JP2002001053A - 排気装置および該排気装置を備えた貯留槽内の排気システム - Google Patents

排気装置および該排気装置を備えた貯留槽内の排気システム

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JP2002001053A
JP2002001053A JP2000179011A JP2000179011A JP2002001053A JP 2002001053 A JP2002001053 A JP 2002001053A JP 2000179011 A JP2000179011 A JP 2000179011A JP 2000179011 A JP2000179011 A JP 2000179011A JP 2002001053 A JP2002001053 A JP 2002001053A
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gas
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pipe
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俊明 ▲たか▼橋
Toshiaki Takahashi
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SHIATORU CATALYZER LAB KK
SHIATORU CATALYZER LABORATORY KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浄化装置の貯留槽等の高湿度となる閉空間内
の排気を簡単な構造かつ少ない費用で実現可能な排気装
置およびそれを用いた貯留槽の排気システムを提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 貯留槽2内に開口する吸気口31と、貯
留槽2の外に位置する排気口32とを有し、前記吸気口
31側が拡径となったテーパー部33が形成された排気
管3と、前記排気管3内へ気体を噴射するノズル4と、
前記ノズル4へ貯留槽2の外部から気体を圧送するコン
プレッサー6と、を備え、ノズル4から噴射された気体
がテーパー部33を通過することにより貯留槽2内部に
発生する負圧によって貯留槽2内の気体が前記吸気口3
1から前記排気管3内に誘引され、前記ノズル4から噴
射された気体とともに前記排気口32から貯留槽2の外
部へと排出されるようになっている排気装置を使用す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンプレッサー等
の圧送手段を用いて雑排水の貯留槽等の閉空間内の排気
を行う排気装置および該排気装置を備えた貯留槽内の排
気システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】食品を主として扱う工場や業務用設備な
どからの産業排水には、多量の有機物や油脂成分が含ま
れている。そのような産業排水をそのまま下水や河川に
流すことは、環境汚染の原因となることや、下水処理が
困難であることから、法律で禁止されている。そのた
め、大型の食品加工工場や業務用設備などは、産業排水
をグリストラップ等の専用の浄化槽に一旦集めた後に合
併槽処理等の各種処理を行っている。本願出願人は、産
業排水の浄化処理を効率的に行うことのできる装置の一
つとして、特許第3007333号にて浄化槽等に貯留
される雑排水の浄化装置を提案している。この浄化装置
は、多孔質かつ水分子に対して酸化還元反応を及ぼす性
質を有する緑泥片岩である宙石(商標:「そらせき」と
読む。)と、コンプレッサー等の圧送手段から強制的に
浄化槽内の産業排水中に送出されるエアーとを使用して
産業排水の浄化を行う装置である。この浄化装置を用い
ることにより、人工的な薬品類を一切使用することなく
産業排水を効率的に浄化することが可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、浄化装置等の
貯留槽は、内部の排気を強制的に行う設備を有していな
いため、内部に悪臭がこもることが多く、場合によって
