JP2002001792A - コーティング用ゴムの逃がし機構、押出機及び裁断トレーン - Google Patents

コーティング用ゴムの逃がし機構、押出機及び裁断トレーン

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JP2002001792A JP2000183692A JP2000183692A JP2002001792A JP 2002001792 A JP2002001792 A JP 2002001792A JP 2000183692 A JP2000183692 A JP 2000183692A JP 2000183692 A JP2000183692 A JP 2000183692A JP 2002001792 A JP2002001792 A JP 2002001792A
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    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/38Textile inserts, e.g. cord or canvas layers, for tyres; Treatment of inserts prior to building the tyre
    • B29D2030/381Textile inserts, e.g. cord or canvas layers, for tyres; Treatment of inserts prior to building the tyre the inserts incorporating reinforcing parallel cords; manufacture thereof

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  • Tyre Moulding (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ゴムコーティング部材の搬送を停止した場合で
も、円滑な作業を行うことができるコーティング用ゴム
の逃がし機構、このコーティング用ゴムの逃がし機構を
備えた押出機、及びこの押出機を備えた裁断トレーンを
得る。 【解決手段】裁断トレーン10を構成する押出機18の
押出機ヘッド部18Bのダイ24にはコーティング用ゴ
ム(以下、単に「ゴム」という。)が供給される。ここ
で、裁断トレーン10を構成する装置にトラブルが発生
すると最終的にゴムコーティング部材26の押出機ヘッ
ド部18Bからの引出しが停止されるが、この場合でも
ダイ24にゴムが供給され続ける。ダイ24に供給され
たゴムはダイ24と連通する第2の貫通孔32から外部
に押出される。このため、ダイ24にゴムが滞留し加硫
することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリールから巻き
出したスチールコードまたはテキスタイルコード等にゴ
ムをコーティングしたゴムコーティング部材を順次裁断
し順次接合してタイヤ構成部材を製造するクリール直結
の裁断トレーンと、この裁断トレーンを構成する押出機
と、この押出機に設けられたコーティング用ゴムの逃が
し機構に関する。
【0002】
【従来の技術】クリール直結の裁断トレーンでは、押出
機を構成する押出機ヘッド部においてゴムコーティング
されたスチールコード(以下、「ゴムコーティング部
材」という。)は、下流側に設けられたカッタにより所
定の長さに裁断される。この裁断時にはカッタ側のライ
ンを停止させる必要があるため、押出機側とカッタ側の
ゴムコーティング部材の搬送速度の速度差を調整するた
めに押出機とカッタとの間にフェスツーンを設けてい
る。
【0003】ところで、例えばカッタの下流側に配置さ
れた裁断トレーンを構成する他の装置にトラブルが発生
すると、カッタ側にあるゴムコーティングア部材の搬送
を停止するとともに、押出機側にあるゴムコーティング
部材の搬送速度を減速させていた。そして、短時間で装
置のトラブルが解消すれば、押出機側にあるゴムコーテ
ィング部材の搬送速度を通常の速度に戻すことにより特
に問題がなかったが、装置のトラブルが長時間解消しな
