JP2001526879A - 電子式過電流トリップ装置の遠隔制御監視装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 電力遮断器の電子式過電流トリップ装置を遠隔制御により監視し、操作する装置において、動作状態の情報を出力し、制御命令を受け取るためのインターフェース（Ｓ１、Ｓ２、Ｓｎ）並びにデータ処理装置（ＰＣ１、ＰＣ２）を接続しているネットワーク（ＮＷ１、ＮＷ２）の一部を構成する伝送ラインを備える。過電流トリップ装置（Ｕ１、Ｕ２、Ｕｎ）のインターフェース（Ｓ１、Ｓ２、Ｓｎ）は、ＴＣＰ／ＩＰプロトコル手順に従ってデータ交換するために、ＨＴＭＬフォーマットに設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】 電子式過電流トリップ装置の遠隔制御監視装置 この発明は、動作状態の情報を出力し、制御命令を受け取るためのインターフ ェースを持ち、このインターフェースが伝送ラインに接続されている、電力遮断 器の電子式過電流トリップ装置を遠隔制御により監視し、操作するための装置に 関する。 この種の装置は種々の構成で公知となっている。例えばドイツ特許第３１２２ １０９号明細書、米国特許第３９１８５６６号明細書及び５３７３４１２号明細 書が公知の資料として挙げられる。これらの装置においては、伝送ラインにデー タ伝送のための特別なプロトコルが利用される。その場合特別なローカル・ネッ トでない限り、データ伝送は、当該装置の遠隔制御が消費者側遮断器からの電力 会社の中央配電所により行われるときは、電力線を介しても行える。 しかしながら、実際には、電力遮断器の過電流トリップ装置を中央監視盤に接 続するだけでなく、電力遮断器及びこれに属する過電流トリップ装置の中央監視 及び遠隔操作をメーカーが行うようにすることも問題となる。これらのことは、 従来使用可能な装置のみを使用するのでは、多大なコストをもってしか叶えるこ とができない。と言うのは、個々の電力遮断器をこの遮断器のメーカーに接続す るために固有のデータネットを設けるか、データ・フォーマットの少なくとも１ 回の多重変換を行わなければならないからである。この発明の課題は、中央監視 盤による電力遮断器及び過電流トリップ装置の支援を、著しくコスト的に有利に かつ技術的に容易に形成することにある。 この課題は、この発明によれば、伝送線がデータ処理装置を接続しているネッ トワークの一部を構成し、過電流トリップ装置のインターフェースがＴＣＰ／Ｉ Ｐプロトコル手順に従ってデータを交換するためＨＴＭＬフォーマットに設定さ れていることによって解決される。これにより特別な遠隔制御バス・システム（ 例えば、プロフィバス等）の従来装置が省略される。 ＴＣＰ／ＩＰプロトコル手順を使用したデータ伝送は、インターネットを介し て全世界的な範囲でコンピュータ（ＰＣ）の接続に導入されている。このことは 、地球の任意の位置にあるＰＣのようなデータ処理装置が、種々の方式のシステ ムであってもデータ交換の目的で互いに接続可能であることを意味する。これに おいて使用されるＨＴＭＬフォーマットは、その場合、情報もしくはデータの直 接的な入力及び出力を、その他のデータ源或いはデータ・バンクを使用して、こ れらがそのデータ処理装置に直接或いはインターネットを介して接続されている かどうかに関係なく可能とする。 インターネット接続を介し、ＴＣＰ／ＩＰプロトコル手順によるデータ伝送を 利用することは、例えば電力遮断器のメーカーに、要求により地球の任意の位置 にある電力遮断器を、その電子式過電流トリップ装置を照会することにより検査 し、必要な場合、この装置に命令、データ或いは変更されたパラメータを伝送す ることを可能にする。電力遮断器の過電流トリップ装置の特性への全世界的なア クセスがこれにより可能となったにもかかわらず、危険をもたらす成いは許され ないアクセスが行えないように配慮することができる。