JP2001527730A - インテリジェントネットワークサービスの構成 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 移動ステーションのユーザインターフェイスを経てインテリジェントネットワークサービスを構成する方法が提供される。移動ステーション(MS)は、インストールされるべきルーチンをサポートするための拡張層(MEXE)を含む。移動ステーションには、当該インテリジェントネットワークサービスの構成ルーチンがロードされる(4-2)。拡張層(MEXE)は、インテリジェントネットワークサービスを構成するために構成ルーチンを経て入力(4-3a)を受け取る。この入力に基づいて、移動ステーション(MS)は、構成情報を構成メッセージ(4-3d)において移動サービス交換センター(MSC)へ送信する。移動サービス交換センター(MSC)は、構成メッセージ(4-3d)を確認し、そして少なくともその本質的な部分をサービス制御ポイント(SCP)へ送信する。サービス制御ポイント(SCP)は、構成メッセージ(4-3d)に含まれた構成情報を解釈し、そしてインテリジェントネットワークサービスを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】 インテリジェントネットワークサービスの構成発明の分野 本発明は、移動ステーションのユーザインターフェイスを経てのインテリジェ ントネットワークサービスの構成（コンフィギュレーション）に係る。先行技術の説明 公知技術においては、移動ステーションに与えられるインテリジェントネット ワークサービスは、ユーザによるダイヤル操作に対する応答として、移動ステー ションがデュアルトーンマルチ周波数（ＤＴＭＦ）音を送信し、これが受信側の 移動交換機によって解釈されるように構成される。例えば、番号１２３４５６へ のコール再送は、キャラクタストリング＊２１＊＃１２３４５６＃をダイヤルす ることにより実行することができる。このキャラクタストリングは、若干複雑で あるが、非常に簡単なサービスを構成するのにしか使用できず、上記例では、コ ールが所与の固定番号へ無条件に再送される。キーパッドから送られる特殊なキ ャラクタは、コールがオフィス時間中に先ずオフィスの電話へ５秒間試みられ、 次いで、移動電話へ８秒間試みられ、これも失敗に終わった場合には、コールが 音声メールサービスへ転送されるという到達可能型プロファイルのようなサービ スを構成するように使用することは非常に困難である。オフィス時間以外では、 コールは、先ず、家庭の電話へ試みられる。 従って、上記構成における問題は、移動ステーションのユーザインターフェイ スから不当に長い番号ストリングを入力しなければならないことである。これは 、長時間を要すると共に、ユーザから高い正確さを要求する。インテリジェント ネットワークサービスの構成は、「時間、分で時刻をダイヤルしそしてハッシュ キーを押す」又は「電話番号をダイヤルしそしてハッシュキーを押す」といった 可聴プロンプトを発生することによりユーザにとって容易なものとすることがで きる。この技術における問題は、例えば、サービスの全構成時間に無線接続を割 り当てねばならないことである。発明の要旨 従って、本発明の目的は、上記問題を解消する方法、及びこの方法を実施する 装置を提供することである。本発明の目的は、独立請求項に記載された方法及び 装置によって達成される。本発明の好ましい実施形態は、従属請求項に記載する 。 本発明は、一方では、移動電話に当該インテリジェントネットワークサービス の構成ルーチン又は構成ルーチンの少なくとも一部分をロードするという考え方 をベースとする。構成ルーチンを実行する特に効果的な機構は、推奨勧告ＥＴＳ Ｉ（ヨーロピアン・テレコミュニケーション・スタンダード・インスティテュー ト）０２．５７に規定された移動ステーション実行環境（ＭＥＸＥ）として知ら れた移動ステーション機能の拡張である。本発明については、電話がＭＥＸＥ型 の拡張層を備え、即ち移動ステーションのユーザインターフェイス及び無線装置 の両方に向かうインターフェイスを含むソフトウェア実行環境を備えていること が重要である。２つのインターフェイスは、移動ステーションの基本的な機能に よって実行され、従って、ＭＥＸＥは、低いマシン指向レベルで機能する必要は ない。以下、ＭＥＸＥ型機能は、「拡張層」と称する。 本発明は、他方では、移動ステーションのＭＥＸＥ型（又は同等）の拡張層を 用いて、インテリジェントネットワークサービスを構成するという考え方をベー スとする。拡張層は、構成ルーチンにより、インテリジェントネットワークサー ビスを構成する入力を受け取る。移動ステーションの拡張層及び／又は構成ルー チンは、人間指向の表示と機械指向の表示との間で構成情報を変換する。