JP2002001245A - 基板の液処理装置及び液処理方法 - Google Patents

基板の液処理装置及び液処理方法

Info

Publication number
JP2002001245A
JP2002001245A JP2000189526A JP2000189526A JP2002001245A JP 2002001245 A JP2002001245 A JP 2002001245A JP 2000189526 A JP2000189526 A JP 2000189526A JP 2000189526 A JP2000189526 A JP 2000189526A JP 2002001245 A JP2002001245 A JP 2002001245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
liquid
processing
stage
stages
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000189526A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Kenmori
和彦 権守
Noriya Wada
憲也 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Electronics Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
Priority to JP2000189526A priority Critical patent/JP2002001245A/ja
Publication of JP2002001245A publication Critical patent/JP2002001245A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の液処理を高速かつ効率的に行うことが
でき、しかも使用される処理液の量を最小限に抑制す
る。 【解決手段】 搬送路2上を搬送される基板1の搬送方
向の上流側から順に、粗剥離ステージ3,本剥離ステー
ジ4及び仕上げ処理ステージ5の3つの液処理ステージ
が形成され、各ステージ3〜5に基板1の基板回転駆動
手段10と剥離液を噴射するスプレノズル23A〜23
Cが設けられ、剥離液はタンク24S,24M,24P
から供給される。タンク24Pは新液タンク、タンク2
4Mは単循環液タンク、タンク24Sは複循環液タンク
である。例えば、スプレノズル23Aには複循環液タン
ク24Sからの剥離液が、スプレノズル23Bには単循
環液タンク24Mからの剥離液が、スプレノズル24C
には新液タンク24Pからの剥離液が噴射される。しか
も、基板1が各ステージ3〜5に搬入された直後で、回
転開始前からスプレノズル23A〜23Cから剥離液の
噴射が開始される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶パネル
のTFT基板やカラーフィルタ等の角形をした基板や、
ディスク、ウエハ等の円形の基板等からなる薄板基板に
対して所定の処理を行うための液処理装置及び液処理方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、液晶パネルのTFT基板を製造
するに当って、フォトレジストからなる現像液の塗布,
エッチング液の塗布,レジスト膜を剥離するための剥離
液の供給等というように、基板に対して処理液を供給し
て行う処理が繰り返される。このような処理は、例えば
ディッピング、シャワー乃至スプレ等の方式で行うこと
もできるが、基板を水平状態に保持するスピンドルを設
けて、このスピンドルに基板を保持するための基板ホル
ダを連結して設けることにより基板回転駆動手段を構成
し、そのスピンドルを回転駆動することにより、基板を
回転させ、その間に基板の表面に処理液を滴下するよう
にしたスピン方式により行うことも知られている。この
ように基板を回転駆動すると、この基板の表面に供給さ
れた処理液は遠心力の作用により基板の表面全体に均一
に塗り広めるように拡散することになり、もって基板の
全面に処理液を及ぼすことができる。
【0003】ここで、前述した基板回転駆動手段に基板
を挿脱するに当っては、ロボット等のハンドリング手段
を用いるようにするのが一般的である。しかしながら、
ハンドリング手段を用いると、基板のハンドリング時間
分だけ液処理に時間がかかることから、液処理工程を高
速化できないという難点がある。
【0004】特開平6−45307号公報には、水平搬
送手段に基板を搬送させるようになし、所定の位置で基
板を水平搬送手段から分離させて、この基板を回転駆動
すると共に、この基板に洗浄液を供給することにより基
板の洗浄を行う装置の構成が開示されている。即ち、基