最も簡単な事例では、過 電流トリップ装置にスイッチを設け、これによりトリップ・パラメータの変更を 、インターフェースを介してデータ伝送することにより行わせもしくはそれを阻 止するようにすることができる。このようにして、メーカーによるアクセスは、 短い時間内で電力遮断器の使用者と打ち合わされ、それに引き続いて許されない アクセスが排除される。なお、コーディングアルゴリズム、パスワード或いは、 例えばインターネットによる銀行業務においても利用されているのと同様なセキ ュリティ・マークを使用することができる。 ＨＴＭＬフォーマットの頁のデータ技術的な範囲は比較的小さい。この事実は 、この発明においては、過電流トリップ装置のメモリ領域に、照会のために用意 されているＨＴＭＬの少なくとも１頁が記憶されている、というように評価する ことができる。このことにより、伝送されるデータの範囲が必要に応じて制限さ れるという利点がある。これにより、原則的には最大の発生データ量に対して必 要な頁が利用されるのに比較し、平均してメモリ領域の大幅な節約が達成される 。 さらに、上記のメモリ領域が、ＨＴＭＬの少なくとも１頁の検索や記憶のため に読み取り可能にそして書き込み可能に構成されているときには、特に有利であ る。この場合、電力遮断器の使用者及びメーカーもしくは保守業者も、その適合 したＨＴＭＬの頁を過電流トリップ装置に記憶したり成いは置き換えたりしてお くことができる。 この発明を図に示された実施例を参照して詳細に説明する。 図は、多数の電力遮断器のうち、１つの電力遮断器ＬＳ１、もう１つの電力遮 断器ＬＳ２並びにこれに続く序数を省略してさらにもう１つの電力遮断器ＬＳｎ を示している。これらの電力遮断器の各々は、それぞれ１つのインターフェース Ｓ１、Ｓ２並びにＳｎを備えた過電流トリップ装置Ｕ１、Ｕ２並びにＵｎを持っ ている。これらのインターフェースにより、電力遮断器ＬＳ１、ＬＳ２及びＬＳ ｎは、インターネットの地方区間によって形成されているネットワークＮＷ１及 びＮＷ２に接続されている。図にはネットワークＮＷ１及びＮＷ２の部分が空間 的に互いに遠く離れて、例えば異なる大陸にあることが示されている。これらは 図示の実施例では、アンテナＡ１及びＡ２を介して人工衛星Ｓに接続され、これ によりその恒常的な接続が可能とされている。 ネットワークＮＷ１及びＮＷ２には、パーソナル・コンピュータＰＣ１、ＰＣ ２等の形のデータ処理装置が任意の数だけ接続されている。これらは、電力遮断 器ＬＳ１、ＬＳ２等の使用者の、或いはまたこれら電力遮断器のメーカーのデー タ処理装置でもある。この場合、外付けモデムＭ或いは内蔵のモデム・カードに より、一般的にアクセス可能な公衆電話回線とインターネットとの間のデータ交 換が行われる。 以下に、電力遮断器の使用者がメーカーに委託して、この電力遮断器に付属の 過電流トリップ装置を検査し、必要と思われる場合には、パラメータの設定を修 正する場合について考察する。この委託は、使用者がメーカーに書面により、電 話により或いはネットワークＮＷ１もしくはＮＷ２を介して、その意思を伝達す ることによって行われる。この場合、使用者は、保守作業を行うべき時間を特定 し、或いは過電流トリップ装置を要求により特定の時点にデータ伝送のためにネ ットワークＮＷ１もしくはＮＷ２を介してアクセス可能とすることを表明する。 メーカーは、そこで、そのデータ処理装置、例えばＰＣ１を使用して、インター ネットの他の情報及びデータサービスの場合と同じように、インターネット・ア ドレスを入力することにより、使用者の電気設備との接触を取る。当該過電流ト リップ装置Ｕ１、Ｕ２等の選択により、メーカーは記録されている経過の画面表 示を得る。この記録の範囲は使用者及び／又はメーカーの要求に関係し、過電流 トリップ装置にそれに応じてデータメモリを装備することを必要とする。