移動ス テーションは、構成情報を構成メッセージにおいて移動サービス交換センターへ 送信する。移動サービス交換センターは、この構成情報を確認し、そしてその少 なくとも重要な部分をサービス制御ポイントへ送信し、サービス制御ポイントは 、構成メッセージに含まれた構成情報を解釈し、そしてインテリジェントネット ワークサービスを構成する。 構成は、移動ステーションからアクチベートすることができる。移動ステーシ ョンのユーザがインテリジェントネットワークサービスの構成を変更したいこと もあるし、或いは移動ステーションが、例えば、位置更新又は時刻に応答して、 構成を独立してアクチベートすることもある。 構成メッセージの前に、移動ステーションは、ネットワークから現在の構成情 報をロードするために構成情報問い合わせを送信する。構成ルーチンは、インテ リジェントネットワークサービスがオペレータ又はサービスプロバイダーから契 約されたとき、即ちインテリジェントネットワークサービスの構成の前に、移動 ステーション（ＭＥＸＥ拡張層）に完全にインストールすることができる。或い は又、構成ルーチンは、構成メッセージを送信する前に移動ステーションに部分 的にのみインストールし(又は全くインストールせず)、そしてネットワークが、 構成情報問合せに対する応答として、構成ルーチン又はそのルーチンの少なくと も欠落部分を送信することもできる。構成ルーチンは、回路交換又はパケット交 換接続或いはデータメッセージ（ショートメッセージ／ＵＳＳＤ）を使用するこ とによりロードすることができる。又、構成ルーチンは、適当なプログラミング デバイスを使用することにより移動ステーションのメモリ又はＳＩＭカードにロ ードすることもできる。構成ルーチンは、移動ステーションのユーザインターフ ェイスに接続され、そしてユーザは、ユーザインターフェイスの変化により構成 の存在を検出する。 又、移動ステーションは、使用する最新の構成ルーチンの幾つかを記憶するこ ともでき、この場合、ネットワークは、移動ステーションにより要求された場合 にのみ、構成ルーチン又はそのルーチンの欠落部分を送信する。要求された構成 ルーチン（及びおそらく現在の構成情報）が移動ステーションのメモリに記憶さ れている場合には、第１の構成事象に接続するまで構成情報を問合せする必要が ない。次の及びその後の機会に、構成メッセージは充分なものとなる。 インテリジェントネットワークサービスの現在構成情報が加入者ステーション のメモリに記憶されていない場合には、構成情報問合せに対する応答が現在構成 情報を含み、そしてこの情報が移動ステーションのユーザインターフェイスを経 て移動ステーションのユーザへ与えられるのが好ましい。この場合に、ユーザは 、何もないところから構成をスタートする必要はない。構成ルーチンは、移動ス テーションのユーザインターフェイスを経て構成情報の変化を受け取り、そして その変化した構成情報を構成メッセージにおいてネットワークへ送信することが できる。無線リソースを節約するために、なされた変化のみをネットワークに送 信することができる。 構成メッセージを送信する前に構成ルーチンが移動ステーションにインストー ルされる場合には、ユーザは、移動ステーションのユーザインターフェイスを経 て構成ルーチンをアクチベートすることができ、構成ルーチンは、構成メッセー ジを送信するよう移動ステーションに指令する。構成ルーチンが構成メッセージ を自動的に発生してもよい。構成メッセージを送信する前に構成ルーチンが移動 ステーションにインストールされない場合には、移動ステーションは、構成情報 問合せを送信するように移動ステーションに指令することができる。この場合に 、ユーザは、構成情報問合せをいかに発生するか知らねばならない。次いで、移 動ステーションは、ネットワークからの現在構成情報及び／又は構成ルーチンの 受信に応答して、構成ルーチンを実行することができる。 又、構成は、インテリジェントネットワーク側からそのサービス制御ポイント ＳＣＰによりアクチベートすることもできる。この場合に、ＳＣＰは、インテリ ジェントネットワークサービスの変化に関連した通知を移動ステーションへ自動 的に送信することができる。それとは別に又はそれに加えて、ＳＣＰは、移動ス テーションＭＳに対する新たな構成ルーチンのロードを自動的にアクチベートす ることができる。 移動ステーションと移動サービス交換センターとの間のメッセージは、移動ス テーションと移動サービス交換センターとの間のネットワーク部分に対して透過 的であるのが好ましい。換言すれば、移動ステーションと移動サービス交換セン ターとの間のネットワーク部分は、いずれにせよメッセージに対して反応しない 。