JP2002000702A - 医療用液体を封入する樹脂製容器及びポート部材 - Google Patents

医療用液体を封入する樹脂製容器及びポート部材

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JP2002000702A JP2000184921A JP2000184921A JP2002000702A JP 2002000702 A JP2002000702 A JP 2002000702A JP 2000184921 A JP2000184921 A JP 2000184921A JP 2000184921 A JP2000184921 A JP 2000184921A JP 2002000702 A JP2002000702 A JP 2002000702A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】医療用液体中への可塑剤の溶出及びポート部材
と容器本体の樹脂フィルムとの間の接着不良のない樹脂
製多室容器の提供、並びに筒体と保持具との間の溶着部
の形成により生じるハミダシを散逸しないポート部材の
提供。 【解決手段】医療用液体を封入する樹脂製容器は、袋状
の樹脂製容器本体及び少なくとも1つのポート部材3を
備え、容器本体内部が剥離可能な接着部により複数の分
室に区画される。ポート部材を構成する筒体40及び保
持具70並びに容器本体の内壁面は、いずれもVICA
T軟化点が121℃以上のプロピレン・α−オレフィン
ランダム共重合体により形成される。筒体の外方環状凸
部58と保持具70の天板部分又はその近傍の内面との
間に溶着部58が形成され、筒体の大径部78と保持具
の円筒部分の端面78の間に粒子封止部79が形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用液体、例え
ば、静脈投与用輸液剤、液状栄養剤、腹膜透析液などを
収容する可撓性容器に関し、特に2以上の成分を投与直
前に混合可能に収容する多室の容器、及び可撓性容器に
組込まれ溶着により生じる不要粒子を散逸させないポー
ト部材に関する。
【0002】
【従来の技術】医療用液体、例えば人体に点滴により栄
養を供給する輸液は、典型的には、ポート部材を備える
樹脂製の可撓性容器に収容される。ポート部材は、中空
針等の連通具で貫通可能な閉鎖体等の閉鎖体を備え、閉
鎖体を貫通した連通具を介し、容器内へミネラル液等を
注入することや容器内の液体を注出し点滴用チューブ内
へ送ることが可能にされる。また、容器の相対する内壁
面の一部を剥離可能に接着して形成される接着部により
容器内を第1室及び第2室に仕切り、各室に異なる薬液
を収容するもの(ダブルバッグ)が知られる。医療用液
体を可撓性容器内へ充填する一般的方法は、液体を無菌
的な不活性ガス雰囲気下で閉鎖体を外した注出口から容
器内へ充填する段階、その後、注出口の外方端を閉鎖体
により閉塞する段階から成る。
【0003】特開平7−178151号公報又は特公平
6−26563号公報は、剥離可能な隔離手段により2
つの個室が形成された可撓性樹脂からなる容器の第1室
に脂肪乳剤及びアミノ酸を収容し、第2室に糖と電解質
を収容し、投与時に第1室又は第2室を外から押圧して
隔離手段を離間させ両室の液を混合する容器を開示す
る。また、特公平5−10945号公報は、第1室又は
第2室が輸液排出口(注出口)に連通され、注出口の外
方端がゴム栓で閉鎖され、容器内の輸液が、投与時に点
滴用チューブに取付られた中空針をゴム栓に突き刺し、
中空針を介し容器内と点滴用チューブ内を連通させ、容
器内から点滴用チューブ内へ重力の作用で送られる容器
を開示する。
【0004】特開平11−262513号公報は、ポリ
プロピレン又はそのポリマー組成物の混注口/排出口
(ポート部材)を備え、混注口/排出口のくもり価が7
5%以下で、且つロックウェル硬さが75以上である医
療用容器を開示する。この公報は、容器シートの材料を
アイソタクチックタイプのポリプロピレンコポリマーと
すること、混注口/排出口の材料をアイソタクチックタ
イプ又はシンジオタクチックタイプのポリプロピレンと
し、混注口/排出口の保持具の材料をポリプロピレンと
すること等を開示する。容器シートのくもり価や剥離可
能な接着部の形成については、開示されていない。
【0005】特開平9−24581号公報は、医薬多室
バッグを非PVC(非塩化ビニル)多層フィルムで製造
すること、非PVC多層フィルムの内層をVICAT軟
化点が130℃のポリプロピレンランダムコポリマーと
すること等を開示する。ポリプロピレンランダムコポリ
マーは、プロピレン・α−オレフィン共重合体の一種で
ある。この公報は、ポート部材の形成、剥離可能な接着
部の形成等は開示していない。
【0006】特許第2706025号公報は、多層フィ
ルムを用いて形成した容器を開示する。この多層フイル
ムは、ポリオレフィンを主成分とする3層から成り、外
気に触れる外層は、ポリプロピレンとエチレン・α−オ
レフィン共重合体との混合物、内層が密度0.925g
/cm3以上の連鎖状エチレン・α−オレフィン共重合
体樹脂、中間層が密度0.925g/cm3以下の連鎖
状エチレン・α−オレフィン共重合体を含む単層又は多
層で形成される。この公報は、ポート部材の形成、剥離
可能な接着部の形成等は開示していない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、医療用液体中に可塑剤の溶出の可能性がなく廃棄処
理の問題のない多室形式の樹脂製容器を提供することで
ある。本発明の他の目的は、ポート部材と容器本体の樹
