JP2002000697A - アルコール含浸脱脂綿の詰め替え方法及びその密閉手段 - Google Patents

アルコール含浸脱脂綿の詰め替え方法及びその密閉手段

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JP2002000697A
JP2002000697A JP2000188036A JP2000188036A JP2002000697A JP 2002000697 A JP2002000697 A JP 2002000697A JP 2000188036 A JP2000188036 A JP 2000188036A JP 2000188036 A JP2000188036 A JP 2000188036A JP 2002000697 A JP2002000697 A JP 2002000697A
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alcohol
impregnated
lid
absorbent cotton
opening
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JP2000188036A
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Koichi Terui
恒一 照井
Rikio Terui
力夫 照井
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SANKEMIFA KK
Original Assignee
SANKEMIFA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境の汚染及び資源のムダを抑制し、且つア
ルコールの蒸発を防止する。 【解決手段】 高濃度アルコールのアルコール含浸脱脂
綿を内包体2に密封し、内包体2を開封した状態で密閉
可能な蓋部9を有する収納容器6に収納し、アルコール
含浸脱脂綿を使用する際には収納容器6の蓋部9を逐次
開いてアルコール含浸脱脂綿を取り出し、アルコール含
浸脱脂綿が無くなった際には新たな内包体2に交換して
アルコール含浸脱脂綿を詰め替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消毒及び洗浄に使
用するアルコール含浸脱脂綿の詰め替え方法及びその密
閉手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に傷口の消毒、洗浄等の医療行為に
は高濃度のアルコールを含浸させたアルコール含浸脱脂
綿を使用しており、アルコール含浸脱脂綿は適宜取り出
し得るプラスチックの容器等に収納されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アルコ
ール含浸脱脂綿を使い切った際には容器はゴミとして残
ってしまい、環境を汚染すると共に資源をムダにすると
いう問題があった。又、アルコール含浸脱脂綿を使用す
る際においてもアルコールの揮発性が高いことから簡単
に蒸発してしまうという問題があった。
【0004】本発明は上述の実情に鑑み、環境の汚染及
び資源のムダを抑制し、且つアルコールの蒸発を防止す
ることを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、高濃度アルコールのアルコール含浸脱脂綿を内包体
に密封し、該内包体を開封した状態で密閉可能な蓋部を
有する収納容器に収納し、前記アルコール含浸脱脂綿を
使用する際には収納容器の蓋部を逐次開いてアルコール
含浸脱脂綿を取り出し、前記アルコール含浸脱脂綿が無
くなった際には新たな内包体に交換してアルコール含浸
脱脂綿を詰め替えることを特徴とするアルコール含浸脱
脂綿の詰め替え方法、に係るものである。
