JP2001527123A - 加熱炉反応器内のゼオライト触媒 - Google Patents

加熱炉反応器内のゼオライト触媒

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Abstract

(57)【要約】 供給原料を加熱炉内に配置された触媒と、接触改質条件の下に、接触させることからなる芳香族炭化水素を形成するために原料炭化水素を接触改質する方法であり、前記の方法において触媒は単官能の非酸性触媒であり、かつVIII族金属とゼオライトLを含むものであり、また炉管は内径2〜8インチであり、そしてそれらの炉管は、少なくとも一部を、炉管の外側に位置するガスまたはオイルバーナーにより加熱される、前記の原料炭化水素を接触改質する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は失活または汚染の速度が低くまた芳香族化合物(aromatics
)の収率が高い、非酸性で、1官能性であり、細孔の大きいゼオライトと第VI
II族金属とを含む触媒を使用する接触改質に関する。
【0002】 (発明の背景) 改質には脱水素、異性化、脱水素異性化、環化および脱水素環化のようないく
つかの反応が関与する。本発明の方法においては、改質反応帯への供給炭化水素
から芳香族化合物が生成され、また脱水素環化が最も重要な反応である。
【0003】 BernardおよびNuryの米国特許第4,104,320号には、1官
能性の非酸性型のゼオライトL触媒を使用することによりパラフィンを脱水素環
化して芳香族化合物を高い選択率で生成できることが開示されている。同上特許
のゼオライトLをベースとする触媒は、少くとも90%がナトリウム、リチウム
、カリウム、ルビジウムまたはセシウムである交換可能な陽イオンを有し、また
少くとも一つの第VIII族貴金属(または錫もしくはゲルマニウム)を含有す
る。特に、ルビジウム塩またはセシウム塩でイオン交換されたカリウム型のL−
ゼオライト上に白金を有する触媒が、n−ヘキサンのベンゼンへの転化に関して
例外的に高い選択率を可能にすることが、BernardおよびNuryによっ
て主張されている。BernardおよびNuryの特許に開示されているよう
に、ゼオライトLは典型的にカリウム型に合成される。通常80%以下であるカ
リウム陽イオンの一部は、他の陽イオンがイオン交換可能なカリウムと置き代わ
るようにイオン交換されることができる。
【0004】 その後、一層重要な進展が、BussおよびHughesの米国特許第4,4
34,311号、第4,435,283号、第4,447,316号および第4
,517,306号中に開示された。BussおよびHughesの特許には、
アルカリ土類金属(バリウム、ストロンチウムまたはカルシウム、望ましくはバ
リウム)でイオン交換された細孔の大きなゼオライトからなり、一つ以上の第V
III族金属(望ましくは白金)を含有する触媒、およびこれを石油ナフサを改
質するのに使用することが記載されている。触媒中の必須的な元素はアルカリ土
類金属である。本質的に、アルカリ土類金属がバリウムでありまた細孔の大きな
ゼオライトがL−ゼオライトである場合、米国特許第4,104,320号中に
開示されているアルカリでイオン交換された対応するL−ゼオライト触媒よりな
お一層高い選択率が触媒によって与えられることが見出された。
【0005】 BernardおよびNurgの、そしてBussおよびHughesの選択
率の高いこれらの触媒はすべて「非酸性」であり、「1官能性触媒」と称される
。これらの触媒はパラフィンを脱水素環化することによって芳香族化合物を生成
するのに関して高い選択率を有する。
【0006】 選択率の高い触媒が発見されたので、商業化が有望であるように思われた。残
念ながら、選択率の高いL−ゼオライト触媒では、これを接触改質に使用するの
を可能とするのに十分な長い運転期間が実現できなかったので、この商業化は有
望でなかった。米国特許第4,456,527号には、供給物の硫黄含有率が極
めて低い水準まで、つまり硫黄に対する感受性が特に大きい触媒に対して従来採
用された水準以下に減少されるならば、L−ゼオライトの非酸性の触媒を使用し
て長い運転期間が実現できたことが開示されている。特に、L−ゼオライト触媒
への炭化水素供給物中の硫黄濃度は、使用される触媒に関する安定性/活性を改
善するために、望ましくは10億部あたり100部(ppb)より低く、一層望
ましくは50ppbより低い超低水準でなければならないことが判った。
【0007】 ゼオライトL改質触媒は、特に反応条件下で、水の存在に対して驚くほどの感
受性があることもまた判明した。水は、この触媒の失活速度を著るしく加速する
ことが判っている。参照によって本記載に加入されている米国特許第4,830
,732号は水に対するゼオライトL触媒の驚くべき感受性およびこの問題を軽
減する方法を開示している。
【0008】 参照によって本記載に加入されているMulasleyの米国特許第5,38
2,353号および第5,620,937号は、ゼオライトLをベースとする改
質触媒を開示しており、この場合、触媒の安定性を改善するため、つまり改質条
件下での触媒の失活速度を低下するために、触媒は高い温度および低い水含有率
で処理される。
【0009】 ゼオライトL改質触媒の商業化に際して、硫黄が超低水準であると、反応系金
属のコーキング、浸炭および金属ダスチングという予想外の問題の起きることが
判った。この問題のためコーキング、浸炭および金属ダスチングを防止するため
に特別な鋼および(または)保護層を有する鋼を使用することが必要になった。
保護層は、使用される場合に、処理温度例えば約800〜1150°Fの温度で
炭化水素と接触される鋼の表面に付着される。例えば錫の保護層が硫黄を超低水
準にして操作される接触改質装置の反応器内および加熱炉管内に使用されている
。これによって反応器内の触媒粒子の外側のコーク生成速度が効果的に減少され
ている。このような保護がないと、コークの蓄積の結果、著るしいコーク閉塞が
起きまた反応系の運転停止に至る。これらの問題はHeyseらの米国特許第5
,674,376号中に詳細に記載されている。Heyseらは浸炭および金属
ダスティングを防止するために特別な鋼および錫被覆を含めての保護被覆を使用
することを開示している。好ましい態様においてHeyseらは錫化鉄および錫
化ニッケルを含有する耐浸炭性の金属中間層を形成するために、反応器系の鋼の
部分に錫ペイントを塗布しそして水素中で加熱することを開示している。Hey
seらの改質装置は慣用の改質器の設計、すなわち供給物を加熱するために加熱
炉がありまた慣用的な反応器内に触媒がある設計が用いられている、高温で、低
硫黄で水が少ない系である。
【0010】 最近、ゼオライトLをベースとする1官能性改質触媒中にハロゲンを使用する
ことに関して、RAULO(Research Association fo
r Utilization of Light Oil)およびIdemit
su Kosan Co.のいくつかの特許および特許出願が公表されている。
ハロゲンを含有するこのような1官能性触媒は、接触改質特に、C6およびC7
炭化水素に加えて、沸点がC7炭化水素より高い供給原料を改質するのに使用さ れる場合、安定性(触媒寿命)が改善することが報告されている。この点につい
ては、EP201,856A,EP498,182A、米国特許第4,681,
865号および第5,091,351号を参照されたい。
【0011】 RAULOに譲渡されたYonedaらのEP403,976は、弗素で処理
されたゼオライトLをベースとする触媒を内径が約1インチの(実施例では22
.2ミリから28ミリまで)小径管内に使用することを開示している。小径管の
ために提案されている加熱媒体は、管の温度の精密な制御を維持するために、溶
融金属または溶融塩であった。従って、EP403,976号では慣用的タイプ
の加熱炉または慣用的タイプの加熱炉管の使用は教示されていない。接触改質の
ための慣用的な加熱炉は、内径が通常3インチ以上の管を有するが、EP403
,976では、内径が50ミリより大きい管の使用は好ましくないことが教示さ
れている。また慣用の加熱炉はガス焚きまたは油焚きのバーナーを使用して加熱
される。
【0012】 典型的な改質方法では、改質反応が吸熱性であるので、改質反応器の各段階に
先行してナフサ供給原料を加熱するために慣用的な一連の加熱炉が使用される。
従って3段階改質法における改質装置の全体は、改質触媒(この触媒上で吸熱性
の改質反応が起きる)の入った第1段反応槽が後に続く第1の加熱炉;改質反応
がその上でさらに進められる改質触媒の入った第2段反応器が後続する第2の加
熱炉;および改質反応の転化水準をさらに前進させるための触媒がある第3段階
反応器が後続する第3の反応器からなるであろう。
【0013】 例えば、Antalの米国特許第4,155,835号はその図面に示されて
いる3基の加熱炉(30,44,52)および3基の改質反応器(40,48,
