JP2001527547A - 超音波コントラスト剤として、および、血流への薬剤デリバリーのために有用な微小パーティクル - Google Patents

超音波コントラスト剤として、および、血流への薬剤デリバリーのために有用な微小パーティクル

Info

Publication number
JP2001527547A
JP2001527547A JP54742598A JP54742598A JP2001527547A JP 2001527547 A JP2001527547 A JP 2001527547A JP 54742598 A JP54742598 A JP 54742598A JP 54742598 A JP54742598 A JP 54742598A JP 2001527547 A JP2001527547 A JP 2001527547A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
microparticles
polymer
microparticle
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP54742598A
Other languages
English (en)
Inventor
トーマス ビー オットボニー
ロバート イー ショート
ロナルド ケイ ヤマモト
Original Assignee
ポイント バイオメディカル コーポレイション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ポイント バイオメディカル コーポレイション filed Critical ポイント バイオメディカル コーポレイション
Publication of JP2001527547A publication Critical patent/JP2001527547A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K49/00Preparations for testing in vivo
    • A61K49/22Echographic preparations; Ultrasound imaging preparations ; Optoacoustic imaging preparations
    • A61K49/222Echographic preparations; Ultrasound imaging preparations ; Optoacoustic imaging preparations characterised by a special physical form, e.g. emulsions, liposomes
    • A61K49/223Microbubbles, hollow microspheres, free gas bubbles, gas microspheres
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K41/00Medicinal preparations obtained by treating materials with wave energy or particle radiation ; Therapies using these preparations
    • A61K41/0028Disruption, e.g. by heat or ultrasounds, sonophysical or sonochemical activation, e.g. thermosensitive or heat-sensitive liposomes, disruption of calculi with a medicinal preparation and ultrasounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/50Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates
    • A61K47/69Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates the conjugate being characterised by physical or galenical forms, e.g. emulsion, particle, inclusion complex, stent or kit
    • A61K47/6921Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates the conjugate being characterised by physical or galenical forms, e.g. emulsion, particle, inclusion complex, stent or kit the form being a particulate, a powder, an adsorbate, a bead or a sphere
    • A61K47/6925Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates the conjugate being characterised by physical or galenical forms, e.g. emulsion, particle, inclusion complex, stent or kit the form being a particulate, a powder, an adsorbate, a bead or a sphere the form being a microcapsule, nanocapsule, microbubble or nanobubble
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K49/00Preparations for testing in vivo
    • A61K49/22Echographic preparations; Ultrasound imaging preparations ; Optoacoustic imaging preparations
    • A61K49/222Echographic preparations; Ultrasound imaging preparations ; Optoacoustic imaging preparations characterised by a special physical form, e.g. emulsions, liposomes
    • A61K49/225Microparticles, microcapsules

