JPH07174326A - 溶融処理炉 - Google Patents

溶融処理炉

Info

Publication number
JPH07174326A
JPH07174326A JP32146193A JP32146193A JPH07174326A JP H07174326 A JPH07174326 A JP H07174326A JP 32146193 A JP32146193 A JP 32146193A JP 32146193 A JP32146193 A JP 32146193A JP H07174326 A JPH07174326 A JP H07174326A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slag
exhaust gas
pit
water
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32146193A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokio Takahashi
時生 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP32146193A priority Critical patent/JPH07174326A/ja
Publication of JPH07174326A publication Critical patent/JPH07174326A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 排ガス系を、機器容量、設備、運転コスト等
との点から簡単且つ低コストのものとできるとともに、
バグフィルタ収塵器の利用が可能で、系の各機器の耐蝕
性の問題を解消し、さらに、スラグピット内の冷却水の
給水機構を必要としない溶融処理炉を得る。 【構成】 被処理物を溶融処理する燃焼部5と、燃焼部
5で発生する燃焼排ガスを排気する排ガス路9と、燃焼
部5で生成されるスラグを水冷するスラグピット10と
を備えた溶融処理炉に、スラグのスラグピット10内へ
の投入により発生する蒸気を蒸気発生部近傍より熱交換
部18に導く蒸気回収路19を、排ガス路9とは別に設
け、熱交換部18で凝縮した凝縮水をスラグピット10
に戻す戻り路20を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被処理物を溶融処理す
る燃焼部と、燃焼部で発生する燃焼排ガスを排気する排
ガス路と、燃焼部で生成されるスラグを水冷するスラグ
ピットとを備えた溶融処理炉における、スラグピットか
ら発生する蒸発水の回収再利用技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来型の溶融処理炉の構成を図3に示し
た。同図に示されるように、従来型の溶融処理炉は、被
処理物を溶融処理する燃焼部5が、スラグピット10の
上部部位に配置されるとともに、この燃焼部5とスラグ
ピット10とを接続するスラグポート6の側部に、排ガ
ス路9を接続して構成されていた。ここで、燃焼部5か
ら発生する排ガスは燃焼部5よりスラグポート6に排出
されるとともに、スラグ冷却作用によりスラグピット1
0から発生する蒸気もまた同様に排ガス路9から放出さ
れていた。従って、スラグの処理状況によっては、排ガ
ス路を流れるガス量が燃焼溶融処理より発生する排ガス
量より格段に多くなり、排ガス系機器容量が大きくな
る。因に排ガス中に含有される水分比は約40〜50%
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記の従来構
成においては、排ガス系で処理すべき本来の排ガスに加
えて、スラグピットから発生する蒸気をも処理するた
め、機器容量が大きくなっており、設備コスト、運転コ
スト等との点から問題であった。そして、この構成の排
ガス処理系においては、排ガス中に水が存在するため、
バグフィルタ収塵器の利用が比較的困難であり、各機器
の耐蝕性を問題とする必要がある、さらにはダスト堆積
等も起こり易い等の問題があった。さらに、スラグピッ
ト内の冷却水については、これがスラグ冷却処理の進行
にともなって蒸散されるため、スラグピットへの給水機
構が必要であるという問題があった。従って、本発明の
目的は、上記の問題を解決することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明による溶融処理炉の特徴構成は、スラグのスラ
グピット内への投入により発生する蒸気を、蒸気発生部
近傍より熱交換部に導く蒸気回収路を、排ガス路とは別
に設け、熱交換部で凝縮した凝縮水をスラグピットに戻
す戻り路を設けたことにあり、その作用・効果は次の通
りである。
【0005】
【作用】つまり、本願の溶融処理炉においては、スラグ
ピットで発生する蒸気は蒸気回収路に回収されて熱交換
部に送られて熱交換され、覆水されて戻り路を介してス
ラグピットに戻される。従って、スラグピットで発生す
る蒸気が、蒸気回収路とは別に設けられている排ガス路
に移流することはない。さらに、戻り路を介して覆水を
スラグピットに戻すため、スラグピットに別途給水する
必要もなくなる。
【0006】
【発明の効果】従って、本願の溶融処理炉においては、
蒸発水は排ガス系との別に処理されるため、排ガス系に
おいては排ガス自体を処理すればよく、排ガス系統の機
器容量を小さくコンパクトにすることが可能となる。そ
して、排ガス系に蒸気もしくはこれが凝縮した水が導か
れることはないため、バグフィルタ収塵器の利用が容易
となる。又、この系に備えられる各機器の耐蝕性も向上
するとともに、ダスト堆積等も少なくなる等、非常に良
好な効果が得られる。一方、熱交換部においては、蒸発
水から熱回収されるため、回収された熱を、独立に溶融
炉を設置する場合等において、暖房、給湯の熱源として
利用できる。
【0007】
【実施例】本願の実施例を図面に基づいて説明する。図
1には本願の溶融処理炉1の断面図が示されている。
【0008】図1に示すように、溶融処理炉1は、二重
円筒構成の竪型回転炉として構成されており、焼却灰等
の不燃物や廃材、廃プラスチック等の可燃物が混合した
状態の被処理物3が投入される環状被処理物供給部4
と、被処理物3が燃焼されるとともに、溶融してスラグ
化される主燃焼室5と、連通路としての鉛直配置のスラ
グポート6、及びスラグポート6の入口部に形成される
二次燃焼室7を備えて構成されている。そして、前述の
主燃焼室5は室頂部に設けられる燃焼用空気供給路8か
ら供給される燃焼用空気により燃焼溶融が進められる。
この主燃焼室5を構成する外筒5aは中心軸周りに回動
可能に構成されており、回転駆動機構5bにより常時回
転されながら処理を進めることができる。従って、主燃
焼室5内において、全周から均一に燃焼、溶融処理がお
こなわれる。一方、主燃焼室5及び二次燃焼室7で生成
される排ガスは、二次燃焼室7の側部に備えられる排ガ
ス路9より排出される。さらに、前述のスラグポート6