は、貯留槽内の悪臭が排水管を通って工場や設備へと逆
流してしまうことがあった。特に、前述した本願出願人
による浄化装置を使用した場合、浄化槽内に強制的にエ
アーが送り込まれるようになっているため、前述したよ
うな悪臭の逆流が発生しやすくなっている。一方、前述
したような貯留槽中の悪臭の逆流を防止する方法の一つ
として、貯留槽内にファン等の排気装置を設けることが
考えられる。しかし、浄化槽等の高湿度となる閉空間内
で排気ファン等の電動の排気装置を使用する場合、漏電
等の事故を防止しなくてはならないことから、配線部分
の防水処理に多額の費用がかかる。本発明の目的は、例
えば浄化装置の貯留槽等の高湿度となる閉空間内の排気
を簡単な構造かつ少ない費用で実現可能な排気装置およ
び該排気装置を用いた貯留槽の排気システムを提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、閉空間内の気体を外部へ排出するための
排気装置であって、前記閉空間内に開口する吸気口と、
前記閉空間の外に位置する排気口とを有し、前記吸気口
側が拡径となったテーパー部が形成された排気管と、前
記排気管内へ気体を噴射するノズルと、前記ノズルへ前
記閉空間の外部から気体を圧送するコンプレッサー等の
圧送手段と、を備えており、前記ノズルから噴射された
気体が前記テーパー部を通過することにより前記排気管
内に発生する負圧によって前記閉空間内の気体が前記吸
気口から前記排気管内に誘引され、前記ノズルから噴射
された気体とともに前記排気口から前記閉空間の外部へ
と排出されるようになっている構成とした。このような
構成とすることにより、閉空間外部に設けられている圧
送手段と、テーパー部を有する排気管の構造のみにより
閉空間内部の排気を行うことが可能であるため、例えば
高湿度となる貯留槽等の排気を行う際に、配線の防水処
理等が不要で、しかも簡単な構造の排気装置が実現す
る。
【0005】また、上記排気管の排気口付近にフィルタ
ーを設けることにより、前記排気口から排出される気体
を浄化することが可能である。なお、フィルターの内部
には、多孔質かつ水分子に対して酸化還元作用を及ぼす
性質を有する宙石等の緑泥片岩を含んだ構成体を使用す
ることが好ましい。また、前記ノズルを前記排気管内の
テーパー部内に位置させることにより、前記テーパー部
内により大きな負圧を発生させることができる。その際
に、前記ノズルと前記排気管とを位置決めするため、前
記排気管の吸気口から排気口に向かって延びるフィン等
の位置決め手段を設けることが好ましい。また、ノズル
とテーパー部とによって発生する負圧以上の負圧が必要
となる場合には、前記圧送手段と前記ノズルとを接続す
る接続管内に設けられ、前記圧送手段により圧送された
気体の圧力によって回転する羽根車と、その回転軸に取
り付けられたフィンとによって前記閉空管内の気体を前
記排出管内へと吸引する構造を用いれば良い。その場合
には、前記ファンを前記排気管の吸気口付近に設け、前
記ノズルを前記排気管の壁面に設けられた貫通口を通っ
て前記排気管内へと延出する前記接続管の先端に設ける
構造とすることが好ましい。また、前述した排気装置を
用いて、雑排水を貯留する貯留槽内の気体を前記貯留槽
の外部へと排出する貯留槽内の排気システムを構成する
場合には、前記排気装置は、前述した排気装置と同様
に、前記閉空間内に開口する吸気口と前記閉空間の外に
位置する排気口とを有し、前記吸気口側が拡径となった
テーパー部が形成された排気管と、前記排気管内へ気体
を噴射するノズルと、前記ノズルへ前記閉空間の外部か
ら気体を圧送する圧送手段と、を備えており、前記ノズ
ルから噴射された気体が前記テーパー部を通過すること
により前記排気管内に発生する負圧によって前記閉空間
内の気体が前記吸気口から前記排気管内に誘引され、前
記ノズルから噴射された気体とともに前記排気口から前
記閉空間の外部へと排出されるように構成することが好
ましい。そして、前記貯留槽に貯留された雑排水を排出
するため、前記排気管の排気口と接続し、前記排気装置
から排出される気体を取り込む第1の開口と、前記貯留
槽から排出される雑排水を取り込むための第2の開口
と、を有しており、前記第2の開口が、前記貯留槽に貯
留された雑排水中に位置するように構成された排出管を
用いることにより、貯留槽内の排気と排水を一つの排出