【0006】請求項2に記載の発明は、アルコール含浸
脱脂綿に含浸される高濃度アルコールを50%以上にす
る請求項1記載のアルコール含浸脱脂綿の詰め替え方
法、に係るものである。
【0007】請求項3に記載の発明は、内包体に対し切
離し開口部が上下の少なくとも一方に形成してあり、該
切離し開口部が内包体の略水平断面全体を開放できる大
きさとなっている請求項1又は2記載のアルコール含浸
脱脂綿の詰め替え方法、に係るものである。
【0008】請求項4に記載の発明は、内包体の保管、
取り扱い時には切離し開口部を下側とし、内包体の使用
時に上下反転する請求項1、2又は3記載のアルコール
含浸脱脂綿の詰め替え方法、に係るものである。
【0009】請求項5に記載の発明は、アルコール含浸
脱脂綿を内在させた密封状態から開封し得る内包体と、
該内包体を収納部に交換可能に収納して前記アルコール
含浸脱脂綿を使用する際には蓋部より逐次取り出し得る
密閉可能な収納容器とを備えたことを特徴とするアルコ
ール含浸脱脂綿の密閉手段、に係るものである。
【0010】請求項6に記載の発明は、内包体が、上下
の少なくとも一方に切離し開口部を備え、該切離し開口
部は略水平断面全体を開放できる大きさを有している請
求項5記載のアルコール含浸脱脂綿の密閉手段、に係る
ものである。
【0011】請求項7に記載の発明は、収納容器の収納
部の内部を密閉するよう前記収納部と蓋部の間にパッキ
ンを介在させた請求項5又は6記載のアルコール含浸脱
脂綿の密閉手段、に係るものである。
【0012】請求項8に記載の発明は、収納容器の蓋部
の裏面に、蒸発して付着したアルコールを滴下させる凸
部を備えた請求項5、6又は7に記載のアルコール含浸
脱脂綿の密閉手段、に係るものである。
【0013】初めにアルコール含浸脱脂綿を収納容器よ
り取り出し可能な状態にする際には、アルコール含浸脱
脂綿を内在させた内包体を上下反転することにより、本
来、上部に位置するアルコール含浸脱脂綿にアルコール
を含浸させ、次いで内包体を元の姿勢に戻してから、内
包体の略水平断面全体を開放するよう内包体の上部及び
下部の少なくとも一方を切離して開封し、続けて蓋部を
開くことにより内包体の開口を蓋部に向けるよう収納部
に挿入し、その後、蓋部を閉じることにより内包体を密
閉状態で収納する。
【0014】アルコール含浸脱脂綿を使用する際には、
収納容器の蓋部を開いてアルコール含浸脱脂綿を取り出
し、取り出した後には収納容器の蓋部を閉じて密閉状態
にし、アルコール含浸脱脂綿が無くなった際には、収納
容器の蓋部を開いて空の内包体を取り出し、新たな内包
体を上記と同じ手順で交換してアルコール含浸脱脂綿を
詰め替える。
【0015】このように請求項1、請求項5に記載の発
明によれば、アルコール含浸脱脂綿を使い切った際には
内包体を交換して収納容器を再利用するので、環境の汚
染及び資源のムダを抑制することができる。又、アルコ
ール含浸脱脂綿を使用する際においても、内包体のアル
コール含浸脱脂綿を密閉可能な収納容器より取り出し得
るのでアルコールの蒸発を抑制することができる。
【0016】請求項2に記載の発明に示す如く、アルコ
ール含浸脱脂綿に含浸される高濃度アルコールを50%
以上にするので、アルコール含浸脱脂綿を消毒、洗浄に
適したものにすることができる。
【0017】請求項3、請求項6に記載の発明に示す如
く、内包体に対し切離し開口部が上下の少なくとも一方
に形成してあるので開封が容易であり、又、切離し開口
部は内包体の略水平断面全体を開放できる大きさを有し
ているので、内包体を開封した際にはアルコール含浸脱
脂綿を一層容易に取り出すことができる。
【0018】請求項4に記載の発明に示す如く、内包体
の保管、取り扱い時には切離し開口部を下側とし、内包
体の使用時に上下反転するので、上部に位置して充分に
アルコールが含浸していない虞れのあるアルコール含浸
脱脂綿にアルコールを含浸させ、全てのアルコール含浸
