JP2002001715A - 無機質板の製造方法 - Google Patents
無機質板の製造方法Info
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Abstract
料の硬化阻害を惹起したりすることなく炭酸化反応を防
止することができる無機質板を製造する。 【解決手段】 水硬性材料と補強繊維を主成分とする水
硬性原料を成形、硬化させて無機質板を製造するに際し
て、粉体タイプの撥水剤を水硬性原料中に添加して無機
質板を製造する。
Description
の製造方法に関するものである。さらに詳しくは、この
出願の発明は、無機質板の諸性能を低下させたり、水硬
性原料の硬化阻害を惹起したりすることなく炭酸化反応
を防止することができ、住宅等の瓦や外壁材等の外装材
として有用な無機質板の製造方法に関するものである。
方法としては、無機質板の表裏面に塗料を塗布すること
によって炭酸ガスを遮断する方法や、無機質板の製造時
にマイカやワラストナイト等を添加することによって炭
酸化反応に起因して発生する寸法収縮を抑える方法が実
施されている。
料を塗布して炭酸ガスを遮断する方法においては、塗料
の塗布ムラを生じたり、塗膜の耐久性に問題があり、満
足すべき炭酸化反応防止効果が得られないという問題が
あった。
加して寸法収縮を抑える方法においては、寸法収縮を低
減することができる反面、無機質板の耐凍害性や化粧塗
膜の密着性等の諸性能を低下させるという問題があっ
た。
質板の製造時に、汎用の液体タイプの撥水剤を水硬性原
料中に添加して無機質板を製造する方法も考えられる
が、液体タイプの撥水剤を水硬性原料中に添加した場合
には、水硬性原料の硬化阻害を惹起し、実用に供し得る
無機質板が得られないという問題があった。
みてなされたものであり、上記の問題点を解消し、無機
質板の諸性能を低下させたり、水硬性原料の硬化阻害を
惹起したりすることなく炭酸化反応を防止することがで
きる無機質板の製造方法を提供することを目的としてい
る。
の課題を解決するためになされたものであって、第1の
発明は、水硬性材料と補強繊維を主成分とする水硬性原
料を成形、硬化させて無機質板を製造するに際して、粉
体タイプの撥水剤を水硬性原料中に添加して無機質板を
製造することを特徴とする無機質板の製造方法を提供す
る。
維を主成分とする水硬性原料を成形、硬化させて無機質
板を製造するに際して、撥水剤を補強繊維に吸着させて
なる吸着タイプの撥水剤を水硬性原料中に添加して無機
質板を製造することを特徴とする無機質板の製造方法
を、第3の発明は、水硬性材料と補強繊維を主成分とす
る水硬性原料を成形、硬化させてなる無機質原板に撥水
剤を付着させて無機質板を製造することを特徴とする無
機質板の製造方法を、第4の発明は、撥水剤として、脂
肪酸金属塩または脂肪酸エステルを主成分とする脂肪酸
系撥水剤を使用する前記いずれかの無機質板の製造方法
を提供する。
特徴をもつものであるが、以下、その実施の形態につい
て説明する。
材料と補強繊維を主成分とする水硬性原料を成形、硬化
させて無機質板を製造するに際して、粉体タイプの撥水
剤を水硬性原料中に添加して無機質板を製造することを
特徴とする無機質板の製造方法に関するものである。
硬性材料と補強繊維を主成分とする水硬性原料を成形、
硬化させて無機質板を製造する場合には、例えば、セメ
ント等の水硬性材料と、ビニロン繊維、ポリプロピレン
繊維、アクリル繊維等の合成繊維や、パルプ、ロックウ
ール等の天然繊維等の補強繊維を主成分とし、必要に応
じて、珪砂、珪石粉、フライアッシュ、スラグ、シラス
バルーン、ガラスバルーン、シリカ、パーライト等の骨
材や増粘剤等を添加してなる水硬性原料を、所望の固形
分濃度(通常、65重量%以下)になるように、所望量
の水と混合して調整した水硬性原料混練物または水硬性
原料スラリーを、常法に従って、押出成形法、抄造法、
注型成形法等によって成形した後、蒸気養生、オートク
レーブ養生等によって養生して硬化させて無機質板を製
造すれば良い。
脂肪酸金属塩または脂肪酸エステルを主成分とする脂肪
酸系撥水剤や、シリコン系撥水剤、シラン系撥水剤等を
使用すれば良い。
合には、例えば、水硬性原料中の水硬性材料に対して
0.1〜1.0重量%添加すると、効率的に炭酸化反応
を防止することができる。