56)を有する3段階改質方法を例示している。先行技術に従って使用される改
質反応器の例は、例えばRussらの米国特許第5,211,837号に示され
ており、特にこれの図2に流れが放射的な反応器が示されている。
【0014】 いくつかの接触改質装置においては、反応器が後に続いている5段階または6
段階もの加熱炉が接触改質装置のために直列に使用される。特に、PtLゼオラ
イト触媒上での炭化水素の改質は吸熱性が著るしい反応であり、またこの改質に
は反応器が後続する5段階もしくは6段階またはそれ以上もの加熱炉が必要とな
る可能性がある。本発明は、このような多段階法を2基あるいは一層望ましくは
1基の加熱炉反応器へと簡単化することを可能にする。
【0015】 (発明の概要) 本発明の好ましい態様によるとき、供給炭化水素を接触改質する方法が提供さ
れる。本方法は加熱炉内に配置された、第VIII族金属と細孔の大きなゼオラ
イトからなる触媒上に炭化水素を通過させることからなり、この場合、この加熱
炉は第1の炉室と熱交換面によって隔てられて隣接する第2の炉室からなり、触
媒はこの第1の炉室内にありまた1つ以上のバーナーがこの第2の炉室内にある
。触媒は熱交換面から4インチ以内にありまた触媒の少くとも1部が熱交換面よ
り1インチ以上にあるのが好ましい。
【0016】 本方法の好ましい態様は加熱炉の管内に配置されている触媒に接触改質条件下
で供給物を接触させることからなり、この場合、触媒は1官能性の非酸性触媒で
あり、また第VIII族金属とゼオライトLとを含有し、そして加熱炉管は内径
が2〜8インチであり、またその外側に位置するガスバーナーまたは油バーナー
によって少くとも部分的に加熱される。
【0017】 本発明の好ましい態様では、加熱炉は基本的に慣用的な型式の加熱炉であって
よいが、ただし触媒が加熱炉の管内に配列されまた低硫黄環境によって惹起され
る浸炭および金属ダスチングの問題を回避するように反応器金属が構成される点
が異なる。加熱炉はガスバーナーまたは油バーナーのようなナフサ改質装置のた
めの慣用的手段によって加熱される。本発明においては管の寸法はやはり従来的
なものであり、内径が2〜8インチ、望ましくは3〜6インチ、一層望ましくは
3〜4インチの範囲内にある。ゼオライトLをベースとする1官能性触媒は、本
発明の特に好ましい態様に従って、慣用的な加熱炉の管内に入れられている。
【0018】 特に好ましい態様では、加熱炉の管は低硫黄改質条件下での浸炭および金属ダ
スチングに対する抵抗力が347型のステンレス鋼のそれと少くとも同様に大き
い材料からなる。加熱炉管は (a)347型ステンレス鋼または浸炭もしくは金属ダスチングに対する抵抗
力がこの鋼と少くとも同様に大きい鋼からつくられ、あるいは (b)浸炭および金属ダスチングに対する抵抗力を改善するために、供給物と
接触させるための加熱炉管の表面をメッキし、クラッドし、塗装しまたは被覆す
ることを含む方法によって処理され、あるいは (c)セラミック材料から製作されまたはこれによって内張りされる ことができる。
【0019】 他の要因もあるが、本発明は特に本発明者の概念そして、本記載に規定する触
媒、特に非酸性で、1官能性の、細孔の大きいゼオライトをベースとする改質触
媒を使用することにより、加熱炉と多段改質反応器との慣例的な配列が1段階以
上の慣用的な加熱炉へと集約されることができ、加熱炉の下流にある改質反応器
槽が省けるという予想外の発見に基いている。本発明の一態様にあっては、規定
の1官能性改質触媒は慣用的な加熱炉の管内に配置される。本発明の好ましい一
態様は、慣用的な多段の加熱炉/反応器改質系列(例えば3〜6段階、または9
段階もの加熱炉と反応器とからなる)が、加熱炉の管内にある1官能性ゼオライ
トL改質触媒を有するたった1基の基本的に従来的な加熱炉によっておきかえら
れるという本発明者の発見にも基いている。本発明はまた、安定性の改善された
ゼオライト触媒(すなわち改質条件において毎時0.04°Fより小さい失活速
度を有する)が接触改質のために加熱炉反応器内で効果的かつ経済的に使用され
うるという本発明者の発見にやはり基いている。さらにこの触媒は、その安定性
の改善のため、頻繁なまたは連続的な触媒再生を行なうことなく長い運転期間を
可能にする運転条件で使用されることができる。本発明は簡単化された処理方式
および慣用的な接触改質系統より著るしく少ない資本装備を可能にする。
【0020】 本発明の別な態様では、バーナーが、加熱炉内にある管内に位置しまた触媒が
この管をとりまく領域に位置するように加熱炉が製作されるであろう。触媒が入
っている領域はただ一つの炉室または複数の炉室であってよい。このような配置
では、熱流束上の理由から、触媒のいかなる部分も管の表面から4インチを越え
て離れてはならないことが見出されている。加熱される表面から4インチを越え
て離れている触媒は脱水素環化反応が著るしく吸熱性であり、また熱流束がバー
ナー管または熱交換面からの距離に依存するため、炭化水素の脱水素環化に有効
でないであろう。触媒はバーナー管の表面から3インチ以内にあるのが一層好ま
しく、バーナー管の表面から2インチ以内にあるのがさらに一層好ましい。バー
ナー管のまわりに1インチ以上の触媒が充填されるのが望ましく、また1.5イ
ンチ以上の触媒が充填されるのが一層望ましいことも見出されている。これによ
って加熱炉反応器内の熱交換面の大きさが減少しまたこれは改質のために必要な
加熱炉反応器の数を最少にするのに役立つ。
【0021】 本発明のさらに別な態様では加熱炉反応器は二つ以上の炉室からなる。1つ以
上の炉室にはバーナーが入っている。隣接する一つ以上の炉室には触媒が入って
いる。一つ以上のバーナー室と隣接する一つ以上の触媒室は熱交換を行うのに有
効な表面により隔てられている。一つ以上のバーナー室と複数の触媒室との間の
表面は本記載では熱交換面と称される。これらの室は種々の形状を有してよい。
しかしながら、触媒は熱流束上の理由から熱交換面から4インチ以内にあるのが
望ましいことは重要である。加熱された表面からの好ましい距離より離れている
触媒は脱水素環化反応の著るしい吸熱性および熱流束の熱交換面からの距離への
依存のために炭化水素の脱水素環化に有効であろう。従って、熱交換面から4イ
ンチを越えて離れている触媒は事実上無駄になるであろう。本発明者が、触媒の
無駄をさけるために熱交換面からの有効な距離以内にあると述べる時、触媒の少
くとも80%、望ましくは少くとも85%、一層望ましくは少くとも90%、さ
らに一層望ましくは少くとも95%そして最も望ましくは実質的にすべてが、熱
交換面から上述した距離内にあることが意味される。上述したように本発明者は
、本発明の触媒に関しては、それが熱交換面から4インチ以内にあるのが好まし
いことを見出している。触媒は熱交換面から3インチ以内にあるのが一層好まし
く、熱交換面から2インチ以内にあるのがさらに一層好ましい。1インチより多
くの触媒が、そして一層望ましくは1.5インチ以上の触媒が熱交換面のまわり
に充填されているのが好ましいこともまた見出されている。これによって加熱炉
反応器の熱交換面の大きさが減少し、またこれは改質のために必要な加熱炉反応
器の数を最小にするのに役立つ。
【0022】 発明の背景に記載したように、米国特許第4,155,835号には3基の慣
用的な加熱炉と触媒の入った3基の反応器槽とからなり、3基の加熱炉のそれぞ
れの下流に反応器が1基ある3段階反応装置を使用することが例解されている。
これとは対照的に本発明では、加熱炉および別々になった反応器が、個別的な反
応器槽を有しない1基以上の加熱炉管反応器系へと集約されあるいは取りまとめ
られている。本発明によるとき、この系はただ1基の加熱炉管反応器であること
つまり系が1基の加熱炉に集約されているのが好ましい。
【0023】 本発明者は、モル基準で0.5〜3.0、望ましくは0.5〜2.0、一層望
ましくは1.0〜2.0、最も望ましくは1.0〜1.5である水素と炭化水素
供給物との比較的低いモル比で本発明を実施するのが特に有利であることを見出
している。
【0024】 本発明者は、本発明の方法には大きな空間速度を用いることが可能なことも見
出している。好ましい空間速度は、1時間あたり触媒1容積につき供給物1.0
〜7.0容積、一層望ましくは1.5〜6時間-1、そしてさらに一層望ましくは
3〜5時間-1である。
【0025】 本発明を用いる場合、水素と炭化水素供給物とのモル比が比較的低くまた空間
速度が大きいと、触媒全体をより少くして使用しまたガスの全体的な流速をより
小さくすることが可能になる。
【0026】 加熱炉管内に配置されている触媒中に使用される第VIII族金属は白金、パ
ラジウム、イリジウムおよび他の第VIII族金属からなる。本発明で使用する
触媒中では第VIII族金属として白金が最も好ましい。
【0027】 本発明で使用するために好ましい触媒は非酸性のゼオライトL触媒であり、こ
の場合ゼオライトLから交換可能なイオン、例えばナトリウムおよび(または)
カリウムがアルカリ金属またはアルカリ土類金属と交換されている。特に好まし