いと、フェスツーンにおけるゴムコーティング部材が過
剰となり、押出機側のゴムコーティング部材の搬送を停
止させる必要があった。
【0004】ここで、通常のライン作動時において、押
出機を構成する押出機本体部は、押出機ヘッド部に対し
てコードをゴムコーティングするためのコーティング用
ゴムを供給しているが、上記のように押出機側のゴムコ
ーティング部材の搬送を停止させると、押出機本体部か
ら押出機ヘッド部へのコーティング用ゴムの供給を停止
させる必要があった。
【0005】一方、装置のトラブルが解消し、ゴムコー
ティング部材の搬送を開始させると、押出機本体部から
押出機ヘッド部へのコーティング用ゴムの供給も開始す
るが、ゴムコーティング部材の搬送の停止時に押出機ヘ
ッド部の内部に長時間残存しているコーティング用ゴム
は押出機成形部の熱により加硫するため、ゴムコーティ
ング部材の搬送を開始するまで、ヘッド内のゴムを外部
へと微量でも逃がす必要があった。そこで、従来では、
押出機成形部を分解し、押出機成形部の内部からコーテ
ィング用ゴムを取り除いていた。
【0006】しかしながら、装置のトラブルによりゴム
コーティング部材の搬送を停止させる度に、押出機成形
部へのコーティング用ゴムの供給を停止し、次のゴムコ
ーティング部材の搬送開始前に押出機ヘッド部内部のコ
ーティング用ゴムをいちいち取り出していたのでは、円
滑な作業を行うことができなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記事実を考慮し、ゴムコーティング部材の搬送を停止し
た場合でも、押出機本体部から押出機ヘッド部へのコー
ティング用ゴムの供給を維持すると共に、押出機ヘッド
部に供給したゴムコーティング部材を逃がし孔から押出
機ヘッド部の外部に逃がすことにより、円滑な作業を行
うことができるコーティング用ゴムの逃がし機構、この
コーティング用ゴムの逃がし機構を備えた押出機、及び
この押出機を備えた裁断トレーンを提供することを課題
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のコーテ
ィング用ゴムの逃がし機構では、コーティング部におい
てコードにコーティング用ゴムをコーティングしてゴム
コーティング部材を成形し、このゴムコーティング部材
が出口から外部に引き出される押出機に用いられるコー
ティング用ゴムの逃がし機構であって、コーティング部
には、出口とは別に押出機内部のコーティング用ゴムを
コーティング部の外部に導く逃がし孔が設けられたこと
を特徴とする。
【0009】次に、請求項1に記載のコーティング用ゴ
ムの逃がし機構の作用及び効果について説明する。
【0010】押出機のコーティング部において、コード
はコーティング用ゴムがコーティングされゴムコーティ
ング部材が形成される。このゴムコーティング部材は、
出口からコーティング部の外部に引き出される。
【0011】ここで、例えば裁断機側に設けられた装置
にトラブル等が発生すると、押出機から引き出されるゴ
ムコーティング部材の引出し速度が減速するが、上記装
置のトラブルが長時間解消しない場合には押出機からの
ゴムコーティング部材の引出しが停止される。
【0012】このとき、コーティング用ゴムが押出機の
コーティング部に供給され続けるが、コーティング部内
部のコーティング用ゴムを逃がし孔をとおしてコーティ
ング部外部に導くことができる。このため、コーティン
グ部内部にコーティング用ゴムが滞溜することがない。
【0013】一方、従来技術では、ゴムコーティング部
材の引出しを停止させた場合には押出機のコーティング
部へのコーティング用ゴムの供給を停止していたが、本
発明では、コーティング部内部にコーティング用ゴムが
滞溜し加硫することがない。このため、コーティング部
内部から加硫したコーティング用ゴムを取り出す必要が
なく、作業を円滑に進めることができる。
【0014】請求項2に記載のコーティング用ゴムの逃
がし機構では、逃がし孔の出口を開閉するシャッタを備
え、ゴムコーティング部材の引出し時においてシャッタ
は逃がし孔の出口を塞ぎ、ゴムコーティング部材の引出
しが停止すると、シャッタが開き逃がし孔の出口が開放
することを特徴とする。
【0015】次に、請求項2に記載のコーティング用ゴ
