壁突部14b)の側へ指向させ
た状態が、サポート部材40の第1位置とされる。
【0016】一方、前記サポート部材40の外面には、
図5に示す如く、前記夫々の支持面41に対し周方向に
隣接して位置し、その先端まで延在する切欠面42が形
成されている。この切欠面42は、前記ステー内壁突部
14bの側へ指向させても、該ステー内壁突部14bと
干渉することがないように設定されている。そして、夫
々の支持面41および前記切欠面42は、図6(b)に示
す如く、前記サポート部材40の外面に中心角90度の
位置関係で隣接形成されていると共に、各支持面41と
切欠面42との間には、サポート部材40を回動させる
際にステー内壁突部14bとの干渉を回避する曲面43
が形成されている。これによりサポート部材40の先端
側は、前記夫々の支持面41が形成されている部位の断
面が図6(b)に示す形状となっていると共に、支持面4
1が形成されていない部位の断面が図6(c)に示す形状
となっている。すなわち、前記切欠面42が形成されて
いる部位の断面形状は、図7(c)に示す如く、ステー脚
部14におけるステー内壁突部14bの部分の断面形状
と合致(相似)するようになっており、該切欠面42をス
テー内壁突部14bの側へ指向させた状態に姿勢保持す
れば、夫々のノッチ15を成形した後であっても、当該
サポート部材40を前記ステー脚部14から引抜くこと
が許容されるようになっている。なお、前記ホルダ38
の作動により、前記切欠面42をステー内壁突部14b
の側へ指向させた状態が、サポート部材40の第2位置
とされる。
【0017】すなわち前記サポート部材40は、ノッチ
15の成形に先立ち、前記ホルダ38の作動下に前記ス
テー脚部14内へ挿入した際には、図7(a)に示す如
く、前記第1位置に姿勢保持される。そして、前記ノッ
チ成形部28における各押圧突片32の強制的な押付け
によりノッチ15を成形する際には、図7(b)に示す如
く、該押圧突片32が直接当接しない部分をその外面4
4で内側から支持すると共に、前記押圧突片32が直接
当接してノッチ15の成形することで形成されたステー
内壁突部14bを、前記支持面41で内側から支持する
ようになる。そして第1位置のサポート部材40は、前
記ノッチ15の成形後では、前記夫々の前記ステー内壁
突部14bと干渉してステー脚部14からの引抜きが不
可能となるから、図7(c)に示す如く、前記ホルダ38
により第2位置まで回動させることで該ステー内壁突部
14bとの干渉が解消され、当該サポート部材40をス
テー脚部14から引抜くことが可能となる。
【0018】次に、前記サポート部材40を有するノッ
チ成形装置25を利用した本実施例のノッチ成形方法に
つき、図8〜図11をもとに説明する。
【0019】パイプ材から予め略U字形に屈曲成形され
たヘッドレストステー12を、ノッチ成形装置25にお
けるテーブル26上にセット保持する。そして、前記ノ
ッチ成形部28の前記押圧突片32による前記ノッチ1
5の成形に先立ち、図8に示す如く前記ホルダ38の作
動下に、前記サポート部材40を、前記ステー脚部14
へ挿入すると共に前記支持面41を前記押圧突片32の
側へ指向させた第1位置に姿勢保持する。これにより、
各支持面41および押圧突片32が対向する。
【0020】前記サポート部材40のセットが完了した
ら、図9に示す如く、図示しない付勢手段により前記付
勢部材33を下方へ付勢移動させることにより、前記基
材37および前記第2支持体31がステー脚部14へ付
勢移動し、先ず該第2支持体31が前記第1支持体30
と共にステー脚部14の外周面を支持するようになる。
これによりステー脚部14は、その外周面が前記第1支
持体30および第2支持体31により支持されると共
に、その内周面が前記サポート部材40により支持され
た状態になる。
【0021】次いで、前記基材37が更に付勢移動する
ことで、夫々の押圧突片32が前記ステー脚部14の外
面へ強制的に押付けられる。これによりステー脚部14
は、各押圧突片32が直接的に押付けられた部位のみが
変形し、これにより形成されたステー内壁突部14bが
サポート部材40の支持面41で支持される。従ってス
テー脚部14には、前記夫々の押圧突片32の先端部お
よび支持面41により、4個のノッチ15が同時に形成
される。ノッチ15の成形が完了したら、前記付勢部材
33に対する付勢を解除することにより、図10に示す
如く、前記基材37および第2支持体31は、ステー脚
部14から離間移動する。
【0022】前記ノッチ15の成形が完了したら、図1
0に示す如く、ノッチ15の成形により内側へ変形して
突出したステー内壁突部14bが、サポート部材40の
支持面41へ突出した状態となるので、このままでは該
サポート部材40の引抜きが不可能である。従って図1
1に示す如く、前記ホルダ38の回転作動下にサポート
部材40を図示時計方向へ90度回動させ、前記ステー
内壁突部14bの側へ前記切欠面42を臨ませた第2位
置へ変位させることにより、各ステー内壁突部14bと
サポート部材40との干渉が解消される。これにより、
前記ホルダ38の作動下に、前記サポート部材40を前
