JP2002002132A - 平版印刷版用アルミニウム支持体 - Google Patents

平版印刷版用アルミニウム支持体

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JP2002002132A
JP2002002132A JP2000186005A JP2000186005A JP2002002132A JP 2002002132 A JP2002002132 A JP 2002002132A JP 2000186005 A JP2000186005 A JP 2000186005A JP 2000186005 A JP2000186005 A JP 2000186005A JP 2002002132 A JP2002002132 A JP 2002002132A
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aluminum plate
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spraying
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JP2000186005A
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Yoshitaka Masuda
義孝 増田
Atsuo Nishino
温夫 西野
Akio Uesugi
彰男 上杉
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】非画像部に局所的な残膜が無く、且つ、印刷時
の湿し水微調整がし易く、水を絞ったときにインキの絡
み難い平版印刷版を提供しようとする。 【解決手段】アルミニウム支持体に、少なくとも、粗面
化工程を2工程以上有し、かつ該粗面化工程の間にエッ
チング工程もしくはデスマット工程を有する工程で処理
した平版印刷版用アルミニウム支持体であって、 表面粗さRa(JIS B0601−1994)が
0.3〜0.5μmの範囲で、 十点平均表面粗さRz(JIS B0601−19
94)が3.0〜6.0μmの範囲で、 粗さ曲線の山個数Pcが設定値0.3−0.3μm
においての山個数が1mmあたり15個以上、 であることを特徴とする平版印刷版用アルミニウム支持
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオフセット印刷等に
利用される平版印刷版用アルミニウム支持体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】平版印刷法とは、水と油が本質的に混じ
り合わないことを利用した印刷方式であって、これに使
用される平版印刷版の印刷版面には水を受容して油性イ
ンキを反撥する領域(以下、この領域を「非画像部」と
いう。)と、水を反撥して油性インキを受容する領域
(以下、この領域を「画像部」という。)が形成され
る。
【0003】平版印刷版に使用されるアルミニウム支持
体は、その表面が非画像部を担うように使用されるた
め、親水性、保水性が優れていること、更にはその上に
設けられる感光層との密着性が優れていること等といっ
た相反する種々の性能が要求される。支持体の親水性が
低い場合、印刷時非画像部にインキが付着するようにな
り、いわゆる地汚れが発生する。支持体の保水性が低い
場合、印刷時湿し水を多くしないとシャドー部のつまり
が発生する。従って、いわゆる水幅が狭くなる。
【0004】また近年、画像形成技術の発展に伴い、細
くビームを絞ったレーザー光をその版面上に走査させ、
文字原稿、画像原稿などを直接版面上に形成させ、フィ
ルム原稿を用いず直接製版が可能となってきている。し
かしながら、感光層中で光熱変換を起こすことによって
アルカリ可溶性が増しポジ画像を形成する所謂サーマル
タイプの平版印刷版においては、レーザー光照射によっ
て感光層中で光熱変換物質により熱が発生してその熱が
画像形成反応を引き起こすが、粗面化され陽極酸化皮膜
を形成されたアルミニウム支持体上に粗面化処理による
深いくぼみが存在すると、その部分の感光層の厚みが厚
くなるため、くぼみの底部では画像形成反応が不十分と
なり、本来非画像部に局部的な残膜(以下、ポツ状残膜
という)が発生し、印刷時の非画像部の汚れの原因とな
ってしまうという問題を抱えている。また、印刷作業に
おいて水目盛りの微妙な調整をするのに版面の水の光沢
感により判断しているため、粗面化処理後の表面粗さが
浅いと非画像部の光沢感が増し、印刷時の水量微調整が
しづらくなるという問題がある。
【0005】支持体表面の形状を特定のものとすること
により、前記問題を改善することを試みた。例えば、特
開平9−86068号公報には、ビット径1.5μm以
下における「ビット径」と「径に垂直な方向の最大深
さ」の一時回帰分析による直線の勾配が0.300以下
であるビット形状を持つ粗面形状にすることにより、印
刷時に非画像部の汚れの発生が防止され、優れたボール
ペン適性を得ることが提案されているが、該公報に示さ
れた方法では、ポツ状残膜は良好だが、印刷時の水量微
調整のし易さ、水幅においては不十分であった。また、
特開平6−135175号公報には、少なくとも2種類
のブラシで粗面化するブラシグレイン工程を含むことに
より、地汚れとシャドー部のつまりを防止することが提
案されているが、該公報に示された方法では、印刷時の
水量微調整のし易さ、水幅は良好だが、ポツ状残膜にお
いては不十分であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、非画
像部に局所的な残膜が無く、且つ、印刷時の湿し水微調
整がし易く、水を絞ったときにインキの絡み難い平版印
刷版を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究の結果、感光層を塗布する前のア
ルミニウム支持体を表面粗さ計で測定し、平均表面粗さ
が0.3〜0.5μmで、十点平均粗さ3.0〜6.0
μmで、Pcは設定値0.3−0.3μmの範囲で、山
個数が1mm当たり15個以上の物性値の範囲内にする
ことにより、非画像部に局所的な残膜が無く、且つ、印
刷時の湿し水微調整がし易く、水を絞ったときにインキ
の絡み難いことを見出したものである。このようなアル
ミニウム支持体は、少なくとも、粗面化工程を2工程以
上行い、かつ粗面化工程の間に、エッチング工程もしく
はデスマット工程で処理される。工程の具体例には、ア
ルミニウム板に機械的粗面化・第1エッチング・第1デ
スマット・第1電解粗面化・第2エッチング・第2デス
マット・第2電解粗面化・第3エッチング・第3デスマ
ット・および・陽極酸化処理工程が例示できる。ここ
で、第1、第2の番号は、以下で詳述するある処理を行
ってから、別の処理を行い再度同じ処理を繰り返す場合
に連番を付して示したものである。処理内の条件はそれ
ぞれ同じでも異なっていてもよい。また、本発明のアル
ミニウム支持体と感光層との間には有機的材料からなる
中間層をさらに有していてもよい。現像時のアルミニウ
ムの溶け出しを防ぐ目的で裏面にバックコート層を設け
てもよい。本発明は片面のみでなくアルミニウム板の両
面を処理してもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】(a)圧延アルミの状態 本発明に用いられるアルミニウム支持体としては、寸度
的に安定なアルミニウムを主成分とする金属であり、ア
ルミニウムまたはアルミニウム合金からなる。純アルミ
ニウム板の他、アルミニウムを主成分とし、微量の異元
素を含む合金板、またはアルミニウム(合金)がラミネ
ートもしくは蒸着されたプラスチックフィルムまたは紙
の中から選ばれる。更に、特公昭48−18327号に
記載されているようなポリエチレンテレフタレートフィ
ルム上にアルミニウムシートが結合された複合体シート
でもかまわない。以下の説明において、上記に挙げたア
ルミニウムまたはアルミニウム合金からなる基板をアル
ミニウム基板と総称して用いる。前記アルミニウム合金
に含まれる異元素には、ケイ素、鉄、マンガン、銅、マ
グネシウム、クロム、亜鉛、ビスマス、ニッケル、チタ
ンなどがあり、合金中の異元素の含有量は10重量%以
下である。本発明では純アルミニウム板が好適である
が、完全に純粋なアルミニウムは精錬技術上製造が困難
であるので、僅かに異元素を含有するものでもよい。こ
のように本発明に適用されるアルミニウム板は、その組
成が特定されるものではなく、従来より公知公用の素材
もの、例えば、JIS A 1050、JIS A 1
100、JIS A 3103、JIS A 300
5、JIS A 3004等を適宜利用することが出来
る。また、アルミニウム板の製造方法において、連続鋳
造方式、DC鋳造方式いづれでも良く、DC鋳造方式の
中間焼鈍、均熱処理を省略したアルミニウム板も使用で
きる。最終圧延においては、積層圧延や転写等凹凸を着
けたアルミニウムを用いることもできる。また、本発明
に用いられるアルミニウム基板の厚みは、およそ0.1
mm〜0.6mm程度である。この厚みは印刷機の大き
さ、印刷版の大きさ及びユーザーの希望により適宜変更
することが出来る。
【0009】(b)機械的な粗面化 特開平6−135175、特公昭50−40047各号
公報に記載されている機械的な粗面化処理を行なう。第
1の電気化学的な粗面化処理の前に行なうことが好まし
い。毛径が0.2〜0.9mmの回転するナイロンブラ
シロールとアルミニウム板表面に供給されるスラリー液
で機械的に粗面化することが有利である。勿論スラリー
液を吹き付ける方式、ワイヤーブラシを用いた方式、凹
凸を付けた圧延ロールの表面形状をアルミニウム板に転
写する方式などを用いても良い。
【0010】機械的な粗面化処理は、まず、ブラシグレ
イニングするに先立ち、所望により、表面の圧延油を除
去するための脱脂処理、例えば界面活性剤、有機溶剤ま
たはアルカリ性水溶液などによる脱脂処理が行なわれて
もよい。引き続いて、1種類または毛径が異なる少なく
とも2種類のブラシを用いて、研磨スラリー液をアルミ
ニウム板表面に供給しながら、ブラシグレイニングを行
う。該ブラシグレイニングにおいて初めに用いるブラシ
を第1ブラシと呼び、最終に用いるブラシを第2ブラシ
と呼ぶ。該グレイン時、図2に示すように、アルミニウ
ム板1を挟んでローラ状ブラシ2及び4と、それぞれ二
本の支持ローラ5、6及び7、8を配置する。二本の支
持ローラ5、6及び7、8は互の外面の最短距離がロー
ラ状ブラシ2及び4の外径よりそれぞれ小なるように配
置され、アルミニウム板1がローラ状ブラシ2及び4に
より加圧され、2本の支持ローラ5、6及び7、8の間
に押し入れられる様な状態でアルミニウム板を一定速度
で搬送し且つ研磨スラリー液3をアルミニウム板上に供
給してローラ状ブラシを回転させることより表面を研磨
することが好ましい。
【0011】本発明に用いられるブラシは、ローラ状の
台部にナイロン、ポリプロピレン、動物毛、あるいは、
スチールワイヤ等のブラシ材を均一な毛長及び植毛分布
をもって植え込んだもの、台部に小穴を開けてブラシ毛
束を植込んだもの、又、チャンネルローラ型のものなど
が好ましく用いられる。その中でも好ましい材料はナイ
ロンであり、好ましい植毛後の毛長は10〜200mm