移動サービス交換センターは、メッセージを確認し、そしてそれらをインテリ ジェントネットワークのサービス制御ポイントへ転送する。移動サービス交換セ ンターは、メッセージがインテリジェントネットワークサービスの識別子を含む と共に、好ましくは通常のテキストには滅多に現われない特殊なキャラクタを含 むことに基づいて、メッセージが構成メッセージであることを確認することがで きる。それとは別に又はそれに加えて、ネットワークは、移動ステーションがイ ンテリジェントネットワークサービスに割り当てられた電話番号へメッセージを 送信することに基づいて、メッセージが構成メッセージであることを確認するこ とができる。 移動ステーションと移動サービス交換センターとの間のメッセージは、少なく ともＯＳＩモデル層１ないし４の機能のサブセットを実施する搬送プロトコルを 使用することにより実施されるのが好ましい。上位層、主としてセッション及び プレゼンテーション層のプロトコルは、移動ステーションにおいて構成ルーチン 及びサービス制御ポイントでサービスロジックプログラムにより実施される。 構成メッセージは、ショートメッセージ又はＵＳＳＤメッセージのようなデー タメッセージであるのが最も便利である。例えば、ＧＳＭシステムでは、ショー トメッセージの最大長さは１６０キャラクタであるが、それより長い構成メッセ ージは、多数のショートメッセージに分割することができる。図面の簡単な説明 以下、添付図面を参照し、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。 図１は、移動通信システム及びインテリジェントネットワークの組合せを示す 図である。 図２は、本発明の第１の実施形態によるインテリジェントネットワークサービ スの構成メッセージを示す図である。 図３は、移動ステーションのユーザインターフェイスを経てのインテリジェン トネットワークサービスの構成を示す図である。 図４及び５は、本発明を説明する信号図である。好ましい実施形態の詳細な説明 図１は、ＧＳＭ型の移動通信システムとインテリジェントネットワークの組合 せを示す。移動ステーションＭＳは、ベースステーションサブシステムＢＳＳを 経て、ネットワークサブシステムＮＳＳに属する移動サービス交換センターＭＳ Ｃと通信する。移動通信システムの機能は、インテリジェントネットワークによ り拡張される。インテリジェントネットワークのオペレーションは、サービス制 御ポイントＳＣＰにより制御される。対応的に、サービス交換ポイントＳＳＰは 、移動サービス交換センターＭＳＣに関連される。矢印１ないし３は、構成問合 せ及び構成メッセージを示す。 サービス制御機能ＳＣＦは、通常、サービスに関連した全てのサービスロジッ ク及び制御を含む。サービス制御機能は、種々のやり方で内部的に実施できる論 理機能に過ぎない。これは、内部的に分散することができ、そしてそれに関連し たサービスロジックは、異なるノードにわたって分配することができる。サービ ス情報も、サービスロジックに関連したものとは異なるノードにわたって分配す ることができる。サービス管理機能ＳＭＦは、サービスの管理、供給及び導入の 役割を果たす。サービス管理アクセス機能ＳＭＡＦは、ＳＭＦにより供給される 機能にユーザインターフェイスを与える。これらの機能には、インテリジェント ネットワークＩＮ又はＩＮプラットホームと称する機能が関連される。これらの 機能は、１つ以上のノードに配置される。又、これらの機能は、異なるやり方で 分散されてもよく、例えば、サービス制御機能がサービスマネージメント機能の タスクを実行してもよい。 図２は、インテリジェントネットワークサービスの一例として到達可能型サー ビスが提供されるときのインテリジェントネットワークサービスの構成メッセー ジを詳細に示している。このサービスの契約に関連して、移動ステーションＭＳ にはルーチン即ちスクリプトがロードされる。ルーチンの実行は、ユーザインタ ーフェイスの対応する実行を表わす。この例では、到達可能型プロファイルの構 成は、ユーザが移動ステーションＭＳを経て構成情報問合せ１をネットワークへ 送信し、そしてネットワークがその問合せを確認するようにして開始する。メッ セージ１は、技術的には、ショートメッセージ又はＵＳＳＤとして実施すること ができる。ネットワーク、好ましくは、移動サービス交換センターは、主として メッセージに含まれた特殊なキャラクタに基づいてメッセージを確認する。或い は又、メッセージは、それが所与のサービス番号へ送信されるように構成メッセ ージとして確認されてもよい。この例では、特殊なキャラクタがサービス識別子 ２１、ここでは、到達可能型プロファイルＲＰであり、その後に、通常のテキス トには滅多に現われない特殊なキャラクタ２２が続く。この場合、特殊なキャラ クタ２２は、２つのコロン（：：）である。