板を概略水平方向に搬送する搬送経路の途中に処理槽を
設けて、この処理槽内には昇降可能なスピンドルを備え
た基板回転駆動手段を設けるように構成している。そし
て、処理槽内において、基板が所定の位置に位置決めが
なされると、基板ホルダを上昇させることによって、基
板を搬送経路から分離させ、この状態でスピンドルを回
転駆動して基板を回転駆動する。そして、基板の回転が
開始されると、この基板に洗浄液を噴射することによっ
て、洗浄液を基板の表面全体にむらなく行きわたらせる
ようにする。その結果、基板を回転駆動手段に挿脱する
操作を必要としなくなるので、基板に対する液処理の高
速化及び効率化が図られる等といった利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した特
開平6−45307号公報は基板を洗浄するためのもの
であり、従って単一のステージで処理を完了させるよう
にしている。ところで、基板に対する液処理としては、
例えばレジスト膜の剥離があるが、このレジスト膜の剥
離は剥離液を基板の表面に供給することにより行われ
る。従って、基板に供給した後の剥離液にはフォトレジ
スト等が不純物として含まれることになる。ただし、1
つの基板に対してレジスト膜の剥離を行った後において
は、不純物濃度があまり高くならないことから、この処
理後の液を回収して再利用を行うのは可能である。しか
しながら、前述したように単一のステージで液処理を完
了させる場合には、基板から剥離された不純物の全てが
回収する処理液に含まれることになるので、この処理液
を再利用しようとすると、処理対象となる基板と接触す
る処理液としては、不純物が異なるものが供給されるこ
とになるので、処理精度にばらつきが生じるという不都
合がある。しかも、処理液の供給は、基板の回転時に行
われる、所謂スピン方式であることから、処理液の基板
との接触時間が短くなるので、前述したレジスト膜の剥
離等の処理を行う場合には、回転時間を長くする必要が
あり、その分だけ消費される処理液の量も増えることに
なる。
【0006】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、基板の液処理を高速
かつ効率的に行うことができ、しかも使用される処理液
の量を最小限に抑制できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の液処理装置の構成としては、基板を水
平搬送する搬送路に、その基板搬送方向に向けて配置し
た複数の液処理ステージと、これら各液処理ステージに
設けられ、前記基板を保持する基板ホルダと、この基板
ホルダを回転させるスピンドルとを含む基板回転駆動手
段と、前記基板ホルダを前記搬送路の搬送面に対して上
下させるために、搬送路または基板回転駆動手段のいず
れか一方を昇降駆動する昇降手段と少なくとも前記各液
処理ステージに設けられ、前記基板ホルダに保持された
基板の表面に処理液を噴射する処理液噴射手段とを備え
る構成としたことをその特徴とするものである。
【0008】また、本発明による液処理方法は、基板を
水平搬送する搬送路にその基板搬送方向に向けて複数の
液処理ステージを配置して設けて、この搬送路上を搬送
される基板に対して所定の液処理を行う方法であって、
前記直列に配置した各液処理ステージには、前記基板が
搬入された時から、この基板の表面に処理液を噴射する
ようになし、この処理液の噴射中に前記基板を前記搬送
路から分離して上昇させて、水平方向に回転させること
をその特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の好ましい
実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1及び図2に本発明による基板の液処理装置の
概略構成を示す。同図において、1は基板であり、この
基板1は、例えば液晶パネルを構成するガラス基板等の
ように、長方形の薄いガラス基板から構成される。そし
て、この基板1に対する液処理の一例として、基板1の
表面に形成したレジスト膜を露光,現像及びエッチング
した後に行われるレジスト剥離工程において、剥離液を
基板1の表面に供給して、不要なフォトレジストを剥離
するための処理を行うものとして説明するが、基板1に
対する液処理はこれに限定されるものではないことは言
うまでもない。
【0010】而して、基板1は、多数のローラ2aを配
列することにより構成したローラコンベアからなる搬送
路2上を搬送される。この搬送路2による基板1の搬送
方向において、手前側、つまり搬送方向の上流側から順
に、粗剥離ステージ3,本剥離ステージ4及び仕上げ処
理ステージ5の3つの液処理ステージが形成される。そ
して、これら各ステージ間の間隔はほぼ一致しており、
また各ステージ3〜5はそれぞれ四周が壁で覆われてい
