JP2001334241A - 熱分解ドラム - Google Patents

熱分解ドラム

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JP2001334241A JP2000157635A JP2000157635A JP2001334241A JP 2001334241 A JP2001334241 A JP 2001334241A JP 2000157635 A JP2000157635 A JP 2000157635A JP 2000157635 A JP2000157635 A JP 2000157635A JP 2001334241 A JP2001334241 A JP 2001334241A
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Coke Industry (AREA)
  • Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】中空回転体からのガス漏れを防止しやすい熱分
解ドラムを提供する。 【解決手段】廃棄物を横型の中空回転体27の軸芯方向
一端側の受け入れ口から受け入れて熱分解残渣と熱分解
ガスとに熱分解し、熱分解残渣と熱分解ガスとを中空回
転体27の軸芯方向他端側の排出口から排出するよう構
成し、中空回転体27に、排出口とは別個のガス抜き孔
120と、ガス抜き孔120を開閉する開閉機構115
とを設けて、中空回転体27内のガス圧が設定値を超え
ると、ガス抜き孔120を開放させて中空回転体27内
の熱分解ガスを中空回転体27外に排出可能に構成して
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物を横型の中
空回転体にその軸芯方向一端側の受け入れ口から受け入
れて熱分解残渣と熱分解ガスとに熱分解し、前記熱分解
残渣と熱分解ガスとを前記中空回転体の軸芯方向他端側
の排出口から排出するよう構成してある熱分解ドラムに
関する。
【0002】
【従来の技術】上記の熱分解ドラムで熱分解した熱分解
残渣は、例えば、前記中空回転体の軸芯方向他端側に設
けた送りスクリューで送って排出口から排出し、熱分解
ガスは誘引ファンにより誘引して排出口から排出してい
る。
【0003】このような熱分解ドラムでは、熱分解反応
中に針金等の熱分解残渣が塊状の異物に成長して送りス
クリューに詰まり、中空回転体内のガス圧が上がって、
熱分解ガスが中空回転体と固定部との間のシール部から
漏れ出すことがある。
【0004】そこで、シール部からのガス漏れを防止す
る手段が必要になるが、従来のガス漏れ防止手段として
は、中空回転体と固定部との被シール部同士をバネ材で
所定の強さで押しつけ合わせるという手段や、シール部
から漏れだす熱分解ガスを吸引して燃焼炉に送り込む吸
引フードを設けるという手段があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、中空回
転体と固定部とをバネ材で所定の強さで押しつけ合わせ
るという手段では、バネ材の強さを強くするとシール部
の磨耗が進んで、やはりガス漏れが生じるおそれがあ
る。
【0006】そして、シール部から漏れだす熱分解ガス
を吸引して燃焼炉に送り込む吸引フードを設ける手段で
は、漏洩ガスの量が多くなるとその全てを吸引フードで
吸引することが困難になり、同様にガス漏れが生じるお
それがある。
【0007】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、中空回転体からのガス漏れを防止しや
すい熱分解ドラムを提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成・作用・効果は次の通りである。
【0009】[構成]冒頭に記載した熱分解ドラムにお
いて、前記中空回転体に、前記排出口とは別個のガス抜
き孔と、前記ガス抜き孔を開閉する開閉機構とを設け
て、前記中空回転体内のガス圧が設定値を超えると、前
記ガス抜き孔を開放させて前記中空回転体内の熱分解ガ
スを前記中空回転体外に排出可能に構成してある。
【0010】[作用]塊状の異物が熱分解残渣の送りス
クリューに詰まったこと等に起因して、中空回転体内の
ガス圧が設定値を超えると、前記開閉機構によりガス抜
き孔を開放し、熱分解ガスを中空回転外に排出して燃焼
炉に送り込むようにすることができる。これにより、中