従って、到達可能型サービスの構成 メッセージは、キャラクタ組合せＲＰ：：によって確認される。 移動サービス交換センターＭＳＣは、メッセージ１をインテリジェントネット ワークのサービス制御ポイントＳＣＰへ転送する。サービス制御ポイントは、メ ッセージ１を分析し、そして移動ステーションのユーザが自分の到達可能型プロ ファイルを変更しようとしていることを検出する。サービス制御ポイントＳＣＰ は、現在の構成情報を含むメッセージ２を移動ステーションＭＳに送信し、移動 ステーションはこのメッセージを確認する。移動ステーションは、サービスの供 給に関連してそこにインストールされた構成ルーチンをアクチベートする。ルー チンを実行する結果として、インテリジェントネットワークサービスを構成する ように意図されたユーザインターフェイス拡張が移動ステーションのディスプレ イに表示される。 一般に、メッセージ２は、インテリジェントネットワークサービスの現在状態 情報を含むのが効果的である。この例では、メッセージ２は、到達可能型プロフ ァイルの現在状態を含む。到達可能型プロファイルは、日付コード(労働日又は 休日)、開始時間及び終了時間を含む１組の記録を含むように定義されると仮定 する。各記録は、所与の電話番号と、その所与の電話番号に対するコール設定試 みの巾を示す時間とを含む任意の数のサブ記録を含む。到達可能型プロファイル は、次のような記録を含むように定義することができる。 デフォールト：８秒間家庭用番号／８秒間移動ステーション／音声メール 労働日０８００−１７００：５秒間オフィス／５秒間移動ステーション／５秒 間秘書／音声メール … 従って、デフォールトは、コールが先ず８秒間家庭用の番号へ試みられ、次い で、８秒間移動ステーションへ試みられ、そしてこれも失敗に終わった場合に、 コールが音声メールサービスに接続されるというものである。午前８時から午後 ５時までのオフィス時間中には、コールが先ずオフィスの電話へ５秒間試みられ 、次いで、移動ステーションへ５秒間試みられ、その後、秘書へ５秒間試みられ 、そして最終的に音声メールサービスへ試みられる。図２においては、第１の記 録が２３で示され、そして第２の記録が２５で示されている。ユーザインターフ ェイスの構成ルーチンは、ユーザが現在構成情報、即ち到達可能型プロファイル の現在状態を見て編集できるようにする。移動ステーションのユーザが、労働日 に、ユーザがおそらく仕事場へ向かう途中である午前７時から午前８時までの間 に、コールか移動ステーションへ８秒間試みられ、次いで、音声メールサービス へ試みられるような新たな定義を追加すると仮定する。技術的には、これは、ユ ーザ が新たな記録２４を記録２３と２５との間に挿入するように行なわれ、新たな記 録の内容は、労働日０７００−０８００：８秒間移動ステーション／音声メール である。 無線リソースを節約するために、構成メッセージ３は、変更された記録、この 場合は、記録２４のみを含むことができる。 移動ステーションへ送信されるべきメッセージ２がインテリジェントネットワ ークサービスの現在状態情報を含まない場合には、ユーザインターフェイスの構 成ルーチンがそのサービスの現在状態情報を移動ステーションのメモリに記憶し なければならない。これが行えない場合には、ユーザは、サービスの構成をその たびに最初からスタートしなければならず、これは当然労力を要する。 図２及び３は、移動ステーションの拡張されたユーザインターフェイスを経て インテリジェントネットワークサービスの構成がいかに行なわれるかを示す。図 ３において、使用する電話番号は、家庭用１１１１１１、移動ステーション２２ ２２２２、音声メールサービス３３３３３３、オフィス４４４４４４及び秘書５ ５５５５５であると仮定する。 メッセージ２を受信したときに、移動ステーションＭＳは、メッセージからイ ンテリジェントネットワークサービスの識別子２１及び／又は特殊なキャラクタ ２２を確認する。識別子２１により、移動ステーションは、サービスの識別子２ １及び特殊なキャラクタ２２を除くメッセージ２の内容をサービスの構成ルーチ ンＲＰへ送信する。この構成ルーチンは、移動ステーションの表示に適するよう にサービスの現在状態情報をフォーマットする。この場合に、これは、例えば、 状態情報を、巾が移動ステーションの表示の巾に対応するような長いテキストス トリング３０へとフォーマットするように行なわれる。典型的な移動ステーショ ンは、矢印キー３４を含み、これにより、ユーザは、編集されるべきテキストが 表示されるポイントまでテキストストリングを通してブラウズすることができる 。更に、移動ステーションは、通常、プログラム可能なファンクションキー３２ 及び３３を含み、これらキーの機能はキーの上に表示される。