る。ただし、粗剥離ステージ3への基板1の導入部と、
各ステージ3,4間及び4,5間の基板の通過部と、仕
上げ処理ステージ5からの導出部とには、それぞれスリ
ット状通路6が開口しており、これらスリット状通路6
は基板1が通過するのに支障がないことを条件として、
できるだけ開口面積を小さくしている。なお、これらの
スリット状通路6に開閉可能なシャッタを設ければ、各
ステージ3〜5の内部を密閉することができる。
【0011】各ステージ3〜5には、それぞれ基板1を
搬送路2から分離して、水平方向に回転駆動する基板回
転駆動手段10が設けられている。この基板回転駆動手
段10の具体的な構成としては、図3及び図4に示した
ようになっており、各ステージ3〜5に設けられる基板
回転駆動手段10は全て同一の構造となっている。
【0012】これらの図において、11は基板ホルダで
あり、この基板ホルダ11は、円形をした回転ブロック
12と、この回転ブロック12から放射状に伸びる複数
のアーム13を有するものである。アーム13は、基板
1の対角線に沿って延在させた4本の主アーム13a
と、各主アーム13a,13a間に1乃至複数本延在さ
せた、主アーム13aより長さの短い補助アーム13b
とから構成される。主アーム13aは、基板1の4つの
コーナ部近傍に係合するそれぞれ一対のストッパピン1
4を有し、またこのストッパピン14より内側の位置及
び補助アーム13bには基板1の裏面側に当接する支持
ピン15が立設されている。従って、基板1は多数の支
持ピン15により水平状態に保つように保持され、また
ストッパピン14の作用によって、回転時に基板1が基
板ホルダ11から脱落するのを防止して、安定的に保持
できるようになっている。
【0013】基板ホルダ11を構成する回転ブロック1
2の下面には、スピンドル16が連結して設けられてい
る。このスピンドル16を回転駆動するためにモータ1
7が連結して設けられている。スピンドル16を回転自
在に支持するために、軸受ブロック18が昇降テーブル
19に設けられており、モータ17もこの昇降テーブル
19に固定されている。昇降テーブル19はガイドロッ
ド20に支持されると共に、昇降駆動手段として、モー
タ21により駆動されるボールねじ22に連結されてお
り、このボールねじ22を駆動することによって、昇降
テーブル19が昇降駆動されるようになっている。
【0014】基板ホルダ11は、常時においては、少な
くとも搬送路2の基板1を搬送する搬送面より下部に位
置しており、従って基板1は基板回転駆動手段10と干
渉することなく搬送されることになる。そして、基板1
が所定の位置まで搬送された時に、ボールねじ22を作
動させると、この基板1は基板回転駆動手段10におけ
る基板ホルダ11に保持されて、搬送路2から離間して
所定の位置まで上昇することになる。この状態で、モー
タ17を作動させると、スピンドル16が回転して、こ
のスピンドル16に連結され、基板1を保持する基板ホ
ルダ11が回転する。
【0015】さらに、各ステージ3〜5の上部位置に
は、それぞれスプレノズル23A〜23Cが設けられて
おり、これらスプレノズル23A〜23Cからは、基板
1に対して処理液を噴射するようになっている。しか
も、各スプレノズル23A〜23Cからは、基板ホルダ
11に保持されている基板1のほぼ全面にわたって処理
液が及ぶように噴射されることになる。ここで、処理液
は、本実施の形態の場合には、レジスト膜の剥離液であ
り、この剥離液の供給は3系統から行われる。このため
に、3つのタンク24S,24M,24Pを備えてお
り、タンク24Pは新液タンク、タンク24Mは単循環
液タンク、タンク24Sは複循環液タンクである。新液
タンク24Pに貯留されている剥離液は新液、つまり新
たな剥離液である。単循環液タンク24Mは基板1に対
して1回だけ接触させた剥離液を貯留するものである。
つまり、新液タンク24Pから基板1に剥離液を噴射さ
せるが、この新液を基板1に接触した後の剥離液を導入
して、これを循環使用するためのものである。なお、こ
の単循環液タンク24Mには新液も供給できるようにな
っている。さらに、複循環液タンク24Sは、少なくと
も単循環液タンク24Mから基板1に供給した後の剥離
液を導入して、これを循環使用するためのタンクであ
る。また、剥離液の不純物濃度によっては、複循環液タ
ンク24Sから基板1に供給した剥離液をも循環使用す
ることもでき、従って複循環液タンク24Sには、単循
環液だけでなく、複循環液も導入できるようになってい
る。
【0016】このように、3系統の剥離液の供給部を設
けたのは、剥離液の有効利用を図るためであり、しかも
剥離液を節約しながら、レジスト膜の剥離処理を完全に
行うためである。従って、少なくとも粗剥離ステージ3
では、複循環液を使用する。また、基板1から剥離され
るフォトレジストの量や基板1のサイズ等に応じて、本
剥離ステージ4では、単循環液または複循環液を使用