空回転体内のガス圧を設定値以下に抑えることができ
る。
【0011】[効果]従って、中空回転体内のガス圧を
設定値以下に抑えることができるから、中空回転体から
のガス漏れを防止しやすい熱分解ドラムを提供すること
ができた。
【0012】請求項2による発明の構成・作用・効果は
次の通りである。
【0013】[構成]請求項1による発明の構成におい
て、前記中空回転体内のガス圧を検出するガス圧検出セ
ンサを設け、前記ガス圧が設定値を超えたことを前記ガ
ス圧検出センサが検出すると、前記ガス圧検出センサの
検出結果に基づいて、前記開閉機構を開放制御する制御
手段を設けてある。
【0014】[作用]請求項1の構成による作用と同様
の作用を奏することができるのに加え、中空回転体内の
ガス圧が設定値を超えたことをガス圧検出センサが検出
すると、制御手段が開閉機構を開放制御するから、中空
回転体内のガス圧を設定値以下により確実に抑えること
ができる。
【0015】[効果]従って、請求項1の構成による効
果と同様の効果を得やすくなった。
【0016】請求項3による発明の構成・作用・効果は
次の通りである。
【0017】[構成]請求項1又は2による発明の構成
において、前記中空回転体の軸芯方向一端側に前記軸芯
方向に沿う状態に挿入させた廃棄物送りスクリューのス
クリュー軸を中空に形成して、その中空部を前記ガス抜
き孔に構成してある。
【0018】[作用]請求項1又は2の構成による作用
と同様の作用を奏することができるのに加え、中空回転
体の軸芯方向一端側に前記軸芯方向に沿う状態に挿入さ
せた廃棄物送りスクリューのスクリュー軸を中空に形成
して、その中空部を前記ガス抜き孔に構成してあるか
ら、部品点数の増加を抑制することができる。
【0019】[効果]従って、請求項1又は2の構成に
よる効果と同様の効果を奏することができるのに加え、
構造の複雑化を回避することができた。
【0020】請求項4による発明の構成・作用・効果は
次の通りである。
【0021】[構成]冒頭に記載した熱分解ドラムにお
いて、前記中空回転体の他端側を、前記熱分解残渣の送
りスクリューを備えた内筒と、前記内筒を設定間隔を開
けて囲む外筒との二重筒状に形成して、前記内筒と外筒
との間から前記熱分解ガスを排出可能に構成してある。
【0022】[作用]塊状の異物が熱分解残渣の送りス
クリューに詰まった場合であっても、熱分解ガスを、前
記内筒と外筒との間から中空回転体外に排出することが
できるから、塊状の異物の詰まりに起因する中空回転体
内のガス圧の上昇を抑制することができる。
【0023】[効果]従って、塊状の異物が熱分解残渣
の送りスクリューに詰まった場合であっても、中空回転
体内のガス圧の上昇を抑制することができるから、中空
回転体からのガス漏れを防止しやすい熱分解ドラムを提
供することができた。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0025】図1に、家庭ゴミ等の一般廃棄物やカーシ
ュレッダーダスト・電化製品等の産業廃棄物の処理プラ
ントである熱分解ガス化溶融プラントを示してある。
【0026】この熱分解ガス化溶融プラントは前処理設
備1・熱分解ドラム設備2・熱分解残渣選別設備3・高
温燃焼溶融設備4・ボイラ発電設備5・排ガス処理設備
6から成る。
【0027】[前処理設備1]廃棄物ピット7に貯留さ
れた廃棄物を破砕機で破砕し、破砕廃棄物を搬送装置等
で熱分解ドラム設備2に送る。
【0028】[熱分解ドラム設備2]図1,図2に示す
ように、廃棄物ピット7からの廃棄物を熱分解ドラム1
2に搬送供給し、熱分解ドラム12により廃棄物を無酸
素あるいは低酸素雰囲気で約450°Cの熱分解ガスと
熱分解残渣とに熱分解し、熱分解ガスを後述の高温燃焼
溶融炉13に送り、熱分解残渣を熱分解残渣選別設備3
に送る。本設備2については後で詳しく説明する。
【0029】[熱分解残渣選別設備3]図1に示すよう
に、熱分解ドラム12からの熱分解残渣を、振動フィー
ダ70・冷却振動コンベア14を介してバケットコンベ
ア55側に送る。冷却振動コンベア14は窒素封入水冷
ジャケットタイプであり、熱分解残渣を発火等が起こら
ない温度(約80°C)まで窒素雰囲気中で冷却する。
そして、バケットコンベア55からの熱分解残渣をシー
ル用振動コンベア59を介して熱分解残渣選別装置91
に送る。
【0030】前記熱分解残渣選別装置91で選別されて
排出された熱分解残渣のうち、カーボン残渣をカーボン