脂フィルムとの間の接着不良のない樹脂製容器を提供す
ることである。本発明の別の目的は、ポート部材の筒体
とキャップ状の保持具との間に滅菌加熱による容器内部
の高圧に耐える十分な強度の溶着部を備えるポート部材
を提供することである。本発明の更に別の目的は、筒体
と保持具との間の溶着部の形成により生じるハミダシ
(バリ)を散逸しないポート部材を提供することであ
る。
【0008】本発明の更に別の目的は、容器本体を複数
の分室に区画する剥離可能な接着部を容易に製造できる
樹脂製容器を提供することであり、人体に点滴により投
与される液状栄養剤を収容する樹脂製容器であって、ビ
タミンやミネラルの微量成分を変質を避けて投与直前に
混合するため分室に収容保持し、必要なときに容易に混
合することが可能な容器を提供することである。
【0009】本発明の更に別の目的は、第十三改正日本
薬局方解説書一般試験法に記載されている115℃以上
とりわけ121℃の滅菌を行っても容器の透明度が維持
でき、容器内部の液体の様子が容易に観察できる透明度
の高い樹脂製容器を提供することである。これにより、
従来の透明度の低い容器では検知率が上がらなかったカ
メラ撮像による医療用液体を充填した樹脂製容器内の異
物検査(特開平11−125604号公報)において、
検知率を向上させることが可能となる。また、本発明の
容器を採用することにより異物検査装置を製造・検査ラ
インに組み込むことができ、従来人による目視検査を行
っていた場合に比べ省力化できる。さらに、医療用液体
を充填した樹脂製容器のみならず、容器の製袋時におい
て、また医療用液体充填工程に搬送される空容器共に異
物検査がしやすくなり不良品を確実に排除できる。他
方、医療用液体が輸液である場合、これを患者に投与す
る際、投与量を適切に制御するため、あるいは点滴終了
の時期を確認するために液位を監視する必要がある。こ
の際、容器内の液面の視認性が低いと輸液管理に支障を
きたす。透明度の高い本発明の容器は、液位が見やすく
前記輸液管理上優れた効果を奏する。本発明の其の他の
目的及び利点は、図面及び以下の説明から明瞭にされ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の医療用液体を封
入する樹脂製容器は、袋状の樹脂製容器本体及び少なく
とも1つのポート部材を備え、容器本体内部が相対する
内壁面の一部を液密に且つ剥離可能に接着して形成され
る接着部により複数の分室に区画され、接着部は、容器
本体外部からの10〜40kgfの押圧力により剥離可
能であり、接着部が剥離することにより接着部の両側の
分室が互いに連通し分室内の液体が混合される。ポート
部材は、ゴム栓等の閉鎖体、筒体及び保持具を備え、閉
鎖体を貫通する中空針等の連通具を介し容器本体内の液
体を注出又は容器本体内へ液体を注入可能であり、ポー
ト部材を構成する筒体及び容器本体の内壁面は、いずれ
もVICAT軟化点が121℃以上のプロピレン・α−
オレフィンランダム共重合体により形成される。
【0011】本発明の医療用液体を封入する樹脂製容器
は、次の構成を備えることができる。(1)容器本体
は、実質的にスチレンエラストマーを含有しない樹脂に
より形成される。本発明容器を例えば輸液容器とした場
合、各種栄養剤を含む収容液が直接静脈内に投与され
る。従って、樹脂製容器は人体に対して毒性を発現しな
い樹脂で構成されなければならない。また、主原料とな
る樹脂のみならずそれに添加される各種のエラストマー
も同様に毒性の有無についての配慮が必要である。そこ
で、本発明の容器及びポート部材は、好ましい実施態様
において、環境ホルモンとしての作用が懸念されるスチ
レンエラストマーを実質的に含有しない樹脂により形成
される。
【0012】(2)容器本体は、プロピレン・α−オレ
フィンランダム共重合体からなる単層の樹脂フィルムで
形成される。(3)容器本体は、プロピレン・α−オレ
フィンランダム共重合体からなる内層を備える多層の樹
脂フィルムで形成される。(4)筒体及び容器本体の内
壁面を構成するプロピレン・α−オレフィンランダム共
重合体は、プロピレン−エチレンランダム共重合体であ
る。(5)容器の滅菌後の透明度が80%以上である。
【0013】本発明の医療用液体を封入する樹脂製容器
に取付けられるポート部材は、閉鎖体、筒体及び保持具
からなり、閉鎖体を貫通する連通具を介し容器本体内の
液体を注出又は容器本体内へ液体を注入可能可能であ
り、閉鎖体の周囲が筒体と保持具の間に挟持される。筒
体は、容器本体内部に配置される内方端、容器本体を形
成するフィルムに液密に接着される外周面、並びに閉鎖
体及び保持具を支持する外方端を有し、筒体の外方端
は、外方環状凸部、上部外周面、並びに上部外周面の下
方に配置される大径部を有する。保持具は、キャップ状
であり、環状の天板部分、及び天板部分外周から下方へ
伸長する円筒部分を有し、筒体の外方環状凸部と保持具
の天板部分又はその近傍の内面との間に溶着部が形成さ
れる。筒体の大径部と保持具の円筒部分の間に粒子封止
部が形成される。
【0014】本発明の医療用液体を封入する樹脂製容器
に取付けられるポート部材は、次の構成を有することが
できる。(6)筒体の外方端は、外方環状凸部の端面と
上部外周面が交叉し形成される環状角部を有し、保持具
は、天板部分の内面外周部と円筒部分の内周面上端とを
連結する円錐面部分を有し、溶着部は、筒体の環状角部
が保持具の円錐面部分に超音波エネルギーにより加熱溶
着されて形成される。(7)外方環状凸部は、その端面
から突出する断面三角形状の突起を有し、溶着部は、保
持具の天板部分の内面と断面三角形状の突起の先端部分
が超音波エネルギーにより加熱溶着されて形成される。
