JP2001526278A - アリールチアゾリジンジオン誘導体 - Google Patents

アリールチアゾリジンジオン誘導体

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Abstract

(57)【要約】 置換5−アリール−2,4−チアゾリジンジオンは、PPARの有力な作用薬であり、従って、糖尿病、高血糖、高脂血症(高コレステロール血症および高トリグリセリド血症を含む)、アテローム性硬化症、肥満、血管再狭窄および他のPPARα、δおよび/またはγ媒介病、疾患および症状の治療、制御または予防に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の要約) 本発明は、治療化合物として有用な、アリールチアゾリジンジオンおよびその
薬学的に許容できる塩に関する。すなわち、本発明の目的はそのような化合物、
その調製プロセス、そのような化合物を用いる方法およびそのような化合物を含
む組成物を説明することである。さらなる目的は、下記記載を読むことにより明
らかとなる。
【0002】 (発明の背景) 糖尿病は、複数の原因因子から生じ、高水準の血漿グルコースおよび高血糖に
より特徴付けられる病気のプロセスである。制御されない高血糖は、腎障害、神
経障害、網膜症、高血圧、卒中および心臓病を含む微小血管および巨大血管疾患
への増加した危険性故に、増加し早発になった死亡率に関係する。すなわち、グ
ルコース恒常性の制御は、糖尿病の治療への非常に重要な解決手段である。
【0003】 糖尿病には一般に認識された2つの型がある。I型糖尿病、すなわちインスリ
ン依存性糖尿病(IDDM)においては、患者は、グルコースの利用を制御する
ホルモンであるインスリンを殆どまたは全く産生しない。II型糖尿病、すなわ
ち非インスリン依存性糖尿病(NIDDM)においては、患者は、糖尿病でない
ヒトと比べて同等またはより高い血漿インスリン水準を有することが多いが;こ
れらの患者は、主なインスリン感受性組織である筋肉、肝臓および脂肪組織にお
けるグルコースおよび脂質代謝へのインスリン刺激効果に抵抗性を示し、該血漿
インスリン水準では著しいインスリン抵抗性を克服するには不十分である。
【0004】 インスリン抵抗性は、主に数の減少したインスリン受容体が原因になるのでは
なく、まだ理解されていないインスリン受容体結合後欠陥が原因である。このイ
ンスリン反応性への抵抗性により、筋肉内におけるグルコース取り込み、酸化お
よび貯蔵のインスリン活性化が不十分になり、脂肪組織における脂肪分解ならび
に肝臓におけるグルコース生成および分泌のインスリン抑制が不充分になる。
【0005】 長年実質的に変化していないNIDDMの一般的治療法は、全て制限的である
。身体運動およびカロリーの食事摂取量低下により糖尿病の症状は劇的に改善さ
れるが、充分に定着された座ったままの生活様式、および食物、特に脂肪を多量
に含む食物の過剰摂取故に、この治療の遵守性は非常に低い。より多くのインス
リンを分泌するように膵臓β細胞を刺激するスルホニル尿素(例えば、トルブト
アミド、グリピジド)を投与することにより、またはスルホニル尿素への反応失
敗後にインスリンを投与することによりインスリンの血漿水準を高めると、イン
スリン抵抗性の強い組織を刺激するのに充分に高いインスリン濃度が得られる。
しかしながら、これらの2つの後者の治療からは危険的に低い血漿グルコース水
準が生じ得、より高い血漿インスリン水準に起因するインスリン抵抗性の上昇が
起こり得る。ビグアニドはインスリン感受性を高め、高血糖がある程度改善され
る。しかしながら、2つのビグアニド、フェンホルミンおよびメトホルミンは、
それぞれ乳酸血症および悪心/下痢を引き起こし得る。
【0006】 グリタゾン(すなわち、5−ベンジルチアゾリジン−2,4−ジオン)は、N
IDDMの多くの症状の改善において新規の作用をする性能を有する最近記載さ
れた種類の化合物である。これらの薬剤は、NIDDMの幾つかの動物モデルに
おける筋肉、肝臓および脂肪組織においてインスリン感受性を実質的に高め、低
血糖を発生させることなくグルコース、トリグリセリドおよび非エステル化脂肪
酸の高い血漿水準を完全に改善する。
【0007】 高脂血症は、コレステロール、トリグリセリドおよびリン脂質のような血清脂
質の異常な増加により特徴付けられる症状である。これらの脂質は、血漿中の溶
液中で自由に循環しないが、蛋白に結合し、リポ蛋白と呼ばれるマクロ分子複合
体として輸送される。Merck Manual、16版、1992年(例えば
、1039〜1040頁参照)および「Structure and Meta
bolism of Plasma Lipoproteins」, Meta
bolic Basis of Inherited Disease、6版、
1989年、1129〜1138頁を参照。
【0008】 高脂血症の1つの型は、高くなったLDLコレステロール水準の存在により特
徴付けられる高コレステロール血症である。高コレステロール血症の初期治療に
は、適当な身体運動と組み合わせて、脂肪およびコレステロールを低下させるよ
うに食事を修正し、その後、LDL低下目標が食事および運動のみでは満たされ
ない場合は薬剤治療を行うことが多い。LDLは一般的に「悪玉」コレステロー
ルとして知られており、HDLは「善玉」コレステロールである。LDLコレス
テロールの高くなった水準を下げることが望ましいが、HDLコレステロールの
水準を上げることも望ましい。通常、HDLの高くなった水準は、冠動脈心疾患
(CHD)の危険性の低さに関連することが知れている。例えば、Gordon
ら著、Am.J.Med、第62巻、707〜714頁(1977年);Sta
mpferら著、N.England J.Med、第325巻、373〜38
1頁(1991年);およびKannelら著、Ann.Internal M
ed、第90巻、85〜91頁(1979年)を参照。HDL上昇剤の一例はニ
コチン酸であるが、HDL上昇の達成に必要な量は、フラッシングのような望ま
しくない効果を伴なう。
【0009】 ペルオキシソーム増殖因子は、げっ歯類に投与したときに、肝臓および腎臓の
ペルオキシソームの寸法および数の劇的増加を誘発し、同時に、β酸化サイクル
の酵素の発現増加によって脂肪酸を代謝するペルオキシソームの性能の上昇を引
き起こす、構造的に異なった群の化合物である。この群の化合物には、フィブレ
ート(fibrate)クラスの高脂血症薬、除草剤およびフタル酸可塑剤が含
まれるが、これらに限定されない。ペルオキシソームの増殖は、高脂肪食および
冷所順応のような食事または生理学的因子によっても引き起こされる。
【0010】 ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)の3つのサブタイプが発
見され記載されている;これらはペルオキシソーム増殖因子活性化受容体α(P
PARα)、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPARγ)およびペ
ルオキシソーム増殖因子活性化受容体δ(PPARδ)である。ペルオキシソー
ム増殖因子により活性化される核ホルモン受容体スーパーファミリーの一員であ
るPPARαの同定は、ペルオキシソーム増殖因子がその多面効果を発現する機
構の分析を容易にした。PPARαは、多くの媒体および長鎖脂肪酸によって活
性化され、脂肪酸のβ酸化の刺激に含まれる。PPARαは、げっ歯類およびヒ
トにおけるフィブレートおよび脂肪酸の活性化にも含まれる。クロフィブレート
、フェノフィブレート、ベザフィブレート、シプロフィブレート、ベクロフィブ
レートおよびエトフィブレートのようなフィブリン酸(fibric acid
)誘導体、ならびにゲムフィブロジル(gemfibrozil)は、LDLコ
レステロールの穏やかな減少と共に血漿トリグリセリドの実質的減少を引き起こ
し、それらは特に高トリグリセリド血症の治療に用いられる。
【0011】 PPARγ受容体サブタイプは、脂肪細胞の分化のプログラムの活性化に含ま
れ、肝臓におけるペルオキシソーム増殖の刺激には含まれない。PPARγの2
つのアイソフォーム:PPARγ1およびPPARγ2があり、アミノ末端に存
在するさらなる28のアミノ酸をPPARγ2が含む点のみが異なる。これらの
アイソタイプについてのDNA配列が、Elbrechtら著、BBRC第22
4巻;431〜437頁(1996年)に記載されている。マウスにおいては、
PPARγ2は、脂肪細胞において特異的に発現される。Tontonozら著
、Cell第79巻;1147〜1156頁(1994年)は、PPARγ2の
1つの生理学的役割が脂肪細胞の分化を誘発することであることを示す証拠を提
供する。核ホルモン受容体スーパーファミリーの他のメンバーの場合と同様に、
PPARγ2は、他の蛋白との相互作用による遺伝子の発現、および例えば反応
性遺伝子の5’隣接領域におけるホルモン反応要素への結合を調節する。PPA
Rγ2反応性遺伝子の一例は組織特異的脂肪細胞P2遺伝子である。フィブレー
トおよび脂肪酸を含むペルオキシソーム増殖因子はPPARの転写活性を活性化
するが、チアゾリジンジオン抗糖尿病薬も高い親和性で結合するPPARγサブ
タイプの天然リガンドとして同定されているのはプロスタグランジンJ誘導体
のみである。
【0012】 ヒト核受容体遺伝子PPARδ(hPPARδ)は、ヒト骨肉腫細胞cDNA
ライブラリーからクローニングされており、A.Schmidtら著、Mole
cular Endocrinology、第6巻:1634〜1641頁(1
992年)に充分に記載されており、これをここで参考に取り込む。PPARδ
はその文献においてPPARβおよびNUC1としても呼ばれており、これらの
名前の各々が同じ受容体を意味しており;Schmidtら著の文献において、
受容体はNUC1と呼ばれていることに注目すべきである。
【0013】 WO96/01430において、ヒトPPARサブタイプであるhNUC1B
が開示されている。hNUC1Bのアミノ酸配列は、ヒトPPARδ(ここでh
NUC1と呼ばれる)と、1つのアミノ酸、すなわち292位のアラニンにより
異なっている。ここに記載の生体内実験に基づき、著者は、hNUC1Bタンパ
クがhPPARaおよび甲状腺ホルモン受容体蛋白活性を抑制することを示唆し
ている。
【0014】 WO97/28149には、PPARδの作用薬がHDL血漿水準の上昇に有
用であることが開示されている。WO97/27857、97/28115、9
7/28137および97/27847は、抗糖尿病、抗肥満、抗アテローム性
硬化および抗高脂血症薬として有用であり、PPARsの活性化を通してその効
果を発揮し得る化合物を開示している。
【0015】 グリタゾンが、受容体のペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)
ファミリーに結合することによりその効果を発揮し、先に列挙した生物学的物質
と関係がある特定の転写因子を制御することを示唆している。Hulinら著、
Current Pharm.Design(1996年)第2巻、85〜10
2頁を参照。グリタゾンは、PPARγサブタイプに排他的に結合することが示
された。
【0016】 ヒトにおいて臨床試験された全てのグリタゾン、および文献で報告されたグリ
タゾンの殆ど全てが、1つの炭素スペーサーを介してチアゾリジンジオンの5位
に結合しているアリール基の分子モチーフを有する。チアゾリジンジオンの5位
に直接結合している4−(オキシ)フェニル基を有する幾つかの化合物が調製さ
れ、可能性のある抗糖尿病薬として試験されているが、血糖降下作用を欠くと言
われている。
【0017】 すなわち、化合物5−[4−[2−(2−ベンゾキサゾリルメチルアミノ)エ
トキシ]フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン(1)は、ob/obマウス
において抗血糖上昇活性を示さず、その後の研究によりPPARγ活性化のため
にこの化合物が比較的多量に必要であることが示された(Cantelloら著
、J.Med.Chem.、1994年、第37巻:3977〜3985頁およ
びWillsonら著、J.Med.Chem.、1996年、第39巻:66
5〜668頁)。
【0018】
【化4】
【0019】 化合物5−[4−(フェニルエトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジ
オン(2)は、アルドースレダクターゼ抑制活性を有していたとしても、糖尿病
マウスモデルにおいて抗血糖上昇効果を示さなかった(Sohdaら著、Che
m.Pharm.Bull、1982年、第30巻:3580〜3600頁、お
よびSohdaら著、Chem.Pharm.Bull.、1982年、第30
巻:3601〜3616頁)。他のフェニルチアゾリジンジオンアルゾースレダ
クターゼ抑制剤の例は、5−[4−(4−クロロフェノキシ)フェニル]−2,
4−チアゾリジンジオン、5−[4−(4−クロロベンジロキシ)フェニル]−
2,4−チアゾリジンジオン、5−[4−(2−ピリジルエトキシ)フェニル]
−2,4−チアゾリジンジオン、5−[4−(6−メチル−2−ピリジルエトキ
シ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン、および5−[4−(2−チエニ
ルエトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンを含む(Sohdaら著
、Chem.Pharm.Bull.、1982年、第30巻:3601〜36
16頁)。
【0020】
【化5】
【0021】 PCT公開出願WO97/22600は、下記式で示される抗血糖上昇性5−
[3−(カルボキサミド)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンを開示して
いる。
【0022】
【化6】
【0023】 本発明者は、特定の置換5−アリール−2,4−チアゾリジンジオンが、PP
ARの、特にα、δおよび/またはγサブタイプの、特別にはα/γサブタイプ
二重作用薬を含むγサブタイプの有効な作用薬であることを発見した。従って、
これらの化合物は、糖尿病、高血糖、高脂血症(高コレステロール血症および高
トリグリセリド血症を含む)、アテローム性硬化、肥満、血管再狭窄、ならびに
他のPPARα、δおよび/またはγ媒介疾患、不全および症状の治療、制御ま
たは予防において有用である。
【0024】 (本発明の詳細な説明) 本発明は、下記式(I)で示される化合物または薬学的に許容できるその塩を
提供する:
【0025】
【化7】 式中 Arは (1)アリーレンまたは (2)ヘテロアリーレンであり、 ここでアリーレンおよびヘテロアリーレンはRから選択される1〜4個の基で
任意に置換されており; Arは (1)オルト−置換アリールまたは (2)オルト−置換ヘテロアリールであり、 ここで前記オルト置換基はRから選択され;およびアリールおよびヘテロアリー
ルはRから独立して選択される1〜4個の基で任意にさらに置換されており; XおよびYは独立してO、S、N−RまたはCHであり; ZはOまたはSであり; nは0〜3であり; Rは(1)ハロおよびC3〜6シクロアルキルから選択される1〜4個の基で任
意に置換されているC3〜10アルキル、 (2)C3〜10アルケニル、または (3)C3〜8シクロアルキルであり; Rは(1)C1〜15アルカノイル、 (2)C1〜15アルキル、 (3)C2〜15アルケニル、 (4)C2〜15アルキニル、 (5)ハロ、 (6)OR、 (7)アリール、または (8)ヘテロアリールであり、 ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニルおよびアルカノイルはRから選
択される1〜5個の基で任意に置換されており、および前記アリールおよびヘテ
ロアリールはRから選択される1〜5個の基で任意に置換されており; Rは (1)水素、 (2)C1〜10アルキル、 (3)C2〜10アルケニル、 (4)C2〜10アルキニル、 (5)アリール、 (6)ヘテロアリール、 (7)アリールC1〜15アルキル、 (8)ヘテロアリールC1〜15アルキル、 (9)C1〜15アルカノイルまたは (10)C3〜8シクロアルキルであり、 ここでアルキル、アルケニル、アルキニルはRから独立して選択される1〜4
個の基で任意に置換されており、およびシクロアルキル、アリールおよびヘテロ
アリールはRから独立して選択される1〜4個の基で任意に置換されており; Rは (1)ハロ、 (2)アリール、 (3)ヘテロアリール、 (4)CN、 (5)NO、 (6)OR、 (7)S(O)、m=0、1または2、ただし、mが1または2のときR はHでない; (8)NR、 (9)NRCOR、 (10)NRCO、 (11)NRCON(R、 (12)NRSO、ただし、RはHでない; (13)COR、 (14)CO、 (15)CON(R、 (16)SON(R、 (17)OCON(R、または (18)C3〜8シクロアルキルであり、 ここで前記シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールはハロまたはC1〜 アルキルの1〜3個の基で任意に置換されており; Rは (1)Rから選択される基、 (2)C1〜10アルキル、 (3)C2〜10アルケニル、 (4)C2〜10アルキニル、 (5)アリールC1〜10アルキルまたは (6)ヘテロアリールC1〜10アルキルであり、 ここでアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールはR
ら独立して選択される基で任意に置換されており; Rは (1)ハロゲン、 (2)アミノ、 (3)カルボキシ、 (4)C1〜4アルキル、 (5)C1〜4アルコキシ、 (6)ヒドロキシ、 (7)アリール、 (8)アリールC1〜4アルキルまたは (9)アリーロキシであり; Rは (1)水素、 (2)C1〜10アルキル、 (3)C2〜10アルケニル、 (4)C2〜10アルキニル、 (5)アリール、 (6)ヘテロアリール、 (7)アリールC1〜15アルキル、 (8)ヘテロアリールC1〜15アルキル、 (9)C1〜15アルカノイルまたは (10)C3〜8シクロアルキルであり、 ここでアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アルカ
ノイルおよびシクロアルキルはRから選択される1〜4個の基で任意に置換さ
れている。
【0026】 式Iで示される化合物の1つの態様において、Zは硫黄である。
【0027】 式Iで示される化合物のもう1つの態様において、ArはRから選択され
る1〜4個の基で任意に置換されているアリーレンである。好ましいArは、
ハロゲンおよびC1〜4アルキルから選択される1〜2個の基で任意に置換され
ているフェニレンである。より好ましいArはフェニレンである。
【0028】 式Iで示される化合物のもう1つの態様において、XおよびYは各々CH
OまたはSである。好ましくは、XおよびYは各々Oである。
【0029】 式Iで示される化合物のもう1つの態様において、Arは下記式の化合物で
ある:
【0030】
【化8】 式中、RはハロおよびC3〜6シクロアルキルから選択される1〜4個の基で任
意に置換されているC3〜4アルキルであり、R’はRから選択される、ま
たは隣接炭素原子上の2つのR’基が一緒になって、N、OおよびS(O)m
(mは0〜2である)から選択される0〜2個のヘテロ原子を含むと共にR
ら選択される1〜2個の基で任意に置換されている5または6員芳香環を完成す
る。好ましい態様において、R’は、OR、Rから独立して選択される1
〜5個の基で任意に置換されているアリール、およびRから独立して選択され
る1〜5個の基で任意に置換されているC1〜15アルキルから選択される。好
ましい他の態様において、隣接炭素原子上の2つのR’基が一緒になって、N
、OおよびS(O)m(mは0〜2である)から選択される1〜2個のヘテロ原
子を含むと共にRから選択される1〜2個の基で任意に置換されている5また
は6員芳香環を完成する。より好ましい態様において、R’は、フェニルがR から選択される1〜4個の基で任意に置換されているO−フェニル、1〜2個
のハロゲンで任意に置換されているフェニル、およびハロゲン、フェニルおよび
3〜8シクロアルキルから独立して選択される1〜5個の基で任意に置換され
ているC1〜5アルキルから選択される。もう1つのより好ましい態様において
、隣接炭素原子上の2つのR’基が一緒になって、各々がRから選択される
1〜2個の基で任意に置換されているイソキサゾール、チオフェン(S−オキシ
ドおよびS−ジオキシド)およびフランから選択される5または6員芳香環を完
成する。
【0031】 式Iで示される化合物のもう1つの態様において、nは1または2である。
【0032】 式Iの好ましい態様は、下記式Iaで示される化合物である:
【0033】
【化9】 式中、R’はRから選択される、または隣接炭素原子上の2つのR’基が
一緒になって、N、OおよびS(O)m(mは0〜2である)から選択される0
〜2個のヘテロ原子を含む5または6員芳香環を完成し、この環は、Rから選
択される1〜2個の基で任意に置換され;X、Y、Z、n、R、およびRは式
Iのように定義される。
【0034】 式Iaの化合物の1つの態様は、下記式Ia(i)で示される化合物である。
【0035】
【化10】
【0036】 式Iaの化合物のもう1つの態様は、下記式Ia(ii)で示される化合物で
ある。
【0037】
【化11】
【0038】 より好ましい実施形態は、ZがSである式Iaで示される化合物である。
【0039】 もう1つのより好ましい実施形態は、YがSまたはO、およびXがOである式
Iaで示される化合物である。
【0040】 もう1つのより好ましい実施形態は、RがC3〜4アルキルである式Iaで示
される化合物である。
【0041】 もう1つのより好ましい実施形態は、nが1または2である式Iaで示される
化合物である。
【0042】 もう1つのより好ましい実施形態は、R’が、Rから独立して選択される
1〜3個の基で任意に置換されているO−アリール、Rから選択される1〜3
個の基で任意に置換されているアリール、またはRから選択される1〜5個の
基で任意に置換されているC1〜5アルキルである、または隣接炭素原子上の2
つのR’基が一緒になって、N、OおよびS(O)m(mは0〜2である)か
ら選択される0〜2個のヘテロ原子を含む5または6員芳香環を完成する(この
環は、Rから選択される1〜2個の基で任意に置換される)、式Iaで示され
る化合物である。
【0043】 さらにより好ましい実施形態は下記式Iaで示される化合物である: 式中、 ZはSであり; XはOであり; Yは(1)Oまたは (2)Sであり; RはC3〜4アルキルであり; Rは(1)ハロゲンまたは (2)C1〜5アルキルであり; R’は(1)Rから独立して選択される1〜3個の基で任意に置換されてい
るO−アリール、 (2)Rから選択される1〜3個の基で任意に置換されているアリールまたは
(3)Rから選択される1〜5個の基で任意に置換されているC1〜5アルキ
ルであり、または、隣接炭素原子上の2つのR’基が一緒になって、N、Oお
よびS(O)m(mは0〜2である)から選択される0〜2個のヘテロ原子を含
む5または6員芳香環を完成する(この環は、Rから選択される1〜2個の基
で任意に置換される)。
【0044】 本発明の代表的化合物は、表1〜3に示すものを含む。
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】
【0047】
【表7】
【0048】
【表8】
【0049】 「アルキル」および、アルコキシ、アルカノイルのように接頭語「アルク(a
lk)」が付く他の基は、線状または分岐あるいはそれを組み合わせた炭素鎖を
意味する。アルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、sec−およびtert−ブチル、フェニル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ルおよびノニル等を含む。
【0050】 「アルケニル」は、線状または分岐状あるいはそれを組み合わせたものであっ
てよい、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む炭素鎖を意味する。アルケ
ニルの例は、ビニル、アリル、イソプロペニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプ
テニル、1−プロペニル、2−ブテニルおよび2−メチル−2−ブテニル等を含
む。
【0051】 「アルキニル」は、線状または分岐状あるいはそれを組み合わせたものであっ
てよい、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含む炭素鎖を意味する。アルキ
ニルの例は、エチニル、プロパルギル、3−メチル−1−ペンチニルおよび2−
ヘプチニル等を含む。
【0052】 「シクロアルキル」は、各々が3〜10個の炭素原子を有する単環式または二
環式飽和炭素環式環を意味する。この用語は、付加位置が非芳香族部分上である
アリール基に縮合した単環式環も含む。シクロアルキルの例は、シクロプロピル
、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチル等を含む。
【0053】 「アリール」(および「アリーレン」)は、炭素環原子のみを含む単環式また
は二環式芳香族環を意味する。この用語は、付加位置が芳香族部分上である単環
式シクロアルキルまたは単環式ヘテロ環式基に縮合しているアリール基も含む。
「ヘテロ環式」は、各々が3〜10個の原子を有する、N、SおよびOから選択
される少なくとも1つのヘテロ原子を含む完全にまたは部分的に飽和した環を意
味する。アリールの例は、フェニル、ナフチル、インダニル、インデニル、テト
ラヒドロナフチル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾピラニルおよび1
,4−ベンゾジオキサニル等を含む。
【0054】 「ヘテロアリール」(およびヘテロアリーレン)は、各々が5〜6個の原子を
有する、N、OおよびS(SOおよびSOを含む)から選択される少なくとも
1つのヘテロ原子を含む単環式、二環式または三環式芳香環を意味する。ヘテロ
アリールの例は、ピロリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、ピ
リジル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、イミ
ダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、フラニル、トリアジニル、チエニル、
ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、ベンズイソキサゾリル、ベンゾキサゾ
リル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフ
ェニル(S−オキシドおよびジオキシドを含む)、フロ(2,3−b)ピリジル
、キノリル、インドリル、イソキノリルおよびジベンゾフラン等を含む。
【0055】 「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を含む。
【0056】 「オルト置換」という用語は、置換基が、分子の主鎖への付加位置に隣接する
環原子に置換基が付加していることを意味する。
【0057】 薬剤組成物におけるような「組成物」という用語は、活性成分、およびキャリ
アを構成する不活性成分を含む生成物、ならびに2以上の成分の組み合わせ、複
合または凝集から、または1以上の成分の分解から、または1以上の成分の他の