である。該ブラシの好ましい毛径は、0.24mmから
0.83mmであり、更に好ましくは0.295mmか
ら0.6mmである。毛の断面形状は円が好ましい。毛
径が0.24mmよりも小さいとシャドウ部での汚れ性
能が悪くなり、0.83mmよりも大きいとブランケッ
ト上の汚れ性能が悪くなる。毛の材質はナイロンが好ま
しく、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10
などが用いられるが、引っ張り強さ、耐摩耗性、吸水に
よる寸法安定性、曲げ強さ、耐熱性、回復性などでナイ
ロン6・10が最も好ましい。
【0012】ブラシの本数は、好ましくは1本以上10
本以下であり、更に好ましくは1本以上6本以下であ
る。ブラシローラは特開平6−135175号公報に記
載のように毛径の異なるブラシローラを組み合わせても
よい。支持ローラはゴムあるいは金属面を有し真直度の
よく保たれたものが用いられる。ブラシローラの回転方
向は図2に示すようにアルミニウム板の搬送方向に順転
に行うのが好ましいが、ブラシローラが多数本の場合は
一部のブラシローラを逆転としてもよい。
【0013】本発明に用いられる研磨剤は公知の物が使
用できるが、パミストン、珪砂、水酸化アルミニウム、
アルミナ粉、火山灰、カーボランダム、金剛砂等の研磨
剤、または、混合物を用いることができるが、平均粒径
5〜150μmの、比重1.05〜1.3の研磨剤が好
ましい。
【0014】(c)第1エッチング処理 酸性水溶液中での電解研磨処理、または、酸またはアル
カリ水溶液中での化学的なエッチング処理が行われる。
前記(a)の表面の圧延油、汚れ、自然酸化皮膜を除去
することを目的にエッチング処理が行なわれる。また、
前記(b)の機械的な粗面化によって生成した凹凸のエ
ッジ部分を溶解し、滑らかなうねりを持つ表面を得るこ
とを目的にエッチング処理が行われる。かかる化学的エ
ッチング方法の詳細については、USP3834398
号明細書などに記載されている。酸性水溶液に用いられ
る酸としては、特開昭57−16918号公報に記載さ
れているように、弗酸、弗化ジルコン酸、燐酸、硫酸、
塩酸、硝酸等があり、これらを単独または、組み合わせ
て用いることができる。アルカリ水溶液に用いられるア
ルカリとしては、特開昭57−16918号公報に記載
されているように、水酸化カリウム、第3リン酸ナトリ
ウム、アルミン酸ナトリウム、珪酸ナトリウム、炭酸ナ
トリウム等がある。これらを単独または組み合わせて用
いることができる。酸性水溶液の濃度は、0.5〜25
重量%が好ましく、特に1〜5重量%が好ましい。酸性
水溶液中に溶解しているアルミニウムは0.5〜5重量
%が好ましい。アルカリ水溶液の濃度は、5〜30重量
%が好ましく、特に20〜30重量%が好ましい。アル
カリ水溶液中に溶解しているアルミニウムは0.5〜3
0重量%が好ましい。酸性または、アルカリ水溶液によ
るエッチングは、液温40〜90℃で1秒〜120秒処
理するのが好ましい。エッチング処理の量は、1〜30
g/m2 溶解することが好ましく、1.5〜20g/m
2 溶解することがより好ましい。
【0015】(d)第1デスマット処理 前記第1エッチング処理を、アルカリ性の水溶液を用い
て行なった場合には、一般にアルミニウムの表面にスマ
ットが生成するので、この場合には燐酸、硝酸、硫酸、
塩酸、クロム酸または、これらの内の2以上の酸を含む
混酸でデスマット処理を施すことが好ましい。デスマッ
ト時間は1〜30秒が好ましい。液温は常温から70℃
で実施される。電気化学的な粗面化処理後のデスマット
処理は省略することもできる。また、電気化学的な粗面
化処理で用いる電解液のオーバーフロー廃液を使用する
ときは、デスマット処理の後の水洗工程は省略しても良
いが、この廃液を用いるときは、アルミニウム板が乾い
てデスマット液中の成分が析出しないように濡れたまま
の状態でアルミニウム板をハンドリングする必要があ
る。
【0016】(e)第1電解粗面化(塩酸または硝酸を
主体とする水溶液中での電気化学的な予備粗面化)処理 塩酸または、硝酸を主体とする水溶液中での交流また
は、直流を用いた電気化学的な粗面化処理では、後段で
行う塩酸または、硝酸を主体とする水溶液中での電気化
学的な粗面化をより均一に行うための予備処理として行
う。
【0017】塩酸を主体とする水溶液は、通常の交流を
用いた電気化学的な粗面化に用いるものを使用でき、1
〜100g/Lの塩酸水溶液に、塩化アルミニウム、塩
化ナトリウム、塩化アンモニウム、次亜塩素酸ナトリウ
ム等の塩素イオンを有する塩素化合物を1g/L〜飽和
まで添加して使用することができる。また塩酸を主体と
する水溶液には、鉄、銅、マンガン、ニッケル、チタ
ン、マグネシウム、シリカ等のアルミニウム合金中に含
まれる金属が溶解していてもよい。温度は20〜50℃
が好ましく、30〜40℃がより好ましい。
【0018】本発明の電気化学的な粗面化に用いる交流
の1例である台形波は、(図1)に示したものをいう。
電流が0〜ピークに達するまでの時間(TP)は0.5
〜2msecが好ましい。0.5msecよりも小さい
とアルミニウム板の進行方向と垂直に発生するチャタマ
ークという処理ムラが発生しやすい。TPが2msec
よりも大きいと電気化学的な粗面化に用いる電解液中の
アンモニウムイオンなどに代表される硝酸液中での電解
処理で、自然発生的に増加する微量成分の影響を受けや
すくなり、均一な粗面化処理が行なわれにくくなる。そ
の結果、汚れ性能が低下する傾向にある。台形波交流の
DUTY比は1:2から2:1のものが使用可能である
が、特開平5−195300号公報に記載のようにアル
ミニウムにコンダクタロールを用いない間接給電方式に
おいてはDUTY比1:1のものが好ましい。台形波交
流の周波数は50〜70Hzが好ましい。50Hzより
も低いと主極のカーボン電極が溶解しやすくなり、70
Hzよりも大きいと電源回路上のインダクタンス成分の
影響を受けやすくなり、電源コストが高くなる。この工
程は、特開平1−141094号公報に記載されている
ような直流を用いた電気化学粗面化としてもよい。
【0019】直流粗面化処理は、酸性水溶液中で直流電
圧を用いて電気化学的に粗面化を行なう。酸性水溶液中
で直流電圧を用いて電気化学的に粗面化を行なうには、
電解槽に酸性水溶液を充填し、この酸性水溶液中に陽極
と陰極を交互に配置し、これらの陽極と陰極との間に直
流電圧を印加するとともに、アルミニウム板をこれらの
陽極及び陰極と任意の間隔を保って通過させて行なうも
のである。
【0020】酸性水溶液は、通常の交流を用いた電気化
学的な粗面化処理に用いるものを使用でき、例えば、塩
酸、硝酸、を主体とする水溶液がある。これらの中で
は、硝酸を主体とする水溶液が好ましい。硝酸を主体と
する水溶液の場合、硝酸アルミニウム、硝酸ナトリウ
ム、硝酸アンモニウム等の硝酸イオンを有する硝酸化合
物を用いることができる。また、アルミニウム塩、アン
モニウム塩の1以上を1〜150g/Lの量で混合する
ことが好ましい。なお、アンモニウムイオンは硝酸水溶
液中で電解処理することによっても、自然発生的に増加
していく。また、酸性水溶液中には、鉄、銅、マンガ
ン、ニッケル、チタン、マグネシウム、シリカ等のアル
ミニウム合金中に含まれる金属を溶解していてもよい。
さらにアンモニウムイオン、硝酸イオン等を添加しても
よい。
【0021】酸性水溶液の濃度は、1.0g/L〜飽和
限界の間が好ましく、5〜100g/Lの間がより好ま
しい。濃度が1.0g未満であると、液の導電性が悪く
なり、電解電圧が上昇する。濃度が100g/Lより多
くなると設備の耐蝕性に問題が生じる。また、酸性水溶
液の温度は30〜55℃が好ましく、40〜50℃がよ
り好ましい。温度が30℃未満であると、液の導電性が
悪くなり、電解電圧が上昇する。温度が55℃を超える
と、設備の耐蝕性に問題が生ずる。陰極は、白金、ステ
ンレス、カーボンまたはチタン、タンタル、ニオブ、ジ
ルコニウム、ハフニウムまたはその合金などを用いるこ
とができる。陰極としてチタンを使用する場合、その表
面に白金系の金属を被覆し、その後400〜10000
度で30〜60分間熱処理することにより、耐蝕性のあ
る陰極とすることができる。陰極の表面は、水酸化物の
析出による電解電圧上昇を防ぐ目的で、できるだけ鏡面
に近いほうが好ましい。
【0022】本発明でいう直流電圧とは、連続直流電圧
はもちろん、商用交流をダイオード、トランジスタ、サ
イリスタ、GTOなどで整流したものや、矩形のパルス
直流などをいい、一般的な直流の定義にあてはまる極性
の変化しない電圧のことをいい、とくにリップル率10
%以下の連続直流電圧が好ましい。電流密度は20〜2
00A/dm2 であることが好ましく、50〜120A
/dm2 がより好ましい。電気化学的な粗面化でアルミ
ニウム板に加わる電気量は10〜1000C/dm2
好ましく、とくに40〜600C/dm2 が好ましい。
【0023】直流電圧を用いた粗面化処理において、陽
極又は陰極は、一つの部材で構成しても、複数の電極片
を組み合わせて構成してもよく、簡単かつ安価に製作で
き、しかも電流分布を均一にできるので、複数の電極片
を組み合わせて構成することが好ましい。複数の電極片
を組み合わせて製作する場合、例えば、複数の電極片を
所定間隔で平行に配置したり、複数の電極片を1〜5m
m程度の絶縁体を介して平行に配置したりする。このよ
うな電極片の形状は特に限定されず、角棒状であっても
丸棒状であってもよい。また、絶縁体としては、電気絶
縁性と耐薬品性とを兼ね備えた材料が好ましく、塩化ビ
ニル、ゴム、テフロン(登録商標)、FRP、などを用
いる。陽極はまた陰極の長さL(m)が、アルミニウム
板の通過速度をV(m/sec)としたとき、0.05
V〜5V(m)であることが好ましい。
【0024】陽極は、チタン、タンタル、ニオブなどの
バルブ金属にプラチナなどの白金族系の電極をメッキま
たはクラッドした電極やフェライト電極を用いることが
できる。フェライト電極は、長尺電極の製造が困難なた
め2本以上の電極を突き合わせて又は重ね合わせ接続と
するが、接合部が処理ムラの発生原因となるので、アル
ミニウム板の進行方向に沿って電極の接合部の位置が進
行方向に対して直角方向で同じ位置に重ならないように
千鳥状に配置する。陽極とアルミニウム板との距離は1
0〜50mmが好ましく、15〜30mmがより好まし
い。
【0025】直流を用いた電気化学的な粗面化に用いる
装置は、酸性水溶液中で1対以上の陽極と陰極を交互に
配置し、その上をアルミニウム板を通過させる粗面化方
式を用いることが有利である。
【0026】本発明の平版印刷版用アルミニウム支持体
の製造方法における直流電圧を用いた電気化学的な粗面
化処理に用いる装置を図6を用いて説明する。図6に示
す直流電圧を用いた粗面化処理装置は、まず最初にアル
ミニウム板のアノード電解処理をおこなう電解槽と、次
にアルミニウム板のカソード電解処理を行う電解槽がそ
れぞれ設けてある。図7に示す装置はひとつの電解槽の
中に、アルミニウム板のカソード電解処理をおこなう陽
極とアルミニウム板のアノード電解処理を行う陰極がそ
れぞれ設けてある。
【0027】(f)第2エッチング処理 酸性水溶液中での電気研磨処理、または、酸またはアル
カリ水溶液中での化学的なエッチング処理が行なわれ