(8)筒体の上部外周面の大径部は、フランジ部により
形成され、粒子封止部は、筒体のフランジ部が保持具の
円筒部分の端面に係合されて形成される。
【0015】(9)筒体の上部外周面の大径部は、下方
へ向って直径が増加するテーパ部により形成され、粒子
封止部は、筒体のテーパ部が保持具の円筒部分の端面付
近に係合されて形成される。(10)筒体の外方端は、
同心状に配置される内方環状凸部及び環状溝部を更に有
する。(11)閉鎖体は、外方端付近の中空部を閉鎖す
る円板部分、円板部分の外周部から下方へ伸長する内方
環状垂下部、外方端付近の筒体内周面に嵌合する外周
面、外周面から半径方向外方へ伸長する環状板部、環状
板部の外周から垂下する外方環状垂下部、環状板部の外
周から上方へ伸長する外方環状凸部、外周面と外方環状
垂下部の間に形成される下方環状溝、円板部分の外方と
外方環状凸部との間に形成される上方環状溝を有する。
(12)筒体はその下方に縮径部を有し、縮径部の外周
面が容器本体の樹脂フィルムに接着される。
【0016】本発明のポート部材を容器本体に接着する
方法は、筒体の縮径部の外周面が溶着可能に予熱される
工程、その後に容器本体を形成する樹脂フィルムの開口
部へ当接し成形溶接する工程を含み、成形溶接する工程
は、ダイを樹脂フィルムの外方から樹脂フィルムに当
て、加熱しながら押圧し接着し成形する工程を含む。
【0017】本発明のポート部材は、その内部にビタミ
ン類を有効成分とする凍結乾燥物を収容することができ
る。より具体的には、例えば特公平7−116022記
載のビタミン類の凍結乾燥容器に用いられているバイア
ルに替え、本発明のポート部材を凍結乾燥用容器として
用いることができる。そして、前記凍結乾燥物を収容す
るポート部材は常法によりピンホールなく容器本体へ溶
着されることはもちろんである(特開平10−4327
2公報や特開平10−165480公報)。
【0018】
【発明の実施の態様】図面を参照し、本発明の実施例を
説明する。図1は、本発明の医療用液体を封入する多室
容器の実施例の概略平面図、図2は、図1の多室容器の
概略側面図、図3は、図1の線T−Tに沿うポート部材
付近の断面図である。これらの図において、対応する部
分には、同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1〜図3において、医療用液体を封入する樹脂製容器
1は、袋状の樹脂製容器本体2及び3つのポート部材
3、3を備える。容器本体2は、接着部18,19によ
り複数の分室C1〜C4に区画され、それぞれ医療用液
体M1、2又は粉末等固形薬剤を収容可能にされる。
【0019】容器本体内を複数の分室に区画する接着部
18,19は、容器本体の相対する内壁面14、16の
一部が液密に且つ剥離可能に接着して形成される。接着
部は、各分室C1〜C4に薬剤M1、M2、又は固形薬
剤を収容した状態で容器外部から人手で10〜40kg
fの押圧力F、−Fを加えることにより剥離され、それ
により複数の分室C1〜C2に収容された医療用液体M
1〜M2が混合される。分室C1、C3、C4にポート
部材3、3,3が設けられ、例えば、ポート部材の閉鎖
体を貫通する中空針等の連通具4を介して容器内の液体
を注出すること又は容器内へ液体を注入することが可能
にされる。
【0020】図4〜図7は、ポート部材3を構成する保
持具70、筒体40、ゴム栓からなる閉鎖体60、及び
組立状態の断面図である。これらの図において、対応す
る部分には、同一の符号を付し、重複した説明を省略す
る。図4に示すように、保持具70は、環状の天板部分
71、天板部分外周から下方へ伸長し端面78を備える
円筒部分72、天板部分内周端74付近から下方へ伸長
する環状凸部73、及び円筒部分72の内周面76の上
端と天板部分内面75の外周部を連結する円錐面部分7
7を有する。
【0021】ここで本発明容器及び本発明容器を他の容
器と組み合わせたキット製剤とした場合、収容可能な医
療用液体又は固形薬剤に配合される成分としては、ブド
ウ糖、フルクトース、マルトース等の還元糖、従来より
輸液として栄養補給を目的として利用されてきているア
ミノ酸製剤に配合されている各種のアミノ酸が挙げられ
る。なお、各アミノ酸は遊離形態である必要はなく、金
属塩、有機酸塩等の薬理学的に許容される塩の形態でも
よい。また、各アミノ酸は、生体内で加水分解され遊離
アミノ酸に変換されるエステルの形態でもよい。さら
に、上記各アミノ酸はそれ等の一部又は全部をN‐アシ
ル誘導体の形態、例えばN‐アセチル‐L‐システイン
の形態としてもよい。
【0022】還元糖とアミノ酸以外の成分としては、栄
養補給等を目的とした大豆油、綿実油、サフラワー油、
トウモロコシ油、ヤシ油、シソ油、エゴマ油、アマニ油
等の植物油、魚油、化学合成トリグリセリド、中鎖脂肪
酸トリグリセリド、長鎖脂肪酸トリグリセリド等を挙げ
ることができる。また、水溶性及び脂溶性の各ビタミ
ン、例えばパルミチン酸レチノール、塩酸チアミン、リ
ン酸リボフラビンナトリウム、塩酸ピリドキシン、シア
ノコバラミン、アスコルビン酸、コレカルシフェロー
ル、酢酸トコフェロール、ニコチン酸アミド、パントテ
ン酸カルシウム、葉酸、ビオチン、メナテトレノン、フ
ィトナジオン等を、また電解質及び微量元素(ミネラ
ル)として塩化ナトリウム、酢酸ナトリウム、硫酸マグ
ネシウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、リン酸
二カリウム、リン酸一ナトリウム、グリセロリン酸カル
シウム、塩化第二鉄、塩化マンガン、硫酸銅、硫酸亜
鉛、ヨウ化カリウム等を挙げることができる。前記各成
分の配合量は、投与される患者の要求量によって適宜決