Abstract

(57)【要約】 生物学的に共存可能な物質の外層と生分解性内層を有する殻を有する微小パーティクルが提供される。微小パーティクルの核は薬剤デリバリーに使用するため、あるいは、超音波コントラスト画像診断のための気体、液体または固体を含んでいる。本微小パーティクルは患者の毛細管系を通過することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 超音波コントラスト剤として、および、 血流への薬剤デリバリーのために有用な微小パーティクル 発明の背景 中空の微小パーティクルは、ときに微小バブルあるいは微小球体と呼ばれ、超 音波エネルギーの後方散乱に効果的である。従って、血流中に注入された小さな 微小バブルは超音波エコー画像化(ultrasonic echographic imaging)を増強する ことができ、心臓および血管のような内部構造を視覚化する助けとなる。超音波 コントラスト(unlrasonic contrast)は2つの物質の境界面における音響インピ ーダンスが異なっているときに達成される。従って、物質の音響インピーダンス の差が大きいほど、その境界面からの超音波エコーの強度が大きい。身体組織と 気体との音響インピーダンスの差は非常に大きいため、組織または血液内を循環 する気体含有微小パーティクルは超音波エネルギーの強い後方散乱体である。循 環系で使用するためには、循環系の毛細管を通過するために微小パーティクルは 約10マイクロメートルよりも小さな直径を有する必要がある。微小パーティクル の効果的なエコー生成の下限は約1から2マイクロメートルである。 臓病学においては、微小パーティクルは静脈内注入のために有用であり、心臓 の右区画(right chamber)における超音波コントラストを与え、心臓構造、弁機 能の同定能を高め、心臓内短絡を検出能を高める。しかしながら、心臓の左区画 (left chamber)を視覚化するためには、微小パーティクルはまず肺循環系を迅速 に通過する必要がある。そのようなパーティクルは肺毛細管を通過するために十 分に小さくなければならない。そうでないと、パーティクルは肺内部で捕獲され る。またパーティクルは心臓の左区画における圧力に耐えるために十分な構造的 強度も有していなければならない。 微小パーティクルは、心臓内の容積、壁の動き、および心臓内の疾患の状態を 規定する他の要因の同定ができるようにする。コントラスト剤の使用はまた、ド ップラー超音波技術(Doppler ultrasound techniques)をも容易にする。なぜな ら、血流中を移動する強いエコー源は、通常ドップラー超音波技術で使用される エコー源である赤血球よりも遥かに強いエコー生成性だからである。血液中のコ ントラスト剤は身体領域の血液の存在場所を特定するために使用されることもあ り、または、エコー生成性であるはずの領域にエコー生成が無いことによって血 液が存在しないことを同定するために使用されることもある。心筋への灌流評価 のための微小パーティクルの使用、および、心室を隔てる隔壁を通過するパーテ ィクル流によって冠隔壁(coronary septum)における欠陥を評価するための微小 パーティクルの使用はこのような使用例である。他の例は、凝血塊のような血管 栓、および血管室(vascular chamber)への異常な増大化を超音波コントラストが 存在しないことにより同定するための微小パーティクルの使用である。 コントラスト剤の他の使用法は、梗塞による損傷を評価するためのような、器 官潅流を検査すること、肝臓のような臓器を検査すること、または、正常組織と 腫瘍および嚢腫のような異常な組織とを区別することである。 本発明は、静脈内デリバリーされるが肺循環系を通過し得る、心臓の両方の側 の検査および診断を向上させる、および、上述の他の組織および器官の検査を向 上させるための、微小パーティクルコントラスト剤を提供する。 画像診断法に加えて、本発明による微小パーティクルはまた薬剤デリバリーの ためにも使用され、その場合、薬剤はパーティクルからの拡散、パーティクルの 分解、超音波エネルギーを利用したパーティクルの破壊により、パーティクルか ら放出される。 発明の概要 本発明は微小パーティクルの大部分が約1から10マイクロメートルの範囲の 直径を有し、生物学的に共存可能な物質を含む外層および生分解性ポリマーを含 む内層を有する、微小パーティクルの組成物を提供する。微小パーティクルは中 空の核を有することがあり、気体または液体のいずれか、または固体の核を含む ことがある。 外層は血流および組織との生物学的共存可能性に基づいて選択されてよいが、 内層は所望の機械的および音響的特性に基づいて選択されるであろう。両層の物 質とも微小パーティクル強度を予め決定するために選択されることがあり、例え ば、所望の共鳴振動数および、超音波放射の画像診断レベルの閾値内における安 定性を与えるために選択されることがある。多層微小パーティクル形成のための 方法および超音波画像診断における使用も提供される。この層は薬剤を含有しデ リバリーする能力によって選択されることもある。 図面の簡単な説明 図1は、実施例7のコントラスト剤のテストにおける、左心房の超音波反射強 度の時間経過のグラフである。 図2は、実施例8のコントラスト剤のテストにおける、左心房の超音波反射強 度の時問経過のグラフである。 図3は、実施例13において作製された朱濾過微小カプセルの容積サイズ分布お よび、懸濁液を濾過した場合のサイズ分布のグラフである。 図4は、実施例18に従ってテストした、異なる壁組成を有する二種類の微小パ ーティクル調製物の共鳴周波数を示したものである。 好ましい実施態様の説明 本明細書で使用する、微小パーティクルの語は、気体または液体で満たされて いてもよい核を有する中空の粒子である、微小カプセル、微小球体および微小バ ブルを含むものを意図している。また、微小パーティクルの語は核が固体物質で あってもよい粒子をも含む。微小パーティクルは必ずしも正確に球体である必要 はないが、一般には球体であり平均直径を有するものとして記述される。微小パ ーティクルが球体でない場合は、その直径は、同じ容積を有し、非-球体微小パ ーティクルとほぼ同じ内部空間容積を有する対応する球体微小パーティクルの直 径として、あるいはそれに関連付けられる。 本発明の微小パーティクルは2層性の殻を有している。殻の外層は、体内の血 液および組織に曝されるであろう表面を規定するものであるから、生物学的に共 存可能な物質または生体物質であろう。殻の内層は生分解性のポリマーであろう 。それらは合成ポリマーであってよく、所望の機械的および音響的特性を殻に与 え るため、あるいは、薬剤デリバリー特性を与えるために調整されてもよい。超音 波コントラスト剤としての使用のためには、微小パーティクルの核は気体、典型 的には空気または窒素を含むことがある。しかしながら、薬剤デリバリー目的の ためには、核は液体または殻の層と異なる固体であってよい。しかしながら、微 小パーティクルを低強度の超音波エネルギーで破壊可能とするために、これらの パーティクルは音響カップリングおよびパーティクル振動(particle oscillatio n)を可能とする気体を含む必要がある。ここでは微小パーティクルは、組成物中 で調整されたものの大部分が、身体の毛細管系を通過するために1から10マイク ロメートルの範囲内の直径を有するように構築されている。 微小パーティクルは外層および内層を有しているため、これらの層は異なる機 能を果たすように整えることができる。血液および組織に暴露される外殻は微小 パーティクルおよび身体との間の生物学的境界面として働く。従って、外殻は典 型的には両親媒性、すなわち、疎水性特性と親水性特性との両方を有する生物学 的に共存可能な物質から作られるであろう。血液共存性物質は特に好ましい。そ のような好ましい物質は、ヒト由来であるかまたはヒトタンパク質と類似した構 造を有する、コラーゲン、ゼラチンまたは血清アルブミンまたはグロブリン、ヒ アルロン酸、ヘパランおよびコンドロイチン硫酸のようなグリコサミノグルカン 、およびこれらの組み合わせまたはこれらの誘導体を含む、生体物質である。ポ リエチレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレングリコールおよ びその組み合わせまたはその誘導体のような生分解性合成ポリマーもまた使用さ れることがある。外層は典型的には両親媒性であり、電荷および化学的改変が可 能な化学的性質を有している。表面の融通性により、生理学的pHより高い等電 点を有するA型ゼラチンを選択する、あるいは、生理学的pHより低い等電点を 有するB型ゼラチンを選択することなどにより、外殻の電荷を変化させるような 改変が可能となる。外表面はまた、生物学的共存性を高めるために、PEG化(PEGy lation)、スクシニル化またはアミド化のように化学的に改変されてもよく、選 択した組織への結合のための表面ターゲッティング部分(surface targeting moi ety)に化学的に結合されることもある。ターゲッティング部分は抗体、細胞レセ プター、レクチン、セレクチン(selectin)、インテグリン、またはそのような物 質 のレセプター標的の化学構造体またはアナログであってよい。外層の機械的特性 は、微小パーティクルを左心室を通過するのに適しているようにするため、画像 診断システムの選択した高調波成分に対する特定の共鳴周波数を与えるため、あ るいは、超音波放射の画像診断法の閾値レベルに体する安定性を与えるために、 架橋などにより改変してもよい。 内殻は合成ポリマーであってもよい、生分解性ポリマーであろう。内殻の利点 は、要求される表面特性に縛られずに、外層によっては与えられない、または十 分に与えられない更なる機械的特性または薬剤デリバリー特性を与えること、ま たは、外層によっては十分に与えられない機械的特性を増強することである。例 えば、架橋タンパク質性ヒドロゲルの生物学的共存性外層は、内層として高弾性 率の合成ポリマーを使用することにより物理的に支持され得る。ポリマーはその 弾性率(modulus of elasticity)および伸び率(modulus of elongation)に関して 選択されてよく、これらは所望の機械的特性を規定するものである。典型的な生 分解性ポリマーには、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリ乳酸-ポリグリコー ル酸コポリマー、イプシロン-カプロラクトンのようなラクチドとラクトンのコ ポリマー、デルタ-バレロラクトン、ポリアルキルシアノアクリレート、ポリア ミド、ポリヒドロキシブチレート、ポリジオキサノン、ポリ-ベータ-アミノケト ン、ポリアンヒドリド、ポリ-(オルト)エステル、ポリグルタミン酸およびポリ アスパラギン酸のようなポリアミノ酸またはポリグルタミン酸およびポリアスパ ラギン酸のエステルが含まれる。多数の生分解性ポリマーに関する参照文献がLa ngerら、(1983)Macromol.Chem.Phys.C23,61-125に引用されている。 内層は外層のみでは与えられない微小パーティクル殻の機械的特性の改変を可 能とする。さらに、内層は外層のみでは十分でないあるいは与えられない薬剤運 搬および/または薬剤デリバリー能を提供することがある。超音波コントラスト 剤としての使用のためには、微小パーティクルの内部気体容積を最大にするため 、内層は典型的には最小限の機械的特性または薬剤運搬/デリバリー特性を満た すために必要である以上の厚さを有しないであろう。微小パーティクルの気体容 積が大きくなるほどエコー特性が良くなる。 微小パーティクル殻の外層および内層を合わせた厚さは一部にはその微小パー ティクルに要求される機械的特性および薬剤運搬/デリバリー特性に依存するで あろうが、典型的には殻の合計の厚さは25から750nmの範囲であろう。 微小パーティクルは殻物質の連続的界面沈着を制御するため乳化法によって調 製されてよい。外層を形成する物質の両親媒性により、安定な油/水エマルジョ ンが調製されることがあり、このエマルジョンは内部相の外部相に対する比が3 :1に近く、相転移を起こさず、界面活性剤、粘度増強剤または高剪断速度の必 要なく水中に分散して安定な有機相小滴を形成することができる。 