JP2002001285A - 可燃成分を含有する被処理物の加熱処理方法と処理装置と処理施設。 - Google Patents

可燃成分を含有する被処理物の加熱処理方法と処理装置と処理施設。

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JP2002001285A
JP2002001285A JP2000179488A JP2000179488A JP2002001285A JP 2002001285 A JP2002001285 A JP 2002001285A JP 2000179488 A JP2000179488 A JP 2000179488A JP 2000179488 A JP2000179488 A JP 2000179488A JP 2002001285 A JP2002001285 A JP 2002001285A
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gas
combustible component
heat
heat treatment
heating
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JP2000179488A
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Yoshiyuki Kashiwagi
佳行 柏木
Nobuyuki Yoshioka
信行 吉岡
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/58Construction or demolition [C&D] waste

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  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可燃成分を含有する被処理物を乾留などによ
る加熱処理をするとタール分等の可燃成分を含んだ分解
ガスが発生する。この分解ガスは、ガス導管を介して次
工程の可燃成分除去手段に導かれて可燃成分を除去した
後、排出される。このときガス導管の温度が下がるとタ
ール分が固化してガス導管の内径を塞ぐおそれがある。 【解決手段】 ガス導管5の外部を保温ジャケット50
で包囲し、この保温ジャケット内に加熱処理炉1で加熱
に使用した熱ガスの一部を導入して加熱保温し、タール
分の固化を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可燃性成分を含有す
る各種の被処理物を加熱処理する加熱処理方法および処
理装置と処理施設に関し、特に、加熱処理中に発生した
分解ガスを可燃成分除去手段に導く際のタール分の固化
防止手段に関する。
【0002】
【従来の技術】可燃性成分を含有する各種被処理物(例
えば、廃棄物、各種乾燥処理物、灰化物など)は種々な
方法で加熱処理されている。例えば、加熱容器に被処理
物を投入し、外部からの加熱による乾留(蒸し焼き)処
理で熱分解し、分解ガスと炭化物に分離して炭化物を得
てこれを資源として利用することは一般に行われてい
る。
【0003】この場合の処理物としては、含有する可燃
性成分の量は大小さまざまであるが、各種廃棄物(一般
廃棄物、産業廃棄物など)、汚泥、焼却灰、飛灰、汚染
土壌、建築廃材、各種シュレッダーダスト、金属スクラ
ップ、有機性物質など各種のものがある。
【0004】また、回転キルン内に被処理物を投入し、
回転キルン内の被処理物を間接加熱により所定の温度条
件で処理するものも知られている(例えば特開平11−
344213号)。また、バッチ式のものも知られてい
る(特開平6−269760)。
【0005】一方、発明者らは、有機性物質(塩素など
のハロゲン物質)である有機塩素化合物(塩化水素)が
従来の「排出の抑制」でなく、「発生の抑制」を行うこ
とで、塩化水素などの有害物質の発生を抑制し、排ガス
の無害化、残渣の無害化、塩素による処理装置の損傷の
低減化を行うことを提案している。(例えば、特開平9
−155326号、特開平10−43713号、特開平
10−235186号、特開平10−235187号な
ど)。
【0006】これらの処理剤を使用し被処理物を加熱処
理して炭化物の残渣を得、この炭化物は多孔質である特
