JP2004519935A - データ/音声統合サービス用ワイヤレス端末通信セッションの提供方法およびシステム - Google Patents
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Abstract
通信ネットワークにおいてデータおよび音声サービスを単一のセッションに統合する方法及びシステムである。ワイヤレス通信ネットワークの加入者は、ゲートウェイを介してデータ・ネットワーク上の情報ソースに通信接続する。加入者は、リクエストをデータ・ネットワーク上の音声サービス・プロバイダに送信する。データ/音声交換サーバは、データ・セッションを中断し、統合された音声およびデータ・セッションを開き、アクセス・プロバイダ・スイッチ、ゲートウェイ・サーバ、リモート・アクセス・サーバ、および音声サーバの機能をコントロール、調整して統合されたセッションを維持することにより、現行セッション内のデータ及び音声サービスの統合を実施する。加入者には、統合された音声およびデータ・サービスが単一のセッション内で提供される。音声サービスの完了後、加入者は、透過的にデータ・ネットワークへ、音声およびデータ交換サーバによって再接続される。
Description
【0001】
(発明の背景)
(発明の分野)
本発明は、一般に、ワイヤレス通信システムに関し、より詳細には、ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル準拠のモバイル端末から管理された単一の通信セッションに関連付けられたユーザ・インターフェイスに、データおよび音声をコントロール統合するためのシステムおよび方法に関する。
【0002】
(関連技術の考察)
ワイヤレス通信市場では、情報サービスがますます普及している。このようなサービスは加入者に、ニュース、スポーツの結果、株価、エンターテインメント、飛行情報、陸上輸送、タイム・テーブルなどについての最新情報を提供することができる。このようなサービスの価値および範囲を増大させるために、既存のワイヤレス通信システムは現在、インターネット、およびより詳細にはWorld Wide Web(Web)など、グローバルなデータ通信ネットワークへのアクセスをサポートしている。Web上でサイトを提供するコンテンツ上に格納された情報には、ワイヤレス・ネットワークから、携帯電話機または携帯情報端末(PDA)など、適切なワイヤレス・アプリケーション・プロトコル(WAP)準拠の移動局を利用してアクセスすることができる。ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル(WAP)は、オープンな世界標準規格であり、ワイヤレス・デバイスを有する移動電話ユーザに、Webを介して提供された情報およびサービスに即時に容易にアクセスかつこれらと対話する能力を与えるものである。
【0003】
WAPを使用する加入者がインターネットへの接続を適切なユーザ・エージェントを介して開始するとき、モバイル・デバイスは従来のRF信号を送信し、所望のサービスを探索する。適切なラジオ・リンクまたはエア・リンクがモバイル・ネットワーク・サービス・プロバイダにより生成されるとき、加入者は特定のコンテンツ情報についてのリクエストを導入する。これはWebページなど、Webリソースの識別子を選択かつ提出することによって行う。リクエストはモバイル・ネットワーク・サービス・プロバイダからゲートウェイ・ルータに送信され、ゲートウェイ・ルータは、アドレス指定されたWebサイトへの接続を完了し、リクエストされたコンテンツ情報をサイトから検索して、データを同じ通信経路に沿って送信して戻す。このデータが加入者のデバイスによって処理される。
【0004】
標準のワイヤレス・アクセス・プロトコル(WAP)を利用するワイヤレス・デバイスを介したWebナビゲーションの方法には、いくつかの欠点がある。1つの欠点は、受信されたWebコンテンツの簡素化に関係し、これは通常のワイヤレス・デバイスのデザイン上の制約による。ゲートウェイによって検索された情報は通常、HTMLファイルとしてフォーマットされたドキュメントである。このファイルは通常、高度にフォーマットされたテキストのコンテンツ、およびナビゲーション機能を提供するためのハイパーリンクを含む。通常、ページはさらに、グラフィックス、サウンド、音声、アニメーション、バーチャル・リアリティなどのリッチ・コンテンツを含む。ファイルは、リクエスト側のワイヤレス・デバイスの表示領域上に表示するためのドキュメントフォーマットに適合するように、また、デバイスの処理機能に適合するように、ゲートウェイ・サーバによってHTMLフォーマットからワイヤレス・マークアップ言語(WML)フォーマットに変換される。最小限の物理的寸法の表示領域、および著しく低減された処理能力など、通常のモバイル・デバイスが有する制限に従って、受信された情報の元の表示フォーマットが簡素化される。テキストのうち慎重に選択された機能セグメントのみが、モバイル・デバイスの画面上に表示される。ページは、その中で高度マルチメディア・コンテンツを有する事実上すべての要素のトリミングによってクリッピングされる。ページ・コンテンツの大部分がクリッピング・プロセスによってなくなるのに続いて、ハイパーテキスト・リンクによるWebナビゲーションのコントロールに関する加入者のオプションも著しく低減される。基本情報が表示される方法は許容できるとしても、コマンドの入力、Webアドレス、電子メール・メッセージなどは不都合である。現在、WAP加入者が使用できる唯一の入力オプションは、小型電話またはPDAキーパッド上でテキストをタイプすることである。単一の文字を入力するためには、数値入力用にデザインされた小さいサイズのキーパッド上で最大4キーストロークが必要とされる。テキストの形式まで満たすことは事実上不可能であり、時間のかかる情報探索は非常に単調である。多数のネットワーク・コンテンツ・プロバイダに接続することより、期間が延長され、ログインが繰り返される。サービス・プロバイダが魅力的な商品やサービスを提供し、このような環境で商取引を行うことを顧客に勧める際に、このようなWeb上でのスロー・ペースのナビゲーションが影響を及ぼすことは、容易に理解されよう。
【0005】
WAPベースのデータ・セッションに関する特定の問題は、受けた呼び出しを受け付けるためのオプションを利用できないことである。ワイヤレス・デバイスは単一のチャネル向けに開かれている。したがって、Webナビゲーションの進行中は、受けた呼び出しには応じられない。別のパーティが、データ・セッションに従事する加入者を呼び出そうと試みた場合には、話中信号が受信されるか、あるいはその通話が加入者の音声メール・ボックスに転送される。多チャネル・デバイスでさえ、音声およびデータの間の対話および統合はない。さらなる欠点は、データ・セッションの持続期間にわたって音声サービスの全体の設定を無効にすることに関する。加入者がデータ・セッションに従事しているときには、データ通信ネットワーク・サービスにアクセスするために使用するチャネル上で、通話の受け入れおよび配置、受信された音声メッセージの再生、音声メッセージの記録、高度音声処理など、音声サービスを、使用することはできない。加入者は、特定の音声サービスを使用することを望む場合には、データ接続を適切なログアウト手順によって終了させなければならない。但し、Voice−over−IP(VoIP)のようにデータとして送信される音声サービスでは、データ・セッション内で受信することができる。
【0006】
WAPの既存の欠点についての解決策の必要性が存在することは、当業者には容易に理解されよう。実質的な改良は、データ・セッションに従事する加入者に、従来の高度の音声サービスを単一のデータ・セッションのフレームワークにおいて利用するオプションを提供することによって、達成することができる。
【0007】
(発明の概要)
本発明の目的は、移動電話加入者のデータ・セッションを自動的に中断かつ再開し、これにより、加入者がデータ・セッションに従事中に音声セッションおよび他のサービスを受信できるようにするための、新しい方法およびシステムを提供することである。
【0008】
本発明の一実施形態による一態様は、少なくとも1つの加入者デバイスに、統合されたデータおよび音声サービスを有する通信セッションを提供するための方法に関し、この方法は、第1の通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられた加入者デバイスを識別すること、第2の通信ネットワークにおけるサービス・プロバイダ・デバイスから、第1の通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられた加入者デバイスに送信された音声サービス関係リクエストを受信すること、第2の通信ネットワークにおけるサービス・プロバイダ・デバイスからの、受信された音声サービス関係リクエストを、第1の通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられた加入者デバイスに論理的にリンクさせること、および、第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスと第2の通信ネットワークの間の加入者デバイスに関連付けられたデータ通信セッションを中断することを含む。
【0009】
本発明の好ましい実施形態による本発明のもう1つの態様は、第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスに関連付けられた仮想通信セッションを開くこと、リクエストされた音声サービスを、第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスに関連付けられた仮想通信セッションのフレームワーク内で実行すること、および、第1の通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられた加入者デバイスと第2の通信ネットワークの間のデータ通信セッションを再開することをさらに含む。
【0010】
本発明の一実施形態の第2の態様は、統合されたデータおよび音声サービスを有する通信セッションの管理のためのシステムに関し、これは、データおよび音声サービスを、第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスに関連付けられたデータおよび音声セッションに統合することをコントロールするためのデータおよび音声交換サーバの要素、および、データ通信セッションを中断かつ再開するためのゲートウェイ・デバイス・コントローラの要素を含む。
【0011】
本発明の一実施形態の第3の態様は、加入者に関連付けられたワイヤレス・デバイスに、統合されたデータおよび音声サービスを有するデータ通信セッションを提供するための方法に関し、この方法は、ワイヤレス通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられた加入者デバイスを分類すること、サービス・プロバイダ・デバイスから、データ通信ネットワークにおけるゲートウェイ・デバイスを通じて、ワイヤレス通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられたワイヤレス・デバイスに転送された音声サービス・リクエストを取り込むこと、データ通信ネットワークにおけるサービス・プロバイダ・デバイスから取り込まれた音声サービス・リクエストを、ワイヤレス通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられたワイヤレス・デバイスに結合すること、ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス・デバイスとデータ通信ネットワークの間のワイヤレス・デバイスに関連付けられたデータ通信セッションを中断すること、ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス・デバイスに関連付けられたデータおよび音声通信セッションを開くこと、リクエストされた音声サービスを、ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス・デバイスに関連付けられたデータおよび音声通信セッションのフレームワーク内で実行すること、および、ワイヤレス通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられたワイヤレス・デバイスとデータ通信ネットワークの間で、中断されたデータ通信セッションを再開することを含む。
【0012】
本発明の上の態様は、単一の通信セッション内のデータおよび音声サービスの統合を示す。本発明の上の態様は実質的に、最適化されたデータ通信ネットワーク・ナビゲーションを向上させる。本発明の上の態様は実質的に、加入者デバイスのパフォーマンスを改善させる。本発明の上の態様は、ワイヤレス・ネットワークの通信コントロール・デバイスにおける負荷の実質的な軽減をもたらす。本発明の上の態様は、データおよび音声ネットワークの通信コントロール・デバイスにおける負荷の実質的な軽減をもたらす。
【0013】
本発明は、以下の詳細な説明を図面と共に考慮することにより、より十分に理解されるであろう。
【0014】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
図1に、当技術分野で知られているデータ・ネットワーク・アクセスにおいて動作する要素が組み込まれたモバイル通信システムのブロック図を示す。セルラー・ネットワーク加入者11、13、15は、移動局10、12、14にそれぞれ関連付けられる。局10、12、および14は、モバイル端末16、18、20をそれぞれ含む。デバイス18、20は、Nokia6210/7110など、WAPが使用可能な携帯電話機であり、デバイス16は、Hewlett−PackardのPalmtopまたは3ComのPalmPilotなど、WAPが使用可能な携帯情報端末(PDA)である。言うまでもなく、ページャ、双方向無線、スマート・フォンおよびコミュニケータなど、他のデバイスも使用することができる。明瞭にするため、図1では、3つの移動局のみを示している。これらは3人の各セルラー・ネットワーク・モバイル加入者にのみ関連付けられた3つの各モバイル端末のみを含む。但し、システムが複数の移動局を組み込み、それぞれがその各加入者にサービスしてもよいことは言うまでもない。ワイヤレス・デバイス16、18、20は断続的にワイヤレス・ネットワーク22と、組み込みの無線トランシーバを利用することによって接続する。ワイヤレス・ネットワーク22が、ワイヤレス・デバイス16、18、20の間、ならびにネットワーク22に関連付けられた複数のワイヤレス・デバイス(図示せず)の間の通信を実現する。ワイヤレス・ネットワーク22は、いかなるWAP準拠のワイヤレス・ネットワーク・タイプでもよく、例えば、セルラー・デジタル・パケット・データ(CDPD)、符号分割多元接続(CDMA)、Global System for Mobile Communications(GSM)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多重(FDM)などがある。ワイヤレス・ネットワーク22はさらに、デバイス16、18、20と、公衆交換電話網(PSTN)などの他の通信ネットワーク、またはインターネットなどのデータ通信ネットワークとの間の通信を実現する。ワイヤレス・ネットワーク22は、基地局24、ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチ26、リモート・アクセス・サーバ28、およびWAPゲートウェイ・サーバ30を含む。