ムの逃がし機構の作用及び効果について説明する。
【0016】ゴムコーティング部材の引出し時において
はゴムコーティング部材が次々に成形されていくが、逃
がし孔を開放した状態にしておくと、コーティング部に
供給されたコーティング用ゴムは圧力が高い押出口より
も圧力が低い逃がし孔の方へ移動しようとする。
【0017】ここで、ゴムコーティング部材の引出し時
においては、シャッタが逃がし孔の出口を塞いでいるの
で、コーティング部に供給されたコーティング用ゴムの
逃がし孔への移動を防止できる。このため、押出機のコ
ーティング部に供給されたコーティング用ゴムの全部を
コーティングに用いることができる。
【0018】一方、ゴムコーティング部材の引出しを停
止させた場合には、このシャッタが開いて逃がし孔の出
口を開放するため、押出機のコーティング部に供給され
たコーティング用ゴムを外部に導くことができる。
【0019】請求項3に記載の押出機では、請求項1又
は2に記載のコーティング用ゴムの逃がし機構を備えた
押出機成形部と、押出機成形部のコーティング部にコー
ティング用ゴムを供給する押出機本体部と、で構成され
たことを特徴とする。
【0020】次に、請求項3に記載の押出機の作用及び
効果について説明する。
【0021】押出機は、請求項1又は2に記載のコーテ
ィング用ゴムの逃がし機構を備えた押出機成形部と、押
出機成形部のコーティング部にコーティング用ゴムを供
給する押出機本体部とで構成されているため、請求項1
及び請求項2に記載の作用効果と同様の作用効果を得る
ことができる。
【0022】請求項4に記載の裁断トレーンでは、請求
項3に記載の押出機と、押出機から引き出されたゴムコ
ーティング部材を所定の長さに裁断する裁断手段と、押
出機と前記裁断手段との間に設けられ、押出機から引き
出されて搬送されるゴムコーティング部材の搬送速度と
裁断手段における搬送速度との速度差を補正する補正手
段と、補正手段において、ゴムコーティング部材が所定
の長さに達したときに、押出機を構成する押出機成形部
のシャッタを作動し逃がし孔の出口を解放する制御手段
と、を含んで構成されたことを特徴とする。
【0023】次に、請求項4に記載の裁断トレーンの作
用及び効果について説明する。
【0024】押出機成形部のコーティング部において形
成されたゴムコーティング部材は、補正手段を介して裁
断手段に搬送される。ゴムコーティング部材は、この裁
断手段において所定の長さに裁断される。
【0025】ここで、制御手段により、補正手段におい
てゴムコーティング部材が所定の長さに達すると、押出
機を構成する押出機成形部のシャッタが自動的に移動
し、逃がし孔の出口を解放する。このため、作業者が手
動で行う必要がなく、作業を円滑に進めることができ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一実施形態に係るゴムコーティング部材の除去機構
について説明する。本発明の一実施形態に係るゴムコー
ティング部材の除去機構が適用される裁断トレーンの全
体の概略平面図を図1に示し、図1におけるII矢視図
を図2に示す。図1及び図2に示すように、裁断トレー
ン10は、クリールスタンド12を備えている。このク
リールスタンド12には、スチールコードSが巻回され
た複数のクリール14が配置されている。また、クリー
ルスタンド12のスチールコード搬送方向下流側には、
スチールコードSを配列させるためのコードガイド16
が設けられている。
【0027】また、コードガイド16のスチールコード
搬送方向下流側には、押出機18が設けられている。こ
こで、本発明の特徴である押出機18の構成について詳
細に説明する。
【0028】図1に示すように、押出機18は、コーテ
ィング用ゴムが貯溜される押出機本体部18Aと、スチ
ールコードSをゴムコーティングする押出機ヘッド部1
8B(押出機成形部)とで構成されている。
【0029】図3乃至図5に示すように、押出機ヘッド
部18B内部には、後壁W2に向かインサータ22が設
けられており、このインサータ22内部をスチールコー
ドSが貫通するようになっている。このインサータ22
の先端部にはスチールコードSをゴムコーティングする
ダイ24(コーティング部)が形成されている。このダ
