JP2001527012A - 輸送部材を貯蔵する方法及びそのための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、閉じたグリッパを使用する、バッファリングの方法及び装置に関している。本発明は、グリッパ（２２）が設けられ、搬送部（１０）のバッファ部（１４）の領域に位置される輸送手段（２０）を備えている。輸送手段は、輸送手段（２０）の間の距離が、前記手段が連続的にバッファ部（１４）内に配置される時、本質的に、グリッパ（２２）の開放の程度によってあるいは輸送手段（２０）の大きさによって決定されるように、貯蔵される。前記手段は、また、バッファ部（１４）の領域内またはその領域前において、開放グリッパ（２２）が保持機能を奏することなく少なくとも部分的に閉じられるように、貯蔵される。この目的のために、閉塞装置は、バッファ部（１４）の入口領域（１６）に置かれる。それは、例えば、閉塞接続部材（１８）の形態で設けられ得て、搬送部（１０）に沿って移動され得る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、それぞれ、請求項１及び請求項９の前段部による、輸送部材を貯蔵
する方法及びそのための装置に関している。

【０００２】 ある製品がグリッパの助けと共にそれに沿って搬送され得るような搬送路を有
する搬送装置が、工業分野の広い範囲、例えば印刷工業において用いられている
。各場合においてグリッパに連結（結合）される輸送手段は、ある応用でのその
ような搬送装置内において、中間の基礎の上に貯蔵されなければならない。特に
、これらのグリッパ−連結輸送手段は、グリッパが何の製品も保持しない時に、
中間の基礎の上に貯蔵される必要がある。

【０００３】 スイス国特許ＣＨ３８２７６８は、あるバッファ路を開示している。そこでは
、グリッパ−連結輸送手段によって必要とされる貯蔵空間の量のために、比較的
少数の輸送手段のみが、所定の長さのバッファ路内で貯蔵され得る。

【０００４】 スイス国特許ＣＨ５６９１９７によれば、グリッパ及び輸送手段によって要求
される貯蔵空間はより少ない。しかし、この利点は、不利なことに、製品がグリ
ッパによって把持されるべき場合に、グリッパと輸送手段とが９０°回動される
ことを要求する。

【０００５】 本発明の目的は、そのプロセス内で何らかの重大な不利益が生成されることな
く、それらが貯蔵空間のできる限り最小の量を必要とするように、輸送手段が貯
蔵されることを可能にすることである。

【０００６】 この目的は、請求項１による方法及び請求項８による装置による本発明によっ
て達成される。

【０００７】 本発明による方法は、輸送手段のための貯蔵空間が、そのグリッパの開放の程
度によって、または、−十分に際立った（pronounced）大きさに閉じられたグリ
ッパの場合−輸送手段の大きさによって、決定されること、及び、開放グリッパ
が、前記グリッパに連結された輸送手段がバッファ路に送られる前に、保持機能
を果たすことなく、少なくとも部分的に閉じられること、を提供する。このこと
は、同じ数の貯蔵された輸送手段について、輸送手段が公知の原理に基づく場合
よりも短いバッファ路を占める、ということを意味している。公知の原理におい
ては、比較的大きい空間を占めて互いに接触する開放グリッパがバッファ路内に
移動し、輸送手段は互いから離れている。

【０００８】 本発明によれば、比較的多数の輸送手段がバッファ路内に貯蔵され得るので、
有利なことに、これらがバッファ路内で比較的ゆっくり移動されることが可能で
あり−もしこれが搬送路の構成部分であるなら−、または、これらが低速でバッ
ファ路内に導入されるまたはそこから引き出されることが可能である。

【０００９】 輸送手段は、バッファ路に沿って搬送されることが好ましい。グリッパは、搬
送方向のそれらの大きさが搬送方向の輸送手段の大きさより小さいかそれに等し
いような程度まで搬送されることが好ましい。

【００１０】 グリッパは、例えば、バッファ路の入口領域において、輸送手段が閉塞装置、
例えば閉塞ガイド、を通過して搬送されることにより閉じられ得る。この時、閉
塞装置は、グリッパの閉塞部材と相互に作用して、後者を閉じる。

【００１１】 輸送手段は、個別に、かつ、互いに独立に、搬送路内で連続的にまたは間欠的
に搬送され得る。これは、各輸送部材が保持部を介して駆動手段に結合されてい
ることによって、いずれも能動的に行われ得る。保持部によって、それは搬送路
のガイド部材内に保持され、案内される。あるいは、特有の輸送手段が駆動され
て、それらが他の駆動されない輸送手段をそれらの前方に押す。あるいは、輸送
手段は、例えばそれらが駆動手段から結合を解かれている状態で、各輸送手段あ
るいは単に特有の輸送手段に対して与えられるインパルスのために、あるいは、
それら自身の重力のために、搬送路に沿って移動され得る。