また明瞭にするため、図1には1つのスイッチ、1つの基地局、1つのリモート・アクセス・サーバ、および1つのWAPゲートウェイ・サーバのみを示すが、このシステムがいくつかの基地局、スイッチ、およびサーバを組み込んでいてもよいことは言うまでもない。セルラー・ネットワークにおいてセルラー・デジタル・パケット・データ(CDPD)技術を利用する場合には、1つまたは複数の直接アクセス機構(DAU)をシステムに組み込んでもよい。基地局24は、移動局10、12、14の設定をコントロールすることにより動作する。局24は、デバイス16、18、20によって送信されたRF信号を受信し、各信号をネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチ26に、従来の通信リンクを利用して転送する。スイッチ26は、送信側デバイスの加入者を識別し、2つのモバイル端末の間のリンクを、従来のRF技術を利用して生成する。スイッチ26はまた、モバイル端末と、PSTNなどの異なった他の通信ネットワークまたはデータ通信ネットワークの間のリンクを生成することにおいても動作し、これは従来のRF技術および従来の通信リンクの両方を利用して行う。ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチ26は、ホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)27データベースを含む。HLR27は集中データベースであり、移動局10、12、14に関連付けられた、あるいは移動局10、12、14にそれぞれ関連付けられたモバイル加入者11、13、15に関連付けられた、加入データおよび他の必要なネットワーク・データを格納するためのものである。HLR27はさらに、移動局10、12、14の現行位置を表すデータを維持する。リモート・アクセス・サーバ28は、スイッチ26からネットワーク32への接続のためのリクエストを受信し、リクエストをWAPゲートウェイ・サーバ30に転送する。CDPD技術を利用するワイヤレス・ネットワークでは、直接アクセス機構(DAU)がリモート・アクセス・サーバ28の代わりになる。WAPゲートウェイ・サーバ30は、リクエストを処理するために、リクエストされたリソースにネットワーク34上でアクセスし、所望の情報コンテンツをモバイル加入者に戻すためのコンポーネントを含む。さらに、WAPゲートウェイ・サーバ30は、データ・キャッシング、メッセージ・スクリーニング、およびデータ・セッション管理を提供することによって、プロキシとして機能する。データ通信ネットワーク32は、特定のデータ・ネットワーク・サイト上に位置するリソースを含む。このリソースには、コンテンツ情報、アプリケーション・データ、サービスなどが含まれる。サービス・プロバイダ34はネットワーク・サイトであり、これはアプリケーション・サーバ、コンテンツ・プロバイダ・サーバ、および適切なアプリケーション・プログラミング・インターフェイス・ルーチン(API)を組み込むことが好ましい。
【0015】
移動局12に関連付けられたモバイル加入者13が、Webページなど、特定のリソースと対話するためにデータ通信ネットワーク32にアクセスすることを望むとき、モバイル加入者13はモバイル端末18に、ワイヤレス・ネットワーク22への接続を確立するように命令する。モバイル端末18は、組み込まれた内部モデムに、あるいは組み込まれたモデム・エミュレータに、ワイヤレス・ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ26のデータ・チャネルにダイヤルするため、高速接続するため、あるいは転送するためのコマンドを送信する。モバイル加入者13は適切なリクエストを、モバイル端末18内で実施されたWAPベースのマイクロ・ブラウザを介して導入する。マイクロ・ブラウザは、適切なネットワーク・サーバとの組み合わせにより、インターネット情報などのサービスへのワイヤレス・アクセスを実現するように設計されたクライアント・ソフトウェアである。
【0016】
サービスについてのリクエストを含むRF信号は、ワイヤレス・ネットワーク22に送信される。ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチ26との接続が確立されると、ネットワーク32との接続のためのリクエストが、従来の通信回線を使用して、リモート・アクセス・サーバ28を介して特定のWAPゲートウェイ・サーバ30へ転送される。サーバ30は、このリクエストを、ワイヤレス・マークアップ言語(WML)フォーマットからハイパーテキスト・マークアップ言語(HTML)フォーマットへの変換を実行することによって処理する。続いて、WAPゲートウェイ・サーバ30は、データ通信ネットワーク32を介して、サービス・プロバイダ34との接続を、従来の通信リンクを使用して確立する。特定のリソースについてのリクエストは、特定のWebドキュメントをWAPゲートウェイ30に送り返させる。ゲートウェイ・サーバ30は、戻されたドキュメントを、そのフォーマットを判定するために検査する。ドキュメントがWMLフォーマットにフォーマットされている場合には、ゲートウェイ30はこのドキュメントを修正せずにモバイル端末18に戻すように送信し、モバイル加入者13との適切な対話を可能にする。ゲートウェイ30によって受信されたドキュメントがHTMLドキュメントとしてフォーマットされている場合には、ゲートウェイ・サーバ30は、このドキュメントを、モバイル加入者13との対話のために移動局12に戻すように送信する前に、WMLフォーマットに符号化する。適切に符号化されたドキュメントは、モバイル端末18内に実装されたマイクロ・ブラウザによって、端末18の表示デバイス上に表示される。
【0017】
データ通信ネットワークへのモバイル通信セッションのモバイル加入者が、接続の初期化(すなわち、ログイン・プロセス)により開始することと、接続の終了(すなわち、ログアウト)により終了することとの間の接続の期間は、「データ・セッション」と呼ばれる。データ・セッション中に、モバイル加入者は選択的かつ動的に、データ・ネットワーク・サイトに関連付けられた、情報、アプリケーションおよびサービスなどの様々なリソースと対話することができる。検索されたコンテンツとの対話は、普及しているモバイル端末デバイスのハードウェアおよびソフトウェアの制約内で実行される。モバイル加入者がデータ・セッションに従事している間、音声サービスを実行することはできない。このようなサービスは、着信通話、音声メッセージの再生、音声メッセージの記録などにすることができる。前述のサービスは、データ・ネットワークへの接続の持続期間にわたって無効にされる。音声サービスを利用するためには、モバイル加入者はデータ・セッションを、適切なログアウト命令をモバイル端末デバイス内に実装されたマイクロ・ブラウザに送信することによって終了しなければならない。特定の音声セッションの完了後に、モバイル加入者がデータ・ネットワークにアクセスすることを望む場合には、新しいデータ・セッションを開くためにあらためてログイン手順を実行しなければならない。
【0018】
次に図2に、本発明の好ましい実施形態として、単一のデータ・セッションのフレーム内でデータおよび音声サービスの統合を提供する追加コンポーネントを含むモバイル通信システムの概略ブロック図を示す。本発明において記載された追加のコンポーネントにより、モバイル加入者が、データ・セッションに従事中でも音声サービスを使用することができる。先に図1に関連して記載したように、セルラー・ネットワーク・モバイル加入者11、13、15が移動局10、12、14にそれぞれ関連付けられ、これらがモバイル端末16、18、20をそれぞれ含む。モバイル端末16、18、20は、組み込みの無線トランシーバを利用することによって、断続的にワイヤレス・ネットワーク22に接続する。端末16、18、20はまた、モデムまたはモデム・エミュレータおよびWAPベースのマイクロ・ブラウザも含む。ワイヤレス・ネットワーク22は、端末16、18、20同士の通信、および特定のモバイル端末を異なった他の通信ネットワークにリンクさせる通信を実現する。本発明の好ましい実施形態では、データ通信ネットワークと呼ばれるものは、インターネットである。ワイヤレス・ネットワーク22は、基地局24、ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチ26、リモート・アクセス・サーバ28、データ音声交換サーバ38、音声サーバ36、およびWAPゲートウェイ・サーバ30を含む。基地局24は、移動局10、12、14をコントロールし、デバイス16、18、20によって送信されたRF信号を受信する。局24は、各信号をネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチ26に転送する。スイッチ26は、送信側デバイスのモバイル加入者を識別し、要求側ワイヤレス・デバイスとデータ通信ネットワークの間の動作可能な接続を生成する。ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチ26は、ホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)27データベースを含む。データ音声交換(DVS)サーバ38は、音声およびデータ・チャネルの間の交換を可能にし、統合されたデータおよび音声セッションのセット・アップ、コントロール、実行、および終了において動作する。DVS38は独特の内部仕様を有し、他の通信システムとの特定の通信対話を実現する。DVS38により、携帯電話、PDAなど、WAP準拠のワイヤレス端末は混合モードのインターフェイスを備えられるようになる。混合モードのインターフェイスとは、モバイル端末デバイスが、音声サービスおよびWebナビゲーションの両方を同じデータ・セッション内で作動できるようにするインターフェイスである。音声サーバ36は、特定のデータ・セッション内の特定の音声サービスに関連付けられた音声セグメントを記録し、通信する。音声セグメントは適切な音声アプリケーションによって取り込まれ、格納され、検索され、再生成され、再生される。音声サーバ36は、現在市場に出ているいくつかの製品のうちのいずれでもよく、例えば、IBM Websphere Voice Server、またはIntel Dialogic Corporationによって開発かつ配布されているDMV400/DMV4000音声処理プラットフォームなどがある。
【0019】
リモート・アクセス・サーバ28は、モバイル端末をデータ・ネットワーク32へ接続するためのリクエストをスイッチ26から受信し、このリクエストをWAPゲートウェイ・サーバ30に、従来の通信回線およびデバイスを使用して転送する。WAPゲートウェイ・サーバ30は、リクエストを適切に処理すること、ネットワーク34から所望のリクエストを検索すること、および所望のコンテンツをモバイル加入者に送信することにおいて動作するコンポーネントを含む。WAPゲートウェイ30はまた、データ・キャッシング、メッセージ・スクリーニング、およびデータ・セッション・コントロールなど、プロキシ・サーバ特有の機能を提供するコンポーネントも含む。データ通信ネットワーク32は、特定のネットワーク・サイト上に位置するリソースを含む。このリソースには、コンテンツ情報、アプリケーション・データ、およびサービスが含まれる。サービス・プロバイダ34は、様々なサービスを組み込むネットワーク・サイトである。本発明の好ましい実施形態では、サービス・プロバイダ34は、音声アプリケーション・ルーチン、音声コンテンツ、および音声処理特有のアプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)ルーチンを含む音声サービスを実施する。
【0020】
移動局12に関連付けられたモバイル加入者13が、Webページなど、特定のリソースと対話するためにデータ通信ネットワーク32にアクセスすることを望むとき、モバイル加入者13はモバイル・デバイス18に、ワイヤレス・ネットワーク22への接続を確立するように命令する。モバイル・デバイス18は、その中に実装された内部モデムに、あるいはその中に実装されたモデム・エミュレータに、ワイヤレス・ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ26のデータ・チャネルにダイヤルするため、高速接続するため、あるいは転送するためのコマンドを送信する。加入者13は、リクエストを、ワイヤレス・デバイス18内に実装されたWAPベースのマイクロ・ブラウザを介して導入する。サービスに関連付けられたRF信号は、ワイヤレス・ネットワーク22に向けて送信される。ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチ26との接続が確立されると、ネットワーク32との接続のためのリクエストが、リモート・アクセス・サーバ28を介してWAPゲートウェイ・サーバ30へ、9200または9203などのポート番号を利用して転送される。サーバ30はこのリクエストを、ワイヤレス・マークアップ言語(WML)フォーマットからハイパーテキスト・マークアップ言語(HTML)フォーマットへの変換を実行することによって処理する。続いて、WAPゲートウェイ・サーバ30はデータ通信ネットワーク32を介して、サービス・プロバイダ34との接続を確立する。特定のリソースについてのリクエストは、特定のWebドキュメントをWAPゲートウェイ30に送り返させる。次に、ゲートウェイ・サーバ30は、このドキュメントのフォーマットを判定する。ドキュメントがWMLフォーマットである場合には、ゲートウェイ30はこのドキュメントを修正せずにワイヤレス端末18に送り返し、加入者13との対話を可能にする。ゲートウェイ30によって受信されたドキュメントがHTMLフォーマットである場合には、ゲートウェイ・サーバ30はこのドキュメントを、加入者13との対話のために移動局12に戻すように送信する前に、WMLフォーマットに符号化する。適切に符号化されたドキュメントが、マイクロ・ブラウザによって、ワイヤレス・デバイス18の表示デバイス上に表示される。
【0021】
従来のモバイル通信ネットワークのオペレーションとは対照的に、図2で記載したネットワークは、音声サービスをデータ・セッション内で、現行データ・セッションの終了を強制することなく作動かつ実行するオプションを使用可能にする。したがって、モバイル加入者は選択的かつ動的に、情報コンテンツ、アプリケーションおよびサービスなど、データ・ネットワーク・サイトに関連付けられた異なるリソースと、普及しているモバイル端末デバイスのハードウェア固有の制約内で対話することができ、単一のデータ・セッション内で音声サービスを受け入れ、あるいは要求することができる。提案した方法およびシステムを利用することによって、音声メッセージの提出、電子メールへの音声応答、話者認識、音声認識、テキスト音声変換、および他の高度音声技術など、音声サービスを効率的かつシームレスにWAP(テキスト限定)セッションに統合することができる。このような技術は、提案したシステムおよび方法に、既知のベンダによって配布される入手可能なソフトウェア製品を利用することによって統合することができる。たとえば、音声認識ソフトウェアのベンダには、IBM、Nuance、Philips Electronics NVおよびSpeechWorksなどがある。
【0022】