性から、土壌改良剤、水質浄化剤、融雪剤、保温剤に使
用され、また、燃料としても利用できるなど、幅広い分
野でリサイクル品としての利用を可能としている。
【0007】このように被処理物を燃焼処理するのでは
なく、乾留処理する場合には、加熱処理することによっ
てタール分等の可燃成分を含んだ分解ガスが発生し、そ
の処理も必要となる。特に、図6および図7に示すよう
に、可燃成分を含んだ分解ガスを次工程の可燃成分除去
手段に導くためのガス導管にタール分が固化して付着
し、導管を閉塞する問題がある。
【0008】図6は被処理物をロータリーキルン方式に
よる加熱処理炉で加熱処理する周知の加熱処理施設の概
念図で、加熱処理炉1に被処理物2を投入し、外部加熱
手段1aに加熱手段としての熱風ガス3を導入して所定
温度で加熱して熱分解し、処理後の残渣(炭化物)4を
取り出し、一方、発生した分解ガス(乾留ガス)はガス
導管5を介して分解ガス燃焼手段としての分解ガス燃焼
炉6に導入して、ここでガスバーナ6B等でタール分や
有害物質を燃焼処理する。燃焼したガスは熱交換器7で
その熱を利用して冷却し、バグフィルタ8で清浄化した
後、煙突9から排出する。図中Bはブロワで、加熱処理
炉1内で発生した乾留ガスを吸引、排出して上記一連の
処理を行わせる。
【0009】被処理物を外部加熱手段により加熱処理炉
で加熱して乾留処理などの加熱分解処理した場合には、
分解ガス(乾留ガス)が発生し、このような発生ガスは
850℃で2秒以上燃焼させて排出することが規則で定
められている。
【0010】発生ガスは排ガス系統として後段にあるブ
ロアBで全体が吸引されており、内部は大気圧に対して
負圧傾向にある。ただ、加熱処理炉内で分解ガスが発生
した場合又はガス導管5が塞がれた場合には、大気圧に
対して正圧となる傾向にある。
【0011】加熱処理炉内が正圧になった場合に問題と
なるのは、炉を構成するシール部からのガス漏れであ
る。特に、回転部シールを備えているロータリーキルン
(回転形)の場合には、シール部分から分解ガスが漏れ
るおそれがある。この場合、常時状態を監視し、正圧傾
向になった場合には、ブロワの吸引力を強化すればよい
が、監視と制御が煩雑となる。
【0012】また、ブロアで強力に吸引すると分解ガス
燃焼炉内が負圧になり、燃焼状態が変化することにな
る。つまり、850℃、2秒の燃焼が困難になる恐れが
ある。従って、(a)加熱処理炉内圧の負圧維持手段、
(b)分解ガス燃焼炉内での燃焼条件の変化(低下)防
止をいかに行うかが重要な課題となっている。
【0013】そこで、本発明者らは分解ガスを分解ガス
燃焼炉に導入する際、駆動気体を用いて吸引し、加熱処
理炉内を大気圧に対して負圧とする分解ガス導入手段を
設けることで、分解ガスの漏れを防止する手段を試み
た。
【0014】即ち、図7は、この分解ガス導入手段を設
けた場合の加熱処理装置の説明図で、第1の加熱処理炉
10と、第2の加熱処理炉20の2基を使用した場合の
例である。
【0015】第1の加熱処理炉10は、回転自在の回転
円筒体11と、該回転円筒体11の外周にガスダクトを
形成して熱ガスの導入により回転円筒体11を加熱する
加熱ジャケット12と、回転円筒体11の一方の端部に
設けられ、被処理物を回転円筒体11内に供給する供給
口13と、回転円筒体11の他方の端部に設けられた排
出口14とで構成され、この回転円筒体11は図示しな
い回転駆動手段によって回転駆動される。
【0016】回転円筒体11の回転駆動手段は、通常の
駆動用モータと駆動歯車および回転円筒体に設けられた
従動歯車等から構成される。加熱ジャケット12は固定
され、回転円筒体11との回転接触部には、メカニカル
シール(図示省略)が施されている。
【0017】15は第1の加熱処理炉10の供給口13
側に設けられた供給側ダクトで、被処理物を回転円筒体
11内に導入する。17は回転円筒体を回転自在に支持
する支持ローラである。
【0018】第2の加熱処理炉20の構成は、第1の加
熱処理炉10の構成とほぼ同一であり、回転自在の回転
円筒体21と、該回転円筒体21の外周にあって熱ガス
の導入により回転円筒体21を加熱する加熱ジャケット
22と、回転円筒体21の一方の端部、この例では第1
の加熱処理炉10の排出口14側に設けられ、被処理物
を回転円筒体21内に供給する供給口23と、回転円筒
体21の他方の端部に設けられた排出口24とで構成さ
れている。