る。第2エッチング処理は、前段の電気化学的な粗面化
で生成したスマット成分を速やかに除去する目的で行わ
れる。この第2エッチング処理により後段で行なう電気
化学的な粗面化でハニカムピットを均一に生成すること
ができる。エッチング量は0.5〜10g/m2 が好ま
しい。エッチングに用いる水溶液の組成、温度、処理時
間などは、第1エッチング処理に記載した範囲から選択
される。
【0028】(g)第2デスマット処理 第1デスマット処理と同様である。
【0029】(h)第2電解粗面化(塩酸または硝酸を
主体とする水溶液中での電気化学的な粗面化) 処理 交流粗面化処理は、酸性水溶液中で交流を用いて電気化
学的な粗面化を行ない、ハニカムピットを生成する。こ
のハニカムピットにより、汚れ性能、耐刷性能を向上さ
せることができる。
【0030】酸性水溶液は、通常の交流を用いた電気化
学的な粗面化処理に用いるものを使用でき、例えば、塩
酸、硝酸、を主体とする水溶液がある。これらの中で
は、硝酸を主体とする水溶液が好ましい。硝酸を主体と
する水溶液の場合、硝酸アルミニウム、硝酸ナトリウ
ム、硝酸アンモニウム等の硝酸イオンを有する硝酸化合
物を用いることができる。また、アルミニウム塩、アン
モニウム塩の1以上を1〜150g/Lの量で混合する
ことが好ましい。なお、アンモニウムイオンは硝酸水溶
液中で電解処理することによっても、自然発生的に増加
していく。
【0031】また、酸性水溶液中には、鉄、銅、マンガ
ン、ニッケル、チタン、マグネシウム、シリカ等のアル
ミニウム合金中に含まれる金属を溶解していてもよい。
さらに、アンモニウムイオン、硝酸イオン等を添加して
もよい。酸性水溶液の濃度は、1.0g/L〜飽和限界
の間が好ましく、5〜100g/Lの間がより好まし
い。濃度が1.0g未満であると、液の導電性が悪くな
り、電解電圧が上昇する。濃度が100g/Lより多く
なると設備の耐蝕性に問題が生じる。また、酸性水溶液
の温度は30〜55℃が好ましく、40〜50℃がより
好ましい。温度が30℃未満であると、液の導電性が悪
くなり、電解電圧が上昇す。温度が55℃を越えると、
設備の耐蝕性に問題が生ずる。
【0032】本発明の電気化学的な粗面化に用いる交流
の1例である台形波は、(図1)に示したものをいう。
電流が0〜ピークに達するまでの時間(TP)は0.5
〜2msecが好ましい。0.5msecよりも小さい
とアルミニウム板の進行方向と垂直に発生するチャタマ
ークという処理ムラが発生しやすい。TPが2msec
よりも大きいと電気化学的な粗面化に用いる電解液中の
アンモニウムイオンなどに代表される硝酸液中での電解
処理で、自然発生的に増加する微量成分の影響を受けや
すくなり、均一な砂目立てがおこなわれにくくなる。そ
の結果、汚れ性能が低下する傾向にある。台形波交流の
DUTY比は1:2から2:1のものが使用可能である
が、特開平5−195300号公報に記載のようにアル
ミニウムにコンダクタロールを用いない間接給電方式に
おいてはDUTY比1:1のものが好ましい。台形波交
流の周波数は50〜70Hzが好ましい。50Hzより
も低いと主極のカーボン電極が溶解しやすくなり、70
Hzよりも大きいと電源回路上のインダクタンス成分の
影響を受けやすくなり、電源コストが高くなる。この工
程は、特開平1−141094号公報に記載されている
ような直流を用いた電気化学的粗面化処理としてもよ
い。
【0033】本発明において交流を用いた電気化学的な
粗面化をおこなう際の好ましいラジアル型の装置を図3
に示す。図3において、11はアルミニウム板であり、
12はアルミニウム板を支えるラジアルドラムローラで
ある。アルミニウム板はカーボン製の主極13a、13
bおよびフェライトまたは白金等の主極であるカーボン
の溶解を防止するために設けられる補助陽極18とクリ
アランスを一定に保って走行している。クリアランスは
通常3〜50mm程度が適当である。主電極と補助陽極
の処理長さの比、主極13aと13bの長さの比は求め
る電解条件によって異なる。主極13aと13bの処理
長さの比は1:2から2:1の範囲から選択できるが、
できるだけ1:1となるようにすることが好ましい。主
極13aまたは13bと補助陽極18の処理長さの比は
1:1から1:0.1であることが好ましい。また、チ
ャタマークと呼ばれるアルミニウム板の進行方向と垂直
に発生する横縞状の処理ムラを抑えるため、特公昭63
−16000号公報に記載のように低電流密度処理をお
こなう図4に示すソフトスタートゾーンを13a、13
bの電極の先頭に設けることが好ましい。主極13はラ
ジアルドラムローラ12に沿ってRをつけることが難し
いので特開平5−195300号公報に記載のようにイ
ンシュレータと呼ばれる厚さ1〜5mmの絶縁体を挟ん
で並べることが通例である。
【0034】補助陽極に流す電流は19の整流素子また
はスイッチング素子により電源から任意の電流値となる
ように制御されて分流する。19の整流素子としてはサ
イリスタ19a,19bが好ましく、点弧角で補助陽極
18に流れる電流を制御することができる。補助陽極に
電流を分流することで主極のカーボン電極の溶解を抑
え、電気化学的な粗面化工程での粗面化形状をコントロ
ールすることができる。カーボン電極に流れる電流と、
補助陽極に流れる電流の電流の比は0.95:0.05
乃至0.7:0.3であることが好ましい。
【0035】液流は、アルミニウム板の進行とパラレル
でもカウンターでもよいが、カウンターのほうが、処理
ムラの発生は少ない。電解処理液14は電解液供給口1
5内にはいり、ディストリビュータを経てラジアルドラ
ムローラ12の幅方向全体に均一に分布するようキャビ
ティー内にはいり、スリット16より電解液通路17の
中に噴出される。図3の電解装置を図4のように2つ以
上並べて使用してもよい。
【0036】本発明の平版印刷版用アルミニウム支持体
の製造方法における、親水化処理、化学的なエッチング
処理、デスマット処理および水洗処理に用いる装置は、
浸漬でも、例えば図5に示すようなスプレーでもよい。
本発明の平版印刷版用アルミニウム支持体の製造方法に
おける、電気化学的な粗面化処理槽、親水化処理槽、化
学的なエッチング処理槽、デスマット処理槽および水洗
処理槽を通過したアルミニウム板はニップロールによる
液切りをおこなうことにより、アルミニウム板の幅方向
で均一な処理を行うことが出来る。
【0037】(i)第3エッチング処理 第3エッチング処理は、アルミニウム板表面に生成した
スマット成分を除去し、ブラシ汚れ、地汚れ性能を向上
させるためのものである。酸性水溶液としては、弗酸、
弗化ジルコン酸、燐酸、硫酸、塩酸、硝酸などの水溶
液、アルカリ水溶液としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、第3燐酸ナトリウム、アルミン酸ナトリウ
ム、硅酸ナトリウム、炭酸ナトリウムなどのアルカリ水
溶液が用いられる。これらの酸またはアルカリ水溶液
は、それぞれ一種または二種以上を混合して使用するこ
とができる。エッチング量は、0.02〜3g/m2
好ましく、0.1〜1.5g/m2 がより好ましい。上
記エッチング量を0.02〜3g/m2 の範囲にするに
は、酸またはアルカリの濃度を0.05〜40重量%、
液温を40℃から100℃、処理時間を5〜300秒間
の範囲において行なう。この第3エッチング処理を行な
った後には、特開平3−104694号公報に記載され
ているような、平均直径0.5〜2μmのハニカムピッ
トの内部に0.1μm以下の凹凸が形成されている。ま
た、中性塩水溶液中でアルミニウム板を陰極にして直流
電圧を加え電気化学的に軽度なエッチング処理を併用し
てもよい。
【0038】(j)第3デスマット処理 アルミニウム板表面に軽度なエッチングを行なった場
合、その表面に不溶解物すなわちスマットが生成する。
このスマットは、燐酸、硫酸、硝酸、クロム酸及びこれ
らの混合物で洗浄することにより除去することができ
る。第3デスマット処理の条件は、第1デスマット処理
に記した条件から選ぶことができる。とくに硫酸を主体
とする水溶液を用い、液温50〜70℃で処理すること
が好ましい。
【0039】(k)陽極酸化処理 さらに表面の保水性や耐摩耗性を高めるために陽極酸化
処理が施される。アルミニウム板の陽極酸化処理に用い
られる電解質としては多孔質酸化皮膜を形成するものな
らば、いかなるものでも使用することができ、一般には
硫酸、リン酸、シュウ酸、クロム酸あるいはそれらの混
酸が用いられる。それらの電解質の濃度は電解質の種類
によって適宜決められる。陽極酸化の処理条件は用いる
電解質により種々変わるので一概に特定し得ないが、一
般的には電解質の濃度が1〜80重量%溶液、液温は5
〜70℃、電流密度1〜60A/dm2 、電圧1〜10
0V、電解時間10秒〜5分の範囲にあれば適当であ
る。
【0040】硫酸法は通常直流電流で処理が行なわれる
が、交流を用いることも可能である。硫酸の濃度は5〜
30重量%で使用され、20〜60℃の温度範囲で5〜
250秒間電解処理される。この電解液には、アルミニ
ウムイオンが含まれている方が好ましい。さらにこのと
きの電流密度は1〜20A/dm2 が好ましい。リン酸
法の場合には、5〜50重量%の濃度、30〜60℃の
温度で、10〜300秒間、1〜15A/dm2 の電流
密度で処理される。陽極酸化皮膜の量は1.0g/m2
以上が好適であるが、より好ましくは2.0〜6.0g
/m2 の範囲である。陽極酸化皮膜が1.0g/m2
り少ないと耐刷性が不十分であったり、平版印刷版の非
画像部に傷が付易くなって、印刷時に傷の部分にインキ
が付着するいわゆる「傷汚れ」が生じ易くなる。
【0041】(l)親水化処理 陽極酸化処理を施された後、アルミニウム表面は必要に
より親水化処理が施される。本発明に使用される親水化
処理としては、米国特許第2,714,066号、第
3,181,461号、 第3,280,734号および
第3,902,734号各明細書に開示されているよう
なアルカリ金属シリケート(例えば珪酸ナトリウム水溶
液)法がある。この方法に於いては、支持体が珪酸ナト
リウム水溶液中で浸漬処理されるか、または電解処理さ
れる。他に、特公昭36−22063号公報に開示され
ている弗化ジルコン酸カリウムおよび米国特許第3,2
76,868号、第4,153,461号および第4,
689,272号各明細書に開示されているようなポリ
ビニルホスホン酸で処理する方法などが用いられる。ま
た、電気化学的粗面化処理及び陽極酸化後、封孔処理を
施したものも好ましい。かかる封孔処理は熱水及び無機
塩または有機塩を含む熱水溶液への浸漬ならびに水蒸気
浴などによって行なわれる。上記の(a)〜(l)で記
載した各処理の詳細については、公知の条件を適宜採用
することが出来る。本出願人の出願である特開平9−1
09570号公報、その他の本明細書に挙げた文献は、
引用して本明細書の内容とする。
【0042】以上の処理により得られる本発明のアルミ
ニウム支持体は、以下の表面特性を有する。 表面粗さRa(JIS B0601−1994)が
0.3〜0.5μmの範囲で、好ましくは、0.35〜
0.45μmである。表面粗さがこの範囲であると、水
を絞った時の網点が絡み難くなり、非画像部の局所的な
残膜がなくなる効果がある。 十点平均表面粗さRz(JIS B0601−19
94)が3.0〜6.0μm、好ましくは3.5〜5.