本発明が教示する方法およびシステムについての詳細な説明を提供するために、ある音声サービスを例に挙げる。但し、以下の説明は、明瞭にするために示すものであり、制限のためではない。本発明の好ましい実施形態において、加入者が要求し、システムが供給する特定の音声サービスは、電子メール・メッセージへの音声メッセージ応答である。このサービスには、話されたメッセージを記録、格納、かつ操作する基本機能が含まれる。WAPモバイル加入者11、13、15が、電子メール・メッセージへの音声応答を実行することを望むときには、適切な音声サービスが加入者11、13、15によって開始される。これは、適切なリクエストが適切な音声サービス・プロバイダ34へ、データ通信ネットワーク32を介して送信されることによって行われる。サービス・プロバイダ34はこのリクエストに対し、特定のwebページと、それに関連付けられた音声サービス固有のAPIを含む応答を送信することによって応える。この応答はDVS38に直接、あるいはWAPゲートウェイ30を通じて送信される。DVS38はこの応答を受け入れ、続いて、WAPゲートウェイ30に現行データ・セッションを中断するように命令するためにゲートウェイ・サーブレット31を呼び出す。データ・セッションの再開まで、DVS38が、統合されたデータおよび音声セッションをコントロールする。音声サービス・プロバイダ34によって送信されたwebページ内のAPIは、VOICE XML、C++、ASP COMオブジェクト、JAVA(登録商標)などで開発された特定の音声サービス・インターフェイス・ルーチンである。APIは、音声サーバ36による音声サービスの実行において動作する。DVS38は、音声サービス・プロバイダ34から受信した応答を処理し、この通話を音声サーバ36へ、モバイル加入者13に必要とされる音声サービスを提供するために送信する。加入者13は、音声サービス関係のwebページを受信し、音声メッセージの記録を実行するためにこのページと対話する。加入者13による音声サービスの完了後、DVS38はゲートウェイ・サーブレット31を呼び出し、WAPゲートウェイ30に、先に割り込まれたデータ・セッションを再開するように命令する。続いて、モバイル加入者13がWebナビゲーション・モードに戻るように転送される。この際、データ・セッションを終了することを強制されることはない。
【0023】
DVSサーバ38の構成および機能について、次に記載する。図3は、本発明の好ましい実施形態によるデータ音声交換サーバの概略ブロック図を示す。図3に例示するように、DVSサーバ98は、DVS−APIスタック99、アプリケーション・コントロール・セグメント100、DVSコントロール・セグメント103、管理サーバ115、および音声サーバ114を含む。アプリケーション・コントロール・セグメント100は、アプリケーション・サーバAPIトランスレータ101、アプリケーション・サーバ・リクエスト・ルータ102、およびアプリケーション・スレッド104からなる。DVSコントロール・セグメント103は、DVSセッション・コントロール105、DVSゲートウェイ・コントロール108、DVS RASコントロール108、DVS音声サーバ・コントロール110、およびデータベース112からなる。記載した様々なコンポーネントは、図では単一のプラットフォームまたは環境内に同じく配置されている。これら様々なコンポーネントは、ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダのイントラネット上の他のいかなるノードに実装してもよい。音声サーバ114は特に、専用音声プラットフォーム上に実装することができる。
【0024】
DVS98は、データ通信ネットワーク内に位置する音声サービス・プロバイダ90とワイヤレス・ネットワーク116の間のインターフェイスとして動作する。DVS98は通常、ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダのイントラネット上に存在するようになる。図3に示す要素の機能について、次に記載する。DVS−APIスタック99は、リクエストを音声サービス・プロバイダ90のアプリケーション・サーバ92から受信する。このリクエストは、アプリケーション・サーバAPIトランスレータ101に転送される。逆に、DVS−APIスタック99は、アプリケーション・サーバAPIトランスレータ101からの応答を、サービス・プロバイダ90のアプリケーション・サーバ92に戻すように送達する。アプリケーション・サーバAPIトランスレータ101は、このリクエストをアプリケーション・サーバ・リクエスト・ルータ102に転送する。ルータ102は、特定のサービス・プロバイダのためのアプリケーション・スレッド104の位置を決定する。このリクエストがアプリケーション・スレッド104からDVSセッション・コントロール105へ送信され、適切な通知がデータベース112に送信される。このリクエストはDVSセッション・コントロール105からDVSゲートウェイ・コントロール106およびDVS RASコントロール108に送信される。このリクエストはゲートウェイ・コントロール106から図2のゲートウェイ・サーブレット31に送信される。同時に、このリクエストはRASコントロール108から図2のRAS28に送信され、これはモバイル加入者の通話を音声サーバ114の適切なポート番号にサブアドレス指定するためである。音声サーバ114はリクエスト通知を音声サーバ・コントロール110から受信しており、かつモバイル加入者の通話パラメータをDVSセッション・コントロール105から受信しており、必要とされる音声アクティビティを実行し、これは記録、再生、モバイル加入者の識別などである。管理サーバ115はDVSサーバ98のアクティビティを監視し、コントロールする。様々な他の構成をDVSのために使用できることは言うまでもない。
【0025】
コンピュータ・プログラミングの分野の当業者の実施によって、本発明を以下に、処理システムによって実行されるオペレーションの動作および記号表現を参照して、記載する。動作および記号的に表現されたオペレーションが、中央処理装置(CPU)による電子信号の操作を含むことは理解されよう。電気的システムはデータ・ビットを表し、これは、結果として生じる電気信号表現の変換または低減、およびメモリ・システムにおける記憶場所でのデータ・ビットの維持を引き起こして、それによりCPUのオペレーションならびに信号の他の処理を再構成するか、あるいはそうでない場合は変更する。記憶場所は、データ・ビットに対応する、特定の電気的、磁気的、あるいは光学的特性を有する物理的場所である。DVSサーバおよびゲートウェイ・サーブレットは、異なるコンピューティング・プラットフォームにおいて実施されたコンピュータ・プログラムの設定である。DVSサーバおよびゲートウェイ・サーバは、本発明の実施のために特に開発されたコンピュータ・ソフトウェア命令を含む。DVSサーバおよびゲートウェイ・サーブレットにおけるソフトウェアは、サーバおよびサーブレットにそれぞれ、本明細書に記載した様々な機能を実行させる。この他、本明細書に記載したすべてのサーバ機能を実行するような専用の電子ハードウェアを製造し、使用してもよい。後者の場合、DVSサーバおよびゲートウェイ・サーブレットは、所定のプログラム命令および/または適切なコントロール情報を特定用途向け集積回路を含む適切な電子ハードウェア・デバイス内に埋め込み、ファームウェアとして実現することができる。
【0026】
音声アプリケーションを、WAP向きのテキスト・アプリケーションと共に結合された単一のデータ・セッションのフレームワーク内で統合するために機能する主要なプログラム・コンポーネントを、図4に示す。図4に示すように、モバイル加入者が音声アプリケーションをデータ・セッション内で実行できるようにするためには、特定の加入者に関連付けられたホーム・レジスタ・ロケーション(HLR)パラメータを構成する必要がある。ホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)は集中データベースであり、必須の加入者固有のネットワーク・コントロール・データを格納するためのものである。この変更は、特定の加入者に関するシステムの動作に関わる。たとえば、モバイル加入者のモデムに、データ・セッションに従事中に通話を受け入れるように強制するためには、データベースにおける加入者レコードを修正する必要がある。ある加入者固有のパラメータの修正は、モバイル・ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチの動作に影響を与える。たとえば、着信通話の場合、特定の値に設定されたパラメータにより、システムが通話を話中信号に、あるいは音声メール・システムに転送することが防止される。コンポーネント50は、適切なHLRパラメータ値を構成するように設計される。更新は、オフラインでも実行できることは言うまでもない。加入者パラメータ処理コンポーネント52は、セッション固有の、かつ加入者固有のパラメータ値をシステムから取得し、これらの値を格納して後の処理のために保つように動作する。リクエスト受信コンポーネント54はループを起動し、このループにおいてTCP/IPソケットが、音声サービス・プロバイダからのリクエストのためにTCP/IP接続を介して機能的に受信する。コンポーネント54は、受信したリクエストを検査し、受信したリクエストの有効性を検査し、このようなリクエストをフォーマットし、このリクエストを事前定義された動的記憶領域に、リクエスト処理コンポーネントによって処理するために挿入する。リクエスト処理コンポーネント56は、リクエストを動的記憶領域から取得し、ゲートウェイ・サーブレットにデータ・セッションを中断するように命令し、音声サーバを作動して加入者のために音声サービスを実行するように動作する。データ・セッション再開コンポーネント58は、先に保存されたセッションおよび加入者パラメータ値を抽出し、ゲートウェイ・サーブレットに先に中断されたデータ・セッションを再開するように命令する。様々な他の方法を、実質的に同じ目的を実施するために利用できることは言うまでもない。
【0027】
次に図5を参照すると、図5は図4のHLR構成コンポーネント50のオペレーションを例示する。図5は、図4のコンポーネント50によって、図2のホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)27を適切に構成するために実行される動作ステップを例示する。加入者に従来のデータ・セッションに統合された音声サービスを利用するオプションを提供するために、必要な構成プロセスが実行される。HLR構成を構成することは、特に開発されたプログラム製品の起動を含む。プログラム製品は、加入者固有の入力を外部ソースから受け入れ、更新をHLR内で関連付けられた加入者のレコードに適用する。この構成手順は通常オフラインで実行され、システムの管理者による手動の入力が含まれる。ステップ152で、加入者の携帯電話番号など、加入者のIDが取得される。154で、HLRデータベースがオープンされ、ステップ156で、加入者のIDによって索引付けされた加入者レコードが、HLRデータベースから取得される。加入者のHLRレコードは、特定の加入者オプションを定義する特定のコントロール・フィールドに異なる値が与えられるように構成される。これらの値は、特定のネットワーク・オペレータにより供給されたサービスが、加入者に提供されることを示す。コントロール・フィールドの1つは、加入者に通話中着信サービスを提供するように動作する。このフィールドが特定の値に設定されるとき、加入者のデバイスが別の通話により話中である期間中に行われた通話が、通話中着信スイッチに転送されて、それにより適切に処理される。このような処理は、着信側に通話が待機中であると示すこと、または、発信者に音声メッセージを記録するオプションを提供することを含むことができる。この通話転送フィールドが、ステップ158で利用される。このプログラムは追加のコントロール値のこのフィールドへの挿入を実行し、このフィールドは、加入者にデータ・セッション内で音声サービスを使用するオプションを提供するように動作する。ステップ160では、このレコードがデータベースに書き戻される。
【0028】
他の転送方法を、加入者のためのサービスの可用性を示すために使用できることは、当業者には容易に理解されよう。たとえば、特定のコントロール・フィールドをHLRデータベース内の加入者のレコードに追加することができ、あるいはHLRとは別に新しいデータ構造を構築し、HLR内の加入者のレコード内で特に作成されたフィールドを新しい構造へのポインタとして利用することができる。
【0029】
次に図6を参照すると、図6は図4の加入者パラメータ処理コンポーネント52のオペレーションを例示する。ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダは通常、一意の番号を各加入者に割り当てる。異なるネットワーク・スキームでは、モバイル加入者は異なる方法で識別される。モバイル・ワイヤレス・ネットワークでは、加入者が通常、Mobile Subscriber ISDN(MSISDN)番号によって識別される。MSISDNは、通話関係のリクエストのために使用され、発信者および加入者に、ダイヤルされた番号として可視である。したがって、ネットワークからのリクエストは、MSISDNに基づくようになる。加入者は、また他の識別手段によって識別することもでき、これは国際移動加入者識別(IMSI)番号などであり、これは通常、Global Standard for Mobile communications(GSM)セルラー・システムにおいて使用されるものである。GSMシステムは、主として欧州において利用可能である。GSMシステムでは、IMSIが、移動局の加入者識別モジュール(SIM)において通常は「SIMカード」上で保持され、このカードはすべてのGSMワイヤレス・デバイスの内部に挿入され、これは加入者をGSMネットワークに対して識別するためである。ISMIは加入者に対して可視あるいはアクセス可能ではない。
【0030】
各データ・セッションには、一意のIDがネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダによって割り当てられる。DVSサーバ38は、一意のセッションIDを、MSISDN番号などの加入者の識別番号をキーとして利用することによって検索する(ステップ60)。ステップ62で、DVS38は、標準のリモート認証ダイヤルイン・ユーザ・サービス(RADIUS)プロトコルを使用することによって、加入者のパラメータ値を得るために、RADIUSサーバとインターフェイスを取る。RADIUSは、多数のサービス・プロバイダによって使用されている認証およびアカウンティング・システムである。加入者がサービス・プロバイダにダイヤル・インするとき、ユーザは通常そのユーザ名およびパスワードを入力する。この情報がRADIUSサーバに渡され、RADIUSサーバはこの情報が正しいことをチェックし、次いでシステムへのアクセスを許可する。この情報はまたRADIUSサーバ上に、セッションの持続期間にわたって格納される。DVSは、格納された値をRADIUSサーバから、現行セッション識別値をRADIUSデータベースに索引付けすることによって検索する。このように得られたパラメータには、加入者のIPアドレス、加入者のユーザ名、およびそのパスワードが含まれる。この情報がDVSサーバ38のデータベースに格納され(ステップ64で)、音声サービスの完了後、中断されたデータ・セッションの再開のために使用される。
【0031】
本発明の他の実施形態では、他の方法を使用することができる。たとえば、DVSは加入者情報をネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダから、RADIUSサーバとは無関係に検索かつ格納することができ、あるいはDVSは、接続される特定のセッションIDを、ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダによって割り振られた一意のセッションIDに割り当てることができる。
【0032】