脱脂綿を適切なアルコール含浸状態にすることができ
る。
【0019】請求項7に記載の発明に示す如く、収納容
器の収納部と蓋部の間にパッキンを介在させるので、ア
ルコールの蒸発をより一層抑制することができる。
【0020】請求項8に記載の発明に示す如く、収納容
器の蓋部の裏面に、蒸発して付着したアルコールを滴下
させる凸部を備えるので、蓋部の裏面に付着したアルコ
ールを滴下させてアルコール含浸脱脂綿に直接戻し、収
納部の壁面に伝って底部に溜まることを防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0022】図1〜図6は本発明を実施する形態の第一
例であって、アルコール含浸脱脂綿1の密閉手段は、ア
ルミシート等の材質で形成される略立方体の内包体2を
備えており、内包体2は、上面3及び下面4を閉じるこ
とにより密封状態を形成し、上部及び下部の周囲の少な
くとも一方に開封用の切断部分5である切り取り線を備
えている(図1〜図3では上部にのみ備える)。
【0023】内包体2の内部には、高濃度の50%アル
コールが含浸されたアルコール含浸脱脂綿1を備えてお
り、アルコール含浸脱脂綿1は、内包体2の開封用の切
断部分5で形成される開封面に対してアルコール含浸脱
脂綿1を上下方向に約50枚積み重ね、更に水平方向に
約50枚の束を2行2列にするように配置されている。
【0024】一方、アルコール含浸脱脂綿1の密閉手段
は、図3に示す如く内包体2を収納する収納容器6を備
えており、収納容器6は、プラスチック、樹脂、アルミ
等の材質で形成され、略立方体の収納部7と、収納部7
の上面に形成されて支持部8を介して開閉する蓋部9と
から構成されている。
【0025】収納部7の側面には突状部10を形成する
と共に蓋部9には掛止部11を形成して蓋部9を閉じた
状態で固定するようになっており、蓋部9の内周面12
には、蓋部9を閉じた場合に内部を密閉状態にするよう
パッキン13を備え、蓋部9の裏面には、図4に示す如
く全面に下方向きの凸部14を形成している。
【0026】ここで、図5、図6に示す如く、蓋部9の
裏面に形成される凸部15,16は、所定の間隔で複数
形成するものであってもよい。
【0027】以下、本発明を実施する形態の第一例の作
用を説明する。
【0028】初めにアルコール含浸脱脂綿1を収納容器
6より取り出し可能な状態にする際には、アルコール含
浸脱脂綿1を内在させた内包体2を図2に示す如く上下
反転して所定時間放置し、本来、上部に位置するアルコ
ール含浸脱脂綿1にアルコールを充分に含浸させ、次い
で図3に示す如く内包体2を元の姿勢に戻してから、内
包体2の略水平断面全体を開放するよう内包体2の上部
及び下部の少なくとも一方の切断部分5の切り取り線を
ハサミ等により切離して開封し、続けて収納容器6の収
納部7の突状部10と蓋部9の掛止部11を外すことに
より蓋部9を開いて内包体2の切離し開口部を蓋部9に
向けるよう収納部7に挿入し、その後、収納容器6の収
納部7の突状部10と蓋部9の掛止部11を掛止するこ
とにより蓋部9を閉じてパッキン13による密閉状態で
内包体2を収納する。
【0029】アルコール含浸脱脂綿1を使用する際に
は、収納容器6の収納部7の突状部10と蓋部9の掛止
部11を外すことにより蓋部9を開いてアルコール含浸
脱脂綿1を必要枚数ずつ取り出し、取り出した後には収
納容器6の収納部7の突状部10と蓋部9の掛止部11
を掛止することにより蓋部9を閉じて密閉状態にする。
【0030】一方、アルコール含浸脱脂綿1が無くなっ
た際には、同様に収納容器6の蓋部9を開いてから空の
内包体2を取り出し、上記と同じ手順でアルコール含浸
脱脂綿1を収納容器6より取り出し可能な状態にするよ
う新たな内包体2を交換し、アルコール含浸脱脂綿1を
詰め替える。
【0031】このように、アルコール含浸脱脂綿1を使
い切った際には内包体2を交換して収納容器6を再利用