し、仕上げ処理ステージ5では、新液を使用するか、ま
たは単循環液を使用する。
【0017】新液タンク24Pからは仕上げ処理ステー
ジ5に配置したスプレノズル23Cのみに剥離液を供給
できるようにする。また、単循環液タンク24Mから
は、本剥離ステージ4に配置したスプレノズル23Bに
剥離液を供給することになり、また仕上げ処理ステージ
5のスプレノズル23Cに対してもこの単循環液タンク
24Mから剥離液を供給することもできるようにしてい
る。さらに、複循環液タンク24Sから供給される剥離
液は、粗剥離ステージ3に設けたスプレノズル23Aに
供給されるものであり、また本剥離ステージ4のスプレ
ノズル23Bにもこの複循環液からなる剥離液を供給で
きるようになっている。
【0018】新液タンク24P,単循環液タンク24
M,複循環液タンク24Sには、それぞれ処理液供給配
管25P,25M,25Sのそれぞれの一端が接続さ
れ、これら処理液供給配管25P,25M,25Sの途
中には剥離液を圧送するためのポンプ26P,26M,
26Sが設けられている。
【0019】処理液供給配管25Pの他端はスプレノズ
ル23Cにのみ接続されており、処理液供給配管25M
はスプレノズル23Cとスプレノズル23Bに接続さ
れ、さらに処理液供給配管25Sはスプレノズル23A
とスプレノズル23Bとに接続されている。そして、こ
れら各処理液供給配管25P,25M,25Sの各スプ
レノズル23A〜23Cへの接続部には開閉弁27P,
27M1 ,27M2 ,27S1 ,27S2 が設けられ
て、流路の開閉操作を行えるようになっている。さら
に、単循環液タンク24Mからは複循環液タンク24S
に単循環液がオーバーフローできるように構成されてい
る。
【0020】新たな処理液の供給は補給管28を介して
行われる。この補給管28は新液タンク24Pと単循環
液タンク24Mとに接続されている。また、仕上げ処理
ステージ5の下部には、第1の循環用配管29の一端が
接続され、この第1の循環用配管29の他端は単循環液
タンク24Mに接続されている。さらに、本剥離ステー
ジ4の下部には、第2の循環用配管30の一端が接続さ
れており、この第2の循環用配管30の他端は複循環液
タンク24Sに接続されている。さらに、粗剥離ステー
ジ3の下部には、排出・循環用配管31の一端が接続さ
れており、この排出・循環用配管31の他端はドレン部
32と複循環液タンク24Sとに接続されている。そし
て、前述した各配管には、それぞれ開閉弁33P1 ,3
3P2 ,33M,33S1 ,33S2 ,33Dが設けら
れており、これら各開閉弁を操作することによって、各
タンク24P,24M,24Sに新液や循環液を導入さ
れ、またそれ以上使用できない程度にまで不純物の濃度
が高くなった処理液を排出することができるようにな
る。
【0021】以上の液処理装置を用いて、基板1の表面
に対して所定の液処理、つまり本実施の形態において
は、剥離液を処理液として用いて、レジスト膜の剥離処
理が行われる。そこで、基板1への剥離液による液処理
方法について説明する。なお、液処理は同じ処理液を用
いて3段階に分けて行うようにしているが、異なる処理
液を供給することもでき、また液処理の段数もこれに限
定されない。
【0022】基板1は搬送路2に沿って搬送されて、ま
ずスリット状通路6から粗剥離ステージ3内に導かれ
る。この時には、基板回転駆動手段10を構成する基板
ホルダ11を下降させておき、基板搬送路2に沿って搬
送される基板1と干渉しないように保持する。そして、
この粗剥離ステージ3において、基板1が基板ホルダ1
1の上部位置に至ると、図示しない位置決め手段により
この基板1が位置決めされる。また、この基板1が粗剥
離ステージ3に入り込むと、スプレノズル23Aから剥
離液の噴射が開始され、従って基板1が粗剥離ステージ
3に導かれた時から、後述の基板1の回転によるスピン
式の処理が行われる前の段階からスプレ方式によるレジ
スト膜の剥離処理が開始される。
【0023】そこで、ボールねじ22を作動させて、基
板回転駆動手段10の全体を上昇させることによって、
基板ホルダ11のアーム13に設けた4つの角隅部に配
置したストッパピン14に係合させると共に、支持ピン
15により裏面側を支持させる。基板回転駆動手段10
をさらに上昇させると、基板1は搬送路2から離脱し
て、基板ホルダ11により所定の高さ位置まで持ち上げ
られる。勿論、基板1が所定の高さ位置まで持ち上げる
動作の間もスプレノズル23Aからの剥離液の噴射が継
続する。その結果、剥離液のスプレにより基板1の表面
からレジスト膜の剥離が進行する。
【0024】基板ホルダ11が所定の高さ位置まで上昇
すると、モータ17を作動させて、基板ホルダ11に連
結したスピンドル16を回転駆動する。これによって、
基板1が水平状態に保たれて回転することになる。その
結果、スプレノズル23Aから噴射された剥離液が回転