図7は、サービス・プロバイダによって送信された音声サービス関係リクエストを受信するための方法である。この方法では、TCP/IPソケットまたはエンドポイントを接続において利用して、リクエストをサービス・プロバイダから、TCP/IP接続を介して機能的に受け入れている(ステップ70)。ソケットは、既知の設定のプログラミング・リクエストまたはソケットAPIを利用することによって生成かつ使用される。本発明の他の実施形態では、他の接続方法を使用することができる。たとえば、UNIX(登録商標) Cソケットを利用することができる。ステップ72で、この方法では、音声サービス・プロバイダからのリクエストの受信に関するチェックを実行する。リクエストが受信されなかった場合、この方法のコントロールは、さらなる入力リクエストを待機するためにステップ70に戻る。リクエスト受信イベントが確認された場合、ステップ74で、受信されたリクエストの有効性が検査される。有効性検査プロセスでは、加入者のIDおよび導入されたパスワードをチェックして、リクエストの発信元がシステムに知られているかどうかを判定する。リクエストが有効であった場合、ステップ78でリクエストを、メモリ・デバイスに挿入するために適した構造にフォーマットする。フォーマットされたレコードには、サービス・タイプなどの追加の情報およびコントロール・データが付加される。ステップ66で、リクエストがバッファなどの動的記憶装置に挿入され、リクエスト・ハンドラ・コンポーネントによる処理のための準備がされる。図8は、図4のリクエスト処理コンポーネント56のオペレーションを示す。ステップ82では、リクエスト・ハンドラ・コンポーネントが、受信され、有効性が検査され、かつフォーマットされたリクエストを、バッファなどの動的記憶装置から検索する。次に、ステップ84で、リクエスト・ハンドラが、WAPゲートウェイに関連付けられたゲートウェイ・サーブレットに、現在管理されているデータ・セッションを中断するためのコマンドを送信する。結果として、WAPゲートウェイ・サーバがこのセッションを中断し、イベントのハンドラに、確認メッセージをDVS38に送信することによって通知する。データ・セッションの中断によりセッションが終了されることはないので、セッション・データの保留中も、音声セッションを開始、実行することができる。ステップ86で、ハンドラがネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチ26に、呼び出しを音声サーバ36へサブアドレス指定するように命令する。スイッチは、呼び出しを音声サーバ36へサブアドレス指定し、確認をハンドラへ送信する。続いて、音声サーバ36が、加入者10、12、14への音声チャネルおよび仮想データ・チャネルを開く。データ・チャネルが中断されている間に音声チャネルを開くことにより、ゲートウェイ・サーバ30が後にデータ・チャネルを自動的に、再開することができるので、加入者はデータ・チャネルについての新しいリクエストを開始する必要がない。ステップ88では、音声サーバによって、ハンドラによって音声サーバ36に送信された適切なコマンドの後に続いて、リクエストされた音声サービスが実行される。
【0033】
図9は、図4のデータ・セッション再開コンポーネント58のオペレーションを示す。音声サービスの完了の後に続いて、先に中断されたデータ・セッションが、図4のデータ・セッション再開コンポーネント58によって再開される。ステップ92で、先に保存されたセッションおよび加入者パラメータ値が、記憶装置から読み取られる。ステップ94で、このコンポーネントが通話をRASへサブアドレス指定する。ステップ96で、格納された加入者IDがRADIUSサーバから検索され、ステップ98で、データ・セッションを再開するためのコマンドが、ゲートウェイ・サーバに関連付けられたゲートウェイ・サーブレットに送信される。ゲートウェイ・サーバがセッションを再開し、加入者に、先に中断されたWebナビゲーションを継続するオプションを提供する。
【0034】
前述の記載において述べたステップおよびコンポーネントは、例として提供されたものであり、限定するものとして意図されていないことは、当業者には容易に理解されよう。異なった他のコンポーネントおよび方法を使用して、本発明の下にある目的を実施することができ、記載した実施形態へのいくつかの向上および改善を、提案したシステムに固有の汎用的な問題のフレームワーク内で企図することができる。
【0035】
複数のモバイル端末、基地局、スイッチ、トランシーバ、モデム、およびサーバを含むシステムの構築および使用についての上の記載は特に、地上ベースの通信システムにおける使用に言及している。しかし、この技術の使用は、決して地上ベースのシステムに限定されず、静止、中軌道衛星、または低軌道衛星ノードを組み込むモバイル通信システムにも等しく適用可能であることは理解されよう。
【0036】
本発明が、上で特に詳細に示し、記載したものに限定されないことは、当業者には理解されよう。むしろ、本発明の範囲は特許請求の範囲によってのみ定義される。
【図面の簡単な説明】
【図1】
当技術分野で知られているデータ・ネットワーク・アクセスにおいて動作する要素を組み込むモバイル通信システムの概略ブロック図である。
【図2】
本発明の好ましい実施形態による、単一のセッション内でデータおよび音声サービスを提供するための要素を組み込む、図1のモバイル通信システムの概略ブロック図である。
【図3】
本発明の好ましい実施形態による、データ音声交換サーバの概略ブロック図である。
【図4】
本発明の好ましい実施形態による、データ音声交換サーバのオペレーションにおいて機能するコンポーネントを例示するブロック図である。
【図5】
本発明の好ましい実施形態による、ホーム・ロケーション・レジスタ構成プロセスを例示する流れ図である。
【図6】
本発明の好ましい実施形態による、ユーザ・パラメータ処理コンポーネントの流れ図である。
【図7】
本発明の好ましい実施形態による、音声リクエスト処理コンポーネントのオペレーションを例示する図である。
【図8】
本発明の好ましい実施形態による、リクエスト処理コンポーネントのオペレーションを例示する図である。
【図9】
本発明の好ましい実施形態による、データ・セッション再開コンポーネントのオペレーションを例示する図である。
(発明の背景)
(発明の分野)
本発明は、一般に、ワイヤレス通信システムに関し、より詳細には、ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル準拠のモバイル端末から管理された単一の通信セッションに関連付けられたユーザ・インターフェイスに、データおよび音声をコントロール統合するためのシステムおよび方法に関する。
【0002】
(関連技術の考察)
ワイヤレス通信市場では、情報サービスがますます普及している。このようなサービスは加入者に、ニュース、スポーツの結果、株価、エンターテインメント、飛行情報、陸上輸送、タイム・テーブルなどについての最新情報を提供することができる。このようなサービスの価値および範囲を増大させるために、既存のワイヤレス通信システムは現在、インターネット、およびより詳細にはWorld Wide Web(Web)など、グローバルなデータ通信ネットワークへのアクセスをサポートしている。Web上でサイトを提供するコンテンツ上に格納された情報には、ワイヤレス・ネットワークから、携帯電話機または携帯情報端末(PDA)など、適切なワイヤレス・アプリケーション・プロトコル(WAP)準拠の移動局を利用してアクセスすることができる。ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル(WAP)は、オープンな世界標準規格であり、ワイヤレス・デバイスを有する移動電話ユーザに、Webを介して提供された情報およびサービスに即時に容易にアクセスかつこれらと対話する能力を与えるものである。
【0003】
WAPを使用する加入者がインターネットへの接続を適切なユーザ・エージェントを介して開始するとき、モバイル・デバイスは従来のRF信号を送信し、所望のサービスを探索する。適切なラジオ・リンクまたはエア・リンクがモバイル・ネットワーク・サービス・プロバイダにより生成されるとき、加入者は特定のコンテンツ情報についてのリクエストを導入する。これはWebページなど、Webリソースの識別子を選択かつ提出することによって行う。リクエストはモバイル・ネットワーク・サービス・プロバイダからゲートウェイ・ルータに送信され、ゲートウェイ・ルータは、アドレス指定されたWebサイトへの接続を完了し、リクエストされたコンテンツ情報をサイトから検索して、データを同じ通信経路に沿って送信して戻す。このデータが加入者のデバイスによって処理される。
【0004】
標準のワイヤレス・アクセス・プロトコル(WAP)を利用するワイヤレス・デバイスを介したWebナビゲーションの方法には、いくつかの欠点がある。1つの欠点は、受信されたWebコンテンツの簡素化に関係し、これは通常のワイヤレス・デバイスのデザイン上の制約による。ゲートウェイによって検索された情報は通常、HTMLファイルとしてフォーマットされたドキュメントである。このファイルは通常、高度にフォーマットされたテキストのコンテンツ、およびナビゲーション機能を提供するためのハイパーリンクを含む。通常、ページはさらに、グラフィックス、サウンド、音声、アニメーション、バーチャル・リアリティなどのリッチ・コンテンツを含む。ファイルは、リクエスト側のワイヤレス・デバイスの表示領域上に表示するためのドキュメントフォーマットに適合するように、また、デバイスの処理機能に適合するように、ゲートウェイ・サーバによってHTMLフォーマットからワイヤレス・マークアップ言語(WML)フォーマットに変換される。最小限の物理的寸法の表示領域、および著しく低減された処理能力など、通常のモバイル・デバイスが有する制限に従って、受信された情報の元の表示フォーマットが簡素化される。テキストのうち慎重に選択された機能セグメントのみが、モバイル・デバイスの画面上に表示される。ページは、その中で高度マルチメディア・コンテンツを有する事実上すべての要素のトリミングによってクリッピングされる。ページ・コンテンツの大部分がクリッピング・プロセスによってなくなるのに続いて、ハイパーテキスト・リンクによるWebナビゲーションのコントロールに関する加入者のオプションも著しく低減される。基本情報が表示される方法は許容できるとしても、コマンドの入力、Webアドレス、電子メール・メッセージなどは不都合である。現在、WAP加入者が使用できる唯一の入力オプションは、小型電話またはPDAキーパッド上でテキストをタイプすることである。単一の文字を入力するためには、数値入力用にデザインされた小さいサイズのキーパッド上で最大4キーストロークが必要とされる。テキストの形式まで満たすことは事実上不可能であり、時間のかかる情報探索は非常に単調である。多数のネットワーク・コンテンツ・プロバイダに接続することより、期間が延長され、ログインが繰り返される。サービス・プロバイダが魅力的な商品やサービスを提供し、このような環境で商取引を行うことを顧客に勧める際に、このようなWeb上でのスロー・ペースのナビゲーションが影響を及ぼすことは、容易に理解されよう。
【0005】
WAPベースのデータ・セッションに関する特定の問題は、受けた呼び出しを受け付けるためのオプションを利用できないことである。ワイヤレス・デバイスは単一のチャネル向けに開かれている。したがって、Webナビゲーションの進行中は、受けた呼び出しには応じられない。別のパーティが、データ・セッションに従事する加入者を呼び出そうと試みた場合には、話中信号が受信されるか、あるいはその通話が加入者の音声メール・ボックスに転送される。多チャネル・デバイスでさえ、音声およびデータの間の対話および統合はない。さらなる欠点は、データ・セッションの持続期間にわたって音声サービスの全体の設定を無効にすることに関する。加入者がデータ・セッションに従事しているときには、データ通信ネットワーク・サービスにアクセスするために使用するチャネル上で、通話の受け入れおよび配置、受信された音声メッセージの再生、音声メッセージの記録、高度音声処理など、音声サービスを、使用することはできない。加入者は、特定の音声サービスを使用することを望む場合には、データ接続を適切なログアウト手順によって終了させなければならない。但し、Voice−over−IP(VoIP)のようにデータとして送信される音声サービスでは、データ・セッション内で受信することができる。
【0006】
WAPの既存の欠点についての解決策の必要性が存在することは、当業者には容易に理解されよう。実質的な改良は、データ・セッションに従事する加入者に、従来の高度の音声サービスを単一のデータ・セッションのフレームワークにおいて利用するオプションを提供することによって、達成することができる。
【0007】
(発明の概要)
本発明の目的は、移動電話加入者のデータ・セッションを自動的に中断かつ再開し、これにより、加入者がデータ・セッションに従事中に音声セッションおよび他のサービスを受信できるようにするための、新しい方法およびシステムを提供することである。
【0008】
本発明の一実施形態による一態様は、少なくとも1つの加入者デバイスに、統合されたデータおよび音声サービスを有する通信セッションを提供するための方法に関し、この方法は、第1の通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられた加入者デバイスを識別すること、第2の通信ネットワークにおけるサービス・プロバイダ・デバイスから、第1の通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられた加入者デバイスに送信された音声サービス関係リクエストを受信すること、第2の通信ネットワークにおけるサービス・プロバイダ・デバイスからの、受信された音声サービス関係リクエストを、第1の通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられた加入者デバイスに論理的にリンクさせること、および、第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスと第2の通信ネットワークの間の加入者デバイスに関連付けられたデータ通信セッションを中断することを含む。
【0009】
本発明の好ましい実施形態による本発明のもう1つの態様は、第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスに関連付けられた仮想通信セッションを開くこと、リクエストされた音声サービスを、第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスに関連付けられた仮想通信セッションのフレームワーク内で実行すること、および、第1の通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられた加入者デバイスと第2の通信ネットワークの間のデータ通信セッションを再開することをさらに含む。
【0010】
本発明の一実施形態の第2の態様は、統合されたデータおよび音声サービスを有する通信セッションの管理のためのシステムに関し、これは、データおよび音声サービスを、第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスに関連付けられたデータおよび音声セッションに統合することをコントロールするためのデータおよび音声交換サーバの要素、および、データ通信セッションを中断かつ再開するためのゲートウェイ・デバイス・コントローラの要素を含む。
【0011】