定される。
【0023】また、経腸成分栄養剤の場合は、デキスト
リン、カゼインナトリウム、卵白加水分解物、植物性蛋
白質、乳清蛋白質、脱脂粉乳を前述の成分に加えること
ができる。各成分の輸液剤としての配合・調製には特別
の制限はなく、適宜常法によることができる。
【0024】本発明の容器は、前記各成分の安定性を実
質的に損なうことなく収容できる特徴を具備している。
好ましい態様としては、糖、電解質及びアミノ酸の各薬
液をC1もしくはC2にそれぞれ収容し、小室C3に微
量元素(ミネラル)の水溶液又は固形薬剤、ポート部材
もしくはC4にビタミン類を凍結乾燥物(固形薬剤)あ
るいは水溶液として収容する経中心静脈栄養用キット製
剤の形態を挙げることができる。これにより、配合変化
する各成分を各区画室に隔離でき、各成分とくに配合変
化しやすい成分を品質劣化させることなく経中心静脈栄
養用の各成分を容器内に長期間収容できる。同様に、経
腸成分栄養剤についての前述の効果を奏する。
【0025】また、別の態様としては、ポート部材に連
通具等の連通具(WO 95/00101公報)を取り
付け、ビタミン入りのバイアル又はプレフィルドシリン
ジ(特表平5−501983、特表平7−50100
2)を接合した複数薬剤収容のキット製剤の形態として
もよい。この際、容器および連通具と連通具に連結され
るバイアル又はプレフィルドシリンジは、連通操作が容
易に行えるように剛性もしくは準剛性のトレーに収容さ
れる形態がより好ましい。更にビタミン類を前記キット
製剤に収容する場合は、このトレーの全面、あるいは部
分的に遮光フィルムが積層されていることが好ましい。
また、トレーを形成する樹脂層の一つに水分非透過性、
ガス非透過性のバリアーフィルムからなる層を設けても
よい。
【0026】更に、別の形態としては、前記バイアル、
プレフィルドシリンジに替え固形薬剤の入った樹脂製の
小袋を本発明の容器端部に、内層面が剥離することで対
向する両室が連通可能となるよう連結したキット製剤と
してもよい。なお、樹脂製小袋は、収容する薬剤の劣化
を防止するための多重包装であってもよく、脱酸素剤、
乾燥剤を包装内に収容しておくこともできる(WO92
/08434公報)。
【0027】図5に示すように、筒体40は、容器内部
に配置される内方端41、内方端において容器内部に連
通される中空部43を囲む内周面44、容器を形成する
樹脂フィルムに液密に接着される外周面45、並びに閉
鎖体及び保持具を支持する外方端42を有する。外方端
42は、内方環状凸部53、環状溝部54、外方環状凸
部55、上部外周面56、外方環状凸部55の端面と上
部外周面56とが交叉して形成される環状角部58並び
に上部外周面の下方に配置されるフランジ部(大径部)
57を有する。
【0028】図6に示すように、閉鎖体(ゴム栓)60
は、円板部分61、円板部分の外周部から下方へ伸長す
る内方環状垂下部62、内方環状垂下部62の外周面6
3の上部から半径方向外方へ伸長する環状板部64、環
状板部64の外周から垂下する外方環状垂下部66、環
状板部64の外周から上方へ伸長する外方環状凸部6
7、外周面63と外方環状垂下部66の間に形成される
下方環状溝65、円板部分の外方と外方環状凸部67と
の間に形成される上方環状溝68を有する。
【0029】図7に示すように、筒体40の外方端42
に閉鎖体60が嵌合され、保持具(キャップ)70が閉
鎖体60を押さえるように組立られる。図4の保持具7
0の断面図に示すように、保持具70は、環状の天板部
分71、天板部分71の外方端から下方へ伸長する円筒
部分72、円筒部分の下方の端面78、天板部分71の
内周端74付近から下方へ伸長する環状凸部73、円筒
部分72の内周面76の上端と天板部分71の内面75
の外周部を連結する円錐面部分77等を有する。筒体4
0、保持具(キャップ)70、及び閉鎖体60が組立ら
れた図7の状態において、筒体の環状角部58と保持具
の円錐面部分77が超音波振動エネルギーにより加熱溶
着され、溶着部59が形成される。溶着部59は、筒体
40と保持具70とを高強度で連結し、容器の加熱滅菌
のため容器内部が高圧になる場合にも閉鎖体60の移動
を保持具70が押さえ、外方端から外れないようにする
ことが可能にする。加熱溶着において、環状角部58が
エネルギー・ダイレクターを形成し、この部分に超音波
振動が集中伝達され、局部的な摩擦熱が発生し、樹脂が
溶融され溶着される。
【0030】図7において、筒体40の筒体のフランジ
部57と保持具の円筒部分72の端面78が密封係合さ
れ、封止部79が形成される。封止部79は、溶着部の
形成工程により生じるハミダシ(ばり)の通過を防止す
る。ハミダシは、超音波振動エネルギーによる樹脂の加
熱溶着工程おいて必然的に発生し、容器に薬液を混注す
る際に使用されるクリーンベンチのフィルターを詰まら
せ、クリーンベンチの清浄度を低下させる原因となって
いた。図7のポート部材においても、溶着を確実に行う
ために、環状角部58の外方にハミダシが発生するが、
粒子封止部79が形成されているため、ポート部材の外
へ散逸されることはない。
【0031】図8は、容器本体に使用可能な非PVC
(非塩化ビニル)多層フィルム6の図解的な断面図であ
る。多層フィルム6は、容器の内壁面14又は16を備
える内層141、容器の外面を形成する外層144、及
び中央層142、143を備える。内層141と外層1
44は、VICAT軟化点が121℃以上のプロピレン
・α−オレフィンランダム共重合体、好ましくは、プロ
ピレン−エチレンランダム共重合体により形成される。
中央層142、143は、プロピレン−エチレンランダ