種類の反応または相互作用から直接または間接的に得られるいかなる生成物も含
むことを意図している。従って、本発明の薬剤組成物は、本発明の化合物と薬学
的に許容できるキャリアを混合することにより得られる任意の組成物を含む。
【0058】 光学異性体−ジアステレオマー−幾何異性体−互変異性体 式Iで示される化合物は1以上の不斉中心を含んで良く、ラセミ体およびラセ
ミ混合物、単一のエナンチオマー、ジアステレオマー混合物、および個々のジア
ステレオマーとして生じ得る。本発明は、式Iで示される化合物の全てのそのよ
うな異性体を包含するものとする。
【0059】 ここに記載の化合物の一部は、オレフィン性二重結合を含み、特記しない限り
、EとZの幾何異性体の両方を含むものとする。
【0060】 ここに記載の化合物の一部は、互変異性体と呼ばれる、水素の付加位置が異な
るものとして存在してよい。そのような例はケトン、およびケト−エノール互変
異性体として知られているエノール形状であってよい。個々の互変異性体および
それらの混合物が、式Iで示される化合物と共に含まれる。
【0061】 式Iで示される化合物は、例えば、適当な溶媒、例えばメタノールもしくは酢
酸エチルまたはそれらの混合物からの分別結晶によりエナンチオマーのジアステ
レオ異性体対に分離することができる。このように得られたエナンチオマー対は
、従来手段により、例えば、光学活性酸を分解剤として用いて、個々の立体異性
体に分離することができる。
【0062】 また、一般式IまたはIaで示される化合物のエナンチオマーを、既知の構造
の光学的に純粋な出発材料または試薬を用いる立体特異的合成により得ることが
できる。
【0063】 塩 「薬学的に許容できる塩」という用語は、無機または有機塩基および無機また
は有機酸を含む薬学的に許容できる非毒性塩基または酸から調製される塩を意味
する。無機塩基から誘導される塩は、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム
、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン塩、亜マンガン、カ
リウム、ナトリウムおよび亜鉛等を含む。特に好ましいのは、アンモニウム、カ
ルシウム、マグネシウム、カリウムおよびナトリウム塩である。薬学的に許容で
きる有機非毒性塩基から誘導される塩は、第1、第2および第3アミン、天然産
置換アミンを含む置換アミン、環式アミンの塩、および塩基性イオン交換樹脂、
例えば、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N’−ジベンジルエ
チレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチ
ルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチル−モル
ホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒド
ラバミン、イソプロピルアミン、リシン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペ
ラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、ト
リエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミンおよびトロアミン等を
含む。
【0064】 本発明の化合物が塩基性である場合、塩は、無機および有機酸を含む薬学的に
許容できる非毒性酸から調製することができる。そのような酸は、酢酸、ベンゼ
ンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸
、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳
酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデリン酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、硝酸
、パモン酸、パントテイン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸およびp−トル
エンスルホン酸等を含む。特に好ましいのは、クエン酸、臭化水素酸、塩酸、マ
レイン酸、リン酸、硫酸および酒石酸である。
【0065】 ここで用いられているように、式Iで示される化合物への言及は、薬学的に許
容できる塩も含むことを意味していると解される。
【0066】 有用性 本発明の化合物は、種々のペルオキシソーム増殖因子活性化剤受容体サブタイ
プ、特にPPARα、PPARγおよび/またはPPARδの性能のある作用薬
である。本発明の化合物は、1つの受容体サブタイプの選択的作用薬、例えばP
PARγ作用薬であってよい、または2以上の受容体サブタイプの作用薬、例え
ば二重PPARα/γ作用薬であってよい。本発明の化合物は、個々のPPAR
サブタイプ(α、δまたはγ)またはPPARサブタイプの組み合わせ(例えば
α/γ)の活性化により媒介される、病気、疾患または症状を治療、制御または
予防するのに有用である。すなわち、本発明の1つの局面において、哺乳動物に
おける病気、疾患または症状を治療、制御または予防する方法であって、そのよ
うな動物に、治療有効量の式Iで示される化合物を投与することを含んでなる方
法が提供される。治療、制御または予防に本発明の化合物が有用である病気、疾
患または症状は、限定はされないが、(1)糖尿病、(2)高血糖、(3)肥満
、(4)高脂血症、(5)高トリグリセリド血症、(6)高コレステロール血症
(HDL水準上昇を含む)、(7)アテローム性硬化症、(8)血管再狭窄、(
9)過敏性腸症候群、(10)膵臓炎、(11)腸部肥満、(12)脂肪細胞腫
、(13)脂肪肉腫のような脂肪細胞カルシノーマ、および(14)X症候群お
よび卵巣アンドロゲン過剰(多のう胞卵巣症候群)を含む、インスリン抵抗性が
成分である他の疾患を含む。
【0067】 本発明のもう1つの局面は、高コレステロール血症の治療、制御または予防の
ための方法であって、そのような治療を必要としている哺乳動物に、治療有効量
のPPARαおよびPPARγの両方の作用薬(PPARα/γ二重作用薬)を
投与することを含んでなる方法を提供する。好ましくは、二重作用薬は、コレス
テロール生合成抑制剤、特に、ロバスタチン、シムバスタシン、プラバスタチン
、フルバスタチン、アトルバスタチンおよびリバスタチンのようなHMG−Co
Aレダクターゼと共に投与される。
【0068】 投与および投与量範囲 哺乳動物、特にヒトに有効投与量の本発明の化合物を提供するために任意の適
当な投与経路を用いて良い。例えば、経口、直腸、局所、非経口、眼、肺、鼻腔
などから投与してよい。投与形状は、錠剤、トローチ、分散液、懸濁液、溶液、
カプセル、クリーム、軟膏、エアロゾル等を含む。式Iで示される好ましい化合
物は経口投与される。
【0069】 用いられる活性成分の有効投与量は、用いられる特定の化合物、投与方式、治
療される症状、および治療される症状の重さにより変わり得る。そのような投与
量は、当業者により容易に確かめることができる。
【0070】 糖尿病および/または高血糖または高トリグリセリド血症あるいは式Iで示さ
れる化合物の必要性が示される他の病気を治療または予防するときに、通常、本
発明の化合物を、動物の体重1kg当たり約0.1mg〜約100mgの日用量
として、好ましくは1日1回投与または分割投与で1日2〜6回投与、あるいは
持続放出形状で投与すると満足できる結果が得られる。最も大きな哺乳動物につ
いては、合計日用量は約1.0mg〜約1000mg、好ましくは約1mg〜約
50mgである。70kgのヒトの成人の場合、合計日用量は通常、約7mg〜
約350mgである。この投与量範囲は、最適治療反応を提供するように調節す
ることができる。
【0071】 薬剤組成物 本発明のもう1つの局面は、式Iで示される化合物および薬学的に許容できる
キャリアを含んでなる薬剤組成物を提供する。本発明の薬剤組成物は、活性成分
としての式Iで示される化合物、または薬学的に許容できるその塩を含み、薬学
的に許容できるキャリア、および任意に他の治療成分も含んでよい。「薬学的に
許容できる塩」という用語は、無機塩基または酸および有機塩基または酸を含む
薬学的に許容できる非毒性塩基または酸から調製される塩を意味する。
【0072】 この組成物は、経口、直腸、局所、非経口(皮下、筋肉内および静脈内を含む
)、眼(眼球)、肺(鼻腔または頬内吸入)、または鼻腔投与に適している組成
物を含むが、任意の所定の場合の最も適当な経路は、治療する症状の性質および
重さ、および活性成分の性質に依存する。これらは、単位投与形状で都合良く提
供され、薬剤分野でよく知られている任意の方法により調製され得る。
【0073】 実際の使用において、式Iで示される化合物は、従来の薬剤配合技術に従って
薬剤キャリアと緊密混合して活性成分と組み合わせることができる。キャリアは
、投与、例えば、経口または非経口(静脈内を含む)投与に望まれる製剤形状に
依存して広く種々の形状をとることができる。経口投与形状のための組成物の調
製において、例えば懸濁液、エリキシルおよび溶液のような経口液体製剤の場合
は、例えば、水、グリコール、油、アルコール、風味量、防腐剤、着色剤等;例
えば粉末、硬質および軟質カプセルおよび錠剤のような経口固体製剤の場合は澱
粉、糖、微結晶セルロールのようなキャリア、希釈剤、造粒剤、潤滑剤、結合剤
、分解剤等のようないかなる通常の薬剤媒体も用いることができ、固体経口製剤
が液体製剤よりも好ましい。
【0074】 それらの投与容易性故に、錠剤およびカプセルが最も有利な経口投与単位形状
であり、その場合、当然、固体薬剤キャリアが用いられる。必要な場合、錠剤は
標準的水性または非水性技術により被覆することができる。そのような組成物お
よび製剤は、少なくとも0.1%の活性化合物を含むべきである。これらの組成
物中での活性化合物の割合は、当然変化することができ、投与単位の重量の約2
%〜約60%であるのが都合が良い。そのような治療に有用な組成物中の活性化
合物の量は、有効投与量が得られるようなものである。活性化合物は、例えば、
液体ドロップまたはスプレーとして鼻腔内に投与することもできる。
【0075】 錠剤、ピル、カプセル等は、トラガカントガム、アカシア、コーンスターチま
たはゼラチンのような結合剤;燐酸二カルシウムのような賦形剤;コーンスター
チ、ポテト澱粉、アルギン酸のような崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムのよう
な潤滑剤;およびスクロース、ラクトースまたはサッカリンのような甘味料も含
んでよい。投与単位形状物がカプセルである場合、前記種類の材料に加えて、脂
肪油のような液体キャリアを含んでよい。
【0076】 種々の他の材料が、被覆剤として、または投与形状物の物理的形状を変化させ
るために存在してよい。例えば、錠剤はシェラック、糖またはその両方で被覆す
ることができる。シロップまたはエリキシルは、活性成分に加えて、甘味料とし
てのスクロース、防腐剤としてのメチルおよびプロピルパラベン、染料、および
サクランボまたはオレンジ風味のような風味量を含んでよい。
【0077】 式Iで示される化合物は、非経口投与しても良い。これらの活性化合物の溶液
または懸濁液は、ヒドロキシプロピルセルロースのような界面活性剤と好適に混
合された水中で調製することができる。分散液は、グリセロール、液体ポリエヒ
レングリコールおよび油中でのそれらの混合物中で調製することもできる。貯蔵
および使用の一般的条件下において、これらの製剤は、微生物の成長を防止する
ために防腐剤を含む。
【0078】 注入用途に好適な薬剤形状は、無菌水性溶液または分散液、および滅菌注入性
溶液または分散液の即座調製のための無菌粉末を含む。全ての場合、形状物は無
菌でなくてはならず、注射器で容易に使用できる程度の液状でなくてはならない
。これは、製造および貯蔵条件下において安定でなくてはならず、バクテリアお
よび真菌のような微生物の汚染作用に対して保存されなくてはならない。キャリ
アは、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレ
ングリコール、および液体ポリエチレングリコール)、それらの適当な混合物、
および植物油を含む溶媒または分散媒体であり得る。
【0079】 組み合わせ治療 式Iで示される化合物は、式Iで示される化合物が有用である病気または症状
の治療、予防、抑制または改善にも有用であり得る他の薬剤と組み合わせて用い
てよい。そのような他の薬剤は、式Iで示される化合物と同時にまたは順次に、
一般的に用いられている経路および量で投与することができる。式Iで示される
化合物を1種以上の他の薬剤と同時に用いる場合、そのような他の薬剤および式
Iで示される化合物を含む単位投与形状中の薬剤組成物が好ましい。1種以上の
他の活性成分と組み合わせて用いる場合、本発明の化合物および他の活性成分は
、各々を単一で用いる場合よりも少ない量で用い得ると考えられる。従って、本
発明の薬剤組成物は、式Iで示される化合物に加えて1種以上の他の活性成分を
含むものを含む。
【0080】 式Iで示される化合物と組み合わせて、別々に投与するまたは同じ薬剤組成物
中で用いて良い他の活性成分の例は、限定はされないが以下の(a)〜(h)を
含む: (a)(i)グリタゾン(例えば、トログリタゾン、ピオグリタゾン、エング
リタゾン、MCC−555、BRL49653等)およびWO97/27857
、97/28115、97/28137および97/27847に開示の化合物
のようなPPARγ作用薬、および(ii)メトフォルミンおよびフェノホルミ
ンのようなビグアニド、を含むインスリン感作物質; (b)インスリンまたはインスリン擬薬; (c)トルブタミドおよびグリピジドのようなスルホニル尿素、または関連物
質; (d)α−グルコシダーゼ抑制剤(例えば、アカルボース); (e)(i)HMG−CoAレダクターゼ抑制剤(ロバスタチン、シムバスタ
チンおよびプラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスアチン、リバスタチン
および他のスタチン)、(ii)金属イオン封鎖剤(コレスチルアミン、コレス
チポールおよび、架橋デクストランのジアルキルアミノアルキル誘導体)、(i
ii)ニコチニルアルコール、ニコチン酸またはそられの塩、(iv)フェノフ
ィブリン酸誘導体のようなPPARα作用薬(ゲムフィブロジル、クロフィブレ
ート、フェノフィブレートおよびベンザフィブレート)、(v)コレステロール
吸収の抑制剤、例えばβ−シトステロール、および(アシルCoA:コレステロ
ールアシルトランスフェラーゼ)抑制剤、例えばメリナミド、および(vi)プ
ロブコール、のようなコレステロール低下剤; (f)WO97/97/28149に開示されているようなPPARδ作用薬
; (g)フェンフルラミン、デクスフェンフルラミン、フェンチラミン、スルビ
トラミン、オルリスタト、神経ペプチドY5抑制剤、およびβアドレナリン作
用性受容体作用薬、のような抗肥満化合物;および (h)回腸胆汁酸輸送体抑制剤。
【0081】 生物学的アッセイ A.白色脂肪組織生体外アッセイ このアッセイは、5時間の完全な生体外系における白色脂肪組織(WAT)中
でのグリコーゲンへの14C−グルコースの組み込みのインスリン活性化を向上
させる本化合物の効果を測定するものである。全ての手順は、1%ウシ血清アル
ブミン、5mM HEPESおよび抗生物質(100単位/mlペニシリン、1
00μg/ml硫酸ストレプトマイシン、0.25μg/mlアンフォテリシン
B)を含む、以下において培養媒体と呼ぶ媒体199中で行った。エピジジミル
脂肪体をはさみで、直径約1mmの小さい断片に切り刻む。切り刻んだWATフ
ラグメント(100mg)を、組織媒体インキュベーター内で1mU/mlのイ
ンスリンおよび試験化合物を含む合計体積で0.9mlの培養媒体中において、
37℃にて、5% COを用いて、3時間旋回振動させてインキュベートする
14C−標識グルコースを加え、インキュベーションを2時間続ける。試験管
を低速で遠心分離にかけ、下澄液を除去し、1M NaOHを加える。アルカリ
処理WATを60℃で10分間インキュベートすることにより、組織を可溶化す
る。得られた組織加水分解物を、Whatman濾紙ストリップに適用し、次に
66%エタノール、続いて100%アセトンで濯ぎ、結合した14C−グリコー
ゲンから組み込まれていない14C−グルコースを除去する。乾燥した紙を、次
に、アミログルコシダーゼの溶液中でインキュベートしてグリコーゲンをグルコ
ースに分解する。シンチレーション流体を加え、サンプルの14C活性をカウン
トする。インスリンのみを用いるインキュベーションにおける活性を実質的に超
える14C活性が得られる試験化合物を、活性インスリン向上剤とみなす。活性
化合物の力価を測定して、インスリン活性の最大上昇の50%が得られる化合物
濃度を決め、EC50値と名づけた。
【0082】 B.Gal−4 hPPARトランス活性アッセイ (a)プラスミド キメラ受容体発現構造物であるpcDNA3−hPPARγ/GAL4、pc
DNA3−hPPARδ/GAL4、pcDNA3−hPPARα/GAL4を
、それぞれhPPARγ、hPPARδ、hPPARαのリガンド結合領域(L
BDs)に隣接している酵母GAL4転写因子DBDを挿入することにより調製
した。リポーター構造物であるpUAS(5X)−tk−lucを、ヘルペスウ
イルス最小チミジンキナーゼプロモーターおよびルシフェラーゼリポーター遺伝
子の上流にあるGAL4反応要素の5つのコピーを挿入することにより生成した
。pCMV−lacZは、サイトメガロウイルスプロモーターの制御下にガラク
トシダーゼZ遺伝子を含む。
【0083】 (b)細胞培養およびトランス活性化アッセイ COS−1細胞を、10%COの加湿雰囲気下37℃で、10%木炭除去(
charcoal stripped)胎児ウシ血清(Gemini Bio−
Products製、カラバサス、カリフォルニア州)、非必須アミノ酸、10
0ユニット/mlのペニシリンGおよび100mg/mlの硫酸ストレプトマイ
シンを含む高グルコースダルベッコ変性イーグル媒体(Dulbecco’s
modified Eagle medium:DMEM)中において、96ウ
エル細胞媒体プレートに12×10細胞/ウエルで接種した。24時間後、製
造者の指示に従って、リポファクトアミン(GIBCO BRL製、ガイザーブ
ルグ、メリーランド州)を用いてトランスフェクションを行った。簡単に言えば
、各ウエルのトランスフェクション混合物は、リポフェクトアミン0.48μl
、pcDNA3−PPAR/GAL4発現ベクター0.00075μg、pUA
S(5X)−tk−lucリポーターベクター0.045μg、およびトランス
活性化効率をみるための内部対照としてpCMV−lacZ0.0002μgを
含んでいた。細胞を、10%COの雰囲気下に37℃で5時間、トランスフェ
クション混合物中でインキュベートした。次に、細胞を、5%木炭除去胎児ウシ
血清、非必須アミノ酸、100ユニット/mlのペニシリンGおよび100mg
/mlの硫酸ストレプトマイシンを含む新しい高グルコースDMEM中で、試験
化合物の濃度を上下させて、48時間程度インキュベートした。化合物はDMS
O中で可溶化したので、対照細胞には等濃度のDMSOを加えてインキュベート
し;最終DMSO濃度は、トランス活性化活性を行わないことが示された濃度で
ある0.1%以下とした。細胞溶解物は、製造者の指示に従って、リポーター溶
解緩衝液(Reporter Lysis Buffer)(Promega製
、マジソン、ウィスコンシン州)を用いて製造した。細胞抽出物中のルシフェラ
ーゼ活性は、ML3000ルミノメーター(Dynatech Laborat
ories製、チャンティリー、バージニア州)においてルシフェラーゼ・アッ
セイ・緩衝液(Luciferase Assay Buffer)(Prom
ega製、マジソン、ウィスコンシン州)を用いて決めた。β−ガラクトシダー
ゼ活性は、β−D−ガラクトピラノシド(Calbiochem製、サンディエ
ゴ、カリフォルニア州)を用いて決めた。
【0084】 C.生体内研究 雄db/dbマウス(10〜11週齢C57Bl/KFJ、Jackson
Labs製、バール・ハーバー、メイン州)を、5匹/ケージで収容し、グラン
ド・ピュリーナ・げっ歯・チャウ(ground Purina rodent
chow)および水を自由に与えた。動物およびその食事を2日毎に秤量し、
ビヒクル(0.5%カルボキシメチルセルロース)を用いた強制栄養+/−試験
化合物の指示量を毎日投与した。薬剤懸濁液を毎日調製した。血漿グルコース、
およびトリグリセリドの濃度を、試験期間中、3〜5日の間隔を置いて、尾採血
により得られた血液から決めた。生理食塩水で1:6(体積/体積)で希釈した
ヘパリン添加血漿を用いてBoehringer Mannheim Hita
chi 911自動分析機(Boehringer Mannheim製、イン
ディアナポリス、インジアナ州)においてグルコースおよびトリグリセリドの決
定を行った。低脂肪動物は、同様に維持された年齢が同等の異種マウスであった
【0085】 式Iで示される化合物は、下記図式に概略された方法によって調製することが
できる。図式内の種々の符号は、特記しない限り、式Iにおいて先に定義したも
のと同じ意味を有する。
【0086】
【化12】
【0087】 塩基の存在下にハロゲン化剤(例えば、N−ブロモスクシンイミド)を用いて
アリール酢酸エステル中間体A1をα−臭素化することによりハロ中間体を生成
し、これは、高温で2−メトキシエタノールのようなアルコール性溶媒中にて水
性強酸または酢酸ナトリウムの存在下にチオ尿素(Z=S)を用いて閉環して表
記アリール−チアゾリジノン(I;Z=S)を得ることができる。
【0088】
【化13】
【0089】 図式2は、4個以上の原子接合材により結合されているArおよびAr
分を含む中間体A1の合成を示している。中間体A1は、収束的合成により、ま
ず、2つの末端脱離基を有する接合材T(Tにおいて、LおよびL’は、互いに
独立して、ハロゲン化物(好ましくは臭化物)およびスルホニロキシ(例えば、
メシレートまたはトシレート)のような従来の脱離基を表す)をArまたはA
に付加させることにより調製することができる。DMF溶液中で無機塩基(
例えばCsCO)の存在下に、接合された分子C1またはC2をそれぞれ他
のアリール部分B2またはB1で処理することにより、接合されたアリール酢酸
エステル中間体A1が得られる。出発材料T、B1、およびB2は、市販されて
いる、または既知の有機合成手順を用いて調製することができる。式B2で示さ
れる化合物は、公開されたPCT出願97/27857、97/28115およ
び97/28137に記載の方法に従って調製することができる。
【0090】
【化14】
【0091】 図式3において、適切に置換されたマンデリン酸エステルB3が、炭酸セシウ
ムのような無機塩基の存在下に脱離基L、C1を有するAr誘導体と反応され
る。得られた生成物A2が、ナトリウムメトキシドのような塩基の存在下に尿素
を用いて環化されて、所望の生成物(I;Z=O)が形成される。また、A2の
ヒドロキシ基を、塩化チオニルを用いて対応する塩化物に転化することができ、
得られた化合物は図式1に前述したように開環されて式I(Z=S)で示される
化合物が提供される。図式3で示される合成のための出発材料は、市販されてい
る、または既知の有機合成方法を用いて調製することができる。
【0092】
【化15】
【0093】 図式4は、4個以上の原子接合材(XまたはYの1つは酸素)により結合され
ているArおよびAr部分を含む中間体A1の合成を示している。臭化アリ
ール(E1)またはトリフレート(E2)のいずれかにアルキンをパラジウムで
触媒して付加することにより、それぞれD1またはD2が得られる。大気圧下に
アルキン(D1またはD2)を水素化して、充分に飽和した物質C1またはC2
を得、これを、ジメチルホルムアミド溶液中にて無機塩基(例えばCsCO )の存在下にB1またはB2に結合させて、接合されたアリール酢酸エステル中
間体A1を得る。図式4に示す合成のための出発材料は市販されている、または
既知の有機合成方法により調製することができる。
【0094】 以下の実施例を本発明の説明の目的のみに提供するが、決して発明を限定する
ものと解すべきでない。
【0095】 実施例1 5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシ−フェノキシプロポキシ)
フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0096】
【化16】 工程A:4−(3−ブロモプロポキシ)フェニル酢酸メチルの調製 4−ヒドロキシフェニル酢酸メチル(20.0g,0.12mol)、1,3
−ジブロモプロパン(97.2g,0.48mol)および炭酸セシウム(43
.1g,0.13mol)を無水DMF(250mL)中に含む溶液を、室温で
一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルと0.2N HClとに分けた。有機層
を水で2回洗い、次に硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を濾過し、蒸発させて
油状物を得、これを塩化メチレン/ヘキサン(2:1)を用いてシリカゲル上の
クロマトグラフィーに付して表記化合物を得た。
【0097】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.17(d,2H,J=8
.7Hz),6.84(d,2H,J=8.7Hz),4.07(t,2H,J
=5.8Hz),3.66(s,3H),3.58(t,2H,J=6.5Hz
),3.55(s,2H),2.31(quint,2H,J=6.3Hz)。
【0098】 工程B:4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシ−フェノキシ)−プロポ
キシ)フェニル酢酸メチルの調製 工程Aからの生成物(11.0g,38.58mmol),4−フェノキシ−
2−プロピルフェノール(PCT出願 WO97/28115;8.0g,35
.07mmol)および炭酸セシウム(12.0g,36.82mol)をDM
F(80mL)中に含む溶液を40℃で一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチル
と0.2N HClとに分けた。有機層を水で2回洗い、次に、硫酸ナトリウム
で乾燥した。有機層を濾過し、蒸発させて油状物を得、これをヘキサン中10%
酢酸エチルを用いてシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して表記化合物を得
た。
【0099】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.30〜7.18(m,4
H),7.02〜6.70(m,8H),4.17(t,2H,J=6.3Hz
),4.11(t,2H,J=6.0Hz),2.53(t,2H,7.4Hz
),2.26(quint,2H,J=6.3Hz),1.55(hex,2H
,5.6Hz),0.89(t,3H,J=7.3Hz)。
【0100】 工程C:5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロ
ポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(27.36mL,27.36mm
ol)を無水THF(80mL)中に含む溶液を、塩化トリメチルシリル(5.