本発明の一実施形態の第3の態様は、加入者に関連付けられたワイヤレス・デバイスに、統合されたデータおよび音声サービスを有するデータ通信セッションを提供するための方法に関し、この方法は、ワイヤレス通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられた加入者デバイスを分類すること、サービス・プロバイダ・デバイスから、データ通信ネットワークにおけるゲートウェイ・デバイスを通じて、ワイヤレス通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられたワイヤレス・デバイスに転送された音声サービス・リクエストを取り込むこと、データ通信ネットワークにおけるサービス・プロバイダ・デバイスから取り込まれた音声サービス・リクエストを、ワイヤレス通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられたワイヤレス・デバイスに結合すること、ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス・デバイスとデータ通信ネットワークの間のワイヤレス・デバイスに関連付けられたデータ通信セッションを中断すること、ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス・デバイスに関連付けられたデータおよび音声通信セッションを開くこと、リクエストされた音声サービスを、ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス・デバイスに関連付けられたデータおよび音声通信セッションのフレームワーク内で実行すること、および、ワイヤレス通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられたワイヤレス・デバイスとデータ通信ネットワークの間で、中断されたデータ通信セッションを再開することを含む。
【0012】
本発明の上の態様は、単一の通信セッション内のデータおよび音声サービスの統合を示す。本発明の上の態様は実質的に、最適化されたデータ通信ネットワーク・ナビゲーションを向上させる。本発明の上の態様は実質的に、加入者デバイスのパフォーマンスを改善させる。本発明の上の態様は、ワイヤレス・ネットワークの通信コントロール・デバイスにおける負荷の実質的な軽減をもたらす。本発明の上の態様は、データおよび音声ネットワークの通信コントロール・デバイスにおける負荷の実質的な軽減をもたらす。
【0013】
本発明は、以下の詳細な説明を図面と共に考慮することにより、より十分に理解されるであろう。
【0014】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
図1に、当技術分野で知られているデータ・ネットワーク・アクセスにおいて動作する要素が組み込まれたモバイル通信システムのブロック図を示す。セルラー・ネットワーク加入者11、13、15は、移動局10、12、14にそれぞれ関連付けられる。局10、12、および14は、モバイル端末16、18、20をそれぞれ含む。デバイス18、20は、Nokia6210/7110など、WAPが使用可能な携帯電話機であり、デバイス16は、Hewlett−PackardのPalmtopまたは3ComのPalmPilotなど、WAPが使用可能な携帯情報端末(PDA)である。言うまでもなく、ページャ、双方向無線、スマート・フォンおよびコミュニケータなど、他のデバイスも使用することができる。明瞭にするため、図1では、3つの移動局のみを示している。これらは3人の各セルラー・ネットワーク・モバイル加入者にのみ関連付けられた3つの各モバイル端末のみを含む。但し、システムが複数の移動局を組み込み、それぞれがその各加入者にサービスしてもよいことは言うまでもない。ワイヤレス・デバイス16、18、20は断続的にワイヤレス・ネットワーク22と、組み込みの無線トランシーバを利用することによって接続する。ワイヤレス・ネットワーク22が、ワイヤレス・デバイス16、18、20の間、ならびにネットワーク22に関連付けられた複数のワイヤレス・デバイス(図示せず)の間の通信を実現する。ワイヤレス・ネットワーク22は、いかなるWAP準拠のワイヤレス・ネットワーク・タイプでもよく、例えば、セルラー・デジタル・パケット・データ(CDPD)、符号分割多元接続(CDMA)、Global System for Mobile Communications(GSM)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多重(FDM)などがある。ワイヤレス・ネットワーク22はさらに、デバイス16、18、20と、公衆交換電話網(PSTN)などの他の通信ネットワーク、またはインターネットなどのデータ通信ネットワークとの間の通信を実現する。ワイヤレス・ネットワーク22は、基地局24、ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチ26、リモート・アクセス・サーバ28、およびWAPゲートウェイ・サーバ30を含む。また明瞭にするため、図1には1つのスイッチ、1つの基地局、1つのリモート・アクセス・サーバ、および1つのWAPゲートウェイ・サーバのみを示すが、このシステムがいくつかの基地局、スイッチ、およびサーバを組み込んでいてもよいことは言うまでもない。セルラー・ネットワークにおいてセルラー・デジタル・パケット・データ(CDPD)技術を利用する場合には、1つまたは複数の直接アクセス機構(DAU)をシステムに組み込んでもよい。基地局24は、移動局10、12、14の設定をコントロールすることにより動作する。局24は、デバイス16、18、20によって送信されたRF信号を受信し、各信号をネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチ26に、従来の通信リンクを利用して転送する。スイッチ26は、送信側デバイスの加入者を識別し、2つのモバイル端末の間のリンクを、従来のRF技術を利用して生成する。スイッチ26はまた、モバイル端末と、PSTNなどの異なった他の通信ネットワークまたはデータ通信ネットワークの間のリンクを生成することにおいても動作し、これは従来のRF技術および従来の通信リンクの両方を利用して行う。ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチ26は、ホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)27データベースを含む。HLR27は集中データベースであり、移動局10、12、14に関連付けられた、あるいは移動局10、12、14にそれぞれ関連付けられたモバイル加入者11、13、15に関連付けられた、加入データおよび他の必要なネットワーク・データを格納するためのものである。HLR27はさらに、移動局10、12、14の現行位置を表すデータを維持する。リモート・アクセス・サーバ28は、スイッチ26からネットワーク32への接続のためのリクエストを受信し、リクエストをWAPゲートウェイ・サーバ30に転送する。CDPD技術を利用するワイヤレス・ネットワークでは、直接アクセス機構(DAU)がリモート・アクセス・サーバ28の代わりになる。WAPゲートウェイ・サーバ30は、リクエストを処理するために、リクエストされたリソースにネットワーク34上でアクセスし、所望の情報コンテンツをモバイル加入者に戻すためのコンポーネントを含む。さらに、WAPゲートウェイ・サーバ30は、データ・キャッシング、メッセージ・スクリーニング、およびデータ・セッション管理を提供することによって、プロキシとして機能する。データ通信ネットワーク32は、特定のデータ・ネットワーク・サイト上に位置するリソースを含む。このリソースには、コンテンツ情報、アプリケーション・データ、サービスなどが含まれる。サービス・プロバイダ34はネットワーク・サイトであり、これはアプリケーション・サーバ、コンテンツ・プロバイダ・サーバ、および適切なアプリケーション・プログラミング・インターフェイス・ルーチン(API)を組み込むことが好ましい。
【0015】
移動局12に関連付けられたモバイル加入者13が、Webページなど、特定のリソースと対話するためにデータ通信ネットワーク32にアクセスすることを望むとき、モバイル加入者13はモバイル端末18に、ワイヤレス・ネットワーク22への接続を確立するように命令する。モバイル端末18は、組み込まれた内部モデムに、あるいは組み込まれたモデム・エミュレータに、ワイヤレス・ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ26のデータ・チャネルにダイヤルするため、高速接続するため、あるいは転送するためのコマンドを送信する。モバイル加入者13は適切なリクエストを、モバイル端末18内で実施されたWAPベースのマイクロ・ブラウザを介して導入する。マイクロ・ブラウザは、適切なネットワーク・サーバとの組み合わせにより、インターネット情報などのサービスへのワイヤレス・アクセスを実現するように設計されたクライアント・ソフトウェアである。
【0016】
サービスについてのリクエストを含むRF信号は、ワイヤレス・ネットワーク22に送信される。ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチ26との接続が確立されると、ネットワーク32との接続のためのリクエストが、従来の通信回線を使用して、リモート・アクセス・サーバ28を介して特定のWAPゲートウェイ・サーバ30へ転送される。サーバ30は、このリクエストを、ワイヤレス・マークアップ言語(WML)フォーマットからハイパーテキスト・マークアップ言語(HTML)フォーマットへの変換を実行することによって処理する。続いて、WAPゲートウェイ・サーバ30は、データ通信ネットワーク32を介して、サービス・プロバイダ34との接続を、従来の通信リンクを使用して確立する。特定のリソースについてのリクエストは、特定のWebドキュメントをWAPゲートウェイ30に送り返させる。ゲートウェイ・サーバ30は、戻されたドキュメントを、そのフォーマットを判定するために検査する。ドキュメントがWMLフォーマットにフォーマットされている場合には、ゲートウェイ30はこのドキュメントを修正せずにモバイル端末18に戻すように送信し、モバイル加入者13との適切な対話を可能にする。ゲートウェイ30によって受信されたドキュメントがHTMLドキュメントとしてフォーマットされている場合には、ゲートウェイ・サーバ30は、このドキュメントを、モバイル加入者13との対話のために移動局12に戻すように送信する前に、WMLフォーマットに符号化する。適切に符号化されたドキュメントは、モバイル端末18内に実装されたマイクロ・ブラウザによって、端末18の表示デバイス上に表示される。
【0017】
データ通信ネットワークへのモバイル通信セッションのモバイル加入者が、接続の初期化(すなわち、ログイン・プロセス)により開始することと、接続の終了(すなわち、ログアウト)により終了することとの間の接続の期間は、「データ・セッション」と呼ばれる。データ・セッション中に、モバイル加入者は選択的かつ動的に、データ・ネットワーク・サイトに関連付けられた、情報、アプリケーションおよびサービスなどの様々なリソースと対話することができる。検索されたコンテンツとの対話は、普及しているモバイル端末デバイスのハードウェアおよびソフトウェアの制約内で実行される。モバイル加入者がデータ・セッションに従事している間、音声サービスを実行することはできない。このようなサービスは、着信通話、音声メッセージの再生、音声メッセージの記録などにすることができる。前述のサービスは、データ・ネットワークへの接続の持続期間にわたって無効にされる。音声サービスを利用するためには、モバイル加入者はデータ・セッションを、適切なログアウト命令をモバイル端末デバイス内に実装されたマイクロ・ブラウザに送信することによって終了しなければならない。特定の音声セッションの完了後に、モバイル加入者がデータ・ネットワークにアクセスすることを望む場合には、新しいデータ・セッションを開くためにあらためてログイン手順を実行しなければならない。
【0018】
次に図2に、本発明の好ましい実施形態として、単一のデータ・セッションのフレーム内でデータおよび音声サービスの統合を提供する追加コンポーネントを含むモバイル通信システムの概略ブロック図を示す。本発明において記載された追加のコンポーネントにより、モバイル加入者が、データ・セッションに従事中でも音声サービスを使用することができる。先に図1に関連して記載したように、セルラー・ネットワーク・モバイル加入者11、13、15が移動局10、12、14にそれぞれ関連付けられ、これらがモバイル端末16、18、20をそれぞれ含む。モバイル端末16、18、20は、組み込みの無線トランシーバを利用することによって、断続的にワイヤレス・ネットワーク22に接続する。端末16、18、20はまた、モデムまたはモデム・エミュレータおよびWAPベースのマイクロ・ブラウザも含む。ワイヤレス・ネットワーク22は、端末16、18、20同士の通信、および特定のモバイル端末を異なった他の通信ネットワークにリンクさせる通信を実現する。本発明の好ましい実施形態では、データ通信ネットワークと呼ばれるものは、インターネットである。ワイヤレス・ネットワーク22は、基地局24、ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチ26、リモート・アクセス・サーバ28、データ音声交換サーバ38、音声サーバ36、およびWAPゲートウェイ・サーバ30を含む。基地局24は、移動局10、12、14をコントロールし、デバイス16、18、20によって送信されたRF信号を受信する。局24は、各信号をネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチ26に転送する。スイッチ26は、送信側デバイスのモバイル加入者を識別し、要求側ワイヤレス・デバイスとデータ通信ネットワークの間の動作可能な接続を生成する。ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチ26は、ホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)27データベースを含む。データ音声交換(DVS)サーバ38は、音声およびデータ・チャネルの間の交換を可能にし、統合されたデータおよび音声セッションのセット・アップ、コントロール、実行、および終了において動作する。DVS38は独特の内部仕様を有し、他の通信システムとの特定の通信対話を実現する。DVS38により、携帯電話、PDAなど、WAP準拠のワイヤレス端末は混合モードのインターフェイスを備えられるようになる。混合モードのインターフェイスとは、モバイル端末デバイスが、音声サービスおよびWebナビゲーションの両方を同じデータ・セッション内で作動できるようにするインターフェイスである。音声サーバ36は、特定のデータ・セッション内の特定の音声サービスに関連付けられた音声セグメントを記録し、通信する。音声セグメントは適切な音声アプリケーションによって取り込まれ、格納され、検索され、再生成され、再生される。音声サーバ36は、現在市場に出ているいくつかの製品のうちのいずれでもよく、例えば、IBM Websphere Voice Server、またはIntel Dialogic Corporationによって開発かつ配布されているDMV400/DMV4000音声処理プラットフォームなどがある。
【0019】
リモート・アクセス・サーバ28は、モバイル端末をデータ・ネットワーク32へ接続するためのリクエストをスイッチ26から受信し、このリクエストをWAPゲートウェイ・サーバ30に、従来の通信回線およびデバイスを使用して転送する。WAPゲートウェイ・サーバ30は、リクエストを適切に処理すること、ネットワーク34から所望のリクエストを検索すること、および所望のコンテンツをモバイル加入者に送信することにおいて動作するコンポーネントを含む。WAPゲートウェイ30はまた、データ・キャッシング、メッセージ・スクリーニング、およびデータ・セッション・コントロールなど、プロキシ・サーバ特有の機能を提供するコンポーネントも含む。データ通信ネットワーク32は、特定のネットワーク・サイト上に位置するリソースを含む。このリソースには、コンテンツ情報、アプリケーション・データ、およびサービスが含まれる。サービス・プロバイダ34は、様々なサービスを組み込むネットワーク・サイトである。本発明の好ましい実施形態では、サービス・プロバイダ34は、音声アプリケーション・ルーチン、音声コンテンツ、および音声処理特有のアプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)ルーチンを含む音声サービスを実施する。