【００１２】 本発明によるバッファ路では、基本的に、駆動手段に接続された輸送手段、あ
るいは、駆動手段から結合を解かれた輸送手段を貯蔵することが可能である。従
って、駆動手段を有するまたは有しない輸送手段を緩衝的に貯蔵する（buffer-s
tore）ことが可能である。

【００１３】 本発明の好適な実施の形態では、閉塞装置が搬送路に沿って移動され得る。こ
のような移動が可能であることは、バッファ路の長さが、貯蔵されるべき輸送手
段の数と協調することを可能にする。従って、ある作動ステーションの作動速度
に生じる不整（irregularities）に対して柔軟な態様で反応することが可能であ
る。

【００１４】 本発明の特に好適な実施の形態では、輸送手段は、それらがバッファ路を去る
時に、開放装置を通過して案内される。開放装置は、例えば開放ガイドの形態で
構成され得る。この結果、受容目的のために準備のできた輸送手段のみ、すなわ
ち、開いたグリッパを有する輸送手段のみが、搬送方向について、バッファ路の
下流で利用可能である。グリッパ脚部の開放運動は、好ましくは、搬送する方向
内のこの位置で行われる。

【００１５】 バッファ路の外側に位置する搬送路の領域において、２つの連続する輸送手段
の中央間の距離は、好ましくは、常に、開いたグリッパの２つのグリッパ脚部の
間の最大距離よりも幾分小さいか、それに等しい。このことは、隣接する輸送手
段のグリッパ脚部が、開放状態において、常に互いに接触すると共に搬送路に関
しての整列配置（alignment ）を整える（fix ）ことを確実にする。

【００１６】 本方法を実施するために、バッファ路のすぐ上流またはその入力部において閉
塞装置を有する、請求項９による搬送装置の使用がなされ得る。同様に、閉塞装
置は、グリッパが製品−排出作業のすぐ後で閉じられるように配置されることが
可能である。この結果、グリッパは、前記製品−排出作業のすぐ後で中間の基礎
の上に貯蔵される準備ができる。閉塞装置は、好ましくは搬送路に沿って移動可
能な閉塞ガイドの形態で設計され得る。この結果、バッファ路の長さは、それぞ
れの要求に応じて、可変の態様で調整され得る。

【００１７】 バッファ路の終端には、例えば開放ガイドの形態の開放装置を設けることが可
能である。それは、開いたグリッパを有する輸送手段のみがバッファ路を去るこ
とを確実にする。

【００１８】 もし、閉塞及び開放装置が選択的に作動されかつ作動が解除され得るなら、全
体のバッファ路は要求される時に接続され得るし、接続を解除され得る。

【００１９】 搬送路から垂直に突出するグリッパを有する、搬送方向の輸送手段の３次元の
大きさが、搬送方向の閉じたグリッパの大きさよりも小さいか、あるいはそれに
略等しい時、特別の利点が得られる。

【００２０】 本方法のさらに好適なタイプ及び本発明による方法と結合する搬送装置の有利
な構成とが、従属請求項の主題を形成している。

【００２１】 本発明は、単に図式的な図１乃至図４を参照しつつ、以下の例によって説明さ
れる。

【００２２】 図１は、輸送路の一部と閉塞ガイドを有するバッファ路の入口領域とを有する
本発明による搬送路の詳細を示している。前記入口領域は、輸送路に隣接してい
る。

【００２３】 図２は、バッファ路の出口領域内の開放ガイドと当該出口領域に隣接する輸送
路部分とを有する本発明による搬送路の詳細を示している。

【００２４】 図１は、輸送路１２と、搬送方向Ａに見られるように前記輸送路１２の下流に
配置されその入口領域１６に閉塞ガイド１８を有するバッファ路１４と、の一部
についての搬送路１０の詳細を示している。閉塞／開放部材２４を有するグリッ
パ２２付きの輸送手段２０が、搬送路１０内に配置されている。グリッパ２２は
、ベアリング部材２６を介して、保持部２８（図では単に指し示されているのみ
）に接続されている。保持部２８は、搬送路１０の図式的に示されたガイド部材
３０内で、輸送手段２０を保持している。搬送目的のために、輸送手段２０は、
それらの保持部２８を介して、搬送路１０の駆動手段３２（同様に、単に図式的
に示されているのみ）に結合され得る。