管で行うことが可能となる。さらに、前記貯留槽の雑排
水中に触媒装置を通したエアーを放出して雑排水を活性
化させた空気により攪拌するため、例えば、前記圧送手
段により圧送された気体を放出する気体放出手段を設け
ることで、貯留槽内の浄化処理と排気とをより効率的に
行うことが可能な排気システムを実現することができ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実
施の形態である雑排水の貯留槽の排気システム1の構成
を示す斜視図であり、図2は、本発明の排気システム1
の内部構造を示す説明図である。この実施の形態の排気
システム1は、浄化装置の貯留槽等の閉空間内の気体を
排気装置によって外部へ排出するための排気システムで
あり、雑排水を貯留するための貯留槽2、前記貯留槽2
内の排気を行うための排気管3a、前記貯留槽2内へ外
部から気体を圧送するコンプレッサー6、前記コンプレ
ッサー6から圧送される気体を前記排気管3a内に噴射
するためのノズル4a、前記コンプレッサー6から圧送
される気体を用いて雑排水を攪拌し、浄化するためのエ
アーパイプ7等を備えて構成される。貯留槽2は、工場
等の設備から排出される雑排水が貯留されるものであ
り、設備からの雑排水を貯留槽2内へ導くための流入管
21と、浄化処理の済んだ排水を下水へと導く排出管2
2と、貯留槽2中を複数の領域に区切り、雑排水を複数
段階の浄化処理を行うことを可能とする仕切り板25を
備えている。この貯留槽2内には、雑排水と共に上記宙
石の粉砕粒(図示せず)が多数入れられる。なお、宙石
の機能については後に詳述する。排出管22は、図1お
よび2に示されているように、貯留槽2の側壁から延出
しており、先端部分が略T字型に形成されている。この
略T字型の先端部分は、貯留槽2内部の気体を排出管2
2の内部へと取り込むための第1の開口23と、貯留槽
2内の雑排水8を排出管22の内部へと取り込むための
下向きの第2の開口24との2つの開口を有している。
なお、この略T字型の先端部分の上面は、塞がれた状態
となっており、この部分からの気体の出入は行われない
ようになっている。
【0007】前記排出管22の第1の開口23は、図1
および図2に示すように、前記排気管3aと接続されて
いる。排気管3aは、貯留槽2側に開口する吸気口31
から貯留槽2内部の気体を取り込み、前記貯留槽2の外
部、すなわち前記排出管22の内部へと排出する機能を
有している。また、排気管3aは、図5(a)に示すよ
うに、吸気口31側が拡径となっており、大径の吸気口
31と小径の排気口32との間の部分がテーパー状に形
成されたテーパー部33となっている。そして、このテ
ーパー部33の内部に前記コンプレッサー6から圧送さ
れるエアーを噴射するためのノズル4aが位置するよう
に挿入されている。このノズル4aから噴射するエアー
により排気管3aの内部に負圧が発生するようになって
おり、貯留槽2の内部の気体が排出管22へと送出され
るようになっている。この排気の仕組みについては後に
詳述する。前記排出管22の第2の開口24は、図2に
示すように、前記貯留槽2中に貯留された雑排水8中に
位置するように設けられており、この第2の開口24か
らは貯留槽2中の気体の出入が行われないようになって
いる。それにより、前記排気管3aの排気口32から排
出管22内部に排出された気体が再び貯留槽2の内部へ
逆流することなく排出管22から外部へと排出されるよ
うになっている。なお、本実施形態の排出管22は、そ
の一部が貯留槽2の内部に位置しているが、ここでは、
排出管22内の空間を貯留槽2の内部の空間と区別する
ため、貯留槽2の外部の空間として扱う。また、本実施
形態では、コンプレッサー6、ノズル4aおよび排気管
3a等が本発明の排気装置を構成している。コンプレッ
サー6から圧送されたエアーは、貯留槽2内に配管され
たノズル4aやエアーパイプ7から放出される。エアー
パイプ7は、貯留槽2に貯留される雑排水8中にエアー
を放出し、雑排水8の攪拌や浄化を行うものである。エ
アーパイプ7には、図1および図2に示すように、放出
孔71や宙石ユニット72が設けられており、それらを
介して雑排水8中にエアーが放出されるようになってい
る。
【0008】宙石ユニット72は、前記エアーパイプ7