【0019】16は第1の加熱処理炉10の排出口14
側と、第2の加熱処理炉20の供給口23側を包囲し、
第1の加熱処理炉10で処理した被処理物を第1の加熱
処理炉10から第2の加熱処理炉20へ導入する導入ダ
クトを示す。
【0020】25は第2の加熱処理炉20の回転円筒体
21の排出口24側を包囲し、第2の加熱処理炉20で
加熱処理した被処理物(残渣)を図示を省略した溶解槽
等に排出する排出側ダクトである。
【0021】第1の加熱処理炉10の回転円筒体11
と、第2の加熱処理炉20の回転円筒体21とは上下方
向に配設され、図示は省略してあるが、回転円筒体11
および21の外周に設けられた加熱ジャケット12およ
び21は固定部材により支持固定されており、回転円筒
体11,21の内部には、被処理物を攪拌しながら移送
する複数の羽根が設けられ、回転円筒体11,21自体
の回転によって混合物を図の一点鎖線で示すように供給
口13側から、排出口24側に移送する構成となってい
る。
【0022】また、回転円筒体11に回転接触するダク
ト15,16の接触部分および回転円筒体21に回転接
触するダクト16,25の接触部分には図示を省略して
あるがメカニカルシールが施されている。
【0023】28は熱風炉であり、例えばLNG,LP
Gまたは石油等の燃料を燃焼して熱ガスを発生させる。
この熱ガスは第2の加熱処理炉20の回転円筒体21の
外周に設けた加熱ジャケット22内に供給されて回転円
筒体21を加熱した後、連絡管26を介して第1の加熱
処理炉10の回転円筒体11の加熱ジャケット12内に
送り込まれる。このとき連絡管26に新鮮な冷却用空気
26aを取り込み、熱ガスの温度を調整する。
【0024】30は分解ガス燃焼炉、40は分解ガスを
導通するガス導管で、取り込み口の上部吸込部40a,
下部吸込部40bから第1および第2の加熱処理炉で発
生した分解ガスを導入ダクト16から導入し、水直部4
0cを介して分解ガス燃焼炉30に導入する。41は分
解ガス導入手段を示し、空気エゼクタにより構成した場
合を示している。該分解ガス導入手段41は、ガス導入
管42、該ガス導入管42内に設けられたノズル部材4
3、このノズル部材43に加圧の駆動気体を送出するブ
ロワ44とからなり、ガス導入管42の一端は分解ガス
燃焼炉30内に開口し、他端側はガス導管40と連通し
ている。ノズル部材43は先端側が細く絞られてガス導
入管42の開口部の部分で開口し、他端側はブロワ41
に接続されていて、気体をノズル部材43の先端から噴
出させ、その噴流の吸引・搬送力によって、分解ガスを
分解ガス燃焼炉30内に誘引し、該燃焼炉内で燃焼させ
る。
【0025】Hiは断熱材で、分解ガスの通過する導入
ダクト16およびガス導管40の外表面を包囲し、内部
が冷却しないように保温している。ガス導管40は、上
部吸込部40a、下部吸込部40bと水直通洗部40c
とが連結され、下端部は水平部40Cとガス導入管42
に接続されている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】図7のように、保温手
段として断熱材で分解ガスの通るガス導管を包囲して保
温を図る場合、通常の運転状態では問題ないが、分解ガ
ス自体の持つ温度でガス導管を暖めて保持するので、運
転し被処理物を投入して分解ガスが発生した初期にあっ
ては、ガス導管の温度はまだ低めであるため、初期段階
にタール分が付着固化する可能性があり、自身の熱によ
って周辺の機材を加熱維持して、タール分の固化を完全
に防止しようとしても限度があった。従って、これを解
決するための課題が残されていた。
【0027】これを解決するための加熱保温手段とし
て、電気的加熱手段(ヒータ線を巻回)を用いることも
考えられるが、電気的絶縁を行った上で加熱手段を施す
必要があること、またエネルギー費用を考慮する必要が
あること、更にはガス導管は、全体が保温されているこ
とが必要で、低温部、保温部といった温度差部位が断続
的に存在していると、低温部に付着する可能性があり、
しかも、流路の変化する部分(例えば40a,40b,
40cの曲路となる部分など)には付着する可能性が大
きいことが幾多の実験によって明かとなっている。
【0028】このようなことから、保温を確実に行って
いても、定期的なメンテナンス、部材交換が必要であ
り、これらの点から電気的加熱・保温手段を併設するこ
とは好ましい手段ではないこともわかった。
