JP2006043650A - 汚染土壌の浄化処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】貯水槽2からポンプ3を介し高圧にされた浄化水を噴射ノズル5に導く。この噴射ノズル5は扁平状の噴流発生箱6に設けられ、供給された浄化水は噴流となり噴流発生室6aに噴射される。この噴流発生箱6に直接汚染土壌を供給する構成にする。供給された浄化水はキャビテーションを起こし、汚染土壌を攪拌し油分等を汚染土壌から剥離して浄化する。攪拌された混合液は排出口12から排出され、次の工程の分離装置を経て非汚染土壌と油分等に分離される。
【選択図】図1
Description
油等は土壌に浸りこむと、土粒子の隙間に浸透しあるいは付着していく。この土壌中に浸入した油等は、土の粒子に吸着したり、地下水に溶解したり、土の隙間に揮発したガスとしてまた液体として溜まったりしている。このように種々の形態で油等は土壌に含まれ汚染土を形成している。このような油汚染土は、土壌を埋め立て等に再利用する場合には、油分を取り除かねばならない。このため従来から、油分等を含め他の汚染物質も取り除くために、汚染土壌を種々の方法で浄化している。
また、洗浄槽で油汚染された土壌を洗浄し、隣接する油分離槽に洗浄槽で浮いた油層を回収越流させ、分離する方法(例えば、特許文献2)、油で汚染された土壌に水を加えて混合、攪拌させスラリー化させ、分離する方法(例えば、特許文献3、4、5)等も知られている。さらに、バイオレメディエーション(生物浄化法)による油汚染土壌の浄化工法として、バックホー等の重機で盛土を切り返す「切り返し法」やパイプを設置して通気する「強制通気法」等も知られている。
本発明の目的は、短時間で、確実に浄化処理のできる汚染土壌の浄化処理装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、構成が簡素で多くの設置面積を要せず、低コストの汚染土壌の浄化処理装置を提供することにある。
前記汚染土壌は油汚染土壌であり、前記汚染物質は油分であることを特徴とする。
前記汚染土壌は重金属汚染土壌であり、前記汚染物質は重金属であることを特徴とする。
前記噴流発生室は、3次元の空間で扁平であり、前記空間の概ねの長さをLで、前記空間の概ねの高さをHで、前記空間の概ねの幅をWで表し、前記ノズルの開口の有効直径をD1で表すと、前記噴射は長さLの方向に向いて前記空間の概ね中心線の方向に射出され、前記噴流の発生条件として、D1<H、且つ、W/H>4であることを特徴とする。
前記土壌供給口に汚染土壌を自動的に供給を可能とする土壌供給装置を設けたことを特徴とする。
前記排出口から排出される前記混合液を導入する第2土壌供給口と、前記高圧浄化水を噴射する第2ノズルと、空気を吸引して攪拌混合する第2噴流発生室と、この第2噴流発生室で攪拌浄化された第2混合液を排出する第2排出口とで構成される第2噴流発生箱を前記噴流発生箱に連ねて設けたことを特徴とする。
前記噴流発生室は、前記幅Wと前記長さLとの交錯する隅部の形状がR形状をなすことを特徴とする。
前記噴流発生室は、前記幅Wと前記長さLとの交錯する隅部の形状が前記中心線上を中心位置とする円弧形状をなすことを特徴とする。
装置は小さい装置であり、運搬移動ができ、多くの設置面積を要せず、又、後工程の分離処理は既存の設備を利用して分離できるので、低コストで汚染土壌の浄化処理を行う装置となった。
なお、本実施の形態においては、汚染土壌を油汚染土壌として説明する。油汚染土壌の処理にあたって、この油汚染土壌はある程度砕かれた状態になっていて大きな石等が混入していないようにしておく必要がある。
土壌供給口7の位置は、高圧浄化水の噴流方向に沿う位置に設けられていて、本実施の形態においては、噴流ノズル5近傍で幅W方向の壁面寄りに1箇所としている。この土壌供給口7は1箇所に限定されず、例えば幅W方向の他の壁面寄りにさらに追加して設けてもよい。追加するか否かは高圧浄化水の量、噴流発生箱6の容量等を考慮して最も適する条件で決定すればよい。これはスクリューフィーダー10等で供給される汚染土壌の量についても同様であって、浄化効果の最も高いところで設定することになる。
噴流発生箱6は扁平の長方体状の箱形であり、その長手方向が鉛直になるように配置されている。噴流発生箱6の一方の面には、加圧された高圧の浄化水を噴流発生室6a内に噴射する噴射ノズル5が固定されている。噴射ノズル5は、断面が円筒の環状空間である。
噴流発生箱6の内部には、区画された噴流発生室6aが形成されている。噴流発生室6aの内部空間Vは、3次元の箱状の空間で扁平であり、空間の概ねの水平方向の厚さHで、それの概ねの幅をW、鉛直方向の長さをLとし、噴射ノズル5の開口の有効直径をD1とすると、概略するとD1<H、W/H>4、且つW<Lの関係にある。噴射ノズル5から噴出された主噴流は、鉛直方向で内部空間Vの概ねの中心線の方向で鉛直方向上向きに噴射される。
即ち、主噴流はキャビテーションを起こし、不安定であり揺れながら流れ、渦が発生することになる。これが特徴点であり、これらの主噴流、付着渦等の噴流は、粒径が極めて微小な空気を発生するとともに、浄化水と汚染土壌の混合液とこの粒径が極めて微小な多数の空気と均一に混合、攪拌する機能がある。この混合液は高圧浄化水と汚染土壌の混濁したもので、粒径が極めて小さい空気と接触することによって、小さい空気粒は表面積(粒径の3乗の表面積となる)を飛躍的に増大させるので混合液と接触する確率が高くなり、混合液に含まれる油成分等が強制的に土壌から剥がれるように気相に移行し、汚染土壌は浄化される。