ム共重合体とエチレン・α−オレフィン共重合体の混合
樹脂で形成される。なお、中央層142、143は、3
層若しくは4層であってもよく、その内の1層に水分非
透過性、ガス非透過性のバリアーフイルムからなる層を
設けてもよい。
【0032】容器本体は、図8の非PVC(非塩化ビニ
ル)多層フィルム6に代えて、単層のVICAT軟化点
が121℃以上のプロピレン・α−オレフィンランダム
共重合体、好ましくは、プロピレン−エチレンランダム
共重合体、例えば、三菱化学から販売されている商品名
SPX8000番シリーズ、SPX9000番シリーズ
により形成され得る。容器を形成する樹脂は、環境ホル
モンとしての問題が懸念されるスチレン系エラストマー
を含有しないものが適している。
【0033】また、容器を形成する樹脂は、VICAT
軟化点が121℃以上のプロピレン・α−オレフィンラ
ンダム共重合体、好ましくは、プロピレン−エチレンラ
ンダム共重合体を使用し、容器内部の液体を容器外部か
ら充分観察できるように、滅菌工程後の透明度が80%
以上であるようにされる。透明度は、試験片に対する標
準光源からの光線の照射量と試験片を透過した光線の量
の比であり、ヘイズ価とも呼ばれ、日本薬局方規格に規
定される。
【0034】図7の実施例においては、筒体の環状角部
58と保持具の円錐面部分77が超音波振動エネルギー
により加熱溶着され、溶着部59が形成されるが、保持
具に円錐面部分77を形成する代わりに、筒体の外方環
状凸部55の端面から突出する断面三角形状の突起を設
け、この突起の先端部分と保持具の天板部分の内面75
との間に溶着部を形成することができる。また、図7の
実施例においては、筒体の上部外周面56の下方にフラ
ンジ57を設け、フランジ57に保持具の端面78を押
圧し粒子封止部79が形成されるが、フランジ57に代
え上部外周面56に下方へ進むに従って直径が大きくな
るテーパ部を設け、保持具の端面78付近の内周面とテ
ーパ部を係合させ、粒子封止部とすることができる。
【0035】図3及び図7に示すように、ポート部材3
の筒体40は、好ましくは下方部分の直径が縮小され縮
径部46とされ、この縮径部46の外周面において容器
本体の樹脂フィルムの内壁面14,16に接着される。
縮径部46の外周面と容器本体の樹脂フィルムの内壁面
14,16との接着方法は、縮径部46の外周面を予熱
し、縮径部46の厚さの約50%を溶着温度、例えば、
180℃にする段階、予熱された縮径部46を、容器本
体の樹脂フィルムの内壁面14,16の開口部へ挿入す
る段階、及びダイにより樹脂フィルムを加熱しながらそ
の外方から予熱された縮径部46の外周面へ押圧し、樹
脂フィルムと外周面を溶着成形する段階を含む。
【0036】ポート部材3の筒体4及び保持具70は、
容器本体を形成するフィルムの材料と同じVICAT軟
化点が121℃以上のプロピレン・α−オレフィンラン
ダム共重合体、好ましくは、プロピレン−エチレンラン
ダム共重合体により形成されることにより、ポート部材
3の容器本体への溶着不良が低減される。また、同一の
それ樹脂ペレットを容器の接着のための樹脂に使用する
ことにより、樹脂の品質管理が容易であり、樹脂の品質
変動による各部の接着不良率を低くすることができる。
【0037】図9は、固形薬剤Nを収容するポート部材
3の概略断面図である。容器本体に収容される点滴用栄
養剤又は経腸成分栄養剤に、安定性が悪く分解し易いビ
タミン類を含めるため、ビタミン類は、凍結乾燥され、
層状の固形薬剤Nの形態において、ポート部材3の筒体
40の内方中空部43に収容される。またビタミン類以
外に、抗生物質等の薬剤が固形薬剤Nの形態で中空部4
3に収容され得る。固形薬剤Nは、好ましくは、ポート
部材3が容器本体の固着部21に熱溶着される前に筒体
40内に収容される。またポート部材3が固形薬剤を収
容する場合は、ポート部材の内方中空部に連通する容器
本体の分室C4は、空室にされる。容器本体内の液体が
人体へ投与するため容器外から押圧され接着部が剥離さ
れ混合されるとき、ポート部材に連通する分室の接着部
も剥離され、分室及び固形薬剤の周囲へ液体が流入され
固形薬剤が液体中へ溶解混合される。
【0038】図10Aは、薬剤バイアルが隣接されるポ
ート部材の概略平面断面図であり、図10Bは、図10
Aの線S−Sに沿う断面図である。薬剤バイアル32
は、ビタミン、ミネラル、抗生物質、その他の薬剤成分
を固形薬剤又は液状薬剤の形態で収容する。図10A及
びBにおいて、薬剤バイアル32は、ポート部材3に一
体に形成された円筒形ケース35の内部にケースの軸方
向に摺動可能に支持される。連通具34が針先端をそれ
ぞれポート部材3の閉鎖体60及び薬剤バイエルの閉鎖
体33に隣接して配置される。薬剤バイエル32はプレ
フィルドシリンジにより置換することができる。
【0039】図10A、図10Bの例において、容器本
体2は、C1〜C3の3区画(C3が小室)を有する経
中心静脈栄養用キット製剤に係る容器であることができ
る。この場合において、容器C3に、薬剤バイアル32
に収容された薬剤以外の成分が収容されることがのぞま
しい。例えば、薬剤バイアル32にビタミン類が収容さ
れる場合、容器C3には、微量元素製剤(例として商品
名:エレメンミック、味の素ファルマ社製)が収容され
ることが好ましい。更に、C3室に前述の植物油等を有
効成分とする脂肪乳剤を収容してもよい。薬剤バイアル
32をプレフィルドシリンジに置換した場合は、プレフ
ィルドシリンジの薬剤収容部を連通可能にゴム栓等の閉
鎖体で2室に分離し2室にビタミン類と微量元素製剤を
それぞれ分離して収容する形態が好ましい。
【0040】図10Bに明瞭に示すように、薬剤バイエ