に接続されており、その内部には緑泥片岩である宙石
と、宙石を粉砕した微粉末とセラミックの粉を混合して
固化した構成体が配設されている。そして、宙石ユニッ
ト72中の流路を通るエアーは、宙石ユニット72内部
の細孔から貯留槽2の雑排水中へと放出される。前記宙
石ユニット72や、貯留槽2に入れられる宙石の粉砕粒
は、微細で貫通した細孔を多数有しており、これらの多
孔の中に油脂成分を分解する好気性の微生物を多数含ん
でいる。また、宙石は水分子に対し酸化還元作用を及ぼ
すという性質を有し、微生物を活性化させる機能を有し
ている。このような微生物の働きにより、貯留槽2内の
雑排水8の中に含まれている汚濁物質が、吸着もしくは
分解され、貯留槽2中の雑排水8が浄化されるようにな
っている。なお、宙石ユニット72の構造や、宙石の成
分および特性等は、本願出願人による特許第30073
33号公報にて詳しく説明されている。ノズル4aは、
前記排気管3aの吸気口31から前記テーパー部33の
内部にかけて設けられており、コンプレッサー6から圧
送されるエアーを前記排気管3aへの内部へ噴射する。
ノズル4aの先端と、排気管3aの壁面との間には間隙
が設けられており、この間隙にノズル4aからエアーを
噴射することにより、前記排気管3aの内部に負圧が発
生するようになっており、この負圧により、貯留槽2内
部の気体は、排気管3aの内部へと誘引され、排気管3
aの排気口32から、前記ノズル4aから噴射されたエ
アーとともに、前記排出管22中へと排出される。ノズ
ル4aの側面には、図3(a)および(b)に示すよう
に、ノズル4aを排気管3a内に位置決めするととも
に、排気管3a内を通過する気体の流れを整流するフィ
ン41が設けられている。このフィン41は、その長手
方向が排気管3aの吸気口31から排気口32に向かう
方向となっており、図3(b)に示すように、ノズル4
の上下左右にそれぞれ2枚ずつ設けられている。そし
て、このノズル4aは排気管3aの吸気口31側から排
気管3a内へと挿入され、取り付けられる。なお、ノズ
ル4aの側面に取り付けるフィン41の枚数は、本実施
形態に限定されることはなく、少なくとも1枚設ければ
良い。
【0009】次に、前述した排気装置の形状を変更し、
排気効率を向上させた他の実施形態について詳述する。
この他の実施形態の排気装置の排気管3bは、図6
(a)に示すように、前述した排気管3aと同様に、吸
気口31の径が排気口32の径に比べ拡径となってお
り、吸気口31と排気口32の中間にテーパー部33が
設けられている。また、この排気管3bの吸気口31に
は、図6(a)および(b)に示すように、コンプレッ
サー6から圧送されたエアーの圧力を動力として回転す
るファン5が設けられており、このファン5によって貯
留槽2内の気体が排気管3bの内部へと強制的に取り込
まれるようになっている。また、ノズル4bは、図6
(a)に示すように、この排気管3bの側面に設けられ
た貫通口34から排気管3内へと延出している。このノ
ズル4bは、前述した排気管3aに取り付けられたノズ
ル4aと同様に、コンプレッサー6から圧送されたエア
ーを排気管3b内へと噴射し、それによって発生した負
圧によって貯留槽2内の気体を排気管3b内へと誘引
し、噴射したエアーとともに排出管22へと排出する。
前記ファン5は、図6(a)および(b)に示すよう
に、排気管3bの中心軸と略同一の中心軸を有する回転
軸51に取り付けられている。この回転軸51は、前記
ファン5と、接続管42の内部に設けられたタービン5
3の羽根車54とを接続し、羽根車54からの回転力を
ファン5へと伝達する機能を有している。また、この回
転軸51は、接続管42からのエアー漏れを防止するベ
アリング52、52によって接続管42に位置決めされ
ている。前記羽根車54は、図6(a)に示すように、
コンプレッサー6とノズル4bとを接続する接続管42
の流路上に設けられたタービン53の内部に位置してお
り、コンプレッサー6から圧送されたエアーの圧力を回
転軸51の回転力に変換している。また、タービン53
からの排気は、タービン53から排気管3bの径方向に
向かって延出し、排気管3bの外周面から貫通口34を
通って排気管3bの内部へと延出するノズル4bへと送
出される。なお、このノズル4bには、ノズル4bの内
部に過度な圧力が発生した際に、内部のエアーを外部へ