するので、環境の汚染及び資源のムダを抑制することが
できる。又、アルコール含浸脱脂綿1を使用する際にお
いても、内包体2のアルコール含浸脱脂綿1を密閉可能
な収納容器6より取り出し得るのでアルコールの蒸発を
抑制することができる。
【0032】更に、アルコール含浸脱脂綿1に含浸され
る高濃度アルコールを50%以上にするので、アルコー
ル含浸脱脂綿1を消毒、洗浄に適したものにすることが
できる。
【0033】更に又、内包体2に対し切離し開口部が上
下の少なくとも一方に形成してあるので開封が容易であ
り、又、切離し開口部は内包体2の略水平断面全体を開
放できる大きさを有しているので、内包体2を開封した
際にはアルコール含浸脱脂綿1を一層容易に取り出すこ
とができる。
【0034】又、内包体2の保管、取り扱い時には切離
し開口部を下側とし、内包体2の使用時に上下反転する
ので、本来、上部に位置して充分にアルコールが含浸し
ていない虞れのあるアルコール含浸脱脂綿1にアルコー
ルを含浸させ、全てのアルコール含浸脱脂綿1を適切な
アルコール含浸状態にすることができる。
【0035】一方、収納容器6の収納部7と蓋部9の間
にはパッキン13を介在させるので、アルコールの蒸発
をより一層抑制することができる。
【0036】又、収納容器6の蓋部9の裏面に、蒸発し
て付着したアルコールを滴下させる凸部14,15,1
6を備えるので、蓋部9の裏面に付着したアルコールを
滴下させてアルコール含浸脱脂綿1に直接戻し、収納部
7の壁面に伝って底部に溜まることを防止できる。
【0037】図7は本発明を実施する形態の第二例であ
って、アルコール含浸脱脂綿1の密閉手段は収納容器1
7の形状が異なるものであり、図中、第一例の図1〜図
6と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
【0038】収納容器17は、プラスチック、樹脂、ア
ルミ等の材質で形成され、略立方体の収納部18と、収
納部18の上面を開閉するよう収納部18より分離着脱
可能な蓋部19とから構成されている。
【0039】蓋部19の内周面には、蓋部19を閉じた
場合に内部を密閉状態にするようパッキン(図示せず)
を備えており、蓋部19の裏面には、中央部を下方向き
の凸部(図示せず)を形成している。
【0040】以下、本発明を実施する形態の第二例の作
用を説明する。
【0041】初めにアルコール含浸脱脂綿1を収納容器
17より取り出し可能な状態にする際には、第一例と略
同様に内包体2の開封までを行い、続けて蓋部19を取
り外して内包体2の切離し開口部を蓋部9に向けるよう
収納部18に挿入し、その後、蓋部19を閉じてパッキ
ンによる密閉状態で内包体2を収納する。
【0042】アルコール含浸脱脂綿1を使用する際に
は、蓋部19を取り外してアルコール含浸脱脂綿1を必
要枚数ずつ取り出し、取り出した後には蓋部19を閉じ
て密閉状態にする。
【0043】一方、アルコール含浸脱脂綿1が無くなっ
た際には、同様に収納容器17の蓋部19を取り外して
から空の内包体2を取り出し、上記と同じ手順でアルコ
ール含浸脱脂綿1を収納容器17より取り出し可能な状
態にするよう新たな内包体2を交換し、アルコール含浸
脱脂綿1を詰め替える。
【0044】このように本発明を実施する形態の第二例
の作用は、第一例と同様な作用効果を得ることができ
る。
【0045】図8は本発明を実施する形態の第三例であ
って、アルコール含浸脱脂綿1の密閉手段は収納容器2
0の形状が異なるものである。
【0046】収納容器20は、プラスチック、樹脂、ア
ルミ等の材質で形成され、略立方体の収納部21と、収
納部21の下面に形成されて支持部22を介して開閉す
る第一の蓋部23とを備えており、 第一の蓋部23と
反対側の面24には、小口の開放部分25を形成すると
共に周囲に上方へ伸びる縁部26を備え、 縁部26に
は支持部27を介して開閉する小口の第二の蓋部28を
