JP2002000177A - 粉末緑茶顆粒の製造方法 - Google Patents

粉末緑茶顆粒の製造方法

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JP2002000177A
JP2002000177A JP2000182757A JP2000182757A JP2002000177A JP 2002000177 A JP2002000177 A JP 2002000177A JP 2000182757 A JP2000182757 A JP 2000182757A JP 2000182757 A JP2000182757 A JP 2000182757A JP 2002000177 A JP2002000177 A JP 2002000177A
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tea
green tea
hot water
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product
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Shinichi Suzuki
紳弌 鈴木
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YAGISHOO KK
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YAGISHOO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉末緑茶は微細でほこり立ち易く、軽くて流
動性も悪いので一杯分など少量の定量充填が難しく、ま
た湯解けも悪いので普及が阻まれていた。粉末緑茶の性
状を変えることによって扱い易く、機械充填を容易に
し、湯に解け易い製品を作りたい。 【解決手段】 粉末緑茶を顆粒にすれば良いと考えた。
糖類を加えることが良く、わけても麦芽糖は固形化、増
量、湯解け、比重増加、低甘味等の顆粒化に必要な条件
が合致し、特に良い効果があった。茶と麦芽糖を結着す
るには濃度75%位のアルコールを良く混ぜてすり合わ
せれば顆粒ができる。これを乾燥し、整粒すればサラサ
ラして流動性があり、機械充填が可能な顆粒緑茶が得ら
れ、湯解けの良い製品ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】緑茶は急須などで煎じて漉して飲
み、茶殻を捨てるのが普通であるが、茶殻にも保健成分
が多いことがわかって、茶を微粉にして全部飲んでしま
うことが流行っている。
【0002】茶を微粉にして、湯に解いて飲む場合でも
粉っぽさを感じないようにするには200メッシュ以下
の超微粉にする。茶をこのような微粉にするとサラサラ
と流れないので、1杯分とかの少量の定量計量が難かし
く、計量にムラが出て、機械充填が難しい。
【0003】また、この微粉茶は軽くて、細かな気泡を
抱いているので、これを湯に解かそうとしても湯が浸み
込まず浮いてしまって、強く撹拌してもダマになって、
いつまでも湯に解けない難点がある。
【0004】
【従来の技術】これらの欠点を補う方法として、粉末緑
茶を顆粒化する方法が考えられる。顆粒化すれば製品が
サラサラ流れて定量充填の機械化ができるだろうし、茶
の湯解けも良くなるはずである。
【0005】ところがこの顆粒化は非常に難しい。粉末
を固めて顆粒化するためには結着するための糊となる物
質が必要になるが、茶があまりにも微粉なので糊となる
物質を茶に均一に回すことが難しく、仮に回ったとして
も軽くて細かな茶を糊で固めると湯に解けなくなってし
まう。
【0006】このようなわけで、粉末緑茶を顆粒化する
ことが要望されていながら、これまで成功していなかっ
た。そして粉末緑茶の普及も阻まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】粉末茶は微細で軽いの
で動かせばほこり立ち容器、機械、包材に付着して始末
が悪く、流動性も悪くサラサラ流れないので定量計量が
難しい。
【0008】粉末茶は渋く、味も強いので煎じて飲む場
合の約5分の1の量の1杯分が0.3〜0.5gの使用量
でよい。この量はあまりに少量なので1杯分のスティッ
ク包装などの定量計量が難しい。
【0009】粉末茶は微細で軽く、その上気泡を含んで
いるので湯に解かそうとしても浮いてしまうし、水が浸
透し難くダマになって湯に解けない欠点がある。これら
の難点を改善して性状の良い茶を作って粉末茶の改善を
図りたい。
【0010】
【課題を解決するための手段】課題を解決するための手
段として粉末緑茶を顆粒にする方法がある。しかし前述
のように粉末茶は微細で軽いので固めにくく、固まると
湯に解けない。茶より重くて湯に溶ける物質を加えて、
この助けによって良い効果が得られないか。特にいろい
ろの糖類を試したい。
【0011】結着剤は強いと固化して解けなくなるので
弱いもので良い。多くの糖と多くの結着剤を試した結
果、麦芽糖を混合し、アルコールで結着する方法で良い
結果が得られることが発見できた。
【0012】
【作用】粉末緑茶と粉末の糖類を混合したものは、湯へ