と排出するブローオフバルブ55を設けることが好まし
く、それによってタービン53にて発生する回転力を一
定に保つことが可能となる。さらに、前述した排気装置
の排気管3a、3bの排気口32に、例えば前述した宙
石を使用したフィルター(図示せず)を接続することが
可能であり、それによって、貯留槽2からの排気から臭
気や汚染物質を除去することが可能となる。
【0010】以下、本発明の排気システム1の作用につ
いて説明する。貯留槽2中に貯留された雑排水8は、エ
アーパイプ7の放出孔71や宙石ユニット72から放出
されるコンプレッサー6からのエアーによって攪拌され
る。そして、宙石ユニット72や、雑排水8中に入れら
れた宙石の粉砕粒による吸着・分解によって浄化され、
排出管22を通って貯留槽2の外部へと排出される。ま
た、貯留槽2内部の空気は、コンプレッサー6、接続管
42、ノズル4、排気管3からなる排出装置によって排
出管22へと排出されるようになっている。このよう
に、本発明の排気装置を浄化装置の貯留槽2に使用する
ことにより、コンプレッサー6からのエアーを雑排水8
の浄化と貯留槽2内部の排気との両方に利用することが
でき、他の動力を一切必要としない排気システム1が実
現する。なお、排気管3aの排気口32に、図示しない
気体浄化用のフィルタを配置して排気口32から排気さ
れる全気体を該フィルタ内を強制通過させることによ
り、排気口32から排出される気体に含まれる異物、臭
気を除去除去する様にしてもよい。このフィルタ内に使
用する濾材としては種々のものと選定可能であるが、例
えば上記宙石を粒状、或は粉体状にしたものを使用して
もよい。フィルタは、濾材を収容した容器から成ること
は勿論である。なお、本実施形態では、本発明における
「閉空間」の一例として雑排水の貯留槽を挙げている
が、本実施形態に限定されることはなく、浴室や温室な
ど、内部が高湿度となる空間の排気を行う際に用いるこ
とも可能であり、その場合においても、漏電防止のため
配線部分の配線処理が不要となる本発明の利点を享受す
ることが可能である。また、本発明の排気装置を使用す
る場合に、一つのコンプレッサーから複数のノズルにエ
アーを圧送するように配管を行えば、一つのコンプレッ
サーから圧送されるエアーを複数の排気装置に使用する
ことが可能となる。このような構造を用いれば、複数の
閉空間の排気を一つのコンプレッサーから圧送されるエ
アーによって行うことが可能である。
【0011】なお、本発明において液体や気体を浄化、
脱臭するために使用する宙石(緑泥片岩)、本発明者に
よる以前の特許出願:特願平10-266889号及び特願平11-
324675号等に詳しく説明したように、岩質が泥岩質であ
り、例えば、三波変成岩に含まれている。三波変成岩は
広域変成岩であり、広域変成岩は、地殻の偏圧下にて変
成作用が行われて鉱物組成の異なる薄層が片状に形成さ
れる。また、地殻の偏圧下にて広域変成岩の片状の薄層
には無数に発達した劈開が生成され、その劈開に沿って
再結晶作用が行われる。結晶の成長方向は、劈開に平行
方向であるか、地殻の偏圧方向である。この劈開及び再
結晶により、緑泥片岩中には貫通孔が無数に形成される
ため、緑泥片岩は0.7μm〜40μm程度の微粉末に
しても貫通孔が維持される多孔質形状となる。この貫通
孔はフィルタとしての濾過機能の他に広い表面積で吸着
する機能及び微生物のコロニーとしての機能を有してい
る。また、緑泥片岩は、2価鉄と3価鉄とを約3:1の
比率で含んでおり、炭素を媒介として酸化作用と還元作
用を反復することができる。2価鉄が酸化されて3価鉄
が生成される際には、マイナスイオンが発生すると共に
周囲の物質(例えば酸素を含む水等)から酸素を奪っ
て、周囲の物質を還元させると考えられる。また、緑泥
片岩は、3価鉄が2価鉄に還元される際に電気エネルギ
ーを発生し、電流が流れることから磁気(磁力線)を発
生させる。この磁力線は、水の分子のクラスタ規模を大
きくするので、油分と水分との分離度を高めることがで
きる。従って、緑泥片岩は、水や気体の浄水作用、酸化
防止作用及び消臭、脱臭作用を有しており、一般的な粒
状の岩石にない効果を有している。すなわち、緑泥片岩
は、上記した微生物のコロニーとしての機能、マイナス
イオン、磁気効果等の総合的な効果により、長期的に水
