JP2002002320A - 四輪駆動車の動力伝達装置 - Google Patents

四輪駆動車の動力伝達装置

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JP2002002320A
JP2002002320A JP2000194114A JP2000194114A JP2002002320A JP 2002002320 A JP2002002320 A JP 2002002320A JP 2000194114 A JP2000194114 A JP 2000194114A JP 2000194114 A JP2000194114 A JP 2000194114A JP 2002002320 A JP2002002320 A JP 2002002320A
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JP
Japan
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shaft
gear train
drive shaft
power
way clutch
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JP2000194114A
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English (en)
Inventor
Masayuki Ushiki
昌幸 宇敷
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の操縦性と走行状況に応じた駆動力確保
との両立を図る。 【解決手段】 カウンタ軸4の動力は、トランスファギ
ヤ列10を介して、後輪に動力を伝達するリヤドライブ
軸9に伝達される。また、カウンタ軸4の動力は、ビス
カスカップリング13を介して、前輪に動力を伝達する
フロントドライブ軸5に伝達される。ワンウェイクラッ
チ15は、リヤドライブ軸9とフロントドライブ軸5と
の回転状態に応じて、バイパスギヤ列16を介して、リ
ヤドライブ軸9からフロントドライブ軸5への動力伝達
を行う。ここで、トランスファギヤ列10のギヤ比とバ
イパスギヤ列16の乗算値は、1.0よりも大きく設定さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の操縦性と駆
動力確保との両立を可能にした四輪駆動車の動力伝達装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平2−254024号公報
には、四輪駆動車用の動力伝達装置が開示されている。
この動力伝達装置は、センターディファレンシャルをギ
ヤ列によりバイパスしてトルク伝達を行うビスカスカッ
プリング式の差動制限機構を有している。前輪側出力軸
と後輪側出力軸との回転数差が小さい場合に、ビスカス
カップリングによるトルク伝達量を減少させることで、
低速大舵角時におけるタイトコーナブレーキング現象の
発生を防止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の動力伝達装置では、車両の操縦安定性と走行状況
に応じた駆動力確保との両立を図ることは困難である。
すなわち、従来の動力伝達装置は、前後輪の回転数差が
小さくなる走行時に、拘束トルクが小さくなるようにし
ているため、通常走行時、特に非舗装の林道等の低μ路
における高速旋回時に、十分な駆動力を確保することが
できない。そのため、このような走行状況において、ス
リップを誘発し易く、操縦安定性を損う可能性がある。
【0004】また、従来の動力伝達装置では、センター
ディファレンシャルによって前後輪の基本トルク配分が
決定される。そのため、操縦性の観点から、後輪側トル
クを前輪側トルクよりも大きくすることが好ましい用途
(例えば、モータースポーツ等)には適していない。
【0005】そこで、本発明の目的は、車両の操縦性と
走行状況に応じた駆動力確保との両立を図ることが可能
な四輪駆動車の動力伝達装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明は、四輪駆動車の動力伝達装置において、
第1の軸と、第1の軸の動力が第1のギヤ列を介して伝
達されるとともに、後輪を駆動する第2の軸と、第1の
軸の動力がビスカスカップリングを介して伝達されると
ともに、前輪を駆動する第3の軸と、第2の軸と第3の
軸との回転状態に応じて、第2のギヤ列を介して、第2
の軸から第3の軸への動力伝達を行うワンウェイクラッ
チとを有する。ここで、第1のギヤ列のギヤ比と第2の