い触媒はバリウムを含有する溶液を使用してゼオライトLが交換されているPt
BaLゼオライトである。これらの触媒は発明の背景の節で上記に引用したBu
ssおよびHughesの文献中に一層詳細に記載されており、これらの文献は
PtLゼオライト触媒につき特に記述するものとして、参照によって本記載に加
入されている。
【0028】 本発明の好ましい他の一態様によるとき、ゼオライトLをベースとする触媒は
、流出ガス中の水の水準を1000ppmより低く保ちつつ、1025°F〜1
275°Fの温度範囲でガス雰囲気中で処理することによってつくられる。この
高温処理は流出ガス中の水の水準を200ppmより低くして実施するのが好ま
しい。高温処理された好ましい触媒は、発明の背景の節で上記に引用したMul
askeyらの特許に記載されており、この文献は高温処理されたPtLゼオラ
イト触媒につき特に記述するものとして、参照によって本記載に加入されている
【0029】 本発明の好ましい他の一態様によるとき、ゼオライトLをベースとする触媒は
、ゼオライトLを基準として0.1〜2.0重量%の量の少くとも一つのハロゲ
ンを含有する。ハロゲンは弗素および塩素であり、またハロゲンが運転開始時に
弗素0.1〜1.0重量%そして塩素0.1〜1.0重量%の量で触媒上に存在
するのが好ましい。ハロゲンを含有する好ましい触媒は発明の背景の節で上記に
引用したRAULOおよびIKCの特許中に記載されており、これらの文献はハ
ロゲンを含有するPtLゼオライト触媒につき特に記述するものとして、参照に
よって本記載に加入されている。上述したハロゲンは、例えば触媒が製造される
時に触媒に外部的に添加されてよく、あるいは例えば運転開始時にその場で添加
されてよい。上述した触媒が含有するのが好ましいハロゲンは、改質条件下で供
給物が触媒に導入される運転開始時に触媒上に望ましくは存在すべきである。
【0030】 本発明の方法にとって好ましい供給物はナフサの沸点範囲の炭化水素、すなわ
ちC6〜C10のパラフィンおよびナフテンの、一層望ましくはC6〜C8のパラフ ィンおよびナフテンの、そして最も望ましくはC6〜C7の範囲のパラフィンおよ
びナフテンの沸点範囲内の沸点を有する炭化水素である。供給原料は規定の範囲
外の沸点を有する炭化水素を少量、例えば5〜20重量%、望ましくはただの2
〜7重量%含有してよい。いろいろな炭素数のそれぞれについて異なるいくつか
のパラフィンがある。従って、所与の炭素数のカットポイントに対して沸点には
ある範囲または変化のあることが理解されよう。パラフィンに富む供給物は典型
的には原油の分別蒸溜によって得られる。
【0031】 本発明の好ましい態様では、触媒と接触する供給物は50ppbより少なく、
一層望ましくは10ppbより少ない硫黄を含有するのが好ましい。本発明にお
いては触媒の割合低いことが重要である。供給物中の硫黄が極度に少ないことが
本発明の成功に貢献する。PtLゼオライト触媒の硫黄被毒を回避する必要につ
いて教示し、また硫黄が極度に少ない条件をいかにして実現できるかについて教
示する二つの特許は、参照によって本記載に加入されている米国特許第4,45
6,527号および第5,322,615号である。
【0032】 本発明の一態様においては、加熱炉管が触媒で充填されまた付随する管のある
慣用的な加熱炉が加熱手段および接触反応手段の組み合わせとして使用される。
【0033】 本発明の特に好ましい態様では、改質条件下で失活速度が特に低いように触媒
が選択される。使用するために選定される触媒および選定される反応条件は、液
空間速度が4時間-1でありまた水素と炭化水素とのモル比が2である時にC6〜 C7UDEXラフィネート供給物を使用して芳香族収率を50重量%とする場合 に、触媒の失活速度が1時間あたり0.04°Fより小さく、望ましくは0.0
3°Fより小さく、さらに一層望ましくは0.02°Fより小さくそして最も望
ましくは0.01°Fより小さいように調整されるようなものであるのが好まし
い。失活速度が特に好ましく低い触媒および条件を活用することにより、加熱炉
反応器内で使用すべき触媒を一層少くしまた直径がより大きい管を使用すること
ができる。管を使用しない本発明の別な一態様では、大きな失活速度を有する触
媒を使用する場合に比べて、触媒は熱交換表面から離れていることができる。こ
のことは、管の全長が最小にされあるいは別な態様では熱交換面積が最小にする
こともまた可能にしまた複数の加熱炉/反応器ループ(従来的なPtLゼオライ
ト触媒改質器内にある通常3〜6基またはそれ以上の反応器)をただ1基の加熱
炉反応器によっておきかえることを経済的にする。
【0034】 本発明はAntalの米国特許第4,155,835号とやはり対比されるこ
とができる。Antalの文献では慣用的な加熱炉とは別箇である改質反応器槽
が使用されているが、これは本発明では使用されない。
【0035】 さらに、Antalの方法では供給物中の硫黄水準が0.2ppmもの極めて
低い水準まで低下されるが、本発明は1桁以上低い硫黄水準、例えば本発明の加
熱炉反応器系に入っている1官能性のゼオライトLをベースとする触媒への供給
物中で10ppbより低い硫黄水準で実施されるのが好ましい。
【0036】 1官能性のゼオライトLからなる好ましい触媒を使用する本発明の加熱炉反応
器にとって好ましい改質条件には、1.5〜6のLHSV;0.5〜3.0の水
素対炭化水素比そして反応体のための熱交換面温度(内側の温度)が、運転開始
(SOR)時に入口で600°F〜960°Fでありまた出口で860°F〜9
60°Fであり、そして運転終了(EOR)時に入口で600°F〜1025°
Fでありまた出口で920°F〜1025°Fであることが含まれる。EORは
、通常は触媒が失活するために運転が終了される時である。本発明の触媒は、出
口温度が1025°F以下である時にEORと考えられる。
【0037】 (図面の詳細な説明) 本記載に示す図面は本発明の可能な態様について記述することのみを目的とし
また本発明を何ら限定しようとするものでない。
【0038】 図1は加熱炉管反応器系に関する図式的な流れ図である。炭化水素は配管(1
)を経て装置に供給される。炭化水素の硫黄含有率は硫黄調整装置(2)内で所
望の低い水準まで減少される。次いで炭化水素は配管(3)を経て場合によって
は熱交換器または予熱器(4)に入る。場合によっては加熱された流出物は配管
(5)を経て加熱炉反応器(6)に入り、そこで加熱されるのと同時に触媒と接
触される。次に反応器流出物は配管(7)を経て整合塔に入り、軽質ガスは配管
(8)によって整合塔から抜き出されそして液状生成物は配管(9)によって整
合塔から流出し、製品蒸溜部(図示せず)に入る。
【0039】 図2は加熱炉管反応器系の上からみた断面図であり、バーナー(x)および反
応器管(o)を示す。加熱炉管には触媒が充填される。これは可能な唯一の加熱
管配置である。
【0040】 図3は触媒の入った平行な一連の反応管に隣接するガスで焚焼される(斜線で
示す)加熱器の垂直断面図である。
【0041】 図4は別な態様の加熱炉反応器系の4つの断面図であり、バーナー(x)を、
そしてクロスハッチした部分として一つ以上の触媒室を示す。図4の四つの配置
は本発明の加熱炉反応器で有用な炉室配置に関する可能な態様を例示するものと
しての意味しかない。
【0042】 (発明の詳細な説明) 本発明の方法で使用する触媒は第VIII族金属とゼオライトLとを含む。本
発明の触媒は非酸性で1官能性の触媒である。
【0043】 本発明の触媒の第VIII族金属は白金またはパラジウムのような貴金属であ
るのが好ましい。白金が特に好ましい。白金の好ましい量はゼオライトLを基準
として0.1〜5重量%、一層望ましくは0.1〜3重量%そして最も望ましく
は0.3〜1.5重量%である。
【0044】 本出願において「Lゼオライト」および「ゼオライトL」という用語はLTL
型のゼオライトを同義に表わすように用いられる。触媒のゼオライトL成分は米
国特許第3,216,789号のような公刊された文献に記載されている。ゼオラ
イトLの化学式は (0.9〜1.3)M2/nO:Al23(5.2〜6.9)SiO2:yH2 O (式中Mは陽イオンを示し、nはMの原子価を表わしまたyは0から約9までの
任意の値であってよい)のように表われることができる。ゼオライトL、そのX
線回析パターン、その特性およびそれを製造する方法は米国特許第3,216,
789号に詳細に記載されている。ゼオライトLは、John Wiley a
nd Sonsにより1974年に刊行(1984年再刊)のDonald W
.Breckの「Zeolite Molecular Sieves」中で、
カラム中で2個の6員環によって結合されまた平面状の12員環を形成するよう
に単一酸素で架橋されている四面体単位のカンクリナイト型の18個篭状体(c
age)からなる構造を有するものと特徴づけられている。ゼオライトの炭化水
素を収着する細孔は直径が約7Åであると報告されている。Breckの文献お