【0020】
移動局12に関連付けられたモバイル加入者13が、Webページなど、特定のリソースと対話するためにデータ通信ネットワーク32にアクセスすることを望むとき、モバイル加入者13はモバイル・デバイス18に、ワイヤレス・ネットワーク22への接続を確立するように命令する。モバイル・デバイス18は、その中に実装された内部モデムに、あるいはその中に実装されたモデム・エミュレータに、ワイヤレス・ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ26のデータ・チャネルにダイヤルするため、高速接続するため、あるいは転送するためのコマンドを送信する。加入者13は、リクエストを、ワイヤレス・デバイス18内に実装されたWAPベースのマイクロ・ブラウザを介して導入する。サービスに関連付けられたRF信号は、ワイヤレス・ネットワーク22に向けて送信される。ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチ26との接続が確立されると、ネットワーク32との接続のためのリクエストが、リモート・アクセス・サーバ28を介してWAPゲートウェイ・サーバ30へ、9200または9203などのポート番号を利用して転送される。サーバ30はこのリクエストを、ワイヤレス・マークアップ言語(WML)フォーマットからハイパーテキスト・マークアップ言語(HTML)フォーマットへの変換を実行することによって処理する。続いて、WAPゲートウェイ・サーバ30はデータ通信ネットワーク32を介して、サービス・プロバイダ34との接続を確立する。特定のリソースについてのリクエストは、特定のWebドキュメントをWAPゲートウェイ30に送り返させる。次に、ゲートウェイ・サーバ30は、このドキュメントのフォーマットを判定する。ドキュメントがWMLフォーマットである場合には、ゲートウェイ30はこのドキュメントを修正せずにワイヤレス端末18に送り返し、加入者13との対話を可能にする。ゲートウェイ30によって受信されたドキュメントがHTMLフォーマットである場合には、ゲートウェイ・サーバ30はこのドキュメントを、加入者13との対話のために移動局12に戻すように送信する前に、WMLフォーマットに符号化する。適切に符号化されたドキュメントが、マイクロ・ブラウザによって、ワイヤレス・デバイス18の表示デバイス上に表示される。
【0021】
従来のモバイル通信ネットワークのオペレーションとは対照的に、図2で記載したネットワークは、音声サービスをデータ・セッション内で、現行データ・セッションの終了を強制することなく作動かつ実行するオプションを使用可能にする。したがって、モバイル加入者は選択的かつ動的に、情報コンテンツ、アプリケーションおよびサービスなど、データ・ネットワーク・サイトに関連付けられた異なるリソースと、普及しているモバイル端末デバイスのハードウェア固有の制約内で対話することができ、単一のデータ・セッション内で音声サービスを受け入れ、あるいは要求することができる。提案した方法およびシステムを利用することによって、音声メッセージの提出、電子メールへの音声応答、話者認識、音声認識、テキスト音声変換、および他の高度音声技術など、音声サービスを効率的かつシームレスにWAP(テキスト限定)セッションに統合することができる。このような技術は、提案したシステムおよび方法に、既知のベンダによって配布される入手可能なソフトウェア製品を利用することによって統合することができる。たとえば、音声認識ソフトウェアのベンダには、IBM、Nuance、Philips Electronics NVおよびSpeechWorksなどがある。
【0022】
本発明が教示する方法およびシステムについての詳細な説明を提供するために、ある音声サービスを例に挙げる。但し、以下の説明は、明瞭にするために示すものであり、制限のためではない。本発明の好ましい実施形態において、加入者が要求し、システムが供給する特定の音声サービスは、電子メール・メッセージへの音声メッセージ応答である。このサービスには、話されたメッセージを記録、格納、かつ操作する基本機能が含まれる。WAPモバイル加入者11、13、15が、電子メール・メッセージへの音声応答を実行することを望むときには、適切な音声サービスが加入者11、13、15によって開始される。これは、適切なリクエストが適切な音声サービス・プロバイダ34へ、データ通信ネットワーク32を介して送信されることによって行われる。サービス・プロバイダ34はこのリクエストに対し、特定のwebページと、それに関連付けられた音声サービス固有のAPIを含む応答を送信することによって応える。この応答はDVS38に直接、あるいはWAPゲートウェイ30を通じて送信される。DVS38はこの応答を受け入れ、続いて、WAPゲートウェイ30に現行データ・セッションを中断するように命令するためにゲートウェイ・サーブレット31を呼び出す。データ・セッションの再開まで、DVS38が、統合されたデータおよび音声セッションをコントロールする。音声サービス・プロバイダ34によって送信されたwebページ内のAPIは、VOICE XML、C++、ASP COMオブジェクト、JAVA(登録商標)などで開発された特定の音声サービス・インターフェイス・ルーチンである。APIは、音声サーバ36による音声サービスの実行において動作する。DVS38は、音声サービス・プロバイダ34から受信した応答を処理し、この通話を音声サーバ36へ、モバイル加入者13に必要とされる音声サービスを提供するために送信する。加入者13は、音声サービス関係のwebページを受信し、音声メッセージの記録を実行するためにこのページと対話する。加入者13による音声サービスの完了後、DVS38はゲートウェイ・サーブレット31を呼び出し、WAPゲートウェイ30に、先に割り込まれたデータ・セッションを再開するように命令する。続いて、モバイル加入者13がWebナビゲーション・モードに戻るように転送される。この際、データ・セッションを終了することを強制されることはない。
【0023】
DVSサーバ38の構成および機能について、次に記載する。図3は、本発明の好ましい実施形態によるデータ音声交換サーバの概略ブロック図を示す。図3に例示するように、DVSサーバ98は、DVS−APIスタック99、アプリケーション・コントロール・セグメント100、DVSコントロール・セグメント103、管理サーバ115、および音声サーバ114を含む。アプリケーション・コントロール・セグメント100は、アプリケーション・サーバAPIトランスレータ101、アプリケーション・サーバ・リクエスト・ルータ102、およびアプリケーション・スレッド104からなる。DVSコントロール・セグメント103は、DVSセッション・コントロール105、DVSゲートウェイ・コントロール108、DVS RASコントロール108、DVS音声サーバ・コントロール110、およびデータベース112からなる。記載した様々なコンポーネントは、図では単一のプラットフォームまたは環境内に同じく配置されている。これら様々なコンポーネントは、ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダのイントラネット上の他のいかなるノードに実装してもよい。音声サーバ114は特に、専用音声プラットフォーム上に実装することができる。
【0024】
DVS98は、データ通信ネットワーク内に位置する音声サービス・プロバイダ90とワイヤレス・ネットワーク116の間のインターフェイスとして動作する。DVS98は通常、ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダのイントラネット上に存在するようになる。図3に示す要素の機能について、次に記載する。DVS−APIスタック99は、リクエストを音声サービス・プロバイダ90のアプリケーション・サーバ92から受信する。このリクエストは、アプリケーション・サーバAPIトランスレータ101に転送される。逆に、DVS−APIスタック99は、アプリケーション・サーバAPIトランスレータ101からの応答を、サービス・プロバイダ90のアプリケーション・サーバ92に戻すように送達する。アプリケーション・サーバAPIトランスレータ101は、このリクエストをアプリケーション・サーバ・リクエスト・ルータ102に転送する。ルータ102は、特定のサービス・プロバイダのためのアプリケーション・スレッド104の位置を決定する。このリクエストがアプリケーション・スレッド104からDVSセッション・コントロール105へ送信され、適切な通知がデータベース112に送信される。このリクエストはDVSセッション・コントロール105からDVSゲートウェイ・コントロール106およびDVS RASコントロール108に送信される。このリクエストはゲートウェイ・コントロール106から図2のゲートウェイ・サーブレット31に送信される。同時に、このリクエストはRASコントロール108から図2のRAS28に送信され、これはモバイル加入者の通話を音声サーバ114の適切なポート番号にサブアドレス指定するためである。音声サーバ114はリクエスト通知を音声サーバ・コントロール110から受信しており、かつモバイル加入者の通話パラメータをDVSセッション・コントロール105から受信しており、必要とされる音声アクティビティを実行し、これは記録、再生、モバイル加入者の識別などである。管理サーバ115はDVSサーバ98のアクティビティを監視し、コントロールする。様々な他の構成をDVSのために使用できることは言うまでもない。
【0025】
コンピュータ・プログラミングの分野の当業者の実施によって、本発明を以下に、処理システムによって実行されるオペレーションの動作および記号表現を参照して、記載する。動作および記号的に表現されたオペレーションが、中央処理装置(CPU)による電子信号の操作を含むことは理解されよう。電気的システムはデータ・ビットを表し、これは、結果として生じる電気信号表現の変換または低減、およびメモリ・システムにおける記憶場所でのデータ・ビットの維持を引き起こして、それによりCPUのオペレーションならびに信号の他の処理を再構成するか、あるいはそうでない場合は変更する。記憶場所は、データ・ビットに対応する、特定の電気的、磁気的、あるいは光学的特性を有する物理的場所である。DVSサーバおよびゲートウェイ・サーブレットは、異なるコンピューティング・プラットフォームにおいて実施されたコンピュータ・プログラムの設定である。DVSサーバおよびゲートウェイ・サーバは、本発明の実施のために特に開発されたコンピュータ・ソフトウェア命令を含む。DVSサーバおよびゲートウェイ・サーブレットにおけるソフトウェアは、サーバおよびサーブレットにそれぞれ、本明細書に記載した様々な機能を実行させる。この他、本明細書に記載したすべてのサーバ機能を実行するような専用の電子ハードウェアを製造し、使用してもよい。後者の場合、DVSサーバおよびゲートウェイ・サーブレットは、所定のプログラム命令および/または適切なコントロール情報を特定用途向け集積回路を含む適切な電子ハードウェア・デバイス内に埋め込み、ファームウェアとして実現することができる。
【0026】
音声アプリケーションを、WAP向きのテキスト・アプリケーションと共に結合された単一のデータ・セッションのフレームワーク内で統合するために機能する主要なプログラム・コンポーネントを、図4に示す。図4に示すように、モバイル加入者が音声アプリケーションをデータ・セッション内で実行できるようにするためには、特定の加入者に関連付けられたホーム・レジスタ・ロケーション(HLR)パラメータを構成する必要がある。ホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)は集中データベースであり、必須の加入者固有のネットワーク・コントロール・データを格納するためのものである。この変更は、特定の加入者に関するシステムの動作に関わる。たとえば、モバイル加入者のモデムに、データ・セッションに従事中に通話を受け入れるように強制するためには、データベースにおける加入者レコードを修正する必要がある。ある加入者固有のパラメータの修正は、モバイル・ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチの動作に影響を与える。たとえば、着信通話の場合、特定の値に設定されたパラメータにより、システムが通話を話中信号に、あるいは音声メール・システムに転送することが防止される。コンポーネント50は、適切なHLRパラメータ値を構成するように設計される。更新は、オフラインでも実行できることは言うまでもない。加入者パラメータ処理コンポーネント52は、セッション固有の、かつ加入者固有のパラメータ値をシステムから取得し、これらの値を格納して後の処理のために保つように動作する。リクエスト受信コンポーネント54はループを起動し、このループにおいてTCP/IPソケットが、音声サービス・プロバイダからのリクエストのためにTCP/IP接続を介して機能的に受信する。コンポーネント54は、受信したリクエストを検査し、受信したリクエストの有効性を検査し、このようなリクエストをフォーマットし、このリクエストを事前定義された動的記憶領域に、リクエスト処理コンポーネントによって処理するために挿入する。リクエスト処理コンポーネント56は、リクエストを動的記憶領域から取得し、ゲートウェイ・サーブレットにデータ・セッションを中断するように命令し、音声サーバを作動して加入者のために音声サービスを実行するように動作する。データ・セッション再開コンポーネント58は、先に保存されたセッションおよび加入者パラメータ値を抽出し、ゲートウェイ・サーブレットに先に中断されたデータ・セッションを再開するように命令する。様々な他の方法を、実質的に同じ目的を実施するために利用できることは言うまでもない。
【0027】
次に図5を参照すると、図5は図4のHLR構成コンポーネント50のオペレーションを例示する。図5は、図4のコンポーネント50によって、図2のホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)27を適切に構成するために実行される動作ステップを例示する。加入者に従来のデータ・セッションに統合された音声サービスを利用するオプションを提供するために、必要な構成プロセスが実行される。HLR構成を構成することは、特に開発されたプログラム製品の起動を含む。プログラム製品は、加入者固有の入力を外部ソースから受け入れ、更新をHLR内で関連付けられた加入者のレコードに適用する。この構成手順は通常オフラインで実行され、システムの管理者による手動の入力が含まれる。ステップ152で、加入者の携帯電話番号など、加入者のIDが取得される。154で、HLRデータベースがオープンされ、ステップ156で、加入者のIDによって索引付けされた加入者レコードが、HLRデータベースから取得される。加入者のHLRレコードは、特定の加入者オプションを定義する特定のコントロール・フィールドに異なる値が与えられるように構成される。これらの値は、特定のネットワーク・オペレータにより供給されたサービスが、加入者に提供されることを示す。コントロール・フィールドの1つは、加入者に通話中着信サービスを提供するように動作する。このフィールドが特定の値に設定されるとき、加入者のデバイスが別の通話により話中である期間中に行われた通話が、通話中着信スイッチに転送されて、それにより適切に処理される。このような処理は、着信側に通話が待機中であると示すこと、または、発信者に音声メッセージを記録するオプションを提供することを含むことができる。この通話転送フィールドが、ステップ158で利用される。このプログラムは追加のコントロール値のこのフィールドへの挿入を実行し、このフィールドは、加入者にデータ・セッション内で音声サービスを使用するオプションを提供するように動作する。ステップ160では、このレコードがデータベースに書き戻される。
