JPH10503151A - カートンレス・パッケージング・システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 パッケージング廃棄物を相当減らし、また、液体を保持するためのコンテナ（１２）、およびコンテナ（１２）から液体を排出するためにコンテナ（１２）の一端に配置されたノズル（１４）を含むカートンレス・パッケージング・システムが提供される。ノズル（１４）を包囲するキャップ（２０）が供給され、キャップ（２０）は、コンテナ（１２）に取り外し可能に取り付けられる構造になっている。複数のタブレット（３２、３４、３６）を取り外し可能に保持するために、ノズル（１４）を包囲する保持手段（２４、２６、２８）が供給され、キャップ手段（２０）をコンテナ（１２）に取り付けた場合、保持手段は、キャップ手段（２０）の下に位置する。更に、取扱説明事項をカートンレス・パッケージング・システムと組み合わせることができ、消費者に独立した要素を提供するための別のパッケージング材料が不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】 カートンレス・パッケージング・システム 本発明は、一般的にカートンレス・パッケージング・システム（cartonless p ackaging system、カートン（包装容器）を用いないまたは最小限にした包装シ ステム）、より詳しくは液体およびタブレット（または錠剤）用のカートンレス ・パッケージに関する。 世界中の環境問題により、カートンレス・パッケージングの必要性が生じ、あ る国々、特に中央ヨーロッパでは、品物、特に消費者用製品のパッケージング（ 包装）に関連して許容される廃棄物に関する「グリーン」規制（“Green”regul ations）が承認されている。 パッケージング廃棄物を減らす規制は、複数の要素から成る品物に関しては特 に重要であり、即ち、１つのカートンまたはパッケージで製品の組み合わせで販 売されている品物は、消費者により直列的または並列的に組み合わせて使用され るものである。 特定の例として、多くの眼科関係の製品、特にコンタクトレンズ洗浄および殺 菌溶液が複数要素のキットで販売されている。此の点に関してより詳しくは、液 体溶液は中和用タブレットと一緒にコンタクトレンズの洗浄用に市販されており 、タブレットは、溶液によるコンタクトレンズの処理に続いて、洗浄溶液に加え られる。 当然ではあるが、此の種のシステムは、単一要素として販売されておらず、溶 液およびコンタクトレンズの洗浄と組み合わせて使用するタブレットを含むパッ ケージが消費者に提供される。そのような複数の要素は固有的にパッケージング の問題をもたらす。 環境的問題が無ければ、このパッケージの問題は、消費者が使用するのに好都 合な方式でそれぞれの要素または製品を保持するためにより大きい全体のパッケ ージに組み込まれる封筒状物（envelope）、ポーチ（または袋）、コンテナ等の ような独立したパッケージング・デバイスを提供することにより容易に解決され る。しかしながら、これは、しばしば、最終的には消費者により廃棄される二重 のパッケージ材料の問題をもたらし、廃棄物管理システムおよびそれに付随する 取り扱いの問題が生じる。 従って、そのようなパッケージングの廃棄による廃棄物を減らすために、品物 の中間的なパッケージングを省略または大きく減らす、複数要素の消費者用製品 用のパッケージングを開発することが望ましい。本発明は、タブレットおよび液 体の双方用のカートンレス・パッケージ・システムを提供することによりこの要 請を満たすものであり、パッケージング廃棄物は最小限になる。 発明の要約 本発明のカートンレス・パッケージ・システムは、一般的に、液体を含む手段 を提供するコンテナ（容器、container）およびコンテナの一端に配置されてコ ンテナから液体を排出（または供給、dispense）するためのノズル手段を含む。 ノズル手段を包囲する手段を提供するキャップは、コンテナに取り外し可能に 取り付けられる構造になっている。重要であるのは、ノズル手段を包囲し、複数 のタブレットを取り外し可能に支持（または保持）するように機能する支持手段 が供給されていることである。支持手段はキャップの下に配置されるので、キャ ップをコンテナに取り付けた時に、パッケージ材料の相当な減少がもたらされる 。 本発明の１つの態様では、支持手段は、少なくとも１つのドーナツ状ウェーハ （wafer）を有して成り、これは、ノズル手段にウェーハを取り外し可能に取り 付けるように中央開口部を規定する手段を有する。ノズル手段に対してウェーハ を安定させるために、キャップは垂れ下がり部材を含み、これは、キャップをコ ンテナ手段に取り付けた時に、ノズルからウェーハが外れるのを防止する手段を 提供する。