0μmである。十点平均表面粗さがこの範囲であると、
水を絞った時の網点が絡み難くなり、非画像部の局所的
な残膜がなくなる効果がある。 粗さ曲線の山個数Pcが設定値0.3−0.3μm
においての山個数が1mmあたり15個以上、好ましく
は20個以上である。山個数Pcが、この範囲である
と、版上の湿し水調整がし易い効果がある。ここでRa
は、表面粗さを表す算術平均粗さをいう。算術平均粗さ
はJISB0601−1994に規定されている。な
お、カットオフ値0.8mm、評価長さ4mmとした。
【0043】Rzは、十点平均粗さをいう。これは、粗
さ曲線から縦倍率の方向に測定した最高から5番目まで
の山頂の標高の平均値と最深から5番目までの谷底の標
高の平均値との差の値をマイクロメートル(μm)で表
したものをいい、JIS B0601−1994に規定
されている。なお、カットオフ、評価長さは、Raと同
様である。
【0044】Pcは、粗さ曲線の山の個数であり、粗さ
曲線の中心線から、正負、両方向に一定の基準レベル
(0.3μm)を設け、負の基準レベル(−0.3μ
m)を越えたあと、正の基準レベル(0.3μm)を越
えたとき、1カウントする。このカウントを測定長さ
(6mm)に達するまで繰り返し、数えた個数を1mm
当たりの個数で、表示したものをいう。より好ましく
は、JISに規定の85度光沢度が30以下である。 さ
らには30〜15であるのが好ましい。この範囲である
と、印刷時の水量微調整がしやすい。
【0045】(m)感光層 このようにして得られた平版印刷版用支持体の上には、
従来より知られている感光層を設けて、感光性平版印刷
版を得ることができ、これを製版処理して得た平版印刷
版は、優れた性能を有している。この感光層中に用いら
れる感光性物質は、特に限定されるものではなく、通
常、感光性平版印刷版に用いられている。例えば特開平
6−135175号公報に記載のような各種のものを使
用することができる。アルミニウム板は感光層を塗布す
る前に必要に応じて有機下塗層(中間層)が設けられ
る。この下塗層に用いられる有機下塗層としては従来よ
り知られているものを用いることができ、例えば、特開
平6−135175号公報に記載のものを用いることが
できる。感光層はネガ型でもポジ型でもよい。また、感
熱層を設けて、感熱性平版印刷版を得ることもできる。
感熱層はネガ型でもポジ型でもよい。
【0046】上記のようにして設けられた感光層の表面
には、真空焼き枠を用いた密着露光の際の真空引きの時
間を短縮し、且つ焼きボケを防ぐため、マット層が設け
られてもよい。具体的には、特開昭50−125805
号、特公昭57−6582号、同61−28986号の
各公報に記載されているようなマット層を設ける方法、
特公昭62−62337号公報に記載されているような
固体粉末を熱融着させる方法などが挙げられる。
【0047】
【実施例】以下の実施例は、本発明の1例を示すもので
あり、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、実施例、比較例とも得られたアルミニウム支
持体の表面に下記の工程で中間層、感光層およびマット
層を形成した。中間層は、下記組成の下塗り液を塗布し
80℃、30秒間乾燥した。乾燥後の被覆量は30mg/
2 であった。 下塗り液:アミノエチルホスホン酸0.10gフェニル
ホスホン酸0.15gβ−アラニン0.10gメタノー
ル40g純水60g。 次にこの上に下記の感光液を塗布し、110℃で1分間
乾燥して平版印刷版を得た。
【0048】〔感光液〕1,2−ジアゾナフトキノン−
5−スルホニルクロリドとピロガロール−アセトン樹脂
とのエステル化物(米国特許第3,635,709号明
細書の実施例1に記載されているもの)0.45gクレ
ゾール−ホルムアルデヒドノボラック樹脂(メタ,パラ
比;6対4、重量平均分子量3,000、数平均分子量
1,100、未反応のクレゾールを0.7%含有)1.
1gm−クレゾール−ホルムアルデヒドノボラック樹脂
(重量平均分子量1,700、数平均分子量600、未
反応のクレゾールを1%含有)0.3gポリ〔N−(P
−アミノスルホニルフェニル)アクリルアミド−コ−ノ
ルマルブチルアクリレート−コ−ジエチレングリコール
モノメチルエーテルメタクリレート〕(特願平3−31
1241号に記載されているもので、各モノマーのモル
比は順に40:40:20、重量平均分子量40,000、数
平均分子量20,000)0.2g
【0049】P−ノルマルオクチルフェノール−ホルム
アルデヒド樹脂(米国特許第4,123,279号明細
書に記載されているもの)0.02gナフトキノン−
1,2−ジアジド−4−スルホン酸クロライド0.01
gテトラヒドロ無水フタル酸0.1g安息香酸0.02
g4−〔p−N,N−ビス(エトキシカルボニルメチ
ル)アミノフェニル〕−2,6−ビス(トリクロロメチ
ル)−S−トリアジン0.01g4−〔P−N−(P−
ヒドロキシベンゾイル)アミノフェニル〕 −2,6−ビス(トリクロロメチル)−S−トリアジン
0.02g2−トリクロロメチル−5−(4−ヒドロキ
シスチリル)−1,3,4−オキサジアゾール0.01
gビクトリアピュアブルーBOHの対アニオンを1−ナ
フタレンスルホン酸にした染料0.02g
【0050】モディパーF−200(日本油脂(株)製
フッ素系界面活性剤、30重量%のメチルエチルケトン
とメチルイソブチルケトン混合溶剤溶液)0.06gメ
ガファックF177(大日本インキ化学工業(株)製フ
ッ素系界面活性剤、20重量%のメチルイソブチルケト
ン溶液)0.02gメチルエチルケトン15g1−メト
キシ−2−プロパノール10g
【0051】この様にして塗布された感光層の上に特開
昭61−28986号公報実施例1に記載の方法にもと
ずいて、(メチルメタクリレート/エチルアクリレート
/アクリル酸ソーダ=68/20/12)の共重合体水
溶液を静電スプレーすることによりマット層を設けた。
このようにして作られた感光性平版印刷版を、真空焼き
枠中で、透明ポジテイブフィルムを通して1mの距離か
ら3kwのメタルハライドランプにより、50秒間露光
を行なった後、富士写真フイルム(株)製DP−4
(1:8)を現像液とし、リンス液として富士写真フイ
ルム(株)製FP2−W(1:7)を仕込んだ富士写真
フイルム(株)製自動現像機スタブロン900Vに通し
て処理した。この平版印刷版を1日放置後、印刷評価し
た。印刷機はハイデルベルグ社製SOR−Mを、湿し水
は富士写真フイルム(株)製EU−3(1:100)と
イソプロピルアルコール(10:100)を、インキは
大日本インキ化学工業(株)製トランスG−N墨を用い
た。
【0052】実施例1 (a)厚さ0.3mmの幅1030mmのJIS A
3005アルミニウム板、アスペクト比(圧延方向を横
切った方向のその長さの、圧延方向の幅に対する比)
1.1を用いて連続的に処理を行なった。 (b)比重1.12の硅砂と水の懸濁液を研磨スラリー
液としてアルミニウム板の表面に供給しながら、回転す
るローラー状ナイロンブラシにより機械的な粗面化を行
なった。ナイロンブラシの材質は6・10ナイロンを使
用し、毛長50mm、毛の直径は0.295mmであっ
た。ナイロンブラシはφ300mmのステンレス製の筒
に穴をあけて密になるように植毛した。回転ブラシは3
本使用した。ブラシ下部の2本の支持ローラー(φ20
0mm)の距離は300mmであった。ブラシローラは
ブラシを回転させる駆動モータの負荷が、ブラシローラ
をアルミニウム板に押さえつける前の負荷に対して7k
wプラスになるまで押さえつけた。ブラシの回転方向は
アルミニウム板の移動方向と同じであった。 (c)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度26wt%、ア
ルミニウムイオン濃度6.5wt%、液温75℃でスプ
レーによるエッチング処理を行ない、アルミニウム板を
5g/m2 溶解し、圧延油や自然酸化皮膜を除去した。
その後スプレーによる水洗を行なった。 (d)液温30℃の酸濃度1wt%水溶液(アルミニ
ウムイオンを0.5wt%含む)で、スプレーによるデ
スマット処理を行ない、その後スプレーで水洗した。前
記デスマットに用いた硝酸を主体とする水溶液は、硝酸
水溶液中で交流を用いて電気化学的な粗面化を行なう工
程の廃液を用いた。 (e)直流電圧を用いて連続的に電気化学的な粗面化処
理を行なった。このときの電解液は、硝酸1wt%水溶
液(アルミニウムイオン0.5wt%、アンモニウムイ
オン0.007wt%含む)、液温50℃であった。ア
ノードにはフェライト、カソードにはチタンを用いた。
電解にはリップル率20%以下の直流電圧を用いた。電
流密度は80A/dm2 、電気量は200C/dm2
あった。陰極と陽極は1対であった。その後、スプレー
による水洗を行なった。 (f)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度26wt%、ア
ルミニウムイオン濃度6.5wt%でスプレーによるエ
ッチング処理を行ない、アルミニウム板を溶解し、前段
の塩酸を主体とする水溶液中で交流を用いて電気化学的
な粗面化を行なったときに生成した水酸化アルミニウム
を主体とするスマット成分の除去と、アルミニウム板を
5.0g/m2 溶解する軽度のエッチングを行なった。
その後スプレーで水洗した。 (g)液温30℃の硝酸濃度1wt%水溶液(アルミニ
ウムイオンを0.5wt%、アンモニウムイオン0.0
07wt%含む)で、スプレーによるデスマット処理を
行ない、その後スプレーによる水洗を行なった。前記デ
スマットに用いた硝酸を主体とする水溶液は、交流を用
いて電気化学的な粗面化を行なう工程の廃液を用いた。 (h)交流電圧を用いて連続的に電気化学的な粗面化処
理を行なった。このときの電解液は、硝酸1wt%水溶
液(アルミニウムイオン0.5wt%、アンモニウムイ
オン0.007wt%含む)、液温50℃であった。交
流電源波形は電流値がゼロからピークに達するまでの時
間TPが1msec、DUTY比1:1、台形の矩形波
交流を用いて、カーボン電極を対極として電気化学的な
粗面化処理を行なった。補助アノードにはフェライトを
用いた。電流密度は電流のピーク値で60A/dm2
電気量はアルミニウム板が陽極時の電気量の総和で24
0C/dm2 であった。補助陽極には電源から流れる電
流の5%を分流させた。その後、スプレーによる水洗を
行なった。 (i)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度5wt%、アル
ミニウムイオン濃度0.5wt%でスプレーによるエッ
チング処理を行ない、アルミニウム板を0.1g/m2
溶解し、前段の交流を用いて電気化学的な粗面化を行な
ったときに生成した水酸化アルミニウムを主体とするス
マット成分の除去と、生成したピットのエッジ部分を溶
解し、エッジ部分を滑らかにした。その後スプレーで水
