JP2001527006A - 運搬システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 運搬システムは運搬ライン（１／２）に沿って品目を運搬し、運搬ラインに沿って延びる案内手段（３）と該案内手段（３）で案内される運搬ラインに沿って移動可能な少なくとも１つの運搬要素（５）を備える。案内手段（３）及び運搬要素（５）は重力に関係なく品目を運搬するように設計される。複数の接続ポイント（Ａ．１−Ａ．３）への運搬ラインの選択可能な接続のために、運搬システムは、固定的に取り付けられた案内手段を備えた不変運搬ライン領域（１）に接続され、案内手段（３）は可逆的に屈曲且つねじれ可能な可変運搬ライン領域（２）を備える。案内手段を屈曲及び／又はねじるため、並びに特定の接続に必要な屈曲及び／又はねじれ位置に案内手段を支持するために、駆動可能な接続手段（８）を設ける。可変運搬ライン領域（２）は例えば運搬ラインの端領域である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本発明は運搬技術分野にあり、独立請求項の包括的部分に係る搬送システムに
関する。この運搬システムは運搬対象材料を運搬ラインに沿って運搬するのに役
立ち、運搬ラインに沿って延びる案内手段と、この案内手段によって案内され、
且つ適切な駆動装置によって駆動されながら、材料を載せて又は載せずに運搬ラ
インに沿って運動可能な少なくとも１つの運搬要素とを備える。案内手段及び少
なくとも１つの運搬要素は、運搬要素の運動及び運搬対象材料の運搬が重力に実
質的に無関係であるように設計される。つまり、運搬ラインは、運搬要素及び運
搬対象材料が運搬ラインの様々な場所で重力に関して異なる空間的位置を持つこ
とができるように、設計することができる。

【０００２】 案内手段を備え、且つ案内手段に沿って運動可能な少なくとも１つの運搬要素
を備えた運搬システムであって、運搬要素及び運搬対象材料の空間的位置が運搬
ラインの様々な場所で異なることができる運搬システムは、例えば、案内チャネ
ル内を走り、且つチャネルから突出するグリッパを支える運搬チェーンを備える
ものとして知られており、そこで各グリッパは品目（運搬対象材料）を把持し、
運搬中それを支持する。この種のシステムは特に、実質的に全ての可能な空間的
位置での印刷製品の流れの運搬におけるのその適用から知られている。

【０００３】 多数の連結を備えた輸送チェーンの代わりに、相互に独立しており個別に駆動
される多数の運搬要素を使用する、同様のシステムが知られている。更に、相互
に接続されているが、限定された範囲で可変である距離を相互の間に置いた多数
の運搬要素を使用することにより、上述の両方のシステムの特徴を組み合わせた
システムが知られている。

【０００４】 重力とは実質的に無関係の運搬のために、示した運搬システムの案内手段は、
例えば、運搬要素の被案内部が閉囲される（案内部内の被案内部）か運搬要素の
一部によって包囲される（被案内部内の案内部）ケージ又はチャネルを形成する
ように設計される。運搬要素は、例えば運搬対象品目を把持し支持するように設
計され、それらは例えばグリッパである。

【０００５】 自由に選択可能な運搬ラインに沿った、重力とは実質的に無関係である、特に
印刷製品の運搬の運搬システムは、例えば次の公開ＣＨ−６２３２８３（Ｆ０８
６）、ＣＨ−５９２５６２（Ｆ０７０）、ＥＰ−３８７３１８（Ｆ２７０）に記
載されている。

【０００６】 上述の運搬システムの案内手段は通常、運搬機能によって予め定められる運搬
ラインに沿って取り付けられる。運搬ラインの湾曲領域に沿って案内手段を簡単
に取り付けるために、屈曲可能な案内手段が、例えば特許出願ＣＨ−２９１７／
９６（Ｆ４４４）及びＣＨ−８０１／９７（Ｆ４５３）又は公開ＥＰ−０６２８
１０９（Ｒｉｃｈｔｅｒ）に記載されている。