この例では、キー ３２は、新たな行を挿入し、そしてキー３３は、情報の編集を終了する。カーソ ルが記録２５の開始に対応するポイントにくるまでユーザがテキストストリング ３ ０を通してブラウズしたと仮定する。ユーザは、キー３２を用いて新たな記録を 挿入し、そして移動ステーションのアルファニューメリックキーパッド３５を用 いて記録に対応するテキストを書きこむ。修正キー３６でキャラクターを削除す ることができる。挿入された記録２４に対応するテキストは、テキストストリン グ３０の中央３１において見ることができる。ユーザは、キー３３を用いて編集 を完了する。次いで、移動ステーションは、ユーザがその変更を受け入れようと するか拒絶しようとするかをチェックすることができる。ユーザがその変更を受 け入れる場合には、構成ルーチンは、移動サービス交換センターＭＳＣを経てサ ービス制御ポイントＳＣＰへ第３の構成メッセージ３を送信するように移動ステ ーションに指令し、この構成メッセージは、識別子２１及び２２に加えて、イン テリジェントネットワークサービスの変更された構成情報を含む。従って、移動 ステーションの簡単なユーザインターフェイスで比較的複雑なサービスを構成す ることができる。 上記例では、ユーザインターフェイスの構成ルーチンが移動ステーションＭＳ のメモリにインストールされたと仮定した。典型的なデジタル移動ステーション は、移動装置及び加入者識別ユニット、例えば、ＳＩＭカード（加入者識別モジ ュール）で構成されることが知られている。これら２つのユニットのどちらにル ーチンが記憶されるかは本発明にとって関係ない。ユーザにとっては、ルーチン がＳＩＭカードに記憶される方が便利である。というのは、ユーザは、ＳＩＭカ ードをある移動装置から別の移動ステーションへと切り換えることができるから である。インテリジェントネットワークサービスの移動装置を構成する前にユー ザインターフェイスの構成ルーチンが移動ステーションＭＳのメモリにインスト ールされる場合には、第２及びその後の構成事象において構成メッセージ３しか 送信できない。 別の実施形態では、インテリジェントネットワークサービスの構成ルーチンが ダウン方向のメッセージ２に関連して無線経路を経て移動ステーションにロード されることが考えられる。移動ステーションにルーチンをロードすることは、サ ービス識別子２１及び好ましくは特殊なキャラクタ２２を指示するメッセージ１ を移動ステーションのユーザが送信するようにしてアクチベートすることができ る。或いは又、ルーチンをロードすることは、当該サービスがユーザに対してイ ンストールされたことを指示する僅かなユーザインターフェイス拡張のみを移動 ステーションのメモリが含むようにしてアクチベートされてもよい。ユーザが当 該サービスを構成したいときには、ユーザインターフェイス拡張がメッセージ１ を送信するように移動ステーションに指令し、そしてそれに応答して、サービス 制御ポイントがメッセージ２を送信する。このメッセージ２は、サービスの現在 構成情報２３、２５に加えて、情報を変更するに必要なルーチン、即ち図３を参 照して動作を説明したルーチンを含む。妥協策としては、最後に使用したルーチ ンの幾つかを移動ステーションのメモリに記憶することであり、この場合、滅多 に使用されないルーチンを無線経路を経てロードしなければならない。この場合 に、メッセージ１は、現在構成情報２３、２５と共にメッセージ２をロードする ことが必要か、又は情報を編集するように意図されたルーチンをロードすること が必要かの指示を含む。 図４は、本発明を説明するための信号図である。図４は、次のような信号層を 示している。移動ステーションのユーザインターフェイスは、これを通してユー ザが移動ステーションと通信する層である。ＭＥＸＥは、移動ステーションのＭ ＥＸＥ型拡張層である。ユーザインターフェイス及びＭＥＸＥ以外の移動ステー ションの部分は、移動ステーションの基本的な機能を与える。この例では、ＭＥ ＸＥは、移動ステーションの基本的な機能のみを経て外界（移動ステーションの ユーザインターフェイス及び無線ネットワーク）と通信するものと仮定する。 この例では、事象が４つの主たるステップ４−１、…４−４に分割され、各ス テップはサブステップａ…ｅを含む。ステップ４−１ａでは、インテリジェント ネットワークサービスの構成へと移行させるために、ユーザが移動ステーション のユーザインターフェイスを経てコマンドを与える。このコマンドは、例えば、 移動ステーションのメニュー構造により与えることができる。ステップ４−１ｂ では、移動ステーションの基本的な機能がＭＭＩ ＡＰＩ励起（ＭＭＩ＝人間− 機械インターフェイス、ＡＰＩ＝アプリケーションプログラミングインターフェ イス）をＭＥＸＥ層に与える。