による遠心力の作用で周囲に塗り広められるように流動
化されて、この流動状態の剥離液がレジスト膜に作用す
る、所謂スピン方式によるレジスト剥離が行われる。そ
して、基板1に供給された循環液はその外周縁のエッジ
から飛散するが、粗剥離ステージ3は、その四周が壁に
囲まれており、この壁にはスリット状通路6が開口して
いるが、基板1はこのスリット状通路6の位置より高い
位置で回転することから、基板1に供給した剥離液はこ
の粗剥離ステージ3の底面に接続した排出・循環用配管
31を介して流出する。
【0025】基板1を所定時間回転させることにより粗
剥離工程が終了する。この時に、モータ17を停止させ
て、基板ホルダ11の回転を停止させるが、基板ホルダ
11の回転停止時には、常に所定の位置とする。これに
よって、基板ホルダ11を構成する各アーム13が搬送
路2を構成するローラ2a及びその回転軸等と干渉する
のを防止する。基板ホルダ11の回転が停止した後に、
ボールねじ22を作動させて、基板回転駆動手段10の
全体を下降させる。その結果、基板1は基板ホルダ11
に保持された状態から離脱して、搬送路2上に配置され
る。これによって、基板1は再び搬送可能な状態とな
り、スリット状通路6を経て本剥離ステージ4に搬入さ
れる。
【0026】ここで、基板1の回転を停止させる直前に
スプレノズル23Aからの剥離液の噴射を停止すること
によって、基板1の表面に付着する剥離液を遠心力の作
用で振り切るように除去することができる。これによ
り、次の工程に剥離液が持ち越されるのを防止できるよ
うになる。なお、この粗剥離ステージ3内に基板1が位
置する限りは剥離液の噴射を継続させるようにしても良
い。これにより、スプレ方式、スピン方式、スプレ方式
の順でレジスト膜の剥離処理が行われ、しかも基板1の
剥離液への接触時間を長くすることができる。このよう
に、基板1の回転停止後にも剥離液を噴射させる場合に
は、例えばこの粗剥離ステージ3と本剥離ステージ4と
の間のスリット状通路6に吸湿ローラを配置し、基板1
をこの吸湿ローラを通過させるようにすれば、次の工程
に剥離液が移行するのを防止することができる。
【0027】本剥離ステージ4に移行した基板1は、こ
の本剥離ステージ4で基板1のレジスト膜の剥離をさら
に進行させる本剥離工程が実施される。さらに、この本
剥離工程を経た後には、基板1は仕上げ処理ステージ5
に移行して、最終剥離処理工程が実施される。これら本
剥離ステージ4及び仕上げ処理ステージ5においては、
粗剥離ステージ3と同様の基板回転駆動手段10が設け
られており、この基板回転駆動手段10の作動そのもの
は、前述した粗剥離ステージ3と同様である。つまり、
搬送路2からの基板1の上昇、基板1の回転及び基板1
の下降の動作が行われ、この間には、スプレノズル23
B,23Cからそれぞれ剥離液が噴射される。
【0028】ここで、液処理を3段階に分けたのは、そ
れぞれのステージで使用される剥離液を違えるようにす
るためである。また、使用される剥離液以外にも、様々
な条件を変えることもできる。例えば、各ステージにお
いて、基板1の回転速度を変えたり、またそれぞれのス
プレノズルから噴射される剥離液の圧力や流量を変えた
りする等も可能である。
【0029】また、剥離液を変えるのはその消費量を節
約するためであり、使用される剥離液としては、新たな
剥離液である新液と、1度だけ基板1と接触させ、僅か
にフォトレジストが混入している単循環と、基板1に複
数回接触して、フォトレジストがある程度の濃度で含ま
れている複循環液である。
【0030】粗剥離ステージ3においては、複循環液タ
ンク24Sからの複循環液が供給される。そして、本剥
離ステージ4では単循環液または複循環液が供給され、
また仕上げ処理ステージ5では単循環液または新液が供
給されるようになっている。従って、例えば、粗剥離ス
テージ3では複循環液、本剥離ステージ4では単循環
液、仕上げ処理ステージ5では新液または単循環液とい
う供給態様と、粗剥離ステージ3では複循環液、本剥離
ステージ4では複循環液、仕上げ処理ステージ5では新
液または単循環液といった供給態様が可能になる。ここ
で、仕上げ処理ステージ5において、単循環液を供給す
る場合には、新液タンク24Pは使用しない。また、単
循環液タンク24Mには、単循環液が導入されるだけで
なく、新液もこの単循環液タンク24M内に導くように
なし、単循環液に含まれるフォトレジストからなる不純
物濃度を所定のレベル以下となるように調整すると共
に、単循環液タンク24Mの液量を確保する。
【0031】そこで、例えば粗剥離ステージ3では複剥
離液、本剥離ステージ4では単剥離液、仕上げ処理ステ
ージ5では新液を用いる場合には、開閉弁27P,27
2及び27S2 を開き、また開閉弁33P1 ,33
M,33S1 を開く。排出・循環用配管31に設けた開
閉弁33S2 と開閉弁33Dとは、いずれか一方を開く