備えている。
【0047】収納部21の側面には突状部29を形成す
ると共に第一の蓋部23には掛止部30を形成して第一
の蓋部23を閉じた状態で固定するようになっており、
第二の蓋部28も縁部26に係合することにより第二の
蓋部28を閉じた状態で固定するようになっている。
又、第一の蓋部23及び第二の蓋部28の内周面31,
32には、第一の蓋部23及び第二の蓋部28を閉じた
場合に内部を密閉状態にするよう夫々パッキン33,3
4を備え、第一及び第二の蓋部23,28の裏面には全
面に下方向きの凸部35,36を形成している。
【0048】以下、本発明を実施する形態の第三例の作
用を説明する。
【0049】初めにアルコール含浸脱脂綿1を収納容器
20より取り出し可能な状態にする際には、第一例と略
同様に内包体2の開封までを行い、第一の蓋部23を下
方に向けてから収納容器20の収納部21の突状部29
と第一の蓋部23の掛止部30を外すことにより下方側
に開き、内包体2の切離し開口部を蓋部23に向けるよ
う収納部21に挿入し、収納容器20の収納部21の突
状部29と第一の蓋部23の掛止部30を掛止すること
により第一の蓋部23を閉じてパッキン33による密閉
状態で内包体2を収納する。
【0050】アルコール含浸脱脂綿1を使用する際に
は、収納容器20の縁部26と第二の蓋部28の係合を
外すことにより小径の第二の蓋部28を開いてアルコー
ル含浸脱脂綿1を必要枚数ずつ取り出し、取り出した後
には収納容器20の縁部26と第二の蓋部28を係合す
ることにより第二の蓋部28を閉じて密閉状態にする。
【0051】一方、アルコール含浸脱脂綿1が無くなっ
た際には、同様に収納容器20の第一の蓋部23を開い
てから空の内包体2を取り出し、上記と同じ手順でアル
コール含浸脱脂綿1を収納容器20より取り出し可能な
状態にするよう新たな内包体2を交換し、アルコール含
浸脱脂綿1を詰め替える。
【0052】このように、第三例による収納容器20に
よれば、アルコール含浸脱脂綿1を取り出す蓋部が小口
であるので、アルコール含浸脱脂綿1を取り出す際に生
じるアルコールの蒸発を一層抑制することができる。
【0053】又、本発明を実施する形態の第三例の作用
は、第一例と同様な作用効果を得ることができる。
【0054】図9は本発明を実施する形態の第四例であ
って、アルコール含浸脱脂綿1の密閉手段は収納容器3
7の形状が異なるものである。
【0055】収納容器37は、プラスチック、樹脂、ア
ルミ等の材質で形成され、略立方体の収納部38と、収
納部38の上面に形成されて支持部(図示せず)を介し
て開閉する第一の蓋部39とを備えており、第一の蓋部
39の略中央には小口の開放部分40を形成すると共に
周囲に上方へ伸びる縁部41を備え、縁部41には支持
部42を介して開閉する小口の第二の蓋部43を備えて
いる。
【0056】収納部38の側面には突状部44を形成す
ると共に第一の蓋部39には掛止部45を形成して第一
の蓋部39を閉じた状態で固定するようになっており、
第二の蓋部43も縁部41に係合することにより第一の
蓋部39を閉じた状態で固定するようになっている。
又、第一の蓋部39及び第二の蓋部43の内周面46
(第一の蓋部39の側は図示せず)には、第一の蓋部3
9及び第二の蓋部43を閉じた場合に内部を密閉状態に
するよう夫々パッキン47(第一の蓋部39の側は図示
せず)を備え、第一の蓋部39及び第二の蓋部43の裏
面には全面に下方向きの凸部(第一の蓋部39の側は図
示せず)を形成している。
【0057】以下、本発明を実施する形態の第四例の作
用を説明する。
【0058】初めにアルコール含浸脱脂綿1を収納容器
37より取り出し可能な状態にする際には、第一例と略
同様に内包体2の開封までを行い、収納容器37の収納
部38の突状部44と第一の蓋部39の掛止部45を外
すことにより第一の蓋部39を上方に開き、内包体2の
切離し開口部を蓋部39に向けるよう収納部38に挿入