よび米国特許第3,216,789号は、特にこれらが開示するゼオライトに関
して、参照によって本記載に加入されている。
【0045】 種々なゼオライトは一般にX線回析パターンによって規定される。ゼオライト
のX線回析パターンにはいくつかの要因が影響を与える。このような要因には温
度、圧力、結晶寸法、不純物および存在する陽イオンの種類がある。例えばL型
ゼオライトの結晶寸法が小さくなるにつれ、X線回析パターンはいくらかより広
くなりまた精細さが少くなる。従って「ゼオライトL」という用語には、米国特
許第3,216,789号に示されるX線回析パターンと実質的に同じX線回析
パターンを有するカンクリナイト篭状体から構成される種々のゼオライトのいず
れもが含まれる。L型ゼオライトは慣例的にはカリウム型に、つまり前記した理
論式の型で合成され、M陽イオンのほとんどはカリウムである。M陽イオンは交
換可能であり、従って、L型ゼオライトを一つ以上の適当な塩の水溶液中でのイ
オン交換処理にかけることにより、他の陽イオンを含有するL型ゼオライトを得
るために所与のL型ゼオライト例えばカリウム型のL型ゼオライトを使用するこ
とができる。しかしながら、ゼオライト中の陽イオンのいくらかが反応剤が到達
するのに困難な場所にあるので、もとの陽イオン例えばカリウムをすべて交換す
ることは困難である。本発明で使用するために好ましいLゼオライトはカリウム
型に合成されたものである。カリウム型のLゼオライトは、カリウムの一部を最
も好ましくはアルカリ土類金属で置き換えるようにイオン交換されるのが好まし
く、すでに述べたようにバリウムはこの目的のために特に好ましいアルカリ土類
金属である。
【0046】 本発明の方法で使用される触媒は1官能性触媒であり、これはこの触媒が慣用
的な改質触媒の酸官能性をもたないことを意味する。伝統的なあるいは慣用的な
改質触媒は、酸官能性と金属官能性とを有するという点で2官能性である。2官
能性触媒の例には、Haenselの米国特許3,006,841号中に開示さ
れている酸性アルミナ上の白金;Kluksdahlの米国特許第3,415,
737号中に開示されている酸性アルミナ上の白金−レニウム;酸性アルミナ上
の白金−錫;およびWilhelmの米国特許第3,878,089号中に開示
されている酸性の担体上の、ビスマスを含む白金−イリジウム(発明の背景の節
で上記に引用したビスマスを含有する別な酸性触媒も参照されたい)がある。
【0047】 1官能性触媒の例には、Bernardらの米国特許第4,104,320号
中に開示されているようにゼオライトLがアルカリ金属により交換されているゼ
オライトLの白金;BussおよびHughesの米国特許第4,634,51
8号中に開示されているようにゼオライトLがアルカリ土類金属により交換され
ているゼオライトL上の白金;Buss,FieldおよびRobinsonの
米国特許第4,456,527号中に開示されているゼオライト上の白金;およ
び上記に引用したRAULOおよびIKCの特許中に開示されているハロゲン化
ゼオライト上の白金がある。
【0048】 本発明の別な態様によるとき、触媒は高温で還元された(HTR)あるいは活
性化された触媒である。
【0049】 触媒に対して採用される予備処理過程は、1995年1月17日に公にされた
米国特許第5,382,353号および米国特許出願08/475,821に記
載されているように水素のような還元ガスの存在で実施され、これらの文献はそ
の全体が参照によって本記載に明示的に加入されている。接触は一般に、0〜3
00psigの圧力および1025°F〜1275°Fの温度で、1〜120時
間、一層望ましくは少くとも2時間そして最も望ましくは少くとも4〜48時間
にわたって実施される。温度は1050°F〜1250°Fであるのが一層好ま
しい。予備処理のための時間は、一般に最終的な処理温度にある程度依存し、最
終的な温度が高いほど必要な処理時間は短かいであろう。
【0050】 商業的規模の設備については、触媒の顕著な失活を防止するために高温処理に
際して雰囲気の水分含有率を制限することが必要である。1025°F〜127
5°Fの温度範囲では、水分の存在が触媒活性にひどい損傷効果を与えると考え
られる。従ってこの処理の期間にわたって雰囲気の水分をできるだけ少く、少く
とも200容積ppmより少く、望ましくは100容積ppmより少く制限する
ことが必要であることが見出されている。
【0051】 ある態様では、触媒を高温で水蒸気に曝露するのを制限するため、最初、触媒
が300°F〜700°Fで還元されるのが好ましい。触媒の還元に際して生成
する水がほとんど触媒から出た後、温度が1025°F〜1250°Fの最高温
度まで傾斜的または段階的にゆっくり上昇される。
【0052】 温度プログラムおよびガス流速は、触媒床温度が1025°Fを越える時、反
応器流出物中の水蒸気の水準を200容積ppmより低く、また望ましくは10
0容積ppmより低く制限するように選定すべきである。最終的な活性化温度ま
での温度上昇速度は典型的に1時間につき平均5〜50°Fであろう。一般に触
媒は1時間につき10〜25°Fの割合で加熱されるであろう。この工程に際し
て触媒床を通じてのガス流が1時間につき、触媒1容積あたり500容積を超え
るのが好ましく、この場合ガス流の容積は1気圧および60°Fの標準温度で測
定される。換言すると、ガス流の容積は500ガス空間速度(GHSV)より大
きい。毎時5000を超えるGHSVは圧縮機の能力を通常、超えるであろう。
毎時600〜2000のGHSVが最も好ましい。
【0053】 予備処理工程は改質触媒を炭化水素供給物を改質するのに先立って実施される
。細孔の大きなゼオライト触媒は一般に1025°F〜1275°Fの温度範囲
で還元性雰囲気中で処理される。他の還元ガスが使用できるが、還元ガスとして
は乾燥水素が好ましい。一般に、水素は窒素のような不活性ガスと混合され、混
合物中の水素は一般に1〜99容積%の範囲内にある。しかし一層典型的に、混
合物中の水素の量は約10〜50容積%の範囲にある。
【0054】 別な態様において触媒は、参照によって本記載に全体が明示的に加入されてい
る、1995年5月25日受理の米国特許出願08/450,697に記載のよ
うに、1025〜1275°Fの温度範囲で不活性ガス雰囲気を用いて処理され
ることができる。
【0055】 入手性および費用の理由から、好ましい不活性ガスは窒素である。しかし、ヘ
リウム、アルゴンおよびクリプトンまたはこれらの混合物のような他の不活性ガ
スを使用することができる。
【0056】 本発明の特に好ましい態様に従うとき、本発明の方法で使用される非酸性の1
官能性触媒はハロゲンを含有する。このことは、酸性で2官能性の改質触媒のた
めのアルミナ支持体の酸性に寄与するためにハロゲンがしばしば使用されるので
、はじめは混乱が生じるであろう。しかし、非酸性で1官能性である触媒の特徴
を維持しつつ、ゼオライトLをベースとする触媒とともにハロゲンを使用するこ
とができる。非酸性でハロゲンを含有しゼオライトLをベースとする触媒を製造
する方法は発明の背景で上記に引用したRAULOおよびIKCの文献に開示さ
れている。
【0057】 「非酸性」という用語は、この技術分野に熟達する者によって、特に、1官能
性(非酸性)改質触媒と2官能性(酸性)改質触媒との対比として理解される。
非酸性を実現する一つの方法はゼオライトL中にアルカリ金属および(または)
アルカリ土類金属を存在させることによるものであり、またアルカリ金属または
アルカリ土類金属を使用してナトリウムおよび(または)カリウムのような陽イ
オンを、合成されたLゼオライトから交換することによって、触媒の別途な強化
をあわせて行いつつ実施するのが好ましい。このように交換するのに好ましいア
ルカリ金属またはアルカリ土類金属にはカリウムおよびバリウムが含まれる。
【0058】 「非酸性」という用語は、脂肪族化合物特にパラフィンを芳香族化合物特にベ
ンゼン、トルエンおよび(または)キシレンに転化するための触媒の高い選択性
も含意する。高い選択性には、芳香族化合物の生成に関する少くとも30%、望
ましくは40%、一層望ましくは50%の選択率が含まれる。選択率は、C6〜 C8脂肪族供給物を供給する場合に芳香族化合物、特にBTX(ベンゼン、トル エン、キシレン)に至る転化の百分率である。
【0059】 本発明の方法に対する好ましい供給物はC6〜C9のナフサである。本発明の触
媒は、慣用的な2官能性改質触媒では芳香族化合物の収率が劣悪であるパラフィ
ン系供給物に対して有利である。しかしナフテン系供給物もまた本発明の触媒上
で芳香族化合物へと容易に転化される。
【0060】 本発明の方法に対する一層好ましい供給物はC6〜C7のナフサである。本発明
の加熱炉反応器系はC6およびC7のナフサを芳香族化合物に転化するのに特に有
利に応用される。
【0061】 本発明にとって特に好ましい接触改質条件には、発明の概要の節ですでに述べ
たように、1.5〜6.0時間-1のLHSV、0.5〜2.0の間の水素対炭化