【０００７】 多数の更なる運搬ラインのうちの選択された１つ、又は多数の様々な設備のう
ちの選択された１つに固定的に取り付けられた案内手段によって画定される運搬
ラインの端を接続するために、切替ポイントが通常使用される。そのような切替
ポイントは、例えば、固定的に取り付けられた案内手段の端に蝶番式に接続され
る、制限された長さを有する枢動式案内部品から成る。この枢動式案内部品は、
固定的に取り付けられた案内手段から離れる方向を向いたその遠端が固定的に取
り付けられた案内手段を更なる運搬ライン又は装置のどれか１つに接続するよう
に、旋回することができる。

【０００８】 そのような切替ポイントは、固定的に取り付けられた案内手段に接続される、
可能な接続ポイントの構成及び設計を狭い範囲内に制限する。接続ポイントは、
固定的に取り付けられた案内手段の端から厳密に定義された距離を持たなければ
ならず、それらは全て、枢動式案内部品の旋回面内に位置しなければならず、且
つそれらは全て、更なる上流の運搬ラインの案内手段及び切替ポイントによって
画定される同一の向きで運搬要素及び／又は被運搬品目を引き継ぐことができな
ければならない。同じことは、枢動式案内部品の代わりに屈曲可能な案内部品を
備えたＣＨ−５５８２８５（Ｆ６１）に係る接続ポイントにも有効である。

【０００９】 ２つの接続ポイントの１つへの上述した運搬システムの選択可能な接続は、大
抵の場合、固定的に取り付けられた案内分岐と、２つの位置を持つ制御可能な切
替要素（例えばカナル分岐内のフラップ）とによって実現され、それにより２つ
の位置の各々における切替要素は、分岐点から分岐する２つの案内手段の一方に
通過運搬要素を移動させる。

【００１０】 本発明の目的は、運搬ラインに沿って延びる案内手段を持ち、且つ少なくとも
１つの運搬要素を持つ運搬システムを作成することであり、この運搬システムは
、複数の接続ポイントの１つに選択的に接続することができる。本発明の運搬シ
ステムは、接続ポイントの空間的位置及び被運搬品目の空間的位置に関する条件
に対する制限を、周知の運搬システムよりかなりの程度まで緩和する。用語「接
続ポイント」とは、少なくとも１つの運搬要素が（例えば被運搬品目と共に）関
連運搬システムの案内手段から更なる案内手段に通過する領域（更なる同様の運
搬システムへの接続）、又は被運搬品目が関連運搬システムの少なくとも１つの
運搬要素から移送される領域（被運搬品目の移送を伴う異なる又は同様の更なる
運搬システム又は異なる設備への接続）と理解する。

【００１１】 この目的は、請求の範囲に記載する運搬システムによって達成される。

【００１２】 本発明の運搬システムは、固定的に取り付けられた案内手段を備えた運搬ライ
ンの不変領域に続いて、案内部品の端が予め定められた屈曲及び／又はねじれに
よって選択的に接続できるように可逆的に屈曲可能且つねじれ可能な案内部品を
備えた可変運搬ライン領域を備える。可変運搬ライン領域は、例えば運搬ライン
の端領域である。屈曲可能且つねじれ可能な案内部品は予め定められた方法で屈
曲され及び／又はねじられ、例えば屈曲可能且つねじれ可能な案内部品の遠端で
作動する駆動可能な接続手段の助けを借りて屈曲及び／又はねじれ位置に保持さ
れる。

【００１３】 更に後述する通り、運搬ラインの可変領域は、運搬ラインの端領域である必要
はない。運搬ラインの中間領域も、屈曲可能且つねじれ可能な案内部品を備え、
従って接続領域として作動することができる。

【００１４】 可変運搬ライン領域の案内手段の屈曲及びねじれ能力は、屈曲及び／又はねじ
れによって形成される運搬ラインの湾曲部が、少なくとも運搬要素が湾曲部を難
なく通過するだけの充分な大きさの曲げ半径を持つように、少なくとも１つの運
搬要素に調和させる。

【００１５】 可変運搬ライン領域の可逆的に屈曲可能且つねじれ可能な案内部品の長さは、
案内部品の形が少なくとも１つの固定された案内手段とのその接続及び接続手段
の影響によって画定されるように、及びそれが作動に充分な安定性を備え（有利
なことに、更なる装置無しで）、つまり自立するように、案内手段の機械的安定
性に調和させることが有利である。