し、収納部38の突状部44と第一の蓋部39の掛止部
45を掛止することにより第一の蓋部39を閉じてパッ
キンによる密閉状態で内包体2を収納する。
【0059】アルコール含浸脱脂綿1を使用する際に
は、縁部41と第二の蓋部43の係合を外すことにより
小径の第二の蓋部43を開いてアルコール含浸脱脂綿1
を必要枚数ずつ取り出し、取り出した後には縁部41と
第二の蓋部43を係合することにより第二の蓋部43を
閉じて密閉状態にする。又、大量にアルコール含浸脱脂
綿1を使用する際には、収納容器37の収納部38の突
状部44と第一の蓋部39の掛止部45を外すことによ
り第一の蓋部39を開いてアルコール含浸脱脂綿1を必
要枚数取り出す。
【0060】一方、アルコール含浸脱脂綿1が無くなっ
た際には、同様に収納容器37の第一の蓋部39を開い
てから空の内包体2を取り出し、上記と同じ手順でアル
コール含浸脱脂綿1を収納容器37より取り出し可能な
状態にするよう新たな内包体2を交換し、アルコール含
浸脱脂綿1を詰め替える。
【0061】このように、本発明を実施する形態の第四
例の作用は、第一例及び第三例と同様な作用効果を得る
【0062】なお、本発明のアルコール含浸脱脂綿の詰
め替え方法及びその密閉手段は、上述の実施の形態例に
限定されるものではなく、内包体にタバコの開封テープ
のような開封手段を備えてもよいこと、内包体の開封は
収納容器に挿入してからでもよいこと、収納部と蓋部の
締結はワンタッチで着脱できるもの等どのようなでもよ
いこと、パッキンは蓋部の内周でなく収納部の外周でも
よいこと、蓋部の裏面の凹凸はアルコールが側面を流れ
ないならばどのような形状でもよいこと、その他本発明
の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得る
ことは勿論である。
【0063】
【発明の効果】本発明のアルコール含浸脱脂綿の詰め替
え方法及びその密閉手段によれば、下記の如き、種々の
優れた効果を奏し得る。
【0064】I)請求項1、請求項5に記載の発明によ
れば、アルコール含浸脱脂綿を使い切った際には内包体
を交換して収納容器を再利用するので、環境の汚染及び
資源のムダを抑制することができる。又、アルコール含
浸脱脂綿を使用する際においても、内包体のアルコール
含浸脱脂綿を密閉可能な収納容器より取り出し得るので
アルコールの蒸発を抑制することができる。
【0065】II)請求項2に記載の発明に示す如く、
アルコール含浸脱脂綿に含浸される高濃度アルコールを
50%以上にするので、アルコール含浸脱脂綿を消毒、
洗浄に適したものにすることができる。
【0066】III)請求項3、請求項6に記載の発明
に示す如く、内包体に対し切離し開口部が上下の少なく
とも一方に形成してあるので開封が容易であり、又、切
離し開口部は内包体の略水平断面全体を開放できる大き
さを有しているので、内包体を開封した際にはアルコー
ル含浸脱脂綿を一層容易に取り出すことができる。
【0067】IV)請求項4に記載の発明に示す如く、
内包体の保管、取り扱い時には切離し開口部を下側と
し、内包体の使用時に上下反転するので、上部に位置し
て充分にアルコールが含浸していない虞れのあるアルコ
ール含浸脱脂綿にアルコールを含浸させ、全てのアルコ
ール含浸脱脂綿を適切なアルコール含浸状態にすること
ができる。
【0068】V)請求項7に記載の発明に示す如く、収
納容器の収納部と蓋部の間にパッキンを介在させるの
で、アルコールの蒸発をより一層抑制することができ
る。
【0069】VI)請求項8に記載の発明に示す如く、
収納容器の蓋部の裏面に、蒸発して付着したアルコール
を滴下させる凸部を備えるので、蓋部の裏面に付着した
アルコールを滴下させてアルコール含浸脱脂綿に直接戻
し、収納部の壁面に伝って底部に溜まることを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアルコール含浸脱脂綿の密閉手段にお