洗した。 (j)液温60℃の硫酸濃度25wt%水溶液(アルミ
ニウムイオンを0.5wt%含む)で、スプレーによる
デスマット処理を行ない、その後スプレーによる水洗を
行なった。 (k)液温35℃の硫酸濃度15wt%水溶液(アルミ
ニウムイオンを0.5wt%含む)で、直流電圧を用
い、電流密度2A/dm2 で陽極酸化皮膜量が1.8g
/m2 になるように陽極酸化処理を行なった。 (l)各処理および水洗の後にはニップローラで液切り
を行なった。処理されたアルミニウムのアルミニウム板
に中間層および感光層を塗布、乾燥し、乾燥膜厚2.0
g/m2 のポジ型PS版を作成した。結果は表1に示
す。
【0053】実施例2 (a)厚さ0.3mmの幅1030mmのJIS A
3005アルミニウム板、アスペクト比1.3を用いて
連続的に処理を行なった。 (b)比重1.12の硅砂と水の懸濁液を研磨スラリー
液としてアルミニウム板の表面に供給しながら、回転す
るローラー状ナイロンブラシにより機械的な粗面化を行
なった。ナイロンブラシの材質は6・10ナイロンを使
用し、毛長50mm、毛の直径は0.48mmであっ
た。ナイロンブラシはφ300mmのステンレス製の筒
に穴をあけて密になるように植毛した。回転ブラシは3
本使用した。ブラシ下部の2本の支持ローラー(φ20
0mm)の距離は300mmであった。ブラシローラは
ブラシを回転させる駆動モータの負荷が、ブラシローラ
をアルミニウム板に押さえつける前の負荷に対して7k
wプラスになるまで押さえつけた。ブラシの回転方向は
アルミニウム板の移動方向と同じであった。 (c)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度26wt%、ア
ルミニウムイオン濃度6.5wt%、液温75℃でスプ
レーによるエッチング処理を行ない、アルミニウム板を
5g/m2 溶解し、圧延油や自然酸化皮膜を除去した。
その後スプレーによる水洗を行なった。 (d)液温30℃の塩酸濃度1wt%水溶液(アルミニ
ウムイオンを0.5wt%含む)で、スプレーによるデ
スマット処理を行ない、その後スプレーで水洗した。前
記デスマットに用いた塩酸を主体とする水溶液は、塩酸
水溶液中で交流を用いて電気化学的な粗面化を行なう工
程の廃液を用いた。 (e)交流電圧を用いて連続的に電気化学的な粗面化処
理を行なった。このときの電解液は、塩酸1wt%水溶
液(アルミニウムイオン0.5wt%含む)、液温35
℃であった。交流電源波形は電流値がゼロからピークに
達するまでの時間TPが1msec、DUTY比1:
1、台形の矩形波交流を用いて、カーボン電極を対極と
して電気化学的な粗面化処理を行なった。補助アノード
にはフェライトを用いた。電流密度は電流のピーク値で
25A/dm2 、電気量はアルミニウム板が陽極時の電
気量の総和で100C/dm2 であった。補助陽極には
電源から流れる電流の5%を分流させた。その後、スプ
レーによる水洗を行なった。 (f)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度26wt%、ア
ルミニウムイオン濃度6.5wt%でスプレーによるエ
ッチング処理を行ない、アルミニウム板を溶解し、前段
の塩酸を主体とする水溶液中で交流を用いて電気化学的
な粗面化を行なったときに生成した水酸化アルミニウム
を主体とするスマット成分の除去と、アルミニウム板を
0.3g/m2 溶解する軽度のエッチングを行なった。
その後スプレーで水洗した。 (g)液温30℃の硝酸濃度1wt%水溶液(アルミニ
ウムイオンを0.5wt%、アンモニウムイオン0.0
07wt%含む)で、スプレーによるデスマット処理を
行ない、その後スプレーによる水洗を行なった。前記デ
スマットに用いた硝酸を主体とする水溶液は、交流を用
いて電気化学的な粗面化を行なう工程の廃液を用いた。 (h)交流電圧を用いて連続的に電気化学的な粗面化処
理を行なった。このときの電解液は、硝酸1wt%水溶
液(アルミニウムイオン0.5wt%、アンモニウムイ
オン0.007wt%含む)、液温50℃であった。交
流電源波形は電流値がゼロからピークに達するまでの時
間TPが1msec、DUTY比1:1、台形の矩形波
交流を用いて、カーボン電極を対極として電気化学的な
粗面化処理を行なった。補助アノードにはフェライトを
用いた。電流密度は電流のピーク値で60A/dm2
電気量はアルミニウム板が陽極時の電気量の総和で24
0C/dm2 であった。補助陽極には電源から流れる電
流の5%を分流させた。その後、スプレーによる水洗を
行なった。 (i)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度5wt%、アル
ミニウムイオン濃度0.5wt%でスプレーによるエッ
チング処理を行ない、アルミニウム板を0.1g/m2
溶解し、前段の交流を用いて電気化学的な粗面化を行な
ったときに生成した水酸化アルミニウムを主体とするス
マット成分の除去と、生成したピットのエッジ部分を溶
解し、エッジ部分を滑らかにした。その後スプレーで水
洗した。 (j)液温60℃の硫酸濃度25wt%水溶液(アルミ
ニウムイオンを0.5wt%含む)で、スプレーによる
デスマット処理を行ない、その後スプレーによる水洗を
行なった。 (k)液温35℃の硫酸濃度15wt%水溶液(アルミ
ニウムイオンを0.5wt%含む)で、直流電圧を用
い、電流密度2A/dm2 で陽極酸化皮膜量が1.8g
/m2 になるように陽極酸化処理を行なった。 (l)各処理および水洗の後にはニップローラで液切り
を行なった。処理されたアルミニウムのアルミニウム板
に中間層および感光層を塗布、乾燥し、乾燥膜厚2.0
g/m2 のポジ型PS版を作成した。結果は表1に示
す。
【0054】実施例3 (a)厚さ0.3mmの幅1030mmのJIS A
1050アルミニウム板、アスペクト比1.1を用いて
連続的に処理を行なった。 (b)比重1.12の硅砂と水の懸濁液を研磨スラリー
液としてアルミニウム板の表面に供給しながら、回転す
るローラー状ナイロンブラシにより機械的な粗面化を行
なった。ナイロンブラシの材質は6・10ナイロンを使
用し、毛長50mm、毛の直径は0.295mmであっ
た。ナイロンブラシはφ300mmのステンレス製の筒
に穴をあけて密になるように植毛した。回転ブラシは3
本使用した。ブラシ下部の2本の支持ローラー(φ20
0mm)の距離は300mmであった。ブラシローラは
ブラシを回転させる駆動モータの負荷が、ブラシローラ
をアルミニウム板に押さえつける前の負荷に対して7k
wプラスになるまで押さえつけた。ブラシの回転方向は
アルミニウム板の移動方向と同じであった。 (c)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度26wt%、ア
ルミニウムイオン濃度6.5wt%、液温75℃でスプ
レーによるエッチング処理を行ない、アルミニウム板を
3g/m2 溶解し、ブラシとスラリー液で生成した凹凸
の尖った部分を溶解し、滑らかな、うねりをもつ表面と
した。その後スプレーによる水洗を行なった。 (d)液温30℃の硝酸濃度1wt%水溶液(アルミニ
ウムイオンを0.5wt%、アンモニウムイオン0.0
07wt%含む)で、スプレーによるデスマット処理を
行ない、その後スプレーで水洗した。前記デスマットに
用いた硝酸を主体とする水溶液は、硝酸水溶液中で交流
を用いて電気化学的な粗面化を行なう工程の廃液を用い
た。 (e)交流電圧を用いて連続的に電気化学的な粗面化処
理を行なった。このときの電解液は、硝酸1wt%水溶
液(アルミニウムイオン0.5wt%、アンモニウムイ
オン0.007wt%含む)、液温50℃であった。交
流電源波形は電流値がゼロからピークに達するまでの時
間TPが1msec、DUTY比1:1、台形の矩形波
交流を用いて、カーボン電極を対極として電気化学的な
粗面化処理を行なった。補助アノードにはフェライトを
用いた。電流密度は電流のピーク値で60A/dm2
電気量はアルミニウム板が陽極時の電気量の総和で10
0C/dm2 であった。補助陽極には電源から流れる電
流の5%を分流させた。その後、スプレーによる水洗を
行なった。 (f)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度5wt%、アル
ミニウムイオン濃度0.5wt%でスプレーによるエッ
チング処理を行ない、アルミニウム板を1.7g/m2
溶解し、前段の交流を用いて電気化学的な粗面化を行な
ったときに生成した水酸化アルミニウムを主体とするス
マット成分の除去と、生成したピットのエッジ部分を溶
解し、エッジ部分を滑らかにした。その後スプレーで水
洗した。 (g)液温60℃の硫酸濃度25wt%水溶液(アルミ
ニウムイオンを0.5wt%含む)で、スプレーによる
デスマット処理を行ない、その後スプレーによる水洗を
行なった。 (k)液温35℃の硫酸濃度15wt%水溶液(アルミ
ニウムイオンを0.5wt%含む)で、直流電圧を用
い、電流密度2A/dm2 で陽極酸化皮膜量が1.8g
/m2 になるように陽極酸化処理を行なった。 (l)各処理および水洗の後にはニップローラで液切り
を行なった。処理されたアルミニウムのアルミニウム板
に中間層および感光層を塗布、乾燥し、乾燥膜厚2.0
g/m2 のポジ型PS版を作成した。結果は表1に示
す。
【0055】実施例4 (a)厚さ0.3mmの幅1030mmのJIS A
1050アルミニウム板、アスペクト比1.1を用いて
連続的に処理を行なった。 (b)比重1.12の硅砂と水の懸濁液を研磨スラリー
液としてアルミニウム板の表面に供給しながら、回転す
るローラー状ナイロンブラシにより機械的な粗面化を行
なった。ナイロンブラシの材質は6・10ナイロンを使
用し、毛長50mm、毛の直径は0.48mmであっ
た。ナイロンブラシはφ300mmのステンレス製の筒
に穴をあけて密になるように植毛した。回転ブラシは3
本使用した。ブラシ下部の2本の支持ローラー(φ20
0mm)の距離は300mmであった。ブラシローラは
ブラシを回転させる駆動モータの負荷が、ブラシローラ
をアルミニウム板に押さえつける前の負荷に対して7k
wプラスになるまで押さえつけた。ブラシの回転方向は
アルミニウム板の移動方向と同じであった。 (c)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度26wt%、ア
ルミニウムイオン濃度6.5wt%、液温75℃でスプ
レーによるエッチング処理を行ない、アルミニウム板を
4g/m2 溶解し、ブラシとスラリー液で生成した凹凸
の尖った部分を溶解し、滑らかな、うねりをもつ表面と
した。その後スプレーによる水洗を行なった。 (d)液温30℃の硝酸濃度1wt%水溶液(アルミニ
ウムイオンを0.5wt%、アンモニウムイオン0.0
07wt%含む)で、スプレーによるデスマット処理を