ル32、ポート部材3及び容器本体2は、剛性又は準剛
性のあるトレー80の凹部81に収容され、凹部81の
開口部は、カバーフィルム83により覆われ密封され
る。薬剤バイアル32の底部に隣接するトレー80は、
薬剤投与の際に指で薬剤バイアル32を貫通具34の方
へ押圧するための隙間82を備える。薬剤バイアル32
をポート部材3の方へ押圧し移動させると、連通具(こ
の場合両頭針)34の各針先端が薬剤バイエル32の閉
鎖体33及びポート部材の閉鎖体60をそれぞれ貫通
し、薬剤バイエル32内部が連通具34を介し流体連通
される。それ故、容器本体内の液体を人体へ投与するた
め、薬剤バイエル32を移動させて容器分室内と連通さ
せ、容器外から容器内の液体を押圧し接着部を剥離させ
分室の液体を混合させると、薬剤バイエル32内の薬剤
が容器内の液体に混合される。この場合、ポート部材及
び容器本体が剛性のあるトレーにより支持されるから、
薬剤バイエルを容易に正確に摺動させることができる。
【0041】
【発明の効果】本発明の医療用液体を封入する樹脂製容
器は、ポート部材を構成する筒体及び保持具並びに容器
本体の内壁面がいずれもVICAT軟化点が121℃以
上のプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体、好
ましくは、プロピレン−エチレンランダム共重合体によ
り形成され、スチレン系のエラストマーを含有しない故
に、必要な透明度を備え、溶着不良が低く、且つ封入さ
れる医療用液体へのスチレン系のエラストマーによる環
境ホルモンの溶出のない容器を提供することができる。
本発明の樹脂製容器は、滅菌工程後の透明度が高く、容
器本体、容器内部を良好に観察することができる。
【0042】本発明において、筒体の外方環状凸部と保
持具の天板部分又はその近傍の内面との間が超音波振動
エネルギーにより加熱溶着され、溶着部が形成され、筒
体上部と保持具の間が強固に連結される。それ故、容器
が医療用液体を収容し滅菌のため高圧室内で例えば20
分間121℃に維持されポート部材の閉鎖体に容器内か
ら比較的大きな圧力が作用する場合にも、閉鎖体は、保
持具によりしっかり押圧され、抜出すことがない。ま
た、筒体の大径部と保持具の円筒部分の端面が密封係合
され、封止部が形成されるから、溶着部の形成工程によ
り生じるハミダシ(ばり)がポート部材の外部へ散逸す
ることが防止される。
【0043】本発明においては、筒体の外周面を予熱
し、筒体の厚さの約50%を溶着温度にし、予熱された
筒体を、容器本体の樹脂フィルムの内壁面の開口部へ挿
入し、ダイにより樹脂フィルムを加熱しながらその外方
から予熱された筒体の外周面へ押圧し、樹脂フィルムと
外周面を溶着成形するので、筒体外周面と容器本体の樹
脂フィルムの間が良好に溶着され密封される。
【0044】本発明の樹脂製容器は、滅菌工程後の透明
度が高いため、カメラ撮像による医療用液体を充填した
樹脂製容器内の異物検査において検知率を向上させるこ
とができ、高コストの目視検査を少なくることができ
る。また、容器の製造時及び医療用液体の充填工程前の
容器の搬送時においても異物検査を容易に確実に行うこ
とができ、不良製品を排除できる。また、医療用液体が
輸液である場合、液位の監視が容易に正確に行うことが
でき投与量の制御、点滴終了時期の決定を容易に正確に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の医療用液体を封入する多室容器の実施
例の概略平面図。
【図2】図1の多室容器の概略側面図。
【図3】図1の線T−Tに沿う断面図。
【図4】ポート部材の実施例の保持具(キャップ)の概
略断面図。
【図5】ポート部材の実施例の筒体の概略断面図。
【図6】ポート部材の実施例の閉鎖体(ゴム栓)の概略
断面図。
【図7】ポート部材の実施例の保持具、筒体及び閉鎖体
を組合わせた概略断面図。
【図8】容器本体に使用可能な多層フィルムの概略断面
図。
【図9】固形薬剤を収容するポート部材の概略断面図。
【図10】図10Aは、薬剤バイアルが隣接されるポー
ト部材の概略平面断面図であり、図10Bは、図10A
の線S−Sに沿う断面図である。
【符号の説明】
M1、M2:医療用液体、N:固形薬剤、C1、C2、
C3、C4:分室、F、−F:押圧力。1:多室容器、
2:容器本体、3:ポート部材、4:連通具、14,1
6:内壁面、18,19:接着部、21、22:固着
部、23:吊り下げ孔、32:薬剤バイエル、33:閉
鎖体、34:連通具、35:ケース、40:筒体、4
2:外方端、43:中空部、44:内周面、45:外周
面、55:外方環状凸部、56:上部外周面、57:大
径部、58:環状角部、60:閉鎖体、61:円板部
分、62:内方環状垂下部、63:外周面、64:環状
板部、65:下方環状溝、66:外方環状垂下部、6
7:外方環状凸部、68:上方環状溝、70:保持具、
71:天板部分、72:円筒部分、77:円錐面部分、
79:粒子封止部、80:トレー、81:凹部、82:
隙間、84:カバーフィルム。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月26日(2001.9.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 前記固形の薬剤は凍結乾燥されたビタミ
ンを含む請求項7の容器。
【請求項10】 1つのポート部材に隣接して連通具並
びに薬剤バイアル又はプレフィルドシリンジが配置さ
れ、それらが容器本体と共に剛性又は準剛性を有する樹
脂トレーに収容される請求項1乃至6のいずれか1項の
容器。
【請求項11】 薬剤バイアル又はプレフィルドシリン