図3に示すように、この形態の浄化処理装置1Aは、噴流発生箱20を更に追加して2連構成の浄化処理装置としたものである。前述の実施の形態においては、1つの噴流発生箱6で汚染土壌を混合攪拌し、微細気泡を生成させ浄化させることで説明した。図3の形態は、図に示すように第1の噴流発生箱6にポンプ3を介して高圧浄化水を噴流ノズル5に供給し噴流発生室6aで噴流化させる。この噴流発生箱6に前述のようにスクリューフィーダー10を介して土壌供給口7に汚染土壌を供給する。
これで攪拌混合された混合液を排出口12から排出させ、この排出された混合液を第2の噴流発生箱20の土壌供給口21に導く。又、第2の噴流発生箱20の噴射ノズル22にはポンプ3を介して高圧の浄化水を供給する。このとき空気も同時に供給する。これは、図6に示すように、噴流ノズル22を2重管とし、外側の筒管から浄化水を供給し、中心の細管から空気を供給する。
この浄化で油分は汚染土壌の表面から剥離する状態で除去され、第2の排出口23から前述同様に、浄化された混合液として、非汚染土壌と剥離された油分を含む混合水とが空気とともに排出される。吸着された油分は、微細気泡とともに水中から浮上してくるので、この混合液が排出された後は、油分、水、非汚染土壌に分離され、排出後の処理はスムースに行なうことができる。
なお、前述した噴流発生箱を一つ設けた実施の形態(図1、2参照)においても、噴流発生箱6に空気を供給する空気供給口を設けた構成にしてもよい。
2 …貯水槽
3 …ポンプ
4 …配管
5、22 …噴流ノズル
6、20、30、40 …噴流発生箱
6a、20a、30a、40a…噴流発生室
7、21 …土壌供給口
12、23…排出口
Claims (8)
- 汚染土壌から汚染物質を分離し浄化処理する装置であって、
高圧浄化水を噴射するノズルと、
前記高圧浄化水を供給するポンプと、
実質的に区画された扁平空間を備え、前記ノズルから前記高圧浄化水の噴流液を受け入れキャビテーションを発生させる噴流発生箱の噴流発生室と、
前記噴流発生室の壁面に設けられ前記キャビテーション発生部分に汚染土壌を強制的に供給するための土壌供給口と、
前記噴流発生室の一端に設けられ前記噴流発生室で攪拌浄化された前記高圧浄化水と前記汚染土壌の混合液を排出させる排出口と
からなる汚染土壌の浄化処理装置。 - 請求項1に記載の汚染土壌の浄化処理装置において、
前記汚染土壌は油汚染土壌であり、前記汚染物質は油分である
ことを特徴とする汚染土壌の浄化処理装置。 - 請求項1に記載の汚染土壌の浄化処理装置において、
前記汚染土壌は重金属汚染土壌であり、前記汚染物質は重金属である
ことを特徴とする汚染土壌の浄化処理装置。 - 請求項1に記載の汚染土壌の浄化処理装置において、
前記噴流発生室は、3次元の空間で扁平であり、前記空間の概ねの長さをLで、前記空間の概ねの高さをHで、前記空間の概ねの幅をWで表し、前記ノズルの開口の有効直径をD1で表すと、前記噴射は長さLの方向に向いて前記空間の概ね中心線の方向に射出され、前記噴流の発生条件として、D1<H、且つ、W/H>4である
ことを特徴とする汚染土壌の浄化処理装置。 - 請求項1に記載の汚染土壌の浄化処理装置において、
前記土壌供給口に汚染土壌を自動的に供給可能とする土壌供給装置を設けた
ことを特徴とする汚染土壌の浄化処理装置。 - 請求項1に記載の汚染土壌の浄化処理装置において、
前記排出口から排出される前記混合液を導入する第2土壌供給口と、前記高圧浄化水を噴射する第2ノズルと、空気を吸引して攪拌混合する第2噴流発生室と、この第2噴流発生室で攪拌浄化された第2混合液を排出する第2排出口とで構成される第2噴流発生箱を前記噴流発生箱に連ねて設けた
ことを特徴とする汚染土壌の浄化処理装置。 - 請求項4に記載の汚染土壌の浄化処理装置において、
前記噴流発生室は、前記幅Wと前記長さLとの交錯する隅部の形状がR形状をなす
ことを特徴とする汚染土壌の浄化処理装置。 - 請求項4に記載の汚染土壌の浄化処理装置において、
前記噴流発生室は、前記幅Wと前記長さLとの交錯する隅部の形状が前記中心線上を中心位置とする円弧形状をなす
ことを特徴とする汚染土壌の浄化処理装置。
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JP2013140021A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-18 | Konoike Constr Ltd | 放射性物質汚染土砂の洗浄、減容化方法 |
JP2014048060A (ja) * | 2012-08-29 | 2014-03-17 | Kumagai Gumi Co Ltd | 除染方法 |
JP2018030094A (ja) * | 2016-08-24 | 2018-03-01 | 株式会社ワイビーエム | 微細気泡発生装置 |
CN115228911A (zh) * | 2022-06-22 | 2022-10-25 | 中国化学工程重型机械化有限公司 | 一种污染土修复用淋洗试验系统 |
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