の浄化を実施することができる。また、緑泥片岩の粒径
については、細かい方が水と緑泥片岩との接触面積が増
加するため、水の浄水及び酸化防止効果が優れているこ
とが判明しているが、あまり細かいと、水の流体抵抗を
増加させてしまい流量が減るため、逆に浄水及び酸化防
止効果を減少させてしまう。このため、例えば、粒径と
しては、0.5mm以上かつ10mm以下が効果的であ
る。また、緑泥片岩は軟質であるため、一部の細粒や粉
末状のものは、液体や空気の移動経路に流出するが、そ
れらも浄化効果、酸化防止効果、脱臭効果を有している
ことから、移動経路中に付着したスケール等を除去する
ことができる。最後に、本発明は、上述した実施形態に
限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された
範囲で種々の変更および改良が可能であることは言うま
でもない。
【0012】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、浄化装置の貯留槽2内の浄化および排気を1つのコ
ンプレッサーの動力のみによって行うことができるた
め、簡単な構造かつ少ない費用で貯留槽の排気システム
が実現する。また、この排気システムに使用されている
排気装置は、コンプレッサーからのエアーの圧力を動力
としているため、漏電のおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気システムの全体構造を示す斜視図
である。
【図2】本発明の排気システムの構造を示す説明図であ
る。
【図3】(a)、(b)は、本発明の排気システムの排
気装置に使用されているノズルの側面図および横断面図
である。
【図4】(a)、(b)は、本発明の排気システムの排
気装置に使用されている排気管の側面図および横断面図
である。
【図5】(a)、(b)は、本発明の排気システムの排
気装置に使用されているノズルおよび排気管を組み立て
たものの縦断面図および横断面図である。
【図6】(a)、(b)は、本発明の排気システムの排
気装置の他の実施形態の縦断面図および横断面図であ
る。
【符号の説明】
1 排気システム 2 貯留槽 21 流入管 22 排出管 23 第1の開口 24 第2の開口 25 仕切り板 3a、b 排気管 31 吸気口 32 排気口 33 テーパー部 34 貫通口 4a、b ノズル 41 フィン 42 接続管 5 ファン 51 回転軸 52 ベアリング 53 タービン 54 羽根車 55 ブローオフバルブ 6 コンプレッサー 7 エアーパイプ 71 放出孔 72 宙石ユニット 8 雑排水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D063 DA00 DB07 4D002 AB02 AC10 BA05 CA20 DA47 EA20 4D050 AA12 BB01 BD06

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉空間内の気体を外部へ排出するための
    排気装置であって、 前記閉空間内に開口する吸気口と、前記閉空間の外に位
    置する排気口とを有し、前記吸気口側が拡径となったテ
    ーパー部が形成された排気管と、 前記排気管内へ気体を噴射するノズルと、 前記ノズルへ前記閉空間の外部から気体を圧送する圧送
    手段と、を備えており、 前記ノズルから噴射された気体が前記テーパー部を通過
    する際に前記排気管内に発生する負圧によって前記閉空
    間内の気体が前記吸気口から前記排気管内に誘引され、
    前記ノズルから噴射された気体とともに前記排気口から
    前記閉空間の外部へと排出されるようになっていること
    を特徴とする排気装置。
  2. 【請求項2】 前記圧送手段は、コンプレッサーである
    ことを特徴とする請求項1に記載の排気装置。
  3. 【請求項3】 前記排気口付近にフィルターが設けら
    れ、該フィルターによって前記排気口から排出される気
    体が浄化されるようになっていることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の排気装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルターには多孔質かつ水分子に