ようにする。そして、これら以外の開閉弁は閉じた状態
とする。なお、開閉弁33Dを開き、開閉弁33S2
閉じた状態にすると、剥離液は2回だけ循環することに
なり、また開閉弁33Dを閉じ、開閉弁33S2 を開く
と、粗剥離ステージ3で用いられる処理液の循環回数は
制限がなくなる。ただし、複循環液タンク24Sには本
剥離ステージ4から不純物としてのフォトレジストが低
濃度にしか混入していない剥離液が供給されるので、こ
の複循環液タンク24S内に繰り返し剥離液を循環させ
ても、不純物濃度があまり高くなることはない。そし
て、複循環液タンク24S内に導入された循環液はオー
バーフローすることによりドレン部32に流出すること
になる。
【0032】而して、基板1が搬送路2に沿って搬送さ
れて、粗剥離ステージ3内に導かれると、この基板1に
は複循環液タンク24Sからの複循環液が供給される。
ここで、複循環液はある程度の濃度でフォトレジストが
含まれた剥離液であり、基板1に対してはこの剥離液が
作用し、かつ基板1を所定時間回転させながら、剥離液
の供給を継続することによって、基板1の表面に形成さ
れているレジスト膜の大部分が除去されることになる。
その結果、フォトレジストの濃度が高くなった剥離液は
ドレン部32に排出される。このようにして粗剥離ステ
ージ3で、大部分のレジスト膜が除去された基板1は、
次に本剥離ステージ4に移行して、前述した複循環液よ
り不純物濃度の低い単循環液が供給され、かつ基板1が
回転することによって、この基板1の表面におけるレジ
スト膜はほぼ完全に除去される。その後に、基板1が仕
上げ処理ステージ5に移行して、不純物を全く含まない
新液からなる剥離液がこの基板1に供給され、かつこの
基板1の回転によりその表面全体にむらなく剥離液が及
ぶことから、レジスト膜が完全に剥離される。
【0033】このように、剥離液は少なくとも3回循環
して使用されるので、剥離液の消費量を少なくでき、か
つ最後の仕上げ処理ステージ5では不純物を全く含まな
い新液を使用していることから、基板1に対するレジス
ト膜の剥離は完全に行われることになる。従って、基板
1に対しては、最小量の処理液を用いて完全な液処理を
行うことができる。
【0034】しかも、各ステージ3〜5に基板1が導入
された時に、基板1の回転によるスピン方式による剥離
処理が行われるが、このスピン方式に加えて、この基板
1のステージ内に導入直後からスプレ方式によって基板
1に対する剥離処理が行われるので、処理時間の短縮が
図られる。しかも、このようにスピン式の剥離処理とス
プレ式の剥離処理とを複合させることによって、剥離処
理を極めて効率的かつ高精度に行うことができる。特
に、基板1として、長方形の薄板基板を用いる場合に
は、その回転中心から外周部までの距離が異なることか
ら、スピン方式だけでは多少の処理むらが生じる可能性
もあるが、これにスプレ方式を組み合わせることによ
り、処理の高精度化が図られる。
【0035】また、3つのステージ3〜5をそれぞれ区
画形成して、各々のステージに供給された剥離液は他の
ステージに流入せず、当該のステージ内でその全量を回
収するようにしている。従って、例えば単循環液タンク
24Mに複循環液が流入して不純物の濃度が上昇する等
といった事態が発生することがなくなる。その結果、単
循環液タンク24M内の不純物の濃度管理を厳格に行う
ことができる。
【0036】しかも、剥離液の供給系統を3系統とする
と共に、開閉弁により各ステージ3〜5に供給される剥
離液を任意に設定できることから、基板1の種類やそれ
に形成されているレジスト膜の種類、厚み、剥離すべき
量等に応じて、最適な剥離液の供給態様とすることがで
きる。これによって、処理の態様に応じて、新液の使用
量を最小限で、処理精度を著しく向上させることができ
る。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、基板の
液処理を高速かつ効率的に行うことができ、しかも使用
される処理液の量を最小限に抑制できる等の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す基板の液処理装置の
概略構成図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】基板回転駆動手段の正面図である。
【図4】図3の平面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 搬送路 2a ローラ 3 粗剥離ステージ 4 本剥離ステージ 5 仕上げ処理ステージ 6 スリット状通路 10 基板回転駆動手段 11 基板ホルダ 13 アーム 16 スピンドル 23A〜23C スプレノ
ズル 24S 複循環液タンク 24M 単循環液タ
ンク 24P 新液タンク 25S,25M,25P