ジは、ポート部材の方へ押圧することにより連通具の1
端がポート部材の閉鎖体を貫通して容器本体内の1つの
室へ連通し他方が薬剤バイアル又はプレフィルドシリン
ジ内へ連通可能である請求項10の容器。
【請求項12】 医療用液体を封入する樹脂製容器に取
付けられるポート部材(3)であって、閉鎖体(6
0)、筒体(40)及び保持具(70)からなり、閉鎖
体を貫通する連通具を介し容器本体内の液体を注出又は
容器本体内へ液体を注入可能可能であり、閉鎖体の周囲
が筒体と保持具の間に挟持され、筒体は、容器本体内部
に配置される内方端(41)、容器本体を形成するフィ
ルムに液密に接着される外周面、並びに閉鎖体及び保持
具を支持する外方端(42)を有し、筒体の外方端は、
外方環状凸部、上部外周面、並びに上部外周面の下方に
配置される大径部(57)を有し、保持具は、環状の天
板部分(71)、及び天板部分外周から下方へ伸長する
円筒部分(72)を有し、筒体の外方環状凸部と保持具
の天板部分又はその近傍の内面との間に溶着部(59)
が形成され、筒体の大径部(57)と保持具の円筒部分
の間に粒子封止部(79)が形成されることを特徴とす
るポート部材。
【請求項13】 請求項12のポート部材であって、筒
体の外方端は、外方環状凸部の端面と上部外周面が交叉
し形成される環状角部(58)を有し、保持具は、天板
部分の内面外周部と円筒部分の内周面上端とを連結する
円錐面部分(77)を有し、溶着部(59)は、筒体の
環状角部(58)が保持具の円錐面部分(77)に超音
波エネルギーにより加熱溶着されて形成されるポート部
材。
【請求項14】 請求項12のポート部材であって、外
方環状凸部は、その端面から突出する断面三角形状の突
起を有し、溶着部(59)は、保持具の天板部分の内面
と断面三角形状の突起の先端部分が超音波エネルギーに
より加熱溶着されて形成されるポート部材。
【請求項15】 請求項12乃至14のいずれか1項の
ポート部材であって、大径部は、フランジ部により形成
され、粒子封止部(79)は、筒体のフランジ部(5
7)が保持具の円筒部分(72)の端面に係合されて形
成されるポート部材。
【請求項16】 請求項12乃至14のいずれか1項の
ポート部材であって、大径部は、下方へ向って直径が増
加するテーパ部により形成され、粒子封止部(79)
は、筒体のテーパ部が保持具の円筒部分(72)の端面
付近に係合されて形成されるポート部材。
【請求項17】 請求項12乃至16のいずれか1項の
ポート部材であって、筒体の外方端(42)は、同心状
に配置される内方環状凸部(53)及び環状溝部(5
4)を更に有し、閉鎖体(60)は、外方端付近の中空
部を閉鎖する円板部分(61)、円板部分の外周部から
下方へ伸長する内方環状垂下部(62)、外方端付近の
筒体内周面に嵌合する外周面(63)、外周面から半径
方向外方へ伸長する環状板部(64)、環状板部の外周
から垂下する外方環状垂下部(66)、環状板部の外周
から上方へ伸長する外方環状凸部(67)、外周面と外
方環状垂下部の間に形成される下方環状溝(65)、円
板部分の外方と外方環状凸部(67)との間に形成され
る上方環状溝(68)を有することを特徴とするポート
部材。
【請求項18】 請求項12乃至17のいずれか1項の
ポート部材であって、筒体はその下方に縮径部(46)
を有し、縮径部の外周面が容器本体の樹脂フィルムに接
着されるポート部材。
【請求項19】 請求項12乃至18のいずれか1項の
ポート部材であって、内部に固形の薬剤が収容され且つ
容器本体の液体を収容しない分室へ連通されたポート部
材。
【請求項20】 前記固形の薬剤は凍結乾燥されたビタ
ミンを含む請求項19のポート部材。
【請求項21】 請求項12乃至20いずれか1項のポ
ート部材を容器本体に接着する方法であって、筒体の縮
径部(46)の外周面が溶着可能に予熱された後、容器
本体を形成する樹脂フィルムの開口部へ当接され、溶接
される方法。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 医療用液体を封入する樹脂製容器であっ
    て、 袋状の樹脂製容器本体及び少なくとも1つのポート部材
    を備え、容器本体内部が相対する内壁面の一部を液密に
    且つ剥離可能に接着して形成される接着部により複数の
    分室に区画され、接着部は、容器本体外部からの10〜
    40kgfの押圧力により剥離可能であり、接着部が剥
    離することにより接着部の両側の分室が互いに連通し分
    室内の液体が混合され、 ポート部材は、閉鎖体、筒体及び保持具を備え、閉鎖体
    を貫通する連通具を介し容器本体内の液体を注出又は容
    器本体内へ液体を注入可能であり、ポート部材を構成す
    る筒体及び容器本体の内壁面は、いずれもVICAT軟
    化点が121℃以上のプロピレン・α−オレフィンラン
    ダム共重合体により形成されることを特徴とする容器。
  2. 【請求項2】 容器本体は、実質的にスチレンエラスト
    マーを含有しない樹脂により形成される請求項1の容
    器。
  3. 【請求項3】 容器本体は、プロピレン・α−オレフィ
    ンランダム共重合体からなる単層の樹脂フィルムで形成
    される請求項1の容器。
  4. 【請求項4】 容器本体は、プロピレン・α−オレフィ
    ンランダム共重合体からなる内層を備える多層の樹脂フ
    ィルムで形成される請求項1の容器。
  5. 【請求項5】 プロピレン・α−オレフィンランダム共
    重合体は、プロピレン−エチレンランダム共重合体であ
    る請求項1乃至4のいずれか1項の容器。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項の容器で