2種の溶液が調製され、第1は外側の生体物質の水性溶液である。第2は、内 層を形成させるために使用されるポリマーの溶液であり、ポリマーに対する溶媒 である相対的に揮発性の水非混和性の液体の溶液、および、そのポリマーに対す る非溶媒である相対的に非揮発性の水非混和性の液体の溶液である。相対的に揮 発性の、水非混和性の溶媒は典型的にはイソプロピルアセテートのようなC5〜 C7エステルである。相対的に非揮発性の、水非混和性の非溶媒は典型的には、 デカン、ウンデカン、シクロヘキサン、シクロオクタンその他のようなC6〜C2 0 炭化水素である。内層のためのポリマーを含む第2の溶液中で、水非混和性溶 媒中のポリマーは完全に溶けるように合わされ、2つの溶媒は撹拌によって混和 性となる。ポリマー溶液(有機相)はゆっくりと生体物質溶液(水性相)に添加 されて液体フォーム(liquid foam)が形成される。典型的には約0.5から10%のポ リマー濃度を有するポリマー有機溶液1部が、約1から20%の生体物質濃度を有 する生体物質水性溶液3部に添加される。このステップで使用する溶液の相対濃 度および有機相の水性相に対する比は最終的な微小パーティクルのサイズおよび 壁厚を本質的に決定するものである。液体フォームは激しく撹拌された後、水中 に分散され、典型的には約30〜35℃に静かに撹拌しながら加温される。特定の理 論に縛られる意図は無いが、フォーム中の生体物質は温水中に分散し、生体物質 エンベロープ内に封じ込めれた有機相中のポリマーのエマルジョンを安定化させ ると考えられている。この生体物質エンベロープを水不溶性にするため、グルタ ルアルデヒドのような架橋剤がこの混合物に添加され、これが生体物質エンベロ ープと反応して水不溶性とし、外殻を安定化させる。他の架橋剤を使用してもよ く、それにはカルボジイミド架橋剤が含まれる。 この時点で内部核はポリマー溶液、異なる揮発性を有する溶媒および非溶媒を 含んでいるため、より揮発性の溶媒が揮発する、あるいは希釈されると、より揮 発性の低い非溶媒の存在下でポリマーが析出する。この工程は界面において生体 物質殻の内側表面に析出物のフィルムを形成させ、したがって、より揮発性の溶 媒が希釈、揮発その他によって濃度が低下した後、微小パーティクルの内部殻を 形成する。次には、微小パーティクルの核は主として有機非溶媒を含むこととな る。次に、微小パーティクルは遠心により単離され、洗浄され、バファー系にて 製剤化され、所望であれば乾燥される。典型的には、凍結乾燥による乾燥は非溶 媒液体核を除去するだけでなく、残存している水も除去し、気体で満たされた中 空の微小パーティクルを生じさせる。 微小パーティクルの表面をさらに改変することが望ましいことがあり、例えば 、マクロファージあるいは肝臓内の網内細胞系(reticuloendothelial system RE S)に対して表面を保護するために改変することが望まれることがある。これは例 えば、負に帯電したパーティクルはマクロファージおよびRESに対して正に帯電 したパーティクルよりも認識をうまく逃れるようであるので、微小パーティクル の表面を負電荷を有するように化学的に改変することによって達成される。また 、表面の親水性は親水性結合体を結合させることにより変化させてもよい。例え ば、単独で、あるいは荷電修飾と共に、表面へのポリエチレングリコールの結合 (PEG化)、またはコハク酸の結合(スクシニル化)のように行ってよい。 生体物質表面はまた、微小パーティクルにターゲッティング特性を与えるため に改変してもよい。表面は抗体または生物学的レセプターで既知の方法によりタ ギングされることがある。例えば、微小パーティクルが腫瘍をターゲットとすべ く処理されそれが中空であるならば、腫瘍の診断を強化するための超音波検出の ために使用することができる。もし微小パーティクルが薬剤で満たされているな らば、それらは腫瘍をターゲットするために使用することができ、その場合、例 えば超音波エネルギーを増大させてパーティクルを破壊することによって、ター ゲット部位において適切な時および場所で薬剤を優先的に放出させることができ る。 微小パーティクルは製造後に大きさを整え、あるいは加工してもよい。これは 、 その脆弱さゆえに形成後は機械的加工を受けられないであろう脂質様微小パーテ ィクルに対する利点である。 調製後であって使用前の微小パーティクルの最終的な製剤は凍結乾燥ケーキの 形態である。微小パーティクルの後の再構成は充填剤とともに凍結乾燥すること により容易になり、充填剤は高度に多孔性で表面積の大きいケーキを与える。充 填剤はまた、除去される水および溶媒の通り道を提供することにより凍結乾燥時 の乾燥速度も増加させる。このことは後の再構成において助けとなる表面積の多 さをも提供する。典型的な充填剤はデキストロース、マンニトール、ソルビトー ルおよびシュークロースのような糖、および、PEGおよびPVPのようなポリマーで ある。 製剤の際またはその後の凍結乾燥物質の再構成の際に微小パーティクルが凝集 することは望ましくない。凝集は外層表面を形成している生体物質の等電点(Pi) よりも少なくとも1から2pH単位上または下に維持することによって最小限に することができる。表面の電荷は製剤媒液のpHによって決定される。従って、 たとえば、生体物質の表面が7というPiを有しており、製剤媒液のpHが7より 低いときは、微小パーティクルは正味で正の表面電荷を有するであろう。あるい は、製剤媒液のpHが7より大きいときは、微小パーティクルは負の電荷を有す るであろう。製剤媒液のpHが外殻に使用されている生体物質のPiに近づく場合 に凝集の最大の可能性が存在している。従って、製剤媒液のpHを表面のPiから 少なくとも1から2ユニット高いあるいは低く維持することにより、微小パーテ ィクルの凝集は最小限になるであろう。別法として、微小パーティクルは凝集に 対して安定化させるため表面活性剤を使用してPiまたはその付近で製剤してもよ い。ともかくも、患者に注射する最終的な剤形のバッファー系は生理学的に共存 可能でなければならない。 微小パーティクルの凍結乾燥の際に使用される充填剤はまた注射のための最終 剤形の浸透圧を制御するために使用されることもある。凍結乾燥時の凝集を最小 限にするために生理学的浸透圧以外の浸透圧が望ましいことがある。しかしなが ら、使用のための微小パーティクルの製剤のときには、その微小パーティクルを 再構成するために使用する液体の量を考慮しなければならない。 凝集を避けるため、または製剤に際して微小パーティクルの分散を容易にする ために他の添加剤が加えられることがある。ポロクソマー(poloxomer)(ポリエ チレングリコール-ポリプロピレングリコール-ポリエチレングリコールブロック コポリマー)のような表面活性剤が使用されることもある。媒液分子量ポリエチ レングリコールおよび媒液分子量より小さいポリビニルピロリドンのような水可 溶性ポリマーも微小パーティクルの分散の助けとなることがある。 製剤が薬剤含有核を含むべき場合は、微小パーティクルは薬剤の溶液に浸され てよく、そこで溶液は内部に拡散する。特に、内殻が多孔性の特徴を有している 2層性微小パーティクルの使用は薬剤溶液が中空の核へ迅速に拡散することを可 能にする。微小パーティクルは凍結乾燥などによって再乾燥され、気体で満たさ れた薬剤含有微小パーティクルを作り出すことがある。予め作製したパーティク ルと薬剤の組み合わせにより、薬剤分解につながるかもしれないプロセッシング を避けることができる。薬剤を含む固体核を有する微小パーティクルを供給する ため、微小パーティクルの形成の際に、内層の厚さが増加され内容積のより多く または全部を占有することがある。次に、その後の薬剤含有溶液への浸漬により 、内部の固体核が薬剤を吸収し薬剤の固体貯留体を提供する。あるいは、薬剤は 微小パーティクル形成工程においてバイオポリマーと共に有機相に溶解されるこ とがある。有機溶媒のエバポレーションは微小パーティクルの内部で薬剤をバイ オポリマーと共析出させる。 上述した方法の種々の改変が本発明の精神および範囲から逸脱することなく、 種々の改変が提供されることは勿論であろう。例えば、外層および内層の両方の 壁厚は微小パーティクル形成溶液中の成分の濃度を変化させることにより調整し てよい。微小パーティクルの機械的特性は全体の壁厚および各層の厚さによって も制御されるだけでなく、またその弾性率および延び率によって各層に使用され る物質の選択、および層の架橋の程度によっても制御されることがある。内部ポ リマーの急速な沈着または非常に低い濃度の内部ポリマー含量を含むある種の条 件では内部ポリマー殻の多孔性が観察される。その孔は電子顕微鏡下で観察すれ ば直径が約0.1から2マイクロメートルの範囲である。層の機械的特性も可塑剤 または他の添加剤によっても改変されることがある。殻の機械的強度は、例えば 、 微小パーティクルの内部圧力によって改変されてよい。微小パーティクルの正確 な音響的特徴は殻の機械的特性、厚さを制御すること、および狭いサイズ分布に よって達成されることがある。微小パーティクルは超音波エネルギーによって破 壊されて微小パーティクル内部に捕らわれていた気体を血流中に放出することが ある。特に、機械的特性を適切に調整することにより、パーティクルは画像診断 の出力閾値に対して安定のままであって、一方、出力増加および/または共鳴周 波数に曝されることにより破壊されるように作られることがある。共鳴周波数は 身体画像診断システムの透過周波数(transmitted frequency)の範囲内にするこ とができ、あるいは、そのような周波数の高調波(harmonic)にすることができる 。製剤化工程において微小パーティクルは血液可溶性または血液不溶性気体を含 む、種々の気体を含むように調製されることがある。本発明の特徴は、微小パー ティクル組成物が2MHzより大きい、またはこれに等しい共鳴周波数を有するよう に、典型的には5MHzより大きい、またはこれに等しい共鳴周波数を有するよう に製造されることである。 本発明の微小パーティクルの診断または治療標的は心臓および腫瘍である。 以下の実施例は説明のために提供されるものであり、いかなる意味でも本発明 を限定することを意図したものではない。 実施例1 ゼラチンポリカプロンラクトン微小パーティクルの調製 20ml脱イオン水に溶解した1.0gのゼラチン(275bl、等電点4.89)溶液を約60 ℃にて調製した。この溶液のもともとのpHは5.07であった。別に、1.0gのポリ カプロラクトン(M.W.50,000)および6.75mlシクロオクタンを70℃にて撹拌しなが ら42mlイソプロピルアセテートに溶解した。37℃に冷却した後、この有機混合物 を30℃に維持したゼラチン溶液に、ロータリーミキサーを用いた中剪断力ミキシ ング下でゆっくりと加えた。完全に有機相を加えたならば、混合速度を5分間2, 500rpmにあげ、さらに5分間低剪断力で撹拌した。得られたo-wエマルジョンを 撹拌しながら、30℃に維持した1.2mlの25%グルタルアルデヒドを含む350mlの脱 イオン水に加えた。エマルジョンの添加のすぐ後に、槽のpH を4.7に調整した。30分後、pHを8.3に調整した。イソプロピルアセテートが完全 に揮発するまで低剪断ミキシングをおよそ2.5時間続けた。次に0.75gの量のポリ オキサマー188をこの槽に溶かしこんだ。得られた微小パーティクルを遠心によ って回収し0,25%ポリオキサマー188の水性溶液中で2回洗浄した。 微小パーティクルの顕微鏡検査により、有機液体核を封じ込んだ薄壁ポリマー 殻を有する球形カプセルが明らかになった。スライド標品のクマシーブルーGに よる染色は、ポリマー殻を均一に取り囲む外部タンパク質層の存在を示した。 パーティクルサイズスペクトルをMalvern Microを用いて決定した。メジアン 直径は4.78マイクロメートルであり、スペクトルスパン(spectrum span)は0.94 であった。 