処理液供給配管 28 補給管 29 第1の循環用配管 30 第2の循環用配管 31 排出・循環用配
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/027 H01L 21/304 648A 21/304 648 648F 21/30 572B Fターム(参考) 2H025 AB16 AB17 EA05 2H096 CA14 GA29 LA02 3B201 AA02 AB14 AB34 AB42 BB22 BB33 BB90 BB92 CA01 CB15 CD22 5F046 JA02 JA03 JA10 LA03 LA04 LA05 MA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を水平搬送する搬送路に、その基板
    搬送方向に向けて配置した複数の液処理ステージと、 これら各液処理ステージに設けられ、前記基板を保持す
    る基板ホルダと、この基板ホルダを回転させるスピンド
    ルとを含む基板回転駆動手段と、 前記基板ホルダを前記搬送路の搬送面に対して上下させ
    るために、搬送路または基板回転駆動手段のいずれか一
    方を昇降駆動する昇降手段と少なくとも前記各液処理ス
    テージに設けられ、前記基板ホルダに保持された基板の
    表面に処理液を噴射する処理液噴射手段とを備える構成
    としたことを特徴とする基板の液処理装置。
  2. 【請求項2】 前記各処理液ステージには、基板を通過
    させる開口を備えた壁を設ける構成としたことを特徴と
    する請求項1記載の基板の液処理装置。
  3. 【請求項3】 前記複数段設けた処理ステージのうち、
    前記基板の送り方向における最下流位置の処理ステージ
    では前記処理液噴射手段により少なくとも一部に新しい
    処理液を含む清浄な処理液を供給する仕上げ処理工程と
    し、この仕上げ処理工程の前段における1乃至複数の液
    処理ステージではこの仕上げ処理工程時に使用した処理
    液を循環して前記基板に供給する構成としたことを特徴
    とする請求項2記載の基板の液処理装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送路はローラコンベアから構成さ
    れ、前記基板回転駆動手段はこのローラコンベアに対し
    て昇降可能な構成としたことを特徴とする請求項1記載
    の基板の液処理装置。
  5. 【請求項5】 基板を水平搬送する搬送路にその基板搬
    送方向に向けて複数の液処理ステージを配置して設け
    て、この搬送路上を搬送される基板に対して所定の液処
    理を行う方法であって、 前記直列に配置した各液処理ステージには、前記基板が
    搬入された時から、この基板の表面に処理液を噴射する
    ようになし、 この処理液の噴射中に前記基板を前記搬送路から分離し
    て上昇させて、水平方向に回転させることを特徴とする
    基板の液処理方法。
  6. 【請求項6】 前記基板の回転停止前に前記処理液の噴
    射を停止することを特徴とする請求項5記載の基板処理
    方法。
  7. 【請求項7】 前記液処理ステージは、粗処理ステー
    ジ、本処理ステージ及び仕上げ処理ステージの3ステー
    ジを順次配設し、前記仕上げ処理ステージでは少なくと
    も一部に新しい処理液を含む清浄な処理液を供給し、前
    記本処理ステージでは、この仕上げ処理ステージで供給
    された処理液を循環させて供給し、前記粗処理ステージ
    では、前記本処理ステージで使用した処理液を循環させ
    て供給することを特徴とする請求項5記載の基板処理方
    法。
JP2000189526A 2000-06-23 2000-06-23 基板の液処理装置及び液処理方法 Pending JP2002001245A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000189526A JP2002001245A (ja) 2000-06-23 2000-06-23 基板の液処理装置及び液処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000189526A JP2002001245A (ja) 2000-06-23 2000-06-23 基板の液処理装置及び液処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002001245A true JP2002001245A (ja) 2002-01-08

Family