イ24には、スチールコードSにコーティング用ゴムが
コーティングされたゴムコーティング部材26が通過す
る通過孔28が接続されており、この通過孔28の他端
は押出機ヘッド部18Bの前壁W1に到っている。な
お、押出機ヘッド部18Bには、図示しないヒータが設
けられており、ダイ24に供給されたコーティング用ゴ
ムの温度低下を防止している。
【0030】一方、押出機成形部18Bの左側壁WLに
は、押出機本体部18と接続する第1の貫通孔30が形
成されている。この第1の貫通孔30は、途中で2つの
貫通孔に別れており、上側の貫通孔30A(上孔30
A)が上記インサータ22の上方を横切り、下側の貫通
孔30B(下孔30B)が上記インサータ22の下方を
横切るように形成されている。
【0031】上孔30Aと下孔30Bとは、1つの第2
の貫通孔32となり、押出機ヘッド部18Bの右側壁W
Rまで貫通している。また、上孔30Aと下孔30Bに
は、ダイ24に到るゴム流孔34A、34Bがそれぞれ
形成されており、押出機本体部18Aから供給されたコ
ーティング用ゴムは、第1の貫通孔30、上孔30A、
下孔30B及び各ゴム流孔34A、34Bを通過して、
ダイ24に供給される。
【0032】なお、押出機ヘッド部18Bには圧力セン
サ36が取り付けられており、この圧力センサ36の検
出結果に基づいてダイ24内部の圧力が所定の圧力とな
るように制御されている。
【0033】また、押出機18の右側壁WRには、第2
の貫通孔32の開孔を開閉するシャッタ38が設けられ
ている。このシャッタ38はロッド40の先端部に取り
付けられており、ロッド40が油圧シリンダ42により
押し出されることによりシャッタ38が開孔を塞ぎ、ロ
ッド40が引き戻されることにより開孔が露出するよう
に構成されている。なお、ゴムコーティング部材26の
搬送時(通常時)においては、シャッタ38が開孔を塞
いでいる状態となっている。
【0034】また、図2に示すように、押出機18のゴ
ムコーティング部材搬送方向下流側には、3個の冷却ド
ラム44及び1個の第1の搬送ロール46(以下、適宜
「押出機18側の搬送ロール46」という。)が設けら
れている。ゴムコーティング部材26は、これらの冷却
ドラム44にそれぞれ架け渡されて、第1の搬送ロール
46により下流に搬送される。
【0035】また、冷却ドラム44のゴムコーティング
部材搬送方向下流側には、フェスツーン48が設けられ
ている。ここで、フェスツーン48の下側(図2中矢印
A方向)には、ゴムコーティング部材26を切断する後
述のギロチン式カッタ50(以下、適宜「カッタ50」
という。)を作動させる第1のセンサ52が設けられて
いる。また、第1のセンサ52の下側には、押出機18
側の第1の搬送ロール46の回転速度を減速させる第2
のセンサ54が設けられている。さらに、第2のセンサ
54の下側には、第1の搬送ロール46の回転を停止さ
せ、上記押出機18のシャッタ38を閉状態から開状態
にする第3のセンサ56が設けられている。この第3の
センサ56は制御部(図示省略)と接続されている。
【0036】なお、上記第1のセンサ52として周知の
センサが用いられ、例えば、発光素子52Aと受光素子
52Bとで構成され、発光素子52Aと受光素子52B
との間にゴムコーティング部材26が位置し、受光素子
52Bで受光される光Lが遮断されると、カッタ50が
作動するように構成されている。
【0037】また、第2のセンサ54及び第3のセンサ
56も、第1のセンサ52と同様に構成され、第2のセ
ンサ54の受光素子54Bで受光される光Lが遮断され
ると第1の搬送ロール46の回転速度を減速させ、さら
に、第3のセンサ56の受光素子56Bで受光される光
Lが遮断されると制御部により第1の搬送ロール46の
回転が停止され、押出機ヘッド部18Bのシャッタ38
を移動させて、第2の貫通孔32の出口を解放する。
【0038】また、フェスツーン48のゴムコーティン
グ部材搬送方向下流側には、第2の搬送ロール58(以
下、適宜「カッタ50側の搬送ロール58」という。)
及び長尺の搬送テーブル60が設けられている。これに
より、フェスツーン48を通過したゴムコーティング部
材26は、カッタ50側の搬送ロール58により搬送テ
ーブル60上に搬送される。