この特徴により、タブレットを取り出して、また、液体を排出するた めにキャップを外す場合に、タブレットを支持するウェーハが外れて、従って、 ノズルから離れるという可能性が無く、所定状態でキャップを有するコンテナを 取り扱うことができる。 特に、破裂可能材料がウェーハに取り付けられ、破裂可能材料とウェーハとの 間でタブレットを保持する手段を提供する。更に、タブレットの間でウェーハに 穿孔部を設けてよく、これは、消費者が必要な場合に使用するためにウェーハか らタブレットを一つずつ取り出すのを容易にする手段を提供する。重要であるの は、使用者が手軽に取り出すのを容易にするために中央開口部の周囲にある円形 （または環状）のアレイ（array、配列部）にタブレットを配置できるというこ とである。 図面の簡単な説明 本発明の利点および特徴は、添付図面を組み合わせて考察した場合、以下の説 明によってより良く理解できるであろう。 図１は、コンテナ、ノズルおよび複数のドーナツ形状ウェーハを示し、キャッ プの下で複数のウェーハが支持されているのを示すように、部分的に分解した本 発明の１つの態様の斜視図である。 図２は、図１に示す態様の断面図であり、特にノズルの周囲でウェーハを保持 するキャップの内側垂れ下がり部材を完全に組み合わせた状態で示す。 図３は、図２の線３−３に沿った断面図であり、ノズルの周囲にあるタブレッ トの円形アレイを示す。 詳細な説明 図１を参照するが、この図には、本発明のカートンレス・パッケージング・シ ステム１０が示され、これは、一般的に、液体（例えばコンタクトレンズ洗浄溶 液）を含むための手段を提供するコンテナ１２、コンテナ１２から液体（図示せ ず）を排出（ディスペンス）する手段を提供する、コンテナ１２の一端１６に配 置されたノズル１４およびノズル１４を包囲する手段を提供するキャップ２０を 含む。好ましくは、コンテナ１２は適当なプラスチック材料から形成され、絞る （または圧縮する、squeeze）ことができ、それによりノズル１４を介して液体 を簡単に排出できるようになっている。後で詳細に説明するように、キャップ２ ０は、コンテナ１２に取り外し可能に取り付けられる構造である。独立したカバ ー１８を供給してノズル１４を封止してよい。 １またはそれ以上のドーナツ形状ウェーハ（座金状の薄い円盤状物）２４、２ ６、２８を使用して、複数のタブレット３２、３４、３６を取り外し可能に保持 する支持手段を提供してよい。 ウェーハ２４、２６、２８のそれぞれは、それをノズル１４に取り外し可能に 取り付ける手段を提供する中央開口部３８、４０、４２を含む。 図２および図３においてより明らかであるように、ウェーハ２４、２６、２８ のそれぞれは、キャップ２０をコンテナ１２に取り付けた時にキャップ２０の下 に位置できるような外径を有する寸法となっている。 図１に戻ると、透明なプラスチックまたは箔（図示せず）４６、４８、５０を 供給して、それぞれのウェーハ２４、２６、２８に取り付けて、プラスチック４ ６、４８、５０とそれと組み合わせるウェーハ２４、２６、２８との間で「ブリ スター・パック（blisterpack）」方式で、タブレット３２、３４、３６をそれ と組み合わせるウェーハ２４、２６、２８に対して保持することができる。この ようにして、プラスチック４６、４８、５０は、それぞれのウェーハ２４、２６ 、２８に対してタブレット３２、３４、３６を保持する破裂可能手段または部材 を提供する。 また、図１に示すように、タブレット３２、３４、３６は、開口部３６、４０ 、４２の周囲でウェーハ２４、２６、２８にある円形のアレイ内に配置するのが 好ましく、密度の高いパッケージングおよび使用者の利用が容易になる。更に、 穿孔部５６、５８、６０を隣接するタブレット３２、６２、３４、６４および３ ６、６６の間に供給してよく、それにより、それぞれのウェーハ２４、２６、２ ８からタブレット３２、３４、３６、６２、６４、６６を１つずつ取り外すのを 容易にする手段が提供される。 図１を更に参照すると、コンテナ１２を包囲する取り外し可能な外側スリーブ ７２を示しており、この上に、コンテナ中の液体（図示せず）およびタブレット ３２、３４、３６、６２、６４、６６を用いる場合に関する取扱説明７４をプリ ントしてよい。更に、取扱説明事項を、コンテナ１２上に直接表示７８により示 すようにプリントしてよい。 スリーブ７２は使用するまでコンテナと一体であるので、取扱説明表示７４を 有するスリーブ７２用に別のパッケージは不要である。このようにすると、コン テナ１２およびスリーブ７２を保持するために必要でとなるであろう別のコンテ ナ（図示せず）が省略される。