【００１６】 運搬ライン端領域の案内手段が屈曲可能である場合、運搬ラインの端は、空間
に何らかの方法で配置された固定的に取り付けられた領域から様々な距離の接続
ポイントに連結することができ、それにより、様々な接続のため、案内手段は幾
分様々な方向に屈曲し、或いはループ（単数又は複数）を形成する。運搬ライン
の端領域の案内手段がねじれ可能である場合、運搬要素の空間的位置及び従って
被運搬品目の空間的位置は、個々の各接続ポイントの特定要件に調和させること
ができる。

【００１７】 本発明の運搬システムの主要な機能及び例証的実施形態を、添付の図面に関連
して更に詳しく説明する。

【００１８】 図１は、本発明の運搬システムの第１例証的実施形態を概略的に示す。この実
施形態では、更なる同様の運搬システムへの接続は、少なくとも１つの運搬要素
が接続ポイントをまたいで移動可能であり、且つ接続ポイントの先の更なる同様
の運搬システムの案内手段によって案内されるように、設計される。図１は、本
発明の運搬システムのうち、固定的に取り付けられた案内手段を備えた不変運搬
ライン領域１、及び３つの異なる接続ポイントＡ．１からＡ．３に選択でき、接
続可能である可逆的に屈曲可能且つねじれ可能な案内部品を備えた可変運搬ライ
ン端領域２の一端のみを示す。

【００１９】 少なくとも可変運搬ライン端領域２の案内手段３は実質的に、可逆的に屈曲可
能且つねじれ可能であり且つ連続縦スロット４を備えた案内チャネル３０（例え
ば案内管）から成る。運搬要素は、引くか押すことによって駆動することができ
、且つ運搬対象の１つの品目を把持するために縦スロット４から突出する少なく
とも１つの把持装置を備えたチェーン５から成る。便宜上、チェーン５は、適切
な駆動装置（図示せず）によって対応する方向（二重矢印Ｆ）に駆動される。

【００２０】 不変運搬ライン領域１では、案内チャネル３０（又は一般的に案内手段３）は
原則として、屈曲可能且つねじれ可能にすることもしないこともできる。しかし
、この領域１では、案内チャネル３０は固定的に取り付けられるので、運搬ライ
ンの進路及び縦スロット４の局所的空間的向きは固定されている（不変である）
。これは、図１では、案内チャネルを静止支持体に接続するシャックル７によっ
て示される。

【００２１】 縦スロット４を備えた同様の案内チャネル３０の開放端は、接続ポイントＡ．
１からＡ．３として設ける。図１から分かるように、これらのチャネル端の空間
的位置は、幅広い範囲内で自由に選択可能であり、接続ポイントにおける把持装
置６の空間的位置及び被運搬品目の空間的位置を画定するこれらのチャネル端に
おける縦スロット４の位置は、不変運搬ライン領域１のスロット位置とは無関係
であり、各接続ポイントについて、幅広い範囲内で自由に選択することができる
。

【００２２】 案内手段が接続ポイントＡ．１に固定的に取り付けられる場合、縦スロット４
が同じ空間的向きを持つので、可変運搬ライン端領域２の遠端を接続ポイントＡ
．１に接続するためには、屈曲可能且つねじれ可能な案内手段３は屈曲するだけ
でよく、ねじれる必要はない。

【００２３】 接続Ａ．２は不変運搬ライン領域１の一直線延長上に、屈曲可能且つねじれ可
能な案内装置の長さと一致する距離に配置されているが、その縦スロット４が固
定的に取り付けられた案内手段の縦スロットに対して約９０°ずれているので、
可変運搬ライン端領域２を接続ポイントＡ．２に接続するためには、屈曲可能且
つねじれ可能な案内手段は屈曲する必要はなく、ねじれるだけでよい。