記ステー脚部14から引抜くことで、当該ヘッドレスト
ステー12に対するノッチ15の成形が完了する。
【0023】このように本実施例のノッチ成形装置25
では、押圧突片32の強制的な押付けによりステー脚部
14にノッチ15を成形するに際しては、該ステー脚部
14に挿入したサポート部材40を、その外面に形成し
た凹状の支持面41を押圧突片32の側へ指向させた第
1位置に姿勢保持させれば、ステー脚部14の全体的な
変形を阻止しながらノッチ15を好適に成形し得る。ま
た、ステー脚部14にノッチ15を成形した後には、該
ステー脚部14に挿入したサポート部材40を、その外
面に形成した切欠面42をステー内壁突部14bの側に
指向させた第2位置へ変位させれば、該サポート部材4
0をステー脚部14から引抜くことが可能である。なお
サポート部材は、90度回動させれば前記第1位置およ
び第2位置の間を変位可能である。
【0024】また、前記サポート部材40を有する前記
ノッチ成形装置25を利用した本実施例のノッチ成形方
法では、支持面41を設けたサポート部材40をステー
脚部14に挿入し、該支持面41を押圧突片32の側に
指向させた第1位置に姿勢保持した状態で該押圧突片3
2をステー脚部14に強制的に押付けてノッチ15を成
形するので、ステー脚部14の全体的な変形が阻止され
て加工精度が高いノッチの成形を行ない得る利点があ
る。しかも前記サポート部材40は、ノッチ15の成形
により形成されたステー内壁突部14bと干渉すること
がない切欠面42が形成されているので、この切欠面4
2を該ステー内壁突部14bへ指向させた第2位置へ変
位させれば、ノッチ15の成形後にステー脚部14から
引抜くことが可能となり、複数回の使用が可能となって
ヘッドレストステー12の製造コストが嵩むこともな
い。また、サポート部材40がステー脚部14の内部に
残留しないので、ヘッドレストステー12の重量増加を
招く弊害も解消される。
【0025】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るヘッド
レストステーのノッチ成形装置によれば、押圧突片の強
制的な押付けによりステー脚部にノッチを成形するに際
しては、該ステー脚部に挿入したサポート部材を、その
外面に形成した凹状の支持面を押圧突片の側へ指向させ
た第1位置に姿勢保持させれば、ステー脚部の全体的な
変形を阻止しながらノッチを好適に成形し得る利点があ
る。また、ステー脚部にノッチを成形した後には、該ス
テー脚部に挿入したサポート部材を、その外面に形成し
た切欠面をステー内壁突部の側に指向させた第2位置へ
変位させれば、該サポート部材をステー脚部から引抜く
ことが可能である。なおサポート部材は、90度回動さ
せれば前記第1位置および第2位置の間を変位可能であ
る。
【0026】また、別の発明に係るヘッドレストステー
のノッチ成形方法によれば、支持面を設けたサポート部
材をステー脚部に挿入し、該支持面を押圧突片の側に指
向させた第1位置に姿勢保持した状態で該押圧突片をス
テー脚部に強制的に押付けてノッチを成形するので、ス
テー脚部の全体的な変形が阻止されて加工精度が高いノ
ッチの成形を行ない得る利点がある。しかも前記サポー
ト部材は、ノッチの成形により形成されたステー内壁突
部と干渉することがない切欠面が形成されているので、
この切欠面を該ステー内壁突部へ指向させた第2位置へ
変位させれば、ノッチの成形後にステー脚部から引抜く
ことが可能となり、複数回の使用が可能となってヘッド
レストステーの製造コストが嵩むこともない。また、サ
ポート部材がステー脚部の内部に残留しないので、ヘッ
ドレストステーの重量増加を招く弊害も解消される等の
利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るヘッドレストステーの
ノッチ成形装置に関して、これを構成するノッチ成形部
およびサポート部を示す平面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】実施例のノッチ成形装置にヘッドレストステー
をセットした状態での平面図である。
【図4】実施例のノッチ成形装置にヘッドレストステー
をセットした状態での正面図である。
【図5】先端部に各支持面および切欠面を形成したサポ
ート部材の要部斜視図である。
【図6】(a)は図5のVIa−VIa線断面図、(b)は図5
のVIb−VIb線断面図、(c)は図5のVIc−VIc線断面
図である。
【図7】(a)はヘッドレストステーのステー脚部に挿入
したサポート部材を第1位置に姿勢保持した断面図、
(b)はサポート部材を第1位置に保持したもとで、押圧
突片を強制的に押付けたノッチ成形中の断面図、(c)は
ノッチ成形後にサポート部材を第2位置へ変位させた状
態の断面図である。
【図8】(a)はヘッドレストステーに対するノッチの成
形工程を示す平面図、(b)はそのVIII−VIII線断面図で
あって、サポート部材をステー脚部に挿入して第1位置
に姿勢保持した状態を示している。
【図9】(a)はヘッドレストステーに対するノッチの成