同様にして、タブレットを支持するウェーハ５６ 、５８、６０がノズル１４の周囲でキャップ２０の下に配置されるので、これら のための別のパッケージが不要となる。従って、コンテナ１２、タブレット３２ 、３４、３６および取扱説明用スリーブ７２を寄せ集めて保持する独立したカー トン、パッケージまたはエンクロージャー・デバイスが不要であるので、パッケ ージング・システム１０は有効に「カートンレス」である。 図２を参照すると、キャップ２０は、その内側表面８８にあるつめ（または戻 り止め、detent）８６およびリッジ（ridge、突出部）８４によりコンテナ１２ に取り外し可能に取り付けられるように図示している。また、キャップ２０の頂 部内側表面９４から垂れ下がっている同心状部材９２を示し、これは、図２に示 すように、キャップ２０をコンテナ２０に取り付けた時に、ウェーハ２４、２６ 、２８がノズル１４から外れるのを防止する手段を提供する。このようにして、 キャップを外した時にキャップ２０からウェーハ２４、２６、２８がこぼれるこ とになり得るほどに、組み立てたパッケージング・システムを荒っぽく取り扱っ ても、ウェーハ２４、２６、２８がノズル１４から外れない。 本発明を有利に使用できる様子を説明するために、本発明に基づくカートンレ ス・パッケージング・システムの特定のアレンジメントを先に説明したが、本発 明はそれに限定されるものではないことが理解されよう。従って、当業者が想到 できる修正、変更または同等物はいずれも、添付クレームに規定される本発明の 範囲内のものであると考えられる。

【手続補正書】特許法第１８４条の４第４項 【提出日】１９９５年１２月１１日 【補正内容】 請求の範囲 １．カートンレス・パッケージング・システムであって、 液体を保持するためのコンテナ手段、 該コンテナ手段の一端に配置され、コンテナから液体を排出するためのノズル 手段、 該ノズル手段を包囲し、該コンテナ手段に取り外し可能に取り付けられる構造 になっているキャップ手段、および 複数のタブレットを取り外し可能に支持するように、該ノズル手段を包囲して それに取り付けられる支持手段であって、該キャップ手段を該コンテナ手段に取 り付けた場合、該キャップ手段内に配置される支持手段 を有して成るカートンレス・パッケージング・システム。 ２．該支持手段は、少なくとも１つのドーナツ形状ウェーハを有して成り、こ れは、該ノズル手段にウェーハを取り外し可能に取り付けるように中央開口部を 規定する手段を有する請求の範囲１記載のカートンレス・パッケージング・シス テム。 ３．ウェーハに取り付けられる破裂可能手段を更に有して成り、破裂可能手段 は、それとウェーハとの間でタブレットを保持するようになっている請求の範囲 ２記載のカートンレス・パッケージング・システム。 ４．該キャップ手段は、それを該コンテナ手段に取り付けた場合に、ノズル手 段からウェーハ手段が外れるのを防止するために垂れ下がり部材手段を含む請求 の範囲３記載のカートンレス・パッケージング・システム。 ５．該タブレットは中央開口部の周囲にある円形アレイに配置される請求の範 囲４記載のカートンレス・パッケージング・システム。 ６．ウェーハからタブレットを一つずつ取り外すのを容易にするために、タブ レットの間でウェーハにおいて穿孔部を規定する手段を有して成る請求の範囲５ 記載のカートンレス・パッケージング・システム。 ７．カートンレス・パッケージング・システムであって、 液体を保持するための絞り可能なコンテナ手段、 コンテナ手段の上の端部に配置され、コンテナを絞った時にコンテナから液体 を排出するためのノズル手段、 該ノズル手段を包囲し、コンテナ手段の外側直径に等しい外側直径を有するキ ャップ手段であって、該コンテナ手段に該キャップ手段を取り外し可能に取り付 けるために、該キャップ手段の内側表面に配置された戻り止め手段を有するキャ ップ手段、 該ノズル手段を包囲し、該キャップ手段を該コンテナ手段に取り付けた場合に 該キャップ手段の下に配置される、複数のタブレットを取り外し可能に支持する ための複数のドーナツ形状ウェーハ、 各ウェーハからタブレットを一つずつ取り外すのを容易にするためにタブレッ トの間で各ウェーハにおいて穿孔部を規定する手段、ならびに キャップ手段を該コンテナ手段に取り付けた場合、ノズル手段からウェーハが 外れるのを防止するために、該キャップ手段に配置された手段 を有して成り、 該コンテナ手段は、断面が円形であり、先端部および底部を有し、該支持手段 は、それぞれが各ウェーハに取り付けられる複数の破裂可能手段を更に有して成 り、各破裂可能手段と組み合わされるウェーハとの間でタブレットを保持するよ うになっているカートンレス・パッケージング・システム。 ８．