【００２５】 各場合において搬送方向Ａに見られるように、搬送手段２０のベアリング部材
２６は、閉じたグリッパ２２の幅ｂの大きさよりほんのわずかに大きい大きさａ
を有している。保持部２８は、それらがバッファ路１４内で連続するベアリング
部材２６の相互の接触を妨げないように形成されている。図１からわかるように
、バッファ路１４内に貯蔵された輸送手段２０の間の距離は、本質的には、ベア
リング部材２６の大きさによって決定される。それは、輸送手段２０の構成部分
である。もしベアリング部材が図１に示されているものよりも小さく設計される
べき場合には、前記距離は閉じたグリッパ２２の大きさによって決定され得る。

【００２６】 図１は、そのグリッパ２２が開いている輸送手段が、搬送方向Ａにおいて、輸
送路１２からバッファ路１４の入口領域１６までどのように搬送されるか、を図
示している。

【００２７】 バッファ路１４の入口領域１６では、輸送手段２０は、特に搬送方向に移動可
能な閉塞ガイド１８を通って搬送される。閉塞ガイド１８は、グリッパ２２上に
設けられた閉塞／開放部材２４に作用し、方向Ｂにそれを移動させる。この結果
、グリッパ２２は、保持機能を実施することなく、閉じられる。従って、閉じた
グリッパ２２を有する輸送手段２０のみが、バッファ路１４上に貯蔵される。こ
のことは、貯蔵目的のために必要とされるバッファ路１４の長さを低減する。

【００２８】 図２は、バッファ路１４の出口領域３６内の開放ガイド３４と、隣接する輸送
路１２の一部と、を図示している。輸送手段２０は、略軸対称の構造であり、輸
送路１２の領域内で大体理想的な距離ｄだけ互いに間隔を空けて離れた対称軸３
８を有している。距離ｄは、開放状態のグリッパ２２を形成する２つのグリップ
脚部４０、４０’の間の距離ｄ’に略等しい。このことは、２つの隣接する輸送
手段２０のグリップ脚部４０、４０’が、特に機械的応力状態で互いに接触する
ことを保証する。

【００２９】 図２に示された状態は、何ら保持機能を果たしていない閉じたグリッパ２２を
有する、バッファ路１４内に貯蔵された輸送手段２０が、バッファ路１４の出口
領域３６内の開放ガイド３４を通ってどのように搬送されるのか、を示している
。この場合、開放ガイド３４は、グリッパ２２の閉塞／開放部材２４に作用して
、それを方向Ｃに移動させる。この結果、グリッパ２２が開かれる。少なくとも
、閉鎖／開放部材２４のこの運動の開始は、ベアリング部材２６が互いに接触し
て互いに対して支持されていることで助けられる。この結果として、閉塞／開放
部材２４への力の良好な伝達が可能となる。

【００３０】 グリッパ２２の開放運動の間、輸送手段２０は−もし適切なら好適な加速手段
によって−加速され、及び／または、それらの保持部２８を介して駆動手段３２
に結合されている。これにより、それらは、搬送方向Ａにおいて隣接する輸送路
１２上を、開いたグリッパ２２が前述のようにそれらのグリップ脚部４０、４０
’を介して互いに接触するように、互いから所定の距離だけ離れてさらに搬送さ
れ得る。こうして、輸送手段２０は、受容目的のために準備のできた状態で、す
なわち、開いたグリッパ２２を伴って、バッファ路１４を去る。

【００３１】 図２からわかるように、輸送手段２０は、それらが理想距離ｄだけ互いから離
れている状態で、バッファ路１４に続く輸送路１２内に搬送される。この結果、
グリッパ２２の脚部４０、４０’は互いに接触し、連続的なジグザグ線を形成し
ている。これにより、時間内の（in time ）より後のポイントで供給されるシー
ト状製品が、２つの隣接するグリッパ２２の間を通ってしまう可能性が無い。

【００３２】 輸送手段２０は、好適な手段例えば機械的な解放手段によって、バッファ路１
４から個別にあるいはグループで回収され得る（取戻され得る）。

【００３３】 図１及び図２に示されたバッファ路１４は、それぞれの搬送路１０の一体の構
成部分として、各場合において図示されている。しかしながら、これらのバッフ
ァ路１４は、搬送路１０の固定された構成部分として形成されるよりはむしろ、
それらが搬送路１０から取外されたり、他のバッファ路または搬送路によって置
き換えられ得るというようなことが、考えられる。これは、例えば、輸送部材２
０が中間の基礎の上に貯蔵され、比較的長時間搬送路１０から取外されることが
望まれる時に、有利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 輸送路の一部と閉塞ガイドを有するバッファ路の入口領域とを有する本発明に
よる搬送路の詳細を示す図。