実施例2 コントラスト剤製剤の調製 実施例1と類似の方法で調製した微小パーティクルの一定量を25mMグリシン、 0.5%プルロニックf-127、1.0%シュークロース、3.0%マンニトールおよび5.0 %PEG-3400の水性溶液中に懸濁した。この懸濁液を次に凍結乾燥した。生じた乾 燥粉末を脱イオン水中で再構成し、顕微鏡下で調べたところ微小パーティクルは 気体核を有するようになったことが明らかになった。クマシーブルーGによる染 色によりカプセルを取り囲む外側タンパク質層が無傷で凍結乾燥工程に耐えたこ とが確認された。 エコー生成性は120ml脱イオン水に分散させた一定量の凍結乾燥微小パーティ クルに2.5および5MHzの両方の音波照射(insonate)することによって確認した。 後方散乱が微小パーティクルに含まれる気体のみによるものであることを保証す るため、測定は微小カプセルの分散後少なくとも15分後に行った。Bモード表示 は高いコントラストを示し、この微小パーティクルが気体で満たされていること を示した。実施例3 ゼラチンポリラクチド微小パーティクルの調製 20ml脱イオン水に溶解した1.2gゼラチン(225ブルーム(bloom)、等電点5.1)溶液 をおよそ50℃にて調製した。溶液のpHを1M NaOHを用いて6.1に調整した。別に 、0.07gのパラフィン、4.5mlデカン、および0.69gポリDL-ラクチド(CHCl2中、3 0℃における固有粘度0.69dL/g)を37mlのイソプロピルアセテートに溶かした。 この有機混合物を次にゆっくりと30℃にてロータリーミキサーを用いて中程度の 剪断ミキシング下に維持したゼラチン溶液に入れ込んだ。有機相を完全に取り込 ませたならば、ミキシング速度を2分間2,000rpmに上げ、次に4分間およそ1,00 0rpmに低下させた。得られた液体フォームを30℃に維持した350mlの脱イオン水 と混合し、次に1mlの25%グルタルアルデヒドを滴下して加えた。イソプロピル アセテートが揮発するまで、およそ3時間ロータリーミキシングを続けた。得ら れた微小パーティクルを遠心で回収し、0.25%プルロニックf-127の水性溶液中 で2回洗浄した。 顕微鏡観察によりタンパク質外層と内部有機液体核を有する中空の球状微小パ ーティクルが明らかになった。 微小パーティクルを実施例2と同様な方法で凍結乾燥し、テストした。その結 果は、微小パーティクルが気体状核を有し、強いエコー生成性であることを確認 するものであった。 実施例4 ゼラチンポリカプロラクトン微小パーティクルの調製 20ml脱イオン水に溶解した1.0gゼラチン(225ブルーム(bloom)、等電点5.1)溶 液をおよそ60℃にて調製した。溶液のpHは4.8であった。別に、0.57gポリカプ ロラクトン(M.W.50,000)を1.72mlテトラヒドロフランに溶解した。これに、0.07 gのパラフィン、0.475gのクエン酸トリエチル、4.5mlシクロオクタンおよび42ml イソプロピルアセテートを加えた。次にこの有機混合物をゆっくりと30℃にてロ ータリーミキサーを用いて中剪断ミキシング下に維持したゼラチン溶液に 加えた。有機相を完全に取り込ませたならば、ミキシング速度を2分間4,700rpm にあげ、次に4分間2,000rpmに低下させた。次に得られた液体フォームを30℃に て350mlの脱イオン水に撹拌しながら加えた。ゼラチンを架橋するために、1mlの 25%グルタルアルデヒドを滴下して加えた。イソプロピルアセテートが完全に揮 発するまでおよそ3時間ミキシングを続けた。得られた微小パーティクルを遠心 により回収し、0.25%プルロニックf-127溶液中で2回洗浄した。 顕微鏡検査によりタンパク質外層および有機液体内部核を有する分離した球状 のポリマー微小パーティクルが明らかにされた。 この微小パーティクルを凍結乾燥し、実施例2と類似の方法でテストした。こ の結果は、微小パーティクルが気体状核を有し強いエコー生成性であることを確 認するものであった。 実施例5 カルボジイミド架橋のあるゼラチンポリカクロラクトン微小パーティクルの調製 20ml脱イオン水に溶解した1.0gゼラチン(225ブルーム(bloom)、等電点5.1)溶液 をおよそ60℃にて調製した。溶液のpHを1M NaOHで5.5に調整した。別に、0.85 gポリカプロラクトン(M.W.80,000)を2.5mlのテトラヒドロフランに溶解した。こ れに撹拌しながら0.07gのパラフィン、4.5mlのシクロオクタンおよび42mlのイソ プロピルアセテートを添加した。次に有機混合物をゆっくりと30℃にてロータリ ーミキサーにより中剪断ミキシング下に維持したゼラチン溶液に入れた。有機相 を完全に取り込ませたならば、ミキシング速度を6分間3,500rpmに上げ、次に4 分間3,000rpmに低下させた。次に、得られた液体フォームを低剪断ミキシングに て30℃に維持した350mlの0.5M NaCl溶液に分散させた。3.0mlの脱イオン水に溶 解した200mgの1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドをゆっく りと加えることによりゼラチン架橋を行った。混合はイソプロピルアセテートが 揮発するまでおよそ3時間続けた。得られた微小パーティクルを遠心によって回 収し、0.25%プルロニックf-127の水性溶液中で2回洗浄した。 顕微鏡検査により、タンパク質外層および有機液体内部核を有する分離した球 状の中空ポリマー微小パーティクルが明らかにされた。実施例6 表面PEG化微小パーティクルの調製 微小カプセルを実施例1と同様にして調製した。遠心後、クリーム(およそ15 ml)を回収し、65ml脱イオン水、0.5gのメトキシ-PEG-NCO(M.W.5000)および0.50 mlトリエチルアミンの溶液に分散させた。この混合物を一晩室温および緩やかに 撹拌しつつ反応させるままにした後、このカプセルを遠心により回収し、中性に バッファリングした0.25%プルロニックf-127溶液中で3回洗浄した。 実施例7 エコー生成性のイヌでの検討 実施例2の凍結乾燥微小パーティクル1バイアルを水を用いて再構成した。経 食道超音波プローブを麻酔したイヌの食道に心臓の4つの区画像が得られるよう に設置した。微小パーティクル懸濁液をイヌの大腿静脈中に注射した。コントラ スト剤の出現が心臓の右区画の超音波像に明確に示された。続いて、この作用剤 は心臓の左区画に観察され、このことは肺の毛細管系の通過を示す。左心房にお ける超音波反射強度の時間経過をビデオデンシトメトリーによって測定した。こ の作用剤は心臓の左区画におよそ6分間存在して見えていた(図1)。 実施例8 PEG 化微小パーティクルを用いたエコー生成性のイヌにおける検討 実施例6で調製した凍結乾燥微小パーティクル1バイアルを水を用いて再構成 した。経食道超音波プローブを麻酔したイヌの食道に心臓の4つの区画像が得ら れるように設置した。微小パーティクル懸濁液をイヌの大腿静脈中に注射した。 コントラスト剤の出現が心臓の右区画の超音波像に明確に示された。続いて、こ の作用剤は心臓の左区画に観察され、このことは肺の毛細管系の通過を示す。左 心房における超音波反射強度の時間経過をビデオデンシトメトリーによって測定 した。この作用剤は心臓の左区画におよそ16分間存在して見えていたが(図2) 、 その後のデータは収集していない。 実施例9 アルブミンポリカプロラクトン微小パーティクルの調製 USP等級のヒト血清アルブミン(Alpha Therapeutic社)の25%溶液から脱イオン 水で希釈することにより6%水性溶液を調製した。この溶液を1N HClを用いて3. 49のpHに調整した。別に、8質量部のポリカプロラクトン(M.W.50,000)および 45部のシクロオクタンをおよそ70℃にて300部のイソプロピルアセテートに溶解 した。溶解が完結したならば、有機溶液を37℃に下がるままにした。ゆるやかに 撹拌しながら、42.5gの調製した有機溶液をゆっくりと25.0gのアルブミン溶液に 取り込ませ、その間、混合物を30℃に維持した。得られた粗製o-wエマルジョン を次に公称7マイクロメートルの孔サイズを有するステンレススチール焼結金属 フィルター装置を通して循環させた。エマルジョンの再循環を8分間続けた。エ マルジョンを次に撹拌しながら、1.0mlの25%グルタルアルデヒドを含む30℃に 維持した350mlの脱イオン水に加えた。添加の際、槽のpHを7から8の間に維 持されるように監視した。最終pHは7.1であった。低剪断ミキシングをイソプ ロピルアセテートが完全に揮発するまでおよそ2.5時間続けた。次に0.75gの量の ポロキサマー188をこの槽に溶かした。得られた微小パーティクルを遠心によっ て回収し、0.25%ポロキサマーの水性溶液中で2回洗浄した。 この懸濁液の顕微鏡検査により、タンパク質外層と有機液体核を備えた薄壁ポ リマー殻を有する球状パーティクルを明らかにした。Malvern Microパーティク ルサイズ分析器によって測定したピーク直径は4.12マイクロメートルであった。 次に懸濁液を実施例2に記載したと同様に凍結乾燥した。得られた乾燥ケーキ を脱イオン水で再構成し、顕微鏡下で調べ、この微小パーティクルが球形で、分 離したもので、気体状核を有していることを明らかにした。 実施例10 微小パーティクルのタンパク質含量 微小パーティクルを実施例9によって調製した。遠心後、微小パーティクルを含 むおよそ1mlのクリームを回収し、脱イオン水を用いて10:1に希釈した。希釈し たクリームから、20μlのサンプルを脱イオン水で1x、2xおよび4xで3重 に調製した。サンプルのタンパク質含量をPierce呈色BCAアッセイおよびウシ血 清アルブミン標準品を使用して決定した。希釈クリームの平均総タンパク質量は 0,441mg/mlと決定された。希釈クリームの総乾燥重量を決定するために、2mlを4 0℃オーブンでそれ以上の重量変化が観察されなくなるまで乾燥させた(およそ16 時間)。4つの反復試験の平均重量は6.45mg/mlであった。微小カプセル壁のタン パク質外層のポリマー内層に対する比の測定値として使用し得るタンパク質のパ ーセント乾燥重量を以下の式で計算した: 平均総タンパク質/ml÷乾燥重量/ml x 100% タンパク質のパーセント乾燥重量は6.8%と計算された。 実施例11 アルブミンポリラクチド微小パーティクルの調製 USP等級のヒト血清アルブミン(Alpha Therapeutic社)の25%溶液から脱イオン 水で希釈することにより6%水性溶液を調製した。次にイオン交換樹脂(AG 501- X8、BioRad Laboratories)をこの溶液に、1.0g乾燥重量アルブミンに対して1.5g 樹脂の割合で添加した。3時間後、樹脂を濾過によって除き、溶液のpHを4.65 から5.5に調整した。別に、0.41gのd-lラクチド(CHCl3中の0.69dL/g:30℃にて) および5.63gシクロオクタンを37.5gイソプロピルアセテートに溶解した。次に、 有機溶液をゆっくりと25gの調製したアルブミン溶液に緩やかに撹拌しながら取 り込ませ、その間、混合物を30℃に維持した。得られた粗製o-wエマルジョンを 次に公称7マイクロメートルの孔サイズを有するステンレススチール焼結金属フ ィルター装置を通して循環させた。エマルジョンの再循環を8分間続けた。エマ ルジョンを次に撹拌しながら、1.0mlの25%グルタルアルデヒドを含む、30℃に 維持した350mlの脱イオン水に加えた。添加の際、槽のpHを7から8の間に維 持されるように監視した。最終pHは7.0であった。低剪断ミキシングをイソプ ロピルアセテートが完全に揮発するまでおよそ2.5時間続けた。次に0.75gの量の ポロキサマー188をこの槽に溶かした。得られた微小パーティクルを 遠心によって回収し、0.25%ポロキサマーの水性溶液中で2回洗浄した。 この懸濁液の顕微鏡検査により、タンパク質外層と有機液体核を備えた薄壁ポ リマー殻を有する中空の球状パーティクルを明らかにした。この懸濁液をグリシ ン/PEG3350賦形剤溶液で製剤化し、次に凍結乾燥した。得られた乾燥ケーキを脱 イオン水で再構成し、顕微鏡下で検査し、微小パーティクルが球状で、分離して おり、気体状核を有していることを明らかにした。 