【0029】分解ガス中のタール分等の可燃成分を除去
する手段として上記のように燃焼処理することが一般的
に行われているが、燃焼するのではなく、油化装置によ
り油として回収して除去する手段もある。この場合にお
いても、加熱処理炉から油化装置まではガス導管で導か
れるので、燃焼の場合と同様の課題が生じる。
【0030】本発明は、これらの課題を解決するために
なされたものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】可燃成分を含む被処理物
を熱分解温度で加熱処理すると、タール分などの可燃成
分を含んだ分解ガスが発生するので、この分解ガスをガ
ス導管で、次の処理工程たる、可燃成分除去手段(例え
ば、分解ガス燃焼炉での燃焼処理、または油化装置での
分解ガス中のタール分(油分)を回収する処理等)に導
かれる。
【0032】このガス導管の温度が、例えば250℃以
下(ガス中の未然成分により差はあるが)となると、分
解ガス中の可燃成分(タール、油分)がガス導管内壁に
固化し、ガス導管内径を縮少したり、最悪の場合には閉
塞し、運転の停止事故につながることになり、タール分
の固化を完全に防止する必要がある。
【0033】そこで本発明は、ガス導管の外部を熱媒に
よって加熱保温するようにする。このことによってター
ル分の固化は完全に防止される。
【0034】ここで使用する熱媒体としては、ガスまた
は蒸気のいずれでもよいが、ガスの場合は、外部加熱処
理炉に利用した熱風ガスの一部または全部の利用、分解
ガス燃焼炉で得た熱ガスの一部または全部の利用、分解
ガス燃焼炉で燃焼した後の排ガスの一部を利用した熱ガ
スの利用、熱風ガス発生炉で得た熱ガスの利用、その他
加熱処理施設内に設置した手段からの熱ガスの利用が可
能であり、また排熱ボイラで得た蒸気の利用も可能であ
る。
【0035】被処理物としては、プラスチック類、プラ
スチック類を含む廃棄物が好適である。
【0036】前記のガス導管の加熱温度は、タール分が
固化しない250℃以上であることが好ましい。
【0037】また、加熱処理装置としては、可燃成分を
含有する被処理物を加熱処理手段にて加熱することで発
生する分解ガスを、ガス導管を介して次工程の可燃成分
除去手段に導入し、該可燃成分除去手段により分解ガス
が含有する可燃成分を除去する処理装置であって、前記
加熱処理手段と可燃成分除去手段との間に位地するガス
導管の外部を、熱媒体によって加熱保温する加熱ジャケ
ットで包囲して構成する。
【0038】上記の加熱手段は、被処理物を間接的に加
熱してもよいし、また直接加熱(燃焼しない熱ガスを利
用)でもよく、要は、タール分の含まれた分解ガスを発
生させる加熱手段であればよい。
【0039】上記の可燃成分除去手段は、分解ガスを燃
焼させる分解ガス燃焼手段でもよく、または、加熱処理
手段の加熱処理によって発生した分解ガス中の油分を油
化して取り出すことで除去するようにしてもよい。
【0040】また、上記のガス導管および該ガス導管を
包囲する加熱ジャケットは、着脱自在に構成し、メンテ
ナンス、分解、部品の取り替えが容易にできるようにす
ることが望ましい。
【0041】また加熱処理施設としては、可燃成分を含
有する被処理物を加熱処理する加熱処理手段と、該加熱
処理手段で発生した分解ガスを導入してこの分解ガスが
含有する可燃成分を除去する可燃成分除去手段と、可燃
成分を除去した後のガスを清浄化して排出する手段を備
えた加熱処理施設であって、前記加熱処理手段で発生し
た分解ガスを可燃成分除去手段に導入するガス導管の外
部を、熱媒体によって加熱保温する加熱ジャケットで包
囲し、該加熱ジャケット内に前記加熱処理施設内で得た
熱媒体を導入して加熱保温するようにしたことを特徴と
するものである。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面によ
って説明する。
【0043】図1は本発明の可燃成分を含有する被処理
物の加熱処理施設の概念図で、図6の従来例に適用した
場合を示している。従って図6と同じ名称または同じ機
能を有する部分には、これと同じ符号を付して詳細な説
明を省略する。
【0044】しかして本発明は、ガス導管5を包囲し、
該ガス導管を保温する保温ジャケット50を設け、この
保温ジャケット50内に、加熱処理炉1を加熱した後な
ど施設内にある熱媒体の熱源を導入して保温することに