残渣サイロ61に送り、カーボン残渣サイロ61内のカ
ーボン残渣を高温燃焼溶融炉13にその炉頂側から吹き
込む。また、磁選機(図示せず)を介して選別した鉄類
を鉄類コンテナ96に回収するとともに、アルミ選別機
(図示せず)を介して選別したアルミニウムをアルミコ
ンテナ97に回収する。
【0031】[高温燃焼溶融設備4]熱分解ガス・カー
ボン残渣・集塵ダストを高温燃焼溶融炉13に炉頂側か
ら吹き込み、これらを旋回燃焼する。焼却灰・集塵ダス
トは溶融し、炉底から連続排出する。
【0032】熱分解ドラム設備2で廃棄物が燃料化され
るから低空気比(1.3)で燃焼させることができ、低
空気比燃焼により排ガスが少なくなる。多段燃焼・排ガ
ス再循環させて低NOx化し、十分な滞留時間をとって
低ダイオキシン化する。
【0033】[ボイラ発電設備5]排ガスはボイラ輻射
ゾーンで冷却し、蒸発管群で均一な温度にした後、過熱
蒸気管群に送る。ボイラ18で蒸気を熱回収し、タービ
ン・発電機(図示せず)で電気として回収する。
【0034】[排ガス処理設備6]排ガスをガス冷却室
21・第1バグフィルタ17・第2バグフィルタ22等
で処理して煙突25から排気する。
【0035】次に、前記熱分解ドラム設備2について詳
しく説明する。図2に示すように前記熱分解ドラム12
は、廃棄物ピット7からの廃棄物をコンベアケース11
内に受け入れて搬送するスクリューコンベア10を、横
型の回転ドラム27(中空回転体に相当)にその軸芯方
向一端側から前記軸芯方向に沿う状態に挿入し、廃棄物
加熱用の加熱ガスを流通させる複数本の伝熱管28を、
回転ドラム27の中空内に設けた前記軸芯方向一端側の
隔壁36と他端側の隔壁37とにわたって、その回転ド
ラム27の長手方向に沿う状態に架設して構成してあ
る。
【0036】そして、前記回転ドラム27の軸芯方向他
端側に、伝熱管28に対する加熱ガス供給部29と熱分
解ガス・熱分解残渣排出部31とを、また、回転ドラム
27の軸芯方向一端側に加熱ガス排出部30を設けてあ
る。
【0037】つまり、廃棄物を回転ドラム27にその軸
芯方向一端側の開口(この開口は、回転ドラム27にお
けるスクリューコンベア10の挿入用孔であり、受け入
れ口に相当する)から受け入れて熱分解残渣と熱分解ガ
スとに熱分解し、熱分解残渣と熱分解ガスとを回転ドラ
ム27の軸芯方向他端側から排出するよう構成してあ
る。
【0038】前記回転ドラム27は、廃棄物の搬送方向
下手側ほど下方に位置する状態に傾斜させて、回転軸芯
Oを据えつけ面に対して約1.5度傾斜させてある。そ
して、その状態で回転ドラム27の長手方向両端側を一
対の遊転ローラ機構32に回転自在に各別に支持させ、
両遊転ローラ機構32間の回転ドラム部分の外周部に全
周にわたって設けた大径ギア33と、支持台35に支持
させた電動モータM1に設けた小径ギア34とを噛み合
わせて、電動モータM1の駆動で回転ドラム27を回転
駆動(1.5rpm)するよう構成してある。
【0039】図4にも示すように、前記回転ドラム27
の軸芯方向他端側の隔壁37から、回転ドラム27より
も小径の残渣排出管38を前記搬送方向下手側に回転ド
ラム27と同芯状に延出してある。この残渣排出管38
の内周面側に、熱分解残渣を送る残渣送りスクリュー1
01を設けてある。
【0040】前記加熱ガス供給部29は、加熱ガス供給
口39を備えた加熱ガス供給ケース40を、前記残渣排
出管38の長手方向中間部分を囲む状態に、かつ、回転
ドラム27の回転を許す状態に支持台35に位置固定し
て構成してある。前記加熱ガス供給口39には熱風発生
炉41から加熱ガスを供給する(図1参照)。供給され
る加熱ガスの温度は約530°Cである。
【0041】前記熱分解ガス・熱分解残渣排出部31
は、熱分解ガス・熱分解残渣排出ケース45(以下、
「排出ケース45」と略称する)を、前記残渣排出管3
8の排出口(つまり熱分解ドラム12における熱分解残
渣の排出口)を覆う状態に設けて構成し、この排出ケー
ス45の上端側の熱分解ガス排出口46から熱分解ガス
を排出して高温燃焼溶融炉13に送り、熱分解残渣は排
出ケース45の下端側の熱分解残渣排出口47から排出
して、熱分解残渣選別設備3に送るようにしてある。
【0042】熱分解ガスは前記排ガス処理設備6におけ
る煙突25の手前側の誘引ファン121により誘引して
排出する。この誘引ファン121(図1参照)により誘
引することで、排出ケース45内を−5mmAq〜−2
0mmAq(−5×0.0098kPa〜−20×0.