【００２４】 可変運搬ライン端領域２の案内部品の遠端を接続ポイントＡ．３に接続するた
めには、案内手段３を約１８０°屈曲し且つねじれなければならない。

【００２５】 接続を切り替えるために、駆動可能な接続手段８を設ける（非常に概略的に示
す）。これらの接続手段８は、可変運搬ライン領域の案内部品の遠端に接続し、
それらがこの遠端を接続ポイントＡ．１からＡ．３の各々に移動することができ
るように（矢印Ｂ）、それらが遠端をそれ自身の軸をねじれることができるよう
に（矢印Ｃ）、且つそれらが遠端を接続ポイントの何れか１つに対応する各々の
屈曲した及び／又はねじれた位置に保持することができるように装備することが
有利である。接続手段８の設計は、接続ポイントＡ．１からＡ．３の構成及び装
備に高度に従属するが、それでもやはり、当業者によって例えばレバー・システ
ム及び適切に制御されるリニア・モータの組合せを用いて難なく実現することが
できる。

【００２６】 図１に示すチェーンを単一運搬要素５として操作する場合、接続の切替前に、
チェーンが接続ポイントに達していないように注意を払わなければならない。従
って、接続を切り替える前に、その前端を少なくとも屈曲可能且つねじれ可能な
案内装置内に引っ込めなければならず、或いはチェーン・リンクを接続ポイント
の領域で分離しなければならない。

【００２７】 公開ＤＥ−１９６０４９９９（Ｆ４０９）に、図１に示すような案内手段と、
全ての方向に屈曲可能であり引くか押す動作に適用可能なチェーンの形の運搬要
素とを備えたシステムが記載されている。この種のシステムでは、図１に示すよ
うな運搬ラインの端を切替ポイント機能として統合することができる。

【００２８】 相互に独立した運搬要素、例えば特許出願ＣＨ−２３３８／９６（Ｆ４４１）
に記載する要素を、図１に示すような案内手段３内で移動させることもできる。

【００２９】 図２は、本発明の運搬システムの更なる実証的実施形態を示す。この実施形態
は、図示したシステムとは異なる運搬システムへの接続、又は別の設備への接続
に適している。つまり、それは、被運搬品目のみが通過し（品目の移送）、運搬
要素（単数又は複数）は通過しない接続ポイントに適している。更に、不変運搬
ライン領域１及び可変運搬ライン端領域２を備えた運搬ラインの一端のみを示す
。この運搬システムは二重案内手段（図示せず、例えば図７に係る二重チャネル
）を備え、その１つの部分が無限チェーン１０（破線で概略的に示す）の運搬路
を画定し、もう１つの部分がこのチェーンの帰路を画定する。可変運搬ライン領
域の遠端は同時に、チェーン１０が約１８０°方向転換する位置である。

【００３０】 運搬対象品目は例えば、チェーン・リンク上に配置されて案内チャネルから突
出するグリッパ１１によって把持され、運搬中保持される。グリッパ１１のうち
少数個だけを小さい丸で示し、被運搬品目は、例えばそれらの主表面と平行に示
された印刷製品を表す細長い矩形で示す。

【００３１】 図２に示す接続ポイントで、被運搬品目はそれぞれ輸送要素又はグリッパ１１
から更なる運搬システム又は異なる設備（図示せず）の更なる運搬要素に移送さ
れる。つまり、接続ポイントの通過は常に被運搬品目の移送を意味する。

【００３２】 図２では、３つの接続ポイントＡ．４からＡ．６を概略的に示し、それにより
被運搬品目を引き継ぐ更なる運搬手段又はその他の設備は示さず、従ってそれ以
上詳しく定義しない。しかし、３つの接続ポイントは被運搬品目１２の異なる空
間的位置を必要とし、従って品目は接続によって異なる空間的位置で引き渡さな
ければならないことが、図２から分かる。