行ない、その後スプレーで水洗した。前記デスマットに
用いた硝酸を主体とする水溶液は、硝酸水溶液中で交流
を用いて電気化学的な粗面化を行なう工程の廃液を用い
た。 (e)交流電圧を用いて連続的に電気化学的な粗面化処
理を行なった。このときの電解液は、硝酸1wt%水溶
液(アルミニウムイオン0.5wt%、アンモニウムイ
オン0.007wt%含む)、液温50℃であった。交
流電源波形は電流値がゼロからピークに達するまでの時
間TPが1msec、DUTY比1:1、台形の矩形波
交流を用いて、カーボン電極を対極として電気化学的な
粗面化処理を行なった。補助アノードにはフェライトを
用いた。電流密度は電流のピーク値で60A/dm2
電気量はアルミニウム板が陽極時の電気量の総和で16
0C/dm2 であった。補助陽極には電源から流れる電
流の5%を分流させた。その後、スプレーによる水洗を
行なった。 (f)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度5wt%、アル
ミニウムイオン濃度0.5wt%でスプレーによるエッ
チング処理を行ない、アルミニウム板を0.2g/m2
溶解し、前段の交流を用いて電気化学的な粗面化を行な
ったときに生成した水酸化アルミニウムを主体とするス
マット成分の除去と、生成したピットのエッジ部分を溶
解し、エッジ部分を滑らかにした。その後スプレーで水
洗した。 (g)液温60℃の硫酸濃度25wt%水溶液(アルミ
ニウムイオンを0.5wt%含む)で、スプレーによる
デスマット処理を行ない、その後スプレーによる水洗を
行なった。 (k)液温35℃の硫酸濃度15wt%水溶液(アルミ
ニウムイオンを0.5wt%含む)で、直流電圧を用
い、電流密度2A/dm2 で陽極酸化皮膜量が1.2g
/m2 になるように陽極酸化処理を行なった。 (l)各処理および水洗の後にはニップローラで液切り
を行なった。処理されたアルミニウムのアルミニウム板
に中間層および感光層を塗布、乾燥し、乾燥膜厚2.0
g/m2 のポジ型PS版を作成した。結果は表1に示
す。
【0056】実施例5 実施例1の(l)工程以外は実施例1と全く同様に処理
を行なった。このアルミニウム板に親水化処理する目的
で珪酸ソーダ2.5wt%、70℃の水溶液に14秒間
浸漬し、その後スプレーで水洗し、乾燥した。各処理お
よび水洗の後にはニップローラで液切りを行った。処理
されたアルミニウムのアルミニウム板に中間層及び感光
層を塗布、乾燥し、乾燥膜厚2.0g/m2 のネガ型P
S板を作成した。結果は表1に示す。
【0057】実施例6 実施例1の(k)工程以外は実施例1と全く同様に処理
を行なった。このアルミニウム板に中間層及び感熱型画
像形成層、酸素遮断層を塗布、乾燥し、乾燥膜厚2.0
g/m2 の光熱変換によってアルカリ可溶性が増すネガ
型PS板を作成した。結果は表1に示す。
【0058】実施例7 実施例1の(k)工程以外は実施例1と全く同様に処理
を行なった。このアルミニウム板に親水化処理する目的
で、珪酸ソーダ2.5wt%、70℃の水溶液に14秒
間浸漬し、その後スプレーで水洗し、乾燥した。このア
ルミニウム板に中間層及び感熱型画像形成層、酸素遮断
層を塗布、乾燥し、乾燥膜厚2.0g/m2 の光熱変換
によってアルカリ可溶性が増すポジ型PS板を作成し
た。結果は表1に示す。
【0059】比較例1 (a)厚さ0.3mmの幅1030mmのJIS A
1050アルミニウム板、アスペクト比1.1を用いて
連続的に処理を行なった。 (c)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度26wt%、ア
ルミニウムイオン濃度6.5wt%、液温75℃でスプ
レーによるエッチング処理を行ない、アルミニウム板を
5g/m2 溶解し、圧延油や自然酸化皮膜を除去した。
その後スプレーによる水洗を行なった。 (d)液温30℃の硝酸濃度1wt%水溶液(アルミニ
ウムイオンを0.5wt%、アンモニウムイオン0.0
07wt%含む)で、スプレーによるデスマット処理を
行ない、その後スプレーによる水洗を行なった。前記デ
スマットに用いた硝酸を主体とする水溶液は、交流を用
いて電気化学的な粗面化を行なう工程の廃液を用いた。 (e)交流電圧を用いて連続的に電気化学的な粗面化処
理を行なった。このときの電解液は、硝酸1wt%水溶
液(アルミニウムイオン0.5wt%、アンモニウムイ
オン0.007wt%含む)、液温50℃であった。交
流電源波形は電流値がゼロからピークに達するまでの時
間TPが1msec、DUTY比1:1、台形の矩形波
交流を用いて、カーボン電極を対極として電気化学的な
粗面化処理を行なった。補助アノードにはフェライトを
用いた。電流密度は電流のピーク値で60A/dm2
電気量はアルミニウム板が陽極時の電気量の総和で27
0C/dm2 であった。補助陽極には電源から流れる電
流の5%を分流させた。その後、スプレーによる水洗を
行なった。 (f)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度5wt%、アル
ミニウムイオン濃度0.5wt%でスプレーによるエッ
チング処理を行ない、アルミニウム板を0.2g/m2
溶解し、前段の交流を用いて電気化学的な粗面化を行な
ったときに生成した水酸化アルミニウムを主体とするス
マット成分の除去と、生成したピットのエッジ部分を溶
解し、エッジ部分を滑らかにした。その後スプレーで水
洗した。 (g)液温60℃の硫酸濃度25wt%水溶液(アルミ
ニウムイオンを0.5wt%含む)で、スプレーによる
デスマット処理を行ない、その後スプレーによる水洗を
行なった。 (k)液温35℃の硫酸濃度15wt%水溶液(アルミ
ニウムイオンを0.5wt%含む)で、直流電圧を用
い、電流密度2A/dm2 で陽極酸化皮膜量が2.7g
/m2 になるように陽極酸化処理を行なった。 (l)各処理および水洗の後にはニップローラで液切り
を行なった。処理されたアルミニウムのアルミニウム板
に中間層および感光層を塗布、乾燥し、乾燥膜厚2.0
g/m2 のポジ型PS版を作成した。結果は表1に示
す。
【0060】比較例2 (a)厚さ0.3mmの幅1030mmのJIS A
3005アルミニウム板、アスペクト比1.1を用いて
連続的に処理を行なった。 (c)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度26wt%、ア
ルミニウムイオン濃度6.5wt%、液温75℃でスプ
レーによるエッチング処理を行ない、アルミニウム板を
5g/m2 溶解し、圧延油や自然酸化皮膜を除去した。
その後スプレーによる水洗を行なった。 (d)液温30℃の硝酸濃度1wt%水溶液(アルミニ
ウムイオンを0.5wt%、アンモニウムイオン0.0
07wt%含む)で、スプレーによるデスマット処理を
行ない、その後スプレーによる水洗を行なった。前記デ
スマットに用いた硝酸を主体とする水溶液は、交流を用
いて電気化学的な粗面化を行なう工程の廃液を用いた。 (e)交流電圧を用いて連続的に電気化学的な粗面化処
理を行なった。このときの電解液は、硝酸1wt%水溶
液(アルミニウムイオン0.5wt%、アンモニウムイ
オン0.007wt%含む)、液温50℃であった。交
流電源波形は電流値がゼロからピークに達するまでの時
間TPが1msec、DUTY比1:1、台形の矩形波
交流を用いて、カーボン電極を対極として電気化学的な
粗面化処理を行なった。補助アノードにはフェライトを
用いた。電流密度は電流のピーク値で60A/dm2
電気量はアルミニウム板が陽極時の電気量の総和で30
0C/dm2 であった。補助陽極には電源から流れる電
流の5%を分流させた。その後、スプレーによる水洗を
行なった。 (f)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度5wt%、アル
ミニウムイオン濃度0.5wt%でスプレーによるエッ
チング処理を行ない、アルミニウム板を0.1g/m2
溶解し、前段の交流を用いて電気化学的な粗面化を行な
ったときに生成した水酸化アルミニウムを主体とするス
マット成分の除去と、生成したピットのエッジ部分を溶
解し、エッジ部分を滑らかにした。その後スプレーで水
洗した。 (g)液温60℃の硫酸濃度25wt%水溶液(アルミ
ニウムイオンを0.5wt%含む)で、スプレーによる
デスマット処理を行ない、その後スプレーによる水洗を
行なった。 (k)液温35℃の硫酸濃度15wt%水溶液(アルミ
ニウムイオンを0.5wt%含む)で、直流電圧を用
い、電流密度2A/dm2 で陽極酸化皮膜量が1.8g
/m2 になるように陽極酸化処理を行なった。 (l)各処理および水洗の後にはニップローラで液切り
を行なった。処理されたアルミニウムのアルミニウム板
に中間層および感光層を塗布、乾燥し、乾燥膜厚2.0
g/m2 のポジ型PS版を作成した。結果は表1に示
す。
【0061】比較例3 (a)厚さ0.3mmの幅1030mmのJIS A
3005アルミニウム板、アスペクト比1.1を用いて
連続的に処理を行なった。 (b)比重1.12の硅砂と水の懸濁液を研磨スラリー
液としてアルミニウム板の表面に供給しながら、回転す
るローラー状ナイロンブラシにより機械的な粗面化を行
なった。ナイロンブラシの材質は6・10ナイロンを使
用し、毛長50mm、毛の直径は0.295mmであっ
た。ナイロンブラシはφ300mmのステンレス製の筒
に穴をあけて密になるように植毛した。回転ブラシは3
本使用した。ブラシ下部の2本の支持ローラー(φ20
0mm)の距離は300mmであった。ブラシローラは
ブラシを回転させる駆動モータの負荷が、ブラシローラ
をアルミニウム板に押さえつける前の負荷に対して7k
wプラスになるまで押さえつけた。ブラシの回転方向は
アルミニウム板の移動方向と同じであった。 (c)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度26wt%、ア
ルミニウムイオン濃度6.5wt%、液温75℃でスプ
レーによるエッチング処理を行ない、アルミニウム板を
5g/m2 溶解し、圧延油や自然酸化皮膜を除去した。
その後スプレーによる水洗を行なった。 (d)液温30℃の塩酸濃度1wt%水溶液(アルミニ
ウムイオンを0.5wt%含む)で、スプレーによるデ
スマット処理を行ない、その後スプレーで水洗した。前
記デスマットに用いた塩酸を主体とする水溶液は、塩酸
水溶液中で交流を用いて電気化学的な粗面化を行なう工
程の廃液を用いた。 (e)交流電圧を用いて連続的に電気化学的な粗面化処
理を行なった。このときの電解液は、塩酸1wt%水溶
液(アルミニウムイオン0.5wt%含む)、液温35
℃であった。交流電源波形は電流値がゼロからピークに
達するまでの時間TPが1msec、DUTY比1:
1、台形の矩形波交流を用いて、カーボン電極を対極と
して電気化学的な粗面化処理を行なった。補助アノード