0098kPa)の負圧にする。
【0043】図3に示すように前記加熱ガス排出部30
は、加熱ガス排出口42を備えた加熱ガス排出ケース4
3を、スクリューコンベア10の所定長さにわたるコン
ベアケース部分を囲む状態に、かつ、回転ドラム27の
回転を許す状態に支持台35に固定して構成してある。
【0044】前記スクリューコンベア10は搬送始端側
を支持台35上の台車48に支持させてあり、回転ドラ
ム27の両隔壁36,37のうち廃棄物の搬送方向上手
側の隔壁36に設けた中心孔にコンベアケース11の終
端部を臨ませ、搬送始端側のコンベアケース部分の上面
側に廃棄物供給口を形成し、台車48上の電動モータM
2に連動連結したスクリュー軸51Bにスクリュー羽根
51Aを設けて構成してある。
【0045】前記回転ドラム27と排出ケース45等の
固定部との間にはシール機構を設けて、空気の流入や加
熱ガス・熱分解ガスの洩れを防止してある。各シール機
構のうち、回転ドラム27と排出ケース45との間のシ
ール機構について説明すると、図4に示すように、熱分
解ドラム12の残渣排出管38にフランジ106を設
け、排出ケース45の一方の側板45Aの外方側に、前
記フランジ106に対する当てつけ板107をバネ材1
03を介して設けるとともに、前記当てつけ板107と
側板45Aとの間を覆う布ダクト102を設けて、バネ
材103の弾性力でフランジ106に当てつけ板107
を当てつけることで、例えば回転ドラム27が軸芯方向
に熱膨張してもガス洩れを防止可能に構成してある。
【0046】加熱ガス排出ケース43と回転ドラム27
との間のシール機構や、加熱ガス供給ケース40と回転
ドラム27との間のシール機構も上記と同様の構造であ
り、その説明については省略する。
【0047】この種の熱分解ドラム12では、熱分解反
応中に針金等の熱分解残渣が塊状の異物に成長して残渣
送りスクリュー101に詰まることがあることから、こ
の詰まりに起因して回転ドラム27内のガス圧が上がる
のを防止するために、図3に示すように前記回転ドラム
27に、残渣排出管38の排出口とは別個のガス抜き孔
120と、ガス抜き孔120を開閉する開閉機構として
の開閉弁115を設けて、回転ドラム27内のガス圧が
設定値を超えると、ガス抜き孔120を開放させて回転
ドラム27内の熱分解ガスを回転ドラム27外に排出し
て、高温燃焼溶融炉13に送り込むよう構成してある。
【0048】詳しくは、前記ガス抜き孔120は廃棄物
送りスクリュー51のスクリュー軸51Bを中空に形成
して、その中空部を前記ガス抜き孔120に構成してあ
り、さらに、回転ドラム27内のガス圧を検出するガス
圧検出センサ112を設け、ガス圧が設定値を超えたこ
とをガス圧検出センサ112が検出すると、ガス圧検出
センサ112の検出結果に基づいて、開閉弁115を開
放制御する制御手段としての制御装置113を設けてあ
る。図3において114は熱分解ガスを吸引するファン
である。
【0049】これにより、回転ドラム27内のガス圧を
設定値以下に抑えることができて、回転ドラム27から
のガス漏れを防止しやすくすることができる。
【0050】[別実施形態]上記のガス圧検出センサ1
12は回転ドラム27内に設けてあってもよい。
【0051】前記開閉弁115を閉鎖側に付勢するバネ
材等の付勢手段を設け、前記回転ドラム27内のガス圧
が設定値を越えると、そのガス圧で開閉弁115が付勢
力に抗して開放するように付勢手段の付勢力を設定して
あってもよい。この構造の場合は、制御装置113や圧
力検出センサ112等が不要になる。
【0052】前記残渣送りスクリュー101に塊状の異
物が詰まることに起因する回転ドラム27内のガス圧の
上昇を防止する手段として、次のように構成してあって
もよい。
【0053】つまり図5に示すように、前記回転ドラム
27の残渣排出管38を、残渣送りスクリュー101を
備えた内筒117と、内筒117を設定間隔を開けて囲
む外筒116との二重筒状に形成して、内筒117と外
筒116との間から熱分解ガスを排出可能に構成する。
【0054】この構造によれば、塊状の異物が残渣送り
スクリュー101に詰まった場合であっても、熱分解ガ
スを内筒117と外筒116との間から回転ドラム27
外に排出することができるから、塊状の異物の詰まりに
起因する回転ドラム27内のガス圧の上昇を抑制するこ
とができる。
【0055】この構造において内筒117と外筒116
との間に熱分解が入り込むのを防止するスクリーンを設
けてもよく、あるいは、前記外筒116のガス入口部を
ラビリンス構造に構成してあってもよい。
【0056】図6に示すように、前記回転ドラム27内
の一対の隔壁36,37のうち熱分解残渣の搬送方向下