特徴を有する。
【0045】即ち、図1の例のように熱ガス発生炉(図
示省略)で発生した熱風ガス3を加熱ジャケット1a内
に供給し、加熱処理炉1を加熱した後の熱風ガスを排出
管3aから排出するが、その一部(または全部)を分岐
管3bを介して保温ジャケット50内に供給し、ガス導
管5全体を加熱し保温する。加熱後の熱ガスは、熱風ガ
ス3に戻して循環させるか、熱交換器7に導入して熱を
回収する。
【0046】なお、図示は省略してあるが、保温ジャケ
ット50の外部には、ジャケット保温と作業員の保護の
ため断熱材層が施されている。
【0047】保温のために保温ジャケット50内に供給
する熱媒体としては、上記の場合のように外部加熱手段
で利用した熱風ガスの一部を利用することが最も簡単で
あるが、これに限らず、分解ガス燃焼炉で得た熱ガスま
たはその一部の利用、分解ガス燃焼炉で燃焼後の排ガス
の一部利用、熱風炉からの熱風ガスの一部利用、その他
被処理物の加熱処理施設内に設置した熱源の利用、ま
た、施設内の排熱ボイラ等で得た蒸気等の利用が可能で
ある。
【0048】図2は図7の加熱処理装置の断熱材に代
え、本発明の保温ジャケットを適用した場合の例であ
る。従って、図7と同一名称または同じ機能を有する部
分には、これと同じ符号を付して説明を省略し、本発明
の特徴部分である保温ジャケット50について詳細に説
明する。
【0049】図2において50は保温ジャケットで、こ
の保温ジャケット50は図3に示すように導入ダクト1
6の外周を包囲するダクト部保温ジャケット51と、ガ
ス導管40の外周を包囲する導管部保温ジャケット52
と、分解ガス導入手段41の外周を包囲するノズル部保
温ジャケット53によって構成されている。
【0050】これら各部のジャケット51,52,53
は、図4および図5に示すように取り付けられている。
即ち、図4および図5は夫々図2のA部およびB部の拡
大図で、図4に示すように、ガス導管40は、該ガス導
管40の上部吸込部40aおよび図示を省略した下部吸
込部40bの先端外周部にフランジ状の取付部材Inを
設け、この取付部材Inを、導入ダクト16に固定され
ているダクト部保温ジャケット51の内側にパッキンP
を介して取り付けてダクト部保温ジャケット51に固定
されている。このダクト部保温ジャケット51の外側に
導管部保温ジャケット52を取り付ける。この両者は接
合部にフランジ部51F,52Fを有し、このフランジ
部間にパッキンPを介してボルトナット等の締付手段で
締結する。
【0051】ノズル部保温ジャケット53は、図5に示
すように、長靴状をなしその入口部分にフランジ部53
Fを設け、該フランジ部53Fと導管部保温ジャケット
52に設けたフランジ部52F2とをパッキンPを介し
て接合し締付手段で締結する。
【0052】メンテナンスまたは取り替える等のために
分解する必要がある場合は、フランジ部51Fと52
F、および53Fと52F2の締付手段のボルトを取り
外せば、図3のように導管部保温ジャケット52を取り
外すことができる。この導管部保温ジャケット52を取
り外した後、図4に示す上部吸込部40aおよび下部吸
込部40b(図示省略)のフランジ部Inの締結を外す
ことによりガス導管40をダクト保温部ジャケット51
から取り外すことができる。従って、保温ジャケット5
0のメンテナンスや構成部材の取り替えが簡単にでき
る。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明は、被処理物を加熱
処理手段で発生した可燃成分含有の分解ガスを、次工程
の可燃成分除去手段に導入するガス導管の外周を熱媒体
によって加熱保温してタール分の固化を防止するように
したので、熱媒体として加熱処理炉を加熱した熱風ガス
の一部を利用することができ、第1の加熱処理炉10の
加熱温度が例えば350℃であれば、同様の温度の熱ガ
スが導入され、ガス導管全体が同様な温度で保温維持さ
れることになり、分解ガス中のタール分が付着固化され
ることはない。
【0054】従って、ガス導管に流路の変化する部分
(屈曲部など)、突出部でのタール分等が付着固化する
現象は解消され、導管の機能低下、閉塞、装置の運転停
止、事故の誘発などと言った不安定要因を解除でき、安
定した装置の運転、施設維持を確保することができる、
などの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被処理物の加熱処理施設の概念図。
