JP2001524933A - 1―アルキル―3―メチルピペリドン―2及び1―アルキル―5―メチルピペリドン―2の調製方法 - Google Patents

1―アルキル―3―メチルピペリドン―2及び1―アルキル―5―メチルピペリドン―2の調製方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は2−メチルグルタロニトリルから1−アルキル−3−メチルピペリドン−2及び1−アルキル−5−メチルピペリドン−2を調製する方法で、その方法におけるビス−1,5−(メチルアミド)−3−メチルペンタンの選択率が8%未満であるように改良された方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 1−アルキル−3−メチルピペリドン−2及び1−アルキル−5−メチルピペリ ドン−2の調製方法 本発明は、係属中の、1996年9月6日出願で出願番号08/798,99 9の一部継続出願である。 本発明は、2−メチルグルタロニトリルから1−アルキル−3−メチルピペリ ドン−2及び1−アルキル−5−メチルピペリドン−2を調製するための改良さ れた方法に関する。 発明の背景 2−メチルグルタロニトリルはブタジエンをヒドロシアノ化してアジポニトリ ルを生成する際の副生成物である。アジポニトリルは水素添加してナイロン6, 6の成分の1つであるヘキサメチレンジアミンを生成するなど多くの用途がある 。2−メチルグルタロニトリルは工業用にはほとんど用いられないが、バッチプ ロセスで水素添加触媒の存在下、炭素数1から18の第一級アルキルアミン、水 、水素と共に反応させて、1−アルキル−3−メチルピペリドン−2及び1−ア ルキル−5−メチルピペリドン−2に変換させられることが知られている。1− アルキル−3−メチルピペリドン−2及び1−アルキル−5−メチルピペリドン −2は溶媒として有用であり、それぞれ他のN−アルキルラクタムに似た溶媒特 性を持つ。 2−メチルグルタロニトリルを1−3及び1−5ジアルキルピペリドン−2に 変化させるバッチプロセスはKosakの米国特許第5,449,780号に示 されている。この反応方法は二相の反応混合物で開始し、全部の水素が反応し終 わると一相となる。Kosakの反応方法はビス−1,5−(アルキルアミド) −3メチルペンタンへの選択率が12から40%と高いことと、他の好ましくな い高沸点物質がかなりの濃度で含まれることが知られている。ビス−1,5−( アルキルアミド)−3−メチルペンタンの存在は、生成物であるアルキルメチル ピ ペリドン−2の精製の際に問題となり、またビス−1,5−(メチルアミド)− 3−メチルペンタンが蒸留工程で熱により環化して1,3−ジメチルグルタルイ ミドを生成するため、ジメチルピペリドン−2の精製の際には特に問題となる。 1,3−ジメチルグルタルイミドの生成は真空蒸留操作にメチルアミンの放出に よる影響を与えるだけでなく、それが反応生成物であるジメチルピペリドン−2 と共に蒸留されて反応生成物ジメチルピペリドン−2の純粋な流れを容易に作る ことを事実上不可能にする。ジメチルピペリドン−2より高級なアルキルメチル ピペリドン−2の場合、合成反応から生じる対応のビス−1,5−(アルキルア ミド)−3メチルペンタンは蒸留中に対応の1−アルキル−3−メチルグルタル イミドを生成し、対応の揮発性のアルキルアミンを放出する。 発明の要約 本発明の連続方法は、水素添加触媒の存在下で水素と、2−メチルグルタロニ トリルと炭素数1から18の第一級アルキルアミン水溶液と均一化溶媒との単一 相液体反応混合物とを反応させて、1−アルキル−3−メチルピペリドン−2及 び1−アルキル−5−メチルピペリドン−2を調製する方法で以下の段階を含む ものである。 (a)反応容器内で水素添加触媒を、単一相液体反応混合物中における均一化 溶媒と第一級アルキルアミン水溶液と2−メチルグルタロニトリルそれぞれの重 量パーセントが図1のAB、BC、ACの線で区切られた範囲に入る単一相液体 反応混合物と接触させる。 (b)その反応容器に2−メチルグルタロニトリル、アルキルアミン水溶液、 水素を含む反応物の流れをひとつまたはそれ以上供給する。 (c)その反応混合物を約27bars(400psi)超の水素圧下で約1 50℃超に熱する。 (d)1,3−及び1,5−アルキルメチルピペリドン−2を含む反応混合物 から生成物の流れを引き出し、同時に、均一化溶媒と第一級アルキルアミン水溶 液と2−メチルグルタロニトリルの単一相液体反応混合物中のそれぞれの重量パ ーセントが図1のAB、BC、ACの線で区切られた範囲に入る状態が保たれ るように、反応容器に(b)で述べた反応物の流れを供給しつづける。その方法 ではビス−1,5−(アルキルアミド)−3−メチルペンタン生成の選択率が8 %未満である。 均一化溶媒は反応系の中で反応性がなく、水混和性で、アルキルアミンと2− メチルグルタロニトリルが図1において要求されている限度まで溶解するもので あればどのような溶媒でもよい。 本発明方法はまたバッチプロセスで行うこともできる。 約27bars(400psi)超の圧力と約150℃超の温度で行われるバ ッチプロセスでの本発明方法では生成物である1−アルキル−3−メチルピペリ ドン−2と1−アルキル−5−メチルピペリドン−2の選択性が改良されている 。本発明方法における改良は、水素添加触媒を、2−メチルグルタロニトリルと 第一級アルキルアミン水溶液と均一化溶媒との単一相液体混合物においてそれら 成分の濃度が総液体量に対する重量パーセントとして図1のAB、BC、ACの 線で区切られた範囲に入るものと混合することである。 この反応方法にとって好ましい第一級アルキルアミンはメチルアミンで、好ま しい生成物は1,3−ジメチルピペリドン−2と1,5−ジメチルピペリドン− 2である。 図面の簡単な説明 図1は単一相反応液体混合物の範囲を示し、AB、BC、ACの線で区切られ 、本発明の2−メチルグルタロニトリルと第一級アルキルアミン水溶液と均一化 溶媒の濃度が、単一相反応液体混合物の総重量に対する重量パーセントで示され ている。 図2は連続攪拌タンク(CSTR)と連続細流層でのMGN転化度90%で2 00時間以上の反応操作におけるビス−1,5−(メチルアミド)−3−メチル ペンタンの選択率を示す。 発明の詳細な説明 ここにおいて用いられている選択率という用語は生成物の流れに含まれる全生 成物の総重量で特定の生成物の重量を割った値をいう。 Kosakの米国特許第5,449,780号(Kosak)は2−メチルグ ルタロニトリルを水素添加して1,3−及び1,5−ジアルキルピペリドン−2 を生成するバッチプロセスを教示している。同特許の方法では反応物質即ち2− メチルグルタロニトリル、水、アルキルアミン、水素添加触媒の混合物を反応器 に入れる。次に、反応器を水素でパージ、加圧し、反応に適した条件に加熱する 。 そのKosakの反応条件下では液体反応物質は溶け込んでいる副生成物のア ンモニアと同様、反応過程の大部分において実質的に二相に分かれたままである ことが知られている。2−メチルグルタロニトリルはアミン水溶液にごく限られ た量しか溶解せず、そのアミンは圧倒的に水相に分布している。このようにKo sakの反応系では、固体触媒相、気相、及び2つの液相が存在する。またKo sakの方法は高沸点副生成物、特にビス−1,5−(アルキルアミド)−3− メチルペンタンの生成への選択率が高い。メチルアミンと2−メチルグルタロニ トリルとの反応において、Kosakの方法のビス−1,5−(メチルアミド) −3−メチルペンタンへの選択率は12から40%の範囲にある。精製過程で、 この副生成物(およびメチルアミンよりも高級なアミンで合成を実施するときに は、これに類似構造を持つ対応の高級アルキル副生成物)は精製した生成物を生 成する際に深刻な問題を起こす。蒸留条件下で、副生成物のビス−1,5−(メ チルアミド)−3−メチルペンタン(及びそれに対応する高級アルキル化合物で 、Kosakの方法での1−アルキル−3−メチルピペリドン−2あるいは1− アルキル−5−メチルピペリドン−2の合成において生成されるもの)は下記の 反応で環化される。 本発明の連続式単一液相反応方法では、連続的な生成物の除去と反応物質の連 続的な供給が組み合わされていて、図1に示すように反応が単一液相で行われる ため、高沸点副生成物、特にビス−1,5−(アルキルアミド)−3−メチルペ ンタンの生成への選択率が低い結果となる。