ギヤ列のギヤ比の乗算値は、1.0よりも大きく設定され
ている。
【0007】上記の構成において、ワンウェイクラッチ
は、第3の軸の同軸線上に配置されていることが好まし
い。この場合、このワンウェイクラッチの一方のレース
は、第3の軸と一体的に回転するとともに、他方のレー
スには、第2のギヤ列を介して第2の軸の動力が伝達さ
れることが望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本実施形態に係る5段の
マニュアル変速機(MT)のスケルトン図である。エン
ジン側のクランクシャフトの動力は、クラッチ2を介し
て、マニュアル変速機1側の入力軸3に伝達される。こ
の入力軸3と、その下方において入力軸3と平行に配置
された第1の軸としてのカウンタ軸4との間には、前進
用の1速から5速までの変速ギヤ列6A〜6Eが介装さ
れている。各変速ギヤ列6A〜6Eの切り換えは、シン
クロ機構8A〜8Cの操作により行われ、入力軸3の動
力は、シンクロ機構8A〜8Cの操作によって特定され
たいずれかの変速ギヤ列6A〜6Eを介して、カウンタ
軸4に伝達される。なお、中空状のカウンタ軸4の内部
には、第3の軸としての前輪を駆動するフロントドライ
ブ軸5が挿通されている。
【0009】入力軸3のリヤ側における略同軸線上に
は、後輪を駆動する第2の軸としてのリヤドライブ軸9
が配置されている。このリヤドライブ軸9とカウンタ軸
4との間には、第1のギヤ列として第1のギヤ比を有す
るトランスファギヤ列10が介装されている。ここで、
トランスファギヤ列10を構成するドライブギヤの歯数
とドリブンギヤの歯数をそれぞれZ1,Z2とすると、ト
ランスファギヤ列10のギヤ比は、Z2/Z1となる。カ
ウンタ軸4の動力は、このトランスファギヤ列10を介
して、リヤドライブ軸9に伝達された後、図示しないプ
ロペラシャフト、リヤディファレンシャルを介して、左
右の後輪に伝達される。
【0010】また、カウンタ軸4とフロントドライブ軸
5との間には、差動制限機構としてのビスカスカップリ
ング13が設けられている。カウンタ軸4の動力は、こ
のビスカスカップリング13を介してフロントドライブ
軸5に伝達された後、フロントディファレンシャル14
を介して左右の前輪に伝達される。
【0011】図2は、マニュアル変速機1の要部断面図
である。フロントドライブ軸5とリヤドライブ軸9との
間には、第2のギヤ列として第2のギヤ比を有するバイ
パスギヤ列16が設けられている。ここで、バイパスギ
ヤ列16を構成するドライブギヤの歯数とドリブンギヤ
の歯数をそれぞれZ3,Z4とすると、バイパスギヤ列1
6のギヤ比は、Z4/Z3となる。バイパスギヤ列16の
ドライブギヤは、リヤドライブ軸9と一体的に回転し、
そのドリブンギヤはフロントドライブ軸5に回転自在に
取り付けられている。
【0012】また、フロントドライブ軸5の同軸線上
(リヤ側)には、リヤドライブ軸9からフロントドライ
ブ軸5への動力伝達のみを許容するワンウェイクラッチ
15が設けられている。このワンウェイクラッチ15の
インナーレース15Aは、フロントドライブ軸5に固定
的に取り付けられており、そのアウターレース15B
は、バイパスギヤ列16のドリブンギヤに固定的に取り
付けられている。そして、インナーレース15Aとアウ
ターレース15Bとがロックした状態において、リヤド
ライブ軸9の動力の一部がバイパスギヤ列16を介し
て、フロントドライブ軸5に伝達される。
【0013】本実施形態では、トランスファギヤ列10
の第1のギヤ比(Z2/Z1)とバイパスギヤ列16の第
2のギヤ比(Z4/Z3)との乗算値(Ifr)が、1.0よ
りも大きくなるように設定されている。例えば、第1の
ギヤ比を1.0、第2のギヤ比を1.2〜1.5とすることで、
乗算値Ifrを1.2〜1.5に設定する。
【0014】このような構成を有する動力伝達機構で
は、フロントドライブ軸5とリヤドライブ軸9との回転
状態に応じて、ワンウェイクラッチ15がロック/フリ
ー状態に切り換わる。この特性を利用して、車両操縦の
安定化と走行状況に応じた駆動力確保との両立を図るこ
とが可能となる。この点を図3を参照しつつ詳述する。
図3は、前後輪の回転数比(NR/NF)と前輪への伝達
トルク(T)との関係を示す特性図である。
【0015】まず、アスファルト舗装道路などの摩擦係
数の高い路面(高μ路)における直進走行時を考える。
この走行状況では、前輪回転数(NF)と後輪回転数
(NR)の比が1:1(NR/NF=1.0)となる。したが
って、ワンウェイクラッチ15はフリー状態となるた
め、ワンウェイクラッチ15を介したリヤドライブ軸9
からフロントドライブ軸5へのトルク伝達は行われな