94mL,46.76mmol)で−78℃で処理した。この混合物に、工程B
からの生成物(10.80g,24.87mmol)をTHF(15mL)中に
含む溶液を滴下した。反応混合物を−78℃で2時間攪拌した。N−ブロモスク
シンイミド(4.65g,26.12mmol)を添加し、混合物を一晩室温ま
で暖めた。THFを蒸発させ、残渣を酢酸エチルと水とに分けた。有機層を水で
1回洗い、次に、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濾過し、蒸発させてα
−ブロモ−4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシ−フェノキシ)プロポキ
シ)フェニル酢酸メチルを油状物として得た。
【0101】 残留油をメトキシエタノール(100mL)に溶解し、チオ尿素(2.84g
,37.31mmol)および酢酸ナトリウム(2.14g,26.12mmo
l)を加えた。混合物を115℃で5時間加熱した。塩酸(19.43mL,6
N)を添加し、混合物を115℃で5時間加熱した。混合物を酢酸エチルと水と
に分けた。有機層を水で2回洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ
て油状物を得、これを、塩化メチレン中1%メタノールを用いてシリカゲル上の
クロマトグフィーに付して表記化合物を得た。
【0102】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.01(brs,1H),
7.32〜7.24(m,4H),7.02〜6.79(m,8H),5.32
(s,3H),4.17(t,2H,J=6.3Hz),4.11(t,2H,
J=6.0Hz),2.53(t,2H,7.4Hz),2.26(quint
,2H,J=6.3Hz),1.55(hex,2H,5.6Hz),0.89
(t,3H,J=7.3Hz)。
【0103】 実施例2 5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニル−6−ベンズ[4,5]イソ
キサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0104】
【化17】 工程A:4−(3−(7−プロピル−3−フェニル−6−ベンズ[4,5]イ
ソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として7−プロピル−3−フェニル−6−ヒドロキシ−ベンズ[4,
5]イソキサゾール(PCT出願WO97/28137)を用いて、実施例1工
程Bに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0105】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.92(dd,2H,J=
7.9,2.6Hz),7.64(d,1H,J=8.7Hz),7.52(m
,3H),7.18(d,2H,J=8.6Hz),7.01(d,2H,J=
8.8Hz),6.86(dd,2H,J=8.7,2.1Hz),4.26(
t,2H,J=6.1Hz),4.18(t,2H,J=6.0Hz),3.6
7(s,3H),3.55(s,2H),2.90(t,2H,J=7.3Hz
),2.31(quint,2H,J=6.3Hz),1.71(hex,2H
,J=5.7Hz),0.92(t,3H,J=7.3Hz)。
【0106】 工程B:5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニル−6−ベンズ[4,
5]イソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオ
ンの調製 出発物質として4−(3−(7−プロピル−3−フェニル−6−ベンズ[4,
5]イソキサゾロキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルを用いて、実施例1工
程Cに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0107】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.23(brs,1H),
7.92(dd,2H,J=7.9,2.6Hz),7.64(d,1H,J=
8.7Hz),7.52(m,3H),7.31(d,2H,J=8.6Hz)
,6.98(d,2H,J=8.8Hz),6.92(dd,2H,J=8.7
,2.1Hz),4.26(t,2H,J=6.1Hz),4.20(t,2H
,J=6.0Hz),3.67(s,3H),3.55(s,2H),2.90
(t,2H,J=7.3Hz),2.31(quint,2H,J=6.3Hz
),1.71(hex,2H,J=5.7Hz),0.92(t,3H,J=7
.3Hz) CI−MS:m/e=503(M+1)。
【0108】 実施例3 5−[4−(3−(7−プロピル−3−ネオペンチル−6−ベンズ[4,5]
イソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0109】
【化18】 工程A:4−(3−(7−プロピル−3−ネオペンチル−6−ベンズ[4,5
]イソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として7−プロピル−3−ネオペンチル−6−ヒドロキシ−ベンズ[
4,5]イソキサゾール(PCT出願WO97/28137)を用いて、実施例
1工程Bに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0110】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.34(d,1H,J=8
.7Hz),7.17(dd,2H,J=8.7,2.1Hz),6.90(d
,1H,J=8.7Hz),6.86(dd,2H,J=8.7,2.1Hz)
,4.23(t,2H,J=6.0Hz),4.18(t,2H,J=6.0H
z),3.67(s,3H),3.54(s,2H),2.85(t,2H,J
=7.2Hz),2.78(s,2H),2.28(quint,2H,J=6
.3Hz),1.66(hex,2H,J=5.9Hz),1.02(s,9H
),0.92(t,3H,J=7.3Hz)。
【0111】 工程B:5−[4−(3−(7−プロピル−3−ネオペンチル−6−ベンズ[
4,5]イソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジン
ジオンの調製 出発物質として4−(3−(7−プロピル−3−ネオペンチル−6−ベンズ[
4,5]イソキサゾロキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルを用いて、実施例
1工程Cに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0112】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.10(brs,1H),
7.34〜7.30(m,3H),6.88〜6.93(m,3H),5.32
(s,1H),4.24〜4.17(m,4H),2.82(t,2H,J=7
.2Hz),2.78(s,2H),2.28(quint,2H,J=6.3
Hz),1.66(hex,2H,J=5.9Hz),1.02(s,9H),
0.92(t,3H,J=7.3Hz)。
【0113】 実施例4 5−[4−(3−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−ベンズ[4
,5]イソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジ
オン
【0114】
【化19】 工程A:4−(3−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−ベンズ[
4,5]イソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−ヒドロキシ−ベ
ンズ[4,5]イソキサゾール(PCT出願WO97/28137)を用いて、
実施例1工程Bに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0115】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.53(d,1H,J=8
.2Hz),7.18(dd,2H,J=8.7,2.1Hz),7.05(d
,1H,J=8.8Hz),6.86(dd,2H,J=8.7,2.1Hz)
,4.27(t,2H,J=6.0Hz),4.18(t,2H,J=6.0H
z),3.65(s,3H),3.54(s,2H),2.88(t,2H,J
=7.2Hz),2.30(quint,2H,J=6.3Hz),1.66(
hex,2H,J=5.9Hz),0.92(t,3H,J=7.3Hz)。
【0116】 工程B:5−[4−(3−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−ベ
ンズ[4,5]イソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾ
リジンジオンの調製 出発物質として4−(3−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−ベ
ンズ[4,5]イソキサゾロキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルを用いて、
実施例1工程Cに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0117】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.05(brs,1H),
7.53(d,1H,J=8.8Hz),7.32(dd,2H,J=8.7,
2.1Hz),7.06(d,1H,J=8.6Hz),6.92(dd,2H
,J=8.7,2.1Hz),5.32(s,1H),4.27(t,2H,J
=6.1Hz),4.18(t,2H,J=6.1Hz),2.85(t,2H
,J=7.5Hz),2.28(quint,2H,J=6.3Hz),1.6
6(hex,2H,J=5.9Hz),0.92(t,3H,J=7.3Hz) CI−MS:m/e=512.3(M+NH4)。
【0118】 実施例5 5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェネチル−6−ベンズ[4,5]イ
ソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0119】
【化20】 工程A:4−(3−(7−プロピル−3−フェネチル−6−ベンズ[4,5]
イソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として7−プロピル−3−フェネチル−6−ヒドロキシ−ベンズ[4
,5]イソキサゾール(PCT出願WO97/28137)を用いて、実施例1
工程Bに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0120】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.28〜7.16(m,8
H),6.88〜6.84(m,3H),4.21(t,2H,J=6.0Hz
),4.16(t,2H,J=6.0Hz),3.67(s,3H),3.54
(s,2H),3.22〜3.12(m,4H),2.85(t,2H,J=7
.2Hz),2.29(quint,2H,J=6.3Hz),1.66(he
x,2H,J=5.9Hz),0.92(t,3H,J=7.3Hz)。
【0121】 工程B:5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェネチル−6−ベンズ[4
,5]イソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジ
オンの調製 出発物質として4−(3−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−ベ
ンズ[4,5]イソキサゾロキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルを用いて、
実施例1工程Cに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0122】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.10(brs,1H),
7.32〜7.19(m,8H),6.93〜6.86(m,3H),4.23
〜4.17(m,4H),3.22〜3.10(m,4H),2.85(t,2
H,J=7.2Hz),2.29(quint,2H,J=6.3Hz),1.
66(hex,2H,J=5.9Hz),0.92(t,3H,J=7.3Hz
) CI−MS:m/e=531.5(M+1)。
【0123】 実施例6 5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニルブチル−6−ベンズ[4,5
]イソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0124】
【化21】 工程A:4−(3−(7−プロピル−3−フェニルブチル−6−ベンズ[4,
5]イソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として7−プロピル−3−フェニルブチル−6−ヒドロキシ−ベンズ
[4,5]イソキサゾールを用いて、実施例1工程Bに記載の方法に従って表記
化合物を調製した。
【0125】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.31(d,1H,J=8
.6Hz),7.26〜7.13(m,8H),6.88〜6.84(m,2H
),4.21(t,2H,J=6.0Hz),4.16(t,2H,J=6.0
Hz),3.67(s,3H),3.54(s,2H),2.91(t,2H,
J=7.4Hz),2.82(t,2H,J=7.5Hz),2.66(t,2
H,J=7.2Hz),2.29(quint,2H,J=6.3Hz),1.
90〜1.70(m,4H),1.66(hex,2H,J=5.9Hz),0
.92(t,3H,J=7.3Hz)。
【0126】 工程B:5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニルブチル−6−ベンズ
[4,5]イソキサゾロキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジン
ジオンの調製 出発物質として4−(3−(7−プロピル−3−フェニルブチル−6−ベンズ
[4,5]イソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルを用いて、実
施例1工程Cに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0127】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.10(brs,1H),
7.32〜7.29(m,3H),7.26〜7.20(m,2H),7.17
〜7.11(m,3H),6.93〜6.87(m,3H),4.23〜4.1
6(m,4H),2.91(t,2H,J=7.4Hz),2.82(t,2H
,J=7.5Hz),2.66(t,2H,J=7.2Hz),2.29(qu
int,2H,J=6.3Hz),1.90〜1.70(m,4H),1.66
(hex,2H,J=5.9Hz),0.92(t,3H,J=7.3Hz) CI−MS:m/e=559.7(M+1)。
【0128】 実施例7 5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニルベンゾフラン−6−イル)オ
キシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0129】
【化22】 工程A:4−(3−(7−プロピル−3−フェニル−ベンゾフラン−6−イル
)プロポキシ)フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として6−ヒドロキシ−7−プロピル−3−フェニルベンゾフラン(
PCT出願WO97/27857)を用いて、実施例1工程Bに記載の方法に従
って表記化合物を調製した。
【0130】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.69(s,1H),7.
68〜7.59(m,2H),7.54(d,1H,J=8.5Hz),7.4
5〜7.131(m,3H),7.18〜7.15(m,2H),6.92(d
,1H,J=8.5Hz),6.90〜6.85(m,2H),4.21〜4.
16(m,4H),3.67(s,3H),3.54(s,2H),2.88(
t,2H,J=7.4Hz),2.29(quint,2H,J=6.3Hz)
,1.66(hex,2H,J=5.9Hz),0.92(t,3H,J=7.
3Hz)。
【0131】 工程B:5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニルベンゾフラン−6−
イル)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質として4−(3−(7−プロピル−3−フェニルベンゾフラン−6−
イル)プロポキシ)フェニル酢酸メチルを用いて、実施例1工程Cに記載の方法
に従って表記化合物を調製した。
【0132】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.18(brs,1H),
7.69(s,1H),7.63〜7.59(m,2H),7.55(d,1H
,J=8.5Hz),7.45〜7.40(m,2H),7.36〜7.27(
m,3H),6.90〜6.55(m,3H),5.31(s,1H),4.2
1〜4.16(m,4H),3.67(s,3H),3.54(s,2H),2
.88(t,2H,J=7.4Hz),2.29(quint,2H,J=6.
3Hz),1.66(hex,2H,J=5.9Hz),0.92(t,3H,
J=7.3Hz) CI−MS:m/e=502.4(M+1)。
【0133】 実施例8 5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニルベンゾチオフェン−1,1−
ジオキシド−6−イル)オキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジ
ンジオン
【0134】
【化23】 工程A:4−(3−(7−プロピル−3−フェニル−ベンゾチオフェン−1,
1−ジオキシド−6−イル)プロポキシ)フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として6−ヒドロキシ−7−プロピル−3−フェニルベンゾチオフェ
ン−1,1−ジオキシドを用いて、実施例1工程Bに記載の方法に従って表記化
合物を調製した。
【0135】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.50〜7.42(m,4
H),7.31(d,2H,J=8.8Hz),7.19〜7.16(d,2H
,J=8.3Hz),6.92〜6.83(m,3H),6.46(s,1H)
,4.21〜4.16(m,4H),3.67(s,3H),3.54(s,2
H),2.95(t,2H,J=7.4Hz),2.29(quint,2H,
J=6.3Hz),1.71(hex,2H,J=5.9Hz),1.01(t
,3H,J=7.3Hz)。
【0136】 工程B:5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニル−ベンゾチオフェン
−1,1−ジオキシド−6−イル)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリ
ジンジオンの調製 出発物質として4−(3−(7−プロピル−3−フェニルベンゾチオフェン−
1,1−ジオキシド−6−イル)プロポキシ)フェニル酢酸メチルを用いて、実
施例1工程Cに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0137】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.05(brs,1H),
7.50〜7.42(m,4H),7.31(d,2H,J=8.8Hz),7
.19〜7.16(d,2H,J=8.3Hz),6.92〜6.83(m,3
H),6.46(s,1H),5.32(s,1H),4.21〜4.16(m
,4H),2.95(t,2H,J=7.4Hz),2.29(quint,2
H,J=6.3Hz),1.71(hex,2H,J=5.9Hz),1.01
(t,3H,J=7.3Hz) CI−MS:m/e=567.3(M+NH4)。
【0138】 実施例9 5−[4−(3−(7−プロピル−3−シクロヘキシルメチル−6−ベンズ−
[4,5]−イソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリ
ジンジオン
【0139】
【化24】 工程A:4−(3−(7−プロピル−3−シクロヘキシルメチル−6−ベンズ
−[4,5]−イソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として(3−シクロヘキシルメチル−6−ヒドロキシ−7−プロピル
)ベンズ−[4,5]−イソキサゾールを用いて、実施例1工程Bに記載の方法
に従って表記化合物を調製した。
【0140】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.36(d,1H,J=8
.6Hz),7.32(dd,2H,J=6.7,1.9Hz),6.93〜6
.88(m,3H),4.23〜4.17(m,4H),3.84(s,3H)
,3.72(s,2H),2.84(t,2H,J=6.3Hz),2.77(
d,2H,J=7.0Hz),2.29(quint,2H,J=6.3Hz)
,1.85〜1.00(m,13H),0.89(t,3H,J=7.3Hz)
【0141】 工程B:5−[4−(3−(7−プロピル−3−シクロヘキシルメチル−6−
ベンズ[4,5]イソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チア
ゾリジンジオンの調製 出発物質として4−(3−(7−プロピル−3−シクロヘキシルメチル−6−
ベンズ[4,5]イソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルを用い
て、実施例1工程Cに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0142】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.25(s,1H),7.
36(d,1H,J=8.6Hz),7.32(dd,2H,J=6.7,1.
9Hz),6.93〜6.88(m,3H),5.32(s,1H),4.23
〜4.17(m,4H),2.84(t,2H,J=6.3Hz),2.77(
d,2H,J=7.0Hz),2.29(quint,2H,J=6.3Hz)
,1.85〜1.00(m,13H),0.89(t,3H,J=7.3Hz)
【0143】 実施例10 5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4’−フルオロビフェニロキシ)プ
ロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0144】
【化25】 工程A:4−(3−(2−プロピル−4−(4’−フルオロビフェニロキシ)
プロポキシ)フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として2−プロピル−4−(4−フルオロフェニル)−フェノールを
用いて、実施例1工程Bに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0145】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.32〜7.24(m,4
H),7.02〜6.79(m,7H),4.20〜4.16(m,4H),3
.80(s,3H),3.70(s,2H),2.53(t,2H,7.4Hz
),2.26(quint,2H,J=6.3Hz),1.55(hex,2H
,5.6Hz),0.89(t,3H,J=7.3Hz)。
【0146】 工程B:5−[4−(3−(2−プロピル−(4’−フルオロビフェニロキシ
)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質として4−(3−(2−プロピル−(4’−フルオロビフェニロキシ
)プロポキシ)フェニル酢酸メチルを用いて、実施例1工程Cに記載の方法に従
って表記化合物を調製した。
【0147】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.01(brs,1H),
7.32〜7.24(m,4H),7.02〜6.79(m,7H),5.32
(s,3H),4.20〜4.16(m,4H),2.53(t,2H,7.4
Hz),2.26(quint,2H,J=6.3Hz),1.55(hex,
2H,5.6Hz),0.89(t,3H,J=7.3Hz)。
【0148】 実施例11 5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ)
−3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0149】
【化26】 工程A:4−(3−ブロモプロポキシ)−3−プロピルフェニルフェニルエー
テルの調製 4−フェノキシ−2−プロピルフェノール(12.0g,52.60mmol
)、1,3−ジブロモプロパン(31.86g,157.81mmol)および
炭酸セシウム(18.0g,55.23mmol)を無水DMF(110mL)
中に含む溶液を、室温で一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルと0.2N H
Clとに分けた。有機分を水で2回洗い、次に硫酸ナトリウムで乾燥した。有機
分を濾過し、蒸発させて油状物を得、塩化メチレン/ヘキサン(1:1)を用い
てシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して表記化合物を得た。
【0150】 工程B:4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ
)−3−クロロフェニル酢酸メチルの調製 工程Aからの生成物(2.5g,7.18mmol),3−クロロ−4−ヒド
ロキシフェニル酢酸メチル(1.42g,7.11mmol)および炭酸セシウ
ム(2.43g,7.45mmol)をDMF(20mL)中に含む溶液を40
℃で一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルと0.2N HClとに分けた。有
機分を水で2回洗い、次に硫酸ナトリウムで乾燥した。有機分を濾過し、蒸発さ
せて油状物を得、ヘキサン中10%酢酸エチルを用いてシリカゲル上のクロマト
グラフィーに付して表記化合物を得た。
【0151】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.24〜7.29(m,3
H),7.10(dd,1H,J=8.4,2.1Hz),7.00(t,1H
,J=7.3Hz),6.92〜6.80(m,6H),4.22(t,2H,
J=6.1Hz),4.16(t,2H,J=6.0Hz),3.67(s,3
H),3.52(s,2H),2.53(t,2H,J=7.4Hz),2.3
0(quint,2H,J=6.3Hz),1.55(hex,2H,5.6H
z),0.89(t,3H,J=7.3Hz)。
【0152】 工程C:5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロ
ポキシ)−3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質として4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロ
ポキシ)−3−クロロフェニル酢酸メチルを用いて、実施例1工程Cに記載の方
法に従って表記化合物を調製した。
【0153】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.46(brs,1H),
7.42(d,1H,J=2.3Hz),7.29〜7.23(m,3H),7
.02〜6.80(m,7H),5.27(s,1H),4.24(t,2H,
J=6.1Hz),4.15(t,2H,J=6.0Hz),3.67(s,3
H),3.52(s,2H),2.53(t,2H,J=7.4Hz),2.3
0(quint,2H,J=6.3Hz),1.55(hex,2H,5.6H
z),0.89(t,3H,J=7.3Hz)。
【0154】 実施例12 5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ)
−3−フルオロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0155】
【化27】 工程A:4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ
)−3−フルオロフェニル酢酸メチルの調製 出発物質として3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル酢酸メチルを用いて、
実施例11工程Bに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0156】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.23〜7.28(m,3
H),7.11(dd,1H,J=8.4,2.1Hz),7.03(t,1H
,J=7.3Hz),6.92〜6.82(m,6H),4.24(t,2H,
J=6.1Hz),4.14(t,2H,J=6.0Hz),3.66(s,3
H),3.52(s,2H),2.51(t,2H,J=7.4Hz),2.3
1(quint,2H,J=6.3Hz),1.54(hex,2H,5.6H
z),0.86(t,3H,J=7.3Hz)。
【0157】 工程B:5−[4−(3−(2−プロピル−(4−フェノキシフェノキシ)プ
ロポキシ)−3−フルオロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質として4−(3−(2−プロピル−(4−フェノキシフェノキシ)プ
ロポキシ)−3−フルオロフェニル酢酸メチルを用いて、実施例1工程Cに記載
の方法に従って表記化合物を調製した。
【0158】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.98(brs,1H),
7.42(d,1H,J=2.3Hz),7.29〜7.23(m,3H),7
.02〜6.80(m,7H),5.27(s,1H),4.24(t,2H,
J=6.1Hz),4.15(t,2H,J=6.0Hz),3.67(s,3
H),3.52(s,2H),2.53(t,2H,J=7.4Hz),2.3
0(quint,2H,J=6.3Hz),1.55(hex,2H,5.6H
z),0.89(t,3H,J=7.3Hz)。
【0159】 実施例13 5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ)
−3−プロピルフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0160】
【化28】 工程A:4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ
)−3−プロピルフェニル酢酸メチルの調製 出発物質として4−ヒドロキシ−3−プロピルフェニル酢酸メチルを用いて、
実施例11工程Bに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0161】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.31〜7.25(m,2
H),7.07〜6.80(m,9H),4.18〜4.13(m,4H),3
.67(s,3H),3.54(s,2H),2.58〜2.53(m,4H)
,2.29(quint,2H,J=6.3Hz),1.61〜1.55(m,
4H),0.96〜0.86(m,6H)。
【0162】 工程B:5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロ
ポキシ)−3−プロピルフェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質として4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロ
ポキシ)−3−プロピルフェニル酢酸メチルを用いて、実施例1工程Cに記載の
方法に従って表記化合物を調製した。
【0163】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.04(brs,1H),
7.28〜7.24(m,2H),7.18(dd,1H,J=8.4,2.3
Hz),7.12(d,1H,J=2.5Hz),7.00(t,1H,J=7
.4Hz),6.92〜6.79(m,6H),5.30(s,1H),4.1
8〜4.13(m,4H),2.58〜2.53(m,4H),2.29(qu
int,2H,J=6.3Hz),1.61〜1.55(m,4H),0.96
〜0.86(m,6H)。
【0164】 実施例14 5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロピルチオ
)−3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0165】
【化29】 工程A:3−クロロ−4−(3−ブロモプロピルチオ)フェニル酢酸メチルの
調製 3−クロロ−4−ジメチルカルバモイルチオフェニル酢酸メチル(8.5g、
0.0295mol)をメタノール(30mL)中に含む溶液に、メタノール中
25%NaOMe(7.0mL、0.034mol)を添加した。反応液を2時
間加熱還流した。TLC分析は、出発カルバメートの残留を示す。さらなるNa
OMe/MeOH(1.0mL)を添加し、混合物を還流下にさらに30分間攪
拌した。周囲温度まで冷却後、チオレート溶液を、1,3−ジブロモプロパン(
12mL,0.12mol)をメタノール(30mL)中に含む溶液に滴下した
。得られた溶液を3時間還流し、次に周囲温度まで冷却した。一晩放置後、反応
液を氷水に注ぐことによりクエンチした。濃HClでpH1に調節後、水溶液を
EtOAc(0.2L、次に2×0.1L)で抽出した。併せた有機分を水、ブ
ラインで洗い、無水MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をヘキサン中
10%酢酸エチルを用いてシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して表記化合
物を得た。
【0166】 H NMR(CDCl):δ7.25〜7.32(m,2H),7.15
(dd,1H,J=8.1,1.8Hz),3.71(s,3H),3.57(
s,2H),3.55(t,2H,J=7.7Hz),3.10(t,2H,J
=7.7Hz),2.18(m,2H)。
【0167】 工程B:4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロピルチ
オ)3−クロロフェニル酢酸メチルの調製 4−(3−ブロモプロポキシ)−3−プロピルフェニルフェニルエーテル(2
.5g,7.18mmol)、3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル酢酸エチル
(1.42g,7.11mmol)および炭酸セシウム(2.43g,7.45
mmol)をDMF(20mL)中に含む溶液を、40℃で一晩攪拌した。反応
混合物を、酢酸エチルと0.2N HClとに分けた。有機分を水で2回洗い、
次に、硫酸ナトリウムで乾燥した。有機分を濾過し、蒸発させて油状物を得、ヘ
キサン中10%酢酸エチルを用いてシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して
表記化合物を得た。
【0168】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.24〜7.29(m,3
H),7.10(dd,1H,J=8.4,2.1Hz),7.00(t,1H
,J=7.3Hz),6.92〜6.80(m,6H),4.22(t,2H,
J=6.1Hz),4.16(t,2H,J=6.0Hz),3.67(s,3
H),3.52(s,2H),2.53(t,2H,J=7.4Hz),2.3
0(quint,2H,J=6.3Hz),1.55(hex,2H,5.6H
z),0.89(t,3H,J=7.3Hz)。
【0169】 工程C:5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロ
ピルチオ)−3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質として4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロ
ピルチオ)−3−クロロフェニル酢酸メチルを用いて、実施例1工程Cに記載の
方法に従って表記化合物を調製した。
【0170】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.60(brs,1H),
7.42(d,1H,J=2.3Hz),7.29〜7.23(m,3H),7
.02〜6.80(m,7H),5.27(s,1H),4.24(t,2H,
J=6.1Hz),4.15(t,2H,J=6.0Hz),3.67(s,3
H),3.52(s,2H),2.53(t,2H,J=7.4Hz),2.3
0(quint,2H,J=6.3Hz),1.55(hex,2H,5.6H
z),0.89(t,3H,J=7.3Hz)。
【0171】 実施例15 5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ)
−3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0172】
【化30】 工程A:4−(4−ブロモブトキシ)−3−プロピルフェニルフェニルエーテ
ルの調製 4−フェノキシ−2−プロピルフェノール(25.0g,0.11mol)、
1,4−ジブロモブタン(70.99g,0.33mol)および炭酸セシウム
(39.28g,0.12mol)を乾燥DMF(250mL)中に含む溶液を
室温で一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルと0.2N HClとに分けた。
有機層を水で2回洗い、次に硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を濾過し、蒸発
させて油状物を得、これを塩化メチレン/ヘキサン(1:1)を用いてシリカゲ
ル上のクロマトグラフィーに付して表記化合物を得た。
【0173】 工程B:4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブトキシ)
−3−クロロフェニル酢酸メチルの調製 4−(4−ブロモブトキシ)−3−プロピルフェニルフェニルエーテル(5.
7g,15.75mmol)、3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル酢酸メチル
(3.0g,15.00mmol)および炭酸セシウム(5.38g,16.5
0mmol)をDMF(50mL)中に含む溶液を40℃で一晩攪拌した。反応
混合物を、酢酸エチルと0.2N HClとに分けた。有機層を水で2回洗い、
硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を濾過し、蒸発させて油状物を得、これをヘ
キサン中10%酢酸エチルを用いてシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して
表記化合物を得た。
【0174】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.28〜7.24(m,3
H),7.10(dd,1H,J=8.4,2.2Hz),7.02〜6.98
(m,1H),6.92〜6.76(m,6H),4.09(t,2H,J=5
.7Hz),4.01(t,2H,J=5.8Hz),3.67(s,3H),
3.52(s,2H),2.53(t,2H,J=7.4Hz),2.02(m
,4H),1.55(hex,2H,5.6Hz),0.89(t,3H,J=
7.3Hz)。
【0175】 工程C: 5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブ
トキシ)−3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質として4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブト
キシ)−3−クロロフェニル酢酸メチルを用いて、実施例1工程Cに記載の方法
に従って表記化合物を調製した。
【0176】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.12(brs,1H),
7.42(d,1H,J=2.4Hz),7.28〜7.23(m,3H),7
.02〜6.75(m,7H),5.28(s,1H),4.09(t,2H,
J=5.7Hz),4.03(t,2H,J=5.8Hz),3.67(s,3
H),3.52(s,2H),2.53(t,2H,J=7.4Hz),2.0
2(m,4H),1.55(hex,2H,5.6Hz),0.89(t,3H
,J=7.3Hz)。
【0177】 実施例16 5−[4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブトキシ)−
3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0178】
【化31】 工程A:4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブトキシ)
−3−プロピルフェニル酢酸メチルの調製 出発物質として3−プロピル−4−ヒドロキシ−フェニル酢酸メチルを用いて
、実施例15工程Aに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0179】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.31〜7.25(m,2
H),7.04〜6.76(m,9H),4.02〜4.00(m,4H),3
.67(s,3H),3.55(s,2H),2.61〜2.53(m,4H)
,2.03〜1.98(m,4H),1.68〜1.55(m,4H),0.9
8〜0.90(m,6H)。
【0180】 工程B:5−[4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシ−フェノキシ)ブ
トキシ)−3−プロピルフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン 出発物質として4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブト
キシ)−3−プロピルフェニル酢酸メチルを用いて、実施例1工程Cに記載の方
法に従って表記化合物を調製した。
【0181】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.14(brs,1H),
7.29〜7.24(m,2H),7.19〜6.12(m,2H),7.02
〜6.90(m,1H),6.84〜6.75(m,6H),5.30(s,1
H),4.02〜4.00(m,4H),3.67(s,3H),3.55(s
,2H),2.61〜2.53(m,4H),2.03〜1.98(m,4H)
,1.68〜1.55(m,4H),0.98〜0.90(m,6H)。
【0182】 実施例17 5−[4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブトキシ)フ
ェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0183】
【化32】 工程A:4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブトキシ)
フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として4−ヒドロキシフェニル酢酸メチルを用いて、実施例15工程
Aに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0184】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.32〜7.23(m,5
H),7.02〜6.76(m,7H),4.02〜4.00(m,4H),2
.54(t,2H,J=6.4Hz),2.01〜1.94(m,4H),1.