水素比、600°F〜1025°Fの反応体温度および35〜75psigの出
口圧力が含まれる。
【0062】 本発明の方法で使用される触媒は結合(bound)されるのが好ましい。触
媒は結合されると、ゼオライトL粉末上に白金を含む結合されていない触媒と比
べて、触媒の破砕強度が改善される。本発明の触媒のための好ましい結合剤(b
inder)はアルミナまたはシリカである。本発明で使用される触媒にとって
はシリカが特に好ましい。結合剤の好ましい量は仕上触媒の5〜90重量%、一
層望ましくは10〜50重量%、そしてさらに望ましくは10〜30重量%であ
る。
【0063】 触媒が結合されていてもいなくても、本記載に示す重量百分率は特記しない限
り触媒のゼオライトL成分を基準とする。
【0064】 「触媒」という用語は、最終的な触媒およびその前駆体を包含するように本記
載では広い意味に用いられる。最終的な触媒の前駆体には例えば、結合されてい
ない形の触媒そしてまた還元により最終的に活性化される前の触媒も含まれる。
従って本記載で「触媒」という用語はある脈絡では活性化された触媒をさしまた
別な脈絡では前駆体型の触媒をさし、このことは脈絡からみて当業者によって理
解されよう。
【0065】 ハロゲン化された形の1官能性触媒を本発明で使用することにやはり関連して
、触媒中のハロゲンの百分率は運転開始(SOR)時におけるものである。触媒
の運転または使用に際して、通常ハロゲンのあるものが触媒から失われる。
【0066】 本発明の好ましい態様である加熱炉反応器系とは、加熱炉内にそれ自体入って
いる慣用的な多数の加熱炉管内に、非酸性で高選択性のゼオライトLをベースと
する触媒が入っている改質系をさす。加熱炉反応器改質方法の略解図を示す図1
を参照されたい。
【0067】 加熱炉管は互いに平行であるのが好ましくまた垂直に配置されるのが好ましい
。加熱炉管の列は典型的にはバーナーの列と交互に置かれている。図2および図
3はバーナーおよび加熱炉管に関する好適な配置を示す。図2は好ましい態様の
加熱炉反応器の水平断面図を示し、この場合xはバーナーを示しまたoは管を示
す。図3は好ましい態様の加熱炉管反応器を長手方向に見たのを示す。
【0068】 管の直径は望ましくは2〜8インチ、一層望ましくは3〜6インチそして最も
望ましくは3〜4インチであり、また長さは45フィートまでであってよい。加
熱炉管の長さは30フィート以下でありまた少くとも10フィートであるのが好
ましい。加熱炉管およびバーナーの配列は様々であってよい。従って、加熱炉は
垂直または水平に位置してよく、あるいはアーバーコイル配列または螺線コイル
配列であってよい。同様にバーナーは多くの異なる仕方で配置されることができ
、例えば加熱炉の底部では上向きでありあるいは炉の側方部では水平に向いてい
てよい。加熱炉管が垂直に位置しまたバーナーが管に平行して下向きであるのが
好ましい。
【0069】 加熱炉反応器は直列または並列に連結されることができるが、単一な加熱炉反
応器を使用するように系が設計されるのが好ましい。PtLゼオライト改質器に
おける3〜6基の慣用的な改質反応器および加熱炉ループを単一の加熱炉反応器
でおきかえるのが好ましく、またこれは活性が高くて失活速度が低いPtLゼオ
ライト触媒を用いて実施可能である。多くの慣用の反応器および加熱炉ループを
おきかえるとPtLゼオライト改質器の投資費用の著るしい低減が生じることを
本発明者は見出している。
【0070】 触媒で充填された垂直管を活用する好ましい態様では、供給物は管の頂部に流
入する。バーナーは加熱炉の屋根内に取り付けられており、また火室に向けて下
向きに焚焼する。この時、最大の熱流束は、供給物が加熱炉管に流入する個所で
最大となるであろうが、このことは望ましいことである。あるいは別に、多帯域
の加熱炉を使用することができる。この場合、熱流束は一層良い制御性の下で変
更されることができる。反応器流入口に供給される熱流束は反応器出口の近傍に
加えられるものより大きいのが好ましい。
【0071】 炭化水素および生成する芳香族化合物と接触する加熱炉管の表面または熱交換
面は、低硫黄改質条件下で、347型ステンレス鋼と少くとも同等な浸炭および
金属ダスチングに対する抵抗力を有する材料で製作されるのが好ましい。浸炭お
よび金属ダスチングに対する抵抗力は下記の実施例4に概略を述べる手順を用い
て容易に測定することができる。
【0072】 本発明の好ましい実施態様において、加熱炉管式反応器は(a)タイプ347
ステンレス鋼、または浸炭および金属ダスティングに対して少なくともタイプ3
47ステンレス鋼ほどに大なる耐性を有する鋼から作られている、または(b)
該炉管は、供給原料に接触して浸炭および金属ダスティングに対して改良された
耐性を与えるために炉管表面をめっき、クラッディング、塗装またはコーティン
グすることを包含する方法により処理されている、または(c)該炉管はセラミ
ック材料より建造されているか、またはそれにより被覆されている。さらに好ま
しくは該炉管は炭化水素と接触する表面に金属間被覆を施されたタイプ300シ
リーズ鋼から建造される。
【0073】 本発明の一実施態様において、炉管は転化温度において炭化水素と接触させら
れる表面の一部(好ましくは50%以上、さらに好ましくは75%以上、そして
最も好ましくは全部)に施された金属含有コーティング、クラッディング、めっ
き、または塗料を有する。コーティングの後、その金属被覆反応器システムは加
熱されて金属間および/または金属カーバイド層を生成することが好ましい。好
ましい金属被覆反応器システムは一つ以上のそれに付着した密着金属層を有する
基礎構築材料(例えば、炭素鋼、クロム鋼、またはステンレス鋼)を包含するこ
とが好ましい。金属層の例に含まれるものは元素クロムおよびFeSn2のよう な鉄−スズ金属間化合物である。
【0074】 ここで用いられるとき、用語「金属含有コーティング」または「コーティング
」はクラッディング、めっき、塗料およびその他の元素金属、金属酸化物、有機
金属化合物、金属合金、これらの成分の混合物などを含むコーティングを包含す
ることを意図されている。金属または金属化合物がコーティングの重要な成分で
あることが好ましい。吹き付けまたははけ塗りされることができる流動性の塗料
は好ましい型のコーティングである。ある好ましい実施態様において、被覆され
た鋼が熱処理されて金属間化合物を生成し、かくして被覆金属とその鋼を反応さ
せる。
【0075】 特に好ましいのは、反応器システムの基材と相互作用して、好ましくはそれと
反応して、意図された炭化水素転化条件のまたはその下の温度において連続的な
そして密着する金属保護層を生成する金属である。改質プロセス条件においてま
たはその下において溶融する金属は、それらがより容易に支持体金属の完全な被
覆を与えることができるので特に好ましい。これらの金属は、スズ、アンチモン
、ゲルマニウム、ヒ素、ビスマス、アルミニウム、ガリウム、インジウム、銅、
鉛、およびそれらの混合物、金属間化合物および合金の中から選択されるものを
含む。好ましい金属含有コーティングは、スズ、アンチモン、ゲルマニウム、ヒ
素、ビスマス、アルミニウム、これらの金属の混合物、金属間化合物および合金
から成る群より選択される金属を含む。特に好ましいコーティングの例はスズ、
アンチモン、およびゲルマニウムをそれぞれ含有するコーティングを含む。これ
らの金属は連続するそして密着する保護層を形成する。スズのコーティングは特
に好ましく、それらは鋼に塗布し易く、安価でありそして環境上良好である。
【0076】 それらのコーティングは十分に厚いこと、それらが基材金属を完全に覆うこと
、およびその結果の保護層が何年もの作業の間変わらないことが好ましい。例え
ば、スズ塗料は1〜6ミル、好ましくは約2〜4ミル、の(湿潤)厚さに塗布さ
れることができよう。一般に、硬化後の厚さは好ましくは約0.1〜50ミル、
より好ましくは約0.5〜10ミル、である。
【0077】 金属含有コーティングはいろいろな方法で適用されることができる。それらの
方法は当業界に周知のものであり、二三の名をあげれば、例えば、電気めっき、
化学蒸着、およびスパッターなどがある。好ましいコーティングを適用する方法
の例は塗装およびめっきを含む。実際の場合、コーティングはペイント様の配合
(以下「ペイント」と呼ぶ)で適用されることが好ましい。そのようなペイント
は反応器システム表面に吹きつけ、はけ塗り、ピッグ塗りなどをされることがで
きる。
【0078】 一つの好ましい保護層は金属含有ペイントから調製される。好ましくは、その
ペイントは鋼と相互作用する反応性金属を含むかまたは生成するものである。ス
ズは好ましい金属であり、そしてここに例としてあげられる。ここにおけるスズ
に関する開示は一般に他の金属、例えばゲルマニウム、に適用できる。好ましい
ペイントは、水素分解性金属化合物、例えば有機金属化合物、微粉化された金属
、および金属酸化物から成る群より選択される金属成分を含み、好ましくは操業
または炉管温度において還元されることができる金属酸化物を含む。好ましい一