カートンレス・パッケージング・システムであって、 液体を保持するためのコンテナ手段、 コンテナから液体を排出するために、該コンテナ手段の一端に配置されたノズ ル手段、 複数のタブレットを取り外し可能に保持するために、該ノズル手段を包囲して それに取り付けられる支持手段、および 該支持手段および該ノズル手段の双方を包囲し、該コンテナ手段に取り外し可 能に取り付けられる構造になっているキャップ手段 を有して成るカートンレス・パッケージング・システム。 ９．該キャップ手段は、それを該コンテナ手段に取り付けた場合にウェーハ手 段がノズル手段から外れるのを防止するための垂れ下がり部材手段を含む請求の 範囲８記載のカートンレス・パッケージング・システム。 １０．該垂れ下がり部材手段は、該キャップ手段の頂部内側表面から垂れ下が る同心状部材を有して成る請求の範囲９記載のカートンレス・パッケージング・ システム。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．カートンレス・パッケージング・システムであって、 液体を保持するためのコンテナ手段、 該コンテナの一端に配置され、コンテナから液体を排出するためのノズル手段 、 該ノズル手段を包囲し、該コンテナ手段に取り外し可能に取り付けられる構造 になっているキャップ手段、および 複数のタブレットを取り外し可能に支持するように、該ノズル手段を包囲し、 該キャップ手段を該コンテナ手段に取り付けた場合、該キャップ手段内に配置さ れる支持手段 を有して成るカートンレス・パッケージング・システム。 ２．該支持手段は、少なくとも１つのドーナツ形状ウェーハを有して成り、こ れは、該ノズル手段にウェーハを取り外し可能に取り付けるように中央開口部を 規定する手段を有する請求の範囲１記載のカートンレス・パッケージ・システム 。 ３．ウェーハに取り付けられる破裂可能手段を更に有して成り、破裂可能手段 は、それとウェーハとの間でタブレットを保持するようになっている請求の範囲 ２記載のカートンレス・パッケージング・システム。 ４．該キャップ手段は、それを該コンテナ手段に取り付けた場合に、ノズル手 段からウェーハ手段が外れるのを防止するために垂れ下がり部材手段を含む請求 の範囲３記載のカートンレス・パッケージング・システム。 ５．該タブレットは中央開口部の周囲にある円形アレイに配置される請求の範 囲４記載のカートンレス・パッケージング・システム。 ６．ウェーハからタブレットを一つずつ取り外すのを容易にするために、タブ レットの間でウェーハに穿孔部を規定する手段を有して成る請求の範囲５記載の カートンレス・パッケージング・システム。 ７．カートンレス・パッケージング・システムであって、 断面が円形であり、先端部および底部を有する、液体を保持するための絞り可 能なコンテナ手段、 コンテナ手段の上の端部に配置され、コンテナを絞った時にコンテナから液体 を排出するためのノズル手段、 該ノズル手段を包囲し、コンテナ手段の外側直径に等しい外側直径を有するキ ャップ手段であって、該コンテナ手段に該キャップ手段を取り外し可能に取り付 けるために、該キャップ手段の内側表面に配置された戻り止め手段を有するキャ ップ手段、 該ノズル手段を包囲し、該キャップ手段を該コンテナ手段に取り付けた場合に 該キャップ手段の下に配置される、複数のタブレットを取り外し可能に支持する ための複数のドーナツ形状ウェーハ、 各ウェーハからタブレットを一つずつ取り外すのを容易にするためにタブレッ トの間で各ウェーハにおいて穿孔部を規定する手段、ならびに キャップ手段を該コンテナ手段に取り付けた場合、ノズル手段からウェーハが 外れるのを防止するために、該キャップ手段に配置された手段 を有して成り、該支持手段は、それぞれが各ウェーハに取り付けられる複数の破 裂可能手段を更に有して成り、各破裂可能手段と組み合わされるウェーハとの間 でタブレットを保持するようになっているカートンレス・パッケージング・シス テム。 ８．カートンレス・パッケージング・システムであって、 液体を保持するためのコンテナ手段、 コンテナから液体を排出するために、該コンテナ手段の一端に配置されたノズ ル手段、 複数のタブレットを取り外し可能に保持するために、該ノズル手段を包囲する 支持手段、および 該支持手段および該ノズル手段の双方を包囲し、該コンテナ手段に取り外し可 能に取り付けられる構造になっているキャップ手段 を有して成るカートンレス・パッケージング・システム。 ９．該キャップ手段は、それを該コンテナ手段に取り付けた場合に支持手段が ノズル手段から外れるのを防止するための垂れ下がり部材手段を含む請求の範囲 ８記載のカートンレス・パッケージング・システム。 １０．該垂れ下がり部材手段は、該キャップ手段の頂部内側表面から垂れ下が る同心状部材を有して成る請求の範囲９記載のカートンレス・パッケージング・ システム。