【0039】ここで、搬送テーブル60の上方(図2中
矢印A方向と反対側)には、CCDカメラ62が設けら
れている。このCCDカメラ62によりゴムコーティン
グ部材26の表面にスチールコードSが露出したゴムハ
ゲが検出される。すなわち、ゴムコーティング部材26
の表面を撮影した映像を画像処理して露出したスチール
コードSが判定される。
【0040】また、CCDカメラ62のゴムコーティン
グ部材搬送方向下流側には、厚み計64が設けられてい
る。この厚み計64は、支持棒66と、この支持棒66
の先端に回転可能に設けられたロール68とで構成され
ている。この厚み計64では、ロール68がゴムコーテ
ィング部材26の表面上を回転し、そのときの支持棒6
6の揺動角を計測することによりゴムコーティング部材
26のゴムゲージ(厚さ)変化が検出される。
【0041】上記搬送テーブル60は、ベルトコンベア
66に側方約30度の斜め方向から突き当たるようにし
て配設されており、搬送テーブル60の先端面はゴムコ
ーティング部材26の進行方向に対して約30度の角度
をなしてベルトコンベア66の上側ベルトの左側縁に幾
らかの間隙を有して平行に対向している。
【0042】また、搬送テーブル60の先端面とベルト
コンベア66の上側のコンベアベルトの左側縁との間の
間隙に上方からギロチン式カッタ50が降下してこの隙
間に架け渡されたゴムコーティング部材26を斜め約3
0度の角度で裁断する。
【0043】ベルトコンベア66は前後一対の回転ロー
ル68、70にコンベアベルト72が架渡されて構成さ
れており、一方の回転ロール70の回転軸に取り付けら
れたタイミングプーリ74とACサーボモータ76の駆
動軸に取り付けられたタイミングプーリ78との間には
タイミングベルト80が架渡されている。これにより、
ACサーボモータ76の駆動でタイミングベルト80を
介してコンベアベルト72を回動させることにより、コ
ンベアベルト72上の裁断されたゴムコーティング部材
26を移動させることができる。
【0044】搬送テーブル60とベルトコンベア66が
交差する箇所には、搬送テーブル60からベルトコンベ
ア66にゴムコーティング部材26を移す引出装置82
(図2では図示省略)が上方に架設されている。
【0045】この引出装置82は、長尺板状のバキュー
ムパッド(図示省略)が搬送テーブル60の上方とその
延長したコンベアベルト72の上方との間をゴムコーテ
ィング部材26の搬送方向に沿って往復自在に支持され
るとともに、上下に昇降可能に吊設されている。
【0046】次に、本発明のコーティング用ゴムの逃が
し機構の作用及び効果について説明する。
【0047】図1及び図3に示すように、クリールスタ
ンド12の複数のクリール14からそれぞれ巻き出され
るスチールコードSがコードガイド16により配列させ
られて押出機ヘッド部18Bに挿入される。押出機ヘッ
ド部18Bに挿入されたスチールコードSは、インサー
タ22内部を通過し、インサータ22の先端部からダイ
24に送り出される。
【0048】一方、図1に示すように、押出機本体部1
8Aからはコーティング用ゴムが押出機ヘッド部18B
に供給される。図4及び図5に示すように、押出機ヘッ
ド部18Bに供給されたコーティング用ゴムは第1の貫
通孔30を通過し上孔30A及び下孔30Bを通過す
る。上孔30A及び下孔30Bに進んだコーティング用
ゴムは、上孔30A及び下孔30Bからゴム流孔34
A、34Bを通過しダイ24に供給される。このとき、
第2の貫通孔32の出口はシャッタ38で塞がれてお
り、コーティング用ゴムが外部に流出することを防止し
ている。
【0049】インサータ22の先端部からダイ24に送
り出されたスチールコードSに、上孔30A及び下孔3
0Bを通って供給されたコーティング用ゴムがコーティ
ングされていく。なお、このコーティングは、圧力セン
サ36の検出結果に基づいてヘッド圧制御により行われ
る。コーティングされたスチールコードSは、帯状のゴ
ムコーティング部材26として、通過孔28を通過し、
押出機ヘッド部18Bの前壁W1から下流に押し出され
る。
【0050】次に、ゴムコーティング部材26は、冷却
ドラム44で冷却されてフェスツーン48を介して長尺
の搬送テーブル60上に掲置される。搬送テーブル60