ける内包体及びアルコール含浸脱脂綿を示した斜視図で
ある。
【図2】内包体の上下を逆にした状態を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明のアルコール含浸脱脂綿の密閉手段にお
ける第一例を示した斜視図である。
【図4】収納容器の蓋部の裏面に形成された凸部を示す
断面図である。
【図5】収納容器の蓋部の裏面に形成された凸部を示す
他の例の断面図である。
【図6】収納容器の蓋部の裏面に形成された凸部を示す
更に他の例の断面図である。
【図7】本発明のアルコール含浸脱脂綿の密閉手段にお
ける第二例を示した斜視図である。
【図8】本発明のアルコール含浸脱脂綿の密閉手段にお
ける第三例を示した斜視図である。
【図9】本発明のアルコール含浸脱脂綿の密閉手段にお
ける第四例を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 アルコール含浸脱脂綿 2 内包体 5 切断部分 6 収納容器 7 収納部 9 蓋部 13 パッキン 14 凸部 15 凸部 16 凸部 17 収納容器 18 収納部 19 蓋部 20 収納容器 21 収納部 23 第一の蓋部(蓋部) 28 第二の蓋部(蓋部) 33 パッキン 34 パッキン 35 凸部 36 凸部 37 収納容器 38 収納部 39 第一の蓋部(蓋部) 43 第二の蓋部(蓋部) 47 パッキン 48 凸部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高濃度アルコールのアルコール含浸脱脂
    綿を内包体に密封し、該内包体を開封した状態で密閉可
    能な蓋部を有する収納容器に収納し、前記アルコール含
    浸脱脂綿を使用する際には収納容器の蓋部を逐次開いて
    アルコール含浸脱脂綿を取り出し、前記アルコール含浸
    脱脂綿が無くなった際には新たな内包体に交換してアル
    コール含浸脱脂綿を詰め替えることを特徴とするアルコ
    ール含浸脱脂綿の詰め替え方法。
  2. 【請求項2】 アルコール含浸脱脂綿に含浸される高濃
    度アルコールを50%以上にする請求項1記載のアルコ
    ール含浸脱脂綿の詰め替え方法。
  3. 【請求項3】 内包体に対し切離し開口部が上下の少な
    くとも一方に形成してあり、該切離し開口部が内包体の
    略水平断面全体を開放できる大きさとなっている請求項
    1又は2記載のアルコール含浸脱脂綿の詰め替え方法。
  4. 【請求項4】 内包体の保管、取り扱い時には切離し開
    口部を下側とし、内包体の使用時に上下反転する請求項
    1、2又は3記載のアルコール含浸脱脂綿の詰め替え方
    法。
  5. 【請求項5】 アルコール含浸脱脂綿を内在させた密封
    状態から開封し得る内包体と、該内包体を収納部に交換
    可能に収納して前記アルコール含浸脱脂綿を使用する際
    には蓋部より逐次取り出し得る密閉可能な収納容器とを
    備えたことを特徴とするアルコール含浸脱脂綿の密閉手
    段。
  6. 【請求項6】 内包体が、上下の少なくとも一方に切離
    し開口部を備え、該切離し開口部は略水平断面全体を開
    放できる大きさを有している請求項5記載のアルコール
    含浸脱脂綿の密閉手段。
  7. 【請求項7】 収納容器の収納部の内部を密閉するよう
    前記収納部と蓋部の間にパッキンを介在させた請求項5
    又は6記載のアルコール含浸脱脂綿の密閉手段。
  8. 【請求項8】 収納容器の蓋部の裏面に、蒸発して付着
    したアルコールを滴下させる凸部を備えた請求項5、6
    又は7に記載のアルコール含浸脱脂綿の密閉手段。
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