56(hex,2H,J=6.7Hz),0.90(t,3H,J=7.4Hz
)。
【0185】 工程B:5−[4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブト
キシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン 出発物質として4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブト
キシ)フェニル酢酸メチルを用いて、実施例1工程Cに記載の方法に従って表記
化合物を調製した。
【0186】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.01(brs,1H),
7.32〜7.23(m,5H),7.02〜6.76(m,7H),5.32
(s,14H)4.02〜4.00(m,4H),2.54(t,2H,J=6
.4Hz),2.01〜1.94(m,4H),1.56(hex,2H,J=
6.7Hz),0.90(t,3H,J=7.4Hz)。
【0187】 実施例18 5−[3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ)
フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0188】
【化33】 工程A:3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ
)フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として3−ヒドロキシフェニル酢酸メチルを用いて、実施例11工程
Bに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0189】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.29〜7.19(m,3
5H),7.01〜6.72(m,9H),4.16(t,2H,J=6.2H
z),4.11(t,2H,J=6.1Hz),3.67(s,3H),3.5
7(s,2H),2.55(t,2H,J=6.2Hz),2.27(quin
t,2H,J=6.3Hz),1.56(hex,2H,J=7.2Hz),0
.96(t,3H,J=7.3Hz)。
【0190】 工程B:5−[3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロ
ポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質として3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロ
ポキシ)フェニル酢酸メチルを用いて、実施例1工程Cに記載の方法に従って表
記化合物を調製した。
【0191】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.48(brs,1H),
7.32〜7.24(m,3H),7.02〜6.79(m,9H),5.30
(s,1H),4,16(t,2H,J=6.2Hz),4.11(t,2H,
J=6.1Hz),3.67(s,3H),3.57(s,2H),2.55(
t,2H,J=6.2Hz),2.27(quint,2H,J=6.3Hz)
,1.56(hex,2H,J=7.2Hz),0.96(t,3H,J=7.
3Hz)。
【0192】 実施例19 5−[3−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブトキシ)フ
ェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0193】
【化34】 工程A:3−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブトキシ)
フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として3−ヒドロキシフェニル酢酸メチルを用いて、実施例15工程
Aに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0194】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.31〜7.22(m,5
H),7.01〜6.76(m,7H),4.01〜4.00(m,4H),2
.54(t,2H,J=6.4Hz),2.00〜1.94(m,4H),1.
55(hex,2H,J=6.7Hz),0.91(t,3H,J=7.4Hz
)。
【0195】 工程B:5−[3−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブト
キシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質として3−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブト
キシ)フェニル酢酸メチルを用いて、実施例1工程Cに記載の方法に従って表記
化合物を調製した。
【0196】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.93(brs,1H),
7.31〜7.22(m,5H),7.00〜6.75(m,7H),5.31
(s,1H),4.02〜4.00(m,4H),2.53(t,2H,J=6
.4Hz),2.01〜1.93(m,4H),1.55(hex,2H,J=
6.7Hz),0.91(t,3H,J=7.4Hz)。
【0197】 実施例20 5−[3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ)
フェニル]−2,4−オキサゾリジンジオン
【0198】
【化35】 工程A:3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ
)マンデリン酸メチルの調製 3−ヒドロキシマンデリン酸メチル(253mg,1.39mmol)、4−
(3−ブロモプロポキシ)−3−プロピルフェニルフェニルエーテル(500m
g,1.44mmol)および炭酸セシウム(475mg,1.46mmol)
を乾燥DMF(5mL)中に含む溶液を室温で一晩攪拌した。反応混合物を酢酸
エチルと0.2N HClとに分けた。有機層を水で2回洗い、次に硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。有機層を濾過し、蒸発させて油状物を得、これを塩化メチレン
/ヘキサン(1:1)を用いてシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して表記
化合物を得た。
【0199】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.29〜7.24(m,3
H),7.03〜6.79(m,9H),5.12(d,1H,J=5.7Hz
),4.18(t,2H,J=6.2Hz),4.13(t,2H,J=6.1
Hz),3.40(d,1H,J=5.7Hz),2.55(t,2H,J=6
.2Hz),2.27(quint,2H,J=6.3Hz),1.56(he
x,2H,J=7.2Hz),0.96(t,3H,J=7.3Hz)。
【0200】 工程B:5−[3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロ
ポキシ)フェニル]−2,4−オキサゾリジンジオンの調製 3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ)マンデ
リン酸メチル(194mg)、尿素(39mg)および炭酸セシウム(0.90
mL,0.5M)を含む溶液を一晩還流させた。反応混合物を酢酸エチルと水と
に分けた。有機層を水で2回洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し蒸発させて
油状物を得、これを塩化メチレン中3%メタノールを用いてシリカゲル上のクロ
マトグラフィーに付して表記化合物を得た。
【0201】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.34(t,1H,J=7
.6Hz),7.30〜7.24(m,2H),7.03〜6.79(m,9H
),5.74(s,1H),4.18(t,2H,J=6.2Hz),4.13
(t,2H,J=6.1Hz),2.55(t,2H,J=6.2Hz),2.
27(quint,2H,J=6.3Hz),1.56(hex,2H,J=7
.2Hz),0.96(t,3H,J=7.3Hz)。
【0202】 実施例21 5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ)
フェニル]−2,4−オキサゾリジンジオン
【0203】
【化36】 工程A:4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ
)マンデリン酸エチルの調製 出発物質として4−ヒドロキシマンデリン酸エチルを用いて、実施例20工程
Aに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0204】 1H NMR(400MHz,CDCl):δ7.32〜7.24(m,5
H),7.01(t,1H,J=7.4Hz),6.92〜6.79(m,6H
),5.03(d,1H,J=5.7Hz),4.26(quint,2H,J
=7.4Hz),4.18(t,2H,J=6.2Hz),4.13(t,2H
,J=6.1Hz),3.36(d,1H,J=5.7Hz),2.55(t,
2H,J=6.2Hz),2.27(quint,2H,J=6.3Hz),1
.56(hex,2H,J=7.2Hz),1.21(t,3H,J=7.2H
z),0.96(t,3H,J=7.3Hz)。
【0205】 工程B:5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロ
ポキシ)フェニル]−2,4−オキサゾリジンジオンの調製 出発物質として4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロ
ポキシ)マンデリン酸エチルを用いて、実施例20工程Bに記載の方法に従って
表記化合物を調製した。
【0206】 1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.32〜7.24(m,5
H),7.01(t,1H,J=7.4Hz),6.92〜6.79(m,6H
),5.74(s,1H),4.18(t,2H,J=6.2Hz),4.13
(t,2H,J=6.1Hz),2.55(t,2H,J=6.2Hz),2.
27(quint,2H,J=6.3Hz),1.56(hex,2H,J=7
.2Hz),0.96(t,3H,J=7.3Hz)。
【0207】 実施例22 5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4’−メチルスルホニル)フェノキ
シフェノキシプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0208】
【化37】 工程A:2−プロピル−4−(4’−メチルスルホニル)フェノキシフェノー
ルの調製 ハイドロキノン(33.00g,0.30mol)および炭酸カリウム(45
.6g,0.33mol)を乾燥DMF(250mL)中に含む溶液を40℃で
30分間攪拌した。硫化アリル(5.20mL,0.06mol)を添加し、反
応液を一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルと0.2N HClとに分けた。
有機層を水で2回洗い、硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を濾過し、蒸発させ
て油状物を得、これをヘキサン/酢酸エチル(4:1)を用いてシリカゲル上の
クロマトグラフィーに付して4−アリロキシフェノールを得た。
【0209】 H NMR(400MHz,CDCl):δ6.74(dd,4H,J=
9.0Hz,12.5Hz),6.03(m,1H),5.37(dd,1H,
J=1.3Hz,15.7Hz),5.25(dd,1H,J=1.3Hz,9
.0Hz),4.64(broad s,1H),4.46(d,2H,J=5
.3Hz)。
【0210】 4−アリロキシフェノール(4.3g,28.70mmol)、4−フルオロ
フェニルメチルスルホン(5.00g,28.70mmol)および炭酸カリウ
ム(4.8g,34.45mmol)を乾燥N,N−ジメチルアセトアミド(5
0mL)中に含む溶液を一晩加熱還流した。反応混合物を酢酸エチルと0.2N
HClとに分けた。有機層を水で2回洗い、硫酸ナトリウムで乾燥した。有機
層を濾過し、蒸発させて油状物を得、これをヘキサン/酢酸エチル(5:1)を
用いてシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して4−(4’−メチルスルホニ
ル)−フェノキシフェニルアリルエーテルを得た。
【0211】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.84(d,2H,J=8
.9Hz),7.00(m,6H),6.08(m,1H),5.44(dd,
1H,J=1.5Hz,15.5Hz),5.31(dd,1H,J=1.4H
z,8.8Hz),4.45(d,2H,J=5.6Hz),3.02(s,3
H)。
【0212】 4−((4’−メチルスルホニル)フェノキシ)フェニルアリルエーテル(5
.20g,0.12mol)を乾燥1,2−ジクロロベンゼン中に含む溶液を1
80℃で一晩加熱した。溶媒を減圧下に除去後、残渣をヘキサン/酢酸エチル(
4:1)を用いてシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して2−アリル−4−
(4’−メチルスルホニル)フェノキシフェノールを得た。
【0213】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.84(d,2H,J=8
.9Hz),7.34(s,1H),7.01(dd,2H,J=9.8Hz,
2.0Hz),6.84(d,2H,J=2.2Hz),5.97(m,1H)
,5.18(d,1H,J=1.4Hz),5.15(dd,1H,J=1.5
Hz,5.8Hz),4.93(s,1H),3.38(d,2H,J=6.5
Hz),3.02(s,3H)。
【0214】 2−アリル−4−(4’−メチルスルホニル)フェノキシ)フェノキシフェノ
ール(3.8g,12.40mmol)および炭素上5%パラジウム(1.2g
)を酢酸エチル(50mL)中に含む溶液を、水素雰囲気下に室温で3時間攪拌
した。反応液をセライトを通して濾過し、シリカゲルの短いパッドを通過させ、
減圧下に濃縮して油状物にして2−プロピル−4−(4’−メチルスルホニル)
フェノキシフェノールを得、これをさらに精製することなく使用した。
【0215】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.86(d,2H,J=8
.9Hz),7.02(d,2H,J=9.9Hz),6.84(s,1H),
6.78(d,2H,J=1.0Hz),4.73(s,1H),3.02(s
,3H),2.56(t,2H,J=7.5Hz),1.62(quint,2
H,J=7.5Hz),0.95(t,3H,J=7.5Hz)。
【0216】 工程B:4−(3−ブロモプロポキシ)マンデリン酸エチルの調製 4−ヒドロキシマンデリン酸エチル(19.6g,0.1mol)、1,3−
ジブロモプロパン(60.75g,0.3mol)および炭酸セシウム(35.
75g,0.11mol)を乾燥DMF(200mL)中に含む溶液を室温で一
晩乾燥した。反応混合物を酢酸エチルと0.1N HClとに分けた。有機層を
水で2回洗い、ブラインで1回洗い、硫酸ナトリウムで乾燥した。次に、有機層
を濾過し、溶媒を減圧下に除去した。得られた油を100%ヘキサン〜塩化メチ
レン/ヘキサン(2:1)のグラジエントを用いてシリカゲル上のクロマトグラ
フィーに付して表記化合物を得た。
【0217】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.30(m,2H),6.
86(m,2H),5.82(d,1H,J=5.6Hz),4.2(m,2H
),4.08(t,3H,J=5.6Hz),3.58(t,2H,J=0.0
16ppm),3.37(d,1H,J=5.6Hz),2.29(m,2H)
,1.21(t,3H,J=7.2Hz)。
【0218】 工程C:4−(3−(2−プロピル−4−(4’−メチルスルホニル)フェノ
キシフェノキシプロポキシ)マンデリン酸エチルの調製 2−プロピル−4−(4’−メチルスルホニル)フェノキシフェノール(19
.0g,62.0mmol)(工程Aで調製したもの)、炭酸カリウム(9.4
g,68.2mmol)およびDMF(100mL)の溶液を40℃で0.5時
間攪拌した。次に、4−(3−ブロモプロポキシ)マンデリン酸エチル(19.
5g,58.9mmol)を添加し、反応混合物を一晩攪拌した。反応混合物を
酢酸エチルと1.0N HClとに分けた。有機層を水で2回洗い、ブラインで
1回洗い、次に硫酸ナトリウムで乾燥した。次に有機層を濾過し、溶媒を減圧下
に除去した。得られた油状物を酢酸エチル/ヘキサン/塩化メチレン(1:4:
5)を用いてシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して表記化合物を得た。
【0219】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.30(m,2H),6.
86(m,2H),5.82(d,1H,J=5.6Hz),4.2(m,2H
),4.08(t,3H,J=5.6Hz ppm),3.58(t,2H,J
=6.4Hz),3.37(d,1H,J=5.6Hz),2.29(m,2H
),1.21(t,3H,J=7.2Hz)。
【0220】 工程D:α−クロロ−4−(3−(2−プロピル−4−(4’−メチルスルホ
ニル フェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル酢酸エチルの調製 工程Cの4−(3−(2−プロピル−4−(4’−メチルスルホニル)フェノ
キシ−フェノキシプロポキシ)マンデリン酸エチル(16.8g,30.18m
mol)、ピペリジン(2.95mL,36.51mmol)およびトルエン(
160mL)の溶液に、塩化チオニル(2.88mL,39.54mmol)を
添加した。反応混合物を一晩攪拌し、次に、酢酸エチルと水とに分けた。有機層
を水で2回洗い、ブラインで1回洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。溶
媒を減圧下に除去し、得られた油状物を、アセトン/ヘキサン(1:4)を用い
てシリカゲルのパッドを通して濾過して表記化合物を得た。
【0221】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.86(m,2H),7.
35(m,2H),7.03(m,2H),6.92(m,2H),6.87(
bs,3H),5.12(bs,1H),4.2(m,6H),3.05(s,
3H),2.59(t,2H,J=7.6Hz),2.31(m,2H),1.
60(m,3H),1.25(m,3H),0.93(t,3H,J=7.2H
z)。
【0222】 工程E:5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4’−メチルスルホニル)
フェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオ
ンの調製 出発物質としてα−クロロ−4−(3−(2−プロピル−4−(4’−メチル
スルホニル フェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル酢酸エチルを用い
て、実施例1工程Cに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0223】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.18(broad s,
1H),7.84(d,2H,J=8.9Hz),7.35(d,2H,J=8
.7Hz),6.99(d,2H,J=8.7Hz),6.92(d,2H,J
=9.8Hz),6.84(s,3H),5.35(s,1H),4.12(t
,2H,J=6.6Hz),4.08(t,2H,J=6.3Hz),3.02
(s,3H),2.57(t,2H,7.5Hz),2.28(q,2H,J=
6.4Hz),1.57(hex,2H,5.8Hz),0.91(t,3H,
J=7.5Hz)。
【0224】 実施例23 5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4’−メチルフェノキシ)フェノキ
シプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0225】
【化38】 工程A:2−プロピル−4−(4’−メチルフェノキシ)フェノールの調製 4−メチルフェノール(4.52g,40.29mmol)、4−フルオロ−
ベンザルデヒド(5.00g,40.29mmol)および炭酸カリウム(6.
70g,48.35mmol)をジメチルアセトアミド(40mL)中に含む溶
液を12時間還流し、室温まで冷却した。水を添加し、反応混合物を酢酸エチル
で抽出した。有機抽出分をブラインで洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、
濃縮して油状物を得、これをシリカゲル(15%酢酸エチル/ヘキサン)上のク
ロマトグラフィーに付して4−(4’−メチルフェノキシ)ベンズアルデヒドを
得た。
【0226】 4−(4’−メチルフェノキシ)ベンズアルデヒド(9.00g,41.63
mmol)をCHCl(75mL)中に含む溶液を、m−クロロ過安息香酸(
46〜85%,15.80g,52.00mmol)で処理し、室温で3時間攪
拌した。反応液を、飽和NaHSO水溶液、飽和NaHCO水溶液および水
で洗った。有機層を濃縮し、残留油を、数滴の濃HClを含むMeOH(10m
L)に取り込み、室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、得られた油状
物を、シリカゲル(20%酢酸エチル/ヘキサン)上のクロマトグラフィーに付
して4−(4’−メチルフェノキシ)フェノールを得た。
【0227】 4−(4’−メチルフェノキシ)フェノール(4.75g,23.30mmo
l)、炭酸カリウム(4.17g,30.30mmol)および臭化アリル(2
.22mL,25.60mmol)をDMF(50mL)中に含む溶液を60℃
で5時間攪拌した。冷却後、反応混合物を1N HClで中和し、酢酸エチルで
抽出した。有機抽出分をブラインで洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃
縮して油状物を得、これをシリカゲル(15%酢酸エチル/ヘキサン)上のクロ
マトグラフィーに付して4−(4’−メチルフェノキシ)フェニルアリルエーテ
ルを得た。
【0228】 4−(4’−メチルフェノキシ)フェニルアリルエーテル(4.00g,16
.37mmol)を1,2−ジクロロベンゼン(50mL)に取り込み、20時
間還流させた。冷却後、溶媒を減圧下に除去し、得られた粗油状物をシリカゲル
(15%酢酸エチル/ヘキサン)上のクロマトグラフィーに付して4−(4’−
メチルフェノキシ)−2−アリルフェノールを得た。
【0229】 4−(4’−メチルフェノキシ)−2−アリルフェノール(2.30g,9.
42mmol)および5%Pd/C(0.90g)を酢酸エチル(30mL)中
に含む溶液をH雰囲気下に室温で3時間攪拌した。反応混合物をシリカゲルの
短いパッドを通して濾過し、減圧下に濃縮して表記化合物を得、これをそのまま
使用した。
【0230】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.19(d,2H),6.
86(d,1H),6.83(dd,2H),6.72(d,2H),4.61
(s,1H),2.53(t,2H),2.30(s,3H),1.61(he
x,2H),0.96(t,3H)。
【0231】 工程B:4−(3−(2−プロピル−4−(4’−メチル フェノキシ)フェ
ノキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として2−プロピル−4−(4’−メチル フェノキシ)フェノキシ
)フェノール(19.0g,62.0mmol)および4−(3−ブロモプロポ
キシ)フェニル酢酸メチル(19.5g,58.9mmol)(実施例1,工程
A)を用いて、実施例1工程Bに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0232】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.18(d,2H),7.
07(d,2H),6.85(m,5H),6.76(d,1H),6.70(
d,1H),5.33(s,1H),4.15(t,2H),4.10(t,2
H),3.67(s,3H),3.55(s,2H),2.53(t,2H),
2.28(s,3H),2.25(quint,2H),1.59(hex,2
H),0.89(t,3H)。
【0233】 工程C:5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4’−メチル フェノキシ
)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質として4−(3−(2−プロピル−4−(4’−メチル−フェノキシ
)フェノキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチル(19.5g,58.9mmo
l)を用いて、実施例1工程Cに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0234】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.32(broad s,
1H),7.32(d,2H),7.09(d,2H),6.94(d,2H)
,6.85(d,2H),6.83(d,1H),6.77(dd,2H),5
.33(s,1H),4.05(t,2H),4.00(t,2H),2.55
(t,2H),2.31(s,3H),2.00(quint,2H),1.5
9(hex,2H),0.93(t,3H)。
【0235】 実施例24 5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4’−クロロ フェノキシ)フェノ
キシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0236】
【化39】 工程Aの出発物質として4−メチルフェノールの代わりに4−クロロフェノー
ルを用いて、実施例23に記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0237】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.19(broad s,
1H),7.33(d,2H),7.22(d,2H),6.93(d,2H)
,6.85(d,1H),6.84(d,2H),6.80(dd,2H),5
.32(s,1H),4.18(t,2H),4.11(t,2H),2.54
(t,2H),2.37(quint,2H),1.55(hex,2H),0
.89(t,3H)。
【0238】 実施例25 5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4’−フェニル)フェノキシ)フェ
ノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0239】
【化40】 工程Aの出発物質として4−メチルフェノールの代わりに4−フェニルフェノ
ールを用いて、実施例23に記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0240】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.01(broad s,
1H),7.54(d,2H),7.50(d,2H),7.40(t,2H)
,7.32(d,2H),7.31(t,1H),6.98(d,2H),6.
91(d,2H),6.98(d,1H),6.85(dd,1H),6.87
(d,1H),5.28(s,1H),4.05(t,2H),4.00(t,
2H),2.56(t,2H),1.99(quint,2H),1.59(h
ex,2H),0.92(t,3H)。
【0241】 実施例26 5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4’−メトキシフェノキシ)プロポ
キシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0242】
【化41】 工程Aの出発物質として4−メチルフェノールの代わりに4−メトキシフェノ
ールを用い、工程Bにおいて4−(3−ブロモプロポキシ)−フェニル酢酸メチ
ルの代わりに3−(3−ブロモプロポキシ)−フェニル酢酸メチルを用いて、実
施例23に記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0243】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.09(broad s,
1H),7.31(t,1H),7.23(m,1H),7.25(dd,1H
),6.95(d,1H),6.89(d,2H),6.83(d,2H),6
.78(d,1H),6.75(d,1H),6.72(dd,1H),5.3
1(s,1H),4.17(t,2H),4.10(t,2H),3.77(s
,3H),2.52(t,2H),2.26(quint,2H),1.54(
hex,2H),0.88(t,3H)。
【0244】 実施例27 5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4’−フルオロフェノキシ)フェノ
キシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0245】
【化42】 出発物質として4−メトキシフェノールの代わりに4−フルオロフェノールを
用いて、実施例26に記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0246】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.01(broad s,
1H),7.54(d,2H),7.49(d,2H),7.40(t,1H)
,7.31(d,1H),7.29(d,1H),6.95(overlapp
ing d’s,2H),6.87(d,1H),6.85(dd,1H),5
.32(s,1H),4.21(t,2H),4.15(t,2H),2.56
(t,2H),2.29(quint,2H),1.57(hex,2H),0
.90(t,3H)。
【0247】 実施例28 5−[4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブチル)フェ
ニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0248】
【化43】 工程A:4−ブロモフェニル酢酸メチルの調製 4−ブロモフェニル酢酸(10.0g,46.5mmol)をメタノール(1
25mL)および硫酸(5mL)中に含む溶液を一晩加熱還流した。反応混合物
を濃縮し、酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム水溶液とに分けた。有機層を水お
よびブラインで洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層を濾過し、蒸発させ
て油状物にして表記化合物を得た。
【0249】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.42(d,2H,J=8
.3Hz),7.13(d,2H,J=8.3Hz),3.67(s,3H),
3.56(s,2H)。
【0250】 工程B:(4−(4−ヒドロキシ−1−ブチニル)フェニル酢酸メチルの調製 工程Aからの生成物(1.45g,6.35mmol)、1−ヒドロキシ−3
−ブチン(0.89g,12.7mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)−パラジウム(0)(0.293g,4mol%)、臭化銅(I)(0.
109g,12mol%)をトリエチルアミン(12.5mL)中に含む溶液を
窒素でパージし、1時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、エチルエーテルと
飽和塩化アンモニウム水溶液とに分けた。有機層を水およびブラインで洗い、硫
酸マグネシウムで乾燥した。有機層を濾過し、蒸発させて油状物を得、これを、
クロロホルム/酢酸エチル(10:1)を用いてシリカゲル上のクロマトグラフ
ィーに付して表記化合物を得た。
【0251】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.34(d,2H,J=8
.3Hz),7.12(d,2H,J=8.3Hz),3.79(d,2H,J
=6.2Hz),3.67(s,2H),3.59(s,3H),2.67(t
,2H,J=6.2Hz)。
【0252】 工程C:(4−(4−ヒドロキシブチル)フェニル酢酸メチルの調製 工程Bからの生成物(1.38g,6.35mmol)をエタノール(25m
L)中に含む溶液を脱気し、窒素でパージし、炭素上パラジウム(10%)を添
加し、反応混合物を脱気し、水素でパージした。混合物を水素雰囲気下に室温で
2時間攪拌し、セライトを通して濾過した。濾液を蒸発させて表記化合物を得た
【0253】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.13〜7.18(m,4
H),3.62〜3.66(m,5H),3.57(s,2H),2.60(t
,2H,J=7.2Hz),1.59〜1.68(m,4H),1.40(br
s,1H)。
【0254】 工程D:(4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシ−フェノキシ)ブチル
)フェニル酢酸メチルの調製 工程Cからの生成物(0.395g,1.80mmol)、無水メタンスルホ
ン酸(0.470g,2.70mmol)、4−(ジメチルアミノ)−ピリジン
(0.001g,触媒量)およびピリジン(0.267mL,2.70mmol
)を塩化メチレン(2mL)中に含む溶液を室温で1時間攪拌した。反応混合物
を濃縮し、酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで2回洗った。有機層を硫酸
ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて油状物を得た。
【0255】 残留油を、4−フェノキシ−2−プロピルフェノール(0.483g,2.1
2mmol)、および炭酸セシウム(0.749g,2.30mmol)をDM
F(2mL)中に含む反応混合物に添加した。得られた混合物を60℃で一晩攪
拌した。反応混合物を酢酸エチルと0.45Mクエン酸とに分けた。有機層を水
、ブラインで1回洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濾過し、蒸発さ
せて油状物を得、これをトルエン/ヘキサン(1:1)を用いてシリカゲル上の
クロマトグラフィーに付して表記化合物を得た。
【0256】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.27〜7.18(m,7
H),6.92〜6.75(m,5H),3.93(brs,2H),3.67
(s,3H),3.58(s,2H),2.67(brs,2H),2.54(
t,2H,J=7.3Hz),1.81(brs,4H),1.56(m,2H
),0.90(t,3H,J=7.3Hz)。
【0257】 工程E:5−[4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシ−フェノキシ)ブ
チル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質として(4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブ
チル)フェニル酢酸メチルを用いて、実施例1工程Cに記載の方法に従って表記
化合物を調製した。
【0258】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.24(brs,1H),
7.34〜7.22(m,6H),6.92〜6.75(m,6H),5.34
(s,1H),3.93(brs,2H),2.69(brs,2H),2.5
2(t,2H,J=7.4Hz),1.82(brs,4H),1.57(qu
int,2H,7.5Hz),0.90(t,3H,J=7.3Hz)。
【0259】 実施例29 5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4’−メトキシフェノキシ)フェノ
キシ)ブチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0260】
【化44】 工程Dの出発物質として2−プロピル−4−フェノキシフェノールの代わりに
2−プロピル−4−(4’−メトキシフェノキシ)フェノールを用いて、実施例
28に記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0261】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.98(brs,1H),
7.34(m,2H),7.24(m,3H),6.71〜6.90(m,6H
),5.34(s,1H),3.91(brs,2H),3.77(s,3H)
,2.69(brs,2H),2.52(t,2H,J=7.3Hz),1.8
1(brs,4H),1.57(m,2H),0.89(t,3H,J=7.3
Hz) CI−MSm/e=528.3(M+Na)。
【0262】 実施例30 5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4’−クロロフェノキシ)フェノキ
シ)ブチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0263】
【化45】 工程Dの出発物質として2−プロピル−4−フェノキシフェノールの代わりに
2−プロピル−4−(4’−クロロフェノキシ)フェノールを用いて、実施例2
8に記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0264】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.98(brs,1H),
7.32(m,2H),7.19(m,3H),6.75〜6.84(m,6H
),5.35(s,1H),3.93(brs,2H),2.69(brs,2
H),2.54(t,2H,J=7.6Hz),1.81(brs,4H),1
.55(m,2H),0.90(t,3H,J=7.3Hz) CI−MSm/e=532.2(M+Na)。
【0265】 実施例31 5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4’−クロロフェノキシ)フェノキ
シ)ブチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0266】
【化46】 工程Bの出発物質として(4−ブロモ)フェニル酢酸メチルの代わりに(3−
ブロモ)フェニル酢酸メチルを用い、および工程Dの出発物質として2−プロピ
ル−4−フェノキシ−フェノールの代わりに2−プロピル−4−(4’−クロロ
フェノキシ)フェノールを用いて、実施例28に記載の方法に従って表記化合物
を調製した。
【0267】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.20(brs,1H),
7.32〜7.20(m,5H),6.85〜6.75(m,6H),5.33
(s,1H),3.93(brs,2H),2.70(brs,2H),2.5
4(t,2H,J=7.6Hz),1.81(brs,4H),1.55(m,
2H),0.90(t,3H,J=7.3Hz) CI−MSm/e=532.2(M+Na)。
【0268】 実施例32 5−[3−(5−(2−プロピル−4−フェノキシ−フェノキシ)ペンチル)
フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0269】
【化47】 工程Bの出発物質として4−ブロモフェニル酢酸メチルの代わりに3−ブロモ
フェニル酢酸メチルを用い、および3−ブチン−1−オールの代わりに4−ペン
チン−1−オールを用いて、実施例28に記載の方法に従って表記化合物を調製
した。
【0270】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.11(brs,1H),
7.32〜7.22(m,6H),7.21〜6.7(m,6H),5.33(
s,1H),3.91(t,2H,6.3Hz),2.65(t,2H,7.6
Hz),2.52(t,2H),1.83〜1.50(m,8H),0.89(
t,3H,J=7.3Hz) CI−MS:m/e=490.3(M+1)。
【0271】 実施例33 5−[3−(5−(2−プロピル−4−(4’−メトキシフェノキシ)フェノ
キシ)ペンチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0272】
【化48】 工程Bの出発物質として4−ブロモフェニル酢酸メチルの代わりに3−ブロモ
フェニル酢酸メチルを用い、および3−ブチン−1−オールの代わりに4−ペン
チン−1−オールを用い、工程Dの出発物質として2−プロピル−4−フェノキ
シフェノールの代わりに2−プロピル−4−(4’−メトキシフェノキシ)フェ
ノールを用いて、実施例28に記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0273】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.19(brs,1H),
7.34(m,1H),7.21(m,3H),6.9〜6.71(m,7H)
,5.3(s,1H),3.91(t,2H,6.3Hz),3.76(s,3
H),2.64(t,2H,J=7.6Hz),2.51(t,2H,J=7.