    あって、滅菌後の容器本体の透明度が80%以上である
    容器。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項の容器で
    あって、1つのポート部材内に固形の薬剤が収容され且
    つ該ポート部材が液体を収容しない分室に連通された容
    器。
  8. 【請求項8】 前記固形の薬剤は凍結乾燥されたビタミ
    ンを含む請求項7の容器。
  9. 【請求項9】 1つのポート部材に隣接して連通具並び
    に薬剤バイアル又はプレフィルドシリンジが配置され、
    それらが容器本体と共に剛性又は準剛性を有する樹脂ト
    レーに収容される請求項1乃至6のいずれか1項の容
    器。
  10. 【請求項10】 薬剤バイアル又はプレフィルドシリン
    ジは、ポート部材の方へ押圧することにより連通具の1
    端がポート部材の閉鎖体を貫通して容器本体内の1つの
    室へ連通し他方が薬剤バイアル又はプレフィルドシリン
    ジ内へ連通可能である請求項9の容器。
  11. 【請求項11】 医療用液体を封入する樹脂製容器に取
    付けられるポート部材(3)であって、閉鎖体(6
    0)、筒体(40)及び保持具(70)からなり、閉鎖
    体を貫通する連通具を介し容器本体内の液体を注出又は
    容器本体内へ液体を注入可能可能であり、閉鎖体の周囲
    が筒体と保持具の間に挟持され、筒体は、容器本体内部
    に配置される内方端(41)、容器本体を形成するフィ
    ルムに液密に接着される外周面、並びに閉鎖体及び保持
    具を支持する外方端(42)を有し、筒体の外方端は、
    外方環状凸部、上部外周面、並びに上部外周面の下方に
    配置される大径部(57)を有し、保持具は、環状の天
    板部分(71)、及び天板部分外周から下方へ伸長する
    円筒部分(72)を有し、筒体の外方環状凸部と保持具
    の天板部分又はその近傍の内面との間に溶着部(59)
    が形成され、筒体の大径部(57)と保持具の円筒部分
    の間に粒子封止部(79)が形成されることを特徴とす
    るポート部材。
  12. 【請求項12】 請求項11のポート部材であって、筒
    体の外方端は、外方環状凸部の端面と上部外周面が交叉
    し形成される環状角部(58)を有し、保持具は、天板
    部分の内面外周部と円筒部分の内周面上端とを連結する
    円錐面部分(77)を有し、溶着部(59)は、筒体の
    環状角部(58)が保持具の円錐面部分(77)に超音
    波エネルギーにより加熱溶着されて形成されるポート部
    材。
  13. 【請求項13】 請求項11のポート部材であって、外
    方環状凸部は、その端面から突出する断面三角形状の突
    起を有し、溶着部(59)は、保持具の天板部分の内面
    と断面三角形状の突起の先端部分が超音波エネルギーに
    より加熱溶着されて形成されるポート部材。
  14. 【請求項14】 請求項11乃至13のいずれか1項の
    ポート部材であって、大径部は、フランジ部により形成
    され、粒子封止部(79)は、筒体のフランジ部(5
    7)が保持具の円筒部分(72)の端面に係合されて形
    成されるポート部材。
  15. 【請求項15】 請求項11乃至13のいずれか1項の
    ポート部材であって、大径部は、下方へ向って直径が増
    加するテーパ部により形成され、粒子封止部(79)
    は、筒体のテーパ部が保持具の円筒部分(72)の端面
    付近に係合されて形成されるポート部材。
  16. 【請求項16】 請求項11乃至15のいずれか1項の
    ポート部材であって、筒体の外方端(42)は、同心状
    に配置される内方環状凸部(53)及び環状溝部(5
    4)を更に有し、閉鎖体(60)は、外方端付近の中空
    部を閉鎖する円板部分(61)、円板部分の外周部から
    下方へ伸長する内方環状垂下部(62)、外方端付近の
    筒体内周面に嵌合する外周面(63)、外周面から半径
    方向外方へ伸長する環状板部(64)、環状板部の外周
    から垂下する外方環状垂下部(66)、環状板部の外周
    から上方へ伸長する外方環状凸部(67)、外周面と外
    方環状垂下部の間に形成される下方環状溝(65)、円
    板部分の外方と外方環状凸部(67)との間に形成され
    る上方環状溝(68)を有することを特徴とするポート
    部材。
  17. 【請求項17】 請求項11乃至16のいずれか1項の
    ポート部材であって、筒体はその下方に縮径部(46)
    を有し、縮径部の外周面が容器本体の樹脂フィルムに接
    着されるポート部材。
  18. 【請求項18】 請求項11乃至17のいずれか1項の
    ポート部材であって、内部に固形の薬剤が収容され且つ
    容器本体の液体を収容しない分室へ連通されたポート部
    材。
  19. 【請求項19】 前記固形の薬剤は凍結乾燥されたビタ
    ミンを含む請求項18のポート部材。
  20. 【請求項20】 請求項11乃至19いずれか1項のポ
    ート部材を容器本体に接着する方法であって、筒体の縮
    径部(46)の外周面が溶着可能に予熱された後、容器
    本体を形成する樹脂フィルムの開口部へ当接され、溶接
    される方法。
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