【００３３】 固定的に取り付けられた案内手段（不変運搬ライン領域１）の端で、被運搬品
目１２は例えば懸下状態で運搬される。つまり、運搬路の案内手段は、例えば帰
路の案内手段の下に配置される。この配置はまた接続ポイントＡ．４にも必要で
ある。Ａ．４に接続するために、案内手段は従ってそれに対応して屈曲だけを行
わなければならず、ねじれは行わない。接続ポイントＡ．５で、品目は横たわっ
ている状態で引き渡される。つまり帰路の案内手段は、運搬路の案内手段の下に
位置する。従って、可変運搬領域２の可逆的に屈曲可能且つねじれ可能な案内手
段は引き渡すために屈曲だけでなく、１８０°のねじれも行わなければならない
。接続ポイントＡ．６で引き渡すためには、屈曲可能且つねじれ可能な案内手段
を屈曲し且つ９０°ねじれなければならない。

【００３４】 更に図２に係る本発明のシステムの実施形態では、可変運搬ライン領域２は、
ループ状に構成することもできる。比較的大きい曲げ半径のループでも、全て不
変運搬ライン領域の端の比較的近くに位置する異なる接続ポイントを扱うことを
可能にする。

【００３５】 図３から図７は、本発明に係る運搬システムに適用できる可逆的に屈曲可能且
つねじれ可能な案内手段３の例証的実施形態をより詳細に示す。

【００３６】 図３は、公開ＥＰ−３８７３１８（Ｆ２７０）及び特許出願ＣＨ−２９１７／
９６（Ｆ４４４）に記載された運搬システムの案内手段３及び運搬要素５の断面
を示す。案内手段３は、図１に概略的に示した案内チャネルと同様の、縦スロッ
ト４を備えた案内チャネル３０を備えている。回転体であり３つのボール４０群
を備え、内部を走る運搬要素を案内するために案内チャネル３０内にレール５０
が配置される。レールは、例えば確実な係合によって、案内チャネルの内表面に
固定される。これらのレールはチャネル３０の全長にわたって相互に平行に延び
ることができ、非摩耗性材料、例えば適切な金属で形成することが有利であり、
例えば円形の断面を有する。

【００３７】 レール５０を持つ案内チャネル３０は、変形可能な、有利には弾性的に変形可
能な材料から成る場合、及びレール５０が少なくとも限定的な程度に運搬ライン
の方向に、つまりチャネルに対して相対的にチャネル軸に平行に移動できる場合
、可逆的に屈曲可能且つねじれ可能であり、従って可変運搬ライン領域に適用可
能である。レール５０はまた屈曲可能でなければならない。それらが円形の断面
を有する場合、チャネル３０内でのそれらの固定がチャネル３０に対して相対的
な回転を可能にする限り、それらは必ずしもねじれ可能である必要はない。

【００３８】 図４は、本発明の運搬システムの案内手段３の更なる実施形態を示す。この案
内手段は、外部を走る運搬要素５を案内するのに役立つ。この案内手段は可逆的
に屈曲可能且つねじれ可能な案内ロッド３１を備え、これは中空とすることがで
きる。運搬要素５の回転体４１のためのレール５０は、案内ロッド３１の外側に
配置される。案内ロッド３１及びレール５０については、図３に示した案内チャ
ネル３０及びレール５０に関して上述したのと同じ条件が有効である。

【００３９】 図５は、機能に関して案内チャネル３０に相当する、更なる案内手段３を示す
。ただし、可逆的に屈曲可能且つねじれ可能なチャネル３０は、レール５０の可
撓性のために相互に対して転位することができ、従ってそれ自体を屈曲可能且つ
ねじれ可能とすることを必要とせずに、可逆的に屈曲可能且つねじれ可能なチャ
ネルを形成することができる、複数の離れたチャネル要素３２に置き換えられる
。

【００４０】 図６は、更に機能に関して図３の案内チャネルに相当し、且つ図５の案内チャ
ネルと同一方法でチャネル要素３２を備えている、更なる案内手段３を示す。チ
ャネル要素３２は、可逆的に屈曲可能且つねじれ可能な搬送要素３３に取り付け
られる。レール５０及びチャネル要素３２から成る第２チャネルを搬送要素３３
に取り付け、従って図２に係る「二重チャネル」を実現することが容易に可能で
ある。

【００４１】 いうまでもなく、図４に係る案内ロッドをロッド要素と置き換える（チャネル
要素３２と同様）ことも可能であり、このロッド要素はレールによって結合され
て可逆的に屈曲可能且つねじれ可能な案内手段を形成する。