実施例12 微小パーティクル表面のPEG改変 実施例9と同様な方法で微小パーティクルを調製した。遠心後、微小パーティ クルを含有するクリーム(およそ11mlの総収量)の4mlを31mlの脱イオン水に懸 濁した。これに0.3gのメトキシ-peg-NCO5000を含む溶液10mlを加え、pHを8.7 に調整した。混合物をゆっくりと撹拌しながら室温で4.5時間反応させた。この 時間の終わりに、pHは7.9であると測定された。微小パーティクルを遠心で回 収し、ポリオキサマー188の0.25%溶液中で2回洗浄した。この懸濁液をグリシ ン/PEG 3350賦形剤溶液とともに製剤し、次に凍結乾燥した。得られた乾燥ケー キは脱イオン水で再構成し顕微鏡下で観察してこの微小パーティクルが球状で、 分離しており、気体状核を有していることを明らかにした。 実施例13 製造後のサイズ分布の改変 微小パーティクルの一定量をまず実施例1と同様な方法で、より広いサイズス ペクトルを与えるような改変を行って調製した。洗浄し、おおざっぱな遠心によ る回収後、微小パーティクル含有クリームを25%のポリオキサマー188の0.25% 溶液125mlで希釈した。次にこの懸濁液を撹拌型セル(Amicon)にセットした5 マイクロメートルシーブタイプpcメンブランフィルター(Nuclepore)を用い て濾過した。残留濃縮液を廃棄し、一方透過液を再度撹拌セルシステム中で3マ イクロメートルシーブタイプフィルターを用いて、濃縮液がおよそ20mlになるま で濾過した。残留濃縮液を0.25%ポリオキサマー188溶液を用いて220mlの 容積に希釈した。3マイクローメートル濾過過程を濃縮液がやはりおよそ20mlに なるまで繰り返した。 図3は未濾過の微小パーティクル懸濁液と5マイクロメートル透過液および3 マイクロメートル濃縮液との容積サイズ分布の比較を示している。この結果は、 Malvern Micronパーティクルサイズ分析器から得られたものだが、使用したフィ ルターの孔サイズによって規定される特定のサイズ範囲に向かって段階的にサイ ズスペクトルが狭くなることを示す。 実施例14 エコー生成性のイヌにおける代表的な検討 31kgの開胸したオスの雑種犬に実施例4によって作製した1mlの再構成微小パ ーティクル組成物を注射した。これは末梢静脈注射によって循環系にデリバリー した。トリガーされた左心室のハーモニック(harumonic)超音波画像(各心拍ご とに1回)は9分間達成された。心筋におけるトリガー画像化の間コントラスト 効果を見ることができた。これに続く4分間のリアルタイム(30Hz)ハーモニッ ク超音波画像化はバブル破壊を増大させた。左心室の不透明化(opacification) は13分間の画像化時間にわたって維持された。有害な血液動態効果は全く観察さ れなかった。 別の調査において、0.1mlの再構成微小パーティクル剤を同様にして開胸した オスの雑種犬に投与した。トリガーされたハーモニック超音波画像は1分間達成 され、続いてリアルタイム画像化によって4分間の微小パーティクル破壊の増加 が起こった。ここでも有害な血液動態効果は全く観察されず、左心室の不透明化 が顕著で持続した。 実施例15 アルブミンポリラクチド微小パーティクルの色素装荷 実施例11と同様にして調製した賦形剤およびラクチド含有微小パーティクル からなる、10ml血清バイアル中の凍結乾燥ケーキを50ml遠心管に入れた。ケーキ を覆うに十分なイソプロピルアルコールを加え、30秒間浸漬させた。水性プ ルロニックF68溶液(0.25%w/w)を加えて管を満たした。遠心後、上清を取り去 り、さらにリンスした。濾過した飽和ローダミンB溶液をこの微小パーティクル に加え、一晩浸漬させた。顕微鏡下で、この微小パーティクルは色素溶液で満た されているように見えた。色素飽和F68溶液を凍結乾燥賦形剤として使用するた めに調製した。この賦形剤の4mlとおよそ2mlの溶液含有微小カプセルとを一緒 にし、得られた混合物を二本の10ml血清バイアルに分けた。このバイアルを-80 ℃で凍結しFTS箱形乾燥器中で凍結乾燥した。両方のバイアルとも、真空ポンプ で5回のポンプダウンパージ(pump-down purge)によりパーフルオロブタンでパ ージした。観察により、幾つかの微小球体は半分赤い液体で満たされ、半分気体 で満たされていることが示された。観察中、これらの微小球体からの色素の漏れ は観察されなかった。微小パーティクルを20mlのF68溶液で真空フィルター上で 4回リンスした。この微小パーティクルをキュベット中に入れ、遠心し、初期ス ペクトルをとった。キュベットを超音波槽中で超音波処理し、遠心し、もうひと つスペクトルをとった。 初期Abs.(553-800) 超音波処理Abs.(553-800) 1.164 1.86 超音波処理後の高い吸光度は、封じ込められていた色素が微小パーティクルの 超音波照射によって放出されたことを示す。 実施例16 壁改変アルブミンポリカプロラクトン微小パーティクルの調製 アルブミン被覆微小カプセルを実施例9と同様な方法で、但し、0.20gのパラ フィンもポリカクロラクトンとシクロオクタンと一緒に有機溶液中に溶解して調 製した。 完成した微小バーティクル懸濁液の顕微鏡検査により、球形のパーティクルが パラフィンの添加無しに調製されたパーティクルと実質的に同一の形態、外観を 有していることが明らかになった。実施例17 ヒト血清アルブミンポリカクロラクトン微小パーティクルの色素装荷 実施例16によって調製された賦形剤およびパラフィン含有微小パーティクル からなる10ml血清バイアル中の凍結乾燥ケーキを50mlの遠心管に入れた。このケ ーキをメタノールで覆い、30秒間浸漬させた。次にこの管を0.25%(w/w)プルロ ニックF68水性溶液で満たし、静かに撹拌し、遠心して今や液体で満たされた微 小パーティクルを沈降させた。上清を除去し、管を再びプルロニック溶液で満た した。微小パーティクルをボルテックスにより再懸濁し、再度遠心した。上清溶 液を取り去り、水性F68中の飽和ブリリアントブルーG色素濾過溶液2mlを加えた 。微小パーティクルをおよそ72時間浸漬させた。顕微鏡観察により、微小パーテ ィクルの90〜95%が色素溶液で満たされていることが明らかになった。凍結乾燥 賦形剤を調製した。4mlの賦形剤を微小パーティクル溶液に添加してボルテック スにより混合した。2本の10ml血清バイアルをそれぞれ3mlの溶液で満たし、-8 0℃で凍結した。バイアルをFTSフラスコ凍結乾燥器で凍結乾燥した。両方のバイ アルおよび脱イオン水の一部をパーフルオロブタンで10分間パージした。両方の バイアルとも脱イオン水で再構成し、真空フィルター上で0.25%(w/w)の40mlF68 溶液で2回リンスした。得られた微小パーティクル溶液を3ml部分2つに分けた 。1つの部分を超音波槽で超音波処理しバブルを破壊した。双方の部分をF68溶 液で1/10に希釈し、UV-可視キュベット中に入れた。キュベットを遠心し可視ス ペクトルをとった。 吸光度(605nm−800nm) 超音波処理 0.193 非−超音波処理 0.136 超音波処理後の高い吸光度は、封じ込められていた色素が微小パーティクルの 超音波照射によって放出されたことを示す。実施例18 微小パーティクルの音響共鳴 微小パーティクル構築物を音響的にチューニングする方法を示すため、実施例9 および16に記載した方法によって調製した微小パーティクルを脱イオン水で再 構成し、以下の方法を用いてそれらの音響特性を比較した。 脱気した水で満たしたタンク中に2つの適合する5MHz振動子を向かい合わせに 設置した。水深をおよそ3インチ(約7.6cm)とした。振動子は、一つが発振器 、一つが受器であるが、受信信号を最大にするため6インチ(約15.2cm)離して 設置した。直径2インチ(約5cm)、2cm幅の円形チャンバーをこの2つの振動子 の間に置ぎ、チャンバー中央位置を発振器から3インチ(約7.6cm)に設置した 。チャンバーの2つの円板面を3mil(約7.6μm)ポリエチレンフィルムで覆い 、次にこのチャンバーを脱気した水で満たした。音波は発振器からチャンバーを 通って受器へ伝搬する。音源は超音波発生器からの出力ピーク間増幅10ボルト のGauss雑音にセットした。受器シグナルは17dbプリアンプおよびオシロスコー プにより増幅した。オシロスコープデジタル電子装置は受けた波形の高速フーリ エ変換(FFT)を行うことができ、それらの分布を表示することができる。ベース ライン読み取りの後、テスト微小パーティクルコントラスト物質を皮下注射器に よってチャンバー内部にデリバリーし、そこでシリンジを前後させて激しく混合 した。テスト後評価の間、FFTデータをテスト物質の伝達関数(transfer functi on)に変換した。 伝達関数(FT)はバブル透過スペクトルデータをバブル無しのスペクトルデータ で割ることによって決定される。すなわち: TF=F(f)ハ゛フ゛ル 有り/T(f)ハ゛フ゛ル 無し 式中、T(f)はFFTによって求められる。 コントラスト剤はそのスペクトル分布に依存して音波を選択的に減弱させる、 すなわち、バブル共鳴点において、あるいはその近くにおいては非共鳴点よりも 多くの音エネルギーが吸収される。従って、この手順はこの作用剤の共鳴スペク トル分布を評価ずるために使用することができる。ほぼ同一のサイズ分布を有す るが異なる内殻厚の二種類の作用剤のデータを、同日に同一の装置で同一の設定 で収集した。種々の作用剤量についてその他は一定に保った。 スペクトルアレイを最小値で割ってスペクトルの正規化を行った。従って、ピ ーク値は固有のものとなり、同じグラフにプロットされると2つのグラフを極め て容易に区別できるようになる。これらの正規化データは図4に示した。 図4に示した結果を調べると、殻壁弾性率が増加すると、共鳴周波数が2.3Hz から8.9MHzにシフトさせることができることが明確に示された。したがって、壁 の組成と厚さを制御することによって作用剤共鳴周波数を制御することができる 。 実施例19 in vivo エコー生成に対する音響特性の影響 空気含有微小パーティクル製剤をin vivo効果に関して評価した。1バイアル の凍結乾燥微小パーティクルを実施例1および2に記載したように調製した(製 剤A)。凍結乾燥微小パーティクルの第2バイアルを実施例1および2に記載した のと類似の方法により調製した。但し、4倍のポリマーを使用し、厚い内壁を有 し、従ってより高い共鳴周波数を有する微小パーティクルを作り出した(製剤B) 。両方のバイアルとも、使用直前に再構成した。パーティクルサイズ分析から、 双方の製剤ともおよそ4マイクロメートルの平均微小パーティクル直径を有し、 ほぼ同一の微小パーティクル濃度を有していた。In vitroの音響的特徴は製剤A は5MHz付近の共鳴周波数を有し、製剤Bは10MHzより高い共鳴周波数を有してい ることを示した。5MHzの経食道超音波プローブを麻酔した犬の食道に心臓の4 つの像が得られるように設置した。再構成した微小パーティクル懸濁液(製剤A の4ml)をイヌの大腿静脈中に注射した。コントラスト剤の出現は心臓の右およ び左区画の超音波像に明瞭に示された。続いて、4mlの厚い壁の微小パーティク ル懸濁液(製剤B)をイヌの大腿静脈中に注射した。コントラスト剤の出現は今 度も心臓の超音波像に明瞭に示されたが、コントラスト効果は製剤Aの等量注射 に比較してかなり減少した。続く、製剤Aの希釈物の注射は、製剤Bに比較して 4倍以上の製剤Aドース効果を示し、超音波画像診断システムの中央付近の共鳴 周波数を有しており、より大きな共鳴周波数ピークを有することを明ら かにした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 ショート ロバート イー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 95030 ロス ガトス アルメンドラ ア ベニュー 240 (72)発明者 ヤマモト ロナルド ケイ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94117 サン フランシスコ ウォーラー ストリート 1321