    対して酸化還元作用を及ぼす性質を有する緑泥片岩を含
    んだ構成体が使用されていることを特徴とする請求項3
    に記載の排気装置。
  5. 【請求項5】 前記構成体に含まれている緑泥片岩は宙
    石であることを特徴とする請求項4に記載の排気装置。
  6. 【請求項6】 前記ノズルは前記排気管内に位置してい
    ることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の排気
    装置。
  7. 【請求項7】 前記ノズルは、前記排気管のテーパー部
    内に位置するように、前記排気管の吸気口から内部へと
    挿入されていることを特徴とする請求項6に記載の排気
    装置。
  8. 【請求項8】 さらに前記ノズルと前記排気管とを位置
    決めする位置決め手段を備えていることを特徴とする請
    求項7に記載の排気装置。
  9. 【請求項9】 前記位置決め手段は、前記ノズルの先端
    付近部に設けられ、前記排気管の吸気口から排気口に向
    かって延びる少なくとも1枚のフィンであることを特徴
    とする請求項8に記載の排気装置。
  10. 【請求項10】 さらに、前記閉空管内の気体を前記排
    気管中に吸引する吸引手段を有していることを特徴とす
    る請求項1〜6の何れかに記載の排気装置。
  11. 【請求項11】 前記吸引手段は、前記圧送手段と前記
    ノズルとを接続する接続管内に設けられ、前記圧送手段
    により圧送された気体の圧力によって回転する少なくと
    も1つの羽根車と、前記羽根車の回転軸に一体的に取り
    付けられ、前記閉空間内の気体を前記排気管へと吸引す
    るファンとを備えていることを特徴とする請求項10に
    記載の排気装置。
  12. 【請求項12】 前記ファンは、前記排気管の吸気口付
    近に設けられており、前記ノズルは、前記排気管の壁面
    に設けられた貫通口を通って前記排気管内へと延出する
    前記接続管の先端に設けられていることを特徴とする請
    求項11に記載の排気装置。
  13. 【請求項13】 雑排水を貯留する貯留槽と、 前記貯留槽内の気体を前記貯留槽の外部へと排出するた
    めの排気装置とを備えた貯留槽内の排気システムであっ
    て、 前記排気装置は、 前記閉空間内に開口する吸気口と前記閉空間の外に位置
    する排気口とを有し、 前記吸気口側が拡径となったテーパー部が形成された排
    気管と、 前記排気管内へ気体を噴射するノズルと、 前記ノズルへ前記閉空間の外部から気体を圧送する圧送
    手段と、を備えており、 前記ノズルから噴射された気体が前記テーパー部を通過
    することにより前記排気管内に発生する負圧によって前
    記閉空間内の気体が前記吸気口から前記排気管内に誘引
    され、前記ノズルから噴射された気体とともに前記排気
    口から前記閉空間の外部へと排出されるようになってい
    ることを特徴とする貯留槽内の排気システム。
  14. 【請求項14】 前記貯留槽には、貯留された雑排水を
    排出する排出管が設けられており、該排出管は、前記排
    気管の排気口と接続し、前記排気装置から排出される気
    体を取り込む第1の開口と、前記貯留槽から排出される
    雑排水を取り込むための第2の開口と、を有しており、 前記第2の開口は、前記貯留槽に貯留された雑排水中に
    位置するようになっていることを特徴とする請求項13
    に記載の貯留槽内の排気システム。
  15. 【請求項15】 さらに前記貯留槽の雑排水中に触媒装
    置を通したエアーを放出して雑排水を活性化させた空気
    により攪拌する気体放出手段を備えていることを特徴と
    する請求項13又は14に記載の貯留槽内の排気システ
    ム。
  16. 【請求項16】 前記気体放出手段は、前記圧送手段に
    より圧送された気体を放出するようになっていることを
    特徴とする請求項15に記載の貯留槽内の排気システ
    ム。
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