実施態様において、硬化工程が中間の結合層を通して鋼に結合された金属性保護
層を生成する。中間結合層の例は、米国特許第5,674,376号明細書に記
載のような、カーバイドに富む結合層であり、前記特許は参考としてその全体を
ここに引用する。この特許はまた有用なコーティングとペイント配合物も記載し
ている。
【0079】 スズの保護層は特に好ましい。例えば、スズペイントが使用されることができ
よう。好ましいペイントは少なくとも4種の成分またはそれらの官能相当物を含
む。すなわち、(i)水素分解性スズ化合物、(ii)溶媒系、(iii)微粉
化されたスズ金属および(iv)酸化スズ、を含む。水素分解性スズ化合物とし
て、オクタン酸スズまたはネオデカン酸スズのような有機金属化合物が特に有用
である。成分(iv)、酸化スズは多孔質のスズ含有化合物であり、それは有機
金属スズ化合物を吸い取ることができるし、そして金属スズに還元されることが
できる。それらのペイントは沈降を最小にするため微粉化された固体を含むこと
が好ましい。微粉化されたスズ金属、上記の成分(iii)、もまた金属スズが
できるだけ低い温度でコーティングされるべき表面と反応することができること
を確実にするため添加される。そのスズの粒径は小さいこと、例えば1〜5ミク
ロン、が好ましい。スズは、還元性条件の下で、例えば水素の存在で、加熱され
るとき、金属スズ化物(stannide)を形成する(例えば、鉄スズ化物お
よびニッケル/鉄スズ化物)。
【0080】 ある実施態様においては、酸化スズ、スズ金属粉、イソプロピルアルコールお
よび20%Tin Ten−Cem(Mooney Chemical Inc
.,Cleveland,Ohio社製)を含むスズペイントが使用されること
ができる。20%Tin Ten−Cemは20%のスズをオクタン酸中にオク
タン酸第一スズとして、またはネオオクタン酸中にネオオクタン酸第一スズとし
て含む。スズペイントが適当な厚さに塗布されるとき、還元性条件下の加熱はペ
イント被覆されなかった小さな区域(例えば、溶接点)を覆うためにスズの移行
を結果するであろう。これは基材金属を完全に被覆させることになる。
【0081】 スズ保護層の組成について補足的情報がHeyseらの米国特許第5,406
,014号明細書に開示されている。前記特許は参考としてここに引用する。こ
こでは、スズがクロムに富む、ニッケル含有鋼の上に被覆されると、二重層が形
成されることが教示されている。内側のクロムに富む層と外側のスズ化物層の両
者が生成する。外層はニッケルスズ化物を含む。スズペイントが304タイプの
ステンレス鋼に塗布されてから約1200°Fで加熱されると、430グレード
のステンレス鋼に匹敵する、約17%のクロムを含みそして実質的にニッケルを
含まないクロムに富む鋼の層を結果する。
【0082】 スズ/鉄ペイントもまた本発明において有用である。好ましいスズ/鉄ペイン
トは、それに鉄が重量で三分の一のFe/Snにまでの量に添加されたいろいろ
なスズ化合物を含むであろう。鉄の添加は、例えば、Fe23の形であることが
できる。スズ含有ペイントへの鉄の添加は著しい利益を与えるべきである。特に
(i)それはペイントの鉄スズ化物の、それにより融剤として働く反応を促進す
るべきである。(ii)それはスズ化物層中のニッケル濃度を希釈し、それによ
りコークス化に対するより良い保護力を有するコーティングを与えるべきである
。(iii)それは、たとえ下にある表面が良く反応しなくても、鉄スズ化物の
抗コークス化保護力を与えるペイントを結果として得るべきである。
【0083】 上記のスズペイントのようなコーティングのあるものは、例えば、熱処理によ
り、硬化されることが好ましい。硬化条件は特定の金属コーティングと、接着性
保護層を生成するように選択された硬化条件に依存する。ガス流速および接触時
間は使用される硬化温度、コーティング金属およびコーティング組成の特定成分
に依存する。
【0084】 コーティングされた材料は酸素の不在で硬化されることが好ましい。もしそれ
らが既に金属状態にないならば、それらは還元性雰囲気内で、好ましくは水素を
含む雰囲気内で、高温において硬化されることが好ましい。硬化条件はコーティ
ング金属に依存し、そしてそれらが連続的かつ中断されない鋼支持体に接着する
保護層を生成するように選択される。結果として得る保護層は繰り返しの温度循
環に耐えることができ、そして反応環境内で劣化しない。好ましい保護層はまた
酸化性環境、例えば、コークスの焼きむきに伴うような、にさらされる反応シス
テムにおいても有用である。
【0085】 一般に、その一部分に適用された金属含有コーティング、めっき、クラッディ
ング、ペイントまたはその他のコーティングを有する反応器システムの水素との
接触は金属保護層を生成するため十分な時間と温度において行われる。これらの
条件は容易に決定されることができよう。例えば、コーティングされた切り取り
試片は簡単な試験装置中で水素の存在で加熱されることができよう。保護層の形
成は岩石組織分析を用いて測定されることができよう。
【0086】 硬化条件が、鋼に堅く結合されている保護層を結果としてもたらすことは好ま
しい。これは、例えば、適用されたコーティングを高温において硬化させること
により達成されることができよう。ペイント、めっき、クラッディングまたはそ
の他のコーティングの中に含まれる金属または金属化合物は溶融された金属およ
び/または化合物を生成するため有効な条件の下で硬化されることが好ましい。 したがって、ゲルマニウムとアンチモンのペイントは1000°Fと1400°
Fの間で硬化されることが好ましい。スズペイントは900°Fと1100°F
の間で硬化されることが好ましい。硬化は数時間にわたり、しばしば時間にわた
って増加する温度と共に行われることが好ましい。水素の存在は、ペイントが還
元し得る酸化物および/または酸素を含む有機金属化合物を含むとき特に有利で
ある。
【0087】 スズペイントのため適当なペイント硬化の一例として、ペイント塗装された部
分を含むシステムが流動する窒素と共に加圧され、次いで水素を含む流れの添加
により加圧されることができる。反応器入り口温度は50−100°F/時の速
度で800°Fに上げられることができる。その後温度は50°F/時の速度で
950−975°Fのレベルに上げられ、そして約48時間その範囲内に保持さ
れることができる。
【0088】 (炉管構築材料) 炉管または熱交換器表面に使用されることができる広範な種類の基礎的構築材
料がある。もしそれらの管/表面が金属コーティングにより保護されるべきなら
ば、その場合広い範囲の鋼が使用されることができよう。一般に、鋼は、それら
が接触改質法のための強度および可撓性の要求に応えるように選択される。これ
らの要求は当業界に周知であり、そして加工条件、例えば、操業温度および圧力
、によって決まる。
【0089】 有用な鋼の例は炭素鋼、低合金鋼、例えば、1.25、2.5、5、7、およ
び9クロム鋼、304、316および346を含む300シリーズステンレス鋼
、HK−40およびHP−50を含む耐熱鋼、ならびにアルミナイジングまたは
クロマイジング鋼のような処理鋼を含む。好ましい鋼の例は300シリーズステ
ンレス鋼および耐熱鋼を含む。
【0090】 金属含有コーティングの成分により、鋼とコーティングとの反応が起こること
があり得る。好ましくは、その反応が中間のカーバイドに富む結合または鋼に錨
をおろしたそして容易に剥がれたりまたは薄片になったりしない「にかわ」層を
結果としてもたらすことである。例えば、金属スズ、ゲルマニウムおよびアンチ
モン(めっきまたはクラッディングとして直接に適用されたかまたはその場で生
成されたかに係わらず)は容易に高温で鋼と反応して、共にHeyseらに与え
れた米国特許第5,406,014号明細書または国際特許出願公開第94/1
5896号に記載のような結合層を形成する。前記`014特許はその全体で参
考としてここに引用されている。
【0091】 もし前記の管/表面が金属コーティングにより保護されることができない場合
には、それらは浸炭および金属ダスティングに対してセラミックコーティングに
より保護されることができる。この型のコーティングは当業界に周知である。米
国特許第4.161,510号明細書を参照されたい。
【0092】 炉管式反応器はまた、それらの鋼が低硫黄改質条件下で浸炭と金属ダスティン
グに対して347ステンレス鋼と少なくとも同程度の耐性を有するかぎり、無被
覆鋼からも構築されることもある。下記の例4を参照されたい。有用な鋼の例に
含まれるものはタイプ304、316および347ステンレス鋼をを含む300
シリーズステンレス鋼、HK−40およびHP−50を含む耐熱鋼、ならびにア
ルミナイジングまたはクロマイジング鋼のような処理鋼である。
【0093】 前述のように、発明者はまた本発明の方法において高い空間速度が有利に用い
られることを発見した。比較的高い空間速度はより低い全管容積の使用を可能に
する。より低い空間速度は反対に適当な(望みの)触媒量を収容するためにより