6Hz),1.81〜1.59(m,8H),0.89(t,3H,J=7.3
Hz) CI−MS:m/e=519.3(M+)。
【0274】 実施例34 5−[3−(5−(2−プロピル−4−(4’−フルオロフェノキシ)フェノ
キシ)ペンチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0275】
【化49】 工程Bの出発物質として4−ブロモフェニル酢酸メチルの代わりに3−ブロモ
フェニル酢酸メチルを用い、および3−ブチン−1−オールの代わりに4−ペン
チン−1−オールを用い、工程Dの出発物質として2−プロピル−4−フェノキ
シフェノールの代わりに2−プロピル−4−(4’−フルオロフェノキシ)フェ
ノールを用いて、実施例28に記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0276】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.33(brs,1H),
7.34(m,1H),7.21(m,3H),6.9〜6.71(m,7H)
,5.3(s,1H),3.90(t,2H,6.3Hz),2.64(t,2
H,J=7.6Hz),2.51(t,2H,J=7.6Hz),1.82〜1
.59(m,8H),0.89(t,3H,J=7.3Hz) CI−MS:m/e=507.2(M+)。
【0277】 実施例35 5−[3−(5−(2−プロピル−4−(4’−フェニルフェノキシ)フェニ
ル)ペントキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0278】
【化50】 工程A:5−(2−プロピル−4−(4’−フェニルフェノキシ)フェニル)
ペンチン−1−オールの調製 4−(4’−フェニルフェノキシ)−2−プロピルフェノール(1.0g,3
.30mmol)、無水トリフルオロメタンスルホン酸(0.832mL,4.
95mmol)およびピリジン(0.400mL,4.95mmol)を塩化メ
チレン(3mL)中に含む溶液を一晩攪拌(0℃〜室温)した。反応混合物を濃
縮し、酢酸エチルで希釈し、水で2回洗い、ブラインで1回洗った。有機層を硫
酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて油状物を得た。
【0279】 残留油(1.30g,3.03mmol)、4−ペンチン−1−オール(0.
567mL,6.1mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジ
ウム(0)(0.175g,0.151mmol)をピリジン(3.0mL)中
に含む溶液を窒素でパージし、80℃で一晩加熱した。反応混合物を濃縮し、酢
酸エチルと飽和塩化アンモニウム水溶液とに分けた。有機層を水およびブライン
で洗い、次に、硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を濾過し、蒸発させて油状物
を得、これをトルエン/酢酸エチル(10:1)を用いてシリカゲル上のクロマ
トグラフィーに付して表記化合物を得た。
【0280】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.55(m,5H),7.
41(t,2H,J=7.3Hz),7.32(m,2H),7.05(m,2
H),6.78(m,1H),3.82(t,2H,6.1Hz),2.68(
t,2H,J=7.6Hz),2.55(t,2H,J=6.9Hz),1.8
6(t,2H,J=6.22Hz),1.62(m,2H),0.94(t,3
H,J=7.3Hz)。
【0281】 工程B:5−(2−プロピル−4−(4’−フェニルフェノキシ)フェニル)
ペンタノール)の調製 出発物質として5−(2−プロピル−4−(4’−フェニルフェノキシ)フェ
ニル)ペンチン−1−オール用いて、実施例28工程Cに記載の方法に従って表
記化合物を調製した。
【0282】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.55(m,5H),7.
41(t,2H,J=7.3Hz),7.32(m,2H),7.05(m,2
H),6.78(m,1H),3.65(t,2H,6.5Hz),2.61〜
2.52(m,4H),1.63〜1.44(m,8H),0.95(t,3H
,J=7.3Hz)。
【0283】 工程C:(3−(5−(2−プロピル−4−(4’−フェニルフェノキシ)フ
ェニル)ペントキシ)フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として5−(4−(4’−フェニルフェノキシ)−2−プロピルフェ
ニル)−1−ペンタノールおよび3−ヒドロキシフェニル酢酸メチルを用いて、
実施例28工程Dに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0284】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.55(m,4H),7.
42(t,2H,J=7.3Hz),7.38(m,1H),7.02〜7.1
1(m,4H),6.79〜6.86(m,5H),3.95(t,2H,6.
4Hz),3.67(s,3H),3.57(s,2H),2.60〜2.53
(m,4H),1.80(m,2H),1.59〜1.52(m,6H),0.
95(t,3H,J=7.3Hz)。
【0285】 工程D:5−[3−(5−(2−プロピル−4−(4’−フェニルフェノキシ
)フェニル)ペントキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質として(3−(5−(2−プロピル−4−(4’−フェニルフェノキ
シ)フェニル)ペントキシ)フェニル酢酸メチルを用いて、実施例1工程Cに記
載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0286】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.55〜7.51(m,5
H),7.50〜7.38(m,2H),7.29〜7.24(m,1H),7
.10〜7.01(m,3H),6.86〜6.81(m,6H),5.25(
s,1H),3.95(brs,2H),2.60〜2.52(m,4H),1
.80(m,2H),1.60〜1.54(m,6H),0.96(t,3H,
7.3Hz) CI−MS:m/e=588.3(M+Na)。
【0287】 実施例36 5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4’−メトキシフェノキシ)フェニ
ル)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0288】
【化51】 工程Aの出発物質として4−(4’−フェニルフェノキシ)−2−プロピルフ
ェノールの代わりに4−(4’−メトキシフェノキシ)−2−プロピルフェノー
ルを用い、および工程A(第2段落)の出発物質として4−ペンチン−1−オー
ルの代わりに3−ブチン−1−オールを用いて、実施例35に記載の方法に従っ
て表記化合物を調製した。
【0289】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.51(brs,1H),
7.31(d,2H),7.24〜6.74(m,9H),5.32(s,1H
),3.96(t,2H,6.3Hz),3.78(s,3H),2.61(t
,2H),2.51(t,2H),2.02〜1.59(m,6H),0.92
(t,3H,J=7.3Hz) CI−MS:m/e=505.6(M+)。
【0290】 実施例37 5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4’−フルオロフェノキシ)フェニ
ル)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0291】
【化52】 工程Aの出発物質として4−(4−フェニルフェノキシ)−2−プロピルフェ
ノールの代わりに4−(4−フルオロフェノキシ)−2−プロピルフェノールを
用い、および工程A(第2段落)の出発物質として4−ペンチン−1−オールの
代わりに3−ブチン−1−オールを用いて、実施例35に記載の方法に従って表
記化合物を調製した。
【0292】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.51(brs,1H),
7.27(t,2H),7.08〜6.72(m,9H),5.30(s,1H
),3.97(m,2H),2.63(t,2H),2.52(t,2H),1
.85〜1.54(m,6H),0.92(t,3H,J=7.3Hz) CI−MS:m/e=517.2(M+Na)。
【0293】 実施例38 5−[3−(5−(2−プロピル−4−(4’−クロロフェノキシ)フェニル
)ペントキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0294】
【化53】 工程Aの出発物質として4−(4−フェニルフェノキシ)−2−プロピルフェ
ノールの代わりに4−(4−クロロフェノキシ)−2−プロピルフェノールを用
いて、実施例35に記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0295】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.07(brs,1H),
7.31〜6.71(m,11H),5.31(s,1H),3.96(t,2
H),2.61〜2.51(m,4H),1.83(m,2H),1.62〜1
.51(m,6H),0.94(t,3H,J=7.3Hz) CI−MS:m/e=546.2(M+Na)。
【0296】 実施例39 5−[3−(3−(2−プロピル−4−(3’−メチル−4’−クロロフェノ
キシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0297】
【化54】 出発物質として4−メチルフェノールの代わりに4−クロロ−3−メチルフェ
ノールを用いて、実施例23に記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0298】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.04(brs,1H),
7.35〜7.20(m,4H),7.02〜6.67(m,6H),5.32
(s,3H),4.19(m,4H),2.55(t,2H,J=7.4Hz)
,2.26(quint,2H,J=6.3Hz),1.60(hex,2H,
J=5.6Hz),0.89(t,3H,J=7.3Hz) CI−MS:m/e=544(M+NH4)。
【0299】 実施例40 5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4’−イソブチルフェノキシ)フェ
ノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0300】
【化55】 工程Aの出発物質として4−メチルフェノールの代わりに4−イソブチルフェ
ノールを用いて、実施例23に記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0301】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.89(brs,1H),
7.34(d,2H),7.06(d,2H),7.04〜6.78(m,7H
),5.35(s,1H),4.2(t,2H),4.16(t,2H),2.
54(t,2H,J=7.4Hz),2.41(d,2H),2.25(t,2
H),1.81(m,1H),1.57(m,4H),1.23(t,3H,J
=7.3Hz),0.90(m,9H) CI−MS:m/e=533.35(M+)。
【0302】 実施例41 5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4’−シクロペンチルフェノキシ)
フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0303】
【化56】 工程Aの出発物質として4−メチルフェノールの代わりに4−シクロペンチル
フェノールを用いて、実施例23に記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0304】 H NMR(400MHz,CDCl):δ9.79(brs,1H),
7.39(t,1H),7.18(d,2H),7.16〜6.81(m,8H
),5.34(s,1H),4.21(t,2H,J=6.2Hz),4.16
(t,2H,J=6.0Hz),2.95(quant,1H),2.56(t
,2H,J=7.4Hz),2.30(t,2H,J=6.0Hz),2.07
(brm,2H),1.80〜1.54(m,8H),0.90(m,3H,7
.3Hz) CI−MS:m/e=545.38(M+)。
【0305】 実施例42 5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4’−イソプロピルフェノキシ)フ
ェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0306】
【化57】 工程Aの出発物質として4−メチルフェノールの代わりに4−イソプロピルフ
ェノールを用いて、実施例23に記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0307】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.23(brs,1H),
7.27(d,2H),7.16(d,2H),6.90(d,2H),6.9
0〜6.80(m,5H),5.34(s,1H),4.21(t,2H,J=
6.2Hz),4.15(t,2H,J=6.1Hz),2.98(quant
,1H),2.57(t,2H,J=7.8Hz),2.30(t,2H),1
.64(m,2H),1.26(m,6H),0.96(t,3H,7.4Hz
) CI−MS:m/e=521.2(M+H)。
【0308】 実施例43 5−[3−(3−(2−プロピル−4−(ナフチロキシ)フェノキシ)プロポ
キシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0309】
【化58】 工程Aの出発物質として4−メチルフェノールの代わりに2−ナフトールを用
いて、実施例23に記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0310】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.05(s,1H),7.
83(d,2H),7.66(d,1H),7.46〜7.39(m,2H),
7.38〜7.20(m,2H),6.92〜6.78(m,3H),5.35
(s,1H),4.29(m,4H),2.59(t,2H,J=7.4Hz)
,2.35(t,2H),1.69(quant,4H),0.99(t,3H
) CI−MS:m/e=528.3(M+H)。
【0311】 実施例44 5−[3−(3−(2−プロピル−4−(ジベンゾフラン−2−イルオキシ)
フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0312】
【化59】 工程Aの出発物質として4−メチルフェノールの代わりに2−ヒドロキシベン
ゾフランを用いて、実施例23に記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0313】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.99(brs,1H),
7.87(d,1H),7.66〜7.46(m,4H),7.38〜7.22
(m,2H),6.92〜6.78(m,3H),5.35(s,1H),4.
22(t,2H),4.17(t,2H),2.59(t,2H,J=7.4H
z),2.35(t,2H),1.69(quant,2H),0.99(t,
3H) CI−MS:m/e=567.3(M+NH4)。
【0314】 実施例45 5−[3−(3−(2,6−ビスプロピル−4−フェノキシプロポキシ)フェ
ニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0315】
【化60】 工程A:2,6−ビスプロピル−4−フェノキシフェノールの調製 4−フェノキシ−2−プロピルフェノール(PCT出願 WO97/2811
5)をDMF中に含む溶液に、炭酸カリウムおよび臭化アリルを添加した。反応
液を50℃で5時間攪拌し、冷却後に、1N HClで中和し、酢酸エチルで抽
出した。有機抽出分をブラインで洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃
縮して油状物を得、これをシリカゲル(15%酢酸エチル:ヘキサン)を用いて
シリカゲル上のクロマトグラフィーに付して2−プロピル−4−フェノキシフェ
ニルアリルエーテルを得た。
【0316】 純2−プロピル−4−フェノキシアリルエーテルを用いて、実施例23、工程
A、4および5段落に記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0317】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.31〜6.69(ar,
7H),4.49(s,1H),2.54(t,4H,J=7.47Hz),1
.59(m,4H),0.96(t,6H,J=7.33Hz)。
【0318】 工程B:5−[3−(3−(2,6−ビスプロピル−4−フェノキシプロポキ
シ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 実施例22工程Bの出発物質として3−(3−ブロモプロポキシ)マンデリン
酸メチルおよび2,6−ビスプロピル−4−フェノキシフェノール(工程Aにお
いて調製したもの)を用いて、実施例22の工程B〜Dに記載の方法に従って表
記化合物を調製した。
【0319】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.36〜6.69(ar,
11H),5.35(s,1H),4.26(t,2H,J=6.04Hz),
3.94(t,2H,J=5.98Hz),2.52(m,4H),2.27(
quint,2H,J=6.05Hz),1.54(m,4H),0.86(t
,6H,J=7.36Hz)。
【0320】 実施例46 5−[4−(3−(7−プロピル−3−ネオフィル−6−ベンズ[4,5]イ
ソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0321】
【化61】 工程A:4−(3−(7−プロピル−3−ネオフィル−6−ベンズ[4,5]
イソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として7−プロピル−3−ネオフィル−6−ヒドロキシ−ベンズ[4
,5]イソキサゾール(PCT出願 WO97/28137)を用いて、実施例
1工程Bに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0322】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.38(d,2H,J=7
.32Hz),7.30〜7.16(ar,9H),6.85(d,2H,J=
8.67Hz),6.67(d,1H,J=8.75Hz),6.50(d,1
H,J=8.71Hz),4.15(m,4H),3.66(s,3H),3.
55(s,2H),3.18(s,2H),2.81(t,2H,J=7.38
Hz),2.25(quint,2H,J=6.06Hz),1.63(hex
,2H,J=7.53Hz),1.44(s,6H),0.91(t,3H,J
=7.36Hz)。
【0323】 工程B:5−[4−(3−(7−プロピル−3−ネオフィル−6−ベンズ[4
,5]イソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジ
オンの調製 出発材料として4−(3−(7−プロピル−3−ネオフィル−6−ベンズ[4
,5]イソキサゾリロキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルを用いて、実施例
1工程Cに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0324】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.02(brs,1H),
7.38〜7.16(ar,9H),6.9(d,2H,J=8.71Hz),
6.66(d,1H,J=8.79Hz),6.49(d,1H,J=8.78
Hz),5.32(s,1H),4.15(m,4H),3.17(s,2H)
,2.79(t,2H,J=7.61Hz),2.26(quint,2H,J
=6.14Hz),1.60(hex,2H,J=6.14Hz),1.43(
s,6H),0.91(t,3H,J=7.45Hz)。
【0325】 実施例47 5−[3−(4−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−ベンズ[4
,5]イソキサゾリロキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオ
【0326】
【化62】 工程A:3−(4−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−ベンズ[
4,5]イソキサゾリロキシ)ブトキシ)マンデリン酸エチルの調製 出発物質として7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−ヒドロキシ−ベ
ンズ[4,5]イソキサゾール(PCT出願 WO97/28137)および3
−(4−ブロモブトキシ)マンデリン酸メチルを用いて、実施例22工程Cに記
載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0327】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.5(d,1H,J=8.
5Hz),7.27〜6.83(ar,5H),4.28〜4.24(m,2H
),4.17〜4.031(m,4H),2.89(t,2H,J=7.41H
z),1.22(t,3H,J=7.16Hz),0.94(t,3H,J=7
.41Hz)。
【0328】 工程B:α―クロロ−3−(4−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−
6−ベンズ[4,5]イソキサゾリロキシ)ブトキシ)フェニル酢酸エチルの調
製 出発物質として3−(4−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−ベ
ンズ[4,5]イソキサゾリロキシ)ブトキシ)マンデリン酸エチルを用いて、
実施例22工程Dに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0329】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.5(d,1H,J=8.
5Hz),7.27〜6.83(ar,5H),5.28(s,1H),4.2
8〜4.24(m,2H),4.17〜4.031(m,4H),2.89(t
,2H,J=7.41Hz),1.22(t,3H,J=7.16Hz),0.
94(t,3H,J=7.41Hz)。
【0330】 工程C: 5−[3−(4−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−
ベンズ[4,5]イソキサゾリロキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾ
リジンジオンの調製 出発物質としてα―クロロ−3−(4−(7−プロピル−3−トリフルオロメ
チル−6−ベンズ[4,5]イソキサゾリロキシ)ブトキシ)フェニル酢酸エチ
ルを用いて、実施例22工程Eに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0331】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.18(brs,1H),
7.5(d,1H,J=8.14Hz),7.32〜6.88(ar,5H),
5.31(s,1H),4.16(t,2H,5.78),4.04(t,2H
,4.28),2.89(t,2H,J=7.41Hz),2.03(m,4H
),1.67(sext,2H,7.45),0.94(t,3H,J=7.3
6Hz)。
【0332】 実施例48 5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4’−メトキシフェノキシ)フェノ
キシ)プロポキシ)−3−プロピルフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0333】
【化63】 工程A:4−(3−ブロモプロポキシ)−3−プロピルフェニルフェニルエー
テルの調製 出発物質として2−プロピル−4−(4’−メトキシフェノキシ)フェノール
(4−メトキシフェノールを用いて実施例23工程Aにおいて調製したもの)を
用いて、実施例11工程Aに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0334】 工程B:4−(3−(2−プロピル−4−(4’−メトキシフェノキシ)フェ
ノキシ)プロポキシ)−3−プロピルフェニル酢酸メチルの調製 出発物質として4−ヒドロキシ−3−プロピルフェニル酢酸メチルおよび4−
(3−ブロモプロポキシ)−3−プロピルフェニルフェニルエーテル(工程Aに
おいて調製したもの)を用いて、実施例11工程Bに記載の方法に従って表記化
合物を調製した。
【0335】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.09〜6.74(ar,
10H),4.19〜4.14(m,4H),3.81(s,3H),3.70
(s,3H),3.56(s,2H),2.60〜2.54(quint,4H
,J=7.6Hz),2.29(quint,2H,J=6Hz),1.59(
quint,4H,J=7.7Hz),0.93(quint,6H,J=6.
7Hz)。
【0336】 工程C:5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4’−メトキシフェノキシ
)フェノキシ)プロポキシ)−3−プロピルフェニル]−2,4−チアゾリジン
ジオンの調製 出発物質として4−(3−(2−プロピル−4−(4’−メトキシフェノキシ
)フェノキシ)プロポキシ)−3−プロピルフェニル酢酸メチルを用いて、実施
例1工程Cに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0337】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.89(brs,1H),
7.29〜6.74(ar,10H),5.34(s,1H),4.20(t,
2H,J=6.1Hz),4.15(t,2H,5.8Hz),3.81(s,
3H),2.61〜2.53(m,4H),2.3(quint,2H,J=6
.1Hz),1.57(m,4H),0.92(m,6H)。
【0338】 実施例49 5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4’−メトキシフェノキシ)フェノ
キシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0339】
【化64】 工程A:4−(4−(2−プロピル−4−(4’−メトキシフェノキシ)フェ
ノキシ)ブトキシ)マンデリン酸エチルの調製 出発物質として4−(4−ブロモブトキシ)−マンデリン酸エチルおよび2−
プロピル−4−(4’−メトキシフェノキシ)フェノール(4−メトキシフェノ
ールを用いて実施例23工程Aにおいて調製したもの)を用いて、実施例22工
程Cに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0340】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.31〜7.29(m,2
H),7.02〜6.76(m,9H),5.09〜5.07(d,1H,J=
5.7Hz),4.27〜4.04(m,2H),4.02〜3.96(m,4
H),3.36(d,1H,J=5.8Hz),2.53(t,2H,J=7.
41Hz),0.90(t,3H,J=7.32Hz)。
【0341】 工程B:α−クロロ−4−(4−(2−プロピル−4−(4’−メトキシ−フ
ェノキシフェノキシ)ブトキシフェニル酢酸エチルの調製 出発物質として4−(4−(2−プロピル−4−(4’−メトキシ−フェノキ
シ)フェノキシ)ブトキシ)マンデリン酸エチル(工程Aにおいて調製したもの
)を用いて、実施例22工程Dに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0342】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.40〜7.38(d,2
H,J=8.78Hz),6.91〜6.72(ar,9H),5.28(s,
1H),4.23〜4.17(m,2H),4.04〜3.96(m,4H),
2.53(t,2H,J=7.61Hz),0.90(t,3H,J=7.36
Hz)。
【0343】 工程C: 5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4’−メトキシフェノキ
シ)フェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質としてα−クロロ−4−(4−(2−プロピル−4−(4’−メトキ
シ)フェノキシ)フェノキシ)ブトキシ)フェニル酢酸エチル(工程Bにおいて
調製したもの)を用いて、実施例22工程Eに記載の方法に従って表記化合物を
調製した。
【0344】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.18(brs,1H),
7.40〜7.38(d,2H,J=8.78Hz),6.91〜6.72(a
r,9H),5.32(s,1H),4.04〜3.95(m,4H),2.5
3(t,2H,J=7.61Hz),1.95(m,4H),1.56(sex
t,2H,7.5),0.90(t,3H,J=7.36Hz)。
【0345】 実施例50 5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4’−フルオロフェノキシ)フェノ
キシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0346】
【化65】 工程A:4−(4−(2−プロピル−4−(4’−フルオロフェノキシ)フェ
ノキシ)ブトキシ)マンデリン酸エチルの調製 出発物質として2−プロピル−4−(4’−フルオロフェノキシ)フェノール
(4−フルオロフェノールを用いて実施例26において調製したもの)および4
−(4−ブロモブトキシ)−マンデリン酸エチルを用いて、実施例22工程Cに
記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0347】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.31(d,2H),6.
98〜6.74(ar,9H),5.10(d,1H,J=5.78Hz),4
.25〜4.11(m,2H),4.09〜3.97(m,4H),3.36(
d,1H,J=5.77Hz),2.54(t,2H,J=7.57Hz),0
.90(t,3H,J=7.37Hz)。
【0348】 工程B:α−クロロ−4−(4−(2−プロピル−4−(4’−フルオロフェ
ノキシ)フェノキシ)ブトキシ)フェニル酢酸エチルの調製 出発物質として4−(4−(2−プロピル−4−(4’−フルオロフェノキシ
)フェノキシ)ブトキシ)マンデリン酸エチル(工程Aにおいて調製したもの)
を用いて、実施例22工程Dに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0349】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.4(d,2H),6.9
8〜6.75(ar,9H),5.28(s,1H),4.25〜4.15(m
,2H),4.05〜3.97(m,4H),2.54(t,2H,J=7.3
3Hz),0.90(t,3H,J=7.33Hz)。
【0350】 工程C:5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4’−フルオロフェノキシ
)フェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質としてα−クロロ−4−(4−(2−プロピル−4−(4’−フルオ
ロフェノキシ)フェノキシ)ブトキシ)フェニル酢酸エチル(工程Bにおいて調
製したもの)を用いて、実施例22工程Eに記載の方法に従って表記化合物を調
製した。
【0351】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.08(broad s,
1H),7.32(s,1H),7.30(s,1H),6.98〜6.74(
ar,9H),5.33(s,1H),4.04(t,2H,J=5.82Hz
),3.98(t,2H,J=7.68Hz),2.54(t,2H,J=7.