い。その結果、前輪駆動力は、ビスカスカップリング1
3からの伝達トルクT1(ほぼ0)相当となり、後輪駆
動に近い走行状態が維持される。
【0016】つぎに、非舗装の林道等の低μ路での発進
時、または、モータースポーツ等の競技において積極的
に行われる軽い後輪スリップ時といった走行状況を考え
る。このような走行状況においては、前後輪の回転数に
差が生じ、前輪よりも後輪の回転数の方が大きくなる
(NF<NR)。そして、その回転数比(NR/NF)が上
述した乗算値Ifrよりも小さい限り(1.0<NR/NF<
Ifr)、ワンウェイクラッチ15はフリー状態となる。
このとき、前輪駆動力は、ビスカスカップリング13の
差動制限動作により、T2として示す伝達トルク分とな
る。したがって、後輪の滑り出しの初期段階では前輪ト
ルクが増加するため、車両の操縦性の向上が図られる。
特に、競技用車両等のように、車両旋回時に適度なスリ
ップ角を必要とする場合、トランスファギヤ列10の第
1のギヤ比とバイパスギヤ列16の第2のギヤ比との乗
算値(Ifr)を適切に設定することにより、操縦性と駆
動力確保との両立を図ることができる。
【0017】後輪スリップが更に大きくなり、前後輪の
回転数比(NR/NF)が乗算値Ifrになると(NR/NF
=Ifr)、ワンウェイクラッチ15がロック状態とな
る。この状態において、前輪駆動力は、ビスカスカップ
リング13による伝達トルクとワンウェイクラッチ15
を介した伝達トルクとの和(T3)になるため、前輪の
駆動力が増大する。このような四輪駆動状態により踏破
力が増大するため、例えば、低μ路での急発進時に最大
駆動力を確保することが可能になる。
【0018】また、通常の転舵時においては、後輪より
も前輪の回転数の方が大きくなり(1.0<NR/NF<If
r)、ワンウェイクラッチ15はフリー状態となる。こ
れにより、ビスカスカップリング13の差動動作によ
り、タイトコーナブレーキング現象を回避することが可
能になる。
【0019】なお、本実施形態においては、ワンウェイ
クラッチ15をフロントドライブ軸5の同軸線上に設け
ているが、リヤドライブ軸9側に設けてもよい。
【0020】
【発明の効果】このように、本発明に係る四輪駆動車用
の動力伝達装置は、トランスファギヤ列のギヤ比とバイ
パスギヤ列のギヤ比との乗算値を1.0よりも大きく設定
している。これにより、車両操縦性と走行状況に応じた
駆動力確保との両立を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るマニュアル変速機のスケルト
ン図
【図2】マニュアル変速機の要部断面図
【図3】前後輪の回転数比と伝達トルクとの関係を示す
特性図
【符号の説明】
1 マニュアル変速機、 2 クラッチ、 3 入力軸、 4 カウンタ軸(第1の軸)、 5 フロントドライブ軸(第3の軸)、 6A〜6E 変速ギヤ列、 8A〜8C シンクロ機構、 9 リヤドライブ軸(第2の軸)、 10 トランスファギヤ列(第1のギヤ列)、 13 ビスカスカップリング 14 フロントディファレンシャル、 15 ワンウェイクラッチ、 16 バイパスギヤ列(第2のギヤ列)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】四輪駆動車の動力伝達装置において、 第1の軸と、 前記第1の軸の動力が第1のギヤ列を介して伝達される
    とともに、後輪を駆動する第2の軸と、 前記第1の軸の動力がビスカスカップリングを介して伝
    達されるとともに、前輪を駆動する第3の軸と、 前記第2の軸と前記第3の軸との回転状態に応じて、第
    2のギヤ列を介して、前記第2の軸から前記第3の軸へ
    の動力伝達を行うワンウェイクラッチとを有し、 前記第1のギヤ列のギヤ比と第2のギヤ列のギヤ比との
    乗算値が1.0よりも大きいことを特徴とする四輪駆動車
    の動力伝達装置。
  2. 【請求項2】前記ワンウェイクラッチは、前記第3の軸
    の同軸線上に配置されており、 前記ワンウェイクラッチの一方のレースは、前記第3の
    軸と一体的に回転するとともに、前記ワンウェイクラッ
    チの他方のレースには、前記第2のギヤ列を介して前記
    第2の軸の動力が伝達されることを特徴とする請求項1
    に記載された四輪駆動車の動力伝達装置。
JP2000194114A 2000-06-28 2000-06-28 四輪駆動車の動力伝達装置 Withdrawn JP2002002320A (ja)

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Effective date: 20070904