に添加した理由は、液体タイプの撥水剤を水硬性原料中
に添加した場合には、前述の通り水硬性原料の硬化阻害
を惹起し、実用に供し得る無機質板が得られないのに対
して、粉体タイプの撥水剤を水硬性原料中に添加した場
合には、水硬性原料の硬化阻害を惹起することなく水硬
性原料が円滑に硬化し、炭酸化反応防止効果が優れた無
機質板が得られるためである。
ては、粉体タイプの撥水剤を水硬性原料中に添加して無
機質板を製造しているので、従来のように無機質板の諸
性能を低下させたり、撥水剤によって水硬性原料の硬化
阻害を惹起したりすることなく炭酸化反応防止効果が優
れた無機質板を製造することができる。
1の発明と同様にして、水硬性材料と補強繊維を主成分
とする水硬性原料を成形、硬化させて無機質板を製造す
るに際して、撥水剤を補強繊維に吸着させてなる吸着タ
イプの撥水剤を水硬性原料中に添加して無機質板を製造
することを特徴とする無機質板の製造方法に関するもの
である。
水剤を補強繊維に吸着させる場合には、例えば、所定の
配合量の補強繊維の一部に液体タイプの撥水剤を吸着さ
せるか、補強繊維の全部に液体タイプの撥水剤を吸着さ
せれば良く、また、撥水剤の吸着量は水硬性原料中の水
硬性材料に対して0.1〜1.0重量%になるように調
整して吸着させれば良い。
吸着タイプの撥水剤を水硬性原料中に添加した理由は、
撥水剤を補強繊維に吸着させた場合には、液体タイプの
撥水剤を使用しても、補強繊維に吸着させずにそのまま
水硬性原料中に添加した場合のような前述の如き水硬性
原料の硬化阻害を惹起することなく水硬性原料が円滑に
硬化し、炭酸化反応防止効果が優れた無機質板が得られ
るためである。
ては、吸着タイプの撥水剤を水硬性原料中に添加して無
機質板を製造しているので、従来のように無機質板の諸
性能を低下させたり、撥水剤によって水硬性原料の硬化
阻害を惹起したりすることなく炭酸化反応防止効果が優
れた無機質板を製造することができる。
第1の発明と同様にして、水硬性材料と補強繊維を主成
分とする水硬性原料を成形、硬化させてなる無機質原板
に撥水剤を付着させて無機質板を製造することを特徴と
する無機質板の製造方法に関するものである。
機質原板に撥水剤を付着させる場合には、例えば、無機
質原板の表裏面に液体タイプの撥水剤を塗布したり、粉
体タイプの撥水剤を塗布または散布固着したりして付着
させれば良く、また、撥水剤の付着量は水硬性原料中の
水硬性材料に対して0.1〜1.0重量%になるように
調整して付着させれば良い。
由は、予め、水硬性原料を成形、硬化させて得た無機質
原板に撥水剤を付着させた場合には、成形、硬化前の水
硬性原料中に液体タイプの撥水剤を添加した場合のよう
な硬化阻害の問題は発生せず、撥水剤の炭酸化反応防止
効果を効果的に発揮させることができるためである。
ては、水硬性原料を成形、硬化させてなる無機質原板に
撥水剤を付着させて無機質板を製造しているので、無機
質板の諸性能を低下させるおそれがなく、また、撥水剤
の炭酸化反応防止効果が効果的に発揮され、炭酸化反応
防止効果が優れた無機質板を製造することができる。
第1〜3の発明において、撥水剤として、汎用の脂肪酸
金属塩または脂肪酸エステルを主成分とする脂肪酸系撥
水剤を使用して無機質板を製造することを特徴とする無
機質板の製造方法に関するものである。
ては、汎用の脂肪酸系撥水剤を使用して無機質板を製造
しているので、特殊な撥水剤を使用することなく汎用の
撥水剤を使用して無機質板を容易に製造することができ
る。
料の組成および成形・硬化条件、撥水剤の材質・組成等
の詳細については、目的、用途等に応じて、適宜選択、
決定すれば良い。
発明について、さらに詳しく説明する。
割合は重量部)をアイリッヒミキサーで混合し、押出機
で押出成形し、蒸気養生50℃で10時間、オートクレ
ーブ養生170℃で6時間の養生条件で養生して硬化さ
せた後、含水率が約10重量%になるように乾燥して繊
維強化セメント板を製造した。
属塩を主成分とする粉体タイプの撥水剤〔アデカ・ファ
インケミカル(株)製のMX−700〕を配合材料中に
添加して繊維強化セメント板を製造したもの、実施例3
は脂肪酸金属塩を主成分とし、液状植物油脂を添加して
なる液体タイプの撥水剤〔アデカ・ファインケミカル
(株)製のEX−105〕を撥水剤含量が0.1部(重