【図２】 バッファ路の出口領域内の開放ガイドと当該出口領域に隣接する輸送路部分と
を有する本発明による搬送路の詳細を示す図。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，Ｌ Ｕ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ， ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，Ｕ Ｇ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 特にシート状製品を保持するためのグリッパ（２２）が設けられると共に搬送
   路（１０）に沿って移動され得る輸送手段（２０）を、バッファ路（１４）の領
   域において貯蔵する方法であって、 バッファ路（１４）内で順々に続く輸送手段（２０）間の距離が、本質的に、
   グリッパ（２２）の開放の程度によって、または、輸送手段（２０）の大きさに
   よって決定され、 開放グリッパ（２２）が、バッファ路（１４）の領域またはその上流において
   、保持機能を果たすことなく、少なくとも部分的に閉じられる ことを特徴とする方法。
2. 【請求項２】 輸送手段（２０）は、バッファ路（１４）に沿って連続的または間欠的に搬送
   され、 グリッパ（２２）は、搬送方向（Ａ）のそれらの大きさが搬送方向（Ａ）の輸
   送手段（２０）の大きさより小さいかそれに等しいような程度にまで閉じられる
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 【請求項３】 輸送手段（２０）は、特に、バッファ路（１４）の入口領域（１６）において
   搬送路（１０）に沿って移動され得るように設けられた閉塞装置（１８）を通過
   して搬送される ことを特徴とする請求項１または２に記載の方法。
4. 【請求項４】 バッファ路（１４）内において、輸送手段（２０）は、隣接する輸送手段（２
   ０）が互いに接触するように、順々に接近して続いている ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の方法。
5. 【請求項５】 輸送手段（２０）のグリッパ（２２）は、特に開放装置（３４）を通過して搬
   送されることによって、バッファ路（１４）の出口領域（３６）においてまたは
   搬送方向（Ａ）のバッファ路（１４）の下流において、再び開けられる ことを特徴とする請求項１乃至４のいずれかに記載の方法。
6. 【請求項６】 輸送手段（２０）の間の距離は、それがバッファ路（１４）を去る時、好まし
   くは隣接する開放グリッパ（２２）がそれらのグリッパ脚部（４０／４０’）を
   介して互いに接触するように、増大される ことを特徴とする請求項５に記載の方法。
7. 【請求項７】 輸送手段（２０）は、搬送路（１０）の外側に位置するか、または、搬送路（
   １０）の交換可能な構成部分であるバッファ路（１４）内に貯蔵されている ことを特徴とする請求項１乃至６のいずれかに記載の方法。
8. 【請求項８】 輸送手段（２０）は、好適な手段によって、バッファ路（１４）から個別にあ
   るいはグループで回収される ことを特徴とする請求項１乃至７のいずれかに記載の方法。
9. 【請求項９】 シート状製品を保持するためのグリッパ（２２）が設けられると共に搬送路（
   １０）に沿って移動され得る輸送手段（２０）を、バッファ路（１４）の領域に
   おいて貯蔵する装置であって、 バッファ路（１４）内で順々に続く輸送手段（２０）間の距離が、本質的に、
   グリッパ（２２）の開放の程度によって、または、輸送手段（２０）の大きさに
   よって決定され、 少なくとも部分的にグリッパ（２２）を閉じるための閉塞装置（１８）が、バ
   ッファ路（１４）の上流またはその入口領域（１６）において、設けられている
   ことを特徴とする装置。
10. 【請求項１０】 閉塞装置（１８）は、好ましくは閉塞ガイドとして設計されて、搬送路（１０
    ）に沿って移動可能である ことを特徴とする請求項９に記載の装置。
11. 【請求項１１】 開放装置（３４）は、特に搬送路（１０）に沿って移動可能であり、好ましく
    は開放ガイドであって、搬送方向（Ａ）においてバッファ路（１４）の下流また
    はその出口領域（３６）に設けられている ことを特徴とする請求項９または１０に記載の装置。
12. 【請求項１２】 閉塞及び／または開放装置（１８／３４）は、選択的に作動されまたは作動を
    解除され得る ことを特徴とする請求項９乃至１１のいずれかに記載の装置。
13. 【請求項１３】 搬送方向（Ａ）の、部分的または完全に閉じたグリッパ（２２）の大きさは、
    搬送方向（Ａ）の輸送手段（２０）の大きさよりも小さいか、それに等しい ことを特徴とする請求項９乃至１２のいずれかに記載の装置。