この単一相反応は平衡と反応速度の 見地から従来技術の教える方法よりも有利であると思われる。 本発明の単一液相反応は、均一化溶媒を反応物質と触媒との混合物に加えるこ とで達成される。反応全体を通じて、本発明の方法では、アルキルアミン水溶液 、均一化溶媒、2−メチルグルタロニトリルの濃度(液相反応物質の混合物総重 量に対する重量パーセント)が単一相領域、即ち図1のA、B、Cの3点をつな ぐ線で区切られた範囲に連続して維持される。 均一化溶媒は、反応環境下で反応性がなく、水混和性で、図1に示された限界 までアルキルアミンと2−メチルグルタロニトリルが溶解するものであればなん でもよい。好ましい溶媒としては、ジオキサン、N−メチルピロリドン、1,3 −または1,5−アルキルメチルピペリドン−2あるいは1,3−と1,5−ア ルキルメチルピペリドン−2もしくは水混和性とアルキルアミンと2−メチルグ ルタロニトリルの溶解性について必要な特性をそなえている他のN−メチルまた はより高級なN−アルキルラクタムとの混合物である。特に1,3−と1,5− ジメチルピペリドン−2もしくはN−メチルピロリドンとの混合物が均一化溶媒 として好ましい。 本発明の方法では、生成物である1,3−と1,5−アルキルメチルピペリド ン−2が溶解するような均一化溶媒が好ましいが、生成物の1,3−と1,5− アルキルメチルピペリドン−2が連続した均一な生成物の流れとして流出させう るのであれば、そのような均一化溶媒である必要はない。 連続方法では、図1の濃度限界は、反応物質(アルキルアミンの水溶液と2− メチルグルタロニトリル)の供給と生成物の採取の比率を図1に定義された単一 相混合物の比率の範囲に調整することで維持される。例えば図1に示された本発 明の方法に従えば、2−メチルグルタロニトリルの濃度が25重量%のとき、ア ルキルアミン水溶液の濃度は40重量%で、均一化溶媒の濃度は35重量%でな ければならない。図1はまた2−メチルグルタロニトリルの濃度が非常に低いか 、水の割合が非常に高い場合には、均一化溶媒の割合はおそらくゼロであろうこ とも示している。 第一級アルキルアミン水溶液の濃度は、反応条件下でそのアルキルアミンが完 全に水溶性であるどのような濃度でもよい。この値は反応物質として用いられて いるアルキルアミンの種類によって様々である。一般的にメチルアミンの場合、 好ましい濃度は40重量%で、それはメチルアミンの室温、常圧下における溶解 度にほぼ等しいが、温度と圧力の条件が許す限り、それよりも低いかわずかに高 くてもよい。 反応物質混合物中の均一化溶媒の存在は、これまで知られていたバッチプロセ スから連続プロセスへの単なる変更にまさる利点をもたらす。本発明の発明人ら は、均一化溶媒を加えることによって水素添加反応が若干速く行われ、また1, 3−及び1,5−アルキルメチルピペリドン−2の選択率が驚くほど増加し、高 沸点副生成物、特にビス−1,5−(アルキルアミド)−3−メチルペンタンの 生成が減少することを発見した。本発明は従来技術が教えるものよりももっと利 点の多い反応生成混合物を見込んでいる。本発明の有利な選択率は、バッチプロ セスで行うか連続プロセスで行うかに左右されない。この選択率はまた本発明の 方法に使用される連続反応器の種類にも左右されない。 従来市販されている水素添加触媒は本発明の反応方法に有用である。このよう な触媒は黒鉛、炭素、アルミナ、炭化ストロンチウムまたは炭化カルシウム、シ リカ、珪藻土、チタニアあるいはジルコニアのような基体に支持された第VIII族 の金属である。パラジウムが好ましい第VIII族の触媒である。使用する触媒の分 量は用いられる触媒金属の種類、基体上の金属の濃度、反応器の種類、反応条件 によって変わる。 白金、レニウム、すず、ルテニウムなど反応促進剤またはそれらの混合物を触 媒と共に使用できる。反応促進剤の濃度は触媒中の金属の約0.5重量%〜約5 重量%である。 この方法は約150℃超で約27bars(400psi)超の圧力下で行う のが好ましい。 水素は反応器中に少なくとも化学量論量で存在せねばならない。化学量論量と いうのは、存在する水素の量が少なくともニトリルをアルキルアミンとアンモニ アに変換させるのに十分な量を意味する。 