【0028】
他の転送方法を、加入者のためのサービスの可用性を示すために使用できることは、当業者には容易に理解されよう。たとえば、特定のコントロール・フィールドをHLRデータベース内の加入者のレコードに追加することができ、あるいはHLRとは別に新しいデータ構造を構築し、HLR内の加入者のレコード内で特に作成されたフィールドを新しい構造へのポインタとして利用することができる。
【0029】
次に図6を参照すると、図6は図4の加入者パラメータ処理コンポーネント52のオペレーションを例示する。ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダは通常、一意の番号を各加入者に割り当てる。異なるネットワーク・スキームでは、モバイル加入者は異なる方法で識別される。モバイル・ワイヤレス・ネットワークでは、加入者が通常、Mobile Subscriber ISDN(MSISDN)番号によって識別される。MSISDNは、通話関係のリクエストのために使用され、発信者および加入者に、ダイヤルされた番号として可視である。したがって、ネットワークからのリクエストは、MSISDNに基づくようになる。加入者は、また他の識別手段によって識別することもでき、これは国際移動加入者識別(IMSI)番号などであり、これは通常、Global Standard for Mobile communications(GSM)セルラー・システムにおいて使用されるものである。GSMシステムは、主として欧州において利用可能である。GSMシステムでは、IMSIが、移動局の加入者識別モジュール(SIM)において通常は「SIMカード」上で保持され、このカードはすべてのGSMワイヤレス・デバイスの内部に挿入され、これは加入者をGSMネットワークに対して識別するためである。ISMIは加入者に対して可視あるいはアクセス可能ではない。
【0030】
各データ・セッションには、一意のIDがネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダによって割り当てられる。DVSサーバ38は、一意のセッションIDを、MSISDN番号などの加入者の識別番号をキーとして利用することによって検索する(ステップ60)。ステップ62で、DVS38は、標準のリモート認証ダイヤルイン・ユーザ・サービス(RADIUS)プロトコルを使用することによって、加入者のパラメータ値を得るために、RADIUSサーバとインターフェイスを取る。RADIUSは、多数のサービス・プロバイダによって使用されている認証およびアカウンティング・システムである。加入者がサービス・プロバイダにダイヤル・インするとき、ユーザは通常そのユーザ名およびパスワードを入力する。この情報がRADIUSサーバに渡され、RADIUSサーバはこの情報が正しいことをチェックし、次いでシステムへのアクセスを許可する。この情報はまたRADIUSサーバ上に、セッションの持続期間にわたって格納される。DVSは、格納された値をRADIUSサーバから、現行セッション識別値をRADIUSデータベースに索引付けすることによって検索する。このように得られたパラメータには、加入者のIPアドレス、加入者のユーザ名、およびそのパスワードが含まれる。この情報がDVSサーバ38のデータベースに格納され(ステップ64で)、音声サービスの完了後、中断されたデータ・セッションの再開のために使用される。
【0031】
本発明の他の実施形態では、他の方法を使用することができる。たとえば、DVSは加入者情報をネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダから、RADIUSサーバとは無関係に検索かつ格納することができ、あるいはDVSは、接続される特定のセッションIDを、ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダによって割り振られた一意のセッションIDに割り当てることができる。
【0032】
図7は、サービス・プロバイダによって送信された音声サービス関係リクエストを受信するための方法である。この方法では、TCP/IPソケットまたはエンドポイントを接続において利用して、リクエストをサービス・プロバイダから、TCP/IP接続を介して機能的に受け入れている(ステップ70)。ソケットは、既知の設定のプログラミング・リクエストまたはソケットAPIを利用することによって生成かつ使用される。本発明の他の実施形態では、他の接続方法を使用することができる。たとえば、UNIX(登録商標) Cソケットを利用することができる。ステップ72で、この方法では、音声サービス・プロバイダからのリクエストの受信に関するチェックを実行する。リクエストが受信されなかった場合、この方法のコントロールは、さらなる入力リクエストを待機するためにステップ70に戻る。リクエスト受信イベントが確認された場合、ステップ74で、受信されたリクエストの有効性が検査される。有効性検査プロセスでは、加入者のIDおよび導入されたパスワードをチェックして、リクエストの発信元がシステムに知られているかどうかを判定する。リクエストが有効であった場合、ステップ78でリクエストを、メモリ・デバイスに挿入するために適した構造にフォーマットする。フォーマットされたレコードには、サービス・タイプなどの追加の情報およびコントロール・データが付加される。ステップ66で、リクエストがバッファなどの動的記憶装置に挿入され、リクエスト・ハンドラ・コンポーネントによる処理のための準備がされる。図8は、図4のリクエスト処理コンポーネント56のオペレーションを示す。ステップ82では、リクエスト・ハンドラ・コンポーネントが、受信され、有効性が検査され、かつフォーマットされたリクエストを、バッファなどの動的記憶装置から検索する。次に、ステップ84で、リクエスト・ハンドラが、WAPゲートウェイに関連付けられたゲートウェイ・サーブレットに、現在管理されているデータ・セッションを中断するためのコマンドを送信する。結果として、WAPゲートウェイ・サーバがこのセッションを中断し、イベントのハンドラに、確認メッセージをDVS38に送信することによって通知する。データ・セッションの中断によりセッションが終了されることはないので、セッション・データの保留中も、音声セッションを開始、実行することができる。ステップ86で、ハンドラがネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチ26に、呼び出しを音声サーバ36へサブアドレス指定するように命令する。スイッチは、呼び出しを音声サーバ36へサブアドレス指定し、確認をハンドラへ送信する。続いて、音声サーバ36が、加入者10、12、14への音声チャネルおよび仮想データ・チャネルを開く。データ・チャネルが中断されている間に音声チャネルを開くことにより、ゲートウェイ・サーバ30が後にデータ・チャネルを自動的に、再開することができるので、加入者はデータ・チャネルについての新しいリクエストを開始する必要がない。ステップ88では、音声サーバによって、ハンドラによって音声サーバ36に送信された適切なコマンドの後に続いて、リクエストされた音声サービスが実行される。
【0033】
図9は、図4のデータ・セッション再開コンポーネント58のオペレーションを示す。音声サービスの完了の後に続いて、先に中断されたデータ・セッションが、図4のデータ・セッション再開コンポーネント58によって再開される。ステップ92で、先に保存されたセッションおよび加入者パラメータ値が、記憶装置から読み取られる。ステップ94で、このコンポーネントが通話をRASへサブアドレス指定する。ステップ96で、格納された加入者IDがRADIUSサーバから検索され、ステップ98で、データ・セッションを再開するためのコマンドが、ゲートウェイ・サーバに関連付けられたゲートウェイ・サーブレットに送信される。ゲートウェイ・サーバがセッションを再開し、加入者に、先に中断されたWebナビゲーションを継続するオプションを提供する。
【0034】
前述の記載において述べたステップおよびコンポーネントは、例として提供されたものであり、限定するものとして意図されていないことは、当業者には容易に理解されよう。異なった他のコンポーネントおよび方法を使用して、本発明の下にある目的を実施することができ、記載した実施形態へのいくつかの向上および改善を、提案したシステムに固有の汎用的な問題のフレームワーク内で企図することができる。
【0035】
複数のモバイル端末、基地局、スイッチ、トランシーバ、モデム、およびサーバを含むシステムの構築および使用についての上の記載は特に、地上ベースの通信システムにおける使用に言及している。しかし、この技術の使用は、決して地上ベースのシステムに限定されず、静止、中軌道衛星、または低軌道衛星ノードを組み込むモバイル通信システムにも等しく適用可能であることは理解されよう。
【0036】
本発明が、上で特に詳細に示し、記載したものに限定されないことは、当業者には理解されよう。むしろ、本発明の範囲は特許請求の範囲によってのみ定義される。
【図面の簡単な説明】
【図1】
当技術分野で知られているデータ・ネットワーク・アクセスにおいて動作する要素を組み込むモバイル通信システムの概略ブロック図である。
【図2】
本発明の好ましい実施形態による、単一のセッション内でデータおよび音声サービスを提供するための要素を組み込む、図1のモバイル通信システムの概略ブロック図である。
【図3】
本発明の好ましい実施形態による、データ音声交換サーバの概略ブロック図である。
【図4】
本発明の好ましい実施形態による、データ音声交換サーバのオペレーションにおいて機能するコンポーネントを例示するブロック図である。
【図5】
本発明の好ましい実施形態による、ホーム・ロケーション・レジスタ構成プロセスを例示する流れ図である。
【図6】
本発明の好ましい実施形態による、ユーザ・パラメータ処理コンポーネントの流れ図である。
【図7】
本発明の好ましい実施形態による、音声リクエスト処理コンポーネントのオペレーションを例示する図である。
【図8】
本発明の好ましい実施形態による、リクエスト処理コンポーネントのオペレーションを例示する図である。
【図9】
本発明の好ましい実施形態による、データ・セッション再開コンポーネントのオペレーションを例示する図である。
Claims (45)
- ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチを介して第1の通信ネットワークに接続可能な少なくとも1つの加入者デバイスを有する第1の通信ネットワークにおいて、少なくとも1つのサービス・プロバイダ・デバイスに接続可能な少なくとも1つの加入者デバイスは、ゲートウェイ・デバイスを介して第2の通信ネットワーク内で動作し、少なくとも1つの加入者デバイスに、統合されたデータおよび音声サービスを有する通信セッションを提供するための方法であって、
第1の通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられた加入者デバイスを識別するステップと、
第2の通信ネットワークにおけるサービス・プロバイダ・デバイスから、第1の通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられた加入者デバイスに送信された音声サービス関係リクエストを受信するステップと、
第2の通信ネットワークにおけるサービス・プロバイダ・デバイスから受信した音声サービス関係リクエストを、第1の通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられた加入者デバイスに論理的にリンクさせるステップと、
加入者デバイスに関連付けられた、第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスと第2の通信ネットワークの間のデータ通信セッションを中断するステップとを含む方法。 - 第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスに関連付けられた仮想通信セッションを開くステップと、
リクエストされた音声サービスを、第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスに関連付けられた仮想通信セッションのフレームワーク内で実行するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。 - 第1の通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられた加入者デバイスと第2の通信ネットワークの間のデータ通信セッションを再開するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記識別するステップは、
第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスの、音声サービス関係動作パラメータを決定するステップと、
第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスの一意の識別を得るステップと、
中央加入者コントロール・データ構造において、第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスに関連付けられた一意のコントロール・レコードを位置付けるステップと、
第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスに関連付けられた一意のコントロール・レコードのコンテンツを、決定された音声サービス関係パラメータに従って修正するステップと、
中央加入者コントロール・データベースを、第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスに関連付けられた、修正された一意のコントロール・レコードにより更新するステップとを含む、請求項1に記載の方法。 - 前記受信するステップは、
第1の通信ネットワークにおいて、第2の通信ネットワークにおけるサービス・プロバイダによって送信された音声サービス・リクエストを機能的に受信するステップと、
受信された音声サービス・リクエストを第1の通信ネットワークにおいて有効性検査するステップと、
受信かつ有効性検査された音声サービス・リクエストを第1の通信ネットワークにおいてフォーマットするステップとを含む、請求項1に記載の方法。 - 前記論理的にリンクさせるステップは、
第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスに関連付けられたデータ通信セッションの一意の識別子を得るステップと、
第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスに関連付けられたデータ通信セッションの動作パラメータを得るステップと、
第1の通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられた加入者デバイスの動作パラメータを得るステップと、
データ通信セッションの一意の識別子を、データ通信セッションの動作パラメータに、およびデータ通信セッションに関連付けられた加入者デバイスの動作パラメータに付加するステップと、