ID=18689146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000189526A Pending JP2002001245A (ja) 2000-06-23 2000-06-23 基板の液処理装置及び液処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002001245A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009096483A1 (ja) * 2008-01-31 2009-08-06 Yokogawa Denshikiki Co., Ltd. 洗浄装置
CN102404937A (zh) * 2010-09-10 2012-04-04 富葵精密组件(深圳)有限公司 湿处理装置及湿处理方法
CN106345736A (zh) * 2016-09-14 2017-01-25 国家电网公司 全玻璃注射器超清洁刷洗机器的水路系统
JP7439376B2 (ja) 2020-06-24 2024-02-28 株式会社東京精密 ワーク処理システム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009096483A1 (ja) * 2008-01-31 2009-08-06 Yokogawa Denshikiki Co., Ltd. 洗浄装置
JP2012106246A (ja) * 2008-01-31 2012-06-07 Yokogawa Denshikiki Co Ltd 基板洗浄装置
JP5081928B2 (ja) * 2008-01-31 2012-11-28 横河電子機器株式会社 洗浄装置
CN102404937A (zh) * 2010-09-10 2012-04-04 富葵精密组件(深圳)有限公司 湿处理装置及湿处理方法
CN106345736A (zh) * 2016-09-14 2017-01-25 国家电网公司 全玻璃注射器超清洁刷洗机器的水路系统
JP7439376B2 (ja) 2020-06-24 2024-02-28 株式会社東京精密 ワーク処理システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100876128B1 (ko) 현상처리방법 및 현상액도포장치
JP3103323B2 (ja) 半導体装置製造用現像装置及びその製造方法
JP5454407B2 (ja) 液処理装置及び液処理方法
JP2000188251A (ja) 成膜装置及び成膜方法
JP3573626B2 (ja) 半導体装置製造用現像装置及びその制御方法
WO2003105201A1 (ja) 基板処理装置、基板処理方法及び現像装置
KR20070092149A (ko) 프라이밍 처리 방법 및 프라이밍 처리 장치
KR100877472B1 (ko) 기판의 처리방법 및 기판의 처리장치
JP3926544B2 (ja) 現像処理装置
JPH10172946A (ja) 基板処理方法及び装置
JP2021530859A (ja) 半導体ウェハの洗浄装置及び洗浄方法
JP2002001245A (ja) 基板の液処理装置及び液処理方法
JP3676263B2 (ja) 塗布膜形成装置及び塗布膜形成方法
KR20120069576A (ko) 도포 처리 장치 및 도포 처리 방법
JP4674904B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JP3535707B2 (ja) 基板処理装置
JP2003218005A (ja) 処理方法
JP2003303807A (ja) 基板の処理装置及び処理方法
JP4147721B2 (ja) 洗浄装置及びエッチング装置並びに洗浄方法及びエッチング方法
JP3002942B2 (ja) 処理方法及び処理装置
JP2003068632A (ja) 塗布処理方法及び塗布処理装置
JP3813887B2 (ja) 現像処理方法及び現像処理装置
JPH11216433A (ja) 基板処理装置
JP4160651B2 (ja) 基板処理装置
JP3810056B2 (ja) 基板処理方法、現像処理方法および基板処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051028

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060516

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080722

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081028

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081226

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090128