次いで、ＭＥＸＥは、インテリジェントネットワ ークが状態情報について問合せされるべきかどうか推測する。この問合せは、ユ ーザインターフェイスを拡張する構成ルーチンが移動ステーションにロードされ ない場合及び／又はサービスの現在状態情報がインテリジェントネットワークか ら検索されることが望まれる場合に必要となる。状態情報が形成される場合に、 ＭＥＸＥは、ステップ４−１ｃにおいてＭＭＩ ＡＰＩコールを与え、その結果 、ステップ４−１ｄにおいて、問合せがパックされそしてＵＳＳＤ ＡＰＩイン ターフェイスを経て移動サービス交換センターＭＳＣへ送信される。移動サービ ス交換センターは、図１及び２について述べたようにメッセージを確認し、そし てステップ４−１ｄにおいてサービス制御ポイントへメッセージを転送する。ス テップ２−２ａ、…４−２ｃにおいて、ＳＣＰ及びＭＳＣは、現在状態情報をＭ ＥＸＥ層へ返送する。ステップ４−２ｄにおいて、ＭＥＸＥ層は、ＭＭＩ ＡＰ Ｉコールを送信し、その結果、移動ステーションの従来のユーザインターフェイ スは、本発明によるインテリジェントネットワークサービスの構成ルーチンによ って拡張される。ステップ４−１ｃ、…４−２ｃにおいてインテリジェントネッ トワークから状態情報が検索された場合、又は移動ステーションのメモリに状態 情報が記憶された場合には、現在状態情報が機械指向の表示から人間指向の表示 へと変換され、そして本発明により移動ステーションユーザインターフェイスを 経てユーザへ表示される(図３参照)。ステップ４−３ａでは、ユーザが構成情報 の編集を完了し、そして構成ルーチンは、構成情報を人間指向の表示から機械指 向の表示へ変換する。それに続くステップは、既に述べたステップに技術的に対 応するが、この場合には、移動ステーションが構成情報問合せ及び／又は構成ル ーチン問合せを送信せず、変更された構成情報を送信する。インテリジェントネ ットワークは、構成情報の変更状態を指示する確認を送信する。ステップ４−４ 及びそのサブステップは、その性質が確認であり、それ故、本発明にとって重要 ではない。 図４の実施形態は、ステップ４−１ａにおける構成への移行が、ユーザにより 行なわれる測定を必ずしも必要とせず、例えば、位置更新に関連してサービスの 供給が変化したことが検出された後に、移動ステーションにロードされた拡張に より構成の変更がアクチベートされるように、変更することができる。 図５は、インテリジェントネットワークのサービス制御ポイントＳＣＰにおい て事象がアクチベートされることを示す。メッセージ５−１ａ、…５−１ｅは、 技術的にメッセージ４−２ａ、…４−２ｅに対応する。例えば、オペレータは、 試みとして新たなサービスを自発的に送信し、そして加入者がそのサービスを永 久的に使用に供するよう決定しない場合に後でそのサービスをおそらく削除する ことにより、この実施形態を利用することができる。 本発明は、インテリジェントネットワークサービスを構成する容易で且つ融通 性のあるやり方をユーザ及びオペレータに提供する。構成情報が移動ステーショ ンにおいて完全に編集されそして編集後にサービス制御ポイントへ送信されるの で、無線リソースの使用は最小にされる。本発明に必須なことは、移動ステーシ ョンが拡張可能なユーザインターフェイスを含むことである。拡張層ＥＸＥの技 術的な実施は、新たな機械言語プログラムモジュールを移動ステーションにロー ドできるようにオペレーティングシステムを拡張することである。ＭＥＸＥは、 解釈されるべき言語のインタープリター、例えば、ＪＡＶＡスクリプトインター プリターを含んでもよい。他の観点において、本発明は、既知の装置に対する変 更を必要としない。移動サービス交換センターのソフトウェアは、移動サービス 交換センターがインテリジェントネットワークサービスの構成メッセージを他の ショートメッセージ又はＵＳＳＤメッセージから分離し、そしてその構成メッセ ージを上記のようにサービス制御ポイントへ送信できるように改善されねばなら ない。サービス制御ポイントＳＣＰは、ＥＴＳＩ ＣＡＭＥＬプロトコル（移動 ネットワーク改善ロジック用のカスタマイズされたアプリケーション）に従うの が好ましい。ショートメッセージ、ＵＳＳＤ又はパケットデータメッセージ、例 えば、Ｘ.２５は、ＭＥＸＥとＳＣＰとの間に使用されるのが好ましい。ＩＰア ドレス又はＸ.２５アドレスは、ＳＣＰを個別化するのに使用することができる 。ワイヤレス搬送プロトコル（ＷＴＰ）は、他のプロトコルにおいて高レベルプ ロトコルとして使用することができる。ＯＳＩ（オープンシステムインターコネ クション）ＲＯＳＥサービスエレメント等は、セッションプロトコルにおいてリ モート手順コールをサポートするのに使用できる。ＳＣＰソフトウェアは、図１ ないし４を参照して述べたように、ＳＣＰが移動ステーションと通信できるよう に、改善されねばならない。 