【００４２】 図７は、図２に係るシステムに適用可能であり、二重案内チャネルの形の更な
る案内手段３を示す。案内手段は更に可逆的に屈曲可能且つねじれ可能な搬送要
素３３及びそれに取り付けられた２つの案内チャネルから成り、この案内チャネ
ルはチャネル要素３２及びレール５０を備えている。ロール４２を備えたレール
５０で回転するチェーンは例えば、運搬要素として機能する。

【００４３】 図８は、両側で２つの不変運搬ライン領域に接続する可変運搬ライン中間領域
２を備えた、本発明の運搬システムの例証的実施形態を示す。案内手段３は、縦
スロット４を備えた案内手段チャネルとして示される。可変運搬ライン領域２の
位置によって、それぞれ２つの更なる運搬ライン６０、６１の１つに接続される
ことにより、それは接続ポイントＡ．７又はＡ．８で品目を移送するように機能
し、それにより縦スロット４の位置は、ねじれ案内手段３によって示された方法
で運搬システム６０、６１の案内手段の縦スロット４の位置に適応される。

【００４４】 図９は、図１に係る実施形態から導出される、本発明の運搬システムの更なる
例証的実施形態を示す。この運搬ラインは、中間的不変領域２を備えている。対
応する案内手段３は更に縦スロット４を備えた案内チャネルとして示され、接続
ポイントＡ．９からＡ．１２は同様の案内手段の遠端として示される。一方の可
変運搬ライン領域２の接続ポイントＡ．９又はＡ．１１への選択可能な接続、及
び他方の可変運搬ライン領域２の接続ポイントＡ．１０又はＡ．１２への選択可
能な接続により、４種類の接続が可能である（Ａ．９−Ａ．１０：実線で示す；
Ａ．１１−Ａ．１２：破線で示す；Ａ．９−Ａ．１２及びＡ．１１−Ａ．１０：
図示せず）。

【００４５】 本発明の運搬システムの提示した実施形態は例であって、発明を制限すること
を意図するものではない。示したもの以外の特徴の組合せを説明及び図から容易
に導出して、本発明の運搬システムの更なる可能な実施形態にすることができる
。

【図面の簡単な説明】

【図１】 可変運搬ライン端領域が複数の同様の運搬システムに選択的に接続可能である
、本発明の運搬システムの例証的実施形態を示した図である。

【図２】 可変運搬ライン端領域が複数の異なる又は同様の運搬システム又は異なる設備
（被運搬品目の移送）に選択的に接続可能である、本発明の運搬システムの更な
る例証的実施形態を示した図である。