にはフェライトを用いた。電流密度は電流のピーク値で
25A/dm2 、電気量はアルミニウム板が陽極時の電
気量の総和で100C/dm2 であった。補助陽極には
電源から流れる電流の5%を分流させた。その後、スプ
レーによる水洗を行なった。 (f)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度26wt%、ア
ルミニウムイオン濃度6.5wt%でスプレーによるエ
ッチング処理を行ない、アルミニウム板を溶解し、前段
の塩酸を主体とする水溶液中で交流を用いて電気化学的
な粗面化を行なったときに生成した水酸化アルミニウム
を主体とするスマット成分の除去と、アルミニウム板を
0.3g/m2 溶解する軽度のエッチングを行なった。
その後スプレーで水洗した。 (g)液温30℃の硝酸濃度1wt%水溶液(アルミニ
ウムイオンを0.5wt%、アンモニウムイオン0.0
07wt%含む)で、スプレーによるデスマット処理を
行ない、その後スプレーによる水洗を行なった。前記デ
スマットに用いた硝酸を主体とする水溶液は、交流を用
いて電気化学的な粗面化を行なう工程の廃液を用いた。 (h)交流電圧を用いて連続的に電気化学的な粗面化処
理を行なった。このときの電解液は、硝酸1wt%水溶
液(アルミニウムイオン0.5wt%、アンモニウムイ
オン0.007wt%含む)、液温50℃であった。交
流電源波形は電流値がゼロからピークに達するまでの時
間TPが1msec、DUTY比1:1、台形の矩形波
交流を用いて、カーボン電極を対極として電気化学的な
粗面化処理を行なった。補助アノードにはフェライトを
用いた。電流密度は電流のピーク値で60A/dm2
電気量はアルミニウム板が陽極時の電気量の総和で24
0C/dm2 であった。補助陽極には電源から流れる電
流の5%を分流させた。その後、スプレーによる水洗を
行なった。 (i)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度5wt%、アル
ミニウムイオン濃度0.5wt%でスプレーによるエッ
チング処理を行ない、アルミニウム板を0.1g/m2
溶解し、前段の交流を用いて電気化学的な粗面化を行な
ったときに生成した水酸化アルミニウムを主体とするス
マット成分の除去と、生成したピットのエッジ部分を溶
解し、エッジ部分を滑らかにした。その後スプレーで水
洗した。 (j)液温60℃の硫酸濃度25wt%水溶液(アルミ
ニウムイオンを0.5wt%含む)で、スプレーによる
デスマット処理を行ない、その後スプレーによる水洗を
行なった。 (k)液温35℃の硫酸濃度15wt%水溶液(アルミ
ニウムイオンを0.5wt%含む)で、直流電圧を用
い、電流密度2A/dm2 で陽極酸化皮膜量が1.8g
/m2 になるように陽極酸化処理を行なった。 (l)各処理および水洗の後にはニップローラで液切り
を行なった。処理されたアルミニウムのアルミニウム板
に中間層および感光層を塗布、乾燥し、乾燥膜厚2.0
g/m2 のポジ型PS版を作成した。結果は表1に示
す。
【0062】比較例4 (a)厚さ0.3mmの幅1030mmのJIS A
3005アルミニウム板、アスペクト比1.3を用いて
連続的に処理を行なった。 (b)比重1.12の硅砂と水の懸濁液を研磨スラリー
液としてアルミニウム板の表面に供給しながら、回転す
るローラー状ナイロンブラシにより機械的な粗面化を行
なった。ナイロンブラシの材質は6・10ナイロンを使
用し、毛長50mm、毛の直径は0.48mmであっ
た。ナイロンブラシはφ300mmのステンレス製の筒
に穴をあけて密になるように植毛した。回転ブラシは3
本使用した。ブラシ下部の2本の支持ローラー(φ20
0mm)の距離は300mmであった。ブラシローラは
ブラシを回転させる駆動モータの負荷が、ブラシローラ
をアルミニウム板に押さえつける前の負荷に対して7k
wプラスになるまで押さえつけた。ブラシの回転方向は
アルミニウム板の移動方向と同じであった。 (c)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度26wt%、ア
ルミニウムイオン濃度6.5wt%、液温75℃でスプ
レーによるエッチング処理を行ない、アルミニウム板を
5g/m2 溶解し、圧延油や自然酸化皮膜を除去した。
その後スプレーによる水洗を行なった。 (d)液温30℃の塩酸濃度1wt%水溶液(アルミニ
ウムイオンを0.5wt%含む)で、スプレーによるデ
スマット処理を行ない、その後スプレーで水洗した。前
記デスマットに用いた塩酸を主体とする水溶液は、塩酸
水溶液中で交流を用いて電気化学的な粗面化を行なう工
程の廃液を用いた。 (e)交流電圧を用いて連続的に電気化学的な粗面化処
理を行なった。このときの電解液は、塩酸1wt%水溶
液(アルミニウムイオン0.5wt%含む)、液温35
℃であった。交流電源波形は電流値がゼロからピークに
達するまでの時間TPが1msec、DUTY比1:
1、台形の矩形波交流を用いて、カーボン電極を対極と
して電気化学的な粗面化処理を行なった。補助アノード
にはフェライトを用いた。電流密度は電流のピーク値で
25A/dm2 、電気量はアルミニウム板が陽極時の電
気量の総和で200C/dm2 であった。補助陽極には
電源から流れる電流の5%を分流させた。その後、スプ
レーによる水洗を行なった。 (f)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度26wt%、ア
ルミニウムイオン濃度6.5wt%でスプレーによるエ
ッチング処理を行ない、アルミニウム板を溶解し、前段
の塩酸を主体とする水溶液中で交流を用いて電気化学的
な粗面化を行なったときに生成した水酸化アルミニウム
を主体とするスマット成分の除去と、アルミニウム板を
0.3g/m2 溶解する軽度のエッチングを行なった。
その後スプレーで水洗した。 (g)液温30℃の硝酸濃度1wt%水溶液(アルミニ
ウムイオンを0.5wt%、アンモニウムイオン0.0
07wt%含む)で、スプレーによるデスマット処理を
行ない、その後スプレーによる水洗を行なった。前記デ
スマットに用いた硝酸を主体とする水溶液は、交流を用
いて電気化学的な粗面化を行なう工程の廃液を用いた。 (h)交流電圧を用いて連続的に電気化学的な粗面化処
理を行なった。このときの電解液は、硝酸1wt%水溶
液(アルミニウムイオン0.5wt%、アンモニウムイ
オン0.007wt%含む)、液温50℃であった。交
流電源波形は電流値がゼロからピークに達するまでの時
間TPが1msec、DUTY比1:1、台形の矩形波
交流を用いて、カーボン電極を対極として電気化学的な
粗面化処理を行なった。補助アノードにはフェライトを
用いた。電流密度は電流のピーク値で60A/dm2
電気量はアルミニウム板が陽極時の電気量の総和で24
0C/dm2 であった。補助陽極には電源から流れる電
流の5%を分流させた。その後、スプレーによる水洗を
行なった。 (i)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度5wt%、アル
ミニウムイオン濃度0.5wt%でスプレーによるエッ
チング処理を行ない、アルミニウム板を0.1g/m2
溶解し、前段の交流を用いて電気化学的な粗面化を行な
ったときに生成した水酸化アルミニウムを主体とするス
マット成分の除去と、生成したピットのエッジ部分を溶
解し、エッジ部分を滑らかにした。その後スプレーで水
洗した。 (j)液温60℃の硫酸濃度25wt%水溶液(アルミ
ニウムイオンを0.5wt%含む)で、スプレーによる
デスマット処理を行ない、その後スプレーによる水洗を
行なった。 (k)液温35℃の硫酸濃度15wt%水溶液(アルミ
ニウムイオンを0.5wt%含む)で、直流電圧を用
い、電流密度2A/dm2 で陽極酸化皮膜量が1.8g
/m2 になるように陽極酸化処理を行なった。 (l)各処理および水洗の後にはニップローラで液切り
を行なった。処理されたアルミニウムのアルミニウム板
に中間層および感光層を塗布、乾燥し、乾燥膜厚2.0
g/m2 のポジ型PS版を作成した。結果は表1に示
す。
【0063】比較例5 (a)厚さ0.3mmの幅1030mmのJIS A
1050アルミニウム板、アスペクト比1.1を用いて
連続的に処理を行なった。 (b)比重1.12の珪砂と水の懸濁液を研磨スラリー
液としてアルミニウム板の表面に供給しながら、回転す
るローラー状ナイロンブラシにより機械的な粗面化を行
なった。ナイロンブラシの材質は6・10ナイロンを使
用し、毛長50mm、毛の直径は0.295mmであっ
た。ナイロンブラシはφ300mmのステンレス製の筒
に穴をあけて密になるように植毛した。回転ブラシは3
本使用した。ブラシ下部の2本の支持ローラー(φ20
0mm)の距離は300mmであった。ブラシローラは
ブラシを回転させる駆動モータの負荷が、ブラシローラ
をアルミニウム板に押さえつける前の負荷に対して7k
wプラスになるまで押さえつけた。ブラシの回転方向は
アルミニウム板の移動方向と同じであった。 (c)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度26wt%、ア
ルミニウムイオン濃度6.5wt%、液温75℃でスプ
レーによるエッチング処理を行ない、アルミニウム板を
14g/m2 溶解し、ブラシとスラリー液で生成した凹
凸の尖った部分を溶解し、滑らかな、うねりをもつ表面
とした。その後スプレーによる水洗を行なった。 (d)液温30℃の硝酸濃度1wt%水溶液(アルミニ
ウムイオンを0.5wt%、アンモニウムイオン0.0
07wt%含む)で、スプレーによるデスマット処理を
行ない、その後スプレーで水洗した。前記デスマットに
用いた硝酸を主体とする水溶液は、硝酸水溶液中で交流
を用いて電気化学的な粗面化を行なう工程の廃液を用い
た。 (e)交流電圧を用いて連続的に電気化学的な粗面化処
理を行なった。このときの電解液は、硝酸1wt%水溶
液(アルミニウムイオン0.5wt%、アンモニウムイ
オン0.007wt%含む)、液温50℃であった。交
流電源波形は電流値がゼロからピークに達するまでの時
間TPが1msec、DUTY比1:1、台形の矩形波
交流を用いて、カーボン電極を対極として電気化学的な
粗面化処理を行なった。補助アノードにはフェライトを
用いた。電流密度は電流のピーク値で60A/dm2
電気量はアルミニウム板が陽極時の電気量の総和で23
0C/dm2 であった。補助陽極には電源から流れる電
流の5%を分流させた。その後、スプレーによる水洗を
行なった。 (f)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度5wt%、アル
ミニウムイオン濃度0.5wt%でスプレーによるエッ
チング処理を行ない、アルミニウム板を1.2g/m2
溶解し、前段の交流を用いて電気化学的な粗面化を行な