上に載置されたゴムコーティング部材26は、CCDカ
メラ62及び厚み計64により、ゴムハゲの有無及びゴ
ムゲージ変化が検出される。
【0051】次に、ゴムコーティング部材26が搬送テ
ーブル60の先端部とベルトコンベア66の上側コンベ
アベルトの左側縁との間の間隙に架渡されると、カッタ
側の搬送ロール58と押出機側の搬送ロール46との間
に架渡されたゴムコーティング部材26が第1のセンサ
52の発光素子52Aと受光素子52Bとの間に位置す
るため、受光素子52Bで受光される光Lを遮断する。
これによりカッタ50が作動し、ゴムコーティング部材
26が斜め30度の角度で裁断されていく。
【0052】ここで、ゴムコーティング部材26をカッ
タ50で裁断しているときにはカッタ側の搬送ロール5
8は停止した状態である一方、押出機側の搬送ロール4
6は作動した状態となる。このため、2つの搬送ロール
58、46に架け渡されたゴムコーティング部材26が
さらに下側(図2中矢印A方向)に垂れ下がっていく。
【0053】このとき、ゴムコーティング部材26が第
2のセンサ54の発光素子54Aと受光素子54Bとの
間に位置し受光素子54Bで受光する光Lを遮断する
と、押出機側の搬送ロール46の回転速度が0.8m/
minへと減速される。
【0054】以上のように、カッタ50による裁断時に
おいて、カッタ側の搬送ロール58は停止するが、押出
機側の搬送ロール46は作動しているため、押出機ヘッ
ド部18Bからゴムコーティング部材26が次々に設定
速度で押出されていく。
【0055】ところで、裁断トレーン10を構成するカ
ッタ50の下流側の装置にトラブル等が発生した場合に
は、このトラブルがすぐに解消できる場合にはゴムコー
ティング部材26の搬送速度を減速させるだけでよく特
に問題はない。しかし、トラブルが長時間解消しない場
合には、第1の搬送ロール46の回転速度を減速させた
場合でも、2つの搬送ロール46、58に架け渡された
ゴムコーティング部材26がさらに下側(図2中矢印A
方向)に垂れ下がっていく。このとき、ゴムコーティン
グ部材26が第3のセンサ56の発光素子56Aと受光
素子56Bとの間に位置し、受光素子56Bで受光する
光Lを遮断すると、第1の搬送ロール46の回転が停止
する。
【0056】このとき同時に、制御部により、押出機ヘ
ッド部18Bの第2の貫通孔32の出口を塞いでいたシ
ャッタ38が油圧シリンダ42によりロッド40が引き
戻されて移動し、これにより第2の貫通孔32の出口が
露出する。
【0057】ここで、押出機側の搬送ロール46の回転
が停止しても、押出機本体部18Aから押出機ヘッド部
18Bへのコーティング用ゴムの供給が継続される。押
出機ヘッド部18Bに供給されたコーティング用ゴム
は、第1の貫通孔30を通過し、上孔30A及び下孔3
0Bを通過した後、第2の貫通孔32から外部に出てい
く。なお、押出機ヘッド部18Bの外部へ出たコーティ
ング用ゴムは、再度押出機本体部18Aに戻され、再利
用されることが好ましい。
【0058】このように、ゴムコーティング部材26の
搬送を停止した場合でも、押出機本体部18Aから押出
機ヘッド部18B内にコーティング用ゴムが供給され続
け、このコーティング用ゴムが上孔30A、下孔30B
を経て第2の貫通孔32からそのまま外部に押出されて
いくので、押出機ヘッド部18Bの内部のコーティング
用ゴムが熱により加硫することがない。このため、従来
技術のように加硫したコーティング用ゴムを取り除く必
要がないため、作業を円滑に行うことができる。
【0059】なお、カッタ50により裁断された搬送テ
ーブル60上のゴムコーティング部材26は、引出装置
82によりコンベアベルト72上に載置される。すなわ
ち、ゴムコーティング部材26の先端部にバキュームパ
ッドを下して吸着し、吸着したまま上方へ引き上げてコ
ンベアベルト72の方へ一定量引出し、定位置で下し、
吸着を解除することで、ゴムコーティング部材26をコ
ンベアベルト72上に移動することができる。
【0060】このように、コンベアベルト72上で先行
のゴムコーティング部材26が所定量移動した処へ後か
ら載置される後行のゴムコーティング部材26が一部端
縁が重なるように載置され、互いの端縁同士の重畳部が
押圧接合される。このように、ゴムコーティング部材2