6Hz),2.28(q,2H,J=6.4Hz),1.55(hex,2H,
J=7.4Hz),0.90(t,3H,J=7.3Hz)。
【0352】 実施例51 5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4’−メトキシフェノキシ)フェノ
キシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0353】
【化66】 工程A:4−(4−ブロモブトキシ)−3−プロピル(4’−メトキシフェニ
ル)フェニルエーテルの調製 出発物質として2−プロピル−4−(4’−メトキシフェノキシ)フェノール
(4−メトキシフェノールを用いて実施例23工程Aにおいて調製したもの)を
用いて、実施例15工程Aに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0354】 工程B:3−(4−(2−プロピル−4−(4’−メトキシフェノキシ)フェ
ノキシ)ブトキシ)フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として3−ヒドロキシフェニル酢酸メチルおよび4−(4−ブロモブ
トキシ)−3−プロピルフェニル4−メトキシフェニルエーテルを用いて、実施
例15工程Bに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0355】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.24〜7.19(m,2
H),6.91〜6.73(ar,9H),4.02〜3.96(m,4H),
3.77(s,3H),3.67(s,3H),3.57(s,2H),2.5
4(t,2H,J=7.41Hz),0.90(t,3H,J=7.33Hz)
【0356】 工程B:5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4’−メトキシフェノキシ
)フェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質として3−(4−(2−プロピル−4−(4’−メトキシフェノキシ
)フェノキシ)ブトキシ)フェニル酢酸メチルを用いて、実施例1工程Cに記載
の方法に従って表記化合物を調製した。
【0357】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.14(brs,1H),
7.3(m,1H),6.98〜6.69(m,10H),5.31(s,1H
),4.00(m,4H),3.77(s,3H),2.53(t,2H,J=
7.52Hz),2.03(m,4H),1.59(m,2H),0.90(t
,3H,J=7.32Hz)。
【0358】 実施例52 5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4’−クロロフェノキシ)フェノキ
シ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0359】
【化67】 工程A:4−(4−ブロモブトキシ)−3−プロピルフェニル4−クロロフェ
ニルエーテルの調製 出発物質として2−プロピル−4−(4’−クロロフェノキシ)フェノール(
4−クロロフェノールを用いて実施例23工程Aにおいて調製したもの)を用い
て、実施例15工程Aに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0360】 工程B:3−(4−(2−プロピル−4−(4’−クロロフェノキシ)フェノ
キシ)ブトキシ)フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として4−(4−ブロモブトキシ)−3−プロピルフェニル4−クロ
ロフェニルエーテルおよび3−ヒドロキシフェニル酢酸メチルを用いて、実施例
15工程Bに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0361】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.23〜7.19(m,2
H),6.86〜6.78(ar,9H),4.04(m,4H),3.68(
s,3H),3.58(s,2H),2.55(t,2H,J=7.33Hz)
,0.90(t,3H,J=7.36Hz)。
【0362】 工程B:5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4’−クロロフェノキシ)
フェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質として3−(4−(2−プロピル−4−(4’−クロロフェノキシ)
フェノキシ)ブトキシ)フェニル酢酸メチルを用いて、実施例1工程Cに記載の
方法に従って表記化合物を調製した。
【0363】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.22(brs,1H),
7.32〜7.20(m,2H),6.99〜6.77(m,9H),5.31
(s,1H),4.00(m,4H),2.54(t,2H,J=7.32Hz
),2.00(m,4H),1.59(m,2H),0.90(t,3H,J=
7.33Hz)。
【0364】 実施例53 5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4’−メチルスルホニルフェノキシ
)フェノキシプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0365】
【化68】 工程A:3−(3−(2−プロピル−4−(4’−メチルスルホニルフェノキ
シ)フェノキシプロポキシ)マンデリン酸メチルの調製 出発物質として3−(3−ブロモプロポキシ)マンデリン酸メチルを用いて、
実施例22工程Cに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0366】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.81(m,2H),7.
00〜6.84(ar,9H),5.13(d,1H,J=5.58Hz),4
.19〜4.13(m,4H),3.74(s,3H),3.41(d,1H,
J=5.62Hz),3.02(s,3H),2.56(t,3H,J=7.5
2Hz),0.90(t,3H,J=7.33Hz)。
【0367】 工程B:α−クロロ−3−(3−(2−プロピル−4−(4’−メチルスルホ
ニルフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として3−(3−(2−プロピル−4−(4’−メチルスルホニルフ
ェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)マンデリン酸メチル(工程Aにおいて調製
したもの)を用いて、実施例22工程Dに記載の方法に従って表記化合物を調製
した。
【0368】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.86(m,2H),7.
27〜6.85(ar,9H),5.30(s,1H),4.20〜4.13(
m,4H),3.75(s,3H),3.02(s,3H),2.56(t,2
H,7.49),0.90(t,3H,J=7.32Hz)。
【0369】 工程C:5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4’−メチルスルホニルフ
ェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
の調製 出発物質としてα−クロロ−3−(3−(2−プロピル−4−(4’−メチル
スルホニルフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル酢酸エチルを用いて
、実施例22工程Eに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0370】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.20(brs,1H),
7.84(m,2H),7.30〜6.83(ar,9H),5.35(s,1
H),4.16(t,2H,J=6.71Hz),4.06(t,2H,J=6
.43Hz),3.02(s,3H),2.56(t,2H,6.8Hz),2
.28(quint,2H,J=6.02Hz),1.55(m,2H),0.
90(t,3H,J=7.32Hz)。
【0371】 実施例54 5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4’−メチルスルホニルフェノキシ
)フェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0372】
【化69】 工程A:3−(4−(2−プロピル−4−(4’−メチルスルホニルフェノキ
シ)フェノキシ)ブトキシ)マンデリン酸メチルの調製 出発物質として3−(4−ブロモブトキシ)マンデリン酸メチルを用いて、実
施例22工程Cに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0373】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.82(m,2H),7.
26〜6.83(ar,9H),5.13(d,1H,J=5.58Hz),4
.07〜4.02(m,4H),3.74(s,3H),3.41(d,1H,
J=5.62Hz),3.02(s,3H),2.57(t,3H,J=7.2
4Hz),2.0(m,4H),0.90(t,3H,J=7.33Hz)。
【0374】 工程B:α−クロロ−3−(3−(2−プロピル−4−(4’−メチルスルホ
ニルフェノキシ)フェノキシ)ブトキシ)フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として3−(4−(2−プロピル−4−(4’−メチルスルホニルフ
ェノキシ)フェノキシ)ブトキシ)マンデリン酸メチルを用いて、実施例22工
程Dに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0375】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.86(m,2H),7.
27〜6.85(ar,9H),5.30(s,1H),4.07〜4.02(
m,4H),3.75(s,3H),3.02(s,3H),2.57(t,2
H,J=7.24Hz),0.90(t,3H,J=7.32Hz)。
【0376】 工程C:5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4’−メチルスルホニルフ
ェノキシ)フェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの
調製 出発物質としてα−クロロ−3−(3−(2−プロピル−4−(4’−メチル
スルホニルフェノキシ)フェノキシ)ブトキシ)フェニル酢酸エチルを用いて、
実施例22工程Eに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0377】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.20(brs,1H),
7.84(m,2H),7.30〜6.83(ar,9H),5.35(s,1
H),4.16(t,2H,J=6.71Hz),4.06(t,2H,J=6
.43Hz),3.02(s,3H),2.56(t,2H,6.8Hz),2
.28(quint,2H,J=6.02Hz),2.0(m,4H),0.9
0(t,3H,J=7.32Hz)。
【0378】 実施例55 5−[4−(3−(2−プロピル−5−フェノキシ)フェノキシプロポキシ)
フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0379】
【化70】 工程A:2−プロピル−5−フェノキシフェノールの調製 1−フェノキシ−(3−プロペニロキシ)ベンゼン(29.0g)をオルト−
ジクロロベンゼン(200mL)中に含む溶液を24時間還流した。混合物を、
室温まで冷却し、クロマトグラフィーに付して、1(3.33g)および2(2
.81g)と標識する2つの中間体を得た。化合物1はメタノール中にてPd/
C触媒(0.8g)で水素化した。反応液をセライトを通して濾過し、全ての揮
発分を除去して表記化合物を得た。
【0380】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.16〜7.01(m,6
H),6.54(dd,1H,J=8.2HzおよびJ=2.3Hz),6.4
5(d,1H,J=2.3Hz),4.72(s,1H),2.56(t,2H
,J=7.5Hz),1.64(m,2H),0.98(t,3H,J=7.4
Hz)。
【0381】 工程B:3−(3−(2−プロピル−5−フェノキシフェノキシ)プロポキシ
)フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として2−プロピル−5−フェノキシフェノールを用いて、実施例1
工程Bに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0382】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.31〜6.82(m,1
0H),6.55(d,1H,J=2.3Hz),6.52(dd,1H,J=
8.2HzおよびJ=2.3Hz),4.13(t,2H,J=6.2Hz),
4.05(t,2H,J=6.0Hz),3.66(s,3H),3.54(s
,2H),2.52(t,2H,J=7.4Hz),2.23(quit,2H
,J=6.2Hz),1.54(hex,2H,J=7.4Hz),0.90(
t,3H,J=7.3Hz)。
【0383】 工程C:5−[4−(3−(2−プロピル−5−フェノキシフェノキシ)プロ
ポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質として3−(3−(2−プロピル−5−フェノキシフェノキシ)プロ
ポキシ)フェニル酢酸メチル(工程Bにおいて調製したもの)を用いて、実施例
1工程Cに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0384】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.95(brs,1H),
7.31〜6.87(m,10H),6.55(d,J=2.3Hz),6.5
2(dd,1H,J=8.2HzおよびJ=2.3Hz),5.32(s,1H
),4.13(t,2H,J=6.2Hz),4.05(t,2H,J=6.0
Hz),2.52(t,2H,J=7.4Hz),2.23(quit,2H,
J=6.2Hz),1.54(hex,2H,J=7.4Hz),0.90(t
,3H,J=7.3Hz)。
【0385】 実施例56 5−[4−(3−(2−プロピル−3−(フェノキシフェノキシ)プロポキシ
)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0386】
【化71】 工程A:2−プロピル−3−フェノキシフェノールの調製 実施例55工程Aに記載のように得られた中間体2(2.81g)を、メタノ
ール中にてPd/C触媒(0.61g)で水素化した。反応液をセライトを通し
て濾過し、全ての揮発分を除去して表記化合物を得た。
【0387】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.34〜6.95(m,6
H),6.6(d,1H,J=8.0Hz),6.48(d,1H,J=8.0
Hz),4.8(s,1H),2.65(t,2H,J=7.6Hz),1.6
4(m,2H),0.97(t,3H,J=7.4Hz)。
【0388】 工程B:3−(3−(2−プロピル−3−(フェノキシ−フェノキシ)プロポ
キシ)フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として2−プロピル−3−フェノキシフェノールを用いて、実施例1
工程Bに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0389】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.29〜6.85(m,1
0H),6.65(d,1H,J=7.7Hz),6.49(d,1H,J=8
.2Hz),4.17〜4.13(m,4H),3.66(s,3H),3.5
4(s,2H),2.6(t,2H,J=7.6Hz),2.27(quit,
2H,J=6.1Hz),1.5(hex,2H,J=7.6Hz),0.87
(t,3H,J=7.3Hz)。
【0390】 工程C:5−[4−(3−(2−プロピル−5−フェノキシフェノキシ)プロ
ポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質として3−(3−(2−プロピル−3−フェノキシフェノキシ)プロ
ポキシ)フェニル酢酸メチル(工程Bにおいて調製したもの)を用いて、実施例
1工程Cに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0391】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.05(brs,1H),
7.32〜6.88(m,10H),6.64(d,1H,J=7.4Hz),
6.49(d,1H,J=7.3Hz),5.32(s,1H),4.2〜4.
13(m,4H),2.6(t,2H,J=7.3Hz),2.28(quit
,2H,J=6.0Hz),1.49(hex,2H,J=7.5Hz),0.
86(t,3H,J=7.3Hz)。
【0392】 実施例57 5−[3−(4−(2−プロピル−3−(フェノキシフェノキシ)ブトキシ)
フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0393】
【化72】 3−(4−ブロモブトキシ)−マンデリン酸エチルおよび2−プロピル−3−
フェノキシフェノール(実施例56,工程A)を用いて、実施例22(工程B〜
E)に記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0394】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.96(brs,1H),
7.36〜6.93(m,10H),6.8(d,1H,J=8.2Hz),6
.53(d,1H,J=8.3Hz),5.35(s,1H),4.08(m,
4H),2.66(t,2H,J=7.6Hz),2.03(m,4H),1.
56(m,2H),0.92(t,3H,J=7.4Hz)。
【0395】 実施例58 5−[3−(3−(2−(2−プロペニル)−4−(フェノキシフェノキシ)
プロポキシフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0396】
【化73】 工程A:2−(2−プロペニル)−4−フェノキシフェノールの調製 1−フェノキシ−(4−プロペニロキシ)ベンゼン(11.0g)をオルト−
ジクロロベンゼン(150mL)中に含む溶液を、24時間還流下に維持した。
混合物を室温まで冷却し、シリカゲル上のクロマトグラフィーに付して表記化合
物(10.3g)を得た。
【0397】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.4〜6.76(m,8H
),6.06〜5.96(m,1H),5.21〜5.15(ddt,2H),
4.86(s,1H),3.4(t,2H,J=1.4Hz)。
【0398】 工程B:5−[3−(3−(2−(2−プロペニル)−4−(フェノキシフェ
ノキシ)プロポキシフェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 3−(3−ブロモプロポキシ)−マンデリン酸エチルおよび2−(2−プロポ
キシ)−4−フェノキシフェノールを用いて、実施例22(工程B〜E)に記載
の方法に従って表記化合物を調製した。
【0399】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.25(brs,1H),
7.35〜6.83(m,12H),5.97〜5.88(m,1H),5.3
2(s,1H),5.05〜5.0(m,4H),4.17(dt,4H),2
.28(m,2H)。
【0400】 実施例59 5−[3−(3−(1’−フルオロプロピル)−4−(フェノキシフェノキシ
)プロポキシフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0401】
【化74】 工程A:2−(1’−フルオロプロピル)−4−フェノキシフェノールの調製 2−(2−プロペニル)−4−フェノキシフェノール(5.0g,実施例58
工程A)をテトラヒドロフラン(THF,40mL)中に含む溶液に、ボラン−
硫化メチルをTHF中に含む溶液(1.25M当量)を0℃で添加した。溶液を
3時間攪拌し、その間に温度を室温まで上げた。次に、無水エタノール(10m
l)を添加し、続いて水(10mL)中の水酸化ナトリウム(2.27g)を添
加した。次に溶液を0℃に冷却し、30%過酸化水素溶液4.5mLを注意深く
添加した。反応混合物を水とエーテルとに分けた。エーテル抽出分を水、ブライ
ンで洗い、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に濃縮し、続いてシリカゲル上で
クロマトグラフィーに付することにより所望の中間体を得た。
【0402】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.33〜6.9(m,8H
),4.12(t,2H,J=5.2Hz),3.68(t,2H,J=5.9
Hz),2.77(t,2H,J=6.8Hz),1.89(hex,2H,J
=5.9Hz)。
【0403】 この中間体(2.2g)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、0℃で
三フッ化ジエチルアミノ硫黄(DAST)(4.76mL)で処理した。溶液を
4時間攪拌し、NaHCO水溶液の添加によりクエンチし、水で洗い、乾燥(
NaSO)し、濃縮し、シリカゲル上のクロマトグラフィーに付して2−(
1’−フルオロプロピル)−4−フェノキシフェノールを得た。
【0404】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.33〜6.75(m,8
H),4.69(s,1H),4.45(dt,2H,J=47.3Hzおよび
5.9Hz),2.74(t,2H,J=7.3Hz),2.05(m,2H)
【0405】 工程B:5−[3−(3−(1’−フルオロプロピル)−4−(フェノキシフ
ェノキシ)プロポキシフェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 3−(3−ブロモプロポキシ)−マンデリン酸エチルおよび2−(1’−フル
オロプロピル)−4−フェノキシフェノールを用いて、実施例22(工程B〜E
)に記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0406】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.94(brs,1H),
7.4〜6.8(m,12H),5.35(s,1H),4.44(dt,2H
,J=47.3Hzおよび5.9Hz),4.22(t,2H,J=6.1Hz
),4.17(t,2H,J=6.1Hz),2.73(t,2H,J=7.2
Hz),2.3(m,2H),1.95(m,2H)。
【0407】 実施例60 5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4’−エトキシカルボニルフェノキ
シ)フェノキシプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0408】
【化75】 工程A:2−プロピル−4−(4’−エトキシカルボニル)フェノキシフェノ
ールの調製 4−アリロキシフェノール(10.0g)、4−フルオロエチル安息香酸エス
テル(12.33g)、および水素化ナトリウム(2.93g,鉱油中60%分
散液)をジメチルスルホキシド(50mL)中に含む溶液を150℃で24時間
攪拌した。溶液を冷却し、過剰分を水を用いて注意深く分解した。反応混合物を
酢酸エチルで抽出し、水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を濾過し、
蒸発させて油状物を得、これをシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して4−
(4’−エトキシカルボニルフェノキシ)フェニルアリルエーテルを得た。
【0409】 4−(4’−エトキシカルボニルフェノキシ )フェニルアリルエーテル(3
.9g)を1,2−ジクロロベンゼン(50mL)中に含む溶液を30時間加熱
還流した。室温まで冷却した後、混合物をシリカゲル上のクロマトグラフィーに
付して中間体(3.46g)を得、これをエタノール(130mL)中にてPd
/C(0.3g)で水素化した。反応液をセライトを通して濾過し、減圧下に濃
縮して2−プロピル−4−(4’−エトキシカルボニルフェノキシ)フェノール
を得た。
【0410】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.99(d,2H,J=9
.0Hz),6.93(d,2H,J=9.0Hz),6.87(s,1H),
6.8(dd,2H),4.36(q,2H,J=7.0Hz),2.59(t
,2H,J=7.4Hz),1.68〜1.60(m,2H),0.98(t,
3H,J=7.2Hz)。
【0411】 工程B:5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4’−エトキシカルボニル
フェノキシ)フェノキシプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
の調製 3−(3−ブロモプロポキシ)マンデリン酸エチルおよび2−プロピル−4−
(4’−エトキシカルボニル)フェノキシフェノールを用いて、実施例22(工
程B〜E)に記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0412】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.0(d and brs
,3H),7.4〜6.8(m,9H),5.35(s,1H),4.36(q
,2H,J=7.0Hz),4.22(t,2H,J=6.1Hz),4.18
(t,2H,J=6.01Hz),2.59(t,2H,J=7.4Hz),2
.32(hex,2H,J=6.0Hz),1.6(m,2H),1.39(t
,3H,J=7.3Hz),0.93(t,3H,J=7.2Hz)。
【0413】 実施例61 5−[4−(3−(4−(1,2−ベンズイソキサゾリル−3−イル)−2−
プロピルフェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0414】
【化76】 4−(3−ブロモプロポキシ)マンデリン酸エチルおよび4−(1,2−ベン
ズイソキサゾ−ル−3−イル)−2−プロピルフェノール(PCT出願 WO9
7/28115)を用いて、実施例22(工程B〜E)に記載の方法に従って表
記化合物を調製した。
【0415】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.91(brs,1H),
7.9〜6.9(m,11H),5.33(s,1H),4.21(q,2H,
J=6.2Hz),4.22(t,2H,J=6.1Hz),2.66(t,2
H,J=7.5Hz),2.32(hex,2H,J=6.0Hz),1.64
(m,2H),0.95(t,3H,J=7.3Hz)。
【0416】 実施例62 5−[3−(4−((1,2−ベンズイソキサゾ−ル−3−イル)−2−プロ
ピルフェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0417】
【化77】 3−(4−ブロモブトキシ)マンデリン酸エチルおよび4−(1,2−ベンズ
イソキサゾ−ル−3−イル)−2−プロピルフェノール(PCT出願 WO97
/28115)を用いて、実施例22に記載の方法に従って表記化合物を調製し
た。
【0418】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.31(brs,1H),
7.9〜6.9(m,11H),5.31(s,1H),4.12(t,2H,
J=5.2Hz),4.06(t,2H,J=5.0Hz),2.67(t,2
H,J=7.7Hz),2.0(m,4H),1.66(m,2H),0.96
(t,3H,J=7.3Hz)。
【0419】 実施例63 5−[4−(3−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾチオ
フェン−6−イル)オキシ)−1−プロポキシ]フェニル]−2,4−チアゾリ
ジンジオン
【0420】
【化78】 工程A:1−ジアゾ−4−フェニル−2−ブタノンの調製 塩化ヒドロシンナモイルの溶液(10.00g,100mL,乾燥ジエチルエ
ーテル)を、新しく調製されたエーテル性ジアゾメタン(Diazald85.
6g;無水エチルエーテル100mL)に0℃で注意深く添加した。反応液を、
気体の発生が治まるまで(15分間)0℃に維持し、次に室温まで上げた(15
分間)。酢酸(5.0mL)を添加し、反応液を分けた(pH4フタル酸塩緩衝
液およびメチルtert−ブチルエーテル)。有機分を水で洗い、MgSO
乾燥し、濾過し、蒸発により表記化合物を含む油状物を得た。粗生成物をさらに
精製することなくまたは直ぐに用いた。
【0421】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.32〜7.18(mul
t,5H),5.19(vbrs,1H),3.04〜2.92(mult,4
H)。
【0422】 工程B:1−ブロモ−4−フェニル−2−ブタノンの調製 工程Aからの粗生成物の0℃の溶液(12.89g;無水ジクロロメタン;1
50mL)を、48%HBr(36.0mL)を滴下して処理した。気体発生が
停止すると、溶液を周囲温度まで温めた。15分後、反応液を分け(酢酸イソプ
ロピルおよび水)、水で2回洗い、乾燥(硫酸マグネシウム)した。濾過および
蒸発により表記化合物を油状物として得、これを放置して結晶させた。
【0423】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.30〜7.16(mul
t,5H),3.83(s,2H),2.97〜2.91(mult,4H)。
【0424】 工程C:1−(3−メトキシフェニル)チオ−4−フェニル−2−ブタノンの
調製 工程Bの生成物(20.212g)のDMF(225mL)溶液を、ジイソプ
ロピルエチルアミン(16.22mL)にさらし、次に3−メトキシチオフェノ
ール(11.424g)にさらした。周囲温度で6時間攪拌後、分液(酢酸イソ
プロピルおよびpH4フタル酸塩緩衝液)した。有機分を水で2回洗い、乾燥(
硫酸マグネシウム)し、濾過した。濃縮およびシリカゲルクロマトグラフィー(
5:1hex/CHCl)により表記化合物の単離を完了した。
【0425】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.26〜7.12(mul
t,6H),6.83(dd,2H,J=4.7,2.2Hz),6.73(d
d,1H,J=8.3,2.4Hz),3.76(s,3H),3.63(s,
2H),2.88(oct,4H,J=5.8Hz)。
【0426】 工程D:3−(2−フェニルエチル)−6−メトキシ−ベンゾチオフェンの調
製 無水CHCl(85mL)に溶解された工程Cからの生成物(8.495
g)を、メタンスルホン酸(17mL)のCHCl溶液(34mL)に0℃
で滴下した。反応液を0℃で20分間保ち、次に、周囲温度で短時間暖めた。反
応液を、過剰の5N NaOHとメチルtert−ブチルエーテルとの冷たい混
合物に激しい攪拌下に素早く注ぎ込んだ。有機分を硫酸マグネシウムで乾燥し、
濾過した。濃縮し、シリカゲル(5:1hex/CHCl)上でのクロマト
グラフィーに付して表記化合物を透明油状物として得た。
【0427】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.66(d,1H,J=8
.8Hz),7.37〜7.20(mult,6H),7.05(d,1H,J
=8.8,2.4Hz),6.91(t,1H,J=0.9Hz),3.90(
s,3H),3.16〜3.02(mult,4H)。
【0428】 工程E:3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−ベンゾチオフェンの
調製 工程Dからの生成物の−10℃の溶液(5.483g;無水塩化メチレン;6
0mL)を攪拌下に、1M三臭化ホウ素溶液(塩化メチレン;20.81mL)
で処理した。2時間後、反応液を周囲温度で短時間暖めた。これを酢酸イソプロ
ピルと重炭酸ナトリウム水溶液とに分け、水で1回洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥した。濾過し、蒸発させることにより半固形物を得た。シリカゲル(2.5:
1hex/酢酸エチル)上でのクロマトグラフィーにより表記化合物を淡黄色固
形物として単離した。
【0429】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.60(d,1H,J=8
.8Hz),7.35〜7.23(mult,6H),6.94(dd,1H,
J=8.7,2.3Hz),6.88(s,1H),5.40(s,1H),3
.13〜3.02(mult,4H)。
【0430】 工程F:3−(2−フェニルエチル)−6−アリロキシ−ベンゾチオフェンの
調製 工程Eからの生成物(4.651g)を乾燥DMF(40mL)中に含む溶液
を攪拌下に臭化アリル(1.66mL)、続いて炭酸セシウム(6.26g)に
さらした。周囲温度で2.5時間後、反応液を酢酸イソプロピルとpH4のフタ
ル酸塩緩衝液とに分けた。有機分を水で2回洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、
濾過した。蒸発により残渣を得、これをシリカゲル(3:1hex/CHCl )上のクロマトグラフィーに付して表記化合物を透明油状物として得た。
【0431】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.73(d,1H,J=8
.8Hz),7.47〜7.34(mult,6H),7.19(dd,1H,
J=8.8,2.3Hz),6.99(s,1H),6.22(dquints
,1H,J=4.3Hz),5.62(dquarts,1H,J=17.3,
1.6Hz),5.44(dquarts,1H,J=10.5,1.4Hz)
,4.69(t,1H,J=1.5Hz),4.67(t,1H,J=1.5H
z),3.25〜3.12(mult,4H)。
【0432】 工程G:3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−アリル−ベンゾ
チオフェンの調製 1,2−ジクロロベンゼン(45mL)に溶解させた工程Fからの生成物(4
.373g)を窒素雰囲気下に8.5時間還流させた。溶液を約50℃まで冷却
した。高真空を適用し、残渣が固化するまで溶媒を除去した。固形物をCH
(100mL)に溶解し、回収し、再び蒸発させ、シリカゲル(CHCl )上でのクロマトグラフィーに付した。適当なフラクションの蒸発により表記
化合物を淡黄色固形物として得た。
【0433】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.53(d,1H,J=8
.5Hz),7.35〜7.20(mult,5H),6.95(d,1H,J
=8.5Hz),6.93(d,1H,J=8.4Hz),6.06(appa
rent dpent,1H,J=7.1,3.9Hz),5.23(dqua
rt,1H,J=15.7,1.7Hz),5.17(dquart,1H,J
=11.5,1.8Hz),5.09(s,1H),3.67(dt,2H,J
=6.3,1.6Hz),3.13〜3.01(mult,4H),1.27(
t,3H,J=7.2Hz)。
【0434】 工程H:3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−プロピル−ベン
ゾチオフェンの調製 工程Gからの生成物(3.062g)をメチルtert−ブチルエーテル(6
0mL)に溶解し、水素化びんに入れた。5%Pd/C触媒(306mg)を加
え、混合物をParr装置(14psi)を用いて1時間水素化した。セライト
を通して濾過し、蒸発させることにより表記化合物を黄色油状物として得た。放
置すると、淡黄色固形物が生成され、これはさらに精製する必要がなかった。
【0435】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.45(d,1H,J=8
.5Hz),7.32〜7.20(mult,6H),6.89(d,1H,J
=8.4Hz),5.28(s,1H),3.10〜3.01(mult,4H
),2.84(dd,2H,J=7.7,1.6Hz),1.74(hex,2
H,J=6.0Hz),1.02(t,3H,J=7.4Hz)。
【0436】 工程I:4−(3−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾチ
オフェン−6−イルオキシ)−1−プロポキシ]フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−プロピル
ベンゾチオフェンを用いて、実施例1工程Bに記載の方法に従って表記化合物を
調製した。
【0437】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.50〜7.42(m,4
H),7.31(d,2H,J=8.8Hz),7.19〜7.16(d,2H
,J=8.3Hz),6.92〜6.83(m,3H),6.46(s,1H)
,4.21〜4.16(m,4H),3.67(s,3H),3.54(s,2
H),2.95(t,2H,J=7.4Hz),2.29(quint,2H,
J=6.3Hz),1.71(hex,2H,J=5.9Hz),1.01(t
,3H,J=7.3Hz)。
【0438】 工程J:5−[4−(3−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベ
ンゾチオフェン−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)]フェニル−2,4−チ
アゾリジンジオンの調製 出発物質として前記工程Iからの[4−(3−(7−プロピル−3−(2−フ
ェニルエチル)ベンゾチオフェン−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)]フェ
ニル酢酸メチルを用いて、実施例1工程Cに記載の方法に従って表記化合物を調
製した。
【0439】 H NMR(400MHz,CDCl):δ9.46(brs,1H),
7.59(d,1H,J=8.6Hz),7.38〜7.24(m,4H),7
.09(d,1H,J=8.8Hz),6.98(d,2H,J=8.8Hz)
,6.92〜6.83(m,3H),6.46(s,1H),5.30(s,1
H),4.26(bdquart,4H,Javg=5.5Hz),3.11(
vbdquint,4H),2.91(bdd,2H,J=7.4,1.4Hz
),2.34(quint,2H,J=6.0Hz),1.76(hex,2H
,J=7.5Hz),1.03(t,3H,J=7.3Hz)。
【0440】 実施例64 5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾチオ
フェン−1,1−ジオキシド−6−イルオキシ)−1−ブトキシ]フェニル−2
,4−チアゾリジンジオン
【0441】
【化79】 工程A:3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−プロピル−ベン
ゾチオフェン−1,1−ジオキシドの調製 CHCl溶液(40mL)中の実施例63工程Hの生成物(3.515g
)を攪拌(0℃)し、固体75%m−クロロ過安息香酸(5.457g)を少し
ずつ用いて処理した。15分後、反応液を周囲温度まで温め、1時間攪拌を続け
た。酢酸イソプロピルと重炭酸ナトリウム水溶液とに分け、次に、有機分を重炭
酸ナトリウム水溶液で1回、続いて水で洗った。硫酸マグネシウムで乾燥し、濾
過し、蒸発させて固形物を得、これをシリカゲル(5:1hex/酢酸エチル)
上のクロマトグラフィーに付した。表記化合物を白色固形物として得た。
【0442】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.35〜7.19(m,4
H),7.04(d,1H,J=8.1Hz),6.89(d,1H,J=8.