この関 連において重要なデータは、特に過電流の表示を伴って行われたトリップである 。そこで、メーカーはデータ処理装置ＰＣ１或いは外部のデータ・バンクＤＢに 記億されたデータを使用し、このトリップが所定の枠の中にあるかどうか、或い は使用者の設備の機器構成を考慮して、変更されたトリップ・パラメータを設定 することが目的に適っているものであるかどうかを求める。これが行われたなら ば、過電流トリップ装置Ｕ１の設定は、パラメータの変更文を伝送することによ って直接行うことができる。使用者の安全のために、使用者には変更の着手が確 認され或いは記録され、使用者は次いでその後のアクセスを中断し、これによっ てパラメータのその他の変更を回避できるようにする。逆に、メーカー側は、設 定されたパラメータの変更の有効性もしくはその影響を確認できるように、その 後もアクセス可能とされる。 保守作業の範囲でデータ処理装置ＰＣ１に現れる前述の画面表示は、特に選択 された過電流トリップ装置のメモリ領域、例えば電力遮断器ＬＳ１の過電流トリ ップ装置Ｕ１のメモリ領域ＳＰＩに呼び出し可能に記憶されている、ＨＴＭＬフ ォーマットの少なくとも１頁である。このＨＴＭＬの頁は、データを読み、変更 するための範囲及びユーザー・インターフェースを構成する。電力遮断器の使用 者が自らこのＨＴＭＬの頁を用意し、従ってどのようなデータが保守作業の範囲 で使用できるかを定めるようにすることもできる。他方、電力遮断器のメーカー もしくは委託された保守業者がこのＨＴＭＬの頁を用意し、保守作業の経過の中 で必要に応じて交換したり或いは変更したりするような環境設定を選択すること もできる。これは、メモリ領域が書き込み可能に形成されかつライト・モードで あるかもしくはパスワードの伝送によりイネーブルにすることができることによ って可能である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レハーグ、ハンス ドイツ連邦共和国 デー―16341 ツェペ ルニック イルゼンブルガー シュトラー セ 21 (72)発明者 パンケ、アンドレアス ドイツ連邦共和国 デー―13507 ベルリ ン ベマウエル シュトラーセ 47

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．電力遮断器（ＬＳ１、ＬＳ２、ＬＳｎ）の電子式過電流トリップ装置（Ｕ１ 、Ｕ２、Ｕｎ）を遠隔制御により監視し、操作するための装置であって、前記電 子式過電流トリップ装置が動作状態の情報を出力し、制御命令を受け取るための インターフェース（Ｓ１、Ｓ２、Ｓｎ）を持ち、このインターフェースが伝送ラ インに接続されているものにおいて、伝送ラインがデータ処理装置（ＰＣ１、Ｐ Ｃ２）の接続されたネットワーク（ＮＷ１、ＮＷ２）の一部を構成し、過電流ト リップ装置（Ｕ１、Ｕ２、Ｕｎ）のインターフェース（Ｓ１、Ｓ２、Ｓｎ）がＴ ＣＰ／ＩＰプロトコル手順に従ってデータを交換するためにＨＴＭＬフォーマッ トに設定されていることを特徴とする過電流トリップ装置の遠隔制御監視装置。 ２．過電流トリップ装置（Ｕ１、Ｕ２、Ｕｎ）が、インターフェース（Ｓ１、Ｓ ２、Ｓｎ）を介してデータを伝送することにより、トリップ・パラメータの変更 を可能としもしくは阻止するスイッチを備えることを特徴とする請求項１記載の システム。 ３．過電流トリップ装置（Ｕ１、Ｕ２、Ｕｎ）のメモリ領域（ＳＰ１、ＳＰ２、 ＳＰｎ）内に、照会のために用意された、ＨＴＭＬフォーマットの少なくとも１ 頁が記憶されていることを特徴とする請求項１記載のシステム。 ４．メモリ領域（ＳＰ１、ＳＰ２、ＳＰｎ）が、ＨＴＭＬフォーマットの少なく とも１頁を呼び出し、記録するために読み出し可能かつ書き込み可能に構成され ていることを特徴とする請求項３記載のシステム。