形工程を示す平面図、(b)はそのIX−IX線断面図であっ
て、押圧突片の先端およびサポート部材の支持面により
ノッチ成形中の状態を示している。
【図10】(a)はヘッドレストステーに対するノッチの
成形工程を示す平面図、(b)はそのX−X線断面図であ
って、第1位置に姿勢保持されているサポート部材と、
ノッチの成形により内側へ変形して突出したステー内壁
突部とが干渉する状態を示している。
【図11】(a)はヘッドレストステーに対するノッチの
成形工程を示す平面図、(b)はそのY−Y線断面図であ
って、サポート部材を第2位置へ変位させることでステ
ー内壁突部との干渉が解消され、ステー脚部からの該サ
ポート部材の引抜きが許容された状態を示している。
【図12】シートバックに装着されるヘッドレストを示
す斜視図である。
【符号の説明】
12 ヘッドレストステー 14 ステー脚部 14a 先端開口部(開口部) 14b ステー内壁突部 15 ノッチ 32 押圧突片 40 サポート部材 41 支持面 42 切欠面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ材を屈曲成形したヘッドレストス
    テー(12)のステー脚部(14)に、シートバックとの高さ位
    置を段階的に調整するためのノッチ(15)を、押圧突片(3
    2)の強制押付けにより成形するようにしたヘッドレスト
    ステーのノッチ成形装置において、 前記ステー脚部(14)と同一軸線上でスライドおよび回動
    可能であって、脚部先端の開口部(14a)を介して該ステ
    ー脚部(14)へ挿脱可能な棒状のサポート部材(40)と、 前記サポート部材(40)の外面に形成され、前記ステー脚
    部(14)へのノッチ(15)の成形により内側へ変形して突出
    するステー内壁突部(14b)を内側から支持する凹状の支
    持面(41)と、 前記サポート部材(40)の外面に形成されて前記支持面(4
    1)に対し周方向に隣接して位置し、前記ステー内壁突部
    (14b)の側へ指向させても該ステー内壁突部(14b)と干渉
    することのない切欠面(42)とからなり、 前記サポート部材(40)は、前記支持面(41)を前記押圧突
    片(32)の側へ指向させた第1位置と、この第1位置から
    所要角度だけ回動して、前記切欠面(42)を前記ステー内
    壁突部(14b)に臨ませる第2位置との間を変位可能であ
    って、この第2位置において前記ステー脚部(14)から引
    抜きし得るよう構成したことを特徴とするヘッドレスト
    ステーのノッチ成形装置。
  2. 【請求項2】 前記支持面(41)および前記切欠面(42)
    は、前記サポート部材(40)の外面に中心角90度の位置
    関係で形成されている請求項1記載のヘッドレストステ
    ーのノッチ成形装置。
  3. 【請求項3】 パイプ材を屈曲成形したヘッドレストス
    テー(12)のステー脚部(14)に、シートバックとの高さ位
    置を段階的に調整するためのノッチ(15)を、押圧突片(3
    2)の強制押付けにより成形するようにしたヘッドレスト
    ステーのノッチ成形方法において、 前記ステー脚部(14)と同一軸線上でスライドおよび回動
    しかつ該ステー脚部(14)に挿脱可能であって、その外面
    に、前記ステー脚部(14)へのノッチ(15)の成形により内
    側へ変形して突出するステー内壁突部(14b)を支持し得
    る支持面(41)と、この支持面(41)に対し周方向に隣接し
    て位置し、前記ステー内壁突部(14b)の側へ指向させて
    も該ステー内壁突部(14b)との干渉が回避される切欠面
    (42)とを設けた棒状のサポート部材(40)を使用すること
    を前提とし、 前記押圧突片(32)による前記ノッチ(15)の成形に先立
    ち、前記サポート部材(40)を、前記ステー脚部(14)へ挿
    入すると共に前記支持面(41)を前記押圧突片(32)の側へ
    指向させた第1位置に姿勢保持し、 次いで前記ステー脚部(14)へ前記押圧突片(32)を強制的
    に押付け、該押圧突片(32)の先端部と前記サポート部材
    (40)の支持面(41)とにより前記ノッチ(15)を成形し、 前記ノッチ(15)の成形完了後に、前記サポート部材(40)
    を、前記切欠面(42)を前記ステー内壁突部(14b)の側に
    臨ませた第2位置に変位させ、このもとで前記ステー脚
    部(14)から引抜くようにしたことを特徴とするヘッドレ
    ストステーのノッチ成形方法。
  4. 【請求項4】 前記サポート部材(40)は、前記第1位置
    から90度回動させることで前記第2位置へ到来するよ
    うになっている請求項3記載のヘッドレストステーのノ
    ッチ成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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