【図2】本発明の加熱処理装置の概念図。
【図3】図2の分解説明図。
【図4】図2のA部拡大図。
【図5】図2のB部拡大図。
【図6】従来の被処理物の加熱処理施設の概念図。
【図7】従来の加熱処理装置の概念図。
【符号の説明】
1…加熱処理炉 2…被処理物 3…熱風ガス 4…残渣 5…ガス導管 6…分解ガス燃焼炉 7…熱交換器 10,20…加熱処理炉 11,21…回転円筒体 12,22…加熱ジャケット 13,23…供給口 14,24…排出口 15…供給側ダクト 16…導入ダクト 17,27…支持ローラ 26…連絡管 28…熱風炉 29…排出管 30…可燃成分除去手段としての分解ガス燃焼炉 31…ガスバーナ 40…ガス導管 41…分解ガス導入手段 42…分解ガス導入管 43…ノズル部材 44…ブロワ 50…保温ジャケット 51…ダクト部保温ジャケット 52…導管部保温ジャケット 53…ノズル部保温ジャケット
フロントページの続き Fターム(参考) 3K061 AA24 AB02 AC13 AC14 BA05 BA08 CA01 FA07 3K078 AA05 BA08 BA26 CA02 CA09 CA21 CA24 4D004 AA07 AA46 BA03 CA22 CA24 CB09 CB32 CB34 DA02 DA03 DA06 4H029 CA01 CA12 CA14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可燃成分を含有する被処理物を加熱処理
    手段にて加熱することで発生した分解ガスを、ガス導管
    を介して次工程の可燃成分除去手段に導入し、該可燃成
    分除去手段により分解ガスが含有する可燃成分を除去す
    る処理方法であって、前記ガス導管の外部を熱媒体によ
    って加熱保温し、タール分の固化を防止するようにした
    ことを特徴とする可燃成分を含有する被処理物の加熱処
    理方法。
  2. 【請求項2】 被処理物は、プラスチック類、プラスチ
    ック類を含む廃棄物であることを特徴とする請求項1記
    載の可燃成分を含有する被処理物の加熱処理方法。
  3. 【請求項3】 ガス導管の加熱温度は、250℃以上で
    あることを特徴とする請求項1記載の可燃成分を含有す
    る被処理物の加熱処理方法。
  4. 【請求項4】 可燃成分を含有する被処理物を加熱処理
    手段にて加熱することで発生する分解ガスを、ガス導管
    を介して次工程の可燃成分除去手段に導入し、該可燃成
    分除去手段により分解ガスが含有する可燃成分を除去す
    る処理装置であって、前記加熱処理手段と可燃成分除去
    手段との間に位地するガス導管の外部を、熱媒体によっ
    て加熱保温する加熱ジャケットで包囲したことを特徴と
    する可燃成分を含有する被処理物の加熱処理装置。
  5. 【請求項5】 加熱処理手段は、間接加熱または直接加
    熱のいずれかまたは両者の併用であることを特徴とする
    請求項4記載の可燃成分を含有する被処理物の加熱処理
    装置。
  6. 【請求項6】 可燃成分除去手段は、分解ガス燃焼手段
    または油化手段であることを特徴とする請求項4記載の
    可燃成分を含有する被処理物の加熱処理手段。
  7. 【請求項7】 ガス導管および該ガス導管を包囲する加
    熱ジャケットは、着脱自在としたことを特徴とする請求
    項4記載の可燃成分を含有する被処理物の加熱処理装
    置。
  8. 【請求項8】 可燃成分を含有する被処理物を加熱処理
    する加熱処理手段と、該加熱処理手段で発生した分解ガ
    スを導入してこの分解ガスが含有する可燃成分を除去す
    る可燃成分除去手段と、可燃成分を除去した後のガスを
    清浄化して排出する手段を備えた可燃処理施設であっ
    て、前記加熱処理手段で発生した分解ガスを可燃成分除
    去手段に導入するガス導管の外部を、熱媒体によって加
    熱保温する加熱ジャケットで包囲し、該加熱ジャケット
    内に前記加熱処理施設内で得た熱媒体を導入して加熱保
    温するようにしたことを特徴とする可燃成分を含有する
    被処理物の加熱処理施設。
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