量部)になるように繊維(パルプ)5部(重量部)の一
部に吸着させて繊維強化セメント板を製造したもの、実
施例4および実施例5は撥水剤を配合材料中に添加せず
に製造した繊維強化セメント原板の表裏面に、上記粉体
タイプの撥水剤をロールで塗布して付着させて繊維強化
セメント板を製造したものである。
を使用せずに繊維強化セメント板を製造したもの、比較
例2として上記液体タイプの撥水剤をパルプに吸着させ
ずにそのまま配合材料中に添加して繊維強化セメント板
を製造したものを表1に併記した。
(株)製のMC(90SH10万)、軽量化材は松本油
脂(株)製の軽量化用骨材(F30E)を使用した。上
記実施例1〜5および比較例1、2で製造した繊維強化
セメント板について、配合材料の硬化性、ならびに炭酸
化反応防止効果を示す炭酸化収縮率を調べた結果は、表
1に示す通りである。
板を40×40×160mmのサイズに切断し、炭酸ガ
ス濃度5%、温度40℃、湿度80%の条件で炭酸化促
進試験を行い、30日経過後の繊維強化セメント板の寸
法を測定して収縮率を算出したものである。
の発明の実施例1〜5においては、配合材料の硬化性が
良好であり、配合材料が円滑に硬化すると共に、繊維強
化セメント板の炭酸化収縮率も小さく、炭酸化反応防止
効果が優れているのに対して、比較例1においては、繊
維強化セメント板の炭酸化収縮率が大きく、炭酸化反応
防止効果が悪く、また、比較例2においては、配合材料
が硬化せず、実用に供し得る繊維強化セメント板が得ら
れなかった。
実施例1〜5の繊維強化セメント板においては、耐凍害
性や化粧塗膜の密着性等の諸性能の低下も認められなか
った。
明によって、無機質板の諸性能を低下させたり、水硬性
原料の硬化阻害を惹起したりすることなく炭酸化反応を
防止することができる無機質板を製造することができ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 水硬性材料と補強繊維を主成分とする水
硬性原料を成形、硬化させて無機質板を製造するに際し
て、粉体タイプの撥水剤を水硬性原料中に添加して無機
質板を製造することを特徴とする無機質板の製造方法。 - 【請求項2】 水硬性材料と補強繊維を主成分とする水
硬性原料を成形、硬化させて無機質板を製造するに際し
て、撥水剤を補強繊維に吸着させてなる吸着タイプの撥
水剤を水硬性原料中に添加して無機質板を製造すること
を特徴とする無機質板の製造方法。 - 【請求項3】 水硬性材料と補強繊維を主成分とする水
硬性原料を成形、硬化させてなる無機質原板に撥水剤を
付着させて無機質板を製造することを特徴とする無機質
板の製造方法。 - 【請求項4】 撥水剤として、脂肪酸金属塩または脂肪
酸エステルを主成分とする脂肪酸系撥水剤を使用する請
求項1ないし3いずれかに記載の無機質板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000188324A JP2002001715A (ja) | 2000-06-22 | 2000-06-22 | 無機質板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000188324A JP2002001715A (ja) | 2000-06-22 | 2000-06-22 | 無機質板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002001715A true JP2002001715A (ja) | 2002-01-08 |
Family
ID=18688129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000188324A Pending JP2002001715A (ja) | 2000-06-22 | 2000-06-22 | 無機質板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002001715A (ja) |
-
2000
- 2000-06-22 JP JP2000188324A patent/JP2002001715A/ja active Pending
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