付加された加入デバイス・パラメータを、関連付けられたデータ通信セッション・パラメータと共に格納するステップとを含む、請求項1に記載の方法。 - 前記中断するステップは、データ通信セッションの管理において動作するゲートウェイ・デバイスに、データ通信セッションに割り込むように命令するステップを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記実行するステップは、
加入者デバイスと第1の通信デバイスにおける音声プロセッサ・デバイスの間の仮想音声接続を開くステップと、
加入者デバイスと第1の通信ネットワークにおけるデータおよび音声交換デバイスの間の仮想データ接続を開くステップと、
第1の通信ネットワークにおける仮想音声データ・セッションを動作可能にコントロールするステップとを含む、請求項2に記載の方法。 - 前記再開するステップは、
第1の通信ネットワークにおける一意のデータ・セッション識別子および関連付けられた加入者デバイス・パラメータを得るステップと、
ゲートウェイ・デバイスに、第1の通信ネットワークにおける一意のデータ通信セッションおよび加入者デバイス・データに従って、データ通信セッションを再び開くように命令するステップとを含む、請求項3に記載の方法。 - 第1の通信ネットワークにおける通信セッションは、マルチメディア・サービスを含む、請求項1に記載の方法。
- 音声リクエストは、第1の通信ネットワークにおいて音声リクエストのソースをチェックすることによって有効性検査される、請求項5に記載の方法。
- 音声リクエストのソースは、第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスである、請求項9に記載の方法。
- 通信ネットワークにおいて、モバイル・デバイス加入者のデータ・セッションを自動的に中断かつ再開し、加入者がデータ・セッションに従事中に非データ・セッションを受信できるようにするための方法であって、データ通信セッションの管理において動作するゲートウェイ・デバイスに、データ通信セッションに割り込み、データ通信セッションを中断させ、かつ他の非データ・セッションを可能にするように命令するステップを含む方法。
- ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチを介して第1の通信ネットワークに接続可能な少なくとも1つの加入者デバイスを有する第1の通信ネットワークにおいて、少なくとも1つのサービス・プロバイダ・デバイスに接続可能な少なくとも1つの加入者デバイスは、ゲートウェイ・デバイスを介して第2の通信ネットワーク内で動作し、少なくとも1つの加入者は識別され、かつ論理的に音声サービスにリンクされ、少なくとも1つの加入者デバイスに、統合されたデータおよび音声サービスを有する通信セッションを提供するための方法であって、
通信ネットワークにおける加入者デバイスと第2の通信ネットワークの間の加入者デバイスに関連付けられたデータ通信セッションを中断するステップと、
第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスに関連付けられた仮想通信セッションを開くステップと、
リクエストされた音声サービスを、第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスに関連付けられた仮想通信セッションのフレームワーク内で実行するステップと、
第1の通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられた加入者デバイスと第2の通信ネットワークの間のデータ通信セッションを再開するステップとを含む方法。 - 第1のネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチに接続可能な第1の加入者デバイスを有する第1の通信ネットワークにおいて、少なくとも1つのサービス・プロバイダ・デバイスに接続可能な第1の通信ネットワークにおける少なくとも1つの加入者デバイスは、ゲートウェイ・デバイスを介して第2の通信ネットワーク内で動作し、統合されたデータおよび音声サービスを有する通信セッションの管理のためのシステムであって、
データおよび音声サービスを、第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスに関連付けられたデータおよび音声セッションに統合することをコントロールするためのデータおよび音声交換サーバの要素と、
データ通信セッションを中断かつ再開するためのゲートウェイ・デバイス・コントローラの要素とを含むシステム。 - 前記データおよび音声交換サーバの要素は、
第2の通信ネットワークにおけるサービス・プロバイダから受信されたインターフェイスの変換を実施するための、サービス・プロバイダ・アプリケーション・サーバ・インターフェイス・トランスレータの要素と、
第2の通信ネットワークにおけるサービス・プロバイダから受信されたリクエストを、第1の通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに接続するための、サービス・プロバイダ・アプリケーション・サーバ・リクエスト・ルータの要素と、
第1の通信ネットワークにおけるデータ音声セッションをコントロールするための、データ音声セッション・コントローラの要素と、
第1の通信ネットワークにおけるリモート・アクセス・サーバをコントロールするための、リモート・アクセス・サーバ・コントローラの要素と、
第1の通信ネットワークにおける音声サーバをコントロールするための、音声サーバ・コントローラの要素とを含む、請求項15に記載のシステム。 - 音声サービスを、第1の通信ネットワークにおけるデータおよび音声セッションに関連付けられた加入者デバイスに提供するための音声サーバをさらに含む、請求項15に記載のシステム。
- 音声サービス関係リクエストを、第1の通信ネットワークにおけるデータ音声交換サーバに経路指定するための、ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチをさらに含む、請求項15に記載のシステム。
- 加入者デバイス・コントロール情報を第1の通信ネットワークにおいて保持するためのデータベースをさらに含む、請求項15に記載のシステム。
- 加入者デバイスを第1の通信ネットワークにおけるゲートウェイ・デバイスに接続するための、リモート・アクセス・サーバをさらに含む、請求項15に記載のシステム。
- 第1の通信ネットワークと第2の通信ネットワークの間のリンクを、データ通信セッションのフレームワーク内で提供するためのゲートウェイ・サーバをさらに含む、請求項15に記載のシステム。
- 第1の通信ネットワークがWAP準拠の携帯電話ネットワークである、請求項15に記載のシステム。
- 第2の通信ネットワークがデータ・ネットワークである、請求項15に記載のシステム。
- 第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスが携帯電話機である、請求項15に記載のシステム。
- 第1の通信ネットワークにおける加入者デバイスが携帯情報端末である、請求項15に記載のシステム。
- データベースがロケーション・レジスタ・コンポーネントである、請求項19に記載のシステム。
- データ・ネットワークがインターネットである、請求項23に記載のシステム。
- 加入者に関連付けられた複数のワイヤレス・デバイスを有するワイヤレス通信ネットワークにおいて、ワイヤレス・デバイスは、ワイヤレス・ネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダ・スイッチを介してワイヤレス通信ネットワークにおける他のワイヤレス・デバイスに接続可能であり、加入者に関連付けられたワイヤレス・デバイスに、統合されたデータおよび音声サービスを有するデータ通信セッションを提供するための方法であって、
ワイヤレス通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられた加入者デバイスを分類するステップと、
サービス・プロバイダ・デバイスから、データ通信ネットワークにおけるゲートウェイ・デバイスを通じて、ワイヤレス通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられたワイヤレス・デバイスに転送された音声サービス・リクエストを取り込むステップと、
データ通信ネットワークにおけるサービス・プロバイダ・デバイスから取り込まれた音声サービス・リクエストを、ワイヤレス通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられたワイヤレス・デバイスに結合するステップと、
ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス・デバイスとデータ通信ネットワークの間のワイヤレス・デバイスに関連付けられたデータ通信セッションを中断するステップと、
ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス・デバイスに関連付けられたデータおよび音声通信セッションを開くステップと、
リクエストされた音声サービスを、ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス・デバイスに関連付けられたデータおよび音声通信セッションのフレームワーク内で実行するステップと、
ワイヤレス通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられたワイヤレス・デバイスとデータ通信ネットワークの間で、中断されたデータ通信セッションを再開するステップとを含む方法。 - 前記識別するステップは、
ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス・デバイスの、音声サービス関係パラメータを決定するステップと、
ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス・デバイスの一意の識別子を得るステップと、
中央ワイヤレス・デバイス・コントロール・データ構造において、ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス・デバイスに関連付けられた一意のコントロール・レコードを位置付けるステップと、
ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス・デバイスに関連付けられた一意のコントロール・レコードのコンテンツを、決定された音声サービス関係パラメータに従って修正するステップと、
中央ワイヤレス・デバイス・コントロール・データベースを、ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス・デバイスに関連付けられた、修正された一意のコントロール・レコードにより更新するステップとを含む、請求項28に記載の方法。 - 前記取り込むステップは、
ワイヤレス通信ネットワークにおいて、データ通信ネットワークにおけるサービス・プロバイダによって転送された音声サービス・リクエストを受信するステップと、
受信された音声サービス・リクエストをワイヤレス通信ネットワークにおいて有効性検査するステップとを含む、請求項28に記載の方法。 - 前記結合するステップは、
ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス・デバイスに関連付けられたデータ通信セッションを識別するステップと、
ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス・デバイスに関連付けられたデータ通信セッションの動作パラメータを読み取るステップと、
ワイヤレス通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられたワイヤレス・デバイスの動作パラメータを得るステップと、
データ通信セッションの一意の識別子を、データ通信セッションの動作パラメータおよびデータ通信セッションに関連付けられたワイヤレス・デバイスの動作パラメータと結合するステップと、
結合されたワイヤレス・デバイス・パラメータを、関連付けられたデータ通信セッション・パラメータと共に格納するステップとを含む、請求項28に記載の方法。 - 前記中断するステップは、ゲートウェイ・デバイスにデータ通信セッションを終了するように命令するステップを含む、請求項28に記載の方法。
- 前記実行するステップは、
ワイヤレス・デバイスに関連付けられた仮想音声セッションを、ワイヤレス通信デバイスにおける音声プロセッサ・デバイスによって開くステップと、
ワイヤレス通信ネットワークにおいて、ワイヤレス・デバイスとデータおよび音声交換デバイスの間の音声接続を開くステップと、
ワイヤレス通信ネットワークにおける音声およびデータ・セッションを動作可能にコントロールするステップとを含む、請求項28に記載の方法。 - 前記再開するステップは、
第1の通信ネットワークにおける一意のデータ通信セッション識別子および関連付けられたワイヤレス・デバイス・パラメータを得るステップと、
ゲートウェイ・デバイスに、ワイヤレス通信ネットワークにおける一意のデータ通信セッションおよびワイヤレス・デバイス・データに従って、データ通信セッションを再び開くように命令するステップとを含む、請求項28に記載の方法。 - 前記データ通信ネットワークがインターネットである、請求項28に記載の方法。
- 前記ワイヤレス通信ネットワークがWAP準拠の携帯電話ネットワークである、請求項28に記載の方法。
- 前記ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス・デバイスがWAP準拠の携帯電話機である、請求項28に記載の方法。
- 前記ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス・デバイスがWAP準拠の携帯情報端末である、請求項28に記載の方法。
- データおよび音声通信セッションに統合された音声サービスが、音声メッセージの記録、電子メールへの音声応答、テキスト音声変換および音声認識である、請求項28に記載の方法。
- 一意のワイヤレス・デバイス識別子がMobile Subscriber ISDNによって提供される、請求項28に記載の方法。
- 一意のワイヤレス・デバイス・パラメータがRADIUSサーバから得られる、請求項28に記載の方法。
- 通信ネットワークにおいて、データ/音声統合サービスを提供するための方法であって、
サービス・プロバイダ・デバイスから、データ通信ネットワークにおけるゲートウェイ・デバイスを通じて、ワイヤレス通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられたワイヤレス・デバイスに転送された音声サービス・リクエストを取り込むステップと、
取り込まれた音声サービス・リクエストを、ワイヤレス通信ネットワークにおけるデータ通信セッションに関連付けられたワイヤレス・デバイスに結合するステップと、
ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス・デバイスとデータ通信ネットワークの間のワイヤレス・デバイスに関連付けられたデータ通信セッションを中断するステップと、
ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス・デバイスに関連付けられた通信セッションを開くステップとを含む方法。 - 前記通信セッションが音声セッションである、請求項42に記載の方法。
- 前記通信セッションがデータ・セッションである、請求項42に記載の方法。
- 前記通信セッションがリッチ・メディア・セッションである、請求項42に記載の方法。
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