多くの管容積を必要とするので、したがってより望ましくない。特に全炉容積が
管の増加した容積を収容するために著しくより大きくなければならない場合はそ
うである。
【0094】 炉管の直径及び長さは、望みの圧力および管を横切る熱流束が達成されるよう
に変えられることができる。炉管の長さと直系、およびバーナーの配置と数、は
炉管の表面温度ならびに炉管の半径および軸方向の温度分布の調整を考慮する。
これらのパラメーターは特定の供給原料の適当な転化を考慮して設計されること
ができる。しかし、本発明の概念は加熱炉が基本的に慣用のものであることを要
求する。したがって、炉管の大きさは内径で2インチ以上、より好ましくは内径
で3インチ以上、になるであろう。また、炉は慣用の手段により、例えばガスま
たは石油燃焼バーナーにより、過熱されるであろう。
【0095】 炉管の長さにわたる圧力損失は好ましくは70psiより少ないかまたは等し
い、さらに好ましくは60psiより少ない、もっとも好ましくは50psiよ
り少ないことである。出口圧は好ましくは25〜100psi、さらに好ましく
は35〜75psi、そして最も好ましくは40〜50psiである。出口圧は
炉管の出口における反応混合物の圧力、すなわち、管および収容された反応混合
物が炉から出るときの圧力、である。
【0096】 本発明のさらに完全な理解を得るために、本発明の若干の態様を説明する次の
例が述べられる。しかし、本発明はそれらの例の特定の詳細事項に決して限定さ
れないことは理解されねばならない。
【0097】 (実施例) 例 1 この例は慣用の断熱多段反応器システムを本発明の外部加熱炉管反応器と比較
するものである。この比較に使用される触媒は前記に引用されたRAULOとI
KCの特許において開示されたようなハロゲン化ゼオライトL上の白金である。
それら二つのシステムにおける触媒の全容積は同じである。同一の軽ナフサが両
反応システムに供給原料として使用されている。軽ナフサ供給原料は2%のC5 ,90%のC6(主としてパラフィン、しかしまた少量のナフテン)、および8 容量%のC7,を含んでいた。この例における条件とパラメーターは比較する二 つのシステムにつき同じ総連続運転時間を与えるように調整された。
【0098】
【表1】
【0099】 この例は、本発明の概念に従って、単一の外部加熱の慣用の炉は、炉の管内に
置かれた触媒を有するは六反応器多段反応器システムを有効に取って代わること
ができることを示す。本発明はまた実質上増加した芳香族収率を与える。収率の
増加は運転中に生産されるより多くの芳香族炭化水素を結果としてもたらす。あ
るいはまた、この炉管反応器は一定の収率につきはるかに低い失活速度を許す比
較的低い厳格度において運転されることができ、従って1年よりも実質上長い連
続運転時間を可能にする。発明者らはまたこの結果は、反応器段階のそれぞれに
先行する慣用の炉を有する多段断熱反応器の使用に対してより低いピーク触媒温
度で本発明の炉管反応器システムにおいて達成されることができることも発見し
た。
【0100】 例 2 この例は慣用の断熱多段反応器システムを本発明の炉管反応器と比較するもの
である。この比較に使用される触媒は前記に引用されたRAULOとIKCの特
許において開示されたようなハロゲン化ゼオライトL上の白金である。この例に
おいて管炉反応器内の管の直径は例1におけるものより大きく、そして触媒の全
容積は例1のもの2倍である。
【0101】 二つの比較されるシステムにおける触媒り全容積は同じ(1170立方フィー
ト)である。同一の軽ナフサが両反応システムに供給原料として使用されている
。この例における条件とパラメーターは比較する二つのシステムにつき同じ総連
続運転時間を与えるように調整された。二つのシステムの原料供給速度もまた同
じである。
【0102】
【表2】
【0103】 この例は、比較的低い活性の触媒につき、以前の例よりも比較的低い空間速度
で、本発明の概念に従えば、炉の管内に置かれた触媒を有する単一の加熱炉反応
器は六反応器多段反応システムを有効に取って代わることができることを示す。
この例はまた、前記の加熱炉反応器をすると実質上より良い芳香族収率があるこ
とも示す。収率の増加は運転中に生産されるより多くの芳香族炭化水素を結果と
してもたらす。あるいはまた、この炉管反応器は一定の収率につきはるかに低い
失活速度を許す比較的低い厳格度において運転されることができ、従って1年よ
りも実質上長い連続運転時間を可能にする。
【0104】 例 3 次の例において、高温度還元触媒が外部加熱炉管反応器内で使用され、そして
断熱多段階反応器システムにおける同じHTR触媒の使用と比較される。
【0105】
【表3】
【0106】 この例は、六反応器の多段反応器システムが、その中で触媒は慣用の単一外部
加熱炉の管内に置かれている本発明に従うシステムにより効果的に取り代わられ
ることを示す。この例において使用される触媒はLゼオライト上の白金からなる
高温還元触媒である。この例はまた、本発明のシステムが増加された芳香族収率
を与えることも示す。この結果は数個の炉および別々の反応器をシリーズに含む
システムにおけるよりも低いピーク触媒温度で外部加熱炉管反応器において達成
される。
【0107】 例 4 いろいろな基材のカーボン付着、浸炭および金属ダスティングに対する耐性を
超低硫黄改質条件下で測定するために、次の試験を行うことができる。その試験
は特に比較を、例えば、タイプ347ステンレス鋼との比較、を密接に行うこと
を容易にする。
【0108】 その試験は、加熱ゾーン内の管の外側に置かれた熱電対により1度以内に調節
された温度を有するリンドバーグ水晶管炉を使用する。炉管は5/8インチの内
径を有していた。数回の予備試験が、管のホットゾーン内に吊るされた熱電対を
使用して適用温度1200°Fにおいて実施される。内部熱電対は外部熱電対よ
り10°F低い温度まで常に測定した。
【0109】 鋼およびその他の構築材料の試料が次に1100°F、1150°Fおよび1
200°Fにおいて24時間、および1100°Fにおいて90時間、それらの
材料の低硫黄改質の条件下に材料の露出を模倣する条件の下で試験される。それ
らのいろいろな材料の試料は清浄でかつスケール、グリースまたは汚れのないも
のでなければならない。比較される試料は同様に滑らかでなければならない。こ
れらの試料は炉管のホットゾーン内の蓋のない石英ボートの中に置かれる。ボー
トは1×1/2インチで管の2インチホットゾーン内によく適合する。それらの
ボートは容易に置いたり取りだしたりするためにシリカガラスの棒についている
。それらのボートが管の中に置かれるとき内部熱電対は使用されない。
【0110】 始動前に、試験材料は容易可視識別に適する大きさおよび形に切断される。な
んらかの前処理、例えば、火焙り、の後それらの試料は秤量される。大抵の試料
は300mg以下の重さである。典型的には、各実験は一つのボート中に3〜5
試料で行われる。347ステンレス鋼の試料が内標準として各実験に存在する。
【0111】 試料が置かれた後、管は硫黄を含まない窒素で数分間フラッシングされる。市
販の水素中に7%プロパンの瓶詰め混合物の浸炭ガスが、原料ガス混合物中に約
1%のトルエンを運ぶために高純度トルエンの1リットルフラスコを通して室温
で泡立てられる。この浸炭ガスは10ppb以下の硫黄を含む。25〜30cc
/分のガス流、および大気圧、が装置内に維持される。それらの試料は約100
°F/分の速度で作業温度にもたらされる。
【0112】 前記の材料を浸炭ガスに望みの時間および温度に露出させた後、その装置は管
の外側に適用された空気流により冷やされる。装置が十分に冷えた後、炭化水素
ガスは窒素により一掃され、そしてボートは観察と分析のため取り出される。
【0113】 各実験の終了後、ボートと各材料の状態が注意深く観察される。通例としてボ
ートは写真に撮られる。その後、各材料および同伴されたコークスおよび粉塵が
変化を測定するために秤量される。適当な支持体材料によりコークス析出物を保
持するように注意が払われる。それらの試料は次にエポキシ樹脂中にはめ込まれ
てから、すり砕かれそして岩石組織分析および走査電子顕微鏡分析の準備に研磨
される。表面腐食度が測定される。これは各材料の金属ダスティングおよび浸炭
反応を示す。一般に、金属反応性の定性的目視分析が容易に行われる。
【0114】 これらの試験に使用される浸炭ガスの滞留時間は代表的な工業運転におけるよ
りもかなり高い。したがって、その試験条件は工業的条件よりも厳しいことがあ
り得ると信じられる。それにも拘わらず、試験はそれらの材料の浸炭および金属
ダスティングに対する耐性の信頼できる指標を与える。
【0115】 例 5 ― スズ被覆鋼の調製 数個の321SS試料片がスズ含有ペイントでコーティングされた。ペイント
は2部の酸化スズ粉末、2部のスズ微粉末(1−5ミクロン)、1部のネオデカ
ン酸中のネオデカン酸第一スズ(ネオデカン酸第一スズとして20%のスズを含
む20%Tin Tem−Cem,Mooney Chemical Inc.