2Hz),6.63(vbrs,1H),6.29(t,1H,J=1.5Hz
),2.97〜2.78(m,6H),1.74(dsex,2H,J=7.2
,2.9Hz),1.03(t,3H,J=7.4Hz)。
【0443】 工程B:3−(4−(7−プロピル−3−(2−フェニルエチル)−ベンゾチ
オフェン−1,1−ジオキシド−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)フェニル酢
酸メチルの調製 出発物質として3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−プロピル
ベンゾチオフェン−1,1−ジオキシド(前記工程A)を用いて、実施例1工程
Bに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0444】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.50〜7.42(m,4
H),7.31(d,2H,J=8.8Hz),7.19〜7.16(d,2H
,J=8.3Hz),6.92〜6.83(m,3H),6.46(s,1H)
,4.21〜4.16(m,4H),3.67(s,3H),3.54(s,2
H),2.95(t,2H,J=7.4Hz),2.29(quint,2H,
J=6.3Hz),1.71(hex,2H,J=5.9Hz),1.01(t
,3H,J=7.3Hz)。
【0445】 工程C:5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベ
ンゾチオフェン−1,1−ジオキシド−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フ
ェニル−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質として3−((4−(7−プロピル−3−(2−フェニルエチル)−
ベンゾチオフェン−1,1−ジオキシド−6−イル)オキシ)−1−ブトキシ)
フェニル酢酸メチル(前記工程B)を用いて、実施例1工程Cに記載の方法に従
って表記化合物を調製した。
【0446】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.42(brs,1H),
7.32〜7.19(m,6H),7.12(d,1H,J=8.3Hz),6
.98(d,1H,J=8.1Hz),6.91〜6.85(m,4H),6.
30(s,1H),5.30(s,1H),4.04(brquart,4H,
J=6.3Hz),2.94〜2.88(m,4H),2.02〜1.98(m
,4H),1.69(hex,2H,J=5.2Hz),0.99(t,3H,
J=7.3Hz)。
【0447】 実施例65 5−[4−(3−(7−プロピル−3−(2−フェニルエチル)−ベンゾチオ
フェン−1,1−ジオキシド−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)]フェニル
−2,4−チアゾリジンジオン
【0448】
【化80】 工程A:4−(3−(7−プロピル−3−(2−フェニルエチル)−ベンゾチ
オフェン−1,1−ジオキシド−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)フェニル
酢酸メチルの調製 出発物質として3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−プロピル
ベンゾチオフェン−1,1−ジオキシド(実施例64工程A)を用いて、実施例
1工程Bに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0449】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.50〜7.42(m,4
H),7.31(d,2H,J=8.8Hz),7.19〜7.16(d,2H
,J=8.3Hz),6.92〜6.83(m,3H),6.46(s,1H)
,4.21〜4.16(m,4H),3.67(s,3H),3.54(s,2
H),2.95(t,2H,J=7.4Hz),2.29(quint,2H,
J=6.3Hz),1.71(hex,2H,J=5.9Hz),1.01(t
,3H,J=7.3Hz)。
【0450】 工程B:5−[4−(3−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベ
ンゾチオフェン−1,1−ジオキシド−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)]
フェニル−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質として4−(3−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベ
ンゾチオフェン−1,1−ジオキシド−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)フ
ェニル酢酸メチル(前記工程A)を用いて、実施例1工程Cに記載の方法に従っ
て表記化合物を調製した。
【0451】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.87(brs,1H),
7.32〜7.24(m,6H),7.21(t,2H,J=7.1Hz),7
.12(d,1H,J=8.1Hz),6.90(d,2H,J=8.7Hz)
,6.89(d,1H,J=8.2Hz),6.30(s,1H),5.31(
s,1H),4.16(quart,4H,J=5.9Hz),2.95〜2.
87(m,4H),2.81(t,2H,J=7.7Hz),2.29(qui
nt,2H,J=6.0Hz),1.67(hex,2H,J=7.7Hz),
0.98(t,3H,J=7.4Hz)。
【0452】 実施例66 5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾチオ
フェン−1−オキシド−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,4
−チアゾリジンジオン
【0453】
【化81】 工程A:3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−プロピル−ベン
ゾチオフェン−1−オキシドの調製 CHCl溶液(40mL)中の実施例63工程Hの生成物(2.017g
)を攪拌(0℃)し、固体75%m−クロロ過安息香酸(1.567g)を少し
ずつ用いて処理した。15分後、反応液を周囲温度まで温め、1.5時間攪拌し
た。反応液を酢酸イソプロピルと重炭酸ナトリウム水溶液とに分け、次に、有機
分を重炭酸ナトリウム水溶液、続いて水で洗った。硫酸マグネシウムで乾燥し、
濾過し、蒸発させて固形物を得、これをシリカゲル(2段階グラジエント、5:
1hex/酢酸エチル;5:2hex/酢酸エチル、5:2:0.35hex/
酢酸エチル/メタノール)上のクロマトグラフィーに付した。表記化合物を白色
固形物として得た。
【0454】 H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.53(brs,1H),
7.33〜7.18(mult,5H),7.01(d,1H,J=8.2Hz
),6.88(d,1H,J=8.2Hz),6.50(s,1H),2.99
〜2.77(mult,4H),1.67(hex,2H,J=7.6Hz),
0.95(t,3H,J=6.7Hz)。
【0455】 工程B:3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾチ
オフェン−1−オキシド−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル酢酸メ
チルの調製 出発物質として3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−プロピル
−ベンゾチオフェン−1−オキシド(前記工程A)を用いて、実施例1工程Bに
記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0456】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.50〜7.42(m,4
H),7.31(d,2H,J=8.8Hz),7.19〜7.16(d,2H
,J=8.3Hz),6.92〜6.83(m,3H),6.46(s,1H)
,4.21〜4.16(m,4H),3.67(s,3H),3.54(s,2
H),2.95(t,2H,J=7.4Hz),2.29(quint,2H,
J=6.3Hz),1.71(hex,2H,J=5.9Hz),1.01(t
,3H,J=7.3Hz)。
【0457】 工程B:5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベ
ンゾチオフェン−1−オキシド−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)]フェニ
ル−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質として3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベ
ンゾチオフェン−1−オキシド−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)フェニル酢
酸メチル(前記工程B)を用いて、実施例1工程Cに記載の方法に従って表記化
合物を調製した。
【0458】 H NMR(400MHz,CDCl3,ジアステレオマー対):δ9.6
2〜9.53(vbrs,1H),7.32〜7.17(m,6H),6.96
〜6,86(m,4H),6.60(s,0.5H),6.59(s,0.5H
),5.26(s,0.5H),5.25(s,0.5H),4.09〜4.0
3(m,4H),3.01〜2.84(m,6H),2.05〜2.00(m,
4H),1.70(bhex,2H,J=8.5Hz),0.98(t,1.5
H,J=7.4Hz),0.95(t,1.5H,J=7.3Hz)。
【0459】 実施例67 5−[4−(3−(3−(2,2−ジメチルプロピル)−7−プロピル−ベン
ゾフラン−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)]フェニル−2,4−チアゾリ
ジンジオン
【0460】
【化82】 工程A:1−ジアゾ−4,4−ジメチル−2−ペンタノンの調製 塩化tert−ブチルアセチル(1.136g)を乾燥エチルエーテル(10
mL)中に含む溶液を、新しく生成したジアゾメタン(Diazald20gか
ら)の0℃ジエチルエーテル(20mL)溶液にゆっくり添加した。30分間攪
拌後、反応液をさらに30分間周囲温度に暖めた。酢酸(2mL)を添加し、反
応液をメチルtert−ブチルエーテルと水とに分けた。有機分を水で1回洗い
、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濃縮により、表記化合物を含む油状物
を得、これをさらに精製することなく直ちに用いた。
【0461】 H NMR(400MHz,CDCl):δ5.18(brs,1H),
2.15(brs,2H),1.01(s,9H)。
【0462】 工程B:1−ブロモ−4,4−ジメチル−2−ペンタノンの調製 工程Aからの粗生成物(1.233g)を塩化メチレン(12mL)中に含む
−10℃の溶液に、攪拌下に、48%HBrを滴下(1.14mL)した。気体
の発生が停止すると、反応液を室温で15分間攪拌した。反応液を酢酸イソプロ
ピルと水とに分けた。有機分を水で1回洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過
した。蒸発により表記化合物を含む油状物を得、これをさらに加工することなく
用いた。
【0463】 H NMR(400MHz,CDCl):δ3.85(s,2H),2.
50(s,2H),1.01(s,9H)。
【0464】 工程C:1−(3−メトキシフェノキシ)−4,4−ジメチル−2−ペンタノ
ンの調製 工程Bからの生成物(1.626g)を無水DMF(18mL)中に含む溶液
を、攪拌下に、3−メトキシフェノール(1.256g)および炭酸セシウム(
3.292g)と併せた。混合物を2.5時間攪拌した。反応液を酢酸イソプロ
ピルとpH4のフタル酸塩緩衝液とに分けた。有機分を水で2回洗い、硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、濾過した。濃縮により油状物を得、そこから表記化合物をシ
リカゲル(4:1hex/酢酸エチル)上のクロマトグラフィーにより単離した
【0465】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.18(ddd,1H,J
=7.7,6.9,0.7Hz),4.47(s,2H),3.78(s,3H
),2.44(s,2H),1.05(s,9H)。
【0466】 工程D:3−(2,2−ジメチルプロピル)−6−メトキシベンゾフランの調
製 無水塩化メチレン(15mL)に溶解された工程Cからの生成物(1.408
g)を、オキシ塩化リン(30mL)に添加した。反応液を40℃で2時間攪拌
した。溶液をキシレン(30mL)で2回希釈し、高真空下に濃縮した。非揮発
分を、酢酸イソプロピルと重炭酸ナトリウム水溶液とに分けた。有機分を、再び
重炭酸塩水溶液で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。溶媒を除去して
得た残渣をシリカゲル(3:1hex/CHCl)上のクロマトグラフィー
に付して表記化合物を得た。
【0467】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.40(d,1H,J=8
.6Hz),7.31(s,1H),7.00(d,1H,J=2.2Hz),
6.88(dd,1H,J=8.6,2.4Hz),3.85(s,3H),2
.52(s,2H),0.98(s,9H)。
【0468】 工程E:3−(2,2−ジメチルプロピル)−6−ヒドロキシベンゾフランの
調製 工程Dの生成物(2.379g)を乾燥塩化メチレン(35mL)中に含む−
10℃の溶液に、1M三臭化ホウ素溶液(CHCl;3.70mL)を添加
した。周囲温度まで暖めてから1時間攪拌した。反応液を酢酸イソプロピルと重
炭酸ナトリウム水溶液とに分けた。有機分を水で2回洗い、硫酸マグネシウムで
乾燥した。濾過し、揮発分を除去して得た残渣をシリカゲル(5:1hex/酢
酸エチル)上のクロマトグラフィーに付して表記化合物を得た。
【0469】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.34(d,1H,J=8
.4Hz),7.28(s,1H),6.93(d,1H,J=2.2Hz),
6.76(dd,1H,J=8.4,2.2Hz),4.98(s,1H),2
.49(s,2H),0.95(s,9H)。
【0470】 工程F:3−(2,2−ジメチルプロピル)−6−アリロキシベンゾフランの
調製 工程Eからの生成物(2.880g)を無水DMF(30mL)中に含む溶液
を、攪拌下に、臭化アリル(1.282mL)、続いて炭酸セシウム(4.82
8g)により処理した。2時間後、混合物を酢酸イソプロピルとpH4フタル酸
塩緩衝液とに分けた。有機分を水で2回洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過
した。濃縮により、さらなる加工が必要ない程度の純度の表記化合物を得た。
【0471】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.37(d,1H,J=8
.6Hz),7.28(s,1H),6.99(d,1H,J=2.2Hz),
6.87(dd,1H,J=8.6,2.2Hz),6.07(mult,1H
),5.43(dquart,1H,J=17.3,1.6Hz),5.29(
dquart,1H,J=10.5,1.6Hz),4.56(t,1H,J=
1.5Hz),4.55(t,1H,J=1.5Hz),2.49(s,2H)
,0.95(s,9H)。
【0472】 工程G:3−(2,2−ジメチルプロピル)−6−ヒドロキシ−7−アリルベ
ンゾフランの調製 1,2−ジクロロベンゼン(65mL)および工程Fからの生成物(3.22
6g)から調製された溶液を8時間還流した。約50℃に冷却した反応液を高真
空に付し、溶媒を蒸留により除去した。残留固形物を還流下のシクロヘキサン中
に溶解し、周囲温度まで冷却し、濾過した。母液を蒸発させ、シリカゲル(2.
5:1hex/酢酸エチル)上のクロマトグラフィーに付して、さらに固形物を
生成し、これを先にものに加えて、全ての表記化合物を得た。
【0473】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.32(s,1H),7.
26(d,1H,J=8.3Hz),6.80(d,1H,J=8.4Hz),
6.09(tquart,1H,J=13.3,1.0Hz),5.26(qu
art,1H,J=1.7Hz),5.20(hex,1H,J=2.5Hz)
,5.16(quart,1H,J=1.5Hz),3.72(t,1H,J=
1.5Hz),3.70(t,1H,J=1.5Hz),2.51(s,2H)
,0.98(s,9H)。
【0474】 工程H:3−(2,2−ジメチルプロピル)−6−ヒドロキシ−7−プロピル
ベンゾフランの調製 工程Gからの生成物(1.912g)をメチルtert−ブチルエーテル(2
0mL)中に含む溶液を、水素化びん内で5%Pd/C触媒(200mg)と併
せた。混合物を、Parr装置を用いて14psiで1時間水素化した。触媒を
、セライトを通して濾過することにより除去し、濾液を蒸発させた。得られた固
形物をさらに精製することなく用いた。
【0475】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.28(s,1H),7.
17(d,1H,J=8.3Hz),6.72(d,1H,J=8.4Hz),
4.82(s,1H),2.83(t,2H,J=7.7Hz),2.48(s
,2H),1.70(hex,2H,J=9.2Hz),0.99(t,3H,
J=7.5Hz),0.95(s,9H)。
【0476】 工程I:4−(3−(3−(2,2−ジメチルプロピル)−7−プロピル−ベ
ンゾフラン−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)]フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として3−(2,2−ジメチル−1−プロピル)−6−ヒドロキシ−
7−プロピルベンゾフラン(前記工程H)を用いて、実施例1工程Bに記載の方
法に従って表記化合物を調製した。
【0477】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.50〜7.42(m,4
H),7.31(d,2H,J=8.8Hz),7.19〜7.16(d,2H
,J=8.3Hz),6.92〜6.83(m,3H),6.46(s,1H)
,4.21〜4.16(m,4H),3.67(s,3H),3.54(s,2
H),2.95(t,2H,J=7.4Hz),2.29(quint,2H,
J=6.3Hz),1.71(hex,2H,J=5.9Hz),1.01(t
,3H,J=7.3Hz)。
【0478】 工程J:5−[4−(3−(3−(2,2−ジメチルプロピル)−7−プロピ
ル−ベンゾフラン−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)]フェニル−2,4−
チアゾリジンジオンの調製 出発物質として4−(3−(3−(2,2−ジメチル−1−プロピル)−7−
プロピル−ベンゾフラン−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)フェニル酢酸メ
チルを用いて、実施例1工程Cに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0479】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.43(brs,1H),
7.32〜7.23(m,5H),6.92(d,2H,J=8.8Hz),6
.84(d,1H,J=8.6Hz),5.32(s,1H),4.19(ap
parent quart,4H,Javg=6.0Hz),2.82(dd,
2H,J=7.6,1.5Hz),2.27(quint,2H,J=6.1H
z),1.64(hex,2H,J=7.3Hz),0.94(s,9H),0
.92(t,3H,J=7.4Hz)。
【0480】 実施例68 5−[3−(4−(3−(2,2−ジメチルプロピル)−7−プロピル−ベン
ゾフラン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,4−チアゾリジ
ンジオン
【0481】
【化83】 工程A:3−(4−(3−(2,2−ジメチルプロピル)−7−プロピル−ベ
ンゾフラン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として3−(2,2−ジメチル−1−プロピル)−6−ヒドロキシ−
7−プロピルベンゾフラン(実施例67工程H)を用いて、実施例1工程Bに記
載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0482】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.50〜7.42(m,4
H),7.31(d,2H,J=8.8Hz),7.19〜7.16(d,2H
,J=8.3Hz),6.92〜6.83(m,3H),6.46(s,1H)
,4.21〜4.16(m,4H),3.67(s,3H),3.54(s,2
H),2.95(t,2H,J=7.4Hz),2.29(quint,2H,
J=6.3Hz),1.71(hex,2H,J=5.9Hz),1.01(t
,3H,J=7.3Hz)。
【0483】 工程B:5−[3−(4−(3−(2,2−ジメチルプロピル)−7−プロピ
ル−ベンゾフラン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,4−チ
アゾリジンジオンの調製 出発物質として3−(4−(7−プロピル−3−(2,2−ジメチル−1−プ
ロピル)ベンゾフラン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)フェニル酢酸メチル
(前記工程A)を用いて、実施例1工程Cに記載の方法に従って表記化合物を調
製した。
【0484】 H NMR(400MHz,CDCl):δ9.41(brs,1H),
7.31〜7.24(m,3H),6.90(dd,1H,J=8.3,1.8
Hz),6.85(d,1H,J=8.6Hz),5.27(s,1H),4.
08〜4.04(m,4H),2.87(dd,2H,J=7.5,1.4Hz
),2.50(s,2H),2.00(m,4H),1.69(hex,2H,
J=7.5Hz),0.97(s,9H),0.95(t,3H,J=7.4H
z)。
【0485】 実施例69 5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾフラ
ン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,4−チアゾリジンジオ
【0486】
【化84】 工程A:1−(3−メトキシフェノキシル)−4−フェニル−2−ブタノンの
調製 実施例63工程Bの生成物(5.519g)の無水DMF(80mL)溶液を
、3−メトキシフェノール(3.608g)、続いて炭酸セシウム(9.481
g)にさらした。周囲温度で2時間攪拌後、反応液を酢酸イソプロピルとpHフ
タル酸塩緩衝液とに分けた。有機分を水で2回洗い、乾燥(硫酸マグネシウム)
し、濾過した。濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(5:1hex/酢酸エ
チル)に付して、黄色固形物としての表記化合物の単離を完了した。
【0487】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.29〜7.14(mul
t,6H),6.54(dd,1H,J=8.3,2.3Hz),6.42(t
,1H,J=2.4Hz),6.39(dd,1H,J=8.1,2.5Hz)
,4.49(s,2H),3.76(s,3H),2.93(s,2H,ove
rlapping a dt,1H),2.70(dt,1H,J=7.9,1
0.5Hz)。
【0488】 工程B:3−(2−フェニルエチル)−6−メトキシ−ベンゾフランの調製 無水CHCl(25mL)に溶解された工程Aからの生成物(2.368
g)を、メタンスルホン酸(5.68mL)のCHCl溶液(10mL)に
−10℃で滴下した。反応液を周囲温度に暖め、30分間攪拌した。反応液を、
過剰の5N NaOHおよびメチルtert−ブチルエーテルの冷たい混合物に
、激しい攪拌下に素早く注ぎ込んだ。有機分を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過
した。濃縮し、シリカゲル上のクロマトグラフィー(ステップグラジエント、4
:1hex/CHCl〜1:1hex/CHCl)により表記化合物を
透明油状物として得た。
【0489】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.36(d,1H,J=8
.5Hz),7.31〜7.19(mult,6H),7.00(d,1H,J
=2.2Hz),6.87(dd,1H,J=8.5,2.2Hz),3.84
(s,3H),3.02〜2.91(mult,4H)。
【0490】 工程C:3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−ベンゾフランの調製 工程Bからの生成物の溶液(2.066g,無水塩化メチレン;20mL)を
−10℃で攪拌下に、1M三臭化ホウ素溶液(塩化メチレン;8.40mL)で
処理した。15分後、反応液を周囲温度まで温め、さらに15分間攪拌した。こ
れを、酢酸イソプロピルとpH7の燐酸塩緩衝液とに分け、次にpH7緩衝液で
2回洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過し、蒸発させて得た油状物をシリ
カゲル上のクロマトグラフィー(グラジエント、CHCl〜40:1CH Cl/酢酸エチル)に付した。表記化合物を淡黄色固形物として単離した。
【0491】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.32(d,1H,J=8
.4Hz),7.30〜7.19(mult,6H),6.93(d,1H,J
=2.2Hz),6.76(dd,1H,J=8.4,2.2Hz),4.88
(vbrs,1H),3.01〜2.90(mult,4H)。
【0492】 工程D:3−(2−フェニルエチル)−6−アリロキシ−ベンゾフランの調製 工程Cからの生成物(1.128g)を無水DMF(15mL)中に含む溶液
を、攪拌下に、臭化アリル(0.43mL)および続いて炭酸セシウム(1.6
20g)にさらした。周囲温度で一晩攪拌後、反応液を酢酸イソプロピルとpH
4フタル酸塩緩衝液とに分けた。有機分を水で2回洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥し、濾過した。蒸発により表記化合物を得、これはさらなる精製を必要としな
かった。
【0493】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.36(d,1H,J=8
.6Hz),7.30〜7.18(mult,6H),7.00(d,1H,J
=2.2Hz),6.89(dd,1H,J=8.6,2.3Hz),6.13
〜6.03(multi,1H),5.43(dquarts,1H,J=17
.3,1.6Hz),5.30(dquarts,1H,J=10.5,1.4
Hz),4.57(t,1H,J=1.5Hz),4.56(t,1H,J=1
.5Hz),3.01〜2.91(mult,4H)。
【0494】 工程E:3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−アリル−ベンゾ
フランの調製 1,2−ジクロロベンゼン(20mL)に溶解された工程Dからの生成物(1
.245g)を窒素雰囲気下に11時間還流した。溶液を約50℃に冷却した。
高真空を適用し、溶媒を残渣が固化するまで除去した。固形物をCHCl
100mL)に溶解し、回収し、再び蒸発させ、シリカゲル上のクロマトグラフ
ィー(5:1hex/酢酸エチル)に付した。適当なフラクションを蒸発させる
ことにより表記化合物を淡黄色固形物として得た。
【0495】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.35〜7.19(mul
t,7H),6.82(d,1H,J=8.2Hz),6.12(multi,
1H),5.25〜5.14(overlapping dquarts,2H
;downfield J’s=17.2,1.7Hz:upfield J’
s=10.1,1.6Hz),3.73(t,1H,J=1.6Hz),3.7
0(t,1H,J=1.6Hz),3.06〜2.92(multi,4H)。
【0496】 工程F:3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−プロピル−ベン
ゾフランの調製 工程Eからの生成物(1.116g)をメチルtert−ブチルエーテル(1
2mL)に溶解し、水素化びん内に置いた。5%Pd/C触媒(110mg)を
添加し、混合物をParr装置(14psi)を用いて0.5時間水素化した。
セライトを通して濾過し、蒸発させることにより表記化合物を黄色油状物として
得た。放置すると、淡黄色固形物が形成され、さらなる精製は必要なかった。
【0497】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.36〜7.22(mul
ti,7H),6.78(d,1H,J=8.3Hz),5.17(s,1H)
,3.06〜2.95(multi,4H),2.91(t,2H,J=7.6
Hz),1.79(hex,2H,J=6.0Hz),1.04(t,3H,J
=7.3Hz)。
【0498】 工程G:3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾフ
ラン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−プロピル
ベンゾフラン(前記工程F)を用いて、実施例1工程Bに記載の方法に従って表
記化合物を調製した。
【0499】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.50〜7.42(m,4
H),7.31(d,2H,J=8.8Hz),7.19〜7.16(d,2H
,J=8.3Hz),6.92〜6.83(m,3H),6.46(s,1H)
,4.21〜4.16(m,4H),3.67(s,3H),3.54(s,2
H),2.95(t,2H,J=7.4Hz),2.29(quint,2H,
J=6.3Hz),1.71(hex,2H,J=5.9Hz),1.01(t
,3H,J=7.3Hz)。
【0500】 工程H:5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベ
ンゾフラン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,4−チアゾリ
ジンジオンの調製 出発物質として3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベ
ンゾフラン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)フェニル酢酸メチル(前記工程
G)を用いて、実施例1工程Cに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0501】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.67(brs,1H),
7.32〜7.18(m,4H),6.90(dd,1H,J=8.3,2.5
Hz),6.85(d,1H,J=8.5Hz),5.29(s,1H),4.