本発明の連続方法は連続固定層反応器、連続攪拌タンク反応器、バブルカラム 、あるいは外部ループ反応器のいずれで行ってもよい。 実施例 実施例1 本実施例は、本発明の方法に従って連続固定層で2−メチルグルタロニトリル に水素添加して1,3−及び1,5−ジメチルピペリドン−2を生成する方法を 説明する。 2重量%のパラジウムが炭素に担持された4×6粉砕粒状の触媒18.3グラ ム(60cc)を連続操作用に設計した36インチ(91.4cm)×0.75 インチ(1.9cm)径のHastelloy Cオイルジャケット式細流層反応器に仕込 んだ。水素添加生成物の再循環流(生成物である1,3−及び1,5−ジメチル ピペリドン−2、他の有機物質、第一級アルキルアミンの水溶液、及びアミン) は本方法において溶媒希釈物として使用した。アミンを40重量%含むメチルア ミンの水溶液は、最初に、180℃、34barsの水素圧下において、100 ml/時の流量で水素添加触媒上に再循環された。 2つの流れが一緒に反応器に供給された。片方の流れは2−メチルグルタロニ トリル(濃度99.5重量%、デラウェア州ウィルミントンのE.I.DuPont de Nemours and Company,Inc.,より入手)で、もう一方はメチルアミンの40重量 %水溶液であった。供給速度は2−メチルグルタロニトリルが7.4ml/時で 、アミン水溶液が8.2ml/時であった。再循環比は6.4対1であった。水 素の流量は498cc/分であった。第一級アルキルアミン水溶液、2−メチル グルタロニトリル、1,3−及び1,5−ジメチルピペリドン−2の均一化溶媒 それぞれの濃度は図1で必要とされている重量%の範囲にあった。 生成物の流れを15cc/分の速度で反応器の混合物から取り出し、2リット ルのステンレス製セパレータに移し、0.34bar(5psi)下に放置して 、 生成物から水素とアンモニアを分離した。生成物から分離された水素とアンモニ アは窒素の排気パージ流に排出された。生成物の採取速度と反応物質の供給速度 は第一級アルキルアミン水溶液、2−メチルグルタロニトリル、1,3−及び1 ,5−ジメチルピペリドン−2の均一化溶媒それぞれの濃度が図1で必要とされ ている重量%の範囲にあるように調節した。 定常状態での反応操作が24時間行われた。 45時間の連続操作後における生成物のガスクロマトグラフ分析は、2−メチ ルグルタロニトリルの95%が変換されていることを示した。1,3−及び1, 5−ジメチルピペリドン−2の選択率は68%であった。副生成物の選択率は、 1,3−ジメチルピペリジンが12%、ビス−1,5−(メチルアミド)−3− メチルペンタンが1%、3及び5ジメチルピペリドン−2が2.2%、他の高沸 点物質が11%であった。実施例2 本実施例は本発明の方法に従って連続攪拌タンク反応器で2−メチルグルタロ ニトリルに水素添加して1,3−及び1,5−ジメチルピペリドン−2を生成す る方法を説明する。 40重量%のメチルアミン溶液100mlと炭素粉末に担持された5重量%の パラジウム触媒を50重量%含む湿潤物3グラムを300ccのステンレス製オ ートクレーブに仕込んだ。そのオートクレーブには、マガドライブ(magadorive )、攪拌器、冷却コイル、熱電対及び生成物を取り出すためのディップチューブ が装備されていた。オートクレーブへの仕込みが終わったら、反応器を密封し、 水素で3回パージした。 密封し、パージしたオートクレーブを180℃に加熱し、水素で34bars まで加圧した。それから1000rpmの攪拌が開始された。 99.5重量%の2−メチルグルタロニトリル(デラウェア州ウィルミントン のE.I.DuPont de Nemours and Company,Inc.,より入手)をオートクレーブに 10ml/時の速度で流し込み、40%のメチルアミン水溶液もオートクレーブ に8.8ml/時の速度で流し込んだ。ホールドアップ時間は5時間であった。 水素の流量は250cc/分であった。 生成物の流れを、次に実施例1にあるように17.6ml/時の速度で引き出 し、2リットルのステンレス製ポットに移した。実施例1に述べたように反応開 始時の混合物中の第一級アルキルアミン水溶液、2−メチルグルタロニトリル、 1,3−及び1,5−ジメチルピペリドン−2の均一化溶媒それぞれの濃度は図 1で必要とされている重量%の範囲にあった。 