,Cleveland,Ohio社製)とイソプロパノールと混合された、米国
特許第5,674,376号明細書に記載のような、混合物からなっていた。そ
のコーティングは鋼表面に塗布しそしてそのペイントを空気中で乾燥させること
により適用された。乾燥後、塗装された鋼は流動する水素ガスに1100°Fで
24時間接触させれられた。
【0116】 その結果得られた金属間スズ層を有する被覆鋼試験片はコーティングの完全性
について目視検査された。また検鏡用に作られて研磨された材料の断面も岩石組
織分析および走査電子顕微鏡分析により検査された。顕微鏡写真は、スズペイン
トがこれらの条件下で金属スズに還元されていたことを示した。連続かつ付着し
ている金属性(鉄/ニッケルのスズ化物)保護層が鋼表面上に観察された。
【0117】 これらの技法は、ニッケルおよび鉄を含有するスズ化物を含む、金属間化合物
が、約2〜5ミクロンの厚さに存在していたことを示した。約2−5ミクロンの
厚さのニッケルを激減された下層もまた存在していた。もし硬化がより低い温度
においておこなわれたならば、この下層は形成されなかった。
【0118】 例 6 ― 鋼の分析 コーティングされそして好ましくは熱硬化された鋼の試料が透明なエポキシ樹
脂の中にはめ込まれ、そして岩石組織分析および走査電子顕微鏡分析(SEM)
による分析の準備に研磨された。切り取り試片が改質条件の前と後で分析された
。EDX分析はそれらの層の化学組成を決定するために使用されることができる
。例えば、スズ金属間層は鉄、ニッケルおよびスズについて分析されることがで
きよう。
【0119】 例 7 ― 触媒の失活速度の測定 本発明において使用される触媒試料の失活速度は恒温パイロットプラントまた
は同様の単位装置において次の標準条件下で標準の供給原料を使用して測定され
ることができる。
【0120】 その単位装置への供給原料は従来の改質炉からのC6−C7UDEXラフィネ
ートでなければならない。そのUDEXラフィネート原料はガスクロマトグラフ
により測定されるとき次の組成を有するべきである。すなわち、39〜43重量
%のC6パラフィン含量、45〜50重量%の全C6パラフィン含量、25〜3
5重量%の全C7含量、5〜11重量%の全C5含量、および6重量%以下の全
C8含量、である。その原料は10ppb未満の硫黄および3ppm以下の水を
含むものでなければならない。パイロットフラントもまたその他すべてのあり得
る硫黄汚染源を含まないものでなければならない。システムの硫黄汚染を避ける
ように、また以前に硫黄汚染されたシステムを使用することを避けるように注意
しなければならない。硫黄汚染されたシステムを清浄化する方法を教示する二つ
の特許は米国特許第5,035,792号および第4,940,532号であり
、その両者は参考としてここに引用されている。単位装置のLHSVは85ps
igのシステム圧力と共に4(1/時)に設定されるべきである。システムの水
素/炭化水素モル比は2であるべきである。パイロットプラント単位装置は反応
器流出液中の芳香族を50重量%に維持するため十分な温度で運転されるべきで
ある。その温度は50重量%芳香族を維持するため増加され、そしてそれらの結
果は前記の条件下に8週間(1344時間)の連続安定運転の間にわたり図表に
記録された。汚れ速度は安定な運転の期間につきその期間にわたる温度の変化を
時間数で割ることにより測定されることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 加熱炉管反応器系の図式的な流れ図である。
【図2】 加熱炉管反応器系の上からみた断面図でありバーナー(x)および反応器管(
o)を示す。
【図3】 触媒の入った平行な一連の加熱炉管に隣接するガス焚焼加熱器(斜線付き)に
関して垂直断面を示す簡略化された図解である。
【図4】 別な態様の加熱炉反応器系の断面図を示し、バーナー(x)を、そしてクロス
ハッチした部分として一つ以上の触媒室を示す。
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Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給原料を加熱炉内に配置された触媒と、接触改質条件の下
    に、接触させることからなる芳香族炭化水素を形成するために原料炭化水素を接
    触改質する方法であり、前記の方法において触媒は単官能の非酸性触媒であり、
    かつVIII族金属とゼオライトLを含むものであり、また炉管は内径2〜8イ
    ンチであり、そしてそれらの炉管は、少なくとも一部を、炉管の外側に位置する
    ガスまたはオイルバーナーにより加熱される、前記の原料炭化水素を接触改質す
    る方法。
  2. 【請求項2】 加熱炉内に配置されたVIII族金属とゼオライトLを含む
    触媒の上に炭化水素を通過させることからなる炭化水素を接触改質する方法にお
    いて、前記の加熱炉は第1室と熱交換面により隔離された第2の隣接する室とか
    らなり、前記の触媒は前記第1室内に配置され、そして一つ以上のガスまたはオ
    イルバーナーが第2室に配置されており、そして触媒は熱交換表面から4インチ
    以内にあり、また前記触媒の少なくとも一部は前記の熱交換表面から1インチ以
    上にある、炭化水素を接触改質する方法。
  3. 【請求項3】 該改質条件下の触媒は毎時0.04°F未満の失活速度を有
    する請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 該改質条件下の触媒は毎時0.04°F未満の失活速度を有
    する請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 炉管は直径3〜6インチである請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 触媒は熱交換表面から3インチ以内にあり、また前記触媒の
    少なくとも一部は前記の熱交換表面から1.5インチ以上にある請求項2に記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 接触改質条件は1.0〜7のLHSVを含む請求項1または
    請求項2に記載の方法。
  8. 【請求項8】 接触改質条件は0.5と3.0の間の水素対炭化水素モル比
    を含む請求項1または請求項2に記載の方法。
  9. 【請求項9】 VIII族金属は白金である請求項1または請求項2に記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 触媒は、流出ガス中の水分レベルを1000ppmより下
    に維持しながら、1025°Fと1275°Fの間の温度範囲内のガス環境にお
    ける処理を含む工程により製造される請求項1または請求項2に記載の方法。
  11. 【請求項11】 水分レベルが200ppmより下にある請求項10に記載
    の方法。
  12. 【請求項12】 触媒が少なくとも一つのハロゲンをゼオライトLに基づき
    0.1〜2.0重量%の量に含有する請求項1または請求項2に記載の方法。
  13. 【請求項13】 ハロゲンはフッ素および塩素であり、そして運転の開始時
    に0.1〜1.0重量%のフッ素および0.1〜1.0重量%の塩素の量で触媒
    上に存在する請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 供給原料は50ppb未満の硫黄を含むものである請求項
    1または請求項2に記載の方法。
  15. 【請求項15】 供給原料は10ppb未満の硫黄を含むものである請求項
    13に記載の方法。
  16. 【請求項16】 接触改質条件は、3と5の間のLHSV、1と1.5の間
    の水素対炭化水素比、SORで入り口において600°Fと960°Fの間のお
    よび出口において860°Fと1025°Fの、およびEORで入り口において
    600°Fと1025°Fの間のおよび出口において920°Fと1025°F
    の炉管内部温度、および35〜75psigの出口圧力を含む請求項1または請
    求項3に記載の方法。
  17. 【請求項17】 該炉管が、低い硫黄改質条件下の浸炭および金属ダスティ
    ングに対して少なくともタイプ347ステンレス鋼ほどに大なる耐性を有する材
    料から作られている請求項1または請求項3に記載の方法。
  18. 【請求項18】 該第1室が、低い硫黄改質条件下の浸炭および金属ダステ
    ィングに対して少なくともタイプ347ステンレス鋼ほどに大なる耐性を有する
    材料から作られている請求項2または請求項4に記載の方法。
  19. 【請求項19】 請求項1または請求項3に記載の方法において、 (a)該炉管はタイプ347ステンレス鋼、または浸炭および金属ダスティン
    グに対して少なくともタイプ347ステンレス鋼ほどに大なる耐性を有する鋼か
    ら作られている、または (b)該炉管は、供給原料に接触して浸炭および金属ダスティングに対して改
    良された耐性を与えるために炉管表面をめっき、クラッディング、塗装またはコ
    ーティングすることを包含する方法により既に処理されている、または (c)該炉管はセラミック材料より建造されているか、またはそれにより被覆
    されている、 請求項1または請求項3に記載の方法。
  20. 【請求項20】 請求項2または請求項4に記載の方法において、 (a)該第1室はタイプ347ステンレス鋼、または浸炭および金属ダスティ
    ングに対して少なくともタイプ347ステンレス鋼ほどに大なる耐性を有する鋼
    から作られている、または (b)該第1室は、供給原料に接触して浸炭および金属ダスティングに対して
    改良された耐性を与えるために第1室表面をめっき、クラッディング、塗装また
    はコーティングすることを包含する方法により既に処理されている、または (c)該第1室はセラミック材料より建造されているか、またはそれにより被
    覆されている、 請求項2または請求項4に記載の方法。
  21. 【請求項21】 接触改質条件が3と5の間のLHSV、および1.0と1
    .5の間の水素対炭化水素比を含む請求項2に記載の方法。
  22. 【請求項22】 該改質条件の下で触媒が毎時0.03°F未満の失活速度
    を有する請求項1または請求項2に記載の方法。
  23. 【請求項23】 失活速度が毎時0.02°F未満である請求項1または請
    求項2に記載の方法。
  24. 【請求項24】 失活速度が毎時0.01°F未満である請求項1または請
    求項2に記載の方法。
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