【図３】 本発明に係る運搬システムで使用可能な屈曲可能且つねじれ可能な案内手段の
例証的実施形態を示した図である。

【図４】 本発明に係る運搬システムで使用可能な屈曲可能且つねじれ可能な案内手段の
例証的実施形態を示した図である。

【図５】 本発明に係る運搬システムで使用可能な屈曲可能且つねじれ可能な案内手段の
例証的実施形態を示した図である。

【図６】 本発明に係る運搬システムで使用可能な屈曲可能且つねじれ可能な案内手段の
例証的実施形態を示した図である。

【図７】 本発明に係る運搬システムで使用可能な屈曲可能且つねじれ可能な案内手段の
例証的実施形態を示した図である。

【図８】 可変運搬ライン端領域ではなく、可変運搬ライン中間領域を備えた本発明の運
搬システムの更なる例証的実施形態を示した図である。

【図９】 ２つの可変運搬ライン端領域を備えた本発明の運搬システムの更なる例証的実
施形態を示した図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，Ｌ Ｕ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ， ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，Ｕ Ｇ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 運搬ライン（１／２）に沿って運搬するための運搬システム
   であって、運搬ラインに沿って延びる案内手段（３）と、案内手段によって案内
   され、適切な駆動装置によって駆動される、前記運搬ラインに沿って移動可能な
   少なくとも１つの運搬要素（５）とを備え、案内手段及び運搬要素が実質的に重
   力に関係なく品目を運搬するように設計された運搬システムにおいて、運搬ライ
   ンが、固定的に取り付けられた案内手段を備えた少なくとも１つの不変運搬ライ
   ン領域（１）と、前記不変運搬ライン領域（１）の１端に接続され、可逆的に屈
   曲可能且つねじれ可能な案内手段（３）を備えた少なくとも１つの可変運搬ライ
   ン領域（２）とを備えており、可変運搬ライン領域（２）を複数の接続ポイント
   （Ａ．１−Ａ．３、Ａ．４−Ａ．６、Ａ．７−Ａ．８、Ａ．９−Ａ．１２）の１
   つに選択的に接続するために、前記可変運搬ライン領域（２）の可逆的に屈曲可
   能且つねじれ可能な案内手段（３）を選択的に屈曲及び／又はねじるための従動
   接続手段（８）を設けることを特徴とする運搬システム。
2. 【請求項２】 前記可変運搬ライン領域（２）の前記案内手段（３）の屈曲
   可能性及びねじれ可能性を、屈曲及び／又はねじれ後に運搬ラインの曲げ半径が
   少なくとも１つの運搬要素（５）の運搬特性に調和するように、設計することを
   特徴とする、請求項１に記載の運搬システム。
3. 【請求項３】 前記可変運搬ライン領域（２）の屈曲可能且つねじれ可能な
   前記案内手段（３）が接続された状態でその端領域に固定され、自立することを
   特徴とする、請求項１又は２の何れか１項に記載の運搬システム。
4. 【請求項４】 前記案内手段（３）が、少なくとも前記可変運搬ライン領域
   （２）で、縦スロット（４）を備えた可逆的に屈曲可能且つねじれ可能な案内チ
   ャネル（３０）であることを特徴とする、請求項１〜３の何れか１項に記載の運
   搬システム。
5. 【請求項５】 前記案内手段（３）が、少なくとも前記可変運搬ライン領域
   （２）で、可逆的に屈曲可能且つねじれ可能な案内ロッド（３１）であることを
   特徴とする、請求項１〜３の何れか１項に記載の運搬システム。
6. 【請求項６】 前記案内手段（３）が更に、相互に平行に走り且つ前記案内
   チャネル（３０）又は前記案内ロッド（３１）に対して相対的に運搬ラインの方
   向に少なくとも限定された程度に運動可能である、複数のレール（５０）を更に
   備えていることを特徴とする、請求項４〜５の何れか１項に記載の運搬システム
   。
7. 【請求項７】 前記案内チャネル又は前記案内ロッドが、複数の離れたチャ
   ネル要素（３２）又はロッド要素によって形成されることを特徴とする、請求項
   ６に記載の運搬システム。
8. 【請求項８】 可逆的に屈曲可能且つねじれ可能な前記案内手段（３）が、
   前記案内チャネル又は前記案内ロッドを取り付けた可逆的に屈曲可能且つねじれ
   可能な搬送要素（３３）を備えていることを特徴とする、請求項５〜７の何れか
   １項に記載の運搬システム。
9. 【請求項９】 前記可変運搬ライン領域（２）が運搬ライン端領域であり、
   その遠端が、少なくとも１つの運搬要素（５）が接続ポイントを超えて移動可能
   となる方法で、同様の運搬システムに接続可能であることを特徴とする、請求項
   １〜８の何れか１項に記載の運搬システム。
10. 【請求項１０】 可逆的に屈曲可能且つねじれ可能な前記搬送要素（３３）
    に２つの案内チャネル又は案内ロッドが取り付けられ、前記可変運搬ライン領域
    （２）の１つの遠端で案内チャネル又は案内ロッドが方向を変えることを特徴と
    する、請求項８に記載の運搬システム。
11. 【請求項１１】 前記可変運搬ライン領域（２）が運搬ライン端領域であり
    、その端を異なる又は同様の運搬システムに接続可能であり、或いは異なる設備
    に接続可能であることを特徴とする、請求項１０に記載の運搬システム。
12. 【請求項１２】 前記可変運搬ライン領域（２）が、両端を不変運搬ライン
    領域（１）に接続された中間運搬ライン領域であることを特徴とする、請求項１
    〜９の何れか１項に記載の運搬システム。