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.約1から10マイクロメートルの範囲内の直径を有し、生物学的に共存可能な 物質の外層と生分解性ポリマーを含む内層を有する微小パーティクルを含む微 小パーティクル組成物。 2.微小パーティクルの少なくとも大部分が請求項1記載の範囲の直径を有する 、請求項1記載の組成物。 3.微小パーティクルが中空の核を有する、請求項1記載の組成物。 4.微小パーティクルが固体核を含む、請求項1記載の組成物。 5.生物学的に共存可能な物質が血液共存性である、請求項1記載の組成物。 6.外層が化学的に架橋された両親媒性バイオポリマーを含む、請求項1記載の 組成物。 7.核が気体を含有する、請求項3記載の組成物。 8.核が液体を含有する、請求項3記載の組成物。 9.微小パーティクルが薬剤を含有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の 組成物。 10.身体の毛細管循環系を通過することができるサイズの、気体で満たされた微 小パーティクルを含む組成物であって、前記微小パーティクルが所定の共鳴周 波数に共鳴するように機械的に調整されている、前記組成物。 11.微小パーティクルがパーティクルサイズ選別によって、前記周波数に共鳴す るように選別されている、請求項10記載の組成物。 12.パーティクル直径が約1から10マイクロメートルの範囲である、請求項11に 記載の組成物。 13.共鳴周波数が2MHz以上である、請求項10記載の組成物。 14.共鳴周波数が5MHz以上である、請求項13記載の組成物。 15.機械的調整が壁厚の選択によって行われる、請求項10記載の組成物。 16.機械的調整が微小パーティクルの壁物質の選択によって行われる、請求項10 記載の組成物。 17.機械的調整が微小パーティクル壁物質の架橋程度の選択によって行われる、 請求項10記載の組成物。 18.機械的調整が微小パーティクルの内部圧力の調整によって行われる、請求項 10記載の組成物。 19.共鳴周波数が身体画像診断システムの透過周波数の範囲にある、請求項10記 載の組成物。 20.共鳴周波数が身体画像診断システムの高調波である、請求項10記載の組成物 。 21.微小パーティクルが、画像診断の超音波照射出力レベル閾値に暴露されたと きに安定に維持され、かつ、前記出力が上昇したときに破壊され得るように機 械的調整がされている、請求項10に記載の組成物。 22.微小パーティクルが、画像診断の超音波照射出力レベル閾値に暴露されたと きに安定に維持され、かつ、微小パーティクルの共鳴周波数付近に暴露された ときに破壊され得るように機械的調整がされている、請求項10に記載の組成物 。 23.微小パーティクルが薬剤を含む、請求項21または22に記載の組成物。 24.微小パーティクルが血液可溶性または血液非可溶性気体を含む、請求項21ま たは22に記載の組成物。 25.身体の毛細管循環系を通過し得るサイズであって、選択した組織に結合する ためのターゲッティング部分を含む、気体で満たされた微小パーティクルを含 む組成物。 26.身体の毛細管循環系を通過し得るサイズであって、表面結合親水性ポリマー を含む、気体で満たされた微小パーティクルを含む組成物。 27.親水性ポリマーがポリエチレングリコールを含む、請求項26記載の組成物。 28.ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、その誘導体、および その組み合わせを含む、請求項26記載の組成物。 29.化学的に荷電された外表面を有する、請求項25または26記載の組成物。 30.外表面がPEG化されている、請求項28に記載の組成物。 31.外表面がスクシニル化されている、請求項29記載の組成物。 32.ターゲッティング部分が、抗体、細胞レセプター、レクチン、セレクチン、 インテグリン、レセプター標的、レセプターアナログ、およびその活性断片か らなる群より選ばれる、請求項25記載の組成物。 33.生物学的に共存可能な物質がタンパク質を含む、請求項1に記載の組成物。 34.生物学的に共存可能な物質が、コラーゲン、ゼラチン、アルブミン、グロブ リン、またはグリコサミノグリカンを含む、請求項1に記載の組成物。 35.生物学的に共存可能な物質がアルブミンを含む、請求項1に記載の組成物。 36.生物学的に共存可能な物質がバイオポリマーを含む、請求項1に記載の組成 物。 37.生物学的に共存可能な物質がゼラチンを含む請求項1に記載の組成物。 38.生分解性ポリマーが合成ポリマーを含む、請求項1に記載の組成物。 39.ポリマーがボリカプロラクトンを含む、請求項38に記載の組成物。 40.ポリマーが、ポリラクチド、ポリグリコリド、またはそのコポリマーを含む 、請求項38記載の組成物。 41.ポリマーが、カプロラクトンと、乳酸またはグリコール酸とのコポリマーを 含む、請求項38記載の組成物。 42.内層が多孔性である、請求項1記載の組成物。 43.注射に適した媒液中に懸濁可能な多層微小パーティクルを形成させる方法で あって、 (a)生物学的に共存可能な物質の第1の水性分散混合液を形成させ、生分解 性ポリマーの第2の溶液と混合物するステップであって、前記第2の溶液が前 記ポリマーに対する相対的に揮発性の水非混和性溶媒および相対的に非揮発性 の水非混和性非溶媒とを含むものである前記ステップ; (b)ステップ(a)の混合物を乳化し前記ポリマー溶液を含む内部と前記生 物学的に共存可能な物質を含む外層を有する微小滴を形成させるステップ; (c)前記相対的に揮発性の溶媒を前記微小パーティクルから除去して前記ポ リマーの内層を前記バイオポリマー上に形成させるステップ; (d)前記微小パーティクルを乾燥させ前記非溶媒および残存水を除去するス テップ を含む、前記方法。 44.ステップ(c)において揮発性溶媒がエバポレーションによって除去される 、 請求項43に記載の方法。 45.ステップ(c)において揮発性物質が希釈によって除去される、請求項43に 記載の方法。 46.更に外層を架橋するステップを含む、請求項43に記載の方法。 47.ステップ(d)が凍結乾燥によるものである、請求項43に記載の方法。 48.乾燥後に微小パーティクルに空気以外の気体を装荷するステップを含む、請 求項43に記載の方法。 49.微小パーティクルサイズ選別のステップを含む、請求項43記載の方法。 50.エコー検査のための画像を作り出すための方法であって、 (a)患者の毛細管循環系を通過し得る、気体で満たされた微小パーティクル を患者に導入するステップであって、前記微小パーティクルが生物学的に共存 可能な物質を含む外層を有し、生分解性ポリマーを含む内層を含むものである 、前記ステップ; (b)前記患者を適切な超音波照射に暴露するステップ; (c)前記対象における前記微小パーティクルによる超音波の反射、透過、共 鳴および/または周波数および/または変調された振幅を検出するステップを 含む、前記方法。 51.微小パーティクルの少なくとも大部分が約1から10マイクロメートルの範囲 の直径を有する、請求項50記載の方法。 52.医薬的活性な薬剤を患者にデリバリーする方法であって、患者にその患者の 毛細管循環系を通過し得る、生物学的に共存可能な物質を含む外層、生分解性 ポリマーを含む内層を有し、前記医薬的に活性な薬剤を含有する微小パーティ クルを含む組成物をn患者に導入するステップを含む、前記方法。 53.微小パーティクルの少なくとも大部分が約1から10マイクロメートルの範囲 の直径を有する、請求項52記載の方法。 54.さらに、標的組織にまたは器官に局所化した超音波エネルギーを作用させ、 医薬的に活性な薬剤を所望の特定の部位で放出させることを含む、請求項52に 記載の方法。 55.標的器官が心臓である、請求項54に記載の方法。 56.標的組織が腫瘍である、請求項55に記載の方法。
JP54742598A 1997-04-30 1998-04-30 超音波コントラスト剤として、および、血流への薬剤デリバリーのために有用な微小パーティクル Ceased JP2001527547A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US84715397A 1997-04-30 1997-04-30
US08/847,153 1997-04-30
PCT/US1998/008827 WO1998048783A1 (en) 1997-04-30 1998-04-30 Microparticles useful as ultrasonic contrast agents and for delivery of drugs into the bloodstream