定常状態での操作が40時間つづけられた。 生成物の採取も含め161時間の作業の後、オートクレーブ内の圧力は54. 4bars(800psi)まで上昇した。 実施例1と同様に、生成物の採取の際には、採取の速度と反応物質の供給速度 の均衡を図ったので、第一級アルキルアミン水溶液、2−メチルグルタロニトリ ル、1,3−及び1,5−ジメチルピペリドン−2の均一化溶媒それぞれの濃度 は図1で必要とされている重量%の範囲にあった。 304時間の流れの後での生成物のガスクロマトグラフ分析は、2−メチルグ ルタロニトリルの92%が変換されていることを示した。1,3−及び1,5− ジメチルピペリドン−2の選択率は68.7%であった。副生成物の選択率は、 1,3−ジメチルピペリジン9.5%、ビス−1,5−(メチルアミド)−3− メチルペンタンが3.5%、3−及び5−メチルピペリドン−2が9.0%、他 の高沸点物質が13.3%であった。実施例3 本実施例は、N−メチルピロリドンを均一化溶媒として用い、バッチでの水素 添加によって2−メチルグルタロニトリルから1,3−及び1,5−ジメチルピ ペリドン−2を生成する方法を説明する。 300mlのステンレス製オートクレーブに38グラムの2−メチルグルタロ ニトリルと49mlの40%メチルアミン水溶液、2.3グラムの水、60グラ ムのN−メチルピロリドン、炭素に担持された5%のパラジウム触媒1.5グラ ム(2−メチルグルタロニトリルの4%に相当する触媒の添加)を仕込んだ。 この混合物は3成分の均一溶液となった。 反応器を閉じ、窒素と水素でそれぞれ2回パージし、それから室温下で水素を 用いて100psigまで加圧した。 内容物を180℃まで加熱し、水素で34bars(500psig)まで加 圧し、攪拌器を1100rpmの速度で回転させた。 水素の取り込みは記録計に接続されたトランスデューサで監視した。還元反応 は120分を要した。その後、水素の取り込みは観察されなかった。 反応物のガスクロマトグラフ分析では2−メチルグルタロニトリルが完全に変 換されたことが判った。1,3−及び1,5−ジメチルピペリドン−2の選択率 は56.7%であった。副生成物の選択率は、1,3−ジメチルピペリジンが7 %、ビス−1,5−(メチルアミド)−3−メチルペンタンが2.4%、3−及 び5−メチルピペリドン−2が1.7%、他の高沸点物質が29.9%であった実施例4 本実施例は、均一化溶媒を用いずに、2−メチルグルタロニトリルから1,3 −及び1,5−ジメチルピペリドン−2を水素添加によって生成する方法を説明 する。 攪拌器が装備された300mlのステンレス製オートクレーブに、60グラム の2−メチルグルタロニトリルと80.3mlの37.8%メチルアミン水溶液 、炭素に担持された5%のパラジウム触媒4.8グラム(2−メチルグルタロニ トリルの4%に相当する触媒の添加)を仕込んだ。 反応物質の混合物は2つに分かれた液相を含んでいた。 反応器を閉じ、窒素と水素で2度パージし、それから室温で水素を用いて10 0psigまで加圧した。内容物を180℃まで加熱し、水素で34bars( 500psig)まで加圧し、攪拌器を1100rpmの速度で回転させた。水 素の取り込みは記録計に接続されたトランスデューサで監視した。 還元反応は240分を要した。その後水素の取り込みは観察されなかった。 反応物のガスクロマトグラフ分析では2−メチルグルタロニトリルが完全に変 換されたことが判った。1,3−及び1,5−ジメチルピペリドン−2の選択率 は43.5%であった。副生成物の選択率は、1,3−ジメチルピペリジンが1 . 0%、ビス−1,5−(メチルアミド)−3−メチルペンタンが42.1%、3 及び5−ジメチルピペリドン−2が2.0%、他の高沸点物質が15%であった 。 下記の表1は従来技術と本発明における選択率の比較を示す。反応条件も表中 に示している。本発明の反応条件は表中の9から12に示す。 表において MGN変換は95%超、NMPはn−メチルピロリドン、DMPDはジメチル ピペリドン−2、分子量172は副生成物の分子量でビス−1,5−(メチルア ミド)−3−メチルペンタンをあらわす。 図2は連続攪拌タンク(CSTR)と連続細流層反応器それぞれにおいて20 0時間以上反応を行い、MGN変換が90%であるときのビス−1,5−(メチ ルアミド)−3−メチルペンタンの選択率を示す。本発明の連続反応方法におい ては均一化溶媒を必要としない従来技術のバッチ反応に比べてビス−1,5−(メ チルアミド)−3−メチルペンタンの選択率が低い。