6が順次接合されてスチールコードSがバイアスに埋設
されたタイヤ構成部材84が製造されていく。
【0061】
【発明の効果】本発明のコーティング用ゴムの逃がし機
構、押出機及び裁断トレーンによれば、ゴムコーティン
グ部材の搬送を停止した場合でも、押出機本体部から押
出機ヘッド部へのコーティング用ゴムの供給を維持する
と共に、押出機ヘッド部に供給したゴムコーティング部
材を逃がし孔から押出機ヘッド部の外部に逃がすことに
より、円滑な作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコーティング用ゴム
の逃がし機構が適用された裁断トレーンの全体の概略平
面図である。
【図2】図1におけるII矢視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るコーティング用ゴム
の逃がし機構が適用された押出機の斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るコーティング用ゴム
の逃がし機構が適用された押出機の縦断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るコーティング用ゴム
の逃がし機構がシャッタにより塞がれた状態の押出機の
平面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るコーティング用ゴム
の逃がし機構がシャッタにより解放された状態の押出機
の平面図である。
【符号の説明】
10 裁断トレーン 18 押出機 18A 押出機本体部 18B 押出機ヘッド部(押出機成形部) 24 ダイ(コーティング部) 26 ゴムコーティング部材 28 通過孔(出口) 32 第2の貫通孔(逃がし孔) 38 シャッタ 48 フェスツーン(補正手段) 50 カッタ(裁断手段) 56 第3のセンサ(制御手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コーティング部においてコードにコーティ
    ング用ゴムをコーティングしてゴムコーティング部材を
    成形し、このゴムコーティング部材が出口から外部に引
    き出される押出機に用いられるコーティング用ゴムの逃
    がし機構であって、 前記コーティング部には、前記出口とは別に該押出機内
    部の前記コーティング用ゴムを該コーティング部の外部
    に導く逃がし孔が設けられたことを特徴とするコーティ
    ング用ゴムの逃がし機構。
  2. 【請求項2】前記逃がし孔の出口を開閉するシャッタを
    備え、 前記ゴムコーティング部材の引出し時において前記シャ
    ッタは前記逃がし孔の出口を塞ぎ、前記ゴムコーティン
    グ部材の引出しが停止すると、前記シャッタが開き前記
    逃がし孔の出口が開放することを特徴とする請求項1に
    記載のコーティング用ゴムの逃がし機構。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載のコーティング用ゴ
    ムの逃がし機構を備えた押出機成形部と、前記押出機成
    形部のコーティング部に前記コーティング用ゴムを供給
    する押出機本体部と、で構成されたことを特徴とする押
    出機。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の押出機と、 前記押出機から引き出されたゴムコーティング部材を所
    定の長さに裁断する裁断手段と、 前記押出機と前記裁断手段との間に設けられ、前記押出
    機から引き出されて搬送される前記ゴムコーティング部
    材の搬送速度と前記裁断手段における搬送速度との速度
    差を補正する補正手段と、 前記補正手段において、前記ゴムコーティング部材が所
    定の長さに達したときに、前記押出機を構成する押出機
    成形部のシャッタを作動し前記逃がし孔の出口を解放す
    る制御手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする裁断トレーン。
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