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001527547A true JP2001527547A (ja) 2001-12-25

Family

ID=25299908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP54742598A Ceased JP2001527547A (ja) 1997-04-30 1998-04-30 超音波コントラスト剤として、および、血流への薬剤デリバリーのために有用な微小パーティクル

Country Status (11)

Country Link
US (4) US6193951B1 (ja)
EP (1) EP0979071B1 (ja)
JP (1) JP2001527547A (ja)
AT (1) ATE377414T1 (ja)
AU (1) AU739919B2 (ja)
CA (1) CA2289088C (ja)
DE (2) DE19882362T1 (ja)
ES (1) ES2296332T3 (ja)
GB (1) GB2340040B (ja)
NO (1) NO995313L (ja)
WO (1) WO1998048783A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003300882A (ja) * 2002-04-11 2003-10-21 St Marianna Univ School Of Medicine ピリドンカルボン酸化合物含有エマルション
JP2009524602A (ja) * 2006-01-24 2009-07-02 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ガスコア及びシェルを含む粒子の製造方法、並びにその方法で得られる粒子
JP2011518234A (ja) * 2008-03-19 2011-06-23 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 中空球の合成方法

Families Citing this family (87)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6143211A (en) * 1995-07-21 2000-11-07 Brown University Foundation Process for preparing microparticles through phase inversion phenomena
US6524802B1 (en) * 1996-03-29 2003-02-25 The Johns Hopkins University School Of Medicine Methods of detecting growth differentiation factor-14
ES2288760T3 (es) 1996-04-25 2008-01-16 Bioarray Solutions Ltd. Ensamblaje electrocinetico controlado por luz de particulas proximas a superficies.
US6193951B1 (en) * 1997-04-30 2001-02-27 Point Biomedical Corporation Microparticles useful as ultrasonic contrast agents
US20020159951A1 (en) * 1997-05-06 2002-10-31 Unger Evan C. Novel targeted compositions for diagnostic and therapeutic use
US6416740B1 (en) * 1997-05-13 2002-07-09 Bristol-Myers Squibb Medical Imaging, Inc. Acoustically active drug delivery systems
US6896659B2 (en) * 1998-02-06 2005-05-24 Point Biomedical Corporation Method for ultrasound triggered drug delivery using hollow microbubbles with controlled fragility
WO2000006124A2 (en) * 1998-07-30 2000-02-10 Point Biomedical Corporation A novel excipient for the lyophilization of aqueous suspensions of microparticles
AU6635900A (en) * 1999-08-13 2001-03-13 Point Biomedical Corporation Microparticles useful as ultrasonic contrast agents and for lymphatic system
AU6636000A (en) 1999-08-13 2001-03-13 Point Biomedical Corporation Hollow microspheres with controlled fragility for medical use
US6527718B1 (en) 1999-08-20 2003-03-04 Brian G Connor Ultrasound system for continuous imaging and delivery of an encapsulated agent
US6740039B1 (en) 1999-08-20 2004-05-25 Koninklijke Philips Electronics N.V. Methods and apparatus for displaying information relating to delivery and activation of a therapeutic agent using ultrasound energy
US6479145B1 (en) * 1999-09-09 2002-11-12 Regents Of The University Of Minnesota Biopolymers and biopolymer blends, and method for producing same
EP1311839B1 (en) * 2000-06-21 2006-03-01 Bioarray Solutions Ltd Multianalyte molecular analysis using application-specific random particle arrays
US9709559B2 (en) 2000-06-21 2017-07-18 Bioarray Solutions, Ltd. Multianalyte molecular analysis using application-specific random particle arrays
US7262063B2 (en) 2001-06-21 2007-08-28 Bio Array Solutions, Ltd. Directed assembly of functional heterostructures
JP2004537401A (ja) * 2001-08-08 2004-12-16 ブラウン ユニバーシティ リサーチ ファウンデーション 疎水性薬物の微粉砕方法
KR20040068122A (ko) 2001-10-15 2004-07-30 바이오어레이 솔루션스 리미티드 공동 검색과 효소-매개된 탐지에 의한 다형성 좌위의 다중분석
US20030147965A1 (en) * 2001-12-10 2003-08-07 Spherics, Inc. Methods and products useful in the formation and isolation of microparticles
US6919068B2 (en) * 2002-05-17 2005-07-19 Point Biomedical Corporation Method of preparing gas-filled polymer matrix microparticles useful for echographic imaging
US7101566B2 (en) * 2002-06-28 2006-09-05 Ethicon, Inc. Polymer coated microparticles for sustained release
EP1551459A4 (en) * 2002-07-11 2007-02-07 Targeson Llc MICROBULLE-BASED COMPOSITIONS, AND METHODS FOR THEIR PREPARATION AND USE
FR2842737B1 (fr) * 2002-07-25 2006-01-27 Centre Nat Rech Scient Particules revetues en surface de hyaluronane ou d'un de ses derives et leur utilisation a titre de vecteurs biologiques pour des matieres actives
WO2004047007A1 (en) 2002-11-15 2004-06-03 Bioarray Solutions, Ltd. Analysis, secure access to, and transmission of array images
GB0228826D0 (en) * 2002-12-11 2003-01-15 Okpala Joseph Hair technology in creating particles with improved delivery capabilities
FR2850385B1 (fr) * 2003-01-29 2007-04-20 Inst Gustave Roussy Igr Microparticules echogenes, servant notamment comme agent de contraste pour l'exploration ultrasonique et/ou comme emboles pour le detections ultrasoniques
US7767219B2 (en) 2003-01-31 2010-08-03 Boston Scientific Scimed, Inc. Localized drug delivery using drug-loaded nanocapsules
US20040185108A1 (en) * 2003-03-18 2004-09-23 Short Robert E. Method of preparing gas-filled polymer matrix microparticles useful for delivering drug
US20040228800A1 (en) * 2003-05-15 2004-11-18 Scicotec Gmbh Non-invasive identification of patients at increased risk for myocardial infarction
GB0311664D0 (en) * 2003-05-21 2003-06-25 Univ Manchester Polymeric hollow nanospheres
US7537788B2 (en) * 2003-07-25 2009-05-26 Rubicor Medical, Inc. Post-biopsy cavity treatment implants and methods
US7744852B2 (en) 2003-07-25 2010-06-29 Rubicor Medical, Llc Methods and systems for marking post biopsy cavity sites
US20050020899A1 (en) * 2003-07-25 2005-01-27 Rubicor Medical, Inc. Post-biopsy cavity treatmetn implants and methods
EP1673108A4 (en) * 2003-09-09 2009-06-03 Point Biomedical Corp METHODS AND COMPOSITIONS FOR ULTRASONIC IMAGING OF APOPTOSIS
WO2005029705A2 (en) * 2003-09-18 2005-03-31 Bioarray Solutions, Ltd. Number coding for identification of subtypes of coded types of solid phase carriers
NZ546072A (en) * 2003-09-22 2009-08-28 Bioarray Solutions Ltd Surface immobilized polyelectrolyte with multiple functional groups capable of covalently bonding to biomolecules
US20050074406A1 (en) * 2003-10-03 2005-04-07 Scimed Life Systems, Inc. Ultrasound coating for enhancing visualization of medical device in ultrasound images
CA2544041C (en) * 2003-10-28 2015-12-08 Bioarray Solutions Ltd. Optimization of gene expression analysis using immobilized capture probes
CN1905806A (zh) * 2003-10-28 2007-01-31 佰尔瑞溶液有限公司 带有吸附的或结合的生物分子的胶-壳珠子
WO2005045059A2 (en) * 2003-10-28 2005-05-19 Bioarray Solutions Ltd. Allele assignment and probe selection in multiplexed assays of polymorphic targets
US7049077B2 (en) 2003-10-29 2006-05-23 Bioarray Solutions Ltd. Multiplexed nucleic acid analysis by fragmentation of double-stranded DNA
WO2005041897A2 (en) * 2003-10-31 2005-05-12 Point Biomedical Corporation Reconstitutable microsphere compositions useful as ultrasonic contrast agents
US20080019904A1 (en) * 2004-06-29 2008-01-24 Koninklijke Philips Electronics, N.V. System For Manufacturing Micro-Sheres
US7363170B2 (en) * 2004-07-09 2008-04-22 Bio Array Solutions Ltd. Transfusion registry network providing real-time interaction between users and providers of genetically characterized blood products
US7848889B2 (en) 2004-08-02 2010-12-07 Bioarray Solutions, Ltd. Automated analysis of multiplexed probe-target interaction patterns: pattern matching and allele identification
US8119153B2 (en) * 2004-08-26 2012-02-21 Boston Scientific Scimed, Inc. Stents with drug eluting coatings
WO2006044996A2 (en) * 2004-10-15 2006-04-27 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York System and method for automated boundary detection of body structures
WO2006046200A1 (en) * 2004-10-29 2006-05-04 Koninklijke Philips Electronics N.V. Preparation of dispersions of particles for use as contrast agents in ultrasound imaging
EP2248578B1 (en) 2005-03-04 2012-06-06 President and Fellows of Harvard College Method for forming multiple emulsions
US10687785B2 (en) 2005-05-12 2020-06-23 The Trustees Of Columbia Univeristy In The City Of New York System and method for electromechanical activation of arrhythmias
US8486629B2 (en) 2005-06-01 2013-07-16 Bioarray Solutions, Ltd. Creation of functionalized microparticle libraries by oligonucleotide ligation or elongation
US20090042284A1 (en) * 2005-07-04 2009-02-12 Shunro Tachibana Method for labeling/separation of cells and agent for labeling/separation of cells
WO2007035721A2 (en) * 2005-09-19 2007-03-29 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Ultrasound method to open blood brain barrier
EP1963805A4 (en) * 2005-12-09 2010-01-06 Univ Columbia SYSTEMS AND METHODS FOR ELASTOGRAPHIC IMAGING
AU2007226258A1 (en) * 2006-03-10 2007-09-20 Mcgill University Ultrasound molecular sensors and uses thereof
US20080305175A1 (en) * 2006-11-30 2008-12-11 Agency For Science, Technology And Research Micro-Container
US8696353B2 (en) * 2007-12-18 2014-04-15 Koninklijke Philips N.V. Antimicrobial filled capsules in an ultrasound field for treatment of dental biofilm
WO2011035312A1 (en) 2009-09-21 2011-03-24 The Trustees Of Culumbia University In The City Of New York Systems and methods for opening of a tissue barrier
WO2010014977A1 (en) 2008-08-01 2010-02-04 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Systems and methods for matching and imaging tissue characteristics
US8367427B2 (en) * 2008-08-20 2013-02-05 Baxter International Inc. Methods of processing compositions containing microparticles
US8323615B2 (en) * 2008-08-20 2012-12-04 Baxter International Inc. Methods of processing multi-phasic dispersions
US8323685B2 (en) * 2008-08-20 2012-12-04 Baxter International Inc. Methods of processing compositions containing microparticles
WO2010030819A1 (en) 2008-09-10 2010-03-18 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Systems and methods for opening a tissue
US8940277B2 (en) * 2008-11-06 2015-01-27 University of Pittsburgh—of the Commonwealth System of Higher Education Intracellular microbubble for imaging an anatomical site
US20120128776A1 (en) * 2009-07-31 2012-05-24 Koninklijke Philips Electronics N.V. Method for the preparation of microparticles with efficient bioactive molecule incorporation
EP2470287A4 (en) 2009-08-28 2015-01-21 Univ Columbia SYSTEMS, METHODS AND DEVICES FOR PRODUCING GAS-FILLED MICROBUBBLES
US20120211084A1 (en) 2009-09-02 2012-08-23 President And Fellows Of Harvard College Multiple emulsions created using jetting and other techniques
EP2493458A2 (en) * 2009-10-30 2012-09-05 The Ohio State University Multi-functional biodegradable particles for selectable targeting, imaging, and therapeutic delivery and use thereof for treating ocular disorders
WO2011116154A2 (en) * 2010-03-17 2011-09-22 President And Fellows Of Harvard College Melt emulsification
WO2011139927A1 (en) * 2010-05-01 2011-11-10 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Methods devices and systems of preparing targeted microbubble shells
GB201102148D0 (en) * 2011-02-08 2011-03-23 Ucl Business Plc Layered bodies, compositions containing them and processes for producing them
EP2701625A1 (en) 2011-04-26 2014-03-05 Encapson B.V. Coating for improving the ultrasound visibility
US9238206B2 (en) 2011-05-23 2016-01-19 President And Fellows Of Harvard College Control of emulsions, including multiple emulsions
WO2012162664A1 (en) 2011-05-26 2012-11-29 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Systems and methods for opening of a tissue barrier in primates
EP2729238A2 (en) 2011-07-06 2014-05-14 President and Fellows of Harvard College Multiple emulsions and techniques for the formation of multiple emulsions
US8927529B2 (en) 2012-01-30 2015-01-06 SpineThera Treatment of back pain by injection of microparticles of dexamethasone acetate and a polymer
WO2014059170A1 (en) 2012-10-10 2014-04-17 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Systems and methods for mechanical mapping of cardiac rhythm
JP6069516B2 (ja) 2012-10-31 2017-02-01 エンキャプソン・ベー・フェー エコー輝度の向上ための被膜を備えた医療機器
KR101446681B1 (ko) * 2012-11-21 2014-10-07 한국과학기술연구원 간 종양 표적화 초음파 조영제 및 그 제조방법
US9247921B2 (en) 2013-06-07 2016-02-02 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Systems and methods of high frame rate streaming for treatment monitoring
US10322178B2 (en) 2013-08-09 2019-06-18 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Systems and methods for targeted drug delivery
US10028723B2 (en) 2013-09-03 2018-07-24 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Systems and methods for real-time, transcranial monitoring of blood-brain barrier opening
US10052394B2 (en) 2014-11-21 2018-08-21 General Electric Company Microbubble tether for diagnostic and therapeutic applications
WO2016115133A1 (en) * 2015-01-12 2016-07-21 University Of Pittsburgh-Of The Commonwealth System Of Higher Education Polymer microbubbles as x-ray dark field contrast agents
US20160361443A1 (en) * 2015-06-12 2016-12-15 University Of Pittsburgh - Of The Commonwealth System Of Higher Education Ultrasound Molecular Imaging With Targeted Biocompatible Microbubbles
EP3515404B1 (en) 2016-10-28 2020-03-18 Spinethera Pharmaceutical compositions and uses thereof
DE102022102770A1 (de) 2022-02-07 2023-08-10 Rheinisch-Westfälische Technische Hochschule Aachen, Körperschaft des öffentlichen Rechts Oberflächenmodifizierung von Mikrobläschen und Nanopartikeln auf Poly(alkylcyanacrylat)-Basis