の分散が良くなる。これに濃度の薄い各種の結着剤
(糊)を混ぜて固めると、こんどは湯に解けない。水だ
けでも固まるが同じである。水分が糖を溶かしてこれが
強力な結着剤になってしまって解けないのである。
【0013】アルコールは糖を溶かさないが結着力はな
い。水を含んだアルコールは結着力があって、製品が湯
への分散が良いことが分かった。糖が高濃度アルコール
の中に含まれた僅かの水を得て結着力を持って固めるの
である。恐らく糖の粒の表面がほんの僅かに溶けて結着
するのであろう。アルコール濃度は60〜90%で良い
が75〜80%が最適である。
【0014】糖類は各種あって、製法も粒度も結晶性も
味も甘味度も吸水性も溶解速度も異なるのでこれらの項
目をチェックポイントにして評価し、ランク付けをした
結果、60メッシュの麦芽糖が最も良い結果であった。
麦芽糖は77%のアルコールに対して他の糖より溶け難
く、その分浸透が早いようであった。
【0015】顆粒に添加する糖の役目は重要である。茶
と混ざることによって顆粒が重くなり、親水性が得ら
れ、糖が湯に溶けてしまうことによって茶が分散する。
顆粒茶が湯に解け易くなるのである。さらに粉末茶の一
杯分が約0.3gと少量なので糖を仮に等量添加して2
倍に増量すれば、計量し難く扱い難かった点が改善でき
る。
【0016】麦芽糖は強くも弱くもない丁度良い固形化
が得られ、製品の比重増加ができ、甘味度も高くなく、
良い顆粒化製品ができる。そして製品の湯解けも良く、
ダマもできない。
【0017】各種の糖類のなかで製品適性が麦芽糖に準
ずるものもあり、それぞれの糖の順位付けができる。糖
の味、価格、機能などを考慮して麦芽糖に他の糖を加え
て製品を作りたい時は、製品の分散性が落ちてくるので
多くは添加できないが可能である。
【0018】アルコール液は撹拌しつつ混合する。アル
コールの水滴や溜まり水があるとそこで糖が溶けて固化
の強いところができ、溶け難くなる。アルコールは素早
く、均一に分散するように回転刃のある混合機で圧力を
かけてすり合わせるように強制的に混合する必要があ
る。この工程で粉末の全てに液が回って顆粒ができる。
【0019】原料の配合比率は 粉末茶:麦芽糖:アル
コール=10:10:9 くらいで良い製品ができる。
【0020】<配合表>
【0021】混合機で茶と糖を混ぜ、これにアルコール
を混合する。アルコールが速やかに全体に均等になるよ
うに、混合機はステファンミキサーのような高速回転刃
のあるものが良い。
【0022】緑茶は褪色し易いので減圧乾燥機を用い6
0℃、1時間位乾燥する。この時製品水分は4%位にな
る。
【0023】乾燥後、製品の粒度を揃えるために16〜
20メッシュの篩を通し、大きいものは砕いて再度篩に
かけ、整粒して製品を得る。
【0024】
【発明の効果】こうして得られた製品は粒状に成型され
ている。その直径は50〜300ミクロンになってい
て、さほど大きくはないので外観上は粉末のようにも見
える。しかし粉末緑茶が10〜50ミクロンなのでかな
り大きくなっている。
【0025】粉末は固められて粒状になり、軽くて微細
で舞い立ち易い部分が無くなり、そのうえ糖分と合わさ
って重くなるので、製品はサラサラ流れ易くなる。
【0026】茶にほぼ等量の糖を加えたので粉末茶の約
2倍に増量される。喫茶の一杯分の粉末茶は0.3〜0.
5gなのに比べて、この顆粒茶では0.5〜0.8gにな
る。一杯分0.3gというのは微量過ぎて定量充填が難
かしかったが0.6gになれば機械充填が容易になる。
【0027】更に製品が重くなり、粒状になってサラサ
ラ流れ易くなったので、粉末茶ではほとんど不可能であ
った機械充填が可能になった。特に一杯分のスティック
包装が容易にできるようになった効果は大きい。
【0028】そしてこの方法でできた顆粒緑茶は茶が湯
に浮いたり、ダマを作ったりすることなく湯によく解け
る(粉末茶は湯に溶けないが、湯に解ける)。これまで
粉末茶の顆粒で湯に解けるものは無かったが、この製品
はそれが可能になった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉末緑茶に粉末麦芽糖を加え、これに濃
    度の高いアルコールを短時間に混合し、均質化すること
    によって顆粒化させ、これを乾燥し、整粒して得られる
    粉末緑茶顆粒の製造方法。
JP2000182757A 2000-06-19 2000-06-19 粉末緑茶顆粒の製造方法 Pending JP2002000177A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006108592A1 (de) * 2005-04-15 2006-10-19 Keme Food Engineering Ag Instantprodukt
EP1714557A1 (de) * 2005-04-20 2006-10-25 Keme Food Engineering AG Instantprodukt
CN104642596A (zh) * 2015-02-05 2015-05-27 马彬 一种无花果甜菊叶润肠减肥养生茶颗粒及其制备方法

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