の下部にはスラグピット10が設けられおり、このスラ
グポート6からスラグピット10へのスラグの移動路上
に、回転ドラム2が配設されている。従って、主燃焼室
5で生成する溶融スラグは、燃焼室下部に設けられてい
る隔壁11を伝って落下し、その下端周縁端部12より
スラグポート6に鉛直落下する。この落下点には、前述
の回転ドラム2が配されており、このドラム上に一旦落
下した後、回転ドラム2の回転に従って、スラグはスラ
グピット10内に導かれて槽下部へ移動する。その後、
このスラグピット下部に備えられている排出コンベア1
3により、スラグピット10外へ導出される。
【0009】以上が、溶融処理炉1の概略構成及び処理
作業状況の説明であるが、以下に、上記した回転ドラム
2について説明する。図1に示すように、回転ドラム2
はドラム内部2aを冷却水が流れる水冷方式の回転ドラ
ム2として構成され、その回転軸2b周りに、回転駆動
装置装置14により回転される。回転ドラム2のスラグ
冷却水水面15との位置関係について説明すると、ドラ
ム外周表面2cの周方向一部部位がスラグ冷却水の水面
15上に露出し、周方向他部部位が水面15下に浸漬さ
れる位置関係で装備されている。この水冷ドラム2は、
その外周表面2cに周方向で均等にスラグのずれ落ち防
止突起2dが設けられており、スラグのドラム外周表面
2cからの不測のずれ落ちが防止できる構成が採用され
ている。さらに図2に示すように、円筒状の回転ドラム
2の軸方向両端部には、フランジ2eが設けられてお
り、この方向に於ける不測のスラグ落下をも防止してい
る。また、このフランジ2eの径方向端部は、スラグポ
ート隔壁の下端部6aとの位置関係で、隙間が形成され
ないように形成されている。そして、回転ドラム2の下
部には、ブラシ等の掻き取り部材16が配設されてお
り、回転ドラム2の回転に伴って、ドラム最下部に移動
してきたドラム付着物(スラグの固形物でドラム外周表
面から剥離することなく、付着しているもの)17を掻
き取り、除去できる構成が採用されている。
【0010】上記の構成を採用することにより、本願の
溶融処理炉1においては、燃焼室5からのスラグは、一
旦水冷式の回転ドラム2によって受け取られ、この部分
2で冷却されることにより、約1分で固化する。その
後、スラグピット10内の水面下に導かれて回転ドラム
2より水中に、剥離、落下して、水冷される。このよう
にスラグを2段階冷却することにより、本願の装置系で
構成されるスラグ固形物は、内部に気泡を生じることは
ない。さらに、スラグの連続固化処理が可能であるとと
もに、空冷方式のように長時間を冷却に要することな
く、装置系も簡単である。
【0011】さて、本願の溶融処理炉においては、スラ
グのスラグピット10内への投入により発生する蒸気
を、蒸気発生部近傍よりウオータバス等の熱交換部18
に導く蒸気回収路19を、前述の排ガス路9とは別に設
け、熱交換部18で凝縮した凝縮水を前記スラグピット
10に戻す戻り路20を備えて、スラグ蒸発水の循環を
図っている。即ち、スラグが冷却水に侵入する部位(回
転ドラムからの剥離部位)を囲む構成で、主にスラグの
みの室内空間への侵入のみを許容する概密閉構成の蒸気
回収室21を設け、この蒸気回収室21で捕集された蒸
気が蒸気回収路19へ送られ、熱交換部18で凝縮され
て戻り路20を介してスラグピット10に戻す構成が採
用されている。従って蒸気の補集を確実におこなえる。
そして、熱交換部18で回収された排熱は予熱利用され
る。従って、排ガスは排ガス路9を介して、排ガス処理
系へ送られて煙突から排出される。一方、スラグピット
10において発生する蒸気は捕集されて、再度スラグピ
ット10の水として再利用される。従って、スラグピッ
ト10に各別の給水装置を設ける必要はなく、排ガス路
9に蒸気もしくは水が多量に送りこまれることはないた
め、この系の容量、耐腐食性、ダストの堆積等の問題も
大きく改善される。さらに、従来型のバグフィルタ集塵
器も使用できる。
【0012】以下に、この循環系から得られる温水量、
暖房可能面積の具体例を示す。 前提条件 溶融炉規模約 7t/日 蒸気量 約4.5t/日 100℃ 発熱量 225000kcal/日 給湯温度60℃の時 3750リットル/日 180kcal/m2hrの暖房環境に於ける暖房可能
面積52m2
【0013】さらに、排ガス処理系に備えるべき機器の
容量は、従来と比較して50〜60%になる。
【0014】〔別実施例〕本願の別実施例を以下に箇条
書きする。 (イ) 上記の溶融処理炉1においては、可燃性粗大ゴ
ミ等を含む都市ごみ、産業廃棄物、廃棄物焼却灰等を処
理の対象としたが、これらの他、任意のものが処理対象
ででき、下水汚泥等もその処理対象とすることができ
る。
【0015】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の溶融処理炉の構成を示す図
【図2】回転ドラムの近傍の詳細を示す図
【図3】従来の溶融処理炉の構成を示す図
【符号の説明】
5 燃焼部 6 連通路 9 排ガス路 10 スラグピット 18 熱交換部 19 蒸気回収路 20 戻り路 21 蒸気回収室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物を溶融処理する燃焼部(5)
    と、前記燃焼部(5)で発生する燃焼排ガスを排気する
    排ガス路(9)と、前記燃焼部(5)で生成されるスラ
    グを水冷するスラグピット(10)とを備えた溶融処理
    炉であって、前記スラグの前記スラグピット(10)内
    への投入により発生する蒸気を、蒸気発生部近傍より熱
    交換部(18)に導く蒸気回収路(19)を、前記排ガ
    ス路(9)とは別に設け、前記熱交換部(18)で凝縮
    した凝縮水を前記スラグピット(10)に戻す戻り路
    (20)を設けた溶融処理炉。
  2. 【請求項2】 前記燃焼部(5)が前記スラグピット
    (10)の上部に位置されるとともに、前記燃焼部
    (5)と前記スラグピット(10)との間に鉛直な連通
    路(6)が備えられ、前記排ガス路(9)が前記連通路
    (6)の中間部位に接続されて構成され、前記スラグピ
    ット(10)内の冷却水へのスラグ侵入部上部部位に、
    前記スラグの空間内への侵入のみを許容する概密閉構成
    の蒸気回収室(21)を設け、前記蒸気回収室(21)
    に前記蒸気回収路(19)を接続した請求項1記載の溶
    融処理炉。
JP32146193A 1993-12-21 1993-12-21 溶融処理炉 Pending JPH07174326A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32146193A JPH07174326A (ja) 1993-12-21 1993-12-21 溶融処理炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32146193A JPH07174326A (ja) 1993-12-21 1993-12-21 溶融処理炉