Family Cites Families (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1900865A1 (de) 1969-01-09 1970-08-27 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von Mikrokapseln
DE3141641A1 (de) * 1981-10-16 1983-04-28 Schering Ag, 1000 Berlin Und 4619 Bergkamen Ultraschall-kontrastmittel und dessen herstellung
US4718433A (en) 1983-01-27 1988-01-12 Feinstein Steven B Contrast agents for ultrasonic imaging
DE3421468A1 (de) * 1984-06-08 1985-12-19 Dr. Rentschler Arzneimittel Gmbh & Co, 7958 Laupheim Lipidnanopellets als traegersystem fuer arzneimittel zur peroralen anwendung
US5425366A (en) * 1988-02-05 1995-06-20 Schering Aktiengesellschaft Ultrasonic contrast agents for color Doppler imaging
JP2907911B2 (ja) * 1988-02-05 1999-06-21 シエーリング アクチエンゲゼルシヤフト 超音波造影剤、その製造方法及び該超音波造影剤からなる診断又は治療用製剤
US5041292A (en) 1988-08-31 1991-08-20 Theratech, Inc. Biodegradable hydrogel matrices for the controlled release of pharmacologically active agents
US5271961A (en) 1989-11-06 1993-12-21 Alkermes Controlled Therapeutics, Inc. Method for producing protein microspheres
WO1991006287A1 (en) * 1989-11-06 1991-05-16 Enzytech, Inc. Protein microspheres and methods of using them
US5922304A (en) * 1989-12-22 1999-07-13 Imarx Pharmaceutical Corp. Gaseous precursor filled microspheres as magnetic resonance imaging contrast agents
US5542935A (en) * 1989-12-22 1996-08-06 Imarx Pharmaceutical Corp. Therapeutic delivery systems related applications
US5580575A (en) * 1989-12-22 1996-12-03 Imarx Pharmaceutical Corp. Therapeutic drug delivery systems
DE4004430A1 (de) 1990-02-09 1991-08-14 Schering Ag Aus polyaldehyden aufgebaute kontrastmittel
GB2256183B (en) 1990-02-20 1994-03-09 Delta Biotechnology Ltd Double emulsion technique producing diagnostic aid microcapsules for pharmaceutical use
GB9003821D0 (en) * 1990-02-20 1990-04-18 Danbiosyst Uk Diagnostic aid
US6120805A (en) * 1990-04-06 2000-09-19 Rhone-Poulenc Rorer Sa Microspheres, process for their preparation and their use
AU636481B2 (en) * 1990-05-18 1993-04-29 Bracco International B.V. Polymeric gas or air filled microballoons usable as suspensions in liquid carriers for ultrasonic echography
US5948387A (en) * 1990-06-01 1999-09-07 Imarx Pharmaceutical Corp. Contrast media for ultrasonic imaging
US5310540A (en) 1990-10-05 1994-05-10 Sintetica Sa Method for the preparation of stable suspensions of hollow gas-filled microspheres suitable for ultrasonic echography
DK166600B1 (da) * 1991-01-17 1993-06-21 Therkel Bisgaard Vaerktoejssaet til brug ved suturering i dybe operationsaabninger eller legemshulrum
GB9107628D0 (en) 1991-04-10 1991-05-29 Moonbrook Limited Preparation of diagnostic agents
WO1994016739A1 (en) * 1993-01-25 1994-08-04 Sonus Pharmaceuticals, Inc. Phase shift colloids as ultrasound contrast agents
US5565215A (en) * 1993-07-23 1996-10-15 Massachusettes Institute Of Technology Biodegradable injectable particles for imaging
GB9318288D0 (en) * 1993-09-03 1993-10-20 Nycomed Imaging As Improvements in or relating to contrast agents
US6068857A (en) * 1993-09-09 2000-05-30 Schering Aktiengesellchaft Microparticles containing active ingredients, agents containing these microparticles, their use for ultrasound-controlled release of active ingredients, as well as a process for their production
US5569468A (en) * 1994-02-17 1996-10-29 Modi; Pankaj Vaccine delivery system for immunization, using biodegradable polymer microspheres
US5620883A (en) 1994-04-01 1997-04-15 The Johns Hopkins University Living cells microencapsulated in a polymeric membrane having two layers
US5730955A (en) * 1994-08-02 1998-03-24 Molecular Biosystems, Inc. Process for making gas-filled microspheres containing a liquid hydrophobic barrier
US5562893A (en) * 1994-08-02 1996-10-08 Molecular Biosystems, Inc. Gas-filled microspheres with fluorine-containing shells
US5509896A (en) * 1994-09-09 1996-04-23 Coraje, Inc. Enhancement of thrombolysis with external ultrasound
DE19510690A1 (de) * 1995-03-14 1996-09-19 Schering Ag Polymere Nano- und/oder Mikropartikel, Verfahren zu deren Herstellung, sowie Verwendung in medizinischen Diagnostik und Therapie
US5560364A (en) * 1995-05-12 1996-10-01 The Board Of Regents Of The University Of Nebraska Suspended ultra-sound induced microbubble cavitation imaging
US6139819A (en) * 1995-06-07 2000-10-31 Imarx Pharmaceutical Corp. Targeted contrast agents for diagnostic and therapeutic use
US5648098A (en) * 1995-10-17 1997-07-15 The Board Of Regents Of The University Of Nebraska Thrombolytic agents and methods of treatment for thrombosis
US5611344A (en) * 1996-03-05 1997-03-18 Acusphere, Inc. Microencapsulated fluorinated gases for use as imaging agents
US5837221A (en) * 1996-07-29 1998-11-17 Acusphere, Inc. Polymer-lipid microencapsulated gases for use as imaging agents
US5846517A (en) * 1996-09-11 1998-12-08 Imarx Pharmaceutical Corp. Methods for diagnostic imaging using a renal contrast agent and a vasodilator
US6090800A (en) * 1997-05-06 2000-07-18 Imarx Pharmaceutical Corp. Lipid soluble steroid prodrugs
US6193951B1 (en) * 1997-04-30 2001-02-27 Point Biomedical Corporation Microparticles useful as ultrasonic contrast agents
US6045777A (en) * 1997-06-30 2000-04-04 Acusphere, Inc. Method for enhancing the echogenicity and decreasing the attenuation of microencapsulated gases
US6205352B1 (en) * 1997-11-19 2001-03-20 Oncology Innovations, Inc. Sentinel node identification using non-isotope means
US6444192B1 (en) * 1999-02-05 2002-09-03 The Regents Of The University Of California Diagnostic imaging of lymph structures
US6224554B1 (en) * 1999-03-31 2001-05-01 Point Biomedical Corporation Method to measure ambient fluid pressure
AU6635900A (en) * 1999-08-13 2001-03-13 Point Biomedical Corporation Microparticles useful as ultrasonic contrast agents and for lymphatic system
AU2002341959A1 (en) * 2001-10-04 2003-04-14 Case Western Reserve University Drug delivery devices and methods

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003300882A (ja) * 2002-04-11 2003-10-21 St Marianna Univ School Of Medicine ピリドンカルボン酸化合物含有エマルション
JP2009524602A (ja) * 2006-01-24 2009-07-02 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ガスコア及びシェルを含む粒子の製造方法、並びにその方法で得られる粒子
JP2011518234A (ja) * 2008-03-19 2011-06-23 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 中空球の合成方法

Also Published As

Publication number Publication date
GB2340040A (en) 2000-02-16
CA2289088A1 (en) 1998-11-05
US20010012522A1 (en) 2001-08-09
DE19882362T1 (de) 2000-05-18
AU7173098A (en) 1998-11-24
NO995313L (no) 1999-12-29
GB9925661D0 (en) 1999-12-29
ES2296332T3 (es) 2008-04-16
DE69838669T2 (de) 2008-10-30
ATE377414T1 (de) 2007-11-15
WO1998048783A1 (en) 1998-11-05
EP0979071A1 (en) 2000-02-16
CA2289088C (en) 2007-08-07
DE69838669D1 (de) 2007-12-20
EP0979071B1 (en) 2007-11-07
US20090081130A1 (en) 2009-03-26
NO995313D0 (no) 1999-10-29
EP0979071A4 (en) 2004-03-10
US20040086459A1 (en) 2004-05-06
AU739919B2 (en) 2001-10-25
US6193951B1 (en) 2001-02-27
GB2340040B (en) 2001-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001527547A (ja) 超音波コントラスト剤として、および、血流への薬剤デリバリーのために有用な微小パーティクル
US8486444B2 (en) Nanobubbles useful as an ultrasonic contrast agent for the lymphatic system
US8715622B2 (en) Echogenic polymer microcapsules and nanocapsules and methods for production and use thereof
CN107080744A (zh) 合成空心球的方法
JP2000501745A (ja) 画像化剤として使用するためのミクロカプセル化フッ素化ガス
US6919068B2 (en) Method of preparing gas-filled polymer matrix microparticles useful for echographic imaging
CA2441609C (en) Echogenic polymer microcapsules and nanocapsules and methods for production and use thereof
AU2002307056A1 (en) Echogenic polymer microcapsules and nanocapsules and methods for production and use thereof
EP1109531A1 (en) Local delivery of medications to the heart
US20040185108A1 (en) Method of preparing gas-filled polymer matrix microparticles useful for delivering drug
MXPA99009986A (en) Microparticles useful as ultrasonic contrast agents and for delivery of drugs into the bloodstream

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080722

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20081216

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090317