14〜4.04(m,4H),2.96(m,4H),2.85(t,2H,J
=7.6Hz),2.00(m,4H),1.67(hex,2H,J=5.6
Hz),0.94(t,3H,J=7.4Hz)。
【0502】 実施例70 5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾチオ
フェン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,4−チアゾリジン
ジオン
【0503】
【化85】 工程A:3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾチ
オフェン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)フェニル酢酸メチルの調製 出発物質として3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−プロピル
ベンゾチオフェン(実施例63工程H)を用いて、実施例1工程Bに記載の方法
に従って表記化合物を調製した。
【0504】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.57(d,1H,J=8
.7Hz),7.34(t,2H,J=7.3Hz),7.28〜7.24(m
ulti,4H),7.06(d,1H,J=8.7Hz),6.92〜6.8
4(multi,4H),4.14(brt,2H,J=5.2Hz),4.0
8(brt,2H,J=5.5Hz),3.71(s,3H),3.62(s,
2H),3.13〜3.06(multi,4H),2.91(dd,2H,J
=9.2,7.6Hz),2.05(brpent,4H,J=2.7Hz),
1.77(hex,2H,J=7.5Hz),1.04(t,3H,J=7.4
Hz)。
【0505】 工程B:5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベ
ンゾチオフェン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,4−チア
ゾリジンジオンの調製 出発物質として3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベ
ンゾチオフェン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)フェニル酢酸メチル(前記
工程A)を用いて、実施例1工程Cに記載の方法に従って表記化合物を調製した
【0506】 H NMR(400MHz,CDCl):δ9.41(brs,1H),
7.56(d,1H,J=8.8Hz),7.35〜7.20(multi,6
H),7.05(d,1H,J=8.8Hz),6.99〜6.85(mult
i,4H),5.26(brs,1H),4.12(brs,2H),4.07
(brs,2H),3.08(brquart,4H),2.90(brt,2
H,J=7.5Hz),2.04(brs,4H),1.76(brhex,2
H,J=7.6Hz),1.02(t,3H,J=7.3Hz)。
【0507】 実施例71 5−[4−(3−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾチオ
フェン−1−オキシド−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)]フェニル−2,
4−チアゾリジンジオンの調製
【0508】
【化86】 出発物質として5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピ
ル−ベンゾチオフェン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,4
−チアゾリジンジオンを用いて、実施例66工程Aに記載の方法に従って表記化
合物を調製した。
【0509】 H NMR(400MHz,CDCl,diastereomeric
pair):δ8.83(brs,1H),7.36〜7.32(multi,
4H),7.28〜7.20(multi,4H),6.99〜6.93(mu
lti,3H),6.64(d,1H,J=1.4Hz),5.34(s,1H
),4.21(brt,4H,J=5.9Hz),3.07〜2.92(mul
ti,4H),2.87(brt,2H,J=7.6Hz),2.33(pen
t,2H,J=5.8Hz),1.70(brhex,2H,J=7.8Hz)
,1.01(dt,3H,J=7.3,1.7Hz)。
【0510】 実施例72 5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4’−フルオロフェノキシ)フェノ
キシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0511】
【化87】 工程A:5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4’−フルオロフェノキシ
)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 2−プロピル−4−(4’−フルオロフェノキシ)フェノール(4−フルオロ
フェノールを用いて実施例23工程Aにおいて調製したもの)を用いて、実施例
22工程Cに記載の手順を用い、続いて実施例23工程Dに記載の手順により表
記化合物を調製した。
【0512】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.98(broad s,
1H),7.32(d,2H,J=8.66Hz),6.9(m,6H),6.
76(m,3H),5.37(s,1H),4.17(t,2H,J=4.14
Hz),4.09(t,2H,J=5.94Hz),2.52(q,2H,7.
5Hz),2.26(t,2H,J=6.02Hz),1.54(m,2H,7
.5Hz),0.88(t,3H,J=7.32Hz)。
【0513】 実施例73 5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4’−トリルスルホンアミドフェノ
キシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0514】
【化88】 工程A:2−プロピル−4−(4’− トリルスルホンアミドフェノキシ)フ
ェノキシ)フェノールの調製 4−アリロキシフェノール(実施例22、工程A、第1段落に記載のように調
製したもの)(5.0g,33.3mmol)、4−フルオロ−1−ニトロベン
ゼン(5.17g,36.6mmol)、炭酸カリウム(6.9g,49.9m
mol)およびジメチルアセトアミド(20mL)の溶液を一晩加熱還流した。
反応混合物を酢酸エチルと水とに分けた。有機層を乾燥(硫酸ナトリウム)し、
濃縮した。次に、残渣を塩化メチレンおよびヘキサン(20%〜50%)を用い
てシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して所望の生成物を黄色油状物(7.
3g)として得た。
【0515】 黄色油状物(7.3g)をジクロロベンゼン(30mL)中に取り込み、一晩
還流した。反応溶液を濃縮して黒色油状物を得、これを、10%アセトン/ヘキ
サンを用いてシリカゲル上のクロマトグラフィーに付してオレンジ色油状物(4
.9g)を得た。
【0516】 オレンジ色油状物(1g、3.68mmol)を、イミダゾール(626mg
,9.2mmol)を含むDMF(5mL)に溶解した。これに、t−ブチルジ
メチル−クロロシラン(468mg,4.42mmol)を添加し、反応液を4
時間攪拌した。次に、反応溶液を酢酸エチルと水とに分けた。有機層を分離し、
乾燥(硫酸ナトリウム)し、濃縮して黄色油状物(約1.5g)を得た。次に、
この油状物を酢酸エチル(10mL)に溶解し、炭素上10%パラジウム(25
0mg)を添加し、反応混合物を水素雰囲気下に45分間攪拌した。次に、反応
混合物をセライトを通して濾過し、濾液を濃縮してオレンジ色油状物(1.42
g)を得た。
【0517】 オレンジ色油状物(700mg,1.96mmol)を塩化メチレン(5mL
)およびピリジン(0.4mL,4.9mmol)に取り込んだ。この溶液に、
塩化トシル(448mg,2.35mmol)およびnn−ジメチルアミノピリ
ジン(10mg)を加え、反応液を一晩攪拌した。次に、反応液を酢酸エチルと
水とに分けた。次に、有機層を分離し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、濃縮してオ
レンジ色油状物(800mg)を得た。この油状物を次にTHF(5mL)に取
り込み、0℃に冷却した。この溶液に、フッ化t−ブチルアンモニウムを添加し
、反応液を2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルと水とに分けた。次に、有機層
を分離し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、濃縮してオレンジ色油状物(440mg
)を得た。
【0518】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.37(d,2H),6.
92(d,2H),6.85(m,3H),6.79(bs,2H),4.71
(bs,1H),3.04(s,3H),2.57(t,2H),1.65(m
,2H),0.97(t,3H)。
【0519】 工程B:4−(3−(2−プロピル−4−(4’−トリルスルホンアミドフェ
ノキシ)フェノキシ)プロポキシ)マンデリン酸エチルの調製 出発物質として2−プロピル−4−(4’−トリルスルホンアミドフェノキシ
)フェノール(19.0g,62.0mmol)および4−(3−ブロモプロポ
キシ)マンデリン酸エチル(19.5g,58.9mmol)(実施例22工程
Bにおいて調整したもの)を用いて、実施例22工程Cに記載の方法に従って表
記化合物を調製した。
【0520】 工程C:α―クロロ−4−(3−(2−プロピル−4−(4’−トリルスルホ
ンアミドフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル酢酸エチルの調製 出発物質として4−(3−(2−プロピル−4−(4’−トリルスルホンアミ
ドフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)マンデリン酸エチル(16.8g,3
0.18mmol)を用いて、実施例22工程Dに記載の方法に従って表記化合
物を調製した。
【0521】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.37(d,2H),7.
23(m,6H),6.91(d,2H),6.82(m,3H),6.73(
bs,2H),5.27(bs,1H),4.73(bs,1H),4.2(m
,2H),3.93(t,2H),3.84(t,2H),2.85(s,3H
),2.57(t,2H),1.93(m,2H),1.63(m,2H),1
.05(t,3H),0.95(t,3H)。
【0522】 工程D:5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4’−トリルスルホンアミ
ドフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジ
オンの調製 出発物質としてα−クロロ−4−(3−(2−プロピル−4−(4’−トリル
スルホンアミドフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル酢酸エチルを用
いて、実施例1工程C(第2段落)に記載の方法に従って表記化合物を調製した
【0523】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.06(bs,1H),7
.29(d,2H),7.23(m,6H),6.89(m,2H),6.85
(m,3H),6.72(bs,2H),5.3(s,1H),4.67(bs
,1H),4.01(t,2H),3.84(t,2H),2.88(s,3H
),2.57(t,2H),1.98(m,2H),1.63(m,2H),0
.97(t,3H)。
【0524】 実施例74 5−[4−(3−(2−プロピル−4−ピラジニロキシフェノキシ)プロポキ
シ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0525】
【化89】 工程A:2−プロピル−4−ピラジニロキシフェノールの調製 出発物質として4−フルオロ−ニトロベンゼンの代わりにクロロピラジンを用
いて実施例73工程Aに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0526】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.36(s,1H),8.
21(s,1H),8.1(d,1H),6.90(d,1H),6.82(m
,1H),6.74(d,1H),5.67(bs,1H),2.55(t,2
H),1.59(m,2H),0.95(t,3H)。
【0527】 工程B:4−(3−(2−プロピル−4−ピラジニロキシフェノキシ)プロポ
キシ)マンデリン酸エチルの調製 出発物質として2−プロピル−4−ピラジニロキシフェノール(19.0g,
62.0mmol)および4−(3−ブロモプロポキシ)マンデリン酸エチル(
19.5g,58.9mmol)(実施例22工程Cにおいて調整したもの)を
用いて、実施例22工程Cに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0528】 工程C:α―クロロ−4−(3−(2−プロピル−4−ピラジニロキシフェノ
キシ)プロポキシ)フェニル酢酸エチルの調製 出発物質として4−(3−(2−プロピル−4−ピラジニロキシフェノキシ)
プロポキシ)マンデリン酸エチル(16.8g,30.18mmol)を用いて
、実施例22工程Dに記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0529】 工程D:5−[4−(3−(2−プロピル−4−ピラジニロキシフェノキシ)
プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 出発物質としてα―クロロ−4−(3−(2−プロピル−4−ピラジニロキシ
フェノキシ)プロポキシ)フェニル酢酸エチルを用いて、実施例1工程C(第2
段落)に記載の方法に従って表記化合物を調製した。
【0530】 H NMR(400MHz,CDCl):δ8.35(s,1H),8.
20(s,1H),8.07(d,1H),7.95(bs,1H),7.32
(d,2H),6.93(m,3H),6.85(m,2H),5.32(s,
1H),4.17(m,4H),2.55(t,2H),2.26(m,2H)
,1.57(m,2H),0.90(t,3H)。
【0531】 実施例75 5−[3−(3−(2−シクロプロピルメチル−4−フェノキシ)プロポキシ
)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0532】
【化90】 工程A:2−シクロプロピルメチル−4−フェノキシフェノールの調製 2−アリロキシ−4−フェノキシフェノール(PCT出願WO97/2811
5)(1.0g,4.45mmol)をエチルエーテル中に含む0℃に冷却され
た溶液に、窒素雰囲気下にジアゾメタン(EtO中0.70M溶液20mL)
を添加した。5分間攪拌後、酢酸パラジウム(約2mg)を添加した。10分後
、さらなる量のジアゾメタン(EtO中0.70M溶液6mL)を加えた。反
応液を周囲温度で30分間攪拌した。反応混合物をセライトのパッドを通して濾
過し、エーテルを減圧下に蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュクロマト
グラフィーカラム上で10%EtOAc:ヘキサンで溶離することにより精製し
た。精製したフラクションを蒸発させ、溶媒を減圧下に除去して表記化合物を得
た。
【0533】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.32〜6.77(ar,
8H),4.82(s,1H),2.53(d,2H,J=6.65Hz),0
.55(m,2H)。
【0534】 工程B:5−[3−(3−(2−シクロプロピルメチル−4−フェノキシ)プ
ロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの調製 実施例22工程Bの出発材料として3−(3−ブロモプロポキシ)マンデリン
酸メチルおよび2−シクロプロピルメチル−4−フェノキシフェノール(工程A
で調製したもの)を用いて、実施例22工程B〜Dに記載の方法に従って表記化
合物を調製した。
【0535】 H NMR(400MHz,CDCl):δ7.35〜6.83(ar,
12H),5.33(s,1H),4.16(m,4H),2.52(d,2H
,J=6.87Hz),2.27(quint,2H,J=6.04Hz),0
.47(m,2H),0.12(m,2H)。
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月15日(2000.8.15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 式中 Arは (1)アリーレン、または (2)ヘテロアリーレンであり、 ここで、アリーレンおよびヘテロアリーレンはRから選択される1〜4個の基
で任意に置換されており; Arは (1)オルト−置換アリール、または (2)オルト−置換ヘテロアリールであり、 ここで、前記オルト置換基はRから選択され;およびアリールおよびヘテロアリ
ールは独立してRから選択される1〜4個の基で任意にさらに置換されており
; XおよびYは独立してO、S、N−RまたはCHであり; ZはOまたはSであり; nは0〜3であり; Rは (1)ハロおよびC3〜6シクロアルキルから選択される1〜4個の基で任意に
置換されているC3〜10アルキル、 (2)C3〜10アルケニル、または (3)C3〜8シクロアルキルであり; Rは (1)C1〜15アルカノイル、 (2)C1〜15アルキル、 (3)C2〜15アルケニル、 (4)C2〜15アルキニル、 (5)ハロ、 (6)OR、 (7)アリール、または (8)ヘテロアリールであり、 ここで、前記アルキル、アルケニル、アルキニルおよびアルカノイルはRから
選択される1〜5個の基で任意に置換されており、および前記アリールおよびヘ
テロアリールはRから選択される1〜5個の基で任意に置換されており; Rは (1)水素、 (2)C1〜10アルキル、 (3)C2〜10アルケニル、 (4)C2〜10アルキニル、 (5)アリール、 (6)ヘテロアリール、 (7)アリールC1〜15アルキル、 (8)ヘテロアリールC1〜15アルキル、 (9)C1〜15アルカノイル、 (10)C3〜8シクロアルキルであり、 ここで、アルキル、アルケニル、アルキニルはRから独立して選択される1〜
4個の基で任意に置換されており、およびシクロアルキル、アリールおよびヘテ
ロアリールはRから独立して選択される1〜4個の基で任意に置換されており
; Rは (1)ハロ、 (2)アリール、 (3)ヘテロアリール、 (4)CN、 (5)NO、 (6)OR、 (7)S(O)(ここで、m=0、1または2である、ただし、mが1ま
たは2のときRはHでない)、 (8)NR、 (9)NRCOR、 (10)NRCO、 (11)NRCON(R、 (12)NRSO(ただし、RはHでない)、 (13)COR、 (14)CO、 (15)CON(R、 (16)SON(R、 (17)OCON(R、または (18)C3〜8シクロアルキルであり、 ここで、前記シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールはハロまたはC 〜6 アルキルの1〜3個の基で任意に置換されており; Rは (1)Rから選択される基、 (2)C1〜10アルキル、 (3)C2〜10アルケニル、 (4)C2〜10アルキニル、 (5)アリールC1〜10アルキル、または (6)ヘテロアリールC1〜10アルキルであり、 ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールはR から独立して選択される基で任意に置換されており; Rは (1)ハロゲン、 (2)アミノ、 (3)カルボキシ、 (4)C1〜4アルキル、 (5)C1〜4アルコキシ、 (6)ヒドロキシ、 (7)アリール、 (8)アリールC1〜4アルキル、または (9)アリールオキシであり; Rは (1)水素、 (2)C1〜10アルキル、 (3)C2〜10アルケニル、 (4)C2〜10アルキニル、 (5)アリール、 (6)ヘテロアリール、 (7)アリールC1〜15アルキル、 (8)ヘテロアリールC1〜15アルキル、 (9)C1〜15アルカノイル、 (10)C3〜8シクロアルキルであり、 ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アル
カノイルおよびシクロアルキルはRから選択される1〜4個の基で任意に置換
されている。
【化2】 [式中、R’はRから選択されるか、または隣接炭素原子上の2つのR’ 基が一緒になって、N、OおよびS(O)(mは0〜2である)から選択され
る0〜2個のヘテロ原子を含むと共にRから選択される1〜2個の基で任意に
置換されている5または6員芳香環を完成する。]で示される、請求項1に記載 の化合物。
【化3】 [式中、R’はRから選択されるか、または隣接炭素原子上の2つのR’ 基が一緒になって、N、OおよびS(O)(mは0〜2である)から選択され
る0〜2個のヘテロ原子を含む5または6員芳香環を完成し、この環は、R
ら選択される1〜2個の基で任意に置換され;X、Y、Z、n、R、およびR は請求項1のように定義される]で示される、請求項1に記載の化合物。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/497 A61K 31/497 A61P 3/04 A61P 3/04 3/06 3/06 3/10 3/10 C07D 277/34 C07D 277/34 417/12 417/12 (31)優先権主張番号 60/105,238 (32)優先日 平成10年10月22日(1998.10.22) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CN,CU,CZ,EE,GD,GE,H R,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KG,KR ,KZ,LC,LK,LR,LT,LV,MD,MG, MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA ,US,UZ,VN,YU (72)発明者 トールマン,リチヤード・エル アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ハン,ウエイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 バーグマン,ジエフリー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 サンテイニ,コンラツド アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ロンバードウ,ビツキー・アール アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 デイサーイ,ランジツト アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ブールズ,ジユリア・ケイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 グラタール,ドミニク・エフ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 Fターム(参考) 4C033 AD09 AD11 AD17 AD20 4C056 AA01 AB01 AC02 AD01 AE03 BA08 BB08 BC01 4C063 AA01 BB08 CC62 CC76 CC94 DD52 EE01 4C086 AA01 AA03 BC69 BC82 GA02 GA04 GA09 MA04 NA14 ZA70 ZC33 ZC35

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I)で示される化合物または薬学的に許容できるそ
    の塩: 【化1】 式中 Arは (1)アリーレンまたは (2)ヘテロアリーレンであり、 ここでアリーレンおよびヘテロアリーレンはRから選択される1〜4個の基で
    任意に置換されており; Arは (1)オルト−置換アリールまたは (2)オルト−置換ヘテロアリールであり、 ここで前記オルト置換基はRから選択され;およびアリールおよびヘテロアリー
    ルは独立してRから選択される1〜4個の基で任意にさらに置換されており; XおよびYは独立してO、S、N−RまたはCHであり; ZはOまたはSであり; nは0〜3であり; Rは(1)ハロおよびC3〜6シクロアルキルから選択される1〜4個の基で任
    意に置換されているC3〜10アルキル、 (2)C3〜10アルケニル、または (3)C3〜8シクロアルキルであり; Rは(1)C1〜15アルカノイル、 (2)C1〜15アルキル、 (3)C2〜15アルケニル、 (4)C2〜15アルキニル、 (5)ハロ、 (6)OR、 (7)アリール、または (8)ヘテロアリールであり、 ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニルおよびアルカノイルはRから選
    択される1〜5個の基で任意に置換されており、および前記アリールおよびヘテ
    ロアリールはRから選択される1〜5個の基で任意に置換されており; Rは (1)水素、 (2)C1〜10アルキル、 (3)C2〜10アルケニル、 (4)C2〜10アルキニル、 (5)アリール、 (6)ヘテロアリール、 (7)アリールC1〜15アルキル、 (8)ヘテロアリールC1〜15アルキル、 (9)C1〜15アルカノイル、 (10)C3〜8シクロアルキルであり、 ここでアルキル、アルケニル、アルキニルはRから独立して選択される1〜4
    個の基で任意に置換されており、およびシクロアルキル、アリールおよびヘテロ
    アリールはRから独立して選択される1〜4個の基で任意に置換されており; Rは (1)ハロ、 (2)アリール、 (3)ヘテロアリール、 (4)CN、 (5)NO、 (6)OR、 (7)S(O)、m=0、1または2である、ただし、mが1または2の
    ときRはHでない; (8)NR、 (9)NRCOR、 (10)NRCO、 (11)NRCON(R、 (12)NRSO、ただし、RはHでない; (13)COR、 (14)CO、 (15)CON(R、 (16)SON(R、 (17)OCON(R、または (18)C3〜8シクロアルキルであり、 ここで前記シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールはハロまたはC1〜 アルキルの1〜3個の基で任意に置換されており; Rは (1)Rから選択される基、 (2)C1〜10アルキル、 (3)C2〜10アルケニル、 (4)C2〜10アルキニル、 (5)アリールC1〜10アルキルまたは (6)ヘテロアリールC1〜10アルキルであり、 ここでアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールはR
    ら独立して選択される基で任意に置換されており; Rは (1)ハロゲン、 (2)アミノ、 (3)カルボキシ、 (4)C1〜4アルキル、 (5)C1〜4アルコキシ、 (6)ヒドロキシ、 (7)アリール、 (8)アリールC1〜4アルキルまたは (9)アリーロキシであり; Rは (1)水素、 (2)C1〜10アルキル、 (3)C2〜10アルケニル、 (4)C2〜10アルキニル、 (5)アリール、 (6)ヘテロアリール、 (7)アリールC1〜15アルキル、 (8)ヘテロアリールC1〜15アルキル、 (9)C1〜15アルカノイル、 (10)C3〜8シクロアルキルであり、 ここでアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アルカ
    ノイルおよびシクロアルキルはRから選択される1〜4個の基で任意に置換さ
    れている。
  2. 【請求項2】 Zが硫黄である請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 ArがRから選択される1〜4個の基で任意に置換され
    ているアリーレンである請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 ArがハロゲンおよびC1〜4アルキルから選択される1
    〜2個の基で任意に置換されているフェニレンである請求項3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 XおよびYが独立してCH、OまたはSである請求項1に
    記載の化合物。
  6. 【請求項6】 XおよびYが各々Oである請求項5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 Arが下記式の化合物である請求項1に記載の化合物: 【化2】 [式中、R’はRから選択される、または隣接炭素原子上の2つのR’基 が一緒になって、N、OおよびS(O)m(mは0〜2である)から選択される
    0〜2個のヘテロ原子を含むと共にRから選択される1〜2個の基で任意に置
    換されている5または6員芳香環を完成する。]。
  8. 【請求項8】 RがC3〜4アルキルである請求項7に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 R’が、OR、Rから独立して選択される1〜5個の
    基で任意に置換されているアリール、およびRから独立して選択される1〜5
    個の基で任意に置換されているC1〜15アルキルから選択される請求項7に記
    載の化合物。
  10. 【請求項10】 隣接炭素原子上の2つのR’基が一緒になって、N、O
    およびS(O)m(mは0〜2である)から選択される1〜2個のヘテロ原子を
    含むと共にRから選択される1〜2個の基で任意に置換されている5または6
    員芳香環を完成する請求項7に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 R’が、フェニルがRから選択される1〜4個の基で
    任意に置換されているO−フェニル、1〜2個のハロゲンで任意に置換されてい
    るフェニル、およびハロゲン、フェニルおよびC3〜8シクロアルキルから独立
    して選択される1〜5個の基で任意に置換されているC1〜5アルキルから選択
    される請求項7に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 隣接炭素原子上の2つのR’基が一緒になって、各々が
    から選択される1〜2個の基で任意に置換されているイソキサゾール、チオ
    フェン(S−オキシドおよびS−ジオキシド)およびフランから選択される5ま
    たは6員芳香環を完成する請求項7に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 nが1または2である請求項1に記載の化合物。
  14. 【請求項14】 下記式Iaで示される請求項1に記載の化合物: 【化3】 式中、R’はRから選択される、または隣接炭素原子上の2つのR’基が
    一緒になって、N、OおよびS(O)m(mは0〜2である)から選択される0
    〜2個のヘテロ原子を含む5または6員芳香環を完成し、この環は、Rから選
    択される1〜2個の基で任意に置換され;X、Y、Z、n、R、およびRは請
    求項1のように定義される。
  15. 【請求項15】 ZがSである請求項14に記載の化合物。
  16. 【請求項16】 YがSまたはO、およびXがOである請求項14に記載の
    化合物。
  17. 【請求項17】 RがC3〜4アルキルである請求項14に記載の化合物。
  18. 【請求項18】 nが1または2である請求項14に記載の化合物。
  19. 【請求項19】 下記構成からなる請求項14に記載の化合物: ZはSであり; XはOであり; Yは(1)Oまたは (2)Sであり; RはC3〜4アルキルであり; Rは(1)ハロゲンまたは (2)C1〜5アルキルであり; R’は(1)Rから独立して選択される1〜3個の基で任意に置換されてい
    るO−アリール、 (2)Rから選択される1〜3個の基で任意に置換されているアリールまたは
    (3)Rから選択される1〜5個の基で任意に置換されているC1〜5アルキ
    ルであり、または、隣接炭素原子上の2つのR’基が一緒になって、N、Oお
    よびS(O)m(mは0〜2である)から選択される0〜2個のヘテロ原子を含
    む5または6員芳香環を完成する(この環は、Rから選択される1〜2個の基
    で任意に置換される)。
  20. 【請求項20】 下記群から選択される請求項1に記載の化合物: 【表1】 【表2】 【表3】 【表4】
  21. 【請求項21】 請求項1に記載の化合物および薬学的に許容できるキャリ
    アを含む薬剤組成物。
  22. 【請求項22】 哺乳動物における糖尿病を治療、制御または予防する方法
    であって、そのような哺乳動物に、治療有効量の請求項1の化合物を投与するこ
    とを含んでなる方法。
  23. 【請求項23】 哺乳動物における高血糖を治療、制御または予防する方法
    であって、そのような哺乳動物に、治療有効量の請求項1の化合物を投与するこ
    とを含んでなる方法。
  24. 【請求項24】 哺乳動物における高脂血症を治療、制御または予防する方
    法であって、そのような哺乳動物に、治療有効量の請求項1の化合物を投与する
    ことを含んでなる方法。
  25. 【請求項25】 哺乳動物における肥満を治療、制御または予防する方法で
    あって、そのような哺乳動物に、治療有効量の請求項1の化合物を投与すること
    を含んでなる方法。
  26. 【請求項26】 哺乳動物における高コレステロール血症を治療、制御また
    は予防する方法であって、そのような哺乳動物に、治療有効量の請求項1の化合
    物を投与することを含んでなる方法。
  27. 【請求項27】 哺乳動物における高トリグリセリド血症を治療、制御また
    は予防する方法であって、そのような哺乳動物に、治療有効量の請求項1の化合
    物を投与することを含んでなる方法。
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