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07174326A true JPH07174326A (ja) 1995-07-14

Family

ID=18132830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32146193A Pending JPH07174326A (ja) 1993-12-21 1993-12-21 溶融処理炉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07174326A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013515231A (ja) * 2009-12-21 2013-05-02 フォスター ホイーラー エナージア オサケ ユキチュア ボトム・アッシュから熱を回収する方法及び装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013515231A (ja) * 2009-12-21 2013-05-02 フォスター ホイーラー エナージア オサケ ユキチュア ボトム・アッシュから熱を回収する方法及び装置
US9175851B2 (en) 2009-12-21 2015-11-03 Amec Foster Wheeler Energia Oy Method of and an arrangement for recovering heat from bottom ash

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4261268A (en) Method and apparatus for treating waste material
US4118220A (en) Method for treating waste material
JP2502899B2 (ja) 有害な廃棄物を使用して無害な団粒を形成する方法及びその装置
JP2000192050A (ja) 炭化炉の排出口構造
JPH07174326A (ja) 溶融処理炉
JP2000097567A (ja) 廃棄物乾燥装置
CN216557145U (zh) 套筒式均衡加热废盐回转窑焚烧处理系统
CN109945209A (zh) 一种危废等离子处理方法
EP3106529B1 (en) Method and plant of treating and smelting metals
JP3750881B2 (ja) 灰溶融炉
JPH11128878A (ja) 廃棄物処理装置用の熱分解反応器
JP2002001285A (ja) 可燃成分を含有する被処理物の加熱処理方法と処理装置と処理施設。
JP2002310414A (ja) ロータリキルン
JP2003262318A (ja) ロータリーキルン
JP2005230788A (ja) 有機物含有汚泥の炭化処理装置
JP2000213716A (ja) 廃棄物処理プラント
JP2001289413A (ja) 廃棄物処理設備
JP2002221304A (ja) 廃棄物処理システム
JP3851031B2 (ja) 溶融炉
JP3686152B2 (ja) 熱分解反応装置
JP2006023052A (ja) 灰溶融炉の排ガス処理方法およびその処理設備
JPS60103215A (ja) 廃棄物処理方法
JPH09217922A (ja) 溶融スラグ排出装置及び廃棄物処理装置
JPH07174325A (ja) スラグの冷却固化装置及び溶融処理炉
JPH09210329A (ja) 廃棄物熱分解ドラムの付着物除去方法及び熱分解ドラム