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  1. 【特許請求の範囲】 1.水素添加触媒の存在下で、水素及び2−メチルグルタロニトリルと炭素数1 から18の第一級アルキルアミン水溶液と均一化溶媒の単一相液体反応混合物か ら1−アルキル−3−メチルピペリドン−2と1−アルキル−5−メチルピペリ ドン−2を調製する連続方法であって、その方法におけるビス−1,5−(メチ ルアミド)−3−メチルペンタンの選択率が8%未満であり、 (a)反応容器内で、水素添加触媒を、均一化溶媒と第一級アルキルアミン水 溶液と2−メチルグルタロニトリルのそれぞれの単一相液体反応混合物中におけ る重量パーセントが図1のAB、BC、ACの線で区切られた範囲に入っている 単一相液体反応混合物と接触させるステップと、 (b)その反応容器に、2−メチルグルタロニトリル、アルキルアミン水溶液 、水素を含む反応物質の流れをひとつまたはそれ以上供給するステップと、 (c)その反応混合物を約27bars(400psi)超の水素圧下で約1 50℃超に加熱するステップと、 (d)1−アルキル−3−メチルピペリドン−2及び1−アルキル−5−メチ ルピペリドン−2を含む反応混合物から生成物の流れを引き出し、同時に、均一 化溶媒と第一級アルキルアミンの水溶液と2−メチルグルタロニトリルの単一相 液体反応混合物中の重量パーセントが図1のAB、BC、ACの線で区切られた 範囲に入っている状態が保たれるように、反応容器に(b)に述べた反応物質の 流れを供給しつづけるステップと を含むことを特徴とする方法。 2.均一化溶媒がジオキサン、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチルピペリ ドン−2、1,5−ジメチルピペリドン−2、及び1,3−及び1,5−ジメチ ルピペリドン−2との混合物、及び水混合性とアルキルアミンと2−メチルグル タロニトリルに対する溶解性の特性を有するN−メチルまたはより高級N−アル キルラクタムからなるグループから選択されることを特徴とする請求項1に記載 の方法。 3.第一級アルキルアミンがメチルアミンで、生成物が1,3−ジメチルピペリ ドン−2と1,5−ジメチルピペリドン−2であることを特徴とする請求項1に 記載の方法。 4.水素添加触媒の存在下、約27bars(400psi)超の水素圧下、約 150℃超で、2−メチルグルタロニトリルと炭素数1から18の第一級アルキ ルアミンの水溶液と水素から1−アルキル−3−メチルピペリドン−2と1−ア ルキル−5−メチルピペリドン−2を調製する改良バッチプロセスであって、改 良点が、2−メチルグルタロニトリルと第一級アルキルアミンの水溶液と均一化 溶媒の単一相液体混合物であり、各成分の濃度が図1のAB、BC、ACの線で 区切られた範囲にはいる前記単一相液体混合物に水素添加触媒を混合することと 、その方法におけるビス−1,5−(メチルアミド)−3−メチルペンタンの選 択率が8%未満であることを特徴とする方法。 5.均一化溶媒がジオキサン、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチルピペリ ドン−2、1,5−ジメチルピペリドン−2、及び1,3−及び1,5−ジメチ ルピペリドン−2との混合物、及び第一級アルキルアミン水溶液混和性と第一級 アルキルアミンと2−メチルグルタロニトリルに対して溶解性の特性を有するN −メチルまたはより高級なN−アルキルラクタムからなるグループから選択され ることを特徴とする請求項4に記載の方法。 6.第一級アルキルアミンがメチルアミンで、生成物が1,3−ジメチルピペリ ドン−2と1,5−ジメチルピペリドン−2であることを特徴とする請求項4に 記載の方法。
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