手側の隔壁37の内面側に、残渣掻き上げ体122を設
けてあってもよい。
【0057】搬送面124を内筒117の内面に沿わせ
ることにより、掻き上げられた残渣が内筒117の残渣
送りスクリュー101によって送られる。このため内筒
117と外筒116の間に残渣が侵入することが防止で
きる。
【0058】前記残渣掻き上げ体122は、回転ドラム
27の回転方向を向く掻き上げ面123を、前記隔壁3
7の内面側に備えており、回転ドラム27の回転に伴っ
て掻き上げ面123で熱分解残渣を掻き上げて落下させ
る。
【0059】これにより、熱分解残渣が残渣排出管38
の入口(この入口は回転ドラム27の軸芯側に位置す
る)側に盛り上がり、前記入口側に入りやすくなる。
【0060】(図6においては、伝熱管28は隔壁37
の近くで切断された状態に描かれているが、このように
描いたのは残渣掻き上げ体122の構造を理解しやすく
するためで、実際には図2に示すように伝熱管28は隔
壁36側まで延出してある。)
【図面の簡単な説明】
【図1】熱分解ガス化溶融プラントの概略図
【図2】熱分解ドラム設備の概略縦断面正面図
【図3】熱分解ドラムの廃棄物受け入れ側の構造を示す
縦断面図
【図4】熱分解ドラムの熱分解残渣排出側の構造を示す
縦断面図
【図5】別実施形態の縦断面図
【図6】別実施形態の斜視図
【符号の説明】
27 中空回転体 51A スクリュー軸 101 廃棄物送りスクリュー 112 ガス圧検出センサ 113 制御手段 115 開閉機構 116 外筒 117 内筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F23G 5/027 ZAB F23G 5/20 ZABA 5/20 ZAB 5/50 ZABP 5/50 ZAB B09B 3/00 ZAB Fターム(参考) 3K061 AA07 AB02 AB03 AC01 AC13 AC20 FA03 FA12 KA02 KA13 KA23 3K062 AA07 AB02 AB03 AC01 AC13 AC20 BA02 CA00 CB03 DA08 DA11 4D004 AA46 AB07 BA03 CA15 CA24 CA27 CA29 CB09 CB12 CB28 CB34 DA01 DA02 DA07 4H012 HA03 HA05 4K061 AA08 BA12 CA05 EA03 FA11 GA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を横型の中空回転体にその軸芯方
    向一端側の受け入れ口から受け入れて熱分解残渣と熱分
    解ガスとに熱分解し、前記熱分解残渣と熱分解ガスとを
    前記中空回転体の軸芯方向他端側の排出口から排出する
    よう構成してある熱分解ドラムであって、 前記中空回転体に、前記排出口とは別個のガス抜き孔
    と、前記ガス抜き孔を開閉する開閉機構とを設けて、前
    記中空回転体内のガス圧が設定値を超えると、前記ガス
    抜き孔を開放させて前記中空回転体内の熱分解ガスを前
    記中空回転体外に排出可能に構成してある熱分解ドラ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記中空回転体内のガス圧を検出するガ
    ス圧検出センサを設け、前記ガス圧が設定値を超えたこ
    とを前記ガス圧検出センサが検出すると、前記ガス圧検
    出センサの検出結果に基づいて、前記開閉機構を開放制
    御する制御手段を設けてある請求項1記載の熱分解ドラ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記中空回転体の軸芯方向一端側に前記
    軸芯方向に沿う状態に挿入させた廃棄物送りスクリュー
    のスクリュー軸を中空に形成して、その中空部を前記ガ
    ス抜き孔に構成してある請求項1又は2記載の熱分解ド
    ラム。
  4. 【請求項4】 廃棄物を横型の中空回転体にその軸芯方
    向一端側の受け入れ口から受け入れて熱分解残渣と熱分
    解ガスとに熱分解し、前記熱分解残渣と熱分解ガスとを
    前記中空回転体の軸芯方向他端側の排出口から排出する
    よう構成してある熱分解ドラムであって、 前記中空回転体の他端側を、前記熱分解残渣の送りスク
    リューを備えた内筒と、前記内筒を設定間隔を開けて囲
    む外筒との二重筒状に形成して、前記内筒と外筒との間
    から前記熱分解ガスを排出可能に構成してある熱分解ド
    ラム。
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