ったときに生成した水酸化アルミニウムを主体とするス
マット成分の除去と、生成したピットのエッジ部分を溶
解し、エッジ部分を滑らかにした。その後スプレーで水
洗した。 (g)液温60℃の硫酸濃度25wt%水溶液(アルミ
ニウムイオンを0.5wt%含む)で、スプレーによる
デスマット処理を行ない、その後スプレーによる水洗を
行なった。 (k)液温35℃の硫酸濃度15wt%水溶液(アルミ
ニウムイオンを0.5wt%含む)で、直流電圧を用
い、電流密度2A/dm2 で陽極酸化皮膜量が2.7g
/m2 になるように陽極酸化処理を行なった。 (l)各処理および水洗の後にはニップローラで液切り
を行なった。処理されたアルミニウムのアルミニウム板
に中間層および感光層を塗布、乾燥し、乾燥膜厚2.0
g/m2 のポジ型PS版を作成した。結果は表1に示
す。
【0064】比較例6 比較例5の(f)工程に代えて、(f)アルミニウム板
を苛性ソーダ濃度5wt%、アルミニウムイオン濃度
0.5wt%でスプレーによるエッチング処理を行な
い、アルミニウム板を0.05g/m2 溶解し、前段の
交流を用いて電気化学的な粗面化を行なったときに生成
した水酸化アルミニウムを主体とするスマット成分の除
去と、生成したピットのエッジ部分を溶解し、エッジ部
分を滑らかにした。その後スプレーで水洗した。この工
程以外は比較例5と全く同様に処理を行なった。各処理
および水洗の後にはニップローラで液切りを行った。処
理されたアルミニウムのアルミニウム板に中間層および
感光層を塗布、乾燥し、乾燥膜厚2.0g/m2 のポジ
型PS版を作成した。結果は表1に示す。
【0065】比較例7 (a)厚さ0.3mmの幅1030mmのJIS A
1050アルミニウム板、アスペクト比1.1を用いて
連続的に処理を行なった。 (b)比重1.12の硅砂と水の懸濁液を研磨スラリー
液としてアルミニウム板の表面に供給しながら、回転す
るローラー状ナイロンブラシにより機械的な粗面化を行
なった。ナイロンブラシの材質は6・10ナイロンを使
用し、毛長50mm、毛の直径は0.48mmであっ
た。ナイロンブラシはφ300mmのステンレス製の筒
に穴をあけて密になるように植毛した。回転ブラシは3
本使用した。ブラシ下部の2本の支持ローラー(φ20
0mm)の距離は300mmであった。ブラシローラは
ブラシを回転させる駆動モータの負荷が、ブラシローラ
をアルミニウム板に押さえつける前の負荷に対して7k
wプラスになるまで押さえつけた。ブラシの回転方向は
アルミニウム板の移動方向と同じであった。 (c)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度26wt%、ア
ルミニウムイオン濃度6.5wt%、液温75℃でスプ
レーによるエッチング処理を行ない、アルミニウム板を
8g/m2 溶解し、ブラシとスラリー液で生成した凹凸
の尖った部分を溶解し、滑らかな、うねりをもつ表面と
した。その後スプレーによる水洗を行なった。 (d)液温30℃の硝酸濃度1wt%水溶液(アルミニ
ウムイオンを0.5wt%、アンモニウムイオン0.0
07wt%含む)で、スプレーによるデスマット処理を
行ない、その後スプレーで水洗した。前記デスマットに
用いた硝酸を主体とする水溶液は、硝酸水溶液中で交流
を用いて電気化学的な粗面化を行なう工程の廃液を用い
た。 (e)交流電圧を用いて連続的に電気化学的な粗面化処
理を行なった。このときの電解液は、硝酸1wt%水溶
液(アルミニウムイオン0.5wt%、アンモニウムイ
オン0.007wt%含む)、液温50℃であった。交
流電源波形は電流値がゼロからピークに達するまでの時
間TPが1msec、DUTY比1:1、台形の矩形波
交流を用いて、カーボン電極を対極として電気化学的な
粗面化処理を行なった。補助アノードにはフェライトを
用いた。電流密度は電流のピーク値で60A/dm2
電気量はアルミニウム板が陽極時の電気量の総和で21
0C/dm2 であった。補助陽極には電源から流れる電
流の5%を分流させた。その後、スプレーによる水洗を
行なった。 (f)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度5wt%、アル
ミニウムイオン濃度0.5wt%でスプレーによるエッ
チング処理を行ない、アルミニウム板を1.0g/m2
溶解し、前段の交流を用いて電気化学的な粗面化を行な
ったときに生成した水酸化アルミニウムを主体とするス
マット成分の除去と、生成したピットのエッジ部分を溶
解し、エッジ部分を滑らかにした。その後スプレーで水
洗した。 (g)液温60℃の硫酸濃度25wt%水溶液(アルミ
ニウムイオンを0.5wt%含む)で、スプレーによる
デスマット処理を行ない、その後スプレーによる水洗を
行なった。 (k)液温35℃の硫酸濃度15wt%水溶液(アルミ
ニウムイオンを0.5wt%含む)で、直流電圧を用
い、電流密度2A/dm2 で陽極酸化皮膜量が2.4g
/m2 になるように陽極酸化処理を行なった。その後、
スプレーによる水洗を行なった。各処理および水洗の後
にはニップローラで液切りを行なった。表面物性値を測
定した結果は表1に示す。 (l)各処理および水洗の後にはニップローラで液切り
を行なった。処理されたアルミニウムのアルミニウム板
に中間層および感光層を塗布、乾燥し、乾燥膜厚2.0
g/m2 のポジ型PS版を作成した。結果は表1に示
す。
【0066】尚、表1において、各印刷版の非画像部の
表面粗さRa・十点平均表面粗さRz・粗さ山個数Pc
は表面粗さ計(東京精密 Surfcom(470570A)、
触針2μmR)にて測定し、85度光沢度については、
同様に各印刷版の非画像部の光沢度は光沢度計(スガ試
験機 UGV−4K)にて測定を行なった。
【0067】表1の評価方法は、以下の基準によった。 1)版上の湿し水調製のし易さ 印刷中に非画像部の光沢感を観察し、目視評価を行い3
段階で評価した。 A:優 光沢感の無い状態 B:良 ほとんど光沢感の無い状態 C: 不可 光沢感がある状態 2)水を絞ったときの網点の絡み難さ 印刷機で、5000枚から10000枚刷り込んだ後
に、湿し水の少ない条件で印刷し、印刷物上の網点のつ
ぶれ方を3段階で評価した。 A:優 網点がつぶれていない状態 B:良 網点がほとんどつぶれていない状態 C: 不可 網点がつぶれている状態 3)非画像部の局所的な残膜 現像後の版上で、非画像部の残膜の状態をルーペで目視
し、3段階で評価した。 A:優 残膜の無い状態 B:良 ほとんど残膜の無い状態 C: 不可 残膜がある状態
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】
【表3】
【0071】
【発明の効果】良好な印刷性能を有する平版印刷版用ア
ルミニウム支持体についてその表面特性を規定した結
果、良好な印刷性能を有する支持体を提供することが可
能であり、しかもその良好な支持体を的確に判断し生産
管理に結びつけ、品質の安定を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の交流を用いた電気化学的粗面化処理
に用いる台形波の1例を示す波形図である。
【図2】 本発明の機械粗面化処理に使用するブラシグ
レイニングの工程の概念を示す側面図である。
【図3】 本発明の交流粗面化処理に用いるラジアル型
セルの1例を示す側面図である。
【図4】 本発明の交流粗面化処理用ラジアル型セルを
2基直列配置した例を示す側面図である。
【図5】 化学的なエッチング処理、デスマット処理、
水洗処理をスプレー処理にて行なうための処理槽の概略
図である。
【図6】 本発明の直流粗面化処理におけるアノード及
びカソード電解処理セルの配置の1例を示す側面図であ
る。
【図7】 一つの槽にカソード電極とアノード電極を配
置した本発明の電解処理セル構造の1例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 アルミニウム板 2 ローラ状ブラシ 3 研磨スラリ液 4 ローラ状ブラシ 5 支持ローラ 6 支持ローラ 7 支持ローラ 8 支持ローラ 11 アルミニウム板 12 ラジアルドラムローラ 13a 主極 13b 主極 14 電解処理液 15 電解液供給口 16 スリット 17 電解液通路 18 補助陽極 19a サイリスタ 19b サイリスタ 20 交流電源 21 フェライト電極 22 導電性金属棒 23 ナット 24 液シール材料 25 導電性接着剤 26 ワッシャー 27 スプリングワッシャー 28 陰極 29 直流電源 30 陽極 31 パスロール 40 主電解槽 41 主電解槽 45 直流電源 50 補助陽極槽 51 補助陽極槽 60 処理槽 61 スプレー管 62 ニップローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25D 11/16 301 C25D 11/16 301 G03F 7/00 503 G03F 7/00 503 (72)発明者 上杉 彰男 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H096 AA07 CA03 2H114 AA04 AA10 AA11 AA14 AA23 BA01 BA10 DA04 EA02 EA05 EA09 FA01 FA06 GA05 GA06 GA08 GA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム支持体に、少なくとも、粗面
    化工程を2工程以上有し、かつ該粗面化工程の間にエッ
    チング工程もしくはデスマット工程を有する工程で処理
    した平版印刷版用アルミニウム支持体であって、 表面粗さRa(JIS B0601−1994)が
    0.3〜0.5μmの範囲で、 十点平均表面粗さRz(JIS B0601−19
    94)が3.0〜6.0μmの範囲で、 粗さ曲線の山個数Pcが設定値0.3−0.3μm
    においての山個数が1mmあたり15個以上、 であることを特徴とする平版印刷版用アルミニウム支持
    体。
  2. 【請求項2】JISに規定の85度光沢度が30以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の平版印刷版用アル
    ミニウム支持体。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のアルミニウム支
    持体表面に少なくとも一部を覆うアルミニウム酸化膜が
    存在する平版印刷版用アルミニウム支持体。
  4. 【請求項4】アルミニウム支持体に前記陽極酸化処理を
    施した後、さらに親水化処理を行う請求項1ないし3の
    いずれかに記載の平版印刷版用アルミニウム支持体。
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