本発明は、ＧＳＭ型の移動通信システムに関連して一例として説明した。しか しながら、移動通信システムは、本発明のサービスの形成において僅かな部分し か演じない。移動通信システムのネットワーク要素（上記の移動サービス交換セ ンターＭＳＣのような）は、構成メッセージを確認し、そしてそのメッセージの 少なくとも本質的な部分をサービス制御ポイント（ＳＣＰ）へ送信する。この機 能は、例えば、ベースステーション又はベースステーションコントローラにおい て実施することもできる。パケット交換ＧＰＲＳネットワーク又はパケット交換 ＧＰＲＳサービスが含まれるときには、それに対応する機能を、例えば、ＳＧＳ Ｎ又はＧＧＳＮにおいて実施することができる。 対応的に、インテリジェントネットワーク側でサービス制御ポイントＳＣＰに おいてサービスを実施することは、潜在的な例に過ぎない。又、インテリジェン トネットワークサービスは、１つのノードから実行されるが、それが第２のノー ドから構成されそしてその情報（サービス情報）が第３のノードに記憶されるこ とも考えられる。インテリジェントネットワークサービス情報は、サービスマネ ージメントポイントＳＭＰと称するノードからアクセスすることができ、このノ ードは、加入者へサービスを提供しそしてサービスを紹介するサービスマネージ メントの役割を果たす。ＳＭＰは、サービスデータベースの一次コピーを含むこ とができる。又、サービス情報は、サービスマネージメントアクセスポイントＳ ＭＡＰと称するノードに維持することもでき、このノードは、例えば、ネットワ ークオペレータにサービス情報マネージメントのユーザインターフェイスを与え る。良く知られたように、ノードＳＭＰ及びＳＭＡＰの最後の文字「Ｐ」は、所与 の機能を実行するポイント又はノードを意味する。従って、対応する機能が参照 される場合には、最後の文字が機能に対して「Ｆ」となる。サービス制御ポイント ＳＣＰに対してインテリジェントネットワークサービスを構成するマネージメン トノードをインターフェイスすることは、オープンインターフェイス、即ちオー プンサービス推奨アーキテクチャーに基づいて行なわれるのが好ましい。更に、 合意したサービス特有のアプリケーションプロトコルが移動ステーションの構成 ルーチンと、インテリジェントネットワークサービスを構成するマネージメント アプリケーションとの間に使用されるのか好ましい。このアプリケーションプロ トコルは、標準的な搬送プロトコル又はセッションプロトコルに使用することが できる。構成ルーチンは、例えば、ＭＭＩ（人間−機械インターフェイス）ＡＰ Ｉ（アプリケーションプログラミングインターフェイス）を使用することにより 情報を収集し、構成メッセージを発生し、そしてデータメッセージ送信に適した ＡＰＩによりメッセージを送信することができる。このようなルーチンは、例え ば、ＪＡＶＡ言語によって実施することができる。 技術の進歩に伴い、本発明の基本的な考え方が多数のやり方で実施できること が当業者に明らかであろう。それ故、本発明及びその実施形態は、上記例に限定 されるものではなく、請求の範囲内で種々の変更がなされ得る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｑ 7/26 7/30 7/38 (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，Ｇ Ｅ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，Ｚ Ａ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．インストール可能なルーチンをサポートするための拡張層(MEXE)を含む移動 ステーション(MS)が移動通信システムに接続され、該システムが次いでインテ リジェントネットワークに接続されたときに、インテリジェントネットワクノ ーード(SCP)に配置されたマネージメントアプリケーションにより移動ステー ションのユーザインターフェイスを経てインテリジェントネットワークサービ スを構成する方法において、 当該インテリジェントネットワークサービスの構成ルーチンを移動ステーシ ョンにロードし、 拡張層(MEXE)及び／又はそれに接続された構成ルーチンは、インテリジェン トネットワークサービスを構成するための入力(4-3a)を受け取り、その入力に 基づいて構成情報を発生し、そしてその情報を構成メッセージ(3,4-3d)におい て移動通信システムのネットワーク要素(MSC,SGSN,GGSN)を経て上記インテリ ジェントネットワークノード(SCP)へ送信し、そして 上記インテリジェントネットワークノード(SCP)は、上記構成メッセージ(3, 4-3d)に含まれた構成情報を解釈し、そしてインテリジェントネットワークサ ービスを構成することを特徴とする方法。 ２．上記構成メッセージ(3,4-3d)の前に、移動ステーションは、構成情報問合せ (1,4-1d)を送信する請求項１に記載の方法。 ３．上記構成ルーチンは、上記構成情報問合せ(1,4-1d)の前に移動ステーション に完全にインストールされる請求項２に記載の方法。 ４．上記構成ルーチンは、上記構成情報問合せ(1,4-1d)の前に移動ステーション に一部分のみインストールされるか又は全くインストールされず、そして上記 ネットワーク(MSC,SCP)は、上記構成情報問合せに対する応答として構成ルー チン又は構成ルーチンの少なくとも欠落部分を送信する請求項２に記載の方法 。 ５．上記ネットワーク(MSC,SCP)は、上記構成ルーチン又はその欠落部分を、移 動ステーションにより要求された場合だけ送信する請求項４に記載の方法。 ６．移動通信システムのネットワーク要素(MSC,SGSN,GGSN)は、構成メッセ ージ(3,4-3d)を確認し、そして少なくともその本質的な部分を上記インテリジ ェントネットワークノード(SCP)へ送信する請求項１ないし５のいずれかに記 載の方法。 ７．移動ステーション(MS)と移動通信システムのネットワーク要素(MSC)との間 のメッセージは、移動ステーションと上記移動通信システムの要素との間のネ ットワーク部分に対して透過的であり、そして移動通信システムのネットワー ク要素は、アップ方向及びダウン方向メッセージを確認し、そしてそれらメッ セージの本質的な部分をインテリジェントネットワークノード(SCP)又は移動 ステーション(MS)へ対応的に転送する請求項１ないし６のいずれかに記載の方 法。 ８．移動通信システムのネットワーク要素(MSC)は、メッセージがインテリジェ ントネットワークサービスの識別子(21)を含むと共に、好ましくは、通常のテ キストには滅多に現われない特殊なキャラクタ(22)を含むことに基づいて、メ ッセージが構成メッセージであることを確認する請求項７に記載の方法。 ９．移動通信システムのネットワーク要素(MSC)は、移動ステーションが、イン テリジェントネットワークサービスに割り当てられた電話番号にメッセージを 送信することに基づいて、メッセージが構成メッセージであることを確認する 請求項７に記載の方法。 10．インテリジェントネットワークサービスの変化に関連して、インテリジェン トネットワークノード(SCP)は、移動ステーション(MS)へ通知を自動的に送信 する請求項１ないし９のいずれかに記載の方法。 11．インテリジェントネットワークサービスの変化に関連して、インテリジェン トネットワークノード(SCP)は、移動ステーション(MS)に対し新たな構成ルー チンのロードを自動的にアクチベートする請求項１ないし１０のいずれかに記 載の方法。 12．移動ステーション(MS)と移動通信システムのネットワーク要素(MSC)との間 のメッセージは、ショートメッセージ又はＵＳＳＤメッセージのようなデータ メッセージである請求項１ないし１１に記載の方法。 13．インストールされるべきルーチンをサポートするための拡張層(MEXE)を含 む移動ステーション(MS)において、 移動ステーションは、インテリジェントネットワークサービスの構成ルーチ ンを含み、このルーチンは、インテリジェントネットワークサービスを構成す るための入力(4-3a)を拡張層(MEXE)に与え、 上記入力に対する応答として、移動ステーションは、移動電話ネットワーク (NNS,BSS)に構成情報(3,4-3d)を送信することを特徴とする移動ステーション 。 14．移動ステーション(MS)が、インストール可能なルーチンをサポートするため の拡張層(MEXE)を含むときに、インテリジェントネットワークノード(SCP)に より制御されるインテリジェントネットワークサービスを、移動ステーション GN4S)のユーザインターフェイスを経て構成するための装置において、 移動ステーションは、インテリジェントネットワークサービスの構成ルーチ ンを含み、このルーチンは、インテリジェントネットワークサービスを構成す るための入力(4-3a)を拡張層(MEXE)に与え、 上記入力に対する応答として、移動ステーション(MS)は、移動通信システム のネットワーク要素(MSC,SGSN,GGSN)を経てインテリジェントネットワークノ ード(SCP)へ構成情報(3,4-3d)を送信し、そして インテリジェントネットワークノード(SCP)は、上記構成メッセージ(3,4-3d )に含まれた構成情報を解釈して、その構成情報に基づいてインテリジェント ネットワークサービスを構成することを特徴とする装置。